JPWO2018066184A1 - 電池、電動車両および蓄電システム - Google Patents

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Abstract

第1正極部と第1正極部から延出する第2正極部とを備え、正極活物質層が設けられた正極と、第1負極部と第1負極部から延出する第2負極部とを備え、負極活物質層が設けられた負極とがセパレータを介して交互に積層され、第1正極部における第2正極部側の全幅に絶縁層が形成されている電池である。図1

Description

本開示は、電池、電動車両および蓄電システムに関する。
近年、携帯電話、ノートパソコンなどのポータブル電子機器が広く普及しており、その小型化、軽量化および長寿命化が強く求められている。これに伴い、電子機器のポータブル電源として、電池、特に軽量で高エネルギー密度を得ることが可能な二次電池の開発が進められている。中でも、リチウムイオン二次電池が広く実用化されている。
リチウムイオン二次電池は、充電時にリチウムイオンが正極側から負極側に移行する。その際、負極の周辺部にリチウムが析出して対極との短絡や性能低下を生じないようにするため、正極の外周部が、対向する負極の外周部よりも内側となるように配置することが提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2002−252023号公報 特開平07−302616号公報 特開2004−259625号公報
しかし、正極よりも負極を大きい構造にすると、正極合剤が塗布されていない正極合剤未塗布部が、負極合剤塗布部とセパレータを介して対向し、この間で短絡が生じると大きな電流が流れる可能性がある。その対策として、正極合剤未塗着部分で負極合剤塗着部と対向している部分に絶縁層を形成する提案がある( 例えば、特許文献3)。
しかし、特許文献3のように絶縁層を合剤塗着後に形成すると合剤終端部のエッジを被覆できるが、正極合剤の塗布端部、負極合剤の塗布端部に加えて絶縁材の塗布部を考慮して積層する必要があり、積層タクトの向上(積層工程におけるタクトタイムの短縮)が難しいという問題がある。また、絶縁層としてテープを貼り付ける提案もあるが、正極と負極を交互に積層した構造の場合貼り付け箇所が多く生産性に課題がある。
本開示はこのような問題点に鑑みなされたものであり、積層タクトの向上、製造効率の向上を図ることができる電池、電動車両および蓄電システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、第1の技術は、第1正極部と第1正極部から延出する第2正極部とを備え、正極活物質層が設けられた正極と、第1負極部と第1負極部から延出する第2負極部とを備え、負極活物質層が設けられた負極とがセパレータを介して交互に積層され、第1正極部における第2正極部側の全幅に絶縁層が形成されている電池である。
第2の技術は、電池を備える電動車両である。
第3の技術は、電池を備える蓄電システムである。
本開示によれば電池製造における積層タクトの向上および電池の製造効率の向上を図ることができる。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、明細書中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
図1Aは、本開示に係る電池の一構成例を示す斜視図である。図1Bは、図1AのIB−IB線に沿った断面図である。 本開示に係る電池の一構成例を示す分解斜視図である。 電池素子の一構成例を示す一部拡大断面図である。 図4Aは、正極集電体の一構成例を示す平面図である。図4Bは、負極集電体の一構成例を示す平面図である。 図5Aは、絶縁層を形成した正極集電体を示す平面図である。図5Bは、負極集電体を示す平面図である。図5Cは、正極集電体と負極集電体とを積層した状態を示す平面図である。 図6Aは、実施例1を示す図である。図6Bは実施例2を示す図である。 実施例3を示す図である。 図8Aは、比較例1を示す図である。図8Bは比較例2を示す図である。 図9Aは、第1の変形例を示す図である。図9Bは、第2の変形例を示す図である。図9Cは、第3の変形例を示す図である。 シリーズハイブリッドシステムを採用するハイブリッド車両の構成の一例を示す図である。 住宅用の蓄電システムの構成の一例を示す図である。
以下、本開示の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
<1.第1の実施形態>
[1.1 電池の構成]
[1.2 電池の製造方法]
<2.実施例>
<3.応用例1>
<4.応用例2>
<1.第1の実施形態>
[1.1 電池の構成]
図1Aに示すように、本開示の第1の実施形態に係る非水電解質二次電池(以下単に「電池」という。)10は、いわゆる扁平型または角型のリチウムイオンポリマー電池であり、正極リード14Aおよび負極リード14Bが取り付けられた電池素子11をフィルム状の外装材12の内部に収容したものであり、小型化、軽量化および薄型化が可能となっている。
正極リード14Aおよび負極リード14Bは、それぞれ、外装材12の内部から外部に向かい例えば同一方向に導出されている。正極リード14Aおよび負極リード14Bは、例えば、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)またはステンレスなどの金属材料によりそれぞれ構成されており、それぞれ薄板状または網目状とされている。本明細書では、正極リード14Aおよび負極リード14Bが導出された電池素子11の端部側をトップ側、それとは反対側の端部側をボトム側と称する。また、トップ側とボトム側の間に位置する両端部の側をサイド側と称する。
(外装材)
図2に示すように、外装材12は、矩形状を有し、その中央部から各辺が重なるようにして折り返されている。折返しの境界には、切り込みなどが予め設けられていてもよい。折り返された外装材12の間には、電池素子11が挟み込まれ、電池素子11の周囲のうちトップ側およびサイド側にて外装材12が封止されている。封止の形態としては、例えば、熱融着などの接着が挙げられる。外装材12は、重ね合わされる一方の面に、電池素子11を収容するための収容部16を有している。この収容部16は、例えば、深絞り加工により形成される。
外装材12は、例えば、柔軟性を有するラミネートフィルムからなる。外装材12は、例えば、熱融着樹脂層、金属層、表面保護層を順次積層した構成を有する。なお、熱融着樹脂層側の面が、電池素子11を収容する側の面となる。この熱融着樹脂層の材料としては、例えばポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)が挙げられる。金属層の材料としては、例えばアルミニウムが挙げられる。表面保護層の材料としては、例えばナイロン(Ny)が挙げられる。具体的には例えば、外装材12は、例えば、ナイロンフィルム、アルミニウム箔およびポリプロピレンフィルムをこの順に貼り合わせた矩形状のアルミラミネートフィルムにより構成されている。外装材12は、例えば、ポリプロピレンフィルム側と電池素子11とが対向するように配設され、各外縁部が融着または接着剤により互いに密着されている。外装材12と正極リード14Aの間に密着フィルム(シーラント)15Aが挿入され、外装材12と負極リード14Bの間に密着フィルム(シーラント)15Bが挿入されている。密着フィルム15A、15Bは外気の侵入を防止するため、正極リード14Aおよび負極リード14Bに対して密着性を有する材料、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、変性ポリエチレンまたは変性ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂により構成されている。
なお、外装材12は、上述したラミネートフィルムに代えて、他の構造を有するラミネートフィルム、ポリプロピレンなどの高分子フィルムまたは金属フィルムにより構成するようにしてもよい。あるいは、アルミニウム製フィルムを心材として、その片面または両面に高分子フィルムを積層したラミネートフィルムを用いてもよい。
また、外装材12としては、外観の美しさの点から、有色層をさらに備えるもの、および/または、熱融着樹脂層および表面保護層のうちから選ばれる少なくとも一種の層に着色材を含むものを用いてもよい。熱融着樹脂層と金属層との間、および表面保護層と金属層との間の少なくとも一方に接着層が設けられている場合には、その接着層が着色材を含むようにしてもよい。
(電池素子)
図2に示すように、電池素子11は、扁平形状を有するスタック型電極構造の電池素子である。正極リード14Aおよび負極リード14Bは、例えば電池素子11の一端から同一方向に導出されている。電池素子11は、いわゆるリチウムイオンポリマー二次電池である。
