JPWO2017057762A1 - リチウムイオン二次電池の電極部、リチウムイオン二次電池及びリチウムイオン二次電池の製造方法 - Google Patents

リチウムイオン二次電池の電極部、リチウムイオン二次電池及びリチウムイオン二次電池の製造方法 Download PDF

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Abstract

正極と負極とその間に電解質層を有するリチウムイオン二次電池の電極部であって、前記正極と前記負極は、集電体とその表面に積層された活物質層からなり、前記正極と前記負極の集電体端部と、前記正極と前記負極のそれぞれに積層される別の前記負極と前記正極の前記集電体端部に対向する部分と、が絶縁塗膜によって被膜されているリチウムイオン二次電池の電極部。

Description

本発明は、リチウムイオン二次電池の電極部、リチウムイオン二次電池及びリチウムイオン二次電池の製造方法に関する。
本願は、2015年9月30日に日本に出願された特願2015−195345号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
リチウムイオン二次電池は、鉛蓄電池やニッケル水素電池に比べてエネルギー密度及び起電力が高いという特長を有しているため、小型化・軽量化が要求される各種の機器用電源として広く利用されている。このリチウムイオン二次電池は、特許文献1に示されるように、正極活物質が正極集電体に塗工された正極部と、負極活物質が負正極集電体に塗工された負極部とを有している。そして、これら両極部間にセパレータ及び電解質を介在させて積層させるとともに、その積層体をケース内に密封させて構成されている。
このリチウムイオン二次電池の製造においては、両電極間に所定の圧力が加えられる。なぜならば、電極と電解質とを十分に密着させないと電池の内部抵抗が大きくなって損失電力が増してしまうとともに、電解質と電極とが十分な接触面積を有していないと、所定の電池容量が得られなくなるからである。
ところで、このようなリチウムイオン二次電池の製造時における加圧作用は、両電極間に短絡を生じさせ、製品の歩留まりを低下させてしまうおそれがあった。特に、負極部の製造時に行われるカッターによる切断の際に、その負極部の切断面に突起(所謂、バリ)が生じると、その突起がセパレータを破ってしまい、両電極間に短絡を生じさせるからである。このような不都合を防止するために、電極の短絡の生じやすい箇所に、予め、ポリイミドあるいはポプロピレン製等の電気絶縁材(絶縁テープ)を貼着することが行われている(例えば、特許文献2参照)。
特開2013−30376号公報 特開2001−266946号公報
しかしながら、従来の絶縁テープを用いて両電極間の絶縁を図るリチウムイオン二次電池の場合、絶縁テープは、常時、電解質と接しているために絶縁テープの粘着剤の粘着力が弱まり、絶縁テープが剥がれてしまうおそれがあるとともに、絶縁テープの厚さが厚くなると、電池性能に悪影響を与えるおそれがあった。また、絶縁テープを用いて絶縁を図るリチウムイオン二次電池の場合は、絶縁テープを張り付けなければならないという面倒な工程を必要とし、生産性に劣るという欠点があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、電極間の絶縁層の密着性を向上させることで、両電極間の短絡を防止でき、電池性能を維持できるリチウムイオン二次電池の電極部、その電極部を用いたリチウムイオン二次電池及びその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るリチウムイオン二次電池の電極部は、正極と負極とその間に電解質層を有するリチウムイオン二次電池の電極部であって、前記正極と前記負極は、集電体とその表面に積層された活物質層からなり、前記正極と前記負極の集電体端部と、前記正極と前記負極のそれぞれに積層される別の前記負極と前記正極の前記集電体端部に対向する部分と、が絶縁塗膜によって被膜されていることを特徴としている。なお、絶縁塗膜とは、電気絶縁性を有する塗料を塗布して構成される塗膜を示す。また、この電極部は、正極と負極とその間に電解質層を有するリチウムイオン二次電池の電極部であって、前記正極と前記負極は、集電体とその表面に積層された活物質層からなり、前記正極及び前記負極の何れか一方の、前記正極と前記負極とが対向する面の端部において電解質層が形成されていない集電体露呈部が設けられ、前記集電体露呈部が絶縁塗膜によって被膜されているリチウムイオン二次電池の電極部であることが好ましい。
