JPWO2017187504A1 - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

換気装置の排熱を有効活用でき、室内機の設置台数に制約がなく、且つ、施工性が良好な空気調和装置。空気調和装置は、圧縮機と、室内側熱交換器と、絞り装置と、室外側熱交換器と、を管路で接続した冷媒回路を有し、前記冷媒回路は、前記室外側熱交換器と、前記絞り装置との間に配置され、室内空気の排気と熱交換する排熱回収用熱交換器を備えている。

Description

本発明は、換気装置の排熱を活用する空気調和装置に関するものである。
省エネルギー化に対する重要度の増大に伴い、建物の高気密化、高断熱化により空気調和装置の冷暖房負荷を低減する対策が進められている。
冷暖房負荷の要素の一つである換気による外気負荷に対しては、例えば、特許文献1のように、全熱交換器の排気風路上に熱交換器を設置し、換気装置の排熱で給気温度の調整を行う換気装置が提案されている。空気調和装置に加え、全熱交換器が組み込まれた換気装置を、空気調和装置と別個に設けることで外気負荷自体を低減させている。
空気調和装置の省エネルギー化に対しては、例えば、特許文献2のように、室内空気を、室外側熱交換器を通過させた後室外に排出し、室外空気を、室内熱交換器を通過させた後室内に供給するように構成した空気調和装置が提案されている。特許文献2の構成によれば、換気機能を備え、且つ、換気に伴う排熱を回収することができる空気調和装置が得られることが記載されている。また、例えば、特許文献3においては、空気調和装置の冷媒回路に、換気装置からの給気温度調整を目的とした換気用補助回路が組み込まれている。この構成により、換気装置の排熱回収による省エネルギー化と、熱交換型換気装置の低コスト化が期待されている。
特開2006−317078号公報 特開平5−272782号公報 特開平11−257793号公報
全熱交換器を組み込んだ換気装置を用いる方法は、広く採用されている一方で、全熱交換器におけるエンタルピ交換効率は100%とならないため、換気装置で回収できない熱量が排気と共に室外に流出する。つまり、換気装置から室外に流出する排気は、一般的に室外の空気温度よりも室内の快適温度に近く、空気調和装置の冷凍サイクルに有用な熱量を保持しているにも関わらず、その熱量が空気調和装置に有効活用されていない。
また、特許文献1〜3を採用した場合でも、補強等が必要となり取り付け時の施工が困難となるだけでなく、冷媒回路の複雑化や、システムの大規模化を避けることが難しい。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、換気装置の排熱を有効活用しながら、室内機の設置台数に制約を設けることなく、且つ、施工性が良好な空気調和装置を提供することを目的としている。
本発明に係る空気調和装置は、圧縮機と、室内側熱交換器と、絞り装置と、室外側熱交換器と、を管路で接続した冷媒回路を有し、前記冷媒回路は、前記室外側熱交換器と、前記絞り装置との間に配置され、室内空気の排気と熱交換する排熱回収用熱交換器を備えている。
本発明に係る空気調和装置によれば、冷媒回路に排熱回収用熱交換器が接続され、排気空気と熱交換が行われるため、省エネルギー化を実現できる。また、排熱回収用熱交換器は、室内機と直列に接続されるため、室内機の設置台数の制約を排除でき、且つ、取り付けのための施工性を向上させることができる。
実施の形態1に係る空気調和装置の冷媒回路構成図である。 実施の形態1に係る換気装置の構成図である。 実施の形態1に係る空気調和装置に複数の室内機を設けた場合の冷媒回路構成図である。 実施の形態1に係る空気調和装置の冷房運転時の冷媒の状態変化を説明する圧力−エンタルピ線図である。 実施の形態1に係る空気調和装置の暖房運転時の冷媒の状態変化を説明する圧力−エンタルピ線図である。 実施の形態1に係る空気調和装置にバイパス回路を設けた場合の冷媒回路構成図である。 実施の形態2に係る空気調和装置の冷媒回路構成図である。 実施の形態2に係る排熱回収モードの冷媒回路構成図である。 実施の形態2に係るNo.1の切り替えパターンにおける冷媒の流路を示す図である。 実施の形態2に係る第1霜取モードの冷媒回路構成図である。 実施の形態2に係るNo.2の切り替えパターンにおける冷媒の流路を示す図である。 実施の形態2に係る冷媒漏洩防止モードの冷媒回路構成図である。 実施の形態2に係る冷媒漏洩防止モードの冷媒回路構成図である。 実施の形態2に係るNo.3又はNo.4の切り替えパターンにおける冷媒の流路を示す図である。 実施の形態2に係る第2霜取モードの冷媒回路構成図である。 実施の形態2に係る第2霜取モードの冷媒回路構成図である。 実施の形態2に係るNo.5の切り替えパターンにおける冷媒の流路を示す図である。 実施の形態2に係るNo.6の切り替えパターンにおける冷媒の流路を示す図である。 実施の形態2に係る制御装置による切り替えパターンの選択方法を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る空気調和装置における回転式流路開閉弁の配置を示す模式図である。 実施の形態3に係る弁体外周部に収容される第1円筒弁体及び第2円筒弁体をそれぞれ軸方向に見たときの模式図である。 実施の形態3に係る第1円筒弁体及び第2円筒弁体の周囲の構成を説明する模式図である。 実施の形態3に係る第1円筒弁体及び第2円筒弁体が弁体外周部に収容された状態を示す模式図である。 実施の形態3に係る回転式流路開閉弁が冷媒回路に組み込まれた状態の冷媒回路構成図である。 実施の形態3に係る回動角度θにおける第1円筒弁体及び第2円筒弁体を示す模式図である。 実施の形態3に係る回動角度θにおける第1円筒弁体及び第2円筒弁体を示す模式図である。 実施の形態3に係る排熱回収モード時の冷媒回路構成図の一部である。 実施の形態3に係る第1霜取モード時の冷媒回路構成図の一部である。 実施の形態3に係る冷媒漏洩防止モード時の冷媒回路構成図の一部である。 実施の形態3に係る第2霜取モード時の冷媒回路構成図の一部である。 実施の形態3に係る従来モード時の冷媒回路構成図の一部である。
実施の形態1.
