JPWO2017171059A1 - 昇華型熱転写シート、昇華型熱転写シートと被転写体との組合せ - Google Patents
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Abstract
基材と、当該基材の一方の面上に設けられたイエロー色材層、マゼンタ色材層およびシアン色材層と、を含む昇華型熱転写シートにおいて、前記イエロー色材層およびマゼンタ色材層それぞれに、モル吸光係数が50000以上であって分子量が650以下の高ε昇華性染料を所定量含有せしめ、前記シアン色材層に、モル吸光係数が20000以上であって分子量が420以下の高ε昇華性染料を所定量含有せしめる。
Description
基材1は、ある程度の耐熱性と強度を有するものであれば特に限定されることはなく、従来公知の材料を適宜選択して用いることができる。このような基材1として、例えば、0.5μm以上50μm以下、好ましくは1μm以上10μm以下程度の厚さのポリエチレンテレフタレートフィルム、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリフェニレンサルフィドフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリサルホンフィルム、アラミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、セロハン、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ナイロンフィルム、ポリイミドフィルム、アイオノマーフィルム等が挙げられる。更に、これらの材料はそれぞれ単独でも使用できるが、他の材料と組み合わせた積層体として使用してもよい。
図1に示すように基材1上にはイエロー色材層2Yが設けられており、当該イエロー色材層2Yには少なくとも、モル吸光係数が50000以上であって分子量が650以下の昇華性染料Yと、バインダー樹脂Yと、が含有されている。なお、以下の説明においては、「モル吸光係数が50000以上であって分子量が650以下の昇華性染料Y」をこれ以外の昇華性染料と区別するために、「高ε昇華性染料Y」と呼ぶ場合がある。本実施形態にかかる昇華型熱転写シートにあっては、前記所定の高ε昇華性染料Yを所定量含有していることにより、被転写物への染料の移行量を低量に抑えつつ濃度を高くすることが可能となり、よって高濃度化の要請に応えつつ、画像上に形成される保護層の密着性を充分に担保することが可能となる。
イエロー色材層2Yに含有される、いわゆる高ε昇華性染料Yとしては、モル吸光係数が50000以上であって分子量が650以下の昇華性染料であれば特に限定されることはないが、具体的には、下記一般式(1)で示されるスチリル系昇華性染料、下記一般式(2)で示されるキノフタロン系昇華性染料、下記一般式(3)で示されるピラゾロンメチン系昇華性染料、などから適宜選択することができ、特に下記一般式(2)または下記一般式(3)であることが好ましい。
ここで、本実施形態にかかる昇華型熱転写シート10におけるイエロー色材層2Yには、イエロー昇華性染料として、上記高ε昇華性染料Y以外の昇華性染料が含まれていてもよい。例えば、公知のイエロー昇華性染料であるジアリールメタン系染料;トリアリールメタン系染料;チアゾール系染料;メロシアニン系染料等のメチン系染料;インドアニリン系染料;アセトフェノンアゾメチン、ピラゾロアゾメチン、イミダゾルアゾメチン、イミダゾアゾメチン、ピリドンアゾメチンに代表されるアゾメチン系染料;キサンテン系染料;オキサジン系染料;ジシアノスチレン、トリシアノスチレンに代表されるシアノスチレン系染料;チアジン系染料;アジン系染料;アクリジン系染料;ベンゼンアゾ系染料;ピリドンアゾ、チオフェンアゾ、イソチアゾールアゾ、ピロールアゾ、ピラールアゾ、イミダゾールアゾ、チアジアゾールアゾ、トリアゾールアゾ等のアゾ系染料;スピロピラン系染料;インドリノスピロピラン系染料;フルオラン系染料;ローダミンラクタム系染料;ナフトキノン系染料;アントラキノン系染料、等を用いてもよい。
本実施形態にかかる昇華型熱転写シート10におけるイエロー色材層2Yには、上述のような各種昇華性染料を担持するためのバインダー樹脂Yが含まれている。このバインダー樹脂Yは特に限定されることはなく、ある程度の耐熱性を有し、昇華性染料と適度の親和性があるものを使用することができる。このようなバインダー樹脂としては、例えば、ニトロセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、酪酸セルロース等のセルロース系樹脂;ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹脂;ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリル樹脂;ポリウレタン系樹脂;ポリアミド系樹脂;ポリエステル系樹脂;等を挙げることができる。また、耐熱性をさらに高めるために、イソシアネート硬化剤、チタンキレート剤、およびエポキシ硬化剤などによって前記の樹脂を硬化してもよい。
