JPWO2018087960A1 - 力率補償電源装置およびled照明装置 - Google Patents

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Abstract

力率補償電源装置(1)は、スイッチング素子(7)を有するコンバータ(4)を備えた電源主回路部(2)と、電源主回路部(2)を制御する電源制御部(3)とを備え、電源制御部(3)は、検出した電源主回路部(2)への入力電圧位相に応じた補正量(Kphase)を生成し、スイッチング素子(7)の基準オン時間(ton1)を、上記補正量(Kphase)により補正したオン時間(ton2)を生成して入力電流と入力電圧の位相差をゼロとするように制御を行う。

Description

この発明は、力率改善(PFC:Power Factor Correction)機能を備えて交流電力を直流電力に変換する力率補償電源装置およびLED照明装置に関する。
従来、全波整流回路の後段にDC/DCコンバータを接続してなる力率改善回路を備え、全波整流後の入力電圧の位相情報を高精度に検出し、入力電圧が0、π近傍の低いときにはDC/DCコンバータを構成するスイッチング素子のオン幅を広くして、力率の低下を防ぐようにしたスイッチング電源装置が提案されている(例えば、下記の特許文献1参照)。
特開2013−243798号公報
上記特許文献1の従来装置では、スイッチング素子のオン/オフにより生じるスイッチングノイズが入力側の電力系統に伝達されるのを抑制する目的で入力フィルタを設けているが、この入力フィルタを構成するコンデンサの影響により、入力電流には入力電圧に対して進み位相となる位相差が発生し、力率が悪化するという課題があった。
この発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、入力電流と入力電圧の位相差をゼロとするように制御を行い、高力率を達成することが可能な力率補償電源装置およびLED照明装置を提供することを目的としている。
この発明に係る力率補償電源装置は、電源主回路部と、上記電源主回路部を制御する電源制御部とを備え、
上記電源主回路部は、交流電源の交流電圧を全波整流する全波整流回路と、インダクタンス素子とスイッチング素子とを有し、上記全波整流回路によって得られた入力電圧を目標とする出力電圧に変換するコンバータと、上記スイッチング素子によるノイズ成分の上記交流電源への流出を抑制するための入力コンデンサを含んで構成される入力フィルタと、上記入力電圧を検出する入力電圧検出部と、上記出力電圧を検出する出力電圧検出部とを有し、
上記電源制御部は、上記出力電圧検出部で検出される信号に基づいて決定される上記スイッチング素子の基準オン時間に対して、上記入力電圧検出部で検出される信号から上記入力電圧の位相を検出し上記位相に基づいて生成した補正信号を乗算することにより補正した上記スイッチング素子のオン時間を用いて、上記スイッチング素子をオンおよびオフ制御することにより、上記出力電圧を所望の電圧に制御しつつ、上記交流電源からの入力電流を力率補償制御する、ことを特徴としている。
また、この発明に係るLED照明装置は、電源主回路部と、上記電源主回路部を制御する電源制御部とを備え、上記電源主回路部の出力側にはLEDモジュールが接続され、
上記電源主回路部は、交流電源の交流電圧を全波整流する全波整流回路と、インダクタンス素子とスイッチング素子とを有し、上記全波整流回路によって得られた入力電流を目標とする出力電流に変換するコンバータと、上記スイッチング素子によるノイズ成分の上記交流電源への流出を抑制するための入力コンデンサを含んで構成される入力フィルタと、上記全波整流回路で得られる入力電圧を検出する入力電圧検出部と、上記出力電流を検出する出力電流検出部と、を有し、
上記電源制御部は、上記出力電流検出部で検出される信号に基づいて決定される上記スイッチング素子の基準オン時間に対して、上記入力電圧検出部で検出される信号から上記入力電圧の位相を検出し上記位相に基づいて生成した補正信号を乗算することにより補正した上記スイッチング素子のオン時間を用いて、上記スイッチング素子をオンおよびオフ制御することにより、上記出力電流を所望の電流に制御しつつ、上記交流電源からの入力電流を力率補償制御する、ものである。
また、この発明に係るLED照明装置は、上記構成の力率補償電源装置を備えるとともに、上記電源主回路部の出力側にはLEDモジュールが接続され、かつ、上記コンバータと上記LEDモジュールとの間には上記LEDモジュールに流れる電流を目標とする電流に調整するLED電流調整回路が設けられている、ものである。
この発明によれば、スイッチングノイズを抑制するために入力コンデンサを設けた場合でも、入力電圧の位相情報を検出し、上記検出した入力電圧位相に応じた補正量でもってスイッチング素子のオン幅を随時補正し、これにより、入力電流と入力電圧の位相差をゼロに近付けるようにしているので、高力率を達成することが可能となる。
この発明の実施の形態1における力率補償電源装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1における電源制御部の動作に関する説明図である。 この発明の実施の形態1における入力電圧位相検出部の動作に関する説明図である。 この発明の実施の形態1におけるスイッチ制御部の動作に関する説明図である。 この発明の実施の形態1におけるスイッチ制御部の補正量算出処理の説明図である。 この発明の実施の形態1における入力コイルの構成例を示す図である。 この発明を適用しない参考例のシミュレーション結果を示す波形図である。 この発明の実施の形態1のシミュレーション結果を示す波形図である。 交流入力電圧と同位相の場合の理想とする交流入力電流に対して、位相進みと位相遅れが生じている交流入力電流の状態を示す波形図である。 この発明の実施の形態2において、交流入力電流が交流入力電圧に対して位相進みがある場合と位相遅れがある場合についての補正量に関する説明図である。 この発明の実施の形態2において補正量を算出する近似式導入のための入力電圧位相に対する補正量の変化傾向を示す説明図である。 この発明の実施の形態2において補正量を算出するための近似式導入のための傾向をテーブル形式で示す説明図である。 この発明を適用しない参考例のシミュレーション結果を示す波形図である。 この発明の実施の形態2のシミュレーション結果を示す波形図である。 この発明の実施の形態1のシミュレーション結果を示す波形図である。 この発明を適用しない参考例のシミュレーション結果を示す波形図である。 この発明の実施の形態2のシミュレーション結果を示す波形図である。 この発明の実施の形態1のシミュレーション結果を示す波形図である。 この発明の実施の形態2における補正量決定方法の変形例を説明するための図である。 この発明の実施の形態2における補正量決定方法の変形例を説明するための図である。 この発明の実施の形態2における補正量決定方法の変形例を説明するための図である。 この発明の実施の形態3におけるLED照明装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3におけるLED照明装置の構成の変形例を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1〜3において全波整流回路で得られる脈流電圧に関する位相基準の決め方の説明図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における力率補償電源装置の構成を示すブロック図である。