<空気調和装置100の構成>
図1は、実施の形態1に係る空気調和装置100の冷媒回路構成図である。図1に示すように、空気調和装置100は、圧縮機1、室外側熱交換器3、絞り装置5a、及び、室内側熱交換器6aが管路により順次接続された冷媒回路を有する。このうち、圧縮機1、及び、室外側熱交換器3は、室外機30を構成し、絞り装置5a、及び、室内側熱交換器6aは、室内機60aを構成する。空気調和装置100の冷媒回路には、流路切替装置2が設けられており、冷媒の流れ方向を実線矢印、又は、破線矢印の方向に切り替えることで、冷房運転、又は、暖房運転の実施が可能である。室外側熱交換器3と、絞り装置5aとの間には、排熱回収用熱交換器4が接続されており、室内から室外に向けて流出する排気風路上に設置されている。室外側熱交換器3、及び、室内側熱交換器6aの近傍には、室外側熱交換器3、及び、室内側熱交換器6aに室外空気、及び、室内空気を送風する、不図示の室外送風機、及び、室内送風機が配置されている。また、空気調和装置100の各構成要素は、マイコンなどで構成される不図示の制御手段により制御されている。
<換気装置10の構成>
図2は、実施の形態1に係る換気装置10の構成図である。図2に示すように、排熱回収用熱交換器4は、例えば、換気装置10の排気風路に配置される。具体的には、排熱回収用熱交換器4は、全熱交換器11、給気送風機12、及び、排気送風機13を備えた換気装置10において、全熱交換器11と、排気送風機13との間に形成する排気風路15に配置される。換気装置10が備える全熱交換器11は、直方体形状を有する積層構造に形成され、互いに直交する方向に外気と、室内からの環気とを通流させ、外気を室内からの環気と熱交換させてから室内に導入するものなどである。換気装置10において、外気は、給気送風機12により給気風路14を形成し、全熱交換器11を通過しながら室内から排出される環気と熱交換を行い、給気となって室内に流入する。また、室内から排出される環気は、排気送風機13により排気風路15を形成し、全熱交換器11を通過しながら外気と熱交換を行い、排気となって排熱回収用熱交換器4を通過し、室外に流出する。
図3は、実施の形態1に係る空気調和装置100に複数の室内機60a、60bを設けた場合の冷媒回路構成図である。図3に示すように、複数の室内機60a、60bは、分岐した冷媒回路に互いに並列に接続されている。室内機60a、60bのそれぞれには、絞り装置5a、5b及び室内側熱交換器6a、6bが直列に接続されている。空気調和装置100に複数の室内機60a、60bが接続される場合においては、排熱回収用熱交換器4は、室内機60a、60bと、室外側熱交換器3との間の冷媒回路のうち、分岐していない領域に接続され、排気風路上に配置される。
続いて、空気調和装置100の冷房運転時、及び、暖房運転時の動作について説明する。
<冷房運転時>
冷房運転時には、流路切替装置2により冷媒の流れ方向が図1の実線矢印で示す方向に切り替えられる。圧縮機1より吐出された高温高圧の冷媒は、室外側熱交換器3と、排熱回収用熱交換器4とを通過して凝縮し、絞り装置5aにより減圧され低温低圧の二相となって室内側熱交換器6aに流入して室内空気と熱交換を行い蒸発する。蒸発した冷媒は、再び圧縮機1に吸入され、圧縮されて高温高圧となり、吐出されるサイクルを繰り返す。
図4は、実施の形態1に係る空気調和装置100の冷房運転時の冷媒の状態変化を説明する圧力−エンタルピ線図であり、横軸に比エンタルピを示し、縦軸に圧力を示している。図4に示すように、Bの状態において高温高圧となった冷媒は、室外側熱交換器3を通過しながら室外送風機により送風された室外空気と熱交換を行い、その後、排熱回収用熱交換器4を通過しながら換気装置10の排気と熱交換を行う。このとき、排気は、室外空気より室内の快適温度に近いため、冷媒が凝縮する行程において、室外空気への放熱に加え、換気装置10からの排気に対しても放熱することができる。これにより、凝縮行程の到達点がCの状態からC’の状態に遷移して過冷却度が増加するため、蒸発行程における室内空気との熱交換量が増大し、冷房能力が向上する。また、室外送風機の回転速度を落としても、冷房能力が維持され、室外送風機が消費する電力が低減される。
<暖房運転時>
暖房運転時には、流路切替装置2により冷媒の流れ方向が図1の破線矢印で示す方向に切り替えられる。圧縮機1より吐出された高温高圧の冷媒は、室内側熱交換器6aに流入し、室内空気と熱交換して凝縮する。凝縮した冷媒は、絞り装置5aによって減圧され、排熱回収用熱交換器4、室外側熱交換器3に順次流入して蒸発する。蒸発した冷媒は、再び圧縮機1に吸入、圧縮され高温高圧となって吐出されるサイクルを繰り返す。
図5は、実施の形態1に係る空気調和装置100の暖房運転時の冷媒の状態変化を説明する圧力−エンタルピ線図である。図5に示すように、Dの状態において凝縮した低温の冷媒は、まず、排熱回収用熱交換器4を通過しながら換気装置10の排気と熱交換を行い、その後、室外側熱交換器3を通過しながら室外空気と熱交換を行う。このとき、排気は、室外空気より室内の快適温度に近く、冷媒と排気との熱交換が先行して実施され、室外側熱交換器3の熱交換量が低減される。つまり、冷媒は、図5のA’→B→C→D’の冷凍サイクルを実施することになる。これにより、室外送風機の回転速度を低下させても暖房能力が維持され、消費電力が低減される。また、例えば、室外送風機の回転速度を低下させず、D’→A’の圧力をより高圧にした場合には、熱交換器への着霜が抑制され、連続暖房が促進される。
<霜取り運転時>
霜取り運転時には、流路切替装置2により冷媒の流れ方向を図1の実線矢印で示す方向に一時的に切り替え、圧縮機1から吐出された高温高圧の冷媒を室外側熱交換器3に流入させて室外側熱交換器3の霜取りが行われる。なお、霜取り運転は、蒸発器が空気を0℃以下まで冷却した場合に、蒸発器の表面の空気に含まれる水分が凝結して形成された氷を取り除くために実施される。霜取り運転は、氷の厚さが次第に増加し、蒸発器での熱交換が阻害されることを防止するための運転であり、一般的に冬季暖房運転中に実施される。
図6は、実施の形態1に係る空気調和装置100にバイパス回路44を設けた場合の冷媒回路構成図である。図6に示すように、排熱回収用熱交換器4をバイパスするバイパス回路44は、室外側熱交換器3と、絞り装置5aとの間に設けられ、電磁弁7が接続されている。暖房運転中に実施される霜取り運転において、冷媒を排熱回収用熱交換器4に流通させると、霜取りの能力が減退してしまうが、電磁弁7を操作することで、冷媒が排熱回収用熱交換器4をバイパスし、排熱回収用熱交換器4を流通しない構成となる。電磁弁7が設けられたバイパス回路44により、冷媒が排熱回収用熱交換器4を流通することがなくなり、霜取りの効果を最大限に得られる。
<効果>
以上説明した、実施の形態1に係る空気調和装置100においては、室外側熱交換器3と、絞り装置5aとの間に接続された排熱回収用熱交換器4により、排気と冷媒とが熱交換を行う。そのため、排気されていた熱を排熱回収用熱交換器4で回収して、室外機30、室内機60aの負担を軽減できる。また、排熱回収用熱交換器4は、室内機60aと直列に接続されるため、室内機60aの設置台数の制約を排除でき、且つ、取り付けのための施工が容易である。
また、実施の形態1に係る空気調和装置100においては、霜取運転中には、電磁弁7の操作により排熱回収用熱交換器4をバイパスするバイパス回路44を形成することで、霜取能力を最大限に発揮させることができる。
また、実施の形態1に係る空気調和装置100においては、室内側熱交換器6a、6b及び絞り装置5a、5bが、排熱回収用熱交換器4に対し直列に接続されて室内機60aが構成されている。そのため、室内機60aの設置台数の制約を排除でき、且つ、室内機60aを取り付けるための施工が容易である。
なお、流路切替装置2としては、四方弁、二方弁、又は、三方弁を単体で用いていてもよく、複数を組み合わせたものを用いていてもよい。
実施の形態2.
