JP5941780B2 - シートベルトガイド支持具及びそれを備えたシート装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パッド部材を支持するシートフレーム部に設けられてシートベルトガイドを支持するシートベルトガイド支持具及びそれを備えたシート装置に関する。
従来、自動車等の車両には、いわゆる3点式シートベルトを備えたシート装置が広汎に採用されている。このようなシート装置において、シートバック(背もたれ部)の上部(肩部)にシートベルトを案内するためのシートベルトガイドを設ける技術的思想が知られている(例えば、特許文献1参照)。
シートバックは、バックフレーム部に支持されたバックパッドを表皮材で覆うことにより形成されている。そして、前記シート装置において、シートベルトガイドは、バックフレーム部に固定されたシートベルトガイド支持具によって支持される。
特開2012−56380号公報
シートベルトガイド支持具は、例えば、該シートベルトガイドが取り付けられる装着部と、該装着部に設けられてバックフレーム部に固定可能な脚部とを有することがある。
このような場合、装着部とバックフレーム部(シートフレーム部)との間には隙間が形成されることになるため、表皮材をバックフレーム部に係止する際に該バックパッドの一部が該隙間に押し込まれる(侵入する)ことがある。
そうすると、バックパッドが変形又は損傷してシート装置の着座フィーリングが低下するおそれがある。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、パッド部材の変形や損傷を抑えるができ、これによって着座フィーリングを良好に保つことができるシートベルトガイド支持具及びそれを備えたシート装置を提供することを目的とする。
本発明に係るシートベルトガイド支持具は、シート装置を構成するパッド部材を支持するシートフレーム部に設けられてシートベルトガイドを支持するシートベルトガイド支持具であって、前記シートベルトガイドが取り付けられる装着部と、前記装着部に設けられて前記シートフレーム部に固定可能な脚部と、前記装着部に設けられて該装着部と前記シートフレーム部との間の隙間に前記パッド部材が侵入することを規制するための侵入規制部と、を備え、前記侵入規制部は、前記脚部が前記シートフレーム部に固定された状態で該シートフレーム部の後方に延びて前方から見て該シートフレーム部とラップするように形成されている(請求項1)。
また、前記侵入規制部は、前記装着部に一体的に形成されていることが好ましい(請求項2)。
さらに、前記侵入規制部は、前記脚部が前記シートフレーム部に固定された状態で前記装着部のうちシート後方側に位置する後方部位から前記脚部が位置する側に向けて延出していることが好ましい(請求項3)。
さらにまた、前記侵入規制部は、前記装着部の後端から延出していることが好ましい(請求項4)。
また、前記後方部位は、前記脚部が前記シートフレーム部に固定された状態でシート幅方向となる方向に沿って延在する第1部位と、前記第1部位から斜め前方に延在する第2部位と、を含み、前記侵入規制部は、前記第1部位から延出していることが好ましい(請求項5)。
さらに、前記侵入規制部の先端部は、前記装着部の内側に屈曲していることが好ましい(請求項6)。
さらにまた、前記装着部には、前記シートベルトガイドを取り付けるための孔部が形成されており、前記侵入規制部は、前記装着部における前記孔部に隣接して設けられていることが好ましい(請求項7)。
また、前記侵入規制部は、前記脚部が前記シートフレーム部に固定された状態で該シートフレーム部と非接触となるように形成されていることが好ましい(請求項8)。
本発明に係るシート装置は、パッド部材と、前記パッド部材を支持するシートフレーム部と、前記パッド部材を覆う表皮材と、前記シートフレーム部に設けられてシートベルトガイドを支持するシートベルトガイド支持具と、を備えたシート装置であって、前記シートベルトガイド支持具は、請求項1〜のいずれか1項に記載のシートベルトガイド支持具である(請求項)。
請求項1に係る発明によれば、装着部とシートフレーム部との間の隙間にパッド部材が侵入することを規制する侵入規制部を該装着部に設けているので、パッド部材を覆う表皮材をシートフレーム部に係止する際に該パッド部材の一部が該隙間に侵入することを抑制することができる。これにより、パッド部材の変形や損傷が抑えられるため、シート装置の着座フィーリングを良好に保つことができる。また、脚部がシートフレーム部に固定された状態で該シートフレーム部の後方に延びて前方から見て該シートフレーム部とラップするように侵入規制部を形成しているので、前記パッド後部の前記隙間への侵入を一層効率的に抑えることができる。
請求項2に係る発明によれば、侵入規制部を装着部に一体的に形成しているので、侵入規制部の剛性を高めることができる。
