JP3200762B2 - 電気音響変換器用振動板 - Google Patents

電気音響変換器用振動板

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JP3200762B2
JP3200762B2 JP08330996A JP8330996A JP3200762B2 JP 3200762 B2 JP3200762 B2 JP 3200762B2 JP 08330996 A JP08330996 A JP 08330996A JP 8330996 A JP8330996 A JP 8330996A JP 3200762 B2 JP3200762 B2 JP 3200762B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、今までに採用され
なかった繊維素材の、デニール値の細い繊維を縦糸、及
び横糸として緻密に平織り状とし、規則的かつ間欠的に
束ねた、あるいは太い単糸を縦、横に配置して織り込む
特殊な織り方により、ピンホールの少ない、厚さの薄
い、軽量で、高密度の、且つ、高ヤング率の、伝播速度
の大きい、内部損失の高い物性を有せしめたスピーカ用
振動板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種のスピーカ用振動板は、同一
の太さの綿、絹等の自然繊維を縦糸と横糸として、打ち
込んで織った平織りの素材を、硬さ調整用のフェノール
樹脂を含浸して、加熱固化して保形成形し、それにアク
リル樹脂やウレタン樹脂等をコーティングして目止めを
施して振動板としていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、従来のこ
の種スピーカ振動板は、繊維本来の剛性は、あまり大き
くなく、また樹脂の固化による剛性によって、振動板の
剛性を保持していた。したがって、樹脂の厚さがそのま
ま振動板の厚さとなり、ヤング率は小さく、さらに、フ
ェノール樹脂を用いるので内部損失(tanδ)値が大
きくならないので、周波数特性上凹凸が多数発生し、ま
た、音波の伝播速度は小さいので、再生音圧周波数範囲
は狭く、振動姿態として共振が起きていた。そして、ス
ピーカに組み込んだ場合、振動板の質量が大きいので、
変換能率が低く、再生音圧が低くなるという問題もあっ
た。
【0004】そこで、本発明振動板は、このような従来
のスピーカ用振動板が有していた課題を解決するため
に、振動板を組成する素材の繊維の伸度が通常ポリエス
テル糸の約50%となるように超延伸加工を施すこと
で、引っ張り強度を高め、伸度の少ないものとし、か
つ、その織り方の打ち込み方法を従来と異なった、細い
デニール値の繊維を緻密に打ち込んで平織り状とし、そ
の間に太いデニール値の繊維を間欠的に、かつ規則的に
配置して、高張力を糸にかけて織り込むという特殊な織
り方により、スピーカ用振動板としてのヤング率、伝播
速度、内部損失等の最適の値を保有せしめることを目的
とし、また、軽量となすことにより、変換能率高く、再
生音圧を向上せしめることができるスピーカ用振動板と
して提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】該目的を達成するための
本発明の構成を、実施例に対応する図1乃至図5を用い
て説明すると、本発明は、伸度が通常のポリエステルフ
ィラメント糸の60%以下となるように超延伸加工を施
したポリエステルフィラメント糸を経糸2aと緯糸2b
として、所定の打ち込み数で平織(2a,2b)に製織
してグランド部を形成し、該グランド部の経方向と緯方
向に所定の間隔をおいて経緯それぞれ複数条のリップス
トップ部を平織(2c,2d)状に形成してあり、該リ
ップストップ部の経緯方向の各条は、前記の超延伸加工
を施したポリエステルフィラメント糸を2〜4本引き揃
えた糸、または前記引き揃えた糸より太い引き揃えたフ
ィラメント糸とした前記平織形成部に、坪量20g/m
以下の目止め用の樹脂加工処理を施した後、加熱した
雄、雌金型5a,5bに密着させることにより、直接に
加熱、加圧して、成型加工した電気音響変換器用振動板
である。
【0006】また、本発明は、伸度が通常のポリエステ
ルフィラメント糸の60%以下となるように超延伸加工
を施したポリエステルフィラメント糸を経糸2aと緯糸
2bとして、所定の打ち込み数で平織(2a,2b)に
製織してグランド部を形成し、該グランド部の経方向及
び緯方向にそれぞれ5〜7本/inの間隔をおいて経緯
それぞれ複数条のリップストップ部を平織(2c,2
d)状に形成してあり、該リップストップ部の経緯方向
の各条は、それぞれ30〜50デニール/15〜25の
前記超延伸加工を施したポリエステルフィラメント糸を
2〜4本引き揃えた糸、又は100〜140デニール/
20〜30の引き揃えたフィラメント糸とした前記平織
