JPWO2017104118A1 - スピーカ装置 - Google Patents

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Abstract

スピーカ装置は、第一音道体と、第一スピーカユニットと、第二音道体と、第二スピーカユニットと、を備えている。第一音道体は、音を放射する第一開口部を有する。第一スピーカユニットは、音を放射する面である第一音放射面を第一音道体の内方に向けて取り付けられる。第二音道体は、音を放射する第二開口部を有する。第二スピーカユニットは、音を放射する面である第二音放射面を第二音道体の内方に向けて取り付けられる。第一スピーカユニットおよび第二スピーカユニットは、第一スピーカユニットの振動板とボイスコイル体とを有する第一振動部の振動方向軸と第二スピーカユニットの振動板とボイスコイル体とを有する第二振動部の振動方向軸とが一致するように配置される。

Description

本開示は、スピーカ装置に関し、特に振動の発生を抑制するスピーカ装置に関する。
従来、車両や船舶、航空機などの移動体内の部屋に音を放射するため、部屋を囲う壁部内にラウドスピーカが埋め込まれる場合がある。例えば移動体が車の場合、特許文献1に示すようなカーオーディオ装置におけるラウドスピーカは、壁部とみなすことのできるドア、リアトレイ、ピラーなどにスピーカ取り付け用の取付孔を設け、壁部に埋め込まれた状態で取り付けられている。
また、スピーカ装置の振動に関し、一対のスピーカユニットを対向配置させ、それぞれの振動板を振動させることで、スピーカユニットが取り付けられるキャビネットの振動を抑制する技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−308682号公報 特開平11−234781号公報
本開示にかかるスピーカ装置は、第一音道体と、第一スピーカユニットと、第二音道体と、第二スピーカユニットと、を備えている。第一音道体は、音を放射する第一開口部を有する。第一スピーカユニットは、音を放射する面である第一音放射面を第一音道体の内方に向けて取り付けられる。第二音道体は、音を放射する第二開口部を有する。第二スピーカユニットは、音を放射する第二開口部を有する。第一スピーカユニットおよび第二スピーカユニットは、第一スピーカユニットの振動板とボイスコイル体とを有する第一振動部の振動方向軸と第二スピーカユニットの振動板とボイスコイル体とを有する第二振動部の振動方向軸とが一致するように配置される。
本開示によれば、第一スピーカユニットと第二スピーカユニットとが、振動方向軸が一致するように配置されているため、互いの振動を打消し合うことができると共に、音を伝達する音道体をそれぞれ有しているので、2つのスピーカユニット間の音の共振を抑えることができる。
また、本開示のスピーカ装置は、移動体の内の部屋を囲む壁部内に配置されてもよい。その場合、第一音道体は、壁部内に配置されると共に、第一開口部は、壁部に設けられ、部屋内に開口する。第二音道体は、壁部内に配置されると共に、第二開口部は、壁部に設けられ、部屋内に開口する。
これにより、移動体の壁部内に配置した場合でも、第一スピーカユニットと第二スピーカユニットとが、振動方向軸が一致するように配置され、互いの振動を打消し合うように構成されているため、振動の発生を抑制し、音響特性を向上させることが可能となる。
また、本開示のスピーカ装置は、第一音道体と第二音道体との間に配置された吸音材をさらに備え、第一音道体が、吸音材に繋がる第一吸音開口を有し、第二音道体が、吸音材に繋がる第二吸音開口を有してもよい。
これにより、第一スピーカユニットと第二スピーカユニットとが、振動方向軸が一致するように配置され、互いの振動を打消し合うように構成されているため、振動の発生を抑制することができるとともに、吸音開口により高音域の周波数の平坦性を確保することが可能となる。
図1は、第1の実施の形態にかかるスピーカ装置が車のドアに取り付けられた状態を簡易的に示す斜視図である。 図2は、第1の実施の形態にかかるスピーカ装置を透視状態で示す斜視図である。 図3は、第一音道体を示す斜視図である。 図4は、第二音道体を示す斜視図である。 図5は、第1の実施の形態にかかるスピーカ装置が放射する周波数特性を示すグラフである。 図6は、スピーカユニット近傍を簡易的に示す断面図である。 図7は、第2の実施の形態にかかるスピーカ装置を透視状態で示す斜視図である。 図8は、第3の実施の形態にかかるスピーカ装置を透視状態で示す斜視図である。 図9は、スピーカユニットの配置関係の別例を簡易的に示す断面図である。 図10は、スピーカユニットの配置関係の他の別例を簡易的に示す断面図である。 図11は、筐体形状の別例を備える第1の実施の形態にかかるスピーカ装置を透視状態で示す斜視図である。 図12は、筐体形状の別例を備える第2の実施の形態にかかるスピーカ装置を透視状態で示す斜視図である。 図13は、筐体形状の別例を備える第3の実施の形態にかかるスピーカ装置を透視状態で示す斜視図である。
