JPWO2017221490A1 - 横引型塗膜転写具 - Google Patents

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Abstract

転写作業後の転写テープの切断を良好にし、糸引き現象を効果的に防止することができる横引型塗膜転写具を提供する。前端に転写ヘッド5が取付けられ、後半部に供給リール4の回転を制止し得る供給リール用係止爪20aを有する回転制止部材20が配設されてなるベース部材19を、筐体に設けられたベース部材枢支部21に回動可能に支持するとともに、圧縮ばね23aにより、被転写面への転写ヘッドの押圧時には、ベース部材が回動することで供給リールの回転制止が解除され、転写ヘッドの押圧解除時には、ベース部材が元の位置に復帰して供給リールの回転が制止されるように構成し、かつ転写ヘッドにおける前端の押圧縁部5aの方向と、供給リールおよび巻取リールの回転支軸8,13とが直交するようにする。

Description

本発明は、修正用または貼着用等の転写テープを備える横引型塗膜転写具に関する。
一般に塗膜転写具は、筐体内に転写テープを巻装した供給リールと使用後の転写テープを巻取る巻取リールとが動力伝達機構を介して連動するとともに、スプリングなどの弾性体の復元力を利用して部品間の摺動面に生じさせた摩擦力により巻取リールまたは供給リールの回転トルクを発生させるようにした自動巻取式の塗膜転写具が広く使用されている。
使用時には、紙などの被転写面に転写ヘッドを押圧して移動させることにより、転写テープが供給リールから引出されるとともに、被転写面に転写テープの塗膜が転写される。
転写終了と同時に、塗膜転写具を被転写面から離間することによって、被転写面に転写された塗膜と、未転写の転写テープ側の塗膜とを切断することになるが、このときに、「糸引き」という現象が発生する場合がある。この糸引き現象は、塗膜が良好に切断されずに、転写テープが必要以上に供給リールから引出されたり、被転写面に転写した塗膜の一部が剥離する現象である。この現象は、塗膜転写具を被転写面から離間する際に供給リールが回転してしまう場合があることに起因することが多い。
この対策として、たとえば特許文献1では、ばね性を有する円弧状アームの回転阻止部材を転写ヘッドと一体に設け、不使用時には、前記回転阻止部材が供給リール用ギアの回転を阻止し、転写ヘッドを被転写面に押圧する使用時には、供給リール用ギアの回転阻止が解除される発明が記載されている。しかし、回転阻止部材が変形し易く、意図しない解除等が発生する虞があり、回転阻止の確実性に劣る。
また、本出願人が出願した特許文献2には、一端に巻取リール用ギアと歯合するストッパを設けた転写ヘッドを回動自在に設けて、不使用時に巻取リール用ギアの回転を阻止する発明が記載されているが、供給リールは、巻取リール用ギアとスリップ機構を介して連動されており、供給リールを完全に停止させることはできない。また、特許文献2に開示されるような手段では、供給リールの回転を阻止する構成とすることは困難である。
このため、本出願人は、被転写面への転写作業を終了すると同時に、確実に供給リールの回転を制止して、転写テープの切断を良好にし、糸引き現象を防止するとともに、転写作業の開始時における転写ヘッドの無用な動きを可及的に少なくして、良好な使用感で使用することができる塗膜転写具を提供することを課題として、特許文献3の特許出願を行っている。この特許文献3は、実施例としては、縦引型塗膜転写具を提示するものである。
一方、使用者の好みや用途によって一般に、縦引型塗膜転写具と同様に、横引型塗膜転写具も広く使用されている。
しかし、特許文献3に開示される実施例の具体的構造をそのまま適用しても横引型塗膜転写具を構成することはできない。
特開平5−178525号公報 特開平11−1095号公報 特開2016−124131号公報
本発明は、前記の現状に鑑み、被転写面への転写作業を終了すると同時に、確実に供給リールの回転を制止して、転写テープの切断を良好にし、糸引き現象を効果的に防止することができる横引型塗膜転写具を提供することを課題とする。
また、好ましい態様として、塗膜転写具の不使用時には、巻取リールの回転が制止されているとともに、使用時においては、巻取リールの回転抵抗を軽減し、かつ一般的に使用されている弾性ラチェット爪の当接によって生ずる音の発生を防止しうる横引型塗膜転写具を提供することも併せ課題とする。
本発明によると、前記課題は、次のような手段によって解決される。
(1)筐体内に転写テープを巻装した供給リールと、前記供給リールから引出された転写テープを被転写面に転写する転写ヘッドと、転写後の転写テープを巻取る巻取リールと、供給リールと巻取リールを連動させる動力伝達機構とを少なくとも備える塗膜転写具において、前端に転写ヘッドが一体的、またはカートリッジ式に交換可能に取付けられ、後半部に供給リールの回転を制止し得る供給リール用係止爪を有する回転制止部材が、一体的または連係して作動するように配設されてなるベース部材を、前記転写ヘッドと回転制止部材間において、筐体の所定位置に設けられたベース部材枢支部に回動可能に支持するとともに、前記ベース部材と前記筐体間に弾性復帰機構を介在させることにより、被転写面への転写ヘッドの押圧時には、ベース部材が回動することで供給リールの回転制止が解除され、転写ヘッドの押圧解除時には前記弾性復帰機構により、ベース部材が元の位置に復帰して供給リールの回転が制止されるように構成され、かつ前記転写テープを前記被転写面に押圧するための前記転写ヘッドにおける前端の押圧縁部の方向と、供給リールおよび巻取リールの回転支軸とが実質的に直交して設けられてなることを特徴とする横引型塗膜転写具とする。
このようにすると、容易に横引型塗膜転写具として構成することができるとともに、被転写面への転写作業を終了すると同時に、確実に供給リールの回転を制止して、転写テープの切断を良好にし、糸引き現象を効果的に防止しうる横引型塗膜転写具を提供することができる。
(2)前記(1)項において、回転制止部材における供給リール用係止爪が、供給リールに一体的に形成されたフランジの円面上または円周縁に設けられた被係止歯に係止しうる供給リール用係止爪であり、被転写面への転写ヘッドの押圧時には、ベース部材が回動することで前記被係止歯と前記供給リール用係止爪との係止が解かれることにより、供給リールの回転制止が解除され、転写ヘッドの押圧解除時には、弾性復帰機構により、ベース部材が元の位置に復帰して、前記被係止歯に前記供給リール用係止爪が係止されることにより、供給リールの回転が制止されるように構成されている横引型塗膜転写具とする。
このような構成とすると、前記(1)項の効果が奏される横引型塗膜転写具を容易に提供することができる。
(3)前記(1)項または(2)項において、回転制止部材に、巻取リールに一体的に形成されたフランジの円面上または円周縁に設けられた被係止歯に係止しうる巻取リール用係止爪が設けられ、被転写面への転写ヘッドの押圧時には、ベース部材が回動することで前記被係止歯と前記巻取リール用係止爪との係止が解かれることにより、巻取リールの回転制止が解除され、転写ヘッドの押圧解除時には、弾性復帰機構により、ベース部材が元の位置に復帰して、前記被係止歯に前記巻取リール用係止爪が係止されることにより、巻取リールの回転が制止されるように構成されている横引型塗膜転写具とする。
このような構成とすると、塗膜転写具の不使用時には、巻取リールの回転が制止されているとともに、使用時においては、巻取リールの回転抵抗を軽減し、かつ弾性ラチェット爪の当接によって生じる音の発生を防止しうる横引型塗膜転写具を提供することができる。