また、本発明に係るリチウムイオン二次電池の電極部は、正極と負極とその間に電解質層を有するリチウムイオン二次電池の電極部であって、前記正極と前記負極の端部に形成される突起部と、前記突起部が形成された前記正極と前記負極のそれぞれに積層される別の前記負極と前記正極の前記突起部に対向する部分と、が絶縁塗膜によって被膜されていることを特徴としている。また、この電極部は、正極と負極とその間に電解質層を有するリチウムイオン二次電池の電極部であって、前記正極及び前記負極の何れか一方の電極の端部に突起部が形成され、
他の一方の電極の、前記突起部に対向する端部において電解質層が形成されていない集電体露呈部が設けられ、前記突起部と前記集電体露呈部の少なくとも一方が絶縁塗膜によって被膜されているリチウムイオン二次電池の電極部であることが好ましい。
また、上記目的を達成するために、本発明に係るリチウムイオン二次電池は、上述の電極部を備えたことを特徴としている。
そして、上記目的を達成するために、本発明に係るリチウムイオン二次電池の製造方法は、上述の電極部を備えたリチウムイオン二次電池の製造方法であって、前記正極と前記負極の集電体端部と、前記正極と前記負極のそれぞれに積層される別の前記負極と前記正極の前記集電体端部に対向する部分と、を絶縁塗膜によって被膜する工程を有することを特徴としている。また、この方法は、前記正極及び前記負極の何れか一方の、前記正極と前記負極とが対向する面の端部において電解質層が形成されていない集電体露呈部を設け、前記集電体露呈部を絶縁塗膜によって被膜する工程を有するリチウムイオン二次電池の製造方法であることが好ましい。
本発明におけるリチウムイオン二次電池の電極部、リチウムイオン二次電池及びリチウムイオン二次電池の製造方法では、正極、負極に突起部(所謂、バリ)が形成される場合であっても、突起部近傍の正極と負極との間に絶縁塗膜が介在されているので、正極と負極との短絡を効果的に防止することができる。また、電極間の絶縁塗膜の密着性を向上させることで、リチウムイオン二次電池の性能を維持することができる。しかも、絶縁塗膜は電気絶縁性を有する塗料を塗布することによって形成することができるので、従来の絶縁テープを張着するよりも厚みを抑え、且つ簡単に行うことができるから、電極部の生産性を高めることができる。
本発明に係るリチウムイオン二次電池の電極部において、絶縁塗膜(即ち、電気絶縁性を有する塗料)は、電気的絶縁性を有する絶縁粒子を含んで構成されていることを特徴としている。前記粒子は、アルミナやシリカ等の無機粒子や、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂等の有機材料からなる有機粒子であることが好ましい。
本発明におけるリチウムイオン二次電池の電極部では、絶縁塗膜がアルミナ等の絶縁粒子を含んで構成されるので、機械的強度に優れた絶縁塗膜を形成することができる。
本発明に係るリチウムイオン二次電池の電極部において、絶縁塗膜は多孔質であることを特徴としている。
本発明におけるリチウムイオン二次電池の電極部では、絶縁塗膜が多孔質であるから、正極の正極活物質層及び負極の負極活物質層の接触面積の低下を抑制することができる。
本発明に係るリチウムイオン二次電池の電極部、その電極部を用いるリチウムイオン二次電池及びそのリチウムイオン二次電池の製造方法は、正極又は/及び負極に絶縁塗膜が設けられているので、正極や負極に突起部が生じていてセパレータが破損しても、電極間の絶縁層(つまり、絶縁塗膜)の密着性を向上させることで、正極と負極との間の短絡を効果的に防止でき、電池性能を維持できる。しかも、絶縁塗膜は電気絶縁性を有する塗料を塗布することで形成されるので、従来の絶縁テープを張着するよりも厚みを抑え、簡単に行うことができ、電極部及びリチウムイオン二次電池の生産性を高めることができる。