請求項3に係る発明によれば、侵入規制部が、脚部をシートフレーム部に固定した状態で装着部のうちシート後方側に位置する後方部位から前記脚部が位置する側に向けて延出しているので、パッド部材のうちシートベルトガイド支持具の後方に位置するパッド後部が前記隙間に侵入することを好適に抑えることができる。
請求項4に係る発明によれば、侵入規制部が装着部の後端から延出しているので、前記パッド後部の前記隙間への侵入を効率良く抑えることができる。
請求項5に係る発明によれば、装着部の後方部位が、脚部がシートフレーム部に固定された状態でシート幅方向となる方向に沿って延在する第1部位と、前記第1部位から斜め前方に延在する第2部位とを含んでいるので、パッド後部のうち前記第1部位の後方に位置する部位(薄肉部位)の厚みが前記第2部位の後方に位置する部位(厚肉部位)の厚みよりも薄くなる。そして、このようなパッド部材の薄肉部位は厚肉部位よりも前記隙間に侵入し易くなるが、該第1部位に侵入規制部を設けているので、前記薄肉部位の前記隙間への侵入を一層好適に抑えることができる。
請求項6に係る発明によれば、侵入規制部の先端部を装着部の内側に屈曲させているので、侵入規制部によるパッド部材の損傷を好適に抑えることができる。
請求項7に係る発明によれば、装着部にシートベルトガイドを取り付けるための孔部を形成した場合であっても、侵入規制部を前記装着部における前記孔部に隣接して設けているので、該装着部の剛性の低下を抑えることができる。これにより、シートベルトガイドを装着部に安定して取り付けることができる。
請求項8に係る発明によれば、侵入規制部がシートフレーム部と非接触となるように形成されているので、該侵入規制部と該シートフレーム部とが当たることによる異音の発生を好適に抑えることができる。
請求項に係る発明によれば、シート装置が請求項1〜のいずれか1項に記載のシートベルトガイド支持具を備えているので、上述した効果を奏するシート装置を得ることができる。
本発明の一実施形態に係るシート装置の概略斜視図である。 図1に示すシート装置を構成するシートバックの分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係るシートベルトガイド支持具をバックフレームに固定した状態をシート前方側から見た一部省略斜視図である。 前記シートベルトガイド支持具の平面図である。 前記シートベルトガイド支持具をバックフレームに固定した状態をシート後方側から見た一部省略斜視図である。 前記シート装置を構成するシートベルトガイド支持具とその周囲を示した一部省略断面図である。 図6のVII−VII線に沿った断面図である。 変形例に係るシートベルトガイド支持具を備えたシート装置の一部省略断面図である。
以下、本発明に係るシートベルトガイド支持具について、それを備えたシート装置との関係で好適な実施形態を例示し、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、着座した乗員から見た方向に従って、シート装置の左側を矢印「L」で示し、シート装置の右側を矢印「R」で示すと共に、シート装置の前方を矢印「Fr」で示し、シート装置の後方を矢印「Rr」で示す。
本発明の一実施形態に係るシート装置12は、自動車の3人掛けのリヤシートとして用いられ、図1に示すように、図示しない車体に取り付けられて乗員の臀部及び大腿部を支持するシートクッション14と、シートクッション14の後端部に傾動自在に支持されて乗員の背面を支持するシートバック16と、シートバック16の上端部に上下調整可能に設けられて乗員の頭部を支持する3つのヘッドレスト18a〜18cと、シートベルト装置20とを備えている。
シートバック16は、その幅方向(シート幅方向、左右方向)略中央部に形成された矩形状の孔部21に収容可能なアームレスト22と、前記孔部21を背面側から覆うように配設されて車室とトランクルームとを連通させる開口部(トランクスルー部)23が形成されたリッド枠24と、開口部23を閉塞可能なように開閉自在にリッド枠24に取り付けられたリッド25とを有している。
アームレスト22は、後述するバックフレーム36(図2参照)に対して回動自在に設けられており、カップホルダ26を有している。なお、図2では、アームレスト22の図示を省略している。シートバック16の残余の詳細な構成については追って説明する。
シートベルト装置20は、真中に着座した乗員を拘束するためのシートベルト(いわゆる3点式シートベルト)28と、シートベルト28に設けられたタングプレート30と、シートクッション14に固定されて前記タングプレート30が装着可能なバックル32と、シートベルト28を案内するためのシートベルトガイド34とを有する。図1から諒解されるように、シートベルトガイド34は、シートバック16の上部(肩部)におけるヘッドレスト18bとヘッドレスト18cの間の部位に取り付けられている。
