JPWO2018062356A1 - レドックスフロー電池 - Google Patents

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Abstract

このレドックスフロー電池では、イオン交換膜と、液流入層と、電極と、集電板とをこの順で積層するように備え、前記電極は、面方向に並置された複数の電極片からなり、隣りあう前記電極片間に、電解液を液流入層に供給する液供給路が設けられ、電解液が前記電極内を電極のイオン交換膜側の面から集電板側の面へ通過する。

Description

本発明は、レドックスフロー電池に関する。
本願は、2016年9月30日に、日本に出願された特願2016−192698号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
レドックスフロー電池は、全体のエネルギー効率を高めるために、内部抵抗(セル抵抗)の低減、電解液を電極に透過させる際の圧力損失の低減が求められている。
例えば、特許文献1には、電解液が電極の面に対して垂直方向に流れると面内方向に流れるより、圧力損失が大幅に低減できるレドックスフロー電池が開示されている。
特表2015−530709号公報
特許文献1に開示されている、電解液を電極の面に対して垂直方向に流すレドックスフロー電池は、イオン交換膜と電極との間に電解液流入領域が設けられ、さらに電解液流入領域に流路も設けられ、イオン交換膜と電極とが前記流路により隔てられた構造を有する。そのため、セル抵抗率が低いレドックスフロー電池にはなり難いものであった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、電解液を電極に対して垂直方向に流すにもかかわらず、セル抵抗率が低いレドックスフロー電池を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を提供する。
(1)本発明の一態様に係るレドックスフロー電池は、イオン交換膜と、液流入層と、電極と、集電板とをこの順で積層するように備え、前記電極は、面方向に並置された複数の電極片からなり、隣りあう前記電極片間に、電解液を液流入層に供給する液供給路が設けられ、電解液が前記電極内を電極のイオン交換膜側の面から集電板側の面へ通過する。
(2)液流出層を前記電極と前記集電板との間に備える(1)に記載のレドックスフロー電池。
(3)上記(1)又は(2)に記載のレドックスフロー電池において、前記複数の電極片の各々は長方形状を有し、電極片の長辺に沿って液供給路が設けられ、電極片の短辺の長さは5〜70mmであってもよい。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかに記載のレドックスフロー電池において、電極片の有効面積比が60%以上であってもよい。ここで、前記有効面積比とは、(前記複数の電極片の有効電極面積の和)/{(前記複数の電極片の面積の和)+(前記複数の電極片間の部分の面積の和)}である。
(5)上記(1)〜(4)のいずれか一つに記載のレドックスフロー電池において、液流入層の厚みが、電極片の短辺長さの1/150〜1/20であってもよい。
(6)上記(1)〜(5)のいずれか一つに記載のレドックスフロー電池において、前記液流入層の厚さは、0.1〜0.9mmであってもよい。
(7)イオン交換膜に対し正極側及び負極側のいずれも上記(1)〜(6)のいずれか一つに記載の構造を有してもよい。
本発明により、セル抵抗率が低いレドックスフロー電池を提供することができる。
本発明の一実施形態にかかるレドックスフロー電池の断面模式図である。 セルフレーム内に収納された集電板を積層方向から平面視した平面模式図である。 図2で示した集電板の上に電極を配置した、本発明の一実施形態に係るレドックスフロー電池の断面模式図であり、(a)は図2のX−X線で切った断面模式図であり、(b)は図2のY−Y線で切った断面模式図である。
以下、レドックスフロー電池について、図を適宜参照しながら詳細に説明する。以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などは実際とは異なっていることがある。以下の説明において例示される材質、寸法等は一例であって、本発明はそれらに限定されるものではなく、本発明の効果を奏する範囲で適宜変更して実施することが可能である。