図7は、実施の形態2に係る空気調和装置102の冷媒回路構成図である。図7に示すように、本実施の形態に係る空気調和装置102は、室外機30と、室内機60aとの間に排熱回収用補助回路8を備えている点で実施の形態1と異なる。排熱回収用補助回路8は、本発明の切替装置の別の一例である。排熱回収用補助回路8は、空気調和装置102において、排熱回収モード、第1霜取モード、冷媒漏洩防止モード、第2霜取モードを実施させる。なお、空気調和装置102のその他の構成は、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
<排熱回収用補助回路8の構成>
排熱回収用補助回路8は、排熱回収用熱交換器4と、霜取り用絞り装置9と、複数の電磁弁7a、7b、7c、7d、7e、及び、7fとから形成されている。複数の電磁弁7a、7b、7c、7d、7e、及び、7fにより構成される排熱回収用補助回路8は、本発明の切替装置の一例である。具体的には、電磁弁7aは、室内側熱交換器6aと流路切替装置2との間に、電磁弁7fは、絞り装置5aと室外側熱交換器3との間に配置される。電磁弁bと電磁弁dとは、電磁弁7aの流路切替装置2側と、電磁弁7fの室外側熱交換器3側とを接続する回路に配置される。電磁弁cと電磁弁eとは、電磁弁7aの室内側熱交換器6a側と、電磁弁7fの絞り装置5a側とを接続する回路に配置される。そして、電磁弁bと電磁弁dとの間、及び、電磁弁cと電磁弁eとの間を接続する回路には、排熱回収用熱交換器4と、霜取り用絞り装置9とが配置される。複数の電磁弁7a、7b、7c、7d、7e、及び、7fは、制御装置により空気調和装置102の動作内容に応じてON、OFFが制御され、冷媒が流通する経路を変更する。
表1は、それぞれの切り替えのパターンにおける電磁弁7a、7b、7c、7d、7e、及び、7fのON、OFF、構成される冷媒回路の構成図、運転のモード、及び、効果について示している。
Figure 2017187504
表1に示すように、排熱回収用補助回路8の電磁弁7a、7b、7c、7d、7e、及び、7fのそれぞれは、ON、OFF、つまり、開状態と閉状態とが切り替えられ、図8、10、12、14及び16に示す冷媒回路が構成される。なお、図中ONであり開状態である電磁弁を白抜きで示し、OFFであり閉状態である電磁弁を黒抜きで示す。
<排熱回収モード>
図8は、実施の形態2に係る排熱回収モードの冷媒回路構成図である。排熱回収モードでは、電磁弁7a、7d、及び、7eは、ONとなり、電磁弁7b、7c、及び、7fは、OFFとなる。すると、図8に示すように、No.1の切り替えパターンの冷媒回路が構成され、換気の排熱を回収することで省エネルギー化を図った排熱回収モードが実施される。図9は、実施の形態2に係るNo.1の切り替えパターンにおける冷媒の流路を示す図である。図9に示すように、No.1の切り替えパターンでは、排熱回収用熱交換器4が、室外側熱交換器3と、絞り装置5aとの間に直列に接続され、図1の冷媒回路と同様の構成の冷媒回路を形成し、冷媒が循環する。冷房運転時には、圧縮機1から吐出された高温高圧の冷媒が、室外側熱交換器3において室外空気と熱交換を行い、その後、排熱回収用熱交換器4において換気装置10の排気と熱交換を行う。これにより、室外側熱交換器3の熱交換量を増大させずに排気から冷熱を回収して、冷房能力を向上させる、又は、冷房能力を維持しながら、室外側熱交換器3の熱交換量を低減させることができる。また、暖房運転時には、室内側熱交換器6aにおいて凝縮した低温の冷媒が、排熱回収用熱交換器4において換気装置10の排気と熱交換を行い、その後、室外側熱交換器3において室外空気と熱交換を行う。これにより、暖房能力を低下させることなく、排熱から温熱を回収して室外側熱交換器3の熱交換量を低減させる、又は、室外側熱交換器3の熱交換量を維持しながら暖房能力を向上させることが可能となる。したがって、実施の形態1において説明した場合と同様、換気装置10からの排熱を空気調和装置102における冷房運転、暖房運転に有効活用することができる。
<第1霜取モード>
図10は、実施の形態2に係る第1霜取モードの冷媒回路構成図である。図10に示すように、電磁弁7b、7c、及び、7fは、ONとなり、電磁弁7a、7d、及び、7eは、OFFとなって、No.2の切り替えパターンの冷媒回路が構成され、霜取運転において、霜取効果を促進させた第1霜取モードが実施される。図11は、実施の形態2に係るNo.2の切り替えパターンにおける冷媒の流路を示す図である。図11に示すように、No.2の切り替えパターンでは、排熱回収用熱交換器4が圧縮機1と室内側熱交換器6aとの間に直列に接続される。この場合には、流路切替装置2により、冷媒の流れ方向が実線矢印の方向に切替えられ、圧縮機1から吐出された高温・高圧の冷媒を室外側熱交換器3に流入させる。これは、冷房運転持と同様の流れ方向である。室外側熱交換器3から流出した冷媒は、室内機60aに流入し、その後、排熱回収用熱交換器4に流入する。冷媒は、排熱回収用熱交換器4において換気装置10の排気と熱交換した後、圧縮機1に流入し、再び室外側熱交換器3において霜取りを実施する。霜取り運転において、冷媒は、熱交換した熱量を活用し、霜取り運転の効果を促進させることができる。室内機送風機の回転速度を低減させ、排熱回収用熱交換器4が設置されない場合の霜取り能力を維持するのに足りる回転速度に低減させれば、霜取り運転時、冷風が室内機60a、60bから吹き出ることで利用者に与える不快感が低減される。霜取り運転開始前の暖房運転時において、予めNo.2の切り替えパターンとし、排熱回収用熱交換器4に圧縮機1から吐出される高温高圧の冷媒を流入させておいてもよい。これにより、室外側熱交換器3の霜取り運転が促進するように制御される。
<冷媒漏洩防止モード>
図12、及び、図13は、実施の形態2に係る冷媒漏洩防止モードの冷媒回路構成図である。図12に示すように、電磁弁7b、及び、7dは、ONとなり、電磁弁7a、7c、7e、及び、7fは、OFFとなって、No.3の切り替えパターンの冷媒回路が構成される。また、図13に示すように、電磁弁7a、7c、7e、及び、7fが、ONとなり、電磁弁7b、及び、7dが、OFFとなって、No.4の切り替えパターンの冷媒回路が構成される。そして、冷媒の漏洩が発生した場合において、室内への冷媒漏洩量を軽減させる冷媒漏洩防止モードが実施される。図14は、実施の形態2に係るNo.3又はNo.4の切り替えパターンにおける冷媒の流路を示す図である。図14に示すように、No.3又はNo.4の切り替えパターンでは、排熱回収用熱交換器4と室内側熱交換器6aとが冷媒回路から切り離された構成となる。このように、冷媒漏洩が検知された際には、圧縮機1の運転を停止すると共に、No.3、又は、No.4の切り替えパターンとして、排熱回収用熱交換器4と室内側熱交換器6aとが冷媒回路から切り離された構成にする。これにより、室内への冷媒の漏洩量が軽減される。
<第2霜取モード>
図15、及び、図16は、実施の形態2に係る第2霜取モードの冷媒回路構成図である。図15に示すように、電磁弁7a、7c、及び、7dは、ONとなり、電磁弁7b、7e、及び、7fは、OFFとなって、No.5の切り替えパターンの冷媒回路が構成される。また、図16に示すように、電磁弁7b、7e、及び、7fは、ONとなり、電磁弁7a、7c、及び、7dは、OFFとなって、No.6の切り替えパターンの冷媒回路を構成する。No.4、No.5の切り替えパターンの冷媒回路により、霜取り運転中に利用者が感じる冷風感を低減する第2霜取モードが実施される。図17は、実施の形態2に係るNo.5の切り替えパターンにおける冷媒の流路を示す図である。図18は、実施の形態2に係るNo.6の切り替えパターンにおける冷媒の流路を示す図である。図17、及び、図18に示すように、No.5、No.6のいずれの切り替えパターンでは、冷媒を圧縮機1から室外側熱交換器3に流入させ、室内側熱交換器6aを介さず霜取り用絞り装置9と、排熱回収用熱交換器4とに流入させる。これにより、室内側熱交換器6aを介さない冷凍サイクルが形成され、霜取り運転中に室内機60a、60bから冷風が吹出すことを防止することができる。なお、霜取り用絞り装置9は、空気調和装置102が霜取り運転以外の運転を実施する際には、全閉としておけばよい。
