JPWO2017109845A1 - 車両物流管理システム - Google Patents

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Abstract

車両蔵置位置登録の作業の手間及びコストを削減でき、車両物流業務の効率向上を実現する。
車両物流管理システムは、敷地内で車両(10)を移動させる作業を行う作業者(W1)が所持する携帯端末(1)と、車両(10)の位置を含む情報をDBに登録するサーバ装置(30)と、作業者(W1)が作業の際に車両(10)に乗車したこと及び車両(10)から降車したことを判定する車両乗降判定手段(103)とを備える。携帯端末(1)は、GNSS測位による第1の位置情報を取得し、車両乗降判定手段(103)が乗車と判定した場合、第1の位置情報と端末IDとを含む乗車情報をサーバ装置(30)へ送信し、車両乗降判定手段(103)が降車と判定した場合、第1の位置情報と端末IDとを含む降車情報をサーバ装置(30)へ送信する。サーバ装置(30)は、乗車情報及び降車情報を用いて、作業が実施されたことを把握し、DBに車両(10)の移動後位置を含む情報を登録する。

Description

本発明は、物流業務管理のための情報処理技術に関する。
車両を貨物とする物流業務では、車両を位置管理対象として、物流ターミナルである敷地に蔵置する。車両は、入庫等に応じて外部から敷地内に搬入され、必要に応じて敷地内で移動されて蔵置位置が変更され、出庫等に応じて敷地内から外部へ搬出される。
敷地内の位置については、GPSを含むGNSS( Global Navigation Satellite System:全地球測位システム)等の測位システムによる測位が可能である。地上のGNSS受信機は、衛星から受信した電波信号に基づいて、緯度及び経度を含む現在位置座標を得ることができる。
物流業務の情報管理に係わる先行技術例としては、特開2001−348110号公報(特許文献1)が挙げられる。特許文献1には、物流管理方法等として、センタの指示等に基づいて、携帯端末からGPS情報やバーコード情報を付加してセンタへ送信する旨が記載されている。
特開2001−348110号公報
従来の車両物流業務は、例えば、第1の作業者及び第2の作業者の分担作業で実現されている。運転者である第1の作業者は、作業指示に応じて対象車両を運転して移動させる作業を行う。検数人である第2の作業者は、貨物の確認及び情報管理に係わる作業として、敷地内の車両の蔵置位置やID等を確認してコンピュータに登録する作業を行う。第2の作業者は、敷地内を巡回し、車両の蔵置位置やID等の情報を収集し、収集した情報をコンピュータに登録する。情報管理により、業務の正確性や迅速性に貢献できる。
しかし、従来の車両物流業務の情報管理技術では、人手による作業の割合が多く、その分手間や時間を要し、業務に係わるコストが高い。敷地内では多数の車両の移動が頻繁に発生するので、各車両について蔵置位置を変更する作業が必要である。特に、第2の作業者は、各車両の蔵置位置を確認及び登録する作業に大きな手間を要する。例えば、レーン管理では、複数の車両が縦列で蔵置されるが、1台の車両の移動に伴い、関連する複数の車両を移動させる必要がある。
作業形態としては、分担させずに、第1の作業者に車両移動と情報登録との両方を行わせることも考えられる。しかし、車両移動作業に関しては、商品となる車両を傷つけないように高い荷役品質が求められ、また、納期等を守るために短時間作業も求められている。第1の作業者の作業として運転だけでなく情報登録等が混在する場合、運転に集中し難くなり、荷役品質が低下する恐れがある。また、登録忘れや登録誤り等のミスも生じやすい。よって、第1の作業者には車両移動作業に専念してもらう方が効率的である。
また、第1の作業者による車両移動により蔵置位置が変更された時点と、第2の作業者による蔵置位置の登録の時点とでは、時間のズレがある。このズレにより、情報管理上、車両位置が正確に把握されていない時間が生じる。よって、従来技術は、車両位置管理の正確性の点でも課題がある。
従来の車両物流業務に関して、システムの導入や改善により、効率向上が求められている。敷地内の各車両の蔵置位置等を、少ない手間及びコストで、なるべく正確に登録でき、常時に把握できることが望ましい。
なお、特許文献1のような従来技術は、貨物を載せて配送する車両及びその配送者に関する位置管理技術であり、車両物流業務の貨物である車両の位置管理技術ではなく、そのままでは車両物流業務に有効に適用することはできない。
本発明の目的は、車両物流業務の情報管理を含む技術に関して、車両蔵置位置登録等の作業の手間及びコストを削減でき、車両物流業務の全体的な効率向上等を実現できる技術を提供することである。
本発明のうち代表的な実施の形態は、車両物流管理システムであって、以下に示す構成を有することを特徴とする。本発明のうち代表的な実施の形態の車両物流管理システムは、敷地内における車両の位置を管理する車両物流管理システムであって、前記敷地内で前記車両を移動させる作業を行う作業者が所持する携帯端末と、前記携帯端末と通信し、前記車両の位置を含む情報をDBに登録するサーバ装置と、前記作業者が前記作業の際に前記車両に乗車したこと及び前記車両から降車したことを判定する車両乗降判定手段と、を備え、前記携帯端末は、GNSS測位による第1の位置情報を取得する位置情報取得部と、前記車両乗降判定手段が前記乗車と判定した場合には、前記乗車と判定した時点の付近で測位された前記第1の位置情報と端末IDとを含む乗車情報を前記サーバ装置へ送信し、前記車両乗降判定手段が前記降車と判定した場合には、前記降車と判定した時点の付近で測位された前記第1の位置情報と端末IDとを含む降車情報を前記サーバ装置へ送信する、サーバ通信部と、を有し、前記サーバ装置は、前記乗車情報を用いて、前記第1の位置情報の示す移動前位置で前記作業者が前記車両に乗車したことを把握し、前記降車情報を用いて、前記第1の位置情報の示す移動後位置で前記作業者が前記車両から降車したことを把握し、これにより前記作業が実施されたことを把握し、前記DBに前記車両の前記移動後位置を含む情報を登録する位置登録部を有する。
本発明のうち代表的な実施の形態によれば、車両物流業務の情報管理を含む技術に関して、車両蔵置位置登録等の作業の手間及びコストを削減でき、車両物流業務の全体的な効率向上等を実現できる。
本発明の実施の形態1の車両物流管理システムの構成を示す図である。 実施の形態1で、作業者システムの携帯端末及びGNSS受信機の機能ブロック構成を示す図である。 実施の形態1で、センターシステムのサーバ等の機能ブロック構成を示す図である。 実施の形態1で、サーバのDBの情報の構成例を示す図である。 実施の形態1で、敷地、車両移動作業、エリア等の構成例を示す図である。 実施の形態1で、区画の構成例を示す図である。 実施の形態1で、位置マッピングの例を示す図である。 実施の形態1で、車両の乗車時及び降車時の例を示す図である。 実施の形態1で、作業及び要素間の処理のシーケンスを示す図である。 実施の形態1で、第1の位置情報の構成例を示す図である。 実施の形態1で、携帯端末の車両乗降判定処理のフローを示す図である。 実施の形態1で、乗車時のサーバの処理のフローを示す図である。 実施の形態1で、降車時のサーバの処理のフローを示す図である。 実施の形態1で、車両乗降判定の詳細を説明するための図である。 実施の形態1で、乗車時の位置把握の詳細を説明するための図である。 本発明の実施の形態2の車両物流管理システムにおける、作業及び要素間の処理のシーケンスを示す図である。 本発明の実施の形態3の車両物流管理システムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態4の車両物流管理システムの構成を示す図である。
(実施の形態1)
図1〜図15を用いて、本発明の実施の形態1の車両物流管理システムについて説明する。実施の形態1の車両物流管理システムは、車両物流業務における敷地内の車両移動作業に係わる情報管理として車両蔵置位置等の情報を自動的に登録及び更新する機能を備えるシステムである。この機能は、車両移動作業に伴って作業者が車両に乗車したことや車両から降車したことを判定する車両乗降判定手段を用いる。実施の形態1では、車両乗降判定手段として、GNSS測位情報を判定する手段を用いる。
[車両物流管理システム]
図1は、実施の形態1の車両物流管理システムの構成を示す。実施の形態1の車両物流管理システムは、携帯端末1、GNSS受信機2、センターシステム3、GNSS衛星4、車両10等を有する。作業者W1が扱う作業者システムとして、携帯端末1及びGNSS受信機2を有する。センターシステム3は、管理者が扱うシステムであり、サーバ30及びPC31を有する。
携帯端末1とGNSS受信機2は、近距離無線通信で接続され、両者が連係して動作して、所定の機能を実現する。携帯端末1とGNSS受信機2との接続は有線通信でもよい。携帯端末1とサーバ30は、無線通信で接続され、両者が連係して動作して、所定の機能を実現する。
個々の車両10は、車両IDとして、VIN(Vehicle ID Number:車両識別番号)を用いて管理される。サーバ30のDBに、車両10のVIN及び蔵置位置を含む情報が管理される。図1では、車両10に関連付けて取り付けられている媒体7を有する。媒体7には、コード8の形で、VINを含む情報が記載されている。実施の形態1では、この媒体7の利用は必須ではなく、以下の例では利用しない。実施の形態1では、この媒体7の情報を読み取るリーダ機能も不要である。後述の実施の形態2では、この媒体7を利用し、この媒体7の情報を読み取るリーダ機能を有する。
作業者W1は、運転者であり、車両10を運転して移動させる車両移動作業を行う。作業者W1は、携帯端末1及びGNSS受信機2を所定位置に装備する。作業者W1は、作業指示書6、または携帯端末1の画面に表示される作業指示情報を参照しながら、作業を行う。携帯端末1は、例えば作業者W1の衣服等に装備される。GNSS受信機2は、例えば作業者W1の頭上の帽子または肩の上等に装備される。GNSS受信機2は、GNSS衛星4からの電波を受信しやすい位置に装備されることが望ましい。作業者W1は、作業中に携帯端末1及びGNSS受信機2を操作する必要は基本的に無い。
敷地内の領域9には、貨物である車両10が蔵置される。作業者W1は、作業指示書6に従い、移動元位置の領域9に蔵置されている車両10に乗車し、敷地内で車両10を運転して移動させ、移動先位置の領域9に停車して車両10から降車する。
携帯端末1は、GNSS受信機2及びサーバ30と連携する。携帯端末1は、GNSS受信機2との近距離無線通信機能、及びサーバ30との無線通信機能を有する。携帯端末1は、その他、作業指示情報を表示する機能等を備える。携帯端末1としては、公知のハンドヘルド端末やスマートフォン等の機器が適用可能である。携帯端末1は、機能オン状態では、作業者W1の操作に依らずに自動的にサーバ30と通信して連係する。
GNSS受信機2は、GPSを含むGNSSによる測位機能、及び携帯端末1との近距離無線通信機能を有する。GNSS受信機2は、機能オン状態では、作業者W1の操作に依らずに自動的に携帯端末1と通信して連係する。GNSS受信機2は、敷地内での作業者W1及び車両の位置を測定する手段であり、車両乗降判定手段を構成する要素である。
センターシステム3は、車両位置管理システムであり、図示しない通信網及び上位システムと接続されている。サーバ30は、車両位置管理装置であり、情報管理のための各種の情報をDBに管理する。サーバ30は、作業者W1の携帯端末1との無線通信機能を有する。PC31は、管理者が操作する端末であり、サーバ30と接続される。管理者は、事務所オペレータ等であり、サーバ30及び作業指示等を管理する。PC31は、管理者の操作に基づいてサーバ30にアクセスし、サーバ30のサービス処理を利用する。
センターシステム3は、上位システムから、車両物流に係わる情報や指示を受ける。その例は、敷地に対する車両10の入庫や出庫の情報である。センターシステム3及び管理者は、その情報に基づいて、車両移動作業等の作業指示を作成し、その作業指示情報をDBに格納する。管理者は、その作業指示を、作業者W1に対し、作業指示書6または携帯端末1の画面への作業指示情報として出力する。センターシステム3は、上位システムと一体でもよい。
作業指示書6等の作業指示情報には、車両移動作業に関する作業指示として、作業日時、対象車両、移動元位置、移動先位置、等の情報が記載される。作業指示は、紙の作業指示書6に限らず可能であり、携帯端末1の画面に作業指示情報を表示してもよい。その場合、サーバ30またはPC31は、管理者の操作に基づいて、作業指示情報を、作業者W1の携帯端末1に送信し、携帯端末1は、その作業指示情報を画面に表示する。
携帯端末1とGNSS受信機2を一体として1台の装置としてもよい。即ち、携帯端末1は、GNSS測位機能を有する装置でもよい。作業者W1はその携帯端末1を所定の位置に装備する。携帯端末1とGNSS受信機2との接続は、近距離無線通信に限らず、有線接続でもよい。携帯端末1及びGNSS受信機2は、上記構成に限らず、所定の測位性能が確保できるのであれば、他の構成でもよい。測位手段は、GNSSに限らず、他の測位手段や無線通信システムも適用可能である。他の手段として、三角測量原理による測位手段や、Wi−Fi、UWB(Ultra Wide Band)等の所定帯域電波を用いる無線通信システムも適用可能である。また、屋内の敷地を用いる場合、屋内での測位を実現する屋内測位システムが適用可能である。
