JP2014120448A - 密閉型電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】それぞれシート状に形成された正極、負極及びセパレータが積層された電極体を有する密閉型電池において、正極及び負極の少なくとも一方に形成されたバリによって短絡が生じるのを防止可能な構成を得る。
【解決手段】密閉型電池(1)は、電池ケース(1a)と、電池ケース(1a)内に封入される電極体(30)とを備える。電極体(30)は、正極(31)と、負極(36)と、セパレータ(35)と、正極(31)の外周縁部に位置する保護層(51)とを有する。正極(31)は、正極集電体(32)と正極活物質層(33)とを有する。保護層(51)は、セパレータ(35)と正極集電体(32)の外周縁部との間に、正極(31)及び負極(36)の積層方向から見て前記外周縁部と重なるように設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電池ケース内に電極体が封入された密閉型電池に関する。
従来より、電池ケース内に電極体が封入された密閉型電池が知られている。このような密閉型電池では、例えば特許文献1に開示されるように、正極板、負極板及びセパレータが積層される。
この特許文献1の構成では、電極板をスリッター装置等の裁断刃によって所定のサイズに裁断することにより、正極板及び負極板をそれぞれ得る。このように電極板を裁断刃によって裁断する場合、該電極板が裁断された部分にバリが生じる。そのため、特許文献1の構成では、電極板を裁断した際に電極板の裁断部分に生じたバリを、2本のロールによって挟み込むことにより、バリの突出を抑制する。
特開2011−159415号公報
ところで、上述の特許文献1のように電極板を裁断する構成の場合、裁断によって形成されたバリがセパレータを貫通して短絡を生じる可能性がある。上述の特許文献1のようにバリをロールによって押しつぶすことによって、バリの突出をある程度抑制できるものの、ロールが摩耗した場合等には、バリの突出を完全に抑制することは難しい。
特に、電極を構成する集電体の材質によっては、集電体を裁断した際に硬く鋭いバリが生じて、セパレータを貫通する可能性が高くなる。
そのため、それぞれシート状に形成された正極、負極及びセパレータが積層された電極体を有する密閉型電池において、正極及び負極の少なくとも一方に形成されたバリによって短絡が生じるのを防止可能な構成を得る。
本発明の一実施形態に係る密閉型電池は、電池ケースと、前記電池ケース内に封入される電極体とを備える。前記電極体は、それぞれシート状に形成され、交互に積層される正極及び負極と、前記正極と前記負極との間に配置されるシート状のセパレータと、絶縁材料によって構成され、前記正極及び前記負極の少なくとも一方の外周縁部に配置される保護層とを有する。前記正極及び前記負極は、それぞれ、シート状の集電体と、該集電体上に設けられる活物質層とを有する。前記保護層は、前記セパレータと前記正極及び前記負極の少なくとも一方の前記集電体の外周縁部との間に、前記正極及び前記負極の積層方向から見て、前記少なくとも一方の前記集電体の外周縁部と重なるように設けられている(第1の構成)。
この構成により、シート状に形成された正極及び負極の少なくとも一方の集電体の外周縁部に形成されたバリは、保護層に当たるため、セパレータを突き抜けるのを防止できる。すなわち、保護層は、セパレータと集電体の外周縁部との間に、正極及び負極の積層方向から見て集電体の外周縁部と重なるように設けられるため、該集電体に形成されたバリは保護層に当たる。これにより、バリがセパレータを貫通するのを防止することができ、バリによって短絡が生じるのを防止できる。
前記第1の構成において、前記少なくとも一方の前記集電体の外周縁部には、前記活物質層に覆われることなく露出する露出部が設けられていて、前記保護層は、前記セパレータと前記露出部との間に設けられている(第2の構成)。
これにより、集電体の露出部がセパレータに接触するのを、保護層によって防止することができる。したがって、電池内での集電体による短絡の発生を防止できる。
前記第2の構成において、前記保護層は、前記正極及び前記負極の積層方向から見て、前記活物質層と重ならないように設けられている(第3の構成)。これにより、保護層によって電極体のサイズが大きくなるのを防止できる。すなわち、保護層は活物質層と重ならない位置に位置するため、正極または負極とセパレータとの間に保護層が挟み込まれるのを防止できる。これにより、正極、負極及びセパレータを重ね合わせてなる電極体のサイズが大きくなるのを防止できる。