(4)前記(1)項または(2)項において、動力伝達機構が複数のギアで構成されており、回転制止部材に、これらの複数のギアの任意のギアに設けられた被係止歯に係止しうるギア用係止爪が設けられ、被転写面への転写ヘッドの押圧時には、ベース部材が回動することで前記被係止歯と前記ギア用係止爪との係止が解かれることにより、巻取リールの回転制止が解除され、転写ヘッドの押圧解除時には、弾性復帰機構により、ベース部材が元の位置に復帰して、前記被係止歯に前記ギア用係止爪が係止されることにより、巻取リールの回転が制止されるように構成されている横引型塗膜転写具とする。
このような構成とすると、前記(3)項と同様な効果が奏される横引型塗膜転写具を提供することができる。
(5)前記(2)項を引用する前記(3)項、または前記(2)項を引用する前記(4)項において、被転写面への転写ヘッドの押圧時におけるベース部材の回動によって、巻取リールのフランジの被係止歯と巻取リール用係止爪との係止、または動力伝達機構を構成する複数のギアの任意のギアに設けられた被係止歯とギア用係止爪との係止が、供給リールの被係止歯と、供給リール用係止爪との係止よりも先に解かれて、巻取リールの回転制止が解除されるように構成されている横引型塗膜転写具とする。
このような構成とすると不使用時のたるみを取る際にも、筐体部材に設けられた開口窓を通して、供給リール用ギアを回転させることにより、供給リールの回転が停止した状態のまま巻取リールを回転させることが可能となり、転写テープのたるみを取ることができる。
(6)前記(2)項〜(5)項のいずれかにおいて、供給リール用係止爪、巻取リール用係止爪、ギア用係止爪の少なくとも1以上が、転写テープを被転写面に押圧するための転写ヘッドにおける前端の押圧縁部の方向に対して、実質的に直交する方向に突出して設けられている横引型塗膜転写具とする。
このような構成とすると、転写ヘッドの押圧縁部の被転写面への非押圧と押圧のそれぞれによって、供給リール用係止爪、巻取リール用係止爪、ギア用係止爪が、それぞれが係止する非係止歯との係止とその解除ができる機構を容易に構成することができる。
(7)前記(1)項〜(6)項のいずれかにおいて、ベース部材が、転写ヘッドの長さ方向の軸線と、巻取リールの回転支軸との間の空間内に配設されている横引型塗膜転写具とする。
このような構成とすると、空間を無駄なく利用してベース部材等を筐体内に収容することができるため、コンパクトな筐体を有する横引型塗膜転写具を提供することができる。
本発明は、被転写面への転写作業を終了すると同時に、確実に供給リールの回転を制止して、転写テープの切断を良好にし、糸引き現象を効果的に防止することができる横引型塗膜転写具を提供することができる。
また、好ましい態様として、塗膜転写具の不使用時には、巻取リールの回転が制止されているとともに、使用時においては、巻取リールの回転抵抗を軽減し、かつ弾性ラチェット爪の当接によって生ずる音の発生を防止しうる横引型塗膜転写具を提供することができる。
本発明の横引型塗膜転写具の第1実施例を示す斜視図であり、(a)は上方斜視図、(b)は下方斜視図である。 図1に示す横引型塗膜転写具の上方斜視分解図である。 同じく、図1に示す横引型塗膜転写具の下方斜視分解図である。 フランジを供給リールに組付ける形態を示す図であり、(a)は組付け前の上方斜視図、(b)は組付け後の上方斜視図、(c)は(b)におけるc−c線矢視縦断面斜視図である。 前端に転写ヘッドが取り付けられ、後半部に回転制止部材が配置されているベース部材を示す図であり、(a)は上方斜視図、(b)は平面図、(c)は(a)における破線円c内の部分拡大図、(d)、(e)は、それぞれ(b)におけるd−d線矢視縦断面図、e−e線矢視縦断面図である。 前端に転写ヘッドが取付けられ、後半部に回転制止部材が配設されてなるベース部材が、筐体に設けられたベース部材枢支部に回動可能に支持されている形態を示し、実線は、横引型塗膜転写具の不使用時、仮想線は、横引型塗膜転写具の使用時における状態を示す。 不使用時の状態を示し、(a)は、横引型塗膜転写具、(b)、(c)、(d)、(e)は、それぞれ(a)におけるb−b線矢視縦断面図、c−c線矢視縦断面図、d−d線矢視縦断面図、e−e線矢視縦断面図である。 横引型塗膜転写具の使用時の状態を示し、(a)は、横引型塗膜転写具、(b)、(c)、(d)、(e)は、それぞれ(a)におけるb−b線矢視縦断面図、c−c線矢視縦断面図、d−d線矢視縦断面図、e−e線矢視縦断面図である。 横引型塗膜転写具の不使用時の状態を示し、(a)は上方斜視正面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は筐体等を省略した右側面図、(d)は(c)における円d内の部分拡大図、(e)は(c)における円e内の部分拡大図である。 横引型塗膜転写具の使用時の状態を示し、(a)は上方斜視正面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は筐体等を省略した右側面図、(d)は(c)における円d内の部分拡大図、(e)は(c)における円e内の部分拡大図である。 本発明の横引型塗膜転写具の第2実施例を示す斜視図であり、(a)は上方斜視図、(b)は下方斜視図である。 図11に示す横引型塗膜転写具の上方斜視分解図である。 同じく、図11に示す横引型塗膜転写具の下方斜視分解図である。 横引型塗膜転写具の不使用時の状態を示し、(a)は上方斜視図、(b)は(a)の右側面図、(c)は筐体と巻取リール等を省略した右側面図、(d)は(c)における円d内の部分拡大図である。 横引型塗膜転写具の使用時の状態を示し、(a)は上方斜視図、(b)は(a)の右側面図、(c)は筐体と巻取リール等を省略した右側面図、(d)は(c)における円d内の部分拡大図である。 本発明の横引型塗膜転写具の第3実施例を示す斜視図であり、(a)は上方斜視図、(b)は下方斜視図である。 図16に示す横引型塗膜転写具の上方斜視分解図である。 同じく、図16に示す横引型塗膜転写具の下方斜視分解図である。 ベース部材と回転制止部材の筐体への組付けと回転制止部材の動きを示す下方斜視図であり、(a)は不使用時、(b)は使用時を示す。 回転制止部材の拡大斜視図であり、(a)は上方斜視図、(b)は下方斜視図である。 上部筐体部材の斜視図であり、(a)は上部筐体部材の天地を逆にした上方斜視図、(b)は(a)における円b内の部分拡大斜視図である。 ベース部材と回転制止部材の組付けを示す部分拡大上方斜視図である。 横引型塗膜転写具の不使用時の状態を示し、(a)は上方斜視正面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は(a)における円c内の部分拡大図、(d)は(a)における円d内の部分拡大図である。 横引型塗膜転写具の使用時の状態を示し、(a)は上方斜視正面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は(a)における円c内の部分拡大図、(d)は(a)における円d内の部分拡大図である。 本発明の横引型塗膜転写具の第4実施例を示す斜視図であり、(a)は上側の筐体部材2aを外した状態の斜視図、(b)は下側の筐体部材2bを外した状態の下方斜視図である。 図25に示す横引型塗膜転写具の斜視分解図である。 前端に転写ヘッドが取り付けられ、後半部に回転制止部材が配置されているベース部材を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は斜視分解図、(c)は(a)におけるB矢視図である。 転写ヘッドが取り付けられたベース体、スプリング及び下側の筐体部材2bを示す斜視分解図である。 不使用時及び使用時のベース体の状態を示す図であり、(a)は横引型塗膜転写具の平面図、(b)は不使用時における(a)のD−D線矢視断面図であり、(c)は使用時における(a)のD−D線矢視断面図である。 本発明の横引型塗膜転写具の第5実施例を示す図であり、(a)は横引型塗膜転写具の平面図、(b)は不使用時における(a)のE−E線矢視断面図であり、(c)は使用時における(a)のE−E線矢視断面図である。
