JPWO2017163832A1 - 透明導電性フィルム、透明導電性フィルムの製造方法、金属モールド、及び金属モールドの製造方法 - Google Patents

透明導電性フィルム、透明導電性フィルムの製造方法、金属モールド、及び金属モールドの製造方法 Download PDF

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Abstract

透明導電性フィルム10、20は、透明フィルム11、21と、前記透明フィルム11、21上で延在する線状の導電部13、23を備え、前記導電部13、23がランダムネットワーク構造を構成し、前記導電部13、23の幅が200〜3000nmの範囲内であり、前記導電部13、23の高さHが、前記導電部13、23の幅Wの0.5倍以上である。透明導電性フィルム10、20は、骨見え及びモアレが生じず、低抵抗である。

Description

本発明は、透明導電性フィルム及びその製造方法、並びに透明導電性フィルムの製造に用いる金属モールド及びその製造方法に関する。
薄型テレビ、携帯電話、スマートフォン、タブレット等の表示装置やタッチパネル、太陽電池、エレクトロルミネッセンス素子、電磁シールド、機能性ガラス等において、透明電極は必須の要素となっている。これらの電子デバイスに用いられる透明電極の導電性材料として、酸化インジウムスズ(以下、ITOと略す)が主流となっている。
しかしながらITOの原料であるインジウムは希少金属であることから、将来の供給に不安を抱えている。また、ITO膜を作製するためのスパッタリング等の工程は生産性が低く低コスト化が困難であるため、ITOの代替材料が求められている。
ITOフィルムの代替材料として、例えば、特許文献1において導電性ナノワイヤーネットワークとその製造方法が提案されている。この導電性ナノワイヤーネットワークを構成するナノワイヤーは平均幅が1.5μm以下であるため、視認されない(「骨見え」がない)。またネットワーク構造に規則性がないため、実質的にモアレを生じないという利点がある。
国際公開第2014/129504号
上記の課題に加えて、ITOフィルムの代替材料はさらに低抵抗化することが望まれる。また、大面積の透明導電膜の製造も要望されている。そこで、本発明の目的は、「骨見え」もモアレも生じない低抵抗な透明導電性フィルムを提供することにある。また本発明のさらなる目的は、大面積の透明導電性フィルムを簡便に低コストで製造できる製造方法、並びに該製造方法において用いられ金属モールド及びその製造方法を提供することにある。
本発明の第1の態様に従えば、
透明フィルムと、
前記透明フィルム上で延在する線状の導電部を備え、
前記導電部がランダムネットワーク構造を構成し、
前記導電部の幅が200〜3000nmの範囲内であり、
前記導電部の高さが、前記導電部の幅の0.5倍以上であることを特徴とする透明導電性フィルムが提供される。
前記透明導電性フィルムにおいて、前記透明フィルムが凹部を有し、前記導電部が前記凹部内に充填された導電性材料から構成されてよい。
前記透明導電性フィルムにおいて、前記導電部が前記透明フィルムの表面に対して凸になっていてよい。
前記透明導電性フィルムにおいて、前記ランダムネットワーク構造が、前記透明フィルムの表面に配列された複数の所定領域に形成されていてよい。
前記透明導電性フィルムが、さらに前記透明フィルム上に形成された引き出し配線を備え、
前記引き出し配線が、前記複数の所定領域に形成された前記ランダムネットワーク構造と電気的に接続されていてよい。
本発明の第2の態様に従えば、凹凸パターンを有する金属モールドであって、
前記凹凸パターンの凸部がランダムネットワーク構造を構成し、
前記凸部の高さが、前記凸部の幅の0.5倍以上であることを特徴とする金属モールドが提供される。
本発明の第3の態様に従えば、ランダムネットワーク構造の凸部を有する金属モールドの製造方法であって、
基板上にナノファイバーを撒いて、前記基板上に前記ナノファイバーからなるランダムネットワーク構造を形成することと、
前記ナノファイバーをマスクとして前記基板をエッチングして、前記基板に前記ランダムネットワーク構造の凹凸パターンを形成することと、
前記基板の前記凹凸パターンを反転させた第1転写パターンを有する樹脂モールドを作製することと、
前記樹脂モールドの前記第1転写パターン上に電鋳により金属層を積層し、前記樹脂モールドを除去することにより、前記第1転写パターンを反転した第2転写パターンを有する金属モールドを形成することを含む金属モールドの製造方法が提供される。
前記金属モールドの製造方法において、前記基板の所定領域のみに前記ナノファイバーからなる前記ランダムネットワーク構造を形成してよい。
前記金属モールドの製造方法は、前記金属モールドに引き出し配線用パターンを形成することを含んでよい。
本発明の第4の態様に従えば、透明導電性フィルムの製造方法であって、
第3の態様の製造方法で金属モールドを製造することと、
前記金属モールドを用いて前記透明フィルム表面にランダムネットワーク構造を構成する導電部を形成することを含む透明導電性フィルムの製造方法が提供される。
前記透明導電性フィルムの製造方法において、前記導電部を形成することが、
前記金属モールドの前記第2転写パターン反転させた第3転写パターンを有する透明フィルムを作製することと、
前記透明フィルムの前記第3転写パターンの凹部に導電性材料を充填することを含んでよい。
前記透明導電性フィルムの製造方法において、前記導電部を形成することが、
前記金属モールドの前記第2転写パターンの凸部上に導電性材料を塗布することと、
前記導電性材料が塗布された前記金属モールドを透明フィルムに押し付けて、前記透明フィルム上に前記導電性材料を付着させることを含んでよい。
本発明の透明導電性フィルムは、ランダムネットワーク構造を構成する線状の導電部の幅に対する高さの比が大きいので、骨見えの防止と低抵抗化を両立できる。また、導電部はランダムネットワーク構造を構成しているため、表示素子上に2枚の透明導電性フィルムを重ねてもモアレが生じない。さらに、本発明の製造方法によれば、大面積の透明導電性フィルムを簡便に低コストで製造できる。それゆえ、本発明の透明導電性フィルムは、タッチパネル、電子ペーパー、薄膜太陽電池などの各種デバイスに好適に使用することができる。
