JP2018200822A - ラミネート形電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラミネート形電池において、前記ラミネートフィルム外装体の内方における電気絶縁性を確保しつつ、樹脂部材によって覆われた接続端子を容易に曲げることが可能な構成を実現する。【解決手段】ラミネート形電池1は、電極体10と、ラミネートフィルム外装体20と、正極接続端子41及び負極接続端子42と、正極側樹脂部材45及び負極側樹脂部材46と、を備える。正極接続端子41及び負極接続端子42は、ラミネートフィルム外装体20の内方に位置する部分に、第2曲げ部43b,44bを有する。正極側樹脂部材45及び負極側樹脂部材46は、第2曲げ部43b,44bに対して曲げ方向の外側及び内側をそれぞれ覆う外側被覆部45b,46b及び内側被覆部45a,46aを有する。内側被覆部45a,46aの厚みは、外側被覆部45b,46bの厚みよりも小さい。【選択図】図2

Description

本発明は、電極体をラミネートフィルム外装体で覆ったラミネート形電池に関する。
正極及び負極を含む電極体がラミネートフィルム外装体によって覆われるとともに、前記ラミネートフィルム外装体の外周側が溶着されたラミネート形電池が知られている。このようなラミネート形電池は、一端側が前記ラミネートフィルム外装体の内方で前記電極体に接続され、他端側が前記ラミネートフィルム外装体から外方に延出する正極接続端子及び負極接続端子を有する。
上述のように電極体がラミネートフィルム外装体によって覆われたラミネート形電池は、電池の厚み方向の一方側に膨らんだ形状を有する。このようなラミネート形電池として、例えば特許文献1に開示されるラミネート電池が知られている。この特許文献1に開示されるように、電極タブは、ラミネートフィルム外装体の内方で厚み方向に曲げられている。
また、前記特許文献1には、ラミネートフィルム外装体の溶着部分において、ラミネートフィルム外装体と電極体との間にそれぞれ挟み込まれた絶縁被膜が開示されている。さらに、前記特許文献1には、絶縁被膜によって電極タブの曲げ部を覆うとともに、前記絶縁被膜のうち、前記曲げ部を覆う前記絶縁被膜の膜厚が、前記曲げ部以外を覆う前記絶縁被膜の膜厚よりも薄い点が開示されている。これにより、電極タブを折り曲げる際に生じる応力を曲げ部で吸収できるため、電極タブを折り曲げた際に集電体が引き出されることを防止できる。
特開2013−30385号公報
前記特許文献1に開示されている構成では、電極タブに曲げ部が形成される部分を覆う絶縁被膜の膜厚は、他の部分を覆う絶縁被膜の膜厚よりも薄いため、前記曲げ部が形成される部分には、前記他の部分に曲げ部を形成する場合に比べて、曲げ部を形成しやすい。しかしながら、前記絶縁被膜は、前記電極タブを覆っているとともに、一般的に硬くて曲がりにくいため、前記絶縁被膜によって覆われた前記電極タブは曲がりにくい。
また、前記特許文献1に開示されている構成では、電極タブ(接続端子)の曲げ部を覆う絶縁被膜(樹脂部材)は、他の部分を覆う絶縁被膜よりも薄いため、前記曲げ部を形成する際に、該曲げ部を覆う絶縁被膜が伸びて薄くなる可能性がある。そうすると、前記曲げ部を覆う絶縁被膜で十分な電気絶縁性が得られない可能性がある。
本発明の目的は、電極体がラミネートフィルム外装体によって覆われたラミネート形電池において、前記ラミネートフィルム外装体の内方における電気絶縁性を確保しつつ、樹脂部材によって覆われた接続端子を容易に曲げることが可能な構成を実現することにある。
本発明の一実施形態に係るラミネート形電池は、正極及び負極を含む電極体と、前記電極体を覆った状態で外周側が溶着されるシート状のラミネートフィルム外装体と、一端側が前記電極体に接続され、他端側が前記ラミネートフィルム外装体から外方に延出する正極接続端子及び負極接続端子と、前記正極接続端子及び前記負極接続端子と前記ラミネートフィルム外装体との間に、それぞれ、挟み込まれた正極側樹脂部材及び負極側樹脂部材と、を備える。前記正極接続端子及び前記負極接続端子の少なくとも一方は、前記ラミネートフィルム外装体の内方に位置する部分に、少なくとも一つの曲げ部を有する。前記正極側樹脂部材及び前記負極側樹脂部材の少なくとも一方は、一部が前記曲げ部の少なくとも一つを覆うように前記ラミネートフィルム外装体の内方に延出していて、前記曲げ部の少なくとも一つに対して曲げ方向の外側及び内側をそれぞれ覆う外側被覆部及び内側被覆部を有する。前記内側被覆部の厚みは、前記外側被覆部の厚みよりも小さい(第1の構成)。
上述のように、正極側樹脂部材及び負極側樹脂部材の少なくとも一方において、前記曲げ部の少なくも一つに対して曲げ方向の内側を覆う内側被覆部の厚みを、前記曲げ方向の外側を覆う外側被覆部の厚みよりも小さくすることにより、正極接続端子及び負極接続端子のうち、前記内側被覆部及び前記外側被覆部によって覆われた接続端子を、容易に曲げることができる。
また、前記外側被覆部の厚みが前記内側被覆部の厚みよりも大きいため、前記曲げ部の少なくとも一つを形成する際に前記外側被覆部が伸びた場合でも、該外側被覆部における電気絶縁性を確保できる。
さらに、前記内側被覆部の厚みが前記外側被覆部の厚みよりも小さいため、前記曲げ部の少なくとも一つにおいて、曲げられた状態を保持できる。
したがって、上述の構成により、ラミネートフィルム外装体の内方における電気絶縁性を確保しつつ、樹脂部材によって覆われた接続端子を容易に曲げることができる。