本実施形態にかかる昇華型熱転写シート10におけるイエロー色材層2Yに含有される、前述の高ε昇華性染料Yおよびバインダー樹脂Yそれぞれの含有量については、当該イエロー色材層2Yのみではなく、マゼンタ色材層2Mに含有されている高ε昇華性染料とのバランスによって決定される。より具体的には、イエロー色材層2Yとマゼンタ色材層2Mそれぞれにおける高ε昇華性染料とバインダー樹脂の質量比率(高ε昇華性染料/バインダー樹脂)の平均が0.7以上、好ましくは0.9以上となるように、当該イエロー色材層2Yにおける高ε昇華性染料Yとバインダー樹脂Yの質量比率(高ε昇華性染料Y/バインダー樹脂Y)が決定される。
また、イエロー色材層2Yは、無機微粒子、有機微粒子等の添加材を含有していてもよい。無機微粒子としては、カーボンブラック、アルミニウム、二硫化モリブデン等が挙げられ、有機微粒子としては、ポリエチレンワックス、シリコーン樹脂微粒子等が挙げられる。
イエロー色材層2Yの形成方法について特に限定はなく、バインダー樹脂Y、前述の高ε昇華性染料Y、その他の昇華性染料、および必要に応じて添加される添加材や離型剤を、適当な溶剤中に溶解または分散させて、色材層用塗工液を調製し、このイエロー色材層用塗工液をグラビアコーター、ロールコーター、ワイヤーバーなどの従来公知の塗工手段により、基材1もしくは後述するプライマー層3上に塗布・乾燥することで形成することができる。なお、後述する各種塗工液の塗工方法についても同様である。イエロー色材層2Yの厚みは、0.2μm以上2.0μm以下程度が一般的である。
本実施形態にかかる昇華型熱転写シート10にあっては、図1に示すように基材1上にマゼンタ色材層2Mが設けられており、当該マゼンタ色材層2Mにあっても、前述のイエロー色材層2Yと同様、少なくとも、モル吸光係数が50000以上であって分子量が650以下の昇華性染料Mと、バインダー樹脂Mと、が含有されている。なお、マゼンタ色材層の説明にあっても、前記イエロー色材層の説明と同様、「モル吸光係数が50000以上であって分子量が650以下の昇華性染料M」をこれ以外の昇華性染料と区別するために、「高ε昇華性染料M」と呼ぶ場合がある。マゼンタ色材層2Mにあっても、所定の高ε昇華性染料Mを所定量含有していることにより、被転写物への染料の移行量を低量に抑えつつ濃度を高くすることが可能となり、よって高濃度化の要請に応えつつ、画像上に形成される保護層の密着性を充分に担保することが可能となる。
マゼンタ色材層2Mに含有される、いわゆる高ε昇華性染料Mとしては、モル吸光係数が50000以上であって分子量が650以下の昇華性染料であれば特に限定されることはないが、具体的には、下記一般式(6)で示されるイミダゾールアゾ系昇華性染料、下記一般式(7)で示されるピラゾロトリアゾールアゾメチン系昇華性染料、などを挙げることができる。
ここで、本実施形態にかかる昇華型熱転写シート10におけるマゼンタ色材層2Mにあっては、前述のイエロー色材層2Yと同様、マゼンタ昇華性染料として、上記高ε昇華性染料M以外の昇華性染料が含まれていてもよい。例えば、例えば、アゾ系染料、アントラキノン系染料、ニトロ系染料、スチリル系染料、ナフトキノン系染料、キノフタロン系染料、アゾメチン系染料、クマリン系染料、縮合多環系化合物染料等の、各種非イオン性の染料を挙げることができ、特には、下記一般式(8)〜(13)で示される昇華性染料を併用することが好ましい。
本実施形態にかかる昇華型熱転写シート10におけるマゼンタ色材層2Mには、上述のような各種昇華性染料を担持するためのバインダー樹脂Mが含まれている。このバインダー樹脂Mは特に限定されることはなく、前述のイエロー色材層2Yと同様のバインダー樹脂を用いることができる。
本実施形態にかかる昇華型熱転写シート10におけるマゼンタ色材層2Mに含有される、前述の高ε昇華性染料Mおよびバインダー樹脂Mそれぞれの含有量については、当該マゼンタ色材層2Mのみではなく、前述のイエロー色材層2Yに含有されている高ε昇華性染料Yとのバランスによって決定される。より具体的には、前述のイエロー色材層2Yと同様、イエロー色材層2Yとマゼンタ色材層2Mそれぞれにおける高ε昇華性染料とバインダー樹脂の質量比率(高ε昇華性染料/バインダー樹脂)の平均が0.7以上、好ましくは0.9以上となるように、当該マゼンタ色材層2Mにおける高ε昇華性染料Mとバインダー樹脂Mの質量比率(高ε昇華性染料M/バインダー樹脂M)が決定される。
また、マゼンタ色材層2Mは、前述のイエロー色材層2Yと同様、無機微粒子、有機微粒子等の添加材を含有していてもよく、また、離型剤を含有していてもよい。これらの具体例はイエロー色材層2Yで説明したものと同様である。
マゼンタ色材層2Mの形成方法について特に限定はなく、前述のイエロー色材層2Yと同様の形成方法を用いることができる。
本実施形態にかかる昇華型熱転写シート10にあっては、図1に示すように基材1上にシアン色材層2Cが設けられており、当該シアン色材層2Cにあっては、前述のイエロー色材層2Yやマゼンタ色材層2Mとは異なり、少なくともモル吸光係数が20000以上であって分子量が650以下の昇華性染料Cと、バインダー樹脂Cと、が含有されている。なお、シアン色材層の説明にあっても、前記イエロー色材層やマゼンタ色材層の説明と同様、「モル吸光係数が20000以上であって分子量が650以下の昇華性染料C」をこれ以外の昇華性染料と区別するために、「高ε昇華性染料C」と呼ぶ場合がある。このようなモル吸光係数と分子量を有する、いわゆる高ε昇華性染料Cを所定量含有していることにより、被転写物への染料の移行量を低量に抑えつつ濃度を高くすることが可能となり、よって高濃度化の要請に応えつつ、画像上に形成される保護層の密着性を充分に担保することができる。
