JPWO2018131689A1 - 液圧式打撃装置 - Google Patents

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Abstract

油圧回路配置を変更せず、かつ、打撃エネルギを維持しながらピストンストロークをショートストローク化して打撃出力を増大する。この液圧式打撃装置は、ピストン(200)の外周面とシリンダ(100)の内周面との間に画成されて軸方向の前後に離隔配置されたピストン前室(110)およびピストン後室(111)と、ピストン前室(110)およびピストン後室(111)の少なくとも一方を、高圧回路(101)および低圧回路(102)の少なくとも一方に切換えてピストンを駆動する切換弁機構(130)と、ピストン後方に設けられてピストンにその後退行程の途中で当接してピストン(200)を前方へと付勢する増速ピストン(410)とを備え、増速ピストン(410)は、自身とピストンとが当接を開始するタイミングが、ピストン(200)が切換弁機構(130)によって制動を受けるタイミングよりも早く設定されている。

Description

本発明は、さく岩機やブレーカ等の液圧式打撃装置に関する。
この種の液圧式打撃装置としては、例えば特許文献1記載の技術が開示されている。同文献記載の液圧式打撃装置は、例えば図8に例示するように、シリンダ100P、フロントヘッド300およびバックヘッド400Pを備え、シリンダ100P内にピストン200が摺嵌されている。
フロントヘッド300は、シリンダ100の前側に配設され、ロッド310が前進後退可能に摺嵌される。フロントヘッド300の内部には、打撃室301が形成され、打撃室301内でロッド310の後端をピストン200の先端が打撃する。バックヘッド400Pは、シリンダ100の後側に配設され、バックヘッド400Pの内部に形成された後退室401P内をピストン200の後端部が前後に移動する。
ピストン200は、中実の円筒体であり、その略中央に大径部201、202を有している。大径部201の前側には中径部203が、大径部202の後側には小径部204がそれぞれ設けられている。大径部201と202の略中央には、円環状のバルブ切換溝205が形成されている。ピストン中径部203の外径は、ピストン小径部204の外径よりも大きく設定されている。
これにより、大径部201と中径部203の径差からなるピストン前室110の受圧面積、および大径部202と小径部204の径差からなるピストン後室111の受圧面積は、ピストン後室111側の方が大きくなっている(以下、ピストン前室110とピストン後室111の受圧面積の差を「受圧面積差」という)。
上記ピストン200が、シリンダ100の内部に摺嵌されることで、シリンダ100内にピストン前室110とピストン後室111とがそれぞれ画成されている。ピストン前室110は、ピストン前室通路120を介して高圧回路101に常時接続されている。一方、ピストン後室111は、後述する切換弁機構130の切換えによって、ピストン後室通路121を介して高圧回路101と低圧回路102とにそれぞれ交互に連通可能になっている。
高圧回路101はポンプPに接続され、高圧回路101の途中部分に高圧アキュムレータ140が設けられている。低圧回路102はタンクTに接続され、低圧回路102の途中部分に低圧アキュムレータ141が設けられている。切換弁機構130は、シリンダ100Pの内外の適所に配設される公知の切換弁であり、後述するバルブ制御通路122から給排される圧油によって作動し、ピストン後室111を高圧と低圧とに交互に切換える。
ピストン前室110とピストン後室111との間には、前方から後方に向けてそれぞれ所定間隔離隔して、ピストン前進制御ポート112、ピストン後退制御ポート113、および排油ポート114が設けられている。ピストン前進制御ポート112とピストン後退制御ポート113には、バルブ制御通路122から分岐した通路がそれぞれ接続されている。排油ポート114は、排油通路123を介してタンクTに接続されている。
ピストン前進制御ポート112は、前側のショートストロークポート112a、および後側のロングストロークポート112bを有し、ショートストロークポート112aとバルブ制御通路122との間に設けられた可変絞り112cの操作によってショートストロークとロングストロークの間を無断階に切換え可能になっている。可変絞り112cを全開にするとショートストロークとなり、全閉にするとロングストロークとなる。
この液圧式打撃装置は、ピストン前室110が高圧回路101に常時接続されているので、ピストン200は常時後方へと付勢され、ピストン後室111が切換弁機構130の作動により高圧回路101に接続されると受圧面積差によってピストン200は前進し、ピストン後室111が切換弁機構130の作動により低圧回路102に接続されるとピストン200は後退する。
