JPWO2018043223A1 - 固体電解コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

互いに交差する第1方向および第2方向に沿って設けられた複数の素子接続部および複数の素子接続部を一体に連結する連結部を具備するフレームと、複数の素子接続部にそれぞれ接続された複数のコンデンサ素子とを具備する接続体を準備する工程と、第1方向にストライプ状に延びる封止樹脂により、接続体が具備する複数のコンデンサ素子を封止する工程と、第1方向において隣接するコンデンサ素子間にブレードを走行させて、第2方向に沿って封止樹脂をダイシングして、封止樹脂に溝を形成する工程と、溝の底面に沿って封止樹脂をレーザーで切断するとともに、フレームの素子接続部と連結部との境界をレーザーで切断して、封止樹脂で封止されたコンデンサ素子を個片化する工程とを備える、固体電解コンデンサの製造方法。

Description

本発明は、固体電解コンデンサおよびその製造方法に関する。
チップ型などの形状を有する固体電解コンデンサは、複数のコンデンサ素子が配置されたフレームを封止樹脂で覆って複数の固体電解コンデンサを含む集合体を形成した後、コンデンサ素子ごとに集合体を個片化して製造されている。集合体を構成するフレームは、マトリックス状に設けられた複数の素子接続部を具備する二次元的シートであり、各々の素子接続部にコンデンサ素子の陽極部および陰極部がそれぞれ電気的に接続される。
封止樹脂は、通常、二次元シートの片面のほぼ全面を覆うようにして複数のコンデンサ素子とフレームとを覆っている。図9は、フレーム100´の片面のほぼ全面を封止樹脂230´で覆うようにコンデンサ素子を封止した従来の固体電解コンデンサの集合体700を示す平面図である。図9に示すようなマトリックス状の集合体700の場合、ブレードを、矢印XおよびYの方向に縦横に走行させて、フレーム100´とともに封止樹脂230´を切断して、固体電解コンデンサ20´を個片化する必要がある(特許文献1、実施例2参照)。
特開2003−133176号公報
しかし、ブレードを縦横に走行させて集合体を個片化する工程は、ブレードの走行方向の変更を伴うため、工数が多くなり、煩雑である。また、ブレードでフレームを切断すると、フレームの切断面にバリが発生しやすく、ブレードの消耗も激しい。
フレームをレーザーで切断する場合には、バリが発生しにくくなると考えられる。しかし、フレームは、コンデンサ素子以上の厚さを有する封止樹脂で覆われているため、レーザーで精度良く切断することが困難である。仮に、封止樹脂を切断できたとしても、切断面に封止樹脂の溶融痕が残り、外観の良好な製品を製造することは困難である。さらに封止樹脂を切断する際に、コンデンサ素子にレーザーの熱が伝わり、ダメージを与えてしまう虞がある。
上記に鑑み、本発明の一局面は、互いに交差する第1方向および第2方向に沿ってマトリックス状に設けられた複数の素子接続部および前記複数の素子接続部どうしを一体に連結する連結部を具備するシート状のフレームと、前記複数の素子接続部にそれぞれ接続された複数のコンデンサ素子と、を具備する接続体を準備する工程と、前記接続体が具備する前記複数のコンデンサ素子を、封止樹脂によって前記第1方向にストライプ状に封止する工程と、前記第1方向において隣接する前記コンデンサ素子間にブレードを走行させて、前記第2方向に沿って前記封止樹脂をダイシングして、前記封止樹脂に溝を形成する工程と、前記溝の底面に沿って前記封止樹脂をレーザーで切断するとともに、前記フレームの前記素子接続部と前記連結部との境界をレーザーで切断して、前記封止樹脂で封止された前記コンデンサ素子を個片化する工程と、を備える、固体電解コンデンサの製造方法に関する。