前記第1の構成において、前記正極接続端子及び前記負極接続端子の少なくとも一方は、前記曲げ部を複数、有する。前記正極側樹脂部材及び前記負極側樹脂部材の少なくとも一方は、前記複数の曲げ部のうち、前記電極体に最も近い曲げ部以外を覆う(第2の構成)。
前記正極接続端子及び前記負極接続端子の少なくとも一方が、ラミネートフィルム外装体の内方に複数の曲げ部を有する場合、前記複数の曲げ部のうち前記電極体に最も近い曲げ部以外を、正極側樹脂部材及び負極側樹脂部材の少なくとも一方によって覆うことにより、該一方の樹脂部材によって覆われた接続端子の曲げ加工を容易に行うことができる。
なお、前記正極接続端子及び前記負極接続端子の少なくとも一方が、ラミネートフィルム外装体の内方に複数の曲げ部を有する場合、製造上の寸法誤差等によって、前記複数の曲げ部のうち電極体に最も近い曲げ部を、前記ラミネートフィルム外装体の溶着部分から前記ラミネートフィルム外装体の内方に延出する樹脂部材によって覆うことは難しい。よって、前記複数の曲げ部のうち前記電極体に最も近い曲げ部以外を、樹脂部材によって覆うことが好ましい。
前記第1または第2の構成において、前記正極側樹脂部材及び前記負極側樹脂部材のうち、前記曲げ部の少なとも一つを覆う樹脂部材は、前記外側被覆部及び前記内側被覆部をそれぞれ構成し且つ前記曲げ部を挟み込んだ状態で溶着されている外側樹脂部材及び内側樹脂部材を有する。前記内側樹脂部材の厚みは、前記外側樹脂部材の厚みよりも小さい(第3の構成)。
これにより、正極側樹脂部材及び負極側樹脂部材の少なくとも一方において、曲げ部の少なくとも一つに対して曲げ方向の内側を覆う内側被覆部の厚みが、前記曲げ方向の外側を覆う外側被覆部の厚みよりも小さい構成を実現できる。しかも、上述の構成の場合、接続端子をラミネートフィルム外装体の内方のどの位置で曲げた場合でも、前記接続端子を容易に曲げることができる。
前記第1から第3の構成のうちいずれか一つの構成において、前記正極接続端子は、前記ラミネートフィルム外装体の内方に位置する部分に、少なくとも一つの曲げ部を有する。前記正極側樹脂部材は、一部が前記曲げ部の少なく一つを覆うように前記ラミネートフィルム外装体の内方に延出していて、前記曲げ部の少なく一つに対して曲げ方向の外側及び内側をそれぞれ覆う外側被覆部及び内側被覆部を有する。前記正極側樹脂部材における前記内側被覆部の厚みが、前記外側被覆部の厚みよりも小さい(第4の構成)。
一般的に、ラミネート形電池の正極接続端子は、アルミなどの材料によって構成される場合が多い。そのため、前記正極接続端子に設けられた曲げ部を覆う正極側樹脂部材において、前記曲げ部の内側を覆う内側被覆部の厚みを、前記曲げ部の外側を覆う外側被覆部の厚みよりも小さくすることにより、前記正極接続端子を容易に曲げることができる。
前記第1から第4の構成のうちいずれか一つの構成において、前記正極及び前記負極は、それぞれ、帯状の電極である。前記電極体は、前記正極と前記負極との間に配置される帯状のセパレータをさらに有する。前記正極、前記負極、及び、前記セパレータが厚み方向に重ねられた状態で巻回された電極体である(第5の構成)。
このように、巻回された電極体の場合には、接続端子が、前記電極体の径方向中央部分から前記電極体の軸線方向外方に延びている場合が多い。そのため、前記電極体をラミネートフィルム外装体によって覆う場合、前記接続端子は、前記ラミネートフィルム外装体の内方に曲げ部を有する。したがって、上述の各構成は、巻回された電極体において、特に効果的である。
本発明の一実施形態に係るラミネート形電池によれば、正極接続端子及び負極接続端子の少なくとも一方は、ラミネートフィルム外装体の内方に、少なくとも一つの曲げ部を有する。正極側樹脂部材及び負極側樹脂部材の少なくとも一方は、前記曲げ部の少なくとも一つにおいて、曲げ方向の外側を覆う外側被覆部と、前記曲げ方向の内側を覆う内側被覆部とを有する。前記内側被覆部の厚みは、前記外側被覆部の厚みよりも小さい。これにより、前記ラミネートフィルム外装体の内方における接続端子の電気絶縁性を確保しつつ、樹脂部材によって覆われた接続端子を容易に曲げることができる。
図1は、実施形態に係るラミネート形電池の概略構成を示す斜視図である。 図2は、図1のII−II線断面図である。 図3は、電極体の概略構成を示す斜視図である。 図4は、正極、負極及びセパレータを厚み方向に重ねた状態を模式的に示す図である。 図5は、正極、負極及びセパレータを厚み方向に重ねた状態で巻回する様子を模式的に示す図である。 図6は、電極体の正極接続端子を厚み方向に変形させる様子を模式的に示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中の同一または相当部分については同一の符号を付してその説明は繰り返さない。
(全体構成)
図1は、本発明の実施形態に係るラミネート形電池1の概略構成を示す斜視図である。図2は、ラミネート形電池1の概略構成を示す断面図である。このラミネート形電池1は、発電体として機能する電極体10がラミネートフィルム外装体20によって覆われた平面視で長方形状の二次電池である。なお、図2では、電極体10の一部の図示を省略している。
図1及び図2に示すように、ラミネート形電池1は、電極体10と、該電極体10を覆うラミネートフィルム外装体20とを備える。また、ラミネート形電池1は、電極体10の正極11及び負極12にそれぞれ電気的に接続される正極接続端子41及び負極接続端子42を備える。なお、ラミネート形電池1の内部には、非水電解液も封入されている。
