JPH08271528A - 酵素免疫反応測定装置 - Google Patents
酵素免疫反応測定装置Info
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- JPH08271528A JPH08271528A JP10042195A JP10042195A JPH08271528A JP H08271528 A JPH08271528 A JP H08271528A JP 10042195 A JP10042195 A JP 10042195A JP 10042195 A JP10042195 A JP 10042195A JP H08271528 A JPH08271528 A JP H08271528A
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- microplate
- sample
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 検体の希釈を高速に行うことにより、酵素免
疫反応の測定に際しての前工程を短時間に安定して行う
こと。 【構成】 一又は二以上の試薬,希釈液および検体の配
置位置が予め特定された試薬・検体トレーに、マイクロ
プレートの反応用凹部に対応する希釈用凹部を複数有す
る希釈用マイクロプレートを配置し、分注手段が、検体
又は希釈液等の所定量を吸引する分注ノズル部を有し当
該分注ノズル部で吸引した検体又は希釈液を希釈用プレ
ートの希釈用凹部またはマイクロ移送手段上のマイクロ
プレートに搬送して注入する試薬・検体分注機構と、当
該分注ノズル部の吸引動作および吐出動作を制御する分
注制御部とを備え、この分注制御部が、希釈用凹部に注
入された希釈液および検体にたいする分注ノズル部の吸
引および吐出の繰り返し動作を制御する機能を備えた。
疫反応の測定に際しての前工程を短時間に安定して行う
こと。 【構成】 一又は二以上の試薬,希釈液および検体の配
置位置が予め特定された試薬・検体トレーに、マイクロ
プレートの反応用凹部に対応する希釈用凹部を複数有す
る希釈用マイクロプレートを配置し、分注手段が、検体
又は希釈液等の所定量を吸引する分注ノズル部を有し当
該分注ノズル部で吸引した検体又は希釈液を希釈用プレ
ートの希釈用凹部またはマイクロ移送手段上のマイクロ
プレートに搬送して注入する試薬・検体分注機構と、当
該分注ノズル部の吸引動作および吐出動作を制御する分
注制御部とを備え、この分注制御部が、希釈用凹部に注
入された希釈液および検体にたいする分注ノズル部の吸
引および吐出の繰り返し動作を制御する機能を備えた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酵素免疫反応測定装置
に係り、とくに、検体の希釈を行うに酵素免疫反応測定
装置に関する。
に係り、とくに、検体の希釈を行うに酵素免疫反応測定
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】臨床検査における酵素免疫反応について
は、従来より当該免疫反応を的確に把握するための手法
として、試薬メーカが種々の手法およびそれに使用され
る各種試薬についての開発が進められている。
は、従来より当該免疫反応を的確に把握するための手法
として、試薬メーカが種々の手法およびそれに使用され
る各種試薬についての開発が進められている。
【0003】この酵素免疫反応の測定に際しては、従来
よりその前工程として、検体および試薬の分注,反応促
進のための加振および温調,そして、次の試薬の分注工
程に入るための洗浄(検体に対する試薬の反応部分は、
洗浄しても壁面に残存する)等が、試薬を種々変化させ
て繰り返し行われるよになっている。
よりその前工程として、検体および試薬の分注,反応促
進のための加振および温調,そして、次の試薬の分注工
程に入るための洗浄(検体に対する試薬の反応部分は、
洗浄しても壁面に残存する)等が、試薬を種々変化させ
て繰り返し行われるよになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例にあって
は、検体および試薬の分注,反応促進のための加振およ
び温調,そして、次の試薬の分注工程に入るための洗浄
等のそれぞれが、作業員により異なった機器で行われて
いた。即ち、検体および試薬の分注は分注器で、また、
加振,温調,洗浄は、それぞれ加振器,温調器,洗浄装
置で、それぞれ別々に行われていた。
は、検体および試薬の分注,反応促進のための加振およ
び温調,そして、次の試薬の分注工程に入るための洗浄
等のそれぞれが、作業員により異なった機器で行われて
いた。即ち、検体および試薬の分注は分注器で、また、
加振,温調,洗浄は、それぞれ加振器,温調器,洗浄装
置で、それぞれ別々に行われていた。
【0005】このため、検体や試薬の移動には人力が介
在することから反応測定に至る過程では各検体の待ち時
間が多くなり、また、ときには検体の配置箇所の取り違
え等も生じ易く、このため、酵素免疫反応の測定は時間
がかかり、同時に作業員にとって精神的にも多くの労力
を要するという不都合が常に伴っていた。
在することから反応測定に至る過程では各検体の待ち時
間が多くなり、また、ときには検体の配置箇所の取り違
え等も生じ易く、このため、酵素免疫反応の測定は時間
がかかり、同時に作業員にとって精神的にも多くの労力
を要するという不都合が常に伴っていた。
【0006】また、酵素免疫反応の測定手法によって
は、検体の希釈を行う必要がある。検体を希釈したい場
合には、従来は、マイクロプレートに検体と希釈液とを
分注することこの検体の希釈を行っていた。
は、検体の希釈を行う必要がある。検体を希釈したい場
合には、従来は、マイクロプレートに検体と希釈液とを
分注することこの検体の希釈を行っていた。
【0007】しかしながら、この従来例では、検体だけ
でなく希釈液までも分注することとなり、分注にかかる
時間が増大してしまう。従って、他の加振機構等の各機
構がこの希釈動作が終了するのを待たなければならない
ため、全体の進行が遅くなってしまう、という不都合が
あった。また、マイクロプレートの反応用凹部は約30
0μL程度であり、一般的な分注ポンプでの保証できる
採取量は液体の表面張力の影響などから10μL程度で
ある。このことから、反応用凹部に一杯の量を入れたと
きであっても、最大で30倍程度の希釈しか行えない。
従って、希釈倍率が数百倍を必要とする試薬には対応で
きないこととなる。
でなく希釈液までも分注することとなり、分注にかかる
時間が増大してしまう。従って、他の加振機構等の各機
構がこの希釈動作が終了するのを待たなければならない
ため、全体の進行が遅くなってしまう、という不都合が
あった。また、マイクロプレートの反応用凹部は約30
0μL程度であり、一般的な分注ポンプでの保証できる
採取量は液体の表面張力の影響などから10μL程度で
ある。このことから、反応用凹部に一杯の量を入れたと
きであっても、最大で30倍程度の希釈しか行えない。
従って、希釈倍率が数百倍を必要とする試薬には対応で
きないこととなる。
【0008】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、検体の希釈を高速に行うことにより、酵素免
疫反応の測定に際しての前工程を短時間に安定して行う