図1に示すレドックスフロー電池100は、イオン交換膜10と、集電板20と、電極30とを有する。集電板20と電極30とは、セルフレーム40によって外周を囲まれている。電極30は、イオン交換膜10と集電板20とセルフレーム40によって形成された電極室K内に設けられている。セルフレーム40は、電極室Kに供給される電解液が、外部に漏れだすのを防ぐ。
なお、図1では示していないが、イオン交換膜10と電極30との間に液流入層が設けられている。また、電極30と集電板との間に液流出層が設けられる場合もある。
図1に示すレドックスフロー電池100は、複数のセルCEが積層されたセルスタック構造を有する。セルCEの積層数は、用途に応じて適宜変更することができ、単セルのみとしてもよい。セルCEを複数直列接続することで、実用的な電圧が得られる。一つのセルCEは、イオン交換膜10と、イオン交換膜10を挟む正極及び負極として機能する二つの電極30と、二つの電極30を挟む集電板20とからなる。
以下、セルCEが積層されるセルスタック構造の積層方向を「積層方向」あるいは「面直方向」あるいは「垂直方向」、セルスタック構造の積層方向に垂直な面方向を「面内方向」と言うことがある。
<イオン交換膜>
イオン交換膜10は、陽イオン交換膜もしくは陰イオン交換膜を用いることができる。陽イオン交換膜は、具体的には、スルホン酸基を有するパーフルオロカーボン重合体、スルホン酸基を有する炭化水素系高分子化合物、リン酸などの無機酸をドープさせた高分子化合物、一部がプロトン伝導性の官能基で置換された有機/無機ハイブリッドポリマー、高分子マトリックスにリン酸溶液や硫酸溶液を含浸させたプロトン伝導体が挙げられる。これらのうち、スルホン酸基を有するパーフルオロカーボン重合体が好ましく、ナフィオン(登録商標)がより好ましい。
イオン交換膜の厚さは特に限定するものではないが、例示すれば、150μm以下であれば好適に用いることができる。イオン交換膜の厚さは120μm以下がより好ましく、更に60μm以下がさらに好ましい。イオン交換膜の厚さの下限値としては、20μmを例示することができる。
以下、実施形態の説明は、陽イオン交換膜の場合で説明する。
<集電板>
集電板20は、電極30に電子を授受する役割を持つ集電体である。集電板20は、その両面が集電体として使用できるものである場合、双極板と言われることもある。
集電板20は、導電性を有する材質を用いることができる。例えば炭素を含有する導電性材料を用いることができる。具体的には、黒鉛と有機高分子化合物とからなる導電性樹脂、もしくは黒鉛の一部をカーボンブラックとダイヤモンドライクカーボンの少なくとも1つに置換した導電性樹脂、カーボンと樹脂とを混練成形した成形材が挙げられる。これらのうち、カーボンと樹脂とを混練成形した成形材を用いることが好ましい。
集電板20は、その電極側の面に、液流入層としてあるいは液流入層の一部として、例えば、図2のように電解液が流通する排出溝A,Bを設けてもよい。
<供給路>
供給路23は図3に示す通り、平面視で、隣り合う電極片31A、31Bの間及び両端に配置する。電解液がこの供給路23を通って液流入層に供給される。なお、電極片及び液流入層の詳細については後述する。
図3は、図2で示した集電板20の上に、イオン交換膜10、液流入層32、電極片31および液流出層33を配置した、本発明の一実施形態に係るレドックスフロー電池の断面模式図であり、図3(a)は図2のX−X線で切った断面模式図であり、図3(b)は図2のY−Y線で切った断面模式図である。
後述するように電極片31が長方形状をしている場合、供給路23は電極片の長辺に沿って配置するのが、電解液が液流入層32を通過する距離を短くできるため、好ましい。前記電解液が液流入層32を通過する距離を短くすることにより、電解液が液流入層32を通過するために必要な圧力を低減することができ、液流入層32の厚さを薄くしてセル抵抗率の増加を抑制することができる。
<電極>
本実施形態で用いる電極は、複数に分割され、複数に分割された個々の電極を電極片と言う。単に「電極」と言う場合は、電極片の総称であり、電極は面方向に並置された複数の電極片からなる。
