JPH08271533A - 酵素免疫反応測定装置 - Google Patents

酵素免疫反応測定装置

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Publication number
JPH08271533A
JPH08271533A JP10041795A JP10041795A JPH08271533A JP H08271533 A JPH08271533 A JP H08271533A JP 10041795 A JP10041795 A JP 10041795A JP 10041795 A JP10041795 A JP 10041795A JP H08271533 A JPH08271533 A JP H08271533A
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JP
Japan
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microplate
belt
tray
constant temperature
plate
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10041795A
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English (en)
Inventor
Shogo Kida
正吾 木田
Toshiyuki Furuta
敏之 古田
Yasuhiko Yokomori
保彦 横森
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH08271533A publication Critical patent/JPH08271533A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 酵素免疫反応測定の前工程の一部である反応
促進用の温調工程を連続的に且つ短時間に成し得る酵素
免疫反応測定装置を提供すること。 【構成】 複数の反応用凹部2Aを備えたマイクロプレ
ート2を免疫反応測定箇所100に案内するマイクロプ
レート案内機構3と、マイクロプレート2に所定の走行
力を付勢するマイクロプレート移送機構4とを備え、マ
イクロプレート案内機構3の一方の端部に恒温槽機構9
を配設し、この恒温槽機構9とマイクロプレート案内機
構3との間に、マイクロプレート搬入搬出手段40を装
備する。このマイクロプレート搬入搬出手段40を、マ
イクロプレート2の一端部を係止し又は離間する回動つ
め機構41と、この回動つめ機構41をマイクロプレー
ト移送機構4に沿って往復移送する爪部移送機構46と
により構成したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酵素免疫反応測定装置
に係り、とくに、酵素免疫反応測定の前処理である,分
注,加振,温調,洗浄,等を行った後に、反応測定を行
う酵素免疫反応測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】臨床検査における酵素免疫反応について
は、従来より当該免疫反応を的確に把握するための手法
として、試薬メーカが種々の手法およびそれに使用され
る各種試薬についての開発が進められている。
【0003】この酵素免疫反応の測定に際しては、従来
よりその前工程として、分注用の複数の凹部(ウエル
部)を備えたマイクロプレートの各ウエル部へ検体およ
び試薬の分注を行い、反応促進のための加振および温
調,そして、次の試薬の分注工程に入るための洗浄(検
体に対する試薬の反応部分は洗浄しても壁面に残存す
る)等の工程が、試薬を種々変化させて繰り返し行われ
るよになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例にあって
は、マイクロプレートの各ウエル部に対する検体又は試
薬の分注,反応促進のための加振および温調,そして、
次の試薬の分注工程に入るための洗浄等が、作業員によ
り異なった機器で行われていた。即ち、検体又は試薬の
分注は分注器で,又反応促進用の加振はそれぞれ加振器
で,更に洗浄は洗浄装置で、それぞれ別々に行われてい
た。
【0005】更に、反応促進用の温調の温調器について
は、作業能率の向上を意図して予め複数の温調器(恒温
槽)を備えた恒温槽機構が装備され、その各温調器に前
述したマイクロプレートを個別に搬入し或いは搬出する
ようになっていた。
【0006】このため、検体や試薬の移動,更にはマイ
クロプレートの移動には人力が介在することから、反応
測定に至る過程では各検体の待ち時間が多くなり、ま
た、ときには検体の配置箇所の取り違え等も生じ易く、
このため、酵素免疫反応の測定に多くの時間がかかり、
同時に作業員にとって精神的にも多くの労力を要すると
いう不都合が常に伴っていた。特に検体と試薬とを迅速
に反応させるために成される恒温槽機構での温調工程に
あっては、マイクロプレートの搬入搬出に多くの時間と
労力を要するという不都合が生じていた。
【0007】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、とくに酵素免疫反応測定の前工程の一部であ
る反応促進用の温調工程を、途中で作業員による検体等
の搬入搬出および移送等の作業を伴うことなく連続的に
しかも短時間に成すと共に、温調工程後のマイクロプレ
ートを免疫反応測定箇所等に自動的に搬送することを可
能とし、これによって酵素免疫反応の全体的な測定時間
の短縮を図った酵素免疫反応測定装置を提供すること
を、その目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、試薬および検体が注入された複数の反応用凹部を備
