JPWO2018051797A1 - スピーカ用振動板とその製造方法およびこれを用いたスピーカ - Google Patents

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Abstract

スピーカ用振動板は、基材である織布と、目止め層と、コーティング層とを有する。織布は、第1面と、第1面の裏側の第2面とを有し、振動板の形状に成型されている。目止め層は、織布の第1面に設けられ、織布の経糸と緯糸で囲まれた目開き部分を潰す。コーティング層は、複数の第1ナノファイバ短繊維と第1樹脂との混合物の第一複合材で形成され、織布の第2面の表面から目止め層にわたって織布に入り込んでいる。

Description

本開示は、スピーカと、そのスピーカに含まれる振動板、および振動板の製造方法に関する。
スピーカ用振動板には、軽量かつ空気を通しにくいことが求められている。特許文献1には、基材としての織布と、織布に積層されたマイクロファイバの短繊維と、コーティング層とを有する振動板が開示されている。マイクロファイバの短繊維は織布に湿式抄造されて織布の織り目(目開き部分)を封止している。コーティング層は、織布に積層された短繊維の表面を被覆している。
この構成によると、高剛性の繊維を用いた目開きの大きい織布を基材とした場合であっても、織布の表面の目開き部分だけを短繊維で封止することができる。そのため、空気を通しにくく、しかも軽量の振動板を作製できる。
特開2015−43548号公報
織布に短繊維を湿式抄造しようとする場合には、水に所定の濃度で短繊維を混ぜた紙料液を用いる。そして紙料液の水だけを織布の目開き部分から流出させて、織布に短繊維を残留させる。そのため特許文献1では、短繊維として平均長さが織布の平均目開きの1倍以上、10倍以下、平均径が1μm〜100μmのマイクロファイバを使用している。そのため、湿式抄造の際に織布の表面に短繊維が残り、短繊維を織布に積層できている。
さらに特許文献1では、織布に短繊維を積層した後に、織布の目開き部分をより確実に封止するために、織布に積層された短繊維の表面をコーティング層で覆っている。
スピーカの高域周波数特性を向上したり、高剛性化により歪み特性を改善したり、あるいはスピーカを軽量化したりするためには、基材の織布の目開き部分を、平均径が1μmよりもさらに小さな径の短繊維によって封止することが必要である。
本開示は、基材としての織布に、平均径が1μmよりも小さい短繊維を積層する場合に、織布の目開き部分から短繊維が流出しない構造の振動板を提供する。
本開示による第1の振動板は、基材である織布と、目止め層と、コーティング層とを有する。織布は、第1面と、第1面の裏側の第2面とを有し、スピーカ用振動板の形状に成型されている。目止め層は、織布の第1面に設けられ、織布の経糸と緯糸で囲まれた目開き部分を潰す。コーティング層は、複数の第1ナノファイバ短繊維と第1樹脂との混合物の第一複合材で形成され、織布の第2面の表面から目止め層にわたって織布に入り込んでいる。
なお、ナノファイバ短繊維とは、平均径が1μmよりも小さい短繊維である。
また、本開示による第2の振動板は、基材である織布と、目止め層とを有する。織布は、第1面と、第1面の裏側の第2面とを有し、スピーカ用振動板の形状に成型されている。目止め層は、織布の第1面に設けられ、織布の経糸と緯糸で囲まれた目開き部分を潰す。目止め層は、複数の第1ナノファイバ短繊維と第1樹脂との混合物の第一複合材で形成されている。
上記第1の振動板の製造方法では、振動板形状に成型される前または後の基材である織布の第1面に、織布の経糸と緯糸で囲まれた目開き部分を潰す目止め層を形成する。織布が振動板形状に成型される前に目止め層を形成する場合は、まず複数の第1ナノファイバ短繊維と第1樹脂との混合物の第一複合材を、織布の、第1面の裏側の第2面に塗布またはスプレーして、第一複合材を目止め層にわたって入り込ませる。その後、織布を振動板形状に成型し、乾燥させる。あるいは、目止め層を形成した織布を振動板形状に成型した後に、第一複合材を織布の第2面に塗布またはスプレーして、第一複合材を目止め層にわたって入り込ませ、乾燥させる。一方、織布が振動板形状に成型されている場合は、第一複合材を、織布の第2面に塗布またはスプレーして、第一複合材を目止め層にわたって入り込ませ、乾燥させる。