以下、本発明を、代表的な実施形態に基いて説明する。まず、第1実施例について説明する。
図1は、本発明の横引型塗膜転写具1の第1実施例を示す斜視図であり、(a)は上方斜視図、(b)は下方斜視図である。図2は、図1に示す横引型塗膜転写具1の上方斜視分解図、図3は、同じく、図1に示す横引型塗膜転写具1の下方斜視分解図である。なお、転写ヘッドで被転写面に押圧される転写テープについては、一部の図面を除き省略してある。
図1に示す横引型塗膜転写具1は、図1〜図3に示すように、上下1対の筐体部材2a、2bからなる前端が開口する筐体2内に、転写テープ3を巻装した供給リール4と、この供給リール4から引出され転写テープ3を被転写面に転写する転写ヘッド5と、転写後の転写テープ3を巻き取る巻取リール6と、供給リール4と巻取リール6を連動させる動力伝達機構とを少なくとも備えている。上下1対の筐体部材2a、2bは、一方の筐体部材2aに立設された嵌挿小片2cを、他方の筐体部材2bに設けられた嵌入凹部2dに嵌挿することによって、筐体2が構成される。なお、本明細書における実施形態では、筐体2は、透明として表わしてある。
供給リール4は、供給リール用ギア7とともに、次のようにして、筐体部材2b内に立設された供給リールの回転支軸8に軸支される。供給リール用ギア7は、端部に係止部7aを有する筒状の回転軸7bを備えており、この回転軸7bに圧縮スプリング9、環状の第1スペーサ10、環状の弾性体ストッパ11、環状の第2スペーサ12の四者を順次、外嵌して前記係止部7aをもって抜け止めした後に、供給リール用ギア7の回転軸7bが、筐体2内に突設された供給リールの回転支軸8に回転可能に外嵌される。
環状の弾性体ストッパ11の外周面には、係止突起11aが付設されており、前記係止突起11aが供給リール4の前記リブ状被係止部4aに係止することにより、弾性体ストッパ11は供給リール4と一体的に回転する。
供給リール用ギア7の回転軸7bは上半部において外周面がほぼ等間隔に切削されて4箇所の平面部7cが形成されているとともに、第1スペーサ10と第2スペーサ12の内孔10a、12aは平面視において角部が弧状の四辺形状となっており、前記第1スペーサ10と第2スペーサ12を前記供給リール用ギア7の回転軸7bに回転不能に嵌合させることができ、供給リール用ギア7と圧縮スプリング9と第1スペーサ10と第2スペーサ12が一体的に回転するようになっている。
このため転写作業により、供給リール4に巻装した転写テープ3が繰出されることによって第1スペーサ10と弾性体ストッパ11間の摺動面、および弾性体ストッパ11と第2スペーサ12の間の摺動面、および供給リール4と供給リール用ギア7間の摺動面に生ずる摩擦力が動力伝達機構を介して巻取リール6の回転トルクとなっている。
また、巻取リール6は筐体部材2bに立設された巻取リールの回転支軸13に軸支される。
図3に示すように、巻取リール6には巻取リール用ギア14が付設されている。供給リール用ギア7と巻取リール用ギア14間には、第1小ギア15および第2小ギア16が設けられており、供給リール用ギア7と第1小ギア15、第1小ギア15と第2小ギア16、第2小ギア16と巻取リール用ギア14が、それぞれ歯合している。これらの供給リール用ギア7、第1小ギア15、第2小ギア16、巻取リール用ギア14からなる動力伝達機構17を介して、前記摩擦力により、巻取リール6は供給リール4と連動し、巻取リール6の回転トルクを発生するようになっている。
また、供給リール4には、横引型塗膜転写具1の不使用時と使用時の供給リール4の回転を制御するためのフランジ18が一体的に取付けられている。フランジ18の円周縁には、後記する被係止歯18c(図3参照)が設けられている。
図4は、フランジ18を供給リールに組付ける形態を示す図であり、(a)は組付け前の上方斜視図、(b)は組付け後の上方斜視図、(c)は(b)におけるc−c線矢視縦断面斜視図である。
フランジ18の裏面には、切欠き18aを有する取付片18bが設けられている。この取付片18bの切欠き18aに、供給リール4のリブ状被係止部4aを係止させることにより、供給リール4とフランジ18とは一体として回転するように組付けられる。
本発明の横引型塗膜転写具1は、前端に転写ヘッド5が一体的、またはカートリッジ式に交換可能に取付けられ、後半部に供給リール4の回転を制止し得る供給リール用係止爪20aを有する回転制止部材20が、一体的または連係して作動するように配設されてなるベース部材19を、前記転写ヘッド5と回転制止部材20間において、筐体2の所定位置に設けられたベース部材枢支部21に回動可能に支持するとともに、前記ベース部材19と前記筐体2間に弾性復帰機構23を介在させることにより、被転写面Sへの転写ヘッド5の押圧時には、ベース部材19が回動することで供給リール4の回転制止が解除され、転写ヘッド5の押圧解除時には前記弾性復帰機構23により、ベース部材19が元の位置に復帰して供給リール4の回転が制止されるように構成され、かつ前記転写テープ3を前記被転写面Sに押圧するための前記転写ヘッド5における前端の押圧縁部5aの方向と、供給リール4および巻取リール6の回転支軸8、13とが実質的に直交して設けられてなることを特徴とする。
なお、本明細書において、供給リールの回転が制止されるとは、少なくとも供給リールに巻装された転写テープが引出される方向の回転が制止されることを称し、巻取リールの回転が制止されるとは、少なくとも転写テープが巻取られる方向と反対方向の回転が制止されることを称する。
以下、順を追って説明する。
図5は、前端に転写ヘッド5が取り付けられ、後半部に回転制止部材20が配置されているベース部材19を示す図であり、(a)は上方斜視図、(b)は平面図、(c)は(a)における破線円c内の部分拡大図、(d)、(e)は、それぞれ(b)におけるd−d線矢視縦断面図、e−e線矢視縦断面図である。
図5(a)、(b)に示すように、ベース部材19の前端に転写ヘッド5が取付けられ、後半部に回転制止部材20が配設されている。
転写ヘッド5のベース部材19の前端への取付けは、本実施例では、一体的に取付けてあるが、その他、カートリッジ式に交換可能に取付けてあってもよい。また、回転制止部材20のベース部材19の後半部への配設は、本実施例では、一体的に配設してあるが、後記する第3実施例に示すように、ベース部材19と連係して作動する形態で配設されていてもよい。
回転制止部材20には、図5(c)〜(e)に示すように、後部に供給リール4の回転を制止し得る供給リール用係止爪20a、前部に巻取リール6の回転を制止し得る後記する巻取リール用係止爪20bが、それぞれ設けられている。
また、ベース部材19の長さ方向の中央部には、筐体2に設けられたベース部材枢支部21に、ベース部材19を回動可能に支持するための左右方向の支軸19aが設けられている。
さらに前記支軸19aの後方には、後記するように筐体部材2bに立設された圧縮ばね用ピン22に外嵌するとともに、弾性復帰機構23としての圧縮ばね23aを嵌入するための上下方向の下方が開口する非貫通の孔部19b(図6参照)が設けられている。
図6は、前端に転写ヘッド5が取付けられ、後半部に回転制止部材20が配設されてなるベース部材19が、筐体2に設けられたベース部材枢支部21に回動可能に支持されている形態を示す。
