JPWO2018043509A1 - センサの検知エリア調整システム、自動ドアセンサ、マーカおよびセンサの検知エリア調整方法 - Google Patents

センサの検知エリア調整システム、自動ドアセンサ、マーカおよびセンサの検知エリア調整方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2018043509A1
JPWO2018043509A1 JP2018537309A JP2018537309A JPWO2018043509A1 JP WO2018043509 A1 JPWO2018043509 A1 JP WO2018043509A1 JP 2018537309 A JP2018537309 A JP 2018537309A JP 2018537309 A JP2018537309 A JP 2018537309A JP WO2018043509 A1 JPWO2018043509 A1 JP WO2018043509A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection
detection area
sensor
marker
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018537309A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6949851B2 (ja
Inventor
佐々木 重明
重明 佐々木
恭孝 神田
恭孝 神田
神吉 久幸
久幸 神吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nabtesco Corp
Original Assignee
Nabtesco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nabtesco Corp filed Critical Nabtesco Corp
Publication of JPWO2018043509A1 publication Critical patent/JPWO2018043509A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6949851B2 publication Critical patent/JP6949851B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05FDEVICES FOR MOVING WINGS INTO OPEN OR CLOSED POSITION; CHECKS FOR WINGS; WING FITTINGS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, CONCERNED WITH THE FUNCTIONING OF THE WING
    • E05F15/00Power-operated mechanisms for wings
    • E05F15/60Power-operated mechanisms for wings using electrical actuators
    • E05F15/603Power-operated mechanisms for wings using electrical actuators using rotary electromotors
    • E05F15/605Power-operated mechanisms for wings using electrical actuators using rotary electromotors for folding wings
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05FDEVICES FOR MOVING WINGS INTO OPEN OR CLOSED POSITION; CHECKS FOR WINGS; WING FITTINGS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, CONCERNED WITH THE FUNCTIONING OF THE WING
    • E05F15/00Power-operated mechanisms for wings
    • E05F15/60Power-operated mechanisms for wings using electrical actuators
    • E05F15/603Power-operated mechanisms for wings using electrical actuators using rotary electromotors
    • E05F15/611Power-operated mechanisms for wings using electrical actuators using rotary electromotors for swinging wings
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05FDEVICES FOR MOVING WINGS INTO OPEN OR CLOSED POSITION; CHECKS FOR WINGS; WING FITTINGS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, CONCERNED WITH THE FUNCTIONING OF THE WING
    • E05F15/00Power-operated mechanisms for wings
    • E05F15/60Power-operated mechanisms for wings using electrical actuators
    • E05F15/603Power-operated mechanisms for wings using electrical actuators using rotary electromotors
    • E05F15/632Power-operated mechanisms for wings using electrical actuators using rotary electromotors for horizontally-sliding wings
    • E05F15/643Power-operated mechanisms for wings using electrical actuators using rotary electromotors for horizontally-sliding wings operated by flexible elongated pulling elements, e.g. belts, chains or cables
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05FDEVICES FOR MOVING WINGS INTO OPEN OR CLOSED POSITION; CHECKS FOR WINGS; WING FITTINGS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, CONCERNED WITH THE FUNCTIONING OF THE WING
    • E05F15/00Power-operated mechanisms for wings
    • E05F15/70Power-operated mechanisms for wings with automatic actuation
    • E05F15/73Power-operated mechanisms for wings with automatic actuation responsive to movement or presence of persons or objects
    • E05F15/74Power-operated mechanisms for wings with automatic actuation responsive to movement or presence of persons or objects using photoelectric cells
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01VGEOPHYSICS; GRAVITATIONAL MEASUREMENTS; DETECTING MASSES OR OBJECTS; TAGS
    • G01V8/00Prospecting or detecting by optical means
    • G01V8/10Detecting, e.g. by using light barriers

Abstract

検知部を備えたセンサであり、センサから離れた位置に検知部が検知エリアを有するセンサと、検知エリアの位置を調整するために配置されたマーカが検知部で検知されたときに、当該検知を報知する報知部と、を備える。

