JPWO2018122898A1 - 復旧支援システム - Google Patents

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Abstract

復旧支援システムは、記憶部(9)、学習部(11)、受信部(10)及び判定部(12)を備える。学習部(11)は、記憶部(9)に記憶された第1状態データ、第2状態データ及び第3状態データを機械学習する。判定部(12)は、受信部(10)が第1状態データを受信すると、当該第1状態データを送信してきた装置の第2状態データと学習部(11)による学習結果とに基づいて、当該装置の故障を直すために保守員を派遣する必要があるか否かを判定する。

Description

この発明は、復旧支援システムに関する。
特許文献1に、地震が発生した後に、エレベーター装置を遠隔で復旧させるためのシステムが記載されている。特許文献1に記載されたシステムでは、地震によってエレベーター装置の運転が停止すると、運転が停止したことを示す信号とかごの状態を示す信号とが監視センターに送信される。監視センターでは、受信した信号が表示器に表示される。監視センターの監視者は、表示器に表示された内容を見て、地震感知器をリセットするための信号を送信する。
日本特開2007−254039号公報
特許文献1は、地震によって運転が停止したエレベーター装置を復旧させるためのシステムを開示する。地震によって運転が停止した場合、エレベーター装置では故障が発生していないことが多い。このため、地震感知器をリセットすることによって簡単にエレベーター装置を復旧させることができる。
一方、エレベーター装置では故障が発生する。エレベーター装置で故障が発生した場合は、発生した故障に対応する作業を行う必要がある。この作業には、エレベーター装置の再起動といった極簡単な作業も含まれる。従来では、エレベーター装置で故障が発生した際に、その故障を直すために保守員を派遣する必要があるか否かを精度良く判定することができなかった。このため、エレベーター装置で故障が発生すると、保守員が現場に急行し、適切な作業を行っていた。
このような問題は、故障が発生した際に保守員の派遣が必要になる他の装置でも同様に発生し得る。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされた。この発明の目的は、装置で故障が発生した場合に、その装置の故障を直すために保守員を派遣する必要があるか否かを精度良く判定できる復旧支援システムを提供することである。
この発明に係る復旧支援システムは、故障が発生した装置について故障時の状態を示す第1状態データ、当該故障が発生する前の正常時の状態を示す第2状態データ及び当該故障が発生した後の正常時の状態を示す第3状態データが記憶された記憶手段と、記憶手段に記憶された第1状態データ、第2状態データ及び第3状態データを機械学習する学習手段と、故障が発生した装置から第1状態データを受信する受信手段と、受信手段が第1状態データを受信すると、当該第1状態データを送信してきた装置の第2状態データと学習手段による学習結果とに基づいて、当該装置の故障を直すために保守員を派遣する必要があるか否かを判定する判定手段と、を備える。
この発明に係る復旧支援システムは、例えば学習手段と判定手段とを備える。学習手段は、記憶手段に記憶された第1状態データ、第2状態データ及び第3状態データを機械学習する。判定手段は、受信手段が第1状態データを受信すると、当該第1状態データを送信してきた装置の第2状態データと学習手段による学習結果とに基づいて、当該装置の故障を直すために保守員を派遣する必要があるか否かを判定する。この発明に係る復旧支援システムであれば、装置で故障が発生した場合に、その装置の故障を直すために保守員を派遣する必要があるか否かを精度良く判定できる。
この発明の実施の形態1における復旧支援システムの例を示す図である。 この発明の実施の形態1における復旧支援システムの動作例を示すフローチャートである。 記憶部に記憶されたトレースデータの例を示す。 この発明の実施の形態1における復旧支援システムの他の動作例を示すフローチャートである。 判定部の機能を説明するための図である。 判定部の他の機能を説明するための図である。 この発明の実施の形態1における復旧支援システムの他の動作例を示すフローチャートである。 判定部の他の機能を説明するための図である。 この発明の実施の形態2における復旧支援システムの例を示す図である。 この発明の実施の形態2における復旧支援システムの他の例を示す図である。 この発明の実施の形態2における復旧支援システムの他の動作例を示すフローチャートである。 生成部及び判定部の機能を説明するための図である。 生成部及び判定部の他の機能を説明するための図である。 生成部の他の機能を説明するための図である。 生成部の他の機能を説明するための図である。 この発明の実施の形態2における復旧支援システムの他の動作例を示すフローチャートである。 監視センターのハードウェア構成を示す図である。
添付の図面を参照し、本発明を説明する。重複する説明は、適宜簡略化或いは省略する。各図において、同一の符号は同一の部分又は相当する部分を示す。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1における復旧支援システムの例を示す図である。監視センター1は、遠隔の多数のエレベーター装置と通信が可能である。各エレベーター装置は、例えばかご2及びつり合いおもり3を備える。かご2及びつり合いおもり3は、主ロープ4によって昇降路に吊り下げられる。巻上機は、例えば駆動綱車5及び電動機6を備える。駆動綱車5に主ロープ4が巻き掛けられる。駆動綱車5は、電動機6によって駆動される。電動機6は、制御装置7によって制御される。制御装置7に通信装置8が接続される。通信装置8は外部の機器と通信する。各エレベーター装置は、通信装置8によって監視センター1と通信する。
