JP2019145709A - 蓄電デバイス及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 外部との導通や水分の侵入に起因する特性の劣化が生じにくい蓄電デバイスを提供する。【解決手段】 蓄電デバイス1は、電極積層体10と、金属層311、321及び内側樹脂層312、322を含み、電極積層体10を包む外装体30と、を備え、外装体30は、縁辺部34で内側樹脂層312、322同士が融着された融着部33を含み、蓄電デバイス1は、融着部33の端部331を覆う樹脂被覆部40と、樹脂被覆部40を挟む一対の補強部51、52と、をさらに備えており、樹脂被覆部40は、外装体30から露出する金属層311、321の端面及び内側樹脂層312、322の端面を覆っている。【選択図】 図1

Description

本発明は、蓄電デバイス及びその製造方法に関するものである。
従来から、金属層(例えばアルミニウム)と高分子材料層とが積層した複合ラミネートフィルムからなる電池外装と、電池外装に収容され、正極と負極とがセパレータを介して交互に積層されてなる発電部と、電解液と、電池外装の相異なる一辺側からそれぞれ突出する正極端子電極及び負極端子電極と、を有する電池が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2003−187857号公報
しかしながら、上記の電池では、電池外装の外周縁が単に切断されているため、電池外装を構成する金属層及び高分子材料層の端面が外部に露出した状態となっている。
この電池では、上述の発電部及び端子電極のエッジ部や、発電部及び端子電極の溶接部分のバリが、電池外装の内側の高分子材料層を貫通し、当該電池外装の金属層と接触した場合、電池の絶縁性が損なわれて、発電部及び端子電極が電池外装の金属層を通じて電池の外部と電気的に導通してしまい、漏電等の懸念が生じる。
また、電池外装の内側の高分子材料層の端面が外部に露出しているため、当該端面を通して、電池の内部に水分が侵入(透湿)し、電池の内部の電解液等が劣化してしまう。
本発明が解決しようとする課題は、外部との導通に起因する漏電等や水分の侵入に起因する電解液等の劣化を防止することができる蓄電デバイスを提供することである。
[1]本発明に係る蓄電デバイスは、発電要素と、金属層及び前記金属層の内側に積層された内側樹脂層を含み、前記発電要素を包む外装体と、を備えた蓄電デバイスであって、前記外装体は、前記外装体の縁辺部で前記内側樹脂層同士が融着された融着部を含み、前記蓄電デバイスは、前記融着部の端部を覆う樹脂被覆部と、前記樹脂被覆部を挟む一対の補強部と、をさらに備えており、前記樹脂被覆部は、前記外装体から露出する前記金属層の端面及び前記内側樹脂層の端面を覆っている蓄電デバイスである。
[2]上記発明において、前記樹脂被覆部を構成する材料は、ブチルゴムであってもよい。
[3]上記発明において、前記補強部を構成する材料は、前記樹脂被覆部を構成する材料よりも硬い材料であってもよい。
[4]本発明に係る蓄電デバイスの製造方法は、前記発電要素を、前記外装体で包み、前記外装体の縁辺部で前記内側樹脂層同士を融着して、前記融着部を形成する工程と、前記融着部の端部を樹脂で被覆する工程と、前記樹脂被覆部を前記一対の補強部で挟む工程と、を備えた蓄電デバイスの製造方法である。
[5]本発明に係る蓄電デバイスの製造方法は、前記発電要素を、前記外装体で包み、前記外装体の縁辺部で前記内側樹脂層同士を融着して、前記融着部を形成する工程と、前記一対の補強部のそれぞれに樹脂を塗布する工程と、前記樹脂を介して、前記一対の補強部で、前記融着部の端部を挟む工程と、を備えた蓄電デバイスの製造方法である。
[6]上記発明において、前記樹脂被覆部を形成した後に、前記樹脂被覆部において少なくとも前記内側樹脂層の端面に対向する部分を加熱する工程を備えていてもよい。
本発明によれば、外装体から露出する金属層の端面及び内側樹脂層の端面を樹脂被覆部により覆っているため、蓄電デバイスの外部との絶縁性を保つことができるうえに、内部への水分の侵入を抑制することができる。その結果、蓄電デバイスにおける漏電等の発生、電解液等の劣化を防止することができる。
さらに、補強部により外装体の強度を高めることで、外装体の折れを防ぐことができる。さらに、タック性を有する樹脂被覆部の表面を補強部により覆うことで、蓄電デバイスを製造する際や蓄電デバイスを製品に組み込む際の作業性を向上させることができる。
