JPWO2017154123A1 - 培養容器、培養装置、培養方法 - Google Patents

培養容器、培養装置、培養方法 Download PDF

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Abstract

本発明は清浄度の高い空間から、これよりも清浄度の低い空間へ培養容器を移動させた場合であっても、培養状態に影響を及ぼさずに、移動後の培養操作を可能にする培養容器、培養装置、培養方法を提供することを目的とし、例えば、培養領域を有し、開口部が形成された第一の容器と、前記第一の容器を収容する第二の容器と、前記第二の容器の外部から操作されて動作することで前記第一の容器の前記開口部を閉止する蓋部と、を有する培養容器、培養容器を有する培養装置、培養方法を提供する。

Description

本発明は、培養容器、培養装置、培養方法に関するものである。
本技術分野の背景技術として、特表2008−505629号公報(特許文献1)がある。この公報には、「細胞を培養する基礎構造は互いに分離したウェル様の培養位置(10)を含む。培養位置(10)に共通している空気空間を基礎構造と共に限定する蓋体(3b)であって、ガス注入口およびガス注出口を有する蓋体で上方から培養基礎構造は密封して閉鎖される。空気空間の湿度を保つために、水は培養位置の外側の領域の培養基礎構造の底上に添加される。」と記載されている(要約参照)。
特表2008−505629号公報
特許文献1に記載の構成では、培養容器内の培養領域に細胞懸濁液を播種する操作や、培養領域内の培地を交換する操作を行った後に、ガス注入排出口を有する蓋部材で密閉し、培養容器をガス源と接続するようになっている。
しかし、培養操作を実施する空間とガス源を有する空間とが別の空間で有る場合、培養容器を移動させる必要があり、例えば清浄度の高い培養操作空間からこれよりも清浄度の低い空間へ培養容器を移動させることによって、培養容器の外表面が汚染される可能性がある。
特許文献1の構成に限らず、例えば清浄度の高い領域から、これよりも低い領域へ培養容器を移動させる必要がある場合、移動後にガス源や培地等の供給源と接続し培養を行う操作を実施すると、培養容器内の培養領域も汚染される可能性がある。
そこで、本発明は清浄度の高い空間から、これよりも清浄度の低い空間へ培養容器を移動させた場合であっても、培養状態に影響を及ぼさずに、移動後の培養操作を可能にする培養容器、培養装置、培養方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。 本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、培養領域を有し、開口部が形成された第一の容器と、前記第一の容器を収容する第二の容器と、前記第二の容器の外部から操作されて動作することで前記第一の容器の前記開口部を閉止する蓋部と、を有する培養容器を特徴とする。
本発明によれば、清浄度の高い空間から、これよりも清浄度の低い空間へ培養容器を移動させた場合であっても、培養状態に影響を及ぼさずに、移動後の培養操作を可能にする培養容器、培養装置、培養方法を提供することができる。
培養容器の断面図である。 蓋部を閉じた状態の培養容器の断面図である。 培養容器の鳥瞰図である。 蓋部、第一の容器、液体供給管の配置を示す培養容器の断面図である。 フィルター付き培養容器の断面図である。 第一の容器と蓋部の構成を示す培養容器の断面図である。 培養制御システム装置の構成を示す図である。 培養制御システム装置での滅菌処理を示す図である。 培養制御システム装置での洗浄処理を示す図である。 培養制御システム装置内の各タンク及び流路を示す図である。 蓋部の開閉機構を示す図である。 培養容器を用いて、通常環境下にある培養制御システム装置を用いて培養を行うときのフローチャートである。 培養容器の第一の容器の開口部の端部形状を示す図である。 培養容器の蓋部の第一の突出部端部の形状を示す図である。 蓋部の部材に蛇腹等を用いた培養容器の断面図である。 蓋部の開閉機構の変形例を示す図である。
以下、図1から図16を参照して、この実施の形態に係る培養容器、培養装置、培養方法を具体的に説明する。以下の実施例においては、培養容器は特に細胞培養に利用するものとして説明するが、これに限定されるものではない。
