JPWO2017149861A1 - 空気吹出装置 - Google Patents

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Abstract

空気吹出装置は、吹出口(11)と、空気流路を内部に形成する流路形成部(12)と、気流偏向部材(13)とを備える。流路形成部は、第1の壁(121)と、第1の壁に対向する第2の壁(122)と、第1の壁と第2の壁とをつなぐ第3の壁(123)と、第1の壁と第2の壁とをつなぐ第4の壁(124)とを有する。第1の壁のうち吹出口側の一部は、第1の壁と第2の壁の間隔が空気流れ下流側に向かうにつれて増大する形状であるガイド壁(14)を構成する。第3の壁と第4の壁の少なくとも一方は、気流偏向部材のうち最も空気流れ下流側に位置する最下流位置よりも空気流れ上流側の部位に、気流偏向部材よりも空気流れ下流側の気流を第3の壁と第4の壁の少なくとも一方から剥離させる剥離形状部(123a、124a)を有する。

Description

関連出願への相互参照
本出願は、2016年3月4日に出願された日本特許出願番号2016−42449号に基づくもので、ここにその記載内容が参照により組み入れられる。
本開示は、空気を吹き出す空気吹出装置に関するものである。
特許文献1に、コアンダ効果を利用して空気をガイド壁に沿わせて曲げながら、空気を吹出口から吹き出す空気吹出装置が開示されている。この空気吹出装置は、具体的には、対象空間に空気を吹き出す吹出口と、吹出口の空気流れ上流側に連なる空気流路を内部に形成する流路形成部と、この空気流路に流速が異なる2つの気流を発生させる気流偏向部材とを備える。
流路形成部材は、互いに対向する第1の壁および第2の壁を有する。空気流路において、気流偏向部材と第1の壁との間が第1流路であり、気流偏向部材と第2の壁との間が第2流路である。気流偏向部材は、第2流路の気流よりも高速の気流が第1流路に発生するとともに、第1流路の気流よりも低速の気流が第2流路に発生するように構成されている。そして、第1の壁のうち吹出口側の一部は、第1流路からの高速の気流を壁面に沿わせて曲げて、高速の気流の向きを第2の壁から第1の壁に向かう方向とするように、高速の気流をガイドするガイド壁を構成している。
この空気吹出装置では、高速の気流がコアンダ効果によってガイド壁に沿って曲げられ、低速の気流が高速の気流に引き込まれる。このため、空気流路を流れる空気が曲げられて吹出口から吹き出される際の曲がり角度が大きくなる。
特開2014−210564号公報
しかし、発明者の詳細な検討の結果、上記した従来の空気吹出装置において、次の課題が見出された。流路形成部材は、第1の壁と第2の壁とをつなぐ第3の壁および第4の壁を有する。空気流路を流れる空気がガイド壁に沿って曲がりながら吹出口から吹き出される際に、第3の壁の近傍の気流が、ガイド壁ではなく、第3の壁に沿って流れる。同様に、第4の壁の近傍の気流が、ガイド壁ではなく、第4の壁に沿って流れる。このため、上記した従来の空気吹出装置では、空気流路を流れる空気の一部は、十分に曲がらずに吹出口から吹き出される。
本開示は、従来の空気吹出装置と比較して、ガイド壁に沿う気流を増大させることができる車両用空調装置を提供することを目的とする。
本開示によれば、
空気を吹き出す空気吹出装置は、
対象空間に空気を吹き出す吹出口と、
吹出口の空気流れ上流側に連なる空気流路を内部に形成する流路形成部と、
空気流路に設けられ、空気流路に流速が異なる2つの気流を発生させる気流偏向部材とを備え、
流路形成部は、第1の壁と、第1の壁に対向する第2の壁と、流路形成部のうち第1の壁と第2の壁の対向方向に対して交差する所定方向での一端側に位置し、第1の壁と第2の壁とをつなぐ第3の壁と、流路形成部のうち所定方向での他端側に位置し、第1の壁と第2の壁とをつなぐ第4の壁とを有し、
空気流路は、気流偏向部材と第1の壁との間の第1流路と、気流偏向部材と第2の壁との間の第2流路とを有し、
気流偏向部材は、第1流路の断面積を第2流路の断面積よりも小さくすることにより、第2流路の気流よりも高速の気流を第1流路に発生させるとともに、第1流路の気流よりも低速の気流を第2流路に発生させるように構成されており、
第1の壁のうち吹出口側の一部は、第1の壁と第2の壁の間隔が空気流れ下流側に向かうにつれて増大する形状であって、高速の気流を壁面に沿わせて曲げて、高速の気流の向きを第2の壁から第1の壁に向かう方向とするように、高速の気流をガイドするガイド壁を構成し、
第3の壁と第4の壁の少なくとも一方は、気流偏向部材が第1流路の断面積を最小とする状態のときに、気流偏向部材のうち最も空気流れ下流側に位置する最下流位置よりも空気流れ上流側の部位に、気流偏向部材よりも空気流れ下流側の気流を第3の壁と第4の壁の少なくとも一方から剥離させる剥離形状部を有する。
この空気吹出装置では、第3の壁と第4の壁の少なくとも一方は、剥離形状部を有している。このため、気流偏向部材よりも空気流れ下流側の気流は、第3の壁と第4の壁の少なくとも一方から剥離する。これにより、この空気吹出装置によれば、従来の空気吹出装置と比較して、ガイド壁に沿う気流を増大させることができる。
車両に搭載した状態における第1実施形態の空気吹出装置の断面図である。 図1中の吹出口の配置を示す車室内部の平面図である。 図1中の空調ユニットの構成を示す模式図である。 図1中の空気吹出装置の拡大図である。 図4中のV−V線での空気吹出装置の断面図である。 フェイスモード時における図4に対応する空気吹出装置の断面図である。 デフロスタモード時における図4に対応する空気吹出装置の断面図である。 集中モード時における図5に対応する空気吹出装置の断面図である。 第1実施形態の空気吹出装置の集中モード時における吹出口からの吹出空気の風速分布を示す図である。 拡散モード時における図5に対応する空気吹出装置の断面図である。 第1実施形態の空気吹出装置の拡散モード時における吹出口からの吹出空気の風速分布を示す図である。 比較例1における空気吹出装置の断面図である。 図12中のXIII−XIII線での比較例1の空気吹出装置の断面図である。 図12中のXIV−XIV線での比較例1の空気吹出装置の断面図である。 フェイスモード時における図5に対応する本実施形態の空気吹出装置の断面図である。 集中モード時における比較例1の空気吹出装置の断面図である。 比較例1の空気吹出装置の集中モード時における吹出口からの吹出空気の風速分布を示す図である。 第2実施形態の空気吹出装置の断面図である。 第3実施形態の空気吹出装置の断面図である。 第4実施形態の空気吹出装置の断面図である。 第5実施形態の空気吹出装置の断面図である。 第6実施形態の空気吹出装置の断面図である。 第7実施形態の空気吹出装置の断面図である。 第8実施形態の空気吹出装置の断面図である。 集中モード時における第9実施形態の空気吹出装置の断面図である。 拡散モード時における第9実施形態の空気吹出装置の断面図である。 第10実施形態の空気吹出装置の断面図である。 第11実施形態の空気吹出装置の断面図である。 第12実施形態の空気吹出装置の断面図である。 集中モード時における第13実施形態の空気吹出装置の断面図である。 拡散モード時における第13実施形態の空気吹出装置の断面図である。 集中モード時における第14実施形態の空気吹出装置の断面図である。 拡散モード時における第14実施形態の空気吹出装置の断面図である。
