JP2009298093A - 金型、インプリント成形品および面光源 - Google Patents

金型、インプリント成形品および面光源 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の金型を用いて、輝度ムラを解消して高輝度特性を達成した光学フィルムのインプリント成形品を提供する。
【解決手段】表面に直線状の複数本の溝が平行に接して並んだ金型であって、各溝の長手方向に垂直な任意の切断面における断面凹形状が線対称な曲線の一部分で、線対称軸から離れるに従い曲線上の点における接線と線対称軸に平行な線とのなす鋭角の角度が漸減する曲線であり、前記各断面凹形状の線対称軸が平行であり、隣り合う溝の断面凹形状の交点部において、一方の断面凹形状の該交点部における接線と線対称軸に平行な直線とのなす鋭角の角度をθ、他方の断面凹形状の交点部における接線と線対称軸に平行な直線とのなす鋭角の角度をθとすると、全ての交点部の少なくとも一方の角度が25°以下で、かつ各々が異なっており、前記任意の隣り合う溝において、切断面が該溝の長手方向に沿って移動するにつれて交点部の角度が変動する。
【選択図】図3

Description

本発明は、樹脂等に押圧して樹脂等の表面に任意の形を形成するための金型であって、特にインプリント法により光学フィルムのインプリント成形品を形成するのに好適な金型に関する。
近年、パソコン、テレビ、携帯電話等の表示装置として用いられる液晶ディスプレイは、それ自身が発光体ではないため、裏面から面光源を利用して光を照射させることによって表示が可能となっている。また面光源には、サイドライト型あるいは直下型バックライトユニットと呼ばれる構造のものが採用されている。
なかでも、テレビなどに使用される直下型バックライトユニットは、多数の冷陰極管等の光源が並列に配置される構造であるため、光源の真上とそうでない位置とで輝度に大きな差異が生じやすく、それが輝度ムラとして認識されるという課題がある。このため、画面全体を均一かつより高輝度に照射させるためにも、光源の上面にアクリル樹脂等に拡散性の粒子を分散させた乳白板と呼ばれる光拡散板が設置されており、さらにその上に、拡散シートやプリズムシートが重ねて配置されている。
面光源の高輝度化の要求は年々高まる傾向にある。その手段として、例えば、ランプの本数の増加・出力の向上、または表面に凹凸形状を有するフィルムに関する提案がなされたりしている。しかし、前者の方法は大きなコストアップの要因となり、非効率でもある。そこで、後者のフィルム形状の提案としてシリンドリカルレンズ部をストライプ状に備えたもの(特許文献1参照)や、ラグビーボール状の形状を備えたもの(特許文献2参照)などが提案されている。しかしながら、十分に高い輝度と均斉度を兼ね備えていないのが現状であり、それを補うためにプリズムシートなどの枚数を増やす等の手段がとられたりもするが、この場合ディスプレイの更なる薄型化という更なる要望項目に反してしまう。また、複数枚の光学シートを重ね合わせて利用する場合、干渉効果によってモアレ縞が発生してしまうという問題が発生する。該問題を解決するためには、プリズム凹凸形状の高さ、ピッチ等をランダムに分布させる方法が提案されている(特許文献3参照)。
そこで、輝度ムラを効率良く解消して画面上の均斉度を高めつつも高輝度特性を達成することが出来る形状として、半円あるいは楕円形状の曲線の一部を繰り返し備えたものが提案されている(特許文献4参照)。
また、フィルムなどの表面に微細な凹凸立体形状を付与する方法として、所望の微細な凹凸立体形状を反転させた形状を有する金型を加熱しながらフィルムに押圧することにより該凹凸形状をフィルムに転写する熱インプリント法(特許文献5参照)や、フィルム上に、光硬化性樹脂を塗布し、所望の微細な凹凸形状を有する金型を光硬化性樹脂部分に押し付けるとともに、金型を押し付けた面と反対方向から紫外光を照射して光硬化性樹脂を硬化させ、該金型を離型することで、フィルムなどに凹凸形状を転写する光インプリント法(特許文献6参照)が知られている。
また、該金型の製作方法として、所望の微細な凹凸立体形状の断面と同じ形状を持つ加工バイトを用いて、3次元加工が可能なNC加工機にて切削加工を行うことにより金型表面にパターン形状を形成する方法が従来より多く利用されている。
特開2002−62528号公報 特開2002−107510号公報 特開2003−140126号公報 特願2006−339515号公報 特開2005−199455号公報 特開2005−354017号公報
金型表面上に略同一の断面凹形状の溝を平行に、金型表面全面に切削加工を行うと、隣り合う溝の交点がつくる稜線はほぼ同一の平面上に並ぶ。ここで、隣り合う断面凹形状の交点部の厚みが薄くなり、この平面に対する垂線と、交点部における断面凹形状に対する接線とで作られる鋭角の角度が25°以下になると、交点部に倒れあるいは揺らぎ等が生じてしまう。また、交点部の厚みを薄く精度よく加工することは難しいため、隣り合う溝間に平坦部が残存することもある。その結果、所望のパターン形状を形成出来ないという問題がある。また、このような金型の欠点がインプリント成形品を作成した際に外観上の縞模様や色付き、ひいては輝度ムラとして強調して認識される問題がある。
上記課題を解決するために、本発明の金型は、以下の構成からなるものである。すなわち、
直線状の複数本の溝が平行に接して並んだ形状が表面に形成された金型であって、
前記各溝の長手方向に垂直な切断面における断面凹形状が線対称な曲線の一部分で、該曲線は線対称軸から離れるに従い曲線上の点における接線と線対称軸に平行な線とのなす鋭角の角度が漸減する曲線であり、
前記各断面凹形状の線対称軸が平行であり、
隣り合う溝の断面凹形状の交点を交点部とし、一方の断面凹形状の該交点部における接線と線対称軸に平行な直線とのなす鋭角の角度をθ、他方の断面凹形状の交点部における接線と線対称軸に平行な直線とのなす鋭角の角度をθとすると、