図2に示すように、シートバック16は、バックフレーム(シートフレーム部)36と、バックフレーム36を覆うバックパッド(パッド部材)38と、バックパッド38を覆う表皮材40とを有する。バックフレーム36は、シートバック16の骨格となるものであり、シートクッション14の骨格となる図示しない下部フレームの後端部に前後方向に傾動自在に連結されている。
バックフレーム36は、正面視で矩形状に形成されたパネル部42と、パネル部42に固定されたメインフレーム44とを含む。パネル部42は、アルミニウムや樹脂等で構成されており、その幅方向略中央部には開口部46が形成されている。また、パネル部42には、表皮材40を係止するための複数の係止部48が設けられている。
パネル部42の縁部は、前方側に若干折り曲げられている。これにより、パネル部42の縁部の剛性を高めることができると共にバックパッド38が損傷することを抑えることができる。
なお、開口部46が形成されたパネル部42には、図示しないビード形状部(凹凸部、溝部)を形成することが好ましい。このようなビード形状部を形成することによりパネル部42の剛性を一層高めることができるからである。
メインフレーム44は、荷重を受けたときに大きく変形しないように十分な剛性をもつ材料、例えば、鋼材やアルミニウム合金等の金属材料(金属パイプ)で構成されている。本実施形態では、メインフレーム44は、溶接等によってパネル部42の前面に固定されている。
メインフレーム44は、パネル部42の下部に沿って延在する下部フレーム50と、下部フレーム50の左端部に固定された状態でパネル部42の左側部に沿って延在するサイドフレーム52Lと、下部フレーム50の右端部に固定された状態でパネル部42の右側部に沿って延在するサイドフレーム52Rと、左右一対のサイドフレーム52L、52Rの上部を連結してパネル部42の上部に沿って延在する上部フレーム54と、下部フレーム50と上部フレーム54とを連結してパネル部42のうち開口部46を構成する側壁部に沿って延在する左右一対の補強フレーム56L、56Rとを含む。
上部フレーム54には、上述した各ヘッドレスト18a〜18cを支持するための複数のステイサポート58a〜58cと、シートベルトガイド34を支持するためのシートベルトガイド支持具(支持具と称することがある。)10とが設けられている。支持具(ブラケット)10の詳細な構造については後述する。
バックパッド38は、例えば、ポリウレタンフォーム、ポリプロピレンフォーム、ポリエチレンフォーム等の柔軟なフォーム材で構成されている。バックパッド38は、バックフレーム36の形状に対応した形状を有しており、バックフレーム36の外面を覆うことが可能となっている。
また、バックパッド38の幅方向略中央部には開口部60が形成されており、バックパッド38の上面には、各ステイサポート58a〜58cが挿通可能な複数の挿通孔62a〜62cと、支持具10が配設可能な配設孔64とが形成されている。
表皮材40は、例えば、PVC(Polyvinyl chloride)レザー、本革、又はフィルム等の軟質材で構成されており、バックパッド38の外面を覆うことが可能となっている。
また、表皮材40のうちバックパッド38の前面を覆う部位における幅方向略中央部には開口部66が形成されている。表皮材40のうちバックパッド38の上面を覆う部位には、各ステイサポート58a〜58cが挿通可能な複数の挿通孔68a〜68cと、支持具10が配設可能な配設孔70とが形成されている。
表皮材40の端部には、該表皮材40をパネル部42の係止部48に係止するための係止具72が固着されている(図7参照)。これにより、表皮材40にテンションをかけた状態で該表皮材40をバックフレーム36に容易に固定することができるので、該表皮材40の視認面に皺等が発生し難くなる。
このように構成されるシートバック16では、バックフレーム36の開口部46と、バックパッド38の開口部60と、表皮材40の開口部66とで上述した孔部21が構成されることとなる。
図3〜図5に示すように、支持具10は、例えば、鉄系材料等の金属材料で構成されており、シートベルトガイド34が取り付けられる装着部74と、装着部74に設けられて上部フレーム54に固定可能な一対の脚部(固定部)76、78と、装着部74に設けられて該装着部74とバックフレーム36(パネル部42)との間の隙間S(図5参照)にバックパッド38の一部が侵入することを規制するための侵入規制部80とを有している。
装着部74は、シートベルトガイド34の形状に対応した形状を有しており、平面視で変形した平行四辺形状を呈している(図4参照)。具体的には、装着部74は、各脚部76、78が上部フレーム54に固定された状態で、後方側に位置する後方部位82と、前後方向に延在する左右の側方部位84L、84Rと、前方側に位置する前方部位86とを含む。
後方部位82には、一方の側方部位84Rの後端からシート幅方向に延在する後端部位(第1部位)88と、後端部位88から斜め前方に延在して他方の側方部位84Lの後端に連なる後方傾斜部位(第2部位)90とが設けられている。前方部位86には、一方の側方部位84Rの前端から斜め前方に延在する前方傾斜部位92と、前方傾斜部位92からシート幅方向に延在して他方の側方部位84Lに連なる前端部位94とが設けられている。