えたマイクロプレートを免疫反応測定箇所に案内するマ
イクロプレート案内機構と、このマイクロプレート案内
機構に併設されマイクロプレートを搬送するベルトコン
ベア機構とを備えている。
【0009】ベルトコンベア機構の一方の端部に対応し
て、マイクロプレートを当該マイクロプレートを保持す
るプレートトレイと共に収納し所定の反応温度に一定時
間維持する恒温槽機構を配設する。また、この恒温槽機
構とベルトコンベア機構との間に、恒温槽機構に対する
マイクロプレートの搬入搬出を行うマイクロプレート搬
入搬出手段を装備する。そして、ベルトコンベア機構の
ベルト上に、前述したマイクロプレートのプレートトレ
イを係止するマイクロプレート係止手段が設ける、とい
う構成を採っている。
【0010】請求項2記載の発明では、前述したマイク
ロプレート係止手段を、予めプレートトレイに形成され
た切り欠き部に対応してベルト上に設けられた係合用突
起部により構成する、という手法を採っている。
【0011】請求項3記載の発明では、前述した請求項
2記載の構成に加えて、上記ベルト上に、前述した係合
用突起部と共にプレートトレイを挟持するトレイ挟持部
(位置決め部材)を設ける、という構成を採っている。
これによって前述した目的を達成しようとするものであ
る。
【0012】
【作 用】本発明の主要部である恒温槽からのマイクロ
プレートの搬入搬出工程および当該工程内で機能するマ
イクロプレート係止手段に動作を説明する。まず、マイ
クロプレート2は、ベルトコンベア機構(マイクロプレ
ート移送機構)4によって恒温槽機構9の設置箇所まで
運ばれてくる。この場合、マイクロプレート入出機構
(マイクロプレート搬入搬出手段)40の回動つめ機構
分はその先端部(回動端部)が下がった状態に設定され
る。これにより、マイクロプレート2を載置したプレー
トトレイ24は、恒温槽53Aに向けて円滑に移送され
る。
【0013】次に、プレートトレイ24が通過すると、
マイクロプレート入出機構40の回動つめ機構部分の先
端部がマイクロプレート2に対する押圧位置に設定さ
れ、続いてプレートトレイ24を押圧し、これによっ
て、プレートトレイ24が恒温槽53A内の最深部に収
納される。
【0014】恒温槽53Aによる温調工程の所定時間が
経過すると、プレートトレイ24はマイクロプレート入
出機構40によって恒温槽53Aから引き出される。こ
の場合、マイクロプレート入出機構40の移送速度は前
述したベルトコンベア機構4の移送速度と同等に設定さ
れている。
【0015】続いて、恒温槽53Aからプレートトレイ
24が引き出されてその先端部がベルトコンベア機構4
の位置決め部材4Bに当接すると、図示しない検知手段
によって検知されてベルトコンベア機構4が作動を開始
する。これにより、プレートトレイ24は円滑に恒温槽
53Aから引き出される。
【0016】一方、この一連の動作と共に(ベルトコン
ベア機構4のベルト4Aの走行移動)と共にプレートト
レイ係止用突起部(マイクロプレート係止手段)4aが
回転して立ち上がってくる。そして、図1(B)に示す
ように、このプレートトレイ係止用突起部4aは、プレ
ートトレイ24に予め形成された切り欠き部24Ckに
係合する。
【0017】このため、プレートトレイ24は、ベルト
4A上の位置決め部材4Bとプレートトレイ係止用突起
4aとによって当該ベルト4Aに確実に係止され、当該
ベルト4Aの走行移動と共に免疫反応測定箇所等の所定
位置に確実に移送される。
【0018】また、恒温槽53Aから引き出されたプレ
ートトレイ24が、ベルト4A上の位置決め部材4Bと
プレートトレイ係止用突起4aとによってベルト4A上
に保持されると、マイクロプレート入出機構40の回動
つめ機構部分はその先端部がプレートトレイ24から離
れる方向に回動してその動作を停止する。以後、プレー
トトレイ24はベルトコンベア機構4のベルト4Aによ
って免疫反応測定箇所100等に移送される。
【0019】また、恒温槽53A内にプレートトレイ2
4を搬入するに際しては、前述したプレートトレイ係止
用突起4aは、ベルト4Aの回動によってプレートトレ
イ24から自動的に離れるようになっている。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に従って
説明する。本実施例にかかる酵素免疫反応測定装置は、
図1乃至図6に示すように、複数の反応用凹部2Aを備
えたマイクロプレート2を免疫反応測定箇所100に案
内するマイクロプレート案内機構3と、このマイクロプ
レート案内機構3に併設されマイクロプレート2に所定
の走行力を付勢するベルトコンベア機構4とを備えてい
る。
【0021】また、図3乃至図4に示すように、ベルト
コンベア機構4の一方の端部に対応して、マイクロプレ
ート2を,当該マイクロプレート2を保持するプレート
トレイ24と共に収納し所定の反応温度に一定時間維持
する恒温槽機構9が配設されている。また、この恒温槽
機構9とベルトコンベア機構4との間に、恒温槽機構9
に対するマイクロプレートの搬入搬出を行うマイクロプ
レート搬入搬出手段としてのマイクロプレート入出機構
40が装備されている。
【0022】ベルトコンベア機構4のベルト4A上に
は、前述したマイクロプレート2のプレートトレイ24
を係止するマイクロプレート係止手段としての係合用突
起部4aが設けられている。更に、ベルトコンベア機構
4のベルト4A上には、前述した係合用突起部4aと共
にプレートトレイ24を挟持するトレイ挟持部としての
位置決め部材4Bが設けられている。
【0023】以下、これを更に詳述する。まず、図1
に、本実施例の要部を成すマイクロプレート用搬入搬出
手段(マイクロプレート入出機構)40と恒温槽機構9