前記任意の切断面において、全ての交点部のθとθの少なくとも一方が25°以下であり、
前記任意の切断面において、全ての隣り合う交点部のθが異なっており、かつθが異なっており、
前記任意の隣り合う溝において、切断面が該溝の長手方向に沿って移動するにつれて交点部のθ及びθが変動している金型。
また、本発明のインプリント成形品は本発明の金型を用いて形成されたものであり、本発明の面光源は本発明のインプリント成形品と発光手段とを備えたものである。
本発明によれば、隣り合う溝の交点部の厚みが薄くても、交点部に倒れ、揺らぎがなく、さらに隣り合う溝間に平坦部がない金型を提供できる。より具体的には、隣り合う断面凹形状の交点において、少なくとも一方の断面凹形状の該交点における接線と線対称軸に平行な線とのなす鋭角が25°以下であっても、交点部に倒れ、揺らぎがなく、さらに隣り合う溝間に平坦部がない金型を提供できる。また、外観がランダム模様となるため、加工欠点が目立ちにくく、外観上の縞模様や色付きを抑制することが出来る。
さらには、本発明の金型を用いれば、輝度ムラを効率よく解消して画面上の均斉度を高めながらも高輝度特性を達成することが出来る光学フィルムのインプリント成形品を形成できる。また、該インプリント成形品をプリズムシートに代表されるような他シートと重ね合わせて使用した際には、干渉効果によって発生するモアレ縞の発生を防止することができる。
以下、図面など参照しながら、さらに詳しく本発明の金型、インプリント成形品および面光源について説明する。
本発明の金型は、概略図1に示すような直線状の複数本の溝が平行に接して並んだ形状、いわゆる凹型ストライプパターン形状が表面に形成された金型であって、
各溝の長手方向に垂直な切断面における断面凹形状が線対象な曲線の一部分101で、該曲線は線対称軸から離れるに従い曲線上の点における接線と線対称軸に平行な線とのなす鋭角の角度が漸減する曲線であり、
隣り合う溝の断面凹形状の交点を交点部とし、一方の断面凹形状の該交点部における接線と線対称軸に平行な線とのなす鋭角の角度をθ、他方の断面凹形状の該交点における鋭角と線対称軸との角度をθとしたとき、
任意の切断面において、全ての交点部のθとθの少なくとも一方が25°以下であり、
任意の切断面において、任意の隣り合う交点部のθが異なっており、かつθが異なっており、
任意の隣り合う溝において、切断面が溝の長手方向に沿って移動するにつれて交点部のθ及びθが変動している金型100である。
本発明は、角度θ1およびθ2を5°〜35°の範囲内とすることで、バックライトの蛍光管から斜め方向に入射する光のうち、入射方向と反対方向の斜め方向に強く出射する光の割合を減少させ、かつ蛍光管から斜め方向に入射する光を正面方向へと曲げることを可能とし、輝度ムラを増大させることなく輝度を向上することができるようになるという文献3の思想を踏襲したものであり、該角度5°〜35°の中でも、金型製作が困難となる25°以下での切削加工を大判サイズで実現するためのものである。
本発明の金型は、直線状の複数本の溝が平行に接して並んだ形状が表面に形成された金型である。各溝が接しているので、隣り合う溝の間に実質的な平坦部が存在しない。ここで実質的な平坦部とは、本発明の金型を用いて光学フィルムのインプリント成形品を形成した場合に、当該平坦部で形成された場所で蛍光管から出射される光が直進透過してしまうような部分をいう。実質的な平坦部を排除することで、蛍光管から出射される光が直進透過することを防ぐことができ、輝度ムラを防ぐことができる。
本発明における各溝は、溝の長手方向に垂直な切断面における断面凹形状が線対称な曲線の一部分になっており、この曲線は線対称軸から離れるに従い曲線上の点における接線と線対称軸に平行な線とのなす鋭角の角度が漸減するものである。断面凹形状が線対称軸から離れるに従い鋭角の角度が漸減する曲線であると、本発明の金型を用いて光学フィルムのインプリント成形品を形成した場合、様々な角度で入射してくる光を正面方向へ曲げるための接線角度を有することができるようになり、輝度ムラを軽減することができる。また、断面凹形状が線対称であると、本発明の金型を用いて光学フィルムのインプリント成形品を形成した場合、インプリント成形品表面の凸形状も線対称な曲線となり、左右から見た場合の見え方が変わらないものにできる。このような曲線形状としては、半円、半楕円、放物線、双曲線、三角関数あるいはかかる曲線を構成する所定部位などが挙げられるが必ずしもこれらに限定されるものではない。
また、本発明の金型は、断面凹形状がピッチ1μm〜1mmで繰り返されている形状である。好ましくは、高さが1μm〜200μmの断面凹形状がピッチ1μm〜200μmで繰り返されている形状である。ここで、ピッチとは図5に示すように、隣り合う断面凹形状の線対称軸間の距離のことである。ピッチは一定値であっても、一定値でなく変化してもよい。高さとは、図4に示すように、底部6を通り線対称軸に垂直な平面から交点1までの距離hと、その平面から交点2までの距離hとの平均値のことである。ピッチが1μm未満であると、回折光による影響が大きくなり、本発明の金型を用いて光学フィルムのインプリント成形品を形成した場合、所望する光学的効果が得られない。ピッチが1mm以上であると、金型母材の剛性が高くなるため、ランダムストライプ加工を行わずとも所望する高アスペクト形状の切削加工が可能になる。
本発明における角度θ1およびθ2とは、詳細には図2に示すような角度である。つまり、溝の長手方向に垂直な切断面における断面凹形状について、隣り合う断面凹形状の交点1における断面凹形状の線対称軸10に平行な線3と、交点1における隣り合う2つの断面凹形状の接線4および5とがなす鋭角の角度θ1およびθ2をいう。