図3に示す電極片31は、集電板20に形成した液排出用の2つの流路網(排出溝A,Bを含む)のそれぞれの上に配置すると共に面方向に並置された2つの電極片31A、31Bからなる。
従来、レドックスフロー電池では、電極を2つ以上に分割すると、電池反応を生じる有効電極面積が小さくなるため、電極の分割は有効とは考えられていなかった。
図3に示すように、電極を分割すると電極片間に電極として機能しない隙間(図3では、供給路壁21A−供給路23−供給路壁21Bの幅に相当)が形成される。その部分の電極の面積が減少するため、実質的に電池反応に寄与する電極片の面積(以下、「有効電極面積」ということがある)が小さくなる。なお、「分割した場合の合計の有効電極面積」を「分割しなかった場合の有効電極面積」で除した値を、以下「有効面積比」と言うことがある。
図2及び図3を参照すると、本実施形態のレドックスフロー電池においては、供給路23から液流入層32に供給された電解液が、電極片31を通過して集電板20側に抜けていく。電極を電極片31として複数に分割すると、液流入層32の幅w(図2参照)が狭くなるので、電解液は供給路23から電極片31に至る際に電解液が液流入層32を流れる距離が短くなる。これは、電解液がより低い流路抵抗で電極片31に供給されることを意味する。また、液流入層32では電解液は面方向に流れて電極片31に至るので、液流入層32の厚さが薄いと流路抵抗が高くなる。しかし、液流入層32を面方向に流れる距離が短くなると流路抵抗が下がるのでその分、液流入層32を薄くすることができる。液流入層32の厚さを薄くすることができれば、電極片31をイオン交換膜に近づけることができ、水素イオンの移動距離を短くできるのでセル抵抗率の低下につながる。以下、電極片電解液がより低い流路抵抗で電極に供給できる効果や電極片31をイオン交換膜に近づけることができる効果を「分割効果」と呼ぶことがある。
通常、電極片31を複数に分割し、隣り合う前記電極片間に、電解液の供給路23を設ける構成とすれば、電極片31の有効面積が低下することになるから、セル抵抗率が上昇すると考える。しかし、図2及び図3に本発明の一例を示したが、電極片31を電極片31A,31Bに分割したことで電池反応を生じる有効電極面積が減少する効果に対して、「分割効果」を大きくすることができれば、セル抵抗率を低下させることができる。
<電極片>
電極片31は、炭素繊維を含む導電性シートを用いることができる。ここで言う炭素繊維とは、繊維状炭素であり、例えばカーボンファイバー、カーボンナノチューブ等が挙げられる。電極31が炭素繊維を含むことで、電解液と電極31の接触面積を増し、レドックスフロー電池100の反応性が高まる。特に径が1μm以下のカーボンナノチューブを含む場合、カーボンナノチューブの繊維径が小さいため接触面積を大きくすることが出来、好ましい。また径が1μm以上のカーボンファイバーを含む場合、その導電性シートが強く破れにくくなり、好ましい。炭素繊維を含む導電性のシートとしては、例えば、カーボンフェルト、カーボンペーパー、カーボンナノチューブシート等を用いることができる。
電極片31を、平均繊維径1μm以下のカーボンナノチューブを含む導電性シートからなるものなど、高比表面積の電極とする場合、電解液の通液性は高くない。これより通液性の良い液流入層32をイオン交換膜側に備える。液流入層32の詳細は後述する。
電極片を構成する複数の電極片の各々は長方形状を有し、短辺の長さ(幅)は5mm〜70mmが好ましく、10mm〜50mmがより好ましく、10mm〜30mmがさらに好ましい。電極片の幅を、前記範囲の下限以上とすることで製造しやすく、前記範囲の上限以下とすることで電解液の流路抵抗を下げ液流入層の厚さを薄くし、セル抵抗率を下げることができる。
また、有効面積比は、60%以上が好ましく、70%以上がより好ましく、75%以上がさらに好ましい。有効面積比は、電解液の供給路が確保できる限り100%にできるだけ近い方がよい。電解液の供給路が確保できる有効面積比の上限値としては、例えば99%を示すことができる。
<液流入層>
液流入層32は、電極片片31へ電解液を供給するために設けられた部材である。
図3に示した液流入層32は供給路23で分割された構成(複数の要素からなる構成)であるが、セル全体に1枚で構成されてもよい。