上記第2の振動板の製造方法では、振動板形状に成型される前または後の基材である織布の第1面に、織布の経糸と緯糸で囲まれた目開き部分を潰す目止め層を形成する。その際、複数のナノファイバ短繊維と樹脂との混合物の複合材を織布の第1面に塗布またはスプレーする。そして、織布が振動板形状に成型される前に目止め層を形成する場合は、目止め層を形成した織布を振動板形状に成型する。
また本開示によるスピーカは、磁気回路と、上記いずれかの振動板と、ボビンと、ボイスコイルとを有する。磁気回路には磁気ギャップが設けられている。ボビンは、振動板に結合された第1端と、磁気ギャップに挿入された第2端とを有する。ボイスコイルは、ボビンに巻回され、磁気ギャップに挿入されている。
これらの構成によると、目止め層またはコーティング層のナノファイバ短繊維が、基材である織布の内部に入り込ませて構成されている。そのため、ナノファイバ短繊維により基材の剛性や強度を向上させることができ、スピーカの高域限界周波数特性を伸長し、低歪化することができる。
本開示の実施の形態1による振動板を使用したツイータの断面図 図1に示す振動板の製造過程における拡大断面図 図2Aに続く振動板の製造過程における拡大断面図 図1に示す振動板の拡大断面図 ナノファイバの配合割合と振動板の弾性率との関係を示す図 実施例と比較例の測定結果を示す図 スピーカ用振動板の周波数特性図 本開示の実施の形態2による振動板の製造過程における拡大断面図 図6Aに続く振動板の製造過程における拡大断面図 本開示の実施の形態2による振動板の拡大断面図 本開示の実施の形態3による振動板の製造過程における拡大断面図 本開示の実施の形態3による振動板の拡大断面図 一般的なダブルコーンスピーカの断面図
以下、図面を参照しながら本開示の各実施の形態を説明する。
(実施の形態1)
図1は本実施の形態による振動板を使用したツイータの断面図を示す。
このスピーカは、ソフトドーム型の振動板1Aと、磁気回路5と、フレーム7と、ボイスコイル8と、ボビン9とで構成されている。振動板1Aは、経糸と緯糸を相互に一定角度で直線状に交錯させた織布を振動板形状に成形して作製されている。磁気回路5は、ヨーク2、磁石3、プレート4を含み、ヨーク2とプレート4との間には磁気ギャップ6が設けられている。フレーム7は、磁気ギャップ6の近傍でヨーク2に取り付けられ、振動板1Aの外周を支持している。ボビン9の第1端9aは振動板1Aの裏面に取り付けられている。ボビン9の第2端9bにはボイスコイル8が巻回され、この第2端は磁気ギャップ6に挿入されている。
図2Cは振動板1Aの拡大断面図である。経糸11と緯糸12とを交錯させた織布10の第1面10Aには、経糸11と緯糸12で囲まれた目開き部分10aを潰す目止め層13Aが設けられている。織布10の第2面10Bの表面から目止め層13Aにわたって織布10に、コーティング層17Aが入り込んでいる。コーティング層17Aは、ナノファイバ短繊維14Aと樹脂15Aとの混合物である第一複合材16Aで構成されている。
なお、ナノファイバとは、1nm以上、1000nm未満の間の直径と、直径の100倍以上の長さとを有する繊維状の物質である。したがってナノファイバ短繊維14Aの長さは、0.1μm以上、100μmの未満の範囲内になる。一方、一般に目開き部分10aの大きさは50〜100μm程度である。ナノファイバは直線状に伸びていることはないので、ナノファイバ短繊維14Aは十分に目開き部分10aに残留することができる。