切換弁機構130は、ピストン前進制御ポート112がピストン前室110と連通してバルブ制御通路122に圧油が供給されると、ピストン後室通路121を高圧回路101に連通する位置に切換えられる。また、切換弁機構130は、ピストン後退制御ポート113が排油ポート114と連通して圧油がバルブ制御通路122からタンクTへと排出されると、ピストン後室通路121を低圧回路102に連通する位置へと切換えられる。
特許第4912785号公報
ところで、この種の液圧式打撃装置において、高出力化を図る方策としては、一打撃当たりの運動エネルギを高める方策と、打撃数を増大して運動エネルギの総和を大きくする方策とがある。本発明者は、これら方策のうち、打撃数を増大して運動エネルギの総和を大きくする方策を採る場合に以下の問題点を見出した。
ここで、図8において、従来の液圧式打撃装置では、ピストン前進制御ポート112には、ロングストロークポート112bとショートストロークポート112aとが併設されていることを説明したが、ショートストローク化することによって、ロングストロークの設定よりも打撃数を増加することができる。
図9に、従来の液圧式打撃装置におけるロングストロークとショートストロークのピストン変位−速度線図を示す。
同図において、点線がロングストローク設定の線図であり、Lが全ストローク、Lがピストン後退加速区間(ピストンが後退を開始してから、ピストン前進制御ポートがピストン前室と連通してバルブが切換えられてピストン後室が高圧に切換えられるまで)、Lがピストン後退減速区間(ピストン後室が高圧に切換えられてピストンが後方ストロークエンドに到るまで)、Vlongが打撃点におけるピストン速度である。また、実線がショートストローク設定の線図であり、同様に、L1´が全ストローク、L2´がピストン後退加速区間、L3´がピストン後退減速区間、Vshortが打撃点におけるピストン速度である。
図9に示すように、ショートストローク化によってストロークは短縮されるものの、ピストンを加速する区間も減少しており、結果として、ピストン速度は、VlongからVshortに低下していることがわかる。したがって、ショートストローク化によって得られる打撃数の増加分とピストン速度の低下分とを総合して勘案すると、必ずしも高出力化に繋がっているとはいえない。打撃圧が変わらなければ(打撃エネルギはストロークに比例し、打撃数はストロークの平方根に反比例するため)、打撃出力は、ショートストローク化するほどピストンストロークの平方根に比例し減少する。
また、従来の打撃装置において、ショートストローク化をさらに追求する場合は、ピストン前進制御ポートの位置を前方へと移設することになる。ここで打撃時の前室およびピストン前進制御ポートの回路状態に着目すると、前室が高圧に接続されるとともに、ピストン前進制御ポートが低圧に接続されており、前室とピストン前進制御ポートは、ピストン大径部によってシールされている。ピストン前進制御ポートの位置を前方へと移設すると前室との間のシール長が短くなり、リークが増えて効率が低下するという問題があることから、ポート位置の変更、すなわち油圧回路配置の変更によるショートストローク化には限界がある。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、油圧回路配置を変更せず、かつ、打撃エネルギを維持しながら、ピストンストロークをショートストローク化して打撃出力を増大可能な液圧式打撃装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る液圧式打撃装置は、シリンダと、該シリンダの内部に摺嵌されたピストンと、該ピストンの外周面と前記シリンダの内周面との間に画成されて軸方向の前後に離隔配置されたピストン前室およびピストン後室と、前記ピストン前室および前記ピストン後室の少なくとも一方を高圧回路および低圧回路の少なくとも一方に切換えて前記ピストンを駆動する切換弁機構と、前記シリンダの前記ピストン前室と前記ピストン後室との間に配設され、前記ピストンの前後進動によって前記高圧回路と前記低圧回路とに接断されるピストン制御ポートとを備え、前記切換弁機構を前記ピストン制御ポートから給排される圧油によって駆動する液圧式打撃装置であって、前記ピストンの後方に設けられて前記ピストンにピストン後退行程の途中で当接して前記ピストンを前方へと付勢する付勢手段を備え、前記付勢手段は、当該付勢手段と前記ピストンとが当接を開始するタイミングが、前記ピストンが前記切換弁機構によって制動を受けるタイミングよりも早く設定されていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る液圧式打撃装置によれば、ピストン後退行程の途中で、ピストンに制動力が作用するタイミングでピストンに当接してピストンを前方へと付勢する付勢手段をピストンの後方に設けているので、ピストンの後退ストロークが短縮されるとともに、ピストンの前進動作が加速されてピストン速度が低下しないため、高出力化が可能となる。このとき、付勢手段の受圧面積が変わらなければ、後退ストロークの短縮量は、ピストンと付勢手段との当接位置によって決まるので、ピストン制御ポート等の油圧回路配置の変更は不要であり、シール長の減少による効率低下も発生しない。