図7は、不使用時の状態を示し、(a)は、筐体部材を仮想線で示した横引型塗膜転写具、(b)、(c)、(d)、(e)は、それぞれ(a)におけるb−b線矢視縦断面図、c−c線矢視縦断面図、d−d線矢視縦断面図、e−e線矢視縦断面図である。図8は、横引型塗膜転写具の使用時の状態を示し、(a)は、筐体部材を仮想線で示した横引型塗膜転写具、(b)、(c)、(d)、(e)は、それぞれ(a)におけるb−b線矢視縦断面図、c−c線矢視縦断面図、d−d線矢視縦断面図、e−e線矢視縦断面図である。図9は、横引型塗膜転写具の不使用時の状態を示し、(a)は上方斜視正面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は筐体を省略した右側面図、(d)は(c)における円d内の部分拡大図、(e)は(c)における円e内の部分拡大図である。図10は、横引型塗膜転写具の使用時の状態を示し、(a)は上方斜視正面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は筐体を省略した右側面図、(d)は(c)における円d内の部分拡大図、(e)は(c)における円e内の部分拡大図である。
図6、図7(b)、図8(b)に示すように、ベース部材19の支軸19aが、筐体部材2bのベース部材枢支部21に支持されて、ベース部材19が回動可能になっている。
また、図6、図7(c)、図8(c)に示すように、圧縮ばね23aが、筐体部材2bに立設された圧縮ばね用ピン22に外嵌されるとともに、これらの圧縮ばね用ピン22と圧縮ばね23aが、ベース部材19の孔部19b内に嵌入されている。圧縮ばね23aは、下端が筐体部材2bの底面、上端が孔部19bの天面19cに、それぞれ当接しており、図6において、ベース部材19を反時計向きに回動させるような付勢力を与えるように作用する。
一方、図3に示すように、供給リール4と一体的に回転するフランジ18の円周縁には、回転制止部材20の供給リール用係止爪20aと歯合する被係止歯18c、巻取リール6の左右2個のフランジ6a、6bの一方のフランジ6bの円周縁には、回転制止部材20の巻取リール用係止爪20bと歯合する被係止歯6cが設けられている。
不使用時には、図7(a)(d)(e)に示すように、圧縮ばね23aの付勢力により、回転制止部材20の供給リール用係止爪20a、巻取リール用係止爪20bがそれぞれ供給リール4と一体となったフランジ18の被係止歯18c、巻取リール6のフランジ6bの被係止歯6cと係止しており、供給リール4、巻取リール6の回転は制止されている。
一方、使用時には、図8(a)、(d)、(e)に示すように、転写ヘッド5が被転写面Sに押圧され、その押圧力により、ベース部材19が回動して、そのベース部材19と一体的に配設されている回転制止部材20も回動し、この回転制止部材20に設けられている供給リール用係止爪20a、巻取リール用係止爪20bと、前記被係止歯18c、6cとの係止が解除され、供給リール4、巻取リール6が回転可能となる。
好ましい態様としては、使用開始時に、巻取リール用係止爪20bと巻取リール6のフランジ6bの被係止歯6cとの係止が、供給リール用係止爪20aと供給リール4のフランジ18の被係止歯18cの係止よりも先に解かれて、巻取リール6の回転制止が解除されるように構成することである。
このような構成とすることにより、不使用時のたるみを取る際にも、巻取リール6のフランジ6bの被係止歯6cの形状は、ラチェット形状となっており、巻取方向には回転可能で、逆回転方向には回転不可となっているため、供給リール用係止爪20aと供給リール4のフランジ18の被係止歯18cの係止が解除されない状態で、筐体部材26に設けられた開口窓2e(図3参照)を通して、供給リール用ギア7を回転させることにより、供給リール4の回転が停止した状態のまま巻取リール6を回転させることが可能となり、転写テープ3のたるみを取ることができる。
また、使用後に転写ヘッド5の被転写面Sへの押圧解除にともない、圧縮ばね23aにより、ベース部材19が元の位置に復帰して、供給リール4と巻取リール6の回転が制止される。
このような構成とすることにより、供給リール4及び巻取リール6の回転トルクを大きく設定することなく不使用時に供給リール4の回転を制止させられるので、供給リール4及び巻取リール6の回転トルクを小さく設定しても転写終了時に、いわゆる「糸引き」現象を発生しにくくできる。その結果、使い心地の軽い横引型塗膜転写具1を実現できる。
また、ベース部材19は、圧縮ばね23aによって後端部(回転制止部材20)が常に上側に付勢され、不使用時には供給リール4の回転を制止している。しかし、使用時に転写ヘッド5の下面が被転写面に押圧されると、ベース部材19はシーソーのような動きで後端部が供給リール4から離れて供給リール4の回転制止が解除されるので、塗膜の転写をスムーズに行える。次いで、塗膜の転写を終えて転写ヘッド5を被転写面から離した場合には、ベース部材19は圧縮ばね23aによって常時後端が押し上げられているため、ベース部材19の後端側に配置された回転制止部材20により供給リール4の動きがロックされ、供給リール4の回転が制止される。これにより、塗膜の転写が終了した後に、横引型塗膜転写具1を被転写面から離して塗膜が切断される際に、供給リール4が塗膜の切断による力で前方に引っ張られて回転することを防げる。よって、塗膜をきれいに切断できる。
また、本発明は、転写テープ3を被転写面Sに押圧するための転写ヘッド5における前端の押圧縁部5aの方向と、供給リール4の回転支軸8、および巻取リール6の回転支軸13が実質的に直交していることも特徴である。これにより、使い勝手のよい横引型塗膜転写具1を提供することができる。
また、筐体部材2bには、供給リール4から引出される転写テープ3を転写ヘッド5に案内する第1案内ピン24、転写ヘッド5から転写後の転写テープ3を巻取リール6に案内する第2案内ピン25が設けられている。
さらに、供給リール用係止爪20a、巻取リール用係止爪20bがそれぞれ被係止歯18c、被係止歯6cと係止およびその解除が円滑にできるようにするため、供給リール用係止爪20a、巻取リール用係止爪20bは、転写ヘッド5における押圧縁部5aの方向に対して、実質的に直交する方向に突出して設けられていることが好ましい。
また、図1(a)、図5(b)、図9(a)、図10(a)に示すように、ベース部材19が、転写ヘッド5の長さ方向の軸線5bと、巻取リール6回転支軸との間の空間内に配設されていることが好ましい。ベース部材19を前記のように配設することにより、筐体2内の空間を無駄なく利用して、収容することができるため、コンパクトな筐体2を有する横引型塗膜転写具1を提供することができる。
次に第2実施例について説明する。
図11は、第2実施例の横引型塗膜転写具30の斜視図であり、(a)は上方斜視図、(b)は下方斜視図である。図12は、図11に示す横引型塗膜転写具30の上方斜視分解図、図13は、下方斜視分解図である。
第2実施例の横引型塗膜転写具30は、第1実施例の横引型塗膜転写具1と比較して、一体的に構成される転写ヘッド31、ベース部材32、回転制止部材33の具体的構成が異なるのみで、その他は基本的に第1実施例の横引型塗膜転写具1と同様である。
すなわち、1対の筐体部材34a、34bからなる筐体34内に、第1実施例の横引型塗膜転写具1と同様にして、転写テープ35を巻装した供給リール36、巻取リール37、供給リール用ギア38、圧縮スプリング39、第1スペーサ40、弾性体ストッパ41、第2スペーサ42、フランジ43、巻取リール用ギア44、第1小ギア45、第2小ギア46が組付けられる。
転写ヘッド31、ベース部材32、回転制止部材33は、第1実施例の場合と同様に、一体的に構成されている。図12、図13に示すように、回転制止部材33には、供給リール用係止爪33aが設けられているが、巻取リール用係止爪は設けられていない。