前記第1の構成において、前記保護層は、前記少なくとも一方の前記集電体の外周縁部を、該集電体の厚み方向に挟み込むように設けられている(第4の構成)。これにより、集電体の外周縁部に形成されたバリを、保護層によって覆うことができるため、該バリがセパレータを貫通するのをより確実に防止できる。
前記第1の構成において、前記保護層は、前記少なくとも一方の前記集電体上に設けられる前記活物質層を挟み込むように設けられている(第5の構成)。これにより、集電体と保護層との距離は、保護層が集電体を挟み込む構成に比べて大きくなるため、集電体に形成されたバリが保護層を突き抜けてセパレータに達するのをより確実に防止できる。したがって、集電体のバリがセパレータを突き抜けて短絡を生じるのをより確実に防止できる。
前記第1から第5の構成のうちいずれか一つの構成において、前記保護層は、厚みが前記少なくとも一方の前記集電体の厚みよりも大きい(第6の構成)。これにより、集電体の外周縁部に形成されるバリが保護層を突き抜けるのを防止できる。集電体の外周縁部に形成されるバリは、一般的に集電体の厚み以下の突出長さを有する。よって、上述のように保護層の厚みを集電体の厚みよりも大きくすることにより、集電体に形成されたバリが保護層を突き抜けてセパレータに達するのを防止できる。
前記第1から第6の構成のうちいずれか一つの構成において、前記少なくとも一方の前記集電体は、ステンレス鋼からなる(第7の構成)。このように集電体がステンレス鋼からなる場合、銅などの他の金属材料に比べて集電体を裁断した際にバリが生じやすい。このような集電体を有する密閉型電池において、上述の各構成を適用することにより、集電体に生じたバリがセパレータを突き抜けて短絡を生じるのを防止できる。
前記第1から第7の構成のうちいずれか一つの構成において、前記電極体は、前記正極、前記負極及び前記セパレータをそれらの厚み方向に積層した状態で巻回することによって構成される(第8構成)。
本発明の一実施形態に係る密閉型電池によれば、正極及び負極の少なくとも一方の集電体の外周縁部とセパレータとの間に、絶縁材料からなる保護層を設ける。これにより、集電体に形成されたバリがセパレータを突き抜けて短絡を生じるのを防止できる。
図1は、実施形態1に係る密閉型電池の概略構成を示す断面図である。 図2は、正極、負極及びセパレータの積層構造を模式的に示した図である。 図3は、電極体の一部を拡大して示す図である。 図4は、保護層が形成されたセパレータの平面図である。 図5は、実施形態2に係る密閉型電池の図3相当図である。 図6は、実施形態3に係る密閉型電池の図3相当図である。 図7は、その他の実施形態に係る密閉型電池(正極集電体の外周縁部のバリを除去した密閉型電池)の図3相当図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。なお、各図中の構成部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各構成部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
<実施形態1>
(全体構成)
図1は、本発明の一実施形態である密閉型電池1の概略構成を示す断面図である。この密閉型電池1は、内部に電極体30が収納された有底円筒状の外装缶10の開口側に封口体20が取り付けられたものである。すなわち、密閉型電池1は、外装缶10と、封口体20と、該外装缶10及び封口体20によって形成される空間内に収納される電極体30とを備える。
密閉型電池1では、外装缶10と封口体20とによって、軸線方向に延びる略円柱状の電池ケース1aが構成される。この電池ケース1a内に形成される空間には、電極体30以外に、非水電解液(図示省略)も封入されている。
外装缶10は、プレス成形によって有底円筒状に形成された鉄製の部材である。すなわち、外装缶10は、円形状の底部11と、円筒状の周壁部12とが一体形成されてなる。この外装缶10の周壁部12の内周面には、後述する電極体30の最外周部分が接触している。なお、詳しくは後述するように、電極体30の最外周部分には、負極が位置しているため、外装缶10は負極の電位を有する。
外装缶10の底部11には、図示しない引き出し端子が溶接等によって接続されている。引き出し端子は、ステンレスなどの金属材料からなる平板状の部材であり、軸線方向に延びる略円柱状の電池ケース1aに対して、軸線と交差する方向に延びるように取り付けられている。