[作業者システム]
図2は、作業者システムとして、携帯端末1及びGNSS受信機2の機能ブロック構成を示す。携帯端末1は、制御部11、記憶部12、近距離無線通信部14、無線通信部15、入力部16、出力部17等を備える。携帯端末1は、実施の形態1ではコード読取部13を備えず、実施の形態2ではコード読取部13を備える。GNSS受信機2は、制御部21、記憶部22であるバッファメモリ、GNSS測位部23、近距離無線通信部24等を備える。
制御部11は、携帯端末1を制御する。制御部11は、ソフトウェアプログラム処理あるいはハードウェア回路処理等により実現される処理部として、位置情報取得部101、車両乗降判定部103、サーバ通信部104を有する。なお、制御部11は、実施の形態1では、コード情報取得部102を備えず、実施の形態2では、コード情報取得部102を備える。
記憶部12は、制御部11が処理する情報が格納される。記憶部12には、端末ID50、位置情報51等が格納される。記憶部12には、実施の形態1ではコード情報52が格納されず、実施の形態2ではコード情報52が格納される。端末ID50は、携帯端末1を一意に識別するIDである。端末ID50は、携帯端末1を所持する作業者W1を一意に識別する作業者IDと関連付けられている。端末ID50の代わりに作業者IDを用いる形態でもよい。位置情報51は、GNSS受信機2から得られるGNSS測位情報である第1の位置情報である。
携帯端末1の近距離無線通信部14は、GNSS受信機2の近距離無線通信部24と近距離無線通信を行う。無線通信部15は、サーバ30との無線通信を行う。入力部16は、操作ボタンやマイク等がある。出力部17は、ディスプレイやスピーカ等がある。
GNSS受信機2は、GNSSの測位を行い、GNSS測位情報をNMEAフォーマットデータとして定期出力する機能を有する。制御部21は、GNSS受信機2を制御する。記憶部22は、制御部21が処理する情報が格納される。実施の形態1では、記憶部22は、GNSS測位部23から得られた位置情報51を一時的に格納するバッファメモリである。記憶部22は、所定量の位置情報51をログとして格納する分のメモリ量があればよい。記憶部22に位置情報51を蓄積することで、携帯端末1との通信エラー等の場合にもリカバリが可能である。
GNSS測位部23は、GNSS衛星4との無線通信を行い、GNSS衛星4から受信した電波における、時刻を含む信号を用いて、GNSS受信機2の現在位置を測定する。GNSS測位部23は、その測位による位置情報51であるNMEAフォーマットデータを、所定の周期で定期出力する。出力周期は例えば1秒である。位置情報51は、GNSS測位情報であるNMEAフォーマットデータであり、緯度及び経度による位置座標を含む第1の位置情報である。制御部21は、GNSS測位部23からの位置情報51を記憶部22に一旦格納し、記憶部22に格納した位置情報51を読み出して、近距離無線通信部24に渡す。近距離無線通信部24は、その位置情報51を、携帯端末1の近距離無線通信部14に送信する。
なお、GNSS受信機2で記憶部22に位置情報51をログとして蓄積する機能は必須ではなく、GNSS測位部23から近距離無線通信部24を通じて即時に位置情報51を携帯端末1へ出力してもよい。
携帯端末1の近距離無線通信部14は、GNSS受信機2の近距離無線通信部24から受信した位置情報51を、制御部11の位置情報取得部101に渡す。制御部11の位置情報取得部101は、定期的にGNSS受信機2から位置情報51を取得し、その位置情報51を記憶部12に格納する。
車両乗降判定部103は、常時に、位置情報51を用いながら、車両乗降判定処理を行う。車両乗降判定部103は、車両乗降判定処理で、作業者W1が車両に乗車したか及び車両から降車したか等を判定する。車両乗降判定部103は、乗車したと判定した場合や降車したと判定した場合、それぞれ、所定の情報53を、サーバ通信部104により、サーバ30へ送信させる。
サーバ通信部104は、車両乗降判定部103と連携してサーバ30と通信処理を行うことにより、サーバ30に車両蔵置位置等を登録させる処理を行う。サーバ通信部104は、サーバ30へ所定の情報53として乗車情報53Aや降車情報53Bを送信する。
[センターシステム]
図3は、センターシステム3のサーバ30及びPC31の機能ブロック構成、及びDB60の情報の構成例を示す。サーバ30とPC31は、LAN等で通信接続される。サーバ30は、制御部301、記憶部302、無線通信部303を有する。制御部301は、サーバ30を制御し、ソフトウェアプログラム処理により実現される処理部として、位置登録部301A、位置検索部301Bを含む。記憶部302には、制御部301が使用するプログラムやデータ等が格納されている。記憶部302には、車両物流管理のためのDB60が格納されている。無線通信部303は、携帯端末1との無線通信処理を行う。
位置登録部301Aは、無線通信部303を通じて携帯端末1から受信した所定の情報53を用いて、所定の判断等の処理を行うことにより、対象車両の移動、蔵置位置変更等を把握する。位置登録部301Aは、車両の移動が発生したと判断した場合、DB60の車両管理情報61における車両の蔵置位置を登録及び更新する。
位置登録部301Aは、PC31の位置登録部311から、車両蔵置位置の手動登録の要求を受けた場合には、その要求に従い、DB60の車両管理情報61におけるその車両の蔵置位置を登録及び更新する。
位置検索部301Bは、PC31の位置検索部312から、車両蔵置位置等の検索要求を受けた場合には、その要求及び検索条件情報に従い、DB60の車両管理情報61等を検索し、検索結果情報を位置検索部312へ応答する。
PC31は、画面部310、位置登録部311、位置検索部312、作業指示部313を有する。画面部310は、管理者に対し、作業管理用のユーザインタフェース画面を表示する。管理者は、PC31の画面で、サーバ30のDB60の各情報の内容を表示して確認や編集が可能である。
位置登録部311は、管理者の手動操作に基づいて、サーバ30のDB60に車両の位置を含む情報を登録する処理を行う。位置登録部311を用いて管理者による初期登録が可能である。その場合、位置登録部311は、画面で管理者により入力された登録位置情報を含む登録要求を、サーバ30の位置登録部301Aへ送信する。位置検索部312は、管理者の手動操作に基づいて、サーバ30のDB60から車両蔵置位置を含む情報を検索する処理を行う。位置検索部312は、画面で入力された検索条件情報を含む検索要求を、サーバ30の位置検索部301Bへ送信する。位置検索部312は、検索結果情報を画面部310による画面へ表示する。
作業指示部313は、管理者の手動操作に基づいて、車両移動作業の作業指示情報を作成し、作業指示書6または携帯端末1の画面への作業指示情報として出力するための処理を行う。作業指示情報は、PC31に接続された印刷装置32で作業指示書6として印刷される。
DB60に管理される情報として、車両管理情報61、敷地管理情報62、作業指示情報63、作業履歴情報64、等を有する。他の情報として、図示しないが、端末IDと作業者IDとの関連付け情報を含む作業者管理情報、等がある。
管理者は、PC31からサーバ30に、設定画面を通じて、システムの機能に関するユーザ設定が可能である。この設定としては、後述の位置管理方式や敷地の設定、作業管理機能の設定がある。また、携帯端末1に作業指示情報やアラート等を出力するか否かの設定等がある。
[DB情報]
図4は、DB60に登録される情報の構成例を示す。車両管理情報61は、車両10毎の各種情報や状態を管理するための情報である。敷地管理情報62は、敷地の構成を管理するための情報である。作業指示情報63は、車両移動作業毎の作業指示及び作業状態を管理するための情報である。作業履歴情報64は、作業指示情報63に関連して、車両移動作業毎及び作業者W1毎の履歴を管理するための情報である。
車両管理情報61は、車両IDであるVIN、属性、蔵置位置、状態、最終作業日時、最終作業者ID、等の情報を含む。属性は、型式、車種、色等がある。蔵置位置は、敷地内の車両の蔵置位置を管理する情報であり、実施の形態1では、第1の位置情報及び第2の位置情報を含む。第1の位置情報として、位置情報51に対応したGNSS測位情報による緯度及び経度を有する。第2の位置情報として、敷地内のエリアや区画等の単位のIDを有する。第1の位置情報と第2の位置情報との関係付けは、後述の位置マッピングにより管理される。「状態」は、車両毎の状態を表す情報であって、「蔵置中」、「移動中」等の値を有する。
敷地管理情報62は、敷地内の地図データや、敷地内の位置管理の構成を管理するための位置管理情報を含む。位置管理の構成として、エリアや区画の構成を有する。第2の位置情報は、位置管理情報に基づいたエリアIDや区画IDである。
作業指示情報63は、作業ID、登録日時、作業日時、作業完了日時、作業内容、対象VIN、移動元位置、移動先位置、作業状態、等を含む。作業IDは、車両移動作業の単位の識別番号等である。登録日時は、作業指示が登録された日時である。作業日時は、作業を実施すべき日時あるいは期間である。作業完了日時は、作業が完了した日時である。作業内容は、移動や入庫や出庫等の区別を表す値である。対象VINは、移動対象車両のVINである。移動元位置や移動先位置は、第2の位置情報で指定可能である。作業状態は、「未」、「作業中」、「済」等の値がある。なお、作業指示によっては、対象VIN、移動元位置、移動先位置の一部が省略される場合もある。作業を実施させる作業者を指定する場合、作業指示情報63には、作業の作業IDと、作業者の作業者ID(=端末ID)とを関係付ける情報を含む。
作業履歴情報64は、作業ID、作業枝番、作業者ID(=端末ID)、実施日時、作業者位置、作業状態、等を含む。作業IDは、作業指示情報63の作業IDを指し示す。作業枝番は、1つの作業が複数に分割されて実施された場合に割り振られる。作業者IDは、その作業IDの作業を実施する作業者W1を示す。実施日時は、その作業を作業者が実施した日時である。実施日時は、時系列で複数の日時を設けて、乗車や降車等の動作の詳細を記録してもよい。作業者位置は、携帯端末1からの情報53を用いて把握される作業者W1の位置を示す。作業状態は、作業指示情報63内の情報と同じである。
なお、実施の形態1では、作業者IDと端末IDとを一対一の関係付けとしており、作業者W1毎に1つの決められた端末IDを持つ携帯端末1が割り当てられる場合を想定している。これに限らず可能である。例えば、1つの携帯端末1を、複数の作業者W1が使用する。サーバ30は、そのID管理として、1つの端末IDと複数の作業者IDとの関係付けを管理する。これにより、その場合でも作業者W1を特定可能である。
[敷地、車両移動作業、エリア、区画]
図5は、敷地における車両10の入庫や出庫、車両移動作業、エリア、区画等の例を示す。敷地401は、物流の倉庫に相当する。敷地401は、GNSSが利用可能である屋外空間である。敷地401は、例えば1平方km以上の広い面積を持ち、数万台の車両が蔵置可能である。敷地401の空間利用効率の向上が求められている。敷地401の広さに応じて、車両の探索には時間を要し、正確かつ短時間での探索が求められている。敷地401内の車両の蔵置位置をセンターシステム3に登録することにより、検索可能となり、車両の探索が容易になり、出庫作業等を短時間で実現できる。
敷地401に対する入庫元としては工場等があり、出庫先としてはコンテナ船やトレーラ車等がある。車両10の入庫時、移動時、出庫時には、車両10の蔵置位置が登録及び更新される。作業者W1による車両移動作業において、敷地401内で車両10が移動されると、それとに伴い、自動的に、DB60のその車両10の蔵置位置が、移動前位置から移動後位置へと登録及び更新される。
敷地401内には、エリアや区画が規定されている場合がある。エリアは、業務に応じて任意に設定された領域である。エリアの例として、入庫元毎のエリア、出庫先毎のエリア、車種毎のエリア、出庫日毎のエリア等が挙げられる。本例では、エリアA1〜A3がある。エリアA1,A2は、入庫元に応じたエリアであり、エリアA3は、出庫先に応じたエリアである。エリアIDとして“A1”等を用いるとする。また、本例では、敷地401内には、図6のような区画が設けられている。区画IDとして“B-2”等を用いるとする。図5では、区画“B-2”,“E-2”,“C-7”,“D-7”がある。
図6は、敷地における位置管理の例として、グリッド構成の区画を示す。敷地内で車両の蔵置位置を管理するための単位として、位置座標やエリアの他に、区画を用いる。本例では、敷地401の全体が、東西方向及び南北方向に延在する一定間隔の線で区切られるグリッド構成により、複数の区画が構成されている。1つの区画は、所定の面積を持つ矩形の領域である。エリアや区画のサイズや形状は、基本的に任意であるが、車両の大きさや作業用の余裕スペース、蔵置ルール、GNSS測位精度、等を考慮して設計される。1つの区画には、所定台数の車両10が蔵置される。1つの区画に1台の車両10が蔵置される構成でもよいし、1つの区画に複数台の車両10が蔵置される構成でもよい。図6では、区画IDとして、南北方向の添え字として英字を用い、東西方向の添え字として数字を用い、それらの組合せで区画IDを“A-1”等で示す。