本発明の一実施形態に係るリチウムイオン二次電池の断面図である。 本発明の一実施形態に係るリチウムイオン二次電池の第一変形例の断面図である。 本発明の一実施形態に係るリチウムイオン二次電池の第二変形例の断面図である。 本発明の一実施形態に係るリチウムイオン二次電池の第三変形例の断面図である。
以下、本発明に係る電極部、リチウムイオン二次電池及びリチウムイオン二次電池の製造方法について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るリチウムイオン二次電池LBの断面図であり、ここでは、上側に負極1が設けられ、下側に正極10が設けられている。そして、負極1と正極10との間にセパレータ20及び電解質層22が介在している。電極部Pは、正極10と負極1とそれらの間に電解質層22を有し、リチウムイオン二次電池を構成する。
負極1は、例えば銅箔で構成される負極集電体(集電体)2と、その負極集電体2の上下面にそれぞれ生成された負極活物質層(活物質層)3とを有して構成されている。負極活物質層3としては、アルミニウム、黒鉛、金属シリコンあるいは金属リチウム箔等の周知の負極活物質が使用される。そして、この負極集電体2には、一方の一辺側(図1では左側)の一部から突出する端子4が設けられている。
負極1の集電体端部1eは、この負極1が例えばロール・ツー・ロール法(RtoR法)等によって大面積で製造された後に所望の大きさに切り出される際にカッターで切断された部分を示している。カッターの性能状態によっては、負極1の集電体端部1eにおいて、負極活物質層3の表面からその負極1の材料が突出する突起部(所謂、バリであり、図4参照)が生じ易い。ここで、集電体端部1eは、負極集電体2と負極集電体2の上下面にそれぞれ生成された負極活物質層3との積層体の端部のことである。
正極10は、例えばアルミニウム箔から成る正極集電体(集電体)11と、その正極集電体11の上下面にそれぞれ生成された正極活物質層(活物質層)12とを有して構成されている。この正極活物質層12は、主として正極活物質とバインダーとにより構成され、必要に応じて導電助剤が添加される。
正極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵及び放出を可逆的に進行する種々の活物質材料を用いることができる。例えば、コバルト酸リチウム、マンガン酸リチウム、ニッケル酸リチウム、チタン酸リチウム等のリチウム複合金属酸化物を用いることができる。また、負極1の負極活物質層3に金属リチウムが用いられたときは、リチウムを含まないFeOOHやNiOOH等の正極活物質が用いられる。そして、この正極集電体11には、一方の一辺側(図示の例では右側)の一部から突出して設けられている端子13が設けられている。
正極活物質層12の表面には、電気絶縁性を有する塗料を塗布して構成される絶縁塗膜14が設けられている。この塗料には、このアルミナ(酸化アルミニウム(Al))やシリカ(二酸化ケイ素(SiO))等の無機粒子を含んで構成され、塗膜の機械強度が増加されている。
図1に示すように、絶縁塗膜14は、正極10のうち、少なくとも、負極1の集電体端部1eに対向する部分10eに設けられる。具体的には、正極集電体11の上下面のうち、負極1の集電体端部1eに対向する所定の範囲に、正極活物質層12と連ねて設けられている。例えば、負極集電体2が銅から構成され、負極活物質層3が、活物質として酸化硅素を含む構成で構成されている場合、絶縁塗膜14の厚みは1μm以上30μm以下であることが好ましい。絶縁塗膜14が上記条件を満たすと、負極1と正極10とをセパレータ20を介して積層した際に、仮に集電体端部1eに形成された突起部がセパレータ20を貫通していても、その突起部の先端が絶縁塗膜14の表面或いは絶縁塗膜14内に配され、負極1と正極10との間の短絡をより確実に防止することができる。但し、絶縁塗膜14の厚み及び機械強度は、負極集電体2、負極活物質層3、正極集電体11及び正極活物質層12の材質等を考慮して、適切に設定されることが好ましい。