図1は、本発明の実施形態における蓄電デバイスを示す平面図である。 図2は、図1のII-II線に沿う断面図である。 図3は、本発明の実施形態における正極端子及び負極端子の導出位置の変形例を示す平面図である。 図4は、本発明の実施形態における樹脂被覆部の近傍の拡大断面図である。 図5は、本発明の実施形態におけるフレーム材の変形例を示す拡大断面図である。
まず、蓄電デバイスの実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る蓄電デバイス1を示す平面図であり、図2は、図1のII-II線に沿う断面図である。本実施形態の蓄電デバイス1は、リチウムイオンキャパシタ、リチウムイオン二次電池、電気二重層コンデンサなど、電気化学的な充放電が可能な蓄電デバイスが適用できるが、以下においてはリチウムイオンキャパシタを例に本実施形態を説明する。
蓄電デバイス1(以下では、リチウムイオンキャパシタ1とも呼称することがある)は、電極積層体10と、リチウム塩を含む電解液20とが、外装体30内に封止された扁平型蓄電デバイスである。さらに、蓄電デバイス1は、外装体30の端部に樹脂被覆部40と、フレーム材50と、を備えている。本実施形態における「電極積層体10」は、本発明における「発電要素」の一例に相当し、本実施形態における「外装体30」は、本発明における「外装体」の一例に相当し、本実施形態における「樹脂被覆部40」は、本発明における「樹脂被覆部」に相当する。
電極積層体10は、図2に示すように、アニオンまたはカチオンを吸着して電気二重層を形成可能な正極層111が正極集電体112に設けられた正極部11と、リチウムイオンを吸蔵および放出する負極層121が負極集電体122に設けられた負極部12と、正極部11と負極部12との間に設けられたセパレータ13とが一対となり、これが一対又は複数対積層されたものである。図2に示す実施形態では、正極部11と負極部12とセパレータ13とが3対設けられた電極積層体10を例示する。
図1に戻って、正極集電体112からは、正極リード部113が導出されている。正極集電体112は、例えば、アルミニウムやステンレス等の導電性金属材料からなる金属箔等で構成されている。正極リード部113は、帯状の薄板であり、上述の正極集電体112と同様の材料から構成されている。この正極リード部113は、他の正極部11と導通させて正極端子114に集約させる部材であり、正極集電体112の一方の短辺から導出され、当該正極リード部113の先端は、他の正極集電体112の正極リード部113と共に正極端子114に接合されている。なお、図2における正極リード部113は、断面図の切断線の位置関係から図示されていない。
正極層111は、正極集電体112の両面に設けられている。なお、電極積層体10の最上段又は最下段に位置する正極部11については(図2に示す例では最上段に位置する正極部11については)、正極集電体112の内側面のみに正極層111を設けてもよい。正極層111は、例えば、活性炭やグラフェンなどの正極活物質、カーボンブラックなどの導電助剤、スチレンブタジエンゴムやアクリル系ポリマーなどのバインダ、カルボキシルメチルセルロースなどの分散剤を溶媒中に分散させた塗料を用いて形成することができる。そして、塗料を正極集電体112の少なくとも一方の主面に塗布し、これを乾燥させることで正極層111が形成される。更には、乾燥させたのち、正極層111の膜厚を均一にするためのプレス加工を施してもよい。
負極部12は、図1及び図2に示すように、負極層121と負極集電体122とを有し、負極集電体122の一部から負極リード部123が導出されている。負極集電体122は、たとえば銅やアルミニウム、ステンレス等の導電性金属材料からなる金属箔等で構成されている。負極リード部123は、帯状の薄板であり、上述の負極集電体122と同様の材料から構成されている。この負極リード部123は、他の負極部12と導通させて負極端子124に集約させる部材であり、負極集電体122の一方の短辺から導出され、当該負極リード部123の先端は、他の負極集電体122の負極リード部123と共に負極端子124に接合されている。
負極層121は、負極集電体122の両面に設けられている。なお、最上段又は最下段に位置する負極部12については(図2に示す例では最下段に位置する負極部12については)、負極集電体122の内側面のみに負極層121を設けてもよい。負極層121は、例えば、黒鉛やハードカーボン、ソフトカーボンなどの負極活物質、カーボンブラックなどの導電助剤、スチレンブタジエンゴム、アクリル系ポリマー、ポリイミドなどのバインダ、カルボキシルメチルセルロースなどの分散剤を溶媒中に分散させた塗料を用いて形成することができる。そして、塗料を負極集電体122の少なくとも一方の主面に塗布し、これを乾燥させることで負極層121が形成される。更には、乾燥させたのち、負極層121の膜厚を均一にするためのプレス加工を施してもよい。負極活物質としては、リチウムイオンを可逆的に担持可能であれば、上記の炭素系材料に特に限定されず、例えば、珪素、珪素酸化物、チタン酸リチウムなどであってもよい。なお、完成後のリチウムイオンキャパシタ1の充放電時に負極部12の端面にリチウムが析出するのを抑制するために、図2に示すように、負極部12の面積は、正極部11の面積よりも大きく設定されている。これにより、リチウムイオンは負極層121の主面にて吸蔵することができ、負極層121の端面にリチウムが析出するのを抑制することができる。