図1(a)は第1実施形態の透明導電性フィルムの断面構造を概念的に示す図であり、図1(b)は第2実施形態の透明導電性フィルムの断面構造を概念的に示す図である。 第1実施形態及び第2実施形態の透明導電性フィルムの平面構造を概念的に示す図である。 図3(a)は第3実施形態の透明導電性フィルムの断面構造を概念的に示す図であり、図3(b)は第4実施形態の透明導電性フィルムの断面構造を概念的に示す図である。 図4(a)、(b)は第3実施形態及び第4実施形態の透明導電性フィルムの平面構造を概念的に示す図である。 透明導電性フィルムの製造方法を示すフローチャートである。 図6(a)〜(f)は、透明導電性フィルムの製造方法の工程A1〜A4を概念的に示す図である。 図7(a)〜(c)は、第1実施形態の透明導電性フィルムの製造方法の導電部形成工程A5を概念的に示す図である。 図8(a)〜(c)は、第2実施形態の透明導電性フィルムの製造方法の導電部形成工程A5を概念的に示す図である。 図9(a)〜(d)は、第3実施形態及び第4実施形態の透明導電性フィルムの製造方法のNFパターニング工程及び引き出し配線用パターン形成工程を概念的に示す図である。 図10(a)〜(d)は、第3実施形態の透明導電性フィルムの製造方法の基板エッチング工程及び引き出し配線用パターン形成工程の変形例を概念的に示す図である。 図11Aは、実施例1の透明導電性フィルムの断面SEM写真である。 図11Bは、実施例2の透明導電性フィルムの断面SEM写真である。 図11Cは、比較例1の透明導電性フィルムの断面SEM写真である。
以下、本発明の透明導電性フィルム及びその製造方法の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[透明導電性フィルム(第1実施形態)]
本実施形態の透明導電性フィルム10は、図1(a)に示すように、透明フィルム11と、透明フィルム11上で延在する線状の導電部13を備える。透明フィルム11は凹部11cを有し、導電部13は、凹部11c内に充填された導電性材料から構成される。
<透明フィルム>
透明フィルム11は、透明支持基材73及び透明支持基材73上に形成された透明樹脂層12から構成される。透明樹脂層12には凹部11cが形成されている。
透明樹脂層12としては、光硬化および熱硬化、湿気硬化型、化学硬化型(二液混合)等の樹脂を用いることができる。具体的には、例えば、エポキシ系、アクリル系、メタクリル系、ビニルエーテル系、オキセタン系、ウレタン系、メラミン系、ウレア系、ポリエステル系、ポリオレフィン系、フェノール系、架橋型液晶系、フッ素系、シリコーン系、ポリアミド系等のモノマー、オリゴマー、ポリマー等の各種樹脂が挙げられる。透明樹脂層12の厚みは0.5〜500μmの範囲内であってよい。厚みが前記下限未満では、透明樹脂層12に形成される凹部11cの深さが不十分となり易く、前記上限を超えると、硬化時に生じる樹脂の体積変化の影響が大きくなる懸念がある。
透明支持基材73としては、可視光を透過する公知のフィルム基材を利用することができる。例えば、ガラス等の透明無機材料からなる基材;ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート等)、(メタ)アクリル系樹脂(ポリメチルメタクリレート等)、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、スチレン系樹脂(ABS樹脂等)、セルロース系樹脂(トリアセチルセルロース等)、ポリイミド系樹脂(ポリイミド樹脂、ポリイミドアミド樹脂等)、シクロオレフィンポリマー等の樹脂からなる基材などを利用することができる。可撓性の観点から、透明支持基材73は樹脂フィルムであってよい。透明支持基材73の厚みは、光学特性の観点から1〜500μmであることが好ましい。
<導電部>
導電部13は、透明フィルム11の凹部11cを埋めるように形成されている。導電部13の上面13sと透明フィルム11の表面11sの間には段差がなく、両者は同一平面内に位置してよい。すなわち、凹部11cの深さと導電部13の高さHは等しくてよい。あるいは凹部11cの深さと導電部13の高さHが等しくなくてもよい。なお、「透明フィルム11の表面11s」とは、透明フィルム11の凹部11cを除く表面11sを意味する。
導電部13は、線状(ワイヤー状)の形状を有し、図2に示すように、平面視上ランダムネットワーク構造15を構成している。本願において「ランダムネットワーク構造」とは、少なくとも1本のナノワイヤーがランダムな網目(ネットワーク)を形成するように結合している構造を意味する。ランダムネットワーク構造が複数のナノワイヤーから構成される場合、各ナノワイヤーはその他のナノワイヤーの少なくともいずれか1つとの接点又は交点を有し、それにより複数のナノワイヤーは実質的に途切れなく連続している。ランダムネットワーク構造には、例えば三角形、四角形、六角形等のn角形、円、楕円等、又はそれらの組み合わせによる格子模様のような、特定の図形又は特定の図形の組み合わせから構成され一定の規則性を示すネットワーク(網目)構造は含まれない。もっとも、ランダムネットワーク構造は、全体として不規則な構造であればよく、局所的に偶然生じる規則的形状の網目の存在を除外するものではない。このようなランダムネットワーク構造15は、異方性がなく、かつ、網目に規則性がないため、モアレを生じない。またネットワーク(網目)の密度は後述のように容易に制御することができるため、具体的用途に応じた良好な光透過率と導電性を両立することができる。ランダムネットワーク構造15を構成する線状の導電部13は、連続した1本のワイヤーから構成されてもよいし、独立した複数のワイヤーから構成されてもよい。いずれにしても、各ワイヤーは、それ自身及び/又は他のワイヤーとの間で多数の接点及び/又は交点を生じるのに十分な長さを有することが望ましい。
線状の導電部13の幅Wは200〜3000nmの範囲内であってよく、200〜900nmの範囲内であってよい。幅Wが3000nmを超えると、導電部13が視認可能になり、「骨見え」が生じることがある。幅Wが200nm未満の場合、導電部13の導電性が不十分になることがある。
導電部13による透明フィルム11の被覆率は1%〜15%の範囲内であってよい。被覆率が1%未満の場合、透明導電性フィルム10の導電性が不十分になることがある。被覆率が15%を超える場合、透明導電性フィルム10の透明性(透過率)が不十分になることがある。
また、導電部13の高さHは、導電部13の幅Wの0.5倍以上であり、好ましくは0.5〜4倍である。すなわち、導電部13の延在方向に垂直な面における断面形状の縦横比は好ましくは1:2〜4:1の範囲内である。本実施形態の導電部13の高さHが導電部13の幅Wの0.5倍以上であることにより、「骨見え」防止目的で導電部13の幅Wが3000nm以下である場合であっても、導電部13は十分な導電性を有することができる。それにより、透明導電性フィルム10は骨見えのない良好な外観と高導電性を両立することができる。このような構成により、透明導電性フィルム10は、1〜80Ω/sq、好ましくは1〜50Ω/sqの範囲内の低いシート抵抗を有することができる。また、導電部13の高さHが導電部13の幅Wの4倍以下であることにより、透明導電性フィルム10を斜めから見た場合の骨見えをも防止することができる。