Description

本発明は、センサの検知エリア調整システム、自動ドアセンサ、マーカおよびセンサの検知エリア調整方法に関する。
自動ドアに用いられる自動ドアセンサには、安全性および通行性を確保するため、妥当かつ正確な検知エリアを設定することが求められる。従来から、自動ドアセンサの検知エリアを設定するための種々の技術が提案されている。例えば、JP2007−93510Aでは、自動ドアセンサの検知エリアの設定状況を赤外線検出器によって確認する技術が開示されている。また、JP2015−227867Aでは、非接触タッチスイッチ方式の自動ドアセンサの検知エリアを設定する際に、手の位置に応じた検知状況を自動ドアセンサの表示装置で表示する技術が開示されている。また、JP2014−238278Aには、自動ドアセンサの検知エリアを設定する際に、自動ドアセンサの設定を行うリモコンで自動ドアセンサに設けられた駆動機構を駆動する技術が開示されている。
近年、自動ドアの安全基準の規格化に向けて、自動ドアセンサの検知エリアの設定の妥当性や正確性の要求が従来よりも高まりつつある。かかる要求を満足するため、従来よりも検知エリアを設定する手間が増えることが予想される。このような状況下において、検知エリアの設定の作業労力を抑制しつつ妥当かつ正確な検知エリアを設定できる技術が求められる。
しかるに、JP2007−93510AおよびJP2015−227867Aのいずれの技術も、検知エリアを確認できるだけで作業労力の軽減に有効に寄与できるものではない。すなわち、JP2007−93510AおよびJP2015−227867Aの技術では、検知エリアを適切な位置に設定するために、脚立を登り降りして無目や天井に取り付けられている自動ドアセンサの位置を調整する作業を繰り返さなければならない場合がある。また、JP2014−238278Aの技術では、自動ドアセンサの位置をある程度調整することは可能であるが、駆動機構の作動範囲外の位置に調整することはできない。また、JP2014−238278Aの技術では、自動ドアセンサの調整のためだけに駆動機構が必要となるため、コストアップやサイズの増大をもたらす。
したがって、従来は、作業労力を抑制しつつ妥当かつ正確な検知エリアを設定できる技術について、何ら有効な提案がなされていないのが実情であった。
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、作業労力を抑制しつつ妥当かつ正確な検知エリアを設定できるセンサの検知エリア調整システム、自動ドアセンサ、マーカおよびセンサの検知エリア調整方法を提供することを目的とする。
本発明は、検知部を備えたセンサであって、前記センサから離れた位置に前記検知部が検知エリアを有する前記センサと、前記検知エリアの位置を調整するために配置されたマーカが前記検知部で検知されたときに、当該検知を報知する報知部と、を備えるセンサの検知エリア調整システムである。
本発明による検知エリア調整システムにおいて、前記検知部は人を検知してもよい。
本発明による検知エリア調整システムにおいて、前記マーカは、再帰反射材であり、前記センサは、人の検知の閾値よりもマーカ検知の閾値が高くてもよい。
本発明による検知エリア調整システムにおいて、前記マーカは、所定の反射率を有するシート上に設けられ、さらにマーカは当該所定の反射率とは異なる反射率を有し、前記センサは、人の検知の閾値よりもマーカ検知の閾値が高くてもよい。
本発明による検知エリア調整システムにおいて、前記検知エリアは、複数の小検知エリアで構成されており、前記マーカの大きさは、前記小検知エリアと同等または前記小検知エリアよりも小さくてもよい。
本発明による検知エリア調整システムにおいて、前記検知エリアは、複数の小検知エリアで構成されており、前記マーカの大きさは、前記複数の小検知エリアのうち2以上の小検知エリアにまたがる大きさであってもよい。
本発明による検知エリア調整システムにおいて、前記検知エリアは、複数の小検知エリアで構成されており、前記マーカは、前記検知エリアの端部または予め設定された前記検知エリアの所定位置に対応する位置に配置され、前記検知部は、前記検知エリアの端部または所定位置に対応する1つ以上の特定の小検知エリアで前記マーカを検知してもよい。
本発明による検知エリア調整システムにおいて、前記センサは、自動ドア用センサであり、前記小検知エリアは、複数のスポットで構成される複数列のスポット状に配置されており、前記特定の小検知エリアは、ドア走行路に最も近い前記小検知エリアの列よりも前記ドア走行路の反対側に離れた前記小検知エリアの列に存在してもよい。
本発明による検知エリア調整システムにおいて、前記マーカは、床面から所定の高さの位置に配置されてもよい。
本発明による検知エリア調整システムにおいて、前記検知エリアは、複数の小検知エリアで構成されており、前記マーカは、前記小検知エリア以下の大きさを有し、かつ、所定の間隔で複数配置され、前記報知部は、前記検知部で前記複数のマーカのすべてが検知されたときに、当該検知を報知してもよい。
本発明による検知エリア調整システムにおいて、前記センサは、前記マーカの検知レベルに応じた複数の閾値を有し、前記マーカの検知レベルは、前記マーカからの反射光の受光量に応じた前記センサによる検知レベルであり、前記報知部は、当該閾値に応じて報知内容が異なってもよい。
本発明による検知エリア調整システムにおいて、前記センサは、前後方向、左右方向、上下方向、ピッチ角、ロール角、ヨー角の何れか又はこれらの任意の組み合わせで前記センサの位置および角度の少なくとも一方を調整可能な調整部を有していてもよい。
本発明による検知エリア調整システムは、前記検知部による前記マーカの検知状態と前記調整部の調整状態とを記憶する記憶部を更に備えていてもよい。
本発明による検知エリア調整システムにおいて、前記記憶部は、前記検知部が検知状態になったときに、その検知レベルと前記調整部の調整状態とを記憶してもよい。
本発明による検知エリア調整システムにおいて、前記記憶部は、前記検知状態と前記調整状態とを時系列に記憶してもよい。
本発明による検知エリア調整システムにおいて、前記報知部は、前記センサの内部または外部に設けられていてもよい。
本発明は、検知エリアを有する検知部であって、前記検知部から離れた位置に前記検知エリアを有する前記検知部を備え、前記検知部は、前記検知エリアの位置を調整するために配置されたマーカを検知する、自動ドアセンサである。
本発明は、検知エリアを有するセンサであって、前記センサから離れた位置に前記検知エリアを有する前記センサで検知可能であり、前記検知エリアの位置を調整するために用いられる、マーカである。
本発明は、検知部を備えたセンサであり、前記センサから離れた位置に前記検知部が検知エリアを有する前記センサの検知エリア調整方法であって、マーカを所定位置に配置し、報知部は、前記検知部が前記マーカを検知したときに、当該検知を報知し、前記報知部の報知状況に基づいて、前記センサの位置および角度の少なくとも一方を調整する、検知エリア調整方法である。
本発明の検知エリア調整方法において、前記所定位置は、ドア走行路に隣接する位置であってもよい。
本発明によれば、作業労力を抑制しつつ妥当かつ正確な検知エリアを設定できる。
本実施形態によるセンサの検知エリア調整システムを示す図である。 センサの配置の一例を示す側面図である。 第1の変形例による検知エリア調整システムを示す図である。 第2の変形例による検知エリア調整システムを示す図である。 第3の変形例による検知エリア調整システムを示す図である。 第3の変形例による検知エリア調整システムにおいて、自動ドアセンサの配置例を示す図である。 第3の変形例による検知エリア調整システムにおいて、調整部を示す側面図である。 第3の変形例による検知エリア調整システムにおいて、調整部を示す正面図である。 第3の変形例による検知エリア調整システムにおいて、自動ドアに要求される安全基準を説明するための説明図である。 第3の変形例による検知エリア調整方法を示すフローチャートである。 第3の変形例による検知エリア調整方法において、再帰反射材の第1の配置例を示す平面図である。 第3の変形例による検知エリア調整方法において、再帰反射材の第2の配置例を示す平面図である。 第3の変形例による検知エリア調整方法において、再帰反射材の第3の配置例を示す平面図である。 第3の変形例による検知エリア調整方法において、再帰反射材の第4の配置例を示す平面図である。 第4の変形例による検知エリア調整システムにおいて、マーカと小検知エリアとの大きさの関係を示す平面図である。 第5の変形例による検知エリア調整システムにおいて、マーカと小検知エリアとの大きさの関係を示す平面図である。 第6の変形例による検知エリア調整システムにおいて、マーカと小検知エリアとの大きさの関係を示す平面図である。 第7の変形例による検知エリア調整システムにおいて、マーカと小検知エリアとの大きさの関係を示す平面図である。 第8の変形例による検知エリア調整システムにおいて、小検知エリアに対する再帰反射材の第1の配置例を示す鳥瞰図である。 図19の側面図である。 第8の変形例による検知エリア調整システムにおいて、小検知エリアに対する再帰反射材の第2の配置例を示す鳥瞰図である。 第9の変形例による検知エリア調整システムにおいて、床面とマーカとの高さの関係を示す側面図である。 第10の変形例による検知エリア調整システムを示す図である。 第10の変形例において、マーク部材の第1の配置例を示す平面図である。 第10の変形例において、マーク部材の第2の配置例を示す平面図である。 第10の変形例において、マーク部材の第3の配置例を示す平面図である。 第10の変形例において、マーク部材の第4の配置例を示す平面図である。 第11の変形例による検知エリア調整システムを示す図である。 第12の変形例による検知エリア調整システムを示す図である。 第13の変形例による検知エリア調整システムを示す図である。 第13の変形例による検知エリア調整方法の一例を示すフローチャートである。 第13の変形例による検知エリア調整方法の他の例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態に係るセンサの検知エリア調整システムについて、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態は、本発明の実施形態の一例であって、本発明はこれらの実施形態に限定して解釈されるものではない。また、本実施形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号または類似の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上、実際の比率とは異なる場合があり、また、構成の一部が図面から省略される場合がある。
