JPWO2018147449A1 - 異物除去デバイス、異物除去用カテーテル及び異物回収システム - Google Patents

異物除去デバイス、異物除去用カテーテル及び異物回収システム Download PDF

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Abstract

体内内腔の異物を除去するための異物除去デバイスであって、管状部材(110)と、管状部材(110)の一部に配置され、略球状に拡張及び収縮可能に構成されたリトリバー(120)とを備える。リトリバー(120)は、管状部材(110)の管軸を中心として配置される8本の主線材(122)と、隣り合う主線材(122)同士をそれぞれ繋ぐ複数の補助線材(124)とを有する。補助線材(124)の屈曲部位は、リトリバー(120)を拡張させたときに補助線材(124)が8本の主線材(122)よりも外側に出っ張らないよう、主線材(122)によって形成される空間内に位置している。

Description

本発明は、異物除去デバイス、異物除去用カテーテル及び異物回収システムに関し、より詳細には、血管などの管状組織の内部に発生した血栓又は塞栓などの異物を除去又は回収する異物除去デバイス、異物除去用カテーテル及び異物回収システムに関する。
血管壁から血栓を除去するための血栓除去デバイスとして、図15に示すように、径方向に拡張可能なケージ922を備える血栓除去デバイス900が知られている(例えば、特許文献1参照)。ケージ922は、近位アーム及び遠位アームと呼ばれる管状部材(図示せず。)の先端位置に配設されており、近位アーム及び遠位アームを軸方向に沿って相対的に移動させることにより、ケージ922の径方向の長さを調節可能に構成されている。また、ケージ922にはフラットワイヤ924が取り付けられており、フラットワイヤ924によって血管壁から血栓を掻き取ることができる。
日本国特表2016−513524号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された血栓除去デバイスにおいては、フラットワイヤ924の屈曲部位924Fがケージ922の外側に大きく飛び出しているため、ケージ922を拡張させた状態でケージ922を回転させたり、血管内でケージ922を前進又は後退させたりしたときに、フラットワイヤ924の屈曲部位924Fが血管壁に引っ掛かってしまい、血管壁を損傷させてしまうリスクがある。
このような課題は、血管以外の管状組織(例えば、消化管、胆管等)の内部に発生した異物を除去する異物除去デバイスにおいても生じ得るものである。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、管状組織を損傷するリスクを低減しつつ、管状組織の内部に発生した異物を除去又は回収することが可能な異物除去デバイス、異物除去用カテーテル及び異物回収システムを提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1)体内内腔の異物を除去するための異物除去デバイスであって、管状部材と、前記管状部材の一部に配置され、所定の形状に拡張及び収縮可能に構成されたリトリバーとを備え、前記リトリバーは、前記管状部材の管軸を中心として配置される複数の主線材と、隣り合う前記主線材同士をそれぞれ繋ぐ複数の補助線材とを有し、前記複数の主線材のそれぞれは、前記リトリバーを拡張させたときに前記複数の主線材によって所定広さの空間が設けられるよう、湾曲可能に構成されており、前記複数の補助線材のそれぞれは、隣り合う前記主線材の間において少なくとも1箇所で屈曲可能に構成されており、前記補助線材の屈曲部位は、前記リトリバーを拡張させたときに前記補助線材が前記複数の主線材よりも外側に出っ張らないよう、前記空間内に位置している、異物除去デバイス。
(2)前記リトリバーは、前記補助線材の屈曲部位に接続され、前記リトリバーを拡張させたときに前記屈曲部位が前記複数の主線材よりも外側に出っ張らないよう、前記屈曲部位の位置を規制する複数の規制部をさらに有する、上記(1)に記載の異物除去デバイス。
(3)前記複数の補助線材のそれぞれは、前記屈曲部位から隣り合う前記主線材に向けて広がるように延びる一対の腕状部位が互いに近付くように屈曲可能に構成されており、かつ、前記リトリバーの中間部から前記リトリバーの端部に向けて凸となるように配置されており、前記複数の規制部のそれぞれは、前記補助線材の屈曲部位と前記リトリバーの端部とを連結している、上記(2)に記載の異物除去デバイス。
(4)前記リトリバーを、前記管状部材の管軸に直交する方向から見たとき、前記リトリバーの中間部から前記リトリバーの一方端部までの第1領域に配置される前記複数の補助線材と、前記リトリバーの中間部から前記リトリバーの他方端部までの第2領域に配置される前記複数の補助線材とは、前記リトリバーの中間部を境として対称形である、上記(1)〜(3)のいずれか1つに記載の異物除去デバイス。
(5)前記主線材の剛性は、前記補助線材の剛性よりも高い、上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載の異物除去デバイス。
(6)拡張時における前記リトリバーの形状は、球状又は長球状である、上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載の異物除去デバイス。
(7)体内内腔の異物を除去するための異物除去用カテーテルであって、カテーテル本体と、前記カテーテル本体の遠位部に配置された、上記(1)〜(6)のいずれか1つに記載の異物除去デバイスと、前記カテーテル本体の近位部に配置され、前記異物除去デバイスにおけるリトリバーの拡張及び収縮を操作する操作部とを備える、異物除去用カテーテル。
(8)体内内腔の異物を回収するための異物回収システムであって、上記(7)に記載の異物除去用カテーテルと、体内内腔の異物を捕捉するための異物捕捉用カテーテルとを備え、前記異物捕捉用カテーテルは、前記異物除去用カテーテルを通すルーメンを有する、異物回収システム。
上記(1)に記載の異物除去デバイスによれば、複数の主線材が、リトリバーを拡張させたときに所定広さの空間を設けるように構成されているとともに、リトリバーを拡張させたときに補助線材が主線材よりも外側に出っ張らないよう、補助線材の屈曲部位が当該空間内に位置するように構成されているため、リトリバーを拡張させた状態でリトリバーを回転させたり、管状組織内でリトリバーを前進又は後退させたりしたとしても、補助線材の屈曲部位が管状組織に引っ掛かりにくくなる。その結果、管状組織を損傷するリスクを低減しつつ、管状組織の内部に発生した異物を除去又は回収することが可能となる。
上記(2)に記載の異物除去デバイスによれば、複数の規制部を備えているため、リトリバーを拡張させたときに補助線材が主線材よりも外側に出っ張らないよう、補助線材の屈曲部位の位置を上記空間内に維持し続けることができる。その結果、管状組織の損傷リスクをさらに低減することが可能となる。