図1に容器を縦に分割した断面構造を示す。本実施例に示す培養容器10は2重構造の容器になっており、外側の第二の容器2の内部に、細胞を収容して培養するための第一の容器1が複数個配置された構造となっている。第一の容器1の上部面は開口しており、この開口部から培地等を供給・排出可能となっている。
なお、培地とは細胞の生存、増殖に必要な糖、蛋白質、アミノ酸、酸素などの物質を細胞へ供給し、細胞から排出される代謝物を受け取る働きをする液体であり、細胞を培養するに当たり、定期的に容器内の培地は交換する必要がある。
第二の容器2の上部面には第一の容器の個数と第二の容器内における第一の容器の配置位置に合わせて、複数の貫通口22が形成されており、この貫通口22には弾性体で構成された蓋部3が配置されている。この蓋部3は第一の容器1の開口部を開閉するためのものであり、培養容器10外部から蓋部3を操作して第一の容器1の開口部を開閉することができるものである。
蓋部3は貫通口22の個数や配置位置に合わせて、あるいは、第一の容器の個数と第二の容器内における第一の容器の配置位置に合わせて、複数の突起部からなる第一の突起部を有し、第一の突起部は貫通口22に挿入されて、第二の容器2の内部に突出して配置される。また、蓋部3には第一の突起部の位置と対応し、第一の突起部の突出方向とは反対方向に向かって突出する第二の突起部を有している。
図2に示すように、第二の突起部を押圧することにより、弾性力によって、第一の突起部が第二の容器の内部方向へ可動することができるようになっており、第一の突起部の可動により、第一の突起部の端部が第一の容器の開口部に接触して塞ぐことで、第一の容器を密閉に保持することができるようになっている。
第二の突起部への押圧を解除すれば、第一の突起部は第二の容器2の外部方向へ可動し、第一の容器1の開口部は開放された状態となる。なお、第二の突起部は各々を独立して可動させることができ、押圧力を与えた突起部に応じて、第一の容器1の各々の開口部を閉止することができる。
図3に示すように、蓋部3の大きさは、第二の容器2に設けられた複数の貫通口を覆うのに十分な大きさであり、蓋部3と第二の容器2は、蓋部3の全周に渡って設けられた接着部6により、気密性を保持するように接合されており、第二の容器2は密閉され、第二の容器2の内部は外側の液体、気体、細菌から遮断することができる構造である。
なお、蓋部3の弾性体の材料としてはシリコーンやポリ塩化ビニルなど、細胞培養に用いても影響が発生しない材料であればよい。
図1に示すように、第二の容器2には、外部から第一の容器1の培養領域へ液体を供給することができる液体供給管4が接続されており、液体供給管4の液体排出口は、液体を第一の容器1の開口部から第一の容器1内に導入可能なように、第一の容器1の開口部上部に配置されている。液体排出口は第一の容器の個数と第二の容器内における第一の容器の配置位置に合わせて、複数個所に設けられている。
液体供給管4の液体排出口の構成の一例を図4に示す。図4は図1の断面と異なる方向の容器の縦方向の断面である。第一の容器1へ培地を入れる場合、液体供給管4を通して培地を送液し、液体供給管4から第一の容器1の開口部へ伸びている液投入管36を介し、第一の容器1のへりを伝わせて容器内部へ液体を供給する。
なお、液体供給管4の液体排出口は第一の容器1の開口部には直接接してはいなく、蓋部3が第一の容器1の開口部を閉じる際に妨げないようになっている。蓋部3が第一の容器1の開口部を閉じた状態で液体供給管4から液体を送ると、第一の容器1の培養領域へは液体は供給されず、第二の容器内部へ供給される。
また、第二の容器2には、外部から第二の容器2の内部への気体の出し入れを行う気体供給排出管7が接続されている。また、第二の容器2には、外部から第二の容器2の内部から液体を排出する液体排出管8が接続されている。
液体供給管4、気体供給排出管7、液体排出管8には各経路を開閉できる経路開閉器5が備えてあり、経路開閉器5は第二の容器2の外側に配置されている。また、図5に示すように容器の気体供給排出管7にはフィルター21が接続されている構成であってもよい。このフィルター21により、送気ガスに塵や細菌などが混入していても除去され、容器内には清浄な気体を送ることができる。