以下、本開示の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。また、各図における上、下、前、後、左、右等を示す矢印は、車両搭載状態における各方向を示している。
(第1実施形態)
本実施形態では、本開示に係る空気吹出装置を車両の前方に搭載される車両用空調ユニットに適用している。
図1に示すように、空気吹出装置10は、吹出口11と、ダクト12と、気流偏向ドア13とを備える。
吹出口11は、対象空間としての車室内空間に空気を吹き出す。吹出口11は、インストルメントパネル1の上面部1aのうちウインドシールド2側に位置している。換言すると、吹出口11は、上面部1aに対してウインドシールド2を上下方向に平行に投影したときに、上面部1aのうちウインドシールド2と重複する範囲内に位置している。
インストルメントパネル1は、車室内の前方に設けられた計器盤であり、上面部1aと正面部1bとを有している。正面部1bは、意匠面部とも呼ばれる。インストルメントパネル1は、計器類が配置されている部分だけでなく、オーディオやエアコンを収納する部分を含む、車室内の前席の正面に位置するパネル全体をさしている。上面部1aは、図2に示すように、インストルメントパネル1のうちインストルメントパネル1を上方から見たときに視認される部分である。
吹出口11は、気流偏向ドア13により、少なくとも、デフロスタモードとフェイスモードの吹出モードを切り替えて、温度調整された空気を車室内空間に吹き出す。ここで、デフロスタモードは、ウインドシールド2に向けて空気を吹き出し、窓の曇りを晴らす。フェイスモードは、前席乗員の上半身に向けて空気を吹き出す。
吹出口11は、ダクト12の空気流れ下流側の端部によって構成されている。ダクト12は、吹出口11の空気流れ上流側に連なる空気流路を内部に形成する流路形成部である。ダクト12は、上面部1aおよび空調ユニット20と別体として構成された樹脂製のものである。ダクト12の空気流れ上流側の端部が空調ユニット20のデフロスタ/フェイス開口部30に連なっている。したがって、ダクト12は、空調ユニット20から送風される空気が流れる空気流路を内部に形成している。なお、ダクト12は、空調ユニット20と一体に形成されていても良い。
気流偏向ドア13は、ダクト12内に位置している。空調ユニット20は、インストルメントパネル1の内部に配置されている。
図2に示すように、吹出口11は、右ハンドル車両の運転席4aの正面と助手席4bの正面の2カ所に配置されている。以下では、運転席4aの正面の吹出口11について説明するが、助手席4bの正面に配置された吹出口11も運転席4aの正面の吹出口11と同様である。
吹出口11は、左右方向に細長く延伸している。すなわち、吹出口11の開口形状の長手方向が左右方向に沿っている。吹出口11の左右方向の長さは、座席4の左右方向の長さよりも長い。なお、吹出口11の左右方向の長さは、座席4の左右方向の長さと同等またはそれよりも短くてもよい。
具体的には、吹出口11は、インストルメントパネル1の上面部1aに形成された開口縁部11a、11b、11c、11dによって構成されている。開口縁部11a、11b、11c、11dは、上面部1aの表面において、一対の長辺11a、11bおよび一対の短辺11c、11dを有する。一対の長辺11a、11bは、それぞれ、後方側と前方側に位置するとともに、左右方向に延伸している。後方側の長辺11aが吹出口11の後縁部11aであり、前方側の長辺11bが吹出口11の前縁部11bである。一対の短辺11c、11dは、一対の長辺11a、11bの端部同士をつないでいる。本実施形態では、一対の長辺11a、11bが直線形状であるが、一対の長辺11a、11bが湾曲した形状でもよい。
図3に示すように、空調ユニット20は、外殻を構成する空調ケーシング21を有する。この空調ケーシング21は、空調対象空間である車室内へ空気を導く空気通路を構成している。空調ケーシング21の空気流れ最上流部には、車室内の空気(すなわち、内気)を吸入する内気吸入口22と車室外の空気(すなわち、外気)を吸入する外気吸入口23とが形成される。さらに、空調ケーシング21の空気流れ最上流部には、内気吸入口22および外気吸入口23を選択的に開閉する吸入口開閉ドア24が設けられている。これら内気吸入口22、外気吸入口23、および吸入口開閉ドア24は、空調ケーシング21内への吸入空気を内気および外気に切り替える内外気切替部を構成している。なお、吸入口開閉ドア24は、図示しない制御装置から出力される制御信号により、その作動が制御される。
吸入口開閉ドア24の空気流れ下流側には、車室内へ空気を送風する送風機25が配置されている。送風機25の空気流れ下流側には、送風機25により送風された空気を冷却する冷却器として機能する蒸発器26が配置されている。蒸発器26は、その内部を流通する冷媒と空気とを熱交換させる熱交換器であり、図示しない圧縮機、凝縮器、膨張弁等と共に蒸気圧縮式の冷凍サイクルを構成する。
蒸発器26の空気流れ下流側には、蒸発器26にて冷却された空気を加熱する加熱器として機能するヒータコア27が配置されている。なお、蒸発器26およびヒータコア27は、車室内へ送風する空気の温度を調整する温度調整部を構成している。
また、蒸発器26の空気流れ下流側には、蒸発器26通過後の空気を、ヒータコア27を迂回して流す冷風バイパス通路28が形成されている。ここで、ヒータコア27および冷風バイパス通路28の空気流れ下流側にて混合される空気の温度は、ヒータコア27を通過する空気および冷風バイパス通路28を通過する空気の風量割合によって変化する。このため、蒸発器26の空気流れ下流側であって、ヒータコア27および冷風バイパス通路28の入口側には、エアミックスドア29が配置されている。このエアミックスドア29は、ヒータコア27および冷風バイパス通路28へ流入する冷風の風量割合を連続的に変化させるもので、蒸発器26およびヒータコア27と共に温度調整部として機能する。エアミックスドア29は、制御装置から出力される制御信号によってその作動が制御される。