ラミネートフィルム外装体20は、アルミニウム製の金属箔の一面側がナイロンで覆われ、且つ、他面側がポリプロピレンで覆われた材料からなる。すなわち、ラミネートフィルム外装体20は、アルミニウムをナイロン及びポリプロピレンでラミネートした材料からなる。これにより、ラミネートフィルム外装体20は、ラミネートフィルム外装体20同士を重ね合わせた状態で加熱しながら圧力を加えることによって、溶着される。なお、金属箔は、アルミニウムに限らず、ステンレス等の他の金属材料によって形成されていてもよい。
また、ラミネートフィルム外装体20は、略長方形状に形成されている。一対のラミネートフィルム外装体20によって電極体10を挟んだ状態で、該ラミネートフィルム外装体20の外周側同士を溶着することにより、図1及び図2に示すような膨出部1a及びシール部1bが形成される。すなわち、ラミネートフィルム外装体20が電極体10を覆うことにより膨出部1aが形成され、膨出部1aの周囲でラミネートフィルム外装体20同士を溶着することにより膨出部1aを囲むようにシール部1bが形成される。
本実施形態では、電極体10は、円筒状の筒状電極体を扁平状に潰すことによって形成された扁平電極体である。すなわち、電極体10は、側面視で長方形状である。そのため、図1に示すように、膨出部1aは、ラミネートフィルム外装体20の平面視(以下、単に平面視ともいう)で、長方形状である。シール部1bは、平面視で、ラミネート形電池1が長方形状になるように、膨出部1aの周りに形成されている。
また、一対のラミネートフィルム外装体20は、図2に示すように、ラミネート形電池1が、電極体10の厚み方向の一方側に平面部1cを有するとともに、電極体10の厚み方向の他方側に上述の膨出部1aを有するように、電極体10を挟んだ状態でラミネートフィルム外装体20の外周側同士が溶着されている。すなわち、一対のラミネートフィルム外装体20のうち、一方のラミネートフィルム外装体20が電極体10の外形に沿うように配置される。
シール部1bのうち、ラミネート形電池1の長手方向の端部側に位置する部分では、後述する正極接続端子41及び負極接続端子42が、一対のラミネートフィルム外装体20に挟み込まれた状態で、ラミネートフィルム外装体20同士が溶着されることにより固定されている。
なお、本実施形態では、一対のラミネートフィルム外装体20の外周側同士が溶着されているが、この限りではなく、1枚のラミネートフィルム外装体が、電極体10を挟み込むように折り返されて溶着されてもよい。ラミネートフィルム外装体を折り返す方向については、電極体10に対する正極接続端子41及び負極接続端子42の延伸方向であってもよいし、幅方向であってもよい。
(電極体)
以下の説明において、電極体10の巻回軸方向とは、図3に示す軸線Lに沿った方向を意味する。また、電極体10の径方向とは、前記巻回軸方向に対して直交する方向である。
電極体10は、図3に示すように、巻回軸方向から見て楕円に形成された扁平状の巻回電極体である。電極体10は、それぞれ帯状に形成された正極11及び負極12を、両者の間及び該正極11の下側に帯状のセパレータ13がそれぞれ位置するように重ね合わせた状態で巻回した後、押し潰されることによって、扁平状に形成される。扁平状の電極体10は、ラミネートフィルム外装体20によって形成された空間内に収容される。
電極体10を形成する様子を、図4及び図5に模式的に示す。図4に示すように、正極11、負極12及びセパレータ13は、上から、負極12、セパレータ13、正極11及びセパレータ13の順番で厚み方向に積層されている。この状態で、図4における白抜き矢印の方向に正極11、負極12及びセパレータ13を図示しない巻芯によって巻回することにより(図5参照)、略円筒状の筒状電極体が得られる。
なお、図4では、正極11、負極12及びセパレータ13を重ね合わせた状態を図示するために、正極11、負極12及びセパレータ13の位置を実際の配置から移動させて斜視で示している。また、図4では、正極11、負極12及びセパレータ13を区別するために、断面ではないが、正極11の正極活物質層11b及び負極12の負極活物質層12bにハッチングを付している。
上述のように筒状電極体を得た後、該筒状電極体を径方向に押し潰すことにより、図3に示すような扁平状の電極体10が得られる。
なお、電極体10の正極11、負極12及びセパレータ13の巻き終わり端部は、巻止めテープ50によって固定されている。巻止めテープ50は、例えば、PP(ポリプロピレン)等によって構成されている。
図4に示すように、正極11は、アルミニウム等の金属箔製の正極集電体11aと、正極活物質を含有し、正極集電体11aの両面にそれぞれ設けられた正極活物質層11bとを有する。詳しくは、正極11は、リチウムイオンを吸蔵・放出可能なリチウム含有酸化物である正極活物質、導電助剤及びバインダなどを含む正極合剤を、アルミニウム箔などからなる正極集電体11a上に塗布して乾燥させることによって形成される。正極活物質であるリチウム含有酸化物としては、例えば、LiCoOなどのリチウムコバルト酸化物やLiMnなどのリチウムマンガン酸化物、LiNiOなどのリチウムニッケル酸化物等のリチウム複合酸化物を用いるのが好ましい。なお、正極活物質として、1種類の物質のみを用いてもよいし、2種類以上の物質を用いてもよい。また、正極活物質は、上述の物質に限られない。
