JPWO2017010046A1 - 捲回型電池 - Google Patents

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Abstract

捲回型電池は、発電要素と、発電要素を収容する電池ケースと、を具備し、発電要素は、第1電極と、第1電極とは極性が異なる第2電極と、第1電極と第2電極との間に介在するセパレータと、電解質と、を具備し、第1電極と第2電極とがセパレータを介して捲回されて、第1端面およびその反対側の第2端面を有する電極群を形成しており、第1電極は、第1集電体シートと、第1集電体シートの表面に形成された第1活物質層と、を具備し、第1電極には、第1集電リードが接続されており、第2電極は、第2集電体シートと、第2集電体シートの表面に形成された第2活物質層と、を具備し、第2電極には、第2集電リードが接続されており、第1電極の第1端面に配される端部および/または第1電極の第2端面に配される端部のうち、少なくとも電極群の最外周に配置される捲き終わり部分が切り欠かれている。

Description

本発明は、捲回型電池に関し、特に外径の小さな円筒型の金属缶を具備する捲回型電池に関する。
近年、ポータブル機器の高性能化が目覚しく進展している。このようなポータブル機器の電源は、小型かつ高容量であることが望まれる。一方、高容量電池の製造は、電池が小型化するほど困難になる。
特許文献1は、小型円筒型の金属缶と、その開口部を密閉する封口部材とを備える電池を教示している。金属缶には、捲回型の電極群が収容されている。電極群は、第一および第二電極を含み、電極間にはセパレータが介在している。電極群の端面には、セパレータが突出しており、極性の異なる電極と電池缶との接触や、一方の電極の端部と他方の電極の端部との短絡を防止している。
国際公開公報第2012/111061号パンフレット
直径の小さな電極群の場合、電極群の最外周に配置される電極であっても、曲率半径が非常に小さくなる。そのため、電極群の最外周に配置される電極および/またはセパレータの捲き終わり部分では、内周と外周の曲率差により、想定外の位置ずれが発生することがある。また、電極群の最外周では、捲回軸方向への位置ずれや、セパレータの折れ曲がりも生じやすい。そのため、電極群の端面近傍では、内部短絡が発生する確率が高くなる。
上記に鑑み、本開示の一局面は、発電要素と、発電要素を収容する電池ケースと、を具備し、発電要素は、第1電極と、第1電極とは極性が異なる第2電極と、第1電極と第2電極との間に介在するセパレータと、電解質と、を具備する。第1電極と第2電極とがセパレータを介して捲回されて、第1端面およびその反対側の第2端面を有する電極群を形成しており、第1電極は、第1集電体シートと、第1集電体シートの表面に形成された第1活物質層と、を具備する。第1電極には、第1集電リードが接続されており、第2電極は、第2集電体シートと、第2集電体シートの表面に形成された第2活物質層と、を具備し、第2電極には、第2集電リードが接続されており、第1電極の第1端面に配される端部および第1電極の第2端面に配される端部の少なくとも一方は、電極群の最外周に配置される捲き終わり部分が、切り欠かれている、捲回型電池に関する。
本開示によれば、小型かつ内部短絡が発生しにくい捲回型電池を得ることができる。
図1は、第1未塗工部に第1集電リードが接続された第1電極を概略的に示す図であり、(a)は第1未塗工部に第1集電リードが接続された第1電極を概略的に示す平面図、(b)はそのIb−Ib線断面図である。 図2は、セパレータが折れ曲がった場合の第1電極の端部の捲き終わり部分とセパレータとの位置関係を示す図である。 図3は、第1電極に形成された切り欠きの寸法の説明図である。 図4は、切り欠きの形状のバリエーションを示す図である。 図5は、第1未塗工部に第1集電リードが接続され、第1未塗工部が絶縁層で覆われた第1電極を概略的に示す図であり、(a)は第1未塗工部に第1集電リードが接続され、第1未塗工部が絶縁層で覆われた第1電極を概略的に示す平面図、(b)はそのIIb−IIb線断面図である。 図6は、電極群の第1端面側から見た第1電極の捲き終わり部分で、外周側の絶縁層が電極群の中心側に引っ張られている状態を示す図である。 図7は、第2未塗工部に第2集電リードが接続された第2電極を概略的に示す図であり、(a)は第2未塗工部に第2集電リードが接続された第2電極を概略的に示す平面図、(b)はそのIIIb−IIIb線断面図である。 図8は、捲回前の電極群の構成を概略的に示す平面図である。 図9は、捲回前の電極群の別の構成を概略的に示す平面図である。 図10は、本発明の一実施形態に係る円筒型電池の縦断面図である。
本開示に係る捲回型電池は、発電要素と、発電要素を収容する電池ケースと、を具備し、発電要素は、第1電極と、第1電極とは極性が異なる第2電極と、第1電極と第2電極との間に介在するセパレータと、電解質と、を具備する。第1電極と第2電極は、セパレータを介して捲回されて、第1端面およびその反対側の第2端面を有する電極群を形成している。
