JP6989477B2 - 繰り返し故障防止装置、繰り返し故障防止システム及び繰り返し故障防止方法 - Google Patents

繰り返し故障防止装置、繰り返し故障防止システム及び繰り返し故障防止方法 Download PDF

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Description

本発明は、繰り返し故障防止装置、繰り返し故障防止システム及び繰り返し故障防止方法に関し、昇降機で同一の故障が繰り返し発生する繰り返し故障に対応する繰り返し故障防止装置、繰り返し故障防止システム及び繰り返し故障防止方法に適用して好適なものである。
従来、昇降機(エレベーター)で故障が発生した場合には、トラブルコード等が制御センタに通知され、通知に基づいて派遣される作業員が復旧作業を行い、昇降機の状態復帰を行っている。しかし、復旧作業における対応内容が根本原因を修復できていない場合には、一時的に昇降機が通常状態に復帰したとしても、後日、同じ現場(昇降機)で同一の故障が繰り返し発生してしまうおそれがあった(所謂「繰り返し故障」)。
ここで、例えば特許文献1には、原因究明の効率化を図る故障復旧支援システムが開示されている。特許文献1に開示された故障復旧支援システムの場合、故障履歴データを蓄積しておき、昇降機の故障時に発行されたエラーコードに該当する故障履歴データを検索し、現地の作業員が携帯する端末に送信することにより、作業員は過去の同一現場の作業履歴を確認でき、作業員による原因究明を支援することができる。
特開2003−104644号公報
しかし、特許文献1に開示されたエレベーター故障復旧支援システムの場合、過去の故障と現在の故障とが同一の故障であるか、同一の故障である場合には前回の対応内容に過不足がなかったかを作業員が現地で確認する必要があった。このとき、対応者が過去の故障発生時と同じでない場合や、経験の浅い作業員であった場合には、故障復旧支援システムから送信された故障履歴データのみに基づいて判断することは困難であり、根本原因を究明できず、繰り返し故障に対する有効な対応を実施できないおそれがあった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、昇降機の故障発生時に、繰り返し故障であるか否かを判定可能にするとともに、繰り返し故障の復旧効率を高め得る繰り返し故障防止装置、繰り返し故障防止システム及び繰り返し故障防止方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、昇降機において同一の故障が繰り返し発生する繰り返し故障に対応する繰り返し故障防止装置として、以下のように構成された繰り返し故障防止装置が提供される。すなわち、繰り返し故障防止装置は、前記昇降機の状態情報を収集するデータ収集部と、前記昇降機における過去の状態情報や作業情報を格納する記録部と、前記昇降機で過去に発生した故障に関して前記記録部に格納された調査用データについて、前記昇降機が過去に正常であったときに前記記録部に格納された正常データを用いてパターンマッチングを行うことにより、当該調査用データにおいて当該故障の特徴を示す特徴量を生成する解析部と、前記昇降機で今回発生した故障に関して前記データ収集部が収集した収集データ前記解析部が生成した前記調査用データにおける特徴量同一の特徴量を有するか比較することにより、前記今回発生した故障が前記繰り返し故障であるか否かを判定する繰り返し故障判定部と、前記繰り返し故障判定部によって、前記今回発生した故障が前記繰り返し故障であると判定された場合に、当該繰り返し故障に対する過去の作業情報を含む支援情報を出力する支援情報出力部と、を備える。
また、かかる課題を解決するため本発明においては、昇降機において同一の故障が繰り返し発生する繰り返し故障に対応する繰り返し故障防止システムであって、前記昇降機の作業員に携帯される作業端末と、前記昇降機で今回発生した故障が前記繰り返し故障であるか否かを判定し、該判定の結果に応じた情報を前記作業端末に送信する管理サーバと、を備える繰り返し故障防止システムが提供される。