上記(3)に記載の異物除去デバイスによれば、複数の補助線材として、屈曲部位から延びる一対の腕状部位が互いに近付くように(換言すると、略V字状に)屈曲可能に構成された補助線材を用いるとともに、当該補助線材の屈曲部位とリトリバーの端部とを規制部で連結するように構成されているため、管状組織の損傷リスクの低減を図ることが可能な異物除去デバイスを、比較的簡単な構成でもって実現することが可能となる。
上記(4)に記載の異物除去デバイスによれば、上記第1領域及び第2領域に配置される複数の補助線材が、リトリバーの中間部を境として対称形であるため、リトリバーを比較的均一に拡張させることができ、管状組織内の異物を効果的に除去又は回収することが可能となる。
ところで、主線材の剛性が補助線材の剛性よりも極端に低くなると、リトリバーを拡張させたときに主線材が思いどおりに拡張しなかったり、隣り合う主線材同士の間隔が均一とならずに偏ってしまったりするなどの不具合が発生することが考えられる。
これに対し、上記(5)に記載の異物除去デバイスによれば、主線材の剛性が補助線材の剛性よりも高いことから、上述した不具合の発生を抑制することができる。すなわち、上記(5)に記載の異物除去デバイスは、主線材を思い通りに拡張させやすく、かつ、隣り合う主線材同士の間隔を比較的均一に保つことが可能な、優れた異物除去デバイスとなる。
上記(6)に記載の異物除去デバイスによれば、拡張時におけるリトリバーの形状が、球状又は長球状であるため、断面円形の管状組織に対して、拡張させたリトリバーがよりフィットするようになる。その結果、管状組織の内壁にこびり付いた異物をも効果的に除去することが可能となる。
上記(7)に記載の異物除去用カテーテルは、上述した本発明の異物除去デバイスを備えているため、管状組織を損傷するリスクを低減しつつ、管状組織の内部に発生した異物を除去又は回収することが可能な異物除去用カテーテルとなる。
上記(8)に記載の異物回収システムは、上述した本発明の異物除去用カテーテルを備えているため、管状組織を損傷するリスクを低減しつつ、管状組織の内部に発生した異物を除去又は回収することが可能な異物回収システムとなる。
図1は、第1実施形態に係る異物除去用カテーテルを説明するために示す図である。 図2(a)はリトリバーを拡張させたときの異物除去用カテーテルの内部構造を模式的に示す図であり、図2(b)はリトリバーを収縮させたときの異物除去用カテーテルの内部構造を模式的に示す図である。 図3は、第1実施形態に係る異物除去デバイスの拡大斜視図である。 図4(a)はリトリバーの拡大正面図であり、図4(b)は補助線材の配置パターンを説明するために示す図である。 図5は、リトリバーの拡大左側面図である。 図6(a)〜図6(d)はリトリバーの拡張及び収縮する様子を説明するために示す図である。 図7(a)は比較例に係るリトリバーの拡大正面図であり、図7(b)は比較例に係るリトリバーにおける補助線材の配置パターンを説明するために示す図である。 図8(a)は図7(a)のB−B線端面図であり、図8(b)は図4(a)のA−A線端面図である。 図9(a)〜図9(f)は異物除去用カテーテルの使用方法を説明するために示す図である。 図10(a)は第2実施形態に係るリトリバーの拡大正面図であり、図10(b)は第2実施形態に係るリトリバーにおける補助線材の配置パターンを説明するために示す図である。 図11は、第3実施形態に係るリトリバーにおける補助線材の配置パターンを説明するために示す図である。 図12は、第4実施形態に係るリトリバーにおける補助線材の配置パターンを説明するために示す図である。 図13は、第5実施形態に係る異物回収システムを説明するために示す図である。 図14(a)〜図14(f)は異物回収システムの使用方法を説明するために示す図である。 図15は、従来の血栓除去デバイスの拡大斜視図である。
以下、本発明の異物除去デバイス、異物除去用カテーテル及び異物回収システムについて、図に示す実施の形態に基づいて説明する。
[第1実施形態]
第1実施形態では、本発明の異物除去デバイス及び異物除去用カテーテルの一例として、血管内に発生した血栓又は塞栓などの異物を除去するための血栓除去デバイス及び血栓除去用カテーテルを例示して説明する。
図1は、第1実施形態に係る異物除去用カテーテル50を説明するために示す図である。
図2は、異物除去用カテーテル50の内部構造を模式的に示す図である。図2(a)はリトリバー120を拡張させたときの異物除去用カテーテル50の内部構造を示しており、図2(b)はリトリバー120を収縮させたときの異物除去用カテーテル50の内部構造を示している。なお、図2(a)及び図2(b)において、発明の理解を容易にするため、異物除去用カテーテル50を構成する各部材の長さや肉厚等を誇張して図示している。
第1実施形態に係る異物除去用カテーテル50は、図1並びに図2(a)及び図2(b)に示すように、カテーテル本体60と、カテーテル本体60の遠位部に配置された異物除去デバイス100と、カテーテル本体60の近位部に配置された操作部70とを備える。異物除去用カテーテル50は、例えば、血管内に発生した血栓又は塞栓などの異物を除去するための血栓除去用カテーテルである。
なお、この明細書において「遠位部」とは、異物除去用カテーテル50の使用者からみて遠いほうの端部側の領域を指し、「近位部」とは、異物除去用カテーテル50の使用者からみて近いほうの端部側(手元側)の領域を指す。
カテーテル本体60は、図2(a)及び図2(b)に示すように、カテーテル本体60の遠位部から近位部まで伸びる第1チューブ62と、異物除去デバイス100と操作部70とを接続する第2チューブ64とを有する。第1チューブ62には、ガイドワイヤを挿通させるためのガイドワイヤ用ルーメンが設けられている。図2(a)及び図2(b)に示すように、異物除去デバイス100の遠位部側の端部は、第1チューブ62の遠位部の外周面に接続されており、異物除去デバイス100の近位部側の端部は、第2チューブ64の遠位部の内周面に接続されている。第2チューブ64の内径は、第1チューブ62の外径よりも大きく設定されており、第1チューブ62と第2チューブ64との間に、所定寸法の隙間が設けられている。
第1チューブ62及び第2チューブ64は、ともに可撓性を有する材料で形成されている。可撓性材料としては、例えば、合成樹脂(エラストマー)、合成樹脂に他の材料が混合された樹脂コンパウンド、合成樹脂が多層で構成された多層構造体、または合成樹脂と金属線との複合体などを好ましく用いることができる。
操作部70は、例えばスティック状(棒状)の操作部本体72と、操作部本体72の側面に設置されたスライダー76と、操作部本体72の側面に設けられた液体充填ポート78とを有する。
操作部本体72の側面には、長手方向(管軸方向)に沿って伸びる長孔74が設けられている。スライダー76は、長孔74を介して第1チューブ62に接続されており、長手方向(管軸方向)に沿って平行移動可能に構成されている。
液体充填ポート78は、第2チューブ64の内部ルーメン(第1チューブ62と第2チューブ64の隙間)に連通しており、液体充填ポート78を介してカテーテル本体60内に例えば生理食塩水等の液体を充填可能に構成されている。なお、図示による説明は省略するが、液体充填ポート78の開口端部は、キャップ等の封止部材又はシリコンゴム等からなる弁体によって液密に閉鎖されている。
ここで、スライダー76を移動させたときの異物除去デバイス100の動きについて、図2(a)及び図2(b)を用いて説明する。