第1電極は、第1集電体シートと、第1集電体シートの表面に形成された第1活物質層とを具備する。第1電極には、第1集電リードが接続されている。第2電極は、第2集電体シートと、第2集電体シートの表面に形成された第2活物質層とを具備する。第2電極には、第2集電リードが接続されている。
第1電極の第1端面に配される端部および第1電極の第2端面に配される端部の少なくとも一方のうち、少なくとも電極群の最外周に配置される捲き終わり部分には、切り欠きが形成されている。電極群の最外周に配置される一方の電極に、このような切り欠きが形成されることで、電極および/またはセパレータの捲き終わり部分で内周と外周の曲率差に起因する位置ずれ、捲回軸方向の捲きずれ、セパレータの折曲がりなどが発生した場合でも、電極群の端面の近傍では、両電極の間にセパレータが介在する確率が高くなり、内部短絡が抑制される。
電池ケースは、例えば、有底筒状の金属缶と、金属缶の開口を塞ぐ封口部材と、を具備する。この場合、第1集電リードおよび第2集電リードのうち、一方は、封口部材に電気的に接続され、他方は、金属缶の内面に電気的に接続される。電気的な接続としては溶接が望ましい。ただし、第1電極に形成される切り欠きの重要性は、第1集電リードが封口部材に電気的に接続され、第2集電リードが金属ケースの内面に電気的に接続されている場合に、特に大きくなる。この場合、第1電極は、金属缶とは異なる極性を有するため、金属缶の内面と、第1電極の端部との接触を防止することが重要となる。電極群の端面に配される第1電極の端部のうち、電極群の最外周に配置される捲き終わり部分を切り欠くことで、捲き終わり部分が金属缶の内面に接触しにくくなる。
電極群の端面側から見た切り欠きの長さは、特に限定されない。電極の製造の容易さと短絡防止効果との兼ね合いから、例えば、第1電極の最外周に配置される部分の長さの1%以上であればよく、100%以下であればよい。短絡防止の十分な効果を得る観点からは、切り欠きの長さは、第1電極の最外周に配置される部分の長さの3%以上が好ましく、5%以上が更に好ましい。また、切り欠きを形成するための金型の製造の容易さを考慮すると、50%以下が好ましく、30%以下が更に好ましい。
切り欠きの形状は、特に限定されないが、切り欠きを形成するプロセスの容易さを考慮すると、矩形であることが望ましい。
電極群の第1端面が、金属缶の開口側に配置される場合、第1集電リードは、第1端面から開口側に向かって延在させればよい。これにより、第1集電リードを封口部材に電気的に接続しやすくなる。
このとき、第1集電体シートは、電極群の第1端面に配される端部に、両方の表面に第1活物質層を有さない第1未塗工部を有することが好ましい。第1集電リードは、第1未塗工部に接続される。これにより、第1集電体シートの捲回軸方向に対して垂直な方向における端部に、第1集電リードを接続するための未塗工部を設ける必要がなくなり、電極群の直径の不要な増大を避けることができる。この場合、少なくとも第1未塗工部の捲き終わり部分が、切り欠かれる。第1未塗工部では、第1集電体シートが露出しているため、位置ずれによる短絡を抑制する重要性が大きいからである。
第1未塗工部には、第1未塗工部のエッジ面を覆うとともに、切り欠きを内包するように、第1未塗工部の両側の表面を覆う絶縁層が形成されることが望ましい。絶縁層が存在することで、位置ずれによる短絡の発生が更に抑制される。
絶縁層は、絶縁シートと、絶縁シートの一方の面に設けられた粘着層とを有する絶縁テープであることが好ましい。このような絶縁テープを用いると、第1未塗工部を絶縁層で被覆する作業が容易となり、製造コストを低減できる。絶縁テープを用いる場合、第1未塗工部のエッジ面が覆われるように、第1未塗工部を絶縁テープで裏表両側から挟み込めばよい。
絶縁層は、第1未塗工部のエッジ面から張り出していることが望ましい。これにより、内部短絡の発生確率が更に低減するとともに、第1集電リードの根本(第1未塗工部の端面近傍部分)が絶縁層で固定され、第1集電リードの動きが抑制される。これにより、第1集電リードが真っ直ぐ上方に向くように拘束され、第1集電リードによる内部短絡のリスクが低減する。絶縁層は、第1端面に配される第1電極の全長に沿って、第1未塗工部のエッジ面から張り出していることが望ましい。
電極群の第1端面においては、セパレータの端部が、第1未塗工部のエッジ面よりも突出していることが好ましい。これにより、内部短絡のリスクを更に低減することができる。また、第1未塗工部の端部は、第2集電体シートの端部よりも突出していることが好ましい。これにより、第1未塗工部と第1集電リードとの強固な接続が可能となる。