本発明においては、 i)溝の長手方向に垂直な任意の切断面において、全ての交点部のθとθの少なくとも一方が25°以下であり、 ii)溝の長手方向に垂直な任意の切断面において、全ての隣り合う交点部のθが異なっており、かつθが異なっており、 さらに、iii)任意の隣り合う溝において、溝の長手方向に垂直な切断面が溝の長手方向に沿って移動するにつれて、交点部のθ及びθが変動している。
このような要件を満たす具体的な金型の形状は、例えば図1に示すような形状である。図1(a)の中のX方向は溝の長手方向及び線対称軸に垂直な方向、Y方向は溝の長手方向、Z方向は線対称軸に平行な方向である。図1の(a)は金型の斜視図、(b)は溝の長手方向に垂直な切断面(XZ平面)における断面形状、(c)は溝の長手方向に平行で線対称軸を含む切断面(YZ平面)における断面形状である。さらに、溝の断面凹形状と線対称軸との交点を溝の底部とし、線対称軸に垂直な1つの平面を全ての溝に対する基準面102とする。
図1(b)のように、XZ平面における各溝の底部から基準面102までの距離がランダムな形状とすることで、「溝の長手方向に垂直な任意の切断面において、全ての隣り合う交点部のθが異なっており、かつθが異なっている」形状とすることができる。
また、図1(c)のように、YZ平面における溝の底部を結ぶ線と基準面102との距離が、Y方向に進むにつれて変化する形状とすることで、「任意の隣り合う溝において、溝の長手方向に垂直な切断面が溝の長手方向に沿って移動するにつれて、交点部のθ及びθが変動している」形状とすることができる。
XZ平面における各溝の底部から基準面102までの距離がランダムであるが、YZ平面における溝の底部を結ぶ線と基準面102との距離がY方向に進むにつれて一定な形状であると、角度θ1又はθ2が25°以下である交点部がY方向に連続することがあり、このような部位で著しい材料剛性の低下が起こるため、該交点部には倒れおよび揺らぎが発生する可能性が高い。また、交点部を一定厚みで薄く精度よくY方向に連続して加工することは難しいため、隣り合う溝間に平坦部が残存することもある。
これに対し、本発明の金型では、上記i)〜iii)の要件を満たすことで、隣り合う溝の交点部の角度θとθの少なくとも一方が25°以下の角度を含む場合であっても、角度θ1又はθ2が25°以下である交点部がY方向に連続することがないので、交点部に倒れあるいは揺らぎがなくなる。また、交点部の厚みをY方向で一定にする必要がないため、隣り合う溝間に平坦部のない金型を得ることが出来るようになる。
本発明においては、θとθの少なくとも一方が15〜25°の範囲であることが好ましい。角度が小さくなりすぎると、断面凹形状の交点部の剛性が弱くなり、金型としての寿命が短くなる可能性がある。
本発明においては、θ及びθが共に45°以下であることが好ましい。θ1又はθ2のいずれかが25°以下の角度であることに加え、θ及びθが共に45°以下であると、本発明の金型で形成したインプリント成形品の輝度ムラがさらに効果的に解消できるからである。
本発明においては、図3に示すように1つおきの溝について、XZ平面における各溝の底部から基準面102までの距離が一定であり、かつYZ平面における溝の底部を結ぶ線と基準面102との距離がY方向に進むにつれて一定な形状であることが好ましい。すなわちかかる要件を満たすとは、図3(b)(c)に示すように、
A群)XZ平面における各溝の底部から基準面102までの距離が一定であり、かつYZ平面における溝の底部を結ぶ線と基準面102との距離がY方向に進むにつれて一定である溝の集合
B群)XZ平面における各溝の底部から基準面102までの距離がランダムであり、かつYZ平面における溝の底部を結ぶ線と基準面102との距離がY方向に進むにつれて変化する溝の集合
として、A群を構成する溝とB群を構成する溝が交互に並列した金型であるということになる。全ての溝が「XZ平面における各溝の底部から基準面102までの距離がランダムであり、かつYZ平面における溝の底部を結ぶ線と基準面102との距離がY方向に進むにつれて変化する」ものであると、溝の起動を正確に把握、計算することが難しく、ひいてはピッチおよび高さ等のパラメータを調整することが非常に難しくなる。しかし、上記のようにA群を構成する溝を、B群を構成する溝の間に交互に挟むことで、両者の軌道を正確に把握、計算することが出来るため、ピッチおよび高さ等のパラメータをより任意に調整することが可能となる。また、上記A群を構成する溝の断面凹形状とB群を構成する溝の断面凹形状とは同じでなくともよい。
また、本発明においては、YZ平面における溝の底部を結ぶ線と基準面との距離がY方向に進むにつれて周期的に変化することが好ましい。周期は好ましくは20mm〜200mm、より好ましくは30mm〜50mmである。周期が20mm未満になると輝度ムラ問題の改善が不十分となる場合がある。また周期が200mmを越えると隣り合う溝の交点部の倒れおよび揺らぎの改善が不十分となる場合がある。なお、かかる底部を結ぶ線は連続な曲線を描くことが好ましい。周期的にすることで、平均的パターン形状が設計値と一致すると考えることができ、単純なパターン形状を組み合わせたものと同等として扱うことが出来るので良い。つまり、周期的ではなく不規則に変化させる場合、金型の面内に、浅い溝ばかり、あるいは深い溝ばかりの集まる部位が発生する可能性があるため。周期的にすることで、浅い溝、深い溝が金型面内に均一に分散されるからである。また、本発明においては隣り合う溝の間で、この周期の位相にはランダムなズレがあるのが好ましい。ズレ量の分解能としては好ましくは断面凹形状のピッチ以下、すなわち1mm以下、より好ましくは200μm以下である。更に好ましくは1nm〜1μmであり、小さい程好ましい。位相をずらした加工には、ランダム関数を用いたNC加工データを利用することが多い。
