JPWO2017057178A1 - 自動分析装置 - Google Patents
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Abstract
Description
(1−1)装置の全体構成
図1に、本実施例に係る自動分析装置100の全体構成を示す。自動分析装置100は、反応ディスク101、通常洗浄機構103、分光光度計104、攪拌機構105、洗浄槽106(攪拌機構105用)、第1試薬分注機構107、第2試薬分注機構107a、洗浄槽108(第1試薬分注機構107及び第2試薬分注機構107a用)、試薬格納庫109、試料分注機構111、111a、試料分注機構111aのプローブ111b、洗浄槽113(試料分注機構111、111a用)、試料搬送機構117、制御部118等により概略構成されている。
以下では、本実施例に係る自動分析装置100の要部である試薬格納庫109の詳細構成を説明する。図2に、試薬格納庫109を上面から見た図(上段)と側面から見た図(下段)を示す。図2では、試薬格納庫109に設けられている試薬ボトル110の搬入口と搬出口と分取位置を省略している。
(1−3−1)条件1
ボトルホルダ203に架設された試薬ボトル110を可能な限り近づけた状態で収容し、かつ、試薬ボトル110を常に上方に向けたまま(同じ姿勢のまま)搬送可能とするには、試薬格納庫109を構成する各部が以下の寸法を満たすことが要求される。図3に、駆動側プーリ201付近の構造を拡大して示す。
ここでは、直線的に配列されるボトルホルダ203の距離を近づけるために、ボトルホルダ203の寸法と、駆動側プーリ201(従動側プーリ202についても同様)の半径r2との間に求められる関係について説明する。図5を用いて説明する。図中、pは「継手部材205を1ピッチ移動させるときの駆動側プーリ201(従動側プーリ202)の回転角(度)」、aは「1ピッチ動かすためのプーリの周長」、bは「ボトルホルダ203に試薬ボトル110を搭載した状態での隣接する試薬ボトル間のピッチ」、αは「ボトルホルダ203に試薬ボトル110を搭載した状態での隣接する試薬ボトル間のクリアランス」、r2は「プーリの半径」である。なお、中心304は、駆動側プーリ201(従同側プーリ202についても同様)の回転中心である。
リの周長」、bは「ボトルホルダ203に試薬ボトル110を搭載した状態での隣接する試薬ボトル間のピッチ」、r2は「プーリの半径」である。
また、仮にピッチbがボトルホルダ203の対角線の長さとした場合に、回転部材206を中心にボトルホルダ203が大きく揺れると隣接するボトルホルダ203の角同士がプーリの箇所で接触する可能性がある。これを避けるためピッチbを対角線の長さより大きくすることは可能である。しかし、ピッチbを長くすると直線的にボトルホルダ203が移動する箇所でのボトルホルダ203の単位長さ当たりの密度が低くなり省スペース化の面でデメリットとなる。一方、ピッチbを対角線の長さ以下とすることでこの単位長さ当たりの密度を高くすることができ省スペース化のメリットがある。さらにより密度を高めるためにはピッチbを対角線の長さ未満とすることが望ましい。但し、言うまでもなくこのピッチbはボトルホルダ203の幅未満とすることはできないため下限はボトルホルダ203の幅となる。従い、ピッチbはボトルホルダ203の幅以上対角線の長さ以下であることが望ましく、さらには対角線の長さ未満であることが望ましい。なお、ボトルホルダ203同士の接触については図2の姿勢ガイド207を設けることで揺れを防ぐことができプーリ箇所でも互いの接触を防ぐことができる。
ここで、式3において、クリアランスαは任意に設定することができる。例えばw=35mm、h=80mm、α=10mmとする場合の試薬格納庫109の構成例を図8に示す。図8において、駆動側プーリ201及び従動側プーリ202の半径r2は28.6mm、ボトルホルダ203(試薬ボトル110)の回転中心(すなわち、軸部材208)が通過する軌道円303の半径r1は61.8mmとなる。このとき、試薬ボトル110を20個格納する試薬格納庫109を、幅約520mm、高さ約205mmの空間に設置することができる。
