JP2015173060A - 金属細線電極とその製造方法 - Google Patents

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剛 田崎
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Abstract

【課題】簡易なプロセスで低コストに製造することができ、下地に与えるダメージが小さく、ロールトゥロールプロセスを適用することも可能な金属細線電極の製造方法を提供する。
【解決手段】線幅が1μm未満である少なくとも1本の細線からなる金属細線電極1の製造方法に関する。金属細線電極1の平面パターンと同一の平面パターンで形成された凸部を含む凹凸パターンを有する凹凸構造体を用意する工程(A)と、凹凸構造体の少なくとも凸部上に、1次粒子径が50nm以下である多数のナノ金属粒子を含む金属分散剤を塗布して塗布膜を形成する工程(B)と、塗布膜を焼成して、凹凸構造体上に金属細線電極1を形成する工程(C)とを実施する。
【選択図】図3B

Description

本発明は、金属細線電極とその製造方法に関するものである。
線幅が1μm未満である少なくとも1本の細線からなる金属細線電極は、各種デバイス等に使用されている。金属細線電極の平面パターンとしてはたとえば、格子状パターンおよびハニカム状パターン等が挙げられる。
従来、金属細線電極は、スパッタ法等の気相法で非パターン膜を成膜した後、不要部分をエッチング除去するフォトリソグラフィ法、あるいは所望パターンに対応した開口パターンを有するマスクを介してスパッタ成膜等の気相成膜を行う方法により製造されている。
たとえば、特許文献1には、
透明基板と、前記透明基板上に順不同に積層されたメッシュ電極(金属細線電極)および透明電極と、前記メッシュ電極および透明電極の上に形成された光電変換層と、前記光電変換層上に形成された対向電極とを有する有機薄膜太陽電池であって、
前記メッシュ電極の厚みが、前記メッシュ電極および透明電極と前記対向電極との間で短絡が生じない厚みであることを特徴とする有機薄膜太陽電池が開示されている(請求項1)。
特許文献1には、メッシュ電極の形成方法として、透明基板上に金属薄膜を形成し、この金属薄膜上にレジストを配置し、フォトエッチング法により金属薄膜を網目状にパターニングする方法が挙げられている(請求項8)。
特開2010-157681号公報
しかしながら、上記従来の製造方法には、以下の問題点がある。
スパッタ法等の真空成膜は高コストであり、ロールトゥロールプロセスを適用することが難しく、量産性が良くない。また、下地が有機材料の場合、下地がダメージを受けやすく、劣化しやすい。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、簡易なプロセスで低コストに製造することができ、下地に与えるダメージが小さく、ロールトゥロールプロセスを適用することも可能な金属細線電極の製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明の金属細線電極の製造方法は、
線幅が1μm未満である少なくとも1本の細線からなる金属細線電極の製造方法であって、
前記金属細線電極の平面パターンと同一の平面パターンで形成された凸部を含む凹凸パターンを有する凹凸構造体を用意する工程(A)と、
前記凹凸構造体の少なくとも前記凸部上に、1次粒子径が50nm以下である多数のナノ金属粒子を含む金属分散剤を塗布して塗布膜を形成する工程(B)と、
前記塗布膜を焼成して、前記凹凸構造体上に前記金属細線電極を形成する工程(C)とを有するものである。
本発明の金属細線電極は、
上記の本発明の金属細線電極の製造方法により製造されたものである。
本発明はたとえば、
互いに導通された複数の前記細線からなり、
平面視周期構造を有し、
光照射によってプラズモン共鳴を生じる金属細線電極に適用できる。
本発明によれば、簡易なプロセスで低コストに製造することができ、下地に与えるダメージが小さく、ロールトゥロールプロセスを適用することも可能な金属細線電極の製造方法を提供することができる。
本発明に係る一実施形態の金属細線電極の模式断面図である。 図1Aの金属細線電極の平面パターンの一例である。 図1Aの金属細線電極の平面パターンの他の例である。 図1Aの金属細線電極の製造工程図である。 図1Aの金属細線電極の製造工程図である。 図1Aの金属細線電極の製造工程図である。 図1Aの金属細線電極の製造工程図である。 図1Aの金属細線電極の製造工程図である。 ロールトゥロールプロセスでモールドを製造する製造装置の一例を示す模式図である。 ロールトゥロールプロセスで金属細線電極を製造する製造装置の一例を示す模式図である。