正極11は、正極集電体11aの長手方向両端部に、両面に正極活物質層11bが設けられていない正極集電体露出部11c,11dを有する。すなわち、正極集電体露出部11cは、正極11の長手方向の一方側に位置し、正極集電体露出部11dは、正極11の長手方向の他方側に位置する。本実施形態の電極体10において、正極集電体露出部11cは、電極体10の巻き始め側(電極体10の内側)に位置し、正極集電体露出部11dは、電極体10の巻き終わり側(電極体10の最外周側)に位置する。
負極12は、銅等の金属箔製の負極集電体12aと、負極活物質を含有し、負極集電体12aの両面にそれぞれ設けられた負極活物質層12bとを有する。詳しくは、負極12は、リチウムイオンを吸蔵・放出可能な負極活物質、導電助剤及びバインダなどを含む負極合剤を、銅箔などからなる負極集電体12a上に塗布して乾燥させることによって形成される。負極活物質としては、例えば、リチウムイオンを吸蔵・放出可能な炭素材料(黒鉛類、熱分解炭素類、コークス類、ガラス状炭素類など)を用いるのが好ましい。負極活物質は、上述の物質に限られない。
負極12も、正極11と同様、負極集電体12aの長手方向両端部に、両面に負極活物質層12bが設けられていない負極集電体露出部12c,12dを有する。すなわち、負極集電体露出部12cは、負極12の長手方向の一方側に位置し、負極集電体露出部12dは、負極12の長手方向の他方側に位置する。本実施形態の電極体10において、負極集電体露出部12cは、電極体10の巻き始め側(電極体10の内側)に位置し、負極集電体露出部12dは、電極体10の巻き終わり側(電極体10の最外周側)に位置する。
正極11において電極体10の巻き始め側に位置する正極集電体露出部11cには、正極接続端子41が接続されている。負極12において電極体10の巻き始め側に位置する負極集電体露出部12cには、負極接続端子42が接続されている。正極接続端子41及び負極接続端子42は、電極体10の外部に引き出されているとともに、ラミネートフィルム外装体20の外部に引き出されている。
正極接続端子41は、平面視で長方形状に形成されたアルミニウムの金属箔によって構成されている。正極接続端子41は、長手方向の一方側が正極11の正極集電体露出部11cに溶接によって接続されていて、長手方向の他方側がラミネートフィルム外装体20の外方に位置している(図1及び図2参照)。すなわち、正極接続端子41は、ラミネートフィルム外装体20によって挟み込まれていて、ラミネートフィルム外装体20の内方から外方に向かって延びている。
負極接続端子42は、平面視で長方形状に形成された銅やニッケル等の金属箔によって構成されている。負極接続端子42は、長手方向の一方側が負極集電体露出部12cに溶接によって接続されていて、長手方向の他方側がラミネートフィルム外装体20の外方に位置している。すなわち、負極接続端子42は、ラミネートフィルム外装体20によって挟み込まれていて、ラミネートフィルム外装体20の内方から外方に向かって延びている。
ラミネート形電池1に上述のような構成を有する正極接続端子41及び負極接続端子42を用いることにより、他の接続部品を介して外部に接続端子を引き出す構成に比べて、インピーダンスを小さくすることができる。
正極接続端子41及び負極接続端子42は、後述するように電極体10が形成された後、図6に示すように、長手方向の一部が厚み方向に曲げられる。よって、図2に示すように、電極体10がラミネートフィルム外装体20によって覆われた状態で、正極接続端子41及び負極接続端子42は、それぞれ、ラミネートフィルム外装体20の内方に、厚み方向に曲げられた曲げ部43,44を有する。なお、正極接続端子41及び負極接続端子42は、同様の形状を有するため、図2及び図6において、正極接続端子41のみを図示し、負極接続端子42に関する構成については符号のみを示す。
本実施形態では、曲げ部43,44は、それぞれ、電極体10に近い第1曲げ部43a,44aと、ラミネートフィルム外装体20の溶着部分に近い第2曲げ部43b,44bとを有する。すなわち、正極接続端子41及び負極接続端子42は、それぞれ、2つの曲げ部43a,43b,44a,44bを有する。
第1曲げ部43a,44aは、電極体10の径方向外方に向かって曲げられている。第2曲げ部43b,44bは、電極体10の巻回軸方向外方に向かって曲げられている。このように、正極接続端子41及び負極接続端子42が、それぞれ、第1曲げ部43a,44a及び第2曲げ部43b,44bを有することにより、図2に示すように、一端側が電極体10の内側(径方向内周側)に接続された正極接続端子41及び負極接続端子42は、電極体10の径方向外側で、巻回軸方向に延びている。
これにより、膨出部1a及び平面部1cを有するラミネート形電池1において、正極接続端子41及び負極接続端子42を、平面部11c側からラミネートフィルム外装体20の外方に延出させることができる。よって、正極接続端子41及び負極接続端子42を、ラミネートフィルム外装体20によってより確実に挟み込んだ状態で、ラミネートフィルム外装体20の外周側をより確実に溶着できる。したがって、ラミネート形電池1においてラミネートフィルム外装体20のシール性を向上できる。
図1及び図2に示すように、正極接続端子41及び負極接続端子42の表面上には、それぞれ、ラミネートフィルム外装体20によって挟み込まれる部分に、正極側樹脂部材45及び負極側樹脂部材46が設けられている。すなわち、ラミネートフィルム外装体20と正極接続端子41との間に正極側樹脂部材45が位置するとともに、ラミネートフィルム外装体20と負極接続端子42との間に負極側樹脂部材46が位置する。