図1は、本実施形態によるセンサの検知エリア調整システム1を示す図である。図1に示すように、検知エリア調整システム1は、センサ2とマーカ3とを備える。図2は、センサ2の配置の一例を示す側面図である。図2に示すように、センサ2は、検知対象物体を検知するために建物などの配置位置4に配置される。
図1のセンサ2は、例えば、検知対象物体として建物への侵入者を検知するセキュリティセンサであってもよく、または、検知対象物体として自動ドアの開口部の通行者を検知する自動ドアセンサであってもよい。また、配置位置4は、建物の側壁や天井であってもよい。また、自動ドアセンサの場合、配置位置4は、自動ドアの無目部であってもよい。
図1に示すように、センサ2は、検知部21と、報知部22と、センサ制御部23とを備える。センサ制御部23は、検知部21および報知部22に接続されている。
検知部21(センサ2)は、検知部21すなわちセンサ2から離れた位置に、検知対象物体を検知可能な領域である検知エリア5を有する。図2の例において、センサ2は、床面6から鉛直上方に離れた配置位置4に配置され、床面6上に検知エリア5を有する。
検知部21は、センサ制御部23と協働して検知エリア5内に存在するマーカ3を検知可能である。具体的には、検知部21は、検知エリア5からマーカ3を検知可能な所定の物理量を検出し、検出された物理量を電気信号などの検出信号としてセンサ制御部23に出力する。センサ制御部23は、検知部21から出力された検出信号に基づいて検知エリア5内のマーカ3を検知する。所定の物理量は、検知エリア5からの赤外線や可視光や電波などの反射波の強度(赤外線や可視光などの光の場合は受光量、電波の場合は受信強度)や位相や色彩(反射波が可視光の場合)や投光した赤外線や出射した電波の反射波が返ってくる時間などであってもよい。
報知部22は、検知エリア5の位置を調整するために床面6上に配置されたマーカ3が検知部21で検知されたときに、当該検知を報知する。具体的には、センサ制御部23は、検知部21からの検出信号に基づいて検知エリア5内のマーカ3を検知した場合に、報知部22にマーカ3の検知の報知を指示する。報知部22は、センサ制御部23からの指示に応じてマーカ3の検知を報知する。
検知部21による検知および報知部22による報知は、センサ2の動作モードが検知エリア5を設定するためのモードである、調整モードであるときに実行され、センサ2の動作モードが検知対象物体を検知する、通常使用時のモードである通常モードであるときには実行されないようにしてもよい。
以上の構成を有する検知エリア調整システム1を用いて検知エリア5の位置を調整する際には、先ず、床面6上の所定位置にマーカ3を配置する。マーカ3を配置する床面6上の位置は、検知エリア5を調整可能な位置であれば特に限定されない。例えば、マーカ3を検知エリア5の所定位置の位置合わせの基準とするために、マーカ3を検知エリア5の所定位置に対応する床面6上の位置に配置してもよい。
次いで、検知部21は、検知エリア5から所定の物理量を検出し、検出された物理量を検出信号としてセンサ制御部23に出力する。センサ制御部23は、検知部21から出力された検出信号に基づいて、検知エリア5内にマーカ3が存在するか否かを判定する。判定の結果、検知エリア5内のマーカ3が検知された場合、センサ制御部23は、報知部22にマーカ3の検知の報知を指示する。一方、判定の結果、検知エリア5内のマーカ3が検知されなかった場合、センサ制御部23は、報知部22にマーカ3の検知の報知を指示しない。
次いで、報知部22は、センサ制御部23からの指示に応じて、マーカ3の検知を報知する。報知は、液晶や有機ELディスプレイ等の表示装置による表示(文字、記号、図形、色彩などのいずれか1つまたは2つ以上の組み合わせによるもの)、スピーカ等による音声(音響含む)出力および振動モータ等による振動のいずれか1つまたは2つ以上で行ってもよい。
次いで、作業者は、報知部22の報知状況に基づいて、センサ2の位置および角度の少なくとも一方を調整することで、検知エリア5の位置を調整する。一例として、図2には、センサ2のピッチ角を調整する方向d1と、センサ2の上下の位置を調整する方向d2とが示されている。調整可能なセンサ2の位置および角度は、図2の例に限定されない。
本実施形態によれば、作業者がセンサ2の傍から離れることなく、報知部22の報知に基づいて検知エリア5の位置を特段の制限なしに調整することができる。すなわち、作業者は、脚立に登ったままの状態で、報知部22からマーカ3の検知が報知されるまでセンサ2の位置や角度を調整することで、少ない労力で妥当かつ正確な検知エリア5を設定できる。また、報知部22がセンサ2の内部に設けられていることで、検知エリア調整システム1の構成を簡素化できる。
したがって、本実施形態によれば、検知エリア5の設定に要する作業労力を抑制しつつ妥当かつ正確な検知エリア5を設定できる。
(第1の変形例)
次に、マーカと物体とを個別の検知部で検知する第1の変形例について説明する。図3は、第1の変形例による検知エリア調整システム1を示す図である。
図1の検知部21は、マーカ3と物体の兼用の検知部21である。これに対して、第1の変形例の検知部21は、図3に示すように、マーカ3専用のマーカ検知部211と、物体専用の物体検知部212とを備える点で図1の検知部21と異なる。
マーカ検知部211は、例えば、センサ2の動作モードが検知エリア5を設定するためのモードである、調整モードであるときに起動され、検知エリア5内の物理量を検出してセンサ制御部23に検出信号を出力する。物体検知部212は、例えば、センサ2の動作モードが検知対象物体を検知する、通常使用時のモードである通常モードであるときに起動され、検知エリア5内の物理量を検出してセンサ制御部23に検出信号を出力する。
センサ制御部23は、マーカ検知部211から出力された検出信号に基づいて、検知エリア5内のマーカ3を検知する。センサ制御部23は、検知エリア5内のマーカ3が検知された場合に、報知部22にマーカ3の検知を報知させる。
第1の変形例によれば、マーカ3と検知対象物体とで異なる検知条件や検知方式を採用する設計を行い易いので、設計の自由度を向上させることができる。
(第2の変形例)
次に、報知部がセンサの外部に設けられている第2の変形例について説明する。図4は、第2の変形例による検知エリア調整システム1を示す図である。
図1の報知部22は、センサ2の内部に設けられている。これに対して、第2の変形例の報知部22は、図4に示すように、センサ2の外部に設けられている。報知部22は、有線または無線でセンサ2に接続されており、センサ制御部23から報知指示を受信可能である。報知部22は、センサ2から報知指示を受信してマーカ3の検知を報知できるのであれば具体的な態様は特に限定されない。報知部22は、液晶や有機ELディスプレイ等の表示装置による表示機能(文字、記号、図形、色彩などのいずれか1つまたは2つ以上の組み合わせによる)、スピーカ等による音声(音響含む)出力機能および振動モータ等による振動発生機能のいずれか1つまたはこれらの2つ以上を備えた作業者の携帯端末であってもよい。
第2の変形例によれば、報知部22をセンサ2の外部に設けることで、センサ2を小型軽量化できる。
(第3の変形例)
次に、再帰反射材を用いて自動ドアセンサの検知エリアを調整する第3の変形例について説明する。図5は、第3の変形例による検知エリア調整システム1を示す図である。図6は、第3の変形例による検知エリア調整システム1において、自動ドアセンサ2の配置例を示す図である。
図5に示すように、第3の変形例のセンサ2は、自動ドア装置7の制御に用いられる自動ドアセンサ2である。自動ドアセンサ2は、検知エリア5内の通行者を検知可能であり、通行者が検知された場合に、自動ドア装置7に自動ドアを開かせる。図6に示すように、自動ドアセンサ2は、例えば、自動ドア装置7の無目部74に設けられている。自動ドアセンサ2は、自動ドア装置7の手前の天井に設けられていてもよい。
(自動ドア装置7)
図5および図6に示すように、自動ドア装置7は、ドア71と、モータ72と、ドア制御部73とを備える。図6の例において、ドア71は、左右にスライドすることで開閉動作を行う2枚の引戸タイプのドアである。ドア71は、片引きタイプ、開き戸タイプ、折り戸タイプなどの様々なドアを採用することができる。モータ72は、ドア71を開閉するための回転力を発生させる。モータ72の回転力は、図示しないプーリやタイミングベルトなどの動力伝達部材を介して開閉方向d4への並進力としてドア71に伝達される。ドア制御部73は、モータ72を駆動制御する。例えば、自動ドアセンサ2で検知エリア5内の通行者が検知されたとき、ドア制御部73は、センサ制御部23からの開信号に応じてドア71を開方向に移動させるようにモータ72を駆動制御する。
(再帰反射材31)
図5に示すように、第3の変形例では、マーカ3の一例として、再帰反射材31を用いる。再帰反射材31は、光源からの入射光を光源の方向に反射する再帰性反射機能を有する素材である。再帰反射材31の具体的な態様は特に限定されない。例えば、再帰反射材31は、入射光を入射方向に反射する複数のガラスビーズを有していてもよく、または、入射光を入射方向に反射する複数のプリズムを有していてもよい。
(検知部21、センサ制御部23)
図5に示すように、自動ドアセンサ2の検知部21は、投光部213と受光部214とを備える。投光部213は、検知エリア5にパルス状の近赤外光を投光すなわち照射する。受光部214は、検知エリア5で反射された近赤外光を受光し、物理量として近赤外光の受光量を検出する。すなわち、受光部214は、検出された受光量を、受光量に応じた信号値を有する検出信号としてセンサ制御部23に出力する。検知エリア5内に再帰反射材31が配置されている場合、受光部214は、検知エリア5内に再帰反射材31が配置されていない場合よりも多くの受光量を検出する。投光部213および受光部214は、近赤外光以外の光を投光および受光してもよい。
検知部21およびセンサ制御部23は、人と再帰反射材31との双方を、両者を混同することなく検知できる。具体的には、センサ制御部23すなわち自動ドアセンサ2は、人を検知するための受光量の閾値よりも、再帰反射材31を検知するための受光量の閾値が高い。
ここで、再帰反射材31は、通行者が反射する光より遥かに多くの光量の光を反射できる。このため、検知エリア5の調整時に再帰反射材31を検知するための受光量の閾値として、通常の使用時に通行者を検知するための閾値より高い閾値を設定することで、人を再帰反射材31と誤検知することは殆ど無い。
また、検知エリア5の調整時と通常の使用時とで自動ドアセンサ2の動作モードを切り替える必要がないので、自動ドアセンサ2の制御を簡素化できる。
また、通行者を検知する検知部21で再帰反射材31を検知できるので、マーカ専用の検出部を設ける場合と比較して、通行者に応じた正確な検知エリア5を設定することができる。
