JP6948549B2 - 車両用インストルメントパネル構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に設けられるインストルメントパネル構造に関する。
従来、車両のフロントガラスの内側にカメラ装置を設置して、このカメラ装置によって車外の状況を撮影する技術が知られている。この技術について、例えば下記の特許文献1には、車両用のカメラ装置が開示されている。このカメラ装置は、フロントガラスの上部領域の中央であるルームミラーの近くに設置されるように構成されている。
特開2016−78807号公報
ところで、トラックやバスなどのように車高が高くフロントガラスの傾斜角度が小さい車両では、フロントガラスの上部領域にカメラ装置を設置すると、カメラ装置で車外を撮影するときに斜め下向きの撮影視野を確保するのが難しい場合がある。そこで、このような不具合に対処するには、フロントガラスの下部領域にカメラ装置を設置するのが有効である。
しかしながら、フロントガラスの下部領域にカメラ装置を設置すると、このカメラ装置がデフロスター吹出口を塞いだり、このデフロスター吹出口から吹き出した空調風の流れを邪魔したりすることによって、デフロスター性能が低下するという問題が生じ得る。従って、車両の設計仕様に応じた所望のデフロスター性能を確保するためには、運転者の視界を確保することができる風量の空調風をフロントガラスの内壁面に吹き付けることが必要である。
また、このような問題は、フロントガラスの下部領域にカメラ装置を設置する場合のみならず、カメラ装置以外の他の車載機器をフロントガラスの下部領域にカメラ装置を設置する場合においても同様に生じ得る。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、車両のフロントガラスの下部領域にデフロスター性能を低下させることなく車載機器を設置することができる車両用インストルメントパネル構造を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、
空調風を吹き出すためのデフロスター吹出口を有するインストルメントパネルと、
フロントガラスの下部領域に上記インストルメントパネルの上記デフロスター吹出口に対向して設けられた車載機器と、
を備え、
上記車載機器は、この車載機器の外郭を形成するハウジングを有し、上記ハウジングの下部には上記デフロスター吹出口に対向する流入口が設けられ、上記ハウジングの上部には上記フロントガラスの内壁面に向かう流出口が設けられており、
上記車載機器には、上記インストルメントパネルの上記デフロスター吹出口から吹き出した空調風を上記フロントガラスの上記内壁面に向けて案内する案内経路が設けられ、上記案内経路は、上記ハウジングの内部に上記流入口が上記流出口に連通するように設けられた通風流路によって構成されており、
上記車載機器は、上記ハウジングをアウター部材としたとき、上記アウター部材の内部に組み込まれたインナー部材を有し、上記アウター部材と上記インナー部材が上記通風流路を区画するように構成されており、
上記車載機器は、車外或いは車内を撮影可能なカメラモジュールを有し、上記ハウジングの内部には、上記通風流路を第1通風流路としたときに上記インナー部材を挟んで上記第1通風流路とは反対側に上記デフロスター吹出口から吹き出した空調風の一部を上記カメラモジュールへと案内する第2通風流路が設けられている、車両用インストルメントパネル構造、
にある。
上記の車両用インストルメントパネル構造によれば、インストルメントパネルのデフロスター吹出口から車載機器に向けて吹き出した空調風を、この車載機器に設けた案内経路を利用してフロントガラスの内壁面に向けて案内することができる。
このため、フロントガラスの下部領域に車載機器を取付けた場合でも、この車載機器がインストルメントパネルのデフロスター吹出口を塞いだり、このデフロスター吹出口から吹き出した空調風の流れを邪魔したりするのを防いで、所望のデフロスター性能を確保するための風量をフロントガラスの内壁面に吹き付けることが可能になる。
以上のごとく、上記の態様によれば、車両のフロントガラスの下部領域にデフロスター性能を低下させることなく車載機器を設置することができる車両用インストルメントパネル構造を提供できる。