本発明においては、断面凹形状の平均アスペクト比が1〜3であることが好ましい。ここでいう「アスペクト比」とは、図4に示すように、X方向における断面凹形状の交点1から底部6までの距離wおよび底部6から交点2までの距離wの和と、Z方向における交点1から底部6までの距離hおよび底部6から交点2までの距離hの和との比であり、(h+h)/(w+w)である。また「平均アスペクト比」とは、理想的には全てのXZ平面における全ての断面凹形状のアスペクト比の平均値をさすものであるが、ここでは、ランダムに選出した10点のXZ平面における10個の断面凹形状のアスペクト比の算術平均値、つまり100個の断面凹形状のアスペクト比の算術平均とした。平均アスペクト比を1以上にすることで、本発明の金型を用いて光学フィルムのインプリント成形品を形成した場合に、蛍光管から斜め方向に入射する光をより確実に正面方向へ向けることができ、輝度ムラをより確実に防ぐことができる。一方、アスペクト比を3以下とすることで、画面を斜めから見た場合の輝度も確保することができる。アスペクト比のより好ましい範囲は1.5〜2.8の範囲である。
図1および図3に示したインプリント金型の製作方法を説明する。まず、後述する金型材料の賦形面側に、所望の断面凹形状と同じ形状を持つ加工バイトを用いて、3次元加工が可能な超精密加工機にて切削加工することにより断面凹形状を賦形面に付与することができる。超精密加工機としては、プレーナー(シェーパー)方式、フライカット方式、エンドミル方式、旋盤加工方式といった様々な方式のものが知られている。本発明では、なかでも、最も高精度とされる、金型材料の賦形面側に沿って加工バイトあるいは金型を真っ直ぐに移動させて断面凹形状を賦形するプレーナー(シェーパー)方式、および加工バイトを回転駆動させ、回転軸方向と直行する方向にバイトあるいは金型を移動させて断面凹形状を賦形するフライカット方式を用いることができる。プレーナー(シェーパー)方式では、金型に沿ってバイトを真っ直ぐに移動させて断面凹形状を賦形するため、連続した効率の良い加工が可能であるが、断面凹形状の縁にバリやカエリが比較的発生し易い。また、フライカット方式では、プレーナー(シェーパー)方式に比べ、バリやカエリ等が比較的少ない加工が出来るものの、加工時間に多大な時間を要するという欠点があるため、目的に応じて両者を使い分けることが好ましい。
加工バイトの材質としては、炭素工具鋼、超硬合金、セラミックス、ダイヤモンド、立方晶窒化ホウ素等が挙げられるが、その結晶の硬さおよび高熱伝導性からnmレベルの高精度な断面凹形状を長距離にわたって得られるダイヤモンドがより好ましい。また、ダイヤモンド、より好ましくは単結晶ダイヤモンドを用いることにより、切削表面の表面粗さが非常に小さく加工出来るため、所望の光学特性が得られやすいので、本技術で使用される分野では非常に好ましく単結晶ダイヤモンドが用いられる。しかしながら、非常にきれいな加工面ができる反面、少しでもバリやキズ等の欠陥があると、その部分が非常に目立つという問題が発生することがある。その場合には、しばしば、隣り合う溝の断面凹形状同士の交線部分を直線にしないで揺らぎを持たせた加工をする提案が、例えば文献3などに提案されている。この場合、欠陥を目立たせない技術では若干の共通点があるのもの、輝度向上を目的としているため、角度が45°程度の三角形状のパターンを有しており、隣り合う溝の断面凹形状の交線は揺らいでいるものの、その交点の角度は変化なく45°程度の角度で一定である。従って本発明における隣り合う溝の断面凹形状の交点での線対称軸に平行な線と接線との角度θ1およびθ2が一定でない加工を行い、25°以下の角度を含む部位で交点に倒れおよび揺らぎが発生することなく安定した切削が出来るという技術とは大きく異なる。
インプリント金型の材料としては所望のプレス時の強度、パターン加工精度、インプリント成形品の離型性が得られるものであればよく、例えばステンレス、ニッケル、銅等を含んだ金属材料、シリコーン、ガラス、セラミックス、樹脂、もしくはこれらの表面に離型性を向上させるための有機膜を被覆させたものが好ましく用いられる。該インプリント金型の微細断面凹形状は、インプリント成形品の表面に付与したい微細凹凸形状に対応して形成されているものである。
次に本発明のインプリント成形品を製造する方法を説明する。本発明のインプリント成形品は、たとえば、公知の熱可塑性樹脂のフィルム、シート状物、板状物(以下、ベース基材という)などの表面に上記のような凹凸形状を付与することで得られる。ここで、上記のような凹凸形状を付与する方法としては、特に限定されるものではないが、たとえば熱インプリント法や光インプリント法などが挙げられる。熱インプリントとは、微細な断面凹形状を有する金型と樹脂を熱し、樹脂に金型を押付け、冷却後、離型することで、金型表面に施された断面凹形状を樹脂へ転写させる手法である。ここで、熱インプリントに用いられる樹脂は熱可塑性樹脂であっても、熱硬化性樹脂であっても良いが、透明性の高い樹脂であることが好ましい。
熱可塑性樹脂としては、例えばポリエステル系樹脂として、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2.6−ナフタレート、ポリプロピレンフタレート、ポリブチレンテレフタレート、シクロヘキサンジメタノール共重合ポリエステル樹脂、イソフタル酸共重合ポリエステル樹脂、スピログリコール共重合ポリエステル樹脂、フルオレン共重合ポリエステル樹脂などを挙げることができる。またオレフィン系樹脂として脂環式オレフィン共重合樹脂を、アクリル系樹脂としてポリメチルメタクリレートを挙げることができる。さらに、その他の樹脂として、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエーテル、ポリエステルアミド、ポリエーテルエステル、ポリ塩化ビニルなども挙げることができる。さらに、これらを成分とする共重合体であったり、これら樹脂の混合物も用いることができる。中でも、機械強度、耐熱性、寸法安定性の点において、二軸延伸されてポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2.6−ナフタレート、またはこれらをベースとしたその他の成分との共重合体や、混合物などのポリエステル樹脂がより好ましく用いられる。また、熱硬化性樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、ユリア・メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂などが挙げられ、これらより選択される1種類もしくは2種類以上の混合物を用いることができる。