図19は、実施の形態2に係る制御装置による切り替えパターンの選択方法を示すフローチャートである。排熱回収用補助回路8の電磁弁7a、7b、7c、7d、7e、及び、7fの切り替えパターンは、制御装置により選択される。制御装置による制御は、空気調和装置102が運転している間、定期的、且つ、連続的に実施される。図19に示すように、制御装置は、ステップS1において、冷媒漏洩の有無を判断し、漏洩があると判断すると、ステップS2に移行し、No.3、又はNo.4の切り替えパターンを選択する。制御装置は、ステップS1において、冷媒漏洩がないと判断すると、ステップS3に移行する。ステップS3において、霜取り運転中か否かを判断し、霜取り運転中であると判断すると、ステップS4に移行し、霜取り運転中ではないと判断すると、ステップS5に移行する。そして、制御装置は、ステップS5において、パターンNo.2、No.5、又は、No.6を選択し、ステップS5において、パターンNo.1を選択する。これにより、空気調和装置102の動作内容に応じて冷媒が流通する経路を変更することができる。
以上説明した、実施の形態2に係る空気調和装置102においては、排熱回収用熱交換器4に設けられた電磁弁7a、7b、7c、7d、7e、及び、7fのON、OFFにより冷媒の流路を切り替えて運転内容を変更することができる。
また、実施の形態2に係る空気調和装置102においては、排熱回収用熱交換器4と直列に接続された霜取り用絞り装置9を備えているため、霜取り運転モードにおいて、室内側熱交換器6a、6bを介さずに霜取運転を実施することができる。
また、実施の形態2に係る空気調和装置102においては、室外側熱交換器3と、絞り装置5a、5bとの間に排熱回収用熱交換器4を接続し、排熱を冷房運転、暖房運転に活用する排熱回収モードが実行されるため、排熱を有効活用できる。
また、実施の形態2に係る空気調和装置102においては、冷媒漏洩が検出されると、圧縮機1の運転を停止させると共に、電磁弁7a、7b、7c、7d、7e、及び、7fのON、OFFを切り替える。そして、圧縮機1及び室外側熱交換器3に冷媒を循環させ、室内側熱交換器6a、6bへの冷媒の循環を停止させた、冷媒漏洩防止モードが実行される。これにより、排熱回収用熱交換器4と室内側熱交換器6aとが冷媒回路から切り離され、冷媒の漏洩量を軽減することができる。
また、実施の形態2に係る空気調和装置102においては、電磁弁7a、7b、7c、7d、7e、及び、7fのON、OFFを切り替え、圧縮機1、室外側熱交換器3、排熱回収用熱交換器4、及び、室内側熱交換器6a、6bに冷媒を循環させる。これにより、第1霜取りモードが実行される霜取運転において、室外側熱交換器3の霜取効果を促進させることができる。
また、実施の形態2に係る空気調和装置102においては、電磁弁7a、7b、7c、7d、7e、及び、7fのON、OFFを切り替え、圧縮機1、室外側熱交換器3、及び、排熱回収用熱交換器4に冷媒を循環させる。これにより、霜取り運転において、室内機60a、60bから冷風が吹出すことが防止された、第2霜取りモードが実行される。
また、実施の形態2に係る空気調和装置102においては、排熱回収モードと、冷媒漏洩防止モードと、第1霜取りモードと、第2霜取りモードとのいずれかを選択し、実行させることができる。これにより、実施の形態1の効果に加え、冷媒漏洩時の冷媒漏洩量を抑制する、又は、霜取運転時の冷風感を低減することが可能となる。
実施の形態3.
実施の形態3に係る空気調和装置103は、実施の形態2で説明した、複数の電磁弁7a〜7fから構成される切替装置に代えて、切替装置として回転式流路開閉弁80を備えた冷媒回路である点で実施の形態1、2と異なる。本実施の形態に係る空気調和装置103においては、室外機30と、室内機60aとの間に回転式流路開閉弁80が配置されている。回転式流路開閉弁80は、実施の形態2において説明した排熱回収用補助回路8と同様、空気調和装置103において、排熱回収モード、第1霜取モード、冷媒漏洩防止モード、第2霜取モードを実施する冷媒回路を構築する切替装置である。
<回転式流路開閉弁80の構成>
図20は、実施の形態3に係る空気調和装置103における回転式流路開閉弁80の配置を示す模式図である。図20に示すように、回転式流路開閉弁80は、弁体外周部80aと、弁体外周部80aの内部に収容された第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82とにより構成されている。回転式流路開閉弁80は、絞り装置5aと、流路切替装置2と、室外側熱交換器3と、室内側熱交換器6aとにそれぞれ接続される冷媒配管が接続されている。また、回転式流路開閉弁80には、排熱回収用熱交換器4を接続する冷媒配管、及び、バイパス回路84を形成する冷媒配管も接続されている。回転式流路開閉弁80には、モータ83などの電動機が搭載されており、モータ83の駆動により回転式流路開閉弁80の弁体が回動する。
弁体外周部80aには、弁体外周部80aを貫通する複数の接続開口81a、81b、81c、81d、及び、接続開口82a、82b、82c、82dが形成されている。接続開口81a〜81d、及び、接続開口82a〜82dは、冷媒回路を構成する冷媒配管が接続されており、接続開口81a〜81d、接続開口82a〜82dを介して、弁体外周部80aに冷媒が流出入する。なお、接続開口は、本発明の第2開口部の一例である。
接続開口81a〜81dは、弁体外周部80aの同一円周上に一列、等間隔に配置されている。接続開口82a〜82dは、接続開口81a〜81dを軸方向の位置において、弁体外周部80aの同一円周上に一列、等間隔に配置されている。接続開口81bは、室内機60aの絞り装置5aに接続される冷媒配管に接続し、接続開口81dは、室外機30の流路切替装置2に接続される冷媒配管に接続している。接続開口82bは、室内機60aの室内側熱交換器6aに接続される冷媒配管に接続し、接続開口82dは、室外機30の室外側熱交換器3に接続される冷媒配管に接続している。接続開口81aと接続開口82aとは、排熱回収用熱交換器4が接続された回路を構成する冷媒配管に接続している。接続開口81cと接続開口82cとは、バイパス回路84を構成する冷媒配管に接続している。接続開口81aと接続開口82aとを接続する回路には、排熱回収用熱交換器4と共に、不図示の霜取り用絞り装置が直列に接続されていてもよい。
<第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82の構成>
図21は、実施の形態3に係る弁体外周部80aに収容される第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82をそれぞれ軸方向に見たときの模式図である。図21に示すように、弁体外周部80aに収容される第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82は、同一の円形断面の円筒形状を有する。第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82には、弁体外周部80aの接続開口81a〜81d、及び、接続開口82a〜82dを流通した冷媒が、外周空間801、及び、外周空間802を介して流出入し、内部を流通する。外周空間801は、第1円筒弁体81と弁体外周部80aとの間に形成され、接続開口81a〜81dが開口している。外周空間802は、第2円筒弁体82と弁体外周部80aとの間に形成され、接続開口82a〜82dが開口している。第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82の外周面と弁体外周部80aの内面との間は、弁体外周部80aの内面方向に突出する壁板80bにより仕切られ、外周空間801及び外周空間802が形成されている。壁板80bは、端部が弁体外周部80aの内面に摺動可能に当接している。外周空間801及び外周空間802は、第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82の外周面から弁体外周部80aの内面方向に突出する複数の仕切板85により周方向に分割されている。第1円筒弁体81の内部には、管路811、812、813が形成され、第2円筒弁体82の内部には、管路821、822、823が形成されており、管路811、812、813、及び、管路821、822、823以外が領域Fとなっている。