実施形態1の車両用インストルメントパネルを車室側から視た図。 図1中のインストルメントパネル構造を車室側の斜め上方から視た斜視図。 図2のIII-III線断面矢視図。 図3中の車載機器のハウジングの内部に組付けられるインナー部材を車室側から視た平面図。 実施形態2の車両用インストルメントパネル構造において車載機器のハウジングの内部に組付けられるインナー部材を車室側から視た平面図。
上述の態様の好ましい実施形態について以下に説明する。
上記の車両用インストルメントパネル構造において、上記車載機器は、この車載機器の外郭を形成するハウジングを有し、上記ハウジングの下部には上記デフロスター吹出口に対向する流入口が設けられ、上記ハウジングの上部には上記フロントガラスの上記内壁面に向かう流出口が設けられており、上記案内経路は、上記ハウジングの内部に上記流入口が上記流出口に連通するように設けられた通風流路によって構成されているのが好ましい。
このインストルメントパネル構造によれば、車載機器のハウジングがデフロスター吹出口を上方から覆うような場合でも、デフロスター吹出口から吹き出した空調風を、ハウジングの内部に設けた通風流路を通じてフロントガラスの内壁面に向けて案内することができる。このため、車載機器をデフロスター吹出口の直上に設置することが可能になる。
上記の車両用インストルメントパネル構造において、上記車載機器は、上記ハウジングをアウター部材としたとき、上記アウター部材の内部に組み込まれたインナー部材を有し、上記アウター部材と上記インナー部材が上記通風流路を区画するように構成されているのが好ましい。
このインストルメントパネル構造によれば、アウター部材の内部にインナー部材を組み込むことで、車載機器の表面に構成要素の分割線などが露出するのを防ぐことができる。このため、車載機器の外観上の見栄えを良くすることができる。
上記の車両用インストルメントパネル構造において、上記車載機器の上記アウター部材及び上記インナー部材のいずれか一方は、上記通風流路を車幅方向について区画する左右の側壁を備えており、上記左右の側壁は、車幅方向の流路幅を上記流出口に向かうにつれて拡張させた出口側拡幅部を有するのが好ましい。
このインストルメントパネル構造によれば、左右の側壁で出口側拡幅部を形成することによって、ハウジングの流出口を通じて空調風をフロントガラスの車幅方向の広範囲に供給することが可能になる。
上記の車両用インストルメントパネル構造において、上記左右の側壁は、車幅方向の流路幅を上記流入口に向かうにつれて拡張させた入口側拡幅部を有するのが好ましい。
このインストルメントパネル構造によれば、左右の側壁で入口側拡幅部を形成することによって、デフロスター吹出口から吹き出した空調風をハウジングの流入口において車幅方向の広範囲にわたって通風流路に導入することができる。
上記車両用インストルメントパネル構造において、上記左右の側壁の間には上記流入口から上記流出口に向かう方向に延在する整流片が設けられているのが好ましい。
このインストルメントパネル構造によれば、左右の側壁の間に設けた整流片によって、通風流路の空調風を流入口から流出口へと円滑に流すことができる。
上記車両用インストルメントパネル構造において、上記車載機器は、車外或いは車内を撮影可能なカメラモジュールを有し、上記ハウジングの内部には、上記通風流路を第1通風流路としたときに上記インナー部材を挟んで上記第1通風流路とは反対側に上記デフロスター吹出口から吹き出した空調風の一部を上記カメラモジュールへと案内する第2通風流路が設けられているのが好ましい。
このインストルメントパネル構造によれば、デフロスター吹出口から吹き出した空調風の一部を第2通風流路に流すことによって、この空調風をカメラモジュールの撮影用のレンズの曇り止めに利用できる。
上記車両用インストルメントパネル構造において、上記インナー部材は、上記第1通風流路を流れる空調風を上記第2通風流路に導入可能な導入口を有するのが好ましい。
このインストルメントパネル構造によれば、インナー部材に設けた導入口によって空調風を第1通風流路から分岐させて第2通風流路に導入することができる。