シアン色材層2Cに含有される、いわゆる高ε昇華性染料Cとしては、モル吸光係数が20000以上であって分子量が650以下の昇華性染料であれば特に限定されることはないが、具体的には、下記一般式(14)で示されるインドアニリン系昇華性染料を用いることが好ましい。当該インドアニリン系昇華性染料を用いることにより、高濃度化、保護層との密着性に加え、耐光性をも良好なものとすることができる。
ここで、本実施形態にかかる昇華型熱転写シート10におけるシアン色材層2Cにあっては、前述のイエロー色材層2Yやマゼンタ色材層2Mと同様、シアン昇華性染料として、上記高ε昇華性染料C以外の昇華性染料が含まれていてもよく、下記一般式(17)で示されるアントラキノン系昇華性染料が含まれていることが好ましい。上記の高ε昇華性染料Cに加えてアントラキノン系昇華性染料を併用することにより、耐光性をより向上せしめることができる。
本実施形態にかかる昇華型熱転写シート10におけるシアン色材層2Cには、上述のような各種昇華性染料を担持するためのバインダー樹脂Cが含まれている。このバインダー樹脂Cは特に限定されることはなく、前述のイエロー色材層2Yやマゼンタ色材層2Mと同様のバインダー樹脂を用いることができる。
本実施形態にかかる昇華型熱転写シート10におけるシアン色材層2Cに含有される、前述の高ε昇華性染料Cおよびバインダー樹脂Cそれぞれの含有量は、高ε昇華性染料Cとバインダー樹脂Cの質量比率(高ε昇華性染料C/バインダー樹脂C)が0.5以上となるように決定される。特に、上記一般式(14)で示される昇華性染料が、バインダー樹脂Cとの質量比率において0.5以上含まれていることが好ましい。
また、シアン色材層2Cは、前述のイエロー色材層2Yやマゼンタ色材層2Mと同様、無機微粒子、有機微粒子等の添加材を含有していてもよく、また、離型剤を含有していてもよい。これらの具体例はイエロー色材層2Yで説明したものと同様である。
シアン色材層2Cの形成方法について特に限定はなく、前述のイエロー色材層2Yやマゼンタ色材層2Mと同様の形成方法を用いることができる。
図1に示すように、本実施形態にかかる昇華型熱転写シート10にあっては、基材1と三色の色材層(2Y、2M、2C)との間にプライマー層3が設けられている。プライマー層3は任意の層であるが、これを設けることで基材1と三色の色材層(2Y、2M、2C)との密着性を向上させることができる。
図1に示すように、基材1の三色の色材層(2Y、2M、2C)が設けられている面とは反対側の面に、背面層5が設けられている。背面層5も前記プライマー層3と同様、任意の層であるが、これを設けることで、耐熱性、及び印画時におけるサーマルヘッドの走行性等を向上させることができる。
上記で説明した本実施形態にかかる昇華型熱転写シートの相手側となる被転写体については特に限定されることはなく、受容層が設けられている熱転写受像シートや中間転写媒体、さらにはいわゆるカード材など、種々の被転写体を挙げることができる。なかでも、本実施形態にかかる昇華型熱転写シートは、JIS X 6305−1に規定されている曲げ強さ試験におけるたわみ量が35mm以下のカード材に好適に用いることができる。このようなカード材は固いため、一般的には熱転写しにくく、熱転写しても所望の色を再現できない場合があるところ、本実施形態にかかる昇華型熱転写シートは、各色色材層にいわゆる高ε昇華性染料が所定量含有されているので、このような固いカードにも所望の画像を形成することができる。
基材として厚さ5μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、この上に、下記組成の背面層用塗工液を乾燥後1.0μmになるように塗布し、背面層を形成した。次いで、前記基材の背面層を設けた側とは反対の面に、下記組成のプライマー層用塗工液を乾燥後0.10μmになるように塗布し、プライマー層を形成した。次いで、プライマー層上に下記組成のイエロー色材層用塗工液Y1、マゼンタ色材層用塗工液M1、シアン色材層用塗工液C1を乾燥後0.35μmになるように面順次に塗布し、乾燥(80℃、2分間)することでイエロー色材層、マゼンタ色材層、およびシアン色材層を形成して、実施例1の昇華型熱転写シートを得た。
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価12質量%) 36部
(エスレック(登録商標)KS−1 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート(NCO=17.3質量%) 25部
(バーノック(登録商標)D750 DIC(株))
・シリコーン樹脂微粒子(粒子径;4μm 多角形状) 1部