導電部13の材料としては、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、クロム、モリブデン、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、銀、カドミウム、オスミウム、イリジウム、白金、金、アルミニウムなどの金属、並びにこれらの金属の合金、ITO、インジウムガリウム亜鉛酸塩酸化物(IGZO)、チタン、酸化コバルト、酸化亜鉛、酸化バナジウム,酸化インジウム,酸化アルミニウム、酸化ニッケル、酸化スズ、酸化タンタル、酸化ニオブ、酸化バナジウム、酸化ジルコニウムなどの金属酸化物、及び窒化チタン、窒化ジルコニウム、窒化アルミニウムなどの金属窒化物に例示される金属化合物が挙げられる。導電性の観点からは、銅、銀、アルミニウム、酸化インジウムスズが好ましく、フレキシブル性の観点からは、銀、アルミニウム、銅等の金属又は合金が好ましい。
[透明導電性フィルム(第2実施形態)]
本実施形態の透明導電性フィルム20は、図1(b)に示すように、透明フィルム21と、透明フィルム21上で延在する線状の導電部23を備える。導電部23は、透明フィルム21の表面21s上に載っている。
<透明フィルム>
透明フィルム21としては、第1実施形態における透明支持基材73と同様のものを用いることができる。
<導電部>
導電部23は、透明フィルム21の表面21s上に載置されており、透明フィルム21の表面21sに対して凸になっている。導電部23は、平面視上、第1実施形態の導電部13と同様に、図2に示すようなランダムネットワーク構造25を構成している。また、導電部23の幅W、高さH及び高さHと幅Wの比、材料、被覆率についても、第1実施形態の導電部13と同様である。
[透明導電性フィルム(第3実施形態)]
本実施形態の透明導電性フィルム10aは、図3(a)に示すように、第1実施形態の透明導電性フィルム10と同様に透明フィルム11aと、透明フィルム11a上で延在する線状の導電部13aを備え、さらに透明フィルム11a上に引き出し配線17を備える。
透明フィルム11aは、透明支持基材73a及び透明支持基材73a上に形成された透明樹脂層12aから構成される。透明支持基材73a、透明樹脂層12a、導電部13aとしては、それぞれ第1実施形態の透明支持基材73、透明樹脂層12、導電部13と同じ材料を用いることができる。また、導電部13aは、平面視上、第1実施形態の導電部13と同様にランダムネットワーク構造15aを構成し、導電部13aの幅W、高さH及び高さHと幅Wの比、材料についても、第1実施形態の導電部13と同様である。
図4(a)、(b)に示すように、ランダムネットワーク構造15aは、透明フィルム11a上に配列された複数の所定領域11pのみに形成されている。なお、図4(a)、(b)においてランダムネットワーク構造15aは明確に図示されていないが、所定領域11pに形成されているランダムネットワーク構造15aは、図2に示すランダムネットワーク構造15と同様の構造である。複数の所定領域11pは、格子状に配列されてよい。所定領域11pは200〜5000μmピッチで配列されてよく、各所定領域11pは円形状、四角形状、多角形状等の任意の形状を有してよい。また、図4(a)所定の一方向に隣接する所定領域11pは互いに接しており、電気的に接続されていてよい。前記一方向に垂直な方向に隣接する所定領域11pは、0.5〜500μmの距離を隔てており、電気的に分離されていてよい。
図3(a)に示すように、引き出し配線17の上面17s、導電部13aの上面13as及び透明フィルム11aの表面11asの間には段差がなく、いずれも同一平面内に位置してよく、あるいは同一平面内に位置しなくてもよい。
引き出し配線17は、図4(a)、(b)に示すように複数の所定領域11pに形成されているランダムネットワーク構造15aと電気的に接続されている。引き出し配線17は、5〜1000μmの範囲内の線幅を有してよく、0.01〜50Ωの範囲内の抵抗を有してよい。引き出し配線17の材料としては、導電部13の材料として例示したものと同様のものを用いることができる。
図4(a)に示す透明導電性フィルム10aにおいては、紙面の横方向に隣接する所定領域11pが電気的に接続され、電気的に接続された所定領域11pの各行はそれぞれ引き出し配線17に電気的に接続されている。図4(b)に示す透明導電性フィルム10aにおいては紙面の縦方向に隣接する所定領域11pが電気的に接続され、電気的に接続された所定領域11pの各列はそれぞれ引き出し配線17に電気的に接続されている。このような透明導電性フィルム10aと透明導電性フィルム10aを重ねたものはタッチパネルとして使用することができる。
[透明導電性フィルム(第4実施形態)]
本実施形態の透明導電性フィルム20aは、図3(b)に示すように、第2実施形態の透明導電性フィルム20と同様に透明フィルム21aと、透明フィルム21a上で延在する線状の導電部23aを備え、さらに透明フィルム21a上に引き出し配線27を備える。導電部23a及び引き出し配線27は、透明フィルム21aの表面21s上に載っており、透明フィルム21aの表面21asに対して凸になっている。
透明フィルム21a、導電部23aとしては、それぞれ第2実施形態の透明フィルム21、導電部23と同じ材料を用いることができる。また、導電部23aは、平面視上、第1実施形態の導電部23と同様にランダムネットワーク構造25aを構成し、導電部23aの幅W、高さH及び高さHと幅Wの比、材料についても、第2実施形態の導電部23と同様である。
図4(a)、(b)に示すように、透明導電性フィルム20a、20aのランダムネットワーク構造25aは、第3実施形態の透明導電性フィルム10a、10aのランダムネットワーク構造15aと同様に、透明フィルム21a上に配列された複数の所定領域21pのみに形成されている。複数の所定領域21pの配列は、第3実施形態の透明導電性フィルム10a、10aの複数の所定領域11pの配列と同様であってよい。
引き出し配線27は、図4(a)、(b)に示すように、第3実施形態の引き出し配線17と同様に、複数の所定領域21pに形成されているランダムネットワーク構造25aと電気的に接続されている。引き出し配線27は、第3実施形態の引き出し配線17と同様の線幅及び抵抗を有してよい。引き出し配線27の材料としては、第3実施形態の引き出し配線17の材料と同様のものを用いることができる。また、第3実施形態の透明導電性フィルム10a、10aと同様に、図4(a)に示す透明導電性フィルム20aと図4(b)に示す透明導電性フィルム20aを重ねたものはタッチパネルとして使用することができる。