ことができ、また、高い希釈倍率を必要とする試薬であ
っても対応することのできる酵素免疫反応測定装置を提
供することを、その目的とする。
を改善し、検体の希釈を高速に行うことにより、酵素免
疫反応の測定に際しての前工程を短時間に安定して行う
ことができ、また、高い希釈倍率を必要とする試薬であ
っても対応することのできる酵素免疫反応測定装置を提
供することを、その目的とする。
【0009】
【課題を解決する手段】そこで、本発明では、第1の手
段として、一又は二以上の試薬,希釈液および検体の配
置位置が予め特定された試薬・検体トレーと、この試薬
・検体トレーから検体及び試薬を複数の反応用凹部を有
するマイクロプレートに分注する分注手段と、当該マイ
クロプレートを免疫反応測定個所へ搬送するマイクロプ
レート移送手段とを備えている。しかも、試薬・検体ト
レーに、マイクロプレートの反応用凹部に対応する希釈
用凹部を複数有する希釈用マイクロプレートを配置して
いる。さらに、分注手段が、検体又は希釈液等の所定量
を吸引する分注ノズル部を有し当該分注ノズル部で吸引
した検体又は希釈液を希釈用プレートの希釈用凹部また
はマイクロプレート移送手段上のマイクロプレートに搬
送して注入する試薬・検体分注機構と、当該分注ノズル
部の吸引動作および吐出動作を制御する分注制御部とを
備え、この分注制御部が、希釈用凹部に注入された希釈
液および検体に対する分注ノズル部の吸引および吐出の
繰り返し動作を制御する機能を備えた、という構成を採
っている。これによって前述した目的を達成しようとす
るものである。
段として、一又は二以上の試薬,希釈液および検体の配
置位置が予め特定された試薬・検体トレーと、この試薬
・検体トレーから検体及び試薬を複数の反応用凹部を有
するマイクロプレートに分注する分注手段と、当該マイ
クロプレートを免疫反応測定個所へ搬送するマイクロプ
レート移送手段とを備えている。しかも、試薬・検体ト
レーに、マイクロプレートの反応用凹部に対応する希釈
用凹部を複数有する希釈用マイクロプレートを配置して
いる。さらに、分注手段が、検体又は希釈液等の所定量
を吸引する分注ノズル部を有し当該分注ノズル部で吸引
した検体又は希釈液を希釈用プレートの希釈用凹部また
はマイクロプレート移送手段上のマイクロプレートに搬
送して注入する試薬・検体分注機構と、当該分注ノズル
部の吸引動作および吐出動作を制御する分注制御部とを
備え、この分注制御部が、希釈用凹部に注入された希釈
液および検体に対する分注ノズル部の吸引および吐出の
繰り返し動作を制御する機能を備えた、という構成を採
っている。これによって前述した目的を達成しようとす
るものである。
【0010】第2の手段として、第1の手段の構成に加
え、分注制御部が、試薬・検体分注機構の搬送動作を制
御して希釈用凹部に分注ノズル部を移送制御する第1の
移送制御機能と、当該希釈用希釈用凹部から希釈された
検体を吸入した分注ノズル部をマイクロプレート移送手
段上のマイクロプレートに移送制御する第2の移送制御
機能を備えた、という構成を採っている。
え、分注制御部が、試薬・検体分注機構の搬送動作を制
御して希釈用凹部に分注ノズル部を移送制御する第1の
移送制御機能と、当該希釈用希釈用凹部から希釈された
検体を吸入した分注ノズル部をマイクロプレート移送手
段上のマイクロプレートに移送制御する第2の移送制御
機能を備えた、という構成を採っている。
【0011】
【作用】第1の手段では、まず、試薬・検体トレー上の
特定位置に一又は二以上の試薬,希釈液および検体と、
マイクロプレートの反応用凹部に対応する希釈用凹部を
複数有する希釈用マイクロプレートとが配置される。ま
た、マイクロプレート移送手段には複数の反応用凹部を
有するマイクロプレートが設置される。
特定位置に一又は二以上の試薬,希釈液および検体と、
マイクロプレートの反応用凹部に対応する希釈用凹部を
複数有する希釈用マイクロプレートとが配置される。ま
た、マイクロプレート移送手段には複数の反応用凹部を
有するマイクロプレートが設置される。
【0012】検体の希釈を行うとき、試薬・検体分注機
構は、まず、試薬・検体トレー上の検体を分注ノズル部
により吸引し、この分注ノズル部を希釈用マイクロプレ
ートの希釈用凹部まで搬送し、さらに、当該検体を吐出
する。同様に、試薬・検体トレー上の希釈液を当該に分
注する。この検体及び希釈液の分注は前後が逆であって
も良い。
構は、まず、試薬・検体トレー上の検体を分注ノズル部
により吸引し、この分注ノズル部を希釈用マイクロプレ
ートの希釈用凹部まで搬送し、さらに、当該検体を吐出
する。同様に、試薬・検体トレー上の希釈液を当該に分
注する。この検体及び希釈液の分注は前後が逆であって
も良い。
【0013】次いで、分注制御部が、試薬・検体分注機
構により希釈液および検体が希釈用凹部に注入されたと
きに、分注ノズル部の吸引および吐出の繰り返し動作を
制御する。すると、当該希釈用凹部中の希釈液及び検体
が分注ノズル部に吸引され、また吐出される。この吸引
と吐出とを所定回数繰り返す制御をすると、希釈液と検
体との混合液は十分に攪拌される。また、この希釈・攪
拌動作は同一トレー上で行われるため、例えばマイクロ
プレート移送手段上のマイクロプレートに対して希釈液
および検体の分注を行う場合に比較して移動量が少ない
分高速に行われる。さらに、試薬・検体分注機構は、こ
の希釈用プレート内の予め希釈された検体を所定のタイ
ミングでマイクロプレート移送手段上のマイクロプレー
トに分注する。
構により希釈液および検体が希釈用凹部に注入されたと
きに、分注ノズル部の吸引および吐出の繰り返し動作を
制御する。すると、当該希釈用凹部中の希釈液及び検体
が分注ノズル部に吸引され、また吐出される。この吸引
と吐出とを所定回数繰り返す制御をすると、希釈液と検
体との混合液は十分に攪拌される。また、この希釈・攪
拌動作は同一トレー上で行われるため、例えばマイクロ
プレート移送手段上のマイクロプレートに対して希釈液
および検体の分注を行う場合に比較して移動量が少ない
分高速に行われる。さらに、試薬・検体分注機構は、こ
の希釈用プレート内の予め希釈された検体を所定のタイ
ミングでマイクロプレート移送手段上のマイクロプレー
トに分注する。
【0014】第2の手段では、分注制御部が、試薬・検
体分注機構の搬送動作を制御して希釈用凹部に分注ノズ
ル部を位置付け制御する。すると、分注ノズル部は、当
該希釈用凹部内の希釈された検体を吸引する。さらに、
分注制御部は、この分注ノズル部をマイクロプレート移
送手段上のマイクロプレートに位置付け制御する。次い
で、分注ノズル部は、予め希釈液が注入されたマイクロ
プレートに当該希釈された検体を分注する。このため、
マイクロプレートの反応用凹部の容量と分注ノズルの保
証できる採取量により高希釈が行えない場合であって
も、希釈用プレートで希釈した倍率を2乗した倍率以内
で希釈を行うこととなる。
体分注機構の搬送動作を制御して希釈用凹部に分注ノズ
ル部を位置付け制御する。すると、分注ノズル部は、当
該希釈用凹部内の希釈された検体を吸引する。さらに、
分注制御部は、この分注ノズル部をマイクロプレート移
送手段上のマイクロプレートに位置付け制御する。次い
で、分注ノズル部は、予め希釈液が注入されたマイクロ
プレートに当該希釈された検体を分注する。このため、
マイクロプレートの反応用凹部の容量と分注ノズルの保
