JPWO2018116990A1 - アプリケータ - Google Patents

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Abstract

一実施形態に係るアプリケータは、シート部材を皮膚に適用するためのものである。このアプリケータは、皮膚と向かい合う底板と、該底板に設けられた曲げ部とを備える本体と、底板とほぼ直交するスライド方向に沿って移動可能なキャップと、本体とキャップとの間でスライド方向に沿って延びる弾性部材とを備える。弾性部材は、底板から離れる方向に働く弾性力をキャップに付与し、キャップは、弾性力に抗して底板に向かって移動可能である。曲げ部は、キャップが底板に向かって移動した押下状態の下で進行してきたシート部材を曲げることで該シート部材を皮膚に適用する。

Description

本発明の一側面は、活性成分の投与を補助するために用いるアプリケータに関する。
従来から、皮膚を介して活性成分を投与するためのシート部材が知られている。シート部材の例として、下記特許文献1に記載の貼付剤と、下記特許文献2に記載のマイクロニードル・シートとがある。
国際公開第2002/002177号パンフレット 国際公開第2013/187392号パンフレット
ユーザは手でまたは何らかの補助具を使ってシート部材を皮膚に貼ったり当てたりすることで、シート部材を皮膚に適用する。しかし、シート部材を皮膚に適用する際の力の入れ具合は個々のユーザで異なるので、これに応じてシート部材の適用の程度もユーザ毎に異なってしまい、ひいては活性成分の投与にばらつきが生ずる可能性がある。そこで、シート部材の皮膚への適用におけるばらつきを低減することが望まれている。
本発明の一側面に係るアプリケータは、シート部材を皮膚に適用するためのアプリケータであって、皮膚と向かい合う底板と、該底板に設けられた曲げ部とを備える本体と、底板とほぼ直交するスライド方向に沿って移動可能なキャップと、本体とキャップとの間でスライド方向に沿って延びる弾性部材とを備え、弾性部材が、底板から離れる方向に働く弾性力をキャップに付与し、キャップが、弾性力に抗して底板に向かって移動可能であり、曲げ部が、キャップが底板に向かって移動した押下状態の下で進行してきたシート部材を曲げることで該シート部材を皮膚に適用する。
このような側面においては、キャップが底板に向かって移動した状態(押下状態)下で曲げ部に向かって進んできたシート部材が、該曲げ部により曲げられた上で皮膚に適用される。この仕組みにより、誰がこのアプリケータを用いても、シート部材が皮膚に適用された際には一定以上の押圧力が該シート部材に掛かる。加えて、キャップおよび弾性部材が、底板とほぼ直交する方向(スライド方向)に沿って曲げ部の上に位置するので、誰がキャップを押しても押圧力はそのスライド方向(皮膚とほぼ直交する方向)に沿って働く。これらの仕組みにより押圧力の方向および大きさが所望の範囲内に保たれ易くなるので、シート部材の皮膚への適用におけるばらつきを低減することが可能になる。
本発明の一側面によれば、シート部材の皮膚への適用におけるばらつきを低減することができる。
実施形態に係るアプリケータと共に用いるマイクロニードル・シートの平面図である。 実施形態に係るアプリケータの底面側からの斜視図である。 実施形態に係るアプリケータの六面図である。 図3(正面図)のA−A線断面図である。 実施形態に係る本体の背面側を示す図である。 実施形態に係る本体の内部構造を示す斜視図である。 実施形態に係る本体の内部構造を示す斜視図である。 実施形態に係る本体の内部構造を示す断面図である。 実施形態に係るアプリケータの使用方法を示す図である。 実施形態に係るアプリケータの使用方法を示す図である。 穿刺の態様を模式的に示す図である。 変形例に係るアプリケータの斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一または同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
アプリケータは、生体内に任意の活性成分(例えば薬剤)を投与するためのシート部材を皮膚に適用する際に用いる補助器具である。アプリケータと共に用いる、皮膚に適用するシート部材は限定されず、例えば貼付剤やマイクロニードル・シートなどが挙げられる。使用者はアプリケータを用いることで、手で直接にシート部材を適用する場合よりも適切な力でシート部材を皮膚に適用することができる。「シート部材が皮膚に適用される」という表現は、シート部材が皮膚に接することを少なくとも表す。