本開示の実施の形態の説明に先立ち、従来の装置における問題点を簡単に説明する。移動体用のスピーカ装置が取り付けられる壁部は、軽量化のためなどにより剛性の低い場合があり、スピーカコーンなどの振動板やボイスコイル体の振動の反作用としてスピーカフレームに逆方向の振動が生じ、この振動がスピーカフレームを支持する移動体の壁部を振動させて部屋内の音響特性を劣化させるという問題がある。
本開示は、上記問題に鑑みなされたものであり、スピーカ装置の振動の発生を抑制しつつその音響特性を向上させることができるスピーカ装置を提供する。
また、特許文献2に記載のスピーカ装置のように、一対のスピーカユニットを一つの音道体を挟んで対向配置させ、一対のスピーカユニットを同位相で振動させて、音道体の中で音圧を重畳させることで、振動の発生を抑制しつつ低音の音圧を拡大することは可能である。
ところが、音道体の内部で生じる共振の影響で、スピーカ装置が放射する音の周波数の平坦性が低下し、特に高音域における平坦性の低下が問題になることを、鋭意実験と研究の結果見出すに至った。
本開示は、上記知見に基づきなされたものであり、スピーカ装置の振動の発生を抑制しつつその周波数の平坦性を向上させることができるスピーカ装置を提供する。
以下では、本開示に係るスピーカ装置の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施の形態は、本開示に係るスピーカ装置の一例を示したものに過ぎない。従って本開示は、以下の実施の形態を参考に請求の範囲の文言によって範囲が画定されるものであり、以下の実施の形態のみに限定されるものではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本開示の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、本開示の課題を達成するのに必ずしも必要ではないが、より好ましい形態を構成するものとして説明される。
また、図面は、本開示を示すために適宜強調や省略、比率の調整を行った模式的な図となっており、実際の形状や位置関係、比率とは異なる場合がある。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態にかかるスピーカ装置が車のドアに取り付けられた状態を簡易的に示す斜視図である。
図2は、第1の実施の形態にかかるスピーカ装置を透視状態で示す斜視図である。
図1、図2示すようにスピーカ装置100は、移動体である自動車200の内の部屋を囲む壁部の一つであるドア201内に配置される装置であって、第一音道体111と、第二音道体112と、第一スピーカユニット121と、第二スピーカユニット122とを備えている。また本実施の形態の場合、スピーカ装置100は、吸音材103と、第一吸音開口131(図3参照)と、第二吸音開口132(図4参照)と、保持部材104とを備えている。
音を所定の方向に導く音道体である第一音道体111は、ドア201等により囲まれる自動車200の部屋内に向かって開口する第一開口部113をドア201の内側面に有し、ドア201の内部に配置された筒状の部材である。同様に、第二音道体112は、ドア201等により囲まれる自動車200の部屋内に向かって開口する第二開口部114をドア201の内側面に有し、ドア201の内部に配置された筒状の部材である。
本実施の形態の場合、第一音道体111の第一開口部113と、第二音道体112の第二開口部114とは、近接した状態で配置されており、第一音道体111と第二音道体112とは面対称に配置されている。ここで、図1、図2におけるX軸、Y軸、Z軸は、互いに直角となる方向に延びている。Z軸は、ドア201の内側の面である内壁面に沿う方向に延びており、X軸は、内壁面に交差する方向(正方向が、ドア201の内部に向かう方向)に延びている。
図3は、第一音道体を示す斜視図である。図4は、第二音道体を示す斜視図である。
図3に示すように、第一音道体111は、中空の三角柱形状をしており、第一スピーカユニット121が取り付けられる第一孔191を備え、第一開口部113と交差するように配置される板状の第一バッフル部115と、第一バッフル部115に対し奥側(図中X軸正の側)から第一開口部113に対して徐々に距離が拡がるように斜めに配置される板状の第一反射部117とを備えている。また、第一反射部117には、第一吸音開口131が設けられている。以上のように第一音道体111は、第一開口部113から奥側(図中X軸正側)に向かうにつれ、第一開口部113の開口面積よりも奥側の第一開口部113と平行な断面積が徐々に狭くなっている。すなわち、第一音道体111の第一開口部113における開口面積は、第一音道体111の内部における開口面積よりも大きい。