本発明に適用するベース基材は上述の樹脂の単体からなるシートであっても構わないし、複数の樹脂層からなる積層体であってもよい。この場合、単体シートと比べて、易滑性や耐摩擦性などの表面特性や、機械的強度、耐熱性を付与することができる。このように複数の樹脂層からなる積層体とした場合はシート全体が前述の用件を満たすことが好ましいが、シート全体としては前記要件を満たしていなくても、少なくとも前述の要件を満たす層が表層に形成されていれば容易に表面を形成することができる。
一方、光インプリント法とは、ベース基材の上に、光硬化性樹脂を塗布し、微細な断面凹形状を有する金型を光硬化性樹脂部分に押し付けるとともに、金型を押し付けた面と反対方向から紫外光を照射して光硬化性樹脂を硬化させ、該金型を離型することで、ベース基材に金型の断面凹形状を転写する方法である。ただし、金型の材質がガラス等のように透明の場合は、反対方向である必要はない。
光硬化性樹脂の例としては、分子内に少なくとも一つのラジカル重合性を有する化合物、またはカチオン重合性を有する化合物などが挙げられる。ラジカル重合性を有する化合物とは、活性エネルギー線によりラジカルを発生する重合開始剤の存在下で、活性エネルギー線照射により高分子または架橋反応する化合物である。例えば、構造単位中にエチレン性の不飽和結合を少なくとも1個以上含むものであり、1官能であるビニルモノマーの他に他官能ビニルモノマーを含むものが挙げられる。またこれらのオリゴマー、ポリマー、混合物であってもよい。また分子内に少なくとも1つのカチオン重合性を有する化合物としては、オキシラン環を有する化合物、オセキタン環を有する化合物、ビニルエーテル化合物から選ばれる1種類あるいは2種以上の化合物が挙げられる。
ベース基材としては、フィルムの場合、たとえば、主押出機からなる製膜装置に、180℃で4時間真空乾燥したポリエチレンテレフタレートを供給して溶融押出し、このシートを表面温度20℃の鏡面冷却ドラム上でキャストして未延伸シートを得る。その後、このシートを、85℃で長手方向に3倍延伸し、連続的に100℃の雰囲気中で幅方向に3倍延伸することで得ることができる。また、ベース基材がシート状物もしくは板状物の場合は、フィルムとは厚みが異なるため同様の製法では得られない場合があるが、公知の方法で製造すればよい。
以上のような本発明のインプリント成形品は、バックライト(面光源)の光出射面に好適に用いられ、特に直下型バックライトにおいて良好な性能を発現することができるので有用である。
直下型バックライトは、たとえば、中空の筐体に冷陰極線管などの発光手段を有し、その上方にインプリント成形品を配置してなるものであり、該発光手段からの出射光を該筐体の主たる一平面、すなわち、インプリント成形品が配置された面から出射させる方式の面光源である。また、直下型バックライトには、中空の筐体の底部、及び側部に、優れた反射特性を示す、いわゆる反射板を搭載することもある。反射板は、反射フィルム単体であってもよいし、筐体や筐体とは別のアルミニウム板に反射フィルムをラミネートしたものであってもよい。また、光源の配置に合わせて溝加工されたものでも良い。そして、冷陰極線管などの発光手段の数、画面の大きさについても特に制限されない。
このような面光源に本発明のインプリント成形品を適用すると、該面光源は、輝度ムラを増大させることなく高輝度になり、さらには薄型かつ軽量にすることも可能で、また、加工性良く、寸法安定性や強度にも優れたものとすることが可能になる。よって、特に液晶ディスプレイの直下型バックライトに好適に用いられる。なお、本発明のインプリント成形品を面光源に適用する場合、上記のような特徴的な形状の凹凸形状を有する側の面が光源とは反対側になるように配置する。
また、面光源においては、発光手段の上に本発明のインプリント成形品を単体で配置しても良いが、発光手段の上にビーズ層含有基材や表面に半球状のドーム形状を付与した基材を配置し、その上に本発明のインプリント成形品を設置することで、正面のみならず、ディスプレイを斜めから見た場合にも良好な輝度特性を得ることができるようになる。なお、ビーズ層含有基材とは、透明基材あるいは拡散材を内部に含有せしめた拡散基材の上に、透明のビーズを塗布し、バインダー樹脂で固定した層をいう。また表面に半球状のドーム形状を付与した基材とは、透明基材あるいは拡散材を内部に含有せしめた拡散基材の表面に、プレス加工などで半球状のドーム形状を付与したものをいう。
以下、実施例に基づいて本発明をさらに詳細に説明する。以下の実施例、比較例では、いずれもサイズは□80mm(ただし、実施例9および比較例3を除く)、厚みは20mm、表面材質はニッケル-リンの金型を使用した。また、加工方式には、シェーパー方式を用い、切削速度は10m/minにて切削を行った。
インプリント成形品は、厚み120μmの3層構造からなる共重合ポリエチレンテレフタレートからなるベース基材に、各実施例、比較例に示す金型を、加熱温度130℃にて押圧した後、20℃まで冷却することにより金型の断面凹形状を転写成形して得た。
金型およびインプリント成形品の評価項目および方法を下記に示す。
(1)外観欠点:目視にて確認出来る非周期的に見られる点状あるいは線状の欠点を指す。加工時に発生するバリや、切削不良による隣り合うストライプパターン形状の交点部倒れや揺らぎに起因することが多い。