(トスパール240 モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社)
・ステアリルリン酸亜鉛 10部
(LBT1830精製 堺化学工業(株))
・ステアリン酸亜鉛 10部
(SZ−PF 堺化学工業(株))
・ポリエチレンワックス 3部
(ポリワックス3000 東洋アドレ(株))
・エトキシ化アルコール変性ワックス 7部
(ユニトックス750 東洋アドレ(株))
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
・PVP樹脂(固形分100%) 1.5部
(K−90 アイエスピー・ジャパン社)
・アルミナゾル(固形分10%) 35.0部
・水 30部
・IPA(イソプロピルアルコール) 33.5部
・高ε昇華性染料として上記一般式(2−1)に示される化合物
5.7部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.5部
(エスレック(登録商標)KS−5 積水化学工業(株))
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・変性シリコーンオイル 0.15部
(X−22−3939 信越化学工業(株))
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.1部
・メチルエチルケトン 42.1部
・高ε昇華性染料として上記一般式(7−1)に示される化合物
2.08部
・他の昇華性染料として上記一般式(12)に示される化合物
2.72部
・他の昇華性染料として上記一般式(13)に示される化合物
1.84部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.5部
(エスレック(登録商標)KS−5 積水化学工業(株))
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・変性シリコーンオイル 0.15部
(X−22−3939 信越化学工業(株))
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.1部
・メチルエチルケトン 42.1部
・高ε昇華性染料として上記一般式(14−1)に示される化合物
2.56部
・高ε昇華性染料として上記一般式(15)に示される化合物
1.28部
・他の昇華性染料として上記一般式(17−1)に示される化合物
2.56部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.5部
(エスレック(登録商標)KS−5 積水化学工業(株))
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・変性シリコーンオイル 0.15部
(X−22−3939 信越化学工業(株))
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.1部
・メチルエチルケトン 42.1部
イエロー色材層用塗工液として下記組成のイエロー色材層用塗工液Y2を用い、マゼンタ色材層用塗工液として下記組成のマゼンタ色材層用塗工液M2を用い、シアン色材層用塗工液として下記組成のシアン色材層用塗工液C2を用いたことを除き、すべて実施例1と同じ条件にて、実施例2の昇華型熱転写シートを得た。
・高ε昇華性染料として上記一般式(2−1)に示される化合物
5.7部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.2部
(エスレック(登録商標)KS−5 積水化学工業(株))
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・変性シリコーンオイル 0.15部
(X−22−3939 信越化学工業(株))
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.1部
・メチルエチルケトン 42.1部
・高ε昇華性染料として上記一般式(7−1)に示される化合物
2.08部
・他の昇華性染料として上記一般式(12)に示される化合物
2.72部
・他の昇華性染料として上記一般式(13)に示される化合物
1.84部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.2部
(エスレック(登録商標)KS−5 積水化学工業(株))
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・変性シリコーンオイル 0.15部
(X−22−3939 信越化学工業(株))
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.1部
・メチルエチルケトン 42.1部
・高ε昇華性染料として上記一般式(14−1)に示される化合物
2.56部
・高ε昇華性染料として上記一般式(15)に示される化合物
1.28部
・他の昇華性染料として上記一般式(17−1)に示される化合物
2.56部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.2部