本実施形態ではシート部材の一例としてマイクロニードル・シートを示す。図1を参照しながら、実施形態に係るアプリケータと共に用いるマイクロニードル・シート90について説明する。図1はマイクロニードル・シートの平面図である。この図に示すように、マイクロニードル・シート90は帯状であり、シートの主面91に形成された複数のマイクロニードル92を有する。本実施形態では、長辺に沿った方向をマイクロニードル・シート90の長手方向といい、短辺に沿った方向(長手方向と直交する方向)をマイクロニードル・シート90の幅方向という。また、長手方向および幅方向の双方と直交する方向をマイクロニードル・シート90の厚さ方向という。各マイクロニードル92の厚さ(厚さ方向に沿った長さ)はシートの厚さと同じである。マイクロニードル・シート90が使用のために提供される時点では、各マイクロニードル92は、シートの主面91から立ち上がっておらず、主面91にほぼ沿って延びている。すなわち、各マイクロニードル92は主面91に沿って寝た状態にある。マイクロニードル92はシートの長手方向および幅方向(長手方向と直交する方向)のそれぞれにおいて整列するように並ぶ。すべてのマイクロニードル92の先端はシートの一端(図1では左方向)を向く。あるいは、各マイクロニードル92とシートとの成す角度が0°またはほぼ0°と言い換えることもできる。マイクロニードル92の先端の向きは、マイクロニードル・シート90が使用される際の該マイクロニードル・シート90の進行方向と一致する。なお、一部のマイクロニードル92の向きが他のマイクロニードル92の向きと異なってもよい。
マイクロニードル・シート90およびマイクロニードル92の材質は限定されない。例えば、ステンレス鋼、ポリエチレンテレフタラート(PET)、水溶性高分子、他の金属、他の樹脂、生分解性素材、セラミック、または生体吸収性素材のいずれかによりマイクロニードル・シート90およびマイクロニードル92を作製してもよい。あるいは、これらの材質を組み合わせてマイクロニードル・シート90およびマイクロニードル92を作製してもよい。
マイクロニードル92はエッチングにより形成することができる。シートが金属であれば薬液でそのシートを部分的に溶かすことでマイクロニードル92を形成することができるし、シートが非金属であればレーザーでそのシートを部分的に切ることでマイクロニードル92を形成することができる。これらの場合には、マイクロニードル92の周囲に空隙が生ずる。もちろん、レーザー加工およびエッチング以外の手法によりマイクロニードル92を形成してもよい。いずれにしても、マイクロニードル92を予めシートの主面91から立ち上げておく必要がないので、マイクロニードル・シート90を容易かつ安価に製造することができる。
図1に示すように本実施形態ではマイクロニードル92は三角形状であるが、マイクロニードルの形状は何ら限定されない。図1の例では、マイクロニードル92の大きさおよび向きと、マイクロニードル・シート90におけるマイクロニードル92の分布とがいずれも均一であるが、いずれも均一である必要はない。マイクロニードル92が三角形である場合には、その先端部の角度は10°以上であってよく、20°以上であってよく、150°以下であってよく、120°以下であってもよい。マイクロニードル・シート90を長手方向に沿って見た場合に、1以上のマイクロニードル92を含む領域と、マイクロニードル92を含まない領域とが交互に存在するように、シートに複数のマイクロニードル92が形成されてもよい。
マイクロニードル・シート90の寸法も限定されない。具体的には、厚みの下限は5μmでも20μmでもよく、厚みの上限は1000μmでも300μmでもよい。長さの下限は0.1cmでも1cmでもよく、長さの上限は50cmでも20cmでもよい。幅の下限は0.1cmでも1cmでもよく、幅の上限は60cmでも30cmでもよい。マイクロニードル・シート90の長さおよび幅の下限は活性成分の投与量を考慮して定められ、長さおよび幅の上限は生体の大きさを考慮して定められる。
マイクロニードル92に関するパラメータも限定されない。具体的には、針の高さの下限は10μmでも100μmでもよく、その高さの上限は10000μmでも1000μmでも500μmでもよい。針の密度の下限は0.05本/cmでも1本/cmでもよく、その密度の上限は10000本/cmでも5000本/cmでもよい。密度の下限は、1mgの活性成分を投与し得る針の本数および面積から換算した値であり、密度の上限は、針の形状を考慮した上での限界値である。
