以下、図面を参照して、本発明の1又は複数の実施形態が説明される。しかし、発明の範囲は、開示された実施形態に限定されない。
各図において、同一符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その構成について、既に説明している内容については、その説明を省略する。本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
光学特性測定装置の診断支援装置(以下、単に、診断支援装置と記載する)の実施形態について説明する。図1は、実施形態に係る診断支援装置5の構成と、この装置により診断される光学特性測定装置3の構成とを示すブロック図である。診断支援装置5と光学特性測定装置3とは、有線又は無線で通信することができる。有線として、例えば、USB(Universal Serial Bus)ケーブル、シリアルケーブル、イーサネットケーブル(イーサネットは登録商標である)がある。無線として、例えば、ブルートゥース(登録商標)がある。
光学特性測定装置3は、光学センサ32を用いて、測定対象物の色を測定する機能を有する。光学特性測定装置3は、光学系31、光学センサ32、制御処理部33、操作部34、表示部35及び通信部36を備える。
光学系31は、測定対象物から出射又は反射された光を光学センサ32に導く。光学センサ32は、その光を受光し、電気信号に変換する。この電気信号は、制御処理部33に送られる。制御処理部33は、この電気信号を用いて、測定対象物の色の値を演算する。制御処理部33は、この演算機能に加えて、光学特性測定装置3が有する機能を実行するために必要な制御及び処理をする。
制御処理部33は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及び、HDD(Hard Disk Drive)等のハードウェア、並びに、制御処理部33の機能を実行するためのプログラムおよびデータ等によって実現される。制御処理部33の機能について、各機能の一部又は全部は、CPUによる処理に替えて、又は、これと共に、DSP(Digital Signal Processor)による処理によって実現されてもよい。又、同様に、制御処理部33の機能の一部又は全部は、ソフトウェアによる処理に替えて、又は、これと共に、専用のハードウェア回路による処理によって実現されてもよい。以上説明したことは、後述する制御処理部51(図1、図12)、制御処理部33(図12)についても同様である。
制御処理部33は、機能ブロックとして、設定記憶部331及びID記憶部332を備える。これらの記憶部は、不揮発性メモリ等によって実現される。
設定記憶部331は、第1の設定情報又は第2の設定情報の一方を記憶する。第1の設定情報は、光学特性測定装置3の診断時に光学特性測定装置3に設定される内容を示す情報である。第2の設定情報は、光学特性測定装置3の使用時に光学特性測定装置3に設定される内容を示す情報である。光学特性測定装置3の使用とは、光学特性測定装置3によって測定対象物の色が測定されることである。
光学特性測定装置3が使用されるとき、設定記憶部331には、第2の設定情報が記憶されている。制御処理部33が、第2の設定情報で示される設定内容の下で、光学特性測定装置3を制御することによって、測定対象物の色が測定される。光学特性測定装置3が診断されるとき、設定記憶部331には、第1の設定情報が記憶されている。制御処理部33が、第1の設定情報で示される設定内容の下で、光学特性測定装置3を制御することによって、基準板の色が測定される。
ID記憶部332は、光学特性測定装置3のIDを記憶する。光学特性測定装置3のシリアル番号が、IDとして、ID記憶部332に記憶されている。IDは、複数の光学特性測定装置の中から一つの光学特性測定装置を特定できる情報であればよく、シリアル番号に限定されない。
操作部34は、ユーザが光学特性測定装置3に命令、データ等を入力するための装置である。操作部34は、ハードキー、タッチパネル等によって実現される。ユーザが操作部34を操作することによって、光学特性測定装置3の使用時の設定が入力される。制御処理部33は、この設定内容(第2の設定情報)を設定記憶部331に記憶させる。
表示部35は、上記設定内容、及び、光学特性測定装置3によって測定された色の値等を表示する装置である。表示部35は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等によって実現される。
通信部36は、他の機器(ここでは、診断支援装置5)と通信する機能を有する。通信部36は、通信インターフェースによって実現される。
診断支援装置5は、パソコンであり、制御処理部51、操作部52、表示部53、入出力部54及び通信部55を備える。制御処理部51は、診断支援装置5が有する機能を実行するために必要な制御及び処理をする。
制御処理部51は、機能ブロックとして、表示制御部511、第1の記憶部512、処理部513、第2の記憶部514、第1の命令部515、診断部516、第3の記憶部517、許可部518、禁止部519、第2の命令部520、及び、入出力制御部521を備える。
表示制御部511は、画面を生成し、画面を表示部53に表示させる。画面は、例えば、図2に示す画面2−1である。画面については、後で説明する。
第1の記憶部512は、第1の設定情報を予め記憶する。第1の記憶部512には、複数の光学特性測定装置のそれぞれに対して設けられた第1の設定情報が予め記憶されている。従って、第1の記憶部512には、複数の第1の設定情報が記憶されていることになる。複数の光学特性測定装置の中に光学特性測定装置3が含まれる。第1の記憶部512には、複数の光学特性測定装置のそれぞれのIDと、複数の光学特性測定装置のそれぞれの第1の設定情報とが紐付けられて予め記憶されている。
処理部513は、設定記憶部331に予め記憶されている第2の設定情報を、設定記憶部331から取得し、第2の記憶部514に記憶させる。
第1の命令部515は、第2の記憶部514に第2の設定情報が記憶された後、第1の記憶部512に記憶されている第1の設定情報を設定記憶部331に記憶させる命令(制御)をする。
診断部516は、設定記憶部331に記憶されている第1の設定情報が示す設定の内容に基づいて動作する光学特性測定装置3が測定した値を示す測定結果を取得し、取得した測定結果を用いて光学特性測定装置3の診断に必要な情報を生成する。診断とは、例えば、診断部516が、光学特性測定装置3が測定した値である測定結果を取得し、取得した測定結果を用いて、光学特性測定装置3の診断に必要な情報(例えば、図10に示す比較結果、図11に示す測定結果のトレンド)を生成し、この情報をユーザに提供することである。ユーザは、この情報を見て、光学特性測定装置3が使用可能か否かを判断する。診断はこの意味に限らない。診断とは、例えば、診断部516が、上記測定結果を取得し、取得した測定結果を用いて上記情報を生成し、この情報を基にして、光学特性測定装置3が使用可能か否かを判断することである。実施形態での診断は、前者の意味の診断である。
第3の記憶部517は、診断部516が診断した結果を含む診断データを記憶する。診断データは、例えば、後で説明する表1で示すデータである。