[第1実施形態の透明導電性フィルムの製造方法]
第1実施形態の透明導電性フィルム10を製造する方法について説明する。透明導電性フィルムの製造方法は、図5に示すように、主に、基板上にナノファイバー(NF)を撒布する工程A1と、NFをマスクとして基板をエッチングして凹凸パターンを形成する工程A2と、基板の凹凸パターンを反転させた第1転写パターンを有する樹脂モールドを作製する工程A3と、樹脂モールドを用いて金属モールドを作製する工程A4と、金属モールドを用いて透明フィルム上に導電部を形成する工程A5と有する。
<NFの撒布>
図6(a)に示すように、基板51上にNF53を撒いて、NF53からなるランダムネットワーク構造を形成する(図5の工程A1)。
基板51としては、シリコン基板等を用いることができる。シリコン基板を用いる場合、熱酸化等により基板表面にSiO膜を形成してもよい。SiO膜は後続のエッチング工程においてハードマスクとして機能する。また、基材51とNF53の密着性を向上させるために、基板51に表面処理を施したり、易接着層を設けたり、あるいは熱や光など外部からエネルギーを加えてもよい。また、基材51の表面の突起を埋めるために平滑化層を設けるなどしてもよい。
NF53は、平面視上ランダムネットワーク構造を構成することができれば、いかなる種類のナノファイバーであってもよい。使用できるナノファイバーとしては、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート等のポリエステル、液晶性芳香族ポリエステル、液晶性全芳香族ポリエステル、ポリカーボネート、ポリメチルアクリレートやポリエチルアクリレートなどのポリアクリル酸エステル、ポリメチルメタクリレートやポリエチルメタクリレートやポリヒドロキシエチルメタクリレートなどのポリメタクリレート、ポリアクリルアミド、ポリメタクリルアミド、ポリアクリロニトリル、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、シクロオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリ乳酸、脂肪族ポリアミド、全芳香族ポリアミド、ポリイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリノルボルネン、ポリスルホン、ポリスルフィド、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール、ポリアセチレンやポリピロールやポリチオフェンなどの導電性高分子、ポリウレタン、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、酢酸セルロースや硝酸セルロースやヒドロキシプロピルセルロースやキチンやキトサン等の糖系高分子、ポリエチレンオキシドやポリビニルアルコールやポリビニルピロリドン等の親水性高分子、ポリベンジルグルタメート等のポリペプチド、ポリフッ化ビニリデン等のフッ素含有高分子、ポリシロキサンやポリシルセスキオキサンやポリシラン等のシリコン含有高分子、ポリフォスファゼン等のリン含有高分子、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体あるいはこれらの物質の共重合体または混合物が挙げられる。ここで、共重合体としては、ランダム共重合体、交互共重合体、ブロック共重合体、グラフト共重合体を含むいかなる共重合体でもよく、これらは2種類以上の複数成分から構成されていてもよい。さらに例えばトリカルボキサミドなどの低分子化合物で非共有結合相互作用により自己集合する超分子化合物から得られる超分子繊維をナノファイバーとして使用することもできる。
基板51上へのNF53の適用方法(撒布方法)としては、電界紡糸法、コンジュゲート溶融紡糸法、メルトブロー法等の紡糸方法により直接的に堆積させる方法、予め適当な方法で紡糸されたナノファイバーを基板上に散布する方法、予めネットワーク状に編まれたナノファイバーを基板上に付着させる方法、ネットワークを形成する高分子や超分子のゲルなどを基板上にスピンコートする方法が挙げられるが、これらに限定されるものではなく、基板51に損傷を与えない限り、任意の適用方法を採用することができる。特に、常温で紡糸が可能であり、ナノファイバーの直径やネットワークの密度を制御し易い電界紡糸法が好ましい。
電界紡糸法において、ナノファイバーの直径は、紡糸液の粘度、電気伝導度、表面張力、溶媒沸点などの溶液物性と、印加電圧、ノズル−基板間距離、溶液供給速度などのプロセス条件を調節することによって制御することができる。これらの制御因子のうち、特に紡糸液の粘度と電気伝導度が汎用的な制御因子として利用され得る。具体的には、紡糸液粘度は、紡糸液中に含まれる溶質分子(高分子またはゾルゲル前駆体)の分子量、濃度、および紡糸液の温度の調整により制御することができ、紡糸液の電気伝導度は、紡糸液中への電解質の添加により制御することができる。一般に、紡糸液に含まれる溶質分子が高分子量かつ低濃度であるほど、また紡糸液の電気伝導度が高電場下での帯電誘起を妨げない範囲において大きいほど、ナノファイバーの直径を小さくすることができる。溶質分子の分子量および濃度は、均一な紡糸液の調製が可能であれば、適宜用途に応じて選択することができる。また電解質としては、ピリジン、酢酸、アミン等の有機溶媒やリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、炭酸塩などの無機塩が挙げられるが、均一な紡糸液の調製が可能であればこれらに制限はない。
電界紡糸法において、ナノファイバーの密度の制御は、電界紡糸時間を制御することにより容易に行うことができる。ナノファイバーの密度は電界紡糸時間とともに高くなる。
基板51上へ適用するNF53の直径は、製造する透明導電性フィルムの抵抗値や用途に依存するが、100〜3000nmの範囲内であってよい。光散乱による透明性の低下が特に懸念される場合においては、2000nm以下が好ましく、さらに1000nm以下が好ましい。
後続のエッチング工程においてNF53をエッチングマスクとして機能させるために、NF53は基板51と密着させる必要がある。この密着が不十分であると、製造される透明導電性フィルムの導電部に断線等の欠陥が生じ、透明導電性フィルムの導電性が低下する恐れがある。NF53と基板51の密着性を高める方法としては、例えばNF53のガラス転移温度以上で熱処理することが効果的である。熱処理温度は、基板51への熱ダメージなどを考慮し、例えば、60〜120℃の比較的低温で処理することが好ましい。過度の熱処理を行うと、NF53の変性が生じる可能性があるためである。
<基板のエッチング>