本発明によれば、油圧回路配置を変更せず、かつ、打撃エネルギを維持しながら、ピストンストロークをショートストローク化して打撃出力を増大することが可能な液圧式打撃装置を提供することができる。
本発明の一態様に係る液圧式打撃装置の第一実施形態の模式図である。 第一実施形態の作動状態を示す模式図((a)〜(f))である。 第一実施形態の変位−速度線図である。 第一実施形態の時間−変位線図である。 第一実施形態の変位−速度線図であって、同図では、増速ピストンと打撃ピストンの当接位置を変化させた場合を示している。 第一実施形態の変位−速度線図であって、同図では、増速ピストンと打撃ピストンの推力比を変化させた場合を示している。 本発明の一態様に係る液圧式打撃装置の第二実施形態の模式図である。 従来の液圧式打撃装置の模式図である。 従来の液圧式打撃装置の変位−速度線図である。
以下、本発明の実施形態ないし変形例について図面を適宜参照しつつ説明する。全ての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付している。なお、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。
第一実施形態の液圧式打撃装置は、図1に示すように、シリンダ100、フロントヘッド300およびバックヘッド400を備え、シリンダ100内にピストン200が摺嵌されている。
ピストン200は、中実の円筒体であり、その略中央に大径部201、202を有する。大径部201の前側には中径部203が、大径部202の後側には小径部204がそれぞれ設けられている。大径部201と202の略中央には、円環状のバルブ切換溝205が形成されている。
ピストン中径部203の外径は、ピストン小径部204の外径よりも大きく設定されている。これにより、後述するピストン前室110およびピストン後室111におけるピストン200の受圧面積、すなわち大径部201と中径部203の径差、および大径部202と小径部204の径差はピストン後室111側の方が大きくなっている。
上記ピストン200は、シリンダ100の内部に摺嵌されることで、シリンダ100内にピストン前室110とピストン後室111とがそれぞれ画成されている。ピストン前室110は、ピストン前室通路120を介して高圧回路101に常時接続されている。一方、ピストン後室111は、後述する切換弁130の切換えによって、ピストン後室通路121を介して高圧回路101と低圧回路102とをそれぞれ交互に連通可能になっている。
高圧回路101はポンプPに接続され、高圧回路101の途中部分には高圧アキュムレータ140が設けられている。低圧回路102はタンクTに接続され、低圧回路102の途中部分には低圧アキュムレータ141が設けられている。切換弁機構130は、シリンダ100の内外の適所に配設される公知の切換弁であり、後述するバルブ制御通路122から給排される圧油によって作動し、ピストン後室111を高圧と低圧とに交互に切換える。
ピストン前室110とピストン後室111との間には、前方から後方に向けてそれぞれ所定間隔離隔して、ピストン前進制御ポート112、ピストン後退制御ポート113、および排油ポート114が設けられている。ピストン前進制御ポート112とピストン後退制御ポート113には、バルブ制御通路122から分岐した通路がそれぞれ接続されている。排油ポート114は排油通路123を介してタンクTに接続されている。
フロントヘッド300は、シリンダ100の前側に配設され、ロッド310が前進後退可能に摺嵌される。フロントヘッド300の内部に形成された打撃室301内で、ロッド310の後端をピストン200の先端が打撃する。
バックヘッド400は、シリンダ100の後側に配設されている。バックヘッド400の内部には、後退室401およびその後方に加圧室402が形成されている。後退室401の内径は、ピストン小径部204が前後移動する際に影響が無いように設定され、加圧室402の内径は、後退室401の内径よりも径大に設定されている。後退室401と加圧室402の境界には端面403が形成されている。