皮膚に適用する活性成分の準備方法として、マイクロニードル・シート90自体に(より具体的には、マイクロニードル92自体に)予め活性成分を内包させておく手法と、マイクロニードル・シート90自体に予め活性成分をコーティングしておく手法と、マイクロニードル92を皮膚に穿刺する前にその皮膚上に活性成分を塗布しておく手法と、マイクロニードル92を皮膚に穿刺した後にその皮膚上に活性成分を塗布する手法とが考えられる。マイクロニードル・シート90に予め活性成分をコーティングするのであれば、所定の粘度のコーティング液をなるべく均一な厚みでシート全体に塗布するのが好ましいが、マイクロニードル92が主面91に沿っているのでそのような塗布を容易に為し得る。コーティングはスクリーン印刷の原理を用いて実施してもよいし、他の方法により実施してもよい。生分解性のシートまたは水溶性高分子を用いて作製されるシートを用いる場合には、そのシート自体に活性成分を内包させることも可能である。
マイクロニードル・シート90はライナーにより保護された形態で提供されてもよい。ライナーの材質の例としてアクリル、PET等のプラスチックが挙げられるが、その材質は何ら限定されるものでなく、例えば金属や他の種類の樹脂などを用いてライナーを作製してもよい。マイクロニードル・シート90は、テープや粘着剤などによりこのライナーの片面に固定または仮着される。
マイクロニードル・シート90は、アプリケータにより曲げられるまではマイクロニードル92がシートの主面91にほぼ沿って延びた状態にある。したがって、アプリケータを用いない限り、マイクロニードル92が他の物(例えばユーザの皮膚や衣服など)に当たったり引っ掛かったりする心配がない。その結果、マイクロニードル92の取扱時の安全性を確保することができる。例えば、ユーザはマイクロニードル・シート90の保管や搬送、使用直前の準備などを安全に行うことができる。
次に、図2〜図8を参照しながらアプリケータ1の構造を説明する。図2はアプリケータ1の底面側からの斜視図である。図3はアプリケータ1の六面図である。図4は図3(正面図)のA−A線断面図である。図5は本体の背面側を示す図であり、これはキャップの背面側を省略した状態を示す。図6および図7は本体の内部構造を示す斜視図である。図8は本体の内部構造を示す断面図である。なお、図8では、後述する曲げ部12を省略している。
アプリケータ1は、マイクロニードル・シート90がセットされる本体10と、その本体10を覆うように設けられたキャップ20とを備える。本実施形態では、本体10およびキャップ20のいずれも縦長の薄い直方体状を呈し、この結果、アプリケータ1も全体として縦長の薄い直方体状を呈する。本体10は、皮膚と向かい合う平面状の底板11と、底板11に設けられた曲げ部12とを備える。マイクロニードル・シート90は本体10にセットされ、ユーザによるアプリケータ1の操作により底板11の上を進んで曲げ部12で曲げられてから皮膚に適用される。本実施形態では、キャップ20の側をアプリケータ1の上側と定義し、本体10の側をアプリケータ1の下側と定義する。また、マイクロニードル・シート90がアプリケータ1内へと進入する側をアプリケータ1の前側と定義し、その反対側をアプリケータ1の後ろ側と定義する。また、アプリケータの上下方向および前後方向の双方と直交する方向をアプリケータ1の幅方向と定義する。アプリケータ1の前後方向はマイクロニードル・シート90の長手方向とほぼ一致し、アプリケータ1の幅方向はマイクロニードル・シート90の幅方向とほぼ一致する。
まず、キャップ20について説明する。キャップ20は、本体10の底板11と直交またはほぼ直交する方向(本明細書ではこれを「スライド方向」という)に沿って移動することができる。具体的には、キャップ20はそのスライド方向に沿って、底板11に向かってまたは底板11から離れる方向に平行移動することができる。底板11は平面なので、その底板11と直交またはほぼ直交するスライド方向は、アプリケータ1の上下方向と同じまたはほぼ同じであるといえる。
本体10に対するキャップ20のこのような動きは、本体10とキャップ20との間でスライド方向に沿って延びる少なくとも一つの圧縮ばね30により制御される。本実施形態ではアプリケータ1は二つの圧縮ばね30を備えるが、圧縮ばね30の個数は限定されない。本実施形態では、それぞれの圧縮ばね30の一端は本体10の上面に取り付けられ、他端はキャップ20の天井に取り付けられる。圧縮ばね30は、底板11から離れる方向に働く弾性力をキャップ20に付与することで本体10に対するキャップ20の動きを制御する弾性部材の一例である。本実施形態では圧縮ばね30は線形のコイルばねであるが、圧縮ばねの種類は限定されず、例えば非線形のコイルばねであってもよい。上記の通り、本実施形態では圧縮ばね30は本体10の上面とキャップ20の天井とを結ぶように設けられるが、底板11から離れる方向に働く弾性力をキャップ20に付与することができるのであれば、圧縮ばね30(弾性部材)の具体的な取付位置は何ら限定されない。例えば、圧縮ばね30の一端が本体10の内部の任意の箇所に取り付けられてもよい。