エレベーター装置では、各種信号値のスナップショット、即ちトレースデータが通信装置8によって取得される。トレースデータには、例えば状態データと運転データとが含まれる。状態データは、エレベーター装置のその時の状態を示すデータである。例えば、電動機6の速度を示す信号が状態データとしてトレースデータに含まれる。電動機6のトルクを示す信号が状態データとしてトレースデータに含まれる。かご2の位置を示す信号が状態データとしてトレースデータに含まれる。温度計によって計測された温度を示す信号が状態データとしてトレースデータに含まれる。
運転データは、エレベーター装置で行われた運転の内容を示すデータである。例えば、制御装置7から電動機6に対する指令を示す信号が運転データとしてトレースデータに含まれる。制御装置7から他の駆動機に対する指令を示す信号が運転データとしてトレースデータに含まれる。トレースデータに含まれる信号は上記例に限定されない。例示した信号の一部がトレースデータに含まれなくても良い。トレースデータに他の信号が含まれても良い。
トレースデータには、0又は1のビット列で表される信号、16進数の数値列で表される信号及び10進数の数値列で表される信号が混在しても良い。トレースデータに、いろいろな信号長の信号が混在しても良い。トレースデータに、デジタル値とアナログ値が混在しても良い。
エレベーター装置では、通信装置8が常時或いは定期的にトレースデータを取得する。また、通信装置8は、エレベーター装置で故障が発生すると、故障が発生した時のトレースデータを取得する。通信装置8は、トレースデータを取得すると、取得したトレースデータを監視センター1に送信する。
監視センター1は、例えば記憶部9、受信部10、学習部11、判定部12、送信部13及び報知制御部14を備える。以下に、図2から図6も参照し、本復旧支援システムの機能及び動作について詳細に説明する。図2は、この発明の実施の形態1における復旧支援システムの動作例を示すフローチャートである。図2は、復旧支援システムの学習機能の例を示す。
監視センター1では、トレースデータを受信したか否かが判定される(S101)。監視センター1には、監視センター1と通信可能なエレベーター装置から例えば定期的にトレースデータが送信される。また、何れかのエレベーター装置で故障が発生すると、そのエレベーター装置から監視センター1にトレースデータが送信される。各エレベーター装置から送信されたトレースデータは、監視センター1において受信部10によって受信される(S101のYes)。受信部10によって受信されたトレースデータは、記憶部9に記憶される(S102)。受信部10は、多数のエレベーター装置からトレースデータを受信する。記憶部9には、トレースデータが蓄積されていく。
図3は、記憶部9に記憶されたトレースデータの例を示す。図3の黒丸は、あるエレベーター装置で故障Aが発生した時及びその前後に取得された状態データxの値を示す。xの値は、1つの状態データの値でも良いし、複数の状態データから得られる評価値でも良い。図3の黒三角は、あるエレベーター装置で故障Bが発生した時及びその前後に取得された状態データxの値を示す。
上述したように、エレベーター装置で故障が発生すると、そのエレベーター装置から監視センター1にトレースデータが送信される。このため、記憶部9には、エレベーター装置の故障時の状態を示す状態データが記憶される。以下においては、エレベーター装置の故障時の状態を示す状態データのことを第1状態データともいう。図3は、時刻t1に故障Aが発生した例を示す。図3は、時刻t1及びその後の時刻t2で故障Bが発生した例を示す。図3では、理解を容易にするため、故障Aが発生した時刻と故障Bが1回目に発生した時刻とを同じ時刻に合わせている。
上述したように、エレベーター装置では、通信装置8が常時或いは定期的にトレースデータを取得する。このため、記憶部9には、エレベーター装置で故障が発生した場合に、その故障が発生する前の正常時の状態を示す状態データが記憶される。以下においては、故障が発生する前の正常時の状態を示す状態データのことを第2状態データともいう。図3に示す例では、時刻t1より前に取得された状態データは、第2状態データである。
図3は、時刻t1で故障Aが発生した直後にエレベーター装置が復旧された例を示す。同様に、図3は、時刻t1で故障Bが発生した直後にエレベーター装置が復旧された例を示す。記憶部9には、エレベーター装置で故障が発生した場合に、その故障が発生した後の正常時の状態を示す状態データが記憶される。以下においては、故障が発生した後の正常時の状態を示す状態データのことを第3状態データともいう。図3に示す例では、黒丸で示す状態データのうち時刻t1より後に取得された状態データは、第3状態データである。時刻t1に発生した故障Bに対しては、黒三角で示す状態データのうち、時刻t1より後で時刻t2より前に取得された状態データは、第3状態データである。故障Bは時刻t2にも発生している。時刻t2に発生した故障Bに対しては、黒三角で示す状態データのうち、時刻t1より後で時刻t2より前に取得された状態データは、第2状態データである。