加圧室402には、付勢手段として増速ピストン410が摺嵌されている。増速ピストン410は、前側の小径部411および後側の大径部412を有する。小径部411と大径部412との境界には段付面413が形成されている。加圧室402の内径に大径部412が摺接し、端面403と段付面413とが当接することによって加圧室402内の大径部412の後側に液圧室が画成され、液圧室は、加圧通路404によって高圧回路101に常時接続されている。
一般的な液圧式打撃装置においては、ピストン200とロッド310の打撃界面、すなわち、ピストン中径部203とロッド310の後端部の外径は略同じ寸法に設定されている。その理由は、ピストン200がロッド310を打撃して発生する応力波の伝達効率を高めるためであり、同様の理由で、本実施形態では、増速ピストン410の小径部411の外径がピストン小径部204の外径と略同径に設定されている。
次に、本実施形態の液圧式打撃装置の動作、および増速ピストン410の作動状態について図2を参照しつつ説明する。なお、図2では、回路が高圧接続されている部分を太い実線および網掛けにて示している。
本実施形態の液圧式打撃装置は、ピストン前室110が常時高圧接続されているので、ピストン200は常時後方へと付勢され、ピストン後室111が切換弁機構130の作動により高圧接続されると、上記受圧面積差によってピストン200は前進し、ピストン後室111が切換弁機構130の作動により低圧接続されるとピストン200は後退する。
切換弁機構130は、ピストン前進制御ポート112がピストン前室110と連通してバルブ制御通路122に圧油が供給されると、ピストン後室通路121を高圧回路101に連通する位置に切換え、ピストン後退制御ポート113が排油ポート114と連通して圧油がバルブ制御通路122からタンクTへと排出されると、ピストン後室通路121を低圧回路102に連通する位置へと切換える。
ここで、本実施形態の液圧式打撃装置の打撃機構は、従来の液圧式打撃装置に対して、バックヘッド400に増速ピストン410を設けた点に特徴がある。
すなわち、図2において、同図(f)に示す、ピストン200がロッド310を打撃すると同時に、切換弁機構130のパイロット室(不図示)は、バルブ制御通路122および排油通路123を経て低圧に接続される。これにより、内部のスプールが切換り、ピストン後室通路121を低圧回路102に連通することでピストン後室111が低圧となるのでピストン200は後退動作を開始する。(同図(a)参照)
そして、本実施形態の液圧式打撃装置では、一のピストン後退行程の途中であって、ピストン200が後退してピストン前進制御ポート112が開く前、すなわち、切換弁機構130が切り換って後室111が高圧となりピストン200が制動を受ける前のタイミングでピストン200が増速ピストン410に当接する。これにより、ピストン200には、本実施形態の増速ピストン410による推力(「補助推力」とする)が作用する(同図(b)参照)。
更にピストン200は後退を続け、ピストン前進制御ポート112が開いて切換弁機構130が切換り、ピストン後室111が高圧となって制動を受ける。これにより、ピストン200には、上述の補助推力と前室110および後室111の受圧面積差による推力(「通常推力」とする)とが合算して作用する(同図(c)参照)。
その後もピストン200は慣性によって後退を続けるが、上述の補助推力と通常推力とが合算してピストン200に作用するため、ピストン200は、通常の後方ストロークエンドよりも前方の位置で後退から前進に転じる。この間に加圧室402から排出された圧油は高圧アキュムレータ140に蓄圧される(同図(d)参照)。
ピストン200が前進に転じた直後は、高圧アキュムレータ140に蓄圧された圧油が加圧室402へと速やかに供給される。そのため、ピストン200は増速ピストン410によって強力に付勢されて速やかに加速する。続いて、段付面413が端面403に当接して増速ピストン410の前方ストロークに達するまでは、ピストン200には増速ピストン410による補助推力と前室110と後室111の受圧面積差による通常推力が合算して作用するので、加速度は補助推力がある分、大きな値となる(図2(d)から同図(e)まで)。
やがて、上記段付面413が端面403に当接して増速ピストン410の前方ストロークに達すると、ピストン200は、増速ピストン410と離れて通常推力のみで前進し(同図(e))、所定の打撃位置まで達してロッド310を打撃する(同図(f))。以下、上述のサイクルを繰り返すことにより、打撃動作が連続して行われる。
図3に、本実施形態の液圧式打撃装置における変位−速度線図を示す。同図では、参考として、本実施形態の増速ピストン410を有しない場合も破線で表示している(同図中、一番右に位置する線図)。この破線部分は、従来の液圧式打撃装置(図9)におけるロングストローク仕様の線図と同じプロファイルであり、各ストロークはL〜Lである。なお、図3では、説明の都合上図9に対して縦横比を変更している。