「金属細線電極とその製造方法」
図面を参照して、本発明に係る一実施形態の金属細線電極とその製造方法について説明する。
図1Aは本実施形態の金属細線電極の模式断面図である。
図1Bおよび図1Cは本実施形態の金属細線電極の平面パターンの例である。
図2A〜図2Eは製造工程図であり、各図は図1Aに対応した模式断面図である。
図1A〜図1Cに示すように、本実施形態の金属細線電極1は、線幅が1μm未満である少なくとも1本の細線11からなる。
表面にナノオーダーの周期構造を有する金属構造体では、金属表面に光が入射したときに金属表面の自由電子の粗密波(表面プラズモン波)が入射光により生成されたエバネッセント波に共鳴して励起される。この現象は、表面プラズモン共鳴と呼ばれる。
プラズモン共鳴は、金属の種類と形状とサイズ、および周囲の物質等に応じた特定の波長領域で生じる。また、このプラズモン共鳴によって、金属の表面およびその近傍では非常に強い増強電場が発生する。
本発明はたとえば、
互いに導通された複数の細線からなり、
平面視周期構造を有し、
光照射によってプラズモン共鳴を生じる金属細線電極に適用できる。
プラズモン共鳴を生じる金属細線電極は、波長依存性あるいは増強電場を利用して、光センサ、光学フィルタ、および光電変換素子等の光学デバイスに好ましく適用できる。
金属細線電極1は、複数の細線11に囲まれた複数の開口部12を有するため、光学デバイスの透光性電極として利用できる。
本発明は、プラズモン共鳴を生じる金属細線電極に限らず、線幅が1μm未満である少なくとも1本の細線を有する任意の金属細線電極に適用可能である。
金属細線電極1の平面パターンは特に制限されず、図1Bに示す格子状パターンおよび図1Cに示すハニカム状パターン等が挙げられる。
金属細線電極1において、細線11の線幅W1は1μm未満である。
プラズモン共鳴を生じる金属細線電極の場合、
プラズモン共鳴効果が効果的に得られ、製造容易であることから、
たとえば細線11の線幅W1は10〜500nmが好ましい。
細線11の線幅W1に対する互いに隣接する細線11の間隙W2の比(W2/W1、スペース比)は5〜0.5が好ましい。
細線11の厚み(高さH1)は、20〜100nmが好ましい。
細線11のアスペクト比AR(高さH1/線幅W1)は0.5〜5が好ましい。
複数の細線11の周期間隔Pは15〜3000nmが好ましい。
金属細線電極1の構成金属は特に制限されない。
金属細線電極1はプラズモン共鳴が効果的に起こる金属を含むことが好ましく、具体的には、Ag、Au、Al、およびCuからなる群より選ばれた少なくとも1種の金属を含むことが好ましく、AgまたはAuを含むことがより好ましい。
金属細線電極1は、後記製造方法により製造されたものである。
金属細線電極1は必要に応じて、任意の下地上に形成することができる。
後記製造方法では高温を必要とせず、下地に物理的に与えるダメージも小さいので、下地への影響が少ない。
したがって、無機材料に対して耐熱性および物理的耐性が良くない有機材料上に対しても、金属細線電極1を形成することができる。
図示する例では、金属細線電極1はフィルム基材20上に形成された樹脂膜30の上に形成されている。この場合、後記するように、ロールトゥロールプロセスでの製造が可能となり、好ましい。
実際にはフィルム基材20の厚みに対して樹脂膜30と金属細線電極1の厚みは薄いが、図面上はこれらの厚みを厚く図示してある。
なお、図1Aでは樹脂膜30の平坦な表面の上に金属細線電極1全体が載っているように図示されているが、後記製造方法では樹脂膜30の被転写部分が軟化するので、実際には金属細線電極1の少なくとも一部が樹脂膜30の内部に埋め込まれる。
フィルム基材20上に形成された樹脂膜30の上に金属細線電極1を形成した後、機械的な剥離、あるいは溶剤を用いた溶解等の処理により、下地から金属細線電極1を単離することも可能である。
金属細線電極1は、有機光電変換素子の透光性電極として利用できる。この場合、有機光電変換素子の透光性電極より下層部分を有機材料で形成し、得られた有機積層体上に金属細線電極1を形成することができる。
図2A〜図2Eを参照して、金属細線電極1の製造方法の一例について説明する。
(工程(A))