この繰り返し故障防止システムにおいて、前記管理サーバは、前記昇降機の状態情報及び前記昇降機に対して前記作業員が行った作業情報を収集するデータ収集部と、前記昇降機における過去の前記状態情報や前記作業情報を格納する記録部と、前記昇降機で過去に発生した故障に関して前記記録部に格納された調査用データについて、前記昇降機が過去に正常であったときに前記記録部に格納された正常データを用いてパターンマッチングを行うことにより、当該調査用データにおいて当該故障の特徴を示す特徴量を生成する解析部と、前記昇降機で今回発生した故障に関して前記データ収集部が収集した収集データ前記解析部が生成した前記調査用データにおける特徴量同一の特徴量を有するか比較することにより、前記今回発生した故障が前記繰り返し故障であるか否かを判定する繰り返し故障判定部と、前記繰り返し故障判定部によって、前記今回発生した故障が前記繰り返し故障であると判定された場合に、当該繰り返し故障に対する過去の作業情報を含む支援情報を前記作業端末に送信する支援情報送信部と、を有する。また、前記作業端末は、前記管理サーバから受信した前記支援情報を表示する支援情報表示部と、前記作業員が行った前記作業情報を入力する作業結果入力部と、前記作業結果入力部に入力された前記作業情報を前記管理サーバに送信する作業結果送信部と、を有する。
また、かかる課題を解決するため本発明においては、昇降機において同一の故障が繰り返し発生する繰り返し故障に対応する繰り返し故障防止方法であって、前記昇降機の状態情報を収集するデータ収集ステップと、前記昇降機における過去の状態情報や作業情報を格納する記録ステップと、前記昇降機で過去に発生した故障に関して前記記録ステップで格納された調査用データについて、前記昇降機が過去に正常であったときに前記記録ステップで格納された正常データを用いてパターンマッチングを行うことにより、当該調査用データにおいて当該故障の特徴を示す特徴量を生成する解析ステップと、前記昇降機で今回発生した故障に関して前記データ収集ステップで収集された収集データ前記解析ステップで生成された前記調査用データにおける特徴量同一の特徴量を有するか比較することにより、前記今回発生した故障が前記繰り返し故障であるか否かを判定する繰り返し故障判定ステップと、前記繰り返し故障判定ステップにおいて前記今回発生した故障が前記繰り返し故障であると判定された場合に、当該繰り返し故障に対する過去の作業情報を含む支援情報を出力する支援情報出力ステップと、を備える繰り返し故障防止方法が提供される。
本発明によれば、昇降機における繰り返し故障の復旧効率を高めることができる。
本発明の一実施の形態に係る繰り返し故障防止システムの全体構成例を示すブロック図である。 管理サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 故障対応処理の処理手順例を示すフローチャートである。 特徴量評価に用いられるデータを説明するための図である。 情報追加された点検項目情報のイメージ例を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施の形態を詳述する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る繰り返し故障防止システムの全体構成例を示すブロック図である。図1を参照しながら、本実施の形態に係る繰り返し故障防止システム1について詳しく説明する。
まず、図1には、昇降機側の構成として、監視対象である昇降機2と、昇降機2の状態を監視し、状態情報を出力する監視装置3とが示されている。そして、本実施の形態に係る繰り返し故障防止システム1は、監視装置3と通信可能に接続される管理サーバ10(本実施の形態に係る繰り返し故障防止装置に相当)と、管理サーバ10と通信可能に接続される作業端末20とを備えて構成される。上記の各装置間を接続する通信方式は特定のものに限定されず、例えば無線通信とする。
管理サーバ10は、一般的なサーバによって実現される。図1に示したように、管理サーバ10は、機能構成として、データ収集部11、記録部12、解析部13、繰り返し故障判定部14、点検項目調整部15、及び支援情報送信部16を備える。
データ収集部11は、監視装置3から送信される昇降機2の状態情報を受信・収集する機能を有する。昇降機2の状態情報には、複数種類のデータが含まれ、具体的には例えば、昇降機2のドア開閉に関して、開閉の制御信号(開信号、閉信号)や、開閉動作の検知信号(ドア開、ドア閉)が挙げられる(後述する図4(A)を参照)。そして昇降機2において異常が発生した場合には、監視装置3から当該異常に関する状態情報が送信され、データ収集部11はこれを受信・収集する。また、データ収集部11は、作業端末20から作業員による作業対応の結果を示す情報(作業結果情報)が送信された場合には、当該情報を受信・収集する。
記録部12は、データ収集部11によって収集されたこれらの収集データを格納する機能を有する。
