JPWO2017169102A1 - 電子部品 - Google Patents

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Abstract

小型化を図ることができると共に、減衰極の周波数又は減衰量を調整できる電子部品を提供することである。本発明に係る複数の絶縁体層が積層方向に積層された構造を有する積層体と、積層体において複数の絶縁体層の外縁が連なって形成されている側面に設けられ、グランド電位に接続される側面電極と、絶縁体層上に設けられている少なくとも1以上の内部導体層と、内部導体層が設けられている絶縁体層とは異なる絶縁体層上に設けられており、かつ、積層方向から見たときに、内部導体層と重なっているシールド導体層と、シールド導体層が設けられている絶縁体層とは異なる絶縁体層上に設けられており、かつ、側面電極に接続されている第1の引き出し導体層と、複数の絶縁体層の内の1以上の絶縁体層を積層方向に貫通することにより、シールド導体層と第1の引き出し導体層とを接続している第1の層間接続導体と、を備えていること、を特徴とする。

Description

本発明は、積層型の電子部品に関する。
従来の電子部品に関する発明としては、例えば、特許文献1に記載の積層型LC複合部品が知られている。該積層型LC複合部品は、積層体、複数のLC共振器及びグランドパターンを備えている。積層体は、複数の絶縁体層が積み重ねられて構成されている。複数のLC共振器は、複数の導体層及びビアホール導体により構成されている。また、グランドパターンは、最も上側に設けられている絶縁体層上に設けられており、該絶縁体層の上面の略全面を覆っている。グランドパターンには、グランド電位が接続される。これにより、積層型LC複合部品内にノイズが侵入することが抑制されると共に、積層型LC複合部品外にノイズが放射されることが抑制される。
特開2002−76807号公報
ところで、特許文献1に記載の積層型LC複合部品がフィルタとして用いられた場合に、通過特性において減衰極の周波数又は減衰量を調整したいという要望がある。このような要望に応えるために、新たに受動回路素子が設けられると、部品サイズの大型化につながってしまう。
そこで、本発明の目的は、小型化を図ることができ、かつ、減衰極の周波数又は減衰量を調整できる電子部品を提供することである。
本発明の一形態である電子部品は、複数の絶縁体層が積層方向に積層された構造を有する積層体と、前記積層体において前記複数の絶縁体層の外縁が連なって形成されている側面に設けられ、グランド電位に接続される側面電極と、前記絶縁体層上に設けられている少なくとも1以上の内部導体層と、前記少なくとも1以上の内部導体層が設けられている前記絶縁体層とは異なる前記絶縁体層上に設けられており、かつ、前記積層方向から見たときに、前記内部導体層と重なっているシールド導体層と、前記シールド導体層が設けられている前記絶縁体層とは異なる前記絶縁体層上に設けられており、かつ、前記側面電極に接続されている第1の引き出し導体層と、前記複数の絶縁体層の内の1以上の前記絶縁体層を前記積層方向に貫通することにより、前記シールド導体層と前記第1の引き出し導体層とを接続している第1の層間接続導体と、を備えていること、を特徴とする。
本発明によれば、小型化を図ることができると共に、減衰極の周波数又は減衰量を調整できる。
図1Aは、電子部品10a〜10cの等価回路図である。 図1Bは、電子部品10a,10cの外観斜視図である。 図2Aは、電子部品10aの分解斜視図である。 図2Bは、電子部品10aの引き出し導体層52a,54a,56a,58a及びシールド導体層50を上側から見た図である。 図2Cは、電子部品10aの引き出し導体層52a,54a,56a,58a及びシールド導体層50を上側から見た図である。 図2Dは、参考例に係る電子部品10dの引き出し導体層52a,58a及びシールド導体層50を上側から見た図である。 図2Eは、参考例に係る電子部品10dの引き出し導体層52a,58a及びシールド導体層50を上側から見た図である。 図3Aは、第3の実施例に係る電子部品の絶縁体層16b〜16dの分解斜視図である。 図3Bは、第2の実施例及び第3の実施例に係る電子部品の等価回路図である。 図4は、第1のモデル及び第2のモデルの通過特性を示したグラフである。 図5は、電子部品10bの外観斜視図である。 図6は、電子部品10cの断面構造図である。 図7は、電子部品10eのシールド導体層50及び引き出し導体層52a,54aを上側から見た図である。
(電子部品の構成)
以下に、一実施形態に係る電子部品10aの構成について図面を参照しながら説明する。図1Aは、電子部品10a〜10cの等価回路図である。
電子部品10aは、複数の受動素子により構成されているローパスフィルタを含む電子部品であり、図1Aに示すように、LC並列共振器LC1,LC2、LC直列共振器LC11、コンデンサC3〜C5及び外部電極14a〜14c(1以上の外部電極の一例)を備えている。外部電極14a,14bは、高周波信号が入出力する入出力外部電極であり、外部電極14cは、グランド電位に接続されるグランド外部電極である。
LC並列共振器LC1,LC2は、外部電極14aと外部電極14bとの間においてこの順に直列に接続されている。LC並列共振器LC1は、インダクタL1(受動素子の一例)及びコンデンサC1(受動素子の一例)を含んでいる。インダクタL1とコンデンサC1とは互いに並列に接続されている。LC並列共振器LC2は、インダクタL2(受動素子の一例)及びコンデンサC2(受動素子の一例)を含んでいる。インダクタL2とコンデンサC2とは互いに並列に接続されている。
LC直列共振器LC11は、インダクタL1,L2と外部電極14cとの間に接続されている。より詳細には、LC直列共振器LC11は、インダクタL11及びコンデンサC11,C12を含んでいる。コンデンサC11の一方の電極は、インダクタL1に接続されている。コンデンサC12の一方の電極は、インダクタL2に接続されている。コンデンサC11の他方の電極とコンデンサC12の他方の電極とは互いに接続されている。また、インダクタL11の一方の端部とコンデンサC11の他方の電極及びコンデンサC12の他方の電極とは互いに直列に接続されている。すなわち、インダクタL11とコンデンサC11とが直列に接続され、インダクタL11とコンデンサC12とが直列に接続されている。また、インダクタL11の他方の端部は、外部電極14cに接続されている。
コンデンサC3の一方の電極は、外部電極14aに接続され、コンデンサC3の他方の電極は、外部電極14cに接続されている。コンデンサC4の一方の電極は、LC並列共振器LC1とLC並列共振器LC2との間に接続され、コンデンサC4の他方の電極は、外部電極14cに接続されている。コンデンサC5の一方の電極は、外部電極14bに接続され、コンデンサC5の他方の電極は、外部電極14cに接続されている。
次に、電子部品10aの具体的な構成について図面を参照しながら説明する。図1Bは、電子部品10a,10cの外観斜視図である。図2Aは、電子部品10aの分解斜視図である。以下では、電子部品10aの積層方向を上下方向と定義する。上側から見たときに、電子部品10aの長辺が延在している方向を左右方向と定義する。上側から見たときに、電子部品10aの短辺が延在している方向を前後方向と定義する。上下方向、左右方向及び前後方向は直交している。なお、図1B及び図2Aにおける上下方向、左右方向及び前後方向は、一例であり、電子部品10aの実際の使用時における上下方向、左右方向及び前後方向と一致しなくてもよい。
電子部品10aは、図1B及び図2Aに示すように、積層体12、シールド電極13、外部電極14a〜14c、インダクタ導体層18a〜18c,38a〜38c、コンデンサ導体層20a,20b,22a,22b,26,32,40a,40b,42a,42b,46、接続導体層34,35、グランド導体層24,30a,30b,44、シールド導体層50、引き出し導体層52a,52b,54a,54b,56a,56b,58a,58b、方向識別マーク60及びビアホール導体v1〜v6,v11〜v14,v21〜v25,v31〜v35,v41〜v43,v51〜v53を備えている。