光学特性測定装置が複数ある場合、光学特性測定装置毎に内容が異なる第1の設定情報が設けられることがある。ある光学特性測定装置に対して設けられた第1の設定情報が、別の光学特性測定装置の診断に用いられれば、間違った診断がされることになる。そこで、許可部518が設けられている。許可部518は、複数の光学特性測定装置の中で診断の対象となる光学特性測定装置(ここでは、光学特性測定装置3)が、設定記憶部331に記憶されている第1の設定情報が示す設定の内容に基づいて動作する前に、複数の第1の設定情報(すなわち、複数の光学特性測定装置のそれぞれに対して設けられた第1の設定情報)の中で診断のために選択された第1の設定情報に紐付けられたIDと、診断の対象となる光学特性測定装置のIDと、が一致するか否かを判定する。許可部518は、IDの一致を判定したとき、診断部516が診断の対象となる光学特性測定装置を診断することを許可する。診断の対象となる光学特性測定装置が、複数でなく一つの場合、許可部518は、不要である。
禁止部519は、設定記憶部331に記憶されている第1の設定情報が示す設定の内容に基づいて、光学特性測定装置3が動作中に、光学特性測定装置3の設定の内容の変更を禁止する。例えば、表示部35に表示された操作画面上で設定の内容が変更できる場合、禁止部519は、通信部55及び通信部36を用いて、表示部35に表示された操作画面を遠隔制御し、操作画面をロックさせる。これにより、設定の入力ができないようにする。光学特性測定装置3が上記動作中に、光学特性測定装置3の表示部35に表示された操作画面に手が触れて、設定の内容が変わると、正しい診断をすることができない。禁止部519によって、このようなことを防止することができる。ユーザが注意をすれば、光学特性測定装置3が上記動作中に、操作画面に手が触れることにより、設定の内容が変わる事象は、防止することができる。従って、診断支援装置5が禁止部519を備えない態様も可能である。
第2の命令部520は、診断部516が上記測定結果を取得した後、第2の記憶部514に記憶されている第2の設定情報を設定記憶部331に記憶させる命令(制御)をする。入出力制御部521は、入出力部54の説明箇所で説明する。
操作部52は、ユーザが診断支援装置5に命令、データ等を入力するための装置である。操作部52は、キーボード、マウス、タッチパネル等によって実現される。ユーザが操作部52を操作することによって、光学特性測定装置3の診断時の設定が入力される。制御処理部51は、この設定内容(第1の設定情報)を第1の記憶部512に記憶させる。
表示部53は、表示制御部511が生成した画像、画面等を表示する装置である。表示部53は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等によって実現される。
入出力部54は、第1の設定情報を診断支援装置5の外部へ出力し、外部から第1の設定情報が入力される入出力ポートである。入出力部54には、例えば、USBメモリを接続することができる。入出力制御部521は、入出力部54に対して、第1の記憶部512に記憶されている第1の設定情報を外部へ出力する命令をし、外部から入出力部54に入力された第1の設定情報を、第1の記憶部512に記憶させる。
入出力制御部521及び入出力部54により、第1の設定情報のインポート及びエクスポートができる。従って、例えば、診断支援装置5から第1の設定情報が漏洩するのを防止するために、診断を実行するときにのみ、第1の記憶部512に第1の設定情報を記憶させることができる。
入出力制御部521が第1の設定情報を暗号化した後、入出力部54は、第1の設定情報を外部に出力する。これにより、外部へ出力された第1の設定情報が漏洩しても、第1の設定情報の内容が知られることを防止できる。第1の設定情報の暗号化には、公知の暗号化処理を用いることができる。第1の設定情報をインポート及びエクスポートする必要がない場合、入出力部54及び入出力制御部521は、不要である。
通信部55は、他の機器(ここでは、光学特性測定装置3)と通信する機能を有する。通信部55は、通信インターフェースによって実現される。
光学特性測定装置3は、使用時及び診断時に、それぞれ、所定の設定がされる。光学特性測定装置3の設定項目について、具体的に説明する。設定項目の第1例は、光沢を測定するか否かを選択する設定項目である。これは、光学特性測定装置3が、色と光沢とを同時に測定する機能を有する場合に設けられる設定項目である。光沢の測定では、基準板の光沢度に応じて、適切な測定角度が決まるので、測定角度(例えば、20度、60度、85度)を選択する設定項目が加わる。
設定項目の第2例は、色の表色系(例えば、XYZ表色系、Lスター、aスター、bスター表色系)を選択する設定項目である。これは、光学特性測定装置3が測定した色を数値で表示する際に、複数の表色系の中から表色系を選択できる場合に設けられる設定項目である。
設定項目の第3例は、色の測定の角度を選択する設定項目である。これは、光学特性測定装置3が複数の角度から色を同時に測定できる場合に設けられる設定項目である。例えば、15度、45度、75度、105度、135度、165度の中から1つ以上の角度が選択される。
設定項目の第4例は、色の測定において、正反射光を含めるか否かを選択する設定項目である。これは、光学特性測定装置3が、SCE(Specular Component Exclude)とSCI(Specular Component Include)のいずれかを選択できる場合に設けられる設定項目である。
設定項目の第5例は、測定径を選択する設定項目である。これは、光学特性測定装置3が、測定径を選択できる場合に設けられる設定項目である。例えば、Φ25.4mm、Φ8mm、3×5mmのいずれか1つが選択される。
設定項目の第6例は、温度を監視するか否かを選択する設定項目である。これは、光学特性測定装置3が、光学特性測定装置3内の温度を監視する機能を有する場合に設けられる設定項目である。光学特性測定装置3内の温度が高い状態で色を測定したとき、測定精度が低下する。光学特性測定装置3内の温度を監視する選択がされている場合、その温度が予め定められた値を超えたとき、表示制御部511は、表示部53に警告を表示させる。
光学特性測定装置3が、設定項目として、例えば、第2例及び第3例を有するとする。設定項目に、例えば、XYZ表色系が設定され、45度、105度、135度が設定されているとする。これらが、光学特性測定装置3に設定された内容となる。
光学特性測定装置3の診断の前提として、初期設定がある。これについて説明する。初期設定には、(1)診断の対象となる光学特性測定装置3のIDと、第1の設定情報との入力、(2)初期値の測定、及び、(3)光学特性測定装置3が使用されるプロジェクト名の入力、がある。
図1を参照して、ユーザが、操作部52を操作して、初期設定の命令を診断支援装置5に入力したとき、表示制御部511は、上記(1)の入力をするための画面を表示部53に表示させる。図2は、上記(1)の入力をするための画面2の第1例を説明する説明図である。第1例の画面2−1は、入力欄20、設定項目欄21、プルダウンボタン22、チェックボックス23、及び、ボタン24を含む。
図1及び図2を参照して、入力欄20は、診断の対象となる光学特性測定装置3の機種名及びシリアル番号を入力する欄である。当初の画面2−1において、入力欄20は、空欄である。ユーザが、操作部52を操作して、プルダウンボタン22−1を選択すると、表示制御部511は、選択可能な光学特性測定装置を示すリスト(不図示)を画面2−1上に表示させる。ユーザが、操作部52を操作して、そのリストから診断の対象となる光学特性測定装置3を選択したとき、選択された光学特性測定装置3の機種名及びシリアル番号が入力欄20に入力される。入力欄20には、機種名「CM−25cG」、シリアル番号が「KM20045789」が示されている。従って、機種名が「CM−25cG」であり、シリアル番号が「KM20045789」である光学特性測定装置3が、診断の対象として入力されている。シリアル番号により、光学特性測定装置3が特定されるので、シリアル番号は、光学特性測定装置3のIDとして機能する。