図22は、実施の形態3に係る第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82の周囲の構成を説明する模式図である。図22に示すように、第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82の外周面810、820に形成された外周空間801及び外周空間802は、複数の仕切板85により周方向にi=16分割されており、複数の空間部81(i)、82(i)が形成されている。以下の説明において、それぞれの空間部81(i)、82(i)を、反時計回りに空間部81(1)〜81(16)、82(1)〜82(16)とする。空間部81(i)、82(i)のうちの一部は、外周面810、820が開口し、空間部81(i)、82(i)の外周面810、820の開口を介して第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82の内部に冷媒を流出入させる。空間部81(i)、82(i)のうち、空間部81(10)、81(14)、82(10)、82(14)は、外周面810、820が閉塞されており、冷媒を流通させない。なお、外周面810、820の開口は、本発明の第1開口部の一例である。
管路811、812、813、及び、管路821、822、823は、両端が外周面810、820の開口に接続されており、冷媒が所定の経路で第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82内部を流通するように流路を規定する。管路811、812、813は、一端が接続する空間部81(i)から流入した冷媒を、他端が接続する空間部81(i)、82(i)に向けてのみ流通させることで冷媒の流路を規定する。具体的には、管路811は、空間部81(16)と、空間部81(4)とに接続する。管路812は、空間部81(2)と、空間部81(6)とに接続する。また、管路813は、空間部81(7)〜81(9)と、空間部81(11)〜81(13)とに接続する。管路821、822、823の両端も同様に、一端が接続する空間部82(i)から流入した冷媒を、他端が接続する空間部82(i)に向けてのみ流通させる。具体的には、管路821は、空間部82(12)と、空間部82(16)とに接続し、管路822は、空間部82(2)と、空間部82(6)とに接続し、管路823は、空間部82(3)〜82(5)と、空間部82(7)〜82(9)とに接続する。なお、管路813及び管路823に接続するそれぞれの空間部81(i)、82(i)のうち、隣接する空間部81(i)、82(i)は、間に仕切板85が設けられていない。
第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82は、同軸上に配置され、内部が連通するように接合され、弁体外周部80aに収容されている。第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82の外周面と、弁体外周部80aの内周面との間を外周空間801及び外周空間802に仕切る壁板80bは、第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82との接合部分に設けられている。壁板80bの外周端は、複数の仕切板85と同様、弁体外周部80aの内面に摺動可能に当接している。第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82の内部が連通することで、管路811、812、813、及び、管路821、822、823以外の領域Fは、冷媒の流路が規制されず、自由に流通することができる領域となる。領域Fに接続する空間部81(i)、82(i)は、流通する冷媒が特定の空間部81(i)、82(i)に向けて流通することがなく、領域Fに接続されたその他のいずれの空間部81(i)、82(i)に向けても流通することができる。具体的には、空間部81(1)、81(3)、81(5)、81(15)、及び、空間部82(1)、82(11)、82(13)、82(15)の外周面810、820が冷媒の流路が規制されない領域Fに接続する。例えば、空間部81(1)の外周面810、820の開口から流入した冷媒が、空間部82(15)から流出することができる。
図23は、実施の形態3に係る第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82が弁体外周部80aに収容された状態を示す模式図である。図23に示すように、弁体外周部80aには、第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82が収容され、接続開口81a〜81d、及び、接続開口82a〜82dのそれぞれに冷媒配管が接続される。弁体外周部80aの接続開口81a〜81d、及び、接続開口82a〜82dと、第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82の空間部81(i)、82(i)とが一致することで、回転式流路開閉弁80に流入した冷媒の流路が形成される。弁体外周部80aの内部で第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82が回動すると、弁体外周部80aと、第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82との相対的な位置関係が変化する。第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82が回動されることで、接続開口81a〜81d、及び、接続開口82a〜82dに一致する空間部81(i)、82(i)が変更され、冷媒の流路が切り替えられる。
<冷媒の流通経路>
冷媒は、回転式流路開閉弁80の弁体外周部80aに形成された接続開口81a〜81d、及び、接続開口82a〜82dから流入し、接続開口81a〜81d、及び、接続開口82a〜82dに一致する空間部81(i)、82(i)に流入する。そして、空間部81(i)、82(i)の開口を通過して、第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82の内部に流入する。冷媒は、第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82の管路811、812、813、及び、管路821、822、823又は領域Fを流通し、空間部81(i)、82(i)の開口から流出する。冷媒は、通過した空間部81(i)、82(i)と一致する弁体外周部80aの接続開口81a〜81d、及び、接続開口82a〜82dのいずれかから、接続開口81a〜81d、及び、接続開口82a〜82dに接続された冷媒配管を流通する。
<回転式流路開閉弁80の動作>
図24は、実施の形態3に係る回転式流路開閉弁80が冷媒回路に組み込まれた状態の冷媒回路構成図である。図24に示すように、回転式流路開閉弁80は、接続開口81a〜81d、及び、接続開口82a〜82dにおいて、室内機60aの絞り装置5a及び室内側熱交換器6a、室外機30の流路切替装置2及び室外側熱交換器3のそれぞれに接続されている。回転式流路開閉弁80は、制御装置により空気調和装置103の動作内容に応じて回転角度が制御され、冷媒の経路を変更させて所望の動作内容を実現できる冷媒回路を構成する。回転式流路開閉弁80のモータ83を駆動すると、弁体外周部80aの内部の第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82が、弁体外周部80aに対して所定の回動角度n×θで回動する。