はじめに図2Aに示すように、金属細線電極1の平面パターンと同一の平面パターンで形成された複数の凸部51と複数の凹部52とを含む凹凸構造体50を用意する。図中、符号50Pは凹凸構造体50の凹凸パターンである。
たとえば、フィルム基材40上に形成された未硬化樹脂膜に対して、表面に凹凸パターン60Pを有するモールド60を用いてパターン転写を行い、未硬化樹脂膜を硬化することで、表面に凹凸パターン50Pを有する凹凸構造体50を得る。ここで、モールド60の凹凸パターン60Pは、凹凸構造体50の凹凸パターン50Pの反転パターンに設計される。
上記のようにして、フィルム基材40と凹凸構造体50とからなる樹脂製の凸版2が得られる。
(工程(B))
次に図2Bに示すように、凹凸構造体50の少なくとも凸部51上に、AgまたはAu等のプラズモン共鳴を生じる金属を含み、1次粒子径が50nm以下である多数のナノ金属粒子NPを含む金属分散剤を塗布して、塗布膜10Xを形成する。
金属分散剤は、上記多数のナノ金属粒子NPと分散媒とを含む。金属分散剤としては、市販の金属インク等を使用できる。
ナノ金属粒子NPの1次粒子径は30nm以下が好ましく、10nm以下が特に好ましい。
凹凸構造体50の凸部51の高さは工程(B)における金属分散剤の塗布高さより大きく設定しておくことが好ましい。この場合、工程(B)において、凸部51と凹部52の双方に金属分散剤が塗布されても、凸部51と凹部52に塗布された金属分散剤は互いに分離されるので、特に差し支えない。この場合、用いる金属分散剤の粘度あるいは塗布方法を特に考慮する必要はなく、少なくとも凸部51上に所望厚みで金属分散剤を塗布できればよい。
この工程においては、比較的高い粘度の金属分散剤を用い、工程(B)において、凸部51上にのみ金属分散剤を選択的に塗布するようにしてもよい。
工程(B)後には、必要に応じて工程(C)よりも低い温度で分散媒を除去する乾燥工程を実施することができる。
(工程(C))
次に図2Cに示すように、塗布膜10Xを焼成する。これにより塗布膜10Xは金属膜となる。この工程において、各凸部51上に形成された塗布膜10Xは、金属細線電極1の各細線11となる。工程(B)において、凸部51と凹部52の双方に金属分散剤が塗布された場合、凹部52上に形成された塗布膜10Xは金属膜13となる。
焼成温度は特に制限されない。ナノ粒子の場合、ミクロンオーダーの粒子とは異なり、焼結に高温焼成は不要である。
焼成温度はたとえば180℃以下で充分であり、80〜120℃が好ましい。
(工程(D))
次に図2Dおよび図2Eに示すように、金属細線電極1を凹凸構造体50から剥離する。
金属細線電極1は金属分散剤の塗布により形成され、凹凸構造体50に対する密着性は高くないので、容易に剥離できる。
図示例では、凹凸構造体50上に形成された金属細線電極1を樹脂膜30に転写している。
たとえば、フィルム基材20上に未硬化樹脂膜を形成し、これを凹凸構造体50上に形成された金属細線電極1の裏面に密着させた後、未硬化樹脂膜を硬化して、金属細線電極1に対して樹脂膜30を密着形成することができる。
樹脂膜30に用いる硬化性樹脂としては特に制限なく、熱硬化性樹脂、および紫外線等のエネルギー線照射により硬化するエネルギー線硬化性樹脂が挙げられ、エネルギー線硬化性樹脂が好ましい。
機械的な剥離により、樹脂膜30と金属細線電極1とを凹凸構造体50より容易に剥離できる。
金属細線電極1の剥離は容易であるので、任意の有機膜、あるいは、有機光電変換素子の透光性電極より下層部分を形成して得られた有機積層体等の任意の有機積層体に容易に転写できる。転写したい有機膜あるいは有機積層体と金属細線電極1とを接触させ、接触面が多少溶融する温度で加熱し、降温固化することにより、容易に転写できる。
図2Eでは樹脂膜30の平坦な表面の上に金属細線電極1全体が載っているように図示されているが、上記製造方法では有機膜あるいは有機積層体の被転写部分が軟化するので、実際には金属細線電極1の少なくとも一部が有機膜あるいは有機積層体の内部に埋め込まれる。
本実施形態の方法ではナノ金属粒子NPを用いて金属細線電極1を製造するので、スパッタ法等の真空成膜の工程が不要であり、ロールトゥロールプロセスを適用することも可能である。
図3Aは、ロールトゥロールプロセスで凸版2を製造する製造装置の一例を示す模式図である。
図3Aに示す製造装置100は、フィルム基材40を送り出す送出しローラ110と、
送出しローラ110から送り出されたフィルム基材40上に未硬化樹脂を塗布して未硬化樹脂膜50Xを形成するTダイ120と、
表面に図2Aに示した樹脂製のモールド60が取り付けられたモールドローラ130と、