封口体20は、外装缶10の周壁部12の開口端部に固定される蓋板21と、該蓋板21の平面視で中央部に設けられた開口内に樹脂製の絶縁パッキン24を介して装着された端子22と、該端子22の電池内方側に配置された絶縁体23とを備える。この絶縁体23は、有底円筒状に形成されていて、底部の中央部分にはガス通気口23aが設けられている。蓋板21は、絶縁体23の筒軸方向の端部によって支えられた状態で、外装缶10の周壁部12の開口端部に、レーザ溶接等によって固定されている。
端子22は、軸部22aと、その両端に一体形成されたフランジ部22b,22cとを有する。端子22は、これらのフランジ部22b,22cによって、蓋板21の開口周縁部に係合されている。端子22の電池内方側に位置するフランジ部22cは、軸部22aの先端部を潰して平坦化することによって形成される。すなわち、端子22は、絶縁パッキン24を蓋板21の開口周縁部に配置し且つ該蓋板21の開口内に軸部22aを挿通させた状態で、該軸部22aの先端部を潰すことによって、蓋板21の開口周縁部に係合される。これにより、絶縁パッキン24は、端子22の軸部22aと蓋板21との間に挟み込まれる。したがって、絶縁パッキン24は、端子22と蓋板21とを電気的に絶縁するとともに、該端子22と蓋板21との間をシールしている。
端子22の電池外方側のフランジ部22bには、上述の外装缶10の底部11と同様、外部の配線等に接続される図示しない引き出し端子が溶接等によって接続されている。この引き出し端子も、ステンレスなどの金属製の平板状部材であり、軸線方向に延びる略円柱状の電池ケース1aに対して、軸線と交差する方向に延びるように取り付けられている。
なお、特に図示しないが、封口体20の蓋板21または外装缶10の底部11のいずれか一方には、密閉型電池1の内圧が上昇したときに開裂するベントが設けられている。このベントは、密閉型電池1の内圧が上昇した際に開裂するように薄肉に形成されていて、開裂することによって密閉型電池1内のガスを外部へ排出するように構成されている。
また、電池ケース1aの外表面上には、図1に示すように、ポリエチレンテレフタレート(PET)製の外装カバー40が取り付けられている。この外装カバー40には、例えば密閉型電池1の型番等の文字が印字されている。外装カバー40は、外装缶10の底部11及び封口体20のそれぞれ中央部分が露出するように、電池ケース1aに取り付けられている。電池ケース1aの外表面上への外装カバー40の取り付けは、ポリエチレンテレフタレートの熱収縮を利用して行う。具体的には、ポリエチレンテレフタレート製の円筒部材を電池ケース1aに被せて、その状態で熱を加えて該円筒部材を熱収縮させることにより、外装カバー40を電池ケース1aの外表面上に密着させる。
電極体30は、図2に示すようにシート状の正極31及び負極36がセパレータ35を介して厚み方向に積層された状態で、渦巻状に捲回されたものである。具体的には、電極体30は、正極31、負極36及びセパレータ35を、負極36、セパレータ35、正極31、セパレータ35及び負極36の順に厚み方向に重ね合わせた状態で巻回することによって構成される。電極体30において、各負極36は、負極集電体37が積層方向の外側に位置するように、セパレータ35に対して重ね合される。これにより、図1に示すように、負極36の負極集電体37が電極体30の最内周及び最外周にそれぞれ位置付けられる。
正極31は、帯状の正極集電体32(集電体)と、該正極集電体32の両面に形成された正極活物質層33(活物質層)とを有する。正極集電体32は、ステンレス鋼からなる平織り金網、エキスパンドメタル、ラス鋼、パンチングメタルまたは金属箔等を、所定の寸法に裁断することにより得られる。したがって、特に図示しないが、正極集電体32の外周縁部には、裁断時にバリが生じる。
なお、リチウムイオン電池では、アルミニウム合金からなるアルミ箔等を正極集電体として用いている。本実施形態の密閉型電池1において正極集電体をアルミ箔によって構成すると、電解液によって腐食が生じる可能性があるため、上述のようにステンレス鋼からなる部材によって正極集電体を構成する。ステンレス鋼によって構成される正極集電体は、アルミニウム合金製の正極集電体に比べてバリが生じやすい。また、形成されるバリも、アルミニウム合金製の正極集電体に形成されるバリに比べて硬い。
