JP5796194B2 - 固体電解コンデンサ - Google Patents

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Description

本発明は、固体電解コンデンサに関する。
図17は、従来の固体電解コンデンサの一例を示した断面図である。図17に示す様に、従来の固体電解コンデンサは、リードタイプのコンデンサ素子81と、該コンデンサ素子81を被覆する外装部材82と、陽極端子83と、陰極端子84とを備えている(例えば、特許文献1参照)。ここで、コンデンサ素子81は、直方体形状を呈する陽極体811と、該陽極体811に植立された陽極リード812と、陽極体811の外周面上に形成された誘電体層813と、該誘電体層813上に形成された電解質層814と、該電解質層814上に形成された陰極層815とを有している。一方、陽極端子83及び陰極端子84は、所定方向89(図17の紙面において横方向)に離間して配置されている。そして、外装部材82の下面82aには、陽極端子83と陰極端子84の表面の一部がそれぞれ露出しており、これらの露出面により固体電解コンデンサの陽極端子面830と陰極端子面840とが構成されている。
図17に示す様に、従来の固体電解コンデンサにおいては、陽極端子83及び陰極端子84上に、コンデンサ素子81が、その陽極リード812の引出し部812aを前記所定方向89へ向けた姿勢で搭載されている。又、陽極リード812の引出し部812aと陽極端子83とが、導電性を有する枕部材85を介して互いに電気的に接続される一方、陰極層815と陰極端子84とが、これらの間に導電性接着材(図示せず)を介在させることにより、互いに電気的に接続されている。そして、この固体電解コンデンサには、陽極リード812を通って陽極端子面830から陰極端子面840へ至る電流経路86が形成されている。
特開2008−91784号公報
図17に示す様に、上記従来の固体電解コンデンサにおいては、陽極リード812は、陽極体811の外周面の内、該陽極リード812が植立された植立面811bの略中心位置から引き出されている。このため、陽極端子83及び陰極端子84上にコンデンサ素子81が上記姿勢で搭載されたとき、陽極リード812の引出し部812aが、陽極体811の下面811aより高い位置に配置されることになる。即ち、陽極リード812の引出し部812aは、陽極端子面830からその上方へ遠く離れて配置されることになる。
よって、従来の固体電解コンデンサにおいては電流経路86を短くすることが困難であり、このため、低ESL(等価直列インダクタンス)化及び/又は低ESR(等価直列抵抗)化の実現に限界があった。
又、固体電解コンデンサにおいてESL及び/又はESRを出来るだけ小さくするためには、陽極端子83を、陽極リード812の引出し部812a近傍の位置に配置することが好ましい。従って、従来の固体電解コンデンサ(図17)の如く陽極リード812の引出し部812aが所定方向89へ向けられている場合、陽極端子83を、陽極体811の植立面811b側に配置せざるを得ず、陽極端子83及び陰極端子84の配置や、陽極端子83及び陰極端子84とコンデンサ素子81との接続等、陽極端子83及び陰極端子84に関する設計について、その自由度が低かった。
更に、従来の固体電解コンデンサ(図17)においては、陽極リード812の引出し部812aの側面に、枕部材85の先端面が電気的に接続されているに過ぎない。このため、陽極リード812と枕部材85との接続面積が小さく、従って、陽極リード812と枕部材85との間に大きな電気抵抗が生じ易く、低ESR化の妨げになっていた。
そこで本発明の目的は、固体電解コンデンサにおいて低ESL化及び/又は低ESR化を実現することである。
本発明に係る固体電解コンデンサは、コンデンサ素子と、該コンデンサ素子を被覆する外装部材と、陽極端子と、陰極端子とを備えている。ここで、前記コンデンサ素子は、陽極体と、該陽極体に埋設された陽極部材とを有し、前記陽極体の下面に沿う所定方向へ陽極部材が延びる一方、前記陽極体の下面に陽極部材の下端部が露出しており、前記陽極体の表面の内、前記陽極部材と接する領域とは異なる領域上に誘電体層が形成され、該誘電体層上に電解質層が形成され、該電解質層上に陰極層が形成されている。前記陽極端子は、前記陽極部材の下端部に電気的に接続される端子であって、その一部が前記外装部材の下面に配されている。前記陰極端子は、前記陽極体の下面側にて陰極層に電気的に接続される端子であって、その一部が前記外装部材の下面に配されている。そして、前記陽極端子及び陰極端子は、前記陽極部材の延在方向に対して略垂直な方向に離間して配置されている。