液流入層32は、電極片31と比較して、電解液が流れやすい構成を有する。電解液の流れやすさは、ダルシー則の透過率により評価することができる。ダルシー則は多孔性媒体の透過率を表すのに用いられるが、本発明では便宜上多孔質材料以外の部材にも適用する。その際、不均一で異方性のある部材については、最も低い透過率となる方向の透過率を採用する。
液流入層32内のダルシー則透過率(以下、単に透過率と呼ぶ場合がある)は、電極片31の透過率と比較して、例えば50倍以上であることが好ましく、100倍以上であることがより好ましい。ここでダルシー則の透過率k(m)は、粘度μ(Pa・sec)の液を通液させる部材の断面積S(m)、部材の長さL(m)と、流量Q(m/sec)を通液した際の部材の液流入側と液流出側の差圧ΔP(Pa)から、次式で表される液体の透過流束(m/sec)の関係より算出される。なお、液流入部材内が空間からなる場合は、レドックスフロー電池に組み込んだ状態で、空間の通液方向に対して垂直な断面積を「通液させる部材の断面積S」と規定する。
Figure 2018062356
液流入層32内の透過率とは、電極片片31のシート面を基準とする面内方向(シート面に平行な方向)での透過率であり、電極片片31の透過率とは、電極片31のシート面を基準とする法線方向(シート面に直交する方向)での透過率である。
電極片31の透過率と比較して、液流入層32内の透過率が十分高い場合、換言すると、この液流入層32を電解液が通過するために必要な圧力が、電極片31を電解液が通過するために必要な圧力に比べ十分低い場合、電極片31に均一に電解液が供給されるので好ましい。
液流入層32の厚み(組み込み前)は、0.1mm以上、0.9mm以下とすることができる。液流入層の厚みはセル抵抗率に大きく影響する。液流入層32の厚みを0.1mm以上、0.9mm以下とすることにより、従来よりもセル抵抗率が低いレドックスフロー電池を組みやすくなる。液流入層32の厚み(組み込み前)はより好ましくは0.1mm以上、0.5mm以下である。
一方、液流出層32の組み込み後の厚みを増すことにより、電解液が液流出層32を通過するために必要な圧力をさらに低減することができる。
このような圧力低減の観点で、液流入層32の組み込み後の厚みは、好ましくは0.08mm以上、より好ましくは0.1mm〜0.7mm、さらに好ましくは0.15〜0.5mmである。0.08mm以上であれば電解液を通過させるために必要な圧力を低減することができるので好ましい。ただし、セル抵抗率の増加を抑制する観点では、0.7mm以下が好ましい。
ここで、「組み込み前」とは各材料単独の状態を意味し、「組み込み後」とは当該材料が完成したレドックスフロー電池セル内部に組み込まれた状態を意味する。
前記、圧力低減の観点とセル抵抗率の増加抑制の観点とから、液流入層32の厚み(組み込み後)は電極片31の短辺長さ(幅)の1/150〜1/20が好ましく、1/100〜1/40がより好ましい。
液流入層32は、多孔質シート(第1の多孔質シート)からなることが好ましい。この場合、液流入口は、第1の多孔質シートの側面に存在する多数の孔に対応する。この場合の「液流入層32内の透過率」は、第1の多孔質シート全体の面内方向の透過率を意味する。
第1の多孔質シートは、空隙を有するスポンジ状の部材でも、繊維が絡み合ってなる部材でもよい。例えば、比較的長い繊維を織った織物、繊維を織らずに絡み合わせたフェルト、比較的短い繊維を漉いてシート状にしたペーパー等を用いることができる。第1の多孔質シートが、繊維からなる場合、その平均繊維径は1μmより大きい繊維からなることが好ましい。第1の多孔質シートの平均繊維径が1μm以上であれば、第1の多孔質シート内の電解液の通液性を十分確保することができる。
第1の多孔質シートは電解液で腐食しないことが好ましい。具体的には、レドックスフロー電池は、酸性の溶液を電解液として用いることが多い。そのため、第1の多孔質シートは、耐酸性を有することが好ましい。また反応により酸化することも考えられるため、耐酸化性を有することが好ましい。耐酸性または耐酸化性を有するとは、使用後の多孔質シートが形状を維持している状態を指す。