第二音道体112は、第一音道体111と面対称の中空の三角柱形状をしており、第二スピーカユニット122が取り付けられる第二孔192を備え、第二開口部114と交差するように配置される板状の第二バッフル部116と、第二バッフル部116に対し奥側(図中X軸正の側)から第二開口部114に対して徐々に距離が拡がるように斜めに配置される板状の第二反射部118とを備えている。また、第二反射部118には、第二吸音開口132が設けられている。以上のように第二音道体112は、第二開口部114から奥側(図中X軸正側)に向かうにつれ、第二開口部114の開口面積よりも奥側の第二開口部114と平行な断面積が徐々に狭くなっている。第二音道体112の第二開口部114における開口面積は、第二音道体112の内部における開口面積よりも大きい。
第一吸音開口131は、吸音材103(図2参照)に繋がる孔であり、第二吸音開口132も吸音材103に繋がる孔である。吸音材103は、第一音道体111と第二音道体112との間に配置されている。本実施の形態の場合、第一反射部117と第二反射部118とにより、音道体とは反対向きの中空の三角形状の吸音室が形成されており、当該吸音室の奥側に吸音材103が配置されている。また、第一吸音開口131および第二吸音開口132は、それぞれ第一開口部113および第二開口部114に近い位置に配置されており、バッフル部に取り付けられたスピーカユニットよりも開口部に近い位置に配置されている。
図5は、第1の実施の形態にかかるスピーカ装置が放射する周波数特性を示すグラフである。横軸は、放射される音の周波数、縦軸は、音圧を示している。このように、スピーカ装置100に吸音材103を設け、吸音材103に繋がる吸音開口を設けることにより、図5に示すように、第一開口部113と第二開口部114との間で生じる共振現象によるピーク、ディップ、特に高い周波数帯における共振現象によるピーク、ディップを抑制し、周波数特性の平坦性の劣化を解消することができる。
図6は、スピーカユニット近傍を簡易的に示す断面図である。
図6に示すように、第一スピーカユニット121は、音を放射する面である第一音放射面123を第一音道体111の内方に向けて取り付けられる。同様に、第二スピーカユニット122は、第二音放射面124を第二音道体112の内方に向けて取り付けられる。
ここで、音放射面とは、いわゆるバッフル面であり、本実施の形態のように振動板がコーン型の場合は振動板の略円錐形状部が音放射面であり、振動板が平面の場合は、振動板の表面が音放射面となる。
第一スピーカユニット121は、振動板125とボイスコイル体127とを有する第一振動部を備えている。また、第二スピーカユニット122は、振動板126とボイスコイル体128とを有する第二振動部を備えている。第一スピーカユニット121および第二スピーカユニット122は、第一振動部の第一振動方向軸129と第二振動部の第二振動方向軸120とが一致するように配置されている。ここで、振動方向軸とは、スピーカユニットの中心を通り、振動方向と平行な軸を示す。本実施の形態の場合、第一スピーカユニット121および第二スピーカユニット122は、上記の配置を維持することができる保持部材104によって固定されている。また、この保持部材104を使用せず、第一音道体111と第二音道体112に直接固定しても良い。
また、第一スピーカユニット121は、第一バッフル部115の第一孔191に取り付けられており、第二スピーカユニット122は、第二バッフル部116の第二孔192に取り付けられている。
本実施の形態の場合、スピーカ装置100は、ドア201の内部に空気室を形成するための密閉型の筐体105(図2参照)を備えている。筐体105は、ドア201を構成する内側壁面と外側壁面との間に配置され、スピーカ装置100のキャビネットとして機能している。
また、第一スピーカユニット121の第一エッジ141と第二スピーカユニット122の第二エッジ142とは、エッジの突出方向がそろうように配置されている。本実施の形態の場合、第一エッジ141、および、第二エッジ142は、図中Y軸方向負の向きに突出している。つまり、第一エッジ141は、第一音放射面123から外に向かって突出し、第二エッジ142は、第二音放射面124から内に向かって突出している。
ここでエッジとは、フレームに対し振動板を振動可能に保持する柔軟性かつ復元性を備えた環状の部材である。
このように対向して配置される第一スピーカユニット121、および、第二スピーカユニット122のエッジの突出方向を揃えることで、振動板の振動によるエッジの空気の排除量を一定にして安定させることができ、空気歪を低減させる等の音響特性の向上を図ることが可能となる。