第1端面において、絶縁層が第1未塗工部のエッジ面から張り出している場合には、セパレータの端部は、第1未塗工部のエッジ面より第1端面側に突出している必要はない。ただし、セパレータの端部は、切り欠きの捲き終わり側の最端部よりも、第1端面側に突出していることが望ましい。切り欠きの捲き終わり側の最端部は、最も位置ずれの影響を受けやすく、内部短絡の原因になりやすいからである。
第1集電リードの根本を固定する観点からは、必ずしも第1未塗工部の全体を絶縁層で被覆する必要はない。ただし、少なくとも第1集電リードと第1未塗工部との重複部分は絶縁層で被覆されていることが好ましい。また、第1未塗工部の90%以上が絶縁層で被覆されていることが好ましい。第1未塗工部の両面の合計面積の90%以上が絶縁層で被覆されていることで、内部短絡のリスクを低減する効果が更に大きくなる。
なお、絶縁層で第1未塗工部を覆う場合でも、曲率差によって外周側の絶縁層が電極群の中心側に引っ張られる。よって、第1未塗工部の捲き終わり部分に切り欠きが存在しない場合には、第1未塗工部の捲き終わり部分の最端部が露出することがある。一方、第1未塗工部の捲き終わり部分に切り欠きが存在することで、絶縁層による短絡防止効果が確実に担保される。
電極群の捲回軸に対して垂直な方向における第2集電体シートの一端部には、少なくとも一方の表面に第2活物質層を有さない第2未塗工部が形成されていることが好ましい。この場合、第2未塗工部に、第2集電リードが接続される。これにより、第2集電リードの接続箇所を確保でき、かつ第2集電リードを、第1端面から開口側に向かって延在させやすくなる。よって、外径の小さな円筒型の金属缶を用いる場合には、金属缶の開口付近で、第2集電リードを金属缶の内面に電気的に接続する作業を行うことができる。
第2未塗工部は、当該一端部に沿って帯状に設けられていることが好ましい。これにより、溶接により、第2未塗工部に、第2集電リードを強固に接続することができる。なお、捲回軸に対して垂直な方向における第2集電体シートの他端部は、第2活物質層の端部と一致していてもよく、第2集電体シートが露出している未塗工部が設けられていてもよい。このような未塗工部も、当該他端部に沿って帯状に設けられていることが好ましい。
第2集電体シートの電極群の捲回軸方向における両端部(すなわち金属缶の底部側および開口側に配置される両端部)は、第2活物質層の同方向における両端部と一致していることが好ましい。すなわち、捲回軸方向における両端部の両面には、第2活物質層が形成されていることが好ましい。これにより、第2活物質層と第1活物質層との対向面積を十分に大きくすることができる。また、第2集電体シートと第1未塗工部との接触による内部短絡のリスクを大きく低減できる。
このとき、第2集電体シートの捲回軸方向における両端部のエッジ面までが第2活物質層で覆われる必要はない。また、各端部は、その全長に亘って第二活物質層で覆われる必要はない。例えば、各端部の全長の50%以上が第2活物質層で覆われていればよい。
第1集電体シートの捲回軸方向に対して垂直な方向における両端部と、第1活物質層の同方向における両端部とは一致していることが好ましい。すなわち、捲回軸方向に対して垂直な方向における両端部の両面には、第1活物質層が形成されていることが好ましい。これにより、第1活物質層と第2活物質層との対向面積を十分に大きくすることができる。ここでも、各端部のエッジ面まで第1活物質層で覆われる必要はない。また、各端部の全長の50%以上が第1活物質層で覆われていればよい。
上記切り欠きを第1電極に形成することの重要性は、電池ケースが、例えば、外径10mm以下、更には6mm以下、特には4.5mm以下の円筒型である場合に、特に大きくなる。電池ケースの外径(例えば、金属缶の軸方向に対して垂直な断面の外径)が小さいほど、内周と外周の曲率差に起因する位置ずれ、捲回軸方向の捲きずれ、セパレータの折曲がりなどが発生しやすいためである。
金属缶は、強度確保の観点から、ステンレス鋼により形成されていることが好ましく、缶壁は0.05mm〜0.2mmの厚さを有することが好ましい。これにより、小型かつ高容量で、高強度の捲回型電池を実現することができる。なお、円筒型の金属缶の外径を1mmより小さくすることは困難であり、外径は1mm以上であることが好ましい。
以下、第1電極が正極であり、第2電極が負極である場合を例にとって、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の図面においては、説明の簡潔化のため、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の参照符号で示す。
なお、電極群の捲回軸方向を「第1方向」、捲回軸方向に対して垂直な方向を「第2方向」とも称する。
(正極)