正極活物質層33は、例えば、正極活物質に導電助剤やバインダ等を配合してなる正極合剤を、正極集電体32の両面上に塗布することによって得られる。なお、正極活物質としては、二酸化マンガン、フッ化カーボン、リチウムコバルト複合酸化物またはスピネル型リチウム複合酸化物等を挙げることができる。また、導電助剤としては、黒鉛、カーボンブラック、アセチレンブラックまたはケッチェンブラック等から選択される一種または二種以上の複合物を挙げることができる。さらに、バインダとしては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)またはゴム系バインダを用いることができる。
正極活物質層33は、上述のように正極集電体32上に塗布形成された後、該正極集電体32とともに所定の寸法に切断される。このとき、正極集電体32は、切断の際の正極集電体32の塑性変形や該正極集電体32に生じるバリの影響により、正極活物質層33よりも大きくなる。また、正極集電体32の切断時や電極体30を形成する際には、正極活物質層33の一部が欠けて正極集電体32の外周部分が露出する。本実施形態では、正極集電体32の幅方向両端(図1及び図2における上下方向の両端)に、該正極集電体32が露出した露出部32aが形成されている(図1及び図3参照)。なお、露出部は、上述のとおり、切断時に生じる正極集電体32のバリや、正極活物質層33の一部が欠けた際に形成される正極集電体32の露出部分であってもよい。
詳しくは後述するが、正極活物質層33の幅方向外方側(図1における上下方向外方側)には、正極集電体32を裁断によって形成する際に生じたバリがセパレータ35を突き抜けるのを防止するための保護層51が形成されている。
また、図1に示すように、電極体30の正極31と端子22の下面とは、正極リード15によって接続されている。これにより、端子22は、正極の電位を有する。
負極36は、帯状の負極集電体37(集電体)と、該負極集電体37よりも外形が小さい帯状の負極シート38(活物質層)とを有する。負極集電体37は、銅、ニッケル、鉄またはステンレス等からなる金属箔を、所定の寸法に裁断することにより得られる。負極シート38は、金属リチウムがシート状に形成されたもので、負極集電体37に張り合わされている。
負極シート38は、負極集電体37よりも小さい外形を有する。すなわち、負極集電体37は、長手方向寸法が負極シート38の長手方向寸法よりも大きく、且つ、幅方向寸法(図1及び図2における上下方向寸法)が負極シート38の幅方向寸法よりも大きい。
電極体30は、既述のように、負極36の負極集電体37が最外周に位置するように正極31及び負極36が重ね合わされた状態で巻回されてなる。このような構成を有する電極体30は、電池ケース1a内に収納された状態で、電極体30の最外周面が外装缶10の周壁部12の内面と接触する。これにより、電極体30の最外周面と接触する外装缶10の周壁部12は、負極36の負極集電体37と電気的に接続されて、負極となる。
また、電極体30において、正極31と負極36との間に、セパレータ35が配置されている。このセパレータ35は、不織布と微孔性フィルムとを重ね合わせることによって構成されている。セパレータ35は、正極31及び負極36と同様、シート状に形成されている。また、セパレータ35は、幅方向寸法及び長手方向寸法が正極31及び負極36のそれぞれの幅方向寸法及び長手方向寸法よりも大きい。セパレータ35の構成は、従来の構成と同様なので、詳しい説明を省略する。
なお、電極体30の軸方向(図1の上下方向)の両側には、電極体30の軸方向端部と外装缶10との短絡を防止するための板状の絶縁体25,26が配置されている。すなわち、電極体30は、軸方向両側に配置された絶縁体25,26によって挟み込まれている。
非水電解液は、有機溶媒などの非水溶媒に、電解質塩を溶解させることにより得られる。電解質塩は、二酸化マンガンの共存性を考慮して、LiCFSO、LiCSOなどのリチウムトリフレートが用いられる。
(保護層)
図3に、電極体30の軸線方向(正極31、負極及びセパレータ35の幅方向)の端部を拡大して示す。この図3は、電極体30のうち、正極31、負極36及びセパレータ35が積層された部分を拡大して示す。
正極31の正極活物質層33の幅方向外方側(図3における上下方向外方側)には、セパレータ35を、正極集電体32に形成されたバリから保護するための保護層51が形成されている。この保護層51は、例えばポリイミドやポリアミドイミド等の絶縁性を有する樹脂材料によって構成される。なお、保護層51は、絶縁材料であれば、どのような材料によって構成されていてもよいが、正極集電体32に形成されたバリが当たった場合に該バリが突き抜けないような材料強度を有する材料が好ましい。