本発明の別の局面は、陽極体と、前記陽極体に形成された誘電体層と、前記誘電体層に形成された陰極部と、を備えるコンデンサ素子と、前記陽極体と電気的に接続された陽極端子と、前記陰極部と電気的に接続された陰極端子と、前記コンデンサ素子を覆い、かつ、前記陽極端子および前記陰極端子の少なくとも一部をそれぞれ露出させる封止樹脂と、を備え、前記封止樹脂が、6つの主面を有する六面体の形状を有し、前記6つの主面のうちの一つが実装面であり、前記実装面とそれぞれ一辺を共有する一対の互いに対向する第1側面および第2側面に、それぞれ前記陽極端子および前記陰極端子が露出しており、前記実装面と前記第1側面および前記第2側面とが、それぞれ90°未満の鋭角で交わり、前記実装面とそれぞれ一辺を共有する別の一対の互いに対向する第3側面および第4側面と、前記実装面とが、それぞれ実質的に直交している、固体電解コンデンサに関する。
本発明によれば、効率的に外観の良好な固体電解コンデンサを製造することができる。
本発明の一実施形態に係るフレームの一例を示す平面図である。 フレームとその素子接続部に接続されたコンデンサ素子とを具備する接続体の一例を示す平面図である。 接続体のコンデンサ素子をストライプ状の封止樹脂で封止して得られた固体電解コンデンサの集合体の一例の平面図である。 ストライプ状の封止樹脂をブレードでダイシングする様子を概念的に示す平面図である。 ストライプ状の封止樹脂がダイシングされた、個片化される途中の固体電解コンデンサの集合体の一例を示す平面図である。 レーザーにより個片化された固体電解コンデンサと、全ての固体電解コンデンサが取り除かれた後のフレーム残部を概念的に示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る固体電解コンデンサの一例を模式的に示す断面図である。 図7に示す固体電解コンデンサを方向Dから見た正面図である。 フレームの片面のほぼ全面を封止樹脂で覆うようにコンデンサ素子を封止した従来の固体電解コンデンサの集合体を示す平面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る固体電解コンデンサの製造方法について、図面を参照しながら更に説明する。
(i)接続体準備工程
固体電解コンデンサの製造方法は、互いに交差する第1方向および第2方向に沿ってマトリックス状に設けられた複数の素子接続部および複数の素子接続部どうしを一体に連結する連結部を具備するシート状のフレームと、複数の素子接続部にそれぞれ接続された複数のコンデンサ素子とを具備する接続体を準備する工程を具備する。第1方向と第2方向とは、90°で交差することが好ましいが、これに限定されず、例えば88〜92°の角度で交差させてもよい。
図1は、本発明の一実施形態に係るフレームの一例を示す平面図である。シート状のフレーム100は、互いに交差する第1方向(矢印D1の方向)および第2方向(矢印D2の方向)に沿ってマトリックス状に設けられた複数の素子接続部110と、複数の素子接続部110を一体に連結する連結部120とを具備する。フレーム100のうち、素子接続部110以外の部分は、連結部120と見なしてよい。フレーム100は、金属シートもしくは金属箔を打ち抜き加工して、複数のH形状の打ち抜き開口101をマトリックス状に形成したものである。なお、打ち抜き開口の形状は、特に限定されず、コンデンサ素子の形状等に応じて適宜変更すればよい。
フレーム100が具備する複数の素子接続部110に、複数のコンデンサ素子10をそれぞれ接続することにより、フレーム100とコンデンサ素子10とを具備する接続体200が得られる。複数の素子接続部110は、それぞれが陽極端子部111と陰極端子部112とを具備する。図2は、接続体200をコンデンサ素子10が配置されている側から見た平面図である。各々のコンデンサ素子10は、概ね矩形の陽極体と、陽極体に形成された誘電体層と、誘電体層に形成された陰極部とを備える。陽極体には、陽極リード2が植立するように設けられている。陽極リード2は、素子接続部110の一方(陽極端子部111)に電気的に接続される。陽極リード2は、所定の枕部材などを介して陽極端子部111に接続することができる。陰極部は、素子接続部110の他方(陰極端子部112)に電気的に接続される。接続の方法は、特に限定されないが、溶接による接合、導電性ペーストを介在させた接着などが好ましい。