証できる採取量により高希釈が行えない場合であって
も、希釈用プレートで希釈した倍率を2乗した倍率以内
で希釈を行うこととなる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従って説明
する。
する。
【0016】図1乃至図2に、本実施例における装置全
体の構成を示す。この図1乃至図2に示す実施例は、一
又は二以上の試薬および検体の配置位置が予め特定され
た試薬・検体トレー1と、この試薬・検体トレー1に併
設され,複数の反応用凹部2Aを備えたマイクロプレー
ト2を免疫反応測定箇所100に案内するマイクロプレ
ート案内機構3と、このマイクロプレート案内機構3に
併設されマイクロプレート2に所定の走行力を付勢する
マイクロプレート移送機構としてのベルトコンベア機構
4とを備えている。このベルトコンベア機構4では、段
付ベルトが使用されている。
体の構成を示す。この図1乃至図2に示す実施例は、一
又は二以上の試薬および検体の配置位置が予め特定され
た試薬・検体トレー1と、この試薬・検体トレー1に併
設され,複数の反応用凹部2Aを備えたマイクロプレー
ト2を免疫反応測定箇所100に案内するマイクロプレ
ート案内機構3と、このマイクロプレート案内機構3に
併設されマイクロプレート2に所定の走行力を付勢する
マイクロプレート移送機構としてのベルトコンベア機構
4とを備えている。このベルトコンベア機構4では、段
付ベルトが使用されている。
【0017】図3乃至図4に複数の反応用凹部2Aを備
えた透明プラスチックからなるマイクロプレート2を示
す。このマイクロプレート2は本実施例では二つ準備さ
れ、一方のマイクロプレート2はマイクロプレート案内
機構3上に載置されて試薬および検体が個別に注入さ
れ、また、他方の一方のマイクロプレート2は試薬・検
体トレー1上に液希釈用として予め配設されるようにな
っている。
えた透明プラスチックからなるマイクロプレート2を示
す。このマイクロプレート2は本実施例では二つ準備さ
れ、一方のマイクロプレート2はマイクロプレート案内
機構3上に載置されて試薬および検体が個別に注入さ
れ、また、他方の一方のマイクロプレート2は試薬・検
体トレー1上に液希釈用として予め配設されるようにな
っている。
【0018】前述したマイクロプレート案内機構3に沿
って、免疫反応測定箇所100と、試薬および検体が注
入されたマイクロプレート2を加振する加振機構5と、
マイクロプレート2の各反応用凹部2Aを免疫反応完了
後に個別に洗浄するマイクロプレート洗浄機構6とが配
設されている。
って、免疫反応測定箇所100と、試薬および検体が注
入されたマイクロプレート2を加振する加振機構5と、
マイクロプレート2の各反応用凹部2Aを免疫反応完了
後に個別に洗浄するマイクロプレート洗浄機構6とが配
設されている。
【0019】更に、検体又は試薬の所定量を吸引する分
注ノズル部7(図12参照)を有する試薬・検体分注機
構8が、マイクロプレート案内機構3の上方で当該マイ
クロプレート案内機構3および試薬・検体トレー1を跨
いた状態で配設されている。この試薬・検体分注機構8
は、分注ノズル部7で吸引した検体又は試薬を、前述し
た一方のマイクロプレート2の所定の凹部2Aへ搬送し
注入する機能を備えている。
注ノズル部7(図12参照)を有する試薬・検体分注機
構8が、マイクロプレート案内機構3の上方で当該マイ
クロプレート案内機構3および試薬・検体トレー1を跨
いた状態で配設されている。この試薬・検体分注機構8
は、分注ノズル部7で吸引した検体又は試薬を、前述し
た一方のマイクロプレート2の所定の凹部2Aへ搬送し
注入する機能を備えている。
【0020】また、マイクロプレート案内機構3の一方
の端部(図1の上方側)には、試薬および検体が注入さ
れたマイクロプレート2を所定の反応温度に一定時間維
持する恒温槽装置9が配設されている。符号10は本体
ケースを示す。
の端部(図1の上方側)には、試薬および検体が注入さ
れたマイクロプレート2を所定の反応温度に一定時間維
持する恒温槽装置9が配設されている。符号10は本体
ケースを示す。
【0021】以下、これれを更に詳述する。
【0022】〔試薬・検体トレーについて〕試薬・検体
トレー1は、検査方式により異なる複数の試薬を装備し
た一又は二以上の試薬ストッカ11,12を着脱自在に
収納する試薬ストッカ領域13と、複数の検体を個別に
収納する複数の検体収納部14Aを備えた検体ストッカ
14を収納する検体ストッカ領域15とを備えている。
トレー1は、検査方式により異なる複数の試薬を装備し
た一又は二以上の試薬ストッカ11,12を着脱自在に
収納する試薬ストッカ領域13と、複数の検体を個別に
収納する複数の検体収納部14Aを備えた検体ストッカ
14を収納する検体ストッカ領域15とを備えている。
【0023】各試薬ストッカ11,12には、検査方式
によっては異なった試薬ストッカ11,12が必要とさ
れることから、検査方式に対応した識別情報を設定する
識別手段11A,12Aが装備されている。この識別手
段11A,12Aは、本実施例では、図1,図7に示す
ように各試薬ストッカ11,12の左端部に一列に設定
された高さの異なる四個の円形超音波反射面11A1 ,
11A2 ,11A3 ,11A4 ;12A1 ,12A2 ,
12A3 ,12A4 (図5,図7参照)により構成され
ている。この高さの相違は、前述した分注ノズル部7に
併設された超音波センサ10Aによって順次検出されて
図示しない制御手段によって識別され、これによって後
述する各構成部分が当該所定の検査方式に沿って作動す
るようになっている。
によっては異なった試薬ストッカ11,12が必要とさ
れることから、検査方式に対応した識別情報を設定する
識別手段11A,12Aが装備されている。この識別手
段11A,12Aは、本実施例では、図1,図7に示す
ように各試薬ストッカ11,12の左端部に一列に設定
された高さの異なる四個の円形超音波反射面11A1 ,
11A2 ,11A3 ,11A4 ;12A1 ,12A2 ,
12A3 ,12A4 (図5,図7参照)により構成され
ている。この高さの相違は、前述した分注ノズル部7に
併設された超音波センサ10Aによって順次検出されて
図示しない制御手段によって識別され、これによって後
述する各構成部分が当該所定の検査方式に沿って作動す
るようになっている。
【0024】図8に一方の試薬ストッカ11の斜視図を
示す。
示す。
【0025】各試薬ストッカ11,12には、当該各試
薬ストッカ11,12ごとに特定された検査方式を達成
するための複数の試薬が装備されている。図1,図5,
図8にあっては、中央部に大きさの異なる6個の試薬収
納部11e,12eが設けられ、この試薬収納部11
e,12eに試薬収納容器としての試薬ビン11E,1
2E(図7参照)が収納されている。また、同図の右側
には5個の大きさ同一の試薬収納部11f,12fが設
けられ,この試薬収納部11f,12fに試薬ビン11
F,12Fが収納されている。
薬ストッカ11,12ごとに特定された検査方式を達成
するための複数の試薬が装備されている。図1,図5,
図8にあっては、中央部に大きさの異なる6個の試薬収
納部11e,12eが設けられ、この試薬収納部11
e,12eに試薬収納容器としての試薬ビン11E,1
2E(図7参照)が収納されている。また、同図の右側
には5個の大きさ同一の試薬収納部11f,12fが設