図1に示すように、正極4は、第1集電体シートである正極集電体シート40と、正極集電体シート40の両面に形成された正極活物質層41とを具備する。正極集電体シート40は矩形であり、本実施形態の場合、長辺方向(図1のY方向)が捲回軸方向(第1方向)に一致する。第1方向おける一端部(以下、第1端部)には、正極集電体シート40が露出している第1未塗工部40aが設けられている。第1端部は、電極群の第1端面側に配される。第1未塗工部40aは、第1端部に沿って帯状に設けられる。第1未塗工部40aには、短冊状の正極集電リード24の一端部が溶接により接続されている。
図1(a)に表示する矢印Aaの右側(Out)が電極群の最外周に配される捲き終わり側である。矢印Aaの左側(In)は、電極群の中心側(捲き始め側)である。本実施形態の場合、第1未塗工部40aの捲き終わり部分70および捲き始め部分80に、それぞれ矩形の第1切り欠き70aおよび第2切り欠き80aが形成されている。
捲き終わり部分70に第1切り欠き70aを形成することで、例えば、図2に示すように、セパレータ6の隅が折れ曲がった場合に、第1電極の端部の捲き終わり部分70がセパレータからはみ出す確率が小さくなる。なお、電極群の中心では、セパレータの折れ曲がりや捲きずれを生じにくいため、必ずしも第2切り欠き80aを形成する必要はない。
次に、図3を参照しながら、切り欠きの寸法について説明する。
電極群の端面側から見た第1切り欠き70aの長さW1は、第1電極4の最外周に配置される部分の長さW2の1%〜100%であればよく、3%〜50%が好ましく、5%〜30%が更に好ましい。具体的な長さW1は、例えば、0.1mm〜5mmであればよく、1mm〜3mmであることが好ましい。長さW2は、金属缶の外径または電池容量に応じて選択すればよいが、例えば5mm〜15mmであり、電池の小型化およびスリム化の観点からは7mm〜11mmであることが好ましい。第1切り欠き70aの捲回軸方向における最大長さ(高さ)W3は、特に限定されないが、第1未塗工部40aの幅W11の10〜100%であることが好ましい。
なお、電極群の端面側から見た第2切り欠き80aの長さは、特に限定されないが、例えばW1の1%〜250%、または10%〜250%であればよい。また、第2切り欠き80aの捲回軸方向における最大長さ(高さ)は、高さW3の95〜105%であることが好ましく、高さW3と同じであることが更に好ましい。
切り欠きの形状は、矩形に限られず、どのような形状でもよい。例えば、図4(a)に示すようなテーパー状(楔型)の切り欠き70b、図4(b)に示すような円弧状の切り欠き70c、図4(c)に示すようなR形状の切り欠き70dなどでもよい。
正極4の第1方向おける他端部(以下、第2端部)には、正極集電体シートが露出しておらず、第2端部のエッジ面40bを除き、両面の全面に正極活物質層41が形成されている。また、正極集電体シート40の第2方向(図1のX方向)における両端部も、それらのエッジ面および第1未塗工部に対応する部分を除き、両方の全面が正極活物質層41で覆われている。このような構造の正極は、大判の正極集電体シート40の原料シートに正極活物質層41の原料混合物をストライプ状に塗工して極板原反を形成し、その後、極板原反を所定形状に裁断することにより、容易に製造できる。
なお、「エッジ面」とは、集電体シートを裁断するときに形成される厚さ方向の断面に対応する。
正極集電体シート40の第1方向における幅W10は、金属缶の長さまたは電池容量に応じて選択すればよい。第1未塗工部40aの幅W11は、2mm〜4mmであることが好ましい。幅W11が上記範囲であれば、正極集電体シート40の表面に占める正極活物質層41の形成面積を十分に大きく確保でき、かつ正極集電リード24との接合部の強度も確保しやすい。
図5は、正極集電体シート40の第1未塗工部40aが絶縁層5で裏表両面から覆われた状態を概略的に示している。絶縁層5は、第1端部のエッジ面40cが覆われるように、第1端部に沿って帯状に設けられる。このとき、絶縁層5は、第1未塗工部40aのエッジ面40cを覆うとともに、第1切り欠き70aおよび第2切り欠き80aを内包するように、第1未塗工部40aの両側の表面を覆うことが望ましい。
第1端部のエッジ面40cが絶縁層5で覆われることで、絶縁層5は第1端部のエッジ面40cから、僅かに張り出すことになる。これにより、第1未塗工部40aの存在による内部短絡のリスクが低減する。また、正極集電リード24と第1未塗工部40aとの重複部分が絶縁層5で被覆され、正極集電リード24の根本が絶縁層5で固定されることになる。よって、正極集電リード24の動きが抑制され、正極集電リード24が原因となる内部短絡のリスクも低減する。
ここで、図6に、電極群の第1端面側から見た第1電極4の捲き終わり部分70を概念的に示す。電極群の最外周では、曲率差によって外周側の絶縁層5が電極群の中心側に引っ張られる。そのため、第1未塗工部40aの捲き終わり部分の最端部が露出しやすい。一方、第1未塗工部40aの捲き終わり部分70に切り欠き70aが存在する場合、露出するはずの最端部が切除されているため、第1未塗工部40aの露出は抑制される。
