JP3307113B2 - 酵素免疫反応測定装置 - Google Patents

酵素免疫反応測定装置

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JP3307113B2
JP3307113B2 JP25467994A JP25467994A JP3307113B2 JP 3307113 B2 JP3307113 B2 JP 3307113B2 JP 25467994 A JP25467994 A JP 25467994A JP 25467994 A JP25467994 A JP 25467994A JP 3307113 B2 JP3307113 B2 JP 3307113B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酵素免疫反応測定装置
に係り、とくに、酵素免疫反応測定の前処理である,分
注,加振,温調,洗浄,等を行った後、反応状況を測定
する酵素免疫反応測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】臨床検査における酵素免疫反応について
は、従来より当該免疫反応を的確に把握するための手法
として、試薬メーカが種々の手法およびそれに使用され
る各種試薬についての開発が進められている。
【0003】この酵素免疫反応の測定に際しては、従来
よりその前工程として、検体および試薬の分注,反応促
進のための加振および温調,そして、次の試薬の分注工
程に入るための洗浄(検体に対する試薬の反応部分は、
洗浄しても壁面に残存する)等が、試薬を種々変化させ
て繰り返し行われるよになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例にあって
は、検体および試薬の分注,反応促進のための加振およ
び温調,そして、次の試薬の分注工程に入るための洗浄
等のそれぞれが、作業員により異なった機器で行われて
いた。即ち、検体および試薬の分注は分注器で、また、
加振,温調,洗浄は、それぞれ加振器,温調器,洗浄装
置で、それぞれ別々に行われていた。
【0005】このため、検体や試薬の移動には人力が介
在することから反応測定に至る過程では各検体の待ち時
間が多くなり、また、ときには検体の配置箇所の取り違
え等も生じ易く、このため、酵素免疫反応の測定は時間
がかかり、同時に作業員にとって精神的にも多くの労力
を要するという不都合が常に伴っていた。
【0006】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、とくに酵素免疫反応の測定に際しての前工程
を、途中で作業員による検体等の搬入搬出および移送等
の作業を伴うことなく連続的にしかも短時間に成し得る
酵素免疫反応測定装置を提供することを、その目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、一又は二以上の試薬および検体の配置位置が予め特
定された試薬・検体トレーと、この試薬・検体トレーに
併設され,複数の反応用凹部を備えたマイクロプレート
を免疫反応測定箇所に案内するマイクロプレート案内機
構と、該マイクロプレート案内機構に併設され前記マイ
クロプレートに所定の走行力を付勢するマイクロプレー
ト移送機構と、このマイクロプレート案内機構の側方に
位置しマイクロプレート案内機構に対して略平行に配備
されて試薬・検体トレーの移動方向を案内し且つ試薬・
検体トレーに所定の走行力を付勢する試薬・検体トレー
移送機構とを備えている。
【0008】また、マイクロプレート案内機構に沿っ
て、免疫反応測定箇所と、試薬および検体が注入された
マイクロプレートを加振する加振機構と、マイクロプレ
ートの各凹部を免疫反応完了後に個別に洗浄するマイク
ロプレート洗浄機構と配設されている。更に、検体又
は試薬の所定量を吸引する分注ノズル部を有し且つ該分
注ノズル部で吸引した検体又は試薬をマイクロプレート
の所定の凹部へ搬送し注入する試薬・検体分注機構を、
前述したマイクロプレート案内機構および試薬・検体ト
レー移送機構に直交して移動するようにして当該マイク
ロプレート案内機構および試薬・検体トレー移送機構
に配設する。
【0009】そして、マイクロプレート案内機構の一方
の端部に、試薬および検体が注入されたマイクロプレー
トを所定の反応温度に一定時間維持する恒温槽を配設す
る、という構成を採っている。
【0010】また、請求項2に記載の発明では、一又は
二以上の試薬および検体の配置位置が予め特定された試
薬・検体トレーと、この試薬・検体トレー上に配設され
た所定の検体又は試薬の所定量を吸引する分注ノズル部
を有し,該分注ノズル部で吸引した検体又は試薬を予め
別に装備されたマイクロプレートの所定の凹部へ搬送し
注入する試薬・検体分注機構と、マイクロプレートを支
持すると共に,当該マイクロプレートが分注ノズル部の
移動方向にほぼ直交する方向に移動するのを案内するマ
イクロプレート案内機構と、このマイクロプレート案内
機構に併設され試薬および検体が注入されたマイクロプ
レートを加振する加振機構と、マイクロプレート案内機
構に併設され前述したマイクロプレートに所定の走行力
を付勢すると共に該マイクロプレートを免疫反応測定箇
所又は加振箇所に移送するマイクロプレート移送機構