上記車両用インストルメントパネル構造において、上記車載機器の上記ハウジングの下端面と上記インストルメントパネルのパネル上面との間の隙間には車高方向に弾性変形可能な介装部材が介装されているのが好ましい。
このインストルメントパネル構造によれば、ハウジングの下端面とインストルメントパネルのパネル上面との間の隙間を通して外部からハウジングの内部が見えるのを介装部材によって防止することができる。また、車両走行時のハウジングの変形を介装部材による弾性変形によって吸収することができる。
上記車両用インストルメントパネル構造において、上記介装部材は、上記インストルメントパネルの上記デフロスター吹出口との対向部分に空調風の流れを許容する切り欠き部を有するのが好ましい。
このインストルメントパネル構造によれば、介装部材がデフロスター吹出口から吹き出した空調風の流れの邪魔になるのを、この介装部材の切り欠き部によって防ぐことができる。
以下、車両に設けられる車両用インストルメントパネル構造(以下、単に「インパネ構造」ともいう。)の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
このインパネ構造の説明のための図面において、特に断りのない限り、車両前方を矢印FRで示し、車両上方を矢印UPで示し、車両右方を矢印Rで示し、車両左方を矢印Lで示している。また、左右方向である車幅方向を矢印Xで示し、上下方向である車高方向を矢印Yで示している。
(実施形態1)
図1に示されるように、インパネ構造1は、種々の計器類が配置されるインストルメントパネル(以下、単に「インパネ」ともいう。)10と、車載機器20と、を備えている。
インパネ10は、空調風を吹き出すためのデフロスター吹出口11及びその他の吹出口(図示省略)を有する。デフロスター吹出口11は、車幅方向Xの開口幅が前後方向の開口幅を上回る細長い開口部分である。このデフロスター吹出口11から吹き出した空調風は、フロントガラスWの内壁面Waに向けて上方へと流れるようになっている。
車載機器20は、フロントガラスWの下部領域Aの車幅方向Xの中央にインパネ10のデフロスター吹出口11に対向して設けられる機器である。特に、フロントガラスWの下部領域Aのうちデフロスター吹出口11の中央の直上に車載機器20が配置されている。
詳細については後述するが、この車載機器20は、カメラモジュール30を搭載したカメラ装置である。この車載機器20には、デフロスター吹出口11から吹き出した空調風をフロントガラスWの内壁面Waに向けて案内する案内経路としての通風流路25が設けられている。
図2及び図3に示されるように、デフロスター吹出口11には、このデフロスター吹出口11を形成する前壁部と後壁部とに前後方向に架け渡され且つ車幅方向Xに一定間隔で配置された複数のフィン11aが設けられている。これら複数のフィン11aは、空調風の流れを整える効果がある。空調ユニット(図示省略)から空調風が供給される空調ダクト12がこのデフロスター吹出口11に連通している。このため、空調ユニットの作動時に空調風が空調ダクト12を通じてデフロスター吹出口11へと流れる。
車載機器20は、この車載機器20の外郭を形成するハウジング21を有する。ハウジング21は、デフロスター吹出口11の一部を覆うように配置され、接着などの接合によってフロントガラスWの内壁面Waに取付けられている。
ハウジング21の下部21aにはデフロスター吹出口11に対向する流入口23が設けられている。また、このハウジング21の上部21bにはフロントガラスWの内壁面Wbに向かう流出口24が設けられている。即ち、この流出口24は、空調風がフロントガラスWの内壁面Wbに向かう特定の方向に流れるような位置及び向きに設定されている。そして、通風流路25は、ハウジング21の内部に流入口23が流出口24に連通するように設けられている。
流出口24は、車幅方向Xの開口幅が前後方向の開口幅を上回る細長い開口部分である。この流出口24の前後方向の開口幅は、デフロスター吹出口11の前後方向の開口幅と同様になるように構成されるのが好ましい。この流出口24には、吹出口11のフィン11aと同様に車幅方向Xに一定間隔で配置された複数のフィン24aが設けられている。このフィン24aは、フロントガラスWの内壁面Wbに向かう空調風の流れを整える効果がある。