経糸11の上と目止め層13Aとの間で、緯糸12の横には、例えば空気層31が設けられている。空気層31は、形成される場合と、目止め層13Aと第一複合材16Aが入り込んで空気層31が形成されない場合とがある。また、経糸11の下と第一複合材16Aとの間で、緯糸12の横にも空気層32が設けられている。空気層32にも、形成される場合と、第一複合材16Aが入り込んで空気層32が形成されない場合がある。
次に図2A〜図2Cを参照しながら、振動板1Aの製造工程を説明する。図2A、図2Bは、振動板1Aの製造過程における拡大断面図である。
図2Aは織布10の断面の拡大図を示している。織布10の経糸11と緯糸12は、例えば、ポリエステル繊維である。織布10の厚みは、例えば、0.17mmである。なお、ここで製造に供する織布10は、ドーム型の振動板形状に成形する前の長尺帯状である。
第1工程では、図2Bに示すように織布10の第1面10Aに、含浸剤18を塗布またはスプレーして目開き部分10aに入り込ませる。含浸剤18は、例えば、フェノール樹脂とウレタン樹脂との混合物である。この状態の織布10を、190℃で振動板形状のドーム状に熱成形して目止め層13Aを構成する。含浸剤18をロールによる均一塗布、刷毛塗り、スプレーする際の、含浸剤18の粘度と供給量、および織布10の相対移動速度を調節することによって、適正な厚さの目止め層13Aを形成できる。
第2工程では、振動板形状に成形された図2Bに示す織布10の第2面10Bに、第一複合材16Aを塗布またはスプレーする。第一複合材16Aは、例えば、樹脂15Aとしてのウレタン樹脂と、ナノファイバ短繊維14Aとの混合物である。ナノファイバ短繊維14Aは、例えば、竹パルプを微細化して作製され、1μmよりも小さい平均径を有する。
この状態の織布10を120℃で熱乾燥して、第一複合材16A由来のコーティング層17Aを形成する。コーティング層17Aの厚みは、例えば、約10μm程度である。
なお、第一複合材16Aに含まれるウレタン樹脂はエマルジョンであり、このエマルジョンは、約30%の固形分と、ほぼ水またはエタノール等の親水性溶媒(分散媒)とを含む。第一複合材16Aの調製に使用するナノファイバ短繊維14Aの状態はペースト状であり、このペーストは、8〜10%の固形分と、分散媒としての水とを含む。織布10に形成されて溶媒が揮発した後のコーティング層17Aにおけるウレタン樹脂(樹脂15A)とナノファイバ短繊維14Aの重量割合は、例えば、およそ、ウレタン樹脂/ナノファイバ短繊維=8/2である。
この構成では、塗布またはスプレーされた第一複合材16Aのナノファイバ短繊維14Aの平均径が1μmよりも小さくても、ナノファイバ短繊維14Aが織布10の第1面10Aから外部に流出することを目止め層13Aが阻止する。そのため、ナノファイバ短繊維14Aを織布10に残留させることができる。
このように、振動板1Aを、ナノファイバ短繊維の弾性によって適度に補強することができる。図3はコーティング層17Aにおけるナノファイバ短繊維の重量割合に対する振動板1Aの弾性率の変化の実測結果を示している。ナノファイバ短繊維の割合が破線で示す範囲の21〜23%で適正な弾性が得られている。ナノファイバ短繊維の割合が増えると振動板1Aの弾性率も向上するが、第一複合材16Aの粘度が高くなるため作業性が低い。
コーティング層17Aの形成された振動板1Aを使用した実施例のツイータと、比較例のツイータとの音圧と歪みの周波数特性図を図4に示し、音圧の周波数特性を比較した結果を図5に示す。なお、比較例のツイータでは、目止め層13Aとコーティング層17Aとを形成していない以外は振動板1Aと同様のソフトドーム型の振動板を使用している。
実施例の振動板1Aの剛性や強度は、コーティング層17Aによって基材である織布10よりも高くなっている。そのため図4に示すように、実施例のツイータの方が、比較例のツイータよりもスピーカの高域限界周波数特性が伸長し、音圧特性を維持したまま音の歪が少なくなり、高音質化を実現できていることが分かる。また図5に示すように、実施例では、比較例に比べて、25kHz以上の高音域での音圧が高くなり、この音域でも歪が小さくなっている。