絶縁層5の第1端部のエッジ面40cからの張り出し幅W12は、0.1mm〜1mmであることが好ましく、0.4mm〜0.6mmであることが更に好ましい。これにより、正極集電リード24の根本を絶縁層5で固定する効果が大きくなり、かつ電極群の第1方向の長さの不要な増大を避けることができる。
図5においては、第1未塗工部40aが完全に絶縁層5で被覆されていない状態を示しているが、第1未塗工部40aの両面の合計面積の90%以上が絶縁層5で被覆されることが好ましく、第1未塗工部40aが完全に絶縁層5で被覆されることが更に好ましい。
絶縁層5は、絶縁材料により形成すればよい。絶縁材料としては、絶縁性の樹脂成分を含む粘着剤が好ましく、例えばゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤などを用いることができる。粘着剤は、樹脂成分の他に、必要に応じて、粘着付与剤、架橋剤、軟化剤、老化防止剤などを含む。ゴム系粘着剤は、天然ゴム、ブチルゴム、イソプレンゴムなどのゴム成分を含む。アクリル系粘着剤は、アクリロニトリル、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステルなどのアクリルモノマーの重合体を含む。シリコーン系粘着剤は、ポリシロキサンもしくはシリコーンゴムを含む。
絶縁層5として、絶縁テープを用いてもよい。絶縁テープを用いると、第1未塗工部40aを絶縁層で被覆する作業が容易となる。絶縁テープは、絶縁シート(基材フィルム)と、絶縁シートの一方の面に設けられた粘着層とを有する。粘着層は、上記の粘着剤を含む。
絶縁シートには、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリイミドフィルム、ポリフェニレンサルファイド(PPS)フィルムなど、ポリオレフィンやエンジニアリングプラスチックのフィルムを用いることができる。中でも、電極群への歪の影響が小さいことから、厚さ20μm〜60μmのポリプロピレン製フィルムを用いることが好ましい。
絶縁層5の厚さは、正極活物質層の厚さ以下であることが好ましく、正極活物質層の厚さの20%〜50%であることが更に好ましい。このような厚さの絶縁層5を第一未塗工部に設けることで、直径の小さな電極群を形成する場合でも、絶縁層5による歪の影響を受けにくく、電極群の内圧の局所的な変化が抑制される。
正極集電体シート40は、多孔性または無孔の導電性基板である。円筒型電池がリチウムイオン電池である場合、正極集電体シート40の材料は、例えばアルミニウム、アルミニウム合金などの金属箔が好ましく使用される。正極集電体シートの厚さは、特に限定されないが、10μm〜20μmが好ましい。
正極活物質層41は、必須成分として正極活物質を含み、任意成分として結着剤、導電剤などを含む。リチウムイオン二次電池の正極活物質としては、リチウム含有複合酸化物が好ましく、例えばLiCoO2、LiNiO2、LiMn2O4などが用いられる。リチウムイオン一次電池の正極活物質としては、二酸化マンガン、フッ化黒鉛などが用いられる。正極活物質層41を形成する際には、正極活物質を含む正極合剤を液状成分と混合して正極スラリーを調製する。次に、正極スラリーを正極集電体シートの表面に塗工して塗膜を乾燥させる。次に、乾燥した塗膜を正極集電体シートとともに圧延することで、所定厚さを有する正極活物質層が形成される。正極活物質層の厚さは、特に限定されないが、70μm〜130μmが好ましい。
リチウムイオン電池の正極集電リード24の材料には、例えばアルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ニッケル合金、鉄、ステンレス鋼などが好ましく用いられる。正極集電リード24の厚さは10μm〜120μmが好ましく、20μm〜80μmが更に好ましい。正極集電リード24の形状は、特に限定されないが、金属缶が直径10mm以下の円筒型である場合、例えば幅0.5mm〜3mm、長さ3mm〜10mmの短冊状である。
(負極)
図7に示すように、負極2は、第2集電体シートである負極集電体シート20と、負極集電体シート20の両面に形成された負極活物質層21とを具備する。矢印Abの右側(Out)が電極群の最外周に配される捲き終わり側である。矢印Abの左側(In)は、電極群の中心側(捲き始め側)である。負極集電体シート20は、第2方向の長さが正極集電体シート40よりも大きく設定された矩形である。負極集電体シート20の第2方向(図7のX方向)における一端部(以下、第1端部)には、負極集電体シートが露出している第2未塗工部(A)20aが比較的幅広に設けられている。第2未塗工部(A)20aは、当該第1端部に沿って帯状に設けられる。第2未塗工部(A)20aには、短冊状の負極集電リード22の一端部が溶接により接続されている。
負極集電体シート20の第2方向における他端部(以下、第2端部)にも、負極集電体シート20が露出している第2未塗工部(B)20bが帯状に設けられている。このような負極集電体シート20の露出部は、負極活物質層の剥離を抑制するために設けられる。