図3に示す変位−速度線図と図2との関係は、ピストン200が後退して増速ピストン410に当接するまで(図2(a))はL21に相当する。また、ピストン200が増速ピストン410と当接し(図2(b))、制動を受けながら後退して後室111が高圧に切換えられる(図2(c))まで、すなわち、後退加速中のピストン200に、前室圧による後退力と補助推力のみが作用する状態はL2b区間に相当する。さらに、後方ストロークエンドまで後退(図2(d))、すなわち、ピストン200に補助推力と通常推力の合算推力が作用する後退減速区間はL3b区間に相当する。
また、ピストン200が後方ストロークエンド(図2(d))から前進に転じてから増速ピストン410と離れるまで(図2(e))、すなわち、ピストン200に通常推力と補助推力が合算して作用する前進加速区間はL区間に相当する。さらに、ピストン200が前進してロッド310を打撃するまで(図2(f))、すなわち、ピストン200に通常推力のみが作用する前進加速区間はL21区間の上半分に相当する。
図3に示すように、本実施形態の液圧式打撃装置においては、ピストン200が増速ピストン410と当接している区間以外は、ロングストローク仕様の打撃機構として作動しており、後退時の最大速度はVからV21に変化しているが、ピストン200がロッド310を打撃する際の速度は、Vのままで変わらないことが見て取れる。
ここで、本発明の液圧式打撃装置のメカニズムについて考察する。
(1)ピストン打撃速度が増速ピストン410との当接位置に影響を受けないことについて
ピストン質量m、前室受圧面積S、後室受圧面積S、増速ピストン受圧面積S、打撃圧Pとする。前後室受圧面積差ΔS=S−Sとし、前室受圧面積SのΔSに対する比をnとする。
図3に示すように、バルブ切換位置が打撃点からLの距離にある打撃装置において、増速ピストン410がバルブ切換位置よりもL2b手前でピストン200と当接する場合、増速ピストンなしの場合のバルブ切換時のピストン後退最高速度をV、その時のピストン運動エネルギをE、増速ピストン410と衝突する時のピストン速度をV21とすると、その時のピストン運動エネルギE21は、以下の式(1)となる。
Figure 2018131689
また、増速ピストン410と当接後にバルブ切換位置まで後退した時のピストン速度をV2bとすると、その時のピストン運動エネルギE2bは、以下の式(2)となる。
Figure 2018131689
一方、増速ピストン410と一体となった状態のピストン200の前進行程で、バルブ切換位置通過時のピストン速度はV1bであるから、その時のピストン運動エネルギE1bは、以下の式(3)となる。
Figure 2018131689
更に、前進行程でピストン200が増速ピストン410と離れる瞬間のピストン速度をV12´とすると、その時のピストン運動エネルギE12´は、以下の式(4)となる。
Figure 2018131689
式(1)を式(4)に代入して、以下の式(5)を得る。
Figure 2018131689
一方、増速ピストンなしの場合の前進行程で、バルブ切換位置通過時のピストン速度は、V11=−Vである。よって、その時のピストン運動エネルギE11は、以下の式(6)となる。
Figure 2018131689
更に、L2bだけ前進後のピストン運動エネルギE12は、以下の式(7)となる。
Figure 2018131689
式(7)は式(5)に等しい。すなわち、増速ピストン410と一体なった状態のピストン200が前進行程で増速ピストン410と離れる際のピストン運動エネルギE12´は、増速ピストンなしのピストンが前進行程で同じ位置を通過する際のピストン運動エネルギE12と等しい。つまり、ピストン速度が変わらないことが分かる。
改めて、増速ピストンありを増速ピストンなしと比較すると、増速ピストンありの場合、ピストン200との衝突位置に関わらず、増速ピストン410が後退行程でピストン運動エネルギを減少させる仕事Eと、逆に、前進行程でピストン運動エネルギを増加させる仕事Eは向きが異なるだけで絶対値が等しい。つまり、
|E|=|E|=S(L2b+L3b
したがって、これらは相殺される。すなわち、増速ピストン410と当接前後のピストン200の運動エネルギは、増速ピストンなしの場合と何ら変わらないことになる。
(2)打撃サイクル計算式について
図4において、各行程の所要時間を求める。まず、後退行程L21区間のピストン200に作用する力積と運動量変化の関係は、以下の式(8)となる。
Figure 2018131689
また、仕事と運動エネルギの関係は、以下の式(9)、(10)となる。