学習部11は、記憶部9に記載された状態データを機械学習する。監視センター1では、学習タイミングか否かが判定される(S103)。学習タイミングは、予め設定される。S103で学習タイミングであると判定されると、学習部11による機械学習が行われ、学習結果が出力される(S104)。
本実施の形態に示す例では、学習部11は、記憶部9に記載された第1状態データ、第2状態データ及び第3状態データを機械学習する。例えば、学習部11は、階層型クラスタリング或いはk−meansといった教師なし学習の手法を利用し、状態データのパターン分類を行う。図3に示す例であれば、学習部11は、故障Aが発生した時の状態データのパターンと故障Bが発生した時の状態データのパターンとを特定する。学習部11は、分類したパターン毎に、故障が次回発生するまでの平均時間或いは状態データの分散等を学習結果として出力しても良い。
図4は、この発明の実施の形態1における復旧支援システムの他の動作例を示すフローチャートである。図4は、復旧支援システムの判定機能の例を示す。
監視センター1では、故障が発生したエレベーター装置からトレースデータを受信したか否かが判定される(S201)。何れかのエレベーター装置で故障が発生すると、そのエレベーター装置の通信装置8から監視センター1にトレースデータが送信される。通信装置8から送信されたトレースデータは、監視センター1において受信部10によって受信される(S201のYes)。S201で受信部10によって受信されたトレースデータには、第1状態データが含まれる。
受信部10によって故障時のトレースデータが受信されると、判定部12は、そのトレースデータを送信してきたエレベーター装置の故障を直すために保守員を派遣する必要があるか否かを判定する(S202)。判定部12は、そのエレベーター装置の第2状態データと学習部11による学習結果とに基づいて上記判定を行う。エレベーター装置の第2状態データは、その装置で故障が発生する前に記憶部9に記憶されている。
図5は、判定部12の機能を説明するための図である。図5に黒四角で示す状態データのうち時刻t1に取得された状態データは、S201で受信部10が受信した第1状態データである。図5に黒四角で示す状態データのうち時刻t1より前に取得された状態データは、第2状態データである。判定部12は、例えば、今回故障が発生したエレベーター装置の第2状態データのパターンが、学習部11で分類されたどのパターンに最も近いかを特定する。
図5は、図3に示す例に黒四角で示す状態データを追加したものに相当する。図5に示す例であれば、判定部12は、今回故障が発生したエレベーター装置の第2状態データのパターンが、故障Aが発生した時の第2状態データのパターンと故障Bが発生した時の第2状態のパターンのどちらに近いかを判定する。図5に示す例であれば、判定部12は、今回故障が発生したエレベーター装置の第2状態データのパターンは故障Aが発生した時の第2状態データのパターンに近いと判定する。
図5に黒丸で示されているように、故障Aが発生する前の状態データの値は、値x1から値x2の間に入っている。また、故障Aが発生して自動復旧された後の正常時の状態データの値も、値x1から値x2の間に入っている。故障Aが発生して自動復旧された後に、故障Aは再び発生していない。判定部12は、今回故障が発生したエレベーター装置の第2状態データのパターンが故障Aが発生した時の第2状態データのパターンに近いと特定できれば、自動復旧が可能であり、保守員を派遣する必要はないと判定する。
一方、図5に黒三角で示されているように、故障Bが発生する前の状態データの値は、時刻t3では値x1より大きな値であるが、時刻t4で値x1を下回る。状態データの値は、その後も時刻t1に近づくに従って低下する。また、例えば故障Bが発生して自動復旧された直後の正常時の状態データの値は、値x1より低い値までしか戻っていない。状態データの値は、その後も時刻t2に近づくに従って低下する。判定部12は、今回故障が発生したエレベーター装置の第2状態データのパターンが故障Bが発生した時の第2状態データのパターンに近いと特定できれば、例えば経年劣化による故障がエレベーター装置に発生した可能性があるため、保守員を派遣する必要があると判定する。
図6は、判定部12の他の機能を説明するための図である。図6は、図5に示す例と比較して、黒四角で示す状態データの値が異なる例に相当する。図6に黒四角で示す状態データのうち時刻t1に取得された状態データは、S201で受信部10が受信した第1状態データである。
図6に示す例では、黒四角で示す第2状態データの値は、値x1から値x2の間に入っていない。しかし、黒四角で示す第2状態データの値は、黒三角で示す第2状態データほど時間の経過とともに低下していない。図6に示す例では、図5に示す例のように、今回故障が発生したエレベーター装置の第2状態データのパターンが故障Aが発生した時の第2状態データのパターンに近いと明確に特定することはできない。このような場合に備え、判定部12は、今回故障が発生したエレベーター装置の第2状態データのパターンが学習部11で分類された各パターンに属する確率を特定しても良い。判定部12は、保守員を派遣する必要があるか否かを判定するとともに、特定した確率を出力しても良い。判定部12は、エレベーター装置で故障が次回発生するまでの時間或いは一定時間内に再度故障が発生する確率等を出力しても良い。
例えば、図6に示す例において、今回故障が発生したエレベーター装置の第2状態データのパターンが故障Aが発生した時の第2状態データのパターンに属する確率をP(A)とする。同様に、今回故障が発生したエレベーター装置の第2状態データのパターンが故障Bが発生した時の第2状態データのパターンに属する確率をP(B)とする。故障Aが発生した後に故障Aが再度発生するまでの平均時間をT(A)とする。故障Bが発生した後に故障Bが再度発生するまでの平均時間をT(B)とする。判定部12は、例えば次式を用いることにより、エレベーター装置で次回故障が発生するまでの時間T(N)を算出できる。