光学特性測定装置3の機種に応じて、設定項目が異なるので、設定項目欄21及びこれに対応するプルダウンボタン22、チェックボックス23は、当初の画面2−1に含まれていない。ユーザが、診断の対象となる光学特性測定装置3を入力欄20に入力したとき、表示制御部511は、入力された光学特性測定装置3の機種に応じた設定項目欄21を画面2−1上に表示させる。
設定項目欄21−1は、診断において、色と光沢との同時測定モード、色の測定モード、光沢の測定モードのいずれかを選択する欄である。設定項目欄21−1は、上述した設定項目の第1例である。機種名「CM−25cG」で示す光学特性測定装置3は、これら3つの測定モードのいずれかを選択することができる。診断において、色と光沢とを同時測定する場合、ユーザは、操作部52を操作して、「Color」の項目のチェックボックス23−1、及び、「Gloss」の項目のチェックボックス23−2にチェックを入れる。診断において、色を測定する場合、ユーザは、操作部52を操作して、「Color」の項目のチェックボックス23−1にチェックを入れる。診断において、光沢を測定する場合、ユーザは、操作部52を操作して、「Gloss」の項目のチェックボックス23−2にチェックを入れる。画面2−1では、チェックボックス23−1,23−2にチェックがあるので、色と光沢との同時測定モードが選択されている。
例えば、光沢の測定に光学特性測定装置3が使用される場合、光学特性測定装置3の診断に、色の測定を含めることは必要でない。そこで、設定項目欄21−1において、光沢の測定モードが選択できるようにする。
同じ機種の光学特性測定装置3が複数あり、それぞれ、使用時に設定される測定モードが異なることがある。このような場合、診断時に設定される測定モードが異なる。そこで、入力欄20に入力されたID(診断の対象となる光学特性測定装置3のシリアル番号)で、同じ機種の光学特性測定装置3が区別できるようにする。
設定項目欄21−2は、診断において、測定された色の値の表し方を選択する欄であり、選択前は空欄である。設定項目欄21−2は、上述した設定項目の第2例である。ユーザが、操作部52を操作して、プルダウンボタン22−2を選択すると、表示制御部511は、選択可能な表色系を示すリスト(不図示)を画面2−1上に表示させる。ユーザが、操作部52を操作して、そのリストから表色系の1つを選択したとき、選択された表示系が設定項目欄21−2に入力される。画面2−1では、設定項目欄21−2にXYZが示されているので、XYZ表色系が入力されている。
ボタン24−1は、設定ボタンである。ユーザは、画面2−1の入力が完了したとき、操作部52を操作して、ボタン24−1を選択する。これにより、制御処理部51は、入力欄20に入力された事項、設定項目欄21−1(設定項目欄21)においてチェックされた事項、及び、設定項目欄21−2(設定項目欄21)に入力された事項を確定する。設定項目欄21においてチェックされた事項、及び、設定項目欄21に入力された事項は、光学特性測定装置3の診断時に光学特性測定装置3に設定される内容を示す情報(第1の設定情報)となる。
ボタン24−2は、リセットボタンである。画面2−1の入力が完了する前に(ボタン24−1が選択される前に)、ユーザが、操作部52を操作して、ボタン24−2を選択したとき、表示制御部511は、当初の画面2−1を表示部53に表示させる。上述したように、当初の画面2−1において、入力欄20は、空欄である。当初の画面2−1は、設定項目欄21及びこれに対応するプルダウンボタン22、チェックボックス23を含まない。ユーザは、再度、画面2−1に上述した入力をすることができる。
ボタン24−3は、キャンセルボタンである。キャンセルボタンは、変更を反映せずに終了するためのボタンである。ここでは、画面2−1に入力された内容が反映されないで(無視されて)、初期設定が終了される。すなわち、ボタン24−3が選択されると、表示制御部511は、画面2−1を閉じる。これにより、初期設定が実行されないことになる。
図3は、上記(1)の入力をするための画面2の第2例を説明する説明図である。第2例の画面2−2が、図2に示す第1例の画面2−1と相違する点は、設定項目欄21−1の替わりに、設定項目欄21−3が配置され、チェックボックス23−1,23−2の替わりに、チェックボックス23−3〜23−8が配置されている。
入力欄20には、機種名「CM−M6」、シリアル番号が「KM13794856」が示されている。従って、機種名が「CM−M6」であり、シリアル番号が「KM13794856」である光学特性測定装置3が、診断の対象として入力されている。機種名「CM−M6」で示す光学特性測定装置3は、マルチアングル(15度、45度、75度、105度、135度、165度)で色を同時に測定することができる。
図1及び図3を参照して、ユーザが、診断の対象となる光学特性測定装置3の機種名及びシリアル番号を入力欄20に入力したとき、表示制御部511は、入力された光学特性測定装置3の機種に応じた設定項目欄21を画面2−2上に表示させる。ここでは、設定項目欄21−3及びこれに対応するチェックボックス23−3〜23−8、並びに、設定項目欄21−2及びこれに対応するプルダウンボタン22−2が、画面2−2上に表示される。
設定項目欄21−3は、上述した設定項目の第3例である。チェックボックス23−3にチェックが入ると、15度が選択され、チェックボックス23−4にチェックが入ると、45度が選択され、チェックボックス23−5にチェックが入ると、75度が選択され、チェックボックス23−6にチェックが入ると、105度が選択され、チェックボックス23−7にチェックが入ると、135度が選択され、チェックボックス23−8にチェックが入ると、165度が選択される。画面2−2では、チェックボックス23−4,23−6,23−7にチェックがあるので、45度、105度、135度が選択されている。
画面2−2では、設定項目欄21−2にLスター、aスター、bスターが示されているので、Lスター、aスター、bスター表色系が入力されている。
設定項目欄21−3においてチェックされた事項、及び、設定項目欄21−2に入力された事項は、光学特性測定装置3の診断時に光学特性測定装置3に設定される内容を示す情報(第1の設定情報)となる。
図4は、上記(1)の入力をするための画面2の第3例を説明する説明図である。第3例の画面2−3が、図2に示す第1例の画面2−1と相違する点は、設定項目欄21−1の替わりに、設定項目欄21−4,21−5が配置され、チェックボックス23−1,23−2の替わりに、チェックボックス23−9,23−10が配置され、ブルダウンボタン22として、さらに、ブルダウンボタン22−3が配置されている。
入力欄20には、機種名「CM−3700A」、シリアル番号が「KM77934822」が示されている。従って、機種名が「CM−3700A」であり、シリアル番号が「KM77934822」である光学特性測定装置3が、診断の対象として入力されている。機種名「CM−3700A」で示す光学特性測定装置3は、SCE又はSCIのいずれかを選択して色を測定することができる。
図1及び図4を参照して、ユーザが、診断の対象となる光学特性測定装置3の機種名及びシリアル番号を入力欄20に入力したとき、表示制御部511は、入力された光学特性測定装置3の機種に応じた設定項目欄21を画面2−3上に表示させる。ここでは、設定項目欄21−4及びこれに対応するチェックボックス23−9,23−10、設定項目欄21−5及びこれに対応するプルダウンボタン22−3、並びに、設定項目欄21−2及びこれに対応するプルダウンボタン22−2が、画面2−3上に表示される。