と、試薬・検体トレーが分注ノズル部の移動方向にほぼ
直交する方向に移動するのを案内するようにマイクロプ
レート案内機構の側方に配備された試薬・検体トレー移
送機構と、マイクロプレート案内機構上に所定間隔を隔
てて配設され免疫反応完了後にマイクロプレートの各凹
部内を個別に洗浄するマイクロプレート洗浄機構とを備
えている。
【0011】更に、免疫反応測定箇所に搬入されたマイ
クロプレートを一時的に固定するマイクロプレート用位
置決め機構を、マイクロプレート案内機構に併設する、
という構成を採っている。
【0012】また、請求項3に記載の発明では、前述し
た請求項2記載の酵素免疫反応測定装置において、マイ
クロプレート案内機構の一方の端部に、検体及び試薬が
注入されたマイクロプレートを所定の反応温度に維持す
る恒温槽を併設すると共に、この恒温槽とマイクロプレ
ート案内機構との間に、前述したマイクロプレートを出
し入れするマイクロプレート入出機構を装備する、とい
う構成を採っている。
【0013】また、請求項4に記載の発明では、前述し
た請求項2に記載の発明において、マイクロプレート案
内機構およびマイクロプレート移送機構に代えてベルト
コンベア機構を使用する、という構成を採っている。
【0014】また、請求項5に記載の発明では、前述し
た請求項4記載の酵素免疫反応測定装置において、ベル
トコンベア機構の一方の端部に、検体及び試薬が注入さ
れたマイクロプレートを所定の反応温度に維持する恒温
槽を併設すると共に、この恒温槽と前記ベルトコンベア
機構との間に、前記マイクロプレートを出し入れするマ
イクロプレート入出機構を装備する、という構成を採っ
ている。
【0015】これによって、前述した目的を達成しよう
とするものである。
【0016】
【作 用】免疫反応測定を行う場合の例を説明する。
【0017】まず、マイクロプレート2の各反応用凹部
2Aに対して予め所定の試薬を塗布して、これをベルト
コンベア機構4上に載置し、ベルトコンベア機構4を作
動させて試薬・検体分注機構8による試薬および検体の
分注可能位置まで搬送する。この位置で、試薬・検体ト
レー移送機構21および試薬・検体分注機構8を作動さ
せて前述した検体ストッカ14内の検体をマイクロプレ
ート2の各反応用凹部2Aに分注する。
【0018】かかる分注動作が完了すると、ベルトコン
ベア機構4はマイクロプレート2を加振機構5部分に移
送し、マイクロプレート2を加振して反応を促進させ、
更にその後に当該マイクロプレート2を恒温槽9内へ搬
入し温度調節を行って反応を更に促進させる。この恒温
槽9での反応促進工程が完了すると、再びベルトコンベ
ア機構4を作動させてマイクロプレート2をマイクロプ
レート洗浄機構6の位置まで搬送し、ここで各反応用凹
部2A内の洗浄が行われる。
【0019】この洗浄が終了すると、当該マイクロプレ
ート2の各反応用凹部2Aには、酵素標識抗体試薬が前
述した試薬ストッカ11(又は12)内から選択され分
注される。この酵素標識抗体試薬の分注後、マイクロプ
レート2は再び恒温槽9内へ搬入されて温度調節され
る。この恒温槽9内での反応完了後、マイクロプレート
2の各反応用凹部2Aは再び洗浄される。
【0020】この酵素標識抗体試薬の分注,反応,洗浄
の各工程が完了すると、次に、発色気質試薬が、試薬ス
トッカ11(又は12)内から選択され、マイクロプレ
ート2の各反応用凹部2Aに分注される。この分注後、
マイクロプレート2は再び恒温槽9内へ搬入されて温度
調節され、その後、洗浄が行われる。
【0021】この発色気質試薬の分注,反応,洗浄の各
工程が完了すると、次に、停止液試薬が、試薬ストッカ
11(又は12)内から選択され、マイクロプレート2
の各反応用凹部2Aに分注される。そして、この停止液
試薬の分注後、マイクロプレート2は免疫反応測定箇所
100に搬送され、ここで前述した免疫反応測定が実施
される。この間、マイクロプレート2はケース本体10
から取り出されることが全くない。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図18
基づいて説明する。
【0023】ここで、図1乃至図2に、装置全体の構成
図を示す。この図1乃至図2に示す実施例は、一又は二
以上の試薬および検体の配置位置が予め特定された試薬
・検体トレー1と、この試薬・検体トレー1に併設さ
れ,複数の反応用凹部2Aを備えたマイクロプレート2
を免疫反応測定箇所100に案内するマイクロプレート
案内機構3と、このマイクロプレート案内機構3に併設
されマイクロプレート2に所定の走行力を付勢するマイ
クロプレート移送機構としてのベルトコンベア機構4と
を備えている。このベルトコンベア機構4では、段付ベ
ルトが使用されている。
【0024】また、マイクロプレート案内機構3に沿っ
て、前述した免疫反応測定箇所100と、試薬および検
体が注入されたマイクロプレート2を加振する加振機構
5と、マイクロプレート2の各反応用凹部2Aを免疫反
応完了後に個別に洗浄するマイクロプレート洗浄機構6
とが配設されている。
【0025】更に、検体又は試薬の所定量を吸引する分
注ノズル部7を有し且つ当該分注ノズル部7で吸引した
検体又は試薬をマイクロプレート2の所定の反応用凹部
2Aへ搬送し注入する試薬・検体分注機構8が、マイク