圧縮ばね30の弾性力により、キャップ20が底板11に向けて一定以上の力で押されない限りキャップ20は底板11から遠ざけられた状態にある。本実施形態では、キャップ20に外力が掛かってキャップ20が底板11に向かって移動した状態を「押下状態」といい、キャップ20が底板11に向かって移動していない状態を「非押下状態」という。押下状態はキャップ20が本体10に近づいた状態であり、非押下状態はキャップ20が本体10から離れた状態である、ともいえる。非押下状態はアプリケータ1およびキャップ20の自然な状態であるともいえる。圧縮ばね30の構造または弾性力は、マイクロニードル・シート90(シート部材)が皮膚に適用された際にそのマイクロニードル・シート90(シート部材)に一定以上の押圧力が掛かるように設計されてもよい。
キャップ20の可動範囲は、キャップ20の内壁に形成された溝21と、本体10の側面の上部に設けられた凸部13とにより制御される。溝21は上下方向(スライド方向)に沿って延び、幅方向に延びる凸部13はその溝21に嵌められる。凸部13は、非押下状態では溝21の下端に接し、押下状態では溝21の上端に接する。
次に、本体10について説明する。底板11は平板状であるので、底板の下面、すなわちアプリケータ1の底面は平面であると見なすことができる。したがって、スライド方向は底面と直交またはほぼ直交する方向であるともいえる。底板11の下面に線状の突起または点在する突起が形成されてもよい。底板11の一部を皮膚に向かって隆起させることで、マイクロニードル・シート90(シート部材)がその突起により皮膚に向かって押さえつけられるので、マイクロニードル・シート90(シート部材)をより確実に皮膚に適用することができる。ただし、この突起は必須の要素ではない。
底板11の前側には、幅方向に延びるスリット14が設けられる。このスリット14は、マイクロニードル・シート90をアプリケータ1内に通すための孔である。
底板11の後ろ側には曲げ部12が設けられる。曲げ部12は、押下状態の下で進行してきたマイクロニードル・シート90を曲げることで該マイクロニードル・シート90を皮膚に適用する機械要素である。曲げ部12は幅方向に沿って所定の長さを有し、例えば、マイクロニードル・シート90の幅とほぼ同じ長さを有する。マイクロニードル・シート90を曲げてマイクロニードル92を主面91から立ち上げることができるのであれば、曲げ部12の具体的な形状または構造は限定されない。例えば、曲げ部12は細長い円柱部材で構成されてもよく、この場合には、曲げ部12は、マイクロニードル・シート90の進行をより円滑にするために回転可能に設けられてもよいし、回転しなくてもよい。底板11をステンレス鋼(SUSプレート)や樹脂等の平板で形成した場合には、その平板の端部を曲面に加工して曲げ部12として機能させてもよい。「底板に設けられた曲げ部」とは、底板そのものにまたは底板の付近に曲げ部が設けられることを意味する。したがって、底板の付近に設けた円柱部材も、底板の端部も、底板に設けられた曲げ部の一種である。
底板11の上面には、スリット14と曲げ部12との間をつなぐ通路(図示せず)が形成される。スリット14からアプリケータ1内に入ったマイクロニードル・シート90はこの通路を通って曲げ部12へと至る。
本体10はさらに、ストッパ40、カムシャフト50、および抵抗部60を備える。ストッパ40は、曲げ部12へのマイクロニードル・シート90の進行を妨げるための機械要素である。カムシャフト50は、そのストッパ40を制御するための機械要素である。抵抗部60は曲げ部12へと進むマイクロニードル・シート90に対して抵抗を付加する機構である。ストッパ40および抵抗部60はいずれも底板11の上に設けられ、ストッパ40は抵抗部60よりも前に位置する。
ストッパ40は、全体としてC字状(門のような形状)を呈する板材で形成される。幅方向におけるストッパ40の両端は、スライド方向に沿って底板11に向かって延びる脚部41である。図4および図8に示すように、ストッパ40の上端は、本体10の内側(後ろ側)に向かってL字状に曲がるように形成される。
ストッパ40は、スライド方向に沿って延びる少なくとも一つの圧縮ばね31を介して本体10内に取り付けられる。本実施形態ではアプリケータ1は一つの圧縮ばね31を備えるが、圧縮ばね31の個数は限定されない。圧縮ばね31の一端はストッパ40の上面に取り付けられ、他端は本体10の天井に取り付けられる。圧縮ばね31は、底板11に向かう方向に働く弾性力をストッパ40に付与する。圧縮ばね31は、ストッパ40を制御するための弾性部材の一例である。本実施形態では圧縮ばね31は線形のコイルばねであるが、圧縮ばねの種類は限定されず、例えば非線形のコイルばねであってもよい。