設定項目欄21−4は、上述した設定項目の第4例である。チェックボックス23−9にチェックが入ると、SCEが選択され、チェックボックス23−10にチェックが入ると、SCIが選択される。画面2−3では、チェックボックス23−10にチェックがあるので、SCIが選択されている。
機種名「CM−3700A」で示す光学特性測定装置3は、測定径を選択して色を測定することができる。設定項目欄21−5は、上述した設定項目の第5例である。ユーザは、操作部52を操作して、プルダウンボタン22−3を選択したとき、表示制御部511は、選択可能な測定径を示すリスト(不図示)を画面2−3上に表示させる。ユーザが、操作部52を操作して、そのリストから測定径の1つを選択したとき、選択された測定径が設定項目欄21−5に入力される。画面2−3では、設定項目欄21−5にΦ8mmが示されているので、Φ8mmが入力されている。
機種名「CM−3700A」で示す光学特性測定装置3の場合、ユーザは、測定径に対応するアタッチメント(不図示)を、光学特性測定装置3に設けられたアタッチメント取付部(不図示)に取り付けなければならない。アタッチメントは、三種類ある(Φ25.4mm用のアタッチメント、Φ8mm用のアタッチメント、3×5mm用のアタッチメント)。これらのアタッチメントには、それぞれ、端子が設けられている。端子は、アタッチメントがアタッチメント取付部に取り付けられたときに、アタッチメント取付部の端子と接触する。アタッチメントの端子の位置が、アタッチメントの種類毎に異なる。これにより、光学特性測定装置3は、アタッチメントがアタッチメント取付部に取り付けられたとき、このアタッチメントの種類を認識することができる。
設定項目欄21−5に設定されている測定径と、光学特性測定装置3のアタッチメント取付部に取り付けられているアタッチメントの測定径とが異なると、正しい測定ができない。そこで、診断支援装置5と光学特性測定装置3とは、通信部55及び通信部36を用いて通信し、診断支援装置5は、光学特性測定装置3のアタッチメント取付部に取り付けられているアタッチメントの測定径を示す情報を取得する。制御処理部51は、取得した上記情報が示す測定径と、設定項目欄21−5に設定されている測定径とが異なるか否かを判定する。異なる判定がされたとき、診断支援装置5は、ユーザに警告をする。例えば、表示制御部511は、「アタッチメントを切り替えて下さい」を示す文字画像を画面2−3上に表示させる。
画面2−3では、設定項目欄21−2にLスター、aスター、bスターが示されているので、Lスター、aスター、bスター表色系が入力されている。
設定項目欄21−4においてチェックされた事項、設定項目欄21−5に入力された事項、及び、設定項目欄21−2に入力された事項は、光学特性測定装置3の診断時に光学特性測定装置3に設定される内容を示す情報(第1の設定情報)となる。
以上が、上記(1)の入力(診断の対象となる光学特性測定装置3のIDと、第1の設定情報との入力)の説明である。
次に、初期値の測定(上記(2))について説明する。これを、図3に示す画面2−2を例にして説明する。図1及び図3を参照して、ユーザが、操作部52を操作して、ボタン24−1を選択したとき、制御処理部51は、入力欄20に入力された事項、設定項目欄21−3においてチェックされた事項、及び、設定項目欄21−2に入力された事項を確定する。そして、表示制御部511は、「光学特性測定装置(CM−M6 SN:KM13794856)を用いて、基準板の色を測定して下さい。」の文字画像を含む画面(不図示)を表示部53に表示させる。
ユーザは、機種名が「CM−M6」であり、シリアル番号が「KM13794856」である光学特性測定装置3を用いて、基準板の色を測定する。画面2−2において、チェックボックス23−4,23−6,23−7にチェックが入っているので、光学特性測定装置3は、45度、105度、135度の反射光で示される色の値を測定する。このときに測定された色の値が初期値となる。制御処理部51は、初期値を記憶する。ここでは、45度の反射光で示される色の値の初期値、105度の反射光で示される色の値の初期値、及び、135度の反射光で示される色の値の初期値が、制御処理部51に記憶される。
表示制御部511は、初期値を示す画面を表示部53に表示させる。図5は、初期値を示す画面4の一例を説明する説明図である。画面4は、初期値40、初期値40で示される色を可視化した画像41、及び、ボタン42を含む。
初期値40−1は、45度の反射光で示される色の初期値である。初期値40−2は、105度の反射光で示される色の初期値である。初期値40−3は、135度の反射光で示される色の初期値である。図3に示す画面2−2において、設定項目欄21−2にLスター、aスター、bスターが入力されているので、色の値は、Lスター、aスター、bスター表色系で示されている。
画像41−1は、初期値40−1で示される色の値を可視化した画像である。画像41−2は、初期値40−2で示される色の値を可視化した画像である。画像41−3は、初期値40−3で示される色の値を可視化した画像である。基準板が緑色のカラータイルなので、画像41−1〜41−3は、緑色を示す。初期値40−1〜40−3が互いに、異なるので、画像41−1が示す緑色、画像41−2が示す緑色、画像41−3が示す緑色は、わずかに差がある。
ボタン42−1は、設定ボタンである。ユーザが、操作部52を操作して、ボタン42−1を選択したとき、制御処理部51は、初期値40−1を、45度の反射光で示される色の初期値として、初期値40−2を、105度の反射光で示される色の初期値として、初期値40−3を、135度の反射光で示される色の初期値として、それぞれ、確定する。
ボタン42−2は、再測定ボタンである。ユーザが画面4を見て、再度測定する必要があると判断することがある。例えば、画像41で示される色が白のとき、間違って、白色の基準板の色が測定されたことが分かる。このような場合、ユーザが、操作部52を操作して、ボタン42−2を選択すると、表示制御部511は、「光学特性測定装置(CM−M6 SN:KM13794856)を用いて、基準板の色を測定して下さい。」の文字画像を含む画面(不図示)を表示部53に表示させる。ユーザは、その光学特性測定装置3を用いて、基準板の色を再度、測定することができる。
ボタン42−3は、キャンセルボタンである。ボタン42−3が選択されると、表示制御部511は、画面4を閉じる。これにより、初期設定が実行されないことになる。
次に、光学特性測定装置3が使用されるプロジェクト名の入力(上記(3))について説明する。図1及び図5を参照して、ユーザが、操作部52を操作して、ボタン42−1を選択したとき、制御処理部51は、上記初期値を確定する。そして、表示制御部511は、プロジェクト名を入力するための画面を表示部53に表示させる。図6は、プロジェクト名を入力するための画面6の一例を説明する説明図である。画面6は、プロジェクト名入力欄60、及び、ボタン61を含む。
ユーザは、機種名が「CM−M6」であり、シリアル番号が「KM13794856」である光学特性測定装置3が使用されるプロジェクト名を入力する。この光学特性測定装置3が、自動車のバンパーの色の測定に使用される場合、ユーザは、操作部52を操作して、例えば、「バンパー色測定用」を、プロジェクト名入力欄60に入力する。
ボタン61−1は、設定ボタンである。ユーザが、操作部52を操作して、ボタン61−1を選択したとき、制御処理部51は、プロジェクト名入力欄60に入力されたプロジェクト名を確定する。