なお、センサ制御部23は、再帰反射材31の検知の有無の閾値だけでなく、検知レベルに応じた複数の閾値を有していてもよい。再帰反射材31の検知レベルは、再帰反射材31からの反射光の受光量に応じたセンサ2(すなわち、検知部21)による検知レベルである。複数の閾値は、検知エリア5の最適位置からのずれ量に応じた閾値であってもよい。複数の閾値を有する場合、センサ制御部23は、複数の閾値のそれぞれに応じて報知部22に報知させる報知内容を異ならせてもよい。
例えば、報知部22は、検知エリア5が最適位置に調整されたときの最高レベルでの再帰反射材31の検知を、LEDの点灯で報知してもよい。この場合、報知部22は、検知エリア5が最適位置からずれたときの最高レベルより低いレベルでの再帰反射材31の検知を、ずれ量に応じた点滅周期を有するLEDの点滅で報知してもよい。なお、報知部22は、再帰反射材31(マーカ3)の検知と異なる態様で、人の検知を報知してもよい。例えば、報知部22は、再帰反射材31の検知の報知と人の検知の報知とで、LEDの点滅色や点滅周期や点滅パターンを変更してもよい。
また、報知部22は、最高レベルでの再帰反射材31の検知を特定の色彩の表示で報知する場合、最高レベルより低いレベルでの再帰反射材31の検知を、ずれ量に応じた異なる色彩の表示で報知してもよい。また、報知部22は、最高レベルでの再帰反射材31の検知を特定の音の出力で報知する場合、最高レベルより低いレベルでの再帰反射材31の検知を、ずれ量に応じた異なる音の出力(音量若しくは音程、又はこれらの組み合わせ)で報知してもよい。
このように、センサ制御部23が再帰反射材31の検知レベルに応じた閾値を有し、報知部22が検知レベルに応じて異なる報知内容の報知を行うことで、検知エリア5の設定を簡便かつ適切に行うことが可能となる。
(調整部24)
図5に示すように、自動ドアセンサ2は、調整部24を更に備える。図7は、第3の変形例による検知エリア調整システム1において、調整部24を示す側面図である。図8は、第3の変形例による検知エリア調整システム1において、調整部24を示す正面図である。
調整部24は、自動ドアセンサ2の位置および角度の少なくとも一方を調整することで、検知エリア5の位置を調整可能である。
図7および図8に示すように、調整部24は、例えば、取付フレーム241と、回転軸242と、ボルト243とを備える。
取付フレーム241は、ボルト等の図示しない固定部材によって無目部74に固定されている。図8に示すように、自動ドアセンサ2または取付フレーム241における開閉方向d4の両端近傍位置には、上下方向d2に延びる一対の長穴244が設けられている。長穴244上の任意の位置に自動ドアセンサ2側からボルト243を締め付けることで、自動ドアセンサ2の上下方向d2の位置を固定できる。
また、図7に示すように、自動ドアセンサ2は、回転軸242を中心としてd1方向に回転可能とされており、d1方向に回転することで、自動ドアセンサ2のピッチ角を調整できる。また、自動ドアセンサ2は、ボルト等の図示しない固定部材によって、自動ドアセンサ2の回転方向d1の位置を固定可能とされている。
また、図8に示すように、一対の長穴244に対するボルト243の締め付け位置を調整することで、自動ドアセンサ2のd3方向の角度であるロール角を調整できる。
調整部24で調整可能な自動ドアセンサ2の位置および角度は以上に限定されない。調整部24は、前後方向、左右方向、上下方向、ピッチ角、ロール角、ヨー角の何れか又はこれらの任意の組み合わせで自動ドアセンサ2の位置および角度の少なくとも一方を調整可能であってもよい。
調整部24によれば、自動ドアセンサ2を取り付けた状態で検知エリア5の位置を簡便に調整できる。
(検知エリア調整方法)
次に、第3の変形例の検知エリア調整システム1を適用した検知エリア調整方法について説明する。図9は、第3の変形例による検知エリア調整システム1において、自動ドアに要求される安全基準を説明するための説明図である。図9に示すように、自動ドアには、ドア71の前方側の自動ドアセンサ2Aの検知エリア5Aとドア71の後方側の自動ドアセンサ2Bの検知エリア5Bとの間隔Dが所定間隔以内であることが安全基準として求められる。第3の変形例の検知エリア調整方法は、例えば、このような自動ドアの安全基準を満足するための検知エリア5の設定に好適に適用できる。
(S1:再帰反射材31の設置)
図10は、第3の変形例による検知エリア調整方法を示すフローチャートである。第3の変形例において、自動ドアセンサ2の検知エリア5の位置を調整するには、先ず、図10に示すように、床面6上の目標とする検知エリア5に対応する所定位置に再帰反射材31を設置する(ステップS1)。
図11は、第3の変形例による検知エリア調整方法において、再帰反射材31の第1の配置例を示す平面図である。例えば、図11に示すように、検知エリア5のドア71側の端縁の中央部に対応する位置に再帰反射材31を配置してもよい。第1の配置例によれば、検知エリア5のドア71側の端縁の中央部の位置を簡便かつ正確に調整できる。
図12は、第3の変形例による検知エリア調整方法において、再帰反射材31の第2の配置例を示す平面図である。図12に示すように、検知エリア5のドア71側の角部に対応する位置に再帰反射材31を配置してもよい。第2の配置例によれば、検知エリア5のドア71側の角部の位置を簡便かつ正確に調整できる。
図13は、第3の変形例による検知エリア調整方法において、再帰反射材31の第3の配置例を示す平面図である。図13に示すように、検知エリア5の任意の所定位置に対応する位置に再帰反射材31を配置してもよい。第3の配置例によれば、検知エリア5の任意の所定位置の位置調整を簡便かつ正確に行うことができる。
図14は、第3の変形例による検知エリア調整方法において、再帰反射材31の第4の配置例を示す平面図である。図14に示すように、検知エリア5の複数の位置に対応するように複数の再帰反射材31を配置してもよい。第4の配置例によれば、複数の再帰反射材31を用いて検知エリア5の位置調整をより正確に行うことができる。
(S2:センサ検知動作)
再帰反射材31を設置した後、図10に示すように、検知部21は、センサ検知動作を行う(ステップS2)。具体的には、検知部21の投光部213は、検知エリア5に近赤外光を投光する。検知エリア5は、投光部213から入射した近赤外光を入射方向に反射する。このとき、検知エリア5内に再帰反射材31が存在する場合、再帰反射材31は、周囲の検知エリア5よりも高い反射率で入射方向に近赤外光を反射する。
受光部214は、検知エリア5側からの反射近赤外光を受光し、受光量に応じた検出信号をセンサ制御部23に出力する。
(S3:検知判定)
センサ制御部23は、受光部214から出力された検出信号すなわち受光量が再帰反射材31の検知の閾値以上であるか否かに基づいて、再帰反射材31の検知の有無を判定する(ステップS3)。再帰反射材31の検知の閾値は、人の検知の閾値より高い。したがって、検知エリア5内に人が存在したとしても、人が再帰反射材31と誤検知されることを防止できる。また、受光量の閾値に基づいて再帰反射材31を検知できるので、例えば、通行者を検知するための通常モードと検知エリア5の調整モードのような複数の動作モードを設ける必要はない。
(S4:報知)
再帰反射材31が検知された場合(ステップS3:Y)、センサ制御部23は、報知部22に再帰反射材31の検知の報知を指示する。報知部22は、センサ制御部23からの報知の指示に応じて、再帰反射材31の検知を報知する(ステップS4)。報知部22は、例えば、LEDの点灯、特定の色彩の表示、特定の音の出力、特定の振動の発生などによって再帰反射材31の検知を報知する。
なお、センサ制御部23は、最適位置からのずれ量などの再帰反射材31の検知レベルに応じた複数の閾値を有する場合には、受光量が到達している検知レベルに応じた報知内容を報知部22に報知させてもよい。
(S5:検知エリア位置調整)
再帰反射材31が検知されなかった場合(ステップS3:N)、報知部22は、再帰反射材31の検知を報知しない。この場合、作業者は、調整部24によって自動ドアセンサ2の位置や角度を調整することで、検知エリア5の位置を調整する(ステップS5)。そして、位置調整後の検知エリア5に基づいて、ステップS2以降の処理を繰り返す。
再帰反射材31の検知を報知した後、作業者は、調整部24によって検知エリア5の位置を現在の位置に固定することで調整作業を終了できる(ステップS6:Y)。また、作業者は、検知エリア5の位置を再調整したい場合には、検知エリア5の位置を現在の位置に固定せず(ステップS6:N)、再調整後の検知エリア5に基づいてステップS2以降の処理を繰り返すことができる。
第3の変形例によれば、作業労力を抑制しつつ妥当かつ正確な自動ドアセンサ2の検知エリア5を設定できる。また、検知部21が人を検知するものであることで、検知エリア5をより正確に設定できる。また、マーカとして再帰反射材31を使用し、人の検知の閾値よりも再帰反射材31の検知の閾値が高いことで、自動ドアセンサ2の動作モードを切り替えることなく再帰反射材31を正確に検知できる。また、自動ドアセンサ2が再帰反射材31の検知レベルに応じた閾値を有することで、検知エリア5の位置調整をより簡便かつ正確に行うことができる。また、調整部24を備えることで、自動ドアセンサ2を取り付けた状態で検知エリア5の位置調整を更に簡便に行うことができる。
(第4の変形例)
次に、複数の小検知エリアで構成された検知エリアを調整する第4の変形例について説明する。図15は、第4の変形例による検知エリア調整システム1において、マーカ3と小検知エリア51との大きさの関係を示す平面図である。
図15に示すように、第4の変形例において、検知エリア5は、複数の小検知エリア51で構成されている。個々の小検知エリア51は、例えば、投光部213(図5参照)の1つの投光素子から出射される近赤外光の照射領域に対応している。図15の例において、各小検知エリア51は円形状を有する。小検知エリア51は、楕円形状、矩形状および多角形状などの円形状以外の形状を有していてもよい。また、マーカ3は、第3の変形例と同様に再帰反射材31であってもよく、または、再帰反射材31以外のマーカであってもよい。
また、図15において破線で示すように、第4の変形例において、マーカ3の大きさは、小検知エリア51の大きさと同等である。より具体的には、マーカ3は、単一の小検知エリア51よりも僅かに大きい。図15に示すように、マーカ3は、円形状を有していてもよく、また、矩形状を有していてもよい。この他にも、マーカ3は、多角形状、楕円形状などの種々の形状を有していてもよい。ここで、小検知エリア51の大きさとは、マーカ3が配置される位置や高さにおける小検知エリア51の投影面積の大きさをいう。