解析部13は、繰り返し故障判定部14による調査用データと収集データとの特徴量評価(後述する図3のステップS4)を行うために必要な、比較用の特徴量を生成する機能を有する。特徴量評価の詳細は図4を参照しながら後述する。
繰り返し故障判定部14は、データ収集部11が収集したデータ(収集データ)と記録部12に格納された所定の調査用データとを比較することによって、昇降機2で発生した異常(故障)が繰り返し故障であるかを判定し、さらに、当該故障の種別に基づいて対応方針を決定する機能を有する。
点検項目調整部15は、繰り返し故障判定部14による指示に従って、昇降機2の点検項目を追加する機能を有する。
支援情報送信部16は、繰り返し故障判定部14による判定結果に基づいて、作業員の現地作業を支援するための支援情報を作業端末20に送信する機能を有する。
作業端末20は、昇降機2に対する定期検査や故障復旧の作業を現地で行う作業員が携帯する端末であって、情報の入出力が行われる。作業端末20は、具体的には例えば、通信機能を有するタブレットやスマートフォン等によって実現される。作業端末20は、機能構成として、支援情報表示部21、作業結果入力部22、及び作業結果送信部23を備えて構成される。
支援情報表示部21は、管理サーバ10の支援情報送信部16から送信された支援情報を表示する機能を有する。支援情報とは、繰り返し故障に対する作業員の作業を支援するための情報であり、具体的には例えば、繰り返し故障判定部14による繰り返し故障の判定結果や、繰り返し故障が前回発生したときの作業内容等を含む。
作業結果入力部22は、作業員の入力操作に応じて、昇降機2に対する現地での作業対応の結果(作業結果)を入力する機能を有する。
作業結果送信部23は、作業結果入力部22で入力された作業結果の情報(作業結果情報)を管理サーバ10に送信する機能を有する。作業結果送信部23から送信された作業結果情報は、管理サーバ10のデータ収集部11で受信・収集され、記録部12に格納される。
図2は、管理サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、管理サーバ10は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、通信インタフェース104、及び入出力インタフェース105を備えて構成され、各構成はバス106で相互に接続される。
CPU101は、演算処理装置及び制御装置として機能し、各種プログラムに従って管理サーバ10内の動作全般を制御する。ROM102は、CPU101が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM103は、CPU101の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一次記憶する。通信インタフェース104は、所定の通信網に接続するための通信デバイス等で構成され、通信網を介して各種データを送受信する。入出力インタフェース105は、管理サーバ10に接続される入力装置や出力装置(何れも不図示)との間で情報や信号の入出力を行うためのインタフェースである。具体的には例えば、入出力インタフェース105は、ユーザの入力操作に基づいてマウスやキーボード等の入力装置から入力される入力信号(入力データ)を受け取ったり、CPU101の制御に従って出力される出力信号(出力データ)を、ディスプレイやスピーカ等の出力装置に送り出したりする。
なお、図1に示した管理サーバ10の機能構成は、図2に示したハードウェア構成によって実現される。具体的には、データ収集部11及び支援情報送信部16は、通信インタフェース104によるデータの送受信によって実現され、記録部12は、ROM102またはRAM103によるデータの記憶によって実現される。また、解析部13、繰り返し故障判定部14、及び点検項目調整部15は、CPU101によるプログラムの実行によって実現される。
図3は、故障対応処理の処理手順例を示すフローチャートである。本実施の形態に係る繰り返し故障防止システム1では、監視対象の昇降機2で異常(故障)が発生した場合に、管理サーバ10によって図3に例示するような故障対応処理が行われる。この故障対応処理が行われることにより、発生した異常(故障)が繰り返し故障であるかが判定され、繰り返し故障である場合はどのような対応を行うかが決定される。以下に、図3を参照しながら、故障対応処理の詳細な処理手順について説明する。
まず、昇降機2で異常が発生すると、データ収集部11が、当該異常に関する状態情報を監視装置3から受信・収集する(ステップS1)。