ボタン61−2は、リセットボタンである。画面6の入力が完了する前に(ボタン61−1が選択される前に)、ユーザが、操作部52を操作して、ボタン61−2を選択したとき、表示制御部511は、当初の画面6を表示部53に表示させる。当初の画面6において、プロジェクト名入力欄60は、空欄である。ユーザは、再度、プロジェクト名入力欄60にプロジェクト名を入力することができる。
ボタン61−3は、キャンセルボタンである。ボタン61−3が選択されると、表示制御部511は、画面6を閉じる。これにより、初期設定が実行されないことになる。
図1及び図6を参照して、ユーザが、操作部52を操作して、ボタン61−1を選択したとき、制御処理部51は、診断ファイルを生成する。図7は、診断ファイルの一例を説明する説明図である。診断ファイル100は、診断ファイルID101、光学特性測定装置ID102、第1の設定情報103、初期値104、及び、プロジェクト名105を含む。
診断ファイルID101は、この診断ファイル100を他の診断ファイルと区別するためのIDである。制御処理部51は、ID生成部(不図示)を含み、診断ファイルを生成する毎に、生成した診断ファイルに割り当てる診断ファイルIDを生成する。
光学特性測定装置ID102は、診断の対象となる光学特性測定装置(ここでは、光学特性測定装置3)のIDである。光学特性測定装置ID102は、制御処理部51が、上記(1)において、確定した光学特性測定装置のシリアル番号である。ここでは、図3の入力欄20に入力されたシリアル番号である。
第1の設定情報103は、制御処理部51が、上記(1)において、確定した事項である。ここでは、図3の設定項目欄21−3にチェックされた事項、及び、設定項目欄21−2に入力された事項である。
初期値104は、制御処理部51が、上記(2)において、確定した初期値である。ここでは、図5に示す初期値40である。
プロジェクト名105は、制御処理部51が、上記(3)において、確定したプロジェクト名である。ここでは、図6のプロジェクト名入力欄60に入力されたプロジェクト名である。
制御処理部51は、診断ファイル100を第1の記憶部512に記憶させる。診断ファイル100は、光学特性測定装置ID102と、第1の設定情報103とを含むので、光学特性測定装置ID102と第1の設定情報103とが紐付けられて第1の記憶部512に記憶されている。従って、第1の記憶部512に複数の診断ファイルが記憶されている場合、複数の光学特性測定装置のそれぞれのIDと、複数の光学特性測定装置のそれぞれの第1の設定情報とが紐付けられて、第1の記憶部512に記憶されている。
以上が初期設定の説明である。
次に、診断について説明する。図8及び図9は、これを説明するフローチャートである。図1及び図8を参照して、ユーザは、操作部52を操作して、診断機能を呼び出す命令を入力する。制御処理部51は、第1の記憶部512に記憶されている診断ファイルからプロジェクト名を抽出する。表示制御部511は、抽出されたプロジェクト名の一覧を示す一覧画面(不図示)を表示部53に表示させる(ステップS10)。例えば、第1の記憶部512には、3つの診断ファイルが記憶されており、1つ目の診断ファイル(図7に示す診断ファイル100)において、プロジェクト名が「バンパー色測定用」とされ、2つ目の診断ファイルにおいて、プロジェクト名が「ボディー色測定用」とされ、3つ目の診断ファイルにおいて、プロジェクト名が「ダッシュボード測定用」とされているとする。この場合、プロジェクト名として、「バンパー色測定用」、「ボディー色測定用」、及び、「ダッシュボード測定用」が抽出されるので、一覧画面には、「バンパー色測定用」を示す文字画像、「ボディー色測定用」を示す文字画像、及び、「ダッシュボード測定用」を示す文字画像が含まれる。
ユーザが、操作部52を操作して、一覧画面の中から診断の対象となる光学特性測定装置が使用されるプロジェクト名を選択する(ステップS11)。例えば、「バンパー色測定用」を示す文字画像が選択されたとする。制御処理部51は、第1の記憶部512に記憶されている診断ファイルの中から、「バンパー色測定用」を含む診断ファイル(診断ファイル100)を読み出し、記憶する(ステップS12)。
診断支援装置5と光学特性測定装置3とは、通信部55及び通信部36を用いて通信し、通信部36は、光学特性測定装置3のID記憶部332に記憶されているIDを送信する(ステップT10)。このIDは、光学特性測定装置3のシリアル番号により構成される。通信部55は、送信されてきたIDを受信する(ステップS13)。通信部55は、受信したIDを許可部518に送る。これにより、許可部518は、ID記憶部332に記憶されているIDを取得する。
許可部518は、取得したIDと、ステップS12で読み出された診断ファイル100に含まれる光学特性測定装置ID102とが一致するか否かを判定する(ステップS14)。すなわち、許可部518は、複数の光学特性測定装置の中で診断の対象となる光学特性測定装置3が、設定記憶部331に記憶されている第1の設定情報が示す設定の内容に基づいて動作する前に、診断ファイル100に含まれる光学特性測定装置ID102(診断のために選択された第1の設定情報に紐付けられたID)と、診断の対象となる光学特性測定装置3のIDと、が一致するか否かを判定する。
許可部518が、IDが一致しないと判定したとき(ステップS14でNo)、診断支援装置5は、光学特性測定装置3の診断を実行しない。診断支援装置5は、ユーザに注意を促す警告をする(ステップS15)。例えば、表示制御部511は、ステップS12で読み出した診断ファイル100に含まれる光学特性測定装置ID102を用いて、「CM−M6 SN:KM13794856を診断支援装置5に接続して下さい」を示す文字画像を含む画面を表示部53に表示させる。
許可部518が、IDが一致すると判定したとき(ステップS14でYes)、許可部518は、診断部516が光学特性測定装置3を診断することを許可する。そして、処理部513は、光学特性測定装置3から第2の設定情報を取得する。詳しく説明する。第2の設定情報は、上述したように、光学特性測定装置3の使用時に光学特性測定装置3に設定される内容を示す情報である。ここでは、45度及び135度の反射角が設定され、Lスター、aスター、bスター表色系が設定されているとする。光学特性測定装置3の使用時に設定される反射角(45度、135度)が、光学特性測定装置3の診断時に設定される反射角(45度、105度、135度)と異なっている。
処理部513は、第2の設定情報を取得する命令をする。これにより、診断支援装置5と光学特性測定装置3とは、通信部55及び通信部36を用いて通信し、通信部36は、設定記憶部331に記憶されている第2の設定情報を送信する(ステップT11)。通信部55は、送信されてきた第2の設定情報を受信する(ステップS16)。処理部513は、この第2の設定情報を第2の記憶部514に記憶させる(ステップS17)。
第1の命令部515は、ステップS12で読み出された診断ファイル100に含まれる第1の設定情報103を、設定記憶部331に記憶させる命令をする。第1の設定情報103は、反射角が45度、105度、135度であり、表色系がLスター、aスター、bスター表色系である情報である(図3)。これにより、診断支援装置5と光学特性測定装置3とは、通信部55及び通信部36を用いて通信し、通信部55は、第1の設定情報103を送信する(ステップS18)。
通信部36は、送信されてきた第1の設定情報103を受信する(ステップT12)。制御処理部33は、第1の設定情報103を設定記憶部331に記憶させる。これにより、光学特性測定装置3は、第1の設定情報103で示される内容に設定される(ステップT13)。