けられ,この試薬収納部11f,12fに試薬ビン11
F,12Fが収納されている。
【0026】ここで、この試薬ストッカ11,12に収
納される各試薬ビン11E,11F,12E,12F
は、その開口部に位置がほぼ同一の水平面に配設されて
いる。これによって当該各試薬ビン11E〜11F,1
2E〜12F内の試薬の残存量を容易に検知することが
可能となっている。また、これにより当該試薬ストッカ
11,12の位置が変化しても、試薬ビン11E〜11
F,12E〜12Fが常に同一の高さであり特に突出し
た高さのものがないことから、前述した分注ノズル部7
が試薬ビン11E〜11F,12E〜12Fに衝突する
不都合を予め有効に回避したものとなっている。
納される各試薬ビン11E,11F,12E,12F
は、その開口部に位置がほぼ同一の水平面に配設されて
いる。これによって当該各試薬ビン11E〜11F,1
2E〜12F内の試薬の残存量を容易に検知することが
可能となっている。また、これにより当該試薬ストッカ
11,12の位置が変化しても、試薬ビン11E〜11
F,12E〜12Fが常に同一の高さであり特に突出し
た高さのものがないことから、前述した分注ノズル部7
が試薬ビン11E〜11F,12E〜12Fに衝突する
不都合を予め有効に回避したものとなっている。
【0027】この試薬の残存量の検出は、実際には前述
した分注ノズル部7に併設された超音波センサ10Aに
よって検出され、これによって試薬不足の場合は(検体
の量の不足の場合も)、その旨が図示しない表示手段に
よって外部表示されるようになっている。また、この試
薬の残存量は、液面データとして捕捉されることから、
かかる情報に基づいて前述した制御手段では、分注ノズ
ル部7の下降量を調整することが出来るようになってい
る。
した分注ノズル部7に併設された超音波センサ10Aに
よって検出され、これによって試薬不足の場合は(検体
の量の不足の場合も)、その旨が図示しない表示手段に
よって外部表示されるようになっている。また、この試
薬の残存量は、液面データとして捕捉されることから、
かかる情報に基づいて前述した制御手段では、分注ノズ
ル部7の下降量を調整することが出来るようになってい
る。
【0028】更に、各試薬ストッカ11,12上の図5
における下方部の領域には、当該各試薬ストッカ11,
12に収納される各試薬ビンの開口部の大きさに対応し
て前述した分注ノズル部7用の太さの異なる複数種類の
液吸入補助管7E,7Fの複数本が配設されている(図
6参照)。この図6では、比較的太い液吸入補助管7E
が前述した試薬ビン11E,12Eに対応してそれぞれ
6本準備され、また、比較的細い液吸入補助管(ディス
ポチップ)7Fが前述した試薬ビン11F,12F用と
して又検体吸入用として、各試薬ストッカ11,12毎
に10本準備されている。これによって、使用する試薬
の量に応じて試薬および検体を前述したマイクロプレー
ト2に円滑に且つ能率よく分注することができるように
なっている。
における下方部の領域には、当該各試薬ストッカ11,
12に収納される各試薬ビンの開口部の大きさに対応し
て前述した分注ノズル部7用の太さの異なる複数種類の
液吸入補助管7E,7Fの複数本が配設されている(図
6参照)。この図6では、比較的太い液吸入補助管7E
が前述した試薬ビン11E,12Eに対応してそれぞれ
6本準備され、また、比較的細い液吸入補助管(ディス
ポチップ)7Fが前述した試薬ビン11F,12F用と
して又検体吸入用として、各試薬ストッカ11,12毎
に10本準備されている。これによって、使用する試薬
の量に応じて試薬および検体を前述したマイクロプレー
ト2に円滑に且つ能率よく分注することができるように
なっている。
【0029】〔試薬・検体トレー移送機構について〕上
述した試薬・検体トレー1には、図1,図9〜図11に
示すように、当該試薬・検体トレー1を支持すると共に
該試薬・検体トレー1を前述した試薬・検体分注機構8
の分注ノズル部7の移動方向にほぼ直交する方向に移送
する試薬・検体トレー移送機構21が装備されている。
述した試薬・検体トレー1には、図1,図9〜図11に
示すように、当該試薬・検体トレー1を支持すると共に
該試薬・検体トレー1を前述した試薬・検体分注機構8
の分注ノズル部7の移動方向にほぼ直交する方向に移送
する試薬・検体トレー移送機構21が装備されている。
【0030】ここで、図9における試薬・検体トレー1
は、図示方向が図1のものに比較して反時計方向に90
°回転した状態となっている。図9(A)は試薬・検体
トレー1が本体ケース10から突出した状態を示し、図
9(B)は試薬・検体トレー1が本体ケース10内にほ
ぼ収納された状態の例を示す。
は、図示方向が図1のものに比較して反時計方向に90
°回転した状態となっている。図9(A)は試薬・検体
トレー1が本体ケース10から突出した状態を示し、図
9(B)は試薬・検体トレー1が本体ケース10内にほ
ぼ収納された状態の例を示す。
【0031】また、図10は試薬・検体トレー1が本体
ケース10内の深部に配置された場合を示し、図11は
前述した図19(B)の右側面図を示す。
ケース10内の深部に配置された場合を示し、図11は
前述した図19(B)の右側面図を示す。
【0032】試薬・検体トレー移送機構21は、試薬・
検体トレー1の下面側に装備され、当該試薬・検体トレ
ー1上の各試薬や検体の出し入れを円滑になし得るよう
になっている。この試薬・検体トレー移送機構21は、
図1において試薬・検体トレー1を図1の上下方向に移
送するY軸方向移送機能を有し、また、前述した試薬・
検体分注機構8が分注ノズル部7を図1の左右方向に移
送する機能,即ち,X軸方向移送機能を有している。こ
れによって、試薬・検体トレー1上の各試薬や検体を、
どの位置からも前述した一方のマイクロプレート2に
(必要に応じて他方のマイクロプレート2にも)対して
自由に且つ迅速に分注し得るようになっている。
検体トレー1の下面側に装備され、当該試薬・検体トレ
ー1上の各試薬や検体の出し入れを円滑になし得るよう
になっている。この試薬・検体トレー移送機構21は、
図1において試薬・検体トレー1を図1の上下方向に移
送するY軸方向移送機能を有し、また、前述した試薬・
検体分注機構8が分注ノズル部7を図1の左右方向に移
送する機能,即ち,X軸方向移送機能を有している。こ
れによって、試薬・検体トレー1上の各試薬や検体を、
どの位置からも前述した一方のマイクロプレート2に
(必要に応じて他方のマイクロプレート2にも)対して
自由に且つ迅速に分注し得るようになっている。
【0033】この試薬・検体トレー移送機構21は、前
述した試薬・検体トレー1を支持すると共に該試薬・検
体トレー1が図1の上下方向に移動するのを案内するガ
イド枠体21Aと、このガイド枠体21Aに沿って配設
され試薬・検体トレー1に移動力を付勢するボールねじ
機構部21Bと、このボールねじ機構部21Bのねじ軸
を回転駆動するトレー駆動モータ21Cとを備えてい
る。符号21Dはトレー駆動モータ21Cの回転力をボ
ールねじ機構部21Bに伝達するベルト機構部を示す。
述した試薬・検体トレー1を支持すると共に該試薬・検
体トレー1が図1の上下方向に移動するのを案内するガ
イド枠体21Aと、このガイド枠体21Aに沿って配設
され試薬・検体トレー1に移動力を付勢するボールねじ
機構部21Bと、このボールねじ機構部21Bのねじ軸