基板51上のNF53をマスクとして基板51をエッチングして、図6(b)に示すように、基板51にランダムネットワーク構造の凹凸パターン35を形成する(図5の工程A2)。
基板51のエッチングは、ウェットエッチング法やドライエッチング法を用いて行うことができるが、基板51の加工端面がより垂直になるように基板51をエッチングするためには、ドライエッチング法が好ましい。ドライエッチングは、基板51とNF53のエッチングの選択比が十分大きい任意のエッチングガスを用いて行ってよく、基板51としてシリコン基板を用いている場合はフッ化硫黄、酸素、窒素、アルゴン等を用いることができる。また、基板51として表面にSiOからなるハードマスクが形成されたシリコン基板を用いている場合は、まずNF53をマスクとしたSiOのエッチングをフルオロホルム、酸素、窒素、アルゴン等を用いて行い、次いで残留したSiOをマスクとしたSiのエッチングをフッ化硫黄、酸素、窒素、アルゴン等を用いて行ってよい。このようにハードマスクを用いたエッチングを行うことにより、凹凸パターン35の凸部の高さと幅の比を大きくすることができる。
<樹脂モールドの作製>
基板51の凹凸パターン35を反転させた第1転写パターン45を有する樹脂モールド40を作製する(図6(d)参照)(図5の工程A3)。樹脂モールド40は例えば以下のようにして作製することができる。
まず、支持基板71上に硬化性樹脂を塗布して樹脂層57を形成する。図6(c)に示すように樹脂層57に基板51の凹凸パターン35が形成された面を押し付けつつ、樹脂層57を硬化させる。
支持基板71として、例えば、ガラスや、シリコン、シリコンカーバイド等の半導体材料、ニッケル、銅、アルミ等の金属材料等の無機材料からなる基板、シリコーン樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)、シクロオレフィンポリマー(COP)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリスチレン(PS)、ポリイミド(PI)、ポリアリレート等の樹脂基板が挙げられる。また、支持基板71の厚みは、1〜500μmの範囲にし得る。
硬化性樹脂としては、光硬化および熱硬化、湿気硬化型、化学硬化型(二液混合)等の樹脂を用いることができる。具体的には、例えば、エポキシ系、アクリル系、メタクリル系、ビニルエーテル系、オキセタン系、ウレタン系、メラミン系、ウレア系、ポリエステル系、ポリオレフィン系、フェノール系、架橋型液晶系、フッ素系、シリコーン系、ポリアミド系等のモノマー、オリゴマー、ポリマー等の各種樹脂が挙げられる。樹脂層57の厚みは0.5〜500μmの範囲内であってよい。厚みが前記下限未満では、樹脂層57の表面に形成される凹凸の高さが不十分となり易く、前記上限を超えると、硬化時に生じる樹脂の体積変化の影響が大きくなり第1転写パターン45が良好に形成できなくなる可能性がある。
硬化性樹脂を塗布する方法としては、例えば、スピンコート法、スプレーコート法、ディップコート法、滴下法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、凸版印刷法、ダイコート法、カーテンコート法、インクジェット法、スパッタ法等の各種コート方法を採用することができる。さらに、硬化性樹脂を硬化させる条件としては、使用する樹脂の種類により異なるが、例えば、硬化温度が室温〜250℃の範囲内であり、硬化時間が0.5分〜24時間の範囲内であってよい。また、紫外線や電子線のようなエネルギー線を照射することで硬化させる方法でもよく、その場合には、照射量は20mJ/cm〜10J/cmの範囲内であってよい。
次いで、硬化後の樹脂層57から基板51を取り外す。基板51を取り外す方法としては、機械的な剥離法に限定されず、公知の方法を採用することができる。さらに、樹脂層57を支持基板71から剥離してもよい。こうして、図6(d)に示すように基板51の凹凸パターン35を反転させた第1転写パターン45を有する樹脂モールド40が得られる。
<金属モールドの作製>
樹脂モールド40の第1転写パターン45を反転した第2転写パターン55を有する金属モールド50を作製する(図5の工程A4)。金属モールド50は例えば電鋳法などにより以下のようにして作製することができる。
最初に、電鋳処理のための導電層となるシード層を、無電解めっき、スパッタまたは蒸着等により第1転写パターン45を有する樹脂モールド40上に形成する。シード層は、電鋳処理中の電流密度を均一にして堆積される金属層の厚みを一定にするために10nm以上であってよい。シード層の材料として、例えば、ニッケル、銅、金、銀、白金、チタン、コバルト、錫、亜鉛、クロム、金・コバルト合金、金・ニッケル合金、ホウ素・ニッケル合金、はんだ、銅・ニッケル・クロム合金、錫ニッケル合金、ニッケル・パラジウム合金、ニッケル・コバルト・リン合金、またはそれらの合金などを用いることができる。
次に、図6(e)に示すように、シード層上に電鋳(電界めっき)により金属層59を堆積する。金属層59の厚みは、例えば、シード層の厚みを含めて全体で10〜30000μmの厚さにすることができる。電鋳により堆積させる金属層59の材料として、シード層として用いることができる上記金属種のいずれかを用いることができる。形成した金属層59は、樹脂モールド40からの剥離、洗浄などの処理の容易性からすれば、適度な硬度及び厚みを有することが望ましい。
次いで、上記のようにして得られたシード層を含む金属層59から樹脂モールド40を剥離して金属モールド50を得る。剥離は機械的に行ってもよいし、樹脂モールド40を溶解する有機溶媒や酸、アルカリ等用いて溶解して除去することによって行ってもよい。剥離後、金属モールド50の表面に残留している材料成分を洗浄にて除去することができる。洗浄方法としては、界面活性剤などを用いた湿式洗浄や紫外線やプラズマを使用した乾式洗浄を用いることができる。また、例えば、粘着剤や接着剤を用いて残留している材料成分を付着除去するなどしてもよい。
以上の工程A1〜A4によって、図6(f)に示すように第1転写パターン45を反転した第2転写パターン55を有する金属モールド50が得られる。金属モールド50の凹凸パターン(第2転写パターン)55の凸部59cは、平面視上、金属モールド50の表面において延在する線状の形状を有し、ランダムネットワーク構造を構成している。線状の凸部59cの幅Wは、200〜3000nmの範囲内であってよく、200〜900nmの範囲内であってよい。また、凸部59cの高さHは、凸部59cの幅Wの0.5倍以上であり、好ましくは0.5〜4倍である。
<導電部の形成>
次に、金属モールド50を用いて透明フィルム11表面にランダムネットワーク構造15を構成する導電部13を形成する(図7(c)参照)(図5の工程A5)。このような導電部13は例えば以下のようにして形成することができる。