図1には、複数個の第一の容器1を第二の容器内に配置した構成の例を示しているが、第一の容器1の数は1つであってもよい。なお、図6に示すように第一の容器1に複数の開口部が形成されていてもよく、この場合には、それぞれの各開口部に応じて蓋部3が複数個所に設けられていてもよい。図6では、第一の容器1に培地を充填する場合は上部開口部34から投入し、培地を排出するときには側面下部開口部35から排出する形態とすることができる。
図7に本発明の実施例にかかる容器を培養制御システム装置15内に設置して培養を行う場合の構成を示す。培養制御システム装置15は培地タンク11、洗浄液タンク12、滅菌剤タンク13が設置されており、各タンクは液体供給管26に接続されている。
また各タンクと液体供給管26の間には管バルブ17が設置されており、管の開閉を制御できる構造となっている。培地タンク11は培養する細胞に適した培地が充填されている。洗浄液タンク12には純水、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)など細胞に影響がない洗浄液が充填されている。滅菌剤タンク13には化学滅菌剤(グルタルアルデヒド製剤、オルトフタルアルデヒド製剤、次亜塩素酸製剤、過酢酸製剤など)が充填されている。
培養容器10の液体供給管4は培養制御システム装置15の液体供給管26と接続される。また装置内には気体供給排出管27、液体排出管28が設置してあり、それぞれ、容器の気体供給排出管7、液体排出管8と接続される。
培養容器10の設置個所には、蓋部3の第二の突起部に対して押圧力を加えて第一の容器1の開閉を行うための容器蓋開閉機14が設置されている。培養制御システム装置15は制御コントローラ16により制御され、培養プロセスの実行を行う。
図8は清浄環境下(Cell Processing Center、清浄度として、ISOクラス 5、EU-GMPグレード A程度)で蓋部3の第二の突起部を押圧して、第一の容器1の開口部を閉じ、第一の容器内が密閉された状態で、当該清浄環境外の通常環境下(清浄度として、ISOクラス7 程度)に移動し、培養に必要な気体や液体を供給する液体供給管26、気体供給排出管27、液体排出管28に接続した後の、滅菌工程を示している。
通常環境下で培養容器10の液体供給管4、気体供給排出管7、液体排出管8に液体供給管26、気体供給排出管27、液体排出管28を接続したときに、第二の容器2の容器内部および、液体供給管4と気体供給排出管7と液体排出管8の内部、および液体供給管26と気体供給排出管27と液体排出管28の内部の無菌性は維持できていない。
培養容器10の液体供給管4、気体供給排出管7、液体排出管8および液体供給管26、気体供給排出管27、液体排出管28内部を滅菌するため、滅菌剤タンク13から滅菌剤を充填した状態を示す。このとき第一の容器1の内部は蓋部3の第一の突起部により密閉されているので第一の容器1の内部に滅菌剤が混入することなく、第二の容器2の内部を滅菌することができる。
図9は図8で示した滅菌工程の後、滅菌剤を液体排出管28から排出し、残った滅菌剤を洗浄液で除去している状態を示している。滅菌剤は培養する細胞も殺す作用があるので、わずかでも残っていると、培養に影響が生じる。そのため、滅菌剤は完全に除去する必要がある。
洗浄液タンク12から洗浄液を培養容器10の液体供給管4、気体供給排出管7、液体排出管8および培養制御システム装置15の液体供給管26、気体供給排出管27、液体排出管28内部へ充填して、滅菌剤を洗い流す。
なお、培養制御システム装置15の各タンクは必ずしも共通する液体供給管で接続されている必要はなく、場合によっては、図10に示すように、滅菌剤を送液する専用の滅菌剤供給管30を有する形態であってもよい。
図11は図1で示した培養容器10に蓋部3の押圧機構の詳細を示したものである。図11は培養容器10を縦方向に分割した断面図を示している。
押圧部31は可動するようになっており、押しバネ9によって蓋部3を押し、第一の容器1を密閉する構造となっている。蓋部3への押圧を解除し、第一の容器1の開放を維持する場合は、押圧部31を引き上げ、止め金23を掛け、押圧部31を動かない状態にする。なお、図示してはいないが、押圧部31や止め金23の動作は制御機構により制御可能である。