また、第1実施例においては、ベース部材19が、転写ヘッド5の長さ方向の軸線5bと、巻取リール6回転支軸との間の空間内に配設されていたが、第2実施例においては、このような構成になっていないため、筐体がやや大きくなっている。
図14は、横引型塗膜転写具30の不使用時の状態を示し、(a)は上方斜視図、(b)は(a)の右側面図、(c)は筐体と巻取リールを省略した右側面図、(d)は(c)における円d内の部分拡大図である。
図15は、横引型塗膜転写具30の使用時の状態を示し、(a)は上方斜視図、(b)は(a)の右側面図、(c)は筐体と巻取リール等を省略した右側面図、(d)は(c)における円d内の部分拡大図である。
不使用時には、図14に示すように、供給リール用係止爪33aは、フランジ43の被係止歯43aに係止しているが、使用時には、転写ヘッド31が、被転写面Sに押圧されることにより、ベース部材32が支軸32aを回転軸として回動し、供給リール用係止爪33aとフランジ43の被係止歯43aとの係止が解除され、転写テープ35が供給リール36から引出し可能となる。
また、使用後に転写ヘッド31の被転写面への押圧解除にともない、圧縮ばね47により、ベース部材32が元の位置に復帰して、供給リール36の回転が制止される。
次に第3実施例について説明する。
図16は、第3実施例の横引型塗膜転写具50の斜視図であり、(a)は上方斜視図、(b)は下方斜視図である。図17は、図16に示す横引型塗膜転写具50の上方斜視分解図、図18は、下方斜視分解図である。
第3実施例の横引型塗膜転写具50は、第1実施例の横引型塗膜転写具1と比較して、転写ヘッド51、ベース部材52、回転制止部材53の組付け等の具体的構成が異なるのみで、その他は基本的に第1実施例の横引型塗膜転写具1と同様である。
すなわち、1対の筐体部材54a、54bからなる筐体54内に、第1実施例の横引型塗膜転写具1と同様にして、転写テープ55を巻装した供給リール56、巻取リール57、供給リール用ギア58、圧縮スプリング59、第1スペーサ60、弾性体ストッパ61、第2スペーサ62、フランジ63、巻取リール用ギア64、第1小ギア65、第2小ギア66が組付けられる。
転写ヘッド51とベース部材52は、第1実施例の場合と同様に、一体的に構成されているが、回転制止部材53は、ベース部材52と連係して作動するようにベース部材52の後半部に配設されている。
図19は、ベース部材52と回転制止部材53の筐体54への組付けと回転制止部材53の動きを示す下方斜視図であり、(a)は不使用時、(b)は使用時を示す。図20は回転制止部材53の拡大斜視図であり、(a)は上方斜視図、(b)は下方斜視図である。図21は、上部筐体部材54aの斜視図であり、(a)は上部筐体部材54aの天地を逆にした上方斜視図、(b)は(a)における円b内の部分拡大図である。図22は、ベース部材52と回転制止部材53の組付けを示す部分拡大上方斜視図である。
図20に示すように回転制止部材53は、供給リール用係止爪53aが設けられた供給リール用係止爪アーム53cと、巻取リール用係止爪53bが設けられた巻取リール用係止爪アーム53dとが二股状に配設されて、両者の基部が軸筒体53eで連結されている。図20(a)に示すように供給リール用係止爪アーム53cには、ねじりばね67の一端を係止する係止孔53fが設けられた三角形状のねじりばね固定板53gが一体的に形成されている。
軸筒体53eの上部には、回転制止部材53を、上部筐体部材54aに回動可能に固定するための軸孔53hが設けられている。この軸孔53hは上下方向の中央部に、一部切欠き53iを有する縮経部53jが設けられている。
図20(b)に示すように、軸筒体53eの下部には、登り勾配の曲線溝53kが設けられている。
一方、図21に示すように、上部筐体部材54aの内面には、回転制止部材用支軸68と、ねじりばね67の一端を係止するばね係止部69がそれぞれ立設されている。回転制止部材用支軸68の上端には係止片68aが付設されている。
回転制止部材53を回転制止部材用支軸68に軸支するには、次のようにする。回転制止部材53における軸筒体53eの軸孔53h内に、回転制止部材用支軸68を、回転制止部材用支軸68の係止片68aを軸孔53h内の切欠き53iに位置合わせした状態で嵌挿することにより、前記係止片68aが軸孔53h内の縮経部53jを通過した後、拡経部に至るとともに、係止片68aにより抜け止めされて、回転制止部材53は、回転制止部材用支軸68に回動可能に軸支される。
また、ねじりばね67の一端を回転制止部材53におけるねじりばね固定板53gの係止孔53fに係止させるとともに、ねじりばね67の他端を上部筐体部材54aのばね係止部69の切欠溝69aに係止させる。これにより、回転制止部材53は、供給リール用係止爪53a、巻取リール用係止爪53bが、それぞれ供給リール56と一体的に回転するフランジ63の被係止歯63a、巻取リール57のフランジ57aの被係止歯57bとの係止が解除される方向に付勢されて組付けされる。
一方、ベース部材52の中央後部には、圧縮ばね70の上端を固定するばね固定用突起52b(図18、図22参照)が設けられており、圧縮ばね70は上端が前記固定用突起52bに固定され、下端は、下部筐体部材54bの内面に当接している。また、ベース部材52の支軸52aは、下部筐体部材54bのベース部材枢支部71に回動可能に枢支されている。
また、ベース部材52と回転制止部材53との連係は次のようにしてなされる。
ベース部材52の後端上部には、半球状の係止部52c(図17、図22参照)が設けられており、この係止部52cが回転制止部材53における軸筒体53eの曲線溝53kに当接するようになっている。
また、前記のように、ねじりばね67は、供給リール用係止爪53a、巻取リール用係止爪53bが、それぞれが係止する被係止歯63a、被係止歯57bとの係止が解除される方向に付勢力を与えているが、圧縮ばね70がねじりばね67よりも強い力で付勢しているために、不使用時には図19(a)に示すように、供給リール用係止爪53a、巻取リール用係止爪53bは、それぞれ被係止歯63a、被係止歯57bと係止された状態となっている。
一方、図19(b)に示すように、使用時には転写ヘッド51の被転写面Sの押圧力が、圧縮ばね70の付勢力よりも大きいために、ねじりばね67の付勢力の作用により、供給リール用係止爪53a、巻取リール用係止爪53bは、それぞれ被係止歯63a、被係止歯57bとの係止が解除されて、供給リール56、巻取リール57は回転可能となる。
図23は、横引型塗膜転写具の不使用時の状態を示し、(a)は上方斜視正面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は(a)における円c内の部分拡大図、(d)は(a)における円d内の部分拡大図である。図24は、横引型塗膜転写具の使用時の状態を示し、(a)は上方斜視正面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は(a)における円c内の部分拡大図、(d)は(a)における円d内の部分拡大図である。
不使用時には、図23に示すように、供給リール用係止爪53a、巻取リール用係止爪53bは、それぞれ被係止歯63a、被係止歯57bと係止された状態となっている。
一方、使用時には、図24に示すように、前記係止状態が解除される。
また、使用後に転写ヘッド51の被転写面Sへの押圧解除にともない、圧縮ばね70により、ベース部材52と回転制止部材53が元の位置に復帰して、再度、前記係止状態となる。
次に、本発明の横引型塗膜転写具の第4実施例について、図25〜図29を参照しながら説明する。尚、第4実施例以降の説明にあたり、第1実施例と同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