実施の形態1では、サーバ30は、位置管理として、GNSS測位情報である第1の位置情報と、上記エリアや区画等のIDである第2の位置情報との両方を扱い、それらの情報を位置マッピングにより関係付けてDB60に登録する。
敷地における位置管理は、上記エリアや区画の構成に限らず可能であり、現場に応じて任意の形状の駐車領域、道路領域等が規定されてもよい。例えば、レーン管理用の領域が規定されてもよい。エリアのみでもよいし、区画のみでもよい。敷地内における車両の蔵置ルールは、レーン管理等、各種があるが、実施の形態1のシステムは、いずれの蔵置ルールの場合にも適用可能である。
図5で、入出庫、車両移動作業、及び蔵置位置登録の例は以下である。(1)入庫日等のタイミングで、入庫元の工場から、敷地401内の空いている所に車両10が入庫される。例えば、VIN=101の車両10が、エリアA1の区画B-2に蔵置される。その蔵置位置に対応する第1の位置情報が、GNSS測位による座標(X1,Y1)である。また、VIN=102の車両10が、エリアA2の区画E-2に蔵置される。その蔵置位置に対応する第1の位置情報が、座標(X3,Y3)である。それらの車両10の蔵置位置が、サーバ30のDB60に初期登録される。なお、実施の形態1では、このような初期登録が行われるが、初期登録が行われない場合にも適用可能である。
(2)敷地401内に入庫され蔵置された車両10は、任意のタイミング、例えば出庫確定等に応じて、所定の作業日時での車両移動作業により、蔵置位置が変更される。作業指示に従い、作業者W1は、対象車両を、移動元位置から移動先位置へ運転して移動させる。車両10は、移動先位置として例えば出庫先毎のエリアへ移動される。
図5では、VIN=101の車両10は、作業指示の移動元位置に対応する移動前位置から、移動先位置に対応する移動後位置であるエリアA3の区画C-7へ移動されている。その蔵置位置に対応する第1の位置情報が、座標(X2,Y2)である。また、VIN=102の車両10は、移動後位置であるエリアA3の区画D-7へ移動されている。その蔵置位置に対応する第1の位置情報が、座標(X4,Y4)である。それらの車両10の変更後の蔵置位置が、サーバ30のDB60に登録及び更新される。なお、任意のタイミングの車両移動作業としては、敷地内の各車両の蔵置位置を整理してまとまった空きスペースを作成するように最適化を図る目的の作業でもよい。
(3)その後、出庫日等のタイミングで、車両10は、敷地401内から外へ搬出され、出庫先に応じたコンテナ船やトレーラ車に積載される。例えば、エリアA3内のVIN=101の車両10やVIN=102の車両10が、それぞれ出庫される。出庫により、DB60における各車両の蔵置位置等の情報が更新される。
[位置マッピング]
図7は、位置マッピングの例として、第1の位置情報であるGNSS測位による緯度及び経度の座標情報と、第2の位置情報であるエリアID及び区画IDとの変換を示す。サーバ30は、2種類の位置情報を位置マッピングで関連付けてDB60の車両管理情報61に管理する。サーバ30の位置登録部301Aは、敷地管理情報62と共に位置マッピング表700を管理する。位置マッピング表700は、第1の位置情報と第2の位置情報とを関連付ける情報が記載されている。例えば、区画毎に、区画IDと、その区画の領域を規定する四隅の点の位置座標、あるいは中心点の位置座標やサイズ等が記載されている。位置登録部301Aは、位置マッピング表700により、第1の位置情報である緯度及び経度の座標情報を、第2の位置情報である区画ID等に変換する。
実施の形態1では、サーバ30内に位置マッピング表700を保持し変換を行う。これに限らず、携帯端末1内に同様の位置マッピング表を保持し変換を行う形態でもよい。その場合、サーバ30から携帯端末1へ、適宜、位置マッピング表の情報を送信する。
本例では、敷地内に区画ID=A-1,A-2,A-3等の区画がある。敷地内のある地点でのGNSS受信機2の測位により得られた第1の位置情報である座標が、(緯度,経度)=(Lo,La)であったとする。携帯端末1は、この第1の位置情報を含む情報53をサーバ30に送信する。サーバ30は、その第1の位置情報である座標(Lo,La)を、位置マッピング表700により、第2の位置情報である区画ID=A-1に変換する。サーバ30は、その第1の位置情報と第2の位置情報とを関連付けて、車両管理情報61の蔵置位置に登録する。エリアIDについても同様に変換可能である。位置マッピング表700により、逆方向の変換として、区画ID等から位置座標範囲を得ることも可能である。
[作業指示]
実施の形態1で、車両移動作業の作業指示としては、以下のような各種が可能である。(1)対象車両のVIN、移動元位置及び移動先位置が指定される作業指示。各位置は第2の位置情報で示される。VINの確認についてはサーバ30側でなされる。(2)移動元位置及び移動先位置が指定される作業指示。各位置は第2の位置情報で示される。対象車両は1台でも複数台でもよい。例えば指定のエリア内の全車両を対象として移動させる作業でもよい。
(3)移動元位置のみが指定される作業指示。位置は第2の位置情報で示される。作業者W1は、指定のエリアや区画にある車両を、任意の位置へ移動させる。(4)移動先位置のみが指定される作業指示。位置は第2の位置情報で示される。作業者W1は、任意の車両を、指定のエリアや区画へ移動させる。(5)対象車両、移動元位置及び移動先位置等が任意である作業指示。言い換えると、詳細な作業指示が無い作業形態。作業者W1は、空きスペース作成等の目的で、任意の位置の任意の車両を任意の位置へ移動させる。ただし、予めDB60にVINや蔵置位置等が登録されている必要がある。
また、作業指示で、作業ID、VIN、及び端末ID等を関連付けることにより、特定の作業を特定の作業者W1に行わせることもできるし、関連付けないことで任意の作業者W1に行わせることもできる。
[作業管理機能]
実施の形態1のシステムは、サーバ30及び作業履歴情報64により実現される作業管理機能を有する。作業管理機能は、複数の作業及び複数の作業者に関して、作業状態及び履歴を含めて管理する機能である。制御部301は、いつ、どの作業者が、どの位置で、どの作業を実施しているか、どのような作業状態であるか、どの作業を実施済みか等を把握し、作業履歴情報64に記録する。制御部301は、作業毎及び作業者毎の状態及び履歴を継続的に把握し、追跡可能とする。
作業管理機能に関して、制御部301は、携帯端末2からの情報53に含まれている端末ID(=作業者ID)を用いて処理を行う。サーバ30は、端末IDに関連付けられた作業者IDを、作業IDや作業状態等の他の情報と関係付けて把握する。これにより、サーバ30は、作業者毎の車両移動作業の進捗状況や結果等を把握し、事後及び常時に、作業及び作業者W1の状態を追跡可能である。
管理者は、作業管理機能及び作業履歴情報64を用いて、作業者業務管理やデータ分析等が実現でき、車両物流業務をより効率的にできる。データ分析としては、例えば車両移動作業に要した時間等のグラフを作成及び表示できる。これにより、作業効率向上等に寄与できる。なお、作業管理機能は必須では無く、その形態の場合、制御部301は、作業履歴情報64を記録せず、作業ID及び端末ID等の関連付けの把握を行わない。
[車両乗降判定]
図8の(A)は、車両移動作業のうち、車両移動前の乗車時の例を示し、図8の(B)は、車両移動後の降車時の例を示す。ある車両移動作業の作業IDを「01」とする。ある作業者W1の作業者ID=端末IDを「w1」とする。
図8の(A)では、VIN=101の車両10が、敷地内の所定の領域9の位置に蔵置されている。この蔵置位置は、図5に対応して、第2の位置情報としてエリアA1及び区画B-2である。DB60には、その蔵置位置が登録済みである。また、この車両10の「状態」の値は「蔵置中」である。この車両10を対象とした1つの車両移動作業を、ある作業者W1により行うとする。最初、この作業の「作業状態」の値は「未」である。
作業者W1は、作業指示に応じて、移動元位置に対応した図示する蔵置位置の所へ行く。作業者W1は、携帯端末1及びGNSS受信機2を装備している状態で、対象車両に乗車する。この乗車の際、携帯端末1及びGNSS受信機2により、測位に基づいた乗車判定が自動的に行われる。
GNSS受信機2は、衛星からの電波に基づいて、自身の位置を測定し、第1の位置情報である緯度経度情報を得る。この第1の位置情報は、携帯端末1、作業者W1、及び作業者W1により移動される車両10の現在位置に関係付けられる。第1の位置情報として例えば座標(X1,Y1)である。携帯端末1は、GNSS受信機2から取得した第1の位置情報を用いて、後述の乗車判定を行い、作業者W1が車両に乗車したと判定した場合、所定の情報53として乗車情報53Aをサーバ30へ送信する。乗車情報53Aには、携帯端末1の端末IDと、乗車の際にGNSS受信機2で測位した第1の位置情報とを含む。
サーバ30は、携帯端末1から受信した乗車情報53Aと、DB60の情報とに基づいて、車両移動作業の作業指示の移動元位置に対応する実際の移動前位置における作業者W1が車両に乗車した状態を把握する。即ち、サーバ30は、作業ID=01の作業に関して、作業者ID=w1の作業者W1が、VIN=101の車両に乗車した状態を把握する。
作業者W1は、車両を運転して作業指示で指定された移動先位置へ移動させる。移動先位置は、例えば第2の位置情報としてエリアA3及び区画C-7である。
図8の(B)で、作業者W1は、移動先位置に対応する実際の移動後位置で車両を停車し、車両から降車する。この降車の際に、携帯端末1及びGNSS受信機2により、測位に基づいた降車判定が自動的に行われる。GNSS受信機2は、衛星からの電波に基づいて、自身の位置を測定し、第1の位置情報を得る。第1の位置情報として例えば座標(X2,Y2)である。携帯端末1は、第1の位置情報を用いて、後述の降車判定を行い、作業者W1が車両から降車したと判定した場合、所定の情報53として降車情報53Bをサーバ30へ送信する。降車情報53Bには、携帯端末1の端末IDと、降車の際にGNSS受信機2で測位した第1の位置情報とを含む。
サーバ30は、携帯端末1から受信した降車情報53BとDB60の情報とに基づいて、車両移動作業の作業指示の移動先位置に対応する実際の移動後位置における作業者W1が車両から降車した状態を把握する。即ち、サーバ30は、作業ID=01の作業に関して、作業者ID=w1の作業者W1が、VIN=101の車両から降車した状態を把握する。
[シーケンス]
図9は、実施の形態1の全体における処理のシーケンスを示し、作業者W1の作業、携帯端末1、GNSS受信機2、及びセンターシステム3のサーバ30等の要素間での通信等を含むシーケンスを示す。図9のシーケンスを構成するステップs1〜s21を有する。以下、ステップの順に説明する。
(s1) 入庫により敷地内に車両が搬入されて蔵置されている。事前に、管理者により、センターシステム3のサーバ30のDB60の車両管理情報61等に、敷地内の車両のVIN、属性、及び最初の蔵置位置等の情報の初期登録が行われる。最初の蔵置位置は、第1の位置情報または第2の位置情報の少なくとも一方であり、本例では、第2の位置情報であるエリアIDや区画IDである。また、予め、DB60には、エリアや区画の構成等、必要な情報が設定済みである。
センターシステム3は、上位システム等から、入庫や出庫に関する情報や指示を受ける。管理者は、その情報に基づいて、サーバ30のDB60に必要な情報を格納し、車両移動作業が必要な場合には、その情報に基づいて、作業指示情報を作成し、DB60の作業指示情報63に格納する。
管理者は、作業者W1に、作業者システムである携帯端末1及びGNSS受信機2を渡す。管理者または作業者W1は、携帯端末1及びGNSS受信機2の電源及び機能をオン状態にする。作業者W1は、携帯端末1及びGNSS受信機2を自身に装備する。作業者W1は、作業中に携帯端末1及びGNSS受信機2を操作する必要は基本的に無い。
(s2) また、作業者W1は、管理者からの案内や指示に基づいて、事前に、携帯端末1を通じて、センターシステム3のサーバ30のDB60に、作業者ID等を登録する。この際、DB60には、作業者IDと端末IDとが関連付けて登録される。
また、作業者W1による車両移動作業を行う場合、サーバ30では、作業開始処理を行う。作業者W1は、携帯端末1に作業開始の入力を行い、携帯端末1はサーバ30へ作業開始の情報を送信する。サーバ30は、携帯端末1からの情報を受信し、事前登録や作業開始処理を行う。なお、管理者が作業者W1の代わりにサーバ30へ事前登録を行う形態でもよい。作業者作業管理が不要の場合、作業者IDの登録及び把握は省略可能である。