まず、図2(a)に示す状態において、スライダー76を矢印X1方向に移動させると、スライダー76に接続された第1チューブ62もX1方向に移動する。このとき、第1チューブ62と異物除去デバイス100との接続位置はX1方向に移動するが、異物除去デバイス100と第2チューブ64との接続位置は変化しない。つまり、第2チューブ64に対して第1チューブ62がX1方向に相対的に移動する結果、リトリバー120が収縮することとなる(図2(b)参照。)。
一方、図2(b)に示す状態において、スライダー76を矢印X2方向に移動させると、スライダー76に接続された第1チューブ62もX2方向に移動する。このとき、第1チューブ62と異物除去デバイス100との接続位置はX2方向に移動するが、異物除去デバイス100と第2チューブ64との接続位置は変化しない。つまり、第2チューブ64に対して第1チューブ62がX2方向に相対的に移動する結果、リトリバー120が拡張することとなる(図2(a)参照。)。
すなわち、スライダー76を長手方向(管軸方向)に沿って平行移動させることにより、後述するリトリバー120の拡張及び収縮を操作することができる。
次に、第1実施形態に係る異物除去デバイス100の構成について、図3〜図6を用いて説明する。
図3は、第1実施形態に係る異物除去デバイス100の拡大斜視図である。
図4は、リトリバー120を説明するために示す図である。図4(a)はリトリバー120の拡大正面図であり、図4(b)は補助線材124の配置パターンを説明するために示す図である。図4(b)をさらに説明すると、図4(a)に示すリトリバー120から、隣り合う2本の主線材122とその間に配置された補助線材124及び規制部126を抜き出し、各部材を平面的に図示している。
図5は、リトリバー120の拡大左側面図である。
図6は、リトリバー120の拡張及び収縮する様子を説明するために示す図である。図6(a)はリトリバー120が最も拡張した状態を示しており、図6(d)はリトリバー120が最も収縮した状態を示しており、図6(b)及び図6(c)は拡張状態から収縮状態へと移行する間の状態を示している。
異物除去デバイス100は、図1及び図3に示すように、管状部材110と、管状部材110の遠位部に配置されたリトリバー120とを備える。
管状部材110は、例えば、断面円形状のパイプ状部材である。管状部材110を構成する材料としては、例えば、ステンレス鋼、チタン合金、Ni−Ti合金、Ni―Ti―Co合金、Ni―Ti―Cu合金、Au―Cd合金、Cu―Al−Ni合金などに代表される公知の金属又は金属合金を好ましく用いることができる。また、材料としてX線造影性を有する合金を用いることにより、X線不透過マーカーとしてもよい。この場合、管状部材及びリトリバーの位置を体外から確認することができる。
管状部材110の外面には、管軸に直交する方向に伸びる切れ込み(スリット)が無数に形成されている。これにより、管状部材110の柔軟性を向上させることができる。管状部材110の外面に切れ込みを形成する方法としては、例えば、レーザー加工を好ましく用いることができる。
リトリバー120は、図4(a)及び図4(b)並びに図5に示すように、管状部材110の管軸を中心として配置された主線材122と、隣り合う主線材122同士をそれぞれ繋ぐ補助線材124と、補助線材124の屈曲部位124Fに接続された規制部126とを有する。
リトリバー120は、図6(a)〜図6(d)に示すように、拡張及び収縮可能に構成されており、例えば拡張状態の形状が記憶されている。拡張時のリトリバー120の形状は、例えば略球状である。
リトリバー120を構成する主線材122の数は、図5から明らかなように、例えば8本であり、管状部材110の管軸を中心として互いに等間隔となるように(管軸中心に45度の配置間隔で)配置されている。
各主線材122は、リトリバー120を拡張させたときに8本の主線材122によって所定広さの空間S(図6(a)参照。)が設けられるよう、湾曲可能に構成されている。
複数の補助線材124のそれぞれは、図4(a)及び図4(b)に示すように、屈曲部位124Fから隣り合う主線材122に向けて広がるように延びる一対の腕状部位124Gが互いに近付くように(換言すると、略V字状に)屈曲可能に構成されており、かつ、リトリバー120の中間部からリトリバー120の端部に向けて凸となるように配置されている。
図4(b)を参照し、リトリバー120の中間部からリトリバー120の左端部(遠位部側の端部)までを「第1領域A1」とし、リトリバー120の中間部からリトリバーの右端部(近位部側の端部)までを「第2領域A2」としたとき、第1領域A1に配置される補助線材124は、リトリバー120の左端部に向けて凸となるように配置されている。一方、第2領域A2に配置される補助線材124は、リトリバー120の右端部に向けて凸となるように配置されている。また、第1領域A1に配置される補助線材124と第2領域A2に配置される補助線材124とは、リトリバー120の中間部を境として対称形である。
なお、この明細書において「リトリバー120の中間部」とは、リトリバー120の端部(左端部及び右端部)を除く領域を意味する。
規制部126は、補助線材124の屈曲部位124Fとリトリバー120の端部(左端部又は右端部)とをそれぞれ連結している。補助線材124と規制部126とを結んだときの平面形状は、図4(b)に示すように、略Y字状である。
主線材122、補助線材124及び規制部126を構成する材料としては、例えば、ステンレス鋼、Ni−Ti合金、チタン合金などに代表される公知の金属又は金属合金を好ましく用いることができる。また、主線材122、補助線材124及び規制部126は、ともに超弾性(変形しても力を取り除くとすぐに元の形に戻る性質)を有する材料から構成されている。超弾性を有する材料として、例えばNi−Ti合金を好適に用いることができる。
また、図示による説明は省略するが、管状部材110とリトリバー120は、1本の金属パイプ(例えばNi−Ti合金からなるパイプ)をレーザー加工することによって形成することができる。この場合、管状部材110とリトリバー120とを一体形成することができ、リトリバー120を構成する主線材122、補助線材124及び規制部126も、一体形成することができる。
図示による説明は省略するが、主線材122、補助線材124及び規制部126の断面形状は、例えば略矩形状である。また、主線材122のほうが補助線材124よりも断面積が大きく(線材が太く)なるように設定されており、主線材122のほうが補助線材124よりも剛性が高い。
ここで、補助線材の屈曲部位の位置について、図7及び図8を用いて詳細に説明する。
図7は、比較例に係るリトリバー820を説明するために示す図である。図7(a)は比較例に係るリトリバー820の拡大正面図であり、図7(b)は比較例に係るリトリバー820における補助線材824の配置パターンを説明するために示す図である。
図8は、比較例及び第1実施形態に係るリトリバー820,120を説明するために示す図である。図8(a)は、図7(a)のB−B線端面図であって、比較例に係るリトリバー820について、補助線材824の屈曲部位824Fの位置を説明するために示す図である。図8(b)は、図4(a)のA−A線端面図であって、第1実施形態に係るリトリバー120について、補助線材124の屈曲部位124Fの位置を説明するために示す図である。