ロプレート案内機構3に直交するようにして当該マイク
ロプレート案内機構3および試薬・検体トレー1上に配
設されている。
【0026】また、マイクロプレート案内機構3の一方
の端部(図1の上方部)には、試薬および検体が注入さ
れたマイクロプレート2を所定の反応温度に一定時間維
持する恒温槽9が配設されている。符号10は本体ケー
スを示す。
【0027】これを更に詳述すると、試薬・検体トレー
1は、検査方式により異なる複数の試薬を装備した一又
は二以上の試薬ストッカ11,12を着脱自在に収納す
る試薬ストッカ領域13と、複数の検体を個別に収納す
る複数の検体収納部14Aを備えた検体ストッカ14を
収納する検体ストッカ領域15とを備えている。
【0028】各試薬ストッカ11,12には、検査方式
に対応した識別情報を設定する識別手段11A,12A
が装備されている。この識別手段11A,12Aは、本
実施例では、図1および図3に示すように同図左端部に
一列に設定された高さの異なる四個の円形超音波反射面
11A1 ,11A2 ,11A3 ,11A4 ,12A1
12A2 ,12A3 ,12A4 (図5参照)により構成
されている。この高さの相違は、前述した分注ノズル部
7に併設された超音波センサ10Aによって検出され図
示しない制御手段によって識別され、これによって後述
する各部が当該所定の検査方式に沿って作動するように
なっている。
【0029】図6乃至図7に、一方の試薬ストッカ11
の斜視図および一部省略した分解斜視図を示す。
【0030】また、各試薬ストッカ11,12には、当
該各試薬ストッカ11,12ごとに特定された検査方式
を達成するための複数の試薬が装備されている。図1乃
至図5にあっては、中央部に大きさの異なる6個の試薬
収納部11e,12eが設けられ、この試薬収納部11
e,12eに試薬収納容器としての試薬ビン11E,1
2Eが収納されている。また、同図の右側には5個の大
きさ同一の試薬収納部11f,12fが設けられ,この
試薬収納部11f,12fに試薬ビン11F,12Fが
収納されている。
【0031】ここで、この試薬ストッカ11,12に収
納される各試薬ビン11E,11F,12E,12F
は、その開口部に位置がほぼ同一の水平面に配設されて
いる。これによって当該各試薬ビン11E〜11F,1
2E〜12F内の試薬の残存量を容易に検知することが
可能となっている。また、これにより当該試薬ストッカ
11,12の位置が変化しても、試薬ビン11E〜11
F,12E〜12Fが常に同一の高さであり特に突出し
た高さのものがないことから、前述した分注ノズル部7
が試薬ビン11E〜11F,12E〜12Fに衝突する
不都合を予め有効に回避したものとなっている。
【0032】この試薬の残存量の検出は、実際には前述
した分注ノズル部7に併設された超音波センサ10Aに
よって検出され、これによって試薬不足の場合は(検体
の量の不足の場合も)、その旨が図示しない表示手段に
よって外部表示されるようになっている。また、この試
薬の残存量は、液面データとして捕捉されることから、
かかる情報に基づいて前述した制御手段では、分注ノズ
ル部7の下降量を調整することが出来るようになってい
る。
【0033】更に、各試薬ストッカ11,12上の図3
における下方部の領域には、当該各試薬ストッカ11,
12に収納される各試薬ビンの開口部の大きさに対応し
て前述した分注ノズル部7用の太さの異なる複数種類の
液吸入補助管7E,7Fの複数本が配設されている。図
3では、比較的太い液吸入補助管7Eが前述した試薬ビ
ン11E,12Eに対応してそれぞれ6本準備され、ま
た、比較的細い液吸入補助管7Fが前述した試薬ビン1
1F,12F用として,また検体吸入用として各試薬ス
トッカ11,12毎に10本準備されている。これによ
って、使用する試薬の量に応じて試薬および検体を前述
したマイクロプレート2に円滑に且つ能率よく分注する
ことができるようになっている。
【0034】また、試薬・検体トレー1には、図1,図
8〜図10に示すように、該試薬・検体トレー1を支持
すると共に該試薬・検体トレー1を前述した試薬・検体
分注機構8の分注ノズル部7の移動方向にほぼ直交する
方向に移送する試薬・検体トレー移送機構21が装備さ
れている。
【0035】ここで、図8における試薬・検体トレー1
は、図1のものに比較して反時計方向に90°回転した
状態となっている。また、図8(A)は試薬・検体トレ
ー1が本体ケース10から突出した状態を示し、図8
(B)は試薬・検体トレー1が本体ケース10内にほぼ
収納された状態の例を示す。
【0036】また、図9は試薬・検体トレー1が本体ケ
ース10内の深部に配置された場合を示し、図10は前
述した図8(B)の右側面図を示す。
【0037】試薬・検体トレー移送機構21は、試薬・
検体トレー1の下面側に装備され、当該試薬・検体トレ
ー1上の各試薬や検体の出し入れを円滑になし得るよう
になっている。この試薬・検体トレー移送機構は、図1
において試薬・検体トレー1を上下方向に移送するY軸
方向移送機能を有し、また、前述した試薬・検体分注機
構8が分注ノズル部7を図1の左右方向に移送する機
能,即ちX軸方向移送機能を有しており、これによって
試薬・検体トレー1上の各試薬や検体をどの位置からも
前述したマイクロプレート2に対して自由に分注し得る
ようになっている。