との関係を示す。また、図2にはマイクロプレート用搬
入搬出手段(マイクロプレート入出機構)40の一例を
示し、又図3乃至図4には、前述した図1乃至図2の各
構成部を含む装置全体の構成図を示す。
【0024】最初に、図3乃至図4に開示した装置全体
について詳述する。この図3乃至図4に示す酵素免疫反
応測定装置は、一又は二以上の試薬および検体の配置位
置が予め特定された試薬・検体トレー1と、この試薬・
検体トレー1に併設され,複数の反応用凹部2Aを備え
たマイクロプレート2を免疫反応測定箇所100に案内
するマイクロプレート案内機構3と、このマイクロプレ
ート案内機構3に併設されマイクロプレート2に所定の
走行力を付勢するベルトコンベア機構4とを備えてい
る。このベルトコンベア機構4では、段付ベルトが使用
されている。
【0025】図5乃至図6に複数の反応用凹部2Aを備
えた透明プラスチックからなるマイクロプレート2を示
す。このマイクロプレート2は、図3に示すように本実
施例では二つ準備され、一方のマイクロプレート2はマ
イクロプレート案内機構3上に載置されて試薬および検
体が個別に注入され、また、他方のマイクロプレート2
は試薬・検体トレー1上に液希釈用として予め配設され
るようになっている。
【0026】又、前述したマイクロプレート案内機構3
に沿って、免疫反応測定箇所100と、試薬および検体
が注入されたマイクロプレート2を加振する加振機構5
と、マイクロプレート2の各反応用凹部2Aを免疫反応
完了後に個別に洗浄するマイクロプレート洗浄機構6と
が配設されている。
【0027】更に、検体又は試薬の所定量を吸引する複
数の分注ノズル部7を有する試薬・検体分注機構8が、
マイクロプレート案内機構3の上方で当該マイクロプレ
ート案内機構3および試薬・検体トレー1を跨いた状態
で配設されている。この試薬・検体分注機構8は、分注
ノズル部7で吸引した検体又は試薬を、前述した一方の
マイクロプレート2の所定の凹部2Aへ搬送し注入する
機能を備えている。
【0028】また、マイクロプレート案内機構3の一方
の端部(図3内の上方側)には、試薬および検体が注入
されたマイクロプレート2を所定の反応温度に一定時間
維持する恒温槽機構9が配設されている。符号10は本
体ケースを示す。
【0029】〔試薬・検体トレーについて〕試薬・検体
トレー1には、図3乃至図4に示すように、検査方式に
より異なる複数の試薬を装備した一又は二以上の試薬ス
トッカ11,12を着脱自在に収納する試薬ストッカ領
域13と、複数の検体を個別に収納する複数の検体収納
部14Aを備えた検体ストッカ14を収納する検体スト
ッカ領域15とが設けられている。
【0030】各試薬ストッカ11,12には、検査方式
によっては異なった試薬ストッカ11,12が必要とさ
れることから、検査方式に対応した識別情報を設定する
識別手段11A,12Aが装備されている。この識別手
段11A,12Aは、本実施例では、各試薬ストッカ1
1,12の図3における左端部に一列に設定された高さ
の異なる複数個(本実施例では四個)の円形超音波反射
面により構成されている。この高さの相違は、前述した
試薬・検体分注機構8の分注ノズル部7に装備された超
音波センサ(図示せず)によって順次検出されて所定の
主制御部によって識別される。そして、この主制御部に
よって後述する各構成部分が当該所定の検査方式に沿っ
て作動するようになっている。
【0031】〔試薬・検体トレー移送機構について〕上
述した試薬・検体トレー1は、図3〜図4に示すよう
に、試薬・検体トレー移送機構21上に装備されてい
る。この試薬・検体トレー移送機構21は、試薬・検体
トレー1を支持すると共に当該試薬・検体トレー1を前
述した試薬・検体分注機構8の分注ノズル部7の移動方
向(図3内の矢印x方向)にほぼ直交する方向(図3内
の矢印y方向)に移送するように機能する。
【0032】また、この試薬・検体トレー移送機構21
は、試薬・検体トレー1の底面側に装備され、当該試薬
・検体トレー1上の各試薬や検体の出し入れを円滑にな
し得るようになっている。この試薬・検体トレー移送機
構21は、図3において試薬・検体トレー1を図3の上
下方向に移送するY軸方向移送機能を有している。ま
た、前述した試薬・検体分注機構8は前述したように分
注ノズル部7を図3の左右方向に移送する機能,即ち,
X軸方向移送機能を有している。これによって、試薬・
検体トレー1上の各試薬や検体を、どの位置からも前述
した一方のマイクロプレート2に(必要に応じて他方の
マイクロプレート2にも)対して自由に且つ迅速に分注
し得るようになっている。
【0033】この試薬・検体トレー移送機構21は、前
述した試薬・検体トレー1を支持すると共に該試薬・検
体トレー1が図3の上下方向に移動するのを案内するガ
イド枠体21Aと、このガイド枠体21Aに沿って配設
され試薬・検体トレー1に移動力を付勢するボールねじ
機構部21Bと、このボールねじ機構部21Bのねじ軸
を回転駆動するトレー駆動モータ(図示せず)とを備え
て構成されている。ここで、この試薬・検体トレー移送
機構21について本実施例ではボールねじ機構を使用し
た場合を例示したが、ベルト機構を使用して構成しても
よい。
【0034】これによって、試薬・検体トレー1が図3
中のY軸方向に走行駆動され、前述したようにマイクロ
プレート2に対する各試薬や検体の分注動作が可能とな
り、同時に、前述した各試薬ストッカ11,12および
検体ストッカ14を本体ケース10から(図3内の下方
側に)突出させることができる。このため、各試薬スト
ッカ11,12および検体ストッカ14の搬入搬出作業
が、円滑に且つ迅速に成し得るようになっている。
【0035】〔マイクロプレート案内機構および移送機
構について〕マイクロプレート案内機構3は、図3に示