この発明の実施の形態1による力率補償電源装置1は、電源主回路部2と電源制御部3とから構成されている。
電源主回路部2は、全波整流回路14、入力フィルタ21、DC/DCコンバータ(以下、単にコンバータという)4、および出力コンデンサ15を主体に構成されている。
全波整流回路14は、交流電源5から供給された交流入力電圧vacから全波整流電圧|vac|(以下、脈流電圧という)を得るためにダイオードブリッジで構成されている。
入力フィルタ21は、交流電源5への後述するスイッチング素子7によるスイッチングで発生する伝導ノイズを抑制するためのものであり、入力コイル20と入力コンデンサ6、6aで構成されている。
コンバータ4は、全波整流回路14により全波整流された脈流電圧|vac|を目標とする直流化された出力電圧voに調整する。
出力コンデンサ15は、コンバータ4の出力電圧の脈動を平滑させて直流の出力電圧voを得るためのものである。
そして、この電源主回路部2の直流電力の出力側には負荷8が接続されている。
さらに、この電源主回路部2には、ゼロ電流検出部16、入力電圧検出部10、および出力電圧検出部9が設けられている。
入力電圧検出部10は、脈流電圧|vac|の大きさを入力信号である入力電圧検出値vinsenとして検出するもので、ここでは図示しないが、例えば2つ以上の直列に接続された分圧抵抗からなる。
また、出力電圧検出部9は、直流化された出力電圧voの大きさを出力電圧検出値vosenとして検出するもので、ここでは図示しないが、例えば2つ以上の直列に接続された分圧抵抗からなる。なお、ゼロ電流検出部16による電流検出の内容については後述する。
上記のコンバータ4は、ここでは昇圧チョッパ回路で構成されている。すなわち、このコンバータ4は、例えば全波整流回路14の一端と入力コンデンサ6の一端との接続点がインダクタンス素子であるリアクトル18の一端と接続され、リアクトル18の他端はダイオード17のアノードと接続され、ダイオード17のカソードは出力コンデンサ15の一端と負荷8の一端との接続点に接続されている。また、リアクトル18とダイオード17の接続点がスイッチング素子7の一端(FET素子の場合はドレイン端子)に接続され、スイッチング素子7の他端(FET素子の場合はソース端子)が出力コンデンサ15の他端と負荷8の他端との接続点に接続されている。
なお、上記のスイッチング素子7は、電源制御部3で生成した素子駆動信号Vgにより駆動されるFET(Field Effect Transistor)素子、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)素子などが適用される。また、上記のダイオード17をFET素子、IGBT素子などのスイッチング素子17に変更し、スイッチング素子7、17のオンオフを逆論理で動作させる同期整流方式とすることもできる。
ゼロ電流検出部16は、スイッチング素子7のターンオンのタイミングを決定するために、リアクトル18に流れる電流iLを検出するためのものであり、例えば電流検出抵抗を設置し、この電流検出抵抗の両端間に発生する電位差をリアクトル電流iLに対応した電圧変換値iLsenとして検出する。
なお、ゼロ電流検出部16は、図1に示すように低電位側で検出する方法に限らず、電流検出抵抗をリアクトル18と直列に接続して高電位側でリアクトル電流iLに対応した電圧変換値iLsenを検出する方法を採用することもできる。さらに、電流検出抵抗を用いずに、リアクトル18に逆極性の補助巻線を設け、補助巻線から得られる電圧を電圧変換値iLsenとして検出する構成とすることもできる。
電源制御部3は、入力電圧位相検出部12、出力電圧制御部11、およびスイッチ制御部13により構成されている。
ここに、上記の入力電圧位相検出部12は、入力電圧検出値vinsenから脈流電圧|vac|の位相vinphase(以下、これをθと表記する場合もある)を決定する。なお、この位相θ(=vinphase)のことを、以降、入力電圧位相θと称する。
また、脈流電圧|vac|の入力電圧位相θ(=vinphase)がボトムに相当する0、πを、入力電圧位相検出部12が検出したタイミングで、出力電圧制御部11は、出力電圧検出値vosenと予め設定された目標電圧値vorefから、その差分を求めて制御演算を実施することでスイッチング素子7の基準となるオン時間(以下、基準オン時間という)ton1を決定する。
スイッチ制御部13は、入力電圧位相θ(=vinphase)に応じた補正量Kphase(これについては後に詳述する)を決定し、基準オン時間ton1と補正量Kphaseの乗算により、スイッチング素子7を駆動するための素子駆動信号Vgのオン時間ton2を決定する。さらに、このスイッチ制御部13は、ゼロ電流検出部16で検出されるリアクトル電流iLに対応した電圧変換値iLsenに応じて素子駆動信号Vgのオンタイミングを決定する。
なお、この実施の形態1において、入力電圧位相θは図24に示すように、脈流電圧|vac|のボトムを基準として表現することとする。すなわち、脈流電圧|vac|は、交流入力電圧vacの2倍の周波数を持つため、1周期は0度から180度(0からπ)で表現する。
また、上記の電源制御部3は、全部がICを用いない一般のデジタル制御回路(同機能をもつソフトウェアによる回路も含まれる)でもよく、またその構成要素の一部がデジタル制御回路であってもよく、さらに、全部がデジタル制御回路を用いないアナログ制御回路であってもよい。なお、この実施の形態1では、マイコンを用いるデジタル制御回路とした場合の構成について記述する。
次に、電源制御部3を構成する出力電圧制御部11、入力電圧位相検出部12、スイッチ制御部13の処理動作に関してさらに具体的に説明する。
まず、出力電圧制御部11による基準オン時間ton1の決定の仕方について説明する。
出力電圧制御部11は、入力電圧位相θ(=vinphase)が0、πのタイミング、すなわち、商用周波数が50Hz(周期20ms)の場合は全波整流後の脈流電圧|vac|の周波数である100Hz(周期10ms)の間隔で基準オン時間ton1を決定する。
その理由は、コンバータ4が昇圧チョッパ回路の場合は、下記の(1)式に示すように、スイッチング素子7のオン期間tonにおける容量Lをもつリアクトル18に流れるリアクトル電流iLの変化分ΔiLが脈流電圧|vac|に比例する関係であることから、図2に示すように、脈流電圧|vac|の1周期間は、スイッチング素子7の基準オン時間ton1を常に一定にして電流臨界動作をする。例えば、図2において、脈流電圧|vac|の1周期間Taでは基準オン時間がton1aに、次の1周期間Tbでは基準オン時間がton1bに、それぞれ設定される。これにより、リアクトル電流iLの単位時間あたりの平均電流iLmeanを脈流電圧|vac|と同位相に制御することが可能となる性質を利用して力率改善制御を行うことができる。