空調ケーシング21の空気流れ最下流部には、デフロスタ/フェイス開口部30やフット開口部31が設けられている。デフロスタ/フェイス開口部30は、ダクト12を介して、インストルメントパネル1の上面部1aに設けられた吹出口11に連なっている。フット開口部31は、フットダクト32を介して、フット吹出口33に連なっている。
そして、デフロスタ/フェイス開口部30の空気流れ上流側には、デフロスタ/フェイス開口部30を開閉するデフロスタ/フェイスドア34が配置されている。また、フット開口部31の空気流れ上流側には、フット開口部31を開閉するフットドア35が配置されている。デフロスタ/フェイスドア34およびフットドア35は、車室内へ送風される空気の吹出状態を切り替える吹出モードドアである。
気流偏向ドア13は、所望の吹出モードとなるように、これらの吹出モードドア34、35と連動して作動する。気流偏向ドア13および吹出モードドア34、35は、制御装置から出力される制御信号によってその作動が制御される。なお、気流偏向ドア13および吹出モードドア34、35は、乗員のマニュアル操作によってもドア位置が変更可能となっている。
例えば、吹出モードとして、フット吹出口33から乗員の足元に吹き出すフットモードが実行される場合、デフロスタ/フェイスドア34がデフロスタ/フェイス開口部30を閉じるとともに、フットドア35がフット開口部31を開く。一方、吹出モードとして、デフロスタモードまたはフェイスモードが実行される場合、デフロスタ/フェイスドア34がデフロスタ/フェイス開口部30を開くとともに、フットドア35がフット開口部31を閉じる。さらに、この場合、気流偏向ドア13の位置が所望の吹出モードに応じた位置となる。
図4に示すように、ダクト12は、後方側に位置する第1の壁121と、前方側に位置する第2の壁122とを有する。第1の壁121と第2の壁122は、前後方向で対向している。したがって、本実施形態では、前後方向が「第1の壁121と第2の壁122が対向する方向」に対応している。また、左右方向が「第1の壁121と第2の壁122が対向する方向に対して交差する所定方向」に対応している。また、前方から後方に向かう方向が「第2の壁122から第1の壁121に向かう方向」に対応している。
第1の壁121の空気流れ下流側端部が、吹出口11の開口縁部のうち後方側の長辺11aを構成している。第2の壁122の空気流れ下流側端部が、吹出口11の開口縁部のうち前方側の長辺11bを構成している。
また、第1の壁121のうち吹出口11側の部分は、ガイド壁14を構成する。ガイド壁14は、インストルメントパネル1の上面部1aに連なっている。ガイド壁14は、後述する高速の気流をコアンダ効果によって壁面に沿わせて曲げることで、高速の気流の向きを吹出口11から後方に向かう向きとするように、高速の気流をガイドする。換言すれば、ガイド壁14は、空気流路を流れる空気を第2の壁122から第1の壁121に向かう方向に吹出口から吹き出るようにガイドする。ガイド壁14によって、第1の壁121と第2の壁122との間隔が、空気流れ下流側に向かって増大している。本実施形態では、ガイド壁14は、壁面がダクト12の内部に向けて凸となるように湾曲している。換言すれば、ガイド壁14は、第1の壁121のうち吹出口11側の部分よりも空気流れ上流側の部分から空気流れ下流側に向かうにつれて、第2の壁122に対して離れるように湾曲している。
気流偏向ドア13は、吹出口11からの気流を偏向させる気流偏向部材である。気流を偏向させるとは、気流の向きを変化させることを意味する。気流偏向ドア13は、ダクト12内に流速が異なる2つの気流を発生させる。具体的には、気流偏向ドア13は、ダクト12の内部の第1流路12aと第2流路12bのそれぞれの気流の速度を変更する。第1流路12aは、気流偏向ドア13とダクト12の第1の壁121との間に形成されている。第2流路12bは、気流偏向ドア13とダクト12の第2の壁122との間に形成されている。
本実施形態では、気流偏向ドア13として、バタフライドア131を採用している。バタフライドア131は、板状のドア本体部131aと、ドア本体部の中心部に設けられた回転軸131bとを備える。回転軸131bは、左右方向に沿って延びている。このため、気流偏向ドア13は、左右方向に沿う方向を軸心方向として、軸心を中心に回動する。気流偏向ドア13が回転することにより、第1流路12aを通過する気流と、第2流路12bを通過する気流のそれぞれの速度が変更される。この結果、吹出口11からの気流の向きが変化する。
図5に示すように、ダクト12は、ダクト12のうち左右方向の一端側に位置する第3の壁123と、ダクト12のうち左右方向の他端側に位置する第4の壁124とを有する。第3の壁123は、ダクト12を構成する壁のうち、第1の壁121の一端側と第2の壁122の一端側とをつなぐ壁である。第4の壁124は、ダクト12を構成する壁のうち、第1の壁121の他端側と第2の壁122の他端側とをつなぐ壁である。第3の壁123と第4の壁124は、左右方向で対向している。したがって、第3の壁123と第4の壁124は、第1の壁121と第2の壁122の対向方向に対して交差する所定方向、具体的には、直交する方向に対向している。
第3の壁123の空気流れ下流側端部が、吹出口11の開口縁部のうち右側の短辺11cを構成している。第4の壁124の空気流れ下流側端部が、吹出口11の開口縁部のうち左側の短辺11dを構成している。
第3の壁123と第4の壁124は、空気流れ下流側に向かうにつれて、第3の壁123と第4の壁124との間隔が徐々に縮小する縮小部123a、124aを有する。縮小部123a、124aは、気流偏向ドア13よりも空気流れ下流側の気流を第3の壁123と第4の壁124から剥離させる剥離形状部である。第3の壁123と第4の壁124との間隔とは、第3の壁123と第4の壁124の最小距離である。