形成部に、坪量20g/m以下の目止め用の樹脂加工
処理を施して、加熱した雄、雌金型5a,5bに密着さ
せて、直接に加熱、加圧することにより、成型加工した
電気音響変換器用振動板である。
【0007】本発明は、このような構成としたものであ
るから、次のような作用効果を得ることができる。
【0008】すなわち、 (1)本発明振動板1のグランド部は、前記したように細
い超延伸ポリエステル繊維を緻密に打ち込んで、平編み
してあるから、素材布材2は厚さが薄いので、高い面密
度を保持することができる。したがって、細い繊維2
a,2b相互及び太い繊維2c,2d間との隙間が狭隘
で気密性を保つのでピンホールが少なく、空気漏れしな
いから、振動板としてその性質を劣化させる目止め用の
ウレタン樹脂のコーティングの分量を少なく、かつ回数
を少なく施す樹脂加工処理が可能となる。
【0009】(2)また、上記の通り、ポリエステルの細
いデニール値の繊維を横一列並びに構成し、20g/m
2以下の少ない坪量で樹脂加工をほどこしてあるので、
軽量に仕上がり、スピーカとして高い変換能率を呈し、
再生音圧が高く従来例に比して音圧が約2〜3dB向上
するスピーカ用振動板1となる。
【0010】(3)また、本発明振動板1は、前記の材
質、加工法によって、布地2としてのヤング率は、従来
例の4倍もの高さを保持できて、伝播速度も約2倍とな
る。このように、ヤング率が高いにも拘わらず、tan
δが低下せず、従来の振動板の物質の物理定数とは、異
なる定数を示している。これは、従来のフェノール樹脂
等の含浸剤を用いる樹脂加工を施さないで、前述した超
延伸加工を施してヤング率を著しく高めたポリエステル
細繊維を、さらに直線的に、かつ縦横に緻密に織ってあ
る布地2の性質によるものである。
【0011】
【表1】
【0012】表1は本発明振動板の織布素材、ポリエス
テル布材、木材パルプ及びポリプロピレンの各種振動板
材料の、密度、ヤング率、伝播速度、内部損失等の物性
値の一覧表である。表1の物性は、いずれも加熱成形前
の振動板基材シートから短冊状に切り出した資料を振動
リード法で測定した値である。ポリエステル布材とある
のは、超延伸加工した糸からなるものではない通常のポ
リエステル100%の布材で織り方も通常の均一なもの
である。コーティングはアクリル樹脂30%のコーティ
ングを、ドクターナイフ方式で施し、150℃で40秒
間予備乾燥したものである。このように、本発明振動板
は、通状のポリエステル布材と比較して、前記振動リー
ド法で測定した剛性(ヤング率)は、4倍以上となり、
伝播速度が約2倍となっているにかかわらず、内部損失
が1.4倍になっていることを表し、この特徴は、超延
伸の構造による効果であると考えられる。表1のポリプ
ロピレンは、マイカ等の補強材を含まないポリプロピレ
ン材料自体の物性である。
【0013】これにより、本発明振動板1の素材2は、
材厚が約1/2に小さくなるので、すなわち、クロス材
としての内部損失は1.4倍にもなり、内部損失(ta
nδ)が大で、シート材としてのヤング率が大となり、
振動板素材として良好なバランスが保持できるといえ
る。
【0014】また、本発明振動板1は、前記した理由に
より、音波伝播速度は約2倍となり、振動板のピストン
振動の範囲が2倍になって、振動姿態の明確な高調波振
動の周波数が高くずれてくる。したがって、音圧周波数
特性のピーク、デイップが少なく、フラットな特性とな
り、さらに高域限界周波数は高くなつて、再生周波数音
域が広くなる。
【0015】(4)このように、本発明振動板1は、シー
ト材2として気密性と、高いヤング率を有しているの
で、振動板として耐屈曲性、耐摩耗性を有するので、振
動振幅大であって大電気入力に対して大振幅に耐えて、
機械的に長寿命を保ち得る。また、ウレタン樹脂は、ソ
フトドーム等の振動板1のエッジに使用すると、高音を
輻射し易くなり、材料耐久性が増大して、劣化し難く、
スピーカとしての信頼性を向上させることができる。
【0016】(5)また、本発明振動板1は、スピーカの
苛酷な使用条件下でも、材料の物性とその加工により、
耐熱性、耐湿度性、耐水性、耐薬品性、耐ガス性が保持
できるので、耐候性(耐環境性)を保持し、苛酷な環境
下でも形状保持性を保持して、形状復元性、保形性を確
保できて、振動板として質的変化を発生しないから、質
的寿命を長期間にわたって保ち得るという効果をも併せ
有するに至ったのである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例について図面
に基づいて説明する。図中、図1乃至図5は、本発明の
実施例を示す図であって、図1は本発明振動板の実施例
にボイスコイルを装着した断面図、図2は実施例の布地
の拡大分解図、図3は図1の振動板を装着したスピーカ
の断面図、図4は振動板の成形用熱金型の断面図、図5