ΔiL=ton/L×|vac| (1)
なお、脈流電圧|vac|の入力電圧位相θのボトム0、πは入力電圧位相検出部12により検出されるが、その検出タイミングの方法については、後述する。
出力電圧制御部11は、出力電圧検出値vosenと目標電圧値vorefの差分を演算し、その差分がゼロになるようにスイッチング素子7に対する基準オン時間ton1を決定する。具体的には、比例積分(PI)制御や比例積分微分(PID)制御などの古典制御、あるいはH∞(H−infinity)制御等の現代制御により基準オン時間ton1を決定する。
なお、ここでは力率改善制御を行うために、出力電圧制御部11において入力電圧位相θ(=vinphase)が0、πのタイミングで基準オン時間ton1の制御演算をすることとして説明している。しかし、この方法に限らず、例えばスイッチング素子7をターンオンするタイミングごとに制御演算を行ってもよい。この場合は、出力電圧検出部9に設けられる図示しないRCフィルタ等の調整により、出力電圧検出値vosenの高周波成分を十分に減衰させること、または、制御演算に使用する制御係数(ゲイン)を十分に小さくすることで上述した方法と同等の効果を得ることができる。
一方、入力電圧位相検出部12は、入力電圧検出値vinsenから脈流電圧|vac|の位相(0〜π)を検出する。具体的には、例えば、図3の●印で示すように、入力電圧検出値vinsenを図示しないAD変換器等により一定周期でサンプリングを行い、最新のサンプリング値をx(n)、1サンプリング前の値をx(n−1)、2サンプリング前の値をx(n−2)・・・、としたときに、x(n−2)>x(n−1)<x(n)となったタイミングのx(n)点を、脈流電圧|vac|のボトムを検出したタイミングとする。
そして、このボトム検出タイミングを「ゼロ」とし、AD変換器等のサンプリングごとにカウントアップ処理を行いつつ、サンプリング周波数fsamp、交流電源5の商用周波数fcom、およびカウントアップ数nを用いて、次の(2)式により入力電圧位相θ(=vinphase)を算出する。
θ=vinphase=2×fcom×n×π/fsamp (2)
なお、上述した入力電圧位相θ(=vinphase)の検出方式では、最大でサンプリング周期の2周期分の脈流電圧ボトム検出遅延が発生する。この脈流電圧ボトム検出遅延による影響を低減するためには、例えば、平均遅延値である1周期遅延を前提とした次の計算式(3)式を用いて入力電圧位相θを決定してもよい。
θ=vinphase=2×fcom×(n+1)×π/fsamp (3)
そして、この実施の形態の特徴的な部分であるスイッチ制御部13は、前述の方法で算出した入力電圧位相θに応じて、後述の(8)式に示す補正量調整式によって基準オン時間ton1に対する補正信号としての補正量Kphaseを決定する。そして、次の(4)式を用いて出力電圧制御部11で得られる基準オン時間ton1に対して、補正量Kphaseによって随時補正演算することで、スイッチング素子7に対する素子駆動信号Vgのオン時間ton2を最終的に決定する。
ton2=ton1×Kphase (4)
次に、スイッチ制御部13がゼロ電流検出部16で得られる電圧変換値iLsenに基づいて、スイッチング素子7をオン/オフするタイミングの決定の仕方について説明する。
素子駆動信号Vgにより、前述の(4)式で決定したオン時間ton2の間、スイッチング素子7はオン状態を継続した後、素子駆動信号Vgをオフにする。これにより、スイッチング素子7がオフされてリアクトル18に流れる電流iLが次第に減少し、これに伴い、ゼロ電流検出部16で検出される電圧変換値iLsenも減少する。
そして、図4(a)に示すように、図示しないコンパレータに予め設定されたスレッショルド電圧iLthを電圧変換値iLsenが下回ったタイミングで、再び素子駆動信号Vgをオン状態に切り替え、(4)式で決定したオン時間ton2の間、オン状態を維持する。このようにしてスイッチ制御部13でスイッチング素子7のオン/オフのタイミングを制御することで、出力電圧voを所望の値に制御しつつ、臨界動作による効率向上だけでなく補正演算による力率向上を達成することができる。
なお、電圧変換値iLsenのスレッショルド電圧iLthとの比較は、ここではコンパレータを用いているが、これに限らず、例えば電圧変換値iLsenをスイッチング素子7の駆動信号入力端子(FETの場合はゲート端子)に入力し、スイッチング素子7の持つオンスレッショルド電圧をiLthの代用として構成することで電圧変換値iLsenがiLthを下回るタイミングを検出することもできる。
なお、この場合、スレッショルド電圧iLthの調整はゼロ電流検出部16に含まれるコンデンサ容量や電圧レベルの比較に用いるコンパレータ等の素子遅延を事前に考慮して、臨界動作をするように調整することが好ましい。
また、図4(a)では、図1のようにゼロ電流検出部16を電流検出抵抗で構成して電圧変換値iLsenを得る場合の例を示したが、このようなゼロ電流検出部16として電流検出抵抗を用いずに、上述したようにリアクトル18に逆極性の補助巻線を設け、補助巻線から得た電圧を電圧変換値iLsenとして得る構成とする場合には、図4(b)に示す波形が得られる。この場合でも、コンパレータによる電圧変換値iLsenとスレッショルド電圧iLthとの比較からスイッチング素子7に対する素子駆動信号Vgのオン切替タイミングを同様の方法で決定することができる。
また、図2に示したように基準オン時間ton1は、脈流電圧|vac|の1周期の間隔で決定されるが、(4)式により補正演算を行って素子駆動信号Vgのオン時間ton2を決定するタイミングは、素子駆動信号Vgが出力されるたびに、すなわち素子駆動信号Vgの出力周期で実施することが好ましい。
ここで、従来の特許文献1に記載の技術では、入力コンデンサ6、6aによる入力電流iacの進み位相が原因となって力率低下を招くという課題に対して、この発明では、入力コンデンサ6、6aによる交流入力電圧vacに対する交流入力電流iacの進み位相を推定し、補正量Kphaseを用いてコンバータ4に流れる電流を進み位相分だけ補正する(遅らせる)ようにスイッチング素子7のオン時間を制御することで力率改善を行うことを特徴としている。
以下では、スイッチ制御部13において、入力電圧位相θ(=vinphase)から補正量Kphaseを決定するための、補正量を算出する調整式[後述の(8)式]を決めるための方法について説明する。
図5(a)に入力フィルタ21とコンバータ4の等価回路を示す。ここでは、コンバータ4に流れる電流を電流源I*で表現しており(以下、*印はベクトルであることを示す)、簡略化のために全波整流回路14を省略し、入力フィルタ21を構成する入力コイル20はリアクトルLで、入力コンデンサ6、6aは合成容量Cとして表している。