縮小部123aは、第3の壁123のうち、気流偏向ドア13が第1流路12aの断面積を最小とする状態のときに、気流偏向ドア13のうち最も空気流れ下流側に位置する最下流位置よりも空気流れ上流側の部位に位置する。同様に、縮小部124aは、第4の壁124のうち気流偏向ドア13の上記最下流位置よりも空気流れ上流側の部位に位置する。本実施形態では、気流偏向ドア13のドア本体部131aが水平方向に平行な状態のときに、気流偏向ドア13が第1流路12aの断面積を最小とする状態となる。縮小部123a、124aのそれぞれの壁面は、平坦面である。
第3の壁123の下流側部位123bと第4の壁124の下流側部位124bのそれぞれは、両者の間隔が一定の形状である。下流側部位123b、124bは、第3の壁123、第4の壁124のうち、気流偏向ドア13の上記最下流位置よりも空気流れ下流側に位置する部位である。下流側部位123bと下流側部位124bの間隔は、縮小部123aと縮小部124aの間隔の最小値と同じである。
空気吹出装置10は、複数の調整部材15を備えている。複数の調整部材15は、ダクト12の内部のうち気流偏向ドア13よりも空気流れ上流側に配置されている。複数の調整部材15は、ダクト12の内部の空気の流れ方向を左右方向において調整することにより、吹出口11から吹き出される空気の流れ方向を左右方向において調整する。
複数の調整部材15は、左右方向に並んで配置されている。1つの調整部材15は、板状である。本実施形態では、1つの調整部材15として、バタフライドア151を採用している。バタフライドア151は、板状のドア本体部151aと、ドア本体部151aの中央部に設けられた回転軸151bとを備える。回転軸15bは、前後方向に沿って延びている。このため、1つの調整部材15は、前後方向に沿う方向を軸心方向として、この軸心を中心に回動する。
複数の調整部材15は、複数の第1部材15Rと、複数の第2部材15Lとを有する。複数の第1部材15Rは、複数の調整部材15のうち基準位置よりも第3の壁123側に位置する調整部材15の集まりである。複数の第2部材15Lは、複数の調整部材15のうち上記基準位置よりも第4の壁124側に位置する調整部材15の集まりである。本実施形態では、基準位置は、ダクト12の左右方向における中央の位置である。第3の壁123側は、右側である。第4の壁124側は左側である。換言すると、複数の第2部材15Lは、複数の第1部材15Rよりも左右方向の一方側に位置している。複数の第1部材15Rのそれぞれと、複数の第2部材15Lのそれぞれとが所定の向きとされることにより、吹出口11から吹き出される空気の風向モードとして、集中モード、拡散モードなどが実現される。
図6に示すように、吹出モードがフェイスモードの場合、気流偏向ドア13のドア角度φは図に示す角度とされる。すなわち、気流偏向ドア13のドア本体部131aは、ドア本体部と第1の壁121との距離が空気の流れ方向に進むにつれて短くなるように傾けられる。これにより、第1流路12aの断面積が第2流路12bの断面積よりも小さくなる。第2流路12bの気流よりも高速の気流F1が第1流路12aに発生するとともに、第1流路12aの気流よりも低速の気流F2が第2流路12bに発生する第1状態となる。上記の第1流路12aの断面積とは、第1流路12aの空気流れを横切る横断面の面積を意味する。上記の第2流路12bの断面積とは、第1流路12aの空気流れを横切る横断面の面積を意味する。
第1状態のときでは、高速の気流F1が、コアンダ効果によってガイド壁14に沿って流れることで、後方側に曲げられる。このとき、高速の気流F1が流れることによって、気流偏向ドア13の下流側に負圧が生じる。このため、低速の気流F2が気流偏向ドア13の下流側に引き込まれ、高速の気流F1側に曲げられながら高速の気流F1に合流する。これにより、ダクト12の内部を流れる空気が車両後方側に曲げられて吹出口11から吹き出される際の最大の曲げ角度θ1が大きくなる。この結果、空調ユニット20で温度調整された空気、例えば冷風が、吹出口11から乗員5の上半身に向かって吹き出される。
図7に示すように、吹出モードがデフロスタモードの場合、気流偏向ドア13のドア角度が図に示す角度とされる。すなわち、気流偏向ドア13のドア本体部131aは、ドア本体部131aと第2の壁122との距離が空気の流れ方向に進むにつれて小さくなるように傾けられる。これにより、第1流路12aと第2流路12bのそれぞれに速度が同じもしくは同じに近い気流F3、F4が発生する第2状態となる。換言すると、第1流路12aの気流の速度が、第1状態と比較して低速とされる第2状態となる。第2状態では、気流F3、F4は、それぞれ、上向きに流れる。このため、空調ユニット20で温度調整された空気、例えば温風が、吹出口11からウインドシールド2に向かって吹き出される。なお、吹出モードがデフロスタモードの場合、ドア本体部131aが上下方向に平行とされてもよい。
図8に示すように、風向モードが集中モードの場合、複数の調整部材15が図に示す向きとされる。すなわち、第1部材15Rと第2部材15Lのそれぞれは、空気の流れ方向に進むにつれて、第1部材15Rと第2部材15Lとが互いに近づくように傾けられる。このとき、第1部材15Rのそれぞれにおいては、傾けられている向きは同じである。第2部材15Lのそれぞれにおいては、傾けられている向きは同じである。第1部材15Rと第2部材15Lとにおいては、傾けられている向きが異なる。これにより、ダクト12の内部を流れる空気は、第1部材15Rと第2部材15Lに沿って流れることで、収束しながら流れる。この結果、吹出口11から空気が左右方向の中央側に集中しながら吹き出される。
フェイスモード時に集中モードが実行された場合、第1部材15Rと第2部材15Lに沿って収束しながら流れる空気が、ガイド壁14に沿って車両後方側に曲げられて吹出口11から吹き出される。これにより、吹出口11からの吹出空気が乗員5に集中する。換言すると、図9に示すように、吹出口11からの吹出空気の風速分布は、吹出口11の左右方向の中央側での風速Vaが最大である風速分布となる。
図10に示すように、風向モードが拡散モードの場合、複数の調整部材15が図に示す向きとされる。すなわち、第1部材15Rと第2部材15Lのそれぞれは、空気の流れ方向に進むにつれて、第1部材15Rと第2部材15Lとが互いに離れるように傾けられる。これにより、ダクト12の内部を流れる空気は、第1部材15Rと第2部材15Lに沿って流れることで、左右方向に拡散しながら流れる。この結果、吹出口11から空気が左右方向に拡散しながら吹き出される。
フェイスモード時に拡散モードが実行された場合、第1部材15Rと第2部材15Lに沿って拡散しながら流れる空気が、ガイド壁14に沿って車両後方側に曲げられて吹出口11から吹き出される。これにより、吹出口11からの吹出空気が乗員5の顔を避けるように流れる。換言すると、図11に示すように、吹出口11からの吹出空気の風速分布は、吹出口11の左右方向の中央側での風速Vb1が最小であり、吹出口11の左右方向の両端側での風速Vb2が最大である風速分布となる。