セパレータ13は、電解液20、正極活物質及び負極活物質等に対して耐久性があり、連通孔を有する一方で電子導電性は有しない多孔質体から構成されている。このセパレータ13は、たとえばセルロース、ポリプロピレン、ポリエチレン等からなる不織布や微多孔膜から構成されている。セパレータ13には電解液が含浸されている。なお、電極積層体10の内部における正極部11と負極部12との短絡を防止するために、図2に示すように、セパレータ13の面積は、正極部11の面積及び負極部12の面積よりも大きく設定されている。
さらに、本実施形態における電極積層体10は、リチウム極14を備えている。このリチウム極14は、最下段の負極部12の更に下にセパレータ13を介して積層されており、負極部12に対してリチウムイオンを供給するリチウム供給源として機能する。このリチウム極14は、リチウム極集電体141とリチウム層144を備えており、リチウム極集電体141は、本体部142とリード部143を有している。本体部142は、上述の正極集電体112と同じサイズの矩形状の薄板であり、例えば、銅やステンレス等の金属材料から構成されている。
リチウム層144は、リチウム極集電体141の本体部142の表面に圧着された金属箔である。このリチウム層144は、少なくともリチウムを含有し、リチウムイオンを供給することが可能な材料から構成されている。このリチウム層144を構成する具体的な材料としては、例えば、リチウムやリチウム−アルミニウム合金等を例示することができる。
本実施形態では、リチウム極集電体141のリード部143が負極端子124に接続されており、負極層121の負極活物質にリチウムイオンを担持させることが可能となっている。リチウムイオンを負極にスムーズに担持させるために、リチウム極14を負極部12に対向するように配置することが好ましい。
なお、リチウム極は、図2に示す形態に限定されない。例えば、特に図示しないが、(1)最上段の正極部の上に負極部をさらに設け、当該負極部の上にリチウム極を配置した形態や、(2)電極積層体の中央領域の2つの負極部の間にリチウム極を介在させた形態、(3)最上段の正極部の上にリチウム極を配置した形態、等としてもよい。
電解液20は、たとえばリチウム塩の非プロトン性有機溶媒電解質溶液を例示することができる。リチウム塩としては、特に限定されないが、例えば、ヘキサフルオロリン酸リチウムLiPF、テトラフルオロホウ酸リチウムLiBF、過塩素酸リチウムLiClO、リチウムビス(フルオロスルホニル)イミドLiFSI、リチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドLiTFSIを用いることができる。また、非プロトン性有機溶媒としては、例えば、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネートなどを用いることができる。なお、これら非プロトン性有機溶媒の二種以上を混合した混合液を用いてもよい。
なお、発電要素及び電解液は、上記の実施形態に限定されない。蓄電デバイス1としては、リチウムイオンキャパシタ、リチウムイオン二次電池、電気二重層コンデンサなどを用いることができるので、蓄電デバイス1の種類に応じて、発電要素及び電解液を適宜選択すればよい。その他にも、蓄電デバイス1が、例えば、全固体電池などである場合には、正極層111と負極層121の間に、セパレータ13に代えて固体電解質を配設してもよいし、この場合、電解液は含まれていなくてもよい。
外装体30は、電極積層体10の上部を収容する凹部が形成された上部外装部材31と、電極積層体10の下部を収容する凹部が形成された下部外装部材32とが合わせられてなり、縁辺部34が融着された融着部33を含んでいる。本実施形態における「融着部33」が、本発明における「融着部」の一例に相当し、本実施形態における「縁辺部34」が、本発明における「縁辺部」の一例に相当する。なお、正極端子114及び負極端子124は、上部外装部材31と下部外装部材32との合わせ面から導出されている。なお、外装体30は、凹部が形成された上部外装部材31、凹部が形成された下部外装部材32を合わせた構成に限定されない。例えば電極積層体10の全体を収容可能な凹部が形成された上部外装部材と、凹部が形成されていない平らな下部外装部材とが合わせられた構成であってもよい。