次に、培養容器10を搭載した通常環境下にある培養制御システム装置15を用いて培養を行うときの操作フローについて、図12を用いて説明する。工程1では、清浄空間で、第一の容器1内部に細胞を播種し、播種した細胞に応じた適切な培地を供給する。
工程2では、培養容器10の第二の容器2に接続されている液体供給管4、気体供給排出管7、液体排出管8において、各管の経路開閉器5を閉じ、第二の容器2の内部が閉鎖された状態にする。
工程3では、蓋部3の第二の突出部を押しこみ、第一の容器1の開口部を閉じ、第一の容器1を閉鎖する。工程4では、蓋部3を押圧し、第一の容器1を閉じた状態で、培養制御システム装置15内へ培養容器10を設置し、容器に接続されている液体供給管4と培養制御システム装置側の液体供給管26、容器に接続されている気体供給排出管7と培養制御システム装置側の気体供給排出管27、容器に接続されている液体排出管8と培養制御システム装置側の液体排出管28それぞれを接続する。
工程5では、第一の容器1の開口部を蓋部3で閉じた状態を保持し、培養容器10の第二の容器2に接続されている気体供給排出管7と液体供給管4のそれぞれの経路開閉器5を開ける。工程6では、第一の容器1の開口部を蓋部3で閉じた状態を保持し、培養制御システム装置15側の液体供給管26に接続されている滅菌剤タンク13の管バルブ17を開け、第二の容器2の内部および、液体供給管26内部および、液体供給管4と液体供給管26の接続部内部に滅菌剤を充填し、滅菌剤タンク13の管バルブを閉じ、充填された空間が十分滅菌される時間を保持する。
工程7では、滅菌後、第一の容器1の開口部を蓋部3で閉じた状態を保持し、培養容器10の第二の容器2に接続されている液体排出管8の経路開閉器5を開け、充填した滅菌剤を排出する工程8では、第一の容器1の開口部を蓋部3で閉じた状態を保持し、培養容器10の第二の容器2内および、液体供給管26内部に残渣した滅菌剤を洗浄するために洗浄液タンク12の管バルブ17を開け、第二の容器2内部および、液体供給管26内部および、液体供給管4と液体供給管26の接続部内部を洗浄する。洗浄は液体排出管8の経路開閉器5を閉じ、滅菌剤に触れた空間に洗浄液を保持し、洗浄液タンク12の管バルブ17を閉じ、その後、洗浄は液体排出管8の経路開閉器5を開け、洗浄液を排出する工程を、2〜10回程度繰り返す方法や、洗浄空間に洗浄液を保持した後、液体排出管8の経路開閉器5を開け、洗浄液を洗浄空間の体積の2〜10倍程度の体積を貫流させる方法をとる。
工程9では、滅菌剤の洗浄後、培養容器10の第二の容器2に接続されている液体供給管4および、液体排出管8の経路開閉器5を閉じ、第二の容器2内部および、培養制御システム装置15側の液体供給管26に残渣した洗浄剤を乾燥により除去するため、乾燥空気を培養容器10の第二の容器2に接続されている気体供給排出管7より導入する。
工程10では、乾燥終了後、培養容器10の第二の容器2に接続されている気体供給排出管7より培養条件に適した気体を貫流し、培養容器10の第二の容器2内部を培養環境条件に整えた後、第一の容器1の開口部を閉じていた蓋部3を開け、第一の容器1の内部の培養を培養制御システム装置15内での培養工程を開始する。
工程11では、第一の容器1内部の培地の交換は、蓋部3を開け、培養容器10を傾けて、第一の容器1内部から第二の容器2内部へ排出させ、その後、培養容器10を正常姿勢に戻し、培地タンク11から液体供給管4を経て、培養容器10の第二の容器に接続されている液体供給管4から第一の容器1内部へ培地を充填する。第二の容器2内部へ排出した、培地は培養容器10の第二の容器2に接続されている液体排出管8より培養容器外へ排出する。第二の容器2内部に残渣した培地は、第一の容器1の開口部を蓋部3で閉じた後、残渣した滅菌剤の洗浄工程と同じように洗浄、乾燥工程をへて培養を継続する。
工程12では、培養を終了し、細胞を回収するときは、第一の容器1の開口部を蓋部3で閉じた状態を保持し、第一の容器1内部を閉鎖し、培養容器10本体の第二の容器2に接続されている液体供給管4、気体供給排出管7、液体排出管8において、各管の経路開閉器5を閉じ、第二の容器2内部が閉鎖された状態にする。
