JP6281040B1 - エンクロージャー - Google Patents
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Abstract
Description
また、本発明者が鋭意研究を重ねた結果、スピーカーユニット背面から出る音を分割・制御することにより、音の均衡がとれ、のびやかで濁りのない透明な低音を得ることができることを見出した。
第一空気室と、
該第一空気室を挟むようY軸方向に設けられた2つの第二空気室と、
前記第一空気室と各前記第二空気室との間をそれぞれ連通する2つの扁平ダクトと、
を備え、
前記第一空気室は、そのY軸方向略中心部分に、X軸正面方向に開口した、スピーカーユニットを嵌設するための第一開口部を有し、
前記第一空気室は、内部にその内部空間をY軸方向に略二分する隔壁を有し、
前記扁平ダクトは、Z軸方向に扁平かつY軸方向に延びるよう形成されており、
前記扁平ダクトは、前記第一空気室の内部空間に突出しないよう形成されており、
前記扁平ダクトの通孔のZ軸方向の幅は、前記第一空気室のZ軸方向の幅と略同一であり、
前記第二空気室は、音を排出するためのポートを前記第一開口部と同方向に有し、
前記第二空気室の内部には、前記扁平ダクトからY軸方向に射出された音を前記ポート側へ反射する反射面が設けられた反射部材が、前記扁平ダクトのY軸方向延長線上に設けられており、
前記反射部材は、前記扁平ダクトの前記第一空気室側のダクト口から前記第二空気室側を平面視したとき、前記扁平ダクトの断面が前記反射面に包含されるよう設けられていることを特徴とする。
前記第一空気室が、その内部空間を画成する内壁面として、XZ面に広がる内壁面2つと、XY面に広がる内壁面2つと、を備え、
これら4つの内壁面が、角筒構造を構成することが好ましい。
前記第一空気室をこのように構成することにより、音の均衡により優れ、かつよりのびやかで濁りのない透明な低音を得ることができる。
前記第一空気室が、その内部空間を画成する内壁面として、さらに、前記第一開口部と対向する側にあるYZ面に広がる壁面を備え、
前記扁平ダクトの孔内壁面のうち、前記第一開口部と対向する側にあるYZ面に広がる孔内壁面と、
前記第一空気室の内部空間を画成する内壁面のうち、前記第一開口部と対向する側にあるYZ面に広がる内壁面と、
が略面一であることが好ましい。
このように扁平ダクトと第一空気室を面一にすることで、音の均衡により優れ、かつよりのびやかで濁りのない透明な低音を得ることができる。
前記扁平ダクトの第一空気室側のダクト口から第二空気室側を平面視したときの前記反射面のX軸ポート方向への傾斜が、40度〜55度であることが好ましい。
反射部材の反射面の傾斜を上記範囲とすることによって、スピーカーユニット背面から出た音をより的確にポート方向へ導くことができるため、音の均衡により優れ、かつよりのびやかで濁りのない透明な低音を得ることができる。
前記第二空気室がバックロードホーン部を有することで、よりのびやかで濁りのない透明な低音を得ることができる。
前記隔壁が吸音性を有することで、よりのびやかで濁りのない透明な低音を得ることができる。
以下、図1〜図8を用いて、本発明のエンクロージャー1の実施例について説明するが、本発明の技術的範囲は実施例に限定されないことは言うまでもない。
以下、Y軸方向と直交する方向であり、第一開口部21が開口している方向のことをX軸方向という。特に第一空気室2の内部から、第一開口部21から外部に向かう方向をX軸正方向ともいう。
また、Y軸とX軸に直行する方向のことをZ軸方向という。
つまり、スピーカーユニットAを第一開口部21に嵌設すると、隔壁22によって二分された第一空気室2の内部は、隔壁22とスピーカーユニットAの背面によって、空間的に断絶されることになる。
このような形態とすることで、スピーカーユニットA背面から出る小さな音を後述する扁平ダクト3へ効率よく誘導することができるため、よりのびやかで濁りのない透明な音を得ることができる。
なお、凹部221を有さない隔壁22を備えるエンクロージャー1(図4(b))に比して、凹部221を有する隔壁22を備えるエンクロージャー1(図4(a))の方がよりのびやかで濁りのない透明な低音を得ることができる。
本実施例において隔壁22は、板材と、板材を覆う吸音材222からなるため、吸音性を有する。なお、隔壁22に吸音性を付与する構成はこれに限られない。
また、図5、図7に示すように、本実施例において扁平ダクト3は、第一空気室2の内部空間に突出しないよう形成されている。
扁平ダクト3が以上の特徴を有することで、音を平面的に収束させることができるため、よりのびやかで濁りのない透明な低音を得ることができる(図7(a)参照)。
このような形態とすることで、より効率よく音を収束させることができるため、より音の均衡がとれ、かつよりのびやかで濁りのない透明な低音を得ることができる。
言い換えれば、反射面421は、X軸正方向に向かって開くように、YZ平面に対して40度〜55度の傾斜を有することが好ましい。
このような範囲で反射面421に傾斜をもたせることで、扁平ダクト3を通って第二空気室4の内部へ放出された音を、より的確にポート41方向へ導くことができるため、より音の均衡がとれ、かつのびやかで濁りのない透明な低音を得ることができる。