保護層51は、正極集電体32の外周縁部を該正極集電体32の厚み方向に挟み込むように設けられている。すなわち、保護層51は、正極31及び負極36の積層方向から見て、正極集電体32の外周縁部と重なるように、正極活物質層33よりも正極集電体32の面方向外側に形成されている。また、保護層51は、さらに、保護層51は、正極集電体32の厚みよりも大きい厚みを有するように形成されている。なお、本実施形態の場合、正極活物質層33の厚みと同等の厚みを有するように形成されている。
これにより、保護層51は、正極集電体32の外周縁部とセパレータ35との間に、正極31及び負極36の積層方向から見て正極集電体32の外周縁部と重なるように位置付けられる。したがって、正極集電体32を裁断した際に該正極集電体32の外周縁部に形成されるバリは、保護層51に当たる。一般的に、正極集電体32を裁断した際に該正極集電体32の外周縁部に形成されるバリは、正極集電体32の厚み以下の突出長さを有する。上述のように保護層51は正極集電体32の厚み以上の厚みを有するため、保護層51に当たった正極集電体32のバリが、該保護層51を突き抜けるのを防止できる。したがって、正極集電体32のバリがセパレータ35を突き抜けて負極36と短絡を生じるのを防止できる。
図4に示すように、保護層51は、セパレータ35の表面上に、略矩形状に形成されている。保護層51は、セパレータ35と正極31とを重ね合わせた状態で、正極活物質層33を囲むような大きさに形成されている(図1及び図3参照)。これにより、保護層51は、正極31及び負極36の積層方向から見て、正極活物質層33と重ならない。したがって、保護層51が正極活物質層33とセパレータ35との間に挟み込まれて電極体30のサイズが大きくなるのを防止できる。
保護層51は、例えば、セパレータ35上に液体状の樹脂材料を塗布することによって形成してもよいし、セパレータ35上に樹脂材料からなるフィルムを接着することによって形成してもよい。なお、図4では、保護層51は断面ではないが、見やすいように保護層51にハッチングを付している。
本実施形態では、保護層51を略矩形状に形成しているが、この限りではなく、保護層が少なくとも正極集電体32の幅方向両端部を覆う形状であれば、保護層の形状はどのような形状であってもよい。
(実施形態1の効果)
以上より、この実施形態では、正極31の正極集電体32の外周縁部を挟み込むように保護層51が設けられる。これにより、平板状の金属部材を裁断して正極集電体32を形成する際に該正極集電体32の外周縁部に形成されたバリは、保護層51に当たる。よって、前記バリがセパレータ35を突き抜けて負極36との間で短絡を生じるのを防止できる。
また、保護層51は、正極31及び負極36の積層方向から見て正極活物質層33と重ならないように設けられるため、保護層51によって電極体30のサイズが大きくなるのを防止できる。
さらに、保護層51は、正極集電体32の厚みよりも大きい厚みを有するため、該正極集電体32に形成されたバリが保護層51を突き抜けるのをより確実に防止できる。
特に、本実施形態では、正極集電体32は比較的硬い金属材料であるステンレス鋼からなるため、正極集電体32を裁断によって形成する際にバリが生じやすい。また、ステンレス鋼のバリは、銅などの金属材料からなるバリに比べて硬いため、バリがセパレータ35に当たると該セパレータ35を突き抜けやすい。このような構成においても、上述のような保護層51を設けることにより、バリがセパレータ35を突き抜けて負極36との間で短絡を生じるのを効果的に防止できる。
密閉型電池1のセパレータ35は、電池としての性能を確保するために、材質及び構成が限定される。そのため、セパレータ35の強度の向上を図るのは難しい。これに対し、本実施形態のように、保護層51をセパレータ35とは別に設けることにより、保護層51を、正極集電体32に形成されたバリが突き抜けないような材料によって構成することが可能になる。したがって、本実施形態の構成により、正極集電体32に形成されたバリがセパレータ35を突き抜けて短絡を生じるのをより効果的に防止することができる。
<実施形態2>
図5に、実施形態2に係る密閉型電池の電極体の断面の一部を示す。この実施形態では、保護層61が、正極活物質層33の面方向外側ではなく、該正極活物質層33とセパレータ35との間に位置付けられる点で、実施形態1の構成とは異なる。以下の説明では、実施形態1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる構成についてのみ説明する。