図3に示すように、電池素子11は、正極21と、負極22と、セパレータ23と、電解質層24とを備え、正極21、負極22およびセパレータ23は、例えば矩形状を有している。電池素子11は、例えば、正極21と負極22とをセパレータ23を介して積層した構造を有している。正極21とセパレータ23との間、および負極22とセパレータ23との間にはそれぞれ、電解質層24が設けられている。
(正極)
正極21は、正極集電体21Aの片面または両面に正極活物質層21Bおよび絶縁層30が設けられた構造を有している。なお、図示はしないが、正極集電体21Aの片面のみに正極活物質層21Bおよび絶縁層30を設けるようにしてもよい。正極集電体21Aは、例えば、アルミニウム箔、ニッケル箔またはステンレス箔などの金属箔により構成されている。正極活物質層21Bは、例えば、電極反応物質であるリチウムを吸蔵および放出することが可能な正極活物質を含んでいる。正極活物質層21Bは、必要に応じて添加剤をさらに含んでいてもよい。添加剤としては、例えば、導電剤および結着剤のうちの少なくとも1種を用いることができる。絶縁層30は、樹脂材料としてのバインダーと無機粒子との混合物により構成されている。ただし、絶縁層30は、バインダーのみで構成することも可能である。ただし、絶縁性の観点から絶縁層30には無機粒子も用いたほうが好ましい。
図4Aに示すように、正極集電体21Aは、第1正極部21Mと第2正極部21Nとを備える。第1正極部21Mは、正極集電体21Aの主面に垂直な方向から見ると、例えば矩形状を有している。第1正極部21Mの両面または片面には、正極活物質層21Bが設けられる。なお、正極活物質層21Bは第1正極部21Mにおける絶縁層30が設けられる領域には設けられていない。第2正極部21Nは、第1正極部21Mの一辺の一部から延出するように形成されており、正極集電体21Aが露出する部位である。正極21と負極22とセパレータ23とが積層された状態において、複数の第2正極部21N同士が接合され、この接合された第2正極部21Nが正極リード14Aに電気的に接続されている。正極集電体21Aは、例えば、アルミニウム箔、ニッケル箔あるいはステンレス箔などの金属箔により構成されている。
図5Aに示すように、絶縁層30は、正極集電体21Aの第1正極部21Mにおける第2正極部21Nが延出している側の全幅に渡るように形成されている。ここで、全幅とは、第1正極部21Mにおいて、第1正極部21Mから第2正極部21Nが延出する方向に対して垂直方向の一端から他端までのことである。さらに、絶縁層30は第2正極部21Nにおける第1正極部21M側の一部にも渡るように形成されている。なお、絶縁層30の第1正極部21M上の境界、第2正極部21N上の境界は共に直線状に形成されている。
リチウムを吸蔵および放出することが可能な正極材料としては、例えば、リチウム酸化物、リチウムリン酸化物、リチウム硫化物またはリチウムを含む層間化合物などのリチウム含有化合物が適当であり、これらの2種以上を混合して用いてもよい。エネルギー密度を高くするには、リチウムと遷移金属元素と酸素(O)とを含むリチウム含有化合物が好ましい。このようなリチウム含有化合物としては、例えば、式(A)に示した層状岩塩型の構造を有するリチウム複合酸化物、式(B)に示したオリビン型の構造を有するリチウム複合リン酸塩などが挙げられる。リチウム含有化合物としては、遷移金属元素として、コバルト(Co)、ニッケル、マンガン(Mn)および鉄(Fe)からなる群のうちの少なくとも1種を含むものであればより好ましい。このようなリチウム含有化合物としては、例えば、式(C)、式(D)もしくは式(E)に示した層状岩塩型の構造を有するリチウム複合酸化物、式(F)に示したスピネル型の構造を有するリチウム複合酸化物、または式(G)に示したオリビン型の構造を有するリチウム複合リン酸塩などが挙げられ、具体的には、LiNi0.50Co0.20Mn0.302、LiaCoO2(a≒1)、LibNiO2(b≒1)、Lic1Nic2Co1-c22(c1≒1,0<c2<1)、LidMn24(d≒1)またはLieFePO4(e≒1)などがある。
LipNi(1-q-r)MnqM1r(2-y)z ・・・(A)
(但し、式(A)中、M1は、ニッケル、マンガンを除く2族〜15族から選ばれる元素のうち少なくとも一種を示す。Xは、酸素以外の16族元素および17族元素のうち少なくとも1種を示す。p、q、y、zは、0≦p≦1.5、0≦q≦1.0、0≦r≦1.0、−0.10≦y≦0.20、0≦z≦0.2の範囲内の値である。)
LiaM2bPO4 ・・・(B)
(但し、式(B)中、M2は、2族〜15族から選ばれる元素のうち少なくとも一種を示す。a、bは、0≦a≦2.0、0.5≦b≦2.0の範囲内の値である。)
LifMn(1-g-h)NigM3h(2-j)k ・・・(C)
(但し、式(C)中、M3は、コバルト、マグネシウム(Mg)、アルミニウム、ホウ素(B)、チタン(Ti)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、鉄、銅、亜鉛(Zn)、ジルコニウム(Zr)、モリブデン(Mo)、スズ(Sn)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)およびタングステン(W)からなる群のうちの少なくとも1種を表す。f、g、h、jおよびkは、0.8≦f≦1.2、0<g<0.5、0≦h≦0.5、g+h<1、−0.1≦j≦0.2、0≦k≦0.1の範囲内の値である。なお、リチウムの組成は充放電の状態によって異なり、fの値は完全放電状態における値を表している。)
LimNi(1-n)M4n(2-p)q ・・・(D)
(但し、式(D)中、M4は、コバルト、マンガン、マグネシウム、アルミニウム、ホウ素、チタン、バナジウム、クロム、鉄、銅、亜鉛、モリブデン、スズ、カルシウム、ストロンチウムおよびタングステンからなる群のうちの少なくとも1種を表す。m、n、pおよびqは、0.8≦m≦1.2、0.005≦n≦0.5、−0.1≦p≦0.2、0≦q≦0.1の範囲内の値である。なお、リチウムの組成は充放電の状態によって異なり、mの値は完全放電状態における値を表している。)
LirCo(1-s)M5s(2-t)u ・・・(E)
(但し、式(E)中、M5は、ニッケル、マンガン、マグネシウム、アルミニウム、ホウ素、チタン、バナジウム、クロム、鉄、銅、亜鉛、モリブデン、スズ、カルシウム、ストロンチウムおよびタングステンからなる群のうちの少なくとも1種を表す。r、s、tおよびuは、0.8≦r≦1.2、0≦s<0.5、−0.1≦t≦0.2、0≦u≦0.1の範囲内の値である。なお、リチウムの組成は充放電の状態によって異なり、rの値は完全放電状態における値を表している。)
LivMn2-wM6wxy ・・・(F)
(但し、式(F)中、M6は、コバルト、ニッケル、マグネシウム、アルミニウム、ホウ素、チタン、バナジウム、クロム、鉄、銅、亜鉛、モリブデン、スズ、カルシウム、ストロンチウムおよびタングステンからなる群のうちの少なくとも1種を表す。v、w、xおよびyは、0.9≦v≦1.1、0≦w≦0.6、3.7≦x≦4.1、0≦y≦0.1の範囲内の値である。なお、リチウムの組成は充放電の状態によって異なり、vの値は完全放電状態における値を表している。)
LizM7PO4 ・・・(G)
(但し、式(G)中、M7は、コバルト、マンガン、鉄、ニッケル、マグネシウム、アルミニウム、ホウ素、チタン、バナジウム、ニオブ(Nb)、銅、亜鉛、モリブデン、カルシウム、ストロンチウム、タングステンおよびジルコニウムからなる群のうちの少なくとも1種を表す。zは、0.9≦z≦1.1の範囲内の値である。なお、リチウムの組成は充放電の状態によって異なり、zの値は完全放電状態における値を表している。)
リチウムを吸蔵および放出することが可能な正極材料としては、これらの他にも、MnO2、V25、V613、NiS、MoSなどのリチウムを含まない無機化合物も挙げられる。
リチウムを吸蔵および放出することが可能な正極材料は、上記以外のものであってもよい。また、上記で例示した正極材料は、任意の組み合わせで2種以上混合されてもよい。
結着材としては、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリアミド(PA)、スチレンブタジエンゴム(SBR)およびカルボキシメチルセルロース(CMC)などの樹脂材料、ならびにこれら樹脂材料を主体とする共重合体などから選択される少なくとも1種が用いられる。
導電剤としては、例えば、黒鉛、カーボンブラック、ケッチェンブラック、カーボンナノチューブまたはカーボンナノファイバーなどの炭素材料が挙げられ、それらのうちの1種または2種以上が混合して用いられる。また、炭素材料の他にも、導電性を有する材料であれば金属材料または導電性高分子材料などを用いるようにしてもよい。