(エスレック(登録商標)KS−5 積水化学工業(株))
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・変性シリコーンオイル 0.15部
(X−22−3939 信越化学工業(株))
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.1部
・メチルエチルケトン 42.1部
マゼンタ色材層用塗工液として下記組成のマゼンタ色材層用塗工液M3を用い、シアン色材層用塗工液として下記組成のシアン色材層用塗工液C3を用いたことを除き、すべて実施例1と同じ条件にて、実施例2の昇華型熱転写シートを得た。
・高ε昇華性染料として上記一般式(7−1)に示される化合物
1.15部
・他の昇華性染料として上記一般式(12)に示される化合物
2.72部
・他の昇華性染料として上記一般式(13)に示される化合物
1.84部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.5部
(エスレック(登録商標)KS−5 積水化学工業(株))
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・変性シリコーンオイル 0.15部
(X−22−3939 信越化学工業(株))
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.1部
・メチルエチルケトン 42.1部
・高ε昇華性染料として上記一般式(14−1)に示される化合物
3.0部
・他の昇華性染料として上記一般式(17−1)に示される化合物
3.5部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.5部
(エスレック(登録商標)KS−5 積水化学工業(株))
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・変性シリコーンオイル 0.15部
(X−22−3939 信越化学工業(株))
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.1部
・メチルエチルケトン 42.1部
イエロー色材層用塗工液として下記組成のイエロー色材層用塗工液Y4を用い、マゼンタ色材層用塗工液として下記組成のマゼンタ色材層用塗工液M4を用い、シアン色材層用塗工液として下記組成のシアン色材層用塗工液C4を用いたことを除き、すべて実施例1と同じ条件にて、実施例4の昇華型熱転写シートを得た。
・高ε昇華性染料として上記一般式(2−1)に示される化合物
5.7部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.55部
(エスレック(登録商標)KS−5 積水化学工業(株))
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・変性シリコーンオイル 0.15部
(X−22−3939 信越化学工業(株))
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.1部
・メチルエチルケトン 42.1部
・高ε昇華性染料として上記一般式(7−1)に示される化合物
1.15部
・他の昇華性染料として上記一般式(12)に示される化合物
2.72部
・他の昇華性染料として上記一般式(13)に示される化合物
1.84部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.55部
(エスレック(登録商標)KS−5 積水化学工業(株))
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・変性シリコーンオイル 0.15部
(X−22−3939 信越化学工業(株))
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.1部
・メチルエチルケトン 42.1部
・高ε昇華性染料として上記一般式(14−1)に示される化合物
3.0部
・他の昇華性染料として上記一般式(17−1)に示される化合物
3.5部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.55部
(エスレック(登録商標)KS−5 積水化学工業(株))
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・変性シリコーンオイル 0.15部
(X−22−3939 信越化学工業(株))
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.1部
・メチルエチルケトン 42.1部
イエロー色材層用塗工液として下記組成のイエロー色材層用塗工液Y5を用い、シアン色材層用塗工液として下記組成のシアン色材層用塗工液C5を用いたことを除き、すべて実施例1と同じ条件にて、実施例5の昇華型熱転写シートを得た。
・高ε昇華性染料として上記一般式(2−1)に示される化合物
3.36部
・他の昇華性染料として上記一般式(5)に示される化合物