Figure 2018131689
Figure 2018131689
式(8)に式(10)を代入し、後退行程L21区間の所要時間T21は、以下の式(11)となる。
Figure 2018131689
次に、後退行程L2b区間のピストン200に作用する力積と運動量変化の関係は、以下の式(12)となる。
Figure 2018131689
また、仕事と運動エネルギの関係は、以下の式(13)、(14)となる。
Figure 2018131689
Figure 2018131689
式(12)に式(10)、(14)を代入すると、後退行程L2b区間の所要時間T2bは、以下の式(15)となる。
Figure 2018131689
次に、後退行程L3b区間のピストン200に作用する力積と運動量変化の関係は、以下の式(16)となる。
Figure 2018131689
式(16)に式(14)を代入すると、後退行程L3b区間の所要時間T3bは、以下の式(17)となる。
Figure 2018131689
次に、前進行程L3b+L2b(すなわち、図3におけるL)区間のピストン200に作用する力積と運動量変化の関係は、以下の式(18)となる。
Figure 2018131689
また、仕事と運動エネルギの関係は、以下の式(19)、(20)となる。
Figure 2018131689
Figure 2018131689
式(18)に式(20)を代入すると、前進行程L3b+L2b区間の所要時間T1bは、以下の式(21)となる。
Figure 2018131689
最後に、前進行程L21区間に作用する力積と運動量変化の関係は、以下の式(22)となる。
Figure 2018131689
仕事と運動エネルギの関係は、以下の式(23)、(24)となる。
Figure 2018131689
Figure 2018131689
式(22)に式(20)、(24)を代入すると、前進行程L21区間の所要時間T21は、以下の式(25)となる。
Figure 2018131689
1打撃サイクルTは、式(11)、(15)、(17)、(21)、(25)を合算し、以下の式(26)となる。
Figure 2018131689
式(26)から分かる通り、1打撃サイクルTは、打撃圧、ピストン質量、前後室受圧面積、ピストンストローク、バルブ切換位置、更には、増速ピストン410の受圧面積、および衝突位置の関数である。
実際に幾つかの異なる仕様のピストン200・増速ピストン410の組合せに対し、当接位置を変えて打撃数を計算し、衝突位置と打撃数の関係に着目すると、総じて当接するタイミングをバルブ切換タイミングよりも早くすればするほど(言い換えれば、当接位置をバルブ切換位置より前に移動するほど)打撃数は上昇するが、あるタイミング・位置でピークを迎え、それを超えると逆に打撃数が減少する傾向にある。打撃数の変化率やピークを迎える位置は、ピストン200の仕様、即ち前後室受圧面積の関係や増速ピストン410の受圧面積により変化する。
図5は、ピストン200および増速ピストン410の仕様を変更することなしに、ピストン200と増速ピストン410の当接位置を図3を基準として前後に変更した場合を示している。
図5からわかるように、当接位置L21を、L210およびL211に変更すると、当接時のピストン速度は、V21からV210とV211へと変化し、バルブ切換までのストロークL2bは、L2b0とL2b1へと変化する。また、ピストン200が増速ピストン410から離れる際のピストン速度V12は、V120とV121へと変化する。しかし、いずれの場合も、その後のストローク速度線図は、増速ピストンなしの場合と同じ軌跡を描く。そのため、ピストン打撃速度Vは一定である。
図6は、ピストン200と増速ピストン410の当接位置L21を一定とし、ピストン200と増速ピストン410の仕様を、図3を基準として変更した場合を示している。
図6からわかるように、ピストン後退時の推力に対して増速ピストン410の推力を増減すると、バルブ後退切替時のピストン速度は、V2bからV2b´とV2b"へと変化し、バルブ後退切換え位置からピストン後死点までのストロークL3bは、L3b´とL3b"へと変化する。しかし、いずれの場合も、増速ピストン410が離れて以降のストローク速度線図は、同じ軌跡を描く。そのため、ピストン打撃速度Vは一定である。
このように、本実施形態の液圧式打撃装置によれば、ショートストローク化が可能である。そして、このショートストローク化は、高圧アキュムレータ140よる運動エネルギの回収・放出によって行われるので追加の動力は必要としない。
また、本実施形態の液圧式打撃装置では、ショートストローク化してもピストン200がロッド310を打撃する際のピストン打撃速度Vは変化しない。そのため、1打撃当たりの打撃エネルギを減ずることなく打撃数を増加させるので、打撃機構の高出力化が可能となる。