なお、図1では、負極1の集電体端部1e以外に、正極10に設けられている正極活物質層12の周囲部分にも絶縁塗膜14が塗布されている。
また、絶縁塗膜14が多孔質である場合は、即ち、電気絶縁性を有する塗料が塗布されて形成された塗膜が多孔質である場合は、正極10の表面全体に絶縁塗膜14を形成することもできる。
セパレータ20は、イオン透過性膜として機能するものであれば使用することができる。例えば、ポリエチレン多孔質フィルムやポリプロピレンの多孔質フィルムや不織布を用いることができる。
電解質層22は、公知の電解液等で構成され、外装体24内でゲル化するゲル電解質であってもよい。
負極1、正極10及びセパレータ20の平面形状は、それぞれ矩形を呈した相似関係を有していて、略同一の面積に形成されている。因みに、セパレータ20の面積が一番大きく、次ぎが負極1で、正極10が最も小さく形成されている。例えば、一例としては、セパレータ20の長辺の長さが56.8mm、短辺の長さが42.6mm、負極1のそれらが54.8mm、41.6mm、及び正極10のそれらが53.8mm、40.6mmとされている。
セパレータ20を介在させた負極1及び正極10の間には、電解質層22が設けられている。電解質層22には、周知の電解質、電解液を用いることができる。例えば、LiPF、LiBF、LiClOのようなリチウム塩と、エチレンカーボネート(EC)及びジエチルカーボネート(DEC)の混合溶媒との電解液等を用いることができる。
上述の負極1、正極10、セパレータ20及び電解質層22は、周知のリチウムイオン二次電池と同様に、これらの積層体(即ち、電極部P)がラミネートアルミフィルム等からなる外装体24内に密封させてリチウムイオン二次電池LBが製造される。電解質層22は、負極1と正極10との間以外に、電極部Pの周囲にも充填されている。
リチウムイオン二次電池LBを製造する際は、例えば、先ず、負極集電体2の上下面に負極活物質を含む負極材を5μmから100μm程度の厚みで塗布した後、負極材に含まれる溶媒を乾燥除去し、負極活物質層3を形成し、負極1とする。
次に、例えば、正極集電体11の上下面に正極活物質を含む正極材を5μmから100μm程度の厚みで塗布した後、正極材に含まれる溶媒を乾燥除去し、正極活物質層12を形成し、正極10とする。
負極1及び正極10は、生産性を高めるために、RtoR法によって製造することができ、その場合は大面積の各電極部からカッター等で上述したような所望の大きさに切断し、負極1及び正極10とする。その際に、例えば負極1の集電体端部1eに突起部が形成されることがある。
次に、電気絶縁性を有する塗液を、例えばダイ方式、グラビア方式等の公知の塗工方法で、正極10のうち、少なくとも、図1に示すように負極1の集電体端部1eに対向する部分に、塗布し、絶縁塗膜14を形成する工程を行う。
その後、突起部6を絶縁塗膜14に対向させる形で、セパレータ20を介して負極1と正極10とを積層し、これらを外装体24で仮封止したラミネートセルを得る。セルを仮封止する際、端子4,13をそれぞれ外装体24の外部に突出させる。続いて、ラミネートセルの仮封止を部分的に解いて、電解質層22を形成した後で完全に封止する。以上の工程により、図1に示すリチウムイオン二次電池LBが得られる。
上記構成からなる正極10、リチウムイオン二次電池LB及びその製造方法では、正極10に絶縁塗膜14が設けられているので、仮に負極1の集電体端部1eにバリ等の突起部が形成されていてセパレータ20が破損しても、負極1と正極10との短絡を効果的に防止することができる。また、電極間の絶縁塗膜14の密着性を向上させることで、リチウムイオン二次電池LBの性能を維持することができる。しかも、絶縁塗膜14は電気絶縁性を有する塗膜を塗布するだけで形成することができるので、従来の絶縁テープを張着するよりも簡単に行い、電極部P及びリチウムイオン二次電池LBの生産性を高めることができる。しかも、絶縁塗膜14の厚みは10μm程度とすることができるので、従来の絶縁テープ厚の35μmより薄く、電池性能の低下を抑制することができる。また、絶縁塗膜14が多孔質である場合は、正極10の正極活物質層12の接触面積の低下を抑制することができる。