【0038】そして、この試薬・検体トレー移送機構2
1は、前述した試薬・検体トレー1を支持すると共に当
該試薬・検体トレー1が図1の上下方向に移動するのを
案内するガイド枠体21Aと、このガイド枠体21Aに
沿って配設され試薬・検体トレー1に移動力を付勢する
ボールねじ機構部21Bと、このボールねじ機構部21
Bのねじ軸を回転駆動するトレー駆動モータ21Cとを
備えている。符号21Dはトレー駆動モータ21Cの回
転力をボールねじ機構部21Bに伝達するベルト機構部
を示す。
【0039】更に、符号21aはガイド枠体21Aに対
応して試薬・検体トレー1に装備されたリニアガイドを
示し、また、符号21Baはボールねじ機構部21Bの
ねじ軸により移送駆動される被駆動部材を示す。この被
駆動部材21Baが試薬・検体トレー1の裏面に装着さ
れ、これによって試薬・検体トレー1が、前述したよう
にY軸方向に走行駆動され、前述したようにマイクロプ
レート2に対する各試薬や検体の分注動作が可能とな
り、同時に、前述した各試薬ストッカ11,12および
検体ストッカ14を図8(A)に示すように本体ケース
10から突出させることができるので、当該各試薬スト
ッカ11,12および検体ストッカ14の搬入搬出作業
を円滑化に成し得るようになっている。
【0040】マイクロプレート案内機構3は、図1,図
11に示すように、前述した試薬・検体トレー1の移動
方向と平行に配置され、上側が開放された断面コ字状
(図15参照)のものが使用されている。
【0041】このマイクロプレート案内機構3内には、
その左右側壁面に沿って前述したマイクロプレート2に
所定の走行力を付勢するマイクロプレート移送機構とし
ての一対のベルトコンベア機構4,4が装備されてい
る。このベルトコンベア機構4のプーリ相互間には、そ
れぞれベルト支持部材4A,4Aが配設され、これによ
って、マイクロプレート2の高さ位置がその走行過程に
おいて変化するのが有効に防止されている。
【0042】マイクロプレート2は、実際には、マイク
ロプレート保持体24を介して前述した一対のベルトコ
ンベア機構4上に載置されている。また、各ベルトコン
ベア機構4のベルトには、その複数箇所にマイクロプレ
ート保持体24を係止するプレート保持体係止用突起が
設けられ、これによってマイクロプレート保持体24が
係合されて当該ベルトコンベア機構4と一体的に走行駆
動されるようになっている。この場合、ベルトコンベア
機構4自体がマイクロプレート案内機構3の動作を兼ね
備えたものとなっている。
【0043】マイクロプレート保持体24は、図12,
図13に示すように前述したマイクロプレート2をその
周囲で直接支持する枠状のマイクロプレート保持板24
Aと、このマイクロプレート保持板24Aを中央部が細
く形成された弾性部材から成る支柱部材24Bを介して
周囲4箇所で支持する保持体ベース部24Cとにより構
成されている。
【0044】そして、マイクロプレート保持板24Aに
は、後述する加振用の係止穴として又位置決め用の係止
穴として機能する複数の貫通穴24Aaが、図11の左
端部に等間隔に一列に形成されている。本実施例では、
図11に示すように15個の貫通穴24Aaが設けられ
ている。この貫通穴24Aaは、前述したマイクロプレ
ート2上の複数の反応用凹部2Aの間隔と同一の間隔で
マイクロプレート保持板24Aに形成されている。
【0045】これによって、マイクロプレート保持体2
4の停止位置が大きく変化しても、前述した加振機構5
および後述するマイクロプレート用位置決め機構は、容
易にマイクロプレート保持体24に係合してマイクロプ
レート2を加振し、又は反応測定に際しての位置決めを
高精度になし得るようになっている。
【0046】加振機構5は、前述したマイクロプレート
保持体24に係合する複数の係合ピン25Aを備えた揺
動ベース25と、この揺動ベース25を水平面内で揺動
駆動する揺動ベース駆動部26と、揺動ベース25をマ
イクロプレート保持体24に係合させ又は離脱させる揺
動ベース用係脱機構部27とにより構成されている。こ
こで、係合ピン25Aは本実施例では前述したマイクロ
プレート保持板24Aの貫通穴24Aaを中五つおいた
間隔で揺動ベース25に装備されている。
【0047】この内、揺動駆動部26は、揺動ベース2
5を偏心回転軸26Aを介して四箇所で支持する揺動ベ
ース支持板26Bと、この揺動ベース支持板26Bに装
備され前述した偏心回転軸26Aの内の一つを回転駆動
する加振用モータ28とにより構成されている。
【0048】このため、加振用モータ28が作動する
と、当該加振用モータ28に連結された偏心回転軸26
Aがまず回転し、続いて他の従動偏心回転軸26Aが揺
動ベース25を介して同時に偏心回転運動を行う。この
ため、揺動ベース25の全体が原動偏心回転軸26Aに
付勢され且つ同一面内で各偏心回転軸26Aによって支
持された状態のまま偏心動作を繰り返す。
【0049】このごますり動作状の偏心動作は、前述し
た複数の係合ピン25Aを介してマイクロプレート保持
板24Aに伝達され、これによってマイクロプレート保
持板24Aがマイクロプレート2と共にX−Y平面内に
おいて回転変位動作を繰り返すこととなり、マイクロプ
レート2は有効に加振される。この間、揺動ベース用係
脱機構部27は、揺動ベース25をマイクロプレート保