(s3) 管理者は、作業指示情報63に基づいて、作業指示を、作業指示書6または携帯端末1の画面への作業指示情報の形で出力する。図9では、特に、作業指示情報を携帯端末1の画面に表示する場合を示す。サーバ30またはPC31は、管理者の操作に基づいて、作業指示情報を携帯端末1へ送信する。携帯端末1は、受信した作業指示情報を画面に表示する。作業者W1は、作業指示書6または携帯端末1の画面の作業指示情報を見て、自分が実施すべき車両移動作業の内容を認識する。作業指示書6または画面の作業指示情報では、敷地の地図上に移動元位置や移動先位置、その他の情報を表示してもよい。また、サーバ30から携帯端末1へ作業指示情報を音声出力してもよい。
(s4) 作業者W1は、作業指示に従い、作業を行うために、指定された移動元位置にある対象車両へのアプローチ、探索を行う。作業者W1は、指定されたエリアや区画の所へ行き、その位置に蔵置されている車両を見つける。
なお、更に、作業者W1によりその位置に蔵置されている車両が移動対象車両であるかを所定の手段で確認する手順を設けてもよい。例えば、作業者W1は、車両10に取り付けられている媒体7に記載されているVIN等の情報を目視確認してもよい。作業者W1は、その媒体7のVINが、作業指示情報に記載のVINと一致する場合、移動対象車両であることを確認できる。なお、この手順を省略しても、サーバ30側でVINの確認が行われるので、問題は無い。
(s5) GNSS受信機2は、オン状態では定期的に測位を行っている。GNSS受信機2は、GNSS衛星4から受信した電波に基づいて、NMEAフォーマットデータを取得し、携帯端末1へ出力する。NMEAフォーマットデータは、GNSS受信機2のパワーオン後に連続的に一定間隔でGNSS受信機2から出力される。携帯端末1は、位置情報取得部101により、GNSS受信機2からのNMEAフォーマットデータを入力して、位置情報51として取得する。携帯端末1は、取得したNMEAフォーマットデータ内の所定の情報を用いる。
(s6) 携帯端末1は、GNSS受信機2からの第1の位置情報であるNMEAフォーマットデータに基づいて、携帯端末1及び作業者W1の現在位置を、携帯端末1の画面に表示する。画面には、例えば敷地の地図上に、現在位置、及び対象車両の移動元位置等が表示される。これにより、作業者W1は、画面で、それらの位置関係をわかりやすく確認でき、対象車両へのアプローチや探索がより容易にできる。s6は省略可能である。
(s7) 作業者W1は、移動元位置にある対象車両を発見すると、その車両に乗車する。この際、作業者W1は、携帯端末1及びGNSS受信機2を操作する必要は基本的に無く、実施の形態1では、操作を一切行わない。実施の形態1では、車両10の媒体7のコード8を読み取る動作も不要である。
(s8) 携帯端末1は、機能オン状態で、GNSS受信機2と連係しながら、常に、車両乗降判定部103により車両乗降判定を実行している。s7の際には、作業者システムにより自動的にs8の乗車判定が行われる。s8の車両乗降判定は、以下のような乗車判定を含む。詳しくは、後述の図11で示す。
携帯端末1の車両乗降判定部103は、GNSS受信機2からの第1の位置情報を用いて、車両の内外でのGNSS測位情報の差を判断することにより、作業者W1が車両に乗車したかどうかを判定する。車両乗降判定部103は、s5の定期出力のNMEAフォーマットデータ中の衛星番号及び信号強度等の所定の情報を用いた演算処理により、その判断を行う。定期出力のデータの測位及び取得の時点(“t”とする)毎に、得られる情報が変動し得る。車両乗降判定部103は、位置登録のために好適な「乗車測位タイミング」(Ton)を判断し、その時点での第1の位置情報である緯度経度情報(L[Ton])を抽出する。
(s9) 携帯端末1は、s8で「乗車」と判定した場合、サーバ30との間で所定の処理を行う。携帯端末1は、サーバ30へ、所定の情報53である乗車情報53Aを送信する。乗車情報53Aは、作業者W1が対象車両に乗車したことを伝えるための情報である。乗車情報53Aは、その携帯端末1の端末IDと、第1の位置情報として、s8の乗車測位タイミングでの緯度経度情報(L[Ton])と、を含む。
(s10) サーバ30は、位置登録部301Aにより、携帯端末1から受信した乗車情報53Aと、DB60の登録済みの情報とを参照、比較、確認して、車両移動作業の対象車両や位置や作業者W1等を把握する所定の判断を行う。これにより、サーバ30は、作業者W1が移動元位置に対応する移動前位置の対象車両に乗車した状態を把握する。即ち、サーバ30は、いつ、どの端末ID(=作業者ID)の作業者W1が、どの位置のどのVINの車両に乗車したかを関連付けて把握する。この際、位置登録部301Aは、位置マッピングを行う。
また、それと共に、位置登録部301Aは、正しい乗車であるかどうかの乗車チェックを行うことにより、作業が正しいか誤っているかについても判断する。サーバ30は、携帯端末1からの第1の位置情報で示す車両位置に対し、その周辺にある蔵置車両及び第2の位置情報との比較判定により、乗車チェックを行う。サーバ30の位置登録部301Aは、携帯端末1からの乗車測位タイミングの緯度経度情報(L[Ton])で示す位置が、作業指示における対象車両の移動元位置であるエリアIDや区画IDに最も近いかどうかを判断する。詳しくは、後述の図12で示す。
位置登録部301Aは、乗車チェックの結果、正しい乗車と判断した場合、DB60の各情報を更新する。位置登録部301Aは、図8の(A)のように、作業指示情報63の該当する作業IDの作業における作業状態の値を「未」から「作業中」に更新し、車両管理情報61の該当する車両の状態の値を「蔵置中」から「移動中」に更新する。また、位置登録部301Aは、作業指示情報63に基づいて、作業履歴情報64に、乗車状態を反映した作業履歴を記録する。
位置登録部301Aは、乗車チェックの結果、誤った乗車と判断した場合には、後述するが、作業状態をエラーとして把握し、後で作業のやり直しを行わせるか、もしくは、誤りの旨のアラートを携帯端末1へ送信し、即時に作業のやり直しを行わせる。誤った乗車とは、作業指示の対象車両とは異なる車両に作業者W1が乗車した場合等である。
(s11,s12) s11で、サーバ30は、携帯端末1へ、s10の乗車チェックの結果を送信する。結果は、正しい乗車(OK)または誤った乗車(NG)の旨の情報である。s12で、携帯端末1は、受信した結果を、画面に表示してもよいし、音声出力してもよい。例えば、「対象車両に乗りました」等と音声出力してもよい。この場合、作業者W1は、s7の乗車が正しいかを認識できる。s11,s12は省略可能である。
(s13,s14) s13で、作業者W1は、乗車車両を運転して、作業指示の移動元位置から移動先位置へ移動させる。s14で、作業者は、移動先位置に到着して車両を停車し、車両から降車する。
(s15) s15では、s5と同様に、GNSS受信機2から携帯端末1へ測位によるNMEAフォーマットデータが定期的に送信されている。携帯端末1は、画面に現在位置等を表示する。
(s16) 携帯端末1は、s8と同様に、車両乗降判定部103により、車両乗降判定を行っている。s14の際には、作業者システムにより自動的にs16の降車判定が行われる。s16は、以下のような降車判定を含む。詳しくは、後述の図11で示す。
携帯端末1の車両乗降判定部103は、GNSS受信機2からの第1の位置情報を用いて、車両の内外でのGNSS測位情報の差を判断することにより、作業者W1が車両から降車したかどうかを判定する。車両乗降判定部103は、s15の定期出力のNMEAフォーマットデータ中の衛星番号及び信号強度等の所定の情報を用いた演算処理により、その判断を行う。車両乗降判定部103は、位置登録のために好適な「降車測位タイミング」(Toff)を判断し、その時点での第1の位置情報である緯度経度情報(L[Toff])を抽出する。
(s17) 携帯端末1は、s16で「降車」と判定した場合、所定の情報53である降車情報53Bを、サーバ30へ送信する。降車情報53Bは、作業者W1が対象車両から降車したことを伝えるための情報である。降車情報53Aは、端末IDと、第1の位置情報として、s16の降車測位タイミングの緯度経度情報(L[Toff])と、を含む。
(s18) サーバ30は、位置登録部301Aにより、携帯端末1から受信した降車情報53と、DB60の登録済みの情報とを参照、比較、確認して、車両移動作業の位置等を把握する所定の判断を行う。これにより、サーバ30は、作業者W1が移動先位置に対応する移動後位置の対象車両から降車した状態を把握する。即ち、サーバ30は、いつ、どの端末ID(=作業者ID)の作業者W1が、どの位置でどのVINの車両から降車したかを関連付けて把握する。この際、位置登録部301Aは、位置マッピングを行う。
また、それと共に、位置登録部301Aは、正しい降車であるかどうかの降車チェックを行うことにより、作業が正しいか誤っているかについても判断する。サーバ30は、携帯端末1からの第1の位置情報で示す車両位置に対し、その周辺にある蔵置車両及び第2の位置情報との比較判定により、降車チェックを行う。位置登録部301Aは、携帯端末1からの降車測位タイミングの緯度経度情報(L[Toff])で示す位置が、作業指示における対象車両の移動先位置であるエリアIDや区画IDに最も近いかどうかを判断する。詳しくは、後述の図13で示す。
位置登録部301Aは、降車チェックの結果、正しい降車と判断した場合、DB60の各情報を更新する。サーバ30は、車両管理情報61において、対象車両のVINについて、移動後の蔵置位置に対応する第1の位置情報及び第2の位置情報を登録する。位置登録部301Aは、図8の(B)のように、作業指示情報63の該当する作業IDの作業における作業状態の値を「作業中」から「済」に更新し、車両管理情報61の該当する車両の状態の値を「移動中」から「蔵置中」に更新する。位置登録部301Aは、作業指示情報63に基づいて、作業履歴情報64に、降車状態を反映した作業履歴を記録する。
位置登録部301Aは、降車チェックの結果、誤った降車と判断した場合には、後述するが、作業状態をエラーとして把握し、後で作業のやり直しを行わせるか、もしくは、誤りの旨のアラートを携帯端末1へ送信し、即時に作業のやり直しを行わせる。誤った降車とは、作業指示の移動先位置とは異なる位置で作業者W1が降車した場合等である。
(s19,s20) s19で、サーバ30は、携帯端末1へ、s18の降車チェックの結果を携帯端末1へ送信する。結果は、正しい降車(OK)または誤った降車(NG)の旨の情報である。s20で、携帯端末1は、受信した結果を、画面に表示してもよいし、音声出力してもよい。この場合、作業者W1は、s14の降車が正しい降車であるかを認識できる。s19,s20は省略可能である。
(s21) 作業者W1は、1つの車両移動作業を終了し、次の作業がある場合には次の作業に移る。次の作業がある場合、s2またはs4から同様に繰り返しである。なお、s3で、複数の車両移動作業の作業指示をまとめて作業者W1に与えてもよい。作業完了の場合、作業者W1は、センターシステム3へ戻り、作業者システムを返却し、電源及び機能をオフ状態にする。上記車両移動作業の結果、DB60に蔵置位置が登録済みになった車両については、図3の検索機能を用いて蔵置位置が検索可能となり、必要な時に迅速に車両を発見可能である。
上記のように、携帯端末1及びサーバ30は、少なくとも乗車時と降車時との2つの時点の状態を把握し、それらの情報から車両移動作業を時間軸で継続的に把握し、自動的にDB60に変更後の蔵置位置を登録する。
変形例として、携帯端末1側で、s10と同様の乗車チェックを行ってもよい。その場合、予め、サーバ30から携帯端末1へ、乗車チェック用の情報、即ち、対象車両の位置に対する周辺の蔵置車両の位置情報等を送信しておく。例えば、最初の作業指示情報と共に予めその情報を送信しておいてもよい。携帯端末1は、s8の乗車判定と共に、乗車チェックを行い、正しい乗車と判定した場合、サーバ30に、乗車情報53Aを送信する。これにより、サーバ30は、乗車状態を把握してDB60に登録を行う。同様に、s18の降車チェックについても、携帯端末1側で行ってもよい。携帯端末1は、s16の降車判定と共に、降車チェックを行い、正しい降車と判定した場合、サーバ30に、降車情報53Bを送信する。
[第1の位置情報_NMEAフォーマットデータ]
図10は、第1の位置情報であるGNSS測位情報におけるNMEAフォーマットデータ、及び車両乗降判定で用いる情報について示す。NMEAは、National Marine Electronics Associationの略である。NMEAフォーマットデータは、GGA、GSA、GSV等のセンテンスを含む。
GGAセンテンスは、測位時刻、緯度、経度、高度、測位方式、使用衛星数(全捕捉衛星数:測位の際に捕捉及び使用された衛星の数)、水平精度指標値(HDOP)等を含む情報である。実施の形態1では、GGAセンテンスにおける少なくとも緯度経度情報(L[t]とする)、使用衛星数を用いるが、更に他の情報を用いてもよい。GSAセンテンスは、測位で捕捉している使用衛星の衛星番号(S[t]とする)や精度指標値(DOP:dilution of precision)を含む情報である。GSVセンテンスは、使用衛星の衛星番号(S[t])、衛星位置(仰角,方位角)、信号強度(シグナルノイズレート)、等を含む情報である。信号強度は、特にキャリアノイズ比(C/N、値は00〜99[dB])で表される。実施の形態1では、GSVセンテンスにおける少なくとも衛星番号(S[t])及び信号強度(P[S[t]]とする)を用いるが、更に他の情報を用いてもよい。