すように、本実施例では前述した試薬・検体トレー1の
移動方向と平行に配置され、上側が開放された断面コ字
状のものが使用されている。
【0036】このマイクロプレート案内機構3内には、
その左右側壁面に沿って前述したマイクロプレート2に
所定の走行力を付勢する移送機構としての一対のベルト
コンベア機構4,4(図3,図7参照)が装備されてい
る。この各ベルトコンベア機構4のプーリ相互間には、
図7に示すようにそれぞれベルト支持部材4C,4Cが
配設され、これによって、マイクロプレート2の高さ位
置がその走行過程において変化するのが有効に防止され
ている。
【0037】マイクロプレート2は、実際にはマイクロ
プレート保持体(以下、プレートトレイ」という)24
を介して前述した一対のベルトコンベア機構4上に載置
されている。また、各ベルトコンベア機構4のベルト4
Aには、その複数箇所にプレートトレイ24を係止する
マイクロプレート係止手段としてのプレートトレイ係止
用突起部(図1参照)4aが設けられている。
【0038】また、このベルトコンベア機構4のベルト
4Aには、プレートトレイ24用の位置決め部材4Bが
装備されている。そして、この位置決め部材4Bと前述
したプレートトレイ係止用突起部4aとにより、マイク
ロプレート2が述したベルトコンベア機構4のベルト4
A上に位置決めされ、当該ベルト4Aと一体的に走行駆
動されるようになっている。
【0039】〔プレートトレイについて〕プレートトレ
イ24は、図10〜図15に示すように前述したマイク
ロプレート2をその周囲で直接支持する枠状のマイクロ
プレート保持枠24Aと、このマイクロプレート保持枠
24Aを弾性部材から成る支柱部材24Bを介して周囲
4箇所で支持する保持枠ベース部24Cとにより構成さ
れている。図10〜図15では、マイクロプレート2を
装備した状態が示されている。
【0040】ここで、図10はプレートトレイ24の平
面図を示し、図11は図10の正面図を、図12は図1
0におけるB−B線に沿った断面図を、図13は図10
におけるC−C線に沿った断面図を、それぞれ示す。ま
た、図14は図10の左側面図を示し、図15は図13
のD−D線に沿った断面図を示す。前述した弾性部材か
ら成る支柱部材24Bは、図13,図15に示すよう
に、中央部が細く形成され、これによって後述するよう
にマイクロプレート保持枠24Aを有効に加振し得るよ
うになっている。
【0041】マイクロプレート保持枠24Aには、後述
する加振用の係止穴として,又位置決め用の係止穴とし
て機能する複数の貫通穴24Aaが、図10の上端部に
等間隔に一列に形成されている。本実施例では、図10
に示すように16個の貫通穴24Aaが設けられてい
る。この貫通穴24Aaは、前述したマイクロプレート
2上の複数の反応用凹部2Aの間隔と同一の間隔でマイ
クロプレート保持枠24Aに形成されている。
【0042】また、保持枠ベース部24Cは、前述した
マイクロプレート保持枠24Aとほぼ同一形状に形成さ
れたベース部材24Caと、このベース部材24Caの
長手方向の両端部に装備された前板24Ceおよび後板
24Cfとを備えている。
【0043】この前板24Ceおよび後板24Cfは、
図12〜図14に示すように下側中央部が切除されてい
る。また、ベース部材24Caには、図11〜図13に
示すように、前述したベルト4Aのプレートトレイ係止
用突起4aに係止されるための切り欠き部24Ckが両
側二箇所に設けられている。そして、この切り欠き部2
4Ckを介して前述したように保持枠ベース部24Cが
ベルト4Aに係止されるようになっている。
【0044】〔加振機構について〕加振機構5は、マイ
クロプレート2内の各反応用凹部2A内に分注入された
試薬に対する検体の反応を促進させるもので、図7に示
すように、マイクロプレート案内機構3に沿って配設さ
れている。
【0045】この加振機構5は、前述したプレートトレ
イ24に係合する複数の係合ピン25Aを備えた揺動ベ
ース25と、この揺動ベース25を水平面内で揺動駆動
する揺動ベース駆動部26と、前述した揺動ベース25
をプレートトレイ24に係合させ又は離脱させる揺動ベ
ース用係脱機構部27とにより構成されている。ここ
で、係合ピン25Aは本実施例では、前述したマイクロ
プレート保持枠24Aの貫通穴24Aaを中五個隔てた
間隔で、揺動ベース25に装備されている。
【0046】この内、揺動駆動部26は、揺動ベース2
5を偏心回転軸26Aを介して四箇所で支持する揺動ベ
ース支持板26Bと、この揺動ベース支持板26Bに装
備され前述した偏心回転軸26Aの内の一つを回転駆動
する加振用モータ28とにより構成されている。
【0047】このため、加振用モータ28が作動する
と、当該加振用モータ28に連結された偏心回転軸26
Aがまず回転し、続いて他の従動偏心回転軸26Aが揺
動ベース25を介して同時に偏心回転運動を行う。この
ため、揺動ベース25の全体が一の偏心回転軸26Aに
付勢され且つ同一面内で各偏心回転軸26Aによって支
持された状態のまま偏心動作を繰り返しす。
【0048】このごますり状の偏心動作は、前述した複
数の係合ピン25Aを介してマイクロプレート保持枠2
4Aに伝達され、これによってマイクロプレート保持枠
24Aがマイクロプレート2と共にX−Y平面内におい
て回転変位動作を繰り返すこととなり、マイクロプレー
ト2は有効に加振される。この間、揺動ベース用係脱機
構部27は、揺動ベース25をプレートトレイ24に係
合させた状態を維持するようになっている。
【0049】一方、前述した揺動ベース用係脱機構部2
7は、加振用モータ28および揺動ベース支持板26B
の全体を上下動させる偏心カム部27Aと,この偏心カ
ム部27Aを回転駆動するカム駆動モータ27Bとを備
えた構成となっている。ここで、揺動ベース支持板26