持体24に係合させた状態を維持するようになってい
る。
【0050】一方、前述した揺動ベース用係脱機構部2
7は、加振用モータ28および揺動ベース支持板26B
の全体を上下動させる偏心カム部27Aと,この偏心カ
ム部27Aを回転駆動するカム駆動モータ27Bとを備
えた構成となっている。ここで、揺動ベース支持板26
Bは、図示しないガイド手段によって上下動のみが許容
されて前述したマイクロプレート案内機構3の外壁側に
配設されている。そして、偏心カム部27Aは、前述し
た揺動ベース支持板26Bに形成された長穴26Baに
係合され、この長穴26Baを介して偏心カム部27A
に支持されている。
【0051】このため、カム駆動モータ27Bが作動し
て偏心カム部27Aを180°回転させると、揺動ベー
ス支持板26Bが図12の上方向に持ち上げられ、同時
に加振用モータ28および揺動ベース25も一体となっ
て上方に持ち上げられる。これによって、マイクロプレ
ート保持板24Aの貫通穴24Aaと揺動ベース25の
係合ピン25Aとの係合状態が解除され、マイクロプレ
ート2の加振動作は停止する。
【0052】前述したマイクロプレート案内機構3に
は、マイクロプレート2が免疫反応測定箇所100に搬
入された場合にこれを一時的に固定するマイクロプレー
ト用位置決め機構30が装備されている。
【0053】このマイクロプレート用位置決め機構30
は、図1,図13及び図14に示すように、前述したマ
イクロプレート保持板24Aの貫通穴24Aaを利用し
て当該マイクロプレート保持板24Aおよびマイクロプ
レート2を測定点に一時的に固定するもので、本実施例
では前述した貫通穴24Aaを中四つおいた間隔で配置
された係止ピン30Aと、この係止ピン30Aを固持し
た係止ピン固定プレート30Bと、この係止ピン固定プ
レート30Bを支持すると共にその上下動を付勢力する
支持プレート30Cと、この支持プレート30Cを偏心
カム部30Dを介して上下動させる位置決めモータ30
Mとにより構成されている。
【0054】ここで、支持プレート30Cは図示しない
ガイド手段によって上下動のみ許容された状態で前述し
たマイクロプレート案内機構3の外壁側に配設され、前
述した偏心カム部30Dに支持されている。このため、
位置決めモータ30Mが作動して偏心カム部30Dを1
80°回転させると、支持プレート30Cが図13の上
方向に持ち上げられる。これによって、図13に示すよ
うにマイクロプレート保持板24Aの貫通穴24Aaと
係止ピン固定プレート30Bの係止ピン30Aとの係合
状態が解除され、マイクロプレート2の固定動作は解除
される。
【0055】次に、マイクロプレート洗浄機構6につい
て説明する。
【0056】図15〜図16にその一例を示す。この図
15〜図16に示すマイクロプレート洗浄機構6は、マ
イクロプレート2の各反応用凹部2A内に注入された検
体および試薬の免疫反応が完了した場合に作動し、各反
応用凹部2Aを個別に洗浄するもので、各反応用凹部2
A毎に二本一組で横一列分の本数(本実施例では6組分
12本)の洗浄ノズル6a,6bを備えている。
【0057】この洗浄ノズル6a,6bは、一方の短い
方が洗浄ノズルが洗浄水吐出ノズル6aを構成し、他方
の長い方の洗浄ノズルが洗浄水吸引ノズル6bを構成し
ている。これによって各反応用凹部2A内に吐出された
洗浄水は、洗浄水吸引ノズル6bによって有効に吸引さ
れる。
【0058】この6組分12本の洗浄ノズル6a,6b
は、洗浄水の吐出および吸引動作を各洗浄ノズル6a,
6bの動作を各反応用凹部2A毎に個別に駆動制御する
と共に当該12本の洗浄ノズル6a,6bを垂下支持す
るノズル作動制御部33と、マイクロプレート2に向け
て図15〜図16の如く突出配置されたノズル作動制御
部33を支持する洗浄ノズル支柱部材34と、この洗浄
ノズル支柱部材34が上下動するのを案内する一対のガ
イド片35A,35Bと、洗浄ノズル支柱部材34を常
時上方向に付勢する引張ばね36と、この引張ばね36
に抗して作動し洗浄ノズル支柱部材34を前述した各洗
浄ノズル6a,6bを最適洗浄位置に設定するギヤー機
構37と、このギヤー機構37の動作を付勢する洗浄位
置設定モータ38とを備えている。
【0059】ギヤー機構37は、洗浄ノズル支柱部材3
4に装備されたラック37Aと該ラック37Aに噛合す
ると共に前述した洗浄位置設定モータ38に駆動される
ピニオン37Bとにより構成されている。
【0060】このため、洗浄位置設定モータ38の作動
により、マイクロプレート2の移動停止動作に対応して
洗浄ノズル支柱部材34の上下動が制御され、その間、
マイクロプレート2の各反応用凹部2Aが順次有効に洗
浄されるようになっている。
【0061】この場合、洗浄ノズル6a,6bからの洗
浄水の吐出および吸引は連続的に行うことができ、この
ため、各反応用凹部2A内は、反応済の膜を除いて残存
する試薬等は成分が薄められて有効に排出される。この
結果、洗浄のためにマイクロプレート2を他の場所の洗
浄器まで移動させる手間が不要となり、このため、次の
試薬反応工程に迅速に移行することができ、かかる点に
おいて複数の試薬に対する免疫反応の結果を高能率に且
つ迅速に得ることができるという利点を備えている。
【0062】また、マイクロプレート案内機構3の一方
の端部(図1の上方部)には、前述したように試薬およ