図10中にGSVセンテンスの例を示す。下線箇所の数値は、衛星番号(S[t]1〜S[t]4で示す)及び信号強度(P[S[t]]1〜P[S[t]]4で示す)である。本例では、4個の使用衛星の情報を含んでいる。第1衛星(S[t]1=01)、第2衛星(S[t]2=02)、第3衛星(S[t]3=03)、第4衛星(S[t]4=08)があり、それぞれの信号強度の値は、00,51,53,00[dB]である。
車両乗降判定処理(後述の図11)では、測位で捕捉された使用衛星における、衛星番号(S[t])毎の信号強度(P[S[t]])を用いる。第1変数として、衛星番号(S[t])毎の信号強度(P[S[t]])とする。第2変数として、信号強度(P[S[t]])が第1閾値(H1)以上である衛星の衛星数(N[t]とする)とする。
サーバ30及び携帯端末1には、車両乗降判定のための設定情報として、第1変数に関する判定のための第1閾値(H1)と、第2変数に関する判定のための第2閾値(H2)とを有する。この設定情報は、前述のユーザ設定が可能である。この第1閾値H1や第2閾値H2は、以下のように設計されてもよい。予め、GNSS受信機2を用いて、車外での測位や車内での測位が実施され、それぞれのNMEAフォーマットデータが収集される。収集データにおけるGSVセンテンス等の値を用いて、車両乗降判定のための最適な閾値が決定される。
[処理フロー_携帯端末_車両乗降判定]
図11は、図9のs8及びs16の車両乗降判定に対応する携帯端末1の処理フローを示す。図11でステップS101〜S114を有する。以下、ステップの順に説明する。
(S101) 携帯端末1の位置情報取得部101は、GNSS受信機2から定期出力される、第1の位置情報であるNMEAフォーマットデータを取得する。
(S102) 車両乗降判定部103は、NMEAフォーマットデータのGSVセンテンスから、所定の情報として、図10の使用衛星の衛星番号(S[t])及び信号強度(P[S[t]])を参照する。“t”は測位及び定期出力毎の時点である。
(S103) 車両乗降判定部103は、第1変数である信号強度(P[S[t]])を、第1閾値H1と比較し、条件として、P[S[t]]≧H1を判断する。車両乗降判定部103は、P[S[t]]≧H1となる使用衛星の衛星数(N[t])の値を第2変数の値として得る。
(S104〜S107) S104で、車両乗降判定部103は、第2変数である衛星数(N[t])の値と、第2閾値H2とを比較する。S105で、車両乗降判定部103は、条件として、N[t]≧H2を判断し、N[t]≧H2となる場合(S105-Y)には、S106へ進み、N[t]<H2となる場合(S105-N)には、S107へ進む。S106では、車両乗降判定部103は、作業者W1が車外にいる状態であると判断する。S107では、車両乗降判定部103は、作業者W1が車内にいる状態であると判断する。
例えば、図10のGSVセンテンスの場合で、第1閾値H1=50の場合、P[S[t]]の値がH1以上になる衛星として第2衛星及び第3衛星があり、N[t]=2である。例えばH2=2の場合、N[t]≧H2を満たし、車外の状態と判断される。
(S108〜S109) S106の後、S108で、車両乗降判定部103は、車内の状態から車外の状態に変化したかどうかを判断し、車内の状態から車外の状態に変化した場合(S108-Y)には、S109へ進む。S109で、車両乗降判定部103は、降車の動作、即ち作業者W1が対象車両から降車した、と判定する。
更に、S108及びS111では、判定精度を高めるために、以下のような処理を行ってもよい。S108で、車両乗降判定部103は、車内から車外の状態に変化してから、車外の状態のままで一定時間が継続した場合には、S109で降車の動作と判定する。同様に、S111で、車両乗降判定部103は、車外から車内の状態に変化してから、車内の状態のままで一定時間が継続した場合には、S112で乗車の動作と確定する。この処理により、作業者W1が乗車しようとしたが取り止めた場合等にも、誤った判定を排除できる。
(S110) S110で、車両乗降判定部103は、降車時の好適な測位タイミングを表す情報である「降車測位タイミング」(Toff)を求める。具体的には、車両乗降判定部103は、降車の判定に対応した測位時点を含む所定期間のうち、測位精度が高い時点を選択し、それを降車測位タイミングToffとして決定する。
(S111〜S112) S107の後、S111で、車両乗降判定部103は、車外の状態から車内の状態に変化したかどうかを判断し、車外の状態から車内の状態に変化した場合(S111-Y)には、S112へ進む。S112で、車両乗降判定部103は、乗車の動作、即ち作業者W1が対象車両に乗車した、と判定する。
(S113) S113で、車両乗降判定部103は、乗車時の好適な測位タイミングを表す情報である「乗車測位タイミング」(Ton)を求める。具体的には、車両乗降判定部103は、乗車の判定に対応した測位時点を含む所定期間のうち、測位精度が高い時点を選択し、それを乗車測位タイミングTonとして決定する。S110及びS113の処理については後述の図14で示す。
(S114) S112またはS113の後、S114で、車両乗降判定部103は、NMEAフォーマットデータのGGAセンテンスから、S112の降車測位タイミングToffまたはS113の乗車測位タイミングTonの時点の第1の位置情報である緯度経度情報(L[t]=L[Toff]またはL[Ton])を取得する。サーバ通信部104は、この緯度経度情報(L[t])を、所定の情報53に格納する第1の位置情報として用いる。
上記のように、実施の形態1の車両乗降判定処理では、車両の内外におけるGNSS測位精度の差を判断して、少なくとも車外の状態及び車内の状態を判別し、その状態の変化に基づいて乗車や降車の動作を判定する。
[処理フロー_サーバ_乗車時位置登録]
図12は、図9のうちのs10の乗車チェックに対応するサーバ30の乗車時の位置登録の処理フローを示す。図12でステップS201〜S208を有する。以下、ステップの順に説明する。図12の処理は、前提として、端末IDと作業指示の作業IDとが関係付けられている状態から始まる。作業指示情報63には、そのような情報が登録済みである。
(S201) サーバ30は、携帯端末1から図11の処理に基づいて乗車情報53Aを受信した場合、以下の処理を行う。位置登録部301Aは、乗車情報53Aの端末IDや第1の位置情報を用いて、DB60の車両管理情報61及び作業指示情報63を参照、検索する。
(S202) 位置登録部301Aは、適宜、前述の位置マッピングにより、第1の位置情報を第2の位置情報へ変換する。
(S204) 位置登録部301Aは、乗車情報53Aの端末IDを用いて、DB60の作業指示情報63から、該当する作業に対応する作業指示情報63を参照する。位置登録部301Aは、その作業指示情報63における、対象車両のVIN、移動元位置、移動先位置、作業状態等を把握する。位置登録部301Aは、乗車情報53Aの第1の位置情報で示す座標に対して、最も近い第2の位置情報のエリアIDや区画IDを判断する。位置登録部301Aは、その第2の位置情報で示す位置に蔵置済みの車両のVINを判断する。位置登録部301Aは、その蔵置位置の車両のVINを、移動元位置に対応する移動前位置の対象車両として、他の情報と関連付けて把握する。なお、その際の把握は、詳しくは後述の図15のように行われてもよい。
(S205) 位置登録部301Aは、乗車情報53Aによる乗車位置(第1の位置情報の示す移動前位置、S202の位置マッピングによる第2の位置情報)と、上記S204の作業指示の移動元位置とが等しいかを判断する。等しいと判断した場合(S205-Y)にはS206へ、等しくないと判断した場合(S205-N)にはS208へ進む。
(S206) 位置登録部301Aは、作業指示情報63の作業状態の値を「未」から「作業中」に更新し、車両管理情報61の車両の状態の値を「蔵置中」から「移動中」に更新する。
(S207) 位置登録部301Aは、DB60の各情報を登録及び更新する。位置登録部301Aは、作業ID、端末ID(=作業者ID)、乗車日時、対象車両のVIN、作業状態「作業中」、状態「移動中」等を関連付けて把握する。この時点で、サーバ30は、乗車情報53Aに対応したその後の降車情報53Bを待つ状態となる。
(S208) 位置登録部301Aは、乗車時の作業の誤りに対応したエラー処理を行う。位置登録部301Aは、該当する作業の作業状態を「エラー」として把握し、この作業について、後で作業指示を出してやり直しをさせる。あるいは、位置登録部301Aは、「エラー」と判断した時点で、携帯端末1に、作業の誤りの旨のアラート情報を送信する。これにより、携帯端末1の画面にアラート情報を表示し、あるいはアラートを音声出力して、作業者W1に作業の誤りの旨を伝え、作業のやり直しを促す。
[処理フロー_サーバ_降車時位置登録]
図13は、図9のうちのs16の降車チェックに対応するサーバ30の降車時の位置登録の処理フローを示す。図13でステップS301〜S308を有する。以下、ステップの順に説明する。図13の処理は、前提として、端末IDと作業指示の作業IDとが関係付けられていて、かつ作業状態が「作業中」である状態から始まる。
(S301) サーバ30は、携帯端末1から図11の処理に基づいて降車情報53Bを受信した場合、以下の処理を行う。位置登録部301Aは、降車情報53Bの端末IDや第1の位置情報を用いて、DB60の車両管理情報61及び作業指示情報63を参照、検索する。
(S302) 位置登録部301Aは、適宜、前述の位置マッピングにより、第1の位置情報を第2の位置情報へ変換する。
(S304) 位置登録部301Aは、降車情報53Bの端末IDを用いて、DB60の作業指示情報63から、該当する作業に対応する作業指示情報63を参照する。位置登録部301Aは、その作業指示情報63における、対象車両のVIN、移動元位置、移動先位置、作業状態等を把握する。位置登録部301Aは、第1の位置情報で示す座標に対して最も近いエリアID及び区画IDを判断する。位置登録部301Aは、その第2の位置情報で示す位置に車両が蔵置済みでない場合には、その第2の位置情報を、変更後の蔵置位置として、他の情報と関連付けて把握する。
(S305) 位置登録部301Aは、降車情報53Bによる降車位置(第1の位置情報の示す移動後位置、S302の位置マッピングによる第2の位置情報)と、上記S304の作業指示の移動先位置とが等しいかを判断する。等しいと判断した場合(S305-Y)にはS306へ、等しくないと判断した場合(S305-N)にはS308へ進む。
(S306) 位置登録部301Aは、作業指示情報63の作業状態の値を「作業中」から「済」に更新し、車両管理情報61の車両の状態の値を「移動中」から「蔵置中」に更新する。
(S307) 位置登録部301Aは、DB60の各情報を登録及び更新する。位置登録部301Aは、作業ID、端末ID(=作業者ID)、降車日時、対象車両のVIN、作業状態「済」、状態「蔵置中」等を関連付けて把握する。この時点で、サーバ30は、1つの車両移動作業の終了を把握した状態となる。
(S308) 位置登録部301Aは、降車時の作業の誤りに対応したエラー処理を行う。位置登録部301Aは、該当する作業の作業状態を「エラー」として把握し、この作業について、後で作業指示を出してやり直しをさせる。あるいは、位置登録部301Aは、「エラー」と判断した時点で、携帯端末1に、作業の誤りの旨のアラート情報を送信する。これにより、携帯端末1の画面にアラート情報を表示し、あるいはアラートを音声出力し、作業者W1に作業の誤りの旨を伝え、作業のやり直しを促す。
サーバ30は、更に以下のような処理を行ってもよい。サーバ30は、乗車情報53Aを受信した日時である乗車日時から所定時間が経過したか判断する。サーバ30は、乗車日時から所定時間が経過しても、それに対応する内容の降車情報53Bを受信できない場合、S308で所定のエラー処理を行う。例えば、サーバ30は、作業の誤りと判断し、乗車情報53Aを送信した端末IDの携帯端末1へ問合せを行う。
[車両乗降判定_詳細]
図14を用いて、車両乗降判定処理の詳細について説明する。図14の(A)は、ある区画に1台の車両10が蔵置されている場合に、作業者W1がその車両10に乗車する際の様子を俯瞰で概略的に示す。最初、作業者W1及び作業者システムは、車外の状態であり、車両10に乗車する動作により、車内の状態になる。点141は、乗車直後の車内状態での測位時点(t1)でのGNSS測位による位置(L1)を示す。点142は、乗車直前の車外状態での測位時点(t2)でのGNSS測位による位置(L2)を示す。測位時点t1は、乗車と判定した時点txであるとする。
実施の形態1の車両乗降判定処理では、車両10の内外でのGNSS測位精度の差を判断する処理を行う。作業者W1が車両10に乗車している車内の状態の時でも、GNSS受信機2は、衛星からの電波を受信可能であり、測位可能である。しかし、一般的には、GNSS受信機2が車外にある状態の時よりも、車内にある状態の時の方が、電波が車体で遮られたり反射したりする影響によって、受信電波レベル等が下がり、測位精度が下がる。その結果、図10のGSVセンテンスの信号強度の値等が変動する。測位精度が相対的に低い状況では、信号強度の値が相対的に低くなる。