は本発明振動板を装着したスピーカをバッフル板に取り
付けた態様を示す断面図である。
【0018】従来の振動板をドーム型に例をとって説明
すると、ドーム形振動板は、通常ドーム形状に形成し
て、ボイスコイルを巻着したボイスコイルボビンを取り
付けて、磁気回路の磁気空隙内に装着し、スピーカとし
て機能する。図1のドーム型の振動板を装着したスピー
カ(図3)について説明する。
【0019】しかして、従来はドーム形振動板は木綿等
の布地をフェノール樹脂等に含浸し、乾燥後、雄、雌熱
金型により、加熱して樹脂を固化するとともに、加圧し
て、振動板の中心ドーム部、エッジ部、支持部の3部分
を成型する。
【0020】次に、ドーム部の外縁部にボイスコイルを
巻着したボビンの上端部を接着して、前記の支持部を磁
気回路に貼り付け、又はねじ締めによって装着して完成
する。そして、図5に示すように、バッフル板に取り付
け穴をあけて取り付ける。コーン形振動板の場合は、紙
パルプ繊維をコーン形状に抄き上げて、成形して、その
先端にボイスコイルボビンを取り付けて、前記と同様に
磁気回路に装着する構成によって形作られる。
【0021】本発明振動板1は、図2に示すように、振
動板を組成する素材の伸度が通常のポリエステルフィラ
メント糸の約50%となるように超延伸加工を施したポ
リエステルフィラメント糸の40デニール/20程度の
デニール値の小さい細いフィラメント糸を、それぞれ経
糸2aとして110本/in、及び緯糸2bとして92
本/inの緻密度で平織(2a,2b)に製織したグラ
ンド部を編成し、該グランド部の経方向に6本/in
と、緯方向に5.5本/inの間隔をそれぞれおいて経
緯それぞれ複数条のリップストップ部を平織(2c,2
d)状に形成してあり、該リップストップ部の経緯方向
の各条は、経糸2cとして40デニール/20のフィラ
メント糸を2〜4本引き揃え、また緯糸2dとして12
5デニール/24のフィラメント糸を引き揃え、全体と
して通常糸の約50%の延伸度で超延伸加工を施したポ
リエステルフィラメント糸を平織とした織布素材2に、
坪量20g/m以下の希薄な目止め樹脂加工処理を施
、図4に示すような電熱線6,6等で加熱した雄、雌
金型5a,5bに密着させて、直接に加熱、加圧して、
振動板1の中心ドーム部1a、エッジ部1b、支持部1
cの3部分を成型加工したスピーカ用振動板1である。
【0022】そして、次に、金型5a,5bから離脱し
て後、図1,図3に示すようにドーム部1aの外縁部
に、ボイスコイル導線3aを巻着したボイスコイルボビ
ン3の上端部を接着した後、磁気回路4の円環状磁気空
隙4a内にボイスコイル3aが支持されるように前記の
支持部1cを磁気回路4に貼り付け装着して支持して完
成する。そして、図5に示すように、バッフル板8に取
り付け穴8aをあけて、ドーム部1aが外面に露出する
ように取り付けるのである。
【0023】このようにして、ボイスコイル3a導線に
音声入力電流を入力すると、ボイスコイル3aを流れる
音声電流が磁気空隙4a内の磁束と誘導して、音声入力
に応じた振動を起こして、音声を発生する。
【0024】以上本発明の代表的と思われる実施例につ
いて説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例構造
のみに限定されるものではなく、本発明にいう前記の構
成要件を備え、かつ、本発明にいう目的を達成し、以下
にいう効果を有する範囲内において適宜改変して、コー
ン型スピーカの振動板、エッジ材料、あるいはダストキ
ヤップ等の他の電気音響変換器用部品にも適しており、
それらに実施することができるものである。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から既に明らかなように、本
発明振動板1は、伸度が通常のポリエステル糸の約50
%となるように超延伸加工を施したポリエステルフイラ
メント糸を経糸2aと緯糸2bとして、それらを所定の
打ち込み数で平織り状に製織してグランド部とし、その
グランド部の経緯方向に所定の間隔をおいて複数条のリ
ップストップ部を平織状に形成してあり、該リップスト
ップ部の各条は超延伸加工を施したポリエステルフイラ
メント糸を2〜4本引き揃えた糸、またはデニール値の
太い引き揃えたフィラメント糸とした前記平織形成部
、20g/m以下の希薄な目止め樹脂加工処理を施
、熱金型によるプレス加工により成型加工したもので
あるから、以下のような従来のものには期待することが
出来ない顕著な効果を有するに至ったのである。
【0026】(1)本発明振動板1は、織布素材2の厚さ
は薄くて、高い密度を保持することができる(表1参
照)。したがって、グランド部の経フィラメント糸2
a,緯フィラメント糸2b、及びリップストツプ部の超
延伸加工を施したポリエステルフィラメント糸2c,2
d間の隙間が狭隘で気密性を保つので空気漏れせず、成
形後ピンホールが少ないので、材料の生地2の目が拡が