例えば、耐酸性を有する高分子やガラスからなる繊維が好ましい。高分子としてはフッ素系樹脂やフッ素系エラストマー、ポリエステル、アクリル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアリレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、ポリフェニレンサルファイドの少なくとも1つからなる繊維が好ましく用いられる。耐酸性の観点からは、フッ素樹脂、フッ素系エラストマー、ポリエステル、アクリル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、ポリフェニレンサルファイドがより好ましい。耐酸化性の観点からは、フッ素樹脂、フッ素系エラストマー、ポリエチレン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイドがより好ましい。耐熱性の観点からはフッ素樹脂、フッ素系エラストマー、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリアリレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、ポリフェニレンサルファイドがより好ましい。
また、この第1の多孔質シートは、導電性を有することが好ましい。第1の多孔質シートが導電性を有すれば、補助的な電極作用を期待できる。例えば、導電性を有する材料からなる繊維を用いて第1の多孔質シートを形成する場合は、耐酸性および耐酸化性のある金属や合金からなる繊維や、カーボンファイバーを用いることができる。金属や合金の繊維としては、チタン、ジルコニウムや白金などを含むものが挙げられる。これらのうち、カーボンファイバーを用いることが好ましい。
<液流出層>
電極片31の物理的強度を補う等の目的で、集電板20と電極片31との間に液流出層33を挿入しても良い。液流出層には、第2の多孔質シートを用いることが出来る。第2の多孔質シートには、第1の多孔質シートと同様の材質を用いることが出来る。また、この第2の多孔質シートは、導電性を有することが好ましい。第2の多孔質シートが導電性を有すれば、集電体の一部としての作用を期待できる。
<電解液の流れ>
電解液は、供給路23から液流入層32を通り、電極片31のイオン交換膜側の面から前記集電板側の面に流れ、液流出層33及び集電板20面に形成された排出溝A及びBを通り、排出される。例えば、図3(b)の矢印で示されるように、図中央の供給路23から液流入層32Aに入った電解液は、電極32A、液流出層33Aを順次通過し、図2の矢印で示されるように排出溝Aを通って排出される。
電極片31を通過後の電解液は、酸化反応または還元反応が生じた後の電解液が占める割合が高い。このような電解液は集電板20側に流出する。電解液の送液方向を前述のようにすることで、電極片31のイオン交換膜近傍から価数変化後のイオンを効率的に除去できるため、反応性を高めることができる。例えば、バナジウムを含む電解液を用いる場合は、充電過程では、正極ではV4+がV5+に、負極ではV3+がV2+に変化する。そのため、この反応後のイオン(V5+及びV2+)を効率的に除去することで、電極のイオン交換膜近傍部分に速やかに反応前のイオン(V4+及びV3+)を供給することができ、反応前後のイオンが効率的に置換され反応効率を高めることができる。放電過程ではイオンの価数変化は逆となるが、充電過程と同様に反応前後のイオンが効率的に置換され反応効率を高めることができる。このことは、後述する実施例2と参考例1との比較からも理解できる。
<セル抵抗率の算出>
セル抵抗率〔Ω・cm〕は、充放電を行って充放電曲線を得た後に、中点法を用いて、以下の式(1)から算出した。充電と放電は同じ電流で行う。
ρS,cell = S ×(V−V)/(2×I) ・・・(1)
ここで、
ρS,cell:セル抵抗率〔Ω・cm
S:電極面積〔cm
:充電曲線の中点電圧〔V〕
:放電曲線の中点電圧〔V〕
I:充放電電流〔A〕
である。
この算出方法をより詳細に説明する。
充放電曲線では必ず、充電曲線が上になり、放電曲線が下になる。これは、電池の内部抵抗に起因するものである。すなわち、放電の際には、開放端電圧(電流が流れていないときの電圧)に対して、電池の内部抵抗の分の電圧降下(過電圧)分が放電電圧となる。一方、充電は開放端電圧に対して、電池の内部抵抗の分の電圧上昇(過電圧)分が充電電圧となる。これを式にすると;