(2)外観縞模様:目視にて確認出来る周期的に見られる点状あるいは線状の欠点を指す。位相のズレあるいは、NC加工機の加工特性や加工現象等に起因することが多い。
(3)色付き:目視にて確認出来る非周期的あるいは周期的な色ムラ欠点を指す。
(4)モアレ:凹凸形状を賦形したフィルムを複数枚重ね合わせた際に視覚的に発生する干渉縞を指す。
上記(1)〜(4)の評価方法としては、3人でインプリント金型および成形品の賦形面の目視確認を行い、全員が該欠点を不良と認識した場合を×、3人中2人の場合を△、1人のみの場合を○、誰も認識出来なかった場合を◎とした4段階評価を行う。
(5)輝度ムラ:特開平5−119311号公報に記載の直下型バックライトから冷陰極線管7(図6)の上に設定されていた拡散板(厚さ2mmのアクリル製)を取り外す。拡散板の代わりに、本発明のインプリント成形品8を、凹凸を有する面がCCDカメラ側となるように、かつ、その基材のXZ平面と直交する方向と冷陰極線管の長手方向とを一致させるように設置する。冷陰極線管を60分間点灯して光源を安定させたのちに、EYESCALE−3((株)アイ・システム)を用い、付属のCCDカメラをバックライト表面から90cmの地点にバックライト面に対して正面となるように設置し、輝度(cd/m)を測定する。この際、冷陰極線管とインプリント成形品8との距離aを10mm、隣り合う冷陰極線管同士の距離bを20mmとする。また、隣り合う冷陰極線管の間にひいた中線とインプリント成形品8との交点をcとした時、cと冷陰極線管とを結ぶ線と、冷陰極線管からインプリント成形品8にひいた垂線とのなす角度αは45度とする。
なお、輝度は、バックライト中央部の二本の冷陰極線管の位置(計2点)、ならびに、それら二本の冷陰極線管およびそれらに隣接するさらに二本の冷陰極線管の中点の位置(計3点)で観測し、冷陰極線管の位置での輝度の平均をLmax、計四本の冷陰極線管の中点の位置での輝度の平均をLminとする。このとき二本の冷陰極管及びそれらに隣接するさらに二本の冷陰極線管の位置は、光拡散基材を設置せずにバックライトのみで輝度を測定することで決定する。
輝度ムラを示す値として、(Lmax −Lmin )を用いる。輝度ムラは小さいほど良い。輝度ムラが400cd/m以下である場合を◎、400cd/mを越え600cd/m以下である場合を○、600cd/mを越える場合を×とする。
以下の各実施例、比較例の金型について、溝の形状として以下のようにA群、B群を定義する。
A群)XZ平面における各溝の底部から基準面までの距離が一定であり、かつYZ平面における溝の底部を結ぶ線と基準面との距離がY方向に進むにつれて一定である溝の集合。
B群)XZ平面における各溝の底部から基準面までの距離がランダムであり、かつYZ平面における溝の底部を結ぶ線と基準面との距離がY方向に進むにつれて周期的に変化する溝の集合。
ただし、X方向は溝の長手方向及び線対称軸に垂直な方向、Y方向は溝の長手方向、Z方向は線対称軸に平行な方向である。XZ平面は溝の長手方向に垂直な切断面、YZ平面は溝の長手方向に平行で線対称軸を含む切断面である。
[実施例1]
(1)断面凹形状:1つおきに集めた2組の溝の集合のうち一方の集合が、断面凹形状が楕円形状(X/0.0250+Y/0.0625=1)の一部であるA群。他方の集合が、断面凹形状が半円形状(25μmR)の一部であるB群。
(2)ピッチ:39.75μm
(3)高さ:A群:27.7μm
B群:9〜27.7μmの範囲内でランダムに変化する。
(4)B群の周期:20mm、B群内での隣り合う溝の位相を1.25mmずつずらす。
(5)θ,θ:θ及びθが16°〜41°の範囲であり、θ又はθの一方が25°以下である。
かくして得られた金型およびインプリント成形品は、表1に示す通り、色付きおよびモワレが薄くみられたものの、問題のないレベルであった。また、位相を周期的にずらしたゆえの外観縞模様が現れたが、本発明のLCDバックライトにおいてその外観縞模様が液晶表示画面のバックライトのムラとして発現するような実害はなかった。
[実施例2]
(1)断面凹形状:1つおきに集めた2組の溝の集合のうち一方の集合が、断面凹形状が楕円形状(X/0.025+Y/0.050=1)の一部であるA群。他方の集合が、断面凹形状が楕円形状(X/0.025+Y/0.050=1)の一部であるB群。実施例1に対し、2組の溝の集合を両者とも楕円形状とした。
(2)ピッチ:34.25μm
(3)高さ:A群:23.7μm
B群:7.3〜23.7μmの範囲内でランダムに変化する。
(4)B群の周期:20mm、B群内での隣り合う溝の位相を1.25mmずつずらす。
(5)θ,θ:θ及びθが19°〜41°の範囲であり、θ又はθの一方が25°以下である。
かくして得られた金型およびインプリント成形品は、表1に示す通り、色付きおよびモワレが薄くみられたものの、問題のないレベルであった。また、位相を周期的にずらしたゆえの外観縞模様が現れたが、本発明のLCDバックライトにおいてその外観縞模様が液晶表示画面のバックライトのムラとして発現するような実害はなかった。
[実施例3]
(1)断面凹形状:1つおきに集めた2組の溝の集合のうち一方の集合が、断面凹形状が楕円形状(X/0.025+Y/0.050=1)の一部であるA群。他方の集合が、断面凹形状が楕円形状(X/0.025+Y/0.050=1)の一部であるB群。実施例2に対し、B群内での隣り合う溝の位相のずらし方をランダムにした。
(2)ピッチ:34.25μm
(3)高さ:A群:23.7μm
B群:7.3〜23.7μmの範囲内でランダムに変化する。
(4)B群の周期:20mm、B群内での隣り合う溝の位相をランダム関数にて1nmの精度で不規則にずらす。
(5)θ,θ:θ及びθが19°〜41°の範囲であり、θ又はθの一方が25°以下である。
かくして得られた金型およびインプリント成形品は、表1に示す通り、色付きおよびモワレが薄く見られるものの、外観欠点はなく、低い輝度ムラを達成した。実施例2に対し、周期の位相のズレをランダムにしたことにより、外観縞模様に若干改善が見られた。