また、上記構成からなる電極部P及びリチウムイオン二次電池LBでは、絶縁塗膜14(即ち、電気絶縁性を有する塗料)がアルミナやシリカ等の無機粒子を含んで構成されるので、機械的強度に優れた絶縁塗膜14を形成することができる。
また、上記構成からなる電極部P及びリチウムイオン二次電池LBでは、絶縁塗膜が多孔質であるので、正極活物質層12及び負極活物質層3の接触面積の低下を抑制することができる。
以上、本発明によるその実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、絶縁塗膜14を多孔質とし、絶縁塗膜14の小孔でセパレータ20のイオン透過機能を達成する場合は、セパレータ20を省略し、厚みを適切に調節した絶縁塗膜14のみを正極活物質層12上に設けてもよい。
また、上記実施形態では、図1に示すように、絶縁塗膜14が正極10のうち負極1の集電体端部1eに対向する正極集電体11の上下面に、正極活物質層12と連ねて設けられている例について説明したが、このような形態に限定されることはない。例えば、図2に示すように、絶縁塗膜14は正極集電体11とは反対側の正極活物質層12の表面上に設けられていてもよい。また、図3に示すように、絶縁塗膜14は、正極活物質層12の端部よりの表面から端部を覆うと共に、負極1の集電体端部1eに対向する正極集電体11の上下面に亘って設けられていてもよい。また、図4に示すように、負極1の集電体端部1eに突起部6が形成された場合に、絶縁塗膜14は突起部6を直接被覆するように設けられていてもよい。
さらに、上述した実施形態の負極1と正極10とが逆であってもよい。つまり、正極10の集電体端部と、負極のうち正極の集電体端部に対向する部分とが絶縁塗膜14によって被覆されていてもよい。
また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1 負極
1e 集電体端部
2 負極集電体(集電体)
3 負極活物質層(活物質層)
10 正極
10e 集電体端部に対向する部分
11 正極集電体(集電体)
12 正極活物質層(活物質層)
14 絶縁塗膜
20 セパレータ
22 電解質
LB リチウムイオン二次電池
P 電極部

Claims (6)

  1. 正極と負極とその間に電解質層を有するリチウムイオン二次電池の電極部であって、
    前記正極と前記負極は、集電体とその表面に積層された活物質層からなり、
    前記正極と前記負極の集電体端部と、前記正極と前記負極のそれぞれに積層される別の前記負極と前記正極の前記集電体端部に対向する部分と、が絶縁塗膜によって被膜されているリチウムイオン二次電池の電極部。
  2. 正極と負極とその間に電解質層を有するリチウムイオン二次電池の電極部であって、
    前記正極と前記負極の端部に形成される突起部と、前記突起部が形成された前記正極と前記負極のそれぞれに積層される別の前記負極と前記正極の前記突起部に対向する部分と、が絶縁塗膜によって被膜されているリチウムイオン二次電池の電極部。
  3. 前記絶縁塗膜は、アルミナやシリカ等の無機粒子を含んで構成されている請求項1又は請求項2に記載のリチウムイオン二次電池の電極部。
  4. 前記絶縁塗膜は多孔質である請求項1から請求項3の何れか一項に記載のリチウムイオン二次電池の電極部。
  5. 請求項1から請求項4の何れか一項に記載のリチウムイオン二次電池の電極部を備えたリチウムイオン二次電池。
  6. 請求項1から請求項4の何れか一項に記載のリチウムイオン二次電池の電極部を備えたリチウムイオン二次電池の製造方法であって、
    前記正極と前記負極の集電体端部と、前記正極と前記負極のそれぞれに積層される別の前記負極と前記正極の前記集電体端部に対向する部分と、を絶縁塗膜によって被膜する工程を有するリチウムイオン二次電池の製造方法。
JP2017543664A 2015-09-30 2016-09-30 リチウムイオン二次電池の電極部、リチウムイオン二次電池及びリチウムイオン二次電池の製造方法 Pending JPWO2017057762A1 (ja)

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