これにより、ラミネートフィルム外装体20と、該ラミネートフィルム外装体20によって挟み込まれた正極接続端子41及び負極接続端子42とのそれぞれの溶着強度を向上できるとともに、正極接続端子41及び負極接続端子42とラミネートフィルム外装体20とをより確実に電気的に絶縁することができる。
正極側樹脂部材45及び負極側樹脂部材46は、それぞれ、例えばポリプロピレン(PP)などの樹脂材料からなる平面視で長方形のシート状の外側樹脂部材47b,48b及び内側樹脂部材47a,48aによって構成されている。すなわち、正極側樹脂部材45は、外側樹脂部材47b及び内側樹脂部材47aを有する。負極側樹脂部材46は、外側樹脂部材48b及び内側樹脂部材48aを有する。本実施形態では、内側樹脂部材47a,48aの厚みは、それぞれ、外側樹脂部材47b,48bの厚みよりも小さい。例えば、内側樹脂部材47a,48aの厚みは、0.08mmであり、外側樹脂部材47b,48bの厚みは、0.1mmである。
外側樹脂部材47b及び内側樹脂部材47aを、正極接続端子41を挟み込むように配置した状態で、正極接続端子41の表面上に被着させることにより、正極側樹脂部材45が形成される。また、外側樹脂部材48b及び内側樹脂部材48aを、負極接続端子42を挟み込むように配置した状態で、負極接続端子42の表面上に被着させることにより、負極側樹脂部材46が形成される。
正極側樹脂部材45及び負極側樹脂部材46は、それぞれ、曲げ部43,44において電極体10に最も近い第1曲げ部43a,44a以外、すなわち、正極接続端子41及び負極接続端子42の第2曲げ部43b,44bを覆うように設けられている。詳しくは、外側樹脂部材47b及び内側樹脂部材47aは、正極接続端子41の第2曲げ部43bを厚み方向に挟み込むように配置されている。外側樹脂部材48b及び内側樹脂部材48aは、負極接続端子42の第2曲げ部44bを厚み方向に挟み込むように配置されている。
外側樹脂部材47b,48bよりも厚みが小さい内側樹脂部材47a,48aは、第2曲げ部43b,44bの曲げ方向の内側の面上に配置されている。よって、内側樹脂部材47a,48aにおいて、第2曲げ部43b,44bの曲げ方向の内側の面上に位置する部分が、内側被覆部45a,46aである。また、外側樹脂部材47b,48bにおいて、第2曲げ部43b,44bの曲げ方向の外側の面上に位置する部分が、外側被覆部45b,46bである。
なお、前記曲げ方向は、正極接続端子41及び負極接続端子42が曲げられる方向を意味する。また、前記曲げ方向の内側とは、正極接続端子41及び負極接続端子42が曲げられた際に、正極接続端子41及び負極接続端子42において内側に位置する部分を意味する。前記曲げ方向の外側とは、正極接続端子41及び負極接続端子42が曲げられた際に、正極接続端子41及び負極接続端子42において外側に位置する部分を意味する。
上述の構成により、正極側樹脂部材45及び負極側樹脂部材46は、ラミネートフィルム外装体20の内方に位置するため、電極体10と正極接続端子41及び負極接続端子42とをより確実に電気的に絶縁することができる。
しかも、正極側樹脂部材45及び負極側樹脂部材46によってそれぞれ覆われた正極接続端子41及び負極接続端子42に、第2曲げ部43b,44bを形成する際に、正極接続端子41及び負極接続端子42を容易に曲げることができる。
また、本実施形態では、正極接続端子41及び負極接続端子42における第2曲げ部43b,44bの曲げ方向の外側には、内側樹脂部材47a,48aよりも厚みが大きい外側樹脂部材47b,48bが位置付けられている。これにより、第2曲げ部43b,44bの曲げ方向の外側で外側樹脂部材47b,48bが引っ張られて伸びた場合でも、外側樹脂部材47b,48bの電気絶縁性を確保するために必要な厚みを確保できる。また、正極接続端子41及び負極接続端子42における第2曲げ部43b,44bの曲げ方向の外側は、電極体10との距離が比較的近いが、外側樹脂部材47b,48bによって電極体10と第2曲げ部43b,44bとをさらに確実に電気的に絶縁することができる。さらに、内側樹脂部材47a,48aの厚みを外側樹脂部材47b,48bの厚みよりも小さくすることにより、正極接続端子41及び負極接続端子42が第2曲げ部43b,44bにおいて曲げられた状態をより確実に保持することができる。
正極接続端子41が接続される正極11の正極集電体露出部11cには、両面に保護フィルム55(保護部材)が貼付されている。保護フィルム55は、正極11の短手方向において、正極集電体露出部11cから外方に突出している。すなわち、保護フィルム55の前記短手方向の幅は、正極集電体露出部11cの前記短手方向の幅よりも大きい。本実施形態では、保護フィルム55は、正極接続端子41において、正極集電体露出部11c側から正極側樹脂部材45の端部までを覆っている。保護フィルム55は、例えば、PP(ポリプロピレン)等によって構成されている。
このように、正極集電体露出部11cに保護フィルム55を貼付することにより、正極11の正極集電体露出部11cと負極12の負極集電体露出部12cとの間で短絡が生じることを防止できる。
なお、正極集電体露出部11cの両面に貼付されている保護フィルム55のうち少なくとも一方は、着色(例えば青色)されている。これにより、正極集電体露出部11cに保護フィルム55が貼付されているかどうかを容易に確認することができる。