上記固体電解コンデンサにおいては、外装部材の下面に、陽極端子と陰極端子の一部がそれぞれ配されており、これらの部分の下面により固体電解コンデンサの陽極端子面と陰極端子面とが構成される。そして、該固体電解コンデンサには、陽極部材を通って陽極端子面から陰極端子面へ至る電流経路が形成されることになる。
ここで、上記固体電解コンデンサにおいては、陽極体の下面に陽極部材の下端部が露出している。このため、陽極部材の露出部分(下端部)が、陽極体の下面と同一平面上の位置、又は陽極体の下面より低い位置に配され、その結果、陽極部材の露出部分が、外装部材の下面に近づくことになる。従って、上記固体電解コンデンサによれば、従来の固体電解コンデンサに比べて、陽極部材の露出部分が陽極端子面に近づき、その結果、前記電流経路が短くなる。よって、固体電解コンデンサにおいて、その低ESL化及び/又は低ESR化が実現されることになる。又、陽極端子及び陰極端子の配置や、陽極端子及び陰極端子とコンデンサ素子との接続等、陽極端子及び陰極端子に関する設計について、その自由度が向上することになる。
更に、上記固体電解コンデンサにおいては、陽極部材が前記所定方向へ延び、又、陽極端子及び陰極端子が、陽極部材の延在方向に対して略垂直な方向に離間して配置されている。従って、陽極端子の幅を陽極部材の延在方向へ拡げることにより、陽極部材の露出部分(下端部)と陽極端子との接続面積が拡がり、その結果、陽極部材と陽極端子との間に生じる電気抵抗が小さくなる。
そして、陽極端子及び陰極端子が、陽極部材の延在方向と略同一の方向に離間して配置された構成であれば、陽極部材に対する陽極端子の接続可能な範囲が、陽極部材の露出部分の一部分に制限される虞があるのに対し、上記固体電解コンデンサによれば、この様な制限がなく、陽極部材の露出部分全体を、陽極端子の接続可能な範囲として用いることが出来る。よって、陽極端子及び陰極端子の設計自由度が高い。
上記固体電解コンデンサの具体的構成において、前記陽極端子と陰極端子とから構成される端子ユニットが、前記陽極部材の延在方向に複数配備されている。
上記固体電解コンデンサのより具体的な構成において、互いに隣接する2つの端子ユニットは、一方の端子ユニットに属する陽極端子と他方の端子ユニットに属する陰極端子とが互いに略平行に並んで配置されることとなる位置関係を有している。
上記具体的構成においては、各端子ユニットに電圧が印加されたとき、互いに隣接する2つの端子ユニットにおいて、略平行に並んで配置された陽極端子と陰極端子とには互いに逆向きの電流が流れることになる。従って、略平行に並んで配置された陽極端子と陰極端子とから生じる磁界は互いに打ち消し合うことになる。即ち、上記固体電解コンデンサにおいて、電流相殺効果が生じることになる。よって、上記固体電解コンデンサによれば、更なる低ESL化が実現されることになる。
上記固体電解コンデンサのより具体的な他の構成において、互いに隣接する2つの端子ユニットにおいて、各端子ユニットに属する陽極端子と陰極端子との間隔が、該2つの端子ユニットの間隔と略同一であるか、又は該間隔よりも小さい。
上記具体的構成によれば、各端子ユニットに属する陽極端子と陰極端子との間隔が小さくなる。よって、陽極部材を通って陽極端子面から陰極端子面へ至る電流経路が更に短くなり、その結果、固体電解コンデンサにおいて、更なる低ESL化及び/又は低ESR化が実現されることになる。
上記固体電解コンデンサの他の具体的構成において、前記外装部材の下面には、前記陽極端子と陰極端子の表面の一部がそれぞれ露出している。
上記具体的構成においては、陽極端子及び陰極端子は何れも、外装部材の側面を経由せずに外装部材の下面まで延び、これにより、該下面に、陽極端子と陰極端子の表面の一部がそれぞれ露出しており、これらの露出面により、陽極端子面と陰極端子面とが構成される。従って、上記固体電解コンデンサによれば、陽極端子面から陽極部材の露出部分(下端部)までの陽極端子の長さ寸法が短くなり、又、陰極端子面から陰極層までの陰極端子の長さ寸法が短くなる。よって、固体電解コンデンサにおいて、更なる低ESL化及び/又は低ESR化が実現されることになる。
本発明に係る固体電解コンデンサによれば、その低ESL化及び/又は低ESR化を実現することが出来る。