絶縁層30を構成する樹脂材料としては、耐熱性樹脂、耐酸化性樹脂等が好ましく、例えばポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の含フッ素樹脂、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合体、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体等の含フッ素ゴム、スチレン−ブタジエン共重合体およびその水素化物、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体およびその水素化物、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体およびその水素化物、メタクリル酸エステル−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体、エチレンプロピレンラバー、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル等のゴム類、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリフェニレンエーテル、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリアミド、ポリエステル等が挙げられる。耐熱性樹脂としては、融点およびガラス転移温度の少なくとも一方が180℃以上の樹脂材料が好ましい。
絶縁層30を構成する無機粒子としては、例えば、金属酸化物、硫酸塩化合物、炭酸塩化合物、金属水酸化物、金属炭化物、金属窒化物、金属フッ化物、リン酸塩化合物、鉱物等の粒子を挙げることができる。なお、粒子としては、典型的には電気絶縁性を有するものを用いるが、導電性材料の粒子(微粒子)の表面を、電気絶縁性材料で表面処理等を行うことで、電気絶縁性を持たせた粒子(微粒子)を用いてもよい。
金属酸化物としては、酸化ケイ素(SiO2、シリカ(珪石粉末、石英ガラス、ガラスビーズ、珪藻土、湿式又は乾式の合成品等、湿式合成品としてはコロイダルシリカ、乾式合成品としてはフュームドシリカが挙げられる。))、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO)、酸化マグネシウム(マグネシア、MgO)、酸化アンチモン(Sb23)、酸化アルミニウム(アルミナ、Al23)等を好適に用いることができる。
硫酸塩化合物としては、硫酸マグネシウム(MgSO4)、硫酸カルシウム(CaSO4)、硫酸バリウム(BaSO4)、硫酸ストロンチウム(SrSO4)等を好適に用いることができる。炭酸塩化合物としては、炭酸マグネシウム(MgCO3、マグネサイト)、炭酸カルシウム(CaCO3、方解石)、炭酸バリウム(BaCO3)、炭酸リチウム(Li2CO3)等を好適に用いることができる。金属水酸化物としては、水酸化マグネシウム(Mg(OH)2、ブルサイト)、水酸化アルミニウム(Al(OH)3(バイヤーライト、ギブサイト))、水酸化亜鉛(Zn(OH)2)等や、ベーマイト(Al232OまたはAlOOH、ダイアスポア)、ホワイトカーボン(SiO2・nH2O、シリカ水和物)、酸化ジルコニウム水和物(ZrO2・nH2O(n=0.5〜10))、酸化マグネシウム水和物(MgOa・mH2O(a=0.8〜1.2、m=0.5〜10))等の酸化水酸化物、水和酸化物や、水酸化マグネシウム8水和物等の水酸化水和物等を好適に用いることができる。金属炭化物としては、炭化ホウ素(B4C)等を好適に用いることができる。金属窒化物としては、窒化ケイ素(Si34)、窒化ホウ素(BN)、窒化アルミニウム(AlN)または窒化チタン(TiN)等を好適に用いることができる。
金属フッ化物としては、フッ化リチウム(LiF)、フッ化アルミニウム(AlF3)、フッ化カルシウム(CaF2)、フッ化バリウム(BaF2)、フッ化マグネシウム等を好適に用いることができる。リン酸塩化合物としては、リン酸トリリチウム(Li3PO4)、リン酸マグネシウム、リン酸水素マグネシウム、ポリリン酸アンモニウム等を好適に用いることができる。
鉱物としては、ケイ酸塩鉱物、炭酸塩鉱物、酸化鉱物等が挙げられる。ケイ酸塩鉱物は、結晶構造を基に、ネソケイ酸塩鉱物、ソロケイ酸塩鉱物、サイクロケイ酸塩鉱物、イノケイ酸塩鉱物、層状(フィロ)ケイ酸塩鉱物、テクトケイ酸塩鉱物に分類される。なお、結晶構造とは異なる分類基準で、アスベスト類と称される繊維状ケイ酸塩鉱物に分類されるものもある。
ネソケイ酸塩鉱物は、独立のSi−O四面体([SiO44-)よりなる島状四面体型ケイ酸鉱物である。ネソケイ酸塩鉱物としては、かんらん石類、柘榴石類に該当するもの等が挙げられる。ネソケイ酸塩鉱物としては、より具体的には、オリビン(Mg2SiO4(苦土かんらん石)とFe2SiO4(鉄かんらん石)の連続固溶体)、ケイ酸マグネシウム(フォルステライト(苦土かんらん石)、Mg2SiO4)、ケイ酸アルミニウム(Al2SiO5、珪線石、紅柱石、藍晶石)、ケイ酸亜鉛(珪亜鉛鉱物、Zn2SiO4)、ケイ酸ジルコニウム(ジルコン、ZrSiO4)、ムライト(3Al23・2SiO2〜2Al23・SiO2)等が挙げられる。
ソロケイ酸塩鉱物は、Si−O四面体の複結合群([Si276-、[Si51612-)よりなる群構造型ケイ酸塩鉱物である。ソロケイ酸塩鉱物としては、ベスブ石、緑簾石類に該当するもの等が挙げられる。
サイクロケイ酸塩鉱物は、Si−O四面体の有限(3−6個)結合の環状体([Si396-、[Si4128-、[Si61812-)よりなる環状体型のケイ酸塩鉱物である。サイクロケイ酸塩鉱物としては、緑柱石、電気石類等が挙げられる。
イノケイ酸塩鉱物は、Si−O四面体の連結が無限に延びて、鎖状([Si264-)および帯状([Si396-、[Si4116-、[Si51510-、[Si72114-)をなす繊維状型ケイ酸塩鉱物である。イノケイ酸塩鉱物としては、例えば、ケイ酸カルシウム(珪灰石(ワラストナイト)、CaSiO3)等の輝石類に該当するもの等、角閃石類に該当するもの等が挙げられる。
層状珪酸塩鉱物は、Si−O四面体([SiO44-)の網状結合をなす層状型ケイ酸塩鉱物である。なお、層状珪酸塩鉱物の具体例は、後述する。
テクトケイ酸塩鉱物は、Si−O四面体([SiO44-)が3次元的の網目結合をなす3次元網目構造型ケイ酸塩鉱物である。テクトケイ酸塩鉱物としては、石英、長石類、沸石類等、ゼオライト(M2/nO・Al23・xSiO2・yH2O、Mは金属元素、nはMの価数、x≧2、y≧0)=沸石等のアルミノケイ酸塩(aM2O・bAl23・cSiO2・dH2O、Mは上記と同義である。a、b、c、dは、それぞれ1以上の整数である。)等が挙げられる。
アスベスト類としては、クリソタイル、アモサイト、アンソフィナイト等が挙げられる。
炭酸塩鉱物としては、ドロマイト(苦灰石、CaMg(CO32)、ハイドロタルサイト(Mg6Al2(CO3)(OH)16・4(H2O))等が挙げられる。
酸化鉱物としては、スピネル(MgAl24)等が挙げられる。
その他の鉱物としては、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)等が挙げられる。なお、鉱物は天然鉱物であっても人工鉱物であってもよい。
なお、これらの鉱物の中で、粘土鉱物に分類されるものがある。この粘土鉱物としては、結晶質の粘土鉱物、非結晶質または準結晶質の粘土鉱物等が挙げられる。結晶質の粘土鉱物としては、層状ケイ酸塩鉱物、層状ケイ酸塩に近い構造のもの、その他のケイ酸塩鉱物等のケイ酸塩鉱物、層状炭酸塩鉱物等が挙げられる。
層状ケイ酸塩鉱物は、Si−Oの四面体シートと、四面体シートと組合うAl−O、Mg−O等の八面体シートとを備えるものである。層状ケイ酸塩は、典型的には四面体シートおよび八面体シートの数、八面体の陽イオンの数、層電荷によって分類される。なお、層状ケイ酸塩鉱物は、層間の金属イオンの全部または一部を有機アンモニウムイオン等で置換したもの等であってもよい。
具体的には、層状ケイ酸塩鉱物としては、1:1型構造のカオリナイト−蛇紋石族、2:1型構造のパイロフィライト−タルク族、スメクタイト族、バーミキュライト族、マイカ(雲母)族、ブリトルマイカ(脆雲母)族、クロライト(緑泥石族)等に該当するもの等が挙げられる。