び検体が注入されたマイクロプレート2を所定の反応温
度に一定時間維持する恒温槽9が配設されている。この
恒温槽9内に試薬および検体が注入されたマイクロプレ
ート2を送り込むマイクロプレート入出機構40が、ベ
ルトコンベア機構4の一方の端部(図1内の上方向)に
装備されている。
【0063】このマイクロプレート入出機構40は、必
要に応じて作動し前述した恒温槽9内からマイクロプレ
ート2を引き出してベルトコンベア機構4上に載置する
機能をも兼ね備えている。このため、恒温槽9内へのマ
イクロプレート2の出し入れ作業を自動化することが可
能となり、従来生じていたそのための時間と労力の浪費
を大幅に低減することができ、同時に作業の迅速化を図
ることができるという利点を備えたものとなっている。
【0064】次に、試薬・検体分注機構8について説明
する。
【0065】図17乃至図18にこれを示す。この図1
7乃至図18に示す試薬・検体分注機構8は、マイクロ
プレート案内機構3および試薬・検体トレー1を跨ぐよ
うにして装備されたノズル部移送支持体41と、このノ
ズル部移送支持体41に支持され且つ当該ノズル部移送
枠体41に沿って移送可能に装備された分注ノズル部7
と、この分注ノズル部7に走行力を付勢するノズル部X
軸移送手段43とを備えている。
【0066】分注ノズル部7は、上下動可能に構成され
た二本の分注ノズル7A,7Bと、この分注ノズル7
A,7Bの上下動を案内すると共に当該分注ノズル7
A,7Bに対してその上下動を個別に付勢するボールね
じ機構44A,44Bと、この各ボールねじ機構44
A,44Bを個別に駆動制御する分注ノズル部下降駆動
モータ45A,45Bとを備えている。符号45a,4
5bは、分注ノズル部下降駆動モータ45A,45Bの
回転力を前述したボールねじ機構44A,44Bに伝達
する弾性部材からなる継ぎ手を示す。また、符号46は
ノズル部枠体を示す。この図17〜図18に示す分注ノ
ズル7A,7Bは、一方の分注ノズル7Aが比較的太い
液吸入補助管7Eを装備し、他方の分注ノズル7Bが比
較的細い液吸入補助管7Fを装備している。
【0067】これによって、本実施例では、前述したよ
うに試薬ビン11E,11F,12E,12Fの大き
さ,或いは使用する試薬の量などの相違等に対応して、
異なった種々の条件に対応し得るようになっている。
【0068】また、ノズル部X軸移送手段43は、分注
ノズル部7を装備したノズル部枠体46をノズル部移送
枠体41に沿って移送するボールねじ機構43Aと、こ
のボールねじ機構43Aの動作を付勢力するノズル部X
軸移送モータ43Bとを備えている。符号43Cは、ノ
ズル部X軸移送モータ43Bの回転力をボールねじ機構
43Aに伝達するベルト機構部を示す。
【0069】このため、この試薬・検体分注機構8と前
述した試薬・検体トレー移送機構21とが協同すること
により、試薬・検体トレー1上の複数の各試薬および検
体を前述したマイクロプレート2の各反応用凹部2Aに
対して自由に,しかも迅速に且つ高精度に、試薬分注お
よび検体分注をなし得ることが可能となってる。
【0070】次に、上記実施例により免疫反応測定を行
う場合の一例を説明する。
【0071】まず、マイクロプレート2の各反応用凹部
2Aに対して予め所定の試薬を塗布して、これをベルト
コンベア機構4上に載置する。次に、ベルトコンベア機
構4を作動させて当該マイクロプレート2を試薬・検体
分注機構8による試薬および検体の分注可能位置まで搬
送する。
【0072】この位置で、試薬・検体トレー移送機構2
1および試薬・検体分注機構8を作動させて前述した検
体ストッカ14内の検体をマイクロプレート2の各反応
用凹部2Aに分注する。この間、試薬・検体分注機構8
は、その分注ノズル部7を検体ストッカ14部分に移送
し且つ下降制御して所定の検体を吸引し、再び上昇して
マイクロプレート2側に移送され、さらに又マイクロプ
レート2側で下降制御されて検体分注動作を完了するよ
うになっている。
【0073】かかる分注動作が完了すると、ベルトコン
ベア機構4はマイクロプレート2を加振機構5部分に移
送する。そして加振機構5を作動させて所定時間,マイ
クロプレート2を加振して反応を促進させ、更にその後
に当該マイクロプレート2を恒温槽9内へ搬入し温度調
節を行って反応を更に促進させる。この恒温槽9での反
応促進工程が完了すると、再びベルトコンベア機構4を
作動させてマイクロプレート2をマイクロプレート洗浄
機構6の位置まで搬送し、ここで前述した動作により各
反応用凹部2A内の洗浄が行われる。
【0074】このマイクロプレート洗浄機構6による洗
浄が終了すると、当該マイクロプレート2の各反応用凹
部2Aには、酵素標識抗体試薬が前述した試薬ストッカ
11(又は12)内から選択され分注される。この酵素
標識抗体試薬の分注後、マイクロプレート2は再び恒温
槽9内へ搬入されて温度調節されて反応促進が図られ
る。この恒温槽9内での反応完了後、マイクロプレート
2の各反応用凹部2Aは再びマイクロプレート洗浄機構
6による洗浄が行われる。
【0075】この酵素標識抗体試薬の分注,反応,洗浄
の各工程が完了すると、次に、発色気質試薬が、試薬ス
トッカ11(又は12)内から選択され、マイクロプレ
ート2の各反応用凹部2Aに分注される。この分注後、