負極集電体シート20第1方向(図7のY方向)における両端部は、各端部のエッジ面20c、20dおよび第2未塗工部20a、20bに対応する部分を除き、負極活物質層21で覆われている。これにより、正極活物質層41と負極活物質層21との対向面積を十分に大きくすることができるとともに、第1未塗工部40aと負極集電体シート20との接触による内部短絡のリスクを大きく低減できる。
第2未塗工部(A)20aの幅W21は、負極集電体シート20の第2方向における幅W20の10%〜50%であることが好ましい。幅W21が上記範囲であれば、負極集電体シート20の表面に占める負極活物質層21の形成面積を十分に大きく確保でき、かつ負極集電リード22との接合部の強度も確保しやすい。一方、第2未塗工部(B)20bの幅W22は、幅W20の1%〜10%であればよい。また、第2未塗工部(B)20bは存在しなくてもよい。第2未塗工部20a、20bの裏面には、その少なくとも一部に負極活物質層が形成されていてもよい。あるいは、第2未塗工部20a、20bの裏面は、表面と同様に、負極集電体シートが露出する未塗工部であってもよい。
負極集電体シート20は、多孔性または無孔の導電性基板である。円筒型電池がリチウムイオン電池である場合、負極集電体シートの材料としては、例えばステンレス鋼、ニッケル、銅、銅合金、アルミニウムなどの金属箔が好ましく使用される。負極集電体シートの厚さは、特に限定されないが、5μm〜20μmが好ましい。
負極活物質層21は、必須成分として負極活物質を含み、任意成分として結着剤、導電剤などを含む。リチウムイオン電池の負極活物質としては、金属リチウム、合金(珪素合金、錫合金など)、炭素材料(黒鉛、ハードカーボンなど)、珪素化合物、錫化合物、チタン酸リチウム化合物などが用いられる。負極活物質層21を形成する際には、負極活物質を含む負極合剤を液状成分と混合して負極スラリーを調製する。次に、負極スラリーを負極集電体シートの表面に塗工して塗膜を乾燥させる。次に、乾燥した塗膜を負極集電体シートとともに圧延することで、所定厚さを有する負極活物質層が形成される。負極活物質層の厚さは、特に限定されないが、70μm〜150μmが好ましい。なお、負極活物質が合金または化合物である場合、真空プロセスにより活物質層を形成してもよい。
リチウムイオン電池の負極集電リード22の材料には、例えばニッケル、ニッケル合金、鉄、ステンレス鋼、銅、銅合金などが好ましく用いられる。負極集電リード22の厚さは10μm〜120μmが好ましく、20μm〜80μmが更に好ましい。負極集電リード22の形状は、特に限定されないが、金属缶が直径10mm以下の円筒型である場合、例えば幅0.5mm〜3mm、長さ9mm〜15mmの短冊状である。
正極活物質層および/または負極活物質層に用い得る結着剤としては、例えばフッ素樹脂(ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレンなど)、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリアクリル酸、スチレンブタジエンゴムなどが挙げられる。また、正極活物質層および/または負極活物質層に用い得る導電剤としては、例えば黒鉛、カーボンブラック、炭素繊維などが挙げられる。
図7は、第2未塗工部(A)20aに負極集電リード22が接続され、固定用絶縁テープ54が貼り付けられた状態を概略的に示している。固定用絶縁テープ54は、捲回後の電極群の最外周を固定するものであるが、負極集電リード22と第二未塗工部(A)20aとの重複部分も部分的に被覆している。これにより、負極集電リード22と負極集電体シート20との接続部分の強度を確保しやすくなる。
図8は、捲回前の電極群の構成を概略的に示す平面図である。
図示例では、セパレータ6を中心に、セパレータ6の左側かつ背面側に正極4が配置され、セパレータ6の右側かつ表面側に負極2が配置されている。正極活物質層41の捲回軸方向(第1方向)における幅W13は、負極活物質層21の第1方向における幅W23より僅かに小さく、正極活物質層41が完全に負極活物質層21と重複するように正極4と負極2とが積層される。このような正極4、セパレータ6および負極2の積層体が、巻芯50を中心として捲回され、電極群が構成される。
セパレータ6の第1方向における両端部は、正極4および負極2の対応する端部よりも突出している。これにより、内部短絡のリスクが更に低減する。また、第1未塗工部40aのエッジ面40cは、負極集電体シート20のエッジ面20cよりも突出している。これにより、第1未塗工部40aと正極集電リード24との接続領域を確保でき、強固な接続が可能となる。また、上記位置関係では、負極集電体シートのエッジ面の位置が、第1未塗工部40aを被覆する絶縁層5と対向することとなり、負極集電体シートのエッジ面による内部短絡のリスクが大きく低減する。