積層体12は、図2Aに示すように、絶縁体層16a〜16p(複数の絶縁体層の一例)が上側から下側に向かってこの順に並ぶように積層されて構成され、直方体状をなしている。図2Aでは表現されていないが、積層体12にはバレル加工が施されることにより、面取りが施されている。従って、積層体12の角及び稜線は丸みを帯びている。積層体12は、上面、底面及び4つの側面(前面、後面、右面及び左面)を有している。4つの側面は、積層体12において絶縁体層16a〜16pの外縁が連なって形成される面であり、底面に隣接している。積層体12において下側(積層方向の一方側の一例)に位置する底面が、実装面である。実装面とは、電子部品10aが回路基板に実装される際に回路基板と対向する面である。絶縁体層16a〜16pは、上側から見たときに、2本の長辺及び2本の短辺を有する長方形状をなす誘電体層である。絶縁体層16a〜16pの2本の長辺は互いに平行である。絶縁体層16a〜16pの2本の短辺は絶縁体層16a〜16pの2本の長辺に直交する。以下では、絶縁体層16a〜16pの上側の主面を表面と呼び、絶縁体層16a〜16pの下側の主面を裏面と呼ぶ。
外部電極14a,14c,14bは、長方形状をなしており、積層体12の底面において左側から右側へとこの順に並ぶように設けられている。外部電極14a〜14cは、積層体12の底面のみに設けられており、積層体12の前面、後面、左面及び右面には設けられていない。外部電極14a〜14cは、Ag又はCuからなる下地電極上にNiめっき及びSnめっきもしくはAuめっきが施されることにより作製される。
シールド電極13(側面電極の一例)は、積層体12の4つの側面(前面、後面、右面及び左面)に設けられており、本実施形態では、積層体12の4つの側面の略全面を覆うことにより四角筒状をなしている。これにより、シールド電極13における前面に設けられた部分とシールド電極13における左面に設けられた部分とが、前面と左面との稜線において繋がっている。シールド電極13における左面に設けられた部分とシールド電極13における後面に設けられた部分とが、左面と後面との稜線において繋がっている。シールド電極13における後面に設けられた部分とシールド電極13における右面に設けられた部分とが、後面と右面との稜線において繋がっている。シールド電極13における右面に設けられた部分とシールド電極13における前面に設けられた部分とが、右面と前面との稜線において繋がっている。ただし、シールド電極13は、積層体12の上面及び底面には設けられていない。
また、シールド電極13は、いずれの外部電極14a〜14cとも積層体12の表面(すなわち、上面、底面、前面、後面、右面及び左面)において物理的に接続されていない。従って、図1Bに示すように、積層体12の底面において、シールド電極13と外部電極14a〜14cとの間には導体が存在しない隙間が存在している。以上のようなシールド電極13は、例えば、Ag等の導電性ペーストが積層体12の4つの側面に塗布されることにより作製される。また、シールド電極13は、例えば、Cuおよびステンレス鋼等の金属膜が積層体12の4つの側面にスパッタ法により形成されることにより作製される。シールド電極13がスパッタ法により作製される場合には、積層体12の上面及び底面にはマスクが施される。
コンデンサC3は、コンデンサ導体層20a,20b及びグランド導体層24(内部導体層の一例)を含んでいる。コンデンサ導体層20a,20bはそれぞれ、絶縁体層16m,16oの表面の左半分の領域上に設けられている長方形状の導体層である。コンデンサ導体層20a,20bは、上側から見たときに、重なっている。
グランド導体層24は、絶縁体層16nの表面の左半分の領域上に設けられている。グランド導体層24は、上側から見たときに、コンデンサ導体層20a,20bと重なっている。これにより、グランド導体層24は、絶縁体層16mを介してコンデンサ導体層20aと対向し、絶縁体層16nを介してコンデンサ導体層20bと対向している。
また、グランド導体層24の左端は、上側から見たときに、絶縁体層16nの左側の短辺に位置している。これにより、グランド導体層24の左端は、積層体12の左面において積層体12外に露出し、シールド電極13に接続されている。
コンデンサC3の一方の電極(コンデンサ導体層20a,20b)は、ビアホール導体v1,v2を介して外部電極14aに接続されている。ビアホール導体v1は、絶縁体層16o,16pを上下方向に貫通しており、コンデンサ導体層20bと外部電極14aとを接続している。ビアホール導体v2は、絶縁体層16e〜16nを上下方向に貫通しており、コンデンサ導体層20aとコンデンサ導体層20bとを接続している。これにより、外部電極14aとコンデンサ導体層20a,20bとが電気的に接続されている。
コンデンサC3の他方の電極(グランド導体層24)は、グランド導体層30b及びビアホール導体v6を介して外部電極14cに接続されている。グランド導体層30bは、絶縁体層16nの表面の中央上に設けられている長方形状の導体層である。グランド導体層24の右端は、グランド導体層30bに接続されている。ビアホール導体v6は、絶縁体層16l〜16pを上下方向に貫通しており、グランド導体層30bと外部電極14cとを接続している。これにより、外部電極14cとグランド導体層24とが電気的に接続されている。
また、グランド導体層30bは、絶縁体層16nの前側の長辺及び後ろ側の長辺に引き出されている。これにより、グランド導体層30bは、積層体12の前面及び後面において積層体12外に露出し、シールド電極13に接続されている。
以上のように、グランド導体層24,30b及びビアホール導体v6は、シールド電極13と外部電極14cとを電気的に接続している。
インダクタL1は、インダクタ導体層18a〜18c(内部導体層の一例)及びビアホール導体v3,v4を含んでいる。インダクタ導体層18a〜18cはそれぞれ、絶縁体層16e〜16gの表面の左半分の領域上に設けられており、長方形状の環状の一部が切り欠かれた線状の導体層である。インダクタ導体層18a〜18cは、上側から見たときに、互いに重なり合って長方形状の環状の軌道を形成している。以下では、インダクタ導体層18a〜18cの時計回り方向の上流側の端部を上流端と呼び、インダクタ導体層18a〜18cの時計回り方向の下流側の端部を下流端と呼ぶ。
ビアホール導体v3は、絶縁体層16eを上下方向に貫通しており、インダクタ導体層18aの下流端とインダクタ導体層18bの上流端とを接続している。ビアホール導体v4は、絶縁体層16fを上下方向に貫通しており、インダクタ導体層18bの下流端とインダクタ導体層18cの上流端とを接続している。これにより、インダクタL1は、上側から見たときに、時計回り方向に周回しながら上側から下側へと進行する螺旋状をなしている。
コンデンサC1は、コンデンサ導体層22a,22b,26(内部導体層の一例)を含んでいる。コンデンサ導体層22a,22bは、絶縁体層16h,16jの表面の左半分の領域上に設けられている長方形状の導体層である。コンデンサ導体層22a,22bは、同じ形状をなしており、上側から見たときに、一致した状態で重なっている。
コンデンサ導体層26は、絶縁体層16iの表面の左半分の領域上に設けられている長方形状の導体層である。コンデンサ導体層26は、上側から見たときに、コンデンサ導体層22a,22bと重なっている。これにより、コンデンサ導体層26は、絶縁体層16hを介してコンデンサ導体層22aと対向し、絶縁体層16iを介してコンデンサ導体層22bと対向している。
ビアホール導体v2は、コンデンサ導体層22a,22b及びインダクタ導体層18aの上流端に接続されている。また、ビアホール導体v2は、コンデンサ導体層20a,20b及びビアホール導体v1を介して外部電極14aに接続されている。従って、コンデンサ導体層22a,22b及びインダクタ導体層18aの上流端は、外部電極14aに電気的に接続されている。
接続導体層34は、絶縁体層16iの表面の中央上に設けられており、左右方向に延在する帯状の導体層である。接続導体層34の左端は、コンデンサ導体層26に接続されている。接続導体層35は、絶縁体層16gの表面の中央に設けられており、左右方向に延在する帯状の導体層である。接続導体層35の左端は、インダクタ導体層18cの下流端に接続されている。ビアホール導体v5は、絶縁体層16g〜16jを上下方向に貫通している。ビアホール導体v5は、接続導体層34,35に接続されている。従って、コンデンサ導体層26とインダクタ導体層18cの下流端とは、互いに電気的に接続されている。