上記の実施の形態では、目止め層13Aを作製するために、フェノール樹脂とウレタン樹脂との混合物を使用したが、樹脂には熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂の何れでも使用できる。
上記の実施の形態では、コーティング層17Aの調製に水溶性ウレタン樹脂を使用したが、ナノファイバ短繊維が分散する液状のコーティング剤であれば使用できる。ナノファイバ短繊維は親水性なので、第一複合材に含まれる樹脂も水に分散できる樹脂やエラストマーが好ましい。具体的には、ポリエステル樹脂、オレフィン系樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ラテックス等が挙げられる。
またナノファイバ短繊維14Aとして竹パルプを微細化して使用したが、カニの甲羅などを原料としたキチンナノファイバや合繊ナノファイバなどを使用することもできる。
上記の実施の形態では、織布10を振動板形状に成形する前に目止め層13Aを形成したが、織布10を振動板形状に成形した後に目止め層13Aを形成することもできる。
上記の実施の形態では、目止め層13Aを有し振動板形状に成形された織布10に対してコーティング層17Aを形成したが、織布10に目止め層13Aとコーティング層17Aを形成してから振動板形状に成形することもできる。
コーティング層17Aにおけるウレタン樹脂とナノファイバ短繊維の重量割合は、例えば、およそ、ウレタン樹脂/ナノファイバ短繊維=8/2としたが、樹脂とナノファイバ短繊維の重量割合はこれに限定されない。例えば、6/4≦ウレタン樹脂/ナノファイバ短繊維≦9/1であれば音質改善効果がみとめられる。特に、7/3≦ウレタン樹脂/ナノファイバ短繊維であれば、音質改善効果が顕著である。
(実施の形態2)
実施の形態1では織布10の第2面10Bに設けられたコーティング層17Aだけがナノファイバ短繊維14Aを含んでいる。一方、実施の形態2では、目止め層とコーティング層の両方がナノファイバ短繊維を含んでいる。
本実施の形態による振動板1Bの拡大断面図を図6Cに示す。経糸11と緯糸12を交錯させた織布10の第1面10Aに、経糸11と緯糸12で囲まれた目開き部分10aを潰す目止め層13Bが設けられている。目止め層13Bは、ナノファイバ短繊維14Bと樹脂15Bの混合物である第二複合材16Bから構成されている。さらに、織布10の第2面10Bから目止め層13Bにわたってコーティング層17Aが入り込んで設けられている。コーティング層17Aの構成は実施の形態1と同じである。
次に図6A〜図6Cを参照しながら、振動板1Bの製造工程を説明する。図6A、図6Bは、振動板1Bの製造過程における拡大断面図である。
図6Aは織布10の断面の拡大図を示している。織布10の経糸11と緯糸12は、例えば、ポリエステル繊維である。織布10の厚みは、例えば、0.17mmである。なお、ここで製造に供する織布10は、ドーム型の振動板形状に成形する前の長尺帯状である。すなわち、織布10は実施の形態1と同様である。
第1工程では、図6Bに示すように織布10の第1面10Aに、第二複合材16Bを塗布またはスプレーして目開き部分10aに入り込ませる。この状態の織布10を190℃でドーム状に熱成形して目止め層13Bを形成する。
第二複合材16Bは、ナノファイバ短繊維14Bとフェノール樹脂とウレタン樹脂との混合物である。第二複合材16Bは、約30%の固形分と、ほぼ水またはエタノール等の親水性溶媒(分散媒)とを含む。
ナノファイバ短繊維14Bは、例えば、竹パルプを微細化して作製され、1μmよりも小さい平均径を有する。第二複合材16Bの調製に使用するナノファイバ短繊維14Bの状態はペースト状であり、このペーストは、8〜10%の固形分と、分散媒としての水とを含む。織布10に形成されて溶媒が揮発した後の目止め層13Bにおけるフェノール樹脂とウレタン樹脂とを併せた樹脂15Bとナノファイバ短繊維14Bの重量割合は、例えば、およそ、樹脂/ナノファイバ短繊維=8/2である。しかしながら、目止め層13Bにおける樹脂15Bとナノファイバ短繊維14Bとの重量割合もコーティング層17Aと同様に、これに限定されない。例えば、6/4≦樹脂/ナノファイバ短繊維≦9/1であれば音質改善効果がみとめられる。