(ii)接続体封止工程
次に、第1方向にストライプ状に延びる封止樹脂により、接続体が具備する複数のコンデンサ素子を封止する工程を行う。すなわち、従来のようにフレームの片面のほぼ全面を封止樹脂で覆うのではなく、マトリックス状に存在する複数の固体電解コンデンサを行または列ごとに覆うようにストライプ状の封止樹脂が設けられる。これにより、封止樹脂の使用量を従来よりも低減することができる。このとき、ストライプ状の封止樹脂は、フレームの素子接続部と連結部との境界を覆うように設けてもよく、当該境界が露出するように設けてもよい。このような封止樹脂の成形は、例えば、トランスファー成形法により行われる。封止樹脂には、トランスファー成形の際に硬化する熱硬化性樹脂を用いることが好ましい。
図3は、接続体200のコンデンサ素子10をストライプ状の封止樹脂230で封止して得られた固体電解コンデンサの集合体300の平面図である。金型のキャビティ(凹部)内に収容された封止樹脂230は、コンデンサ素子10を保護する外装部230Aを形成する。一方、金型のキャビティ(凹部)内に収容されなかった封止樹脂の残部は、H形状の打ち抜き開口101を埋めるように、フレーム100と同様の厚さの第1薄板部230Bを形成する。
シート状のフレームが、長辺および短辺を有する長方形である場合、フレームが具備する複数の素子接続部にそれぞれ接続された複数のコンデンサ素子と当該フレームとを具備する接続体の形状も同形状になる。つまり接続体の形状は、シート状のフレームの周縁の輪郭により決定される。
接続体が長辺および短辺を有する長方形であるとき、第1方向(つまりストライプ状に延びる封止樹脂の延在方向)は、接続体の短辺と実質的に平行であることが好ましい。第1方向を接続体の短辺方向と合わせることで、トランスファー成形法によりストライプ状の封止樹脂を形成する際に、封止樹脂の流動長さを短くすることができる。よって、封止樹脂の流動性が妨げられにくく、マトリックス状に配置された全てのコンデンサ素子を封止樹脂で覆うことが容易となるためである。
なお、長方形とは、それぞれ実質的に平行な2対の長辺と短辺(曲線や波線を含んでいてもよい)を有する形状であり、実質的に平行とは、2方向が互いに0〜10°の角度を成す場合をいう。
図3では、フレーム100の形状は、第1方向(矢印D1の方向)の短辺と、第2方向(矢印D2の方向)の長辺とを有する長方形である。よって、トランスファー成形法によりストライプ状の封止樹脂230を形成する際には、接続体200を挟み込んだ金型内において、溶融樹脂を第1方向に沿って流動させることが望ましい。これにより、第1方向に延在するストライプ状の封止樹脂230が形成される。ただし、溶融樹脂を流動させる第1方向とフレームの短辺の方向とが必ずしも対応している必要はなく、溶融樹脂を流動させる第1方向とフレームの長辺の方向とを対応させてもよい。
(iii)封止樹脂切断工程
次に、第1方向において隣接するコンデンサ素子間にブレードを走行させて、第2方向に沿って封止樹脂をダイシングして、封止樹脂に溝を形成する工程を行う。ブレードは、従来のように縦横に走行するのではなく、一方向のみに走行させればよい。よって、ブレードの走行方向を変更する工程は不要である。また、ブレードは、一方向においても、封止樹脂の存在する領域と、封止樹脂の存在しない領域とを、順繰りに走行する。更に、ブレードは、封止樹脂をダイシングするだけでよく、フレームをダイシングする必要がない。よって、ブレードを縦横に走行させて封止樹脂とフレームとを切断する場合に比べて、ブレードの消耗が顕著に抑制される。