図25、及び、図26は、実施の形態3に係る回動角度θにおける第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82を示す模式図である。なお、回動角度θは、接続開口81aと空間部81(16)とが一致する回動角度=θを基準位置とした場合、第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82を時計回りに回動させたときの基準位置からの回動角度である。図25、及び、図26に示すように、所定の回動角度n×θは、それぞれの空間部81(i)、82(i)を画定する2つの壁面の角度θで表される。つまり、θ=360°/iの倍数である。第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82を所定の回動角度θで回動させることで、冷媒が循環する経路が空間部の数のパターンで構成される。本実施の形態においては、空間部81(i)、82(i)は、第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82の外周を壁面によりi=16分割されて画定される。従って、角度θ=360°/16=22.5°であり、冷媒の循環する経路のパターンは16通り得られる。
回転式流路開閉弁80は、第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82を所定の回動角度n×θで回動させ、弁体外周部80aと第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82との相対的な位置を変更させる。これにより、接続開口81a〜81d、及び、接続開口82a〜82dに一致する空間部81(i)、82(i)が変更されて冷媒が循環する経路が切り替えられる。そして、接続開口81a〜81d、及び、接続開口82a〜82dと空間部81(i)、82(i)とが連通して冷媒が流通する。
<冷媒の動作>
回転式流路開閉弁80の接続開口81a〜81dに到達した冷媒は、接続開口81a〜81dから接続開口81a〜81dに一致する空間部81(i)の開口を経て、第1円筒弁体81、第2円筒弁体82に流入する。接続開口82a〜82dに到達した冷媒は、接続開口82a〜82dから、接続開口82a〜82dに一致する空間部82(i)の開口を経て、第1円筒弁体81、第2円筒弁体82に流入する。接続開口81a〜81d、及び、接続開口82a〜82dから流入した冷媒は、弁体外周部80aの内部を流通する。そして、空間部81(i)、82(i)の開口を経て、空間部81(i)、82(i)に一致する他の接続開口81a〜81d、及び、接続開口82a〜82dのいずれかから流出する。
<空気調和装置103の動作>
空気調和装置103は、排熱回収モード、第1霜取モード、冷媒漏洩防止モード、又は、第2霜取モードを実施するため、それぞれの動作内容に応じて回転式流路開閉弁80の回動角度を制御し、冷媒の循環する経路を切り替える。空気調和装置103は、動作内容に、排熱回収用補助回路8が接続されない従来モードを実施する冷媒回路も含むことができる。
表2は、回転式流路開閉弁80の回動角度、接続開口81a〜81d、接続開口82a〜82d、及び、それぞれの接続開口に一致する空間部81(i)、82(i)の対応関係を示す表である。なお、表2において、空間部81(i)=81(1)〜81(16)、及び、空間部82(i)=82(1)〜82(16)をi=1〜16として示している。i=0〜9、11〜13、及び、15〜16は、外周面810、820が開口し、i=10及び14は、外周面810、820が閉塞された空間部81(i)、82(i)である。
Figure 2017187504
表2に示すように、回転式流路開閉弁80は、所定の回動角度n×θで回動されると、回動角度に応じてそれぞれの接続開口81a〜81d、接続開口82a〜82dに一致する空間部81(i)、82(i)が切り替わる。そして、接続開口81a〜81d、及び、接続開口82a〜82dのそれぞれの接続相手が変更され、排熱回収モード、第1霜取モード、冷媒漏洩防止モード、又は、第2霜取モードを実施する冷媒回路が構成される。具体的には、回動角度が90°又は270°とすることで、排熱回収モードの冷媒回路が構成される。0°、157.5°、180°又は202.5°とすることで、第1霜取りモードの冷媒回路が構成され、112.5°、247.5°、292.5°又は315°とすることで冷媒漏洩防止モードの冷媒回路が構成される。45°又は67.5°とすることで第2霜取りモードの冷媒回路が構成される。なお、回動角度が22.5°又は337.5°とすると、従来の排熱回収用熱交換器4が用いられていない回路が構成される。回動角度が135°、225°であると、接続開口81d、82dが、空間部81(10)又は空間部81(14)、空間部82(10)又は空間部82(14)に一致する。この場合は、室外側熱交換器3及び流路切替装置2を含まない回路となり、冷媒回路が成立せず、空気調和装置103が機能しない。回転式流路開閉弁80は、n=1〜3、13〜16であると、回動角度が0°〜45°及び270°〜337.5°となり、全てのパターンの冷媒回路がほぼ連続的に出現し、間に成立しない冷媒回路が介在することがない。
<排熱回収モード>
図27は、実施の形態3に係る排熱回収モード時の冷媒回路構成図の一部である。図27に示すように、排熱回収モードでは、回転式流路開閉弁80が、例えば、回動角度n×θ=270°で回動される。ここで、表2を参照すると、回動角度n×θ=270°においては、接続開口81a〜81dが空間部81(12)、空間部81(8)、空間部81(4)、空間部81(16)に連通する。また接続開口82a〜82dが空間部82(12)、空間部82(8)、空間部82(4)、空間部82(16)に連通する。
冷媒回路は、第1円筒弁体81により接続開口81aと接続開口81bと、及び接続開口81dと接続開口81cとが接続され、第2円筒弁体82により接続開口82aと接続開口82dと、及び接続開口82bと接続開口82cとが接続されて構成される。つまり、接続開口81aと接続開口81bとが、空間部81(12)から空間部81(8)への流路を規定する管路813により接続される。また、接続開口81dと接続開口81cとが、空間部81(16)から空間部81(4)への流路を規定する管路811により接続される。接続開口82aと接続開口82dとが、空間部82(12)から空間部82(16)への流路を規定する管路823により接続され、接続開口82cと接続開口82bとが、空間部82(4)から空間部82(8)への流路を規定する管路823により接続される。これにより、流路切替装置2とバイパス回路84と室内側熱交換器6aとが接続され、絞り装置5aと排熱回収用熱交換器4が接続され、排熱回収用熱交換器4と室外側熱交換器3とが接続されて、排熱回収モードの冷媒回路が構成される。
冷房運転時には、圧縮機1から吐出された高温高圧の冷媒が、室外側熱交換器3において室外空気と熱交換を行い、その後、排熱回収用熱交換器4において換気装置10の排気と熱交換を行う。また、暖房運転時には、室内側熱交換器6aにおいて凝縮した低温の冷媒が、排熱回収用熱交換器4において換気装置10の排気と熱交換を行い、その後、室外側熱交換器3において室外空気と熱交換を行う。
上記において、回動角度n×θ=270°について説明しているが、回動角度n×θ=90°としても同様の冷媒回路が構成される。
<第1霜取モード>
図28は、実施の形態3に係る第1霜取モード時の冷媒回路構成図の一部である。図28に示すように、第1霜取モードでは、回転式流路開閉弁80が、例えば、回動角度n×θ=0°で回動される。なお、回動角度n×θ=0°は、基準位置の回動角度である。ここで、表2を参照すると、回動角度n×θ=0°においては、接続開口81a〜81dが空間部81(16)、空間部81(12)、空間部81(8)、空間部81(4)に連通する。また、接続開口82a〜82dは、空間部82(16)、空間部82(12)、空間部82(8)、空間部82(4)に連通する。