圧縮ばね31の弾性力により、非押下状態ではストッパ40は底板11に近づき、この時、脚部41の先端は底板11の上面に押し付けられる。そのため、非押下状態では、マイクロニードル・シート90が通路内で底板11とストッパ40とでしっかりと挟まれ、マイクロニードル・シート90の曲げ部12への進行が妨げられる。ここで、「進行が妨げられる」とは、マイクロニードル・シート90(シート部材)を強引に引っ張らない限りマイクロニードル・シート90(シート部材)を曲げ部12へと進めることができない状態を意味する。圧縮ばね31の構造または弾性力は、非押下状態においてマイクロニードル・シート90(シート部材)が意図せず進まない程度の押圧力がそのマイクロニードル・シート90(シート部材)に掛かるように設計されてもよい。
カムシャフト50は、本体10の幅方向に延びるように設けられる。カムシャフト50は、回転軸51の外周面に設けられた第1カム52と、回転軸51の外周面に第1カム52から約180度離れて設けられた第2カム53とを備える。第1カム52は、キャップ20の内壁に形成された、上下方向(スライド方向)に沿って延びる溝22に嵌まる(図8参照)。第2カム53はストッパ40のL字状の上端と係わり合い、より具体的には、当該上端の下面に接する。本実施形態では、第1カム52および第2カム53はいずれも、カムシャフト50の径方向に突き出た爪であるが、カムとしての機能を発揮できるのであれば、第1カム52および第2カム53の具体的な形状は限定されない。
カムシャフト50はキャップ20が底板11に向けて押された時に作動する。非押下状態では、第2カム53は、底板11に押し付けられたストッパ40の上端に接する。ユーザがキャップ20を押し下げることでキャップ20が圧縮ばね30の弾性力に抗して底板11に向かって移動すると(すなわち、アプリケータ1が押下状態になると)、溝22の上端が第1カム52に当たって第1カム52を押し下げる。これに応じてカムシャフト50が回転し、第1カム52の反対側に位置する第2カム53が周方向に沿って上へと移動する。第2カム53はストッパ40の上端と係わり合っているので、その第2カム53の動きによりストッパ40が圧縮ばね31の弾性力に抗して引き上げられる。すなわち、ストッパ40は底板11から離れる方向に移動する。一方、ユーザがキャップ20の押下を止めることでキャップ20が圧縮ばね30の弾性力により底板から離れる方向に移動すると(すなわち、アプリケータ1が非押下状態に戻ると)、溝22による第1カム52の押し下げが解除される。これに応じてカムシャフト50が逆回転し、第2カム53が周方向に沿って下へと移動する。その結果、ストッパ40が圧縮ばね31の弾性力により底板11に向かって移動する。
抵抗部60は、幅方向に沿って延びかつ底板11と向かい合うローラ61と、ローラ61の上方において、スライド方向に延びるように配置された少なくとも一つの圧縮ばね62と、圧縮ばね62の弾性力をローラ61に伝える、幅方向に沿って延びる伝達部63とを備える。圧縮ばね62の一端は伝達部63の上面に取り付けられ、他端は本体10中の突起部(図示せず)に取り付けられる。
本実施形態ではアプリケータ1は二つの圧縮ばね62を備えるが、圧縮ばね62の個数は限定されない。本実施形態では圧縮ばね62は線形のコイルばねであるが、圧縮ばねの種類は限定されず、例えば非線形のコイルばねであってもよい。圧縮ばね62の弾性力は伝達部63を経由してローラ61へと伝わり、その結果、ローラ61は底板11に向けて押し付けられる。すなわち、圧縮ばね62は、ローラ61を底板11に向けて押し付ける弾性力を提供する。
ローラ61は押さえ部材の一例である。ローラ61は、マイクロニードル・シート90に転がり摩擦、滑り摩擦などの抵抗を付加しつつ該マイクロニードル・シート90を円滑に送り出すために、回転可能に設けられてもよい。ただし、ローラ61の回転は必須ではない。ローラ61は圧縮ばね62の弾性力により底板11に向かって押し付けられるので、通路を通るマイクロニードル・シート90は底板11とローラ61とにより挟まれる。このように弾性力を利用してマイクロニードル・シート90(シート部材)を挟むことで、マイクロニードル・シート90(シート部材)に掛かる抵抗を一定に保つことができる。