そこで、実施の形態1の車両乗降判定処理では、信号強度等の値の上下変動により乗車や降車を判定する。具体的には、図11のS103〜S105のような処理により、測位精度が高い車外の状態や、測位精度が低い車内の状態を判断でき、その変化に基づいて乗車や降車を判定できる。
また、実施の形態1の車両乗降判定処理では、図11のS113やS110のように、好適な位置登録のために、乗車測位タイミング(Ton)及び降車測位タイミング(Toff)を求める。これは、DB60の蔵置位置を登録及び更新するにあたり、なるべく測位精度が高い時点の第1の位置情報を用いるためである。乗車と判定した時点(tx)に対応する測位時点(t1)の前後では、車外の状態と車内の状態とで変化している。図14で、車内の測位時点(t1)に対応する位置情報(L1)は、車内に存在する理想点を図示しているが、実際には測位のズレにより車外になってしまう可能性がある。即ち、その測位時点(t1)に対応する位置情報(L1)を、DB60に登録する蔵置位置として用いると、蔵置位置の管理の精度が低くなる可能性がある。
そこで、実施の形態1では、携帯端末1は、点141のように、乗車と判定した時点(tx)に対応する測位時点(t1)に対して、例えば過去の一定期間(TA)内における各時点(t)の測位情報を参照する。そして、なるべく測位精度が高くなる第1の位置情報を、DB60に登録する蔵置位置として採用する。
図14の(A)の例では、乗車と判定した時点(t1)に対して、一定時間前の時点までの期間(TA)における各時点の測位情報を参照する。この期間(TA)では、乗車直前の車外の状態の時の測位情報を含んでいる。携帯端末1は、この期間(TA)内の測位情報のうち、信号強度の値が最も高いものを選択する。例えば、点142のように、その期間(TA)内のある測位時点(t2)の位置(L2)で、最も信号強度が高い。携帯端末1は、その選択した時点を、乗車測位タイミング(Ton)とし、その時点に対応する位置(L2)を、登録のための第1の位置情報として採用する。携帯端末1は、その第1の位置情報を、乗車情報53A内に格納する。
図14の(B)は、同様に、作業者W1が車両10から降車する際の様子を俯瞰で概略的に示す。降車の場合にも基本的に同様の考え方である。最初、作業者W1及び作業者システムは、車内の状態であり、車両10から降車する動作により、車外の状態になる。点143は、車内状態での測位時点(t3)でのGNSS測位による位置(L3)を示す。点144は、降車直後の車外状態での測位時点(t4)でのGNSS測位による位置(L4)を示す。測位時点t4は、降車と判定した時点(ty)であるとする。点145は、降車と判定した時点(ty)よりも後の、車外状態での測位時点(t5)でのGNSS測位による位置(L5)を示す。
実施の形態1では、携帯端末1は、点144のように、降車と判定した時点(ty)に対応する測位時点(t4)に対して、例えばそれ以降の一定時間後の時点までの期間(TB)内における各時点(t)の測位情報を参照する。この期間(TB)では、降車直後の車外の状態の時の測位情報を含んでいる。携帯端末1は、この期間(TB)内の測位情報のうち、信号強度の値が最も高いものを選択する。例えば、点145のように、その期間(TB)内のある測位時点(t5)の位置(L5)で、最も信号強度が高い。携帯端末1は、その選択した時点を、降車測位タイミング(Toff)とし、その時点に対応する位置(L5)を、登録のための第1の位置情報として採用する。携帯端末1は、その第1の位置情報を、降車情報53B内に格納する。
変形例として、乗車と判定した時点から一定時間前の時点を、そのまま乗車測位タイミングとして決定してもよいし、降車と判定した時点から一定時間後の時点を、そのまま降車測位タイミングとして決定してもよい。また、変形例として、車内状態での測位精度が十分に高いのであれば、車内状態での測位情報を採用してもよく、その場合、上記処理を省略可能である。また、携帯端末1は、例えばWi−FiやUWBを用いて車両乗降判定を行う場合には、車両の内外における所定帯域の無線電波の受信電波強度等の差を判断することにより、同様に乗車や降車を判定することができる。
[蔵置位置把握_詳細]
図15は、乗車時における蔵置位置の把握の際の例を示す。区画ID=A-1,A-2,A-3等の区画があり、VIN=001〜003の車両が蔵置されている。それらの車両の蔵置位置として、第2の位置情報である区画ID等が、DB60に登録済みである。なお、更に、例えば点151〜点153に示すように、第1の位置情報が第2の位置情報と関連付けて登録済みであってもよい。ここで、車両移動作業の対象車両として、区画A-2のVIN=002の車両とする。点152は、乗車直前における車外での測位時点における乗車測位タイミングTonに対応した位置座標とする。点154は、乗車直後における車内での測位時点における位置座標を示す。
携帯端末1の車両乗降判定部103は、乗車判定の際、乗車測位タイミングTonの位置の点152を乗車位置とし、その乗車位置を含む乗車情報53Aをサーバ30へ送信する。サーバ30の位置登録部301Aは、乗車情報53Aに基づいて、乗車チェックの際、点152を中心として、所定の半径距離の範囲150を参照する。サーバ30は、その範囲150に対して含まれる第2の位置情報や第1の位置情報を判断し、また、その含まれる位置に対応して蔵置されている車両の有無及びVINを判断する。
サーバ30は、第1の位置情報を位置マッピングにより第2の位置情報へ変換する。サーバ30は、位置マッピングに基づいて、範囲150に対して含まれる第2の位置情報である区画ID等を判断する。この際、携帯端末1は、例えば、範囲150内に少なくとも一部が重なっている区画がある場合には、その区画を候補として判断を行う。本例では、範囲150内に、候補として3つの区画である区画A-1,A-2,A-3がある。サーバ30は、範囲150に含まれる候補の区画のうち、点152に対して最も近い区画を判断する。例えば、サーバ30は、点152と区画の中心点との距離で判断してもよい。本例では、点152に対して区画A-2が最も近い。これにより、サーバ30は、区画A-2に蔵置されているVIN=002の車両を、移動元位置に対応する移動前位置の対象車両として把握することができる。
降車の場合にも、同様の判断が可能である。サーバ30は、例えば、降車情報53Bの第1の位置情報で示す位置の点を中心に、所定の範囲を参照し、その範囲に含まれる第2の位置情報や第1の位置情報を判断し、また、その位置に蔵置されている車両の有無及びVINを判断する。サーバ30は、対象の点に対して最も近い区画であって車両が蔵置済みではない区画を判断する。これにより、サーバ30は、その区画を移動先位置に対応する移動後位置(第2の位置情報)として把握することができる。
[効果等]
以上説明したように、実施の形態1の車両物流管理システムによれば、従来の作業形態における車両蔵置位置登録等の作業の手間及びコストを削減でき、車両物流業務の全体的な効率向上等を実現できる。実施の形態1によれば、以下の効果を有する。作業者W1の車両移動作業に伴い、作業者W1の機器操作に依らずに、自動的に乗車や降車を含む作業が把握され、センターシステム3のDB60に車両蔵置位置等を登録及び更新できる。
従来の第2の作業者による情報管理に係わる作業の手間を削減でき、その作業を殆ど無くすことができ、第1の作業者の車両移動作業のみでも情報管理を実現できる。即ち、従来の2種類の作業者の分担作業を不要にでき、業務に係わるコストを削減できる。情報管理を殆ど自動的に実現できるので、必然的に、車両の蔵置位置等の登録忘れや登録誤り等が防止できる。作業者W1は、情報管理に係わる機器操作、例えば情報入力操作や、複雑な情報判断等が基本的に一切不要であり、作業者W1や他の人に機器操作をさせる場合でも、必要最低限にでき、操作ミス等を防止できる。作業者W1は、運転に集中できるので、荷役品質を高めることができ、作業時間の短縮ができ、納期厳守等が実現できる。
1種類の作業者W1の作業のみで、車両が移動された時点と、その車両の位置が登録される時点とで、時間のズレを無くすことができ、システム上で車両蔵置位置等を正確に常時に把握できる。よって、業務の正確性や迅速性を確保できる。車両の探索をいつでも容易にでき、車両が発見できない事態を防止できる。上位システムから個別車両単位の指示があった場合、システム上で即時にその車両蔵置位置を検索し発見可能であり、その車両に関する作業指示を即座に作成して作業を短時間で実現できる。また、車両位置登録が容易になるため、車両移動作業を積極的に実施しやすくなり、敷地の空間利用効率を高めることができる。
サーバ30は、作業の誤りの場合を含めて、作業状態を把握し、作業のやり直しのための追加の作業指示の発行や、即時のアラート出力も可能である。作業の際に作業者W1が対象車両や位置を間違えたとしても、重大ではなく、システム上で作業の誤りとして把握でき、作業のやり直しやアラート等により対処が容易に可能である。即ち、作業者W1の負担を軽くすることができる。
作業管理機能により、各作業及び作業者W1の状態を、履歴を含め管理でき、事後の追跡やデータ分析等も可能であり、車両物流業務の効率化に寄与できる。データ分析により、敷地内の車両や空間の利用状況を、地図上及び時系列で可視化できる。車両移動経路やエリア構成が最適であるか等も分析可能となる。
[変形例]
実施の形態1の変形例として、以下が挙げられる。(1)実施の形態1では、サーバ30側で第1の位置情報と第2の位置情報との両方を関係付けて管理し、携帯端末1側では車両乗降判定のために第1の位置情報であるGNSS測位情報を用いる。これに限らず、サーバ30側で、位置管理のために第1の位置情報と第2の位置情報との一方のみを管理する形態でもよい。DB60に第1の位置情報のみを登録する場合、図15と同様に、所定の範囲内に含まれる第1の位置情報の点を判断することにより可能である。
(2)乗車時や降車時に携帯端末1からサーバ30へ情報53を送信するだけでなく、例えば定期的に、携帯端末1からサーバ30へ第1の位置情報を送信し、サーバ30側で記録するようにしてもよい。これにより、作業管理機能として、作業者W1及び車両の位置等を、詳細に把握することができる。
(実施の形態2)
図16を用いて、本発明の実施の形態2の車両物流管理システムについて説明する。実施の形態2の車両物流管理システムの基本的な構成は、実施の形態1と同様である。以下、実施の形態2における実施の形態1とは異なる構成部分について説明する。
[媒体、VIN]
図1のシステム構成で、実施の形態2では、敷地の領域9に蔵置されている車両10には、媒体7が関連付けて取り付けられている。実施の形態2では、作業の際にその媒体7を利用する。媒体7は、車両10の個体や詳細を確認及び管理する目的で用意されている。媒体7は、車両10の例えばフロントガラス等の所定位置に貼り付けられている。媒体7は、帳票やRFIDタグ等である。媒体7には、その車両10のVINを含む情報が、バーコード等のコード8の形式で記載されている。
媒体7が帳票、伝票、付帯資料等である場合、その帳票にコード8が記載、印字されている。あるいは、コード8の形に限らず、帳票には、VIN等の情報が直接的に目視確認可能に記載されていてもよい。媒体7がRFIDタグである場合、RFIDタグ内にコード8が格納されている。RFIDタグ内にVIN等が読み書きされる形でもよいし、RFIDタグ内に予め持つ固有IDをそのままVINとして使用してもよいし、RFIDタグの固有IDとVINとが関連付けられてDB60に設定されていてもよい。
実施の形態2では、作業者W1が車両に乗降する際に、作業者システムにより媒体7からVIN等の情報を読み取り、その情報を処理し、VINを含む情報53をサーバ30へ送信する。サーバ30は、VINを含む情報53を処理し、作業を把握する。実施の形態2では、媒体7のVINを読み取ることが必要である代わりに、実施の形態1よりも対象車両の判断や把握等をより容易及び確実に実現することができる。
図2の作業者システムの構成で、実施の形態2では、携帯端末1は、コード読取部13、コード情報取得部102等を備え、記憶部12には、VINを含むコード情報52が格納される。サーバ30へ送信される情報53は、VINを含む。コード読取部13は、媒体7のコード8を読み取るリーダ機能を実現する処理部である。媒体7のコード8がバーコードである場合、このリーダ機能は、バーコードリーダ機能である。媒体7がRFIDタグである場合、このリーダ機能は、RFIDリーダ機能である。コード読取部13は、媒体7との間の非接触の近距離無線通信により情報を読み取る。
コード情報取得部103は、コード読取部13を制御して、媒体7のコード8からコード情報52を取得して記憶部12に格納する処理を行う。コード情報52は、少なくともVINを含む情報であり、VINの他に属性等の各種の情報を含んでもよい。コード読取部13は、コード情報取得部103からの指示、及び作業者W1の動作に基づいて、媒体7のコード8からコード情報を読み取り、読み取ったコード情報をコード情報取得部103に渡す。
サーバ通信部104は、サーバ30に情報53を送信する際には、その情報53の中に、コード情報52に基づいたVINを記述する。