冷媒回路は、第1円筒弁体81により接続開口81aと接続開口81dと、及び接続開口81bと接続開口81cとが接続され、第2円筒弁体82により接続開口82aと接続開口82bと、及び接続開口82cと接続開口82dとが接続されて構成される。つまり、接続開口81aと接続開口81dとが、空間部81(16)から空間部81(4)への流路を規定する管路811により接続される。そして、接続開口81bと接続開口81cとが、空間部81(12)から空間部81(8)への流路を規定する管路813により接続される。また、接続開口82aと接続開口82bとが、空間部81(16)から空間部81(12)への流路を規定する管路821により接続される。そして、接続開口82cと接続開口82dとが、空間部82(8)から空間部82(4)へ流路を規定する管路823により接続される。これにより、流路切替装置2と、排熱回収用熱交換器4とが接続され、絞り装置5aとバイパス回路84とが接続される。また、排熱回収用熱交換器4と室内側熱交換器6aとが接続され、室外側熱交換器3とバイパス回路84とが接続されて第1霜取りモードの冷媒回路が構成される。
室外側熱交換器3から流出した冷媒は、室内機60aに流入し、その後、排熱回収用熱交換器4に流入する。冷媒は、排熱回収用熱交換器4において換気装置10の排気と熱交換した後、圧縮機1に流入し、再び室外側熱交換器3において霜取りを実施する。
上記において、回動角度n×θ=0°について説明しているが、回動角度n×θ=157.5°、180°又は202.5°としても同様の冷媒回路が構成される。
<冷媒漏洩防止モード>
図29は、実施の形態3に係る冷媒漏洩防止モード時の冷媒回路構成図の一部である。図29に示すように、冷媒漏洩防止モードでは、回転式流路開閉弁80が、例えば、回動角度n×θ=315°で回動される。ここで、表2を参照すると、回動角度n×θ=315°においては、接続開口81a〜81dが空間部81(14)、空間部81(10)、空間部81(6)、空間部81(2)に連通する。また、接続開口82a〜81dは、空間部82(14)、空間部82(10)、空間部82(6)、空間部82(2)に連通する。
冷媒回路は、第1円筒弁体81により接続開口81cと接続開口81dとが接続され、第2円筒弁体82により接続開口82cと接続開口82dとが接続される。つまり、接続開口81cと接続開口81dとが、空間部81(6)から空間部81(2)への流路を規定する管路812により接続される。また、接続開口82cと接続開口82dとが、空間部82(6)から空間部82(2)への流路を規定する管路822により接続される。一方、接続開口81aと接続開口81bと、及び、接続開口82aと接続開口82bとは、閉塞された空間部81(14)、空間部81(10)、及び、空間部82(14)、空間部82(10)に連通し流路が形成されない。これにより、排熱回収用熱交換器4と室内側熱交換器6aとが冷媒回路から切り離されて冷媒漏洩防止モードの冷媒回路が構成される。冷媒漏洩が検知された際には、圧縮機1の運転を停止すると共に、排熱回収用熱交換器4と室内側熱交換器6aとが冷媒回路から切り離される。なお、このモードは圧縮機1の運転に伴い、いわゆる三角運転による霜取りモードとして活用することもできる。
上記において、回動角度n×θ=315°について説明しているが、回動角度n×θ=112.5°、247.5°、又は292.5°としても同様の冷媒回路が構成される。この場合には、空間部81(i)、82(i)の外周面810、820により冷媒回路が閉塞される冷媒回路は構成されず、圧力の大小関係により冷媒の流路が規制されることになる。
<第2霜取モード>
図30は、実施の形態3に係る第2霜取モード時の冷媒回路構成図の一部である。図30に示すように、第2霜取モードでは、回転式流路開閉弁80が、例えば、回動角度n×θ=45°で回動される。ここで、表2を参照すると、回動角度n×θ=45°においては、接続開口81a〜81dが空間部81(2)、空間部81(14)、空間部81(10)、空間部81(6)に連通する。また、接続開口82a〜82dが空間部82(2)、空間部82(14)、空間部82(10)、空間部82(6)に連通する。
冷媒回路は、第1円筒弁体81の接続開口81aと接続開口81dとが接続され、第2円筒弁体82の接続開口82aと接続開口82dとが接続される。つまり、接続開口81aと接続開口81dとが空間部81(2)から空間部81(6)への流路を規定する管路812により接続され、接続開口82aと接続開口82dとが空間部82(2)から空間部82(6)への流路を規定する管路822により接続される。一方、接続開口81bと接続開口81cと、及び、接続開口82bと接続開口82cとは閉塞された空間部81(14)、空間部81(10)、及び、空間部82(14)、空間部82(10)に連通し流路が形成されない。これにより、流路切替装置2と排熱回収用熱交換器4と室外側熱交換器3とが接続されて第2霜取りモードの冷媒回路が構成される。
上記において、回動角度n×θ=45°について説明しているが、回動角度n×θ=67.5°としても同様の冷媒回路が構成される。この場合には、空間部81(i)、82(i)の外周面810、820により冷媒回路が閉塞される冷媒回路は構成されず、圧力の大小関係により冷媒の流路が規制される。
<従来モード>
図31は、実施の形態3に係る従来モード時の冷媒回路構成図の一部である。図31に示すように、回転式流路開閉弁80が、例えば、回動角度n×θ=22.5°で回動されると、従来モードの冷媒回路が構成される。ここで、表2を参照すると、回動角度n×θ=22.5°においては、接続開口81a〜81dが空間部81(1)、空間部81(13)、空間部81(9)、空間部81(5)に連通する。また、接続開口82a〜82dは、空間部82(1)、空間部82(13)、空間部82(9)、空間部82(5)に連通する。
冷媒回路は、第1円筒弁体81により接続開口81bと接続開口81cとが接続され、第2円筒弁体82により接続開口82aと接続開口82dとが接続される。つまり、接続開口81bと接続開口81cとが、空間部81(13)から空間部81(9)への流路を規定する管路813により接続される。また、接続開口82cと接続開口82dとが、空間部82(9)から空間部82(10)への流路を規定する管路822により接続される。一方、接続開口81aと接続開口81dと、及び、接続開口82aと接続開口82bとは、空間部81(1)、空間部81(5)、及び、空間部82(1)、空間部82(13)に接続する。空間部81(1)、空間部81(5)、及び、空間部82(1)、空間部82(13)は、第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82の内部において流路が規定されていない領域Fに接続しており、圧力の大小関係により冷媒の流路が規制される。これにより、室外側熱交換器3と、流路切替装置2と、絞り装置5aと、室内側熱交換器6aとが接続されて従来の冷媒回路が構成される。
上記において、回動角度n×θ=22.5°について説明しているが、回動角度n×θ=337.5°としても同様の冷媒回路が構成される。この場合にも、空間部81(15)、空間部81(3)、及び、空間部82(15)、空間部82(11)は、第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82の内部において流路が規定されていない領域Fに接続し、圧力の大小関係により冷媒の流路が規制される。
なお、本実施の形態においては、弁体外周部80aは、第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82を収容した例について説明しているが、2つの円筒弁体ではなく、円筒弁体を複数収容していてもよく、円筒弁体の数は限定されない。また、それぞれの円筒弁体の内部に形成される管路の経路、領域Fの構成、及び、接続開口の数、位置なども限定されない。更に、弁体外周部80aと、第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82との間の外周空間801及び外周空間802がi=16分割された例を説明しているが、分割数は限定されず、外周面810、820が閉塞された空間部の数も限定されない。円筒弁体の数、管路が辿る経路、領域Fの構成、接続開口の数及び位置、空間の分割数、を適宜変更することで、冷媒が流通する経路が決定され、所望の経路を実現することができる。