図1及び図9を参照して、ユーザは、光学特性測定装置3を用いて基準板の色を測定する(ステップT20)。
光学特性測定装置3を用いた基準板の色の測定が終了したとき、診断部516は、測定結果(測定された色の値)を取得する。詳しく説明する。診断支援装置5と光学特性測定装置3とは、通信部55及び通信部36を用いて通信し、通信部36は、測定結果を送信する(ステップT21)。通信部55は、送信されてきた測定結果を受信する(ステップS20)。診断部516は、ステップS20で受信された測定結果を取得する。
診断部516は、取得した測定結果と、ステップS12(図8)で読み出された診断ファイル100に含まれる初期値104(図7)とを用いて、比較結果を生成する。表示制御部511は、比較結果を示す画面を表示部53に表示させる(ステップS21)。
図10は、比較結果を示す画面8の一例を説明する説明図である。画面8は、初期値40、初期値40で示される色を可視化した画像41、測定結果(測定された色の値)80、測定結果で示される色を可視化した画像81、及び、ボタン82を含む。
初期値40及び画像41は、図5に示す初期値40及び画像41である。
測定結果80−1は、ステップT20の測定において、45度の反射光で示される色の値である。測定結果80−2は、105度の反射光で示される色の値である。測定結果80−3は、135度の反射光で示される色の値である。第1の設定情報103(図7)に含まれる表色系は、Lスター、aスター、bスター表色系であるので、測定結果80は、Lスター、aスター、bスター表色系で示されている。
画像81−1は、測定結果80−1で示される色の値を可視化した画像である。画像81−2は、測定結果80−2で示される色の値を可視化した画像である。画像81−3は、測定結果80−3で示される色の値を可視化した画像である。基準板が緑色のカラータイルなので、画像81−1〜81−3は、緑色を示す。測定結果80−1〜80−3が互いに、異なるので、画像81−1が示す緑色、画像81−2が示す緑色、画像81−3が示す緑色は、わずかに差がある。
画像81で示される色が、例えば、白色の場合、ユーザは、画像81を見て、測定すべき基準板の色が間違っていることが分かる。
画面8には、初期値40及び画像41の替わりに、前回の診断で測定された測定結果及び測定結果で示される色の値を可視化した画像を含めてもよい。
ボタン82−1は、完了ボタン(設定ボタン)である。ユーザが、操作部52を操作して、ボタン82−1を選択したとき、診断部516は、ステップS20で受信した測定結果を診断ファイルに対応付けた診断データを作成し、診断データを第3の記憶部517に記憶させる(ステップS22)。
表1は、診断データの一例を示す。この診断データは、図7に示す診断ファイル100に対応付けられている。表1中のプロジェクト名、診断ファイルID、光学特性測定装置ID、インデックス(表色系)、45度、105度、135度は、それぞれ、プロジェクト名105、診断ファイルID101、光学特性測定装置ID102、第1の設定情報103に含まれる表色系、第1の設定情報103に含まれる反射光の角度である。
No1で示す欄の45度、105度、135度の値は、図7に示す初期値104(図10に示す初期値40)である。No2で示す欄の45度、105度、135度の値は、図10に示す測定結果80である。
図1及び図10を参照して、ボタン82−2は、再測定ボタンである。ユーザが画面8を見て、再度測定する必要があると判断することがある。例えば、画像8で示される色が白のとき、間違って、白色の基準板の色が測定されたことが分かる。このような場合、ユーザが、操作部52を操作して、ボタン82−2を選択すると、表示制御部511は、「光学特性測定装置(CM−M6 SN:KM13794856)を用いて、基準板の色を測定して下さい。」の文字画像を含む画面(不図示)を表示部53に表示させる。ユーザは、この光学特性測定装置3を用いて、基準板の色を再度、測定することができる。
ボタン82−3は、キャンセルボタンである。ボタン82−1が選択されて、診断部516が上記診断データ(表1)を作成した後、ユーザが、操作部52を操作して、ボタン82−3を選択したとき、上記診断データがキャンセルされる。ユーザは、機種名が「CM−M6」であり、シリアル番号が「KM13794856」である光学特性測定装置3を用いて、基準板の色を再度、測定することができる。
図1及び図9を参照して、ステップS22で診断データが作成された後(言い換えれば、診断部516がステップS20で受診された測定結果を取得した後)、第2の命令部520は、第2の記憶部514に記憶されている第2の設定情報を読み出して、第2の設定情報を光学特性測定装置3に送信する命令をする。詳しく説明する。第2の設定情報は、ステップS17(図8)において、第2の記憶部514に記憶されている。第2の設定情報は、反射角が45度、135度であり、表色系がLスター、aスター、bスター表色系である。診断支援装置5と光学特性測定装置3とは、通信部55及び通信部36を用いて通信し、通信部55は、第2の設定情報を送信する(ステップS23)。
通信部36は、送信されてきた第2の設定情報を受信する(ステップT22)。制御処理部33は、第2の設定情報を設定記憶部331に記憶させる。これにより、光学特性測定装置3は、第2の設定情報で示される内容に設定される(ステップT23)。よって、実施形態に係る診断支援装置5によれば、光学特性測定装置3が診断時の設定のままで、光学特性測定装置3が使用されることを防止することができる。
以上が、光学特性測定装置3の診断の説明である。光学特性測定装置3の診断は、定期的にされるので、診断支援装置5は、図10に示す比較結果に加えて、測定結果のトレンドをユーザに示すことができる。例えば、プロジェクト名「バンパー測定用」に使用される光学特性測定装置3の診断が7回実行されている場合、表1には、No1〜No7の欄が存在する。制御処理部51は、表1を用いて、測定結果のトレンドを示す画面を生成する。表示制御部511は、この画面を表示部53に表示させる。
図11は、測定結果のトレンドを示す画面10の一例を説明する説明図である。測定結果のトレンドは、グラフで示されている。グラフの横軸は、診断回数を示し、縦軸は、色差(ΔE)を示す。色差は、初期値と、診断時に光学特性測定装置3によって測定された基準板の色の値との差である。45度の反射光の場合、105度の反射光の場合、135度の反射光の場合のそれぞれの色差が示されている。色差の替わりに、測定された基準板の色の値にしてもよい。
色差(ΔE)が、閾値以上のとき、光学特性測定装置3の使用は、推奨されない。図11では、閾値が0.15である。閾値は、上述した初期設定時に設定することができる。
ユーザは、診断時に画面10を見ることで、光学特性測定装置3を使用できるか否かを判断できる。例えば、第2回の診断において、105度の反射光の場合の色差が、閾値を超えている。光学特性測定装置3の使用では、45度の反射光と135度の反射光が測定される。ユーザは、光学特性測定装置3を使用することができると判断する。
135度の反射光の場合の色差が時間の経過に従って上昇し、閾値に近づいている。光学特性測定装置3の使用では、45度の反射光と135度の反射光が測定されるので、ユーザは、間もなく、光学特性測定装置3が校正されなければならないことを判断する。