なお、ナノファイバ短繊維14Bの一部は目止め処理中の目開き部分10aを通過して流出するが、樹脂15Bの粘度を調整することによって、ナノファイバ短繊維14Bの一部または全部が織布10に残る。
第二複合材16Bをロールによる均一塗布、刷毛塗り、スプレーする際の、第二複合材16Bの粘度と供給量、および織布10の相対移動速度を調節することによって、適正な厚さを有する目止め層13Bを形成できる。
第2工程では、振動板形状に成形された図6Bに示す織布10の第2面10Bに、第一複合材16Aを塗布またはスプレーする。実施の形態1と同様に、図6Cに示す第一複合材16Aは、例えば、樹脂15Aとしてのウレタン樹脂と、ナノファイバ短繊維14Aとの混合物である。ナノファイバ短繊維14Aは、例えば、竹パルプを微細化して作製され、1μmよりも小さい平均径を有する。以下、実施の形態1と同様にしてコーティング層17Aを形成する。
この構成でも、塗布またはスプレーされた第一複合材16Aのナノファイバ短繊維14Aの平均径が1μmよりも小さくても、ナノファイバ短繊維14Aが織布10の第1面10Aから外部に流出することを目止め層13Bが阻止する。そのため、ナノファイバ短繊維14Aを織布10に残留させることができる。
振動板1Bを使用したツイータでは、振動板1Bの剛性や強度が目止め層13Bとコーティング層17Aによって基材である織布10よりも向上している。そのため、振動板1Bを使用したツイータは、目止め層13Bおよびコーティング層17Aが設けられていない振動板を使用したツイータよりも、スピーカの高域限界周波数特性が伸長し、音圧特性を維持したまま低歪化して高音質化を実現できる。
さらに、目止め層13Bのナノファイバ短繊維14Bの一部とコーティング層17Aのナノファイバ短繊維14Aの一部とが係合することによって、織布10へのコーティング層17Aの付着強度が向上することが期待できる。
なお本実施の形態では、目止め層13Bを作製するために、フェノール樹脂とウレタン樹脂との混合物を使用したが、樹脂には熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂の何れでも使用できる。しかしながら、混合する樹脂を選定する際には、硬化後の弾性率や形状保持性、成形性やナノファイバ短繊維14B、織布10に対する濡れ性を考慮することが望ましい。
また、目止め層13Bにおける樹脂の混合比率には特に制限はない。さらに、樹脂の混合物に代えて一種類の樹脂を樹脂15Bとして使用してもよい。このことは、実施の形態1の目止め層13Aについても、後述する実施の形態3の目止め層13Bについても同様である。
またナノファイバ短繊維14A、14Bとして竹パルプを微細化して使用したが、カニの甲羅などを原料としたキチンナノファイバや合繊ナノファイバなどを使用することもできる。
ナノファイバ短繊維14Aの材質とナノファイバ短繊維14Bの材質とが同じであったが、異なってもよい。具体的には、例えば一方が竹のナノファイバ、他方がキチンナノファイバでもよい。また、ナノファイバ短繊維14Aの長さや平均径とナノファイバ短繊維14Bの長さや平均径とが同じであっても異なっていてもよい。
織布10を振動板形状に成形する前に目止め層13Bを形成したが、織布10を振動板形状に成形した後に目止め層13Bを形成することもできる。
上記の実施の形態では、目止め層13Bを有し振動板形状に成形された織布10に対してコーティング層17Aを形成したが、織布10に目止め層13Bとコーティング層17Aを形成してから振動板形状に成形することもできる。