カオリナイト−蛇紋石族に該当するものとしては、例えば、クリソタイル、アンチゴライト、リザーダイト、カオリナイト(Al2Si25(OH)4)、ディッカイト等が挙げられる。パイロフィライト−タルク族に該当するものとしては、例えば、タルク(Mg3Si410(OH)2)、ウィレムサイト、葉ろう石(パイロフィライト、Al2Si410(OH)2)等が挙げられる。スメクタイト族に該当するものとしては、例えば、サポナイト〔(Ca/2,Na)0.33(Mg,Fe2+3(Si,Al)410(OH)2・4H2O〕、ヘクトライト、ソーコナイト、モンモリロナイト{(Na,Ca)0.33(Al,Mg)2Si410(OH)2・nH2O、なお、モンモリロナイトを主成分とする粘土はベントナイトと称する}、バイデライト、ノントライト等が挙げられる。マイカ(雲母)族に該当するものとしては、例えば、モスコバイト(白雲母、KAl2(AlSi3)O10(OH)2)セリサイト(絹雲母)、フロゴパイト(金雲母)、バイオタイト、レピドライト(リチア雲母)等が挙げられる。ブリトルマイカ(脆雲母)族に該当するものとしては、例えば、マーガライト、クリントナイト、アナンダイト等が挙げられる。クロライト(緑泥石)族に該当するものとしては、例えば、クッケアイト、スドーアイト、クリノクロア、シャモサイト、ニマイト等が挙げられる。
層状ケイ酸塩に近い構造のものとしては、リボン状に配列した四面体シートが頂点を逆転しながら隣のリボン状に配列した四面体シートとつながる2:1リボン構造をとる含水マグネシウムケイ酸塩等が挙げられる。含水マグネシウムケイ酸塩としては、セピオライト(海泡石:Mg9Si1230(OH)6(OH24・6H2O)、パリゴルスカイト等が挙げられる。
その他のケイ酸塩鉱物としては、ゼオライト(M2/nO・Al23・xSiO2・yH2O、Mは金属元素、nはMの価数、x≧2、y≧0)等の多孔質アルミノケイ酸塩、アタパルジャイト〔(Mg,Al)2Si410(OH)・6H2O〕等が挙げられる。
層状炭酸塩鉱物としては、ハイドロタルサイト(Mg6Al2(CO3)(OH)16・4(H2O))等が挙げられる。
非結晶質または準結晶質の粘土鉱物としては、ビンゲライト、イモゴライト(Al2SiO3(OH))、アロフェン等が挙げられる。
これらの無機粒子は、単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
固体粒子としては、有機粒子であってもよい。有機粒子を構成する材料としては、メラミン、メラミンシアヌレート、ポリリン酸メラミン、架橋ポリメタクリル酸メチル(架橋PMMA)、ポリオレフィン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオリド、ポリアミド、ポリイミド、メラミン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。これら材料は、単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
これらの固体粒子の中でも、より優れた効果が得られる点から、ベーマイト、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、ケイ酸塩の粒子が好ましい。これらの固体粒子では、結晶構造中にシート状に配列した−O−Hによる電池の偏りが、強くクラスターを解砕し、低温時に速やかに動けるイオンを効果的に活物質粒子間の窪みに集中させることができるので、好ましい。
(負極)
負極22は、負極集電体22Aの片面または両面に負極活物質層22Bが設けられた構造を有しており、負極活物質層22Bと正極活物質層21Bとが対向するように配置されている。なお、図示はしないが、負極集電体22Aの片面のみに負極活物質層22Bを設けるようにしてもよい。負極集電体22Aは、例えば、銅箔、ニッケル箔またはステンレス箔などの金属箔により構成されている。
図4Bに示すように、負極集電体22Aは、第1負極部22Mと第2負極部22Nとを備える。第1負極部22Mは、負極集電体22Aの主面に垂直な方向から見ると、例えば矩形状を有している。第1負極部22Mの両面または片面には、負極活物質層22Bが設けられる。第2負極部22Nは、第1負極部22Mの一辺の一部から延出するように形成されており、負極集電体22Aが露出する部位である。正極21と負極22とセパレータ23とが積層された状態において、複数の第2負極部22N同士が接合され、この接合された第2負極部22Nが負極リード14Bに電気的に接続されている。負極集電体22Aは、例えば、銅箔、ニッケル箔あるいはステンレス箔などの金属箔により構成されている。
負極活物質層22Bは、リチウムを吸蔵および放出することが可能な1種または2種以上の負極活物質を含んでいる。負極活物質層22Bは、必要に応じて結着剤や導電剤などの添加剤をさらに含んでいてもよい。
負極活物質としては、例えば、難黒鉛化性炭素、易黒鉛化性炭素、黒鉛、熱分解炭素類、コークス類、ガラス状炭素類、有機高分子化合物焼成体、炭素繊維または活性炭などの炭素材料が挙げられる。このうち、コークス類には、ピッチコークス、ニードルコークスまたは石油コークスなどがある。有機高分子化合物焼成体というのは、フェノール樹脂やフラン樹脂などの高分子材料を適当な温度で焼成して炭素化したものをいい、一部には難黒鉛化性炭素または易黒鉛化性炭素に分類されるものもある。これら炭素材料は、充放電時に生じる結晶構造の変化が非常に少なく、高い充放電容量を得ることができると共に、良好なサイクル特性を得ることができるので好ましい。特に黒鉛は、電気化学当量が大きく、高いエネルギー密度を得ることができ好ましい。また、難黒鉛化性炭素は、優れたサイクル特性が得られるので好ましい。更にまた、充放電電位が低いもの、具体的には充放電電位がリチウム金属に近いものが、電池10の高エネルギー密度化を容易に実現することができるので好ましい。
また、高容量化が可能な他の負極活物質としては、金属元素および半金属元素のうちの少なくとも1種を構成元素(例えば、合金、化合物または混合物)として含む材料も挙げられる。このような材料を用いれば、高いエネルギー密度を得ることができるからである。特に、炭素材料と共に用いるようにすれば、高エネルギー密度を得ることができると共に、優れたサイクル特性を得ることができるのでより好ましい。なお、本開示において、合金には2種以上の金属元素からなるものに加えて、1種以上の金属元素と1種以上の半金属元素とを含むものも含める。また、非金属元素を含んでいてもよい。その組織には固溶体、共晶(共融混合物)、金属間化合物またはそれらのうちの2種以上が共存するものがある。
このような負極活物質としては、例えば、リチウムと合金を形成することが可能な金属元素または半金属元素が挙げられる。具体的には、マグネシウム、ホウ素、アルミニウム、チタン、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、ケイ素(Si)、ゲルマニウム(Ge)、スズ、鉛(Pb)、ビスマス(Bi)、カドミウム(Cd)、銀(Ag)、亜鉛、ハフニウム(Hf)、ジルコニウム、イットリウム(Y)、パラジウム(Pd)または白金(Pt)が挙げられる。これらは結晶質のものでもアモルファスのものでもよい。
負極活物質としては、短周期型周期表における4B族の金属元素または半金属元素を構成元素として含むものが好ましく、より好ましいのはケイ素およびスズの少なくとも一方を構成元素として含むものである。ケイ素およびスズは、リチウムを吸蔵および放出する能力が大きく、高いエネルギー密度を得ることができるからである。このような負極活物質としては、例えば、ケイ素の単体、合金または化合物や、スズの単体、合金または化合物や、それらの1種または2種以上の相を少なくとも一部に有する材料が挙げられる。
ケイ素の合金としては、例えば、ケイ素以外の第2の構成元素として、スズ、ニッケル、銅、鉄、コバルト、マンガン、亜鉛、インジウム、銀、チタン、ゲルマニウム、ビスマス、アンチモン(Sb)およびクロムからなる群のうちの少なくとも1種を含むものが挙げられる。スズの合金としては、例えば、スズ以外の第2の構成元素として、ケイ素、ニッケル、銅、鉄、コバルト、マンガン、亜鉛、インジウム、銀、チタン、ゲルマニウム、ビスマス、アンチモンおよびクロムからなる群のうちの少なくとも1種を含むものが挙げられる。
スズの化合物またはケイ素の化合物としては、例えば、酸素または炭素を含むものが挙げられ、スズまたはケイ素に加えて、上述した第2の構成元素を含んでいてもよい。
中でも、Sn系の負極活物質としては、コバルトと、スズと、炭素とを構成元素として含み、炭素の含有量が9.9質量%以上29.7質量%以下であり、かつスズとコバルトとの合計に対するコバルトの割合が30質量%以上70質量%以下であるSnCoC含有材料が好ましい。このような組成範囲において高いエネルギー密度を得ることができると共に、優れたサイクル特性を得ることができるからである。
このSnCoC含有材料は、必要に応じて更に他の構成元素を含んでいてもよい。他の構成元素としては、例えば、ケイ素、鉄、ニッケル、クロム、インジウム、ニオブ、ゲルマニウム、チタン、モリブデン、アルミニウム、リン(P)、ガリウムまたはビスマスが好ましく、2種以上を含んでいてもよい。容量またはサイクル特性を更に向上させることができるからである。