上部外装部材31及び下部外装部材32は、屈曲可能な程度の可撓性を有するラミネートフィルム等からなり、例えば、金属層311、321と、当該金属層311、321の内側の主面に積層された内側樹脂層312、322と、金属層311、321の外側の主面に積層された外側樹脂層313、323を備えた3層構造を有している。そして、内側樹脂層312と内側樹脂層322の合わせ面が融着している。なお、本実施形態における「金属層311、321」が、本発明における「金属層」の一例に相当し、本実施形態における「内側樹脂層312、322」が、本発明における「内側樹脂層」の一例に相当する。
金属層311は、例えば、アルミニウム箔等から構成されている。また、内側樹脂層312は、例えば、耐電解液性及び熱融着性に優れた樹脂材料から構成されている。一方、外側樹脂層313は、例えば、電気絶縁性に優れた樹脂材料から構成されている。本実施形態において、3層構造のラミネートフィルムを例示しているが、これに限定されず、ラミネートフィルムは4層以上の層から構成されていてもよい。
なお、本実施形態の上部外装部材31と下部外装部材32は、略同一の矩形であり、外装体30の形状も矩形となっているが、これに限定されず、外装体30の形状は、蓄電デバイス1の用途に応じて自由に設定される。
また、本実施形態では、2枚のラミネートフィルム(上部外装部材31及び下部外装部材32)を、重ね合わせて融着した場合を説明したが、これに限定されない。例えば、1枚のラミネートフィルムを2つ折りして、電極積層体10を上下方向から包み、折り返し部を除く他の三辺を熱融着させることで、電極積層体10を封止する外装体30を形成することもできる。
さらに、本実施形態では、正極端子114及び負極端子124は、外装体30の一辺から導出されている。しかし、正極端子114及び負極端子124の導出位置はこれに限定されることはない。図3は、正極端子及び負極端子の導出位置の変形例を示す平面図である。例えば、図3に示すように、矩形の外装体30の対向する一対の辺のそれぞれから、正極端子114及び負極端子124が導出されていてもよい。この場合、正極リード113が導出される電極積層体10の一面と、負極リード部123が導出される電極積層体10の他面とが、互いに反対側に位置する。
図4は、本実施形態における樹脂被覆部40の近傍の拡大断面図である。樹脂被覆部40は、融着部33の端部331を覆っている。本実施形態において、端部331は、端面332と、当該端面332から内側に所定距離離れた位置までの融着部33の上下面333、334とを含んでおり、当該外装体30の端面332は、外装体30から露出する金属層311、321の端面と、内側樹脂層312、322の端面と、外側樹脂層313、323の端面とから構成されている。そして、端面332と、上面333と、下面334と、が樹脂被覆部40により覆われている。
また、樹脂被覆部40の正極端子114及び負極端子124に対応する位置にはスリットなどの貫通孔が設けられており、これにより、正極端子114及び負極端子124は、樹脂被覆部40から外部に貫通している。
樹脂被覆部40を構成する材料は、ブチルゴムであることが好ましい。ブチルゴムは、絶縁性であるうえに、水分の透過性(透湿性)が低いため、蓄電デバイスの外部との絶縁性をより向上できるうえに、内部への水分の侵入をより抑制することができる。その結果、蓄電デバイスの特性の劣化をより抑制することができる。
本実施形態において、樹脂被覆部40は、図1の平面図に示すように、融着部33の全周(四辺)を覆っているが、これに限定されない。例えば、上述のように、外装体30を、1枚のラミネートフィルムを折り返して形成した場合、折り返し部分において、ラミネートフィルムを構成する各層の端面は露出しない。一方、他の三辺においては各層の端面が露出する。このような場合には、各層の端面が露出する他の三辺のみを樹脂被覆部40で被覆すればよい。