Bは、図示しないガイド手段によって上下動のみが許容
されて前述したマイクロプレート案内機構3の外壁側に
配設されている。そして、偏心カム部27Aは、前述し
た揺動ベース支持板26Bに形成された長穴26Baに
係合され、この長穴26Baを介して偏心カム部27A
に支持されている。
【0050】このため、カム駆動モータ27Bが作動し
て偏心カム部27Aを180°回転させると、揺動ベー
ス支持板26Bが図9の上方向に持ち上げられ、同時に
加振用モータ28および揺動ベース25も一体となって
上方に持ち上げられる(図8ではこの持ち上げられた状
態を示す)。これによって、マイクロプレート保持枠2
4Aの貫通穴24Aaと揺動ベース25の係合ピン25
Aとの係合状態が解除され、マイクロプレート2の加振
動作は停止する。
【0051】このマイクロプレート2の加振動作によ
り、マイクロプレート2内の各反応用凹部2A内に分注
入された試薬に対する検体の反応が著しく促進される。
【0052】マイクロプレート案内機構3の一方の端部
(図3の上方部)には、前述したように試薬および検体
が注入されたマイクロプレート2を所定の反応温度に一
定時間維持する恒温槽機構9が配設されている。また、
この恒温槽機構9内に試薬および検体が注入されたマイ
クロプレート2を送り込むマイクロプレート入出機構4
0が、ベルトコンベア機構4の一方の端部(図3内の上
方向)に装備されている。
【0053】この場合、マイクロプレート2は、常にプ
レートトレイ24に保持され当該プレートトレイ24と
一体的にベルトコンベア機構4に係止され恒温槽機構9
に搬入搬出されるようになっている。
【0054】〔恒温槽機構について〕図16に恒温槽機
構9を示す。この図16に示す恒温槽機構9は、基盤5
0上に前述したベルトコンベア機構4に面して直立して
装備された正面プレート51と、この正面プレート51
の一側端から後方に向けて延設された恒温槽支持プレー
ト52と、この恒温槽支持プレート52の背面側に配設
された複数(本実施例では二個)の恒温槽53A,53
Bとを備えている。
【0055】恒温槽支持プレート52には、その外壁に
沿って上下方向に恒温槽用ベルト機構54およびベルト
駆動機構55が装備され、又恒温槽用ベルト機構54に
沿って係合用長穴52Aが設けられている。前述した二
個の恒温槽53A,53Bは、所定間隔を隔てて上下方
向に位置し且つ並行に配置され、前述した係合用長穴5
2Aを介して恒温槽用ベルト機構54に保持されてい
る。このため、恒温槽用ベルト機構54に駆動されて上
下方向に自由に移動し、また停止されるようになってい
る。
【0056】恒温槽用ベルト機構54は、係合用長穴5
2Aの上側に装備された一方のプーリ54Aと、係合用
長穴52Aの下側に装備された他方のプーリ54Bと、
この各プーリ54A,54B間に張設された支持ベルト
54Cとを備えている。符号54Caは、前述した恒温
槽53A,53Bを支持ベルト54Cに連結し固着する
恒温槽連結部を示す。
【0057】ここで、二つの恒温槽53A,53Bは、
実際には一枚の恒温槽保持板53Cを介して一体的に固
定され、この恒温槽保持板53Cが恒温槽連結部54C
aをかいして前述した支持ベルト54Cに連結されてい
る。この恒温槽保持板53Cは、正面プレート51の背
面側に上下方向にわたって装備されたガイドレール51
Aに案内されて、円滑に上下動し得るようになってい
る。符号51B,51Cはガイドレール51Aに係合さ
れ前述した恒温槽保持板53Cを固定し支持するスライ
ド部材を示す。
【0058】また、ベルト駆動機構55は、ベルト駆動
モータ55Aと、このベルト駆動モータ55Aを下側に
駆動軸を向けて固定保持する保持板55Bと、このベル
ト駆動モータ55Aの回転力を減速して前述した恒温槽
用ベルト機構54に伝達する連結機構55Cおよび減速
ギヤ機構55Dとを備えている。この内、連結機構55
Cはゴム製のカップリングから成り、また減速ギヤ機構
55Dはウォーム55Daおよびウォームホィール55
Dbにより構成され、これによって前述した恒温槽用ベ
ルト機構54は、円滑に駆動されるようになっている。
【0059】更に、前述した正面プレート51には、恒
温槽53A,53Bに予め形成されいるプレート挿入口
53Aa,53Baと同等の大きさの開口部51Cが設
けられている。そして、恒温槽53A,53Bのプレー
ト挿入口53Aa,53Baが設けられている側の面
は、正面プレート51の背面側の面に近接した状態で配
置されている。
【0060】このため、ベルト駆動機構55を所定のタ
イミングで駆動し停止制御することにより、各恒温槽5
3A,53Bのプレート挿入口53Aa,53Baを、
前述した正面プレート51で同時に塞いだり、或いはプ
レート2の出し入れ等,櫃よ付に応じて一方の恒温槽5
3A(53B)のプレート挿入口53Aa(53Ba)
を前述した開口部51Cに合わせて停止制御することが
できる。このため、各恒温槽53A,53Bは、プレー
ト挿入口53Aa,53Baに蓋を装備しなくても、当
該プレート挿入口53Aa,53Baを前述した正面プ
レート51による遮蔽作用により、蓋をしたのとほぼ同
等の作用効果を得ることができる。
【0061】〔マイクロプレート入出機構について〕図
1乃至図2にこれを示す。この図1乃至図2に示すマイ
クロプレート入出機構(マイクロプレート搬入搬出手
段)40は、前述したように、マイクロプレート2を恒
温槽53A(又は53B)内に搬入し,或いは恒温槽5
3A(又は53B)内から引き出してベルトコンベア機
構4上に載置する機能をも兼ね備えている。
【0062】このマイクロプレート入出機構40は、マ
イクロプレート2が載置されたプレートトレイ24の一
端部を係止し又は離間する回動つめ機構41と、この回
動つめ機構41を前述した一対のベルトコンベア機構