図1を参照して、第3の記憶部517に記憶されている診断データ(例えば、表1)は、診断支援装置5の外部に出力することができる。ユーザが操作部52を操作して、診断データを外部に出力する命令を診断支援装置5に入力したとき、入出力制御部521は、第3の記憶部517に記憶されている診断データを、外部に出力する命令をする。これにより、診断データは、入出力部54から出力され、USBメモリに記憶される。診断支援装置5と別のパソコンに、このUSBメモリが接続されると、このパソコンにおいて、診断データや、図11に示す測定結果のトレンドを見ることができる。なお、入出力制御部521が診断データを暗号化した後、入出力部54が暗号化された診断データを出力するようにしてもよい。
入出力部54が、第1の記憶部512に記憶されている診断ファイル(例えば、図7の診断ファイル100)や、第3の記憶部517に記憶されている診断データを外部に出力するとき、入出力制御部521は、第1の記憶部512に記憶されている診断ファイル、第3の記憶部517に記憶されている診断データを消去する処理をしてもよい。これにより、診断支援装置5から診断ファイルや診断データが漏洩することを防止できる。
実施形態の変形例を説明する。変形例に係る診断支援装置は、光学特性測定装置3に備えられる。図12は、変形例に係る診断支援装置5aの構成と、この装置により診断される光学特性測定装置3の構成とを示すブロック図である。光学特性測定装置3は、診断支援装置5aを備える。診断支援装置5aは、図1に示す制御処理部51と入出力部54とを備える。診断支援装置5aは、図1に示す操作部52、表示部53及び通信部55を備えていない。これは、図12に示す操作部34、表示部35及び通信部36がこれらの機能を有するからである。
診断支援装置5aの診断部(図1に示す診断部516)が、外部から入出力部54に入力された第1の設定情報が示す設定の内容に基づいて動作する光学特性測定装置3を診断する場合、診断支援装置5aの許可部(図1に示す許可部518)は、ステップS14(図8)でのIDの一致を判定することなく、光学特性測定装置3の診断を許可する。この理由を説明する。
診断支援装置5aを備える光学特性測定装置3が複数あるとする。複数の光学特性測定装置3のそれぞれの第1の設定情報が同じ場合、ユーザが、複数の光学特性測定装置3のそれぞれにおいて、診断支援装置5aに第1の設定情報を設定するのは面倒である。そこで、一台目の光学特性測定装置3に備えられる診断支援装置5aにおいて、第1の設定情報が設定され、この第1の設定情報が、残りの光学特性測定装置3に備えられる診断支援装置5aでも使用される。この場合、一台目の光学特性測定装置3に備えられる診断支援装置5aの入出力部54から第1の診断情報が出力され、残りの光学特性測定装置3に備えられる診断支援装置5aの入出力部54に第1の診断情報が入力される。
第1の診断情報に紐付けられた光学特性測定装置3のIDは、一台目の光学特性測定装置3のIDである。このため、残り光学特性測定装置3に備えられる診断支援装置5aの許可部518がIDの照合をすると、これらの診断支援装置5aは、光学特性測定装置3を診断できない(IDが不一致となるからである)。そこで、許可部518は、IDの一致を判定することなく、光学特性測定装置3の診断を許可する。
一台目の光学特性測定装置3に備えられる診断支援装置5aの入出力制御部521は、入出力部54が第1の設定情報を出力するとき、第1の設定情報に所定のフラグを付加する。これにより、残りの光学特性測定装置3に備えられる診断支援装置5aの許可部518は、第1の設定情報が、外部から入出力部54に入力された第1の設定情報か否かを判断することができる。
(実施形態の纏め)
実施形態の第1局面に係る光学特性測定装置の診断支援装置は、光学特性測定装置の使用時及び診断時において、前記光学特性測定装置の設定記憶部に記憶された設定の内容に基づいて動作する前記光学特性測定装置の診断を支援する装置であって、前記診断時の設定の内容を示す第1の設定情報を予め記憶する第1の記憶部と、第2の記憶部と、前記設定記憶部に予め記憶されており、前記使用時の設定の内容を示す第2の設定情報を前記設定記憶部から取得し、前記第2の記憶部に記憶させる処理をする処理部と、前記第2の記憶部に前記第2の設定情報が記憶された後、前記第1の記憶部に記憶されている前記第1の設定情報を前記設定記憶部に記憶させる命令をする第1の命令部と、前記設定記憶部に記憶されている前記第1の設定情報が示す設定の内容に基づいて動作する前記光学特性測定装置が測定した値を示す測定結果を取得し、取得した前記測定結果を用いて前記光学特性測定装置の診断に必要な情報を生成する診断部と、前記診断部が前記測定結果を取得した後、前記第2の記憶部に記憶されている前記第2の設定情報を前記設定記憶部に記憶させる命令をする第2の命令部と、を備える。
実施形態の第1局面に係る光学特性測定装置の診断支援装置は、光学特性測定装置を診断するために、第1の設定情報が示す設定の内容に基づいて光学特性測定装置が動作する前に、光学特性測定装置の設定記憶部に記憶されている第2の設定情報を取得して、診断支援装置の第2の記憶部に記憶させる。次に、診断支援装置は、光学特性測定装置の設定記憶部に第1の設定情報を記憶させる。次に、診断支援装置は、第1の設定情報が示す設定の内容に基づいて動作する光学特性測定装置が測定した値を示す測定結果を取得する。次に、診断支援装置は、診断支援装置の第2の記憶部に記憶されている第2の設定情報を、光学特性測定装置の設定記憶部に記憶させる。従って、実施形態の第1局面に係る光学特性測定装置の診断支援装置によれば、光学特性測定装置が診断時の設定のままで、光学特性測定装置が使用されることを防止することができる。
診断とは、例えば、診断部が、光学特性測定装置が測定した値である測定結果を取得し、取得した測定結果を用いて、光学特性測定装置の診断に必要な情報(例えば、図10に示す比較結果、図11に示す測定結果のトレンド)を生成し、この情報をユーザに提供することである。ユーザは、この情報を見て、光学特性測定装置が使用可能か否かを判断する。診断はこの意味に限らない。診断とは、例えば、診断部が、上記測定結果を取得し、取得した測定結果を用いて上記情報を生成し、この情報を基にして、光学特性測定装置が使用可能か否かを判断することである。
上記構成において、前記第1の記憶部には、複数の前記光学特性測定装置のそれぞれに対して設けられた前記第1の設定情報と、複数の前記光学特性測定装置のそれぞれのIDとが、紐付けられて予め記憶されており、複数の前記光学特性測定装置の中で診断の対象となる前記光学特性測定装置が、前記設定記憶部に記憶されている前記第1の設定情報が示す設定の内容に基づいて動作する前に、複数の前記第1の設定情報の中で診断のために選択された前記第1の設定情報に紐付けられた前記IDと、診断の対象となる前記光学特性測定装置のIDと、が一致するか否かを判定し、前記一致を判定したとき、前記診断部が診断の対象となる前記光学特性測定装置を診断することを許可する許可部をさらに備える。
光学特性測定装置が複数ある場合、光学特性測定装置毎に内容が異なる第1の設定情報が設けられることがある。ある光学特性測定装置に対して設けられた第1の設定情報が、別の光学特性測定装置の診断に用いられれば、間違った診断がされることになる。そこで、この構成は、複数の光学特性測定装置のそれぞれのIDと、複数の光学特性測定装置のそれぞれの第1の設定情報とを紐付けておき、複数の第1の設定情報の中で診断のために選択された第1の設定情報に紐付けられたIDと、診断の対象となる光学特性測定装置のIDとが一致したとき、光学特性測定装置の診断を許可する。
診断の対象となる光学特性測定装置のIDは、例えば、この光学特性測定装置に備えられるID記憶部から取得される。