さらに、本実施形態の液圧式打撃装置では、ピストン制御ポート等の油圧回路配置を変更することなしにショートストローク化を可能とするものであり、シール長の減少による効率の低下はない。ストローク短縮量は、ピストン200と増速ピストン410との当接位置およびピストン200の後退推力と増速ピストン410の推力の関係によって柔軟に設定することが可能であり、例えば、増速ピストン410の小径部の長さを伸長・短縮することや、増速ピストン410の受圧面積を増減することで容易に制御が可能である。
以上、本発明の一実施形態について図面を参照して説明したが、本発明に係る液圧式打撃装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しなければ、その他の種々の変形や各構成要素を変更することが許容されることは勿論である。
例えば、ピストン200は、中実に限定されず、ピストン200の軸心部に貫通穴または止まり穴が形成されていてもよい。また、ピストン200の前後の大径部は、同じ外径ではなく径差を設けてもよい。さらに、増速ピストン410の小径部の外径を、ピストン中径部の外径と揃えなくてもよい。
また、上記実施形態に係る液圧式打撃装置は、ピストン前室を常時高圧とするとともに、ピストン後室を高低圧に切り替えてピストン200を前進後退させる、いわゆる「後室高低圧切換え式」の液圧式打撃装置を例に説明したが、これに限定されない。
つまり、本発明に係る液圧式打撃装置は、ピストン前室とピストン後室をそれぞれ交互に高圧と低圧とに切り替えてピストンを前進後退させる、いわゆる「前後室高低圧切換え式」の液圧式打撃装置にも適用可能であり、また、ピストン後室を常時高圧とするとともに、ピストン前室を高圧と低圧とに切り替えてピストンを前進後退させる、いわゆる「前室高低圧切換え式」の液圧式打撃装置にも適用可能である。
また、例えば上記第一実施形態では、ピストン200が前進に転じた直後、高圧アキュムレータ140に蓄圧された圧油が加圧通路404を介して加圧室402へと速やかに供給され、これにより、ピストン200が増速ピストン410によって強力に付勢されて速やかに加速する例を示したが、これに限定されず、例えば、図7に第二実施形態を示すように、増速ピストン410専用の付勢アキュムレータ142を更に備える構成とすることができる。
つまり、この第二実施形態は、同図に示すように、上記第一実施形態の構成に対し、増速ピストン410専用の付勢アキュムレータ142を加圧通路404’に備える点が相違する。この付勢アキュムレータ142は、加圧通路404’に対して加圧室402の近傍の位置に介装される。
第二実施形態の構成であれば、付勢アキュムレータ142を加圧室402の近傍に配置することで、アキュムレータの利用効率を高め、また、切換弁機構130の作動への影響を抑制するとともに、増速ピストン410の作動の一層の安定化を図ることができる。
つまり、本発明は、ピストン200が、その後退工程中に増速ピストン410に当接し、ピストン200に作用する圧油による制動力と増速ピストン410に作用する前方への推力とが協働してピストン200を前方へと付勢することで、ピストンストロークを短縮するというものであるが、ピストン200が増速ピストン410に当接する際は衝撃を伴うものであり、すなわち、両者が衝突することは避けられない。
ここで、図1に示す、第一実施形態の液圧式打撃装置において、ピストン200が後退して増速ピストン410に衝突すると、その衝撃は加圧室402の圧油を介して加圧通路404に伝搬して切換弁機構130へ達するところ、切換弁機構130に圧油の衝撃が作用すると切換弁機構130の作動が不安定となるおそれがある。
これに対して、図7に示す第二実施形態では、ピストン200と増速ピストン410とが衝突して加圧室402の圧油に衝撃が伝搬しても、付勢アキュムレータ142によって緩衝されるので、切換弁機構130の作動に悪影響を及ぼすことはない。また、付勢アキュムレータ142は、加圧室402に近接して設けられているのでアキュムレータの利用効率が高い。
ここで、全ての油圧回路において、通路面積が大きいほど圧力損失が少なくなり油圧効率が向上するところ、図1に示す、第一実施形態液圧式打撃装置において、高圧通路121とピストン後室111の受圧面積の関係と加圧通路404と加圧室402の受圧面積の関係に着目すると、仮に、高圧通路121と加圧通路404の通路面積を同じに設定すると、受圧面積に対する通路面積は加圧通路404側の方が小さいことが見て取れる。受圧面積に対して通路面積が小さいということは圧力損失が大きいということであり、すなわち、高圧通路121に対して加圧通路404は相対的に圧力損失が大きいといえる。