まず、透明支持基材73上に硬化性樹脂を塗布して透明樹脂層12を形成する。図7(a)に示すように透明樹脂層12に金属モールド50の第2転写パターン55が形成された面を押し付けつつ、透明樹脂層12を硬化させる。
硬化性樹脂の塗布及び硬化は、上述の樹脂モールド40の作製における硬化性樹脂の塗布及び硬化と同様の方法で行うことができる。
次に、硬化後の透明樹脂層12から金属モールド50を剥離する。こうして、図7(b)に示すように金属モールド50の第2転写パターン55を反転させた第3転写パターン65を有する透明樹脂層12と透明支持基材73から構成される透明フィルム11が得られる。透明フィルム11を構成する透明樹脂層12は、金属モールド50の第2転写パターン55の凸部59cに対応する(嵌合する)凹部11cを有する。すなわち、凹部11cは、平面視上、透明フィルム11の表面において延在する線状の形状を有し、ランダムネットワーク構造を構成している。
さらに、図7(c)に示すように透明フィルム11の凹部11cに導電性材料を充填する。充填方法は特に限定されないが、例えば、スキージング法(ドクターブレード法)により銀ペースト、銅ペースト若しくはアルミペースト、又はこれらの複合材料からなる金属ペースト等を凹部11cに充填することができる。以上の工程A1〜A5により、透明フィルム11と、透明フィルム11上で延在するとともにランダムネットワーク構造15を構成する線状の導電部13とを備え、導電部13が凹部11c内に充填された導電性材料から構成される透明導電性フィルム10が製造される。
なお、金属モールド50は繰り返し用いることができる。すなわち、一度金属モールド50を作製すれば、その金属モールド50を用いて複数の透明導電性フィルム10を製造できる。ゆえに、本製造方法により、大面積の透明導電性フィルムであっても簡便に低コストで製造できる。
[第2実施形態の透明導電性フィルムの製造方法]
第2実施形態の透明導電性フィルム20は、上述の金属モールドを用いて透明フィルム上に導電部を形成する工程において以下のような操作を行うことで製造することができる。
まず、図8(a)に示すように、導電性材料を金属モールド50の凸部59c上に塗布して塗膜24を形成する。塗布可能な導電性材料としては銀ペースト、銅ペースト、アルミペースト、及びこれらの複合材料からなる金属ペーストなどがある。塗布方法として、バーコート法、スピンコート法、スプレーコート法、ディップコート法、ダイコート法、インクジェット法などの任意の塗布方法を使用することができる。金属モールド50をロール状に成型し、ロール状の金属モールド50を容器中に浅く充填した導電性材料に浸漬して回転させることにより、金属モールド50の凸部59cに導電性材料を塗布してもよい。
次に、図8(b)に示すように、導電性材料の塗膜24を形成した金属モールド50を透明フィルム21に押し付けることで、塗膜24を透明フィルム21に付着させる。これにより、透明フィルム21の金属モールド50の凸部59cに対向する部分に塗膜24が密着する。さらに、塗膜24が密着した透明フィルム21を金属モールド50から剥離する。
こうして、図8(c)に示すように、透明フィルム21と、透明フィルム21上で延在するとともにランダムネットワーク構造25を構成する線状の導電部23とを備え、導電部23が透明フィルム21の表面21sに対して凸になっている透明導電性フィルム20が製造される。また、作製した導電部23のアスペクト比を更に高めるために、高さ方向に選択的に成長可能な選択メッキを追加で行ってもよい。
[第3、第4実施形態の透明導電性フィルムの製造方法]
第3実施形態の透明導電性フィルム10a及び第4実施形態の透明導電性フィルム20aは、例えば、以下のようにして製造することができる。
<NFのパターニング>
上述のNF撒布工程と同様にして基板51a上にNF53aからなるランダムネットワーク構造を形成した後、図9(a)に示すように、基板51a上に、NFパターニング用のマスク91を形成する。マスク91の位置及び形状は、第3実施形態及び第4実施形態の透明導電性フィルム10a、20aにおいてランダムネットワーク構造15a、25aが形成されている複数の所定領域11p、21pの位置及び形状と同様である。マスク91は、フォトリソグラフィ等の任意の方法で形成してよい。
次に、マスク91で覆われていない(露出している)NF53aをエッチングにより除去する。NF53aのエッチングは任意のドライエッチングにより行うことができる。それにより、図9(b)に示すように、NF53aからなるランダムネットワーク構造が基板51a上の所定領域のみに形成される。
<引き出し配線用パターンの形成>
図9(c)に示すように、基板51a上に引き出し配線用マスク93を形成する。マスク93の位置及び形状は、第3実施形態及び第4実施形態の透明導電性フィルム10a、20aにおける引き出し配線17、27の位置及び形状と同様である。マスク93は、スクリーン印刷等の任意の方法で形成してよい。
以上の様な操作を行った後、上述の基板エッチング工程を行うと、図9(d)に示すように、基板51aにランダムネットワーク構造の凹凸パターン35aと引き出し配線用パターン(引き出し配線用凸部)97が形成される。なお、本製造方法において、基板エッチング工程と引き出し配線用パターン形成工程は同時に行われる。
この基板51aを用いて、上述した樹脂モールド作製工程、金属モールド作製工程を行い、さらに第1実施形態の透明導電性フィルム10の製造方法と同様の導電部形成工程を行うと、図3(a)及び図4に示すような、導電部13aから構成されるランダムネットワーク構造15aが所定領域11pに形成され、さらに引き出し配線17を備える第3実施形態の透明導電性フィルム10aが製造される。第1実施形態の透明導電性フィルム10の製造方法と同様の導電部形成工程に代えて、第2実施形態の透明導電性フィルム20の製造方法と同様の導電部形成工程を行うと、図3(b)及び図4に示すような、導電部23aから構成されるランダムネットワーク構造25aが所定領域21pに形成され、さらに引き出し配線27を備える第4実施形態の透明導電性フィルム20aが製造される。また、導電部23aのアスペクト比を更に高めるために、高さ方向に選択的に成長可能な選択メッキを追加で行ってもよい。
なお、NFのパターニングは、上述したようなエッチング法に代えて、リフトオフ法により行うこともできる。すなわち、NFを撒布する前の基板に、フォトリソグラフィ等により、所定の領域が開口したマスクを形成する。マスクを形成した基板上にNFを撒布した後、マスクを溶剤等で除去すると、マスク上のNFも除去され、所定の領域のみにNFが残る。それにより、NFからなるランダムネットワーク構造を基板上の所定領域のみに形成することができる。