第4実施例の横引型塗膜転写具1Aは、図25及び図26に示すように、主として、転写ヘッド5A、ベース部材19A及び回転制止部材20及び弾性復帰機構194の構成等において第1実施例の横引型塗膜転写具1と異なる他は、第1実施例と同様の構成を有する。
第4実施例では、ベース部材19Aと転写ヘッド5Aとは別部材により構成される。そして、転写ヘッド5Aは、転写ヘッド5Aの前後方向に延びる軸を回動軸として回動可能にベース部材19Aに取り付けられる。
より詳細には、第4実施例では、図27(b)に示すように、ベース部材19Aの先端部には、前方に向かって突出する第1突起部191が形成される。また、ベース部材19Aの先端側の側面のそれぞれには、第1突起部191の延びる方向に直交する方向(左右方向)に突出する一対の第2突起部192が形成される。
また、転写ヘッド5Aの後端面には、第1突起部191が挿入される第1孔部501が形成される。また、転写ヘッド5Aは、この転写ヘッド5Aの側部から後端面よりも後方に延びる一対の側壁部502を備え、一対の側壁部502には、上下方向(転写ヘッド5Aの転写面に交差する方向)に長い長孔503が形成される。一対の側壁部502は、第1孔部501にベース部材19Aの第1突起部191が挿入された状態で、ベース部材19Aの先端側の側面を覆う。そして、この状態で、長孔503には、ベース部材19Aの第2突起部192が挿入され、これにより、転写ヘッド5Aはベース部材19Aに連結される。
ここで、長孔503の上下方向の長さは、第2突起部192の直径よりも長く設定されている。これにより、図27(c)に示すように、ベース部材19Aの先端に連結された転写ヘッド5Aは、第1孔部501に挿入された第1突起部191を回動軸として回動可能となっている。また、転写ヘッド5Aは、第2突起部192が長孔503を移動できる範囲において回動可能となる。即ち、長孔503の上下方向の長さにより、転写ヘッド5Aの回動範囲が決定される。言い換えれば、長孔503により転写ヘッド5Aの回動範囲は規制される。
また、第4実施例では、ベース部材19Aは、ねじりコイルばね194により回転制止部材20が供給リール4の回転を制止する方向に付勢されている。より詳細には、図28に示すように、ねじりコイルばね194は、コイル部194aと、コイル部194aの一端側から延びる第1ばね部194bと、コイル部194aの他端側から延びる第2ばね部194cと、を備える。そして、ねじりコイルばね194は、ベース部材19Aの支軸19aにコイル部194aを外嵌させると共に、第1ばね部194bをベース部材19Aの下面側に固定し、第2ばね部194cを下側の筐体部材2bの内面に固定することで、ベース部材19Aを供給リール4の回転を制止する方向に付勢する。
また、第4実施例では、ベース部材19Aと一体的に構成されている巻取リール用係止爪20bは、図26に示すように、アーム状に形成され、弾性を有するように構成される。
また、第4実施例では、横引型塗膜転写具1Aは、使用時に被転写面に転写ヘッド5Aを押圧した状態において、ベース部材19Aが、回転制止部材20による供給リール4の回転制止が解除された位置から更に回動することを規制する規制部193を備える。
第4実施例では、図29(b)及び図29(c)に示すように、規制部193はベース部材19Aと一体的に形成され、ベース部材19Aの下面から下方に突出するように配置される。より具体的には、規制部193は、ベース部材19Aの支軸19aの近傍における支軸19aの後方に配置される。
以上の規制部193を備える横引型塗膜転写具1Aによれば、不使用時には、図29(b)に示すように、ベース部材19Aは、ねじりコイルばね194により支軸19aよりも後端側が上方に持ち上げられるように付勢され、回転制止部材20の供給リール用係止爪20aが供給リール4と一体的に回転するフランジ18の被係止歯18cに係合している。これにより、供給リール4の回転は制止されている。また、この状態では、規制部193と下側の筐体部材2bの内面との間には、所定の隙間Sが形成されている。
一方、横引型塗膜転写具1Aの使用時(転写時)には、図29(c)に示すように、転写ヘッド5Aが被転写面に押圧されることにより、ベース部材19Aは、ねじりコイルばね194の付勢力に抗して転写ヘッド5Aが上方に移動するように支軸19aを支点として回動する。すると、支軸19aに対して転写ヘッド5Aと反対側に配置された回転制止部材20は下方に移動し、不使用時に被係止歯18cに係合していた供給リール用係止爪20aが被係止歯18cから外れ、供給リール4の回転制止が解除される。
また、回転制止部材20による供給リール4の回転制止が解除される位置までベース部材19Aが回動した状態で、規制部193が筐体部材2bの内面に接触してベース部材19Aのこれ以上の回動が規制される。
尚、上述のように、第4実施例では、巻取リール用係止爪20bがアーム状に形成され弾性を有している。これにより、不使用時のたるみをとる際に、供給リール用係止爪20aと供給リール4のフランジ18の被係止歯18cとの係止が解除されていない状態においても、巻取リール用係止爪20bが弾性変形することにより、巻取リール6の巻取方向への回転が可能となっている。
以上説明した第4実施例の横引型塗膜転写具1Aによれば、第1実施例と同様の効果を奏する他、以下のような効果を奏する。
横引型塗膜転写具1Aを、供給リール4の回転制止が解除された位置からベース部材19Aが更に回動することを規制する規制部193を含んで構成した。これにより、転写対象物に塗膜を転写する際に、ベース部材19Aの先端に取り付けた転写ヘッド5Aを転写対象物に押し当てると、ベース部材19Aは、支軸19aを支点としてシーソーのように動いて後端側は下方に押し下げられる。そして、規制部193が筐体部材2bに接触してベース部材19Aの回動が規制された位置に到達すると、供給リール4の回転制止が解除されて転写ヘッド5Aによる塗膜の転写が可能となる。ここで、規制部193(ベース部材19A)と筐体部材2bとは直接当接し、クッション体等の圧力を吸収する弾性体は介在しない。そのため、筐体部材2b及び規制部193(ベース部材19A)を硬質部材により構成することで、塗膜の転写のために加える力を転写ヘッド5Aに確実に伝達させられるので、塗膜の転写を行う場合に、転写ヘッド5Aに不要な揺動等を生じさせにくくできる。
言い換えれば、被転写面に転写ヘッド5Aを押圧して塗膜の転写を行う場合に、ベース部材19Aが供給リール4の回転制止が解除された位置から更に回動することを規制できる。よって、塗膜の転写を行っている状態において転写ヘッド5Aが押圧方向(上下方向)に過度に動いてしまうことを防げるので、塗膜の転写時における転写ヘッド5Aの位置を安定させられ、転写対象物に塗膜を好適に転写できる。
また、塗膜転写具による塗膜の転写がうまく行われない原因として、塗膜転写具を持つ手が左右に多少揺動して、転写ヘッドの前縁が被転写面に正しく当接しないことが挙げられる。このような場合、転写ヘッドの片側が浮いて塗膜が片塗りになってしまう。そこで、転写ヘッド5Aを、前後方向に延びる軸(第1突起部191)を回動軸として回動可能にベース部材19Aに取り付けた。これにより、転写ヘッド5Aの転写面を、回動軸を中心として左右に傾けさせられる。よって、被転写面に対する転写ヘッド5Aの転写面の追従性を向上させられるので、塗膜の転写を好適に行え、いわゆる片転写を生じさせにくくできる。即ち、塗膜の転写時に横引型塗膜転写具1Aが多少左右に揺動しても、下向き方向の力が掛かってさえいれば、転写ヘッド5Aの先端縁がベース部材19Aの揺動を補正して転写ヘッド5Aを被転写面に好適に当接させられる。