セパレータ13は、樹脂多孔質層を有する。セパレータ13は、従来から知られているリチウム二次電池などの電気化学素子で使用されているポリオレフィン製の微多孔質膜などを用いることができる。
(ラミネート形電池の製造方法)
次に、上述のような構成を有するラミネート形電池1の製造方法について、図4から図6を用いて説明する。
まず、帯状の正極11及び負極12を形成する。詳しい説明は省略するが、正極11及び負極12は、それぞれ、金属箔上の所定範囲に正極活物質層11b及び負極活物質層12bを形成した後、正極活物質層11b及び負極活物質層12bが設けられていない正極集電体露出部11c及び負極集電体露出部12cに、それぞれ、正極接続端子41及び負極接続端子42を溶接することによって、得られる。
なお、正極接続端子41及び負極接続端子42には、それぞれ、正極側樹脂部材45及び負極側樹脂部材46が予め設けられている。また、正極集電体露出部11cに正極接続端子41が取り付けられた後、正極集電体露出部11c及び正極接続端子41の一部には保護フィルム55が貼付される。
上述のようにして得た正極11及び負極12を、図4に示すように、セパレータ13に対して厚み方向に重ねた状態で巻回することにより、円筒状の筒状電極体を得る。正極11、負極12及びセパレータ13を巻回する際には、図示しない巻芯に巻き付けるように巻回する(図5参照)。
なお、本実施形態では、正極11、負極12及びセパレータ13は、下から、セパレータ13、正極11、セパレータ13及び負極12の順に重ねられる。正極11、負極12及びセパレータ13を巻回する際には、これらに対して所定の張力をかけながら巻回する。
図5に示すように、筒状電極体において、正極11に接続された正極接続端子41及び負極12に接続された負極接続端子42が筒状電極体の内周側から巻回軸方向外方に向かって突出している。よって、正極接続端子41に設けられた正極側樹脂部材45及び負極接続端子42に設けられた負極側樹脂部材46も、筒状電極体の外方に露出している。
上述のような正極11、負極12及びセパレータ13の巻回によって得られた筒状電極体は、巻き終わり端部が巻止めテープ50によって固定される。
その後、筒状電極体は、図示しない押圧装置によって挟み込まれて扁平状に成形される。これにより、電極体10が得られる。
得られた電極体10は、図6に示すように、正極接続端子41及び負極接続端子42の長手方向の一部が厚み方向に押圧される。これにより、正極接続端子41及び負極接続端子42には、第1曲げ部43a,44a及び第2曲げ部43b,44bが形成される。
第2曲げ部43b,44bは、正極接続端子41及び負極接続端子42のうち、正極側樹脂部材45及び負極側樹脂部材46によって覆われている部分に形成される。また、第2曲げ部43b,44bは、それぞれ、正極側樹脂部材45及び負極側樹脂部材46を構成する樹脂部材47a,47b,48a,48bのうち、厚みが小さい内側樹脂部材47a,48aが曲げ方向の内側に位置するように形成される。
これにより、正極側樹脂部材45及び負極側樹脂部材46が正極接続端子41及び負極接続端子42の曲げ変形を邪魔することなく、第2曲げ部43b,44bを容易に形成することができる。
その後、電極体10を、ラミネートフィルム外装体20上に配置した状態で、別のラミネートフィルム外装体20を重ね合わせて、電極体10の周りで2枚のラミネートフィルム外装体20を溶着する。これにより、図1に示すように、電極体10を囲むようにシール部1bが形成される。なお、シール部1bを形成する際には、電極体10に接続された正極接続端子41の正極側樹脂部材45及び負極接続端子42の負極側樹脂部材46も、2枚のラミネートフィルム外装体20に挟み込んだ状態で溶着する。
上述のように、2枚のラミネートフィルム外装体20によって電極体10を覆う場合、一方のラミネートフィルム外装体20によって平面部1cが形成されるように、2枚のラミネートフィルム外装体20を電極体10に対して配置する。すなわち、2枚のラミネートフィルム外装体20のうち、一方のラミネートフィルム外装体20は平面部1cを構成し、他方のラミネートフィルム外装体20は膨出部1aを構成する。
なお、1枚のラミネートフィルム外装体によって電極体10を覆う場合、電極体10の正極接続端子41及び負極接続端子42とは反対側でラミネートフィルム外装体を折り返して該ラミネートフィルム外装体によって電極体10を挟み込んだ状態で、ラミネートフィルム外装体の外周側同士を溶着すればよい。この場合、1枚のラミネートフィルム外装体によって電極体を覆う点以外は、上述の構成と同様であるため、詳しい説明を省略する。
以上より、本実施形態では、正極接続端子41及び負極接続端子42は、ラミネートフィルム外装体20の内方に位置する部分に、曲げ部43,44を有する。正極接続端子41及び負極接続端子42とラミネートフィルム外装体20との間に挟み込まれた正極側樹脂部材45及び負極側樹脂部材46は、それぞれ、ラミネートフィルム外装体20の内方に延出していて、曲げ部43,44のうち第2曲げ部43b,44bの曲げ方向の外側及び内側をそれぞれ覆う外側被覆部45b,46b及び内側被覆部45a,46aを有する。内側被覆部45a,46aの厚みは、外側被覆部45b,46bの厚みよりも小さい。
これにより、正極接続端子41及び負極接続端子42を、容易に曲げることができる。