次いで、ステップS2〜S5において、繰り返し故障判定部14が、ステップS1で収集された収集データと記録部12に格納された記録データとを用いて、発生した異常(故障)が繰り返し故障であるか否かを判定する。
繰り返し故障の判定を行うために、まず、繰り返し故障判定部14は、故障が発生した昇降機2の現場が、記録部12に格納された過去故障の記録データにおいて「対応後調査物件」として記録されているか否かを判定する(ステップS2)。
ここで「対応後調査物件」とは、前回の故障発生から一定期間(例えば3ヶ月)を経過していない物件、若しくは「要調査物件」として作業員が任意に登録している物件に相当する。「要調査物件」については、作業員が現地対応した結果、自身が作業した内容に不安がある場合等に、「要調査物件」として登録することが想定される。本実施の形態では、「要調査物件」の登録を可能とすることにより、登録された昇降機2を、繰り返し故障が発生するか否かの経過観察の対象とすることができる。そして「対応後調査物件」で異常(故障)が発生した場合には、繰り返し故障として対応すべきか、繰り返し故障ではなく新規の故障案件として対応すべきかを判断する必要がある。また、即時に上記判断を行わない場合は、当該判断を行うための観察期間を設定する必要がある。
そこで、図3に示す故障対応処理では、ステップS2において現場が対応後調査物件であると判定した場合(ステップS2のYES)、繰り返し故障判定部14は、当該物件の調査用データを記録部12から取得し(ステップS3)、調査用データと収集データとを比較する特徴量評価を行う(ステップS4)。
ここで、本実施の形態における特徴量評価について図4を参照しながら詳しく説明する。図4は、特徴量評価に用いられるデータを説明するための図である。なお、図4(A)〜(D)では、視覚的に理解し易いよう、対象データにおける各種データ項目(ドア閉、ドア開、閉信号、開信号)の信号状態(ON/OFF)を時系列でグラフ化して示している。
図4(A)には、特徴量評価で比較される収集データの一例として収集データ110が示されている。収集データ110は、図3のステップS1で現場(昇降機2)からデータ収集部11が収集した新たな収集データの一部である。
また、図4(B)には、図4(A)の収集データ110と比較される調査用データ120の一例が示されている。調査用データ120は、当該物件(昇降機2)における前回の故障時(さらに前回以前の故障時を含んでもよい)に監視装置3から収集された収集データに基づいて生成され、記録部12に格納されている。なお、調査用データ120では、特徴量評価で比較するために、解析部13によって予め特徴量121が生成されている。
本実施の形態において、解析部13による特徴量121の生成方法は特定の方法に限定されるものではないが、例えば、当該物件(昇降機2)が正常(非故障)であるときの収集データを正常データ130(図4(C)参照)として記録部12に蓄積し、解析部13がこの正常データ130を基準としたパターンマッチングを行うことにより、前回の故障時の収集データに基づく調査用データ120において当該故障の特徴を示す特徴量121を生成することができる。具体的には例えば、図4(B)の調査用データ120の場合、特徴量121で示される閉信号及び開信号において図4(C)の正常データ130とは異なる特徴を有することが分かり、この特徴量121が前回(過去)故障時の特徴を表している。
かくして、繰り返し故障判定部14は、特徴量評価として、特徴量121を有する調査用データ120と収集データ110とを比較することにより、同一の特徴量121を有するデータであるか否かを判定することができる。例えば、図4(D)には、調査用データ120と収集データ110との特徴量評価による比較結果を示すデータの一例として評価結果データ140が示されている。図4(D)の評価結果データ140の場合、収集データ110及び調査用データ120が同一の特徴量121を有することが示されていることから、収集データ110に対応する今回の故障は、調査用データ120に対応する前回(過去)の故障と同一故障であり、繰り返し故障であると判定することができる。一方、評価結果データ140において調査用データ120の特徴量とは異なる特徴量の存在が示された場合には、収集データ110に対応する今回の故障は調査用データ120に対応する前回(過去)の故障と同一故障ではなく、繰り返し故障ではないと判定することができる。なお、特徴量評価における「同一の特徴量」の判定基準は、必ずしも完全一致である必要はなく、例えば「合致率が80%以上」のように所定の規定水準を満たす場合に「同一の特徴量」と判定してよい。