次に、本実施形態の空気吹出装置10の効果について説明する。
(1)本実施形態の空気吹出装置10と図12に示す比較例1の空気吹出装置J10とを対比する。比較例1の空気吹出装置J10は、第3の壁123と第4の壁124の形状が、本実施形態の空気吹出装置10と異なる。比較例1の空気吹出装置J10では、第3の壁123と第4の壁124は、気流偏向ドア13の上流側から下流側にわたって、第3の壁123と第4の壁124の間隔が一定の形状である。比較例1の空気吹出装置J10の他の構成は、本実施形態の空気吹出装置10と同じである。
比較例1の空気吹出装置J10では、フェイスモード時に、ダクト12の内部の気流のうち第3の壁123および第4の壁124から離れている気流Faは、図13に示すように、ガイド壁14に沿って曲がる。
しかし、ダクト12の内部の気流のうち第3の壁123および第4の壁124の近傍の気流Fbは、ガイド壁14ではなく、第3の壁123および第4の壁124に沿って流れる。このため、図14に示すように、気流Fbは、十分に曲がらずに吹出口11から吹き出される。すなわち、気流Fbは、乗員5に向かわない。
このように、比較例1の空気吹出装置J10では、フェイスモード時に、ダクト12の内部を流れる空気の一部Fbが、十分に曲がらずに吹出口11から吹き出される。
これに対して、本実施形態の空気吹出装置10では、図15に示すように、縮小部123a、124aの近傍の気流Fcは、縮小部123a、124aに沿って流れる。この気流Fcは、ダクト12の内部の左右方向の中央側に向かって流れる。このため、気流偏向ドア13よりも空気流れ下流側の気流は、第3の壁123と第4の壁124の両方から剥離する。
これにより、この空気吹出装置10では、比較例1の空気吹出装置J10と比較して、ガイド壁14に沿う気流が増大する。よって、この空気吹出装置10によれば、比較例1の空気吹出装置10と比較して、ガイド壁14に沿って曲がりながら吹出口11から吹出される空気を増大させることができる。すなわち、この空気吹出装置10によれば、吹出口11から乗員5に向かう吹出空気を増大させることができる。
(2)図16に示すように、比較例1の空気吹出装置J10では、集中モード時においても、フェイスモード時と同様に、第3の壁123および第4の壁124の近傍の気流Fbは、第3の壁123および第4の壁124に沿って流れる。このため、図14に示すように、気流Fbは、十分に曲がらずに吹出口11から吹き出される。すなわち、気流Fbは、乗員5に向かわない。この結果、図17に示すように、吹出口11からの吹出空気のうち吹出口11の左右方向の中央側での風速Vcが大きくならないという問題が発生する。すなわち、乗員5に到達する吹出空気の最大風速Vcが目標風速を満たさないという問題が生じる。
これに対して、本実施形態の空気吹出装置10では、図8に示すように、集中モード時に、縮小部123a、124aに沿って流れる気流Fcは、複数の調整部材15に沿って流れる気流と同じように、ダクト12の内部の左右方向の中央側に向かって流れる。すなわち、縮小部123a、124aに沿って流れる気流Fcの向きは、複数の調整部材15に沿って流れる気流の向きと同じまたはそれに近い向きである。このため、本実施形態の空気吹出装置10では、比較例1の空気吹出装置J10と比較して、吹出口11から左右方向の中央側に集中しながら吹き出される空気が増大する。よって、本実施形態の空気吹出装置10によれば、図9に示すように、乗員5に到達する吹出空気の風速Vaを向上させることができる。すなわち、本実施形態の空気吹出装置10によれば、集中モード時における吹出口11からの吹出空気の最大風速Vaを向上させることができる。
(第2実施形態)
図18に示すように、本実施形態の空気吹出装置10は、縮小部123a、124aのそれぞれの壁面の形状が曲面形状である。本実施形態の空気吹出装置10の他の構成は、第1実施形態の空気吹出装置10と同じである。
本実施形態の空気吹出装置10においても、縮小部123a、124aに沿って流れる気流Fcは、ダクト12の内部の左右方向の中央側に向かって流れる。よって、本実施形態の空気吹出装置10によっても、第1実施形態に記載の(1)、(2)の効果が得られる。
(第3実施形態)
図19に示すように、本実施形態の空気吹出装置10は、縮小部123a、124aのそれぞれの壁面の形状が階段状である。本実施形態の空気吹出装置10の他の構成は、第1実施形態の空気吹出装置10と同じである。
本実施形態では、縮小部123a、124aは、空気流れ下流側に向かうにつれて、第3の壁123と第4の壁124との間隔が段階的に減少する形状である。
本実施形態の空気吹出装置10においても、縮小部123a、124aに沿って流れる気流Fcは、ダクト12の内部の左右方向の中央側に向かって流れる。よって、本実施形態の空気吹出装置10によっても、第1実施形態に記載の(1)、(2)の効果が得られる。
(第4実施形態)
図20に示すように、本実施形態の空気吹出装置10は、第3の壁123および第4の壁124が有する剥離形状部が第1実施形態の空気吹出装置10と異なる。本実施形態の空気吹出装置10の他の構成は、第1実施形態の空気吹出装置10と同じである。
第3の壁123は、剥離形状部として、第3の壁123の壁面から突出した突出部123cを有する。突出部123cは、第3の壁123のうち気流偏向ドア13の上記最下流位置よりも空気流れ上流側の部位に設けられている。同様に、第4の壁124は、第4の壁124の壁面から突出した突出部124cを有する。突出部124cは、第4の壁124のうち気流偏向ドア13の上記最下流位置よりも空気流れ上流側の部位に設けられている。
第3の壁123の壁面からの突出部123c突出高さH1と、第4の壁124の壁面からの突出部124cの突出高さH2は同じである。
本実施形態の空気吹出装置10では、突出部123c、124cよりも空気流れ上流側で、第3の壁123と第4の壁124の近傍を流れる気流Fdは、突出部123c、124cを避けて流れる。このため、第3の壁123と第4の壁124の近傍を流れる気流Fdは、ダクト12の内部の左右方向の中央側に向かって流れる。よって、本実施形態の空気吹出装置10によっても、第1実施形態に記載の(1)、(2)の効果が得られる。
(第5実施形態)