また、正極側樹脂部材45及び負極側樹脂部材46において、第2曲げ部43b,44bの曲げ方向の内側を覆う内側被覆部45a,46aの厚みは、外側被覆部45b,46bの厚みよりも小さいため、第2曲げ部43b,44bにおいて正極接続端子41及び負極接続端子42が曲げられた状態を保持できる。
しかも、外側被覆部45b,46bの厚みは、内側被覆部45a,46aの厚みよりも大きいため、第2曲げ部43b,44bの外側で外側被覆部45b,46bが伸びた場合でも、外側被覆部45b,46bの電気絶縁性を確保できる。
したがって、本実施形態の構成により、ラミネートフィルム外装体20の内方における電気絶縁性を確保しつつ、電極体10に接続された正極接続端子41及び負極接続端子42を容易に曲げることができる。
また、本実施形態では、正極側樹脂部材45及び負極側樹脂部材46は、曲げ部43,44のうち、電極体10に最も近い曲げ部以外、すなわち第2曲げ部43b,44bを覆う。これにより、正極接続端子41及び負極接続端子42において、正極側樹脂部材45及び負極側樹脂部材46によって覆われた部分の曲げ加工を容易に行うことができるとともに、正極側樹脂部材45及び負極側樹脂部材46によって覆われた曲げ部における曲げ方向の外側に位置する正極側樹脂部材45及び負極側樹脂部材の電気絶縁性を確保できる。
なお、電極体10等の製造上の寸法誤差等によって、複数の曲げ部のうち電極体10に最も近い曲げ部を、ラミネートフィルム外装体20の溶着部分からラミネートフィルム外装体20の内方に延出する正極側樹脂部材45及び負極側樹脂部材46によって覆うことは難しい。よって、複数の曲げ部のうち電極体10に最も近い曲げ部を、保護フィルム55によって覆うことが好ましい。
さらに、本実施形態では、正極側樹脂部材45及び負極側樹脂部材46において、内側樹脂部材47a,48aの厚みが外側樹脂部材47b,48bの厚みよりも小さい。これにより、上述のように内側被覆部45a,46aの厚みが外側被覆部45b,46bの厚みよりも小さい構成を実現できる。
本実施形態の構成は、それぞれ帯状の正極11、負極12及びセパレータ13を厚み方向に重ねた状態で巻回することによって得られる電極体10を対象としている。このような巻回型の電極体10の場合には、正極接続端子41及び負極接続端子42が電極体10の径方向内周側に接続されている場合が多い。また、ラミネート形電池1の場合、正極接続端子41及び負極接続端子42は、平面部1c側から外部に引き出されるため、ラミネートフィルム外装体20の内方で、電極体10の径方向に曲げられる。
上述のように、正極接続端子41及び負極接続端子42が径方向に曲げられる巻回型の電極体10を有するラミネート形電池1において、本実施形態の構成を適用することが特に効果的である。
(その他の実施形態)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
前記実施形態では、正極側樹脂部材45及び負極側樹脂部材46は、それぞれ、正極接続端子41及び負極接続端子42を挟み込むように配置された内側樹脂部材47a,48a及び外側樹脂部材47b,48bによって構成されている。しかも、正極側樹脂部材45及び負極側樹脂部材46がそれぞれ設けられた正極接続端子41及び負極接続端子42を正極及11及び負極12にそれぞれ取り付けた状態で、正極11及び負極12をセパレータ13とともに巻回することにより、電極体10が形成される。
しかしながら、正極側樹脂部材及び負極側樹脂部材は、巻回体を形成した後に、それぞれ、正極接続端子及び負極接続端子に取り付けられてもよい。例えば、正極側樹脂部材及び負極側樹脂部材を、それぞれ環状に形成し、巻回体を作成した後に、正極接続端子及び負極接続端子に対する取付位置を調整して固定してもよい。
前記実施形態では、電極体10は、円筒状の筒状電極体を扁平状に潰すことによって形成された扁平電極体である。しかしながら、電極体は、扁平状に潰すことなく、ひし形または平板の巻き芯を使用することによって扁平状に形成された扁平電極体であってもよい。
前記実施形態では、それぞれ帯状の正極11、負極12及びセパレータ13を厚み方向に重ねた状態で巻回することにより得られる電極体10に、前記実施形態の構成を適用している。しかしながら、それぞれシート状の正極、負極及びセパレータを厚み方向に重ねることによって得られる積層型の電極体に、前記実施形態の構成を適用してもよい。
前記実施形態では、正極接続端子41及び負極接続端子42にそれぞれ設けられた正極側樹脂部材45及び負極側樹脂部材46が、正極接続端子41及び負極接続端子42に形成された第2曲げ部43b,44bを覆っている。しかしながら、正極側樹脂部材及び負極側樹脂部材の一方のみが、第2曲げ部を覆ってもよい。
前記実施形態では、正極側樹脂部材45及び負極側樹脂部材46は、正極接続端子41及び負極接続端子42に形成された第2曲げ部43b,44bの曲げ方向の内側に位置する内側樹脂部材47a,48aの厚みが、前記曲げ方向の外側に位置する外側樹脂部材47b,48bの厚みよりも小さい。しかしながら、正極側樹脂部材及び負極側樹脂部材の一方において、第2曲げ部の曲げ方向の内側に位置する内側樹脂部材の厚みが、前記曲げ方向の外側に位置する外側樹脂部材の厚みよりも小さくてもよい。なお、正極接続端子は、例えばアルミニウムの金属箔によって構成されるため、前記正極接続端子に曲げ部を形成しにくい。そのため、前記正極接続端子の第2曲げ部を覆う正極側樹脂部材において、前記第2曲げ部の曲げ方向の内側に位置する内側樹脂部材の厚みを、前記曲げ方向の外側に位置する外側樹脂部材の厚みよりも小さくすることが好ましい。