を回転駆動するトレー駆動モータ21Cとを備えてい
る。符号21Dはトレー駆動モータ21Cの回転力をボ
ールねじ機構部21Bに伝達するベルト機構部を示す。
【0034】更に、符号21aはガイド枠体21Aに対
応して試薬・検体トレー1に装備されたリニアガイドを
示し、また、符号21Baはボールねじ機構部21Bの
ねじ軸により移送駆動される被駆動部材を示す。この被
駆動部材21Baが試薬・検体トレー1の裏面に装着さ
れ、これによって試薬・検体トレー1が、前述したY軸
方向に走行駆動され、前述したようにマイクロプレート
2に対する各試薬や検体の分注動作が可能となり、同時
に、前述した各試薬ストッカ11,12および検体スト
ッカ14を図9(A)に示すように本体ケース10から
突出させることができる。このため、各試薬ストッカ1
1,12および検体ストッカ14の搬入搬出作業を、円
滑に且つ迅速に成し得るようになっている。
応して試薬・検体トレー1に装備されたリニアガイドを
示し、また、符号21Baはボールねじ機構部21Bの
ねじ軸により移送駆動される被駆動部材を示す。この被
駆動部材21Baが試薬・検体トレー1の裏面に装着さ
れ、これによって試薬・検体トレー1が、前述したY軸
方向に走行駆動され、前述したようにマイクロプレート
2に対する各試薬や検体の分注動作が可能となり、同時
に、前述した各試薬ストッカ11,12および検体スト
ッカ14を図9(A)に示すように本体ケース10から
突出させることができる。このため、各試薬ストッカ1
1,12および検体ストッカ14の搬入搬出作業を、円
滑に且つ迅速に成し得るようになっている。
【0035】〔試薬・検体分注機構8について〕次に、
試薬・検体分注機構8について説明する。
試薬・検体分注機構8について説明する。
【0036】図12乃至図13にこれを示す。この図1
2乃至図13に示す試薬・検体分注機構8は、マイクロ
プレート案内機構3および試薬・検体トレー1を跨ぐよ
うにして装備されたノズル部移送支持体41と、このノ
ズル部移送支持体41に支持され且つ当該ノズル部移送
枠体41に沿って移送可能に装備された分注ノズル部7
と、この分注ノズル部7に走行力を付勢するノズル部X
軸移送手段43とを備えている。
2乃至図13に示す試薬・検体分注機構8は、マイクロ
プレート案内機構3および試薬・検体トレー1を跨ぐよ
うにして装備されたノズル部移送支持体41と、このノ
ズル部移送支持体41に支持され且つ当該ノズル部移送
枠体41に沿って移送可能に装備された分注ノズル部7
と、この分注ノズル部7に走行力を付勢するノズル部X
軸移送手段43とを備えている。
【0037】分注ノズル部7は、上下動可能に構成され
た二本の分注ノズル7A,7Bと、この分注ノズル7
A,7Bの上下動を案内すると共に該当該分注ノズル7
A,7Bに対してその上下動を個別に付勢するボールね
じ機構44A,44Bと、この各ボールねじ機構44
A,44Bを個別に駆動する分注ノズル部下降駆動モー
タ45A,45Bとを備えている。
た二本の分注ノズル7A,7Bと、この分注ノズル7
A,7Bの上下動を案内すると共に該当該分注ノズル7
A,7Bに対してその上下動を個別に付勢するボールね
じ機構44A,44Bと、この各ボールねじ機構44
A,44Bを個別に駆動する分注ノズル部下降駆動モー
タ45A,45Bとを備えている。
【0038】符号45a,45bは、分注ノズル部下降
駆動モータ45A,45Bの回転力を前述したボールね
じ機構44A,44Bに伝達する弾性部材からなる継ぎ
手を示す。また、符号46はノズル部枠体を示す。この
図12,図13に示す分注ノズル7A,7Bは、一方の
分注ノズル7Aが比較的太い液吸入補助管7Eを装備
し、他方の分注ノズル7Bが比較的細い液吸入補助管7
Fを装備している。
駆動モータ45A,45Bの回転力を前述したボールね
じ機構44A,44Bに伝達する弾性部材からなる継ぎ
手を示す。また、符号46はノズル部枠体を示す。この
図12,図13に示す分注ノズル7A,7Bは、一方の
分注ノズル7Aが比較的太い液吸入補助管7Eを装備
し、他方の分注ノズル7Bが比較的細い液吸入補助管7
Fを装備している。
【0039】これによって、本実施例では、前述したよ
うに試薬ビン11E,11F,12E,12Fの大き
さ,或いは使用する試薬の量などの相違等に対応して、
異なった種々の条件に対応し得るようになっている。
うに試薬ビン11E,11F,12E,12Fの大き
さ,或いは使用する試薬の量などの相違等に対応して、
異なった種々の条件に対応し得るようになっている。
【0040】また、ノズル部X軸移送手段43は、分注
ノズル部7を装備したノズル部枠体46をノズル部移送
枠体41に沿って移送するボールねじ機構43Aと、こ
のボールねじ機構43Aの動作を付勢力するノズル部X
軸移送モータ43Bとを備えている。符号43Cは、ノ
ズル部X軸移送モータ43Bの回転力をボールねじ機構
43Aに伝達するベルト機構部を示す。
ノズル部7を装備したノズル部枠体46をノズル部移送
枠体41に沿って移送するボールねじ機構43Aと、こ
のボールねじ機構43Aの動作を付勢力するノズル部X
軸移送モータ43Bとを備えている。符号43Cは、ノ
ズル部X軸移送モータ43Bの回転力をボールねじ機構
43Aに伝達するベルト機構部を示す。
【0041】このため、この試薬・検体分注機構8と前
述した試薬・検体トレー移送機構16とが協同すること
により、試薬・検体トレー1上の複数の各試薬および検
体を前述したマイクロプレート2の各反応用凹部2Aに
対して自由に,しかも迅速に且つ高精度に、試薬分注お
よび検体分注をなし得ることが可能となってる。
述した試薬・検体トレー移送機構16とが協同すること
により、試薬・検体トレー1上の複数の各試薬および検
体を前述したマイクロプレート2の各反応用凹部2Aに
対して自由に,しかも迅速に且つ高精度に、試薬分注お
よび検体分注をなし得ることが可能となってる。
【0042】〔分注機構による希釈動作〕次に、試薬・
検体分注機構8による検体の希釈動作を図1,図14乃
至図15について説明する。
検体分注機構8による検体の希釈動作を図1,図14乃
至図15について説明する。
【0043】本実施例では、試薬・検体トレー1に、マ
イクロプレート2の反応用凹部2Aに対応する希釈用凹
部17Aを複数有する希釈用マイクロプレート17を配
置している。また、試薬・検体分注機構8には、分注ノ
ズル部7の吸引動作および注入動作を制御する分注制御
部60が併設されている。
イクロプレート2の反応用凹部2Aに対応する希釈用凹
部17Aを複数有する希釈用マイクロプレート17を配
置している。また、試薬・検体分注機構8には、分注ノ
ズル部7の吸引動作および注入動作を制御する分注制御
部60が併設されている。
【0044】この分注制御部60は、希釈用凹部17A
に注入された希釈液および検体に対する分注ノズル部7
の吸引および吐出の繰り返し動作を制御する機能を備え
ている。この場合の動作を図14を参照して説明する。
に注入された希釈液および検体に対する分注ノズル部7
の吸引および吐出の繰り返し動作を制御する機能を備え
ている。この場合の動作を図14を参照して説明する。
【0045】まず、分注制御部60は、試薬・検体分注
機構8の搬送動作を制御して検体を希釈用プレート17
に分注する(ステップK10)。さらに、希釈液を希釈
用マイクロプレートに分注する(ステップK12)。こ