2.24部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.5部
(エスレック(登録商標)KS−5 積水化学工業(株))
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・変性シリコーンオイル 0.15部
(X−22−3939 信越化学工業(株))
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.1部
・メチルエチルケトン 42.1部
・高ε昇華性染料として上記一般式(14−1)に示される化合物
2.31部
・高ε昇華性染料として上記一般式(16)に示される化合物
1.155部
・他の昇華性染料として上記一般式(17−1)に示される化合物
2.31部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.5部
(エスレック(登録商標)KS−5 積水化学工業(株))
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・変性シリコーンオイル 0.15部
(X−22−3939 信越化学工業(株))
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.1部
・メチルエチルケトン 42.1部
イエロー色材層用塗工液として下記組成のイエロー色材層用塗工液Y6を用い、シアン色材層用塗工液として上記組成のシアン色材層用塗工液C3を用いたことを除き、すべて実施例1と同じ条件にて、実施例5の昇華型熱転写シートを得た。
・高ε昇華性染料として上記一般式(3−1)に示される化合物
5.7部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.5部
(エスレック(登録商標)KS−5 積水化学工業(株))
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・変性シリコーンオイル 0.15部
(X−22−3939 信越化学工業(株))
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.1部
・メチルエチルケトン 42.1部
イエロー色材層用塗工液として下記組成のイエロー色材層用塗工液Y7を用い、マゼンタ色材層用塗工液として下記組成のマゼンタ色材層用塗工液M7を用い、シアン色材層用塗工液として下記組成のシアン色材層用塗工液C7を用いたことを除き、すべて実施例1と同じ条件にて、実施例7の昇華型熱転写シートを得た。
・高ε昇華性染料として上記一般式(2−1)に示される化合物
2.5部
・他の昇華性染料として上記一般式(5)に示される化合物 2.0部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.0部
(エスレック(登録商標)KS−5 積水化学工業(株))
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・変性シリコーンオイル 0.15部
(X−22−3939 信越化学工業(株))
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.1部
・メチルエチルケトン 42.1部
・高ε昇華性染料として上記一般式(7−1)に示される化合物
1.9部
・他の昇華性染料として上記一般式(12)に示される化合物
1.9部
・他の昇華性染料として上記一般式(13)に示される化合物
1.9部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.0部
(エスレック(登録商標)KS−5 積水化学工業(株))
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・変性シリコーンオイル 0.15部
(X−22−3939 信越化学工業(株))
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.1部
・メチルエチルケトン 42.1部
・高ε昇華性染料として上記一般式(14−1)に示される化合物
1.1部
・高ε昇華性染料として上記一般式(16)に示される化合物
1.5部
・他の昇華性染料として上記一般式(17−1)に示される化合物
1.5部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂) 3.0部
(エスレック(登録商標)KS−5 積水化学工業(株))
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・変性シリコーンオイル 0.15部
(X−22−3939 信越化学工業(株))
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.1部
・メチルエチルケトン 42.1部
イエロー色材層用塗工液として下記組成のイエロー色材層用塗工液Y11を用い、マゼンタ色材層用塗工液として下記組成のマゼンタ色材層用塗工液M11を用い、シアン色材層用塗工液として下記組成のシアン色材層用塗工液C11を用いたことを除き、すべて実施例1と同じ条件にて、比較例1の昇華型熱転写シートを得た。