T(N)=P(A)×T(A)+P(B)×T(B)
保守員を派遣する必要はないと判定部12によって判定されると、報知制御部14は、判定部12がS202で判定した結果を報知器17から報知させる(S203)。報知器17は、例えば監視センター1に備えられる。また、保守員を派遣する必要はないと判定部12によって判定されると、送信部13は、故障を直すために必要な動作を行なわせるための指令を、トレースデータを送信してきたエレベーター装置に送信する(S204)。当該指令を受信したエレベーター装置では、故障を直すために必要な動作が行われる。例えば、当該指令を受信したエレベーター装置では、再起動が行われる。
保守員を派遣する必要があると判定部12によって判定されると、報知制御部14は、判定部12がS202で判定した結果を報知器17から報知させる(S205)。また、保守員を派遣する必要があると判定部12によって判定されると、送信部13は、保守員の派遣指令を保守員の拠点等に対して送信する(S206)。
本実施の形態に示す例であれば、エレベーター装置で故障が発生した場合に、その装置の故障を直すために保守員を派遣する必要があるか否かを精度良く判定できる。特に、本実施の形態に示す例では、エレベーター装置の正常時の状態データと故障時の状態データの双方を用いた機械学習が行われる。このため、判定精度を向上させることができる。
図4に示す例では、S204において、故障を直すために必要な動作を行わせるための指令が自動的に送信される。これは一例である。S202でNoと判定された場合に、判定結果の報知のみを行っても良い。かかる場合、当該指令は監視者の判断によって送信される。
図4に示す例では、S206において、保守員の派遣要請が自動的に行われる。これは一例である。S202でYesと判定された場合に、判定結果の報知のみを行っても良い。かかる場合、保守員の派遣要請は監視者の判断によって行われる。
図4に示す例では、S202でNoと判定されると、S203の処理とS204の処理の双方が行われる。これは一例である。S204で指令の自動送信が行われる場合は、S203の処理は行われなくても良い。同様に、図4に示す例では、S202でYesと判定されると、S205の処理とS206の処理の双方が行われる。これは一例である。S206で保守員の派遣要請が自動的に行われる場合は、S205の処理は行われなくても良い。
図7は、この発明の実施の形態1における復旧支援システムの他の動作例を示すフローチャートである。図7は、復旧支援システムの判定機能の例を示す。図7のS301からS306に示す処理は、図4のS201からS206に示す処理と同じである。S302で保守員を派遣する必要はないと判定部12によって判定されると、送信部13は、故障を直すために必要な動作を行なわせるための指令を、トレースデータを送信してきたエレベーター装置に送信する(S304)。当該指令を受信したエレベーター装置では、故障を直すために必要な動作が行われる。例えば、当該指令を受信したエレベーター装置では、再起動が行われる。
監視センター1では、復旧したエレベーター装置からトレースデータを受信したか否かが判定される(S307)。即ち、監視センター1では、S304で指令が送信されたエレベーター装置から、第3状態データを受信したか否かが判定される。当該指令を受信したエレベーター装置が復旧すると、そのエレベーター装置の通信装置8から監視センター1にトレースデータが送信される。通信装置8から送信されたトレースデータは、監視センター1において受信部10によって受信される(S307のYes)。S307で受信部10によって受信されたトレースデータには、第3状態データが含まれる。
復旧したエレベーター装置からトレースデータを受信すると、判定部12は、そのトレースデータを送信してきたエレベーター装置の故障を直すために保守員を派遣する必要があるか否かを再判定する(S308)。判定部12は、S307で受信部10が受信した第3状態データと学習部11による学習結果とに基づいて上記判定を行う。
図8は、判定部12の他の機能を説明するための図である。図8は、図5に示す例に黒四角で示す第3状態データを1つ追加したものに相当する。S308で再判定が行われる場合は、その前にS302において保守員を派遣する必要はないと判定されている。しかし、図8に示す例では、S307で受信部10が受信した第3状態データは、故障Aから復旧したエレベーター装置の第3データより故障Bから復旧したエレベーター装置の第3データに近い。このため、判定部12は、例えば経年劣化による故障が時刻t1でエレベーター装置に発生していた可能性があると判定する。即ち、判定部12は、S308において、保守員を派遣する必要があると判定する。
保守員を派遣する必要があるとS308で判定されると、報知制御部14は、判定部12がS308で判定した結果を報知器17から報知させる(S305)。また、保守員を派遣する必要があると判定部12によって判定されると、送信部13は、保守員の派遣指令を保守員の拠点等に対して送信する(S306)。一方、保守員を派遣する必要はないとS308で判定されると、報知制御部14は、判定部12がS308で判定した結果を報知器17から報知させる(S309)。
図7及び図8に示す例であれば、復旧後の第3状態データも利用して、判定精度を更に向上させることができる。
実施の形態2.