以上のように、本実施の形態による振動板1Bは、基材としての織布10と、目止め層13Bと、コーティング層17Aとを有する。コーティング層17Aは、複数の第1ナノファイバ短繊維であるナノファイバ短繊維14Aと、第1樹脂である樹脂15Aとの混合物である第一複合材16Aで形成されている。目止め層13Bは、複数の第2ナノファイバ短繊維であるナノファイバ短繊維14Bと、第2樹脂である樹脂15Bとの混合物である第二複合材16Bで形成されている。目止め層13Bは、目開き部分10aを潰すように織布10の第1面10Aに設けられている。コーティング層17Aは、織布10の第2面10Bから目止め層13Bにわたって織布10に入り込んでいる。
(実施の形態3)
実施の形態1では織布10の第1面10Aに目止め層13Aを設け、第2面10Bにコーティング層17Aを設け、コーティング層17Aがナノファイバ短繊維14Aを含む。これに対し、本実施の形態では、目止め層がナノファイバ短繊維を含み、かつコーティング層17Aを有していない。
本実施の形態によるソフトドーム型の振動板1Cの拡大断面図を図7Bに示す。経糸11と緯糸12を交錯させた織布10の第1面10Aには、経糸11と緯糸12で囲まれた目開き部分10aを潰す目止め層13Bが設けられている。目止め層13Bは、ナノファイバ短繊維14Bと樹脂15Bの混合物である第二複合材16Bから構成されている。第二複合材16Bは実施の形態2と同じである。すなわち、ナノファイバ短繊維14Bと樹脂15Bの混合比についても実施の形態2と同様である。
振動板1Cは、次の工程で製造できる。図7Aは織布10の拡大断面図である。織布10は実施の形態1、2と同様である。
第1工程では、図7Bに示すように織布10の第1面10Aに、第二複合材16Bを塗布またはスプレーして目開き部分10aに入り込ませて目止め層13Bで目止め処理する。
なお、第二複合材16Bのナノファイバ短繊維14Bの一部は目止め処理中の目開き部分10aを通過して流出するが、第二複合材16Bの樹脂15Bの粘度を調整することによって、ナノファイバ短繊維14Bの一部または全部が織布10に残る。
なお、第二複合材16Bの成分や加工条件などの少なくとも一部を変更することによって、目止め層13Bが実施の形態2の場合よりも織布10の奥まで入り込むようにできる。例えば第二複合材16Bの粘度を低くすることによって織布10の奥まで第二複合材16Bが入り込むようにできる。
第2工程では、目止め処理した織布10を190℃でドーム状に熱成形する。
振動板1Cの剛性や強度は、目止め層13Bのナノファイバ短繊維14Bによって織布10よりも向上する。そのため振動板1Cを用いたツイータの方が、目止め層13Bを設けなかったソフトドーム型の振動板を使用したツイータよりも、スピーカとしての高域限界周波数特性が伸長し、音圧特性を維持したまま低歪化して高音質化を実現できる。
上記の実施の形態では、織布10を振動板形状に成形する前に目止め層13Bを形成したが、織布10を振動板形状に成形した後に目止め層13Bを形成することもできる。
上記の各実施の形態では、織布10としてポリエステル繊維を使用したが、ポリエステル系以外の化繊(アラミド、液晶ポリマーなど)を始め、セラミック繊維、炭素繊維、金属繊維、天然繊維(綿、シルク等)等およびそれらの混紡繊維を採用することもできる。
上記の各実施の形態におけるナノファイバ短繊維14A,14Bの平均径を、好ましくは平均径が0nmより大きく100nmよりも小さい短繊維とすることで、基材の剛性や強度をさらに向上させることができ、より一層スピーカの高域限界周波数特性の伸長や低歪化を図ることができる。さらに好ましくは、平均径が0nmより大きく20nmよりも小さい短繊維とすることで、基材の剛性や強度を極めて大きく向上させることができ、さらにスピーカの高域限界周波数特性の伸長や低歪化を図ることができる。なお、ナノファイバ短繊維の平均径を小さくすることは、スピーカの性能向上の効果をより顕著に実現させることができるが、一方では生産に長い時間と多くの工程を必要とするため、スピーカ用振動板の価格を高騰させてしまう傾向となる。よって、開発されるスピーカの性能的要求と価格的要求のバランスを上手く考慮しながらナノファイバ短繊維の平均径を設定することが重要である。