充電電圧(V)=開放端電圧(V)+過電圧(V) ・・・(1−a)
放電電圧(V)=開放端電圧(V)−過電圧(V) ・・・(1−b)
過電圧(V)=電池の内部抵抗(Ω)×充放電電流(I) ・・・(1−c)
(1−a)〜(1−c)から、
電池の内部抵抗(Ω)={充電電圧(V)−放電電圧(V)}/2×充放電電流(I)、が得られる。ここで、充放電電流(I)を電流密度にすると、セル抵抗率〔Ω・cm〕の式が得られる。
ここで、充放電曲線(横軸:電気容量(Ah)、縦軸:電池電圧(V))において、充電曲線から得られた充電容量の1/2での電圧(V)を充電電圧とし、及び、放電曲線から得られた放電容量の1/2での電圧(V)を放電電圧としたものが中点法によるセル抵抗率〔Ω・cm〕の算出方法である。
実施例で示したセル抵抗率は、充放電電流密度が100mA/cm、充電終了電圧1.8V、放電終了電圧0.8V、温度25℃、の充放電条件で充放電を行って得られたものである。
以下、本発明の実施例について説明する。なお、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
[試料の作製と透過率の測定]
まず、電極片31に用いる導電性シートを作製した。平均繊維径150nm、平均繊維長15μmの第1のカーボンナノチューブと、平均繊維径15nm、平均繊維長3μmの第2のカーボンナノチューブとを、第1のカーボンナノチューブと第2のカーボンナノチューブの合計100質量部に対し、第1のカーボンナノチューブを90質量部、第2のカーボンナノチューブを10質量部として純水中で混合し、さらにポリイソチオナフテンスルホン酸を、第1のカーボンナノチューブと第2のカーボンナノチューブの合計100質量部に対し、1質量部加えて混合液を作製した。得られた混合液を湿式ジェットミルで処理しカーボンナノチューブの分散液を得た。この分散液にさらに、平均繊維径7μm、平均繊維長0.13mmのカーボンファイバーを、第1と第2のカーボンナノチューブ及びカーボンファイバーの合計100質量部に対し、50質量部加えマグネティックスターラーにより撹拌し分散した。この分散液を濾紙上で濾過し、濾紙とともに脱水した後、プレス機により圧縮してさらに乾燥し、カーボンナノチューブを含む導電性シートを作製した。組み込み前の導電性シートの平均厚みは0.4mmであった。
作製した導電性シートの透過率は、差圧ΔPと長さLが比例するため実施例1の電池とは異なる長さLで評価した。作製した導電性シートを30枚重ね、総厚みが1cmとなるよう、両面に直径0.10mmのNiワイヤーからなる60メッシュのNiメッシュシートを配置して圧縮し、断面積1.35cm(幅50mm、高さ2.7mm)、長さ1cmの透過率測定セルの中に設置することにより測定した。透過率測定セルに水(20℃、粘度=1.002mPa・sec)を透過流束0.5cm/secで通液し、積層した導電性シートによる差圧(出口圧−入口圧)を測定し透過率を算出した。実施例1で用いる導電性シートの透過率は2.7×10−13であった。
ついで、図2及び図3のように、カーボンプラスチック成形体からなる集電板20に溝を形成して、内部壁22を有する流路網を集電板20に作製した。形成された流路網の形状及び配置は、図2及び図3の構成とした。供給路23を含む全流路網の大きさは100mm×100mmとし、供給路壁外寸の大きさ49mm×100mmの流路網を1mmの幅をあけて並列に二つ配置した。このとき二つの流路網は同じ形状とし、供給路壁21(21A、21B)の幅を1.5mm、内部壁22(22A、22B)の幅を1mm、第1流路C1の幅を1mm、第2流路C2の幅を3mmとした。流路網の厚み(供給路壁21の高さ)は1mm、内部壁22(22A、22B)の高さを0.69mmとした。
開口部21Ai,21Biは、図2に示す位置とし、供給路壁に直径0.8mmの孔を形成して設けた。供給路23は、供給路壁21の両側面と、二つの流路網の間に設けた(図2の供給路23参照)。二つの流路網の間の供給路は、前記の1mm幅の空間を利用したものである。また、両側面の供給路の幅は0.5mmである。
流路網の形状を詳述すると、全流路網(100mm×100mm)の中心に、幅が1mm長さが100mmである供給路23(中心)が設置され、全流路網の右端又は左端に供給路23(中心)に並行である幅が0.5mm長さが100mmである供給路23(右端又は左端)が設置されている。