の希釈液及び検体の分注は順序が逆であっても良い。次
いで、当該検体および希釈液が分注された希釈用凹部を
攪拌する(ステップK14)。この攪拌は、本実施例で
は、検体と希釈液の混合液を分注ノズル部7により吸
引,吐出を繰り返すことで行っている。
機構8の搬送動作を制御して検体を希釈用プレート17
に分注する(ステップK10)。さらに、希釈液を希釈
用マイクロプレートに分注する(ステップK12)。こ
の希釈液及び検体の分注は順序が逆であっても良い。次
いで、当該検体および希釈液が分注された希釈用凹部を
攪拌する(ステップK14)。この攪拌は、本実施例で
は、検体と希釈液の混合液を分注ノズル部7により吸
引,吐出を繰り返すことで行っている。
【0046】さらに、必要な検体数の希釈が終了するま
でステップK10からK14までを繰り返す(ステップ
K16)。これにより希釈処理が終了する。この希釈処
理は、通常の分注に先立って行っておくようにしても良
い。
でステップK10からK14までを繰り返す(ステップ
K16)。これにより希釈処理が終了する。この希釈処
理は、通常の分注に先立って行っておくようにしても良
い。
【0047】さらに、当該希釈された検体について加振
や加温の反応促進処理を開始するときに、希釈プレート
17の希釈された検体をマイクロプレート案内機構3上
のマイクロプレート2に分注する。
や加温の反応促進処理を開始するときに、希釈プレート
17の希釈された検体をマイクロプレート案内機構3上
のマイクロプレート2に分注する。
【0048】図14に示した希釈処理では、試薬・検体
トレー1上に位置付けられた検体と希釈液とを、同じく
試薬・検体トレー1上に位置付けられた希釈用プレート
17上に分注するため、試薬・検体分注機構8の動作は
短い距離で行われることとなり、このため、希釈処理を
高速に行うことができる。
トレー1上に位置付けられた検体と希釈液とを、同じく
試薬・検体トレー1上に位置付けられた希釈用プレート
17上に分注するため、試薬・検体分注機構8の動作は
短い距離で行われることとなり、このため、希釈処理を
高速に行うことができる。
【0049】また、希釈液と検体の攪拌を分注ノズル部
7による吸引および吐出の繰り返しにより行うため、極
めて良好にかつ高速に希釈液と検体とが混合される。
7による吸引および吐出の繰り返しにより行うため、極
めて良好にかつ高速に希釈液と検体とが混合される。
【0050】図15は他の希釈動作例を示すフローチャ
ートである。この図15に示す例では、分注制御部60
が、試薬・検体分注機構の搬送動作を制御して希釈用凹
部に分注ノズル部を位置付け制御する機能と、当該希釈
用希釈用凹部から希釈された検体を吸入した分注ノズル
部をマイクロプレート移送手段上のマイクロプレートに
位置付け制御する機能を備えている。また、
ートである。この図15に示す例では、分注制御部60
が、試薬・検体分注機構の搬送動作を制御して希釈用凹
部に分注ノズル部を位置付け制御する機能と、当該希釈
用希釈用凹部から希釈された検体を吸入した分注ノズル
部をマイクロプレート移送手段上のマイクロプレートに
位置付け制御する機能を備えている。また、
【0051】この図15に示した例では、分注制御部6
0は、まず、図14に示したステップK10からK16
までの処理を行う。これにより、所定の倍率で希釈され
た検体が希釈プレートに蓄積されている。次いで、分注
制御部60は、試薬・検体分注機構8の動作を制御し
て、必要検体数分の希釈液を一度に分注する(ステップ
K18)。さらに、希釈された検体の一定量をマイクロ
プレート案内機構4上のマイクロプレート2に分注する
(ステップK20)。これは、検体が分注された時点で
反応が開始するが、希釈液を始めに分注しておいても問
題ないため、試薬が予め塗布されたマイクロプレート2
には、先に希釈液を分注している。逆に、検体を先に分
注すると、濃い検体で反応が開始してしまい、しかも、
希釈液が分注される間にこの濃い検体で反応してしま
う。しかし、マイクロプレート2に予め希釈液を分注し
ておくと、マイクロプレート2全体の各検体の反応時間
をほぼ一定とすることができる。また、分注ノズル部7
の先端を希釈液中に入れたまま検体を当該反応用凹部2
Aに注入すると、分注精度がよくなり、測定に不可欠な
分注量の精度を保つことができる。
0は、まず、図14に示したステップK10からK16
までの処理を行う。これにより、所定の倍率で希釈され
た検体が希釈プレートに蓄積されている。次いで、分注
制御部60は、試薬・検体分注機構8の動作を制御し
て、必要検体数分の希釈液を一度に分注する(ステップ
K18)。さらに、希釈された検体の一定量をマイクロ
プレート案内機構4上のマイクロプレート2に分注する
(ステップK20)。これは、検体が分注された時点で
反応が開始するが、希釈液を始めに分注しておいても問
題ないため、試薬が予め塗布されたマイクロプレート2
には、先に希釈液を分注している。逆に、検体を先に分
注すると、濃い検体で反応が開始してしまい、しかも、
希釈液が分注される間にこの濃い検体で反応してしま
う。しかし、マイクロプレート2に予め希釈液を分注し
ておくと、マイクロプレート2全体の各検体の反応時間
をほぼ一定とすることができる。また、分注ノズル部7
の先端を希釈液中に入れたまま検体を当該反応用凹部2
Aに注入すると、分注精度がよくなり、測定に不可欠な
分注量の精度を保つことができる。
【0052】次いで、ステップK14と同様に、希釈さ
れた検体と希釈液の混合液の吸引・吐出を一定回数繰り
返す。このとき、分注ノズル部7を上下動させつつ混合
液の吸引および吐出を行うようにしても良い。さらに、
必要な検体数の希釈が終了するまでステップK18から
K22までを繰り返す(ステップK16)。
れた検体と希釈液の混合液の吸引・吐出を一定回数繰り
返す。このとき、分注ノズル部7を上下動させつつ混合
液の吸引および吐出を行うようにしても良い。さらに、
必要な検体数の希釈が終了するまでステップK18から
K22までを繰り返す(ステップK16)。
【0053】本実施例では、分注ノズル部7の最少保証
採取量が10[μl]であるのに対して、マイクロプレ
ート2の反応用凹部2Aは、希釈用プレート17の凹部
17Aとほぼ等しく、約300[μl]であるため、図
14に示した希釈処理ではおよそ30倍までの希釈しか
行えないが、図15に示した希釈動作では、希釈された
検体をさらに、マイクロプレート2の未使用状態の反応
用凹部2Aを使用して希釈するため、飛躍的に高倍率の
希釈を行うことができる。
採取量が10[μl]であるのに対して、マイクロプレ
ート2の反応用凹部2Aは、希釈用プレート17の凹部
17Aとほぼ等しく、約300[μl]であるため、図
14に示した希釈処理ではおよそ30倍までの希釈しか
行えないが、図15に示した希釈動作では、希釈された
検体をさらに、マイクロプレート2の未使用状態の反応
用凹部2Aを使用して希釈するため、飛躍的に高倍率の
希釈を行うことができる。
【0054】〔免疫反応測定時の動作〕次に、上記実施
例により免疫反応測定を行う場合の標準的な動作の一例
を説明する。
例により免疫反応測定を行う場合の標準的な動作の一例
を説明する。
【0055】まず、各反応用凹部2Aに対して予め所定
の試薬が塗布されたマイクロプレート2をベルトコンベ
ア機構4上に載置する。次に、ベルトコンベア機構4を