車両乗降判定部103は、車両乗降判定処理の際に、コード情報52のVINを用いて、例えば乗車した車両が、作業指示の対象車両であるか確認する処理を行ってもよい。
変形例として、携帯端末1にはリーダ機能を備えず、携帯端末1の外部機器として同様のリーダ機能を持つリーダ装置が接続されて、両者で連携する形態でもよい。その場合、作業者W1は、そのリーダ装置を衣服等に装備して作業を行う。
図3で、実施の形態2では、サーバ30は、携帯端末1から、端末ID、VIN、及び第1の位置情報を含む情報53を受信する。位置登録部301Aは、そのVINを含む情報53を、DB60の情報と比較しつつ処理し、記憶部302にそのVINを含む情報を保持し、必要に応じてDB60内にそのVINを含む情報を登録する。
図5及び図8で、作業者W1は、作業指示に従い、移動元位置の車両10の所に行く。作業者W1は、車両10に乗車する直前、または乗車した直後に、車両10の媒体7のコード8を、携帯端末1のリーダ機能を用いて読み取る。作業者W1は、車両10に乗車する際には、携帯端末1のリーダ機能をオン状態にしておく。携帯端末1のコード情報取得部102は、コード読取部13で読み取ったVINを含むコード情報52を記憶部302に格納すると共に、携帯端末1の出力部17の画面に表示する。もしくは、作業者W1は、媒体7に記載のVIN等の情報を直接的に目視確認する。作業者W1は、作業指示書6または携帯端末1の画面の作業指示情報に記載の対象車両のVINと、媒体7から読み取ったVINとが一致する場合、その車両10が、作業指示で指定された正しい対象車両であることを確認できる。なお、その際、コード情報取得部102は、作業指示情報に記載のVINと、コード情報52として読み取ったVINとを比較し、一致するか判断し、その結果を画面または音声で出力してもよい。
あるいは、作業指示で対象車両の指定が無い場合、作業者W1は、そのVINが読み取られた車両10を、対象車両として指定することができる。
携帯端末1は、実施の形態1と同様に車両乗降判定を行い、乗車と判定した場合、読み取ったVINを含む乗車情報53Aを、サーバ30へ送信する。サーバ30は、VINを含む乗車情報53Aを用いて、対象車両を含む乗車状態を把握する。作業者W1は、VINにより対象車両を確認または指定した後、その車両に乗車して移動させる。または、作業者W1は、車両に乗車した後、VINにより対象車両を確認または指定して、その車両を移動させる。作業者W1は、移動先位置で車両から降車する。携帯端末1は、VINを含む降車情報53Bを、サーバ30へ送信する。サーバ30は、VINを含む降車情報53Bを用いて、対象車両を含む降車状態を把握する。
実施の形態2では、車両移動作業の作業指示としては、実施の形態1と同様に各種が可能である。また、実施の形態2では、DB60に敷地の車両のVIN及び蔵置位置等が初期登録されている場合、されていない場合、いずれも可能である。初期登録有りの場合、作業指示で対象車両のVINを指定することができる。初期登録無しの場合でも、その状態から、属性やエリア等を含む作業指示に従い、作業者W1による車両探索を行い、媒体7のVINの読み取りにより、対象車両を指定し、DB60に対象車両のVIN及び蔵置位置等を登録することができる。
[シーケンス]
図16は、実施の形態2における全体の処理のシーケンスを示す。図16のシーケンスを構成するステップs31〜s55を有する。以下、ステップの順に説明する。
(s31〜s36) s31〜s36は、実施の形態1のs1〜s6と同様である。敷地の車両の媒体7のコード8にVINが含まれている。管理者は、DB60に、VINを含む情報を初期登録する。管理者は、VINを含む作業指示を、作業者W1に与える。作業者W1は、作業指示に従い、対象車両へのアプローチを行う。GNSS受信機2は、定期的に第1の位置情報であるNMEAフォーマットデータを携帯端末1へ出力する。携帯端末1は、そのNMEAフォーマットデータに基づいて、現在位置等を画面に表示する。
(s37〜s38) s37で、作業者W1は、移動元位置の対象車両を発見し、その車両に乗車する。作業者W1は、この際、リーダ機能を操作する必要は無い。s38で、携帯端末1は、実施の形態1と同様に乗降判定処理を実行しており、s38で、s37の乗車動作に対応した乗車判定が行われる。
ここで、実施の形態2の図16のシーケンスでは、乗車時の媒体7のコード8の読み取りについて、以下のように、作業者W1の操作を最小限として、乗車の動作に伴い自動的に実現する。リーダ機能は、所定の距離範囲内での読み取りが可能な機能であり、作業者W1が車両に乗車した状態で媒体7であるRFIDタグからの読み取りが可能なように設計されている。
(s41) 携帯端末1は、s38で乗車と判定した場合、そのタイミングで自動的にリーダ機能をオン状態にする。即ち、コード情報取得部102により、リーダ機能であるコード読取部13に指示してそのパワー及び機能をオン状態にし、媒体7のコード8からの読み取りを開始させる。
(s42) コード読取部13は、車両の媒体7からコード8を読み取り、読み取ったVINを含むコード情報52を、コード情報取得部102に渡す。コード情報取得部102は、取得したコード情報52を記憶部302に格納する。
なお、コード情報取得部103は、リーダ機能による読み取りの際に、複数の媒体7からの複数の情報が読み取られた場合には、そのうち受信レベルが最も高いもの、即ち最も近い位置にある媒体7からの情報を取得するようにしてもよい。
(s43) 携帯端末1に作業指示情報を有する場合、サーバ30側ではなく携帯端末1側で乗車チェックを行うことができる。コード情報取得部102は、コード情報52におけるVIN等の情報を参照し、そのVINと、作業指示情報に記載のVINとを比較して一致するか確認する。コード情報取得部102は、両者のVINが一致の場合、正しい対象車両であることを確認でき、不一致の場合、誤っていると判断できる。
なお、このVINの確認を、携帯端末1の画面に情報を表示して、作業者W1が見て判断することで行ってもよい。作業者W1は、一致を確認した場合、ボタン等を押す。
(s44) コード情報取得部102は、媒体7からの読み取り後、VINの一致を確認した場合、リーダ機能のパワー及び機能をオフ状態にする。リーダ機能を必要な時だけ自動的にオン状態にすることで、電力消費を抑制でき、作業者W1の手間を軽減できる。
(s45) 携帯端末1は、s38で乗車と判定した場合、かつ、s41〜s44で正しいVINを確認した後、サーバ30へ乗車情報53Aを送信する。乗車情報53Aは、前述の端末ID及び第1の位置情報に加え、上記読み取ったVINを含み、正しい乗車であることを示す情報である。
(s46) サーバ30は、携帯端末1から受信した乗車情報53Aと、DB60の情報とを参照、比較、確認して、車両移動作業における乗車状態を把握する。この際、サーバ30は、乗車情報53Aに含まれるVINを用いてDB60を検索可能である。サーバ30は、DB60における車両の状態や作業状態を更新する。
なお、s46で、サーバ30は、VINを含む乗車情報53Aを用いて、作業者W1の乗車の動作が作業指示に照らして正しいか、乗車チェックを行ってもよい。また、その場合、s43の携帯端末1でのVIN確認の処理を省略してもよい。
(s47) 携帯端末1は、s43の乗車チェックの結果(OK/NG)を画面に表示、あるいは音声出力する。これにより、作業者W1は、正しい乗車(OK)または誤った乗車(NG)を認識できる。携帯端末1は、誤った乗車(NG)である場合にはアラートを出力し、作業者W1に作業のやり直しを促す。
(s48〜s49) s48で、作業者W1は、車両を運転して移動元位置から移動先位置へ移動させる。s49で、作業者W1は、移動先位置で車両から降車する。
(s50〜s52) GNSS受信機2は、携帯端末1へ第1の位置情報であるNMEAフォーマットデータを定期出力している。携帯端末1は、NMEAフォーマットデータを取得し、現在位置等を画面に表示する。s51で、携帯端末1は、実施の形態1と同様に、NMEAフォーマットデータを用いて、車両乗降判定を行う。s51では、s49の降車動作に対応した降車判定が行われる。s52で、携帯端末1は、降車と判定した場合、VINを含む降車情報53Bをサーバ30へ送信する。このVINは、乗車時のVINと同じである。
(s53) サーバ30は、携帯端末1から受信した降車情報53Bと、DB60の情報とを参照、比較、確認して、車両移動作業の降車状態を把握する。サーバ30は、VINを含む降車情報53Bを用いて、正しい降車かどうか降車チェックを行う。サーバ30は、降車の際の第1の位置情報を、作業指示情報の移動先位置と照らし、正しい降車であるかを判断する。サーバ30は、正しい降車である場合、DB60の車両の状態や作業状態等の情報を更新する。
s53で、サーバ30側で降車チェックを行うことに限らず、s43と同様に、携帯端末1側で降車チェックを行ってもよい。その場合、携帯端末1は、s51の後、降車の際の第1の位置情報が、作業指示情報の移動先位置に照らして正しいか、降車チェックを行う。s52で、携帯端末1は、正しい降車であることを示す降車情報53Bを送信する。
(s54〜s55) サーバ30は、降車チェックの結果(OK/NG)を、携帯端末1へ送信する。携帯端末1は、結果を画面に表示、あるいは音声出力する。作業者W1は、結果を認識し、正しい降車である場合、作業を終了する。次の車両移動作業がある場合には、同様の繰り返しである。
変形例として、乗車する直前または直後に、作業者W1の操作によりリーダ機能をオン状態にして、媒体7からVIN等を読み取らせるようにしてもよい。また、上記携帯端末1側での乗車チェックや降車チェックは、実施の形態1でも同様に適用可能である。
[効果等]
以上のように、実施の形態2によれば、実施の形態1と同様に、従来の作業形態における車両蔵置位置登録等の作業の手間及びコストを削減でき、車両物流業務の全体的な効率向上等を実現できる。実施の形態2によれば、以下の効果を有する。作業者システムにリーダ機能の具備が必要である代わりに、車両10の所で媒体7からVINを取得できるので、より確実に対象車両等の把握が可能である。サーバ30は、携帯端末1から得たVINを用いて、判断等をより正確及び迅速に行うことができる。
DB60にVIN等を初期登録することが必須ではなく、初期登録無しの状態からでも作業が可能である。言い換えると、DB60にVIN等を初期登録するための作業についても、車両移動作業の変形として実現することができる。これにより、初期登録作業の手間も削減できる。
DB60にVIN等が登録済みの場合、以下のような制御を行うことも可能である。作業者W1が車両に乗車し、携帯端末1は媒体7からVINを読み取り、そのVINを含む乗車情報53Aをサーバ30に送信する。サーバ30は、そのVINから、個別の車両に応じた作業指示を作成する。例えば、サーバ30は、DB60の登録情報から、そのVINの車両の出庫先等がわかるので、その出庫先等に応じたエリアや区画へ移動させるための作業指示を作成する。サーバ30は、その作業指示情報を携帯端末1へ送信する。作業者W1は、その作業指示情報を見て作業を実施する。
(実施の形態3)
図17を用いて、実施の形態3の車両物流管理システムについて説明する。実施の形態3の基本的な構成は、実施の形態1と同様である。以下、実施の形態3における実施の形態1とは異なる構成部分について説明する。実施の形態1及び2では、車両乗降判定手段として、GNSS測位情報を判定する手段を用いた。実施の形態3では、車両乗降判定手段として、携帯端末1に備えるセンサを用いる。
図17は、実施の形態3の車両物流管理システムの構成を示す。作業者W1は、作業の際に、センサ11を装備する。例えば、作業者W1の服、肩や背中等の所定位置に、センサ11が取り付けられる。このセンサ11を用いて、作業者W1の付近の状態、作業者W1と車両10との近接の状態が検出される。作業者W1が車両に乗車した際、作業者W1は運転席に座る。その際、作業者W1のセンサ11は、運転席と接触または近接する。センサ11は、この接触または近接の状態を検出する。
携帯端末1は、センサ11と連携する。センサ11は、携帯端末1と有線または無線で接続される。センサ11は、接触有無等の検出情報を、携帯端末1に出力する。携帯端末1は、センサ11からの検出情報を入力する。
図2の車両乗降判定部103は、センサ11からの検出情報を用いて、車両乗降判定を行う。車両乗降判定部103は、例えば、センサ11の検出情報が、接触無しを示す第1の値から、接触有りを示す第2の値に変化した場合、乗車の動作と判定する。逆に、車両乗降判定部103は、センサ11の検出情報が、第2の値から第1の値に変化した場合、降車の動作と判定する。特に、車両乗降判定部103は、接触有りの状態に変化してから一定時間が継続した場合に、乗車と判定してもよいし、接触無しの状態に変化してから一定時間が継続した場合に、降車と判定してもよい。
その他の機能や動作は、実施の形態1等と同様である。携帯端末1は、位置情報取得部101により、GNSS受信機2から第1の位置情報を取得する。携帯端末1は、乗車と判定した場合、サーバ通信部104により、端末ID及び第1の位置情報を含む乗車情報53Aを、サーバ30へ送信する。サーバ30は、乗車情報53AとDB60の情報とを用いて、乗車状態を把握する。降車の際も基本的に同様である。