また、流出口24は、その開口面積が、デフロスター吹出口11のうち車載機器20のハウジング21によって覆われた被覆部分の開口面積に概ね合致するように構成されているのが好ましい。これにより、フロントガラスWの内壁面Wbに向けて供給される空調風の風量を車載機器20が設置される前後で概ね一定に維持することができる。
図3に示されるように、車載機器20は、アウター部材であるハウジング21に対してその内部に組み込まれたインナー部材22を有する。即ち、インナー部材22は、ハウジング21の外部にはみ出さない状態でハウジング21に取付けられている。そして、インナー部材22がハウジング21の内部に組み込まれた状態でハウジング21とインナー部材22が通風流路25を区画するように構成されている。ハウジング21及びアウター部材はいずれも、同様の樹脂材料で成形された樹脂成形品である。
ハウジング21の内部空間のうちインナー部材22よりも前方側の空間には、カメラモジュール30が配置されている。このカメラモジュール30は、
車両の衝突回避支援のために車外を撮影する衝突回避支援用のカメラモジュールである。このカメラモジュール30では、車外撮影用のレンズ31、カメラ基板32等の複数の要素がケース30aに取付けられている。
なお、このカメラモジュール30の更なる詳細な構造については、例えば特開2016−203952号公報に開示のカメラモジュールの構造を参照することができる。
ハウジング21の内部には、通風流路25を第1通風流路25としたときにインナー部材22を挟んで第1通風流路25とは反対側にデフロスター吹出口11から吹き出した空調風の一部をカメラモジュール30へと案内する第2通風流路26が設けられている。
また、インナー部材22は、第1通風流路25を流れる空調風を第2通風流路26に導入可能な導入口22aを有する。このため、空調風の一部をこの導入口22aを通じて第1通風流路25から分岐させて第2通風流路26へと流すことができ、この第2通風流路26によって空調風がカメラモジュール30へと案内される。
図2及び図3に示されるように、車載機器20のハウジング21の下端面21cとインパネ10のパネル上面10aとの間の隙間Sには車高方向Yに弾性変形可能な介装部材29が介装されている。本実施形態では、この介装部材29は、ハウジング21の下端面21cに接合されている。
介装部材29は、弾性を有するウレタンやゴムなどの素材からなり、いずれも平板状に構成された第1板片部29a及び第2板片部29bを有する。第1板片部29aは、ハウジング21の後端部において前後方向を板厚方向として車幅方向Xに延在するように構成されている。第2板片部29bは、ハウジング21の左右端部において車幅方向Xを板厚方向として前後方向に延在するように構成されている。この第2板片部29bは、インパネ10のデフロスター吹出口11との対向部分に空調風の流れを許容する切り欠き部29cを有する。
図3及び図4に示されるように、インナー部材22は、ハウジング21よりも板厚が小さい板状部材であり、いずれもその裏面22bから後方へ立設する左右の側壁27と、3つの整流片28と、を備えている。
左右の側壁27は、第1通風流路25を車幅方向Xについて区画するとともに、車幅方向Xの流路幅dを流出口24に向かうにつれて拡張させた出口側拡幅部27bと、車幅方向Xの流路幅dを流入口23に向かうにつれて拡張させた入口側拡幅部27cと、を有する。これら出口側拡幅部27b及び入口側拡幅部27cを設けるために、各側壁27は、平面視で他方の側壁27に向けて突出する湾曲形状を有し、最も突出した突出部27aを境界にこの突出部27aよりも上方に出口側拡幅部27bが形成され且つこの突出部27aよりも下方に入口側拡幅部27cが形成されている。
3つの整流片28はいずれも、左右の側壁27の間に設けられている。これら3つの整流片28は、車幅方向Xを板厚方向とし、車幅方向Xに互いに平行に配置され且つ流入口23から流出口24に向かう方向である車高方向Yに直線状に延在する板状部分である。インナー部材22の裏面22bからの各整流片28の立設高さは、インナー部材22の裏面22bからの各側壁27の立設高さを下回るように設定されている。
次に、車載機器20における空調風の流れについて説明する。