比較例に係るリトリバー820は、基本的には第1実施形態に係るリトリバー120と同様の構成を有するが、図7(a)及び図7(b)に示すように、規制部を備えていない点で、第1実施形態に係るリトリバー120とは異なる。また、リトリバー820を拡張させたときの補助線材824の屈曲部位824Fは、主線材822よりも外側に飛び出しており、8本の主線材822によって形成される空間内には位置していない。比較例に係るリトリバー820においては、図8(a)から明らかなように、補助線材824の屈曲部位824Fは、主線材822よりも外側に位置している。
これに対し、第1実施形態に係るリトリバー120においては、図4(a)及び図4(b)に示すように、規制部126を備えている。また、リトリバーを拡張させたときの補助線材124の屈曲部位124Fは、補助線材124が主線材122よりも外側に出っ張らないよう、8本の主線材122によって形成される空間S(図6(a)参照。)内に位置している。また、図8(b)から明らかなように、補助線材124の屈曲部位124Fは、主線材122よりも内側に位置している。
次に、異物除去用カテーテル50の使用方法の一例を、図9を用いて説明する。
図9(a)〜図9(f)は、異物除去用カテーテル50を用いて血管内の異物を除去する流れを説明するために示す図である。なお、図9(a)〜図9(f)において、発明の理解を容易にするため、異物除去用カテーテル50を構成する各部材の形状等を模式的に図示している。
まず、図9(a)に示すように、血管内にガイドワイヤWを通した状態で、ガイドワイヤWに沿わせてガイディングカテーテルGCを血管内に挿入し、標的部位(異物CLが存在する部位)の手前まで異物除去用カテーテル50を送達する。
次に、図9(b)に示すように、ガイディングカテーテルGCから異物除去用カテーテル50を送り出し、リトリバー120を収縮させた状態で異物CLを貫通させて、リトリバー120を標的部位よりも遠位に配置する。
次に、図9(c)に示すように、リトリバー120を拡張させた状態で、異物除去用カテーテル50を手元側に引き寄せ、リトリバー120で異物CLを絡め取る(図9(d)参照。)。リトリバー120に異物CLを絡め取るために、例えば、標的部位においてリトリバー120を管軸中心に回転させてもよいし、標的部位においてリトリバー120を前進及び後退させてもよいし、標的部位においてリトリバー120を拡張及び収縮してもよい。
そして、図9(e)に示すように、異物CLを絡めたままリトリバー120を収縮させて、リトリバー120(異物除去用カテーテル50)をガイディングカテーテルGC内に引き込む(図9(f)参照。)。その後、ガイディングカテーテルGCの内部から異物除去用カテーテル50を抜き取る作業を行うことにより、経皮的に異物CLを体外に取り出すことができる。
以上のように構成された第1実施形態に係る異物除去デバイス100によれば、8本の主線材122が、リトリバー120を拡張させたときに所定広さの空間Sを設けるように構成されているとともに、リトリバー120を拡張させたときに補助線材124が主線材122よりも外側に出っ張らないよう、補助線材124の屈曲部位124Fが空間S内に位置するように構成されている。このため、リトリバー120を拡張させた状態でリトリバー120を回転させたり、血管内でリトリバー120を前進又は後退させたりしたとしても、補助線材124の屈曲部位124Fが血管に引っ掛かりにくくなる。その結果、血管を損傷するリスクを低減しつつ、血管の内部に発生した異物を除去又は回収することが可能となる。
第1実施形態に係る異物除去デバイス100によれば、複数の規制部126を備えているため、リトリバー120を拡張させたときに補助線材124が主線材122よりも外側に出っ張らないよう、補助線材124の屈曲部位124Fの位置を上記空間S内に維持し続けることができる。その結果、血管の損傷リスクをさらに低減することが可能となる。
第1実施形態に係る異物除去デバイス100によれば、複数の補助線材として、屈曲部位124Fから隣り合う主線材122に向けて広がるように延びる一対の腕状部位124Gが互いに近付くように(換言すると、略V字状に)屈曲可能に構成された補助線材124を用いるとともに、補助線材124の屈曲部位124Fとリトリバー120の端部とを規制部126で連結するように構成されているため、血管の損傷リスクの低減を図ることが可能な異物除去デバイスを、比較的簡単な構成でもって実現することが可能となる。
第1実施形態に係る異物除去デバイス100によれば、上記第1領域A1及び第2領域A2(図4(b)参照。)に配置される複数の補助線材124が、リトリバー120の中間部を境として対称形である。このため、リトリバー120を比較的均一に拡張させることができ、血管内の異物を効果的に除去又は回収することが可能となる。
ところで、主線材の剛性が補助線材の剛性よりも極端に低くなると、リトリバーを拡張させたときに主線材が思いどおりに拡張しなかったり、隣り合う主線材同士の間隔が均一とならずに偏ってしまったりするなどの不具合が発生することが考えられる。
これに対し、第1実施形態に係る異物除去デバイス100によれば、主線材122の剛性が補助線材124の剛性よりも高いことから、主線材122を思い通りに拡張させやすく、かつ、隣り合う主線材122同士の間隔を比較的均一に保つことが可能な、優れた血栓除去デバイスとなる。
第1実施形態に係る異物除去デバイス100によれば、拡張時におけるリトリバー120の形状が略球状であるため、断面円形の血管に対して、拡張させたリトリバー120がよりフィットするようになる。その結果、血管の内壁にこびり付いた異物をも効果的に除去することが可能となる。
第1実施形態に係る異物除去デバイス100によれば、主線材122、補助線材124及び規制部126は、ともに超弾性を有する材料からなり、拡張状態の形状が記憶されていることから、リトリバー120を拡張させた際の形状を安定化することができる。
第1実施形態に係る異物除去用カテーテル50は、上述した異物除去デバイス100を備えているため、血管を損傷するリスクを低減しつつ、血管の内部に発生した異物を除去又は回収することが可能な異物除去用カテーテルとなる。
[第2実施形態]
図10は、第2実施形態に係るリトリバー220を説明するために示す図である。図10(a)はリトリバー220の拡大正面図であり、図10(b)はリトリバー220における補助線材224の配置パターンを説明するために示す図である。図10(b)をさらに説明すると、図10(a)に示すリトリバー220から、隣り合う2本の主線材222とその間に配置された補助線材224及び規制部226を抜き出し、各部材を平面的に図示している。
第2実施形態に係る異物除去デバイスは、基本的には第1実施形態に係る異物除去デバイス100と同様の構成を有するが、リトリバーの構成が、第1実施形態に係る異物除去デバイス100とは異なる。