前記実施形態では、正極側樹脂部材45及び負極側樹脂部材46は、正極接続端子41及び負極接続端子42に形成された第2曲げ部43b,44bを覆っている。しかしながら、正極側樹脂部材及び負極側樹脂部材は、正極接続端子及び負極接続端子に形成された第1曲げ部及び第2曲げ部を覆ってもよい。
前記実施形態では、正極接続端子41及び負極接続端子42は、それぞれ、第1曲げ部43a,44a及び第2曲げ部43b,44bを有する。しかしながら、正極接続端子及び負極接続端子は、それぞれ、3つ以上の曲げ部を有していてもよい。また、正極接続端子及び負極接続端子の一方のみが複数の曲げ部を有していてもよい。
前記実施形態では、正極側樹脂部材45及び負極側樹脂部材46は、別部材である。しかしながら、正極側樹脂部材及び負極側樹脂部材は、一体であってもよい。
前記実施形態では、正極接続端子41の一部が、保護フィルム55によって覆われている。しかしながら、正極接続端子の一部が保護フィルムによって覆われていなくてもよい。また、負極接続端子42の一部が、保護フィルムによって覆われていてもよい。
前記実施形態では、それぞれ帯状に形成された正極11及び負極12を、例えば両者の間及び正極11の下側にセパレータ13がそれぞれ位置するように、セパレータ13に重ね合わせている。しかしながら、正極11、負極12及びセパレータ13を重ねる順番は、二次電池を構成可能な順番であれば、どのような順番であってもよい。
前記実施形態では、ラミネート形電池は、平面視で矩形状に形成されている。しかしながら、ラミネート形電池は、多角形状など、他の形状であってもよい。
前記実施形態では、ラミネート形電池1はリチウムイオン電池である。しかしながら、ラミネート形電池1はリチウムイオン電池以外の電池であってもよい。
本発明は、正極、負極及びセパレータを巻回した後、扁平形状に形成された電極体をラミネートフィルム外装体で覆ったラミネート形電池に利用可能である。
1 ラミネート形電池
10 電極体
11 正極
12 負極
13 セパレータ
20 ラミネートフィルム外装体
41 正極接続端子
42 負極接続端子
43、44 曲げ部
43a、44a 第1曲げ部
43b、44b 第2曲げ部
45 正極側樹脂部材
45a、46a 内側被覆部
45b、46b 外側被覆部
46 負極側樹脂部材
47a、48a 内側樹脂部材
47b、48b 外側樹脂部材
55 保護フィルム(保護部材)

Claims (5)

  1. 正極及び負極を含む電極体と、
    前記電極体を覆った状態で外周側が溶着されるシート状のラミネートフィルム外装体と、
    一端側が前記電極体に接続され、他端側が前記ラミネートフィルム外装体から外方に延出する正極接続端子及び負極接続端子と、
    前記正極接続端子及び前記負極接続端子と前記ラミネートフィルム外装体との間に、それぞれ、挟み込まれた正極側樹脂部材及び負極側樹脂部材と、
    を備え、
    前記正極接続端子及び前記負極接続端子の少なくとも一方は、前記ラミネートフィルム外装体の内方に位置する部分に、少なくとも一つの曲げ部を有し、
    前記正極側樹脂部材及び前記負極側樹脂部材の少なくとも一方は、一部が前記曲げ部の少なくとも一つを覆うように前記ラミネートフィルム外装体の内方に延出していて、前記曲げ部の少なくとも一つに対して曲げ方向の外側及び内側をそれぞれ覆う外側被覆部及び内側被覆部を有し、
    前記内側被覆部の厚みは、前記外側被覆部の厚みよりも小さい、ラミネート形電池。
  2. 請求項1に記載のラミネート形電池において、
    前記正極接続端子及び前記負極接続端子の少なくとも一方は、前記曲げ部を複数、有し、
    前記正極側樹脂部材及び前記負極側樹脂部材の少なくとも一方は、前記複数の曲げ部のうち、前記電極体に最も近い曲げ部以外を覆う、ラミネート形電池。
  3. 請求項1または2に記載のラミネート形電池において、
    前記正極側樹脂部材及び前記負極側樹脂部材のうち、前記曲げ部の少なとも一つを覆う樹脂部材は、前記外側被覆部及び前記内側被覆部をそれぞれ構成し且つ前記曲げ部を挟み込んだ状態で溶着されている外側樹脂部材及び内側樹脂部材を有し、
    前記内側樹脂部材の厚みは、前記外側樹脂部材の厚みよりも小さい、ラミネート形電池。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載のラミネート形電池において、
    前記正極接続端子は、前記ラミネートフィルム外装体の内方に位置する部分に、少なくとも一つの曲げ部を有し、
    前記正極側樹脂部材は、一部が前記曲げ部の少なくとも一つを覆うように前記ラミネートフィルム外装体の内方に延出していて、前記曲げ部の少なくとも一つに対して曲げ方向の外側及び内側をそれぞれ覆う外側被覆部及び内側被覆部を有し、
    前記正極側樹脂部材における前記内側被覆部の厚みが、前記外側被覆部の厚みよりも小さい、ラミネート形電池。
  5. 請求項1から4のいずれか一つに記載のラミネート形電池において、
    前記正極及び前記負極は、それぞれ、帯状の電極であり、
    前記電極体は、
    前記正極と前記負極との間に配置される帯状のセパレータをさらに有し、
    前記正極、前記負極、及び、前記セパレータが厚み方向に重ねられた状態で巻回された電極体である、ラミネート形電池。
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