コンデンサC4は、グランド導体層30a及びコンデンサ導体層32(内部導体層の一例)を含んでいる。グランド導体層30aは、絶縁体層16lの表面の中央上に設けられている長方形状の導体層である。コンデンサ導体層32は、絶縁体層16kの表面の中央上に設けられている長方形状の導体層である。コンデンサ導体層32は、上側から見たときに、グランド導体層30aと重なっている。これにより、コンデンサ導体層32は、絶縁体層16kを介してグランド導体層30aと対向している。
コンデンサC4の一方の電極(コンデンサ導体層32)とインダクタL1の他端(インダクタ導体層18cの下流端)とは、接続導体層35及びビアホール導体v5を介して互いに接続されている。より詳細には、ビアホール導体v5は、コンデンサ導体層32に接続されている。また、ビアホール導体v5は、接続導体層35を介してインダクタ導体層18cの下流端と接続されている。従って、コンデンサ導体層32とインダクタ導体層18cの下流端とは、互いに電気的に接続されている。
コンデンサC4の他方の電極(グランド導体層30a)は、ビアホール導体v6を介して外部電極14cに接続されている。
ところで、インダクタL1及びコンデンサC1,C3とインダクタL2及びコンデンサC2,C5とは、上側から見たときに、積層体12の上面の対角線の交点に関して点対称な関係を有している。点対称な関係とは、積層体12の上面の対角線の交点を中心として、インダクタL1及びコンデンサC1,C3を180°回転させると、インダクタL2及びコンデンサC2,C5と一致することを意味する。より詳細には、インダクタ導体層38a〜38cとインダクタ導体層18a〜18cとは点対称な関係にある。コンデンサ導体層20a,20b,22a,22b,26及びグランド導体層24とコンデンサ導体層40a,40b,42a,42b,46及びグランド導体層44とは点対称な関係にある。ビアホール導体v1〜v4とビアホール導体v11〜v14とは点対称な関係にある。インダクタL2及びコンデンサC2,C5のこれ以上の詳細な説明を省略する。
コンデンサC11は、インダクタ導体層18a及びシールド導体層50を含んでいる。コンデンサC12は、インダクタ導体層38a及びシールド導体層50を含んでいる。シールド導体層50は、インダクタL1,L2(すなわち、インダクタ導体層18a〜18c,38a〜38c及びビアホール導体v3,v4,v13,v14)及びコンデンサC1〜C5(すなわち、コンデンサ導体層20a,20b,22a,22b,26,32,40a,40b,42a,42b,46及びグランド導体層24,30a,44)よりも上側(積層方向の他方側の一例)に位置している。本実施形態では、シールド導体層50は、インダクタ導体層18a〜18c,38a〜38c、コンデンサ導体層20a,20b,22a,22b,26,32,40a,40b,42a,42b,46及びグランド導体層24,30a,30b,44(内部導体層の一例)が設けられている絶縁体層16e〜16oとは異なる絶縁体層16bの表面上に設けられている。シールド導体層50は、絶縁体層16bの表面の一部を覆っており、本実施形態では、絶縁体層16bの表面の略全面を覆っている。これにより、シールド導体層50は、上側から見たときに、インダクタL1,L2のインダクタ導体層18a〜18c,38a〜38cと重なっている。そのため、シールド導体層50の左半分は、絶縁体層16b〜16dを介してインダクタ導体層18aと対向している。よって、インダクタ導体層18aはコンデンサC11の一方の電極であり、シールド導体層50はコンデンサC11の他方の電極である。また、シールド導体層50の右半分は、絶縁体層16b〜16dを介してインダクタ導体層38aと対向している。よって、インダクタ導体層38aはコンデンサC12の一方の電極であり、シールド導体層50はコンデンサC12の他方の電極である。
ただし、シールド導体層50は、上側から見たときに、絶縁体層16bの4辺には接していない。よって、シールド導体層50は、シールド電極13には物理的に接続されていない。なお、シールド導体層50は、積層体12の上面から200μm以内の位置に設けられることが好ましいが、積層体12の上面から300μm以上400μm以下の範囲内の位置に設けられてもよい。
インダクタL11は、引き出し導体層52a,52b,54a,54b,56a,56b,58a,58b(引き出し導体層52a,54a,56a,58aが第1の引き出し導体層の一例、引き出し導体層52b,54b,56b,58bが第2の引き出し導体層の一例)及びビアホール導体v21〜v25,v31〜v35,v41〜v43,v51〜v53(ビアホール導体v21〜v23,v31〜v33,v41,v42,v51,v52が第1の層間接続導体の一例、ビアホール導体v23〜v25,v33〜v35,v42,v43,v52,v53が第2の層間接続導体の一例)を含んでいる。引き出し導体層52a,54a,56a,58aは、シールド導体層50が設けられている絶縁体層16bとは異なる絶縁体層16cの表面上に設けられており、かつ、シールド電極13に接続されている。引き出し導体層52b,54b,56b,58bは、シールド導体層50が設けられている絶縁体層16b及び引き出し導体層52a,54a,56a,58aが設けられている絶縁体層16cとは異なる絶縁体層16dの表面上に設けられており、かつ、シールド電極13に接続されている。これにより、引き出し導体層52a,52b,54a,54b,56a,56b,58a,58bは、シールド導体層50よりも下側(積層方向の一方側の一例)に位置している。
また、引き出し導体層52a,54a,56a,58aはそれぞれ、上側から見たときに、絶縁体層16cの左側の短辺の中央、右側の短辺の中央、前側の短辺の中央及び後ろ側の短辺の中央に接しており、長方形状をなしている。また、引き出し導体層52b,54b,56b,58bはそれぞれ、上側から見たときに、絶縁体層16dの左側の短辺の中央、右側の短辺の中央、前側の短辺の中央及び後ろ側の短辺の中央に接しており、長方形状をなしている。引き出し導体層52a,54a,56a,58aはそれぞれ、引き出し導体層52b,54b,56b,58bと同じ形状をなしている。ただし、引き出し導体層52a,54aはそれぞれ、上側から見たときに、引き出し導体層52b,54bに対して前側に僅かにずれている。引き出し導体層56a,58aはそれぞれ、上側から見たときに、引き出し導体層56b,58bに対して左側に僅かにずれている。
ビアホール導体v21,v22は、絶縁体層16bを上下方向に貫通しており、シールド導体層50と引き出し導体層58aとを接続している。ビアホール導体v23は、絶縁体層16b,16cを上下方向に貫通しており、シールド導体層50と引き出し導体層58a,58bとを接続している。ビアホール導体v24,v25は、絶縁体層16b,16cを上下方向に貫通しており、シールド導体層50と引き出し導体層58bとを接続している。
ビアホール導体v31,v32は、絶縁体層16bを上下方向に貫通しており、シールド導体層50と引き出し導体層56aとを接続している。ビアホール導体v33は、絶縁体層16b,16cを上下方向に貫通しており、シールド導体層50と引き出し導体層56a,56bとを接続している。ビアホール導体v34,v35は、絶縁体層16b,16cを上下方向に貫通しており、シールド導体層50と引き出し導体層56bとを接続している。
ビアホール導体v41は、絶縁体層16bを上下方向に貫通しており、シールド導体層50と引き出し導体層52aとを接続している。ビアホール導体v42は、絶縁体層16b,16cを上下方向に貫通しており、シールド導体層50と引き出し導体層52a,52bとを接続している。ビアホール導体v43は、絶縁体層16b,16cを上下方向に貫通しており、シールド導体層50と引き出し導体層52bとを接続している。