図21に示すように、本実施形態の空気吹出装置10は、第3の壁123および第4の壁124が有する剥離形状部が第1実施形態の空気吹出装置10と異なる。本実施形態の空気吹出装置10の他の構成は、第1実施形態の空気吹出装置10と同じである。
第3の壁123は、剥離形状部として、第3の壁123の壁面に段差が生じている段差部123dを有する。段差部123dは、第3の壁123のうち気流偏向ドア13の上記最下流位置よりも空気流れ上流側の部位に設けられている。同様に、第4の壁124は、第4の壁124の壁面に段差が生じている段差部124dを有する。段差部124dは、第4の壁124のうち気流偏向ドア13の上記最下流位置よりも空気流れ上流側の部位に設けられている。段差部123dの段差寸法H3と、段差部124dの段差寸法H4は同じである。
段差部123d、124dよりも空気流れ下流側の部位での第3の壁123と第4の壁124の間隔は、段差部123d、124dよりも空気流れ上流側の部位での第3の壁123と第4の壁124の間隔よりも大きくなっている。このため、第3の壁123と第4の壁124の近傍を流れる気流Feは、段差部123d、124dよりも空気流れ上流側で、第3の壁123と第4の壁124に沿って流れた後、第3の壁123と第4の壁124から離れて流れる。
このように、本実施形態の空気吹出装置10においても、気流偏向ドア13よりも空気流れ下流側の気流は、第3の壁123と第4の壁124の両方から剥離する。よって、本実施形態の空気吹出装置10によれば、第1実施形態に記載の(1)の効果が得られる。
(第6実施形態)
図22に示すように、本実施形態の空気吹出装置10は、縮小部123aの傾きθ1と縮小部124aの傾きθ2が異なる。本実施形態の空気吹出装置10の他の構成は、第1実施形態の空気吹出装置10と同じである。
縮小部123aの傾きθ1は、基準方向Drに対する縮小部123aの壁面のなす角度である。縮小部124aの傾きθ2は、基準方向Drに対する縮小部124aの壁面のなす角度である。基準方向Drは、本実施形態では上下方向である。
本実施形態の空気吹出装置10によっても、第1実施形態の空気吹出装置10と同じ効果が得られる。
ここで、吹出口11からの吹出空気を、左右方向の一方側に向ける風向モードが実行される場合がある。この場合、図22に示すように、ダクト12の内部の気流は、調整部材15によって第3の壁123と第4の壁124の一方側に向けられる。このため、第3の壁123と第4の壁124の一方においては、積極的に気流を剥離させる必要がない。第3の壁123と第4の壁124の一方においては、第3の壁123と第4の壁124の他方に比べて、縮小部の傾きが小さくてもよい。
また、空調ユニット20から送風される空気が、車両左右方向における車両センタ側からダクト12に流入する場合、ダクト12を流れる空気は、車両サイド側の壁面に寄って流れる。このため、第3の壁123と第4の壁124のうち車両センタ側の壁は、積極的に気流を剥離させる必要がない。第3の壁123と第4の壁124の一方においては、第3の壁123と第4の壁124の他方に比べて、縮小部の傾きが小さくてもよい。
これらの場合に、本実施形態の空気吹出装置10のように、第3の壁123の縮小部123aと第4の壁124の縮小部124aの傾きを異ならせることがよい。
なお、本実施形態では、縮小部123a、124aの傾きが異なっていたが、縮小部123a、124aの壁面の形状が異なっていてもよい。このように、縮小部123a、124aの大きさや形状が異なっていてもよい。換言すると、同一種類の剥離形状部同士の大きさや形状が異なっていてもよい。
(第7実施形態)
図23に示すように、本実施形態の空気吹出装置10は、突出部123cの突出高さH1と突出部124cの突出高さH2が異なる。本実施形態の空気吹出装置10の他の構成は、第4実施形態の空気吹出装置10と同じである。
本実施形態の空気吹出装置10によっても、第4実施形態の空気吹出装置10と同じ効果が得られる。また、第6実施形態に記載の通り、第3の壁123と第4の壁124の一方において、積極的に気流を剥離させる必要がない場合に、本実施形態の空気吹出装置10の構成を採用することができる。
(第8実施形態)
図24に示すように、本実施形態の空気吹出装置10は、段差部123dの段差寸法H3と段差部124dの段差寸法H4が異なる。本実施形態の空気吹出装置10の他の構成は、第5実施形態の空気吹出装置10と同じである。
本実施形態の空気吹出装置10によっても、第5実施形態の空気吹出装置10と同じ効果が得られる。また、第6実施形態に記載の通り、第3の壁123と第4の壁124の一方において、積極的に気流を剥離させる必要がない場合に、本実施形態の空気吹出装置10の構成を採用することができる。
(第9実施形態)
図25に示すように、本実施形態の空気吹出装置10では、第3の壁123と第4の壁124が拡大部123e、124eを有している。本実施形態の空気吹出装置10の他の構成は、第1実施形態の空気吹出装置10と同じである。
拡大部123e、124eは、空気流れ下流側に向かうにつれて、第3の壁123と第4の壁124との間隔が徐々に拡大している。拡大部123e、124eのそれぞれの壁面は、平坦面である。拡大部123eは、第3の壁123のうち縮小部123aよりも空気流れ下流側の部位に設けられている。拡大部124eは、第4の壁124のうち縮小部124aよりも空気流れ下流側の部位に設けられている。
図25に示すように、集中モード時では、縮小部123a、124aの近傍の気流Fcは、縮小部123a、124aに沿って流れる。このため、気流偏向ドア13よりも空気流れ下流側の気流は、第3の壁123と第4の壁124の両方から剥離する。したがって、本実施形態の空気吹出装置10によっても、第1実施形態に記載の(1)、(2)の効果が得られる。
図26に示すように、拡散モード時では、気流は、拡大部123e、124eに沿って流れる。このため、吹出口11からの吹出空気は、左右方向に広がりやすくなる。デフロスタモード時に、この拡散モードを実行することで、気流がウインドシールド2全体に広がる。このため、ウインドシールド2の晴れ性能が向上する。
(第10実施形態)
図27に示すように、本実施形態の空気吹出装置10では、縮小部123a、124aのそれぞれの壁面が曲面であり、拡大部123e、124eのそれぞれの壁面が曲面である。本実施形態の空気吹出装置10の他の構成は、第9実施形態の空気吹出装置10と同じである。本実施形態の空気吹出装置10によっても、第9実施形態の空気吹出装置10と同じ効果が得られる。
(第11実施形態)