第二柱面451は、Y軸第二空気室内部中心方向に中心点を有する柱面であって一定の曲率半径を有する柱面であることが好ましい(図8 参照)。
本実施例のエンクロージャー1と、エンクロージャー1における扁平ダクト3を円筒管(共鳴管、バスレフダクト)に置き換えた比較例のエンクロージャーを用意し(図7(a)、図7(b))、比較試験を行った。
一方、比較例のエンクロージャーは、本実施例のエンクロージャー1に比して、音の均衡が崩れてしまうことがわかった(図7 (b))。
この技術常識に基づき考察するに、比較例のエンクロージャーにおいて、音の均衡が崩れてしまった原因は、第一空気室から円筒管に音が流入する際に、円筒管に音が集中し、共振したことにあると考えられる(図7 参照)。
2 第一空気室
21 第一開口部
22 隔壁
221 凹部
222 吸音材
223 誘導部
3 扁平ダクト
31 通孔
311 ダクト口
4 第二空気室
41 ポート
42 反射部材
421 反射面
43 バックロードホーン部
44 第一整流部
441 第一柱面
442 第三柱面
443 仕切り板
45 第二整流部
451 第二柱面
46 孔内壁面
A スピーカーユニット
B 中高音スピーカーユニット
Claims (7)
- 第一空気室と、
該第一空気室を挟むようY軸方向に設けられた2つの第二空気室と、
前記第一空気室と各前記第二空気室との間をそれぞれ連通する2つの扁平ダクトと、
を備え、
前記第一空気室は、そのY軸方向略中心部分に、X軸正面方向に開口した、スピーカーユニットを嵌設するための第一開口部を有し、
前記第一空気室は、内部にその内部空間をY軸方向に略二分する隔壁を有し、
前記扁平ダクトは、Z軸方向に扁平かつY軸方向に延びるよう形成されており、
前記扁平ダクトは、前記第一空気室の内部空間に突出しないよう形成されており、
前記扁平ダクトの通孔のZ軸方向の幅は、前記第一空気室のZ軸方向の幅と略同一であり、
前記第二空気室は、音を排出するためのポートを前記第一開口部と同方向に有し、
前記第二空気室の内部には、前記扁平ダクトからY軸方向に射出された音を前記ポート側へ反射する反射面が設けられた反射部材が、前記扁平ダクトのY軸方向延長線上に設けられており、
前記反射部材は、前記扁平ダクトの前記第一空気室側のダクト口から前記第二空気室側を平面視したとき、前記扁平ダクトの断面が前記反射面に包含されるよう設けられていることを特徴とする、エンクロージャー。 - 前記第一空気室が、その内部空間を画成する内壁面として、XZ面に広がる内壁面2つと、XY面に広がる内壁面2つと、を備え、
これら4つの内壁面が、内部空間が角筒構造を構成することを特徴とする、請求項1に記載のエンクロージャー。 - 前記第一空気室が、その内部空間を画成する内壁面として、さらに、前記第一開口部と対向する側にあるYZ面に広がる壁面を備え、
前記扁平ダクトの孔内壁面のうち、前記第一開口部と対向する側にあるYZ面に広がる孔内壁面と、
前記第一空気室の内部空間を画成する内壁面のうち、前記第一開口部と対向する側にあるYZ面に広がる内壁面と、
が略面一であることを特徴とする、請求項2に記載のエンクロージャー。 - 前記扁平ダクトの第一空気室側のダクト口から第二空気室側を平面視したときの前記反射面のX軸ポート方向への傾斜が、40度〜55度であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のエンクロージャー。
- さらに、前記第二空気室が、第二空気室内部に前記ポートに近づくにつれて漸次拡幅したバックロードホーン部を有することを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載のエンクロージャー。
- 前記隔壁が吸音性を有することを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載のエンクロージャー。
- 請求項1〜6の何れか1項に記載のエンクロージャーと低音スピーカーユニットとを備える、スピーカーシステム。
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CN111083619A (zh) * | 2019-12-30 | 2020-04-28 | 瑞声科技(新加坡)有限公司 | 扬声器 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003295862A (ja) * | 2002-03-29 | 2003-10-15 | Mitsuo Tsutsumi | 放音装置 |
JP3132214U (ja) * | 2006-11-14 | 2007-06-07 | 純 杉原 | スタガードマルチダブルバスレフ型スピーカー |
JP2008228259A (ja) * | 2007-03-10 | 2008-09-25 | Shigeru Suzuki | 並列配置空気室型構造スピーカ再生装置 |
JP2011501579A (ja) * | 2007-10-22 | 2011-01-06 | デイビッド マエシバ, | 音響システム |
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