第2実施形態に係るリトリバー220は、図10(a)及び図10(b)に示すように、8本の主線材222と、隣り合う主線材222同士をそれぞれ繋ぐ補助線材224と、補助線材224の屈曲部位224Fに接続された規制部226とを有する。屈曲部位224Fから隣り合う主線材222に向けて広がるように、一対の腕状部位224Gが延びている。
主線材222及び補助線材224の構成については、第1実施形態で説明した主線材122及び補助線材124と同様であるため、詳細な説明を省略する。
規制部226は、補助線材224の屈曲部位224Fとリトリバー220の端部(左端部又は右端部)とをそれぞれ連結している。第1実施形態で説明した規制部126と比較すると、第1実施形態の規制部126は、図4(b)に示すように、第1領域A1及び第2領域A2にそれぞれ1本ずつ配置されているのに対し、第2実施形態の規制部226は、図10(b)に示すように、第1領域A1及び第2領域A2にそれぞれ3本ずつ配置されている。
主線材222、補助線材224及び規制部226を構成する材料については、第1実施形態で説明した主線材122、補助線材124及び規制部126と同一であるため、詳細な説明を省略する。
第2実施形態に係る異物除去デバイスの構成部品のうちリトリバー220以外(例えば管状部材等)の構成については、第1実施形態で説明したものと同様であるため、詳細な説明を省略する。
このように、第2実施形態に係る異物除去デバイスは、リトリバーの構成(規制部の本数)が異なる点で、第1実施形態に係る異物除去デバイス100とは異なっているが、第1実施形態に係る異物除去デバイス100の場合と同様に、8本の主線材222が、リトリバー220を拡張させたときに所定広さの空間を設けるように構成されているとともに、リトリバー220を拡張させたときに補助線材224が主線材222よりも外側に出っ張らないよう、補助線材224の屈曲部位224Fが当該空間内に位置するように構成されている。このため、リトリバー220を拡張させた状態でリトリバー220を回転させたり、血管内でリトリバー220を前進又は後退させたりしたとしても、補助線材224の屈曲部位224Fが血管に引っ掛かりにくくなる。その結果、血管を損傷するリスクを低減しつつ、血管の内部に発生した異物を除去又は回収することが可能となる。
第2実施形態に係る異物除去デバイスにおいては、図10(b)に示すように、規制部226が第1領域A1及び第2領域A2にそれぞれ3本ずつ配置されているため、補助線材224の屈曲部位224Fの位置を上記空間内に維持し続ける力を、より高めることができる。その結果、管状組織の損傷リスクをより一層低減することが可能となる。
第2実施形態に係る異物除去デバイスは、リトリバーの構成(規制部の本数)が異なる点以外の点では、第1実施形態に係る異物除去デバイス100の場合と同様の構成を有しているため、第1実施形態に係る異物除去デバイス100が有する効果のうち該当する効果をそのまま有する。
[第3実施形態]
図11は、第3実施形態に係るリトリバー320における補助線材324の配置パターンを説明するために示す図である。
なお、図11においては、リトリバー320全体のうち、隣り合う2本の主線材322とその間に配置された補助線材324及び規制部326を抜き出し、各部材を平面的に図示している。
第3実施形態に係る異物除去デバイスは、基本的には第1実施形態に係る異物除去デバイス100と同様の構成を有するが、リトリバーの構成が、第1実施形態に係る異物除去デバイス100とは異なる。
第3実施形態に係るリトリバー320は、図11に示すように、主線材322と、隣り合う主線材322同士をそれぞれ繋ぐ補助線材324と、補助線材324の屈曲部位324Fに接続された規制部326とを有する。
主線材322の構成については、第1実施形態で説明した主線材122と同様であるため、詳細な説明を省略する。
また、リトリバー320を構成する主線材322の数について、図示による説明は省略するが、第1実施形態で説明したリトリバー120と同様に8本であり、管状部材の管軸を中心として互いに等間隔となるように(管軸中心に45度の配置間隔で)配置されている。
複数の補助線材324のそれぞれは、図11に示すように、隣り合う主線材322の間において2箇所で屈曲可能(略W字状に屈曲可能)に構成されており、かつ、リトリバー320の中間部からリトリバー320の端部に向けて凸となるように配置されている。また、第1領域A1に配置される補助線材324と第2領域A2に配置される補助線材324とは、リトリバー320の中間部を境として対称形である。2箇所の屈曲部位324Fのそれぞれから隣り合う主線材322に向けて広がるように、一対の腕状部位324Gが延びている。より具体的には、一方の(図中上側の)屈曲部位324Fから延びる腕状部位324Gの一方は、図中上側の主線材322に繋がっており、他方の(図中下側の)屈曲部位324Fから延びる腕状部位324Gの一方は、図中下側の主線材322に繋がっている。更に、一方の(図中上側の)屈曲部位324Fから延びる腕状部位324Gの他方と、他方の(図中下側の)屈曲部位324Fから延びる腕状部位324Gの他方とは、互いに繋がっている。
規制部326は、補助線材324の屈曲部位324Fとリトリバー320の端部(左端部又は右端部)とをそれぞれ連結している。第1実施形態で説明した規制部126と比較すると、第1実施形態の規制部126は、図4(b)に示すように、第1領域A1及び第2領域A2にそれぞれ1本ずつ配置されているのに対し、第3実施形態の規制部326は、図11に示すように、第1領域A1及び第2領域A2にそれぞれ2本ずつ配置されている。
主線材322、補助線材324及び規制部326を構成する材料については、第1実施形態で説明した主線材122、補助線材124及び規制部126と同一であるため、詳細な説明を省略する。
第3実施形態に係る異物除去デバイスの構成部品のうちリトリバー320以外(例えば管状部材等)の構成については、第1実施形態で説明したものと同様であるため、詳細な説明を省略する。
このように、第3実施形態に係る異物除去デバイスは、リトリバーの構成(補助線材及び規制部の構成)が異なる点で、第1実施形態に係る異物除去デバイス100とは異なっているが、第1実施形態に係る異物除去デバイス100の場合と同様に、8本の主線材322が、リトリバー320を拡張させたときに所定広さの空間を設けるように構成されているとともに、リトリバー320を拡張させたときに補助線材324が主線材322よりも外側に出っ張らないよう、補助線材324の屈曲部位324Fが当該空間内に位置するように構成されている。このため、リトリバー320を拡張させた状態でリトリバー320を回転させたり、血管内でリトリバー320を前進又は後退させたりしたとしても、補助線材324の屈曲部位324Fが血管に引っ掛かりにくくなる。その結果、血管を損傷するリスクを低減しつつ、血管の内部に発生した異物を除去又は回収することが可能となる。
第3実施形態に係る異物除去デバイスは、リトリバーの構成(補助線材及び規制部の構成)が異なる点以外の点では、第1実施形態に係る異物除去デバイス100の場合と同様の構成を有しているため、第1実施形態に係る異物除去デバイス100が有する効果のうち該当する効果をそのまま有する。
[第4実施形態]
図12は、第4実施形態に係るリトリバー420における補助線材424の配置パターンを説明するために示す図である。