・昇華性染料として上記一般式(5)に示される化合物 7.0部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.25部
(エスレック(登録商標)KS−5 積水化学工業(株))
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・変性シリコーンオイル 0.15部
(X−22−3939 信越化学工業(株))
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.1部
・メチルエチルケトン 42.1部
・昇華性染料として上記一般式(12)に示される化合物 3.0部
・昇華性染料として上記一般式(13)に示される化合物 3.0部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.5部
(エスレック(登録商標)KS−5 積水化学工業(株))
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・変性シリコーンオイル 0.15部
(X−22−3939 信越化学工業(株))
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.1部
・メチルエチルケトン 42.1部
・昇華性染料として上記一般式(17−1)に示される化合物
6.5部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.55部
(エスレック(登録商標)KS−5 積水化学工業(株))
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・変性シリコーンオイル 0.15部
(X−22−3939 信越化学工業(株))
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.1部
・メチルエチルケトン 42.1部
イエロー色材層用塗工液として下記組成のイエロー色材層用塗工液Y12を用い、マゼンタ色材層用塗工液として下記組成のマゼンタ色材層用塗工液M12を用い、シアン色材層用塗工液として下記組成のシアン色材層用塗工液C12を用いたことを除き、すべて実施例1と同じ条件にて、比較例2の昇華型熱転写シートを得た。
・高ε昇華性染料として上記一般式(2−1)に示される化合物
2.0部
・他の昇華性染料として上記一般式(5)に示される化合物 5.0部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.5部
(エスレック(登録商標)KS−5 積水化学工業(株))
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・変性シリコーンオイル 0.15部
(X−22−3939 信越化学工業(株))
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.1部
・メチルエチルケトン 42.1部
・高ε昇華性染料として上記一般式(7−1)に示される化合物
1.0部
・他の昇華性染料として上記一般式(12)に示される化合物
3.5部
・他の昇華性染料として上記一般式(13)に示される化合物
2.5部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.5部
(エスレック(登録商標)KS−5 積水化学工業(株))
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・変性シリコーンオイル 0.15部
(X−22−3939 信越化学工業(株))
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.1部
・メチルエチルケトン 42.1部
・高ε昇華性染料として上記一般式(14−1)に示される化合物
1.0部
・高ε昇華性染料として上記一般式(16)に示される化合物
2.0部
・他の昇華性染料として上記一般式(17−1)に示される化合物
2.31部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.5部
(エスレック(登録商標)KS−5 積水化学工業(株))
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・変性シリコーンオイル 0.15部
(X−22−3939 信越化学工業(株))
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.1部
・メチルエチルケトン 42.1部
基材として、厚さ5μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用い、当該基材の一方の面上に下記組成の保護層用塗工液をワイヤーコーターバーにて乾燥後の厚さが1.0μmとなるように塗布・乾燥し、保護層を形成した。次いで、保護層上に、下記組成の接着層層用塗工液をワイヤーコーターバーにて乾燥後の厚さが1.0μmとなるように塗布・乾燥し、接着層を形成した。また、基材の他方の面上に、上記組成の背面層用塗工液をワイヤーコーターバーにて乾燥後の厚さが1.0μmとなるように塗布・乾燥し、背面層を形成した。これにより、基材の一方の面上に、転写層を構成する保護層、接着層がこの順で設けられ、基材の他方の面上に背面層が設けられた保護層熱転写シートを得た。