なお、このSnCoC含有材料は、スズと、コバルトと、炭素とを含む相を有しており、この相は結晶性の低いまたは非晶質な構造を有していることが好ましい。また、このSnCoC含有材料では、構成元素である炭素の少なくとも一部が、他の構成元素である金属元素または半金属元素と結合していることが好ましい。サイクル特性の低下はスズなどが凝集または結晶化することによるものであると考えられるが、炭素が他の元素と結合することにより、そのような凝集または結晶化を抑制することができるからである。
元素の結合状態を調べる測定方法としては、例えばX線光電子分光法(XPS)が挙げられる。XPSでは、炭素の1s軌道(C1s)のピークは、グラファイトであれば、金原子の4f軌道(Au4f)のピークが84.0eVに得られるようにエネルギー較正された装置において、284.5eVに現れる。また、表面汚染炭素であれば、284.8eVに現れる。これに対して、炭素元素の電荷密度が高くなる場合、例えば炭素が金属元素または半金属元素と結合している場合には、C1sのピークは、284.5eVよりも低い領域に現れる。すなわち、SnCoC含有材料について得られるC1sの合成波のピークが284.5eVよりも低い領域に現れる場合には、SnCoC含有材料に含まれる炭素の少なくとも一部が他の構成元素である金属元素または半金属元素と結合している。
なお、XPS測定では、スペクトルのエネルギー軸の補正に、例えばC1sのピークを用いる。通常、表面には表面汚染炭素が存在しているので、表面汚染炭素のC1sのピークを284.8eVとし、これをエネルギー基準とする。XPS測定では、C1sのピークの波形は、表面汚染炭素のピークとSnCoC含有材料中の炭素のピークとを含んだ形として得られるので、例えば市販のソフトウエアを用いて解析することにより、表面汚染炭素のピークと、SnCoC含有材料中の炭素のピークとを分離する。波形の解析では、最低束縛エネルギー側に存在する主ピークの位置をエネルギー基準(284.8eV)とする。
その他の負極活物質としては、例えば、リチウムを吸蔵および放出することが可能な金属酸化物または高分子化合物なども挙げられる。金属酸化物としては、例えば、チタン酸リチウム(Li4Ti512)などのチタンとリチウムとを含むリチウムチタン酸化物、酸化鉄、酸化ルテニウムまたは酸化モリブデンなどが挙げられる。高分子化合物としては、例えば、ポリアセチレン、ポリアニリンまたはポリピロールなどが挙げられる。
結着剤としては、例えば、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、スチレンブタジエンゴムおよびカルボキシメチルセルロースなどの樹脂材料、ならびにこれら樹脂材料を主体とする共重合体などから選択される少なくとも1種が用いられる。導電剤としては、正極活物質層21Bと同様の炭素材料などを用いることができる。
(セパレータ)
セパレータ23は、正極21と負極22とを隔離し、両極の接触による電流の短絡を防止しつつ、リチウムイオンを通過させるものである。セパレータ23は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリプロピレンまたはポリエチレンなどの樹脂製の多孔質膜によって構成されており、これらの2種以上の多孔質膜を積層した構造とされていてもよい。中でも、ポリオレフィン製の多孔質膜は短絡防止効果に優れ、かつシャットダウン効果による電池10の安全性向上を図ることができるので好ましい。特にポリエチレンは、100℃以上160℃以下の範囲内においてシャットダウン効果を得ることができ、かつ電気化学的安定性にも優れているので、セパレータ23を構成する材料として好ましい。他にも、化学的安定性を備えた樹脂を、ポリエチレンあるいはポリプロピレンと共重合またはブレンド化した材料を用いることができる。あるいは、多孔質膜は、ポリプロピレン層と、ポリエチレン層と、ポリプロピレン層とを順次に積層した3層以上の構造を有していてもよい。
また、セパレータ23は、基材である多孔質膜の片面または両面に樹脂層が設けられていてもよい。樹脂層は、無機物が担持された多孔性のマトリックス樹脂層である。これにより、耐酸化性を得ることができ、セパレータ23の劣化を抑制できる。マトリックス樹脂としては、例えば、ポリフッ化ビニリデン、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)、ポリテトラフルオロエチレンなどを用いることができ、また、これらの共重合体を用いることも可能である。
無機物としては、金属、半導体、またはこれらの酸化物、窒化物を挙げることができる。例えば、金属としては、アルミニウム、チタンなどを挙げることができ、半導体としては、ケイ素、ホウ素などを挙げることができる。また、無機物としては、実質的に導電性がなく、熱容量の大きいものが好ましい。熱容量が大きいと、電流発熱時のヒートシンクとして有用であり、電池10の熱暴走をより抑制することが可能になるからである。このような無機物としては、アルミナ(Al23)、ベーマイト(アルミナの一水和物)、タルク、窒化ホウ素(BN)、窒化アルミニウム(AlN)、二酸化チタン(TiO2)、酸化ケイ素(SiOx)などの酸化物または窒化物が挙げられる。なお、上述した無機物は、基材としての多孔質膜に含有されていてもよい。
無機物の粒径としては、1nm〜10μmの範囲内が好ましい。1nmより小さいと、入手が困難であり、また入手できたとしてもコスト的に見合わない。10μmより大きいと電極間距離が大きくなり、限られたスペースで活物質充填量が十分得られず電池容量が低くなる。
樹脂層は、例えば、次のようにして形成することができる。すなわち、マトリックス樹脂、溶媒および無機物からなるスラリーを基材(多孔質膜)上に塗布し、マトリックス樹脂の貧溶媒且つ上記溶媒の親溶媒浴中を通過させて相分離させ、その後、乾燥させる。
(電解質層)
電解質層24は、非水電解液と、この非水電解液を保持する保持体となる高分子化合物とを含み、高分子化合物は非水電解液により膨潤されている。高分子化合物の含有比率は適宜調整可能である。特にゲル状の電解質とする場合には、高いイオン伝導率を得ることができると共に、電池10の漏液を防止することができるので好ましい。
非水電解液は、例えば、溶媒と電解質塩とを含んでいる。溶媒としては、例えば、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オン、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、炭酸ブチレン、炭酸ビニレン、炭酸ジメチル、炭酸ジエチル、炭酸エチルメチル、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、酢酸メチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸プロピル、プロピオン酸ブチル、アセトニトリル、グルタロニトリル、アジポニトリル、メトキシアセトニトリル、3−メトキシプロピロニトリル、N,N−ジメチルフォルムアミド、N−メチルピロリジノン、N−メチルオキサゾリジノン、ニトロメタン、ニトロエタン、スルホラン、ジメチルスルフォキシド、リン酸トリメチル、リン酸トリエチル、エチレンスルフィト、およびビストリフルオロメチルスルホニルイミドトリメチルヘキシルアンモニウムなどの常温溶融塩が挙げられる。中でも、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オン、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、炭酸ビニレン、炭酸ジメチル、炭酸エチルメチルおよびエチレンスルフィトからなる群のうちの少なくとも1種を混合して用いるようにすれば、優れた充放電容量特性および充放電サイクル特性を得ることができるので好ましい。電解質層24が、電池特性を向上するために、公知の添加剤を含んでいてもよい。
電解質塩は、1種または2種以上の材料を混合して含んでいてもよい。電解質塩としては、例えば、六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)、ビス(ペンタフルオロエタンスルホニル)イミドリチウム(Li(C25SO2)2N)、過塩素酸リチウム(LiClO4)、六フッ化ヒ酸リチウム(LiAsF6)、四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF4)、トリフルオロメタンスルホン酸リチウム(LiSO3CF3)、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドリチウム(Li(CF3SO22N)、トリス(トリフルオロメタンスルホニル)メチルリチウム(LiC(SO2CF33)、塩化リチウム(LiCl)および臭化リチウム(LiBr)が挙げられる。