なお、図12においては、リトリバー420全体のうち、隣り合う2本の主線材422とその間に配置された補助線材424及び規制部426を抜き出し、各部材を平面的に図示している。
第4実施形態に係る異物除去デバイスは、基本的には第1実施形態に係る異物除去デバイス100と同様の構成を有するが、リトリバーの構成が、第1実施形態に係る異物除去デバイス100とは異なる。
第4実施形態に係るリトリバー420は、図12に示すように、主線材422と、隣り合う主線材422同士をそれぞれ繋ぐ補助線材424と、補助線材424の屈曲部位424Fに接続された規制部426とを有する。屈曲部位424Fから隣り合う主線材422に向けて広がるように、一対の腕状部位424Gが延びている。
主線材422の構成については、第1実施形態で説明した主線材122と同様であるため、詳細な説明を省略する。
また、リトリバー420を構成する主線材422の数について、図示による説明は省略するが、第1実施形態で説明したリトリバー120と同様に8本であり、管状部材の管軸を中心として互いに等間隔となるように(管軸中心に45度の配置間隔で)配置されている。
複数の補助線材424のそれぞれは、図12に示すように、一対の腕状部位424Gが互いに近付くように(換言すると、略V字状に)屈曲可能に構成されており、かつ、リトリバー420の各端部からリトリバー420の中間部に向けて凸となるように配置されている。また、第1領域A1に配置される補助線材424と第2領域A2に配置される補助線材424とは、リトリバー420の中間部を境として対称形である。第1実施形態で説明した補助線材124と第4実施形態の補助線材424とを比較すると、第4実施形態の補助線材424は、配置されている向きが逆である。
規制部426は、補助線材424の屈曲部位424F同士を連結している。第1実施形態で説明した規制部126と比較すると、第1実施形態の規制部126は、図4(b)に示すように、第1領域A1及び第2領域A2にそれぞれ1本ずつ配置されているのに対し、第4実施形態の規制部426は、図12に示すように、第1領域A1から第2領域A2に渡って1本配置されている。
主線材422、補助線材424及び規制部426を構成する材料については、第1実施形態で説明した主線材122、補助線材124及び規制部126と同一であるため、詳細な説明を省略する。
第4実施形態に係る異物除去デバイスの構成部品のうちリトリバー420以外(例えば管状部材等)の構成については、第1実施形態で説明したものと同様であるため、詳細な説明を省略する。
このように、第4実施形態に係る異物除去デバイスは、リトリバーの構成(補助線材及び規制部の構成)が異なる点で、第1実施形態に係る異物除去デバイス100とは異なっているが、第1実施形態に係る異物除去デバイス100の場合と同様に、8本の主線材422が、リトリバー420を拡張させたときに所定広さの空間を設けるように構成されているとともに、リトリバー420を拡張させたときに補助線材424が主線材422よりも外側に出っ張らないよう、補助線材424の屈曲部位424Fが当該空間内に位置するように構成されている。このため、リトリバー420を拡張させた状態でリトリバー420を回転させたり、血管内でリトリバー420を前進又は後退させたりしたとしても、補助線材424の屈曲部位424Fが血管に引っ掛かりにくくなる。その結果、血管を損傷するリスクを低減しつつ、血管の内部に発生した異物を除去又は回収することが可能となる。
第4実施形態に係る異物除去デバイスは、リトリバーの構成(補助線材及び規制部の構成)が異なる点以外の点では、第1実施形態に係る異物除去デバイス100の場合と同様の構成を有しているため、第1実施形態に係る異物除去デバイス100が有する効果のうち該当する効果をそのまま有する。
[第5実施形態]
第5実施形態では、本発明の異物回収システムの一例として、血管内に発生した血栓又は塞栓などの異物を除去するための血栓回収システムを例示して説明する。
図13は、第5実施形態に係る異物回収システム1を説明するために示す図である。
図14(a)〜図14(f)は、異物回収システム1の使用方法を説明するために示す図である。
第5実施形態に係る異物回収システム1は、図13に示すように、血管内の異物を除去するための異物除去用カテーテル50と、血管内の異物を捕捉するための異物捕捉用カテーテル10とを備える。
図13に示す異物除去用カテーテル50は、第1実施形態で説明した異物除去用カテーテル50と同一であるため、詳細な説明は省略する。
異物捕捉用カテーテル10は、カテーテルチューブ20と、カテーテルチューブ20の遠位部に配置されたキャプチャー30と、カテーテルチューブ20の近位部に配置された基部40とを備える。異物捕捉用カテーテル10は、例えば、血管内に発生した血栓又は塞栓などの異物を捕捉するための血栓捕捉用カテーテルである。
図示による説明は省略するが、カテーテルチューブ20及び基部40の内部にはルーメンが設けられており、異物除去用カテーテル50を通すことができるように構成されている。
カテーテルチューブ20を構成する材料については、異物除去用カテーテル50における第1チューブ62及び第2チューブ64と同様であるため、詳細な説明は省略する。
キャプチャー30は、略円筒形状の網部32と、網部32全体を覆うように形成された膜部34とを有する。
網部32の近位部は、近位部側(手元側)から遠位部側(先端側)に向かうにしたがって徐々に拡径するテーパー形状である。網部32の先端部分は、キャプチャー30を拡張させたときに開口するように構成されている。
網部32は、例えば金属細線を格子状に編み込んだ構造からなる。網部32に用いる金属細線の材料としては、例えば、ステンレス鋼、Ni−Ti合金、チタン合金などに代表される公知の金属又は金属合金を好ましく用いることができる。また、網部32は、超弾性を有する材料から構成されている。超弾性を有する材料として、例えばNi−Ti合金を好適に用いることができる。また、詳細については後述するが、網部32は、半径方向(管軸に直交する方向)に拡張及び収縮可能に構成されており、例えば拡張状態の形状が記憶されている。
膜部34を構成する材料としては、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂や、ポリウレタン樹脂などを好ましく用いることができる。これらの樹脂材料によって作成された膜状部材は、生体適合性及び耐久性が比較的高く、かつ、化学的にも安定している。
基部40の側面には、内部ルーメンに連通するポート42が設けられており、ポート42を介してカテーテルチューブ20内に例えば生理食塩水等の液体を充填可能に構成されている。なお、図示による説明は省略するが、ポート42の開口端部は、キャップ等の封止部材又はシリコンゴム等からなる弁体によって液密に閉鎖されている。
次に、異物回収システム1の使用方法の一例を、図14を用いて説明する。
図14(a)〜図14(f)は、異物回収システム1を用いて血管内の異物を除去する流れを説明するために示す図である。なお、図14(a)〜図14(f)において、発明の理解を容易にするため、異物回収システム1を構成する各部材の形状等を模式的に図示している。