フレーム材50は、図2及び図4に示すように第1の補強部51と第2の補強部52とを含んでいる。第1の補強部51は、外装体30の縁辺部34に沿った枠状の平面形状を有する板状部材であり、樹脂被覆部40の上面の全面を覆うように接着されている。第2の補強部52も、外装体30の縁辺部34に沿った枠状の平面形状を有する板状部材であり、樹脂被覆部40の下面の全面を覆うように接着されている。これにより、樹脂被覆部40は、第1の補強部51と、第2の補強部52とにより、上下から挟まれている。このフレーム材50を構成する材料は、樹脂被覆部40を構成する材料よりも硬く(例えば、フレーム材50を構成する材料のヤング率が、樹脂被覆部40を構成する材料のヤング率より大きい)、例えば、フレーム材50を構成する材料として射出成型により製造されたプラスチックなどを用いることができる。本実施形態における「第1の補強部51」及び「第2の補強部52」が、本発明における「一対の補強部」の一例に相当する。
なお、フレーム材50の構成は、上記のものに限定されない。図5は、フレーム材50の変形例を示す拡大断面図である。この変形例におけるフレーム材50Bは、上述の第1の補強部51と第2の補強部52とを接続するとともに、樹脂被覆部40の側面を覆う接続部53をさらに備えている。この接続部53と、第1の補強部51と、第2の補強部52と、は一体的に形成されており、コの字(略U字)の断面形状を有している。接続部53は、樹脂被覆部40の側面の全周を覆っている。このように、樹脂被覆部40の上下面に加えて、さらに当該樹脂被覆部40の側面をフレーム材50Bで覆うことで、外装体30の強度をより向上するとともに、表面のタック性をより低減することができる。また、接続部53と、第1の補強部51と、第2の補強部52と、が一体的に形成されていることで、フレーム材50Bの強度がより向上し、外装体30の強度をより向上させることができる。なお、接続部53は、正極端子114及び負極端子124を貫通させるスリットを有している。
以上のとおり、本実施形態の蓄電モジュール1によれば、外装体30から露出する金属層311、321の端面及び内側樹脂層312、322の端面が樹脂被覆部40により覆われているため、蓄電デバイス1の外部に対する絶縁性を保つことができるうえに、内部への水分の侵入を抑制することができる。その結果、蓄電デバイス1の特性の劣化を抑制することができる。
さらに、一対の補強部51、52により外装体30の強度を高めることで、外装体30の折れを防ぐことができる。さらに、タック性を有する樹脂被覆部40の表面を補強部51、52により覆うことで、蓄電デバイスを製造する際や蓄電デバイスを製品に組み込む際の作業性を向上させることができる。
次に、本実施形態におけるリチウムイオンキャパシタ1の製造方法の一例について説明する。
まず、図2に示すように、3対の正極部11、負極部12及びセパレータ13を積層した電極積層体10を製造するとともに、最下段の負極部12のさらに下に、セパレータ13を介してリチウム極14を積層する。次いで、これら電極積層体10とリチウム極14とを外装体30に収容する。次いで、外装体30の3辺を熱融着し、電極積層体10に残留した水分を除去するために真空乾燥する。次いで、熱融着していない残りの1辺から電解液20を注入したのち、この1辺も熱融着する。
このとき、電極積層体10とリチウム極14は、注入された電解液20に浸漬されている。これにより、リチウム極14から電極積層体10の負極部12に対するリチウムイオンの移動経路が確保される。つまり、リチウムイオンキャパシタ1において、リチウムイオンのプレドープが開始される。このように、リチウムイオンキャパシタ1は、負極部12の電位を低くしてセル電圧を高くするために、負極部12にリチウムイオンを予め吸蔵させるプレドープ処理が行われる。
次いで、必要に応じて正極部11と負極部12を所定の電源等に接続し、エイジングする。エイジング処理が終了したら、外装体30の1辺を開封し、さらにリチウムイオンキャパシタ1を減圧雰囲気にし、エイジング処理等で発生したガスを除去したのち、開封した1辺を再融着することで、外装体30の全体を封止する。外装体30を封止する際には、外装体30の内側樹脂層312、322が軟化して外方にはみ出し、はみ出した樹脂によって金属層311、321の端面が覆われることがある。
更に、封止後の外装体30の形状やサイズを整えるために、正極端子114、負極端子124が設けられていない領域の融着部33をトリミング(切り取り)してもよい。トリミングした場合、封止時にはみ出した内側樹脂層312、322が取り除かれ、新たな金属層311、321の端面が露出する。
次いで、樹脂被覆部40及び一対の補強部51、52を形成する。具体的には、まず、外装体30の縁辺部34の全周に亘って、ブチルゴムなどの樹脂を融着部33の端部331に塗布する。樹脂を塗布する方法としては、例えば、加温ノズルを用いたビート塗布などの方法を用いることができる。次いで、塗布した樹脂の上下面にフレーム材50の補強部51、52を貼り付ける。