なお、図5(a)に示した入力コイル20は、コモンモードノイズとノーマルモードノイズを同時に低減するハイブリッドチョークコイルであるとする。しかしながら入力コイル20をこの構成に限定するものではない。
図6(a)は、図5(a)に示すハイブリッドチョークコイルである入力コイル20の等価回路図である。
図6(b)は、図6(a)に示す入力コイル20と異なる構成の入力コイル20aの構成を示す回路図である。
図6(c)は、図6(a)に示す入力コイル20と異なる構成の入力コイル20bの構成を示す回路図である。
入力コイル20は、上記図6(a)の入力コイル20に示すハイブリッドチョークコイルに限らず、例えば、上記図6(b)の入力コイル20aに示すようにノーマルモードチョークコイルを用いてもよいし、または図6(c)の入力コイル20bに示すようにコモンモードチョークコイルを用いてもよい。
まず、入力フィルタ21を構成するコンデンサCの影響により、交流入力電流iac*には交流入力電圧vac*に対して進み位相となる位相差が発生するが、その場合、従来のように位相差を解消するような制御を何ら行わない場合のベクトル図を図5(b)に示す。
コンバータ4に流れる電流をI*=0とすると、入力フィルタ21のコンデンサCに流れる電流Ic*は、次の(5)式で求められる。
Figure 2018087960
入力フィルタ21のLC共振周波数は、交流電源5の周波数よりも十分に高いため、(5)式の分母は「正」となり、コンデンサCには進み電流Ic*が流れる。これより、交流入力電流iacが交流入力電圧vacに対して位相差Φ分だけ進んでいることがわかる。
そこで、交流入力電流iacが交流入力電圧vacと同位相となるように、図5(c)に示すように、コンバータ4に流れる電流I*について、電流I*=Ip*−Ic*(ただし、Ip*は有効電流を示す)を生成することで、コンバータ4に流れる電流I*の位相をΦだけ補正して(遅らせて)制御することで、交流入力電流iac*を有効電流Ip*成分のみにする。
ここに、コンバータ4に対する負荷8を抵抗Rと負荷電圧voで表わし、電源回路での損失を無視すれば、エネルギー保存則から有効電流Ip*は、次の(6)式で求められる。
Figure 2018087960
上記の(5)式、(6)式より、交流入力電流iacを交流入力電圧vacと同位相とするために、コンバータ4に流す電流I*により補正すべき位相差Φは、次の(7)式で算出することができる。
Figure 2018087960
こうして(7)式で算出される位相差Φを用いて、スイッチング素子7の基準オン時間ton1に対する補正量Kphaseを決定する。すなわち、入力電圧位相検出部12で検出される入力電圧位相θ(=vinphase)を用いて、次の(8)式に示すように、力率「1」とする理想電流波形(√2・iac・sinθ)と、(7)式を用いて算出する補正電流波形(√2・iac・sin(θ−Φ))との比率を補正量Kphaseとする。
即ち、入力コンデンサ6、6aによる、入力電流iacと、交流入力電圧Vacとの位相差Φに応じた上記補正電流波形と、上記位相差Φを零とした上記理想電流波形とを用いて、上記補正電流波形から上記理想電流波形を除算したものが補正量Kphaseである。
したがって、交流入力電流iacを交流入力電圧vacと同位相の場合、すなわち力率が「1」の場合には、補正量Kphase=1となる。
なお、入力電圧位相θ(=vinphase)は上述した(2)式から求められる。
Kphase
=(√2・iac・sin(θ−Φ))/(√2・iac・sinθ)
=sin(θ−Φ)/sinθ (8)
そして、前述の(4)式により、基準オン時間ton1を補正量Kphaseによって随時補正演算することで、スイッチング素子7に対する素子駆動信号Vgのオン時間ton2が最終的に決定される。
なお、前述のごとく、基準オン時間ton1は脈流電圧|vac|の1周期の間隔で決定されるが、補正量Kphaseは、入力電圧位相θ(=vinphase)の関数であり、したがって、素子駆動信号Vgのオン時間ton2の決定は、脈流電圧|vac|の1周期内において素子駆動信号Vgが出力されるたびに、すなわち素子駆動信号Vgの出力周期で実施される。
実際に、Mywayプラス社の回路シミュレーションを使用して、シミュレーションによる本実施の形態の効果確認を行った。シミュレーション条件は、交流入力電圧vac=200V(50Hz:脈流電圧|vac|の周波数は100Hz)、出力電圧vo=330V、負荷8の抵抗R=2000Ω(電力54.45W)、入力フィルタ21の入力コイル20のリアクタンスL=7mH、入力フィルタ21の入力コンデンサ6、6aの合成容量C=0.42uFである。なお、(7)式を用いると、交流入力電流iacの交流入力電圧vacに対する位相差ΦはΦ=10.98[度]となり、(8)式でΦ=10.98[度]としてシミュレーションを行った。
本実施の形態を適用しない参考例のシミュレーション結果を図7に、本実施の形態を適用したシミュレーション結果を図8に示す。ここに、図7、図8共に、上から順番に、出力電圧検出値vosenと目標電圧値voref、入力電圧位相θ(=vinphase)に応じた補正量Kphase、基準オン時間ton1と補正量Kphaseの乗算値である素子駆動信号Vgのオン時間ton2、および交流入力電圧vacと交流入力電流iacの波形をそれぞれ示している。
なお、図7では、図8との比較の便宜上、補正量Kphase=1に固定している。また、図8において、補正量Kphaseは計算上、入力電圧位相θ(=vinphase)の0度、180度付近においては(8)式の結果が±無限大に発散して制御が困難となるため、ここでは下限リミットを「0」、上限リミットを「2」に設定している。また、図7、図8共に最下段の交流入力電圧vacと交流入力電流iacの波形は両者の位相差を比較するためのものであり、比較しやすいように交流入力電流iacは600倍した値を表示している。
参考例としての図7では、図8との比較のため、補正量Kphaseは便宜上、常に「1」としているので、素子駆動信号Vgのオン時間ton2は基準オン時間ton1をそのまま出力している。一方、本実施の形態の制御方法を示す図8では、交流入力電圧vacと交流入力電流iacとの位相差Φを補正するように、素子駆動信号Vgのオン時間ton2が基準オン時間ton1に対して大きく変化している。
図7および図8の最下段の波形を確認しても、参考例を示す図7では交流入力電圧vacに対して交流入力電流iacには進み位相が確認できるが、本実施の形態を示す図8では交流入力電圧vacと交流入力電流iacの位相差Φはほぼゼロとなることが確認できる。さらに、回路シミュレーションで力率を測定すると、参考例を示す図7の場合は、力率=0.985であるのに対して、本実施の形態を適用した図8の場合は、力率=0.997まで向上しており、これにより本実施の形態の力率改善に対する有効性が確認された。