本発明の一実施形態に係る固体電解コンデンサを示した斜視図である。 該固体電解コンデンサの下面図である。 図2に示されるA−A線に沿う断面図である。 図2に示されるB−B線に沿う断面図である。 上記固体電解コンデンサの製造方法の内、陽極作製工程の説明に用いられる斜視図である。 該製造方法の内、誘電体層形成工程の説明に用いられる図である。 該製造方法の内、電解質層形成工程の説明に用いられる図である。 該製造方法の内、素子搭載工程の前段の説明に用いられる斜視図である。 該製造方法の内、素子搭載工程の後段の説明に用いられる斜視図である。 該製造方法の内、外装形成工程の説明に用いられる斜視図である。 上記固体電解コンデンサの第1変形例を示した下面図である。 図11に示されるF−F線に沿う断面図である。 図11に示されるG−G線に沿う断面図である。 上記固体電解コンデンサの第2変形例を示した下面図である。 上記固体電解コンデンサの第3変形例を示した断面図である。 上記固体電解コンデンサの他の変形例を示した断面図である。 従来の固体電解コンデンサの一例を示した断面図である。 従来の固体電解コンデンサの他の例を示した断面図である。
以下、本発明の実施の形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る固体電解コンデンサを示した斜視図である。又、図2は、該固体電解コンデンサの下面図である。図1及び図2に示す様に、該固体電解コンデンサは、固体電解型のコンデンサ素子1と、該コンデンサ素子1を被覆する外装部材2と、陽極端子3と、陰極端子4とを具えている。尚、外装部材2は、エポキシ樹脂等の樹脂から形成されている。
図3及び図4はそれぞれ、図2に示されるA−A線及びB−B線に沿う断面図である。図3及び図4に示す様に、コンデンサ素子1は、直方体形状を呈する陽極体11と、該陽極体11に埋設された陽極部材12とを有している。ここで、陽極体11の外周面には、下面11a(図3参照)と、互いに略対向している第1側面11b及び第2側面11c(図4参照)とが含まれている。そして、陽極部材12は、図4に示す如く陽極体11の第1側面11bから第2側面11cまで延びる一方、図3に示す如くその下端部121が陽極体11の下面11aから突出している。これにより、陽極体11の下面11aには、陽極部材12の下端部121が露出している。
又、陽極体11は、多孔質焼結体から構成されており、該多孔質焼結体は、弁作用金属から形成されている。一方、陽極部材12は、陽極体11を形成する弁作用金属と同種又は異種の弁作用金属から形成されている。これにより、陽極体11と陽極部材12とが互いに電気的に接続されている。尚、陽極体11及び陽極部材12を形成する弁作用金属には、例えばタンタル、ニオブ、チタン、アルミニウム等の金属が用いられる。
図3及び図4に示す様に、陽極体11の外周面の内、陽極部材12の露出領域R(図3参照)とは異なる領域上、即ち陽極体11の表面の内、陽極部材12と接する領域とは異なる領域上に、誘電体層13が形成されている。ここで、誘電体層13は、陽極体11の外周面を電気化学的に酸化することにより形成されている。尚、本実施形態においては、誘電体層13の一部が、陽極部材12の下端部121(露出部分)の根元の表面にも形成されている。
更に、図3及び図4に示す様に、誘電体層13上に電解質層14が形成され、該電解質層14上に陰極層15が形成されている。ここで、電解質層14は、誘電体層13上で固化させることが可能な電解質材料から形成されている。尚、電解質材料には、二酸化マンガン等の導電性無機材料、TCNQ(Tetracyano-quinodimethane)錯塩や導電性ポリマー等の導電性有機材料を用いることが出来る。一方、陰極層15は、電解質層14上に形成されたカーボン層(図示せず)と、該カーボン層上に形成された銀ペイント層(図示せず)とから構成されている。そして、電解質層14と陰極層15とは互いに電気的に接続されている。
図3に示す様に、外装部材2には陽極端子3と陰極端子4とが埋設されている。ここで、陽極端子3及び陰極端子4は、陽極部材12の延在方向91(図4参照)に対して略垂直な方向92に離間して配置されており、陽極端子3が、陽極部材12の下端部121に電気的に接続される一方、陰極端子4が、陽極体11の下面11a側にて陰極層15に電気的に接続されている。ここで、陽極端子3と陽極部材12の下端部121とは、これらの接触面に溶接を施すことにより互いに電気的に接続されている。又、陰極端子4の内、陽極端子3側の端部には、陰極端子4を屈曲変形させることにより逆L字状の屈曲部41が形成されており、該屈曲部41と陰極層15とが、これらの間に導電性接着材(図示せず)を介在させることにより互いに電気的に接続されている。
そして、外装部材2の下面2aには、陽極端子3と陰極端子4の表面の一部がそれぞれ露出しており、これらの露出面により固体電解コンデンサの陽極端子面30と陰極端子面40とが構成されている。尚、本実施形態においては、陽極端子面30及び陰極端子面40は、陽極端子3と陰極端子4との配置関係と同様、陽極部材12の延在方向91に対して略垂直な方向92に離間して配置されている。