また、装着部74は、シートベルトガイド34が載置されるマウント部96と、マウント部96の縁部から突出する周壁98とを含んでいる。すなわち、装着部74は、断面略C字状に形成されている(図7参照)。
マウント部96には、シートベルトガイド34の図示しない一対の位置決めピンが挿入される一対の位置決め孔100、102と、該シートベルトガイド34をマウント部96に固定するための図示しない締結部材が挿通する締結孔104とが形成されている。
位置決め孔(孔部)100は装着部74の後端部位88の前方に隣接して位置しており、位置決め孔102は装着部74の前端部位94の後方に隣接して位置している。締結孔104は、位置決め孔100と位置決め孔102との間に位置している。
脚部76は、周壁98のうち側方部位84Lを構成する部分から延出し、脚部78は、周壁98のうち側方部位84Rを構成する部分から延出している。各脚部76、78は、例えば、溶接等によって上部フレーム54に固定される。
侵入規制部80は、周壁98のうち後方部位82を構成する部分から各脚部76、78が位置する側(下方)に向けて延出している。これにより、バックパッド38のうち支持具10よりも後方に位置するパッド後部106の前記隙間Sへの侵入を好適に抑えることができる(図6及び図7参照)。
また、本実施形態では、侵入規制部80は、装着部74の後端部位88の全長に亘って設けられている。これにより、パッド後部106のうち装着部74を構成する後端部位88の後方に位置する部位(薄肉部位)108の前記隙間Sへの侵入を好適に抑えることができる。
ただし、本実施形態において、侵入規制部80は、装着部74の後方傾斜部位90まで設けられていてもよい。この場合、パッド後部106のうち装着部74を構成する後方傾斜部位90の後方に位置する部位(厚肉部位)110の前記隙間Sへの侵入についても好適に抑えることができる。
図7から諒解されるように、侵入規制部80は、各脚部76、78が上部フレーム54に固定された状態で、パネル部42の上方に位置している。また、侵入規制部80は、パネル部42と前後方向の位置が略一致した状態で該パネル部42と非接触になっている。これにより、侵入規制部80とバックフレーム36とが当たることによる異音の発生を好適に抑えることができる。
さらに、侵入規制部80の先端部は、装着部74の内側(前方)に向けて屈曲している。これにより、パッド後部106を侵入規制部80の先端(エッジ)に当たり難くすることができるので、該パッド後部106が損傷することを好適に抑えることができる。
ところで、シートベルトガイド34を支持する支持具10が、シートベルトガイド34が取り付けられる装着部74と、該装着部74から延出してバックフレーム36の上部フレーム54に固定可能な脚部76、78とを有する場合、該装着部74とバックフレーム36(パネル部42)との間に隙間Sが形成される。
そうすると、バックパッド38を覆う表皮材40にテンションをかけた状態でその係止具72をパネル部42の係止部48に係止させる際にパッド後部106の一部が前記隙間Sに押し込まれる(侵入する、沈み込む)懸念がある。
しかしながら、本実施形態では、装着部74とパネル部42との間の隙間Sにパッド後部106が侵入することを規制する侵入規制部80を装着部74に設けているので、バックパッド38を覆う表皮材40にテンションをかけた状態でその係止具72をパネル部42の係止部48に係止させる際に該パッド後部106の一部が該隙間Sに侵入することを抑制することができる。これにより、パッド後部106の変形や損傷が抑えられるため、シート装置12の着座フィーリングを良好に保つことができる。
本実施形態によれば、侵入規制部80を装着部74に一体的に形成しているので、侵入規制部80の剛性を高めることができる。
また、侵入規制部80が、各脚部76、78を上部フレーム54に固定した状態で装着部74の後方部位82から前記脚部76、78が位置する側に向けて延出しているので、バックパッド38のパッド後部106が前記隙間Sに侵入することを好適に抑えることができる。さらに、侵入規制部80が装着部74の後端部位88から延出しているので、パッド後部106の前記隙間Sへの侵入を効率良く抑えることができる。
本実施形態では、装着部74の後方部位82が、各脚部76、78が上部フレーム54に固定された状態でシート幅方向となる方向に沿って延在する後端部位88と、前記後端部位88から斜め前方に延在する後方傾斜部位90とを含んでいるので、パッド後部106のうち後端部位88の後方に位置する部位(薄肉部位)108の厚みが後方傾斜部位90の後方に位置する部位(厚肉部位)110の厚みよりも薄くなる。
そして、このようなパッド後部106の薄肉部位108は厚肉部位110よりも前記隙間Sに侵入し易くなるが、後端部位88に侵入規制部80を設けているので、該薄肉部位108の前記隙間Sへの侵入を好適に抑えることができる。