図28に示すように、本実施形態の空気吹出装置10では、縮小部123a、124aのそれぞれの壁面が曲面であり、拡大部123e、124eのそれぞれの壁面が平坦面である。本実施形態の空気吹出装置10の他の構成は、第9実施形態の空気吹出装置10と同じである。本実施形態の空気吹出装置10によっても、第9実施形態の空気吹出装置10と同じ効果が得られる。
(第12実施形態)
図29に示すように、本実施形態の空気吹出装置10では、縮小部123a、124aのそれぞれの壁面が平坦面であり、拡大部123e、124eのそれぞれの壁面が曲面である。本実施形態の空気吹出装置10の他の構成は、第9実施形態の空気吹出装置10と同じである。本実施形態の空気吹出装置10によっても、第9実施形態の空気吹出装置10と同じ効果が得られる。
また、本実施形態の空気吹出装置10では、拡大部123e、124eのそれぞれの壁面が平坦面である場合と比較して、拡散モード時に、気流が拡大部123e、124eに沿いやすくなる。このため、吹出口からの吹出空気が左右方向により広がりやすくなる。
さらに、本実施形態の空気吹出装置10では、縮小部123a、124aのそれぞれの壁面が曲面である場合と比較して、集中モード時に、気流が第3の壁123と第4の壁124から剥離しやすくなる。
(第13実施形態)
図30に示すように、本実施形態の空気吹出装置10は、仕切り部材16を備えている。本実施形態の空気吹出装置10の他の構成は、第1実施形態の空気吹出装置10と同じである。
仕切り部材16は、ダクト12の内部のうち複数の第1部材15Rと複数の第2部材15Lとの間に配置されている。仕切り部材16は、左右方向および上下方向に平行な切断面での断面形状が楕円である。
図30に示すように、集中モード時では、ダクト12の内部を流れる空気は、第1部材15Rと第2部材15Lに沿って流れる。
図31に示すように、拡散モード時では、ダクト12の内部を流れる空気は、第1部材15Rと第2部材15Lに沿って流れる。本実施形態の空気吹出装置10では、仕切り部材16が設けられていない場合と比較して、複数の第1部材15Rと複数の第2部材15Lとの間を直進する気流が減少する。これにより、吹出口11からの吹出空気が左右方向に広がりやすくなる。
(第14実施形態)
図32に示すように、本実施形態の空気吹出装置10は、仕切り部材の形状が第13実施形態の空気吹出装置10と異なる。本実施形態の空気吹出装置10の他の構成は、第13実施形態の空気吹出装置10と同じである。
本実施形態の空気吹出装置10は、仕切り部材17を備えている。仕切り部材17は、第13実施形態に記載の仕切り部材16と同じ機能を持つ。仕切り部材17の左右方向および上下方向に平行な切断面での断面形状は、空気流れ方向の上流側と下流側のそれぞれに角部が配置された四角形である。
図32に示すように、集中モード時では、ダクト12の内部を流れる空気は、第1部材15Rと第2部材15Lに沿って流れる。
図33に示すように、拡散モード時では、ダクト12の内部を流れる空気は、第1部材15Rと第2部材15Lに沿って流れる。本実施形態の空気吹出装置10においても、第13実施形態と同様の効果が得られる。
(他の実施形態)
(1)上記各実施形態では、第3の壁123と第4の壁124は、同一種類の剥離形状部を有していたが、これに限定されない。第3の壁123と第4の壁124は、異なる種類の剥離形状部を有していてもよい。例えば、第3の壁123が縮小部123aを有し、第4の壁124が突出部124cを有していてもよい。
(2)上記各実施形態では、第3の壁123と第4の壁124の両方が剥離形状部を有していたが、これに限定されない。第3の壁123と第4の壁124の一方のみが剥離形状部を有していてもよい。
(3)上記各実施形態では、2つの吹出口11が、運転席4aの正面と助手席4bの正面のそれぞれに配置されていたが、これらの2つの吹出口11がつながって、1つの吹出口となっていてもよい。また、1つの吹出口11が、インストルメントパネル1の上面部1aのうち車両左右方向の中央部であって、運転席4aと助手席4bのどちらにも対向しない位置に配置されていてもよい。
(4)上記した各実施形態では、ガイド壁14として、壁面がダクト12の内部に向けて凸状に湾曲した形状のものを採用したが、これに限定されない。ガイド壁14の形状は、ダクト12の内部の気流をコアンダ効果によって壁面に沿わせて車両後方側に曲げ、吹出口11から車両後方に向けて空気を吹き出すようにガイドする形状であればよい。具体的には、ガイド壁14の形状は、第1の壁121と第2の壁122の間隔が空気流れ下流側に向かうにつれて増大する形状であればよい。このようなガイド壁14の形状として、例えば、壁面が平坦面形状であって、第1の壁121と第2の壁122の車両前後方向での距離が空気流れ下流側に向かうにつれて徐々に増大する形状が挙げられる。また、ガイド壁14の形状として、壁面が段部を有する階段形状であって、第1の壁121と第2の壁122の車両前後方向での距離が空気流れ下流側に向かうにつれて段階的に増大する形状が挙げられる。なお、ここでいう湾曲した形状とは、表面に角が無いなだらかな曲面形状を意味する。階段形状とは、平坦面が折れ曲がって角を有する形状を意味する。
(5)上記各実施形態では、気流偏向ドア13として、バタフライドアを採用したが、スライドドア等の他のドアを採用してもよい。スライドドアを採用する場合、気流偏向ドア13の位置を、第1流路12aの断面積が第2流路12bの断面積よりも小さくなる位置とする。これにより、第1流路12aに高速の気流が発生するとともに、第2流路12bに低速の気流が発生する第1状態となる。この場合においても、縮小部や突出部等の剥離形状部の位置は、スライドドアが第1流路12aの断面積を最小とする状態のときに、スライドドアのうち最も空気流れ下流側に位置する最下流位置よりも空気流れ上流側の部位とされる。
(6)上記各実施形態では、複数の調整部材15は、複数の第1部材15Rと、複数の第2部材15Lとを有していたが、これに限定されない。複数の調整部材15が有する第1部材15Rの数は1つであってもよい。同様に、複数の調整部材15が有する第2部材15Lの数は1つであってもよい。