(マイクロプレート移送機構)4,4に沿って往復移送
する爪部移送機構46とにより構成されている。
【0063】回動つめ機構41は、マイクロプレート2
が装備されたプレートトレイ24の一端部を係止し又は
離間する回動つめ部43と、この回動つめ部43の基幹
部を起伏動作自在に軸支する爪部保持部材44と、この
爪部保持部材44に装備され前述した回動つめ部43に
所定のタイミングで起伏動作を付勢するソレノイド45
とを備えた構成となっている。このソレノイド45はソ
レノイド固定片45Aを介して爪部保持部材44に固定
されている。
【0064】更に、前述した回動つめ部43には、爪部
保持部材44に軸支される部分に図2に示すように下方
に向かう突出片43Aが設けられ、また回動つめ部43
の回動端部には、プレートトレイン24を係止するため
の立上り係止部43aが設けられている。更に、前述し
た突出片43Aと前述したソレノイド固定片45Aとの
間に、引張ばね45Bが装備されている。そして、この
引張ばね45Bに抗して前述したソレノイド45のプラ
ンジャ45aが回動つめ部43の突出片43Aを押圧
し、これによって回動つめ部43が通常は常時水平位置
に設定されるようになっている。図1(A)(B)は回
動つめ部43が水平位置に設定されている状態を示す。
【0065】また、爪部移送機構46は、前述した爪部
保持部材44がマイクロプレート案内機構(ベルトコン
ベア機構4)に沿って往復移動するのを案内する爪部用
ガイドレール47と、この爪部用ガイドレール47に沿
って配設され爪部保持部材44に所定のタイミングの往
復移動を付勢する爪部材移送ベルト機構48とを備えて
いる。この爪部材移送ベルト機構48には、該爪部材移
送ベルト機構48を駆動するベルト駆動部49が併設さ
れている。このベルト駆動部49は、駆動モータ49A
と,この駆動モータ49Aの回転力を前述した爪部材移
送ベルト機構48に伝達する動力側ベルト機構49Bと
を備えている。
【0066】そして、回動つめ機構41と爪部移送機構
46とを図示しない主制御部によって所定のタイミング
で動作させて、前述したマイクロプレート2をプレート
トレイ24と共に恒温槽53A(53B)内に搬入し,
又は搬出する事が出来るようになっている。図1(A)
はマイクロプレート2を装備したプレートトレイ24を
恒温槽53A内に搬入する場合を示し、又図1(B)は
マイクロプレート2を装備したプレートトレイ24を恒
温槽53Aから搬出する場合を示す。
【0067】〔免疫反応測定時の動作〕次に、上記実施
例により免疫反応測定を行う場合の動作の一例を説明す
る。
【0068】まず、マイクロプレート2の各反応用凹部
2Aに対して予め所定の試薬を塗布して、これをベルト
コンベア機構4上に載置する。この場合、試薬が塗布さ
れたものを使用してもよい。次に、ベルトコンベア機構
4を作動させて当該マイクロプレート2を試薬・検体分
注機構8による試薬および検体の分注可能位置まで搬送
する。
【0069】この位置で、試薬・検体分注機構8を作動
させて前述した検体ストッカ14内の検体をマイクロプ
レート2の各反応用凹部2Aに分注する。
【0070】かかる分注動作が完了すると、ベルトコン
ベア機構4はマイクロプレート2を加振機構5部分に移
送する。そして加振機構5を作動させて所定時間,マイ
クロプレート2を加振して反応を促進させ、更にその後
に当該マイクロプレート2を恒温槽機構9内の恒温槽5
3A(53B)へ搬入し温度調節を行って反応を更に促
進させる。この恒温槽53A(53B)への搬入搬出
は、マイクロプレート入出機構40によって実行され
る。この恒温槽53A(53B)内での反応促進工程が
完了すると、再びベルトコンベア機構4を作動させてマ
イクロプレート2をマイクロプレート洗浄機構6の位置
まで搬送し、ここで各反応用凹部2A内の洗浄が行われ
る。
【0071】このマイクロプレート洗浄機構6による洗
浄が終了すると、当該マイクロプレート2の各反応用凹
部2Aには、酵素標識抗体試薬が前述した試薬ストッカ
11(又は12)内から選択され分注される。この酵素
標識抗体試薬の分注後、マイクロプレート2は再び恒温
槽53A(53B)内へ搬入され、ここで温度調節され
て反応促進が図られる。この恒温槽53A(53B)内
での反応完了後、マイクロプレート2の各反応用凹部2
Aは再びマイクロプレート洗浄機構6による洗浄が行わ
れる。
【0072】この酵素標識抗体試薬の分注,反応,洗浄
の各工程が完了すると、次に、発色気質試薬が、試薬ス
トッカ11(又は12)内から選択され、マイクロプレ
ート2の各反応用凹部2Aに分注される。この分注後、
マイクロプレート2は再び恒温槽53A(53B)内へ
搬入され温度調節されて反応促進が図られる。
【0073】この発色気質試薬の分注,反応の各工程が
完了すると、次に、停止液試薬が、試薬ストッカ11
(又は12)内から選択され、マイクロプレート2の各
反応用凹部2Aに分注される。そして、この停止液試薬
の分注後、マイクロプレート2は免疫反応測定箇所10
0に搬送され、ここで前述した免疫反応測定が実施さ
れ、この免疫反応測定箇所100での測定結果に基づい
て所定の解析がおこなわれ、その結果が判定されるよう
になっている。
【0074】〔マイクロプレート入出機構およびマイク
ロプレート係止手段の動作〕ここで、前述したマイクロ
プレート入出機構40およびマイクロプレート係止手段
の動作を図17〜図21の基づいて詳述する。前述した
加振工程を経たマイクロプレート2は、プレートトレイ
24と共にベルトコンベア機構4によって恒温槽機構9
の設置箇所まで運ばれてくる。図17(A)(B)にこ
れを示す。図17(A)では、マイクロプレート2の先
行端部が恒温槽53A内に一部搬入された状態を示す。
また、図17(B)では、マイクロプレート2が後端部