図9は、この発明の実施の形態2における復旧支援システムの例を示す図である。本実施の形態に示す例は、復旧支援システムが状態データだけでなく運転データも利用する点で実施の形態1で開示した例と相違する。
本実施の形態に示す監視センター1は、例えば記憶部9、受信部10、学習部11、判定部12、送信部13及び報知制御部14を備える。本実施の形態における復旧支援システムの動作例は、図2及び図4に示す動作例と同様である。以下に、図2及び図4も参照し、本復旧支援システムの機能及び動作について詳細に説明する。図2は、復旧支援システムの学習機能の例を示す。
監視センター1では、トレースデータを受信したか否かが判定される(S101)。監視センター1には、監視センター1と通信可能なエレベーター装置から例えば定期的にトレースデータが送信される。また、何れかのエレベーター装置で故障が発生すると、そのエレベーター装置から監視センター1にトレースデータが送信される。各エレベーター装置から送信されたトレースデータは、監視センター1において受信部10によって受信される。受信部10によって受信されたトレースデータは、記憶部9に記憶される(S102)。受信部10は、多数のエレベーター装置からトレースデータを受信する。記憶部9には、トレースデータが蓄積されていく。
上述したように、トレースデータには状態データと運転データとが含まれる。記憶部9には、第1状態データ、第2状態データ及び第3状態データが記憶される。また、記憶部9には、少なくとも、エレベーター装置で故障が発生した場合に、故障前の正常な状態から故障が発生するまでの運転内容を示す運転データが記憶される。本実施の形態に示す例では、記憶部9に、エレベーター装置の故障時の運転内容を示す運転データが記憶される。記憶部9に、エレベーター装置で故障が発生した場合に、その故障が発生する前の正常時の運転内容を示す運転データが記憶される。記憶部9に、エレベーター装置で故障が発生した場合に、その故障が発生した後の正常時の運転内容を示す運転データが記憶される。
学習部11は、記憶部9に記載された状態データ及び運転データを機械学習する。監視センター1では、学習タイミングか否かが判定される(S103)。S103で学習タイミングであると判定されると、学習部11による機械学習が行われ、学習結果が出力される(S104)。
本実施の形態に示す例では、学習部11は、記憶部9に記載された第1状態データ、第2状態データ、第3状態データ及び運転データを機械学習する。例えば、学習部11は、階層型クラスタリング或いはk−meansといった教師なし学習の手法を利用し、運転データに基づく状態データのパターン分類を行う。運転データを用いることにより、例えば、運転内容毎に状態データのパターン分類を行うことができる。このため、より詳細な学習結果を得ることができる。
図4は、復旧支援システムの判定機能の例を示す。監視センター1では、故障が発生したエレベーター装置からトレースデータを受信したか否かが判定される(S201)。何れかのエレベーター装置で故障が発生すると、そのエレベーター装置の通信装置8から監視センター1にトレースデータが送信される。通信装置8から送信されたトレースデータは、監視センター1において受信部10によって受信される。S201で受信部10によって受信されたトレースデータには、第1状態データ及び故障時の運転データが含まれる。
受信部10によって故障時のトレースデータが受信されると、判定部12は、そのトレースデータを送信してきたエレベーター装置の故障を直すために保守員を派遣する必要があるか否かを判定する(S202)。判定部12は、S201で受信部10が受信した第2状態データと学習部11による学習結果とに加え、S201で受信部10が受信した運転データにも基づいて上記判定を行う。例えば、判定部12は、運転データに基づいて状態データのフィルタリングを行った上で、今回故障が発生したエレベーター装置の第2状態データのパターンが、学習部11で分類されたどのパターンに最も近いかを特定する。判定部12は、記憶部9に記憶されている当該エレベーター装置の故障前の運転データも用いても良い。
保守員を派遣する必要はないと判定部12によって判定されると、報知制御部14は、判定部12がS202で判定した結果を報知器17から報知させる(S203)。報知器17は、例えば監視センター1に備えられる。また、保守員を派遣する必要はないと判定部12によって判定されると、送信部13は、故障を直すために必要な動作を行なわせるための第1指令を、トレースデータを送信してきたエレベーター装置に送信する(S204)。当該指令を受信したエレベーター装置では、故障を直すために必要な動作が行われる。例えば、当該指令を受信したエレベーター装置では、再起動が行われる。
保守員を派遣する必要があると判定部12によって判定されると、報知制御部14は、判定部12がS202で判定した結果を報知器17から報知させる(S205)。また、保守員を派遣する必要があると判定部12によって判定されると、送信部13は、保守員の派遣指令を保守員の拠点等に対して送信する(S206)。
本実施の形態に示す例であれば、エレベーター装置で故障が発生した場合に、その装置の故障を直すために保守員を派遣する必要があるか否かを精度良く判定できる。特に、本実施の形態に示す例では、エレベーター装置の正常時の状態データと故障時の状態データに加え、運転データも用いた機械学習が行われる。このため、判定精度を向上させることができる。
本実施の形態に示す例においても、実施の形態1で開示した例と同様に、S202でNoと判定された場合に判定結果の報知のみを行っても良い。また、S202でYesと判定された場合に、判定結果の報知のみを行っても良い。S204で指令の自動送信が行われる場合は、S203の処理は行われなくても良い。S206で保守員の派遣要請が自動的に行われる場合は、S205の処理は行われなくても良い。
図10は、この発明の実施の形態2における復旧支援システムの他の例を示す図である。図10は、監視センター1の例を示す。図10に示す例では、監視センター1は、例えば記憶部9、受信部10、学習部11、判定部12、送信部13及び報知制御部14に加え、判定部16を更に備える。