図5に示すように、保護層61は、正極31の正極活物質層33とセパレータ35との間に位置するように、該セパレータ35上に形成されている。この保護層61は、正極31の幅方向端部を挟み込むように形成されている。また、保護層61は、実施形態1の保護層51と同様、正極集電体32の外周縁部を挟み込むような位置、すなわち、正極31及び負極36の積層方向から見て、正極集電体32の外周縁部と重なる位置に形成される。
上述のように、保護層61を正極活物質層33とセパレータ35との間に設けることで、図5に示すように、正極活物質層33とセパレータ35との間には空間62が形成される。
なお、保護層61も、実施形態1の保護層51と同様、セパレータ35上に略矩形状に形成してもよいし、他の形状に形成してもよい。すなわち、保護層は、少なくとも正極集電体32の幅方向両端部を覆う形状であれば、どのような形状であってもよい。
(実施形態2の効果)
以上より、この実施形態では、正極31の正極活物質層33とセパレータ35との間に、保護層61が設けられる。この保護層61は、正極31の正極集電体32の外周縁部を挟み込むような位置、すなわち、正極31及び負極36の積層方向から見て、正極集電体32の外周縁部と重なる位置に形成される。
これにより、正極集電体32の外周縁部に形成されるバリがセパレータ35を突き抜けて負極36との間で短絡を生じるのをより確実に防止できる。すなわち、保護層61によって、正極集電体32とセパレータ35との間隔をより広げることができるため、該正極集電体32の外周縁部に形成されたバリがセパレータ35を突き抜けるのをより確実に防止できる。
<実施形態3>
図6に、実施形態3に係る密閉型電池の電極体の断面の一部を示す。この実施形態では、保護層71が正極31の外周縁部を覆うように形成されている点で、実施形態1の構成とは異なる。以下の説明では、実施形態1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる構成についてのみ説明する。
図6に示すように、保護層71は、正極31の外周縁部を覆うように形成されている。具体的には、保護層71は、正極集電体32の露出部32aを覆うとともに、正極活物質層33の外周縁部を覆うように、形成されている。これにより、正極集電体32の外周縁部に形成されたバリは、保護層71によって覆われる。よって、正極集電体32に形成されたバリがセパレータ35を突き抜けて負極36との間で短絡を生じるのを防止できる。
保護層71は、成形型によって形成してもよいし、正極31の外周縁部を液体状の樹脂材料中に浸すことによって形成してもよい。
(実施形態3の効果)
以上より、この実施形態では、正極31の外周縁部を覆うように保護層71が設けられる。これにより、正極集電体32の外周縁部に形成されたバリは、保護層71によって覆われる。よって、前記バリがセパレータ35を突き抜けて負極との間で短絡を生じるのを防止できる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
前記各実施形態では、正極集電体32は、外周縁部にバリが形成された状態のまま用いられる。しかしながら、図7に示すように、正極集電体32の外周縁部に形成されたバリを除去するように、該正極集電体32の外周縁部を面取りしてもよい。これにより、正極集電体32の外周縁部には、R部32bが形成される。
前記各実施形態では、正極31の正極集電体32の外周縁部を挟み込むように保護層51,61,71が設けられている。しかしながら、負極36の負極集電体37の外周縁部を挟み込むように保護層を設けてもよい。
前記各実施形態では、正極31の正極集電体32の外周縁部を挟み込むように、すなわち、該正極集電体32の厚み方向の両側に保護層51,61,71が設けられている。しかしながら、正極集電体32の厚み方向の両側のうちバリが形成される側のみに保護層を設けてもよい。
前記各実施形態では、正極集電体32上に正極活物質層33が塗布形成されている。しかしながら、正極活物質を含む正極シートを形成して、該正極シートを正極集電体32上に張り合わせてもよい。
前記各実施形態では、正極活物質層33は、正極集電体32よりも小さい。よって、正極集電体32には、該正極集電体32の幅方向の両端が露出した露出部32aが形成されている。しかしながら、正極集電体32の幅方向の片側のみを露出させてもよいし、正極集電体32と正極活物質層33とが同じサイズであってもよい。