圧縮ばね62の弾性力が強すぎると、マイクロニードル・シート90を底板11とローラ61との間に挿入したり、マイクロニードル・シート90を曲げ部12に向かって進めたりすることが難しくなる。一方、その弾性力が弱すぎると、マイクロニードル・シート90が弛んでしまって、マイクロニードル・シート90を皮膚に適切に適用できない可能性がある(例えば、マイクロニードル92が十分に立ち上がらない)。圧縮ばね62の構造または弾性力は、マイクロニードル・シート90を弛み無く張るとともに、ユーザがアプリケータ1を簡単に作動させることができるように設計されてもよい。
アプリケータ1を作製するための材料は限定されない。例えば、本体10およびキャップ20の材料としてアクリル等のプラスチックが挙げられるが、金属や他の種類の樹脂などを用いてもよい。曲げ部12の材料は金属でもよいし、アクリル等のプラスチックでもよいし、他の種類の樹脂でもよい。
アプリケータ1の寸法は任意の基準で決めてよい。例えば、アプリケータ1の幅はマイクロニードル・シート90の幅に応じて決めてもよい。また、アプリケータ1の高さおよび全長(前後方向に沿った長さ)はその操作性を考慮して決めてもよい。
次に、図9〜図11を参照しながら、アプリケータ1およびマイクロニードル・シート90の使用方法を説明する。図9および図10はアプリケータ1の使用方法を示す図である。図11は穿刺の態様を模式的に示す図である。図10では、マイクロニードル・シート90がアプリケータ1にどのようにセットされるかをわかり易く示すために、マイクロニードル・シート90を実線で表し、アプリケータ1を二点鎖線で表している。
まず、ユーザはアプリケータ1およびマイクロニードル・シート90を用意し、図9に示すようにマイクロニードル・シート90をアプリケータ1にセットする。具体的には、ユーザはマイクロニードル・シート90の一端をスリット14から入れて、その一端が通路から出るまでマイクロニードル・シート90を通す。そして、ユーザは曲げ部12の付近でマイクロニードル・シート90を折り曲げる。マイクロニードル92の先端の方向は、スリット14から曲げ部12に向かう方向と一致する。
続いて、ユーザはアプリケータ1を皮膚Sの上に(より具体的には、活性部分の適用部位に)置く。アプリケータ1を皮膚Sの上に置いただけの状態では、アプリケータ1は非押下状態(自然状態)にある。この非押下状態ではストッパ40が圧縮ばね31により底板11に押し付けられているので、曲げ部12へのマイクロニードル・シート90の進行が妨げられる。また、マイクロニードル・シート90は通路内で底板11とローラ61とにより挟まれる。
なお、この後のアプリケータ1の操作によりマイクロニードル・シート90が皮膚S上でずれないように、マイクロニードル・シート90の一端(最初から皮膚Sに接する端部)に粘着剤が設けられてもよい。あるいは、ユーザは指や粘着テープなどによりマイクロニードル・シート90の一端を皮膚Sに固定してもよい。
ユーザは図10に示すようにキャップ20を本体10に向けて押しながら、アプリケータ1を後ろに(曲げ部12が存在する側に向けて)動かす。図10において、矢印A1はキャップ20が押される方向、すなわち、キャップ20が圧縮ばね30の弾性力に抗して移動する方向を示す。矢印A2はアプリケータ1が移動する方向を示す。キャップ20が押される方向はスライド方向であるが、この方向は、皮膚とほぼ直交する方向でもある。したがって、ユーザはキャップ20を皮膚のほぼ真上から押すことになる。
キャップ20が押されると、溝22が第1カム52を底板11に向けて押すので第1カム52が周方向に沿って下がる。これに応じてカムシャフト50が回転し、第2カム53が周方向に沿って上がる。その結果、第2カム53と係わり合っているストッパ40も上がり、ストッパ40と底板11との間に隙間が空く。押下状態ではこのようにストッパ40が引き上げられるので、ユーザがキャップ20を押しながらアプリケータ1を後に動かしている間は、マイクロニードル・シート90はストッパ40により妨げられることなく通路内を進む。マイクロニードル・シート90はスリット14からアプリケータ1内に進入し、抵抗部60(より具体的にはローラ61)を通り、曲げ部12に至る。曲げ部12に到達するまでは、マイクロニードル92は主面91に沿って延びた状態(すなわち、主面91から立ち上がっていない状態)にある。
圧縮ばね62は、キャップ20が押されてストッパ40が引き上げられたときにも引き続きローラ61を底板11に押し付ける。したがって、押下状態においてアプリケータ1が後ろに動かされている間、抵抗部60は、曲げ部12へと進むマイクロニードル・シート90を底板11およびローラ61により挟むことでそのマイクロニードル・シート90に抵抗を付加する。その結果、そのマイクロニードル・シート90には張力が掛かり、これにより、マイクロニードル・シート90は弛むことなく曲げ部12まで案内されて皮膚に適用される。