また、第4実施例では、ねじりコイルばね194(弾性復帰機構)による、供給リール4の回転制止が解除された位置から更に規制部193により回動が規制される位置までベース部材19Aを回動させるのに必要な荷重が、被転写面に塗膜が塗布されるために必要な荷重よりも低く設定されている。これにより、弾性復帰機構(ねじりコイルばね194)の弾性力が作用している範囲では塗膜が塗布されないため、塗膜の転写を行う状態において、転写ヘッド5Aが揺動すること(つまりクッション性を有してしまうこと)を防げる。
また、第4実施例では、弾性復帰機構をねじりコイルばね194により構成した。これにより、弾性復帰機構を圧縮ばねにより構成する場合に比して、嵌合された上側の筐体部材2aと下側の筐体部材2bとが開く方向に作用する力(弾性力)を低減できる。よって、上側の筐体部材2aと下側の筐体部材2bとの嵌合が意図せずして外れてしまいにくい横引型塗膜転写具1Aを実現できる。
尚、第4実施例において説明した規制部193に関し、第1実施例〜第3実施例の横引型塗膜転写具も、図示はしていないが同様の規制部を備える。即ち、第1実施例〜第3実施例の横引型塗膜転写具についても、規制部を有することによる上記効果を奏する。
次に、本発明の横引型塗膜転写具の第5実施例について、図30を参照しながら説明する。第5実施例の横引型塗膜転写具1Bは、ベース部材19Bを、ねじりコイルばね194ではなく、引張ばね195により付勢している点で、第4実施例と異なる。
図30に示すように、第5実施例では、引張ばね195により、回転制止部材20が供給リール4の回転を制止する方向に付勢されている。より詳細には、引張ばね195は、コイル部195aと、コイル部195aの一端側からコイル部195aの軸方向に延びる第1ばね部195bと、コイル部195aの他端側からコイル部195aの軸方向に延びる第2ばね部195cと、を備える。また、第5実施例では、下側の筐体部材2bは、内面から上方に延びると共に、先端側にフック部が形成された引っ掛け部材196を含んで構成される。そして、引張ばね195は、コイル部195aの軸方向が上下方向に沿うように配置されると共に、第1ばね部195bがベース部材19Bの上面側に固定され、第2ばね部195cが引っ掛け部材196に固定されることで、ベース部材19Bを供給リール4の回転を制止する方向に付勢する。
第5実施例の横引型塗膜転写具1Bによれば、不使用時には、図30(b)に示すように、ベース部材19Bは、引張ばね195により支軸19aよりも後端側が上方に引っ張られることにより、回転制止部材20の供給リール用係止爪20aが供給リール4と一体的に回転するフランジ18の被係止歯18cに係合している。これにより、供給リール4の回転は制止されている。また、この状態では、規制部193と下側の筐体部材2bの内面との間には、所定の隙間Sが形成されている。
一方、横引型塗膜転写具1Aの使用時(転写時)には、図30(c)に示すように、転写ヘッド5Bが被転写面に押圧されることにより、ベース部材19Bは、引張ばね195の引張力に抗して転写ヘッド5Bが上方に移動するように支軸19aを支点として回動する。すると、支軸19aに対して転写ヘッド5Bと反対側に配置された回転制止部材20は下方に移動し、不使用時に被係止歯18cに係合していた供給リール用係止爪20aが被係止歯18cから外れ、供給リール4の回転制止が解除される。
また、回転制止部材20による供給リール4の回転制止が解除される位置までベース部材19Bが回動した状態で、規制部193が筐体部材2bの内面に接触してベース部材19Bのこれ以上の回動が規制される。
以上説明した第5実施例の横引型塗膜転写具1Bによれば、第4実施例と同様の効果を奏する他、以下のような効果を奏する。
第5実施例では、弾性復帰機構を引張ばね195により構成した。これにより、嵌合された上側の筐体部材2aと下側の筐体部材2bとが開く方向に作用する力(弾性力)を発生させることなくベース部材19Bを供給リール4の回転を制止する方向に付勢させられる。よって、上側の筐体部材2aと下側の筐体部材2bとの嵌合が意図せずして外れてしまうことをより好適に防げる。
以上、代表的な実施形態として、第1実施例〜第5実施例を挙げて本発明の横引型塗膜転写具を説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではない。例えば、次のような実施形態も本発明の技術的範囲に属する。
(1)動力伝達機構が複数のギアで構成されており、回転制止部材に、これらの複数のギアの任意のギアに設けられた被係止歯に係止しうるギア用係止爪が設けられ、被転写面への転写ヘッドの押圧時には、ベース部材が回動することで前記被係止歯と前記ギア用係止爪との係止が解かれることにより、巻取リールの回転制止が解除され、転写ヘッドの押圧解除時には、弾性復帰機構により、ベース部材が元の位置に復帰して、前記被係止歯に前記ギア用係止爪が係止されることにより、巻取リールの回転が制止されるように構成されている横引型塗膜転写具。
(2)前記(1)において、被転写面への転写ヘッドの押圧時におけるベース部材の回動によって、動力伝達機構を構成する複数のギアの任意のギアに設けられた被係止歯とギア用係止爪との係止が、供給リールの被係止歯と、供給リール用係止爪との係止よりも先に解かれて、巻取リールの回転制止が解除されるように構成されている横引型塗膜転写具。
(3)前記(1)または(2)において、ギア用係止爪が、転写テープを被転写面に押圧するための転写ヘッドにおける前端の押圧縁部の方向に対して、実質的に直交する方向に突出して設けられている横引型塗膜転写具。
(4)回転制止部材における供給リール用係止爪が係止する、供給リールと一体的に回転するフランジに設けられた被係止歯は、フランジの円周縁に設けられる形態以外に、フランジの円面上に設けられた形態であってもよい。また、フランジは、供給リールと一体的に形成されてもよい。さらには、被係止歯は供給リールの円面上に設けられてもよい。なお、ここで円周縁とは円周端面も含む。
(5)回転制止部材における巻取リール用係止爪が係止する、巻取リールに一体的に形成されたフランジに設けられた被係止歯も、前記(4)の場合と同様に、フランジの円周縁に設けられる形態以外に、フランジの円面上に設けられた形態であってもよい。なお、ここで円周縁とは円周端面も含む。
(6)また、供給リール用係止爪、巻取リール用係止爪、およびこれらの係止爪が係止する被係止歯の具体的形状は、機能を有するものであれば特に限定されない。供給リール用係止爪と、その係止爪が係止する被係止歯の具体的形状は、少なくとも供給リールに巻装された転写テープが引出される方向の回転が制止されるものであれば特に制限されない。巻取リール用係止爪と、その係止爪が係止する被係止歯の具体的形状は、少なくとも転写テープが巻取られる方向と反対方向の回転が制止されるものであれば特に制限されない。
(7)実施例では、供給リールと巻取リールの回転支軸が別体のものを示したが、本発明は、供給リールと巻取リールが同一の回転支軸で軸支されているものも含む。
(8)本発明の弾性復帰機構は、圧縮ばねに限定されず、引張ばねやその他の弾性復帰作用を有する任意のものが採用し得る。また、弾性復帰機構は、ベース体や筐体部材と一体的に形成されていてもよい。
1 横引型塗膜転写具
1A 横引型塗膜転写具
1B 横引型塗膜転写具
2 筐体
2a、2b 筐体部材
2c 嵌挿小片
2d 嵌入凹部
2e 開口窓
3 転写テープ
4 供給リール
4a リブ状被係止部
5 転写ヘッド
5A 転写ヘッド
5B 転写ヘッド
5a 押圧縁部
5b 転写ヘッドの長さ方向の軸線
6 巻取リール
6a、6b フランジ
6c 被係止歯
7 供給リール用ギア
7a 係止部
7b 回転軸