図3中の矢印で示されるように、デフロスター吹出口11から吹き出した後の空調風は、流入口23からハウジング21の内部の第1通風流路25に流入する。その後、この空調風は、第1通風流路25を上方へ流れる一方で、その一部はインナー部材22の導入口22aを通じて分岐して第2通風流路26へ導入される。
第2通風流路26において、空調風はカメラモジュール30に向けて上方へ流れる。この空調風は、カメラモジュール30のレンズ31を通ることによって、このレンズ31の曇り止めとしての機能を発揮する。
図4中の矢印で示されるように、第1通風流路25において、空調風は左右の側壁27の入口側拡幅部27cによって車幅方向Xの流路幅dが突出部27aに相当する位置まで徐々に絞られながら上方へ流れる。そして、空調風は、突出部27aに相当する位置を越えると、今度は出口側拡幅部27bによって車幅方向Xの流路幅dが流出口24まで徐々に拡幅されながら上方へ流れる。このとき、第1通風流路25を上方へと流れる空調風は、整流片28によって流入口23から流出口24へと円滑に流れる。
流出口24から流出した空調風は、フロントガラスWの内壁面Waに向かう特定の方向へ指向性を持って流れる。これにより、運転者の視界を確保することができる風量の空調風をフロントガラスWの内壁面Waに吹き付けることができる。
以下に、上述の実施形態1の作用効果について説明する。
上記のインパネ構造1によれば、インパネ10のデフロスター吹出口11から車載機器20に向けて吹き出した空調風を、この車載機器20に設けた通風流路25を利用してフロントガラスWの内壁面Waに向けて案内することができる。
このため、フロントガラスWの下部領域Aに車載機器20を取付けた場合でも、この車載機器20がインパネ10のデフロスター吹出口11を塞いだり、このデフロスター吹出口11から吹き出した空調風の流れを邪魔したりするのを防いで、車両の設計仕様に応じた所望のデフロスター性能を確保するための風量をフロントガラスWの内壁面Waに吹き付けることが可能になる。
以上のごとく、車両のフロントガラスWの下部領域Aにデフロスター性能を低下させることなく車載機器20を設置することができるインパネ構造1を提供できる。このインパネ構造1は、トラックやバスなどのように車高が高くフロントガラスWの傾斜角度が小さい車両において、車載機器20を設置したときに所望のデフロスター性能を確保するのに特に効果的である。
上記のインパネ構造1によれば、車載機器20のハウジング21がデフロスター吹出口11を上方から覆うような場合でも、デフロスター吹出口11から吹き出した空調風を、ハウジング21の内部に設けた通風流路25を通じてフロントガラスWの内壁面Waに向けて案内することができる。このため、車載機器20をデフロスター吹出口11の直上に設置することが可能になる。
上記のインパネ構造1によれば、ハウジング21の内部にインナー部材22を組み込むことで、車載機器20の表面に構成要素の分割線などが露出するのを防ぐことができる。このため、車載機器20の外観上の見栄えを良くすることができる。
上記のインパネ構造1によれば、インナー部材22の左右の側壁27で出口側拡幅部25bを形成することによって、ハウジング21の流出口24を通じて空調風をフロントガラスWの車幅方向Xの広範囲に供給することが可能になる。
この場合、ハウジング21よりも板厚が小さいインナー部材22に左右の側壁27を設けることによって、樹脂成形時にインナー部材22の表面にヒケが生じるのを防ぐことができる。
上記のインパネ構造1によれば、インナー部材22の左右の側壁27で入口側拡幅部27cを形成することによって、デフロスター吹出口11から吹き出した空調風をハウジング21の流入口23において車幅方向Xの広範囲にわたって通風流路25に導入することができる。
上記のインパネ構造1によれば、左右の側壁27の間に設けた整流片28によって、通風流路25の空調風を流入口23から流出口24へと円滑に流すことができる。
上記のインパネ構造1によれば、デフロスター吹出口11から吹き出した空調風の一部を第2通風流路26に流すことによって、この空調風をカメラモジュール30の撮影用のレンズ31の曇り止めに利用できる。
上記のインパネ構造1によれば、インナー部材22に設けた導入口22aによって空調風を第1通風流路25から分岐させて第2通風流路26に導入することができる.