負極2の第2方向における一端部(第2未塗工部(A)20a)は、セパレータ6から張り出している。張り出した部分は、金属缶の側壁の内面と対向することになる。
なお、図8では、セパレータ6の第1方向における両端部が、正極4および負極2の対応する端部よりも突出しているが、位置関係はこれに限定されるものではない。絶縁層5が第1未塗工部40aのエッジ面40cから張り出している場合には、図9に示すように、セパレータ6の端部は、切り欠き70aおよび80aの捲き終わり側の最端部よりも、第1端面側に突出していればよい。
図10は、本発明の一実施形態に係る円筒型電池の縦断面図である。
円筒型電池の発電要素は、第1電極である正極4と、第2電極である負極2と、第1電極と第2電極との間に介在するセパレータ6と、電解質(図示せず)とで構成されている。正極4と負極2は、セパレータ6を介して捲回されて捲回型の電極群を形成している。電池ケースは、有底円筒型の金属缶8と、金属缶8の開口を封口する封口部材12とを具備している。電極群の捲回軸は、金属缶8の中心軸に一致しており、捲回軸の近傍は発電要素が存在しない中空部分18(直径R)である。
巻き始め部分の曲率半径が小さすぎると、集電体シートから活物質層が剥離するおそれがある。よって、巻芯50の径は小さすぎないことが必要である。一方、巻芯50の径が大きすぎると、電池容量が小さくなる。巻芯50は、電極群の中空部分の直径が3mm以下、好ましくは1.5mm未満となるように選択することが好ましい。なお、巻芯は抜き取らずに電池内に残してもよい。
積層体を捲回して電極群が形成された後、巻芯50は抜き取られる。よって、電極群の中心には直径Rの中空が形成される。その後、電極群は金属缶8に収納される。このとき、負極集電リード22および正極集電リード24が突出する第1端面が、金属缶8の開口側に配置される。
負極集電リード22の一端部は、負極2の負極集電体シートの露出部(第2未塗工部(A)20a)に電気的に接続されている。負極集電リード22の他端部は、金属缶8の開口付近の側壁の内面の接続位置(溶接点)26に接続されている。金属缶8は負極端子10を兼ねている。負極集電リード22と接続位置26との接続は、例えば、スポット溶接により行われる。
次に、絶縁性のリング状の中間部材28を電極群の上に配置し、正極集電リード24の一端を、導電性を有する封口部材12の下面に溶接により接合する。封口部材12は正極端子14を兼ねている。
その後、減圧方式により、金属缶8の内部に電解質を注液する。最後に、金属缶8の開口端部を、絶縁部材(ガスケット)16を介して封口部材12に加締めることにより、円筒型電池が得られる。金属缶8から外部に露出する封口部材12の周縁には、絶縁性のリング部材30が配置され、金属缶8と封口部材12との絶縁が担保されている。
正極集電リード24との接続部を十分に確保する観点から、正極集電体シート40の第1未塗工部40aのエッジ面は、負極集電体シート20のエッジ面よりも金属缶8の開口側に突出している。ただし、正極集電体シート40の第1未塗工部40aは、そのエッジ面を含むほぼ全面が絶縁層5により被覆されている。よって、第1未塗工部40aと、例えば負極集電リード22との接触は抑制される。また、セパレータ6のエッジ面を、第1未塗工部40aのエッジ面よりも金属缶8の開口側に突出させることで、内部短絡の確率は更に低減される。
(セパレータ)
正極4と負極2との間に介在されるセパレータ6としては、絶縁性の微多孔薄膜、織布または不織布が用いられる。リチウムイオン電池のセパレータの材料としては、例えばポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィンを用いることが好ましい。ポリオレフィンは耐久性に優れ、かつシャットダウン機能を有するためである。セパレータ6の厚さは、例えば10μm〜300μmであり、10μm〜40μmが好ましく、10μm〜25μmがより好ましい。微多孔薄膜は、単層膜でもよく、多層膜でもよい。セパレータの空孔率は、30%〜70%が好ましく、35%〜60%が更に好ましい。
(非水電解質)
非水電解質は、液体、ゲルまたは固体のいずれの状態でもよい。リチウムイオン電池に用いる液体の非水電解質は、通常、リチウム塩と、リチウム塩を溶解させる非水溶媒とで構成される。非水溶媒としては、特に限定されないが、環状炭酸エステル、鎖状炭酸エステル、環状カルボン酸エステルなどが用いられる。環状炭酸エステルとしては、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネートなどが挙げられる。鎖状炭酸エステルとしては、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジメチルカーボネートなどが挙げられる。環状カルボン酸エステルとしては、γ−ブチ口ラクトン、γ−バレロラクトンなどが挙げられる。リチウム塩としては、例えばLiPF6、LiBF4などが用いられる。