なお、ここでは補正量Kphaseの算出において、位相差Φを(7)式を用いて計算により求める方法を示したが、図1の構成について、さらに交流入力電流iacの位相検出手段を追加し、実測した交流入力電圧vacと交流入力電流iacの両者の位相から位相差Φを求めてもよく、さらに、シミュレーションや実験により事前に位相差Φを求めてもよい。
以上のように、この実施の形態1によれば、電源制御部3において、出力電圧検出値vosenと目標電圧値vorefとから基準オン時間ton1を演算し、入力電圧位相θ(=vinphase)に応じた補正量Kphaseをこの基準オン時間ton1に乗算したオン時間ton2を用いてスイッチング素子7をオン/オフ制御することで、入力フィルタ21を構成する入力コンデンサ6、6aによる交流入力電圧vacに対する交流入力電流iacの位相進みの影響を抑制できるため、交流入力電流iacと交流入力電圧vacを同位相、同波形とすることができ、従来に比べて力率を一層改善することができる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2は、上記実施の形態1に対して入力電圧位相θ(=vinphase)に応じた補正量Kphaseの決定方法が異なる。すなわち、実施の形態1では、入力電圧検出値vinsenから得られる入力電圧位相θ(=vinphase)を利用して、(8)式に基づいて補正量Kphaseを決定した。しかし、この補正量Kphaseを決定するための(8)式は、sin演算や除算を含んでおり、マイコン等のCPUで(8)式を実現するのは困難である。
そこで、この実施の形態2では、スイッチ制御部13において、(8)式の演算を近似式化して補正量Kphaseを決定できるようにしたものであり、マイコン等の実装を容易とすることを目的としている。
そこで、まず、(8)式を近似式化することを考える。入力電圧位相θを度数表示(脈流電圧|vac|の周期を0度〜180度)として、図9(a)では、実線で力率「1」、すなわち、交流入力電圧と同位相の場合の理想とする交流入力電流iacrefの波形を示し、破線に入力コンデンサ6、6aの影響により理想とする交流入力電流iacrefに対して10度進んだ状態の交流入力電流iacleadの波形を示す。
また、図9(b)では、実線で力率「1」、すなわち、交流入力電圧と同位相の場合の理想とする交流入力電流iacrefの波形を示し、破線では理想の電流波形iacrefに対して10度遅れた交流入力電流iaclagの波形を示す。
図10(a)には、(8)式に基づいて、図9(a)における破線の交流入力電流iacleadを実線の理想とする交流入力電流iacrefで除算して補正量Kphaseを求めた結果を示す。また、図10(b)には、(8)式に基づいて、図9(b)における破線の交流入力電流iaclagを実線の理想とする交流入力電流iacrefで除算して補正量Kphaseを求めた結果を示す。
なお、図10(a)、(b)において、原理上、位相の0度、180度付近においては(8)式の結果が±無限大に発散し、制御が困難となるため、ここでは(8)式の演算結果に対して下限リミットを「0」、上限リミットを「2」に設定している。
交流入力電圧vacに対して交流入力電流iacが進相となる場合、すなわち、(5)式の分母が「正」となる場合は、進相分を遅らせるように補正演算を行うため、図10(a)に示すように、位相θの増加に伴って補正量Kphaseは増加する。
一方、交流入力電圧vacに対して交流入力電流iacが遅相となる場合、すなわち、(5)式の分母が「負」となる場合は、上述と反対に、遅相分を進めるように補正演算を行うため、図10(b)に示すように、位相θの増加に伴って補正量Kphaseは減少する。
なお、以降の説明では、入力コンデンサ6、6aの影響を考慮して、交流入力電流iacが交流入力電圧vacに対して進相である場合(すなわち、図9(a)の状態)を前提として記述する。
いま、出力電力等により交流入力電流iacの交流入力電圧vacに対する位相差Φが変化した場合を考える。交流入力電流iacの交流入力電圧vacに対する位相差Φを「5度」、「10度」、「15度」、「20度」、「25度」とそれぞれ変化させた場合に、(8)式に基づいて入力電圧位相θに対して補正量Kphaseを求めた結果を図11の実線で示す。
ここで、この実施の形態2の特徴として、各々の実線で示した補正量Kphaseを簡単な一次関数にそれぞれ近似した場合の補正量Kphaseを、同じ図11の破線で示す。
図11の破線で示す各々の一次関数により、補正量Kphaseは180度の周期を持つ鋸波状の信号とすることで、処理時間を要する(8)式を、下記の(9)式に示すような入力電圧位相θに応じて単純に補正量Kphaseが増加する一次関数式に近似できることが確認できる。
Kphase=A・θ+B (リミッタ:0〜2) (9)
なお、図11を参考にすると、(9)式で示す一次関数式の傾きAと切片Bの設定は、以下の条件のもとに設定することができる。
(i)傾きAを「正」の値に設定する。
(ii)交流入力電圧vacに対する交流入力電流iacの位相差Φが大きいほど、入力電圧位相θの変化に対する補正量Kphaseの変化を大きく、すなわち、傾きAを「大きく」設定する。
(iii)切片Bの決め方として、図11により、入力電圧位相θが90度のときに補正量Kphaseが「1」となるように切片Bを設定する。すなわち、B=1−A×(90度)となるように切片Bを決定する。
ここで、上記の(ii)に関して、交流入力電圧vacに対する交流入力電流iacの位相差Φが大きくなる条件を(7)式から考察する。
(7)式で使用する各定数を、交流入力電圧vac=200V(50Hz:脈流電圧の周波数は100Hz)、出力電圧vo=400V、負荷R=2938Ω(電力54.45W)、入力フィルタ21の入力コイル20のリアクトルL=7mH、入力フィルタ21の入力コンデンサ6、6aの合成容量C=0.42uFを基準として、電源主回路部2の負荷8への出力電力Po、交流入力電圧vac、交流入力電圧周波数fをそれぞれパラメータとして、それらを変化させたときの、交流入力電圧vacに対する交流入力電流iacの位相差Φの算出結果を図12に示す。
図12(a)より出力電力Poが小さいほど位相差Φは大きくなり、図12(b)より交流入力電圧vacが大きいほど位相差Φが大きくなり、図12(c)より交流入力電圧周波数fが大きいほど位相差Φが大きくなる。
このように、負荷8への出力電力Poが小さくなる、交流入力電圧vacが大きくなる、交流入力電圧周波数fが大きくなるといった、変化に従って、位相差Φが大きくなるので、それに従って、入力電圧位相θの変化に対する補正量Kphaseの変化を大きく、すなわち、(9)式の傾きAが大きくなるように設定する。
なお、補正量Kphaseは、各種パラメータの組み合わせ毎に事前に決定した傾きAと切片Bの値をテーブルメモリから読み出して決定してもよく、事前に各種パラメータの組み合わせ毎に計算した補正量Kphaseの値をテーブルメモリから読み出すようにしてもよい。
