JPWO2018016269A1 - シート用のトリムカバー - Google Patents

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一平 地曳
一平 地曳
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Tachi S Co Ltd
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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Abstract

座を構成するクッションフレーム21と、背もたれを構成するバックフレーム31と、クッションフレーム21およびバックフレーム31を締結する締結部材4と、を備える車両用のシートに用いられるトリムカバー8である。該トリムカバー8は、締結部材4のうち少なくとも剥き出しとなっている部位を覆う、当該トリムカバー8に一体化されたカバー部材9を備える。

Description

本発明は、シート用のトリムカバーに関する。
自動車を軽量化するという要求の下、シートの骨格をなすシートフレームの材質を鉄や金属から樹脂に置換した樹脂シートフレームが提案されている。樹脂シートフレームは鉄シートフレームと異なり、表面処理を施す事によって当該部分を表皮で覆わずに露出させ、シート外観の一部を構成することができる。
上記のごとき樹脂シートフレームは、一般的なシートのように全体を表皮で覆われているわけではないため、背もたれを構成するバックフレームと座を構成するクッションフレームとを締結するためのボルト、ナット、ブラケット等といった締結部材が剥き出しになる場合がある。剥き出しの締結部材に乗員等の身体が触れたり当たったりすると好ましくない。
従来、剥き出しの締結部材への対策としては、バックフレームの両側に大型の樹脂製カバーを取り付ける等して締結部材を隠す処理などが実施されている(例えば特許文献1参照)。
特開2016−013738号公報
しかしながら、このような樹脂製カバーを採用した場合、製造コストや取付作業の手間が生じやすい。特に、外観をバックフレームと一体化させるべく爪を押し込む等の構造にした場合はなおさらである。
本発明は、剥き出しの締結部材を覆うカバー部材の取付作業が簡便であり、なおかつそのための構成を簡素とした、シート用のトリムカバーを提供することを目的とする。
かかる課題を解決するべく、本発明は、座を構成するクッションフレームと、背もたれを構成するバックフレームと、前記クッションフレームおよび前記バックフレームを締結する締結部材と、を備える車両用のシートに用いられるトリムカバーにおいて、
前記締結部材のうち少なくとも剥き出しとなっている部位を覆う、当該トリムカバーに一体化されたカバー部材を備えることを特徴とする。
本発明によれば、フレームにトリムカバーを取り付ければ、該トリムカバーに一体化されたカバー部材で、締結部材の剥き出しになっている部位を覆った状態とすることができる。このため、カバー部材を取り付ける作業が簡便である。また、締結部材の剥き出しになっている部位を覆うための構成が、大型の樹脂製カバーなどに比べて簡素となる。
しかも、カバー部材によってトリムカバーのトリムエンド処理をすることができることから、シートの外観品質の向上に寄与しうる。
前記カバー部材は、前記トリムカバーが前記バックフレームに取り付けられると、前記締結部材の前記剥き出し部位に対応する位置に配置されていることが好ましい。
前記カバー部材は、エラストマー製または軟質樹脂製であってもよい。
前記カバー部材に、前記締結部材を覆う凹部が形成されていてもよい。
前記凹部は、その内壁が前記締結部材に圧接する大きさに形成されていてもよい。
前記カバー部材は、前記トリムカバーに縫合されて一体化されていてもよい。
前記カバー部材に、当該シートが内蔵するエアバッグ装置に関する表記がされていてもよい。
本発明によれば、剥き出しの締結部材を覆うカバー部材の取付作業が簡便であり、なおかつそのための構成を簡便とすることができる。
本発明にかかるトリムカバーが取り付けられたシートの一例を示す左後方からの斜視図である。 カバー部材が一体化されたトリムカバーの一例を示す斜視図である。 図1のIII-III線における座の断面構造を示す図である。 サイドエアバッグと表記されたカバー部材の一例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係るトリムカバー8の好適な実施形態を詳細に説明する(図1〜図4参照)。
トリムカバー8が取り付けられるシート1は、車両のフロアパネル上で前後に移動可能な座2、背もたれ3、トリムカバー8、カバー部材9などを備える(図1等参照)。
座2および当該座2に対してリクライニング可能な背もたれ3は、それぞれ、シート1を構成するシート部材であり、発泡体からなるクッション材(図示省略)を備えている。背もたれ3にはヘッドレスト3Aが設けられている。
座2は、鉄製のフレーム(樹脂製のフレームの場合もあるが、本実施形態では鉄製フレームを例示して説明する。なお、本明細書では座2のフレームをクッションフレームと呼ぶ)を備える。図3に、クッションフレーム21の一部を符号21で示している。なお、ナットの位置はクッションフレーム21の厚みが考慮されていないものだが、実際にクッションフレーム21が設けられている場合はその厚みに応じてナット位置が変わることはいうまでもない。
背もたれ3は、樹脂製のフレーム(本明細書では背もたれのフレーム(バックレストフレーム)をバックフレームと呼ぶ)31を備える(図1、図3参照)。バックフレーム31の背面は露出するように表面仕上げ等されていてもよい(図1参照)。
締結部材4は、クッションフレーム21およびバックフレーム31を締結する部材である。鉄製クッションフレーム21および樹脂製バックフレーム31を締結する部材として、ボルト41およびナット42からなら締結部材4を利用してもよい(図3参照)。この場合、締結部材4としてのボルト41あるいはナット42の一部が、剥き出しの状態でバックフレーム31あるいはクッションフレーム21の表面から突出していることがある(図3参照)。
トリムカバー8は、バックフレーム31の着座者側に取り付けられるカバーである(図1、図2参照)。特に詳しい図示はしていないが、該トリムカバー8には、その周囲にゴム紐などの弾性体ファスナーなどが設けられている場合もある。また、トリムカバー8にはカバー部材9が取り付けられて一体化されている(図2等参照)。
カバー部材9は、締結部材4のうち少なくとも剥き出しとなっている部位(例えば、バックフレーム31の側面から外側へ向け突出したボルト41の頭部、など)を覆う部材(締結部カバー)である。本実施形態のカバー部材9は、トリムカバー8がバックフレーム31に取り付けられた場合に、締結部材4の剥き出し部位に対応する位置に配置されている(図1等参照)。
また、カバー部材9は、乗員の身体や履物などが当たったときに衝撃を適度に和らげ、皮膚や履物の引掛り感を抑え、かつ、乗員らが触れたときの違和感を抑える部材で成形されていることが好ましい。本実施形態のカバー部材9は、緩衝材として機能するエラストマー材料で成形されているが、この他、変形しやすい軟質樹脂製や成形不織布などを材質とすることができる。
なお、図3に示す本実施形態のカバー部材9は、これらの材質によって成形された断面が中実の部材であるが、この他、中空としたり、空洞を設けたり、薄肉かつ湾曲した構造としたりしたカバー部材9を採用することもできる。
本実施形態のカバー部材9には、締結部材4を覆う凹部9aが形成されている(図2、図3参照)。凹部9aの内壁の径(内径)を締結部材4の外径よりもある程度小さくして受け形状としておけば、該凹部9aを締結部材4に圧接した状態で被せ、外れにくくすることができる。
カバー部材9をトリムカバー8に一体化する手法は特に限定されず、カバー部材9の材質や形状などに応じた種々の手法を採用することができる。例えば本実施形態では、エラストマーで成形されたカバー部材9を、トリムカバー8の所定の位置に縫合部10にて縫合することによって一体化している(図3参照)。このようにカバー部材9を一体化した場合、該カバー部材9によってトリムカバー8のトリムエンド処理をすることができ、シート1の外観品質をさらに向上させうる。カバー部材9が着色されていてもよい。
また、カバー部材9に、当該シート1が内蔵するエアバッグ装置に関する表記がされていてもよい。シート1のエアバッグ装置が設けられている場合、その旨の表記が求められることがあるところ、カバー部材9にあらかじめ表記9bを設けておけばその他の箇所に表記する必要がなくなる(図4参照)。
上述のようにカバー部材9が一体化された本実施形態のトリムカバー8によれば、バックフレーム31に該トリムカバー8を取り付けることで、カバー部材9が締結部材4の近傍に位置決めされ、あとは凹部9aに締結部材4の剥き出し部位が収まるように側方からカバー部材9を押し込めば、締結部材4の剥き出しになっている部位を覆った状態とすることができる。このように、本実施形態によればカバー部材を取り付ける作業が簡便である。また、締結部材4の剥き出しになっている部位を覆うための構成が、大型の樹脂製カバーなどに比べて簡素である。
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、本発明に係るシート1は各種車両などの乗り物用のシート(自動車用シートのほか、航空機用シート、旅客船用シートなど)に適用することができる。
また、上述した実施形態では、バックフレーム31に取り付けられるトリムカバー8について説明したが、この他、締結部材4の配置・態様によっては、座2のクッションフレーム21に取り付けられるトリムカバー8にカバー部材9を一体化することもできる。
本発明は、座を構成するクッションフレームと、背もたれを構成するバックフレームと、クッションフレームおよびバックフレームを締結する締結部材と、を備える車両用のシートに用いられるトリムカバーに適用して好適である。
1…シート
2…座
3…背もたれ
4…締結部材
8…トリムカバー
9…カバー部材
9a…凹部
9b…表記
21…クッションフレーム
31…バックフレーム