押下状態の下で進行してきたマイクロニードル・シート90は曲げ部12で約180度曲がる(反転する)。すると、図11に示すように、曲がった部分に位置するマイクロニードル92が主面91から立ち上がり、立ち上がったマイクロニードル92が皮膚Sに刺さる。アプリケータ1と皮膚Sとの間において一度に立ち上がるマイクロニードル92は、マイクロニードル・シート90の幅方向に沿った一列分である。曲げ部12はマイクロニードル92と主面91aとの成す角度を大きくし、その大きくなった角度(立ち上がったマイクロニードル92と主面91とが成す角度)は当然ながら0度より大きく且つ180度未満である。図11に示すように、主面91から立ち上がったマイクロニードル92が皮膚に刺さる際の穿刺角度θ(マイクロニードル92と皮膚Sとが成す角度)も0度より大きく且つ180度未満である。穿刺角度の下限は20度、34度、または40度でもよく、その角度の上限は160度、140度、または100度でもよい。マイクロニードル92を皮膚に刺すことができるのであれば、マイクロニードル・シート90が曲げ部12で曲がる角度は180度に限定されない。その角度は例えば135〜180度の範囲であってもよく、より具体的には135度、150度、165度、または175度でもよい。
ユーザがアプリケータ1を所望の距離だけ動かすことで、その距離の範囲にある複数のマイクロニードル92が皮膚に刺さる。したがって、ユーザはマイクロニードル・シート90の適用面積を調整して所望の量の活性成分を投与することができる。ユーザはマイクロニードル・シート90を直ぐに剥がしてもよいし、所定の時間にわたってそのマイクロニードル・シート90を皮膚Sに適用し続けてもよい。
上述したように、アプリケータ1は貼付剤の適用にも用いることができる。ユーザは粘着剤層を上に向けた状態で、マイクロニードル・シート90の場合と同様に貼付剤をアプリケータ1にセットする。そして、ユーザはキャップ20を底板11に向けて押しながらアプリケータ1を後ろに動かす。この操作により、曲げ部12において、粘着剤層(貼付剤の作用面)が弧の外側を向くように貼付剤が折れ曲り、その貼付剤が皮膚に貼り付く。
以上説明したように、本発明の一側面に係るアプリケータは、シート部材を皮膚に適用するためのアプリケータであって、皮膚と向かい合う底板と、該底板に設けられた曲げ部とを備える本体と、底板とほぼ直交するスライド方向に沿って移動可能なキャップと、本体とキャップとの間でスライド方向に沿って延びる弾性部材とを備え、弾性部材が、底板から離れる方向に働く弾性力をキャップに付与し、キャップが、弾性力に抗して底板に向かって移動可能であり、曲げ部が、キャップが底板に向かって移動した押下状態の下で進行してきたシート部材を曲げることで該シート部材を皮膚に適用する。
このような側面においては、キャップが底板に向かって移動した状態(押下状態)下で曲げ部に向かって進んできたシート部材が、該曲げ部により曲げられた上で皮膚に適用される。この仕組みにより、誰がこのアプリケータを用いても、シート部材が皮膚に適用された際には一定以上の押圧力が該シート部材に掛かる。加えて、キャップおよび弾性部材が、底板とほぼ直交する方向(スライド方向)に沿って曲げ部の上に位置するので、誰がキャップを押しても押圧力はそのスライド方向(皮膚とほぼ直交する方向)に沿って働く。これらの仕組みにより押圧力の方向および大きさが所望の範囲内に保たれ易くなるので、シート部材の皮膚への適用におけるばらつきを低減することが可能になる。例えばシート部材が貼付剤である場合には、誰がこのアプリケータを用いても、貼付剤にシワを生じさせることなく粘着剤層をしっかりと皮膚に適用することができる。シート部材がマイクロニードル・シートである場合には、誰がこのアプリケータを用いても、マイクロニードルをシートの主面から立ち上げてそのマイクロニードルを皮膚にしっかりと刺すことができる。
他の側面に係るアプリケータでは、本体が、スライド方向に沿って移動可能であり、かつシート部材の進行を妨げることが可能なストッパと、キャップが弾性力により底板から離れる方向に移動したときに、ストッパを底板に向かって移動させることでシート部材の進行を妨げ、キャップが弾性力に抗して底板に向かって移動したときに、ストッパを底板から離れる方向に移動させることでシート部材の進行を可能にするカムシャフトとをさらに備えてもよい。キャップを底板に向けて動かさないと(すなわち、アプリケータを作動させないと)シート部材が進まないこのような構成を採用することで、シート部材の意図しない進行を防止することができる。