図4は、封止樹脂230をブレード401でダイシングする様子を示す平面図である。これにより、図5に示すように、封止樹脂230に溝Gが形成される。図5は、封止樹脂230のダイシングが終了したとき(個片化される途中)の固体電解コンデンサの集合体500を示す平面図である。これにより、封止樹脂230に、溝Gの底面に沿う第2薄板部230Cが形成される。
ここで、封止樹脂230に形成された溝Gの底面と、フレーム100の一方の面とは、実質的に面一であることが好ましい。つまり、H形状の打ち抜き開口101において、フレーム100の厚さと実質的に同じだけの厚さの第2薄板部230Cが残るように、封止樹脂230をダイシングすることが好ましい。これにより、レーザーによる第2薄板部230Cの切断が容易になり、外観に優れた固体電解コンデンサを更に得やすくなる。
なお、実質的に面一とは、ここでは、打ち抜き開口における第2薄板部の厚さが、フレーム100の厚さの95%〜105%である場合をいう。
封止樹脂230をダイシングする際には、ブレード401とフレーム100とを接触させないことが望ましい。ただし、ブレード401の消耗が大きくならない程度に、フレーム100の連結部120を部分的にブレードで切削してもよい。
(iv)個片化工程
次に、封止樹脂に形成された溝の底面に沿って、封止樹脂もしくは第2薄板部をレーザーで切断するとともに、フレームの素子接続部と連結部との境界をレーザーで切断して、封止樹脂で封止されたコンデンサ素子を個片化する工程を行う。より具体的には、切り出す固体電解コンデンサの封止樹脂の輪郭に沿ってレーザーを走査させる。図5に示される集合体500の場合、第2薄板部230Cとフレームの上記境界115だけでなく、封止樹脂の第1薄板部230Bもレーザーで切断される。つまり、レーザーで切断される封止樹脂は、薄板部だけであるため、精度よく切断することができる。また、薄板部のレーザーによる切断面は、ほとんど乱れることがなく、外観を損なう懸念もなくなる。更に、フレームの素子接続部と連結部との境界がレーザーで切断されるため、バリが発生しにくくなる。
図6は、レーザーにより個片化された固体電解コンデンサ20と、全ての固体電解コンデンサ20が取り除かれた後のフレーム残部600を示す平面図である。
次に、本発明の一実施形態に係る固体電解コンデンサの構造について説明する。
<固体電解コンデンサ>
固体電解コンデンサは、陽極体と、陽極体に形成された誘電体層と、誘電体層に形成された陰極部とを備えるコンデンサ素子と、陽極体と電気的に接続された陽極端子と、陰極部と電気的に接続された陰極端子と、コンデンサ素子を覆い、かつ、陽極端子および陰極端子の少なくとも一部をそれぞれ露出させる封止樹脂を備える。
図7は、固体電解コンデンサの一例を模式的に示す断面図であり、図8は、図7に示す固体電解コンデンサを方向Dから見た正面図である。固体電解コンデンサ20は、陽極部6および陰極部7を有するコンデンサ素子10と、コンデンサ素子10を封止する外装体12と、陽極部6と電気的に接続し、かつ、外装体12から一部が露出する陽極端子13と、陰極部7と電気的に接続し、かつ、外装体12から一部が露出する陰極端子14とを備えている。
外装体12は、封止樹脂230の外装部230Aから切り出された部分で構成されている。陽極端子13は、フレーム100の素子接続部110の陽極端子部111に由来する。陰極端子14は、素子接続部110の陰極端子部112に由来する。
<陽極部>
陽極部6は、陽極体1と、陽極体1の一面から延出して陽極端子13と電気的に接続する陽極リード2とを有する。陽極体1は、例えば、金属粒子を焼結して得られる直方体の多孔質焼結体である。金属粒子として、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)などの弁作用金属の粒子が用いられる。
陽極リード2は、例えば、導電性を有するワイヤーから構成されている。陽極リード2の材料としても、上記弁作用金属を用いることができるが、これに限定されるものではない。陽極リード2は、陽極体1の一面から陽極体1の内部へ埋設された第一部分2aと、陽極体1の上記一面から延出した第二部分2bとを有する。第二部分2bは、枕部材13aを介して陽極端子13と接続されている。