マーカ3は、検知エリア5の端部または予め設定された検知エリア5の所定位置に応じた床面6上の位置に配置されたものである。このマーカ3が検知エリア5の端部または所定位置に対応する特定の小検知エリア51で検知されるように検知エリア5の位置を調整することで、検知エリア5の位置を所望の位置に設定できる。
投光部213は、図示しない複数の投光素子によって、複数の小検知エリア51のそれぞれに向けて近赤外光を投光する。受光部214(図5参照)は、図示しない複数の受光素子によって、複数の小検知エリア51のそれぞれで反射された近赤外光を受光し、受光素子毎に、受光量に応じた検出信号をセンサ制御部23に出力する。
センサ制御部23は、検知部21からの検出信号がマーカ3の検知の閾値に達している場合に、マーカ3を検知する。より具体的には、センサ制御部23は、マーカ3の配置位置に対応する特定の小検知エリア51からの検出信号がマーカ3の検知の閾値に達しているときに、マーカ3を検知する。逆に、センサ制御部23は、特定の小検知エリア51以外からの検出信号が閾値に達していても、マーカ3を検知しない。
このようにして小検知エリア51内のマーカ3が検知された場合、センサ制御部23は、報知部22にマーカ3の検知を報知させる。
第4の変形例によれば、小検知エリア51単位でマーカ3を検知できるので、検知エリア5の位置を正確かつ簡便に調整できる。また、小検知エリア51の位置を所望の位置に容易に調整できる。
(第5の変形例)
次に、複数の小検知エリアで構成された検知エリアの位置を調整する第5の変形例について説明する。図16は、第5の変形例による検知エリア調整システム1において、マーカ3と小検知エリア51との大きさの関係を示す平面図である。
図16に示すように、第5の変形例の検知エリア5は、第4の変形例と同様に、複数の小検知エリア51で構成されている。一方、図16において破線で示すように、第5の変形例のマーカ3は、第4の変形例と異なり、小検知エリア51より小さい。第5の変形例においても、第4の変形例と同様に小検知エリア51単位でマーカ3を検知できるので、検知エリア5の位置を簡便かつ正確に調整できる。
(第6の変形例)
次に、複数の小検知エリアで構成された検知エリアの位置を調整する第6の変形例について説明する。図17は、第6の変形例による検知エリア調整システム1において、マーカ3と小検知エリア51との大きさの関係を示す平面図である。
図17に示すように、第6の変形例の検知エリア5は、第4の変形例と同様に、複数の小検知エリア51で構成されている。一方、図17において破線で示すように、第6の変形例のマーカ3の大きさは、第4の変形例と異なり、複数の小検知エリア51のうち2以上の小検知エリア51にまたがる大きさである。例えば、図17に示すように、マーカ3は、ドア71の開閉方向d4に沿って隣り合う2つの小検知エリア51にまたがる大きさを有していてもよい。また、マーカ3は、ドア71の開閉方向d4およびこれに直交する前後方向d5に沿って隣り合う4つの小検知エリア51にまたがる大きさを有していてもよい。マーカ3の大きさは、図17の例に限定されない。また、マーカ3の形状としては、第4の変形例と同様に、円形状、矩形状、楕円形状、多角形状などの種々の形状を選択できる。
第6の変形例によれば、2以上の小検知エリア51にまたがる大きさのマーカ3を用いて複数の小検知エリア51で構成された検知エリア5の位置を調整できるので、例えば、ドア走行路に沿った所定の長さを有する検知エリア5の位置を容易に調整できる。
(第7の変形例)
次に、複数の小検知エリアで構成された検知エリアの位置を調整する第7の変形例について説明する。図18は、第7の変形例による検知エリア調整システム1において、マーカ3と小検知エリア51との大きさの関係を示す平面図である。
図18に示すように、第7の変形例の検知エリア5は、第4の変形例と同様に、複数の小検知エリア51で構成されている。一方、図18において破線で示すように、第7の変形例のマーカ3は、第4の変形例と異なり、小検知エリア51以下の大きさを有し、かつ、所定の間隔で複数配置されていることで一組のマーカ3を構成している。
図18には、マーカ3の配置方向が異なる3組のマーカ3A、3B、3Cが例示されている。第1の一組のマーカ3Aは、開閉方向d4に隣接する小検知エリア51の中心間間隔を空けて複数のマーカ3が開閉方向d4に配置されることで構成されている。第2の一組のマーカ3Bは、前後方向d5に隣接する小検知エリア51の中心間間隔を空けて複数のマーカ3が前後方向d5に配置されることで構成されている。第3の一組のマーカ3Cは、斜め方向に隣接する小検知エリア51の中心間間隔を空けて複数のマーカ3が斜め方向に配置されることで構成されている。
センサ制御部23は、一組のマーカ3Aに対応する一組の小検知エリア51のすべてからマーカ3の検知の閾値に達する受光量すなわち検出信号を取得した場合に、検知エリア5内のマーカ3を検知する。すなわち、センサ制御部23は、一組のマーカ3Aのすべてを検知したときに、検知エリア5内のマーカ3を検知する。このようにして検知エリア5内のマーカ3が検知された場合、センサ制御部23は、マーカ3の検知を報知部22に報知させる。これにより、報知部22は、検知部21で一組のマーカ3Aを構成する複数のマーカ3のすべてが検知されたときに、当該検知を報知する。なお、検知エリア5が複数組のマーカ3で構成されている場合、センサ制御部23は、複数組のマーカのすべてが検知された場合にマーカ3を検知してもよい。
第7の変形例によれば、隣接する小検知エリア51の中心間間隔を空けて配置された複数のマーカ3を用いて検知エリア5の位置を調整することで、隣接する小検知エリア51の間隔を所望の間隔に設定することができる。
(第8の変形例)
次に、複数の小検知エリアで構成された検知エリアの位置を調整する第8の変形例について説明する。図19は、第8の変形例による検知エリア調整システム1において、小検知エリア51に対する再帰反射材31の第1の配置例を示す鳥瞰図である。図20は、図19の側面図である。
図19および図20に示すように、第8の変形例の検知エリア5は、第4の変形例と同様に、複数の小検知エリア51で構成されている。図20は、一例として、各小検知エリア51が近赤外光Lの照射スポットで構成される様子を示している。また、図19に示すように、各小検知エリア51は、ドア71の開閉方向d4およびこれに直交する前後方向d5に間隔を空けてマトリクス状に配置されている。すなわち、各小検知エリア51は、複数の照射ポットで構成される複数列のスポット状に配置されている。
一方、第4の変形例と異なり、第8の変形例では、図19に示すように、再帰反射材31が、ドア走行路に最も近い(すなわち、ドア走行路に隣接する)1列目の小検知エリア51よりもドア走行路の反対側に離れた2列目の小検知エリア51に対応する位置に配置されている。図19の例において、再帰反射材31は、2列目のすべての小検知エリア51をまたぐ大きさを有する。なお、図19に示される2列目の小検知エリア51の位置は、再帰反射材31に合致した最適位置である。図19に示すような再帰反射材31と2列目の小検知エリア51との位置関係が成立するように、検知エリア5の位置調整が行われる。
図19の例において、センサ制御部23は、2列目のすべての小検知エリア51を、再帰反射材31に対応する特定の小検知エリア51に設定する。センサ制御部23は、2列目のすべての小検知エリア51からの受光量に応じた検出信号が、再帰反射材31の検知の閾値に達している場合に、再帰反射材31を検知して報知部22に検知を報知させる。
図21は、第8の変形例による検知エリア調整システム1において、小検知エリア51に対する再帰反射材31の第2の配置例を示す鳥瞰図である。図21に示すように、再帰反射材31は、2列目の小検知エリア51のうち中央の2つの小検知エリア51をまたぐ大きさを有していてもよい。この場合、センサ制御部23は、再帰反射材31に対応する2列目の中央の2つの小検知エリア51からの検出信号が閾値に達している場合に、再帰反射材31を検知して報知部22に検知を報知させる。
第8の変形例によれば、ドア走行路に最も近い1列目の小検知エリア51をドア走行路に設定してドア開放時の安全を確保することが可能である。また、全閉時およびドア開閉時の安全を確保するために所定距離以下でドア走行路に沿った2列目の小検知エリア51を容易に設定することができる。
(第9の変形例)
次に、マーカが床面から所定の高さの位置に配置される第9の変形例について説明する。図22は、第9の変形例による検知エリア調整システム1において、床面6とマーカ3との高さの関係を示す側面図である。これまでは、床面6と殆ど同じ高さを有し、床面6の面方向に沿った二次元的な広がりを有するマーカ3を用いて検知エリア5の位置調整を行う例について説明した。
これに対して、第9の変形例では、図22に示すように、マーカ3が床面6から所定の高さの位置に配置されている。例えば、マーカ3は、所定の高さを有する立体物300の上面に貼り付けられていてもよい。また、マーカ3は、立体物300の側面に貼り付けられていてもよい。なお、マーカ3の高さは、60乃至70cmであってもよい。この高さにマーカ3を配置することで、幼児の検知に好適な検知エリア5を容易に設定できる。
第9の変形例によれば、床面6から所定の高さを有するマーカ3を用いて検知エリア5の位置調整を行うことで、人の背の高さに応じた検知エリア5を容易に設定できる。
なお、図22の例では、マーカ3が立体物300に貼り付けられているが、マーカ3がそれ自体で立体形状(すなわち、厚み)を有していてもよい。その場合、マーカ3は、床面6よりも鉛直上方に突出した凸部を有していてもよい。凸部の表面の形状は特に限定されず、例えば、円筒面の一部、球面の一部または非球面の一部のような曲面を少なくとも部分的に含んでいてもよく、または、角垂面や角柱面などあってもよい。また、マーカ3は、凹部を有していてもよい。凹部の内表面の形状は特に限定されず、例えば、円筒面の一部、球面の一部または非球面の一部のような曲面を少なくとも部分的に含んでいてもよく、または、角垂面や角柱面などあってもよい。
(第10の変形例)
次に、シート上に設けられたマーカを用いて検知エリアの位置調整を行う第10の変形例について説明する。図23は、第10の変形例による検知エリア調整システム1を示す図である。第3の変形例では、マーカ3として再帰反射材31を用いて検知エリア5の位置調整を行った。これに対して、第10の変形例は、図23に示すように、マーカ3としてシート33上に設けられたマーク部材32を用いて検知エリア5の位置調整を行う点で第3の変形例と異なる。
シート33は、所定の反射率を有し、検知エリア5の全範囲を網羅し得る大きさを有する。検知エリア5の全範囲を確実に網羅できるように、シート33は、検知エリア5より大きいことが望ましい。マーク部材32は、シート33上に設けられており、シート33と異なる反射率を有する。例えば、マーク部材32の反射率は、シート33の反射率より高い。マーク部材32の反射率は、シート33の反射率より低くてもよい。