他の側面に係るアプリケータは、本体が、曲げ部へと進むシート部材に対して抵抗を付加する抵抗部をさらに備えてもよい。進行するシート部材に抵抗を付加することでそのシート部材に張力が掛かるので、シート部材が弛むことなく進み、その結果、シート部材を一定の力で皮膚に適用することができる。
他の側面に係るアプリケータでは、シート部材が、シートの主面に沿って延びる複数のマイクロニードルを有するマイクロニードル・シートであり、曲げ部が、マイクロニードルが皮膚に刺さるように、マイクロニードル・シートを曲げることでマイクロニードルを主面から立ち上げてもよい。この場合には、マイクロニードル・シートの皮膚への適用におけるばらつきを低減して、誰がこのアプリケータを用いても、マイクロニードルをシートの主面から立ち上げてそのマイクロニードルを皮膚にしっかりと刺すことができる。加えて、このアプリケータを用いた場合には、マイクロニードル・シートに衝撃を加えるのではなく、マイクロニードルを立ち上げて皮膚に押し込むことで各マイクロニードルが皮膚に刺さるので、被投与者に恐怖感を与えずに活性成分を投与することができる。
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
上記実施形態では弾性部材としてばねを示したが、弾性部材はばねに限定されない。例えば、アプリケータの構成要素として採用される弾性部材の一部またはすべてがばね以外の弾性体(例えばゴム)であってもよい。
シート部材の進行を妨げるためのストッパ、そのストッパを制御するためのカムシャフト、およびシート部材に抵抗を付加する抵抗部はいずれも省略可能である。
アプリケータの形状は上記実施形態に限定されない。図12は変形例に係るアプリケータ100を示す。このアプリケータ100は、上記のアプリケータ1の後ろに拡張ユニット101を取り付けることで実現できる。幅方向と直交する拡張ユニット101の断面はアプリケータ1の操作性を考慮してほぼ扇形を呈するが、拡張ユニット101の形状は図12の例に限定されない。また、アプリケータの全体的な形状も図12の例に限定されるものではない。
上述したように、シート部材はマイクロニードル・シートに限定されない。本発明の一側面に係るアプリケータは、貼付剤を含む他の種類のシート部材のために用いることができる。
1…アプリケータ、10…本体、20…キャップ、11…底板、12…曲げ部、14…スリット、30…圧縮ばね(弾性部材)、40…ストッパ、50…カムシャフト、52…第1カム、53…第2カム、60…抵抗部、90…マイクロニードル・シート(シート部材)、91…主面、92…マイクロニードル、100…アプリケータ、101…拡張ユニット。

Claims (4)

  1. シート部材を皮膚に適用するためのアプリケータであって、
    前記皮膚と向かい合う底板と、該底板に設けられた曲げ部とを備える本体と、
    前記底板とほぼ直交するスライド方向に沿って移動可能なキャップと、
    前記本体と前記キャップとの間で前記スライド方向に沿って延びる弾性部材と
    を備え、
    前記弾性部材が、前記底板から離れる方向に働く弾性力を前記キャップに付与し、前記キャップが、前記弾性力に抗して前記底板に向かって移動可能であり、
    前記曲げ部が、前記キャップが前記底板に向かって移動した押下状態の下で進行してきた前記シート部材を曲げることで該シート部材を前記皮膚に適用する、
    アプリケータ。
  2. 前記本体が、
    前記スライド方向に沿って移動可能であり、かつ前記シート部材の進行を妨げることが可能なストッパと、
    前記キャップが前記弾性力により前記底板から離れる方向に移動したときに、前記ストッパを前記底板に向かって移動させることで前記シート部材の進行を妨げ、前記キャップが前記弾性力に抗して前記底板に向かって移動したときに、前記ストッパを前記底板から離れる方向に移動させることで前記シート部材の進行を可能にするカムシャフトと
    をさらに備える、
    請求項1に記載のアプリケータ。
  3. 前記本体が、前記曲げ部へと進む前記シート部材に対して抵抗を付加する抵抗部をさらに備える、請求項1または2に記載のアプリケータ。
  4. 前記シート部材が、シートの主面に沿って延びる複数のマイクロニードルを有するマイクロニードル・シートであり、
    前記曲げ部が、前記マイクロニードルが前記皮膚に刺さるように、前記マイクロニードル・シートを曲げることで前記マイクロニードルを前記主面から立ち上げる、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のアプリケータ。
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