ビアホール導体v51は、絶縁体層16bを上下方向に貫通しており、シールド導体層50と引き出し導体層54aとを接続している。ビアホール導体v52は、絶縁体層16b,16cを上下方向に貫通しており、シールド導体層50と引き出し導体層54a,54bとを接続している。ビアホール導体v53は、絶縁体層16b,16cを上下方向に貫通しており、シールド導体層50と引き出し導体層54bとを接続している。
インダクタL11の一端(ビアホール導体v21〜v25,v31〜v35,v41〜v43,v51〜v53の上端)は、コンデンサC11,C12の他方の電極(シールド導体層50)に接続されている。また、インダクタL11の他端(引き出し導体層52a,52b,54a,54b,56a,56b,58a,58b)は、シールド電極13に接続されている。
方向識別マーク60は、積層体12の上面(絶縁体層16aの表面)に設けられている円形の導体層である。方向識別マーク60は、電子部品10aの方向を識別する際に用いられる。
インダクタ導体層18a〜18c,38a〜38c、コンデンサ導体層20a,20b,22a,22b,26,32,40a,40b,42a,42b,46、接続導体層34,35、グランド導体層24,30a,30b,44、シールド導体層50、引き出し導体層52a,52b,54a,54b,56a,56b,58a,58b、方向識別マーク60及びビアホール導体v1〜v6,v11〜v14,v21〜v25,v31〜v35,v41〜v43,v51〜v53は、例えば、Cu等の導電性材料により作製されている。
(効果)
本実施形態に係る電子部品10aによれば、以下に説明するように、減衰極の周波数又は減衰量を調整できる。より詳細には、特許文献1に記載の積層型LC複合部品では、グランドパターンはグランドに接続される外部電極に直接に接続されている。グランドパターンは、絶縁体層上に設けられる導体層であるので、小さなインダクタンス成分しか有さない。よって、グランドパターンとグランド電位に接続される外部電極との間にはインダクタが殆ど形成されず、LC直列共振器も殆ど形成されない。よって、特許文献1に記載の積層型LC複合部品では、LC直列共振器による減衰極が僅かな減衰量しか有さない。このような減衰極の周波数又は減衰量を調整するために、新たに受動回路素子が設けられると、部品サイズの大型化につながる。
一方、電子部品10aでは、シールド導体層50は、上側から見たときに、インダクタ導体層18a,38aと重なっている。これにより、インダクタ導体層18aとシールド導体層50との間にはコンデンサC11が形成され、インダクタ導体層38aとシールド導体層50との間にはコンデンサC12が形成されている。そして、シールド導体層50は、引き出し導体層52a,52b,54a,54b,56a,56b,58a,58b及びビアホール導体v21〜v25,v31〜v35,v41〜v43,v51〜v53を介してシールド電極13に接続されている。ビアホール導体v21〜v25,v31〜v35,v41〜v43,v51〜v53は、比較的に大きなインダクタ成分を有しているので、インダクタL11を形成する。その結果、インダクタL11とコンデンサC11,C12とが直列に接続されたLC直列共振器LC11が形成される。LC直列共振器LC11は、図1A及び図2Aに示すように、グランド電位に接続される外部電極14cにシールド電極13、グランド導体層30a,30b及びビアホール導体v6を介して接続される。そのため、外部電極14a,14b間を伝送される高周波信号の内、LC直列共振器LC11の共振周波数の高周波信号は、外部電極14cへと流れる。その結果、電子部品10aの通過特性において、LC直列共振器LC11の共振周波数の位置に十分な減衰量を有する減衰極が形成される。すなわち、電子部品10aにおいて、減衰極の周波数や減衰量を調整することができる。
更に、電子部品10aでは、減衰極の周波数又は減衰量を調整するために、新たな受動回路素子が設けられていないので、部品サイズの小型化が図られる。
また、電子部品10aでは、減衰極の周波数を容易に調整できる。以下に、比較例に係る電子部品として、電子部品10aにおいて、引き出し導体層52a,52b,54a,54b,56a,56b,58a,58b及びビアホール導体v21〜v25,v31〜v35,v41〜v43,v51〜v53が設けられず、かつ、シールド導体層50に相当するシールド導体層50’がシールド電極13に接続された電子部品を例に挙げる。なお、比較例に係る電子部品において電子部品10aと同じ構成については同じ参照符号を用いて説明する。
比較例に係る電子部品では、ビアホール導体v21〜v25,v31〜v35,v41〜v43,v51〜v53が設けられていない。そのため、インダクタL11に相当するインダクタは、シールド導体層50’のインダクタ成分により形成される。そのため、インダクタL11に相当するインダクタのインダクタンス値は小さい。このようなインダクタンス値を大きくすると共にインダクタンス値を調整するためには、シールド導体層50’の形状を大きく変更する必要がある。
しかしながら、シールド導体層50’は、積層体12のシールド導体層として機能する必要がある。そのため、シールド導体層50’の形状を大きく変更することが難しい。よって、比較例に係る電子部品では、インダクタL11に相当するインダクタのインダクタンス値を大きくすると共にインダクタンス値を調整することが困難である。その結果、比較例に係る電子部品において、十分な減衰量を有する減衰極を形成すると共に、該減衰極の周波数を調整することが困難である。
一方、電子部品10aでは、ビアホール導体v21〜v25,v31〜v35,v41〜v43,v51〜v53の長さ、本数又は太さを調整することにより、減衰極の周波数を調整することができる。ビアホール導体v21〜v25,v31〜v35,v41〜v43,v51〜v53の長さ、本数又は太さの変更は、シールド導体層50’の変更に比べて容易である。よって、電子部品10aでは、容易に減衰極の周波数を調整することができる。
より詳細には、電子部品10aでは、ビアホール導体v21〜v25,v31〜v35,v41〜v43,v51〜v53がインダクタL11として機能している。よって、ビアホール導体v21〜v25,v31〜v35,v41〜v43,v51〜v53の長さを調整することにより、インダクタL11のインダクタンス値を調整できる。具体的には、ビアホール導体v21〜v25,v31〜v35,v41〜v43,v51〜v53の長さを長くすれば、インダクタL11のインダクタンス値が大きくなり、LC直列共振器LC11の共振周波数が低くなる。ビアホール導体v21〜v25,v31〜v35,v41〜v43,v51〜v53の長さを短くすれば、インダクタL11のインダクタンス値が小さくなり、LC直列共振器LC11の共振周波数が高くなる。このようにビアホール導体v21〜v25,v31〜v35,v41〜v43,v51〜v53の長さを調整することによって、減衰極の周波数を調整することができる。
更に、ビアホール導体v21〜v25,v31〜v35,v41〜v43,v51〜v53の本数が少なくなれば、インダクタL11のインダクタンス値が大きくなり、LC直列共振器LC11の共振周波数が低くなる。ビアホール導体v21〜v25,v31〜v35,v41〜v43,v51〜v53の本数が多くなれば、インダクタL11のインダクタンス値が小さくなり、LC直列共振器LC11の共振周波数が高くなる。このようにビアホール導体v21〜v25,v31〜v35,v41〜v43,v51〜v53の本数を調整することによって、減衰極の周波数を調整することができる。
更に、ビアホール導体v21〜v25,v31〜v35,v41〜v43,v51〜v53の太さが細くなれば、インダクタL11のインダクタンス値が大きくなり、LC直列共振器LC11の共振周波数が低くなる。ビアホール導体v21〜v25,v31〜v35,v41〜v43,v51〜v53の太さが太くなれば、インダクタL11のインダクタンス値が小さくなり、LC直列共振器LC11の共振周波数が高くなる。このようにビアホール導体v21〜v25,v31〜v35,v41〜v43,v51〜v53の太さを調整することによって、減衰極の周波数を調整することができる。