上記の各実施の形態における振動板形状は、ツイータにおけるドーム形状であったが、コーン型スピーカのコーン形状にすることもできる。具体的には、図8に示すコーン型スピーカ振動板21の中央に設けられたサブコーン22として、本開示の実施の形態のいずれかによる振動板を使用することもできる。この場合には織布10を振動板形状に成形する場合に、コーン形状に成形する。
本開示はスピーカの高域周波数特性の向上と歪み低減のための高剛性化に寄与する。
1A,1B,1C 振動板
2 ヨーク
3 磁石
4 プレート
5 磁気回路
6 磁気ギャップ
7 フレーム
8 ボイスコイル
9 ボビン
9a 第1端
9b 第2端
10 織布
10a 目開き部分
10A 第1面
10B 第2面
11 経糸
12 緯糸
13A,13B 目止め層
14A,14B ナノファイバ短繊維
15A,15B 樹脂
16A 第一複合材
16B 第二複合材
17A コーティング層
18 含浸剤
22 サブコーン
本開示による第1の振動板は、基材である織布と、目止め層と、コーティング層とを有する。織布は、第1面と、第1面の裏側の第2面とを有し、スピーカ用振動板の形状に成型されている。目止め層は、織布の第1面に設けられ、織布の経糸と緯糸で囲まれた目開き部分を潰す。コーティング層は、複数の第1ナノファイバ短繊維と第1樹脂との混合物の第一複合材で形成され、織布の第2面から目止め層にわたって織布に入り込んでいる。
このスピーカは、ソフトドーム型の振動板1Aと、磁気回路5と、フレーム7と、ボイスコイル8と、ボビン9とで構成されている。振動板1Aは、経糸と緯糸を相互に一定角度で直線状に交錯させた織布を振動板形状に成形して作製されている。磁気回路5は、ヨーク2、磁石3、プレート4を含み、ヨーク2とプレート4との間には磁気ギャップ6が設けられている。フレーム7は、磁気ギャップ6の近傍でヨーク2に取り付けられ、振動板1Aの外周を支持している。ボビン9の第1端9aは振動板1Aの裏面に取り付けられている。ボビン9の第2端9bにはボイスコイル8が巻回され、第2端9bは磁気ギャップ6に挿入されている。
図2Cは振動板1Aの拡大断面図である。経糸11と緯糸12とを交錯させた織布10の第1面10Aには、経糸11と緯糸12で囲まれた目開き部分10aを潰す目止め層13Aが設けられている。織布10の第2面10Bから目止め層13Aにわたって織布10に、コーティング層17Aが入り込んでいる。コーティング層17Aは、ナノファイバ短繊維14Aと樹脂15Aとの混合物である第一複合材16Aで構成されている。
上記の各実施の形態におけるナノファイバ短繊維14A,14Bの平均径を、好ましくは平均径が0nmより大きく100nmよりも小さい短繊維とすることで、振動板の剛性や強度をさらに向上させることができ、より一層スピーカの高域限界周波数特性の伸長や低歪化を図ることができる。さらに好ましくは、平均径が0nmより大きく20nmよりも小さい短繊維とすることで、振動板の剛性や強度を極めて大きく向上させることができ、さらにスピーカの高域限界周波数特性の伸長や低歪化を図ることができる。なお、ナノファイバ短繊維の平均径を小さくすることは、スピーカの性能向上の効果をより顕著に実現させることができるが、一方では生産に長い時間と多くの工程を必要とするため、スピーカ用振動板の価格を高騰させてしまう傾向となる。よって、開発されるスピーカの性能的要求と価格的要求のバランスを上手く考慮しながらナノファイバ短繊維の平均径を設定することが重要である。

Claims (13)

  1. 第1面と前記第1面の裏側の第2面とを有し、振動板形状に成型された基材である織布と、
    前記織布の前記第1面に設けられ、前記織布の経糸と緯糸で囲まれた目開き部分を潰す目止め層と、