高分子化合物としては、例えば、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体、ポリテトラフルオロエチレン、ポリヘキサフルオロプロピレン、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリフォスファゼン、ポリシロキサン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリル−ブタジエンゴム、ポリスチレンまたはポリカーボネートが挙げられる。特に電気化学的な安定性の点からはポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン、ポリヘキサフルオロプロピレンまたはポリエチレンオキサイドが好ましい。
なお、セパレータ23の樹脂層の説明で述べた無機物と同様の無機物が、電解質層24に含まれていてもよい。より耐熱性を向上できるからである。
電池10は以上のように構成されている。この電池10は、完全充電時における開回路電圧(すなわち電池電圧)が、例えば、例えば2.80V以上6.00V以下または3.60V以上6.00V以下、好ましくは4.25V以上6.00V以下または4.20V以上4.50V以下、さらに好ましくは4.30V以上4.55V以下の範囲内になるように設計されていてもよい。完全充電時における開回路電圧が、例えば正極活物質として層状岩塩型リチウム複合酸化物などを用いた電池において4.25V以上とされる場合は、4.20Vの電池と比較して、同じ正極活物質であっても単位質量当たりのリチウムの放出量が多くなるので、それに応じて正極活物質と負極活物質との量が調整され、高いエネルギー密度が得られるようになっている。
上述の構成を有する電池10では、充電を行うと、例えば、正極活物質層21Bからリチウムイオンが放出され、電解液を介して負極活物質層22Bに吸蔵される。また、放電を行うと、例えば、負極活物質層22Bからリチウムイオンが放出され、電解液を介して正極活物質層21Bに吸蔵される。なお、本開示においては、図5Cに示すように、第1正極部21Mから第2正極部21Nが延出する方向と、第1負極部22Mから第2負極部22Nが延出方向は同じである。
[1.2 電池の製造方法]
次に、本開示の第1の実施形態に係る電池10の製造方法の一例について説明する。
(正極の作製工程)
正極21を以下のようにして作製する。まず、例えば、正極活物質と、導電剤と、結着剤とを混合して正極合剤を調製し、この正極合剤をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)などの溶剤に分散させてペースト状の正極合剤スラリーを作製する。次に、この正極合剤スラリーを帯状の正極集電体21Aに塗布し溶剤を乾燥させ、ロールプレス機などにより圧縮成型することにより正極活物質層21Bを形成し、帯状の正極21を作製する。なお、正極活物質層21Bは第1正極部21Mの全域に設けられているのではなく、絶縁層30が形成される領域以外の領域に形成されている。
そして、正極21を第2正極部21Nが形成されつつ、さらに、第1正極部21Mにおける第2正極部21Nが延出している側の全幅に絶縁層30が存在するように打ち抜く。
次に、正極21の第1正極部21Mの端に正極集電体21Aを構成する箔が露出した領域が残らないように絶縁層30を形成するため、N−メチルピロリドン(NMP)溶液にポリフッ化ビニリデン(PVdF)を5質量%溶解させたものに無機粒子を25質量%分散させたものを塗布する。そして、溶剤を乾燥させたのち、ロール状に巻き取り、正極21とする。このようにして、第1正極部21Mの一端側に第2正極部21Nが形成され、さらに絶縁層30を有する図5Aに示すような正極21を形成する。なお、絶縁層30はテープの貼付で形成するのではなく、塗布により形成するのが好ましい。絶縁層30は厚く形成する必要はなく、テープの貼付より塗布の方が絶縁層30を薄く形成することが可能だからである。次に、正極21に、溶媒と、電解質塩と、高分子化合物と、混合溶剤とを含む前駆溶液を塗布し、混合溶剤を揮発させて電解質層24を形成する。次に、この正極21を電池素子11に応じた形状に裁断する。なお、正極21を裁断後に電解質層24を形成するようにしてもよい。
(負極の作製工程)
負極22を以下のようにして作製する。まず、例えば、負極活物質と、結着剤とを混合して負極合剤を調製し、この負極合剤をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)またはメチルエチルケトン(MEK)などの溶剤に分散させてペースト状の負極合剤スラリーを作製する。次に、この負極合剤スラリーを帯状の負極集電体22Aに塗布し溶剤を乾燥させ、ロールプレス機などにより圧縮成型することにより負極活物質層22Bを形成し、帯状の負極22を作製する。次に、負極22に、溶媒と、電解質塩と、高分子化合物と、混合溶剤とを含む前駆溶液を塗布し、混合溶剤を揮発させて電解質層24を形成する。次に、この負極22を電池素子11に応じた形状に裁断する。なお、負極22を裁断後に電解質層24を形成するようにしてもよい。
(電池素子の作製工程)
電池素子11を以下のようにして作製する。まず、ポリプロピレン製微多孔フィルムなどを矩形状に切断し、セパレータ23を作製する。次に、上述のようにして得られた複数枚の正極21、負極22およびセパレータ23を、例えば図3に示すように、セパレータ23、正極21、セパレータ23、負極22、セパレータ23、・・・、セパレータ23、負極22、セパレータ23、正極21、セパレータ23の順で積層して、扁平形状を有する電池素子11を作製する。次に、積層した複数の正極21の第2正極部21N同士を接合するとともに、この接合した第2正極部21Nに対して正極リード14Aを電気的に接続する。また、積層した複数の負極22の第2負極部22N同士を接合するとともに、この接合した第2負極部22Nに対して負極リード14Bを電気的に接続する。接続の方法としては、例えば、超音波溶接、抵抗溶接、半田付けなどが挙げられるが、熱による接続部のダメージを考慮すると、超音波溶接、抵抗溶接などの熱影響の少ない方法を用いることが好ましい。
(電池素子の封止工程)
次に、外装材12の収容部16に電池素子11を収容した後、外装材12を中央から折り返して、外装材12の間に電池素子11を挟み込みつつ、外装材12を重ね合わせる。その際、正極リード14Aおよび負極リード14Bと外装材12との間には密着フィルム15A、15Bを挿入する。なお、正極リード14A、負極リード14Bにそれぞれ密着フィルム15A、15Bを予め設けておくようにしてもよい。次に、電池素子11の周囲のうちトップ側およびサイド側にて、重ね合わせた外装材12の熱融着樹脂層同士を熱融着により貼り合わせる。これにより、電池素子11が外装材12により封止され、電池10が得られる。
(ヒートプレス工程)
次に、必要に応じてヒートプレスにより電池10を成型する。より具体的には、電池10を加圧しながら、常温より高い温度で加熱する。これにより、電解質層24を構成する電解質などを正極活物質層21Bおよび負極活物質層22Bに含浸させるとともに、電解質層24と正極21および負極22との密着性を高めることができる。また、正極活物質同士および負極活物質同士の密着性を高め、正極活物質および負極活物質の接触抵抗を低下させることができる。
以上のようにして本開示に係る電池10が製造される。
<2.実施例>
以下、実施例により本開示を具体的に説明するが、本開示はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
図6Aに示すように、正極21における絶縁層30は、第1正極部21M上における第2正極部21N側の一端(以下、第1絶縁層一端部と称する)から第1正極部21M上における絶縁層30の端(以下、絶縁層他端部と称する。)までの寸法を2mmとした。第2正極部21N上における絶縁層30の端(以下、第2絶縁層一端部と称する。)から絶縁層他端部までの寸法を4mmとした。そして、第1正極部21Mにおける第2正極部21Nが延出する側の一端(以下、正極縁部と称する。)と、第1負極部22Mにおける第2負極部22Nが延出する側の一端(以下、負極縁部と称する。)とのクリアランスが0mmである二次電池を作製した。
(実施例2)
図6Bに示すように、正極21における絶縁層30は、第1絶縁層一端部から絶縁層他端部までの寸法が2mmであり、第2絶縁層一端部から他端部までの寸法が4mmであり、正極縁部と負極縁部とのクリアランスが−2mmであり、負極22に対して正極21がはみ出た状態の二次電池を作製した。
(実施例3)
図7に示すように、正極21における絶縁層30は、第1絶縁層一端部から絶縁層他端部までの寸法が2mmであり、第2絶縁層一端部から他端部までの寸法が4mmであり、正極縁部と負極縁部とのクリアランスが+2mmであり、正極21に対して負極22がはみ出た状態の二次電池を作製した。