自動ドアセンサ2は、人の検知の閾値よりもマーク部材32の検知の閾値が高い。なお、第10の変形例における閾値は、受光量の多さを規定する正側の閾値に限らず、受光量の少なさを規定する負側の閾値であってもよい。例えば、マーク部材32がシート33よりも反射率が低い場合には、マーク部材32の検知の閾値は、人の検知の閾値よりも負側に高くてよい。
以下に述べるように、第10の変形例においても、第3の変形例と同様に、マーク部材32を検知エリア5の種々の位置の基準として配置できる。
図24は、第10の変形例において、マーク部材32の第1の配置例を示す平面図である。例えば、図24に示すように、検知エリア5のドア71側の端縁の中央部に対応する位置にマーク部材32を配置してもよい。第1の配置例によれば、検知エリア5のドア71側の端縁の中央部の位置を簡便かつ正確に調整できる。
図25は、第10の変形例において、マーク部材32の第2の配置例を示す平面図である。図25に示すように、検知エリア5のドア71側の角部に対応する位置にマーク部材32を配置してもよい。第2の配置例によれば、検知エリア5のドア71側の角部の位置を簡便かつ正確に調整できる。
図26は、第10の変形例において、マーク部材32の第3の配置例を示す平面図である。図26に示すように、検知エリア5の任意の位置に対応する位置にマーク部材32を配置してもよい。第3の配置例によれば、検知エリア5の任意の位置の位置調整を簡便かつ正確に行うことができる。
図27は、第10の変形例において、マーク部材32の第4の配置例を示す平面図である。図27に示すように、検知エリア5の複数の位置に対応するように複数のマーク部材32を配置してもよい。第4の配置例によれば、検知エリア5の複数の位置の位置調整を簡便かつ正確に行うことができる。
第10の変形例によれば、第3の変形例と同様に、作業労力を抑制しつつ妥当かつ正確な自動ドアセンサ2の検知エリア5を設定できる。また、人の検知の閾値より高い閾値を有するマーク部材32を用いることで、自動ドアセンサ2の動作モードを切り替えることなくマーク部材32を正確に検知できる。
(第11の変形例)
次に、移動体を検知することで自動ドアセンサの検知エリアを調整する第11の変形例について説明する。図28は、第11の変形例による検知エリア調整システム1を示す図である。
図28に示すように、第11の変形例の検知エリア調整システム1は、マーク3の一例としての移動体34と、検知部の一例としての電波送受信部215とを備える。
移動体34は、電波送受信部215に対して近接および離反可能である。移動体34は、例えば、ボールねじの先端に取り付けられ、ボールねじの回転にともなって電波送受信部215に近接または離間する板状体であってもよい。ボールねじは、例えば、モータ等の駆動源で回転させてもよい。
電波送受信部215は、近接または離反する移動体34に対して電波を発信し、発信した電波と移動体34からの反射波との干渉波を検出する。そして、電波送受信部215は、干渉波の検出信号をセンサ制御部23に出力する。なお、反射波の周波数は、ドップラー効果によって発信波の周波数から変化している。
センサ制御部23は、干渉波の検出信号が移動体34の検知の閾値に達している場合に、移動体34を検知して報知部22に検知を報知させる。
第11の変形例によれば、移動体34の検知の報知をともなう検知エリア5の位置調整を行うことができるので、作業労力を抑制しつつ妥当かつ正確な自動ドアセンサ2の検知エリア5を設定できる。
(第12の変形例)
次に、撮像画像に基づいてマーク部材を検知する第12の変形例について説明する。図29は、第12の変形例による検知エリア調整システム1を示す図である。
図23に示したように、第10の変形例の検知エリア調整システム1は、投光部213と受光部214とを有する検知部21を備えている。これに対して、第12の変形例の検知エリア調整システム1は、図29に示すように、検知部21の一例である撮像部216を備える点で第10の変形例と異なる。
撮像部216は、検知エリア5を撮像し、検知エリア5の撮像画像を示す検出信号をセンサ制御部23に出力する。センサ制御部23は、検出信号に基づいてマーク部材32が検知された場合に、報知部22に検知を報知させる。
撮像部216は、例えば、可視光域に感度を有するCCDもしくはCMOSカメラである。撮像部216は、赤外線領域に感度を有する赤外線カメラであってもよい。
マーク部材32は、例えば画像認識などによってセンサ制御部23が検知できるのであれば、具体的な態様は特に限定されない。例えば、マーク部材32は、シート33と異なる色彩、模様または明度を有していてもよい。また、マーク部材32は、撮像部216が検知可能な波長で発光する発光体を備えていてもよい。
第12の変形例において、調整部24は、これまでの構成とは異なり、自動ドアセンサ2の位置や角度を調整する構成ではない。例えば、第12の変形例の調整部24は、予め用意された撮像部216の画角(すなわち、撮像範囲)のうち、いずれの範囲を検知エリア5とするかを設定する撮像部216のパラメータ設定装置であってもよい。
第12の変形例によれば、撮像部216でマーク部材32を高精度に検知できるので、他の態様の検知部21を用いる場合よりも検知エリア5の位置をより正確に調整できる。
(第13の変形例)
次に、記憶部に検知部の検知状態と調整部の調整状態とを記憶する第13の変形例について説明する。図30は、第13の変形例による検知エリア調整システム1を示す図である。
図30に示すように、第13の変形例の検知エリア調整システム1は、センサ制御部23が記憶部231を備える点と、調整部24が検知エリア5の位置の調整状態をセンサ制御部23に通知する点で第3の変形例と異なる。
調整部24は、自動ドアセンサ2の位置を示す位置信号および自動ドアセンサ2の角度を示す角度信号の少なくとも一方を、調整部24の調整状態としてセンサ制御部23に出力する。調整部24は、自動ドアセンサ2の角度および位置を光学的に検出するセンサを備え、センサの検出信号をセンサ制御部23に出力してもよい。
センサ制御部23は、調整部24から出力された位置信号および角度信号を記憶部231に記録する。また、センサ制御部23は、検知部21での再帰反射材31の検知状態を記憶部231に記録する。センサ制御部23は、検知状態として、受光部214からの検出信号を記憶部231に記録してもよい。また、センサ制御部23は、検知状態となったときに、その検知レベルと調整部24の調整状態とを記憶部231に記録してもよい。記憶部231は、例えば、不揮発性メモリである。
図31は、第13の変形例による検知エリア調整方法の一例を示すフローチャートである。図31に示すように、第13の変形例の検知エリア調整方法では、図10に示した第3の変形例の検知エリア調整方法に対して、調整状態と検知状態との記録工程(ステップS7)が付加されている。すなわち、センサ制御部23は、再帰反射材31の検知の報知(ステップS4)の後に、検知エリア5の位置が固定されたか否かを判定し(ステップS6)、検知エリア5の位置が固定された場合(ステップS6:Y)に、調整状態と検知状態とを記憶部231に記録する(ステップS7)。なお、センサ制御部23は、位置固定の有無(ステップS6)を、ユーザの操作入力に基づいて検知してもよく、または、位置信号および角度信号が所定時間以上変化しなかったことに基づいて検知してもよい。
図32は、第13の変形例による検知エリア調整方法の他の例を示すフローチャートである。図32に示すように、センサ制御部23は、センサ検知動作(ステップS21)中に、検知エリア5の位置固定がなされなかった場合(ステップS6:N)の前回の検知状態を記憶部231に記録してもよい。
第13の変形例によれば、検知エリア5の設定の妥当性をデータとして客観的に残すことができる。また、図31に示すように、再帰反射材31の検知の報知が行われたうえで調整状態と検知状態とを記録すれば、エリア設定の妥当性の評価に有用なデータを残すことができる。なお、センサ制御部23は、検知状態と調整状態とを例えば時間情報と対応付ける等の手法で時系列に記憶部231に記録してもよい。これにより、エリア設定の妥当性を更に有効に評価できる。
(第14の変形例)
第8の変形例では、ドア71の開閉方向d4および前後方向d5に間隔を空けてマトリクス状に配置された複数の小検知エリア51のうち、特定の小検知エリア51の列において2以上の小検知エリア51をまたぐ大きさの再帰反射材31を配置する例について説明した。
これに対して、第14の変形例において、センサ制御部23は、開閉方向d4および前後方向d5に間隔を空けてマトリクス状に配置された複数の小検知エリア51のうち、特定の小検知エリア51の列内において連続する2以上の小検知エリア51を、マーカ3の検知および報知に用いる特定の小検知エリア51(対象エリア)に設定する。
例えば、センサ制御部23は、再帰反射材として説明した図19の符号31の矩形枠で囲まれる2列目の全ての小検知エリア51を、特定の小検知エリア51に設定してもよい。なお、第14の変形例において、再帰反射材31の大きさや位置は任意である。
また、センサ制御部23は、再帰反射材として説明した図21の符号31の矩形枠で囲まれる2列目の中央の2つの小検知エリア51を、特定の小検知エリア51に設定してもよい。中央の2つの小検知エリア51を用いることで、ドア71の動きやドア冊子などの高反射材の影響を受け難い位置でマーカ3を正確に検知できるので、検知エリア5の位置を正確に調整できる。
センサ制御部23は、特定の小検知エリア51からの検出信号がマーカ3の検知の閾値に達しているときに、マーカ3を検知する。逆に、センサ制御部23は、特定の小検知エリア51以外の小検知エリア51からの検出信号が閾値に達していても、マーカ3を検知しない。このようにして、特定の小検知エリア51内のマーカ3が検知された場合、センサ制御部23は、報知部22にマーカ3の検知を報知させる。
なお、検知部21は、特定の小検知エリア51のみからの検出信号を取得してもよい。例えば、投光部213(図5参照)は、特定の小検知エリア51のみに投光を行ってもよい。これにより、マーカ3の検知に要する消費電力を削減することができる。
上述した各変形例の検知エリア調整システム1は、これらを適宜組み合わせてもよい。
本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本発明の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
また、上述した変形例を含む実施の形態で説明した構成の一部を組み合わせたり、置き換えたりすることも可能である。更に、上述した変形例を含む実施の形態で説明した構成の一部のみを適用することも可能である。これらの場合、本明細書に明示されたものの他、それぞれの構成から導かれる特有の構成を有する。