まず、図14(a)に示すように、血管内にガイドワイヤWを通した状態で、ガイドワイヤWに沿わせてガイディングカテーテルGCを血管内に挿入し、標的部位(異物CLが存在する部位)の手前まで異物捕捉用カテーテル10を送達する。
次に、図14(b)に示すように、異物捕捉用カテーテル10の位置を固定した状態でガイディングカテーテルGCを手元側に引き寄せ、ガイディングカテーテルGCからキャプチャー30を露出させる。これにより、血管壁と密着するようにキャプチャー30が拡張する。
次に、図14(c)に示すように、異物捕捉用カテーテル10の内部ルーメンを介して異物除去用カテーテル50を送り出し、リトリバー120を収縮させた状態で異物CLを貫通させて、リトリバー120を標的部位よりも遠位に配置する。
次に、リトリバー120を拡張させた状態(図14(d)参照。)で、異物除去用カテーテル50を手元側に引き寄せ、異物CLをキャプチャー30内に取り込む(図14(e)参照。)。
そして、異物CLをキャプチャー30内に取り込んだ状態で、キャプチャー30をガイディングカテーテルGC内に引き込む(図14(f)参照。)。その後、ガイディングカテーテルGCの内部から異物捕捉用カテーテル10を抜き取る作業を行うことにより、経皮的に異物CLを体外に取り出すことができる。
第5実施形態に係る異物回収システム1は、上述した異物除去用カテーテル50を備えているため、血管を損傷するリスクを低減しつつ、血管の内部に発生した異物を除去又は回収することが可能な異物回収システムとなる。
なお、本発明は上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記実施形態においては、複数の補助線材のそれぞれが、隣り合う主線材の間において1箇所又は2箇所で屈曲可能に構成されている場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。複数の補助線材のそれぞれは、隣り合う主線材の間において3箇所以上で屈曲可能に構成されていてもよい。隣り合う主線材の間において複数の補助線材のそれぞれが3箇所以上で屈曲可能に構成されている場合、補助線材の屈曲数に合わせて、規制部の数を変更してもよい。また、上記実施形態においては、規制部を備えることによって補助線材における屈曲部位の位置が規制されている場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。規制部を設けずに、例えば補助線材を予めクセ付けする等の加工を施しておくことにより、補助線材の屈曲部位が、リトリバーを拡張させたときに補助線材が複数の主線材よりも外側に出っ張らないように構成されていてもよい。
(2)上記実施形態においては、第1領域に配置される補助線材と第2領域に配置される補助線材とが、リトリバーの中間部を境として対称形である場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。第1領域に配置される補助線材と第2領域に配置される補助線材とが、リトリバーの中間部を境として非対称形であってもよい。
(3)上記実施形態においては、拡張時におけるリトリバーの形状が、略球状である場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、球状、長球状、扁球状又は鶏卵状であってもよいし、リトリバーの各端部が長球状であって、リトリバーの中間部が円筒状からなる形状であってもよい。
(4)上記実施形態においては、管状部材の断面形状が円形である場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば楕円形であってもよいし、多角形であってもよい。
(5)上記実施形態においては、管状部材とリトリバーとが一体形成されている場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、管状部材とリトリバーとをそれぞれ別体として形成したのち、接着や溶接等の手段によって管状部材とリトリバーとを接合したものであってもよい。リトリバーを構成する主線材、補助線材及び規制部についても同様に、例えば、主線材及び補助線材についてはレーザー加工によって一体形成し、規制部は別体として形成したのち、接着や溶接等の手段によって主線材及び補助線材に接合したものであってもよい。
(6)上記実施形態においては、リトリバーが拡張状態の形状を記憶している場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図6(d)に示す収縮状態の形状が記憶されていてもよいし、図6(b)及び図6(c)に示す半拡張状態の形状が記憶されていてもよい。
(7)上記実施形態においては、リトリバーを構成する主線材の本数が8本である場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、7本以下であってもよいし、9本以上であってもよい。また、上記実施形態においては、各主線材が、管状部材の管軸を中心として互いに等間隔となるように(隣り合う主線材同士のなす角度が均等になるように)配置されている場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、隣り合う主線材同士のなす角度が不均一となるように配置されていてもよい。
(8)上記実施形態においては、主線材、補助線材及び規制部の断面形状が略矩形状である場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば円形状や楕円形状であってもよいし、四角形以外の多角形からなる形状状であってもよい。
(9)上記実施形態においては、主線材、補助線材及び規制部(並びに管状部材)が金属材料で構成されている場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、生体適合性を有する樹脂などを材料としてもよい。
(10)上記実施形態においては、異物除去デバイスの近位部側の端部が、第2チューブの遠位部の内周面に接続されている場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、異物除去デバイスの近位部側の端部が、第2チューブの遠位部の外周面に接続されていてもよい。
(11)上記第1実施形態においては、異物除去用カテーテルの構造として、図2(a)に示すX1方向にスライダー76を移動させた場合にリトリバー120が収縮し、図2(b)に示すX2方向にスライダー76を移動させた場合にリトリバー120が拡張する場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、操作部の内部に歯車機構等を設けることにより、図2(a)に示すX1方向にスライダーを移動させた場合にリトリバーを拡張させ、図2(b)に示すX2方向にスライダーを移動させた場合にリトリバーを収縮させる構造とすることも可能である。