このように、増速ピストン410側の圧力損失が相対的に大きいことから、ピストン200と増速ピストン410が一体となって前進する局面では、本発明の増速作用が充分に発揮されないおそれがあるが、その対策として通路面積を大きくすることはコスト的にもレイアウト的にも限界がある。そこで、第二実施形態において、加圧室402と高圧回路101を接続する加圧通路404´に、さらに、付勢アキュムレータ142の上流側(すなわち、圧油の供給源であるポンプP側)に、加圧室402側への圧油の供給のみを許容する方向規制手段として逆止弁を設けることは好ましい。
このような構成であれば、方向規制手段によって付勢アキュムレータ142の利用効率が飛躍的に高まるので、本発明の増速作用を発揮されるための圧油の供給源として付勢アキュムレータ142がその役割を担う上でより好ましい。つまり、加圧通路404´は圧力損失を考慮する必要がなくなり通路面積を小さく設定できる。また、方向規制手段によって付勢アキュムレータ142の利用効率が向上するので、前述した加圧室402内の圧油の衝撃緩衝作用も効果的に行われる。
なお、方向規制手段として逆止弁を例に説明したが、逆止弁に代えて絞りを採用しても同様の作用効果を得ることができる。すなわち、絞りで発生する抵抗は、通過する圧油の流速の二乗に比例することから、加圧室402へと流入する場合と、増速ピストン410の後退に伴い加圧室402からポンプPへと流出する場合とでは、流出する方が過剰に大きい値となる。したがって、絞りは加圧室402への圧油の供給を許容するとともに逆方向への圧油の移動を規制する際、流出する方が過剰に大きい値となるため、加圧室402側への圧油の供給のみを許容する方向規制手段として機能する。
100 シリンダ
101 高圧回路
102 低圧回路
110 ピストン前室
111 ピストン後室
112 ピストン前進制御ポート
113 ピストン後退制御ポート
114 排油ポート
120 ピストン前室通路
121 ピストン後室通路
122 バルブ制御通路
123 排油通路
130 切換弁機構
140 高圧アキュムレータ
141 低圧アキュムレータ
142 付勢アキュムレータ
200 ピストン
201 大径部(前)
202 大径部(後)
203 中径部
204 小径部
205 バルブ切換溝
300 フロントヘッド
301 打撃室
310 ロッド
400 バックヘッド
401 後退室
402 加圧室
403 端面
404 加圧通路
410 増速ピストン(付勢手段)
411 小径部
412 大径部
413 段付面
P ポンプ
T タンク

Claims (5)

  1. シリンダと、該シリンダの内部に摺嵌されたピストンと、該ピストンの外周面と前記シリンダの内周面との間に画成されて軸方向の前後に離隔配置されたピストン前室およびピストン後室と、前記ピストン前室および前記ピストン後室の少なくとも一方を高圧回路および低圧回路の少なくとも一方に切換えて前記ピストンを駆動する切換弁機構と、
    前記シリンダの前記ピストン前室と前記ピストン後室との間に配設され、前記ピストンの前後進動によって前記高圧回路と前記低圧回路とに接断されるピストン制御ポートとを備え、前記切換弁機構を前記ピストン制御ポートから給排される圧油によって駆動する液圧式打撃装置であって、
    前記ピストンの後方に設けられて前記ピストンにピストン後退行程の途中で当接して前記ピストンを前方へと付勢する付勢手段を備え、
    前記付勢手段は、当該付勢手段と前記ピストンとが当接を開始するタイミングが、前記ピストンが前記切換弁機構によって制動を受けるタイミングよりも早く設定されていることを特徴とする液圧式打撃装置。
  2. 前記付勢手段は、前記高圧回路から供給される圧油によって推力が発生する増速ピストンである請求項1に記載の液圧式打撃装置。
  3. 前記高圧回路には、高圧回路用の高圧アキュムレータが介装されており、
    前記増速ピストンは、前記ピストンの後方に設けられた加圧室内に摺嵌され、
    前記加圧室は、前記高圧アキュムレータが介装された位置よりも下流側の位置で前記高圧回路に接続された加圧通路を介して前記高圧回路からの圧油が供給されるように構成されている請求項2に記載の液圧式打撃装置。
  4. 前記加圧通路には、前記加圧室の近傍の位置に、増速ピストン用の付勢アキュムレータが介装されている請求項3に記載の液圧式打撃装置。
  5. 前記加圧通路に、前記付勢アキュムレータよりも圧油供給源側であり、かつ、前記付勢アキュムレータに近接する位置に、前記加圧室への圧油の供給を許容するとともに逆方向への圧油の移動を規制する方向規制手段を更に備える請求項4に記載の液圧式打撃装置。
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