(第2の実施の形態)
続いて、スピーカ装置100の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同様の作用や機能、同様の形状や機構や構造を有するもの(部分)には同じ符号を付して説明を省略する場合がある。また、以下では第1の実施の形態と異なる点を中心に説明し、同じ内容については説明を省略する場合がある。
図7は、第2の実施の形態にかかるスピーカ装置を透視状態で示す斜視図である。
図7に示すように、本実施の形態にかかるスピーカ装置100の第一音道体111の第一開口部113と第二音道体112の第二開口部114とは一体に形成されている。すなわち、第一開口部113と第二開口部114とは一つの開口として形成されている。また、第一スピーカユニット121の第一音放射面123のアスペクト比、および、第二スピーカユニット122の第二音放射面124のアスペクト比は、ドア201の内側の面である内壁面に沿う方向(図中Z軸方向)の長さよりも内壁面に交差する方向(図中X軸方向)つまりドア201の厚さ方向の長さが短くなるように設定されている。すなわち、第一音放射面123の内壁面に交差する方向の長さは、第一音放射面123の内壁面に平行な方向の長さよりも短くなっている。また、第二音放射面124の内壁面に交差する方向の長さは、第二音放射面124の内壁面に平行な方向の長さよりも短くなっている。
これにより、ドア201など厚さの薄い壁部内にスピーカ装置100を配置する場合でも、大口径のスピーカユニットを配置することが可能となる。
なお、スピーカユニットとして、長軸がZ軸方向に沿い、短軸がX軸方向(奥行き方向)に沿った楕円形状をなしているものを例示したが、アスペクト比が異なるスピーカユニットとしては、長方形や長円形状など任意の形状のスピーカユニットを採用することができる。また、アスペクト比が同一のスピーカユニットとしては、円形ばかりでなく正方形のスピーカユニットなどを採用してもかまわない。
(第3の実施の形態)
続いて、スピーカ装置100の第3の実施の形態について説明する。なお、第1、第2の実施の形態と同様の作用や機能、同様の形状や機構や構造を有するもの(部分)には同じ符号を付して説明を省略する場合がある。また、以下では第1、第2の実施の形態と異なる点を中心に説明し、同じ内容については説明を省略する場合がある。
図8は、第3の実施の形態にかかるスピーカ装置を透視状態で示す斜視図である。
図8に示すように、本実施の形態にかかるスピーカ装置100の第一音道体111の第一開口部113と第二音道体112の第二開口部114とは分離した状態で配置されている。また、これら分離状態で配置された第一音道体111と第二音道体112とには第一吸音開口131と第二吸音開口132とがそれぞれ設けられ、さらに、これら第一吸音開口131と第二吸音開口132とに対応する位置(第一音道体111と第二音道体112との間)に吸音材103が配置されている。
また、スピーカ装置100は、図中のZX平面に平行に配置されている第一音放射面123および第二音放射面124とは異なる方向である図中のZY平面に平行に配置される第三音放射面153を有する第三スピーカユニット163を備えている。第三スピーカユニット163は、第一音放射面123と第二音放射面124との間(本実施の形態の場合は中央)に配置されている。
また、スピーカ装置100は、移動体である自動車200の内方に開口するポート164をドア201の平面に有し、ドア201内に配置されポート164に接続される共振用のダクト165を備えている。つまり、スピーカ装置100はバスレフ型のスピーカ装置となっている。
本実施の形態にかかるスピーカ装置100によれば、比較的振動が大きい中低音域用の二つのスピーカユニットを対向配置させて振動を相殺すると共に、比較的振動が小さく音の指向性の強い高音域用のスピーカユニットを移動体の部屋内に向かって配置することで、振動を抑制しつつ音響特性の良好なスピーカ装置を提供することが可能となる。さらに、移動体用の部屋内に向かって開口するポート164を有する位相反転用のダクト165とを設けることにより、音道体の開口部から放射される音と、音道体とは反対側にスピーカユニットから発生する音の位相を反転させて合成することができ、移動体の壁部に埋め込まれるような小型のスピーカ装置であっても、豊かな中低音域の音を放射することが可能となる。
本開示の構成によれば一対のスピーカユニットを逆方向(逆位相)の振動となるように配置しているため、スピーカ装置100が小型軽量であったとしても振動の発生が防止される。また、スピーカ装置100に振動が発生しないことで豊かな低音の放射が可能となり良好な音質特性を有するスピーカ装置100を提供することが可能となる。