なお、予め、補強部51、52に面状樹脂を塗布しておき、塗布した樹脂を介して、補強部51、52で融着部33の端部を挟むことで、樹脂被覆部40及び一対の補強部51、52を形成することもできる。
因みに、図5に示すフレーム材50Bを用いる場合には、フレーム材50Bの補強部51、52の内側面と接続部53の内側面を覆うように樹脂を塗布し、塗布した樹脂を介して、融着部33の全周とフレーム材50Bの内側とを接着させる。
また、樹脂被覆部40を形成した後に、当該樹脂被覆部40全体を加熱することで、特に、樹脂被覆部40において、内側樹脂層312、322の端面に対向する部分を加熱することで溶融させてから、固化させるとさらに好ましい。このようにすることで、上部外装部材31に塗布された上側の樹脂と下部外装部材32に塗布された下側の樹脂との界面の密封性を向上させることができるとともに、端面332と樹脂被覆部40との密着性を高めることができるため、外装体30の密封性をより向上させることができる。そのため、蓄電デバイスの特性の劣化をより抑制することができる。なお、樹脂被覆部40において、内側樹脂層312、322の端面に対向する部分を局所的に加熱してもよい。
なお、以上に説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
1…蓄電デバイス(リチウムイオンキャパシタ)
10…電極積層体
11…正極部
111…正極層
112…正極集電体
113…正極リード部
114…正極端子
12…負極部
121…負極層
122…負極集電体
123…負極リード部
124…負極端子
13…セパレータ
14…リチウム極
141…リチウム極集電体
142…本体部
143…リード部
144…リチウム層
20…電解液
30…外装体
31…上部外装部材
32…下部外装部材
311、321…金属層
312、322…内側樹脂層
313、323…外側樹脂層
33…融着部
331…端部
332…端面
333…上面
334…下面
34…縁辺部
40…樹脂被覆部
50、50B…フレーム材
51…第1の補強部
52…第2の補強部
53…接続部

Claims (6)

  1. 発電要素と、
    金属層及び前記金属層の内側に積層された内側樹脂層を含み、前記発電要素を包む外装体と、を備えた蓄電デバイスであって、
    前記外装体は、前記外装体の縁辺部で前記内側樹脂層同士が融着された融着部を含み、
    前記蓄電デバイスは、
    前記融着部の端部を覆う樹脂被覆部と、
    前記樹脂被覆部を挟む一対の補強部と、をさらに備えており、
    前記樹脂被覆部は、前記外装体から露出する前記金属層の端面及び前記内側樹脂層の端面を覆っている蓄電デバイス。
  2. 請求項1に記載の蓄電デバイスであって、
    前記樹脂被覆部を構成する材料は、ブチルゴムである蓄電デバイス。
  3. 請求項1又は2に記載の蓄電デバイスであって、
    前記補強部を構成する材料は、前記樹脂被覆部を構成する材料よりも硬い材料である蓄電デバイス。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の蓄電デバイスの製造方法であって、
    前記発電要素を、前記外装体で包み、前記外装体の縁辺部で前記内側樹脂層同士を融着して、前記融着部を形成する工程と、
    前記融着部の端部を樹脂で被覆する工程と、
    前記樹脂被覆部を前記一対の補強部で挟む工程と、を備えた蓄電デバイスの製造方法。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の蓄電デバイスの製造方法であって、
    前記発電要素を、前記外装体で包み、前記外装体の縁辺部で前記内側樹脂層同士を融着して、前記融着部を形成する工程と、
    前記一対の補強部のそれぞれに樹脂を塗布する工程と、
    前記樹脂を介して、前記一対の補強部で、前記融着部の端部を挟む工程と、を備えた蓄電デバイスの製造方法。
  6. 請求項4又は5に記載の蓄電デバイスの製造方法であって、
    前記樹脂被覆部を形成した後に、前記樹脂被覆部において少なくとも前記内側樹脂層の端面に対向する部分を加熱する工程を備えた蓄電デバイスの製造方法。
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JP2023511097A (ja) * 2020-02-07 2023-03-16 エルジー エナジー ソリューション リミテッド パウチ型二次電池および電池モジュール

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