また、引き出し配線用パターン97は、上述したようなマスクを形成して基板をエッチングする方法に代えて、基板エッチング工程後の基板上にスクリーン印刷法等により所望の材料(樹脂、金属ペースト等)からなる所望の高さの凸部を形成することによって形成することもできる。例えば、以下のようにして引き出し配線17bの高さH2が、導電部13bの高さH1よりも大きい透明導電性フィルム10b(図10(d)参照)を製造することができる。引き出し配線17bの高さH2を大きくすることにより、引き出し配線17bがより低抵抗になる。
まず、上述のNFのパターニング工程と同様にして、図10(a)に示すように、NF53bからなるランダムネットワーク構造を基板51b上の所定領域のみに形成する。
次に、上述の基板エッチング工程を行い、図10(b)に示すように、基板51bにランダムネットワーク構造の凹凸パターン35bを形成する。
さらに、図10(c)に示すように、基板51b上に引き出し配線用パターン(引き出し配線用凸部)97bを形成する。引き出し配線用凸部97bの高さは、凹凸パターン35bの凸部の高さよりも高くする。引き出し配線用凸部97bを形成する位置及び平面形状は、製造する透明導電性フィルム10bにおける引き出し配線17bの位置及び平面形状に対応する。引き出し配線用パターン97bの材料及び形成方法は特に限定されず、スクリーン印刷等の任意の方法で形成することができる。
この基板51bを用いて、上述した樹脂モールド作製工程、金属モールド作製工程を行い、さらに第1実施形態の透明導電性フィルム10の製造方法と同様の導電部形成工程を行うと、図10(d)に示すような、導電部13bから構成されるランダムネットワーク構造が所定領域に形成され、さらに導電部13bの高さH1よりも大きい高さH2を有する引き出し配線17bを備える透明導電性フィルム10bが製造される。
以下、本発明の透明導電性フィルムを実施例により具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1
DMF(N’,N’−ジメチルホルムアミド)(和光純薬製)とTHF(テトラヒドロフラン)(東京化成工業製)を1:1の体積比で混合した溶媒中に、ポリスチレン(重量平均分子量2300万)(ポリサイエンス社製)を溶解させ、0.1wt%の濃度を有するポリスチレン溶液を調整した。このポリスチレン溶液を原料(紡糸液)として、厚さ50nmの熱酸化膜付きSiウエハ上に、電界紡糸装置(株式会社フューエンス製、ES−2000S2)を用いて、電極間距離15cm、電位差15kV、送液速度30μL/分の条件にて、ポリスチレンのナノファイバーを10秒間堆積(撒布)した。得られたファイバーの平均繊維径は1000nmであった。次に、ナノファイバーが堆積した熱酸化膜付きSiウエハを130℃で30分熱処理することで、ナノファイバーが面積比率(被覆率)8.5%で付着した熱酸化膜付きSiウエハを用意した。
次に、平行平板型反応性イオンエッチング法により、ナノファイバーをマスクとした熱酸化膜のエッチングを行った。エッチングガスとしてフルオロホルムと酸素の混合ガスを用い、アンテナパワー800W、バイアスパワー100W、フルオロホルム流量10sccm、酸素流量50sccm、圧力0.1Paの条件下で115秒間エッチングを行った。これにより、堆積したナノファイバーの平面形状(パターン)に対応する平面形状の熱酸化膜がSi上に残留した。
続いて、誘導結合型の反応性イオンエッチング法により、熱酸化膜をマスクとしてSiウエハのエッチングを行った。エッチングガスとして六フッ化硫黄、酸素及びアルゴンの混合ガスを用い、アンテナパワー600W、バイアスパワー50W、六フッ化硫黄流量25sccm、酸素流量50sccm、アルゴン流量200sccm、圧力0.07Paの条件下で153秒間エッチングを行った。これにより、凹凸パターンを有するSiウエハが得られた。凹凸パターンの凸部は幅1000nmで高さ4000nmの線状の形状を有し、かつ平面視上ランダムネットワーク構造を構成していた。得られた凹凸パターンを有するSiウエハに対して2分間Oアッシング処理を行い、表面に残存した異物を除去することでランダムネットワーク構造を有するSi元型を作製した。
このSi元型の凹凸パターンが形成された面にUV硬化樹脂をドロップキャストし、該UV硬化樹脂をSi元型とPETフィルムで挟み込んだ。UV硬化樹脂に200mJ/cmで1分間UV光を照射し、UV硬化樹脂を硬化させた。その後、機械的にSi元型からUV硬化樹脂及びPETフィルムを剥離し、Si元型に形成されていた凹凸パターンを反転させて転写した樹脂モールド(樹脂元型)を得た。
次に、この樹脂モールドの表面にスパッタ装置を用いて電鋳形成に必要となるNiシード層を形成した。スパッタは、ターゲットにNiを用いて、チャンバー内にArを10sccm供給して内圧を1Paに調圧した状態で、投入パワー300Wで3分間行った。このシード層を形成した樹脂モールドを無電解ニッケルメッキ液中に配置し、pHを5に調整して還元反応を起こすことでシード層上に厚さ290μmのニッケル電鋳層を形成した。続いて、樹脂モールドをニッケル電鋳層及びシード層から剥離して凹凸パターンを有する金属モールド(ニッケルモールド)を得た。ニッケルモールドの凹凸パターンの凸部は平面視上ランダムネットワーク構造を構成していた。
ニッケルモールドの凹凸パターンが形成された面に、UV硬化樹脂をドロップキャストし、該UV硬化樹脂を金属モールドとPETフィルムで挟み込んだ。UV硬化樹脂に200mJ/cmで1分間UV光を照射し、UV硬化樹脂を硬化させた。次いで、機械的にニッケルモールドからUV硬化樹脂及びPETフィルムを剥離し、上記樹脂モールド同様の凹凸パターンを有する透明フィルム(樹脂フィルム)を得た。透明フィルムの凹凸パターンの凹部は、平面視上ランダムネットワーク構造を構成していた。得られたランダムネットワーク構造を有する透明フィルムの表面にコロナ放電処理を施して表面の濡れ性(水接触角)を85°から13°に改質した。その後、透明フィルムの凹部に、Agのナノ粒子が分散されたペースト(InkTec社製、TEC−PM−010)をスキージングにより埋め込み、その後120℃で30分間加熱してペースト中の溶剤を飛ばした。さらに、Agを凹部に埋め込んだ透明フィルムの表面をエタノールで洗浄した。
以上のようにして作製した透明導電性フィルムの断面SEM写真を図11Aに示す。導電部の高さは4000nm、幅は1000nmであり、その比は4.0であった。透明導電性フィルムのシート抵抗は1.5Ω/sqであった。また、目視により骨見えは確認されず、表示素子上に透明導電性フィルムを2枚重ねてモアレは生じなかった。
実施例2