作動させて当該マイクロプレート2を試薬・検体分注機
構8による試薬および検体の分注可能位置まで搬送す
る。
の試薬が塗布されたマイクロプレート2をベルトコンベ
ア機構4上に載置する。次に、ベルトコンベア機構4を
作動させて当該マイクロプレート2を試薬・検体分注機
構8による試薬および検体の分注可能位置まで搬送す
る。
【0056】この位置で、試薬・検体分注機構8を作動
させて前述した検体ストッカ14内の検体をマイクロプ
レート2の各反応用凹部2Aに分注する。この間、試薬
・検体分注機構8は、その分注ノズル部7を検体ストッ
カ14部分に移送し且つ下降制御して所定の検体を吸引
し、再び上昇してマイクロプレート2側に移送され、さ
らに又マイクロプレート2側で下降制御されて検体分注
動作を完了するようになっている。
させて前述した検体ストッカ14内の検体をマイクロプ
レート2の各反応用凹部2Aに分注する。この間、試薬
・検体分注機構8は、その分注ノズル部7を検体ストッ
カ14部分に移送し且つ下降制御して所定の検体を吸引
し、再び上昇してマイクロプレート2側に移送され、さ
らに又マイクロプレート2側で下降制御されて検体分注
動作を完了するようになっている。
【0057】かかる分注動作が完了すると、ベルトコン
ベア機構4はマイクロプレート2を加振機構5部分に移
送する。そして加振機構5を作動させて所定時間,マイ
クロプレート2を加振して反応を促進させ、更にその後
に当該マイクロプレート2を恒温槽9内へ搬入し温度調
節を行って反応を更に促進させる。この恒温槽9での反
応促進工程が完了すると、再びベルトコンベア機構4を
作動させてマイクロプレート2をマイクロプレート洗浄
機構6の位置まで搬送し、ここで前述した動作により各
反応用凹部2A内の洗浄が行われる。
ベア機構4はマイクロプレート2を加振機構5部分に移
送する。そして加振機構5を作動させて所定時間,マイ
クロプレート2を加振して反応を促進させ、更にその後
に当該マイクロプレート2を恒温槽9内へ搬入し温度調
節を行って反応を更に促進させる。この恒温槽9での反
応促進工程が完了すると、再びベルトコンベア機構4を
作動させてマイクロプレート2をマイクロプレート洗浄
機構6の位置まで搬送し、ここで前述した動作により各
反応用凹部2A内の洗浄が行われる。
【0058】このマイクロプレート洗浄機構6による洗
浄が終了すると、当該マイクロプレート2の各反応用凹
部2Aには、酵素標識抗体試薬が前述した試薬ストッカ
11(又は12)内から選択され分注される。この酵素
標識抗体試薬の分注後、マイクロプレート2は再び恒温
槽9内へ搬入され、ここで温度調節されて反応促進が図
られる。この恒温槽9内での反応完了後、マイクロプレ
ート2の各反応用凹部2Aは再びマイクロプレート洗浄
機構6による洗浄が行われる。
浄が終了すると、当該マイクロプレート2の各反応用凹
部2Aには、酵素標識抗体試薬が前述した試薬ストッカ
11(又は12)内から選択され分注される。この酵素
標識抗体試薬の分注後、マイクロプレート2は再び恒温
槽9内へ搬入され、ここで温度調節されて反応促進が図
られる。この恒温槽9内での反応完了後、マイクロプレ
ート2の各反応用凹部2Aは再びマイクロプレート洗浄
機構6による洗浄が行われる。
【0059】この酵素標識抗体試薬の分注,反応,洗浄
の各工程が完了すると、次に、発色気質試薬が、試薬ス
トッカ11(又は12)内から選択され、マイクロプレ
ート2の各反応用凹部2Aに分注される。この分注後、
マイクロプレート2は再び恒温槽9内へ搬入されて温度
調節されて反応促進が図られる。
の各工程が完了すると、次に、発色気質試薬が、試薬ス
トッカ11(又は12)内から選択され、マイクロプレ
ート2の各反応用凹部2Aに分注される。この分注後、
マイクロプレート2は再び恒温槽9内へ搬入されて温度
調節されて反応促進が図られる。
【0060】この発色気質試薬の分注,反応の各工程が
完了すると、次に、停止液試薬が、試薬ストッカ11
(又は12)内から選択され、マイクロプレート2の各
反応用凹部2Aに分注される。そして、この停止液試薬
の分注後、マイクロプレート2は免疫反応測定箇所10
0に搬送され、ここで前述した免疫反応測定が実施さ
れ、この免疫反応測定箇所100での測定結果に基づい
て所定の解析がおこなわれ、その結果が判定されるよう
になっている。
完了すると、次に、停止液試薬が、試薬ストッカ11
(又は12)内から選択され、マイクロプレート2の各
反応用凹部2Aに分注される。そして、この停止液試薬
の分注後、マイクロプレート2は免疫反応測定箇所10
0に搬送され、ここで前述した免疫反応測定が実施さ
れ、この免疫反応測定箇所100での測定結果に基づい
て所定の解析がおこなわれ、その結果が判定されるよう
になっている。
【0061】このように、上記実施例によると、酵素免
疫反応の測定に際しては、分注,反応,洗浄の各工程の
繰り返してのが多いことから従来より困難視されていた
自動化が可能となり、このため、酵素免疫反応の測定を
迅速に且つ高精度に実施する事が可能となり、試薬メー
カー毎に異なる各種項目の検査を一台の装置で実施する
ことができるという利点がある。
疫反応の測定に際しては、分注,反応,洗浄の各工程の
繰り返してのが多いことから従来より困難視されていた
自動化が可能となり、このため、酵素免疫反応の測定を
迅速に且つ高精度に実施する事が可能となり、試薬メー
カー毎に異なる各種項目の検査を一台の装置で実施する
ことができるという利点がある。
【0062】尚、上記実施例では、マイクロプレート移
送機構としてベルトコンベア機構4を使用した場合を例
示したが、マイクロプレート移送機構として機能するも
のであればベルトコンベア機構以外の他の機構を使用し
てもよい。
送機構としてベルトコンベア機構4を使用した場合を例
示したが、マイクロプレート移送機構として機能するも
のであればベルトコンベア機構以外の他の機構を使用し
てもよい。
【0063】また、試薬・検体トレー移送機構16を試
薬・検体トレー1に装備した場合を例示したが、試薬・
検体トレー1を前述した試薬・検体分注機構8に沿った
一列の物を使用することにより、試薬・検体トレー移送
機構16については特に装備しなくてもよい。また、試
薬・検体分注機構8をY軸方向に移動可能に構成しても
よい。
薬・検体トレー1に装備した場合を例示したが、試薬・
検体トレー1を前述した試薬・検体分注機構8に沿った
一列の物を使用することにより、試薬・検体トレー移送
機構16については特に装備しなくてもよい。また、試
薬・検体分注機構8をY軸方向に移動可能に構成しても
よい。
【0064】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、請求項1記載の発明では、分注制
御部が、試薬・検体分注機構により希釈液および検体が
希釈用凹部に注入されたときに、分注ノズル部の吸引お
よび吐出の繰り返し動作を制御するため、当該希釈用凹
部中の希釈液及び検体が分注ノズル部に吸引され、また
吐出され、この吸引と吐出とを所定回数繰り返すことに
より、希釈液と検体との混合液を十分に攪拌することが
できる。また、この希釈・攪拌動作は同一トレー上で行
われるため、例えばマイクロプレート移送手段上のマイ
クロプレートに対して希釈液および検体の分注を行う場
合に比較して移動量が少ない分高速に行われる。例えば
マイクロプレート移送手段上のマイクロプレートに対し