他の方法として、例えば力率や交流入力電流iacを検出可能な手段を図1の構成に追加し、力率が向上、または交流入力電流歪みが低減するように、脈流電圧|vac|の1周期毎に傾きAや切片Bを変化させる制御を行うことで、より力率が改善されるようにこれらの値A、Bを調整することができる。
この実施の形態2についても、実施の形態1の場合と同様に、Mywayプラス社の回路シミュレーションを使用して、シミュレーションによる効果確認を行った。シミュレーション条件は、交流入力電圧vac=242V(50Hz:脈流電圧|vac|の周波数は100Hz)、負荷8への出力電圧vo=390V、入力フィルタ21の入力コイル20のリアクタンスL=7mH、入力フィルタ21の入力コンデンサ6、6aの合成容量C=0.42uFである。また、負荷8への出力電力Poは(i)Po=50W(負荷抵抗R=3042Ω)と、(ii)Po=5W(負荷抵抗R=30kΩ)の2通りでそれぞれ確認を行った。
(i)出力電力Po=50Wのとき
この発明を適用しない参考例のシミュレーション結果を図13に、実施の形態2のシミュレーション結果を図14に、実施の形態1のシミュレーション結果を図15に示す。ここに、図13、図14、図15共に、上段が入力電圧位相θに応じた補正量Kphaseを、下段は交流入力電圧vacと交流入力電流iacの波形をそれぞれ示している。
なお、図13では、図14および図15との比較の便宜上、補正量Kphase=1に固定している。また、図14では、入力電圧位相θが90度のときに補正量Kphase=1となるように、補正量Kphaseの傾きを決定している(図11における15度進みの状態)。さらに、図15では、補正量Kphaseは、下限リミットを「0」、上限リミットを「2」と設定している。また、図13、図14、図15共に、最下段の交流入力電圧vacと交流入力電流iacの波形は、両者の位相差を比較するためのものであり、比較しやすいように交流入力電圧vinは1/1000倍した値を表示している。
回路シミュレーションにより力率を確認すると、図13では0.971、図14では0.995、図15では0.995であり、この実施の形態2の(9)式による近似式を用いることで、参考例よりも大きな力率改善効果があり、また、実施の形態1で示した(8)式の場合とほぼ同等の効果が得られることが確認できる。
(ii)出力電力Po=5Wのとき
この発明を適用しない参考例のシミュレーション結果を図16に、実施の形態2のシミュレーション結果を図17に、実施の形態1のシミュレーション結果を図18に示す。図16、図17、図18共に、上段が入力電圧位相θに応じた補正量Kphaseを、下段は交流入力電圧vacと交流入力電流iacの波形をそれぞれ示している。
なお、図16では、図17および図18との比較の便宜上、補正量Kphase=1に固定している。また、図17では、入力電圧位相θが90度のときに補正量Kphase=1となるように、補正量Kphaseの傾きを決定している(図11における25度進みの状態)。さらに、図18では、補正量Kphaseは、下限リミットを「0」、上限リミットを「2」と設定している。また、図16、図17、図18共に、最下段の交流入力電圧vacと交流入力電流iacの波形は、両者の位相差を比較するためのものであり、比較しやすいように交流入力電圧vinは1/1000倍した値を表示している。
回路シミュレーションにより力率を確認すると、図16では0.673、図17では0.783、図18では0.819であり、実施の形態2の(9)式による近似式を用いることで、参考例よりも大きな力率改善効果があり、また実施の形態1で示した(8)式の場合と比較的同等レベルの効果が得られることが確認できる。
以上のように、出力電力Poを50W、5Wとしたときのシミュレーション結果(図14、図17)から分るように、この実施の形態2の(9)式に基づく簡易な一次関数式を用いた場合でも力率改善を図ることができることが理解される。
ここでは、補正量Kphaseの演算を(9)式に示した単純な入力電圧位相θの一次関数式に近似することで、補正量Kphaseを180度の周期をもつ鋸波状の信号として生成するようにしたが、これに限らず、補正量Kphaseの算出をその他の関数として決定することもできる。この点について、次に説明する。
いま、図1の構成により、入力電圧位相検出部12において検出する入力電圧位相θ(=vinphase)は、実際の脈流電圧|vac|の位相に対して多少ずれた(遅れた)ものになる。
すなわち、図19には実際の脈流電圧|vac|の位相に対して入力電圧位相検出部12において検出する入力電圧位相θが18度遅れた場合のシミュレーション波形を示す。なお、図19において、上段が脈流電圧|vac|と補正量Kphaseの関係を示しており(検出位相のずれを見やすくするため脈流電圧|vac|は1/200倍して表示している)、下段が交流入力電圧vacと交流入力電流iacの関係を示している(波形を比較しやすくするため交流入力電圧vacは1/1000倍して表示している)。図19から分かるように、検出する入力電圧位相θは、実際の脈流電圧|vac|の位相に対して18度遅れることで、脈流電圧|vac|の0度付近において交流入力電流iacの波形に歪みが生じていることが確認できる。これにより力率が悪化する。
この現象に対処するため、例えば、図20の上段に示すように、補正量Kphaseを鋸波状の信号でなく、入力電圧位相θの変化に応じてピークに対して左右に傾斜した180度の周期をもつ三角波状の信号に変更することで、図20の下段に示すように、脈流電圧|vac|の0度付近における交流入力電流iacの波形歪みを抑制することができ、入力電圧位相検出部12で入力電圧位相θを検出する際の位相遅れによる力率悪化を抑制することが可能となる。
あるいは、図21に示すように、入力電圧位相検出部12で入力電圧位相θを検出する際の位相遅れが生じる期間では、補正量Kphase=0に保持し、それ以降からθ=180度の期間では補正量Kphaseが鋸波状の信号になるような関数とすることによっても検出位相遅れによる力率悪化を抑制することが可能である。
このように、入力電圧位相θに応じた補正量Kphaseの決め方は、鋸波状の信号だけでなく、図20、図21に示すような三角波等の比較的演算処理が簡単な関数で与えることもできる。
以上のように、この実施の形態2によれば、電源制御部3において、出力電圧検出値vosenと目標電圧値vorefとから基準オン時間ton1を演算し、入力電圧位相θ(=vinphase)に応じて、(9)式で得られるような鋸波状や、図20で示したような三角波状といった比較的演算処理が簡単な関数で決定される補正量Kphaseを、基準オン時間ton1に乗算して得られるオン時間ton2を用いてスイッチング素子7をオン/オフ制御することで、入力フィルタ21を構成する入力コンデンサ6、6aによる交流入力電圧vacに対する交流入力電流iacの位相進みの影響を抑制できるため、比較的安価なマイコンを用いたデジタル制御回路を使用しても、交流入力電流iacと交流入力電圧vacを同位相、同波形とすることができ、力率を改善することができる。
実施の形態3.