(比較例1)
図8Aに示すように、正極21における絶縁層30は、第1絶縁層一端部から絶縁層他端部までの寸法が2mmであり、第2絶縁層一端部から他端部までの寸法が4mmであり、正極縁部と負極縁部とのクリアランスが−3mmであり、負極22に対して正極21がはみ出た状態の二次電池を作製した。
(比較例2)
図8Bに示すように、正極21に絶縁材層を形成せず、正極縁部と負極縁部とのクリアランスが−2mmであり、負極22に対して正極21がはみ出た状態の二次電池を作製した。
上述のようにして得られた実施例1〜3、比較例1、2の二次電池に対して、充放電サイクルを実施し、Li析出の有無を確認した。
実施例1では、正極21に負極22との未対向部分が存在しないため、負極端へのLi析出は確認されず、電池性能に影響がないことが確認された。
実施例2では、正極21における負極22との未対向部分には絶縁層30があり、正極活物質層21Bが存在しないため、負極端へのLi析出などは確認されず、電池性能に影響がないことが確認された。
実施例3では、正極21における負極22との未対向部分が存在しないため、負極端へのLi析出などは確認されず、電池性能に影響がないことが確認された。
比較例1では、正極21における負極22と未対向部分に正極活物質層21Bが存在し、充放電サイクルで負極端へのLi析出が確認され、局所的なセル厚みの増大が確認された。
比較例2では、正極21における負極22との未対向部分に正極活物質層21Bが存在し、充放電サイクルで負極端へのLi析出が確認され、局所的なセル厚みの増大が確認された。
以上の結果から、本開示における二次電池10は、正極21と負極22の積層ズレによって正極21が負極22からはみ出た状態でもLi析出が発生しない範囲が存在するため、正極21と負極22の積層ズレの許容範囲が大きくなっている。よって、二次電池10の製造工程において正極21と負極22との積層においてズレが許容されるため、積層タクトの向上、生産効率の向上を図ることが可能となる。
なお、本開示においては、絶縁層30は第1正極部21Mのみでなく、第2正極部21Nにおける第1正極部21M側の一部にも形成されている。これにより、正極21と負極22との積層ズレの許容範囲を第2正極部21Nに形成した絶縁層30の分さらに拡大させることができる。
また、正極集電体21Aにおいて正極合剤を塗布する領域の端部にまで絶縁層30が存在するため、正極集電体21Aを構成する箔と負極活物質が対向することによる短絡の発生を防ぐことができる。さらに、絶縁層30を正極集電体21Aが露出する第2正極部21N上にまで形成することで、折り曲げなどによる正極21、負極22の短絡を防ぐことができる。
なお、上述の実施例では絶縁層30の第1絶縁層一端部から絶縁層他端部までの寸法を2mmとしたが、その寸法は2mmには限られず、1mm以上3mm以下であればどのような寸法であってもよい。上述の実施例において絶縁層30の第1絶縁層一端部から絶縁層他端部までの寸法を2mmとしたのは、通常、正極21と負極22との積層に用いられる装置の積層の精度が±1mmであることによる。絶縁層30の第1絶縁層一端部から絶縁層他端部までの寸法を2mmとすれば、積層のズレの±1mmを許容することができる。なお、第1絶縁層一端部は、特許請求の範囲における「絶縁層の第1正極部上における第2正極部側の一端」に相当するものである。
以上、本開示の実施形態およびその変形例、ならびに実施例について具体的に説明したが、本開示は、上述の実施形態およびその変形例、ならびに実施例に限定されるものではなく、本開示の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、上述の実施形態およびその変形例、ならびに実施例において挙げた構成、方法、工程、形状、材料および数値などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる構成、方法、工程、形状、材料および数値などを用いてもよい。
また、上述の実施形態およびその変形例、ならびに実施例の構成、方法、工程、形状、材料および数値などは、本開示の主旨を逸脱しない限り、互いに組み合わせることが可能である。
図9A、図9Bに示すように、第2正極部21Nの第1正極部21Mからの延出方向は負極22の第2負極部22Nの延出方向とは異なる方向であってもよい。
さらに、正極21および負極22の形状は四角形に限られず、図9Cに示すように五角形状でもよいし、四角形および五角形以外の多角形状、円状、楕円形状などであってもよい。
<3.応用例1>
「応用例としての車両における蓄電システム」
本開示を車両用の蓄電システムに適用した例について、図10を参照して説明する。図10に、本開示が適用されるシリーズハイブリッドシステムを採用するハイブリッド車両の構成の一例を概略的に示す。シリーズハイブリッドシステムはエンジンで動かす発電機で発電された電力、あるいはそれをバッテリーに一旦貯めておいた電力を用いて、電力駆動力変換装置で走行する車である。
このハイブリッド車両7200には、エンジン7201、発電機7202、電力駆動力変換装置7203、駆動輪7204a、駆動輪7204b、車輪7205a、車輪7205b、バッテリー7208、車両制御装置7209、各種センサ7210、充電口7211が搭載されている。バッテリー7208に対して、上述した本開示の蓄電装置が適用される。
ハイブリッド車両7200は、電力駆動力変換装置7203を動力源として走行する。電力駆動力変換装置7203の一例は、モータである。バッテリー7208の電力によって電力駆動力変換装置7203が作動し、この電力駆動力変換装置7203の回転力が駆動輪7204a、7204bに伝達される。なお、必要な個所に直流−交流(DC−AC)あるいは逆変換(AC−DC変換)を用いることによって、電力駆動力変換装置7203が交流モータでも直流モータでも適用可能である。各種センサ7210は、車両制御装置7209を介してエンジン回転数を制御したり、図示しないスロットルバルブの開度(スロットル開度)を制御したりする。各種センサ7210には、速度センサ、加速度センサ、エンジン回転数センサなどが含まれる。
エンジン7201の回転力は発電機7202に伝えられ、その回転力によって発電機7202により生成された電力をバッテリー7208に蓄積することが可能である。
図示しない制動機構によりハイブリッド車両が減速すると、その減速時の抵抗力が電力駆動力変換装置7203に回転力として加わり、この回転力によって電力駆動力変換装置7203により生成された回生電力がバッテリー7208に蓄積される。
バッテリー7208は、ハイブリッド車両の外部の電源に接続されることで、その外部電源から充電口211を入力口として電力供給を受け、受けた電力を蓄積することも可能である。
図示しないが、二次電池に関する情報に基いて車両制御に関する情報処理を行なう情報処理装置を備えていても良い。このような情報処理装置としては、例えば、電池の残量に関する情報に基づき、電池残量表示を行う情報処理装置などがある。
なお、以上は、エンジンで動かす発電機で発電された電力、或いはそれをバッテリーに一旦貯めておいた電力を用いて、モーターで走行するシリーズハイブリッド車を例として説明した。しかしながら、エンジンとモーターの出力がいずれも駆動源とし、エンジンのみで走行、モーターのみで走行、エンジンとモーター走行という3つの方式を適宜切り替えて使用するパラレルハイブリッド車に対しても本開示は有効に適用可能である。さらに、エンジンを用いず駆動モータのみによる駆動で走行する所謂、電動車両に対しても本開示は有効に適用可能である。
<4.応用例2>
「応用例としての住宅における蓄電システム」
本開示を住宅用の蓄電システムに適用した例について、図11を参照して説明する。例えば住宅9001用の蓄電システム9100においては、火力発電9002a、原子力発電9002b、水力発電9002c等の集中型電力系統9002から電力網9009、情報網9012、スマートメータ9007、パワーハブ9008等を介し、電力が蓄電装置9003に供給される。
これと共に、家庭内発電装置9004等の独立電源から電力が蓄電装置9003に供給される。蓄電装置9003に供給された電力が蓄電される。蓄電装置9003を使用して、住宅9001で使用する電力が給電される。住宅9001に限らずビルに関しても同様の蓄電システムを使用できる。
住宅9001には、発電装置9004、電力消費装置9005、蓄電装置9003、各装置を制御する制御装置9010、スマートメータ9007、各種情報を取得するセンサー9011が設けられている。各装置は、電力網9009および情報網9012によって接続されている。発電装置9004として、太陽電池、燃料電池等が利用され、発電した電力が電力消費装置9005および/または蓄電装置9003に供給される。電力消費装置9005は、冷蔵庫9005a、空調装置9005b、テレビジョン受信機9005c、風呂9005d等である。さらに、電力消費装置9005には、電動車両9006が含まれる。電動車両9006は、電気自動車9006a、ハイブリッドカー9006b、電気バイク9006cである。