    複数の第1ナノファイバ短繊維と第1樹脂との混合物の第一複合材で形成され、前記織布の前記第2面の表面から前記目止め層にわたって前記織布に入り込んだコーティング層と、を備えた、
    スピーカ用振動板。
  2. 前記目止め層は、複数の第2ナノファイバ短繊維と第2樹脂との混合物の第二複合材で形成されている、
    請求項1に記載のスピーカ用振動板。
  3. 前記目止め層において、前記複数の第2ナノファイバ短繊維に対する前記第2樹脂の重量割合は、1.5以上、9以下である、
    請求項2に記載のスピーカ用振動板。
  4. 前記コーティング層において、前記複数の第1ナノファイバ短繊維に対する前記第1樹脂の重量割合は、1.5以上、9以下である、
    請求項1〜3に記載のスピーカ用振動板。
  5. 第1面と前記第1面の裏側の第2面とを有し、振動板形状に成型された基材である織布と、
    前記織布の前記第1面に設けられ、複数の第1ナノファイバ短繊維と第1樹脂との混合物の第一複合材で形成され、前記織布の経糸と緯糸で囲まれた目開き部分を潰す目止め層と、を備えた、
    スピーカ用振動板。
  6. 前記目止め層において、前記複数の第1ナノファイバ短繊維に対する前記第1樹脂の重量割合は、1.5以上、9以下である、
    請求項5に記載のスピーカ用振動板。
  7. 前記複数の第1、第2ナノファイバ短繊維の平均径は、0nmよりも大きく、1μmよりも小さい、
    請求項1から請求項6のいずれかに記載のスピーカ用振動板。
  8. 前記複数の第1、第2ナノファイバ短繊維の平均径は、0nmよりも大きく、100nmよりも小さい、
    請求項1から請求項6のいずれかに記載のスピーカ用振動板。
  9. 前記複数の第1、第2ナノファイバ短繊維の平均径は、0nmよりも大きく、20nmよりも小さい、
    請求項1から請求項6のいずれかに記載のスピーカ用振動板。
  10. 振動板形状に成型される前または後の基材である織布の第1面に、前記織布の経糸と緯糸で囲まれた目開き部分を潰す目止め層を形成し、
    前記織布が前記振動板形状に成型される前に前記目止め層を形成する場合は、
    複数の第1ナノファイバ短繊維と第1樹脂との混合物の第一複合材を、前記織布の、前記第1面の裏側の第2面に塗布またはスプレーして、前記第一複合材を前記目止め層にわたって入り込ませ、その後、前記織布を前記振動板形状に成型し、乾燥させ、または、
    前記目止め層を形成した前記織布を前記振動板形状に成型した後に、前記第一複合材を前記織布の前記第2面に塗布またはスプレーして、前記第一複合材を前記目止め層にわたって入り込ませ、乾燥させ、
    前記織布が前記振動板形状に成型されている場合は、前記第一複合材を、前記織布の前記第2面に塗布またはスプレーして、前記第一複合材を前記目止め層にわたって入り込ませ、乾燥させる、
    スピーカ用振動板の製造方法。
  11. 前記目止め層を、複数の第2ナノファイバ短繊維と第2樹脂の混合物の第二複合材を前記織布の前記第1面に塗布またはスプレーして形成する、
    請求項10に記載のスピーカ用振動板の製造方法。
  12. 振動板形状に成型される前または後の基材である織布の第1面に、複数のナノファイバ短繊維と樹脂との混合物の複合材を塗布またはスプレーして、前記織布の経糸と緯糸で囲まれた目開き部分を潰す目止め層を形成し、
    前記織布が前記振動板形状に成型される前に前記目止め層を形成する場合は、前記目止め層を形成した前記織布を前記振動板形状に成型する、
    スピーカ用振動板の製造方法。
  13. 磁気ギャップが設けられた磁気回路と、
    請求項1〜9のいずれか一項に記載のスピーカ用振動板と、
    前記スピーカ用振動板に結合された第1端と、前記磁気ギャップに挿入された第2端とを有するボビンと、
    前記ボビンに巻回されたボイスコイルと、を備えた、
    スピーカ。
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