(12)上記第1実施形態においては、管軸方向に沿って平行移動するスライダーを操作することによって、リトリバーの拡張及び収縮を操作する場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、スライダーに相当する部材が、管軸を中心として周方向に移動するように構成されており、当該部材を周方向に移動させることによって、リトリバーの拡張及び収縮を操作するように構成されていてもよい。または、スライダーに代えて、レバー操作やボタン操作等によって、リトリバーの拡張及び収縮を操作するように構成されていてもよい。さらには、収縮状態にしたリトリバーの外周にシースを被せて、リトリバーの位置を固定した状態でシースを軸方向に移動させる構成としてもよい。この場合、シースからリトリバーを露出させるとリトリバーが拡張することとなり、リトリバーをシース内に収納するとリトリバーが収縮することとなる。
(13)上記第1実施形態〜上記第5実施形態の何れにおいても、リトリバーが収縮した状態と拡張した状態とを双方向に変更可能であるように(即ち、収縮状態から拡張状態への変更、及び、拡張状態から収縮状態への変更、が可能であるように)、操作部が構成されている。しかし、例えば、何れか一方向への変更のみ(即ち、収縮状態から拡張状態への変更、又は、拡張状態から収縮状態への変更)が可能であるように操作部が構成され、リトリバー自身の弾性等によって他方向への変更が実現されるように構成されてもよい。別の言い方をすると、「リトリバーの拡張及び収縮を操作する」との文言は、リトリバーの拡張状態と収縮状態との間の切り替えを実現することを表しており、それら状態間の双方向の切り替えを行うとの意味だけでなく、それら状態間の何れか一方向のみへの切り替えを行うとの意味も内包している。
(14)上記第5実施形態においては、キャプチャーにおける網部全体を覆うように、膜部が形成されている場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、網部におけるテーパー形状となっている部分(網部の近位部側)を膜部で覆わずに、露出させる構成としてもよい。また、網部の材料として、金属材料に限らず、例えば、生体適合性を有する樹脂などを材料としてもよい。
(15)上記実施形態においては、使用対象となる管状組織が、血管である場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、消化管や胆管等、他の管状組織の内部に発生した異物を除去又は回収するための異物除去デバイス、異物除去用カテーテル及び異物回収システムにも、本発明を適用可能である。
本出願は、2017年2月10日出願の日本特許出願(特願2017−022993)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明の異物除去デバイス、異物除去用カテーテル及び異物回収システムによれば、管状組織を損傷するリスクを低減しつつ、管状組織の内部に発生した異物を除去又は回収することが可能である。この効果を奏する本発明は、異物除去デバイス、異物除去用カテーテル及び異物回収システムに関して有用である。
1 異物回収システム
10 異物捕捉用カテーテル
20 カテーテルチューブ
30 キャプチャー
32 網部
34 膜部
40 基部
42 ポート
50 異物除去用カテーテル
60 カテーテル本体
62 第1チューブ
64 第2チューブ
70 操作部
72 操作部本体
74 長孔
76 スライダー
78 液体充填ポート
100 異物除去デバイス
110 管状部材
120,220,320,420,820 リトリバー
122,222,322,422,822 主線材
124,224,324,424,824 補助線材
124F,224F,324F,424F,824F (補助線材の)屈曲部位
124G,224G,324G,424G (補助線材の)腕状部位
126,226,326,426 規制部
900 血栓除去デバイス
922 ケージ
924 フラットワイヤ
924F (フラットワイヤの)屈曲部位
A1 第1領域
A2 第2領域
CL 異物
GC ガイディングカテーテル
S (リトリバー内の)空間
W ガイドワイヤ

Claims (8)

  1. 体内内腔の異物を除去するための異物除去デバイスであって、
    管状部材と、
    前記管状部材の一部に配置され、所定の形状に拡張及び収縮可能に構成されたリトリバーとを備え、
    前記リトリバーは、
    前記管状部材の管軸を中心として配置される複数の主線材と、
    隣り合う前記主線材同士をそれぞれ繋ぐ複数の補助線材とを有し、
    前記複数の主線材のそれぞれは、前記リトリバーを拡張させたときに前記複数の主線材によって所定広さの空間が設けられるよう、湾曲可能に構成されており、
    前記複数の補助線材のそれぞれは、隣り合う前記主線材の間において少なくとも1箇所で屈曲可能に構成されており、
    前記補助線材の屈曲部位は、前記リトリバーを拡張させたときに前記補助線材が前記複数の主線材よりも外側に出っ張らないよう、前記空間内に位置している、異物除去デバイス。
  2. 前記リトリバーは、
    前記補助線材の屈曲部位に接続され、前記リトリバーを拡張させたときに前記屈曲部位が前記複数の主線材よりも外側に出っ張らないよう、前記屈曲部位の位置を規制する複数の規制部をさらに有する、請求項1に記載の異物除去デバイス。
  3. 前記複数の補助線材のそれぞれは、前記屈曲部位から隣り合う前記主線材に向けて広がるように延びる一対の腕状部位が互いに近付くように屈曲可能に構成されており、かつ、前記リトリバーの中間部から前記リトリバーの端部に向けて凸となるように配置されており、
    前記複数の規制部のそれぞれは、前記補助線材の屈曲部位と前記リトリバーの端部とを連結している、請求項2に記載の異物除去デバイス。
  4. 前記リトリバーを、前記管状部材の管軸に直交する方向から見たとき、
    前記リトリバーの中間部から前記リトリバーの一方端部までの第1領域に配置される前記複数の補助線材と、前記リトリバーの中間部から前記リトリバーの他方端部までの第2領域に配置される前記複数の補助線材とは、前記リトリバーの中間部を境として対称形である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の異物除去デバイス。
  5. 前記主線材の剛性は、前記補助線材の剛性よりも高い、請求項1〜4のいずれか1項に記載の異物除去デバイス。
  6. 拡張時における前記リトリバーの形状は、球状又は長球状である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の異物除去デバイス。
  7. 体内内腔の異物を除去するための異物除去用カテーテルであって、
    カテーテル本体と、
    前記カテーテル本体の遠位部に配置された、請求項1〜6のいずれか1項に記載の異物除去デバイスと、
    前記カテーテル本体の近位部に配置され、前記異物除去デバイスにおけるリトリバーの拡張及び収縮を操作する操作部とを備える、異物除去用カテーテル。
  8. 体内内腔の異物を回収するための異物回収システムであって、
    請求項7に記載の異物除去用カテーテルと、
    体内内腔の異物を捕捉するための異物捕捉用カテーテルとを備え、
    前記異物捕捉用カテーテルは、前記異物除去用カテーテルを通すルーメンを有する、異物回収システム。


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