濃度0.05wt%のポリスチレン溶液を紡糸液として用いたこと、ナノファイバーの撒布時間を16秒間としたこと、及びSiウエハのエッチング時間を16秒間にしたこと以外は実施例1と同様にして、Si元型を作製した。ナノファイバーの平均繊維径は500nmであり、熱酸化膜付きSiウエハに付着したナノファイバーの面積比率(被覆率)は6.8%であった。また、Si元型の凹凸パターンの凸部は、幅および高さが500nmの線状の形状を有し、かつ平面視上ランダムネットワーク構造を構成していた。
得られたランダムネットワーク構造を有するSi元型を用いて実施例1と同様の条件で透明導電性フィルムを作製した。作製した透明導電性フィルムの断面SEM写真を図11Bに示す。導電部の高さは300nm、幅は500nmであり、その比は0.6であった。透明導電性フィルムのシート抵抗は25Ω/sqであった。また、目視により骨見えは確認されず、表示素子上に透明導電性フィルムを2枚重ねてモアレは生じなかった。
比較例1
濃度0.072wt%のポリスチレン溶液を紡糸液として用いたこと、ナノファイバーの撒布時間を10.5秒間としたこと、及びSiウエハのエッチング時間を8.2秒間にしたこと以外は実施例1と同様にして、Si元型を作製した。ナノファイバーの平均繊維径は700nmであり、熱酸化膜付きSiウエハに付着したナノファイバーの面積比率(被覆率)は6.3%であった。また、Si元型の凹凸パターンの凸部は、幅および高さが700nmの線状の形状を有し、かつ平面視上ランダムネットワーク構造を構成していた。
得られたランダムネットワーク構造を有するSi元型を用いて実施例1と同様の条件で透明導電性フィルムを作製した。作製した透明導電性フィルムの断面SEM写真を図11Cに示す。導電部の高さは150nm、幅は700nmであり、その比は0.21であった。透明導電性フィルムのシート抵抗は57Ω/sqと高い抵抗値であった。一方で、目視により骨見えは確認されず、表示素子上に透明導電性フィルムを2枚重ねてモアレは生じなかった。
以上、本発明を実施形態により説明してきたが、本発明の透明導電性フィルム及び金属モールド並びにこれらの製造方法は上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内で適宜改変することができる。
本発明の透明導電性フィルムは、骨見えがなく低抵抗である。また、表示素子(パネル)上に2枚重ねて用いてもモアレを生じない。さらに、大面積の透明導電性フィルムを簡便に低コストで製造できる。それゆえ、本発明の透明導電性フィルムは、タッチパネル、電子ペーパー、薄膜太陽電池などの各種デバイスに好適に用いることができる。
10、10a、10b、20、20a 透明導電性フィルム
11、11a、21、21a 透明フィルム
12 透明樹脂層
13、13a、23、23a 導電部
15、15a、25、25a ランダムネットワーク構造
17、17a、27、27a 引き出し配線
24 塗膜
35、35a 凹凸パターン
40 樹脂モールド
45 第1転写パターン
50 金属モールド
51、51a 基板
53、53a ナノファイバー
55 第2転写パターン
57 樹脂層
59 金属層
65 第3転写パターン
71、73 支持基板
91 マスク
97 引き出し配線用パターン

Claims (12)

  1. 透明フィルムと、
    前記透明フィルム上で延在する線状の導電部を備え、
    前記導電部がランダムネットワーク構造を構成し、
    前記導電部の幅が200〜3000nmの範囲内であり、
    前記導電部の高さが、前記導電部の幅の0.5倍以上であることを特徴とする透明導電性フィルム。
  2. 前記透明フィルムが凹部を有し、前記導電部が前記凹部内に充填された導電性材料から構成される請求項1に記載の透明導電性フィルム。
  3. 前記導電部が前記透明フィルムの表面に対して凸になっている請求項1に記載の透明導電性フィルム。
  4. 前記ランダムネットワーク構造が、前記透明フィルムの表面に配列された複数の所定領域に形成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の透明導電性フィルム。
  5. さらに前記透明フィルム上に形成された引き出し配線を備え、
    前記引き出し配線は、前記複数の所定領域に形成された前記ランダムネットワーク構造と電気的に接続されている請求項4に記載の透明導電性フィルム。
  6. 凹凸パターンを有する金属モールドであって、
    前記凹凸パターンの凸部がランダムネットワーク構造を構成し、
    前記凸部の高さが、前記凸部の幅の0.5倍以上であることを特徴とする金属モールド。
  7. ランダムネットワーク構造の凸部を有する金属モールドの製造方法であって、
    基板上にナノファイバーを撒いて、前記基板上に前記ナノファイバーからなるランダムネットワーク構造を形成することと、
    前記ナノファイバーをマスクとして前記基板をエッチングして、前記基板に前記ランダムネットワーク構造の凹凸パターンを形成することと、
    前記基板の前記凹凸パターンを反転させた第1転写パターンを有する樹脂モールドを作製することと、
    前記樹脂モールドの前記第1転写パターン上に電鋳により金属層を積層し、前記樹脂モールドを除去することにより、前記第1転写パターンを反転した第2転写パターンを有する金属モールドを形成することを含む金属モールドの製造方法。
  8. 前記基板の所定領域のみに前記ナノファイバーからなる前記ランダムネットワーク構造を形成する請求項7に記載の金属モールドの製造方法。
  9. 前記金属モールドに引き出し配線用パターンを形成することを含む請求項7又は8に記載の金属モールドの製造方法。
  10. 透明導電性フィルムの製造方法であって、
    請求項7〜9のいずれか一項に記載の製造方法で金属モールドを製造することと、
    前記金属モールドを用いて前記透明フィルム表面にランダムネットワーク構造を構成する導電部を形成することを含む透明導電性フィルムの製造方法。
  11. 前記導電部を形成することが、
    前記金属モールドの前記第2転写パターン反転させた第3転写パターンを有する透明フィルムを作製することと、
    前記透明フィルムの前記第3転写パターンの凹部に導電性材料を充填することを含む請求項10に記載の透明導電性フィルムの製造方法。
  12. 前記導電部を形成することが、
    前記金属モールドの前記第2転写パターンの凸部上に導電性材料を塗布することと、
    前記導電性材料が塗布された前記金属モールドを透明フィルムに押し付けて、前記透明フィルム上に前記導電性材料を付着させることを含む請求項10に記載の透明導電性フィルムの製造方法。
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