<保護層用塗工液>
・アクリル樹脂 19.5部
(ダイヤナール(登録商標)BR−83 三菱レイヨン(株))
・ポリエステル樹脂 0.5部
(バイロン(登録商標)200 東洋紡(株))
・トルエン 40部
・メチルエチルケトン 40部
<接着層用塗工液>
・ポリエステル樹脂 20部
(バイロン(登録商標)200 東洋紡(株))
・トルエン 40部
・メチルエチルケトン 40部
上記実施例1〜7および比較例1〜2の昇華型熱転写シートの相手側となる被転写体として、ポリ塩化ビニル製カード(PVCカード:大日本印刷(株))を準備した。
上記実施例1〜7および比較例1〜2の昇華型熱転写シートを用いて、上記で準備した被転写体上に、以下の印画条件にて、OD値(光学濃度)が1.6および1.8の熱転写画像を形成した。
・印画条件
サーマルヘッド;KEE−57−12GAN2−STA(京セラ(株))
発熱体平均抵抗値;3303(Ω)
主走査方向印字密度;300(dpi)
副走査方向印字密度;300(dpi)
印画電圧;適時、サンプルに合わせて、印画電圧を変更
ライン周期;1.5(msec./line)
印字開始温度;35(℃)
パルスDuty比;85(%)
印画パターン;黒ベタ(0/255階調)
・転写層の転写条件
サーマルヘッド;KEE−57−12GAN2−STA(京セラ(株))
発熱体平均抵抗値;3303(Ω)
主走査方向印字密度;300(dpi)
副走査方向印字密度;300(dpi)
印画電圧;18.0(V)
ライン周期;1.5(msec./line)
印字開始温度;35(℃)
パルスDuty比;85(%)
印画パターン;55/255階調ベタ
作製した印画物について、以下の評価基準で印画適性評価を行った。
・評価基準
A:熱転写画像にシワがない。
B:熱転写画像にシワがあるが、実使用上問題ないレベルであった。
NG:昇華型熱転写シートが破断した。
作製した印画物をエタノールに24時間浸漬せしめた後、テープ接着試験により、以下の評価基準で保護層密着性評価を行った。なお、テープ接着試験は、粘着テープ(メンディングテープMD12C ニチバン(株))を印画物表面に貼り、180°の角度で粘着テープを剥がし、剥がれた後の印画物表面を観察する試験である。
・評価基準
OK:転写層がきれいに密着しており、剥がれなどがない。
NG:転写層の大きな剥がれが確認できる。
上記で作製したOD値が1.6の印画物に対して、キセノンフェードメーター(CI4000、アトラス社製)を用いて、400kJ(420nm積算値)で24時間照射を行った。なお、フィルターとしてCIRAのソーダライムを用いた。光照射前後の熱転写画像について、分光測色計(i1 X−rite社)を用いてOD値を測定し、以下の式により濃度残存率を算出、以下の評価基準で耐光性評価を行った。
・濃度残存率の計算式
濃度残存率=(照射後のOD値)/(照射前のOD値)×100
・評価基準
A:濃度残存率80%以上
B:濃度残存率70%以上80%未満
C:濃度残存率70%未満
上記印画適性評価、保護層密着性評価および耐光性評価の結果を以下の表1にまとめる。
1…基材
2Y…イエロー色材層
2M…マゼンタ色材層
2C…シアン色材層
3…プライマー層
5…背面層
Claims (3)
- 基材と、当該基材の一方の面上に設けられたイエロー色材層、マゼンタ色材層およびシアン色材層と、を含む昇華型熱転写シートであって、
前記イエロー色材層は、少なくともバインダー樹脂Yと、モル吸光係数が50000以上であって分子量が650以下の昇華性染料Yを含み、
前記マゼンタ色材層は、少なくともバインダー樹脂Mと、モル吸光係数が50000以上であって分子量が650以下の昇華性染料Mを含み
前記シアン色材層は、少なくともバインダー樹脂Cと、モル吸光係数が20000以上であって分子量が650以下の昇華性染料Cを含み、
前記バインダー樹脂Yと前記昇華性染料Yとの質量比率(前記昇華性染料Y/前記バインダー樹脂Y)と、前記バインダー樹脂Mと前記昇華性染料Mとの質量比率(前記昇華性染料M/前記バインダー樹脂M)との平均が0.7以上であり、
前記バインダー樹脂Cと前記昇華性染料Cとの質量比率(前記昇華性染料C/前記バインダー樹脂C)が0.5以上である、
ことを特徴とする昇華型熱転写シート。 - 前記昇華性染料Cとして、下記一般式(14)で示される昇華性染料が、前記バインダー樹脂Cとの質量比率において0.5以上含まれていることを特徴とする請求項1に記載の昇華型熱転写シート。
- 昇華型熱転写シートと被転写体との組合せであって、
前記昇華型熱転写シートが、請求項1または2に記載の昇華型熱転写シートであり、
前記被転写体が、JIS X 6305−1に規定されている曲げ強さ試験におけるたわみ量が35mm以下のカード材である、ことを特徴とする昇華型熱転写シートと被転写体との組合せ。
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