<誘電体層>
陽極体1の表面には、誘電体層3が形成されている。誘電体層3は、例えば、金属酸化物から構成されている。陽極体1の表面に金属酸化物を含む層を形成する方法として、例えば、化成液中に陽極体1を浸漬して陽極体1の表面を陽極酸化する方法が挙げられる。
<陰極部>
陰極部7は、誘電体層3上に形成された固体電解質層4と、固体電解質層4を覆う陰極層5とを有している。固体電解質層4は、誘電体層3の少なくとも一部を覆うように形成されていればよい。固体電解質層4には、例えば、マンガン化合物や導電性高分子が用いられる。導電性高分子として、例えば、ポリチオフェン、ポリアニリン、ポリチオフェン、あるいはこれらの誘導体が用いられる。
陰極層5は、例えば、固体電解質層4を覆うように形成されたカーボン層5aと、カーボン層5aの表面に形成された金属ペースト層5bとを有している。カーボン層5aは、黒鉛等の導電性炭素材料と樹脂を含む。金属ペースト層5bは、例えば、金属粒子(例えば銀)と樹脂とを含む。陰極層5は、集電機能を有すればよい。
固体電解コンデンサがチップ型の形状などを有する場合、封止樹脂に由来する外装体12は、通常、6つの主面を有する六面体の形状を有する。このとき、6つの主面のうちの一つが実装面12Sである。実装面12Sとは、固体電解コンデンサ20が回路部材もしくは基板に搭載される際に、回路部材もしくは基板と対面配置される面である。実装面12Sとそれぞれ一辺を共有する一対の互いに対向する第1側面12Aおよび第2側面12Bには、それぞれ陽極端子13および陰極端子14が露出している。陽極端子13および陰極端子14の露出部は、既に述べたように、レーザーによりフレーム100の素子接続部110と連結部120との境界115を切断することにより形成される。
ここで、上記製造方法で得られる固体電解コンデンサ20においては、実装面12Sと、各端子が露出する第1側面12Aおよび第2側面12Bとは、図7に示すように、それぞれ90°未満の鋭角θで交わっている。第1側面12Aおよび第2側面12Bは、ストライプ状の封止樹脂230を形成するときに、金型と接触していた側面である。よって、第1側面12Aおよび第2側面12Bと実装面12Sとの角度は、離型性を考慮して設計された金型形状により決定される。ストライプ状の封止樹脂230の離型性を考慮すると、ストライプ状の封止樹脂230の長さ方向(第1方向)に垂直な断面は、図7に示すような台形であることが望ましい。すなわち、実装面12S側の底辺は、対向する底辺よりも長く、かつこれら2本の対辺は実質的に平行であることが好ましい。よって、実装面12Sと、第1側面12Aおよび第2側面12Bとは、それぞれ90°未満の鋭角θで交わることになる。鋭角θは、例えば80°≦θ<90°であり、好ましくは80°≦θ<88°である。
一方、実装面12Sとそれぞれ一辺を共有する、別の一対の互いに対向する第3側面12Cおよび第4側面12Dと、実装面12Sとは、図8に示すように、それぞれ実質的に直交している。第3側面12Cおよび第4側面12Dは、封止樹脂230をブレードでダイシングするとともに、形成された溝Gの底面に沿う第2薄板部230Cをレーザーで切断するときに形成される側面である。よって、第3側面12Cおよび第4側面12Dは、それぞれ実質的に実装面12Sと直交するように形成される。また、第3側面12Cおよび第4側面12Dの実装面12S側の端部は、レーザーによる溶融痕を有する。
なお、実質的に直交するとは、2面が互いに88°〜92°の角度を成す場合をいう。
本発明に係る製造方法によれば、様々なタイプの固体電解コンデンサを効率的に製造することができるが、中でも小型かつチップ型の固体電解コンデンサの製造方法として好適である。