パターンが転写された未硬化樹脂膜50Xを硬化して凹凸構造体50とする硬化装置140と、
製造された凸版2を巻き取る巻取りローラ150とを備えている。
図示例において、凹凸構造体50に用いる硬化性樹脂は紫外線等のエネルギー線照射により硬化するエネルギー線硬化性樹脂であり、硬化装置140は紫外線等のエネルギー線を照射するエネルギー線照射装置である。
図中、R11〜R15は、必要に応じて設けられる搬送用ローラである。これらローラの一部は、未硬化樹脂の塗布およびパターン転写等の工程において、被搬送部材を裏面から加圧保持する保持部材としても機能する。
製造装置100では、以下のようにして凸版2が製造される。
Tダイ120によって、送出しローラ110から供給されたフィルム基材40上に未硬化樹脂膜50Xが形成される。
未硬化樹脂膜50Xにモールド60のパターンが転写され、その表面にモールド60の反転パターンが形成される。
パターンが転写された未硬化樹脂膜60Xは硬化装置140により硬化されて、凹凸構造体50が形成される。
以上のようにして、フィルム基材40と凹凸構造体50とからなる樹脂製の凸版2が製造される。製造された凸版2は、巻取りローラ150に巻き取られる。
図3Bは、ロールトゥロールプロセスで金属細線電極1を製造する製造装置の一例を示す模式図である。
図3Bに示す製造装置200は、
凸版2を送り出す送出しローラ210と、
送出しローラ210から送り出された凸版2上にナノ金属粒子NPを含む金属分散剤を塗布して、塗布膜10Xを形成する塗布装置220と、
塗布膜10Xを焼成する焼成装置230とを備えている。
ここで、塗布装置220は、金属分散剤の入った金属分散剤槽221と金属分散剤槽221内の金属分散剤が付着する第1のローラ222と、第1のローラ222に付着した金属分散剤を凸版2上に塗布する第2のローラ223とからなる。
焼成装置230は、加熱装置である。
製造装置200はまた、
フィルム基材20を送り出す送出しローラ310と、
送出しローラ310から送り出されたフィルム基材20上に未硬化樹脂を塗布して未硬化樹脂膜30Xを形成するTダイ320とを備えている。
製造装置200はまた、未硬化樹脂膜30Xを硬化して樹脂膜30を形成する硬化装置240と、
凸版2を巻き取る巻取りローラ410と、
フィルム基材20と樹脂膜30と金属細線電極1との積層体を巻き取る巻取りローラ250とを備えている。
図示例において、樹脂膜30に用いる硬化性樹脂は紫外線等のエネルギー線照射により硬化するエネルギー線硬化性樹脂であり、硬化装置240は紫外線等のエネルギー線を照射するエネルギー線照射装置である。
製造装置200においては、塗布装置220によって、送出しローラ210から供給された凸版2の少なくとも凸部51上に塗布膜10Xが形成される。塗布膜10Xは焼成装置230により焼成されて、金属細線電極1が形成される。
製造装置200においては、別途、Tダイ320によって、送出しローラ310から供給されたフィルム基材20上に未硬化樹脂膜30Xが形成される。
製造装置200においては、搬送用ローラR22と搬送用ローラ23との間で、フィルム基材20上に未硬化樹脂膜30Xが形成された積層体と、凸版2上に金属細線電極1が形成された積層体とが接合され、接合体が形成される。
硬化装置240によって上記接合体中の未硬化樹脂膜30Xが硬化されて、樹脂膜30が形成される。その後、硬化後の上記接合体から凸版2が機械的に剥離されて、フィルム基材20と樹脂膜30と金属細線電極1との積層体が製造される。製造された積層体は、巻取りローラ250に巻き取られる。
図中、R21〜R24、R31〜33、およびR41は、必要に応じて設けられる搬送用ローラである。これらローラの一部は、未硬化樹脂の塗布および積層体同士の接合等の工程において、被搬送部材を裏面から加圧保持する保持部材として機能する。
以上説明したように、本実施形態によれば、簡易なプロセスで低コストに製造することができ、下地に与えるダメージが小さく、ロールトゥロールプロセスを適用することも可能な金属細線電極の製造方法を提供することができる。
本発明に係る実施例について説明する。
(実施例1)
図3Aに示した製造装置を用いて、フィルム基材40上に金属細線電極1の平面パターンと同一の平面パターンで形成された複数の凸部51と複数の凹部52とを含む凹凸構造体50を有する樹脂製の凸版2をロールトゥロールプロセスで製造した。
凹凸構造体50の材料としては紫外線硬化樹脂を用いた。