図3の説明に戻ると、ステップS4の特徴量評価を行った後、繰り返し故障判定部14は、特徴量評価によって調査用データと収集データとが同一の特徴(上述した特徴量121に相当)を有するデータであったか否かを判定する(ステップS5)。
そしてステップS5において同一の特徴を有すると判定された場合は(ステップS5のYES)、今回の故障が繰り返し故障であることを意味し、このときステップS6に進む。一方、ステップS5において同一の特徴ではないと判定された場合は(ステップS5のNO)、今回の故障が繰り返し故障ではないことを意味し、このときステップS7に進む。また、ステップS2において現場が対応後調査物件ではないと判定された場合も(ステップS2のNO)、今回の故障が繰り返し故障ではないことを意味するため、ステップS7に進む。ステップS7では、今回の故障が繰り返し故障ではないことから、通常の故障対応による運用が実施され、図3の処理を終了する。通常の故障対応による運用について詳細な説明は省略するが、今回の故障が出動案件(ステップS6参照)であった場合には、出動指示が出され、作業員による復旧作業が行われる。
ステップS6では、繰り返し故障判定部14は、今回の故障が、作業員による対応を速やかに行う必要がある出動案件であるか否かを判定する。ステップS6の判定は、例えばステップS1で受信した収集データに含まれる当該故障のトラブルコードに基づいて判定することができる。
ステップS6において出動案件と判定された場合には(ステップS6のYES)、繰り返し故障判定部14が過去の対応結果を記録部12から取得し(ステップS8)、繰り返し故障判定の判定結果や過去の対応結果を、支援情報送信部16から現場に出動する作業員が携帯する作業端末20に支援情報として送信させ(ステップS9)、図3の処理を終了する。なお、過去の対応結果とは、例えば前回の繰り返し故障発生時の作業結果情報に相当し、この作業結果情報は、前回の繰り返し故障における作業対応時に、作業員によって作業端末20の作業結果入力部22に入力され、作業結果送信部23による管理サーバ10への送信を経て記録部12に格納されている。
そして、ステップS9で送信された支援情報を受信した作業端末20では、支援情報表示部21が当該支援情報(繰り返し故障の判定結果や、繰り返し故障における過去の対応結果等)を作業員に表示する。このような支援情報の表示により、現場に出動した作業員は、今回発生した繰り返し故障に対して、どのような作業を行うべきかを容易に認識することができ、繰り返し故障の復旧効率を高めることに期待できる。例えば、当該故障に対して複数の対応が考えられる場合に、過去の対応では繰り返し故障の根本原因を解消できていないことから、今回は別の対応を実行するといった判断が容易にできるようになり、効果が低い対応を繰り返すことなく、効率的に復旧対応を行うことに期待できる。
また、ステップS9の支援情報を受けて作業員が今回行った作業内容(作業結果情報)は、再び、作業端末20の作業結果入力部22に入力されて、作業結果送信部23から管理サーバ10にフィードバックされるため、仮に今回の対応で繰り返し故障の根本原因が解消しなかったとしても、次回、同一現場で繰り返し故障が発生した場合には、今回の対応結果を反映して、より的を絞った作業決定を行うことが可能となる。
一方、ステップS6において出動案件ではないと判定された場合には(ステップS6のNO)、繰り返し故障判定部14が過去の対応結果を記録部12から取得し(ステップS10)、点検項目調整部15に情報の追加要求をする。そして点検項目調整部15は、繰り返し故障判定部14による指示に従って、昇降機2に関する点検項目情報において、既に設定されていた点検項目に、今回の繰り返し故障に関する情報を追加する(ステップS11)。
図5は、情報追加された点検項目情報のイメージ例を説明するための図である。図5に示したように、情報追加後の点検項目情報150では、既存の点検項目情報151に、今回の繰り返し故障に関する情報(追加情報152)が追加される。図5の点検項目情報150のように、ステップS11において情報が追加された点検項目情報は、支援情報送信部16から現地の作業員の作業端末20に送信され、図3の処理が終了する。
そして、ステップS11を経て送信された点検項目情報を受信した作業端末20では、ステップS9で説明した支援情報の受信時と同様に、支援情報表示部21が当該点検項目情報を表示する。このような表示により、昇降機2の作業員は、過去の点検における検査項目とその結果等に加えて、繰り返し故障の詳細な内容を知ることができるため、昇降機2の次回の点検時に、より有効な検査を実施することができる。具体的には例えば、図5に例示した点検項目情報150が表示された場合、繰り返し故障として「ドア信号異常」が発生し、前回の作業時には「ドア係合装置の調整」が行われたことが示されるため、次回の点検時には、ドア周りのドア係合装置以外の部品に対して、優先して詳細検査や調整を行うべきと判断することができる。