また、本実施形態では、装着部74にシートベルトガイド34を取り付けるための位置決め孔100を形成した場合であっても、侵入規制部80を装着部74における前記位置決め孔100に隣接して(近傍に)設けているので(侵入規制部80を装着部74における前記位置決め孔100の後方に設けているので)、該装着部74の剛性の低下を抑えることができる。これにより、シートベルトガイド34を装着部74に安定して取り付けることができる。
本実施形態は上述した形態に限定されない。例えば、図8に示すように、侵入規制部80は、各脚部76、78が上部フレーム54に固定された状態でパネル部42の後方に延びて前方から見て該パネル部42とラップするように形成しても構わない。この場合、パッド後部106の前記隙間Sへの侵入を一層効率的に抑えることができる。
また、本実施形態に係る支持具10は、一対の脚部76、78のうちいずれか一方を省略しても構わない。
本発明は、上述した実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは当然可能である。
10…シートベルトガイド支持具 12…シート装置
16…シートバック 34…シートベルトガイド
36…バックフレーム(シートフレーム部)
38…バックパッド(パッド部材) 40…表皮材
74…装着部 76、78…脚部
80…侵入規制部 82…後方部位
88…後端部位(第1部位) 90…後方傾斜部位(第2部位)
100…位置決め孔(孔部) S…隙間

Claims (9)

  1. シート装置を構成するパッド部材を支持するシートフレーム部に設けられてシートベルトガイドを支持するシートベルトガイド支持具であって、
    前記シートベルトガイドが取り付けられる装着部と、
    前記装着部に設けられて前記シートフレーム部に固定可能な脚部と、
    前記装着部に設けられて該装着部と前記シートフレーム部との間の隙間に前記パッド部材が侵入することを規制するための侵入規制部と、を備え
    前記侵入規制部は、前記脚部が前記シートフレーム部に固定された状態で該シートフレーム部の後方に延びて前方から見て該シートフレーム部とラップするように形成されていることを特徴とするシートベルトガイド支持具。
  2. 請求項1記載のシートベルトガイド支持具において、
    前記侵入規制部は、前記装着部に一体的に形成されていることを特徴とするシートベルトガイド支持具。
  3. 請求項2記載のシートベルトガイド支持具において、
    前記侵入規制部は、前記脚部が前記シートフレーム部に固定された状態で前記装着部のうちシート後方側に位置する後方部位から前記脚部が位置する側に向けて延出していることを特徴とするシートベルトガイド支持具。
  4. 請求項3記載のシートベルトガイド支持具において、
    前記侵入規制部は、前記装着部の後端から延出していることを特徴とするシートベルトガイド支持具。
  5. 請求項4記載のシートベルトガイド支持具において、
    前記後方部位は、前記脚部が前記シートフレーム部に固定された状態でシート幅方向となる方向に沿って延在する第1部位と、
    前記第1部位から斜め前方に延在する第2部位と、を含み、
    前記侵入規制部は、前記第1部位から延出していることを特徴とするシートベルトガイド支持具。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のシートベルトガイド支持具において、
    前記侵入規制部の先端部は、前記装着部の内側に屈曲していることを特徴とするシートベルトガイド支持具。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のシートベルトガイド支持具において、
    前記装着部には、前記シートベルトガイドを取り付けるための孔部が形成されており、
    前記侵入規制部は、前記装着部における前記孔部に隣接して設けられていることを特徴とするシートベルトガイド支持具。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のシートベルトガイド支持具において、
    前記侵入規制部は、前記脚部が前記シートフレーム部に固定された状態で該シートフレーム部と非接触となるように形成されていることを特徴とするシートベルトガイド支持具。
  9. パッド部材と、
    前記パッド部材を支持するシートフレーム部と、
    前記パッド部材を覆う表皮材と、
    前記シートフレーム部に設けられてシートベルトガイドを支持するシートベルトガイド支持具と、を備えたシート装置であって、
    前記シートベルトガイド支持具は、請求項1〜のいずれか1項に記載のシートベルトガイド支持具であることを特徴とするシート装置。
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