以下に、図11も参照し、本復旧支援システムの機能及び動作について詳細に説明する。図11は、この発明の実施の形態2における復旧支援システムの他の動作例を示すフローチャートである。図11は、復旧支援システムの学習機能の例を示す。図11のS401からS406に示す処理は、図4のS201からS206に示す処理と同じである。S402で保守員を派遣する必要はないと判定部12によって判定されると、送信部13は、故障を直すために必要な動作を行なわせるための第1指令を、トレースデータを送信してきたエレベーター装置に送信する(S404)。当該第1指令を受信したエレベーター装置では、故障を直すために必要な動作が行われる。例えば、当該第1指令を受信したエレベーター装置では、再起動が行われる。
監視センター1では、S404で第1指令が送信されたエレベーター装置が復旧したか否かを判定する(S407)。S404で第1指令が送信されたエレベーター装置が復旧すると、送信部13は、当該エレベーター装置に対して第2指令を送信する(S408)。第2指令は、当該エレベーター装置に予め定められた一定の動作を行わせるための指令である。第2指令を受信したエレベーター装置では、予め定められた一定の動作が行われる。上記一定の動作は、点検運転で行われる動作と同じ動作であっても良い。第2指令は、当該エレベーター装置で故障が発生した際に行われていた動作と同じ動作を行わせるための指令であっても良い。かかる場合、第2指令は、S401で受信部10が受信した運転データに基づいて生成される。第2指令を受信したエレベーター装置では、故障が発生した際に行われていた動作と同じ動作が行われる。
監視センター1では、第2指令が送信されると、S408で送信部13が第2指令を送信したエレベーター装置からトレースデータを受信したか否かが判定される(S409)。第2指令を受信したエレベーター装置では、第2指令に基づく動作が行われている時に通信装置8がトレースデータを取得する。このトレースデータには、第2指令に基づく動作が行われた時の状態を示す状態データが含まれる。以下においては、第2指令に基づく動作が行われた時の状態を示す状態データのことを第4状態データともいう。通信装置8は、第2指令に基づく動作が終了すると、第4状態データを含むトレースデータを監視センター1に送信する。通信装置8から送信された第4状態データを含むトレースデータは、監視センター1において受信部10によって受信される(S409のYes)。
第4状態データを含むトレースデータが受信部10によって受信されると、判定部16は、そのトレースデータを送信してきたエレベーター装置が正常であるか否かを判定する(S410)。判定部16は、S409で受信部10が受信した第4状態データと判定基準とに基づいて上記判定を行う。判定基準は、復旧後のエレベーター装置が正常であるか否かを判定部16が判定するための基準である。第2指令が、予め定められた一定の動作を行わせるための指令であれば、判定基準は固定値でも良い。
監視センター1は生成部15を更に備えても良い。生成部15は、判定部16が判定を行うための上記判定基準を生成する。図12は、生成部15及び判定部16の機能を説明するための図である。
例えば、第2指令を受信したエレベーター装置において、点検運転で行われる動作と同じ動作が行われる場合を考える。かかる場合、受信部10は、当該動作が行われている時のエレベーター装置の状態を示す状態データをS409で受信する。判定部16は、この第4データに基づいて、エレベーター装置が正常であるか否かを判定する。
例えば、点検運転はエレベーター装置において定期的に行われる。このため、点検運転が行われている時のエレベーター装置の状態を示す状態データを取得することは容易である。例えば、点検運転時に取得された状態データは、記憶部9に記憶される。図12は、過去に取得された正常時の状態データの分布を示す。具体的に、図12は、点検運転時に取得された状態データの値とその割合とを示す。生成部15は、定期的に行われる点検運転において取得された状態データに基づいて、判定基準を生成しても良い。例えば、生成部15は、点検運転時に取得された状態データのうち、値が高い5%の状態データが故障と判定されるように判定基準を生成する。
図12は、過去の正常時の状態データから生成部15が判定基準として閾値Th1を算出する例を示す。例えば、S409で受信部10が値V1である第4状態データを受信すると、判定部16は、復旧後のエレベーター装置が正常であると判定する。判定部16は、S409で受信部10が値V2である第4状態データを受信すると、復旧後のエレベーター装置が正常ではないと判定する。
生成部15は、図12に示す閾値Th3を判定基準として生成しても良い。閾値Th3は、過去の正常時の状態データからその割合に基づいて判定基準が算出される例を示す。
図13は、生成部15及び判定部16の他の機能を説明するための図である。図13に示す例は、図12に示す例に、過去に取得された故障時の状態データの分布を追加したものに相当する。生成部15は、過去の正常時の状態データと過去の故障時の状態データとに基づいて判定基準を生成しても良い。図13は、曲線の交点に対応する値を閾値Th2と算出する例を示す。例えば、S409で受信部10が値V3である第4状態データを受信すると、判定部16は、復旧後のエレベーター装置が正常であると判定する。判定部16は、S409で受信部10が値V4である第4状態データを受信すると、復旧後のエレベーター装置が正常ではないと判定する。
判定基準の生成方法は、上記例に限定されない。例えば、正常時の分布の割合と故障時の分布の割合のどちらが大きいかに基づいて判定基準を生成しても良い。また、判定結果についても正常か正常ではないかの2値ではなく、確率で求めても良い。例えば、図13に示すように、値がV3である時の正常時の分布の割合を(P3;正常)とし、故障時の分布の割合を(P3;故障)とする。この時、値V3が正常である確率を以下のように求めても良い。
(確率)=(P3;正常)/{(P3;正常)+(P3;故障)}
第4状態データを送信してきたエレベーター装置が正常であるとS410で判定部16によって判定されると、報知制御部14は、判定部16がS410で判定した結果を報知器17から報知させる(S411)。一方、第4状態データを送信してきたエレベーター装置が正常でないとS410で判定部16によって判定されると、報知制御部14は、判定部16がS410で判定した結果を報知器17から報知させる(S405)。また、第4状態データを送信してきたエレベーター装置が正常でないとS410で判定部16によって判定されると、送信部13は、保守員の派遣指令を保守員の拠点等に対して送信する(S406)。