なお、本開示は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、本明細書において記載した構成要素を任意に組み合わせて、また、構成要素のいくつかを除外して実現される別の実施の形態を本開示の実施の形態としてもよい。また、上記実施の形態に対して本開示の主旨、すなわち、請求の範囲に記載される文言が示す意味を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例も本開示に含まれる。
例えば、スピーカユニットの配置や向きは、上記実施の形態のように対向配置ばかりでなく、図9に示すような同じ方向に向いて配置するものでもかまわない。この場合、逆位相の音信号を入力することで、振動の発生を抑制できる。また、図10に示すような背中合わせの向きで配置するものでもかまわない。図9や図10に示す構成では、吸音材は、スピーカユニット毎に設けられる。即ち、第一吸音材133が、第一スピーカユニット121に第一音道体111を介して対向するように配置され、第二吸音材134が、第二スピーカユニット122に第二音道体112を介して対向するように配置される。さらに、一対のスピーカユニットを横置きに配置する場合を説明したが、一対のスピーカユニットを縦置きやその他斜めに配置してもかまわない。
また、第1、第2、第3の実施の形態では、筐体105が、直方体の形状を有するものを用いたが、それぞれ図11、図12、図13に示すように、筐体105が、底面が楕円形の柱状形状を有するものを用いてもよい。これにより、楕円形の従来タイプのスピーカユニットが取り付けられる部分にはめ込むことができる。
また、一対のスピーカユニットを、独立した一対のキャビネットにそれぞれ収容してもかまわない。この場合、それぞれのキャビネットにポートとダクトを備えてもかまわない。なお、この場合でも一対のスピーカユニットは振動が相互に伝達するように保持される。
また、コーン型の振動板を有するスピーカユニットを例示して説明したが、スピーカユニットは平板状の振動板を備えるものでもかまわない。また、形状も円形や楕円形ばかりでなく矩形であってもかまわない。
また、音道体をバッフル部と反射部、および、底部と天部とが一体の箱状の部材として説明したが、バッフル部と反射部とが別体であってもかまわない。また、音道体の形状も中空の三角柱形状ばかりでなく、任意の形状を選択することが可能である。
また、移動体として自動車を例示し、壁部としてドアを例示したが、スピーカ装置が取り付けられる壁部は、ドアのような動作可能な壁部ばかりでなく、動作しない固定的な壁部であってもかまわない。また、移動体は、電車、船舶、航空機などであってもかまわない。
また、スピーカ装置は、床面に載置されても、天井などに吊り下げられてもかまわない。さらに、スピーカ装置は、机上や棚等に載置されても良く、従来のハイファイタイプのスピーカ装置やAV(Audio−Visual)タイプのスピーカ装置のように使用することが可能である。スピーカ装置の外観形状、つまりキャビネット(筐体)の形状は矩形や曲面を用いた形状など任意の形状を採用することができる。
以上のような使用態様とすることで、従来の使用時と比較して、スピーカ装置から発生する振動を大きく低減させることができる。また、通常のステレオタイプで必要とされる2本の独立したスピーカ装置により、空間の占有面積が大きく必要であった状況から、2つのスピーカのキャビネットを共用化することにより、空間の占有面積を小さくすることができる。さらに、キャビネットの形状を曲面を多く用いた形状とすることにより、キャビネット内部の定在波による不要共振を低減させ良好な音質を実現することができるとともに、意匠的にも良好なものとすることができる。
本開示は、音楽など音声信号を再生するスピーカ装置に適用でき、特に、家庭用やレジャー用のほか、自動車や航空機、船舶などの壁部内に埋め込まれた状態で音を発生させるスピーカ装置に適用することができる。
100 スピーカ装置
103 吸音材
104 保持部材
105 筐体
111 第一音道体
112 第二音道体
113 第一開口部
114 第二開口部
115 第一バッフル部
116 第二バッフル部
117 第一反射部
118 第二反射部
120 第二振動方向軸
121 第一スピーカユニット
122 第二スピーカユニット
123 第一音放射面
124 第二音放射面
125 振動板
126 振動板
127 ボイスコイル体
128 ボイスコイル体
129 第一振動方向軸
131 第一吸音開口
132 第二吸音開口
133 第一吸音材
134 第二吸音材
141 第一エッジ
142 第二エッジ
153 第三音放射面
163 第三スピーカユニット
164 ポート