を露出した状態で恒温槽53A内に搬入された状態を示
す。この場合、ベルトコンベア機構4は、図17(B)
の状態でその動作が停止されるように制御されている。
かかる一連の動作中、ソレノイド45はそのプランジャ
45aを引っ込めた状態に制御され、このため、回動つ
め機構42はその先端部(回動端部)が下がった状態に
設定される。これにより、プレートトレイ24は回動つ
め機構41上を恒温槽53Aに向けて円滑に移送さる。
【0075】図18に、回動つめ機構41によるマイク
ロプレート2の押圧動作を示す。この場合、ソレノイド
45はそのプランジャ45aを押し出した状態に作動
し、これによって、回動つめ機構41の先端部が時計方
向に回動してほぼ水平位置を保持される。図18(A)
にこの状態を示す。続いて、爪部移送機構46が作動し
てプレートトレイ24を押圧し、これによって、プレー
トトレイ24を恒温槽53A内の最深部に収納する。図
18(B)にこの状態を示す。次に、回動つめ機構41
が作動して後退し、ソレノイド45をオフして先端部が
下がった状態に設定される。その後に、恒温槽53Aは
上方若しくは下方に移送されて搬入搬出口が閉じられ、
続いて、恒温槽53A内が所定温度に設定されて所謂温
度調節(温調工程)に付される。これによって反応が促
進される。
【0076】温調工程における所定時間が経過すると、
プレートトレイ24はマイクロプレート入出機構40に
よって恒温槽53Aから引き出される。図19ないし図
21にこれを示す。図19では、まず、ソレノイド45
が作動してそのプランジャ45aを引っ込め、これによ
って回動つめ機構41の先端部を反時計方向に回動させ
る。続いて爪部移送機構46を作動させ、回動つめ機構
41の先端部をプレートトレイ24の下側に挿入する。
図19(A)にこれを示す。次に、プランジャ45を押
し出すようにソレノイド45を作動させる。これによっ
て、回動つめ機構42の先端部がプレートトレイ24を
係止する。図19(B)にこの状態を示す。
【0077】次に、爪部移送機構46を作動させて回動
つめ機構42を図20の右方向(プレートトレイ24を
恒温槽53Aから引き出す方向)に移送する。この場
合、回動つめ機構42の移送速度は前述したベルトコン
ベア機構4の移送速度と同等に設定されている。続い
て、恒温槽53Aからプレートトレイ24が引き出され
てその先端部が図20(A)に示すようにベルトコンベ
ア機構4の位置決め部材4Bに最初に当接すると、図示
しない検知手段によって検知されてベルトコンベア機構
4が作動を開始する。これにより、プレートトレイ24
は円滑に恒温槽53Aから引き出されて図20(B)に
示すように同図の右方向に搬送される。
【0078】一方、プレートトレイ24が図20(B)
に示す位置に引き出されると、ベルトコンベア機構4の
ベルト4Aの走行移動と共に、プレートトレイ係止用突
起部4aが同図内で時計方向に回転して立ち上がってく
る。このプレートトレイ係止用突起部4aは、前述した
ようにプレートトレイ24に予め形成された切り欠き部
24Ckに係合する。
【0079】このため、プレートトレイ24は、ベルト
コンベア機構4のベルト4A上の位置決め部材4Bとプ
レートトレイ係止用突起部4aとによって当該ベルト4
Aに確実に係止され、当該ベルト4Aの走行移動と共に
所定位置に確実に移送される。図20(B)はプレート
トレイ24が、ベルト4A上の位置決め部材4Bとプレ
ートトレイ係止用突起部4aとによって係止された瞬間
の状態を示す。
【0080】恒温槽53Aから引き出されてベルト4A
にプレートトレイ24が保持されると、前述した回動つ
め機構42のソレノイド45が作動してそのプランジャ
45aを引っ込める。同時に爪部移送機構46の動作が
停止される。これによって回動つめ機構41の先端部が
反時計方向に回動してプレートトレイ24との係合が解
かれ、当該回動つめ機構41の移動動作が停止する。図
21(A)にこの状態を示す。以後、プレートトレイ2
4はベルトコンベア機構4のベルト4Aによって免疫反
応測定箇所100等に移送されるようになっている。
【0081】このため、恒温槽機構9内へのマイクロプ
レート2の出し入れ作業を自動化することが可能とな
り、従来生じていたそのための時間と労力の浪費を大幅
に低減することができ、同時に作業の迅速化を図ること
ができ、かかる点において温調工程における時間管理が
可能となるという利点を備えたものとなっている。
【0082】このように、上記実施例によると、従来よ
り、酵素免疫反応の測定に際しては、分注,反応,洗浄
の各工程の繰り返しが多いことから困難視されていた酵
素免疫反応測定装置の全自動化が可能となり、このた
め、酵素免疫反応の測定を迅速に且つ高精度に実施する
事が可能となり、試薬メーカー毎に異なる各種項目の検
査を一台の装置で実施することができるという利点があ
る。
【0083】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、酵素免疫反応の測定に際して行わ
れる前工程である分注,反応,洗浄の各工程の内,特に
恒温槽における反応促進(温調工程)を作業員による検
体等の搬入搬出および移送等の作業を伴うことなく連続
的して迅速且つ高精度に,しかも当該温調工程の繰り返
しに際しても同一条件のもとに迅速に,行うことが可能
となり、温調工程に付されたマイクロプレートを免疫反
応測定箇所等に自動的に搬送することを可能となり、こ
のため、複数の検体に対する酵素免疫反応の測定を迅速
に実施することができ、かかる点において測定結果の信
頼性を著しく向上させることができるという従来にない
優れた酵素免疫反応測定装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である酵素免疫反応測定装置