図10から図13に示す例であれば、エレベーター装置が復旧した後にエレベーター装置が正常か否かの確認を行うことができる。
図14及び図15は、生成部15の他の機能を説明するための図である。例えば、図13に示す例のように、生成部15が判定基準を生成するために過去の故障時の状態データを利用する場合を考える。かかる場合は、図13に示すような故障時の分布を得るために、記憶部9に、多くの故障時の状態データが存在することが望ましい。しかし、正常時の状態データと異なり、故障時の状態データは故障が実際に発生しなければ得ることができない。
ここでは、第2指令を受信したエレベーター装置において、故障が発生した際に行われていた動作と同じ動作が行われる場合を例に挙げる。かかる場合は、今回故障が発生した際に行われていた動作と同じ動作が過去に行われ、且つその際に故障が発生した時の状態を示す状態データが必要になる。生成部15は、送信部13が第2指令を送信したエレベーター装置から受信部10が過去に受信した複数の状態データに基づいて、故障発生時の状態データに相当する状態データを生成しても良い。即ち、生成部15は、当該エレベーター装置において第2指令に基づく動作と同じ動作が行われ且つ故障が発生した時の状態を示す状態データを、記憶部9に記憶されている複数の状態データから生成する。生成部15は、その生成した状態データを利用して判定基準を作成する。
図14(a)から図14(c)は、記憶部9に記憶された運行データを模式的に示す。図14(a)は、エレベーター装置で故障が発生した時に行われていた運転内容を示す運行データの例を示す。即ち、図14(a)に示す運行データは、S401で受信部10によって受信された運行データである。図14に示す例では、故障が発生したエレベーター装置において、故障が発生する直前に、かご2の停止、ドア開、ドア閉、ドア全閉前にドア開、ドア全閉、かご2の下降、かご2の停止及びドア開が順次行われている。
図14(b)及び図14(c)は、運行データの例を示す。図14(b)及び図14(c)に示す運行データは、故障が発生したエレベーター装置で過去に行われた運転内容を示す運行データである。即ち、図14(b)に示す運行データ及び図14(c)に示す運行データは、当該エレベーター装置で故障が発生する前に、既に記憶部9に記憶されている。図14(b)に示す例では、エレベーター装置において、かご2の停止、ドア開、ドア閉、ドア全閉前にドア開、ドア全閉及びかご2の上昇が順次行われている。この間に故障は発生していない。図14(c)に示す例では、エレベーター装置において、故障が発生する直前に、かご2の停止、ドア開、ドア全閉、かご2の下降、かご2の停止及びドア開が順次行われている。
生成部15は、図14に示すように、図14(b)に示す運行データの一部と図14(c)に示す運行データの一部とを組み合わせることにより、図14(a)に示す運行データに相当する運行データを得る。記憶部9には、図14(b)に示す運行データに紐付けて状態データが記憶されている。記憶部9には、図14(c)に示す運行データに紐付けて状態データが記憶されている。生成部15は、これらの状態データに基づいて、故障発生時の状態データに相当する故障時の状態データを生成する。
図15(a)から図15(c)は、記憶部9に記憶された運行データを模式的に示す。図15(a)に示す運行データは、図14(a)に示す運行データと同じである。図15(b)に示す運行データは、図14(b)に示す運行データと同じである。図15(c)に示す例では、エレベーター装置において、かご2の停止、ドア開、ドア全閉、かご2の下降、かご2の停止、ドア開、ドア全閉が順次行われている。この間に故障は発生していない。
生成部15は、図15に示すように、図15(b)に示す運行データの一部と図15(c)に示す運行データの一部とを組み合わせることにより、図15(a)に示す運行データに対応する正常時の運行データを得る。記憶部9には、図15(b)に示す運行データに紐付けて状態データが記憶されている。記憶部9には、図15(c)に示す運行データに紐付けて状態データが記憶されている。生成部15は、これらの状態データに基づいて、故障発生時の状態データに対応する正常時の状態データを生成しても良い。
図16は、この発明の実施の形態2における復旧支援システムの他の動作例を示すフローチャートである。図16は、図12及び図13に示すような正常時の分布を得るために行われる動作例を示す。図16に示す動作は、図11のS408に示す処理の後に続く処理である。
送信部13は、S404で第1指令が送信されたエレベーター装置が復旧すると、当該エレベーター装置に対して第2指令を送信する(S408)。例えば、第2指令は、当該エレベーター装置で故障が発生した際に行われていた動作と同じ動作を行わせるための指令である。また、送信部13は、第2指令を送信したエレベーター装置以外のエレベーター装置に対し、第3指令を送信する(S412)。第3指令は、第2指令に基づく動作と同じ動作をエレベーター装置に行わせるための指令である。即ち、第3指令を受信したエレベーター装置では、第2指令を受信したエレベーター装置が行う動作と同じ動作が行われる。送信部13は、例えば、第2指令を送信したエレベーター装置以外のエレベーター装置のうち、正常であり且つかご2に人が乗っていないエレベーター装置に対して第3指令を送信する。送信部13は、休止中のエレベーター装置に対して第3指令を送信しても良い。休止中のエレベーター装置とは、かご2に人が乗っておらず、且つ呼びが登録されておらず、動作指令が割り当てられていない状態のエレベーター装置である。
監視センター1では、第3指令が送信されると、S412で送信部13が第3指令を送信したエレベーター装置からトレースデータを受信したか否かが判定される(S413)。第3指令を受信したエレベーター装置では、第3指令に基づく動作が行われている時に通信装置8がトレースデータを取得する。このトレースデータには、第3指令に基づく動作が行われた時の状態を示す状態データが含まれる。以下においては、第3指令に基づく動作が行われた時の状態を示す状態データのことを第5状態データともいう。通信装置8は、第3指令に基づく動作が終了すると、第5状態データを含むトレースデータを監視センター1に送信する。通信装置8から送信された第5状態データを含むトレースデータは、監視センター1において受信部10によって受信される(S413のYes)。