なお、ステップS10〜S11の別の処理例として、ステップS10において、繰り返し故障判定部14が、記録部12から取得した過去の対応結果に基づいて、繰り返し故障の原因解決のために最も有効性が高い作業内容を判断し、ステップS11において、当該作業内容を点検項目情報に追加するよう、点検項目調整部15に情報追加を指示するようにしてもよい。このようにする場合、作業員は、作業端末20に表示される点検項目情報に基づいて、指示された作業を実施すればよいため、経験の多寡に依らず、より適切な復旧作業に期待できる。またこのとき、作業時間の短縮にも期待できる。また、ステップS8〜S9で説明した支援情報の処理についても、上記のように繰り返し故障判定部14が繰り返し故障の原因解決のために最も有効性が高い作業内容を指示するようにしてよく、この場合も、同様の効果に期待できる。
以上に説明したように、本実施の形態に係る繰り返し故障防止システム1によれば、監視対象の昇降機2における異常の発生時に、図3に例示した故障対応処理が実行されることにより、発生した異常が繰り返し故障であるか否かを判定できるだけでなく、繰り返し故障であった場合は、支援情報または情報追加された点検項目情報が作業員の作業端末20に送信されて表示されることにより、現場の作業員に対して、繰り返し故障への有効性の高い作業内容の実施を支援することができる。かくして、本実施の形態に係る繰り返し故障防止システム1によれば、昇降機2における繰り返し故障の復旧効率を高めることに期待できる。
また、本実施の形態に係る繰り返し故障防止システム1では、管理サーバ10の支援情報送信部16に出力部としての機能を持たせ、作業端末20に送信する支援情報や点検項目情報の内容を、管理サーバ10側の表示装置(不図示)に表示させるようにしてもよい。このような表示出力を行うことにより、管理サーバ10側でも支援情報や点検項目情報を表示できるため、監督者等が現場に向かうことなく、作業員に指示する作業内容を確認・変更する等して、繰り返し故障の復旧作業を支援することができる。
なお、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、図面において、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実施には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1 繰り返し故障防止システム
2 昇降機
3 監視装置
10 管理サーバ
11 データ収集部
12 記録部
13 解析部
14 繰り返し故障判定部
15 点検項目調整部
16 支援情報送信部
20 作業端末
21 支援情報表示部
22 作業結果入力部
23 作業結果送信部
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 通信インタフェース
105 入出力インタフェース
106 バス
110 収集データ
120 調査用データ
130 正常データ
140 評価結果データ
150,151 点検項目情報
152 追加情報

Claims (6)

  1. 昇降機において同一の故障が繰り返し発生する繰り返し故障に対応する繰り返し故障防止装置であって、
    前記昇降機の状態情報を収集するデータ収集部と、
    前記昇降機における過去の状態情報や作業情報を格納する記録部と、
    前記昇降機で過去に発生した故障に関して前記記録部に格納された調査用データについて、前記昇降機が過去に正常であったときに前記記録部に格納された正常データを用いてパターンマッチングを行うことにより、当該調査用データにおいて当該故障の特徴を示す特徴量を生成する解析部と、
    前記昇降機で今回発生した故障に関して前記データ収集部が収集した収集データ前記解析部が生成した前記調査用データにおける特徴量同一の特徴量を有するか比較することにより、前記今回発生した故障が前記繰り返し故障であるか否かを判定する繰り返し故障判定部と、
    前記繰り返し故障判定部によって、前記今回発生した故障が前記繰り返し故障であると判定された場合に、当該繰り返し故障に対する過去の作業情報を含む支援情報を出力する支援情報出力部と、
    を備えることを特徴とする繰り返し故障防止装置。