次に、上記固体電解コンデンサの製造方法について、図面に沿って具体的に説明する。該製造方法では、素子作製工程、素子搭載工程、外装形成工程、及び切断工程が順に実行される。ここで、素子作製工程は、コンデンサ素子1を作製する工程であり、該工程では、陽極作製工程、誘電体層形成工程、電解質層形成工程、陰極層形成工程、及び剥離工程が順に実行される。
図5は、陽極作製工程の説明に用いられる斜視図である。図5に示す様に、陽極作製工程では、陽極体11となる弁作用金属粉の粉末成型体50を、該粉末成型体50の所定位置に、陽極部材12となる角柱形状の金属部材51を配して作製する。具体的には、所定形状を呈する金型(図示せず)内に弁作用金属粉を充填すると共に該金型内へ金属部材51の一部を挿入し、その後、金型に圧力を加えることにより弁作用金属粉を押し固める。
ここで、陽極作製工程では、粉末成型体50が直方体形状となる様に、即ち、粉末成型体50の外周面に、陽極体11の下面11aとなる第1成型面50aと、陽極体11の第1側面11b及び第2側面11cとなる第2成型面50b及び第3成型面50cとが含まれることとなる様に、弁作用金属粉が押し固められる。又、金属部材51が、第3成型面50cを通過して第2成型面50bから第3成型面50cの上方の位置まで延びる一方、陽極部材12の下端部121となる金属部材51の側端部511が、粉末成型体50の第1成型面50aから突出することとなる様に、粉末成型体50に対して金属部材51が配される。
陽極作製工程では更に、粉末成型体50を、金属部材51と共に所定温度で焼成する。これにより、粉末成型体50が焼結して多孔質焼結体となり、該多孔質焼結体により陽極体11が形成される。
図6は、誘電体層形成工程の説明に用いられる図である。図6に示す様に、誘電体層形成工程では、先ず、電解溶液710で充たされた処理槽71を用意する。ここで、電解溶液710中には、陰極板711が設けられている。又、電解溶液710には、リン酸水溶液やアジピン酸水溶液等の溶液が用いられる。次に、図6に示す様に、陽極体11を電解溶液710に浸漬させ、その後、金属部材51と陰極板711との間に電圧V1を印加して陽極体11に電流を流す。これにより、陽極体11の外周面が電気化学的に酸化され、その結果、陽極体11の外周面上に、誘電体層13となる酸化被膜が形成される。このとき、金属部材51の露出面の内、電解溶液710に浸漬している領域上にも、酸化被膜が形成されることになる。
次に、電解質層形成工程において、誘電体層13上に、導電性を有するプレコート層(図示せず)を形成する。ここで、該プレコート層は、化学重合法を用いて導電性高分子等の導電性材料から形成される。
電解質層形成工程では更に、図7に示す様に、電解重合液720で充たされた処理槽72を用意する。ここで、電解重合液720中には、陰極板721が設けられている。又、電解重合液720には、導電性ポリマーとなるモノマー等の導電性有機材料が用いられる。次に、陽極体11を電解重合液720に浸漬させる。その後、電解重合液720中にてプレコート層に外部電極722を電気的に接触させると共に、該外部電極722と陰極板721との間に電圧V2を印加する。これにより、プレコート層に電流が流れて該プレコート層上に電解重合膜が形成され、その結果、誘電体層13上に、プレコート層と電解重合膜とから構成された電解質層14が形成される。
陰極層形成工程では、先ず、陽極体11をカーボンペーストに浸漬させることにより、電解質層14上にカーボン層(図示せず)を形成する。次に、陽極体11を銀ペーストに浸漬させることにより、カーボン層上に銀ペイント層(図示せず)を形成する。その結果、電解質層14上に、カーボン層と銀ペイント層から構成された陰極層15が形成される。
剥離工程では、誘電体層13、電解質層14、及び陰極層15の内、金属部材51の側端部511(図5参照)の表面上に存在している部分にレーザを照射し、これにより、該表面上の誘電体層13、電解質層14、及び陰極層15を剥離して、金属部材51の表面を露出させる。その後、図5に示されるC線の位置にて金属部材51を切断する。これにより、金属部材51の内、陽極体11側に残置した部分により陽極部材12が形成され、その結果、コンデンサ素子1が完成することになる。