らない特性を有する。
【0027】(2)少ない坪量の希薄な樹脂を加工するこ
とにより、仕上がりが軽量となり、高能率のスピーカと
して、再生音圧が高く従来例に比して再生音圧が2〜3
dB向上する。
【0028】(3)本発明の振動板の布地のヤング率は、
他の従来例の4倍もの高さを保持できて、伝播速度も約
2倍となる(表1参照)。材厚が薄いが、クロス材とし
ての内部損失は他の1.4倍にもなり、tanδが大
で、シート材としてのヤング率が大となり、振動板素材
として良好なバランスを保持できる。このような本発明
振動板を使用したスピーカは、音圧周波数特性のピー
ク、デイップが少なく、フラットな特性となり、したが
って再生歪みは少なく、さらに高域限界周波数は高くな
つて、再生周波数音域が広くなる。
【0029】(4)本発明振動板は、気密性と、高いヤン
グ率とにより耐屈曲性、耐摩耗性を有するので、振動振
幅大であって大電気入力に対して大振幅に耐えて、機械
的に長寿命を保ち得る。
【0030】(5)本発明振動板は、耐熱性、耐湿度性、
耐水性、耐薬品性、耐ガス性を有し、耐候性(耐環境
性)を保持するので、苛酷な環境下でも形状保持性を保
持して、形状復元性、保形性を確保できて、振動板とし
て質的変化しないから、質的長寿命を保ち得るという効
果をも併せ有するに至ったのである。
【0031】以上、本発明を上述のような特性を有する
材質について、ドーム形振動板を例にとつて説明した
が、同様な材質の素材を利用して、コーン形振動板、ダ
ストキヤップ、エッジ材料あるいは、ヘッドホン構成部
品等の電気音響用構成材料としても適用し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明振動板の実施例にボイスコイルを装着し
た断面図である。
【図2】図1中の実施例の布地の拡大分解図である。
【図3】図1の振動板を装着したスピーカの断面図であ
る。
【図4】振動板を成型する雄雌熱金型の断面図である。
【図5】本発明振動板を装着したスピーカをバッフル板
に取り付けた断面図である。
【符号の説明】
1 振動板 1a ドーム部 1b エッジ部 1c 支持部 2 布地 2a グランド部の縦繊維 2b グランド部の横繊維 2c リップストツプ部の縦繊維 2d リップストツプ部の横繊維 3 ボイスコイルボビン 3a ボイスコイル 4 磁気回路 4a 円環状磁気空隙 5a 雄金型 5b 雌金型 6 電熱線 8 バッフル板 8a 取り付け穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 7/02 D03D 1/00 D03D 15/00 H04R 31/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸度が通常のポリエステルフィラメント
    糸の60%以下となるように超延伸加工を施したポリエ
    ステルフィラメント糸を経糸2aと緯糸2bとして、所
    定の打ち込み数で平織(2a,2b)に製織してグラン
    ド部を形成し、該グランド部の経方向と緯方向に所定の
    間隔をおいて経緯それぞれ複数条のリップストップ部を
    平織(2c,2d)状に形成してあり、該リップストッ
    プ部の経緯方向の各条は、前記の超延伸加工を施したポ
    リエステルフィラメント糸を2〜4本引き揃えた糸、ま
    たは前記引き揃えた糸より太い引き揃えたフィラメント
    とした前記平織形成部に、坪量20g/m以下の目
    止め用の樹脂加工処理を施して、加熱した雄、雌金型5
    a,5bに密着させることにより、直接に加熱、加圧し
    、成型加工した電気音響変換器用振動板。
  2. 【請求項2】 伸度が通常のポリエステルフィラメント
    糸の60%以下となるように超延伸加工を施したポリエ
    ステルフィラメント糸を経糸2aと緯糸2bとして、所
    定の打ち込み数で平織(2a,2b)に製織してグラン
    ド部を形成し、該グランド部の経方向及び緯方向にそれ
    ぞれ5〜7本/inの間隔をおいて経緯それぞれ複数条
    のリップストップ部を平織(2c,2d)状に形成して
    あり、該リップストップ部の経緯方向の各条は、それぞ
    れ30〜50デニール/15〜25の前記の超延伸加工
    を施したポリエステルフィラメント糸を2〜4本引き揃
    えた糸、又は100〜140デニール/20〜30の引
    き揃えたフィラメント糸とした前記平織形成部に、坪量
    20g/m以下の目止め用の樹脂加工処理を施して
    加熱した雄、雌金型5a,5bに密着させることによ
    り、直接に加熱、加圧して、成型加工した電気音響変換
    器用振動板。
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