工程13では、第二の容器2の内部が閉鎖された状態を保持しながら、培養制御システム装置15から培養容器10を取り外し、培養容器10外側を滅菌してから、清浄環境へ移動する。清浄環境へ移動したのちは、蓋部3および各管の経路開閉器5は開けた状態にしてもかまわない。
工程14では、培養容器10の第二の容器2から、第一の容器1を取り外し、第一の容器1内部で培養した細胞を回収する。
以上のように、本発明の実施例1にかかる培養容器、培養装置、培養方法によれば、清浄度の高い空間から、これよりも清浄度の低い空間へ培養容器を移動させた場合であっても、培養状態に影響を及ぼさずに、移動後の培養操作を可能にすることができる。また、培養容器を清浄度の低い空間へ移動した後に、例えば、培養容器を滅菌処理等して清浄度を保つことができる構成を有しているため、培養容器を導入する培養装置自体を清浄度の高い空間に限らずに設置することができ、細胞加工施設内の構成やレイアウトの自由度を高めることができる。
図13は、培養容器10の第一の容器1の開口端部の構造を示したものである。図13に示すように第一の容器1の開口端部の一部が突起した壁構造を有している。この壁構造は開口部端部の前記端部の全周に渡って形成されている。
図1に示した第一の容器1の平坦な開口端部と比較し、同じ力で蓋部3を押しつけた場合、開口端部に突起部29が有る場合は、突起部29の上部の表面積が小さいために、単位面積当たりの押しつける力が高くなる。
以上のことから、実施例1に記載の効果に加え、蓋部3による培養容器10の密閉性を向上するという効果を有する。
図14は、培養容器10の蓋部3に設けられた第一の突出部の端部形状を示すものである。蓋部3に設けられた第一の突出部の端部に凸部を有し、この凸部が第一の容器1の開口部との位置合わせのためのガイドとしての機能を有し、また、蓋部3と接触する凸部の面積が小さいため、同じ力で蓋部3を押しても、接触する圧力が高くなるため、第一の容器1の密閉性も向上する。
蓋部3の第一の突出部の端部中央に設けられた凸部の直径をDr、第一の容器1の開口部側の直径をDc、凸部の高さをHpとすると、例えば、Drは第一の容器1の開口部の内径Dvよりもわずかに小さく、比率にして99%から90%程度、DcはDvの89%から70%程度、HpはDvの10%から50%程度であればよい。
以上のことから、実施例1に記載の効果に加え、蓋部3による培養容器10の密閉性を向上するという効果を有する。
図15では、蓋部3と第二の容器2とを蛇腹部19を介して接続する実施例を示す。蛇腹部19と蓋部3および蛇腹部19と第二の容器2とは気密接着されており、第二の容器2の気密性は保持できる構造となっている。
図15の蓋部3は第一の容器1の開口部と接触する部分が弾性体20で構成されており、その他の部分はポリスチレンなどのプラスチック材料から構成されている。
以上のことから、実施例1に記載の効果に加え、蓋部3の可動距離を実施例1より多く取ることが可能となる。
図16は図11で示した押圧機構の変形例である。培養容器10に蓋部3の開閉状態を保持する状態保持具18を取り付けた例を示す。図16は培養容器10を縦方向に分割した断面図を示している。
図16では押圧部31に引きバネ32が配置されており、押圧部31は上に引き上げられた状態となる。蓋部3を閉じる場合は押圧部31の上部に配置してある固定ねじ33を回して押し下げることにより押圧部31を押し下げる構成となっている。
以上のことから、実施例1に記載の効果に加え、容器自体に、蓋部3の開閉め状態を保持できる効果を有する。
1 第一の容器
2 第二の容器
3 蓋部
4 液体供給管
5 経路開閉器
6 接着部
7 気体供給排出管
8 液体排出管
9 押しバネ
10 培養容器
11 培地タンク
12 洗浄液タンク
13 滅菌剤タンク
14 容器蓋開閉機
15 培養制御システム装置
16 制御コントローラ
17 管バルブ
18 状態保持具
19 蛇腹
20 弾性体
21 フィルター
30 滅菌剤用接続管
22 蓋貫通口
23 止め金
24 培養領域
25 容器開口部
26 液体供給管
27 気体供給排出管
28 液体排出管
29 突起部
30 滅菌剤供給管
31 押圧部
32 引きバネ
33 固定ねじ
34 上部開口部
35 側面下部開口部
36 液投入管

Claims (15)

  1. 培養領域を有し、開口部が形成された第一の容器と、