図8及び図9はそれぞれ、素子搭載工程の前段及び後段の説明に用いられる斜視図である。図8に示す様に、素子搭載工程では、先ず、陽極端子3となる陽極フレーム61と、陰極端子4となる陰極フレーム62とを用意する。ここで、陽極フレーム61及び陰極フレーム62は、所定方向93に離間して配置されると共に、それらの下面61a,62aが同一平面上に揃えられる。又、陰極フレーム62の内、陽極フレーム61側の端部には、該陰極フレーム62を屈曲変形させることにより逆L字状の屈曲部41が形成されている。そして、該屈曲部41の高さ寸法T2は、該高さ寸法T2と、屈曲部41と陰極層15との間に介在することとなる導電性接着材(図示せず)の厚さ寸法との和に、コンデンサ素子1の下面1aからの陽極部材12の突出量T1が略一致することとなる様に設定されている。
次に、図9に示す様に、陽極フレーム61及び陰極フレーム62上にコンデンサ素子1を搭載する。このとき、コンデンサ素子1の下面1aを両フレーム61,62の方へ向けつつ、陽極部材12の延在方向91を、陽極フレーム61と陰極フレーム62とが並ぶ所定方向93に対して略垂直な方向へ向ける。又、陽極部材12を陽極フレーム61に対向させると共に、コンデンサ素子1の下面1aの内、陽極部材12が設けられている領域とは異なる領域を、陰極フレーム62の屈曲部41に対向させる。そして、陰極フレーム62の屈曲部41と陰極層15との対向面間に導電性接着材(図示せず)を介在させることにより、陰極フレーム62と陰極層15とを互いに電気的に接続させる。
ここで、コンデンサ素子1の下面1aからの陽極部材12の突出量T1は、陰極フレーム62の屈曲部41の高さ寸法T2と上記導電性接着材の厚さ寸法との和に略一致している。従って、コンデンサ素子1の搭載により、陽極部材12の下端部121が陽極フレーム61に接触することになる。そして、素子搭載工程では、陽極フレーム61と陽極部材12との接触面に溶接を施すことにより、陽極フレーム61と陽極部材12とを互いに電気的に接続させる。
図10は、外装形成工程の説明に用いられる斜視図である。図10に示す様に、外装形成工程では、モールド成型技術を用いることにより、コンデンサ素子1を外装部材2によって被覆する。このとき、陽極フレーム61及び陰極フレーム62の下面61a,62aをそれぞれ、外装部材2の下面2aに露出させる。尚、外装部材2を形成する材料には、エポキシ樹脂等の樹脂が用いられる。
切断工程では、図10に示されるD位置にて陽極フレーム61を切断し、又、図10に示されるE位置にて陰極フレーム62を切断する。これにより、陽極フレーム61の内、外装部材2側に残置した部分によって陽極端子3が形成され、又、陰極フレーム62の内、外装部材2側に残置した部分によって陰極端子4が形成され、その結果、固体電解コンデンサが完成する。
上記固体電解コンデンサにおいては、外装部材2の下面2aに、陽極端子3と陰極端子4の表面の一部がそれぞれ露出しており、これらの露出面により固体電解コンデンサの陽極端子面30と陰極端子面40とが構成されている。そして、該固体電解コンデンサには、図3に示す様に、陽極部材12を通って陽極端子面30から陰極端子面40へ至る電流経路6が形成されることになる。
ここで、上記固体電解コンデンサにおいては、陽極部材12の下端部121が陽極体11の下面11aから突出している。このため、陽極部材12の露出部分(下端部121)が、陽極体11の下面11aより低い位置に配され、その結果、陽極部材12の露出部分が、外装部材2の下面2aに近づくことになる。従って、上記固体電解コンデンサによれば、図17に示す従来の固体電解コンデンサに比べて、陽極部材12の露出部分が陽極端子面30に近づき、その結果、電流経路6が短くなる。よって、固体電解コンデンサにおいて、その低ESL化及び/又は低ESR化が実現されることになる。
更に、上記固体電解コンデンサにおいては、陽極端子3及び陰極端子4は何れも、外装部材2の側面を経由せずに外装部材2の下面2aまで延び、これにより、該下面2aに、陽極端子3と陰極端子4の表面の一部がそれぞれ露出している。従って、上記固体電解コンデンサによれば、陽極端子面30から陽極部材12の露出部分(下端部121)までの陽極端子3の長さ寸法が短くなり、又、陰極端子面40から陰極層15までの陰極端子4の長さ寸法が短くなる。よって、固体電解コンデンサにおいて、更なる低ESL化及び/又は低ESR化が実現されることになる。
尚、本実施形態の構成は、好ましい構成の一例であって、後述する第3変形例の如く構成、即ち陽極端子3及び陰極端子4がそれぞれ外装部材2の側面を経由して外装部材2の下面2aまで延びた構成を排除するものではない。
又、上記固体電解コンデンサにおいては、陽極部材12が、陽極体11の第1側面11bから第2側面11cまで延びている。このため、陽極体11の下面11aにおいて陽極部材12の露出領域Rが該陽極部材12の延在方向91に拡がることになる。ここで、上記固体電解コンデンサにおいては、陽極端子3及び陰極端子4が、陽極部材12の延在方向91に対して略垂直な方向92に離間して配置されている。従って、陽極端子3の幅を陽極部材12の延在方向91へ拡げて、陽極部材12の露出部分(下端部121)と陽極端子3との接続面積を拡げることが出来る。該接続面積を拡げることにより、陽極部材12と陽極端子3との間に生じる電気抵抗が小さくなり、その結果、固体電解コンデンサにおいて、更なる低ESR化が実現されることになる。