また、電子部品10aでは、シールド電極13と引き出し導体層52a,52b,54a,54b,56a,56b,58a,58bとがより確実に接続されるようになる。より詳細には、シールド電極13は、積層体12の4つの側面の略全面を覆うように設けられている。ただし、4つの側面の全面を覆うようにシールド電極13を形成することは困難である。そのため、例えば、積層体12の4つの側面における上面近傍にはシールド電極13が形成されない領域が存在する。そして、引き出し導体層52a,52b,54a,54b,56a,56b,58a,58bがこの領域において4つの側面から露出した場合には、シールド電極13と引き出し導体層52a,52b,54a,54b,56a,56b,58a,58bとが接続されない。
そこで、電子部品10aでは、引き出し導体層52a,52b,54a,54b,56a,56b,58a,58bは、シールド導体層50よりも下側に位置している。これにより、引き出し導体層52a,52b,54a,54b,56a,56b,58a,58bが、積層体12の上面から離れるので、積層体12の4つの側面におけるシールド電極13が形成されない領域から露出する可能性が低くなる。その結果、電子部品10aでは、シールド電極13と引き出し導体層52a,52b,54a,54b,56a,56b,58a,58bとがより確実に接続されるようになる。
また、電子部品10aでは、積層体12において層間剥離の発生が抑制される。以下に、第1の実施例に係る電子部品(図示せず)を例に挙げて説明する。第1の実施例に係る電子部品は、引き出し導体層52a,52b,54a,54b,56a,56b,58a,58bの代わりに、引き出し導体層52’,54’,56’,58’(図示せず)を備えている。引き出し導体層52’,54’,56’,58’は、絶縁体層16cの表面上に設けられている。引き出し導体層52’は、上側から見たときに、引き出し導体層52a,52bが重なって形成される長方形状をなしている。引き出し導体層54’は、上側から見たときに、引き出し導体層54a,54bが重なって形成される長方形状をなしている。引き出し導体層56’は、上側から見たときに、引き出し導体層56a,56bが重なって形成される長方形状をなしている。引き出し導体層58’は、上側から見たときに、引き出し導体層58a,58bが重なって形成される長方形状をなしている。なお、第1の実施例に係る電子部品において電子部品10aと同じ構成については同じ参照符号を用いて説明する。
積層体に層間剥離が発生することを抑制するためには、隣り合う2つの絶縁体層が強く密着している必要がある。隣り合う2つの絶縁体層が密着する力は、隣り合う2つの絶縁体層が接触している面積に依存する。よって、隣り合う2つの絶縁体層の間に存在する導体層の面積は小さい方が好ましい。
第1の実施例に係る電子部品では、絶縁体層16bと絶縁体層16cとは、引き出し導体層52’,54’,56’,58’が設けられている領域において接触できない。一方、電子部品10aでは、絶縁体層16bと絶縁体層16cとは、引き出し導体層52a,54a,56a,58aが設けられている領域において接触できない。更に、電子部品10aでは、絶縁体層16cと絶縁体層16dとは、引き出し導体層52b,54b,56b,58bが設けられている領域において接触できない。
引き出し導体層52’は、上側から見たときに、引き出し導体層52a,52bが重なって形成される長方形状をなしているので、引き出し導体層52a,52bよりも大きな面積を有する。引き出し導体層54’は、上側から見たときに、引き出し導体層54a,54bが重なって形成される長方形状をなしているので、引き出し導体層54a,54bよりも大きな面積を有する。引き出し導体層56’は、上側から見たときに、引き出し導体層56a,56bが重なって形成される長方形状をなしているので、引き出し導体層56a,56bよりも大きな面積を有する。引き出し導体層58’は、上側から見たときに、引き出し導体層58a,58bが重なって形成される長方形状をなしているので、引き出し導体層58a,58bよりも大きな面積を有する。よって、引き出し導体層52a,54a,56a,58aが設けられている領域の面積及び引き出し導体層52b,54b,56b,58bが設けられている領域の面積は、引き出し導体層52’,54’,56’,58’が設けられている領域の面積よりも小さくなる。その結果、電子部品10aにおいて絶縁体層16bと絶縁体層16cとが接触する面積及び絶縁体層16cと絶縁体層16dとが接触する面積は、第1の比較例に係る電子部品において絶縁体層16bと絶縁体層16cとが接触する面積よりも大きくなる。以上より、電子部品10aにおいて、絶縁体層16bと絶縁体層16cとの間及び絶縁体層16bと絶縁体層16cとの間において層間剥離が発生することが抑制される。
また、電子部品10aによれば、他の電子部品と近接させた状態で回路基板に電子部品10aを実装できる。電子部品10aでは、シールド電極13は、いずれの外部電極14a〜14cとも積層体12の表面において物理的に接続されていない。従って、積層体12の底面において、シールド電極13と外部電極14a〜14cとの間には隙間が存在している。そのため、電子部品10aを回路基板にはんだを用いて実装した場合に、外部電極14a〜14cに付与されたはんだがシールド電極13に付着することが抑制される。すなわち、積層体12の側面にはんだが濡れ上がることが抑制される。これにより、他の電子部品が電子部品10aに近接しても、はんだが他の電子部品に接触することが抑制される。その結果、他の電子部品と近接させた状態で回路基板に電子部品10aを実装できる。
また、電子部品10aによれば、高いシールド効果を得ることができるので、外部からノイズが侵入することを抑制できると共に、外部にノイズが放射されることを抑制できる。より詳細には、電子部品10aでは、シールド電極13は、積層体12の4つの側面の略全面を覆っている。これにより、電子部品10aの側面から電子部品10a内にノイズが侵入することが抑制されると共に、電子部品10aの側面から電子部品10a外にノイズが放射することが抑制される。更に、電子部品10aでは、インダクタL1,L2及びコンデンサC1〜C5よりも積層体12の上面の近くにシールド導体層50が設けられている。シールド導体層50は、上側から見たときに、積層体12の上面の略全体と重なっている。これにより、電子部品10aの上面からインダクタL1,L2及びコンデンサC1〜C5にノイズが侵入することが抑制されると共に、電子部品10aの上面からインダクタL1,L2及びコンデンサC1〜C5にノイズが放射されることが抑制される。
また、電子部品10aでは、電子部品10aを回路基板に実装する際に、電子部品10aの吸着ミスの発生を抑制できる。より詳細には、シールド電極13の表面粗さは、積層体12の表面粗さよりも大きい。そのため、シールド電極13を吸着すると、電子部品10aの吸着ミスが発生するおそれがある。そこで、電子部品10aでは、積層体12の上面にはシールド電極13が設けられていない。これにより、積層体12の上面を吸着することが可能となり、電子部品10aの吸着ミスの発生が抑制される。
また、電子部品10aでは、積層体12の上面にシールド電極13が設けられていないので、積層体12の上面に方向識別マーク60を設けることができる。これにより、電子部品10aの方向の識別を容易に行うことが可能となる。
また、電子部品10aでは、積層体12の上面にシールド電極13が設けられていない。そのため、電子部品10aでは、積層体12の上面がシールド電極13に覆われている電子部品に比べて、焼成時における積層体12の上面近傍の収縮量と積層体12の底面近傍の収縮量とを近づけることができる。その結果、焼成後に電子部品10aに反りが発生することが抑制される。
また、電子部品10aでは、インダクタL11のインダクタンス値のばらつきを抑制できる。図2B及び図2Cは、電子部品10aの引き出し導体層52a,54a,56a,58a及びシールド導体層50を上側から見た図である。図2D及び図2Eは、参考例に係る電子部品10dの引き出し導体層52a,58a及びシールド導体層50を上側から見た図である。図2B及び図2Dでは、積層体12をブロックの状態からカットしてチップ形状に個片化する際にカットずれが発生していない。図2C及び図2Eは、積層体12のカットずれが発生している。より詳細には、図2C及び図2Eでは、カット位置が本来の位置から後ろ側及び左側にずれている。