Claims (20)

  1. 検知部を備えたセンサであって、前記センサから離れた位置に前記検知部が検知エリアを有する前記センサと、
    前記検知エリアの位置を調整するために配置されたマーカが前記検知部で検知されたときに、当該検知を報知する報知部と、
    を備えるセンサの検知エリア調整システム。
  2. 前記検知部は人を検知する、請求項1に記載の検知エリア調整システム。
  3. 前記マーカは、再帰反射材であり、
    前記センサは、人の検知の閾値よりもマーカ検知の閾値が高い、請求項2に記載の検知エリア調整システム。
  4. 前記マーカは、所定の反射率を有するシート上に設けられ、さらに前記マーカは当該所定の反射率とは異なる反射率を有し、
    前記センサは、人の検知の閾値よりもマーカ検知の閾値が高い、請求項2に記載の検知エリア調整システム。
  5. 前記検知エリアは、複数の小検知エリアで構成されており、
    前記マーカの大きさは、前記小検知エリアと同等または前記小検知エリアよりも小さい、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の検知エリア調整システム。
  6. 前記検知エリアは、複数の小検知エリアで構成されており、
    前記マーカの大きさは、前記複数の小検知エリアのうち2以上の小検知エリアにまたがる大きさである、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の検知エリア調整システム。
  7. 前記検知エリアは、複数の小検知エリアで構成されており、
    前記マーカは、前記検知エリアの端部または予め設定された前記検知エリアの所定位置に対応する位置に配置され、
    前記検知部は、前記検知エリアの端部または所定位置に対応する1つ以上の特定の小検知エリアで前記マーカを検知する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の検知エリア調整システム。
  8. 前記センサは、自動ドア用センサであり、
    前記小検知エリアは、複数のスポットで構成される複数列のスポット状に配置されており、
    前記特定の小検知エリアは、ドア走行路に最も近い前記小検知エリアの列よりも前記ドア走行路の反対側に離れた前記小検知エリアの列に存在する、請求項7に記載の検知エリア調整システム。
  9. 前記マーカは、床面から所定の高さの位置に配置される請求項1乃至8のいずれか一項に記載の検知エリア調整システム。
  10. 前記検知エリアは、複数の小検知エリアで構成されており、
    前記マーカは、前記小検知エリア以下の大きさを有し、かつ、所定の間隔で複数配置され、
    前記報知部は、前記検知部で前記複数のマーカのすべてが検知されたときに、当該検知を報知する請求項1乃至4のいずれか一項に記載の検知エリア調整システム。
  11. 前記センサは、前記マーカの検知レベルに応じた複数の閾値を有し、
    前記マーカの検知レベルは、前記マーカからの反射光の受光量に応じた前記センサによる検知レベルであり、
    前記報知部は、当該閾値に応じて報知内容が異なる、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の検知エリア調整システム。
  12. 前記センサは、前後方向、左右方向、上下方向、ピッチ角、ロール角、ヨー角の何れか又はこれらの任意の組み合わせで前記センサの位置および角度の少なくとも一方を調整可能な調整部を有する、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の検知エリア調整システム。
  13. 前記検知部による前記マーカの検知状態と前記調整部の調整状態とを記憶する記憶部を更に備える、請求項12に記載の検知エリア調整システム。
  14. 前記記憶部は、前記検知部が検知状態になったときに、その検知レベルと前記調整部の調整状態とを記憶する、請求項13に記載の検知エリア調整システム。
  15. 前記記憶部は、前記検知状態と前記調整状態とを時系列に記憶する請求項13に記載の検知エリア調整システム。
  16. 前記報知部は、前記センサの内部または外部に設けられている、請求項1乃至15のいずれか一項に記載の検知エリア調整システム。
  17. 検知エリアを有する検知部であって、前記検知部から離れた位置に前記検知エリアを有する前記検知部を備え、
    前記検知部は、前記検知エリアの位置を調整するために配置されたマーカを検知する、自動ドアセンサ。
  18. 検知エリアを有するセンサであって、前記センサから離れた位置に前記検知エリアを有する前記センサで検知可能であり、
    前記検知エリアの位置を調整するために用いられる、マーカ。
  19. 検知部を備えたセンサであり、前記センサから離れた位置に前記検知部が検知エリアを有する前記センサの検知エリア調整方法であって、
    マーカを所定位置に配置し、
    報知部は、前記検知部が前記マーカを検知したときに、当該検知を報知し、
    前記報知部の報知状況に基づいて、前記センサの位置および角度の少なくとも一方を調整する、検知エリア調整方法。
  20. 前記所定位置は、ドア走行路に隣接する位置である、請求項19に記載の検知エリア調整方法。
JP2018537309A 2016-08-29 2017-08-29 センサの検知エリア調整システム、自動ドアセンサ、マーカおよびセンサの検知エリア調整方法 Active JP6949851B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016166455 2016-08-29
JP2016166455 2016-08-29
PCT/JP2017/031022 WO2018043509A1 (ja) 2016-08-29 2017-08-29 センサの検知エリア調整システム、自動ドアセンサ、マーカおよびセンサの検知エリア調整方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018043509A1 true JPWO2018043509A1 (ja) 2019-06-24
JP6949851B2 JP6949851B2 (ja) 2021-10-13