前記各実施形態では、負極集電体37に負極活物質を含む負極シートが張り合わされている。しかしながら、負極集電体37上に負極活物質層を塗布形成してもよい。
前記各実施形態では、負極36、セパレータ35、正極31、セパレータ35及び負極36の順に積層し、巻回することにより電極体30が形成される。しかしながら、負極36と正極31とをセパレータ35によって電気的に絶縁することができれば、正極31、負極36及びセパレータ35の重ね順はどのような順番であってもよい。また、電極体は、正極31、負極36及びセパレータ35を巻回することなく積層しただけの構成であってもよい。
前記各実施形態では、略円柱状の密閉型電池1において、電極体30に保護層51,61,71が設けられている。しかしながら、それぞれシート状に形成された正極、負極及びセパレータが積層された電極体であれば、密閉型電池の形状は、角柱状やコイン状など、どのような形状であってもよい。
前記各実施形態では、密閉型電池1は、封口体20の端子22が正極の電位となる一方、外装缶10が負極の電位となるように構成されている。しかしながら、封口体の端子が負極の電位となり、且つ、外装缶が正極の電位となるように、密閉型電池を構成してもよい。
本発明による密閉型電池は、それぞれシート状に形成された正極、負極及びセパレータが積層された電極体を有する密閉型電池に利用可能である。
1:密閉型電池、1a:電池ケース、10:外装缶、30:電極体、31:正極、32:正極集電体(集電体)、32a:露出部、33:正極活物質層(活物質層)、36:負極、37:負極集電体、38:負極活物質層、51:保護層

Claims (8)

  1. 電池ケースと、
    前記電池ケース内に封入される電極体とを備え、
    前記電極体は、
    それぞれシート状に形成され、交互に積層される正極及び負極と、
    前記正極と前記負極との間に配置されるシート状のセパレータと、
    絶縁材料によって構成され、前記正極及び前記負極の少なくとも一方の外周縁部に配置される保護層とを有し、
    前記正極及び前記負極は、それぞれ、シート状の集電体と、該集電体上に設けられる活物質層とを有し、
    前記保護層は、前記セパレータと前記正極及び前記負極の少なくとも一方の前記集電体の外周縁部との間に、前記正極及び前記負極の積層方向から見て、前記少なくとも一方の前記集電体の外周縁部と重なるように設けられている、密閉型電池。
  2. 請求項1に記載の密閉型電池において、
    前記少なくとも一方の前記集電体の外周縁部には、前記活物質層に覆われることなく露出する露出部が設けられていて、
    前記保護層は、前記セパレータと前記露出部との間に設けられている、密閉型電池。
  3. 請求項2に記載の密閉型電池において、
    前記保護層は、前記正極及び前記負極の積層方向から見て、前記活物質層と重ならないように設けられている、密閉型電池。
  4. 請求項1に記載の密閉型電池において、
    前記保護層は、前記少なくとも一方の前記集電体の外周縁部を、該集電体の厚み方向に挟み込むように設けられている、密閉型電池。
  5. 請求項1に記載の密閉型電池において、
    前記保護層は、前記少なくとも一方の前記集電体上に設けられる前記活物質層を挟み込むように設けられている、密閉型電池。
  6. 請求項1から5のいずれか一つに記載の密閉型電池において、
    前記保護層は、厚みが前記少なくとも一方の前記集電体の厚みよりも大きい、密閉型電池。
  7. 請求項1から6のいずれか一つに記載の密閉型電池において、
    前記少なくとも一方の前記集電体は、ステンレス鋼からなる、密閉型電池。
  8. 請求項1から7のいずれか一つに記載の密閉型電池において、
    前記電極体は、前記正極、前記負極及び前記セパレータをそれらの厚み方向に積層した状態で巻回することによって構成される、密閉型電池。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017057762A1 (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 積水化学工業株式会社 リチウムイオン二次電池の電極部、リチウムイオン二次電池及びリチウムイオン二次電池の製造方法

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