マイクロプレート2は再び恒温槽9内へ搬入されて温度
調節されて反応促進が図られる。この恒温槽9内での反
応完了後、マイクロプレート2の各反応用凹部2Aは再
びマイクロプレート洗浄機構6による洗浄が行われる。
【0076】この発色気質試薬の分注,反応,洗浄の各
工程が完了すると、次に、停止液試薬が、試薬ストッカ
11(又は12)内から選択され、マイクロプレート2
の各反応用凹部2Aに分注される。そして、この停止液
試薬の分注後、マイクロプレート2は免疫反応測定箇所
100に搬送され、ここで前述した免疫反応測定が実施
され、この免疫反応測定箇所100での測定結果に基づ
いて所定の解析がおこなわれ、その結果が判定されるよ
うになっている。
【0077】このように、上記実施例によると、酵素免
疫反応の測定に際しては、分注,反応,洗浄の各工程の
繰り返しが多いことから従来より困難視されていた自動
化が可能となり、このため、酵素免疫反応の測定を迅速
に且つ高精度に実施する事が可能となり、試薬メーカー
毎に異なる各種項目の検査を一台の装置で実施すること
ができるという利点がある。
【0078】尚、上記実施例では、マイクロプレート移
送機構としてベルトコンベア機構4を使用した場合を例
示したが、マイクロプレート移送機構として機能するも
のであればベルトコンベア機構以外の他の機構を使用し
てもよい。
【0079】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、酵素免疫反応の測定に際して行わ
れる前工程である分注,反応,洗浄の各工程の繰り返し
工程を迅速に且つ高精度に行うことが可能となり、従来
より困難視されていた自動化が可能となり、このため、
酵素免疫反応の測定を迅速に且つ高精度に実施すること
ができ、試薬メーカー毎に異なる各種項目の検査を一台
の装置で実施することができ、かかる点において測定結
果の信頼性を著しく向上させることができるという従来
にない優れた酵素免疫反応測定装置を提供することがで
きる。
【0080】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す一部省略した平面図で
ある。
【図2】図1内に開示した各構成部材相互間の位置関係
を示す概略斜視図である。
【図3】図1内に開示した試薬・検体トレー部分を示す
詳細説明図である。
【図4】図3の正面図である。
【図5】図4の左側面図である。
【図6】図1内に開示した試薬ストッカの例を示す斜視
図である。
【図7】図6に示す試薬ストッカの一部省略した分解斜
視図である。
【図8】図1内に開示した試薬・検体トレーとその駆動
機構(Y軸方向)との関係を示す図で、図8(A)は図
1内の試薬・検体トレー部分を反時計方向に180°回
転した状態を示す平面図を示し、図8(B)は図8
(A)の動作を示す説明図である。
【図9】図8(A)の動作を示す説明図である。
【図10】図9の右側面図である。
【図11】図1内に開示したベルトコンベア機構,加振
機構およびマイクロプレート用位置決め機構との関係を
示す一部省略した平面図である。
【図12】図11内に開示した加振機構の要部を示す説
明図である。
【図13】図11内に開示したマイクロプレート用位置
決め機構の要部を示す説明図である。
【図14】図11内の矢印A方向からみたベルトコンベ
ア機構,加振機構およびマイクロプレート用位置決め機
構の位置関係を示す一部省略した説明図である。
【図15】図1内に開示した洗浄機構の例を示す一部省
略した正面図である。
【図16】図15の一部省略した側面図である。
【図17】図1に開示した試薬・検体分注機構の例を示
す一部省略した正面図である。
【図18】図17の一部省略した右側面図である。
【符号の説明】
1 試薬・検体トレー 2 マイクロプレート 2A 反応用凹部 3 マイクロプレート案内機構 4 マイクロプレート移送機構としてのベルトコンベア
機構 5 加振機構 6 マイクロプレート洗浄機構 7 分注ノズル部 8 試薬・検体分注機構 9 恒温槽 10 本体ケース 30 マイクロプレート用位置決め機構 40 マイクロプレート入出機構 100 免疫反応測定箇所
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊地 富士子 神奈川県横浜市緑区桜並木2番1号 ス ズキ株式会社技術研究所内 (56)参考文献 特開 平6−213905(JP,A) 特開 平5−281236(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 35/04 G01N 33/543 571 G01N 35/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一又は二以上の試薬および検体の配置位
    置が予め特定された試薬・検体トレーと、この試薬・検
    体トレーに併設され,複数の反応用凹部を備えたマイク
    ロプレートを免疫反応測定箇所に案内するマイクロプレ
    ート案内機構と、このマイクロプレート案内機構に併設
    され前記マイクロプレートに所定の走行力を付勢するマ
    イクロプレート移送機構と、前記マイクロプレート案内
    機構の側方に位置し前記マイクロプレート案内機構に対
    して略平行に配備されて前記試薬・検体トレーの移動方