Family

ID=61300892

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018537309A Active JP6949851B2 (ja) 2016-08-29 2017-08-29 センサの検知エリア調整システム、自動ドアセンサ、マーカおよびセンサの検知エリア調整方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6949851B2 (ja)
CN (1) CN109313282B (ja)
WO (1) WO2018043509A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7080126B2 (ja) * 2018-07-31 2022-06-03 ナブテスコ株式会社 情報処理装置
CN112012613B (zh) * 2019-05-30 2022-03-08 惠州拓邦电气技术有限公司 一种光线追踪无轨电动门预防光饱和方法及无轨电动门
WO2021065925A1 (ja) * 2019-10-02 2021-04-08 ナブテスコ株式会社 センサ装置、管理システム、管理サーバ、受入検査装置、センサ装置が実行する方法および銘板
CN111265139A (zh) * 2020-03-19 2020-06-12 广东蓝水花智能电子有限公司 一种智能马桶座圈控制方法
JP7455019B2 (ja) 2020-07-27 2024-03-25 ナブテスコ株式会社 自動ドア装置、取り付け高さ推定装置、取り付け高さ推定方法、および取り付け高さ推定プログラム
TWI760253B (zh) * 2020-09-07 2022-04-01 豐菱電機有限公司 可調變光場範圍和具備高效能發射的通行感測器

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0784065A (ja) * 1993-09-10 1995-03-31 Opt Kk 受動型赤外線検知装置
JP2007093510A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Hiisuto Kk 赤外線検出器
JP2007277829A (ja) * 2006-04-03 2007-10-25 Hiisuto Kk 自動ドア用反射型センサ
JP2014238278A (ja) * 2013-06-06 2014-12-18 オプテックス株式会社 物体検出システム
JP2015227867A (ja) * 2014-05-08 2015-12-17 オプテックス株式会社 能動型物体検出センサ

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3440401B2 (ja) * 1997-07-22 2003-08-25 株式会社 沖情報システムズ センサ自動調整装置
JP3743974B2 (ja) * 1998-07-14 2006-02-08 株式会社日本アレフ パッシブセンサの検知エリア調整装置
JP3669352B2 (ja) * 2002-09-11 2005-07-06 オムロン株式会社 光電センサ
CN2641688Y (zh) * 2003-09-05 2004-09-15 天津市研翔电子科技有限公司 数字限位型自动门控制器
US7986220B2 (en) * 2006-02-08 2011-07-26 Nabtesco Corporation Automatic door system
CN101191837B (zh) * 2006-11-23 2010-04-14 林新达 一种用于自动门控制系统中的信号探测装置
JP5211872B2 (ja) * 2008-06-10 2013-06-12 オムロン株式会社 光電センサ
DE202008014332U1 (de) * 2008-10-16 2009-02-19 Balluff Gmbh Optoelektronischer Sensor
EP2453254B1 (de) * 2010-11-15 2013-01-16 Cedes AG Vorrichtung zur Überwachung einer Tür mit einem 3-D-Sensor
JP6518872B2 (ja) * 2013-08-29 2019-05-29 オプテックス株式会社 自動ドアセンサ装置
CN104155467A (zh) * 2014-04-10 2014-11-19 长春工业大学 一种adcp传感器水下垂直度调整装置
CN205027917U (zh) * 2015-05-11 2016-02-10 广州世荣电子有限公司 一种感应区域可调的吸顶红外探测器

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0784065A (ja) * 1993-09-10 1995-03-31 Opt Kk 受動型赤外線検知装置
JP2007093510A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Hiisuto Kk 赤外線検出器
JP2007277829A (ja) * 2006-04-03 2007-10-25 Hiisuto Kk 自動ドア用反射型センサ
JP2014238278A (ja) * 2013-06-06 2014-12-18 オプテックス株式会社 物体検出システム
JP2015227867A (ja) * 2014-05-08 2015-12-17 オプテックス株式会社 能動型物体検出センサ

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018043509A1 (ja) 2018-03-08
CN109313282A (zh) 2019-02-05
JP6949851B2 (ja) 2021-10-13
CN109313282B (zh) 2022-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2018043509A1 (ja) センサの検知エリア調整システム、自動ドアセンサ、マーカおよびセンサの検知エリア調整方法
US20190071913A1 (en) Power management for vehicle door system
US9595192B1 (en) Traffic violation detection system
CN107810369A (zh) 具有包含延伸到安装位置的电路板的壳体的用户控制装置
JP4904552B1 (ja) 自動ドアセンサーおよびそれに用いられる機能拡張モジュール
US20060162254A1 (en) Sensor device for automatic door assembly
US9951835B2 (en) Window system
KR101262095B1 (ko) 모션감지센서가 장착된 디스플레이 장치
ES2760938T3 (es) Dispositivo sensor de ventana con detección de movimiento
KR100870782B1 (ko) 사각지대용 반사경 및 이를 이용한 교통안전 시스템
JP2015227867A (ja) 能動型物体検出センサ
RU2524749C1 (ru) Внутренний маскировочный механизм для блока датчика движения
JP6825623B2 (ja) 監視システムの設定方法及び監視システム
KR101178586B1 (ko) 자동문 센서 모듈
JP6593860B2 (ja) 輝度分布センサ
US10684488B2 (en) Window system
JP5903716B2 (ja) 能動型物体検出装置
EP3312813B1 (en) A method, a test device and a monitoring system for testing a passive infrared motion detection sensor
JP2006112910A (ja) 赤外線検知装置およびその設置方法
ES2694598B1 (es) Sistema y método de cierre motorizado
KR101804309B1 (ko) 위치 추적 감시 카메라
JP2006077571A (ja) スライド式自動ドア
KR101937583B1 (ko) 레이저를 이용한 중장비 차량의 작업 반경 표시 장치
KR102544284B1 (ko) 출입자 감지용 센서장치와 이를 포함하는 여닫이문의 자동개폐시스템
KR100980532B1 (ko) 감응식 이동블록 및 이를 이용한 벽면체

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210331

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210514

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210706

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210827

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210922

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6949851

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151