図22はこの実施の形態3におけるLED照明装置の構成を示すブロック図であり、図1と対応する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態3のLED照明装置27の特徴は、図1に示した構成に対して、負荷8が複数のLED23を縦列接続してなるLEDモジュール22の場合である。このため、実施の形態1との違いは、電源制御部3において、出力電圧検出部9に代えて出力電流検出部24が設けられるとともに、出力電圧制御部11に代えて出力電流制御部26が設けられて目標電流値iorefが設定されるように変更されていることである。その他の構成は図1に示した場合と同様である。
なお、出力電流検出部24は、例えば、図示しない電流検出抵抗を設置し、電流検出抵抗の両端間に発生する電位差をLEDモジュール22に流れる出力電流に対応した電圧変換値iosenとして検出する。また、LEDモジュール22の接続構成は、ここではLED23を全て直列に接続したものとしているが、複数のLED23を直列または直並列に接続したものであってもよい。さらに、ここでは光源をLED23としているが、これに限らず有機ELやレーザーダイオードに変更することもできる。
ここで、LED23はそのVI特性から、通常は電流制御が適しており、そのため図21では出力電圧の制御から出力電流の制御へと変更している。この構成にすれば、実施の形態1、2と同様の制御を行うことにより、LEDモジュール22に流れる電流制御を行うことができる。また、光量を調整するための調光機能を搭載する場合は、外部から入力される目標電流値iorefを可変できる構成とすれば、調光機能を実現することができる。
LEDモジュール22を負荷とした場合、調光機能によりLEDモジュール22に流れる電流を変化させた場合でも出力電圧voは変化しない。実施の形態1および2では、出力電力Poが補正量Kphaseを決定するための一つのパラメータであったため、理想的には出力電圧voと出力電流ioを共に検出して電力を算出する必要がある。
しかし、この実施の形態3では、図22のように負荷8がLEDモジュール22となることで、出力電圧voの検出は行わずに出力電流検出部24で出力電流ioを電圧変換値iosenとして検出することで補正量Kphaseを調整することができる。これにより、マイコンのピン数削減や処理時間の短縮、配線の削減、これらによる小型化、低コスト化の利点が得られる。
さらに、調光信号は通常外部からマイコンに入力されて調光制御を行うため、調光信号が可変された場合でも、事前に調光後の最適な補正量Kphaseを求めることができるため、負荷変動に対して応答速度の速い力率改善制御を行うことができる。
ところで、図22に示した構成のLED照明装置27は、1段のコンバータ4で交流入力を直流出力に変換しているが、このようにすると、交流電源5の商用周波数リップルが出力側で除去しきれず、LEDモジュール22において光のちらつきとして目視されるという懸念がある。
そこで、2段のコンバータを適用することで入力側の力率改善制御と出力側の電流安定制御を同時に実現することができる。このように、2段のコンバータを用いた場合の構成を図23に示す。
図23に示す構成のLED照明装置27は、図1に示した構成に対して、負荷8がLEDモジュール22であることに加えて、電源主回路部2については、LEDモジュール22とコンバータ4との間に出力電流調整用のDC/DCコンバータとしてのLED電流調整回路25(詳細な制御構成は割愛)が設けられるとともに、LEDモジュール22に流れる電流に対応した電圧変換値iosenを検出する出力電流検出部24が設けられ、また、電源制御部3については、出力電圧制御部11に加えて、出力電流制御部26が設けられていることである。
この場合、出力電流制御部26は、外部から入力される目標電流値iorefと出力電流検出部24で検出された電圧変換値iosenに応じて出力電流ioが一定になるようにLED電流調整回路25の出力電流を制御すると同時に、出力電圧制御部11については、その目標電圧値vorefをLEDモジュール22の電圧以上となるような値に設定して、上記と同様にしてコンバータ4の制御を実施する。なお、図23に示した構成の場合でも、調光度によらずに出力電圧voが一定であるため、一般的にはコンバータ4の出力電圧も調光度によらずに一定値に制御するため、図22の構成の場合と同様の利点が得られる。
以上のように、この実施の形態3によれば、負荷8がLEDモジュール22となる場合には、電源主回路部2に出力電流検出部24を設けて出力電流ioを電圧変換値iosenとして検出するとともに、電源制御部3には、出力電流制御部26を設けて出力電流検出値iosenと目標電流値iorefとから基準オン時間ton1を演算し、入力電圧位相θ(=vinphase)に応じた補正量Kphaseを基準オン時間ton1に乗算したオン時間ton2を用いてスイッチング素子7をオン/オフ制御する。これにより、入力コンデンサ6、6aによる交流入力電圧vacに対する交流入力電流iacの位相進みの影響を補正できるため、交流入力電流iacと交流入力電圧vacを同位相、同波形とでき、力率を向上することができる。
なお、上記の実施の形態1〜3では、力率補償電源装置1やLED照明装置27を小型化するために、装置の全て、あるいは一部を1つの集積回路に実装して、1つのパッケージに収めたICとしてもよい。例えば、電源制御部3を1つの制御ICのパッケージに収めることが好ましい。
また、この発明は、上記の各実施の形態1〜3の構成のみに限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、各実施の形態1〜3を自由に組み合わせたり、各実施の形態1〜3の構成を適宜、変形、省略することが可能である。

Claims (14)

  1. 電源主回路部と、上記電源主回路部を制御する電源制御部とを備え、