7c 平面部
8 供給リールの回転支軸
9 圧縮スプリング
10 第1スペーサ
10a 内孔
11 弾性体ストッパ
11a 係止突起
12 第2スペーサ
12a 内孔
13 巻取リール用回転支軸
14 巻取リール用ギア
15 第1小ギア
16 第2小ギア
17 動力伝達機構
18 フランジ
18a 切欠き
18b 取付片
18c 被係止歯
19 ベース部材
19A ベース部材
19B ベース部材
19a 支軸
19b 孔部
19c 天面
20 回転制止部材
20a 供給リール用係止爪
20b 巻取リール用係止爪
21 ベース部材枢支部
22 圧縮ばね用ピン
23 弾性復帰機構
23a 圧縮ばね
24 第1案内ピン
25 第2案内ピン
30 横引型塗膜転写具
31 転写ヘッド
32 ベース部材
32a 支軸
33 回転制止部材
33a 供給リール用係止爪
34 筐体
34a、34b 筐体部材
35 転写テープ
36 供給リール
37 巻取リール
38 供給リール用ギア
39 圧縮スプリング
40 第1スペーサ
41 弾性体ストッパ
42 第2スペーサ
43 フランジ
43a 被係止歯
44 巻取リール用ギア
45 第1小ギア
46 第2小ギア
50 横引型塗膜転写具
51 転写ヘッド
52 ベース部材
52a 支軸
52b ばね固定用突起
52c 係止部
53 回転制止部材
53a 供給リール用係止爪
53b 巻取リール用係止爪
53c 供給リール用係止爪アーム
53d 巻取リール用係止爪アーム
53e 軸筒体
53f 係止孔
53g ねじりばね固定板
53h 軸孔
53i 切欠き
53j 縮径部
53k 曲線溝
54 筐体
54a、54b 筐体部材
55 転写テープ
56 供給リール
57 巻取リール
57a フランジ
57b 被係止歯
58 供給リール用ギア
59 圧縮スプリング
60 第1スペーサ
61 弾性体ストッパ
62 第2スペーサ
63 フランジ
63a 被係止歯
64 巻取リール用ギア
65 第1小ギア
66 第2小ギア
67 ねじりばね
68 回転制止部材用支軸
68a 係止片
69 ばね係止部
70 圧縮ばね
71 ベース部材枢支部
194 ねじりコイルばね
195 引張ばね

Claims (11)

  1. 筐体内に転写テープを巻装した供給リールと、前記供給リールから引出された転写テープを被転写面に転写する転写ヘッドと、転写後の転写テープを巻取る巻取リールと、供給リールと巻取リールを連動させる動力伝達機構とを少なくとも備える塗膜転写具において、
    前端に転写ヘッドが一体的、またはカートリッジ式に交換可能に取付けられ、後半部に供給リールの回転を制止し得る供給リール用係止爪を有する回転制止部材が、一体的または連係して作動するように配設されてなるベース部材を、前記転写ヘッドと回転制止部材間において、筐体の所定位置に設けられたベース部材枢支部に回動可能に支持するとともに、前記ベース部材と前記筐体間に弾性復帰機構を介在させることにより、被転写面への転写ヘッドの押圧時には、ベース部材が回動することで供給リールの回転制止が解除され、転写ヘッドの押圧解除時には前記弾性復帰機構により、ベース部材が元の位置に復帰して供給リールの回転が制止されるように構成され、かつ前記転写テープを前記被転写面に押圧するための前記転写ヘッドにおける前端の押圧縁部の方向と、供給リールおよび巻取リールの回転支軸とが実質的に直交して設けられてなることを特徴とする横引型塗膜転写具。
  2. 回転制止部材における供給リール用係止爪が、供給リールに一体的に形成されたフランジの円面上または円周縁に設けられた被係止歯に係止しうる供給リール用係止爪であり、被転写面への転写ヘッドの押圧時には、ベース部材が回動することで前記被係止歯と前記供給リール用係止爪との係止が解かれることにより、供給リールの回転制止が解除され、転写ヘッドの押圧解除時には、弾性復帰機構により、ベース部材が元の位置に復帰して、前記被係止歯に前記供給リール用係止爪が係止されることにより、供給リールの回転が制止されるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の横引型塗膜転写具。
  3. 回転制止部材に、巻取リールに一体的に形成されたフランジの円面上または円周縁に設けられた被係止歯に係止しうる巻取リール用係止爪が設けられ、被転写面への転写ヘッドの押圧時には、ベース部材が回動することで前記被係止歯と前記巻取リール用係止爪との係止が解かれることにより、巻取リールの回転制止が解除され、転写ヘッドの押圧解除時には、弾性復帰機構により、ベース部材が元の位置に復帰して、前記被係止歯に前記巻取リール用係止爪が係止されることにより、巻取リールの回転が制止されるように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の横引型塗膜転写具。
  4. 動力伝達機構が複数のギアで構成されており、回転制止部材に、これらの複数のギアの任意のギアに設けられた被係止歯に係止しうるギア用係止爪が設けられ、被転写面への転写ヘッドの押圧時には、ベース部材が回動することで前記被係止歯と前記ギア用係止爪との係止が解かれることにより、巻取リールの回転制止が解除され、転写ヘッドの押圧解除時には、弾性復帰機構により、ベース部材が元の位置に復帰して、前記被係止歯に前記ギア用係止爪が係止されることにより、巻取リールの回転が制止されるように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の横引型塗膜転写具。
  5. 被転写面への転写ヘッドの押圧時におけるベース部材の回動によって、巻取リールのフランジの被係止歯と巻取リール用係止爪との係止、または動力伝達機構を構成する複数のギアの任意のギアに設けられた被係止歯とギア用係止爪との係止が、供給リールの被係止歯と、供給リール用係止爪との係止よりも先に解かれて、巻取リールの回転制止が解除されるように構成されていることを特徴とする請求項2を引用する請求項3、または請求項2を引用する請求項4に記載の横引型塗膜転写具。
  6. 供給リール用係止爪、巻取リール用係止爪、ギア用係止爪の少なくとも1以上が、転写テープを被転写面に押圧するための転写ヘッドにおける前端の押圧縁部の方向に対して、実質的に直交する方向に突出して設けられていることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の横引型塗膜転写具。
  7. ベース部材が、転写ヘッドの長さ方向の軸線と、巻取リールの回転支軸との間の空間内に配設されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の横引型塗膜転写具。
  8. 被転写面に前記転写ヘッドを押圧した状態において、前記ベース部材が、前記回転制止部材による前記供給リールの回転制止が解除された位置から更に回動することを規制する規制部を備える請求項1〜7のいずれかに記載の横引型塗膜転写具。
  9. 前記転写ヘッドは、該転写ヘッドの前後方向に延びる軸を回動軸として回動可能に前記ベース部材に取り付けられる請求項1〜8のいずれかに記載の横引型塗膜転写具。
  10. 前記弾性復帰機構は、ねじりコイルばね又は引張ばねにより構成される請求項1〜9のいずれかに記載の横引型塗膜転写具。
  11. 前記弾性復帰機構による、前記供給リールの回転制止が解除された位置から更に前記規制部により回動が規制される位置まで前記ベース部材を回動させるのに必要な荷重は、被転写面に塗膜が塗布されるために必要な荷重よりも低く設定されている請求項8〜10のいずれかに記載の横引型塗膜転写具。
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