なお、上記実施形態は、本発明の例示に過ぎず、本発明は、上記実施形態に限定されない。本発明は、リチウムイオン電池に代表される種々の捲回型の非水電解質電池に好ましく適用される。電池は一次電池でも二次電池でもよい。電池の形状は、筒状であればよく、円筒型でも楕円柱状でもよい。電池の大きさも限定されない。ただし、本発明を適用する技術的意義は、金属缶が直径10mm以下、更には6mm以下、特に4.5mm以下の円筒型である場合に大きくなる。
本発明は、捲回型電池に適用可能であり、特に、小型かつ高容量な円筒型電池を得る上で有用である。
2 負極(第2電極)
4 正極(第1電極)
5 絶縁層
6 セパレータ
8 金属缶
10 負極端子
12 封口部材
14 正極端子
16 絶縁部材
18 中空部分
20 負極集電体シート
20a 第2未塗工部(A)
20b 第2未塗工部(B)
21 負極活物質層
22 負極集電リード
24 正極集電リード
26 接続位置
28 中間部材
30 リング部材
40 正極集電体シート
41 正極活物質層
40a 第1未塗工部
50 巻芯
54 固定用絶縁テープ
70 捲き終わり部分
70a,70b,70c,70d 切り欠き(第1切り欠き)
80 捲き始め部分
80a 切り欠き(第2切り欠き)

Claims (11)

  1. 発電要素と、
    前記発電要素を収容する電池ケースと、を具備し、
    前記発電要素は、第1電極と、前記第1電極とは極性が異なる第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に介在するセパレータと、電解質と、を具備し、前記第1電極と前記第2電極とが前記セパレータを介して捲回されて、第1端面およびその反対側の第2端面を有する電極群を形成しており、
    前記第1電極は、第1集電体シートと、前記第1集電体シートの表面に形成された第1活物質層と、を具備し、前記第1電極には、第1集電リードが接続されており、
    前記第2電極は、第2集電体シートと、前記第2集電体シートの表面に形成された第2活物質層と、を具備し、前記第2電極には、第2集電リードが接続されており、
    前記第1電極の前記第1端面に配される端部および前記第1電極の前記第2端面に配される端部の少なくとも一方は、前記電極群の最外周に配置される捲き終わり部分が切り欠かれている、捲回型電池。
  2. 前記電池ケースは、
    有底筒状の金属缶と、
    前記金属缶の開口を塞ぐ封口部材と、を具備し、
    前記第1集電リードは、前記封口部材に電気的に接続されており、
    前記第2集電リードは、前記金属ケースの内面に電気的に接続されている、請求項1に記載の捲回型電池。
  3. 前記端面側から見た前記切り欠きの長さが、前記第1電極の前記最外周に配置される部分の長さの1%以上、100%以下である、請求項1または2に記載の捲回型電池。
  4. 前記切り欠きの形状が、矩形である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の捲回型電池。
  5. 前記第1端面は、前記開口側に配置されており、
    前記第1集電リードは、前記第1端面から前記開口側に向かって延在している、請求項2〜4のいずれか1項に記載の捲回型電池。
  6. 前記第1集電体シートは、前記電極群の前記第1端面に配される端部に、両方の表面に前記第1活物質層を有さない第1未塗工部を有し、
    前記第1集電リードは、前記第1未塗工部に接続されており、
    前記第1未塗工部の前記捲き終わり部分が、切り欠かれている、請求項5に記載の捲回型電池。
  7. 前記第1未塗工部のエッジ面を覆うとともに、前記切り欠きを内包するように、前記第1未塗工部の両側の表面を覆う絶縁層が形成されている、請求項6に記載の捲回型電池。
  8. 前記絶縁層が、前記第1未塗工部の前記エッジ面から張り出している、請求項7に記載の捲回型電池。
  9. 前記第1端面において、前記セパレータの端部が、前記切り欠きの前記捲き終わり側の最端部よりも前記端面側に突出している、請求項8に記載の捲回型電池。
  10. 前記電極群の捲回軸に対して垂直な方向における前記第2集電体シートの一端部に、少なくとも一方の表面に前記第2活物質層を有さない第2未塗工部を有し、
    前記第2未塗工部に、前記第2集電リードが接続されており、
    前記第2集電リードは、前記第1端面から前記開口側に向かって延在している、請求項5〜9のいずれか1項に記載の捲回型電池。
  11. 前記電池ケースは、外径10mm以下の円筒型である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の捲回型電池。
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