[実施例4]
(1)断面凹形状:1つおきに集めた2組の溝の集合のうち一方の集合が、断面凹形状が楕円形状(X/0.025+Y/0.050=1)の一部であるA群。他方の集合が、断面凹形状が楕円形状(X/0.025+Y/0.050=1)の一部であるB群。実施例2に対し、B群の周期を6mmとした。
(2)ピッチ:34.25μm
(3)高さ:A群:23.7μm
B群:7.3〜23.7μmの範囲内でランダムに変化する。
(4)B群の周期:6mm、B群内での隣り合う溝の位相をランダム関数にて1nmの精度で不規則にずらす。
(5)θ,θ:θ及びθが19°〜41°の範囲であり、θ又はθの一方が25°以下である。
かくして得られた金型およびインプリント成形品は、表1に示す通り、外観縞模様、色付きおよびモワレが薄く見られるものの、外観欠点はなかった。しかし輝度ムラは、揺動周期20mmの実施例3と比較すると若干大きくなった。
[実施例5]
(1)断面凹形状:全ての溝が、断面凹形状が楕円形状(X/0.025+Y/0.0625=1)の一部であるB群。
(2)ピッチ:40.052μm
(3)高さ:15〜27μmの範囲内でランダムに変化する。
(4)周期:20mm、隣り合う溝の位相をランダム関数にて1nmの精度で不規則にずらす。
(5)θ,θ:θ及びθが16°〜28°の範囲であり、θ又はθの一方が25°以下である。
かくして得られた金型およびインプリント成形品は、表1に示す通り、外観欠点および色付きが薄く発生したものの、外観縞模様およびモワレはなく、低い輝度ムラを達成した。
[実施例6]
(1)断面凹形状:1つおきに集めた2組の溝の集合のうち一方の集合が、断面凹形状が楕円形状(X/0.025+Y/0.050=1)の一部であるA群。他方の集合が、断面凹形状が楕円形状(X/0.025+Y/0.050=1)の一部であるB群。実施例2〜4に対し、ピッチを小さくすることでθ,θの角度をより小さくした。
(2)ピッチ:38.75μm
(3)高さ:A群:23.7μm
B群:14.3〜23.7μmの範囲内でランダムに変化する。
(4)B群の周期:60mm、B群内での隣り合う溝の位相をランダム関数にて1nmの精度で不規則にずらす。
(5)θ,θ:θ及びθが17°〜27°の範囲であり、θ又はθの一方が25°以下である。
かくして得られた金型およびインプリント成形品は、表1に示す通り、薄い色付きが見られるものの、外観欠点、縞模様およびモワレはなく、低い輝度ムラを達成した。
[実施例7]
(1)断面凹形状:1つおきに集めた2組の溝の集合のうち一方の集合が、断面凹形状が楕円形状(X/0.025+Y/0.050=1)の一部であるA群。他方の集合が、断面凹形状が楕円形状(X/0.025+Y/0.050=1)の一部であるB群。実施例6に対し、B群の周期を40mmとした。
(2)ピッチ:38.75μm
(3)高さ:A群:23.7μm
B群:14.3〜23.7μmの範囲内でランダムに変化する。
(4)B群の周期:40mm、B群内での隣り合う溝の位相をランダム関数にて1nmの精度で不規則にずらす。
(5)θ,θ:θ及びθが17°〜27°の範囲であり、θ又はθの一方が25°以下である。
かくして得られた金型およびインプリント成形品は、表1に示す通り、薄い色付きが見られるものの、外観欠点、縞模様およびモワレはなく、低い輝度ムラを達成した。
[実施例8]
(1)断面凹形状:1つおきに集めた2組の溝の集合のうち一方の集合が、断面凹形状が楕円形状(X/0.025+Y/0.0625=1)の一部であるA群。他方の集合が、断面凹形状が楕円形状(X/0.025+Y/0.0625=1)の一部であるB群。実施例2〜4、6、7に対し、楕円形状をより高アスペクトなものに変更した。
(2)ピッチ:37.25μm
(3)高さ:A群:27.7μm
B群:15.5〜27.7μmの範囲内でランダムに変化する。
(4)B群の周期:40mm、B群内での隣り合う溝の位相をランダム関数にて1nmの精度で不規則にずらす。
(5)θ,θ:θ及びθが15°〜26°の範囲であり、θ又はθの一方が25°以下である。
かくして得られた金型およびインプリント成形品は、表1に示す通り、薄い色付きが見られるものの、外観欠点、縞模様およびモワレはなく、低い輝度ムラを達成した。
[実施例9]
(1)断面凹形状:実施例8に同じ。
(2)ピッチ:実施例8に同じ。
(3)高さ:実施例8に同じ。
(4)周期:実施例8に同じ。
(5)θ,θ:実施例8に同じ。
(6)サイズ:32インチ画面対応(900mm×500mm)
かくして得られた金型およびインプリント成形品は、表1に示す通り、大面積であっても実施例8と同様に、薄い色付きが見られただけで、外観欠点、縞模様およびモワレはなく、輝度ムラに関しても非常に良好であった。
[比較例1]
(1)断面凹形状:全ての溝が、断面凹形状が楕円形状(X/0.025+Y/0.0625=1)の一部であるA群。
(2)ピッチ:41.5μm
(3)高さ:27.7μm
(4)θ,θ:θ及びθが15°
かくして得られた金型は、θおよびθは25°以下を満たすものの、全て一定であるため、金型図7(b)に示すように、全面にわたってバリおよび稜線の残存、倒れが多く、図7(a)のような設計通りの形状が得られなかった。切削速度を1〜40m/minの範囲内で変化させる等、切削条件を変更してもほとんど改善は見られなかった。
[比較例2]
(1)断面凹形状:全ての溝が、断面凹形状が楕円形状(X/0.025+Y/0.050=1)の一部であるA群。
(2)ピッチ:35.0μm
(3)高さ:14.3μm
(4)θ,θ:θ及びθが27°
かくして得られた金型およびインプリント成形品は、表1に示す通り、外観欠点、外観縞模様は全く見られず全面均一であった。しかし、θおよびθが25°を越えているため、色付き、モアレ、輝度ムラ共に悪かった。
[比較例3]
(1)断面凹形状:比較例2に同じ。
(2)ピッチ:比較例2に同じ。