そして、陽極端子3及び陰極端子4が、陽極部材12の延在方向91と略同一の方向に離間して配置された構成であれば、陽極部材12に対する陽極端子3の接続可能な範囲が、陽極部材12の露出部分(下端部121)の一部分に制限される虞があるのに対し、上記固体電解コンデンサによれば、この様な制限がなく、陽極部材12の露出部分全体を、陽極端子3の接続可能な範囲として用いることが出来る。よって、陽極端子3及び陰極端子4の配置や、陽極端子3及び陰極端子4とコンデンサ素子1との接続等、陽極端子3及び陰極端子4に関する設計について、その自由度が高い。例えば、陽極端子3及び陰極端子4を、後述する第2変形例(図14)の如く設計することが可能である。
尚、本実施形態の構成は、好ましい構成の一例であって、後述する第1変形例の如く構成、即ち陽極端子3及び陰極端子4が陽極部材12の延在方向91と略同一の方向に離間して配置された構成を排除するものではない。
更に又、上記固体電解コンデンサにおいては、陽極部材12の下端部121が陽極体11の下面11aから突出している。従って、固体電解コンデンサの製造過程において、陽極部材12の露出部分(下端部121)と陽極端子3との電気的な接続が容易である。
図11は、上記固体電解コンデンサの第1変形例を示した下面図である。又、図12及び図13はそれぞれ、図11に示されるF−F線及びG−G線に沿う断面図である。図11及び図12に示す様に、上記固体電解コンデンサにおいて、陽極端子3及び陰極端子4が、陽極部材12の延在方向91と略同一の方向に離間して配置されていてもよい。
ここで、図12に示す様に、陽極部材12は、陽極体11の第1側面11bから第2側面11cへ向けて所定の位置まで延びる一方で、第2側面11cには達していない。そして、陽極部材12の下端部121が陽極体11の下面11aから突出している。陽極端子3は、図11に示す如く陽極部材12の延在方向91に対して略垂直な方向92へ延びると共に、図12に示す如く陽極体11の第1側面11b近傍の位置にて陽極部材12の下端部121に電気的に接続されている。
一方、陰極端子4は、図11に示す様に、陽極部材12の延在方向91へ陽極端子3から離間して配置される共に、陽極端子3に対して略平行に延びている。ここで、陰極端子4は、図12に示す様に、陽極部材12からは下方へ離間して配置されている。又、図11及び図13に示す様に、陰極端子4の外周縁の内、陽極端子3側の縁には、陽極部材12の両側の2箇所に、陽極端子3へ向けて逆L字状に延びた第1電気接続部421,421が1つずつ設けられている。又、陰極端子4の外周縁の内、陽極端子3とは反対側の縁には、陽極部材12の両側の2箇所に、陽極端子3とは反対側へ向けて逆L字状に延びた第2電気接続部422,422が1つずつ設けられている。そして、第2電気接続部422,422どうしが連結部423によって互いに連結されている。
図12及び図13に示す様に、第1電気接続部421,421、第2電気接続部422,422、及び連結部423は何れも、陽極体11の下面11a側にて陰極層15に電気的に接続されており、従って、陰極端子4は、第1電気接続部421,421、第2電気接続部422,422、及び連結部423を介して、陰極層15に電気的に接続されている。
第1変形例に係る固体電解コンデンサにおいては、外装部材2の下面2aに、陽極端子3と陰極端子4の表面の一部がそれぞれ露出しており、これらの露出面により固体電解コンデンサの陽極端子面30と陰極端子面40とが構成されている。そして、該固体電解コンデンサには、図12に示す様に、陽極部材12を通って陽極端子面30から陰極端子面40へ至る電流経路6が形成されることになる。
ここで、本変形例に係る固体電解コンデンサにおいても、上述した固体電解コンデンサと同様、陽極部材12の下端部121が陽極体11の下面11aから突出している。このため、陽極部材12の露出部分(下端部121)が、陽極体11の下面11aより低い位置に配され、その結果、陽極部材12の露出部分が、外装部材2の下面2aに近づくことになる。従って、本変形例に係る固体電解コンデンサによれば、図17に示す従来の固体電解コンデンサに比べて、陽極部材12の露出部分が陽極端子面30に近づき、その結果、電流経路6が短くなる。よって、固体電解コンデンサにおいて、その低ESL化及び/又は低ESR化が実現されることになる。