上記構成において、前記第1の設定情報を前記診断支援装置の外部へ出力し、前記外部から前記第1の設定情報が入力される入出力部と、前記入出力部に対して、前記第1の記憶部に記憶されている前記第1の設定情報を、前記外部へ出力する命令をし、前記外部から前記入出力部に入力された前記第1の設定情報を、前記第1の記憶部に記憶させる入出力制御部と、をさらに備える。
この構成によれば、第1の設定情報のインポート及びエクスポートができる。従って、例えば、診断支援装置から第1の設定情報が漏洩するのを防止するために、診断を実行するときにのみ、診断支援装置に第1の設定情報を記憶させることができる。
上記構成において、前記入出力制御部が、前記第1の設定情報を暗号化した後、前記入出力部は、前記第1の設定情報を前記外部へ出力する。
この構成によれば、外部へ出力された第1の設定情報が漏洩しても、第1の設定情報の内容が知られることを防止できる。
上記構成において、前記診断支援装置は、前記光学特性測定装置に備えられており、前記診断部が、前記外部から前記入出力部に入力された前記第1の設定情報が示す設定の内容に基づいて動作する前記光学特性測定装置を診断する場合、前記許可部は、前記一致を判定することなく、前記光学特性測定装置の診断を許可する。
診断支援装置を備える光学特性測定装置が複数あるとする。複数の光学特性測定装置のそれぞれの第1の設定情報が同じ場合、ユーザが、複数の光学特性測定装置のそれぞれにおいて、診断支援装置に第1の設定情報を設定するのは面倒である。そこで、一台目の光学特性測定装置に備えられる診断支援装置において、第1の設定情報が設定され、この第1の設定情報が、残りの光学特性測定装置に備えられる診断支援装置でも使用される。この場合、一台目の光学特性測定装置に備えられる診断支援装置の入出力部から第1の診断情報が出力され、残りの光学特性測定装置に備えられる診断支援装置の入出力部に第1の診断情報が入力される。
第1の診断情報に紐付けられた光学特性測定装置のIDは、一台目の光学特性測定装置のIDである。このため、残り光学特性測定装置に備えられる診断支援装置の許可部がIDの照合をすると、これらの診断支援装置は、光学特性測定装置を診断できない(IDが不一致となるからである)。そこで、許可部は、IDの一致を判定することなく、光学特性測定装置の診断を許可する。
なお、診断支援装置が、第1の診断情報に紐付けられた光学特性測定装置のIDを、一台目の光学特性測定装置のIDから残りの光学特性測定装置のIDに切り替える態様がある。この態様によれば、許可部はIDの一致を判定するので、ユーザが間違った光学特性測定装置に対して診断することを防止できる。この態様には二つある。
第1の態様を説明する。一台目の光学特性測定装置に備えられる診断支援装置に第1の設定情報が設定された後、ユーザが、この診断支援装置に、残りの光学特性測定装置のID(二台目の光学特性測定装置のID、三台目の光学特性測定装置のID、・・・)を入力する。この診断支援装置は、第1の設定情報に紐付けられたIDを、一台目の光学特性測定装置のIDから残りの光学特性測定装置のIDに切り替える処理をする(一台目の光学特性測定装置に備えられる診断支援装置は、二台目の光学特性測定装置のIDと紐づけられた第1の設定情報、三台目の光学特性測定装置のIDと紐づけられた第1の設定情報、・・・を、それぞれ生成する処理をする)。残りの光学特性測定装置のIDが紐付けられた第1の設定情報が、残りの光学特性測定装置に備えられる診断支援装置に入力される(二台目の光学特性測定装置のIDと紐づけられた第1の設定情報が、二台目の光学特性測定装置に備えられる診断支援装置に入力され、三台目の光学特性測定装置のIDと紐づけられた第1の設定情報が、三台目の光学特性測定装置に備えられる診断支援装置に入力される)。
第2の態様を説明する。一台目の光学特性測定装置に備えられる診断支援装置に第1の設定情報(以下、第1の設定情報A)が設定され後、この診断支援装置は、IDが紐付けられていない第1の設定情報(以下、第1の設定情報B)を生成する。第1の設定情報Bは、IDが紐付けられていない点以外は、第1の設定情報Aと同じである。残りの光学特性測定装置に備えられる診断支援装置に第1の設定情報Bが入力される。許可部は、第1の設定情報にIDが紐付けられていない場合(すなわち、第1の設定情報Bの場合)、IDの一致を判定しない設定がされている。残りの光学特性測定装置に備えられる診断支援装置を用いた1回目の診断では、IDの一致が問題となることはない。残りの光学特性測定装置に備えられる診断支援装置は、1回目の診断をした後、第1の設定情報Bと残りの光学特性測定装置のIDとを紐付ける処理をする。残りの光学特性測定装置に備えられる診断支援装置が、次の診断(2回目の診断、3回目の診断、・・・)をするとき、許可部は、IDの一致を判定する。
上記構成において、前記処理部は、前記許可部が、診断の対象となる前記光学特性測定装置の診断を許可した後、前記第2の設定情報を前記設定記憶部から取得し、前記第2の記憶部に記憶させる処理をする。
許可部が、診断の対象となる光学特性測定装置の診断を許可しなければ、診断部は、その光学特性測定装置の診断をすることができない。処理部による処理がされた後、許可部が、診断の対象となる光学特性測定装置の診断を不許可にすると、処理部による処理が無駄になる。この構成によれば、許可部が、診断の対象となる光学特性測定装置の診断を許可した後、処理部による処理がされるので、上記無駄を防止することができる。
上記構成において、前記設定記憶部に記憶されている前記第1の設定情報が示す設定の内容に基づいて、前記光学特性測定装置が動作中に、前記光学特性測定装置の設定の内容の変更を禁止する禁止部をさらに備える。
光学特性測定装置が上記動作中に、光学特性測定装置に設定された内容が変わると(例えば、光学特性測定装置の表示部に表示された設定画面に手が触れて、設定の内容が変わる)、正しい診断をすることができない。この構成によれば、このようなことを防止することができる。
実施形態の第2局面に係る光学特性測定装置の診断支援方法は、光学特性測定装置の使用時及び診断時において、前記光学特性測定装置の設定記憶部に記憶された設定の内容に基づいて動作する前記光学特性測定装置の診断を支援する方法であって、前記診断時の設定の内容を示す第1の設定情報を予め記憶する第1の記憶ステップと、前記設定記憶部に予め記憶されており、前記使用時の設定の内容を示す第2の設定情報を前記設定記憶部から取得し、前記第2の設定情報を記憶する処理をする処理ステップと、前記処理ステップで前記第2の設定情報が記憶された後、前記第1の記憶ステップで記憶されている前記第1の設定情報を前記設定記憶部に記憶させる命令をする第1の命令ステップと、前記設定記憶部に記憶されている前記第1の設定情報が示す設定の内容に基づいて動作する前記光学特性測定装置が測定した値を示す測定結果を取得し、取得した前記測定結果を用いて前記光学特性測定装置の診断に必要な情報を生成する診断ステップと、前記診断ステップで前記測定結果が取得された後、前記処理ステップで記憶されている前記第2の設定情報を前記設定記憶部に記憶させる命令をする第2の命令ステップと、を備える。
実施形態の第2局面に係る光学特性測定装置の診断支援方法は、実施形態の第1局面に係る光学特性測定装置の診断支援装置を方法の観点から規定しており、実施形態の第1局面と同様の作用効果を有する。
本発明の実施形態が詳細に図示され、かつ、説明されたが、それは単なる図例及び実例であって限定ではない。本発明の範囲は、添付されたクレームの文言によって解釈されるべきである。
明細書、クレーム、図面、及び要約を含む、2016年10月6日に提出された日本国特許出願特願2016−198117は、その全体の開示が、その全体において参照によりここに組み込まれる。