上記のインパネ構造1によれば、ハウジング21の下端面21cとインパネ10のパネル上面10aとの間の隙間Sを通して外部からハウジング21の内部が見えるのを介装部材29によって防止することができる。また、車両走行時のハウジング21の変形を介装部材29の弾性変形によって吸収することができる。
上記のインパネ構造1によれば、介装部材29がデフロスター吹出口11から吹き出した空調風の流れの邪魔になるのを、この介装部材29の第2板片部29bに設けた切り欠き部29cによって防ぐことができる。
次に、実施形態1に関連する他の実施形態について図面を参照しつつ説明する。他の実施形態において、実施形態1の要素と同一の要素には同一の符号を付しており、当該同一の要素についての説明は省略する。
(実施形態2)
図5に示されるように、実施形態2のインパネ構造101では、車載機器120のインナー部材122の構造についてのみ、実施形態1のインパネ構造1のものと相違している。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
インナー部材122は、いずれもその裏面22bから後方へ立設する左右の側壁127と、3つの整流片28と、を備えている。
左右の側壁127は、第1通風流路25を車幅方向Xについて区画するとともに、車幅方向Xの流路幅dを流出口24に向かうにつれて拡張させた出口側拡幅部127bと、車幅方向Xの流路幅dを概ね一定とした入口側区画部127cと、を有する。即ち、このインナー部材122は、実施形態1のインナー部材22の入口側拡幅部27cのような部位を備えていない。
実施形態2のインパネ構造101によれば、インナー部材122の形状を実施形態1のインナー部材22の形状に比べて簡素化することができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
この実施形態2のインパネ構造101について、インナー部材122の類似の変更例として、左右の側壁127の少なくとも一方が整流片28と平行に直線状に延在する構造を採用することもできる。
本発明は、上記の実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の応用や変形が考えられる。例えば、上記の実施形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上述の実施形態では、車載機器20,120のハウジング21の内部に通風流路25を設ける場合について例示したが、これに代えて、ハウジング21の外部に形成したリブや壁、穴などを利用して、通風流路25に相当する案内経路を構成することもできる。
上述の実施形態では、車載機器20,120のハウジング21をフロントガラスWの内壁面Waに取付ける場合について例示したが、これに代えて、ハウジング21をインパネ10のパネル上面10aに取付けるようにしてもよい。
上述の実施形態では、ハウジング21の内部に組付けられるインナー部材22,122に側壁27,127と整流片28の両方を設ける場合について例示したが、これに代えて、ハウジング21のうちインナー部材22,122に対向する対向面に、側壁27,127及び整流片28の少なくとも一方を設けることもできる。また、必要に応じて整流片28を省略することもできる。
上述の実施形態では、フロントガラスWの下部領域Aのうちデフロスター吹出口11の中央の直上に車載機器20,120が配置される場合について例示したが、フロントガラスWの下部領域Aを逸脱しない範囲で車載機器20,120の位置を車幅方向Xや車高方向Yに適宜に移動させることもできる。
また、フロントガラスWの下部領域Aであれば、デフロスター吹出口11とは別のデフロスター吹出口(運転席側のサイドデフロスター吹出口や助手席側のサイドデフロスター吹出口)に対して車載機器20,120を配置することもできる。
上述の実施形態では、第1通風流路25の空調風の一部を分岐させて第2通風流路26に流す構造について例示したが、これに代えて、デフロスター吹出口11から吹き出した空調風を第1通風流路25と第2通風流路26に別々に流す構造を採用することもできる。
上述の実施形態では、車載機器20,120のハウジング21の内部に第1通風流路25及び第2通風流路26を設ける場合について例示したが、参考形態では、第2通風流路26が省略された構造を採用することもできる。