(3)高さ:比較例2に同じ。
(4)θ,θ:比較例2に同じ。
(5)サイズ:32インチ画面対応(900mm×500mm)
かくして得られた金型およびインプリント成形品は、表1に示す通り、比較例2と同一凹凸形状であるにも関わらず、大面積にしたことにより一部外観欠点が発生した。色付き、モアレ、輝度ムラに関しては、比較例2と同様でいずれも悪かった。
Figure 2009298093
図1(a)は、本発明にかかる金型の一実施様態のうち、基準面から底部までの距離がX方向およびY方向いずれにおいてもランダムに分布している溝が並んだ金型をモデル的に説明する概略図である。図1(b)は、図1(a)のあるX方向断面を示した概略図である。図1(c)は、図1(a)のある溝のY方向断面を示した概略図である(図1(b)のA−A断面矢視図)。 図2は、本発明にかかる金型の一実施様態のうち、隣り合う断面凹形状に挟まれた角度を示した概略図である。 図3(a)は、本発明にかかる金型の一実施様態のうち、基準面から底部までの距離がXおよびY方向共に略同一である溝Aと、基準面から底部までの距離がX方向はランダムに分布しY方向は周期的に変動している溝Bが交互に並列した金型をモデル的に説明する概略図である。 図3(b)は、図3(a)のあるX方向断面を示した概略図である。 図3(c)は、図3(a)のある溝AのY方向断面を示した概略図である(図3(b)のA−A断面矢視図)。図3(d)はある溝BのY方向断面を示した概略図である(図3(b)のB−B断面矢視図)。 図4は、本発明にかかる金型の一実施様態のうち、断面凹形状のアスペクト比を示した概略図である。 図5は、本発明にかかる金型の一実施様態のうち、断面凹形状のピッチを示した概略図である。 図6は、輝度ムラ測定方法の説明図である。 図7(a)は、ある金型の設計凹形状を示した概略図である。 図7(b)は、(a)の実際の加工凹形状を示した概略図である。
符号の説明
100:本発明の一実施形態を示す金型の模式図
101:本発明の一実施形態を示す断面凹形状
1,2:隣り合う断面凹形状の交点部
3:交点部1を通り線対称軸に平行な線
4:一方の断面凹形状の交点部1における接線
5:他方の断面凹形状の交点部1における接線
6:断面凹形状の底部
10:断面凹形状の線対称軸
:断面凹形状の交点部1から底部6までのZ方向距離
:断面凹形状の交点部2から底部6までのZ方向距離
:断面凹形状の交点部1から底部6までのX方向距離
:断面凹形状の交点部2から底部6までのX方向距離
P:ある断面凹凸形状の底部から、隣の断面凹形状の底部までのX方向距離
a:冷陰極線管とインプリント成形品との距離
b:隣り合う冷陰極線管の距離
c:隣り合う冷陰極線管の間にひいた中線とインプリント成形品との交点
α:cと冷陰極線管を結ぶ線と、冷陰極線管からインプリント成形品にひいた垂線とのなす角度

Claims (10)

  1. 直線状の複数本の溝が平行に接して並んだ形状が表面に形成された金型であって、
    前記各溝の長手方向に垂直な切断面における断面凹形状が線対称な曲線の一部分で、該曲線は線対称軸から離れるに従い曲線上の点における接線と線対称軸に平行な線とのなす鋭角の角度が漸減する曲線であり、
    前記各断面凹形状の線対称軸が平行であり、
    隣り合う溝の断面凹形状の交点を交点部とし、一方の断面凹形状の該交点部における接線と線対称軸に平行な直線とのなす鋭角の角度をθ、他方の断面凹形状の交点部における接線と線対称軸に平行な直線とのなす鋭角の角度をθとすると、
    前記任意の切断面において、全ての交点部のθとθの少なくとも一方が25°以下であり、
    前記任意の切断面において、全ての隣り合う交点部のθが異なっており、かつθが異なっており、
    前記任意の隣り合う溝において、切断面が該溝の長手方向に沿って移動するにつれて交点部のθ及びθが変動している金型。
  2. 前記任意の切断面において、全ての交点部のθとθの少なくとも一方が15〜25°である請求項1に記載の金型。
  3. 前記任意の切断面において、全ての交点部のθ及びθが共に45°以下である請求項1又は2に記載の金型。
  4. 前記各溝の断面凹形状と線対称軸との交点を該溝の底部とし、該線対称軸に垂直な1つの平面を全ての溝に対する基準面とすると、
    任意の溝の長手方向に平行で線対称軸を含む平面における底部を結ぶ線が、前記基準面との距離が周期的に変化する線である請求項1〜3のいずれかに記載の金型。
  5. 前記各溝の断面凹形状と線対称軸との交点を該溝の底部とし、該線対称軸に垂直な1つの平面を全ての溝に対する基準面とすると、
    前記各溝を1つおきに集めた2組の溝の集合のうちの一方の集合を構成する全ての溝が、下記(1)(2)を満たす請求項1〜3のいずれかに記載の金型。
    (1)前記任意の切断面において、一方の集合を構成する全ての溝の底部から前記基準面までの距離が同じである。
    (2)一方の集合を構成する全ての溝について、該溝の長手方向に平行で線対称軸を含む平面における底部を結ぶ線が、前記基準面と平行である。
  6. 前記各溝を1つおきに集めた2組の集合のうちの他方の集合を構成する全ての溝について、該溝の長手方向に平行で線対称軸を含む平面における底部を結ぶ線が、前記基準面との距離が周期的に変化する線である請求項5に記載の金型。
  7. 前記周期的に変化する線の周期が20〜200mmである請求項4又は6に記載の金型。
  8. 前記断面凹形状の平均アスペクト比が1〜3である請求項1〜7のいずれかに記載の金型。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の金型を用いて形成されたインプリント成形品。
  10. 請求項9に記載のインプリント成形品と発光手段とを備えた面光源。
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