    前記第一の容器を収容する第二の容器と、
    前記第二の容器の外部から操作されて動作することで前記第一の容器の前記開口部を閉止する蓋部と、を有することを特徴とする培養容器。
  2. 請求項1に記載の培養容器であって、
    前記蓋部は、前記第二の容器内部方向に突出する第一の突起部と、前記第二の容器外部方向に突出する第二の突出部と、を有することを特徴とする培養容器。
  3. 請求項2に記載の培養容器であって、
    前記蓋部は弾性体で形成されていることを特徴とする培養容器。
  4. 請求項3に記載の培養容器であって、
    前記第一容器の前記開口部の端部には前記端部の全周に渡って形成された第三の突出部を有することを特徴とする培養容器。
  5. 請求項3または4に記載の培養容器であって、
    前記蓋部の第一の突出部端部には、前記第一の容器の前記開口部の内径よりも1〜10%ほど小さい径である第一の底と、前記第一の容器の前記開口部の内径よりも11〜30%ほど小さい径である第二の底とから成る第四の突出部を有することを特徴とする培養容器。
  6. 培養領域を有し、開口部が形成された第一の容器と、前記第一の容器を収容する第二の容器と、前記第二の容器の外部から操作されて動作することで前記第一の容器の前記開口部を閉止することができる蓋部と、を有する培養容器と、
    前記培養容器の外部から前記蓋部を動作させる操作機構と、を有する培養装置。
  7. 請求項6に記載の培養装置であって、
    前記操作機構は、前記蓋部に押圧力を加える機構であることを特徴とする培養装置。
  8. 請求項6または7に記載の培養装置であって、
    前記培養容器の前記蓋部は、前記第二の容器内部方向に突出する第一の突起部と、前記第二の容器外部方向に突出する第二の突出部と、を有することを特徴とする培養装置。
  9. 請求項8に記載の培養装置であって、
    前記培養容器の前記蓋部は弾性体で形成されていることを特徴とする培養装置。
  10. 請求項9に記載の培養装置であって、
    前記培養容器の前記第一容器の前記開口部の端部には前記端部の全周に渡って形成された第三の突出部を有することを特徴とする培養装置。
  11. 請求項9または10に記載の培養装置であって、
    前記培養容器の前記蓋部の第一の突出部端部には、前記第一の容器の前記開口部の内径よりも1〜10%ほど小さい径である第一の底と、前記第一の容器の前記開口部の内径よりも11〜30%ほど小さい径である第二の底とから成る第四の突出部を有することを特徴とする培養装置。
  12. 請求項6に記載の培養装置であって、
    培地を収容する培地タンクと、
    洗浄液を収容する洗浄液タンクと、
    滅菌剤を収容する滅菌剤タンクと、
    前記培地タンクと、前記洗浄液タンクと、前記滅菌剤タンクとの各々に接続し、前記培養容器に接続する流路と、
    を有することを特徴とする培養装置。
  13. 請求項6に記載の培養装置であって、
    培地を収容する培地タンクと、
    洗浄液を収容する洗浄液タンクと、
    滅菌剤を収容する滅菌剤タンクと、
    前記培地タンクと、前記洗浄液タンクとの各々に接続し、前記培養容器に接続する第一の流路と、
    前記滅菌剤タンクと接続し、前記培養容器に接続する第二の流路と、
    を有することを特徴とする培養装置。
  14. 培養領域を有し、開口部が形成された第一の容器と、前記第一の容器を収容する第二の容器と、前記第二の容器の外部から操作されて動作することで前記第一の容器の前記開口部を閉止する蓋部と、を有する培養容器を用い、
    第一の清浄度の空間で前記第一の容器の開口部を閉止し、該開口部を閉止した状態で、前記第一の清浄度と異なる第二の清浄度の空間に前記培養容器を移動させて、第二の清浄度の空間で所定の培養操作を行う工程含むことを特徴とする培養方法。
  15. 請求項14に記載の培養方法であって、
    前記第二の清浄度の空間に前記培養容器を移動後に、前記培養容器の前記第一の容器の前記開口部を閉止した状態で、前記第二の容器内部を滅菌処理することを特徴とする培養方法。
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