Claims (7)

  1. 座を構成するクッションフレームと、背もたれを構成するバックフレームと、前記クッションフレームおよび前記バックフレームを締結する締結部材と、を備える車両用のシートに用いられるトリムカバーにおいて、
    前記締結部材のうち少なくとも剥き出しとなっている部位を覆う、当該トリムカバーに一体化されたカバー部材を備えることを特徴とする、シート用のトリムカバー。
  2. 前記カバー部材は、前記トリムカバーが前記バックフレームに取り付けられると、前記締結部材の前記剥き出し部位に対応する位置に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載のシート用のトリムカバー。
  3. 前記カバー部材は、エラストマー製または軟質樹脂製であることを特徴とする、請求項2に記載のシート用のトリムカバー。
  4. 前記カバー部材に、前記締結部材を覆う凹部が形成されていることを特徴とする、請求項3に記載のシート用のトリムカバー。
  5. 前記凹部は、その内壁が前記締結部材に圧接する大きさに形成されていることを特徴とする、請求項4に記載のシート用のトリムカバー。
  6. 前記カバー部材は、前記トリムカバーに縫合されて一体化されていることを特徴とする、請求項5に記載のシート用のトリムカバー。
  7. 前記カバー部材に、当該シートが内蔵するエアバッグ装置に関する表記がされていることを特徴とする、請求項6に記載のシート用のトリムカバー。
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