蓄電装置9003に対して、上述した本開示のバッテリユニットが適用される。蓄電装置9003は、二次電池又はキャパシタから構成されている。例えば、リチウムイオン電池によって構成されている。リチウムイオン電池は、定置型であっても、電動車両9006で使用されるものでも良い。スマートメータ9007は、商用電力の使用量を測定し、測定された使用量を、電力会社に送信する機能を備えている。電力網9009は、直流給電、交流給電、非接触給電の何れか一つまたは複数を組み合わせても良い。
各種のセンサー9011は、例えば人感センサー、照度センサー、物体検知センサー、消費電力センサー、振動センサー、接触センサー、温度センサー、赤外線センサー等である。各種センサー9011により取得された情報は、制御装置9010に送信される。センサー9011からの情報によって、気象の状態、人の状態等が把握されて電力消費装置9005を自動的に制御してエネルギー消費を最小とすることができる。さらに、制御装置9010は、住宅9001に関する情報をインターネットを介して外部の電力会社等に送信することができる。
パワーハブ9008によって、電力線の分岐、直流交流変換等の処理がなされる。制御装置9010と接続される情報網9012の通信方式としては、UART(Universal Asynchronous Receiver-Transmitter:非同期シリアル通信用送受信回路)等の通信インターフェースを使う方法、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Wi−Fi等の無線通信規格によるセンサーネットワークを利用する方法がある。Bluetooth(登録商標)方式は、マルチメディア通信に適用され、一対多接続の通信を行うことができる。ZigBee(登録商標)は、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers) 802.15.4の物理層を使用するものである。IEEE802.15.4は、PAN(Personal Area Network) またはW(Wireless)PANと呼ばれる短距離無線ネットワーク規格の名称である。
制御装置9010は、外部のサーバ9013と接続されている。このサーバ9013は、住宅9001、電力会社、サービスプロバイダーの何れかによって管理されていても良い。サーバ9013が送受信する情報は、たとえば、消費電力情報、生活パターン情報、電力料金、天気情報、天災情報、電力取引に関する情報である。これらの情報は、家庭内の電力消費装置(たとえばテレビジョン受信機)から送受信しても良いが、家庭外の装置(たとえば、携帯電話機等)から送受信しても良い。これらの情報は、表示機能を持つ機器、たとえば、テレビジョン受信機、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)等に、表示されても良い。
各部を制御する制御装置9010は、CPU(Central Processing Unit )、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等で構成され、この例では、蓄電装置9003に格納されている。制御装置9010は、蓄電装置9003、家庭内発電装置9004、電力消費装置9005、各種センサー9011、サーバ9013と情報網9012により接続され、例えば、商用電力の使用量と、発電量とを調整する機能を有している。なお、その他にも、電力市場で電力取引を行う機能等を備えていても良い。
以上のように、電力が火力9002a、原子力9002b、水力9002c等の集中型電力系統9002のみならず、家庭内発電装置9004(太陽光発電、風力発電)の発電電力を蓄電装置9003に蓄えることができる。したがって、家庭内発電装置9004の発電電力が変動しても、外部に送出する電力量を一定にしたり、または、必要なだけ放電するといった制御を行うことができる。例えば、太陽光発電で得られた電力を蓄電装置9003に蓄えると共に、夜間は料金が安い深夜電力を蓄電装置9003に蓄え、昼間の料金が高い時間帯に蓄電装置9003によって蓄電した電力を放電して利用するといった使い方もできる。
なお、この例では、制御装置9010が蓄電装置9003内に格納される例を説明したが、スマートメータ9007内に格納されても良いし、単独で構成されていても良い。さらに、蓄電システム9100は、集合住宅における複数の家庭を対象として用いられてもよいし、複数の戸建て住宅を対象として用いられてもよい。
また、本開示は以下の構成を採用することもできる。
(1)
第1正極部と該第1正極部から延出する第2正極部とを備え、正極活物質層が設けられた正極と、第1負極部と該第1負極部から延出する第2負極部とを備え、負極活物質層が設けられた負極とがセパレータを介して交互に積層され、
前記第1正極部における前記第2正極部側の全幅に絶縁層が形成されている
電池。
(2)
さらに前記第2正極部における前記第1正極側の一部に前記絶縁層が形成されている(1)に記載の電池。
(3)
前記絶縁層は、樹脂材料を含む(1)または(2)に記載の電池。
(4)
前記絶縁層は、無機粒子を含む(3)に記載の電池。
(5)
前記絶縁層は、塗布により形成される(1)から(4)のいずれかに記載の電池。
(6)
前記絶縁層の前記第1正極部上における前記第2正極部側の一端から前記絶縁層の前記第1正極部上の他端までの寸法が1mm以上である(1)から(5)のいずれかに記載の電池。
(7)
前記第1正極部における前記第2正極部が延出する側の一端と、前記第1負極部における前記第2負極部が延出する側の一端とのクリアランスが2mm以下である(1)から(6)のいずれかに記載の電池。
(8)
前記正極の前記第2正極部は、前記負極の前記第2負極部と同方向に延出している(1)から(7)のいずれかに記載の電池。
(9)
前記正極の前記第2正極部は、前記負極の前記第2負極部と異なる方向に延出している(1)から(7)のいずれかに記載の電池。
(10)
前記第1正極部および前記第1負極部の平面視形状は、三角形以上の多角形状である(1)から(9)のいずれかに記載の電池。
(11)
前記正極のうち前記正極活物質層が設けられた領域の対向部には、前記負極の負極活物質層が存在する(1)から(10)のいずれかに記載の電池。
(12)
(1)から(11)のいずれかに記載の電池を備える電動車両。
(13)
(1)から(11)のいずれかに記載の電池を備える蓄電システム。
10 電池
11 電池素子
12 外装材
13 潤滑剤
14A 正極リード
14B 負極リード
21 正極
21A 正極集電体
21B 正極活物質層
22 負極
30 絶縁層

Claims (13)

  1. 第1正極部と該第1正極部から延出する第2正極部とを備え、正極活物質層が設けられた正極と、第1負極部と該第1負極部から延出する第2負極部とを備え、負極活物質層が設けられた負極とがセパレータを介して交互に積層され、
    前記第1正極部における前記第2正極部側の全幅に絶縁層が形成されている
    電池。
  2. さらに前記第2正極部における前記第1正極側の一部に前記絶縁層が形成されている
    請求項1に記載の電池。
  3. 前記絶縁層は、樹脂材料を含む
    請求項1に記載の電池。
  4. 前記絶縁層は、無機粒子を含む
    請求項3に記載の電池。
  5. 前記絶縁層は、塗布により形成される
    請求項1に記載の電池。
  6. 前記絶縁層の前記第1正極部上における前記第2正極部側の一端から前記絶縁層の前記第1正極部上の他端までの寸法が1mm以上である
    請求項1に記載の電池。
  7. 前記第1正極部における前記第2正極部が延出する側の一端と、前記第1負極部における前記第2負極部が延出する側の一端とのクリアランスが2mm以下である
    請求項1に記載の電池。
  8. 前記正極の前記第2正極部は、前記負極の前記第2負極部と同方向に延出している
    請求項1に記載の電池。
  9. 前記正極の前記第2正極部は、前記負極の前記第2負極部と異なる方向に延出している
    請求項1に記載の電池。
  10. 前記第1正極部および前記第1負極部の平面視形状は、三角形以上の多角形状である
    請求項1に記載の電池。
  11. 前記正極のうち前記正極活物質層が設けられた領域の対向部には、前記負極の負極活物質層が存在する
    請求項1に記載の電池。
  12. 請求項1に記載の電池を備える電動車両。
  13. 請求項1に記載の電池を備える蓄電システム。
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