実施の形態3によれば、作業者W1にセンサ11を装備する必要があるが、センサ11により車両乗降判定を比較的容易に実現でき、実施の形態1等と同様の効果が得られる。
実施の形態3の変形例として、以下も可能である。携帯端末1とセンサ11を一体とした装置としてもよい。即ち、携帯端末1は、センサ機能を備えてもよい。また、センサ11により運転席との接触や近接を検出することに限らず可能である。例えば、車両10内に、検出用の所定の物体が配置される。作業者W1が車両10に乗車した際、センサ11は、その物体との所定距離範囲内での近接状態を検出する。この近接有無を用いて、車両乗降判定が同様に可能である。
実施の形態3では、車両10に備える媒体7を利用する必要は無いが、実施の形態2と同様に、媒体7を利用してVINを処理してもよい。車両10に媒体7を備える場合、その媒体7を所定の検出用の物体として利用してもよい。その媒体7は、例えばRFIDタグである場合、所定距離範囲内で電波を発信する。作業者W1が車両10に乗車した際、センサ11は、その媒体7との所定距離範囲内での近接状態を検出する。この近接有無を用いて、車両乗降判定が同様に可能である。近接有無等を判定するための所定距離範囲については、予め車両や区画等のサイズを考慮して設計される。
実施の形態2のリーダ機能による媒体7からのVIN等の読み取りと、上記センサ11による近接状態の検出とを1つに統合した形態でもよい。この形態では、リーダ機能により媒体7からVIN等の読み取りができた場合には近接状態として判定し、読み取りができない場合には非近接状態として判定してもよい。ただし、この場合、予めリーダ機能をオン状態にしておく必要がある。
センサ11は、車両10の停止状態と移動している状態とを検出するものでもよい。作業者W1が車両10に乗車し、車両10を発車させた際に生じる加速度等を、センサ11により検出し、携帯端末1へ出力する。携帯端末1は、その加速度等の大きさを判断することにより、車両の発車や停車を判定でき、それらを乗車や降車と関連付けて判定する。
センサ11は、超音波や赤外線等を用いて近接状態を検出できるセンサでもよいし、車体の金属等との近接状態を検出できるセンサでもよい。センサ11は、運転席に座っている状態の圧力を検出できるセンサでもよいし、作業者W1が立っている状態と座っている状態とを区別して検出できるセンサでもよい。
(実施の形態4)
図18を用いて、実施の形態4の車両物流管理システムについて説明する。実施の形態4の基本的な構成は、実施の形態1と同様である。以下、実施の形態4における実施の形態1とは異なる構成部分について説明する。実施の形態4では、車両乗降手段として、カメラ及び画像解析を利用する。
図18は、実施の形態4の車両物流管理システムの構成を示す。作業者W1は、作業の際、作業者システムとして、カメラ12を装備する。例えば、作業者W1の帽子や眼鏡等の所定位置に、カメラ12が取り付けられる。カメラ12は、作業者W1の前方を向いており、その方向を撮影する。携帯端末1は、カメラ12と連携する。カメラ12は、有線または無線で携帯端末1と接続されている。カメラ12は、撮影情報である画像等を、携帯端末1へ送信する。携帯端末1は、カメラ12からの撮影情報を用いて、車両乗降判定を行う。
車両乗降判定部103は、撮影情報に画像解析処理を行うことにより、作業者W1と車両10との近接状態を判断する。車両乗降判定部103は、画像解析結果から、作業者W1が車両に乗車する直前の車外の状態、及び乗車した直後の車内の状態を判断し、これにより乗車及び降車の動作を判定する。車両乗降判定部103は、画像解析処理では、例えば、画像内から所定の物体やマーク等を検出することにより、車外の状態や車内の状態を判断してもよい。この画像解析処理では、複雑な処理は不要であり、公知技術を適用可能である。
その他の機能や動作は、実施の形態1等と同様である。実施の形態4では、車両10に備える媒体7を利用する必要は無いが、実施の形態2と同様に、媒体7を利用してVINを処理してもよい。
実施の形態4によれば、作業者W1にカメラ12を装備する必要があるが、カメラ12により車両乗降判定を比較的容易に実現でき、実施の形態1等と同様の効果が得られる。
実施の形態4の変形例として、以下も可能である。携帯端末1とカメラ12を一体とした装置としてもよい。即ち、携帯端末1は、カメラ機能を備えてもよい。
また、作業者W1毎にカメラ12を備えるのではなく、敷地内の所定箇所にカメラを設置した形態でもよい。そのカメラは、敷地内の状況を撮影する。そのカメラは、無線通信機能を備える。携帯端末1もしくはサーバ30は、そのカメラと連携する。例えばサーバ30は、そのカメラから無線通信で撮影情報を取得し、画像解析処理により車両乗降判定を行う。サーバ30は、例えば乗車と判定した場合、携帯端末1と通信して、乗車情報53Aを送信させる。作業者W1が車両に近接した場合や乗車した場合、撮影情報の画像内には、その車両とその作業者W1が含まれている。よって、公知の画像解析処理により車両乗降判定が可能である。また、車両や作業者W1に、予め所定のマーク等を付けておき、画像解析処理でそのマーク等を判断することにより、車両や作業者W1を特定してもよい。
1…携帯端末、2…GNSS受信機、3…センターシステム、4…GNSS衛星、6…作業指示書、7…媒体、8…コード、9…領域、10…車両、30…サーバ、31…PC。

Claims (13)

  1. 敷地内における車両の位置を管理する車両物流管理システムであって、
    前記敷地内で前記車両を移動させる作業を行う作業者が所持する携帯端末と、
    前記携帯端末と通信し、前記車両の位置を含む情報をDBに登録するサーバ装置と、
    前記作業者が前記作業の際に前記車両に乗車したこと及び前記車両から降車したことを判定する車両乗降判定手段と、
    を備え、
    前記携帯端末は、
    GNSS測位による第1の位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記車両乗降判定手段が前記乗車と判定した場合には、前記乗車と判定した時点の付近で測位された前記第1の位置情報と端末IDとを含む乗車情報を前記サーバ装置へ送信し、前記車両乗降判定手段が前記降車と判定した場合には、前記降車と判定した時点の付近で測位された前記第1の位置情報と端末IDとを含む降車情報を前記サーバ装置へ送信する、サーバ通信部と、
    を有し、
    前記サーバ装置は、前記乗車情報を用いて、前記第1の位置情報の示す移動前位置で前記作業者が前記車両に乗車したことを把握し、前記降車情報を用いて、前記第1の位置情報の示す移動後位置で前記作業者が前記車両から降車したことを把握し、これにより前記作業が実施されたことを把握し、前記DBに前記車両の前記移動後位置を含む情報を登録する位置登録部を有する、
    車両物流管理システム。
  2. 請求項1記載の車両物流管理システムにおいて、
    前記車両乗降判定手段は、前記第1の位置情報を用いて前記車両の内外での前記GNSS測位のGNSSからの情報の差を判断することにより、前記乗車及び前記降車を判定する、
    車両物流管理システム。
  3. 請求項2記載の車両物流管理システムにおいて、
    前記車両乗降判定手段は、前記GNSSからの情報に含まれている使用衛星及び信号強度の情報の差を判断する、
    車両物流管理システム。
  4. 請求項3記載の車両物流管理システムにおいて、
    前記車両乗降判定手段は、前記信号強度が第1閾値以上となる衛星数を求め、前記衛星数が第2閾値以上の場合には車外の状態と判定し、前記衛星数が前記第2閾値未満の場合には車内の状態と判定し、前記車外の状態から前記車内の状態に変化した場合は前記乗車と判定し、前記車内の状態から前記車外の状態に変化した場合は前記降車と判定する、
    車両物流管理システム。
  5. 請求項1記載の車両物流管理システムにおいて、
    前記作業者が前記作業の際に前記車両に乗車した際に、前記車両に備える媒体から、車両IDを含む情報を読み取るリーダ手段を備え、
    前記携帯端末は、前記リーダ手段で読み取った前記車両IDを含む情報を取得する情報取得部を有し、
    前記サーバ通信部は、前記車両乗降判定手段が前記乗車と判定した場合には、前記第1の位置情報と前記端末IDと前記車両IDとを含む前記乗車情報を前記サーバ装置へ送信し、前記車両乗降判定手段が前記降車と判定した場合には、前記第1の位置情報と前記端末IDと前記車両IDとを含む前記降車情報を前記サーバ装置へ送信し、
    前記位置登録部は、前記乗車情報を用いて、前記第1の位置情報の示す移動前位置で前記作業者が前記車両IDの示す前記車両に乗車したことを把握し、前記降車情報を用いて、前記第1の位置情報の示す移動後位置で前記作業者が前記車両IDの示す前記車両から降車したことを把握し、これにより前記作業が実施されたことを把握し、前記DBに前記車両の前記移動後位置を含む情報を登録する、
    車両物流管理システム。
  6. 請求項1記載の車両物流管理システムにおいて、
    前記作業者が所持し、前記携帯端末と連携し、前記車両との接触または近接の状態を検出するセンサを備え、
    前記車両乗降判定手段は、前記センサの検出情報を用いて、前記車両との接触または近接の状態を判断することにより、前記乗車及び前記降車を判定する、
    車両物流管理システム。
  7. 請求項1記載の車両物流管理システムにおいて、
    前記作業者が所持し、前記携帯端末と連携するカメラを備え、
    前記車両乗降判定手段は、前記カメラの撮影情報を用いた画像解析処理により、前記作業者と前記車両との近接の状態を判断することにより、前記乗車及び前記降車を判定する、
    車両物流管理システム。
  8. 請求項1記載の車両物流管理システムにおいて、
    前記敷地内に設置され、前記サーバ装置と連携するカメラを備え、
    前記サーバ装置は、前記車両乗降判定手段を有し、
    前記車両乗降判定手段は、前記カメラの撮影情報を用いた画像解析処理により、前記作業者と前記車両との近接の状態を判断することにより、前記乗車及び前記降車を判定する、
    車両物流管理システム。
  9. 請求項1記載の車両物流管理システムにおいて、
    前記サーバ装置は、
    前記DBに、前記敷地内のエリアまたは区画の構成における位置を第2の位置情報として登録し、
    前記第1の位置情報を前記第2の位置情報に変換する位置マッピング手段を有し、
    前記乗車情報の前記第1の位置情報及び前記降車情報の前記第1の位置情報のそれぞれを、前記位置マッピング手段により前記第2の位置情報に変換し、前記DBに、前記車両の前記移動後位置として、少なくとも前記第2の位置情報を登録する、
    車両物流管理システム。
  10. 請求項1記載の車両物流管理システムにおいて、
    前記サーバ装置は、
    管理者の操作に基づいて、前記DBに、前記車両の車両ID、属性、蔵置位置、状態を含む車両管理情報と、前記作業の作業ID、対象車両の車両ID、移動元位置、移動先位置、作業状態を含む作業指示情報と、を登録する登録部と、
    前記管理者の操作に基づいて、前記車両管理情報及び前記作業指示情報の内容を画面に出力し、入力された検索条件に基づいて、前記車両の蔵置位置を含む情報を検索する検索部と、
    を有する、車両物流管理システム。
  11. 請求項10記載の車両物流管理システムにおいて、
    前記サーバ装置は、前記DBに、前記作業者の前記端末ID毎に、前記作業毎の作業状態の履歴を含む作業履歴情報を登録し、前記管理者の操作に基づいて、前記作業履歴情報の内容を画面に出力する、
    車両物流管理システム。
  12. 請求項1記載の車両物流管理システムにおいて、
    前記サーバ装置は、
    前記乗車情報と前記DBの情報とを比較して、前記作業者が前記乗車した前記車両または前記位置が正しいか誤りかを判断し、誤りと判断した場合には、前記作業の作業状態をエラーとし、前記携帯端末へアラートを送信し、
    前記降車情報と前記DBの情報とを比較して、前記作業者が前記降車した前記車両または前記位置が正しいか誤りかを判断し、誤りと判断した場合には、前記作業の作業状態をエラーとし、前記携帯端末へアラートを送信する、
    車両物流管理システム。
  13. 請求項1記載の車両物流管理システムにおいて、
    前記携帯端末は、
    前記サーバ装置から前記作業に関する作業指示情報として、前記車両の前記移動元位置及び前記移動先位置の少なくとも一方を含む前記作業指示情報を受信し、
    前記乗車と判定した場合、前記第1の位置情報と前記作業指示情報とを比較して、前記作業者が前記乗車した前記車両または前記位置が正しいか誤りかを判断し、前記誤りと判断した場合には、アラートを出力し、
    前記降車と判定した場合、前記第1の位置情報と前記作業指示情報とを比較して、前記作業者が前記降車した前記車両または前記位置が正しいか誤りかを判断し、前記誤りと判断した場合には、アラートを出力する、
    車両物流管理システム。
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