1:陽極体、2:陽極リード、2a:第一部分、2b:第二部分、3:誘電体層、4:固体電解質層、5:陰極層、5a:カーボン層、5b:金属ペースト層、6:陽極部、7:陰極部、10:コンデンサ素子、12:外装体、12S:実装面、12A:第1側面、12B:第2側面、12C:第3側面、12D:第4側面、13:陽極端子、13a:枕部材、14:陰極端子、20:固体電解コンデンサ、20´:固体電解コンデンサ、100:フレーム、100´:フレーム、110:素子接続部、120:連結部、101:打ち抜き開口、111:陽極端子部、112:陰極端子部、115:素子接続部と連結部との境界、200:接続体、230:封止樹脂、230A:外装部、230B:第1薄板部、230C:第2薄板部、230´:封止樹脂、300:集合体、401:ブレード、500:個片化途中の集合体、600:フレーム残部、700:集合体、G:溝

Claims (6)

  1. 互いに交差する第1方向および第2方向に沿ってマトリックス状に設けられた複数の素子接続部および前記複数の素子接続部どうしを一体に連結する連結部を具備するシート状のフレームと、前記複数の素子接続部にそれぞれ接続された複数のコンデンサ素子と、を具備する接続体を準備する工程と、
    前記接続体が具備する前記複数のコンデンサ素子を、封止樹脂によって前記第1方向にストライプ状に封止する工程と、
    前記第1方向において隣接する前記コンデンサ素子間にブレードを走行させて、前記第2方向に沿って前記封止樹脂をダイシングして、前記封止樹脂に溝を形成する工程と、
    前記溝の底面に沿って前記封止樹脂をレーザーで切断するとともに、前記フレームの前記素子接続部と前記連結部との境界をレーザーで切断して、前記封止樹脂で封止された前記コンデンサ素子を個片化する工程と、を備える、固体電解コンデンサの製造方法。
  2. 前記溝の底面と前記フレームの一方の面とが、実質的に面一である、請求項1に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  3. 前記接続体の形状が、長辺および短辺を有する長方形であり、
    前記第1方向と前記短辺とが実質的に平行である、請求項1または2に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  4. 前記コンデンサ素子が、陽極体と、前記陽極体に形成された誘電体層と、前記誘電体層に形成された陰極部と、を備え、
    前記素子接続部が、前記陽極体と電気的に接続される陽極端子部と、前記陰極部と電気的に接続される陰極端子部と、を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  5. 陽極体と、前記陽極体に形成された誘電体層と、前記誘電体層に形成された陰極部と、を備えるコンデンサ素子と、
    前記陽極体と電気的に接続された陽極端子と、
    前記陰極部と電気的に接続された陰極端子と、
    前記コンデンサ素子を覆い、かつ、前記陽極端子および前記陰極端子の少なくとも一部をそれぞれ露出させる封止樹脂と、を備え、
    前記封止樹脂が、6つの主面を有する六面体の形状を有し、
    前記6つの主面のうちの一つが実装面であり、
    前記実装面とそれぞれ一辺を共有する一対の互いに対向する第1側面および第2側面に、それぞれ前記陽極端子および前記陰極端子が露出しており、
    前記実装面と前記第1側面および前記第2側面とが、それぞれ90°未満の鋭角で交わり、
    前記実装面とそれぞれ一辺を共有する別の一対の互いに対向する第3側面および第4側面と、前記実装面とが、それぞれ実質的に直交している、固体電解コンデンサ。
  6. 前記第3側面および前記第4側面の前記実装面側の端部が、溶融痕を有する、請求項5に記載の固体電解コンデンサ。
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