参考例に係る電子部品10dでは、図2D及び図2Eに示すように、引き出し導体層52a,58aは、絶縁体層16c上に設けられている。また、絶縁体層16cの左側の短辺に接する引き出し導体層52aの数と、絶縁体層16cの右側の短辺に接する引き出し導体層の数とは異なる。すなわち、絶縁体層16cの右側の短辺に接する引き出し導体層は存在しない。また、絶縁体層16cの前側の長辺に接する引き出し導体層の数と、絶縁体層16cの後ろ側の長辺に接する引き出し導体層58aの数とは異なる。すなわち、絶縁体層16cの前側の長辺に接する引き出し導体層は存在しない。
ここで、図2Dにおいて、引き出し導体層52aの左右方向の長さを長さD1とする。また、図2Dにおいて、引き出し導体層58aの前後方向の長さを長さD4とする。電子部品10dにカットずれが発生すると、図2Eに示すように、引き出し導体層52aの左右方向の長さが長さD1から長さD1’に増加する。また、電子部品10dにカットずれが発生すると、図2Eに示すように、引き出し導体層58aの前後方向の長さが長さD4から長さD4’に増加する。そのため、図2Eの引き出し導体層52a,58aに発生するインダクタンス成分は、図2Dの引き出し導体層52a,58aに発生するインダクタンス成分よりも大きくなる。すなわち、図2Eの電子部品10dのインダクタL11のインダクタンス値は、図2Dの電子部品10dのインダクタL11のインダクタンス値よりも大きくなる。このように、電子部品10dでは、カットずれによってインダクタL11のインダクタンス値にばらつきが生じる。
そこで、電子部品10aでは、図2A及び図2Bに示すように、引き出し導体層52a,54a,56a,58a(複数の第1の絶縁体層の一例)は、絶縁体層16c(1つの所定の絶縁体層の一例)上に設けられている。また、絶縁体層16cの左側の短辺(第1の辺の一例)に接する引き出し導体層52aの数は、絶縁体層16cの右側の短辺(第2の辺の一例)に接する引き出し導体層52aの数と等しく、1つである。また、絶縁体層16cの前側の長辺(第3の辺の一例)に接する引き出し導体層56aの数は、絶縁体層16cの後ろ側の長辺(第4の辺の一例)に接する引き出し導体層58aの数と等しく、1つである。
図2Bにおいて、引き出し導体層52a,54aの左右方向の長さをそれぞれ長さD1,D2とする。また、図2Bにおいて、引き出し導体層56a,58aの前後方向の長さをそれぞれ長さD3,D4とする。カットずれが発生していない電子部品10aでは、D1とD2とが等しく、D3とD4とが等しい。
以上のような電子部品10aにカットずれが発生すると、図2Cに示すように、引き出し導体層52aの左右方向の長さが長さD1から長さD1’に増加し、引き出し導体層54aの左右方向の長さが長さD2から長さD2’に減少する。また、電子部品10dにカットずれが発生すると、図2Cに示すように、引き出し導体層56aの前後方向の長さが長さD3から長さD3’に減少し、引き出し導体層58aの前後方向の長さが長さD4から長さD4’に増加する。そのため、引き出し導体層52aの左右方向の長さの増加分と引き出し導体層54aの左右方向の長さの減少分とが相殺される。また、引き出し導体層56aの前後方向の長さの減少分と引き出し導体層58aの前後方向の長さの増加分とが相殺される。その結果、カットずれの有無にかかわらず、引き出し導体層52a,54a,56a,58aの長さの総和が一定となる。同じ理由により、カットずれの有無にかかわらず、引き出し導体層52b,54b,56b,58bの長さの総和が一定となる。その結果、電子部品10aでは、インダクタL11のインダクタンス値のばらつきを抑制できる。なお、参考例に係る電子部品10dは、本願発明に係る電子部品の実施例であり、本願発明から除外されるものではない。また、インダクタL11のインダクタンス値のばらつきは、カットずれ以外に、例えば、絶縁体層16a〜16pの積層ずれによっても生じる。電子部品10aによれば、絶縁体層16a〜16pの積層ずれによって生じるインダクタL11のインダクタンス値のばらつきも抑制できる。
ところで、本願発明者は、電子部品10aが奏する効果をより明確にするために、以下に説明するコンピュータシミュレーションを行った。図3Aは、第3の実施例に係る電子部品の絶縁体層16b〜16dの分解斜視図である。図3Bは、第2の実施例及び第3の実施例に係る電子部品の等価回路図である。
本願発明者は、第2の実施例に係る電子部品の構造を有する第1のモデル、及び、第3の実施例に係る電子部品の構造を有する第2のモデルを作成した。第2の実施例に係る電子部品と第3の実施例に係る電子部品とでは、ビアホール導体の本数が異なっている。より詳細には、第2の実施例に係る電子部品は、図2Aのシールド導体層50、引き出し導体層52a,52b,54a,54b,56a,56b,58a,58b及びビアホール導体v21〜v25,v31〜v35,v41〜v43,v51〜v53を備えている。また、第2の実施例に係る電子部品の絶縁体層16eよりも下側の構造は、詳細については省略するが、図2Aの構造ではなく、ビアホール導体及び導体層により抵抗R1,R2が形成される構造をなしている。抵抗R1,R2は、外部電極14aと外部電極14bとの間において直列に接続されている。第3の実施例に係る電子部品は、図3Aのシールド導体層50、引き出し導体層52a,52b,54a,54b,56a,56b,58a,58b及びビアホール導体v34,v42,v52を備えている。また、第3の実施例に係る電子部品の絶縁体層16eよりも下側の構造は、第2の実施例に係る電子部品と同じであり、ビアホール導体及び導体層により抵抗R1,R2が形成される構造をなしている。抵抗R1,R2は、外部電極14aと外部電極14bとの間において直列に接続されている。
図4は、第1のモデル及び第2のモデルの通過特性を示したグラフである。通過特性は、外部電極14aから入力した信号の強度に対する外部電極14bから出力した信号の強度の比の値である。図4において、縦軸は通過特性を示し、横軸は周波数を示す。
第1のモデルのビアホール導体の本数は第2のモデルのビアホール導体の本数よりも多い。従って、第1のモデルのインダクタL11のインダクタンス値は、第2のモデルのインダクタL11のインダクタンス値よりも小さい。そのため、第1のモデルのLC直列共振器LC11の共振周波数は、第2のモデルのLC直列共振器LC11の共振周波数よりも高くなる。その結果、図4に示すように、第1のモデルの減衰極の周波数の方が第2のモデルの減衰極の周波数よりも高くなっていることが分かる。以上のコンピュータシミュレーションより、ビアホール導体の本数を調整することにより、減衰極の周波数を調整できることが分かる。
(第1の変形例)
以下に、本発明の第1の変形例に係る電子部品の構成について図面を参照しながら説明する。図5は、電子部品10bの外観斜視図である。電子部品10bの等価回路図及び分解斜視図は、電子部品10aのこれらの図面と同じであるので図1A及び図2Aを援用する。
電子部品10bは、シールド電極13の形状において、電子部品10aと相違する。以下に、かかる相違点を中心に電子部品10bについて説明する。
図5に示すように、電子部品10bでは、シールド電極13は、積層体12の上面及び底面に接していない。すなわち、シールド電極13と積層体12の上面との間には導体が設けられていない隙間が存在し、シールド電極13と積層体12の底面との間には導体が設けられていない隙間が存在する。
以上のような電子部品10bは、電子部品10aと同様の作用効果を奏することができる。
また、電子部品10bでは、製造時にシールド電極13が積層体12の上面に形成されることが抑制される。これにより、積層体12の上面に凹凸が形成されることが抑制され、電子部品10bの吸着ミスの発生が抑制される。
また、電子部品10bでは、製造時にシールド電極13が積層体12の底面に形成されることが抑制される。その結果、シールド電極13と外部電極14a〜14cとが短絡することが抑制される。
なお、シールド電極13は、積層体12の上面又は底面のいずれか一方に接していなくてもよい。
(第2の変形例)
以下に、第2の変形例に係る電子部品の構成について図面を参照しながら説明する。図6は、電子部品10cの断面構造図である。電子部品10cの等価回路図及び分解斜視図は、電子部品10aの等価回路図と同じであるので図1A及び図2Aを援用する。