165 ダクト
200 自動車
201 ドア

Claims (13)

  1. 音を放射する第一開口部を有する第一音道体と、
    音を放射する面である第一音放射面を前記第一音道体の内方に向けて取り付けられる第一スピーカユニットと、
    音を放射する第二開口部を有する第二音道体と、
    音を放射する面である第二音放射面を前記第二音道体の内方に向けて取り付けられる第二スピーカユニットと、を備え、
    前記第一スピーカユニットおよび前記第二スピーカユニットは、前記第一スピーカユニットの振動板とボイスコイル体とを有する第一振動部の振動方向軸と前記第二スピーカユニットの振動板とボイスコイル体とを有する第二振動部の振動方向軸とが一致するように配置される、スピーカ装置。
  2. 前記スピーカ装置は、移動体の内の部屋を囲む壁部内に配置され、
    前記第一音道体は、前記壁部内に配置されると共に、前記第一開口部は、前記壁部に設けられ、前記部屋内に開口し、
    前記第二音道体は、前記壁部内に配置されると共に、前記第二開口部は、前記壁部に設けられ、前記部屋内に開口する、
    請求項1に記載のスピーカ装置。
  3. 前記第一音道体と前記第二音道体との間に配置された吸音材をさらに備え、
    前記第一音道体は、前記吸音材に繋がる第一吸音開口を有し、
    前記第二音道体は、前記吸音材に繋がる第二吸音開口を有する、
    請求項1または2に記載のスピーカ装置。
  4. 前記第一スピーカユニットに前記第一音道体を介して対向するように配置された第一吸音材と、前記第二スピーカユニットに前記第二音道体を介して対向するように配置された第二吸音材と、を備え、
    前記第一音道体は、前記第一吸音材に繋がる第一吸音開口を有し、
    前記第二音道体は、前記第二吸音材に繋がる第二吸音開口を有する、
    請求項1または2に記載のスピーカ装置。
  5. 前記第一開口部と前記第二開口部とは一体に形成される、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のスピーカ装置。
  6. 前記第一音道体の前記第一開口部における開口面積は、前記第一音道体の内部における開口面積よりも大きく、または、前記第二音道体の前記第二開口部における開口面積は、前記第二音道体の内部における開口面積よりも大きい、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のスピーカ装置。
  7. 前記第一開口部及び前記第二開口部は、前記壁部の内壁面に形成されており、
    前記第一音放射面の前記内壁面に交差する方向の長さは、前記第一音放射面の前記内壁面に平行な方向の長さよりも短く、および、前記第二音放射面の前記内壁面に交差する方向の長さは、前記第二音放射面の前記内壁面に平行な方向の長さよりも短い、
    請求項2〜6のいずれか一項に記載のスピーカ装置。
  8. 前記第一音放射面および前記第二音放射面と異なる方向に第三音放射面を有する第三スピーカユニットをさらに備える、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載のスピーカ装置。
  9. 前記第三スピーカユニットは、前記第一音放射面と前記第二音放射面との間に配置される、
    請求項8に記載のスピーカ装置。
  10. 前記第一スピーカユニットのエッジと前記第二スピーカユニットのエッジとは、エッジの突出方向がそろうように配置される
    請求項1〜9のいずれか一項に記載のスピーカ装置。
  11. 前記部屋内に開口するポートを前記壁部に有し、前記壁部内に配置される共振用のダクトをさらに備える、
    請求項2〜10のいずれか一項に記載のスピーカ装置。
  12. 前記第一音道体と、前記第一スピーカユニットと、前記第二音道体と、前記第二スピーカユニットと、を収納するキャビネットをさらに備え、
    前記第一開口部及び前記第二開口部は、前記キャビネットの前面に形成されており、
    前記第一音放射面の前記前面に交差する方向の長さは、前記第一音放射面の前記前面に平行な方向の長さよりも短く、および、前記第二音放射面の前記前面に交差する方向の長さは、前記第二音放射面の前記前面に平行な方向の長さよりも短い、
    請求項1に記載のスピーカ装置。
  13. 前記第一音道体と、前記第一スピーカユニットと、前記第二音道体と、前記第二スピーカユニットと、を収納するキャビネットと、
    開口するポートを前記キャビネットに有し、前記キャビネット内に配置される共振用のダクトをさらに備える、
    請求項1に記載のスピーカ装置。
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