図14は、上記固体電解コンデンサの第2変形例を示した下面図である。図14に示す様に、上記固体電解コンデンサにおいて、陽極端子3と陰極端子4とから構成される端子ユニット63が、陽極部材12の延在方向91に複数配備されていてもよい。ここで、互いに隣接する2つの端子ユニット63,63は、一方の端子ユニット63に属する陽極端子3と他方の端子ユニット63に属する陰極端子4とが互いに略平行に並んで配置されることとなる位置関係を有している。
第2変形例に係る固体電解コンデンサにおいては、各端子ユニット63に電圧が印加されたとき、互いに隣接する2つの端子ユニット63,63において、略平行に並んで配置された陽極端子3と陰極端子4とには互いに逆向きの電流が流れることになる。従って、略平行に並んで配置された陽極端子3と陰極端子4とから生じる磁界は互いに打ち消し合うことになる。即ち、固体電解コンデンサにおいて、電流相殺効果が生じることになる。よって、本変形例に係る固体電解コンデンサによれば、更なる低ESL化が実現されることになる。
又、第2変形例に係る固体電解コンデンサは、互いに隣接する2つの端子ユニット63,63において、各端子ユニット63に属する陽極端子3と陰極端子4との間隔H1が、図14に示す如く該2つの端子ユニット63,63の間隔H2と略同一であるか、又は該間隔H2よりも小さい構成を有することが好ましい。この構成によれば、各端子ユニット63に属する陽極端子3と陰極端子4との間隔H1が小さくなる。よって、陽極部材12を通って陽極端子面30から陰極端子面40へ至る電流経路6(図3参照)が更に短くなり、その結果、固体電解コンデンサにおいて、更なる低ESL化及び/又は低ESR化が実現されることになる。
図15は、上記固体電解コンデンサの第3変形例を示した断面図である。図15に示す様に、上記固体電解コンデンサにおいて、陽極端子3及び陰極端子4がそれぞれ、外装部材2の側面2b,2cを経由して外装部材2の下面2aまで延びていてもよい。ここで、本変形例に係る固体電解コンデンサにおいては、外装部材2の片方の側面2bから陽極端子3が引き出される一方、該側面2bとは反対側の側面2cから陰極端子4が引き出されている。そして、陽極端子3は、外装部材2の側面2b及び下面2aに沿って折り曲げられることにより、該下面2aに引き回されている。又、陰極端子4は、外装部材2の側面2c及び下面2aに沿って折り曲げられることにより、該下面2aに引き回されている。斯くして、陽極端子3と陰極端子4の一部がそれぞれ外装部材2の下面2aに配され、これらの部分の下面により固体電解コンデンサの陽極端子面30と陰極端子面40とが構成されている。
その一方で、従来から、図18に示す如く固体電解コンデンサが存在している。ここで、該固体電解コンデンサは、図17に示す従来の固体電解コンデンサにおいて、陽極リード812の引出し部812aと陽極端子3とが、これらの間に枕部材85を介在させずに電気的に接続されており、陽極端子83及び陰極端子84がそれぞれ、外装部材82の側面82b,82cを経由して外装部材82の下面82aまで延びた構成を有している。この構成によれば、図17に示す固体電解コンデンサと同様、陽極リード812を通って陽極端子面830から陰極端子面840へ至る電流経路86を短くすることが困難である。
第3変形例に係る固体電解コンデンサによれば、図18に示す従来の固体電解コンデンサに比べて、陽極部材12の露出部分(下端部121)が陽極端子面30に近づき、その結果、陽極部材12を通って陽極端子面30から陰極端子面40へ至る電流経路6が短くなる。よって、固体電解コンデンサにおいて、その低ESL化及び/又は低ESR化が実現されることになる。
尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。例えば、上記固体電解コンデンサは、陽極部材12の下端部121が陽極体11の下面11aから突出していない構成、即ち、陽極部材12の下端面が陽極体11の下面11aと同一平面上で揃った構成を有していてもよい。この構成においても、図17に示す従来の固体電解コンデンサに比べて、陽極部材12の露出部分が陽極端子面30に近づくことになる。よって、陽極部材12を通って陽極端子面30から陰極端子面40へ至る電流経路6が短くなり、その結果、固体電解コンデンサにおいて、その低ESL化及び/又は低ESR化が実現されることになる。又、陽極端子3及び陰極端子4に関する設計について、その自由度が向上することになる。但し、図3に示す如く陽極部材12の下端部121が陽極体11の下面11aから突出した構成であれば、素子搭載工程(図8及び図9参照)にて陽極フレーム61及び陰極フレーム62上にコンデンサ素子1を搭載したときに、陽極部材12の下端部121が、陽極フレーム61上の所定位置から所定方向93と同じ方向又はそれとは反対の方向へずれて配置されたとしても、陽極フレーム61と陰極層15とが接触して電気的に短絡することがない。よって、陽極部材12の下端部121は、陽極体11の下面11aから突出している方が好ましい。