電子部品10cは、樹脂層62を更に備えている点において、電子部品10aと相違する。樹脂層62は、図6に示すように、シールド電極13の表面を覆っている。
以上のような電子部品10cでは、はんだがシールド電極13に濡れ上がることを抑制できる。より詳細には、導電性ペーストが塗布されることによりシールド電極13が形成された場合には、外部電極14a〜14cに対してNiめっき及びSnめっきが施される際に、シールド電極13の表面にもNiめっき及びSnめっきが施されてしまう。Niめっき及びSnめっきははんだ濡れ性に優れているので、シールド電極13のはんだ濡れ性も向上してしまう。すなわち、電子部品10cの側面にはんだが濡れ上がるおそれがある。
そこで、電子部品10cでは、樹脂層62がシールド電極13の表面を覆っている。樹脂層62のはんだ濡れ性はNiめっき及びSnめっきのはんだ濡れ性に比べて低い。従って、樹脂層62(すなわち、電子部品10cの側面)上にはんだが濡れ上がることが抑制される。
(第3の変形例)
以下に、第2の変形例に係る電子部品の構成について図面を参照しながら説明する。図7は、電子部品10eのシールド導体層50及び引き出し導体層52a,54aを上側から見た図である。
電子部品10eは、引き出し導体層56a,56b,58a,58bを備えていない点において、電子部品10aと相違する。すなわち、絶縁体層16cの左側の短辺に接する引き出し導体層52aの数は、絶縁体層16cの右側の短辺に接する引き出し導体層54aの数と等しく、1つである。また、絶縁体層16cの前側の長辺及び後ろ側の長辺には引き出し導体層が接していない。図示を省略するが、絶縁体層16dの左側の短辺に接する引き出し導体層52bの数は、絶縁体層16dの右側の短辺に接する引き出し導体層54bの数と等しく、1つである。また、絶縁体層16dの前側の長辺及び後ろ側の長辺には引き出し導体層が接していない。以上のような電子部品10eにおいても、電子部品10aと同じ理由により、インダクタL11のインダクタンス値にばらつきが発生することを抑制できる。
なお、電子部品10eは、引き出し導体層52a,52b,54a,54bを備えておらず、引き出し導体層56a,56b,58a,58bを備えていてもよい。
(その他の実施形態)
本発明に係る電子部品は、電子部品10a〜10eに限らず、その要旨の範囲内において変更可能である。
なお、電子部品10a〜10eの構成を任意に組み合わせてもよい。
また、電子部品10a〜10eは、一例として、ローパスフィルタを内蔵しているが、他の回路又は受動素子を内蔵していてもよい。電子部品10a〜10eが内蔵する回路は受動素子の組み合わせからなる回路である。従って、電子部品10a〜10eは、能動素子を内蔵することはない。電子部品10a〜10eが内蔵する受動素子としては、例えば、コイル、インダクタ、抵抗等が挙げられる。また、電子部品10a〜10eが内蔵する回路としては、例えば、ダイプレクサ、カプラ、ローパスフィルタ、バンドパスフィルタ等が挙げられる。
また、電子部品10a〜10eは、所謂チップ部品であり、モジュール部品ではない。チップ部品とは、導体層やビアホール導体等の組み合わせにより受動素子や受動素子の組み合わせからなる回路が構成されている小型の電子部品を意味する。従って、回路基板上に半導体集積回路等の能動素子が実装され、半導体集積回路が樹脂により封止されたモジュール部品は、本願におけるチップ部品には含まれない。
また、電子部品10a〜10eでは、積層体12の側面にはシールド電極13が設けられている。しかしながら、積層体12の側面には、シールド電極13の代わりにグランド電位に接続される外部電極が設けられていてもよい。すなわち、外部電極14cが積層体12の底面及び側面に設けられ、引き出し導体層52a,52b,54a,54b,56a,56b,58a,58bが外部電極14cに接続されてもよい。
また、電子部品10a〜10eにおいて、引き出し導体層52a,52b,54a,54b,56a,56b,58a,58bがシールド導体層50よりも上側に位置していてもよい。
また、電子部品10a〜10eにおいて、絶縁体層16cの左側の短辺に接する引き出し導体層の数、及び、絶縁体層16cの右側の短辺に接する引き出し導体層の数は、2以上であってもよい。更に、電子部品10a〜10eにおいて、絶縁体層16dの左側の短辺に接する引き出し導体層の数、及び、絶縁体層16dの右側の短辺に接する引き出し導体層の数は、2以上であってもよい。また、電子部品10a〜10cにおいて、絶縁体層16cの前側の長辺に接する引き出し導体層の数、及び、絶縁体層16cの後ろ側の短辺に接する引き出し導体層の数は、2以上であってもよい。電子部品10a〜10cにおいて、絶縁体層16dの前側の長辺に接する引き出し導体層の数、及び、絶縁体層16dの後ろ側の短辺に接する引き出し導体層の数は、2以上であってもよい。
以上のように、本発明は、電子部品に有用であり、減衰極の周波数又は減衰量を調整できる点で優れている。
10a〜10e:電子部品
12:積層体
13:シールド電極
14a〜14c:外部電極
16a〜16p:絶縁体層
18a〜18c,38a〜38c:インダクタ導体層
20a,20b,22a,22b,26,32,40a,40b,42a,42b,46:コンデンサ導体層
24,30a,30b,44:グランド導体層
34,35:接続導体層
50:シールド導体層
52a,52b,54a,54b,56a,56b,58a,58b:引き出し導体層
C1〜C5,C11,C12:コンデンサ
L1,L2,L11:インダクタ
LC1:LC並列共振器
LC11:LC直列共振器
v1〜v6,v11〜v14,v21〜v25,v31〜v35,v41〜v43,v51〜v53:ビアホール導体
また、引き出し導体層52a,54a,56a,58aはそれぞれ、上側から見たときに、絶縁体層16cの左側の短辺の中央、右側の短辺の中央、前側の辺の中央及び後ろ側の辺の中央に接しており、長方形状をなしている。また、引き出し導体層52b,54b,56b,58bはそれぞれ、上側から見たときに、絶縁体層16dの左側の短辺の中央、右側の短辺の中央、前側の辺の中央及び後ろ側の辺の中央に接しており、長方形状をなしている。引き出し導体層52a,54a,56a,58aはそれぞれ、引き出し導体層52b,54b,56b,58bと同じ形状をなしている。ただし、引き出し導体層52a,54aはそれぞれ、上側から見たときに、引き出し導体層52b,54bに対して前側に僅かにずれている。引き出し導体層56a,58aはそれぞれ、上側から見たときに、引き出し導体層56b,58bに対して左側に僅かにずれている。
引き出し導体層52’は、上側から見たときに、引き出し導体層52a,52bが重なって形成される長方形状をなしているので、引き出し導体層52a,52bよりも大きな面積を有する。引き出し導体層54’は、上側から見たときに、引き出し導体層54a,54bが重なって形成される長方形状をなしているので、引き出し導体層54a,54bよりも大きな面積を有する。引き出し導体層56’は、上側から見たときに、引き出し導体層56a,56bが重なって形成される長方形状をなしているので、引き出し導体層56a,56bよりも大きな面積を有する。引き出し導体層58’は、上側から見たときに、引き出し導体層58a,58bが重なって形成される長方形状をなしているので、引き出し導体層58a,58bよりも大きな面積を有する。よって、引き出し導体層52a,54a,56a,58aが設けられている領域の面積及び引き出し導体層52b,54b,56b,58bが設けられている領域の面積は、引き出し導体層52’,54’,56’,58’が設けられている領域の面積よりも小さくなる。その結果、電子部品10aにおいて絶縁体層16bと絶縁体層16cとが接触する面積及び絶縁体層16cと絶縁体層16dとが接触する面積は、第1の実施例に係る電子部品において絶縁体層16bと絶縁体層16cとが接触する面積よりも大きくなる。以上より、電子部品10aにおいて、絶縁体層16bと絶縁体層16cとの間及び絶縁体層16と絶縁体層16との間において層間剥離が発生することが抑制される。