  2. 前記繰り返し故障判定部によって、前記昇降機で前記今回発生した故障が前記繰り返し故障であると判定された場合に、当該昇降機に対する点検項目を定めた点検項目情報に当該繰り返し故障に関する情報を追加する点検項目調整部と、をさらに備え、
    前記支援情報出力部は、前記点検項目調整部による追加後の前記点検項目情報を出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の繰り返し故障防止装置。
  3. 昇降機において同一の故障が繰り返し発生する繰り返し故障に対応する繰り返し故障防止システムであって、
    前記昇降機の作業員に携帯される作業端末と、
    前記昇降機で今回発生した故障が前記繰り返し故障であるか否かを判定し、該判定の結果に応じた情報を前記作業端末に送信する管理サーバと、
    を備え、
    前記管理サーバは、
    前記昇降機の状態情報及び前記昇降機に対して前記作業員が行った作業情報を収集するデータ収集部と、
    前記昇降機における過去の前記状態情報や前記作業情報を格納する記録部と、
    前記昇降機で過去に発生した故障に関して前記記録部に格納された調査用データについて、前記昇降機が過去に正常であったときに前記記録部に格納された正常データを用いてパターンマッチングを行うことにより、当該調査用データにおいて当該故障の特徴を示す特徴量を生成する解析部と、
    前記昇降機で今回発生した故障に関して前記データ収集部が収集した収集データ前記解析部が生成した前記調査用データにおける特徴量同一の特徴量を有するか比較することにより、前記今回発生した故障が前記繰り返し故障であるか否かを判定する繰り返し故障判定部と、
    前記繰り返し故障判定部によって、前記今回発生した故障が前記繰り返し故障であると判定された場合に、当該繰り返し故障に対する過去の作業情報を含む支援情報を前記作業端末に送信する支援情報送信部と、を有し、
    前記作業端末は、
    前記管理サーバから受信した前記支援情報を表示する支援情報表示部と、
    前記作業員が行った前記作業情報を入力する作業結果入力部と、
    前記作業結果入力部に入力された前記作業情報を前記管理サーバに送信する作業結果送信部と、を有する
    ことを特徴とする繰り返し故障防止システム。
  4. 前記管理サーバは、
    前記繰り返し故障判定部によって、前記昇降機で前記今回発生した故障が前記繰り返し故障であると判定された場合に、当該昇降機に対する点検項目を定めた点検項目情報に当該繰り返し故障に関する情報を追加する点検項目調整部と、をさらに備え、
    前記支援情報送信部は、前記点検項目調整部による追加後の前記点検項目情報を前記作業端末に送信する
    ことを特徴とする請求項3に記載の繰り返し故障防止システム。
  5. 昇降機において同一の故障が繰り返し発生する繰り返し故障に対応する繰り返し故障防止方法であって、
    前記昇降機の状態情報を収集するデータ収集ステップと、
    前記昇降機における過去の状態情報や作業情報を格納する記録ステップと、
    前記昇降機で過去に発生した故障に関して前記記録ステップで格納された調査用データについて、前記昇降機が過去に正常であったときに前記記録ステップで格納された正常データを用いてパターンマッチングを行うことにより、当該調査用データにおいて当該故障の特徴を示す特徴量を生成する解析ステップと、
    前記昇降機で今回発生した故障に関して前記データ収集ステップで収集された収集データ前記解析ステップで生成された前記調査用データにおける特徴量同一の特徴量を有するか比較することにより、前記今回発生した故障が前記繰り返し故障であるか否かを判定する繰り返し故障判定ステップと、
    前記繰り返し故障判定ステップにおいて前記今回発生した故障が前記繰り返し故障であると判定された場合に、当該繰り返し故障に対する過去の作業情報を含む支援情報を出力する支援情報出力ステップと、
    を備えることを特徴とする繰り返し故障防止方法。
  6. 前記繰り返し故障判定ステップにおいて前記昇降機で前記今回発生した故障が前記繰り返し故障であると判定された場合に、当該昇降機に対する点検項目を定めた点検項目情報に当該繰り返し故障に関する情報を追加する点検項目調整ステップと、をさらに備え、
    前記支援情報出力ステップでは、前記点検項目調整ステップによる追加後の前記点検項目情報を出力する
    ことを特徴とする請求項に記載の繰り返し故障防止方法。
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