また、供給路23(中心)に直行する供給路23(上端)(幅が0.5mm長さが100mm)が、供給路23(中心)及び供給路23(右端及び左端)の上端部と接続するように配置され、図示外の供給口と接続している。
流路網(49mm×100mm)は、供給路23(中心)を挟んで左右に並列に設置されている。実施例1では流路網が2つ配置されているため、供給路23は2つの流路網に挟まれた中心に配置されているが、流路網が3つ以上配置されている場合は、供給路23(右端及び左端を除く)は隣り合う流路網の中間部に配置される。
流路網の最外周には、供給路23との境となる供給路壁21(21A又は21B)(幅1.5mm、高さ1mm)が設置されている。
流路網は、排出溝A又はBを形成するための、供給路23(中心)に平行な第1流路C1(幅1mm、長さ98.5mm)と流路C1に直交するようにして一定間隔をあけて複数設けられている第2流路C2(幅3mm、長さ46mm)とを有している。
排出溝A又はBは前記供給路壁21でその外周を囲われている。詳しくは、第2流路C2の左右両端に設けられる、第2流路C2に直交し且つ供給路23(中心)に平行な供給路壁21と、第2流路C2の左右両端の供給路壁21の上端と下端とを接続する第2流路C2に平行な供給路壁21とで、排出溝A又はBの外周が囲われている。
また、一定間隔をあけて複数設けられている第2流路C2の間には、流路C2に平行な内部壁22(22A又は22B)(幅1mm、高さ0.69mm)が設けられている。
排出溝A又はBでは、第1流路C1と連続する開口部21Ai又は21Biが、流路C1の下端部(下流側)に設けられ、これらは供給路壁21に直径0.8mmの孔を形成することで形成されている。開口部21Ai又は21Biは図示外の排出口と接続している。
さらに、液流入層32として多孔質性を有するカーボンファイバーペーパー(SGL社製、GDL10AA、以下、「CFP」と言うことがある。)を準備した。このCFPの厚みは0.2mmであった。
CFPの透過率は、50mm×50mmのCFPを11枚重ね、断面積1.35cm(幅50mm、高さ2.7mm)、長さ5cmの透過率測定セルの中に積層方向に圧縮して設置することにより測定した。透過率測定セルに水(20℃)を透過流束0.5cm/secで通液し、積層したCFPによる差圧(出口圧−入口圧)を測定し透過率を算出した。実施例1で用いる液流入層の透過率は4.1×10−11であった。
[電池の組み立て]
前記流路網が作製された集電板20、前記導電性シート(電極片31)、液流入層32としてCFP、およびイオン交換膜10を用いて電池を組み立てた。なお、導電性シート(電極片31)の強度が十分であったため図3に示すような液流出層33は設けなかった。集電板20に形成された2つの流路網それぞれについて、供給路壁21で囲まれる収容部に収まるように、46mm×97mmの導電性シート(電極片31)を配置した。次に、液流入層32として大きさ49mm×100mmのCFPを3枚積層したものを供給路壁21の上にその外周が一致するように配置した。
このような流路網を有する集電板20、導電性シート(電極片31)、CFP(液流入層32)を順に積層した。
さらに、イオン交換膜10としてナフィオンN212(登録商標、デュポン社製)を用い、以上の構成からなる二つの電極をそれぞれ正極、負極として、図示しないフレーム、ガスケット、集電板、押し板を介してレドックスフロー電池を組み立てた。
このように組み立てた電池でセル抵抗率の測定に際して、正極側にバナジウムイオン(IV価)と硫酸を含む水溶液、負極側にバナジウムイオン(III価)と硫酸を含む水溶液を電解液として導入し、それぞれ100mlの電解液をチューブポンプで液流入層32から電極(電極片31)を通して集電板20側へ流れるように循環させた。電解液の流量は112ml/minに設定した。
(実施例2〜3、比較例1)
実施例2〜3および比較例1が実施例1と異なる点は以下の通りである。