用いたモールド60のパターンが良好に転写され、複数のラインパターンの凸部が直立して平面視格子状パターンで形成された凸版2が製造された。凹凸構造体50のパターンのパラメータは以下の通りであった。
凸部の側面の傾斜角度:90°、
凸部の幅:100nm、
互いに隣接する凸部の間隙(凹部の幅):200nm、
凸部と凹部の高さ:200nm、
凸部のアスペクト比:2、
凸部の周期間隔:300nm。
次いで、得られた凸版2を用い、図3Bに示した製造装置を用いて、フィルム基材20上に樹脂膜30と金属細線電極1との積層体をロールトゥロールプロセスで製造した。
樹脂膜30の材料としては紫外線硬化樹脂を用いた。
金属分散剤としては、1次粒子径が3〜5nm、2次粒子径が30〜50nmである多数のナノ銀粒子を含む銀(Ag)インクを用いた。塗布膜の焼成温度は100℃とした。
凸版2の凸部51上に銀インクが良好に塗布され、凸版2のパターンに対応した平面パターンを有する金属細線電極1が製造された。この例では、平面視格子状パターンの金属細線電極1が製造された。得られた金属細線電極1のパターンのパラメータは、以下の通りであった。
線幅:100nm、
互いに隣接する細線の間隙:200nm、
細線の周期間隔:300nm。
細線の厚み:60nm。
凸版2上に形成された金属細線電極1の樹脂膜30への転写も容易であった。
本実施例の方法では、金属細線電極1の一部は樹脂膜30の内部に埋め込まれた。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、適宜設計変更が可能である。
本発明の金属細線電極とその製造方法は、プラズモン共鳴を生じる金属細線電極等のナノオーダーの線幅を有する任意の金属細線電極に適用できる。
1 金属細線電極
2 凸版
10X 塗布膜
11 細線
12 開口部
20 フィルム基材
30 樹脂膜
30X 未硬化樹脂膜
40 フィルム基材
50 凹凸構造体
50P 凹凸パターン
50X 未硬化樹脂膜
51 凸部
52 凹部
60 モールド
60P 凹凸パターン
60X 未硬化樹脂膜
100、200 製造装置
NP ナノ金属粒子

Claims (10)

  1. 線幅が1μm未満である少なくとも1本の細線からなる金属細線電極の製造方法であって、
    前記金属細線電極の平面パターンと同一の平面パターンで形成された凸部を含む凹凸パターンを有する凹凸構造体を用意する工程(A)と、
    前記凹凸構造体の少なくとも前記凸部上に、1次粒子径が50nm以下である多数のナノ金属粒子を含む金属分散剤を塗布して塗布膜を形成する工程(B)と、
    前記塗布膜を焼成して、前記凹凸構造体上に前記金属細線電極を形成する工程(C)とを有する、金属細線電極の製造方法。
  2. さらに、前記金属細線電極を前記凹凸構造体から剥離する工程(D)を有する、請求項1に記載の金属細線電極の製造方法。
  3. 前記凹凸構造体は樹脂製であり、
    工程(D)において、樹脂膜に前記金属細線電極を転写する、
    請求項2に記載の金属細線電極の製造方法。
  4. 前記凹凸構造体の前記凹凸パターンをなす前記凸部の高さは、工程(B)における前記金属分散剤の塗布高さより大きく、
    工程(B)において、前記凹凸パターンをなす前記凸部と凹部に前記金属分散剤を塗布する、
    請求項1〜3のいずれかに記載の金属細線電極の製造方法。
  5. 工程(B)において、前記凹凸パターンをなす前記凸部上にのみ前記金属分散剤を塗布する、請求項1〜3のいずれかに記載の金属細線電極の製造方法。
  6. 前記金属細線電極はAg、Au、Al、およびCuからなる群より選ばれた少なくとも1種の金属を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の金属細線電極の製造方法。
  7. 工程(C)の焼成温度は180℃以下である、請求項1〜6のいずれかに記載の金属細線電極の製造方法。
  8. 工程(B)および工程(C)をロールトゥロールプロセスで実施する、請求項1〜7のいずれかに記載の金属細線電極の製造方法。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の金属細線電極の製造方法により製造された、金属細線電極。
  10. 互いに導通された複数の前記細線からなり、
    平面視周期構造を有し、
    光照射によってプラズモン共鳴を生じる、
    請求項9に記載の金属細線電極。
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