    上記電源主回路部は、交流電源の交流電圧を全波整流する全波整流回路と、インダクタンス素子およびスイッチング素子を有する、上記全波整流回路によって得られた入力電圧を目標とする出力電圧に変換するコンバータと、上記スイッチング素子によるノイズ成分の上記交流電源への流出を抑制するための入力コンデンサを含んで構成される入力フィルタと、上記入力電圧を検出する入力電圧検出部と、上記出力電圧を検出する出力電圧検出部と、を有し、
    上記電源制御部は、上記出力電圧検出部で検出される出力電圧に基づいて決定される上記スイッチング素子の基準オン時間を、上記入力電圧から検出される上記入力電圧の位相に基づいて生成した補正信号により補正して、上記スイッチング素子のオン時間を得るものであり、補正した上記スイッチング素子のオン時間を用いて、上記スイッチング素子をオンおよびオフ制御する、
    力率補償電源装置。
  2. 上記電源制御部は、
    上記入力電圧検出部で検出される入力信号から上記入力電圧の位相を検出し、上記基準オン時間に対して、上記入力電圧の位相に基づいて生成した上記補正信号を乗算することにより上記スイッチング素子のオン時間を得るものであり、
    補正した上記スイッチング素子のオン時間を用いて、上記スイッチング素子をオンおよびオフ制御することにより、上記出力電圧を所望の電圧に制御しつつ、上記交流電源からの入力電流を力率補償制御する、
    請求項1に記載の力率補償電源装置。
  3. 上記電源制御部は、上記入力電圧の位相に基づいて、
    上記入力コンデンサによる、上記交流電源からの入力電流と上記入力電圧との位相差に応じた補正電流波形と、上記位相差を零とした理想電流波形と、を用いて、上記補正電流波形から上記理想電流波形を除算したものを上記補正信号とする、
    請求項1または請求項2に記載の力率補償電源装置。
  4. 上記電源制御部は、上記入力電圧の位相に応じて直線状に変化する鋸波状の関数、および上記入力電圧の位相に応じてピークに対して左右に傾斜した三角波状の関数、の一方から上記補正信号を生成する、
    請求項1または請求項2に記載の力率補償電源装置。
  5. 上記電源制御部は、上記入力電圧の位相が90度のときに上記補正信号の値が「1」となるように上記関数を決定する、
    請求項4に記載の力率補償電源装置。
  6. 上記電源制御部は、上記補正信号が鋸波状の関数である場合には、上記入力電圧の位相情報が90度より小さいときには上記補正信号が「1」よりも小さく、90度より大きいときに上記補正信号が「1」よりも大きくなるように関数を決定する、
    請求項5に記載の力率補償電源装置。
  7. 上記電源制御部は、上記電源主回路部の出力電力が小さい場合に上記鋸波状の関数の傾き、および上記三角波状の関数の傾き、の一方を大きく設定する、
    請求項4または請求項5に記載の力率補償電源装置。
  8. 上記電源制御部は、上記入力電圧が大きい場合に上記鋸波状の関数の傾き、および上記三角波状の関数の傾き、の一方を大きく設定する、
    請求項4または請求項5に記載の力率補償電源装置。
  9. 上記電源制御部は、上記入力電圧の周波数が大きい場合に上記鋸波状の関数の傾き、および上記三角波状の関数の傾き、の一方を大きく設定する、
    請求項4または請求項5に記載の力率補償電源装置。
  10. 上記電源制御部は、上記補正信号に対して、上限と下限のリミッタを設定する、
    請求項3から請求項9のいずれか1項に記載の力率補償電源装置。
  11. 電源主回路部と、上記電源主回路部を制御する電源制御部とを備え、上記電源主回路部の出力側にはLEDモジュールが接続され、
    上記電源主回路部は、交流電源の交流電圧を全波整流する全波整流回路と、インダクタンス素子およびスイッチング素子を有する、上記全波整流回路によって得られた入力電流を目標とする出力電流に変換するコンバータと、上記スイッチング素子によるノイズ成分の上記交流電源への流出を抑制するための入力コンデンサを含んで構成される入力フィルタと、上記全波整流回路で得られる入力電圧を検出する入力電圧検出部と、上記出力電流を検出する出力電流検出部と、を有し、
    上記電源制御部は、上記出力電流検出部で検出される出力電流に基づいて決定される上記スイッチング素子の基準オン時間を、上記入力電圧から検出される上記入力電圧の位相に基づいて生成した補正信号により補正して、上記スイッチング素子のオン時間を得るものであり、補正した上記スイッチング素子のオン時間を用いて、上記スイッチング素子をオンおよびオフ制御する、
    LED照明装置。
  12. 上記電源制御部は、
    上記入力電圧検出部で検出される入力信号から上記入力電圧の位相を検出し、上記基準オン時間に対して、上記入力電圧の位相に基づいて生成した上記補正信号を乗算することにより上記スイッチング素子のオン時間を得るものであり、
    補正した上記スイッチング素子のオン時間を用いて、上記スイッチング素子をオンおよびオフ制御することにより、上記出力電流を所望の電流に制御しつつ、上記交流電源からの入力電流を力率補償制御する、
    請求項11に記載のLED照明装置。
  13. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の力率補償電源装置を備えるとともに、上記電源主回路部の出力側にはLEDモジュールが接続され、かつ、上記コンバータと上記LEDモジュールとの間には上記LEDモジュールに流れる電流を目標とする電流に調整するLED電流調整回路が設けられている、
    LED照明装置。
  14. 上記電源制御部は、上記入力電圧の位相に応じて直線状に変化する鋸波状の関数、および上記入力電圧の位相に応じてピークに対して左右に傾斜した三角波状の関数、の一方から上記補正信号を生成する場合において、上記LEDモジュールに流れる電流の指令値である調光信号が大きい場合に上記鋸波状の関数の傾き、および上記三角波状の関数の傾き、の一方を大きく設定する、
    請求項11から請求項13のいずれか1項に記載のLED照明装置。
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