本開示は上記した実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能であり、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、空気吹出装置は、吹出口と、流路形成部と、気流偏向部材とを備える。流路形成部は、第1の壁と、第2の壁と、第3の壁と、第4の壁とを有する。気流偏向部材は、高速の気流を第1流路に発生させるとともに、低速の気流を第2流路に発生させる。第1の壁のうち吹出口側の一部は、高速の気流をガイドするガイド壁を構成する。そして、第3の壁と第4の壁の少なくとも一方は、気流偏向部材よりも空気流れ下流側の気流を第3の壁と第4の壁の少なくとも一方から剥離させる剥離形状部を有する。
また、第2の観点によれば、剥離形状部は、第3の壁と第4の壁との間隔が、空気流れ下流側に向かうにつれて縮小する縮小部である。剥離形状部の具体的な構成として、縮小部を採用することができる。
また、第3の観点によれば、剥離形状部は、第3の壁と第4の壁の少なくとも一方の壁面から突出した突出部である。剥離形状部の具体的な構成として、突出部を採用することができる。
また、第4の観点によれば、空気吹出装置は、さらに、空気流路に設けられ、気流の向きを調整する複数の板状の調整部材を備える。複数の調整部材のそれぞれは、気流偏向部材よりも空気流れ上流側に配置されるとともに、所定方向に並んで配置される。複数の調整部材は、1つ以上の第1部材と、第1部材よりも所定方向の一方側に位置する1つ以上の第2部材とを有する。第1部材と第2部材のそれぞれは、空気の流れ方向に進むにつれて、第1部材と第2部材とが互いに近づくように傾けられる。
これによれば、吹出口からの吹出空気が一部に集中する集中モードを実現できる。集中モード時では、吹出空気のうち集中している部分での風速が最大風速となる。
ここで、第3の壁と第4の壁とが、剥離形状部を有していない場合、第3の壁および第4の壁の近傍の気流は、第3の壁および第4の壁に沿って流れる。このため、空気流路を流れる空気の一部は、十分に曲がらずに吹出口から吹き出される。この結果、集中モード時における吹出空気の最大風速が大きくならないという問題が生じる。
これに対して、剥離形状部として、縮小部または突出部を採用した場合、剥離形状部に沿って流れる気流の向きを、複数の調整部材に沿って流れる気流の向きに近づけることができる。したがって、第2の観点および第3の観点の空気吹出装置によれば、集中モード時における吹出口からの吹出空気の最大風速を向上させることができる。
また、第5の観点によれば、剥離形状部は、壁面に段差が生じている段差部である。段差部よりも空気流れ下流側の部位での第3の壁と第4の壁の間隔が、段差部よりも空気流れ上流側の部位での第3の壁と第4の壁の間隔よりも大きくなっている。剥離形状部の具体的な構成として、段差部を採用することができる。
また、第6の観点によれば、第3の壁と第4の壁の両方が、剥離形状部を有する。第3の壁の剥離形状部と第4の壁の剥離形状部とが異なっている。このように、第3の壁の剥離形状部と第4の壁の剥離形状部とが異なっていてもよい。

Claims (6)

  1. 空気を吹き出す空気吹出装置であって、
    対象空間に空気を吹き出す吹出口(11)と、
    前記吹出口の空気流れ上流側に連なる空気流路を内部に形成する流路形成部(12)と、
    前記空気流路に設けられ、前記空気流路に流速が異なる2つの気流を発生させる気流偏向部材(13)とを備え、
    前記流路形成部は、第1の壁(121)と、前記第1の壁に対向する第2の壁(122)と、前記流路形成部のうち前記第1の壁と前記第2の壁の対向方向に対して交差する所定方向での一端側に位置し、前記第1の壁と前記第2の壁とをつなぐ第3の壁(123)と、前記流路形成部のうち前記所定方向での他端側に位置し、前記第1の壁と前記第2の壁とをつなぐ第4の壁(124)とを有し、
    前記空気流路は、前記気流偏向部材と前記第1の壁との間の第1流路(12a)と、前記気流偏向部材と前記第2の壁との間の第2流路(12b)とを有し、
    前記気流偏向部材は、前記第1流路の断面積を前記第2流路の断面積よりも小さくすることにより、前記第2流路の気流よりも高速の気流(F1)を前記第1流路に発生させるとともに、前記第1流路の気流よりも低速の気流(F2)を前記第2流路に発生させるように構成されており、
    前記第1の壁のうち前記吹出口側の一部は、前記第1の壁と前記第2の壁の間隔が空気流れ下流側に向かうにつれて増大する形状であって、前記高速の気流を壁面に沿わせて曲げて、前記高速の気流の向きを前記第2の壁から前記第1の壁に向かう方向とするように、前記高速の気流をガイドするガイド壁(14)を構成し、
    前記第3の壁と前記第4の壁の少なくとも一方は、前記気流偏向部材が前記第1流路の断面積を最小とする状態のときに、前記気流偏向部材のうち最も空気流れ下流側に位置する最下流位置よりも空気流れ上流側の部位に、前記気流偏向部材よりも空気流れ下流側の気流を前記第3の壁と前記第4の壁の少なくとも一方から剥離させる剥離形状部(123a、123c、123d、124a、124c、124d)を有する空気吹出装置。
  2. 前記剥離形状部は、前記第3の壁と前記第4の壁との間隔が、空気流れ下流側に向かうにつれて縮小する縮小部(123a、124a)である請求項1に記載の空気吹出装置。
  3. 前記剥離形状部は、前記第3の壁と前記第4の壁の少なくとも一方の壁面から突出した突出部(123c、124c)である請求項1に記載の空気吹出装置。
  4. さらに、前記空気流路に設けられ、気流の向きを調整する複数の板状の調整部材(15)を備え、
    前記複数の調整部材のそれぞれは、前記気流偏向部材よりも空気流れ上流側に配置されるとともに、前記所定方向に並んで配置され、
    前記複数の調整部材は、1つ以上の第1部材(15R)と、前記第1部材よりも前記所定方向の一方側に位置する1つ以上の第2部材(15L)とを有し、
    前記第1部材と前記第2部材のそれぞれは、空気の流れ方向に進むにつれて、前記第1部材と前記第2部材とが互いに近づくように傾けられる請求項2または3に記載の空気吹出装置。
  5. 前記剥離形状部は、壁面に段差が生じている段差部(123d、124d)であり、
    前記段差部よりも空気流れ下流側の部位での前記第3の壁と前記第4の壁の間隔が、前記段差部よりも空気流れ上流側の部位での前記第3の壁と前記第4の壁の間隔よりも大きくなっている請求項1に記載の空気吹出装置。
  6. 前記第3の壁と前記第4の壁の両方が、前記剥離形状部を有し、
    前記第3の壁の前記剥離形状部と前記第4の壁の前記剥離形状部とが異なっている請求項1ないし5のいずれか1つに記載の空気吹出装置。
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