図10に、本実施例に係る自動分析装置100において実行される分析時の動作の概要を示す。自動分析装置100の動作は、前述の通り、制御部118が制御する。制御部118は、試料分注機構111a、試料搬送機構117、反応ディスク101の動作を制御し、サンプルラック116に搭載された試料容器115に収容されている試料を反応容器102に一定量分注する(ステップS1)。
前述の実施例においては、継手部材205を1ピッチ移動させるときの駆動側プーリ201(従動側プーリ202)の回転角pが90度の場合について説明したが、前述したように、回転角pは90度に限らない。例えば回転角pが180度であってもよい。この場合に求められる寸法条件を、図11を用いて説明する。図中、pは「継手部材205を1ピッチ移動させるときの駆動側プーリ201(従動側プーリ202)の回転角(度)」、aは「1ピッチ動かすためのプーリの周長」、bは「ボトルホルダ203に試薬ボトル110を搭載した状態での隣接する試薬ボトル間のピッチ」、αは「ボトルホルダ203に試薬ボトル110を搭載した状態での隣接する試薬ボトル間のクリアランス」、r2は「プーリの半径」である。この場合、隣接する試薬ボトル間のピッチbがボトルホルダ203に試薬ボトル110を搭載した状態での対角線の長さ以下になる。
(3−1)前述の実施例では、駆動側プーリ201と従動側プーリ202をつなぐ部材がエンドレスベルト204である場合について説明したが、発明はこれに限定されない。駆動側プーリと従動側プーリをつなぎ伝達する部材(連結部材)であれば、例えばチェーンであっても良い。
前述の実施例では、プーリの大きさとピッチbとの関係で継手部材を1ピッチ移動させるときのプーリの回転角pを90度又は180度の場合について説明したが、この回転角pはこれに限られるものではない。但し、回転角pが小さくなるに従い保管機構は縦方向に大きくなるためpは大きい方が望ましい。例えば、回転角pは90度以上180度以下であることが望ましい。
(3−7)
前述の実施例では、保管機構に試薬ボトル110が保管される場合について説明したが、保管機構は、ディスポーザルの反応容器を収容するマガジンラックやディスポーザルの分注チップを収容するマガジンラックであっても良い。
Claims (11)
- 複数のボトルの保管と搬送が可能な保管機構部と、
試料と試薬の混合液を分析する分析部と、
前記保管機構部及び前記分析部の動作を制御する制御部と
を有し、
前記保管機構部は、
第1のプーリと、
第2のプーリと、
前記第1のプーリを回転駆動する駆動装置と、
前記第1のプーリと前記第2のプーリの間に架け渡されて2つの半円部と直線部により構成される長円形状を形成し、前記第1のプーリの回転に応じて循環移動する連結部材と、
前記複数のボトルを着脱自在に収容する長方体形状の複数のボトルホルダと、
第1の端部が等間隔で前記連結部材に固定され、第2の端部が前記ボトルホルダの側面で前記ボトルホルダを回転自在に支持する継手部材と、
を有する自動分析装置。 - 請求項1に記載の自動分析装置において、
前記保管機構部は、前記ボトルを搬入する位置と、前記ボトルを搬出する位置と、前記試薬を前記ボトルから分取する位置を有する
ことを特徴とする自動分析装置。 - 請求項1に記載の自動分析装置において、
前記保管機構部は、前記ボトルを搬入する位置と、前記ボトルを搬出する位置とを有する
ことを特徴とする自動分析装置。 - 請求項1に記載の自動分析装置において、
前記ボトルの高さが幅より大きく、前記連結部材の長軸方向が水平方向である
ことを特徴とする自動分析装置。 - 請求項1に記載の自動分析装置において、
前記ボトルの幅が高さより大きく、前記連結部材の長軸方向が鉛直方向である
ことを特徴とする自動分析装置。 - 請求項1に記載の自動分析装置において、
前記等間隔は、前記ボトルホルダの幅以上対角線の長さ以下であることを特徴とする自動分析装置。 - 請求項2に記載の自動分析装置において、
pは90度以上180度以下であることを特徴とする自動分析装置。 - 請求項3に記載の自動分析装置において、
pは90度以上180度以下であることを特徴とする自動分析装置。 - 請求項1に記載の自動分析装置において、
前記保管機構部は、前記連結部材と同形状を有する姿勢ガイドであって、前記複数のホルダの移動時に姿勢を常に同じ向きに保持する姿勢ガイドを有することを特徴とする自動分析装置。
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