の一部を構成するマイクロプレート入出機構と温調用の
恒温槽との関係を示す図で、図1(A)はマイクロプレ
ートをプレートトレイと共に恒温槽内に収納した直後の
状態を示す説明図、図1(B)はマイクロプレートをプ
レートトレイと共に恒温槽内から搬出する状態を示す説
明図である。
【図2】図1内に開示したマイクロプレート入出機構
(マイクロプレート搬入搬出手段)を示す一部省略した
斜視図である。
【図3】本発明の一実施例である酵素免疫反応測定装置
を示す平面図である。
【図4】図3に示す実施例の概略斜視図である。
【図5】図2内に開示したマイクロプレートの一例を示
す平面図である。
【図6】図5のA−A線に沿った断面図である。
【図7】図3内に開示したベルトコンベア機構および加
振機構とマイクロプレートとの関係を示す一部省略した
平面図である。
【図8】図7内に開示した加振機構とマイクロプレート
との関係を示す説明図である。
【図9】図7の左側面図である。
【図10】図1内に開示したプレートトレイの一例を示
す平面図である。
【図11】図10の正面図である。
【図12】図10のB−B線に沿った断面図である。
【図13】図10のC−C線に沿った断面図である。
【図14】図12の左側面図である。
【図15】図13のD−D線に沿った断面図である。
【図16】図3内に開示した恒温槽機構の一例を示す斜
視図である。
【図17】図1に開示したマイクロプレート入出機構の
動作を示す図で、図17(A)はベルトコンベア機構で
マイクロプレート載置のプレートトレイを恒温槽に搬入
する途中の状態とマイクロプレート入出機構の動作状態
を示す説明図、図17(B)はベルトコンベア機構によ
ってマイクロプレート載置のプレートトレイを恒温槽に
搬入するぎりぎりの状態とこの時のプレートトレイの動
作状態を示す説明図である。
【図18】図1に開示したマイクロプレート入出機構の
動作を示す図で、図18(A)はマイクロプレート入出
機構によってマイクロプレート載置のプレートトレイを
恒温槽内に押圧搬入する直前の状態を示す説明図、図1
8(B)はマイクロプレート入出機構によってマイクロ
プレート載置のプレートトレイを恒温槽内の最深部に押
圧搬入した直後の状態を示す説明図である。
【図19】図1に開示したマイクロプレート入出機構の
動作を示す図で、図19(A)は恒温槽内のプレートト
レイにマイクロプレート入出機構を係合する直前の状態
を示す説明図、図19(B)は恒温槽内のプレートトレ
イにマイクロプレート入出機構を係合した直後の状態を
示す説明図である。
【図20】図1に開示したマイクロプレート入出機構の
動作を示す図で、図20(A)は恒温槽内のプレートト
レイをマイクロプレート入出機構にて引出中の状態を示
す説明図、図20(B)は恒温槽内のプレートトレイに
マイクロプレート入出機構によって引き出した後にベル
トコンベア機構のベルト4上の位置決め部材とプレート
トレイ係止用突起とによって係止された直後の状態を示
す説明図である。
【図21】図1に開示したマイクロプレート入出機構の
動作を示す図で、図21(A)は恒温槽内から引き出し
たプレートトレイからマイクロプレート入出機構を離間
させた状態を示す説明図、図21(B)は恒温槽内から
引き出されたプレートトレイをベルトコンベア機構が係
止した所定箇所に搬送する状態とこの時のマイクロプレ
ート入出機構の動作状態とを示す説明図である。
【符号の説明】
1 試薬・検体トレー 2 マイクロプレート 2A 反応用凹部 3 マイクロプレート案内機構 4 ベルトコンベア機構 4A ベルト 4a マイクロプレート係止手段としての係合用突起部 4B トレイ挟持部としての位置決め部材 6 マイクロプレート洗浄機構 8 試薬・検体分注機構 9 恒温槽機構 30 マイクロプレート用位置決め機構 40 マイクロプレート搬入搬出手段としてのマイクロ
プレート入出機構 100 免疫反応測定箇所

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試薬および検体が注入された複数の反応
    用凹部を備えたマイクロプレートを免疫反応測定箇所に
    案内するマイクロプレート案内機構と、このマイクロプ
    レート案内機構に併設され前記マイクロプレートを搬送
    するベルトコンベア機構とを備え、 前記ベルトコンベア機構の一方の端部に対応して、前記
    マイクロプレートを当該マイクロプレートを保持するプ
    レートトレイと共に収納し所定の反応温度に一定時間維
    持する恒温槽機構を配設すると共に、この恒温槽機構と
    前記ベルトコンベア機構との間に、前記恒温槽機構に対
    するマイクロプレートの搬入搬出を行うマイクロプレー
    ト搬入搬出手段を装備し、 前記ベルトコンベア機構のベルト上に、前記マイクロプ
    レートのプレートトレイを係止するマイクロプレート係
    止手段を設けたことを特徴とする酵素免疫反応測定装
    置。
  2. 【請求項2】 前記マイクロプレート係止手段を、予め
    前記プレートトレイに形成された切り欠き部に対応して
    前記ベルト上に設けられた係合用突起部により構成した
    ことを特徴とする酵素免疫反応測定装置。
  3. 【請求項3】 前記ベルト上に、前記係合用突起部と共
    に前記プレートトレイを挟持するトレイ挟持部を設ける
    と共に、 このトレイ挟持部を、前記プレートトレイの前記恒温槽
    機構とは反対側に配設したことを特徴とする酵素免疫反
    応測定装置。
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Cited By (4)

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