以上説明した、実施の形態3に係る空気調和装置103においては、室外機30と、室内機60aとの間に、回転により冷媒の流路を切り替える回転式流路開閉弁80が配置されている。回転式流路開閉弁80は、同軸上に配置された第1円筒弁体81及び第2円筒弁体82により構成され、第1円筒弁体81と第2円筒弁体82とが、排熱回収用熱交換器4、及び、バイパス回路84により連結されている。このため、第1円筒弁体81と第2円筒弁体82との回転角度を調整する電動機を1台設ければよく、所定の回転角度に停止させているため、消費電力がない。また、所定の回転角度を中間位置とすることで開閉状態を微調整し、流量を増減させる絞り機能を付加することもできる。更に、切り替え時において、圧力変動が徐々に発生するため、冷媒音の発生や液冷媒の急膨張を防止することができる。
1 圧縮機、2 流路切替装置、3 室外側熱交換器、4 排熱回収用熱交換器、5a、5b 絞り装置、6a、6b 室内側熱交換器、7、7a、7b、7c、7d、7e、7f 電磁弁、7a 電磁弁、7b 電磁弁、7c 電磁弁、7d 電磁弁、7e 電磁弁、7f 電磁弁、8 排熱回収用補助回路、9 霜取り用絞り装置、10 換気装置、11 全熱交換器、12 給気送風機、13 排気送風機、14 給気風路、15 排気風路、30 室外機、44 バイパス回路、60a、60b 室内機、80 回転式流路開閉弁、80a 弁体外周部、80b 壁板、81 第1円筒弁体、81(1)〜81(16)、82(1)〜82(16) 空間部、81a、81b、81c、81d、82a、82b、82c、82d 接続開口、82 第2円筒弁体、83 モータ、84 バイパス回路、85 仕切板、100、102、103 空気調和装置、801、802 外周空間、810 外周面、811、812、813、821、822、823 管路。
本発明に係る空気調和装置は、圧縮機と、流路切替装置と、室内側熱交換器と、絞り装置と、室外側熱交換器と、を管路で接続した冷媒回路を有し、前記冷媒回路は、前記室外側熱交換器と、前記絞り装置との間に配置され、室内空気の排気と熱交換する排熱回収用熱交換器を備え、前記排熱回収用熱交換器をバイパスするバイパス回路が設けられ、前記バイパス回路に電磁弁が設けられ、前記流路切替装置は、冷房運転時に、前記室内側熱交換器を蒸発器として機能させ、前記室外側熱交換器を凝縮器として機能させるように流路を切り替え、暖房運転時に、前記室内側熱交換器を凝縮器として機能させ、前記室外側熱交換器を蒸発器として機能させるように流路を切り替え、霜取り運転時に、前記室内側熱交換器を蒸発器として機能させ、前記室外側熱交換器を凝縮器として機能させるように流路を切り替え、前記電磁弁は、前記冷房運転時に閉となり、前記暖房運転時に閉となり、前記霜取り運転時に開となる

Claims (13)

  1. 圧縮機と、室内側熱交換器と、絞り装置と、室外側熱交換器と、を管路で接続した冷媒回路を有し、
    前記冷媒回路は、前記室外側熱交換器と、前記絞り装置との間に配置され、室内空気の排気と熱交換する排熱回収用熱交換器を備えた
    空気調和装置。
  2. 前記排熱回収用熱交換器をバイパスするバイパス回路が設けられ、
    前記バイパス回路に電磁弁が設けられた
    請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 圧縮機と、室内側熱交換器と、絞り装置と、室外側熱交換器と、を配管で接続した冷媒回路と、
    前記圧縮機及び前記室内側熱交換器と、前記絞り装置及び前記室外側熱交換器との間に配置された排熱回収用補助回路と、を備え、
    前記排熱回収用補助回路は、排熱回収用熱交換器と、冷媒の流路を切り替える切替装置とを備えた
    空気調和装置。
  4. 前記排熱回収用補助回路は、
    前記排熱回収用熱交換器と直列に接続された霜取り用絞り装置を備えている、
    請求項3に記載の空気調和装置。
  5. 制御装置を有し、
    前記制御装置は、
    前記切替装置を、前記室外側熱交換器と、前記絞り装置との間に前記排熱回収用熱交換器が接続された前記排熱回収用補助回路を構成するように切り替える、排熱回収モードを実行させる
    請求項3又は4に記載の空気調和装置。
  6. 制御装置を有し、
    前記制御装置は、
    冷媒漏洩が検出されると、
    前記圧縮機の運転を停止させ、
    前記切替装置を、前記圧縮機、及び、前記室外側熱交換器に冷媒を循環させ、前記室内側熱交換器への冷媒の循環を停止させるように切り替える、冷媒漏洩防止モードを実行させる
    請求項3又は4に記載の空気調和装置。
  7. 制御装置を有し、
    前記制御装置は、
    前記切替装置を、前記圧縮機、前記室外側熱交換器、前記排熱回収用熱交換器、及び、前記室内側熱交換器に冷媒を循環させるように切り替える、第1霜取りモードを実行させる
    請求項3又は4に記載の空気調和装置。
  8. 制御装置を有し、
    前記制御装置は、
    前記切替装置を、前記圧縮機、前記室外側熱交換器、及び、前記排熱回収用熱交換器に冷媒を循環させるように切り替える、第2霜取りモードを実行させる
    請求項3又は4に記載の空気調和装置。
  9. 制御装置を有し、
    前記制御装置は、
    前記切替装置を、前記室外側熱交換器、前記排熱回収用熱交換器、及び、前記絞り装置に冷媒を循環させるように切り替える、排熱回収モードと、
    前記切替装置を、前記圧縮機、及び、前記室外側熱交換器に冷媒を循環させるように切り替える、冷媒漏洩防止モードと、
    前記切替装置を、前記圧縮機、前記室外側熱交換器、前記排熱回収用熱交換器、及び、前記室内側熱交換器に冷媒を循環させるように切り替える、第1霜取りモードと、
    前記切替装置を、前記圧縮機、前記室外側熱交換器、及び、前記排熱回収用熱交換器に冷媒を循環させるように切り替える、第2霜取りモードと、のいずれかを選択する
    請求項3又は4に記載の空気調和装置。
  10. 前記切替装置は、複数の電磁弁で構成されている、
    請求項3〜9のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  11. 前記切替装置は、弁体の回転により冷媒の流路を切り替える回転式流路開閉弁で構成されている、
    請求項3〜9のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  12. 前記回転式流路開閉弁は、
    複数の第1開口部を有し、内部を冷媒が流通する円筒形状の円筒弁体と、
    前記円筒弁体の内部に形成され、両端が前記第1開口部に接続された複数の管路と、
    前記円筒弁体を同軸上に収容する円筒形状の弁体外周部と、
    前記弁体外周部に形成され、冷媒回路に接続されて冷媒が流通する複数の第2開口部と、
    前記円筒弁体の外周面と、前記弁体外周部の内周面との間に形成され、複数の仕切板により分割された複数の空間部と、
    を備え、
    前記円筒弁体は、
    前記弁体外周部に対して回動することで、前記第1開口部と、前記第2開口部とが連通するように構成されている、
    請求項3〜10のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  13. 前記室内側熱交換器、及び、前記絞り装置は、前記排熱回収用熱交換器に対し直列に接続されている、
    請求項1〜12のいずれか一項に記載の空気調和装置。
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