上記固体電解コンデンサは、陽極部材12が、陽極体11の第1側面11bから第2側面11cへ向けて延びる一方で、該第2側面11cに達していない構成を有していてもよい。又、陽極部材12は、円柱形状を呈する金属部材(例えば、金属ワイヤ等)や角柱形状を呈する金属部材が陽極体11の下面11aに植立されたものであってもよい。但し、固体電解コンデンサの低ESR化を実現するべく陽極部材12と陽極端子3との接続面積を大きくするという観点からは、陽極部材12には、円柱形状のものよりも角柱形状のもの、特に四角柱形状のものを用いることが好ましい。
更に、図16に示す様に、上記固体電解コンデンサにおいて、陽極端子3には、該陽極端子3をクランク状に屈曲変形させることにより上段部31と下段部32とが形成されていてもよい。この場合、上段部31の上面が陽極部材12の下端部121に電気的に接続される一方、上段部31の下面が外装部材2によって覆われることになる。又、下段部32の下面が外装部材2の下面2aに露出し、この露出面により固体電解コンデンサの陽極端子面30が構成されることになる。図16に示す固体電解コンデンサによれば、陽極端子3の上段部31の下面が外装部材2によって覆われるので、外装部材2から陽極端子3が剥離し難くなる。尚、図16に示す固体電解コンデンサにおいては、コンデンサ素子1の下面1aから陽極端子3の下段部32の上面までの距離L1が、陰極端子4の屈曲部41の高さ寸法T2と、該屈曲部41と陰極層15との間に介在する導電性接着材(図示せず)の厚さ寸法との和に略一致している。
1 コンデンサ素子
11 陽極体
11a 下面
11b 第1側面
11c 第2側面
12 陽極部材
121 下端部
13 誘電体層
14 電解質層
15 陰極層
2 外装部材
2a 下面
2b,2c 側面
3 陽極端子
30 陽極端子面
4 陰極端子
40 陰極端子面
6 電流経路
63 端子ユニット
91 延在方向
92 略垂直な方向
R 露出領域
H1,H2 間隔

Claims (5)

  1. 陽極体と、該陽極体に埋設された陽極部材とを有し、前記陽極体の下面に沿う所定方向へ陽極部材が延びる一方、前記陽極体の下面に陽極部材の下端部が露出しており、前記陽極体の表面の内、前記陽極部材と接する領域とは異なる領域上に誘電体層が形成され、該誘電体層上に電解質層が形成され、該電解質層上に陰極層が形成されているコンデンサ素子と、
    前記コンデンサ素子を被覆する外装部材と、
    前記陽極部材の下端部に電気的に接続される端子であって、その一部が前記外装部材の下面に配された陽極端子と、
    前記陽極体の下面側にて陰極層に電気的に接続される端子であって、その一部が前記外装部材の下面に配された陰極端子と
    を備え、前記陽極端子及び陰極端子は、前記陽極部材の延在方向に対して略垂直な方向に離間して配置され、前記陽極部材は前記陽極体の互いに向かい合った第1側面から第2側面まで延びると共に、前記陽極部材の前記第1側面側の端面には誘電体層、電解質層及び陰極層が順次形成され、前記陽極部材の前記第2側面側の端面には誘電体層、電解質層及び陰極層が形成されていない固体電解コンデンサ。
  2. 前記陽極端子と陰極端子とから構成される端子ユニットが、前記陽極部材の延在方向に複数配備されている、請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  3. 互いに隣接する2つの端子ユニットは、一方の端子ユニットに属する陽極端子と他方の端子ユニットに属する陰極端子とが互いに略平行に並んで配置されることとなる位置関係を有している、請求項2に記載の固体電解コンデンサ。
  4. 互いに隣接する2つの端子ユニットにおいて、各端子ユニットに属する陽極端子と陰極端子との間隔が、該2つの端子ユニットの間隔と略同一であるか、又は該間隔よりも小さい、請求項2又は請求項3に記載の固体電解コンデンサ。
  5. 前記外装部材の下面には、前記陽極端子と陰極端子の表面の一部がそれぞれ露出している、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の固体電解コンデンサ。
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