そこで、電子部品10aでは、図2A及び図2Bに示すように、引き出し導体層52a,54a,56a,58a(複数の第1の引き出し導体層の一例)は、絶縁体層16c(1つの所定の絶縁体層の一例)上に設けられている。また、絶縁体層16cの左側の短辺(第1の辺の一例)に接する引き出し導体層52aの数は、絶縁体層16cの右側の短辺(第2の辺の一例)に接する引き出し導体層5aの数と等しく、1つである。また、絶縁体層16cの前側の長辺(第3の辺の一例)に接する引き出し導体層56aの数は、絶縁体層16cの後ろ側の長辺(第4の辺の一例)に接する引き出し導体層58aの数と等しく、1つである。
以上のような電子部品10aにカットずれが発生すると、図2Cに示すように、引き出し導体層52aの左右方向の長さが長さD1から長さD1’に増加し、引き出し導体層54aの左右方向の長さが長さD2から長さD2’に減少する。また、電子部品10にカットずれが発生すると、図2Cに示すように、引き出し導体層56aの前後方向の長さが長さD3から長さD3’に減少し、引き出し導体層58aの前後方向の長さが長さD4から長さD4’に増加する。そのため、引き出し導体層52aの左右方向の長さの増加分と引き出し導体層54aの左右方向の長さの減少分とが相殺される。また、引き出し導体層56aの前後方向の長さの減少分と引き出し導体層58aの前後方向の長さの増加分とが相殺される。その結果、カットずれの有無にかかわらず、引き出し導体層52a,54a,56a,58aの長さの総和が一定となる。同じ理由により、カットずれの有無にかかわらず、引き出し導体層52b,54b,56b,58bの長さの総和が一定となる。その結果、電子部品10aでは、インダクタL11のインダクタンス値のばらつきを抑制できる。なお、参考例に係る電子部品10dは、本願発明に係る電子部品の実施例であり、本願発明から除外されるものではない。また、インダクタL11のインダクタンス値のばらつきは、カットずれ以外に、例えば、絶縁体層16a〜16pの積層ずれによっても生じる。電子部品10aによれば、絶縁体層16a〜16pの積層ずれによって生じるインダクタL11のインダクタンス値のばらつきも抑制できる。
(第2の変形例)
以下に、第2の変形例に係る電子部品の構成について図面を参照しながら説明する。図6は、電子部品10cの断面構造図である。電子部品10cの等価回路図及び分解斜視図は、電子部品10aの等価回路図及び分解斜視図と同じであるので図1A及び図2Aを援用する。
(第3の変形例)
以下に、第の変形例に係る電子部品の構成について図面を参照しながら説明する。図7は、電子部品10eのシールド導体層50及び引き出し導体層52a,54aを上側から見た図である。
また、電子部品10a〜10eにおいて、絶縁体層16cの左側の短辺に接する引き出し導体層の数、及び、絶縁体層16cの右側の短辺に接する引き出し導体層の数は、2以上であってもよい。更に、電子部品10a〜10eにおいて、絶縁体層16dの左側の短辺に接する引き出し導体層の数、及び、絶縁体層16dの右側の短辺に接する引き出し導体層の数は、2以上であってもよい。また、電子部品10a〜10cにおいて、絶縁体層16cの前側の長辺に接する引き出し導体層の数、及び、絶縁体層16cの後ろ側の辺に接する引き出し導体層の数は、2以上であってもよい。電子部品10a〜10cにおいて、絶縁体層16dの前側の長辺に接する引き出し導体層の数、及び、絶縁体層16dの後ろ側の辺に接する引き出し導体層の数は、2以上であってもよい。

Claims (10)

  1. 複数の絶縁体層が積層方向に積層された構造を有する積層体と、
    前記積層体において前記複数の絶縁体層の外縁が連なって形成されている側面に設けられ、グランド電位に接続される側面電極と、
    前記絶縁体層上に設けられている少なくとも1以上の内部導体層と、
    前記少なくとも1以上の内部導体層が設けられている前記絶縁体層とは異なる前記絶縁体層上に設けられており、かつ、前記積層方向から見たときに、前記内部導体層と重なっているシールド導体層と、
    前記シールド導体層が設けられている前記絶縁体層とは異なる前記絶縁体層上に設けられており、かつ、前記側面電極に接続されている第1の引き出し導体層と、
    前記複数の絶縁体層の内の1以上の前記絶縁体層を前記積層方向に貫通することにより、前記シールド導体層と前記第1の引き出し導体層とを接続している第1の層間接続導体と、
    を備えていること、
    を特徴とする電子部品。
  2. 前記積層体において前記積層方向の一方側に位置する面が、前記電子部品が回路基板に実装される際に該回路基板と対向する実装面であり、
    前記シールド導体層は、前記少なくとも1以上の内部導体層よりも前記積層方向の他方側に位置していること、
    を特徴とする請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記積層体において前記積層方向の一方側に位置する面が、前記電子部品が回路基板に実装される際に該回路基板と対向する実装面であり、
    前記第1の引き出し導体層は、前記シールド導体層よりも前記積層方向の一方側に位置していること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の電子部品。
  4. 前記シールド導体層が設けられている前記絶縁体層及び前記第1の引き出し導体層が設けられている前記絶縁体層とは異なる前記絶縁体層上に設けられており、かつ、前記側面電極に接続されている第2の引き出し導体層と、
    前記絶縁体層を前記積層方向に貫通することにより、前記シールド導体層と前記第2の引き出し導体層とを接続している第2の層間接続導体と、
    を更に備えていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電子部品。
  5. 前記積層体は、直方体状をなしており、
    前記積層体において前記積層方向の一方側に位置する面が、前記電子部品が回路基板に実装される際に該回路基板と対向する実装面であり、
    前記電子部品は、
    前記実装面に設けられている1以上の外部電極を、
    を更に備えており、
    前記側面電極は、前記実装面に隣接する前記積層体の4つの側面を覆うことにより筒状をなすシールド電極であって、前記1以上の外部電極のいずれとも該積層体の表面において物理的に接続されていないこと、
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電子部品。
  6. 前記1以上の外部電極は、前記実装面に隣接する前記積層体の4つの側面には設けられていないこと、
    を特徴とする請求項5に記載の電子部品。
  7. 前記1以上の外部電極は、グランド電位に接続されるグランド外部電極を含んでおり、
    前記シールド電極と前記グランド外部電極とは、前記内部導体層を介して電気的に接続されていること、
    を特徴とする請求項5又は請求項6のいずれかに記載の電子部品。
  8. 前記複数の絶縁体層は、前記積層方向から見たときに、互いに平行な第1の辺及び第2の辺を有する長方形状をなしており、
    前記第1の引き出し導体層は、前記複数の絶縁体層の内の1つの所定の絶縁体層上に複数設けられており、
    前記所定の絶縁体層の前記第1の辺に接する前記第1の引き出し導体層の数は、前記所定の絶縁体層の前記第2の辺に接する前記第1の引き出し導体層の数と等しいこと、
    を特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の電子部品。
  9. 前記複数の絶縁体層は、前記積層方向から見たときに、前記第1の辺及び前記第2の辺に直交する第3の辺及び第4の辺を有する長方形状をなしており、
    前記所定の絶縁体層の前記第3の辺に接する前記第1の引き出し導体層の数は、前記所定の絶縁体層の前記第4の辺に接する前記第1の引き出し導体層の数と等しいこと、
    を特徴とする請求項8に記載の電子部品。
  10. 前記少なくとも1以上の内部導体層は、受動素子に含まれていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の電子部品。
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