上述の実施形態では、ハウジング21の下端面21cとインパネ10のパネル上面10aとの間の隙間Sに、切り欠き部29cを有する介装部材29が介装される場合について例示したが、必要に応じてこの介装部材29自体や、この介装部材29の切り欠き部29cを省略することもできる。
また、この介装部材29をハウジング21の下端面21cに接合する代わりに、インパネ10のパネル上面10aに介装部材29を接合することもできる。
上述の実施形態では、衝突回避支援用のカメラモジュール30について例示したが、このカメラモジュール30を別の車載機器に変更することもできる。別の車載機器として、例えば、ドライブレコーダー用のカメラモジュール、乗員監視用のカメラモジュール、集光センサ、湿度センサ、ヘッドアップディスプレイ、電子ドアミラーのモニター部などが挙げられる。
1,101 車両用インストルメントパネル構造(インパネ構造)
10 インストルメントパネル(インパネ)
10a パネル上面
11 デフロスター吹出口
20,120 車載機器
21 ハウジング(アウター部材)
21a 下部
21b 上部
21c 下端面
22,122 インナー部材
22a 導入口
23 流入口
24 流出口
25 第1通風流路(通風流路、案内経路)
26 第2通風流路
27,127 側壁
27b,127b 出口側拡幅部
27c 入口側拡幅部
28 整流片
29 介装部材
29c 切り欠き部
30 カメラモジュール
d 流路幅
S 隙間
W フロントガラス
Wa 内壁面
X 車幅方向
Y 車高方向

Claims (7)

  1. 空調風を吹き出すためのデフロスター吹出口を有するインストルメントパネルと、
    フロントガラスの下部領域に上記インストルメントパネルの上記デフロスター吹出口に対向して設けられた車載機器と、
    を備え、
    上記車載機器は、この車載機器の外郭を形成するハウジングを有し、上記ハウジングの下部には上記デフロスター吹出口に対向する流入口が設けられ、上記ハウジングの上部には上記フロントガラスの内壁面に向かう流出口が設けられており、
    上記車載機器には、上記インストルメントパネルの上記デフロスター吹出口から吹き出した空調風を上記フロントガラスの上記内壁面に向けて案内する案内経路が設けられ、上記案内経路は、上記ハウジングの内部に上記流入口が上記流出口に連通するように設けられた通風流路によって構成されており、
    上記車載機器は、上記ハウジングをアウター部材としたとき、上記アウター部材の内部に組み込まれたインナー部材を有し、上記アウター部材と上記インナー部材が上記通風流路を区画するように構成されており、
    上記車載機器は、車外或いは車内を撮影可能なカメラモジュールを有し、上記ハウジングの内部には、上記通風流路を第1通風流路としたときに上記インナー部材を挟んで上記第1通風流路とは反対側に上記デフロスター吹出口から吹き出した空調風の一部を上記カメラモジュールへと案内する第2通風流路が設けられている、車両用インストルメントパネル構造。
  2. 上記インナー部材は、上記第1通風流路を流れる空調風を上記第2通風流路に導入可能な導入口を有する、請求項に記載の車両用インストルメントパネル構造。
  3. 上記車載機器の上記アウター部材及び上記インナー部材のいずれか一方は、上記通風流路を車幅方向について区画する左右の側壁を備えており、上記左右の側壁は、車幅方向の流路幅を上記流出口に向かうにつれて拡張させた出口側拡幅部を有する、請求項1または2に記載の車両用インストルメントパネル構造。
  4. 上記左右の側壁は、車幅方向の流路幅を上記流入口に向かうにつれて拡張させた入口側拡幅部を有する、請求項に記載の車両用インストルメントパネル構造。
  5. 上記左右の側壁の間には上記流入口から上記流出口に向かう方向に延在する整流片が設けられている、請求項またはに記載の車両用インストルメントパネル構造。
  6. 上記車載機器の上記ハウジングの下端面と上記インストルメントパネルのパネル上面との間の隙間には車高方向に弾性変形可能な介装部材が介装されている、請求項のいずれか一項に記載の車両用インストルメントパネル構造。
  7. 上記介装部材は、上記インストルメントパネルの上記デフロスター吹出口との対向部分に上記デフロスター吹出口から上記流入口へと移動する空調風の流れを許容する切り欠き部を有する、請求項に記載の車両用インストルメントパネル構造。
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