実施例2では、全流路網(100mm×100mm)に対して、大きさ32.3mm×100mmの流路網を1mmの幅をあけて並列に3つ配置した。本流路網は、幅に合わせて第2流路C2の幅が3mm、長さが29.3mmであること以外は、実施例1の流路網と同様の構成を有している。流路網の大きさに合わせて、導電性シート(電極片31)は29.3mm×97mmとし、CFP(液流入層32)は32.3mm×100mmとした。また、液流入層としてCFPを2枚積層したものを使用した。この積層枚数としたのは、液流入層の液抵抗([液流入層の幅/CFPの積層枚数]を指標とする)を実施例1にできるだけ合わせるためである。以下、他の実施例・比較例でも同様に積層枚数で調整をした。
実施例3では、全流路網(100mm×100mm)に対して、大きさ19mm×100mmの流路網を1mmの幅をあけて並列に5つ配置した。本流路網は、幅に合わせて第2流路C2の幅が3mm、長さが16mmであること以外は、実施例1の流路網と同様の構成を有している。流路網の大きさに合わせて、導電性シート(電極片31)は16mm×97mmとし、CFP(液流入層32)は19mm×100mmとした。また、液流入層としてCFPを積層せずに単層で使用した。
比較例1では、全流路網(100mm×100mm)に対して、大きさ99mm×100mmの流路網を1つ配置した。本流路網は、幅に合わせて第2流路C2の幅が3mm、長さが96mmであること以外は、実施例1の流路網と同様の構成を有している。流路網の大きさに合わせて、導電性シート(電極片31)は96mm×97mmとし、CFP(液流入層32)は99mm×100mmとした。また、液流入層としてCFPを6枚積層したものを使用した。
(参考例1)
実施例2と同様に電池を組み立てた。ただし、電解液の送液方向を逆にした。すなわち、集電板20側から電解液を送液し、電極片31と液流入層32とをこの順に通して供給路23側に流れるように循環させた。
表1に、実施例1〜3、比較例1及び参考例1のセル抵抗率を示す。
なお、表1及び以下の記載において、また、「有効面積比」は、分割した場合の電極片の有効電極面積の和を、分割していない場合の有効電極面積で除した値を意味する。
実施例1〜3の電池反応を生ずる有効電極面積(電極片の有効電極面積の和)は比較例1よりも小さいが、実施例1〜3のセル抵抗率はいずれも、比較例1のセル抵抗率に比べて低い。この結果は、液流入層の液抵抗(表1のa/b)が同じであれば、比較例より実施例1〜3の方が電極をイオン交換膜に近付けることができ、セル抵抗率を低下させることができる。
Figure 2018062356
10 イオン交換膜
20 集電板
20a、20b 収容部
21、21A、21B 供給路壁
22、22A、22B 内部壁
23 供給路
30 電極
31 電極片
31A、31B 電極片
32、32A、32B 液流入層
33、33A、33B 液流出層
100 レドックスフロー電池
A、B 流路網(排出路)

Claims (7)

  1. イオン交換膜と、液流入層と、電極と、集電板とをこの順で積層するように備え、
    前記電極は、面方向に並置された複数の電極片からなり、
    隣りあう前記電極片間に、電解液を液流入層に供給する液供給路が設けられ、
    電解液が前記電極内を電極のイオン交換膜側の面から集電板側の面へ通過する
    レドックスフロー電池。
  2. 液流出層を前記電極と前記集電板との間に備える請求項1に記載のレドックスフロー電池。
  3. 前記複数の電極片の各々は長方形状を有し、電極片の長辺に沿って液供給路が設けられ、電極片の短辺の長さは5〜70mmである請求項1又は2に記載のレドックスフロー電池。
  4. 電極片の有効面積比が60%以上である請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のレドックスフロー電池;
    ここで、前記有効面積比とは、(前記複数の電極片の面積の和)/{(前記複数の電極片の面積の和)+(前記複数の電極片の間の部分の面積の和)}である。
  5. 前記液流入層の厚みが、電極片の短辺長さの1/150〜1/20である請求項1〜4のいずれか一項に記載のレドックスフロー電池。
  6. 前記液流入層の厚さは、0.1〜0.9mmである請求項1〜5のいずれか一項に記載のレドックスフロー電池。
  7. イオン交換膜に対し正極側及び負極側のいずれも請求項1〜6のいずれか一項に記載の構造を有するレドックスフロー電池。
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