生成部15は、S413で受信部10が受信した第5状態データに基づいて、判定基準を生成する(S414)。例えば、生成部15は、S413で受信部10が受信した第5状態データに基づいて、図12或いは図13に示すような正常時の分布を算出する。
本実施の形態で具体的に開示しない機能及び動作については、実施の形態1で開示された何れの機能及び動作を採用しても良い。
実施の形態1及び2では、エレベーター装置が監視センター1に接続される例について説明した。監視センター1に接続される装置は、エレベーター装置に限定されない。監視センター1に、保守員によって保守される他の装置が接続されても良い。
符号9〜16に示す各部は、監視センター1が有する機能を示す。図17は、監視センター1のハードウェア構成を示す図である。監視センター1は、ハードウェア資源として、例えばプロセッサ18とメモリ19とを含む処理回路を備える。記憶部9が有する機能はメモリ19によって実現される。監視センター1は、メモリ19に記憶されたプログラムをプロセッサ18によって実行することにより、符号10〜16に示す各部の機能を実現する。
プロセッサ18は、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ或いはDSPともいわれる。メモリ19として、半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク或いはDVDを採用しても良い。採用可能な半導体メモリには、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM及びEEPROM等が含まれる。
監視センター1が有する各機能の一部又は全部をハードウェアによって実現しても良い。監視センター1の機能を実現するハードウェアとして、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらの組み合わせを採用しても良い。
この発明に係る復旧支援システムは、装置の故障を直すために保守員を派遣する必要があるか否かを判定するために利用できる。
1 監視センター
2 かご
3 つり合いおもり
4 主ロープ
5 駆動綱車
6 電動機
7 制御装置
8 通信装置
9 記憶部
10 受信部
11 学習部
12 判定部
13 送信部
14 報知制御部
15 生成部
16 判定部
17 報知器
18 プロセッサ
19 メモリ

Claims (9)

  1. 故障が発生した装置について故障時の状態を示す第1状態データ、当該故障が発生する前の正常時の状態を示す第2状態データ及び当該故障が発生した後の正常時の状態を示す第3状態データが記憶された記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された第1状態データ、第2状態データ及び第3状態データを機械学習する学習手段と、
    故障が発生した装置から第1状態データを受信する受信手段と、
    前記受信手段が第1状態データを受信すると、当該第1状態データを送信してきた装置の第2状態データと前記学習手段による学習結果とに基づいて、当該装置の故障を直すために保守員を派遣する必要があるか否かを判定する判定手段と、
    を備えた復旧支援システム。
  2. 装置の故障を直すために保守員を派遣する必要がないと前記判定手段によって判定されると、当該故障を直すために必要な動作を行なわせるための指令を、当該装置に送信する送信手段を更に備えた請求項1に記載の復旧支援システム。
  3. 前記受信手段は、前記送信手段が指令を送信した装置から第3状態データを受信し、
    前記判定手段は、前記学習手段による学習結果と前記送信手段が指令を送信した装置から前記受信手段が受信した第3状態データとに基づいて、当該装置の故障を直すために保守員を派遣する必要があるか否かを再判定する請求項2に記載の復旧支援システム。
  4. 前記記憶手段に、故障が発生した装置について故障前の正常な状態から故障が発生するまでの運転内容を示す運転データが記憶され、
    前記学習手段は、前記記憶手段に記憶された第1状態データ、第2状態データ、第3状態データ及び運転データを機械学習し、
    前記受信手段は、故障が発生した装置から運転データを受信し、
    前記判定手段は、前記受信手段が第1状態データを受信すると、当該第1状態データを送信してきた装置から前記受信手段が受信した運転データにも基づいて、当該装置の故障を直すために保守員を派遣する必要があるか否かを判定する請求項1に記載の復旧支援システム。
  5. 装置の故障を直すために保守員を派遣する必要がないと前記判定手段によって判定されると、当該故障を直すために必要な動作を行なわせるための第1指令を、当該装置に送信する送信手段を更に備えた請求項4に記載の復旧支援システム。
  6. 第2判定手段を更に備え、
    前記送信手段は、第1指令を送信した装置に対し、当該装置で故障発生時に行われた動作と同じ動作或いは予め定められた動作を行わせるための第2指令を送信し、
    前記受信手段は、前記送信手段が第2指令を送信した装置から、第2指令に基づく動作が行われた時の状態を示す第4状態データを受信し、
    前記第2判定手段は、前記受信手段が受信した第4状態データに基づいて、当該第4状態データを送信してきた装置が正常であるか否かを判定する請求項5に記載の復旧支援システム。
  7. 装置が正常であるか否かを前記第2判定手段が判定するための基準を生成する生成手段を更に備えた請求項6に記載の復旧支援システム。
  8. 前記送信手段は、第1指令を送信した装置に対し、当該装置で故障発生時に行われた動作と同じ動作を行わせるための第2指令を送信し、
    前記生成手段は、前記送信手段が第2指令を送信した装置から前記受信手段が過去に受信した複数の状態データに基づいて、当該装置で第2指令に基づく動作と同じ動作が行われ且つ故障が発生した時の状態を示す状態データを生成する請求項7に記載の復旧支援システム。
  9. 前記送信手段は、第2指令を送信した装置以外の装置に対し、第2指令に基づく動作と同じ動作を行わせるための第3指令を送信し、
    前記受信手段は、前記送信手段が第3指令を送信した装置から、第3指令に基づく動作が行われた時の状態を示す第5状態データを受信し、
    前記生成手段は、前記受信手段が受信した第5状態データに基づいて前記基準を生成する請求項7に記載の復旧支援システム。
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