    向を案内し且つ前記試薬・検体トレーに所定の走行力を
    付勢する試薬・検体トレー移送機構を備え、 前記マイクロプレート案内機構に沿って、前記免疫反応
    測定箇所と、前記試薬および検体が注入されたマイクロ
    プレートを加振する加振機構と、前記マイクロプレート
    の各反応用凹部を免疫反応完了後に個別に洗浄するマイ
    クロプレート洗浄機構とを配設し、 前記マイクロプレート案内機構の一方の端部に、前記試
    薬および検体が注入されたマイクロプレートを所定の反
    応温度に一定時間維持する恒温槽を配設し、 前記検体又は試薬の所定量を吸引する分注ノズル部を有
    し且つ当該分注ノズル部で吸引した検体又は試薬を前記
    マイクロプレートの所定の反応用凹部へ搬送し注入する
    試薬・検体分注機構を、前記マイクロプレート案内機構
    および前記試薬・検体トレー移送機構に直交して移動
    るようにして当該マイクロプレート案内機構および前記
    試薬・検体トレー移送機構上に所定間隔を隔てて配設し
    たことを特徴とする酵素免疫反応測定装置。
  2. 【請求項2】 一又は二以上の試薬および検体の配置位
    置が予め特定された試薬・検体トレーと、この試薬・検
    体トレー上に配設された所定の検体又は試薬の所定量を
    吸引する分注ノズル部を有し,該分注ノズル部で吸引し
    た検体又は試薬を予め別に装備されたマイクロプレート
    の所定の凹部へ搬送し注入する試薬・検体分注機構と、
    前記マイクロプレートを支持すると共に,当該マイクロ
    プレートが前記分注ノズル部の移動方向にほぼ直交する
    方向に移動するのを案内するマイクロプレート案内機構
    と、このマイクロプレート案内機構に併設され前記試薬
    および検体が注入されたマイクロプレートを加振する加
    振機構と、前記マイクロプレート案内機構に併設され前
    記マイクロプレートに所定の走行力を付勢すると共に該
    マイクロプレートを免疫反応測定箇所又は加振箇所に移
    送するマイクロプレート移送機構と、前記試薬・検体ト
    レーが前記分注ノズル部の移動方向にほぼ直交する方向
    に移動するのを案内するように前記マイクロプレート案
    内機構の側方に配備された試薬・検体トレー移送機構
    、前記マイクロプレート案内機構上に所定間隔を隔て
    て配設され免疫反応完了後に前記マイクロプレートの各
    凹部内を個別に洗浄するマイクロプレート洗浄機構とを
    備え、 前記免疫反応測定箇所に搬入されたマイクロプレートを
    一時的に固定するマイクロプレート用位置決め機構を、
    前記マイクロプレート案内機構に併設したことを特徴と
    する酵素免疫反応測定装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項2記載の酵素免疫反応測定装
    置において、前記マイクロプレート案内機構の一方の端
    部に、検体及び試薬が注入されたマイクロプレートを所
    定の反応温度に維持する恒温槽を併設すると共に、この
    恒温槽と前記マイクロプレート案内機構との間に、前記
    マイクロプレートを出し入れするマイクロプレート入出
    機構を装備したことを特徴とする酵素免疫反応測定装
    置。
  4. 【請求項4】 一又は二以上の試薬および検体の配置位
    置が予め特定された試薬・検体トレーと、この試薬・検
    体トレー上に配設された所定の検体又は試薬の所定量を
    吸引する分注ノズル部を有し,該分注ノズル部で吸引し
    た検体又は試薬を予め別に装備されたマイクロプレート
    の所定の凹部へ搬送し注入する試薬・検体分注機構と、
    前記マイクロプレートを支持し且つ当該マイクロプレー
    トを前記試薬・検体分注機構の分注ノズル部の移動方向
    にほぼ直交する方向に移送するベルトコンベア機構と、
    前記試薬・検体トレーが前記分注ノズル部の移動方向に
    ほぼ直交する方向に移動するのを案内するように前記ベ
    ルトコンベア機構の側方に配備された試薬・検体トレー
    移送機構と前記ベルトコンベア機構に併設された前記
    マイクロプレート用の加振機構とを備え、 前記ベルトコンベア機構の所定箇所に免疫反応測定箇所
    を設けると共に、この免疫反応測定箇所に搬入されるマ
    イクロプレートを一時的に固定するマイクロプレート用
    位置決め機構を、前記ベルトコンベア機構に併設したこ
    とを特徴とする酵素免疫反応測定装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項4記載の酵素免疫反応測定装
    置において、前記ベルトコンベア機構の一方の端部に、
    検体及び試薬が注入されたマイクロプレートを所定の反
    応温度に維持する恒温槽を併設すると共に、この恒温槽
    と前記ベルトコンベア機構との間に、前記マイクロプレ
    ートを出し入れするマイクロプレート入出機構を装備し
    たことを特徴とする酵素免疫反応測定装置。
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