て希釈液および検体の分注を行う場合に比較して移動量
が少ない分高速に希釈を行うことができる。また、希釈
された検体は希釈用マイクロプレートに蓄積されること
となるため、この希釈を分注に先立って予め行うことが
でき、従って、実際の分注時間を短縮することが可能と
なる。このように、検体の希釈を高速に行うことによ
り、酵素免疫反応の測定に際しての前工程を短時間に安
定して行うことができる従来にない優れた酵素免疫反応
測定装置を提供することができる。
ので、これによると、請求項1記載の発明では、分注制
御部が、試薬・検体分注機構により希釈液および検体が
希釈用凹部に注入されたときに、分注ノズル部の吸引お
よび吐出の繰り返し動作を制御するため、当該希釈用凹
部中の希釈液及び検体が分注ノズル部に吸引され、また
吐出され、この吸引と吐出とを所定回数繰り返すことに
より、希釈液と検体との混合液を十分に攪拌することが
できる。また、この希釈・攪拌動作は同一トレー上で行
われるため、例えばマイクロプレート移送手段上のマイ
クロプレートに対して希釈液および検体の分注を行う場
合に比較して移動量が少ない分高速に行われる。例えば
マイクロプレート移送手段上のマイクロプレートに対し
て希釈液および検体の分注を行う場合に比較して移動量
が少ない分高速に希釈を行うことができる。また、希釈
された検体は希釈用マイクロプレートに蓄積されること
となるため、この希釈を分注に先立って予め行うことが
でき、従って、実際の分注時間を短縮することが可能と
なる。このように、検体の希釈を高速に行うことによ
り、酵素免疫反応の測定に際しての前工程を短時間に安
定して行うことができる従来にない優れた酵素免疫反応
測定装置を提供することができる。
【0065】請求項2記載の発明では、分注制御部が、
希釈用凹部内の希釈された検体を吸引したこの分注ノズ
ル部をマイクロプレート移送手段上のマイクロプレート
に位置付け制御し、分注ノズル部は、予め希釈液が注入
されたマイクロプレートに当該希釈された検体を吐出す
るため、マイクロプレートの反応用凹部の容量と分注ノ
ズルの保証できる採取量により高希釈が行えない場合で
あっても、希釈用プレートで希釈した倍率を2乗した倍
率以内で希釈を行うこととなる。
希釈用凹部内の希釈された検体を吸引したこの分注ノズ
ル部をマイクロプレート移送手段上のマイクロプレート
に位置付け制御し、分注ノズル部は、予め希釈液が注入
されたマイクロプレートに当該希釈された検体を吐出す
るため、マイクロプレートの反応用凹部の容量と分注ノ
ズルの保証できる採取量により高希釈が行えない場合で
あっても、希釈用プレートで希釈した倍率を2乗した倍
率以内で希釈を行うこととなる。
【0066】しかも、このような高倍率での希釈の場
合、一度に高倍率で希釈すると攪拌に長時間必要となる
ため、当初から例えば100倍に希釈するよりも、分注
制御部による2段階の希釈で、例えば、まず10倍に希
釈して攪拌し、十分に攪拌されたものの一部をまた10
倍に希釈して攪拌する方が希釈を高速に行うことができ
る。さらに、分注ノズル部は、混合液の吸引及び吐出の
継続により混合液を良好に攪拌するため、この2段階の
希釈に必要とな攪拌を高速に行うことができる。さら
に、この希釈を繰り返すことにより希釈倍率に制限がな
くなるばかりか、高速に当該高倍率希釈を行うことがで
きる。このように、高い希釈倍率を必要とする試薬であ
っても対応することのできる従来にない優れた酵素免疫
反応測定装置を提供することができる。
合、一度に高倍率で希釈すると攪拌に長時間必要となる
ため、当初から例えば100倍に希釈するよりも、分注
制御部による2段階の希釈で、例えば、まず10倍に希
釈して攪拌し、十分に攪拌されたものの一部をまた10
倍に希釈して攪拌する方が希釈を高速に行うことができ
る。さらに、分注ノズル部は、混合液の吸引及び吐出の
継続により混合液を良好に攪拌するため、この2段階の
希釈に必要とな攪拌を高速に行うことができる。さら
に、この希釈を繰り返すことにより希釈倍率に制限がな
くなるばかりか、高速に当該高倍率希釈を行うことがで
きる。このように、高い希釈倍率を必要とする試薬であ
っても対応することのできる従来にない優れた酵素免疫
反応測定装置を提供することができる。
【図1】本発明による酵素免疫反応測定装置の実施例の
構成を示す一部省略した平面図である。
構成を示す一部省略した平面図である。
【図2】図1内に開示した各構成部材相互間の位置関係
を示す概略斜視図である。
を示す概略斜視図である。
【図3】マイクロプレートの一例を示す平面図である。
【図4】図3に示したマイクロプレートの断面図であ
る。
る。
【図5】図1に示した試薬・検体トレー部分を示す詳細
説明図である。
説明図である。
【図6】図5に示した試薬・検体トレー部分の一部省略
した正面図である。
した正面図である。
【図7】図5に示した試薬・検体トレー部分の一部省略
した左側面図である。
した左側面図である。
【図8】図1内に開示した試薬ストッカの例を示す斜視
図である。
図である。
【図9】図1内に開示した試薬・検体トレーとその駆動
機構(Y軸方向)との関係を示す図で、図9(A)は図
1内の試薬・検体トレー部分を反時計方向に180度回
転した状態を示す平面図を示し、図9(B)は図9
(A)の動作を示す説明図である。
機構(Y軸方向)との関係を示す図で、図9(A)は図
1内の試薬・検体トレー部分を反時計方向に180度回
転した状態を示す平面図を示し、図9(B)は図9
(A)の動作を示す説明図である。
【図10】図9(A)に示した試薬・検体トレー部分の
動作を示す説明図である。
動作を示す説明図である。
【図11】図10に示した試薬・検体トレー部分の右側
面図である。
面図である。
【図12】図1に開示した試薬・検体分注機構の例を示
す一部省略した正面図である。
す一部省略した正面図である。
【図13】図12に示した試薬・検体分注機構の右側面
図である。
図である。
【図14】図1に示した構成での検体の希釈処理の一例
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【図15】図1に示した構成での検体の希釈処理の他の
例(高希釈)を示すフローチャートである。
例(高希釈)を示すフローチャートである。
1 試薬・検体トレー 2 マイクロプレート 3,4 マイクロプレート移送手段(マイクロプレート
案内機構3及びベルトコンベア機構4) 8 試薬・検体分注機構 17 希釈用マイクロプレート 60 分注制御部
案内機構3及びベルトコンベア機構4) 8 試薬・検体分注機構 17 希釈用マイクロプレート 60 分注制御部
Claims (2)
- 【請求項1】 一又は二以上の試薬,希釈液および検体
の配置位置が予め特定された試薬・検体トレーと、この
試薬・検体トレーから前記検体及び試薬を複数の反応用
凹部を有するマイクロプレートに分注する分注手段と、
当該マイクロプレートを免疫反応測定個所へ搬送するマ
イクロプレート移送手段とを備え、 前記試薬・検体トレーに、前記マイクロプレートの反応
用凹部に対応する希釈用凹部を複数有する希釈用マイク
ロプレートを配置し、 前記分注手段が、前記検体又は前記希釈液等の所定量を
吸引する分注ノズル部を有し当該分注ノズル部で吸引し
た検体又は希釈液を前記希釈用プレートの前記希釈用凹
部または前記マイクロ移送手段上のマイクロプレートに
搬送して注入する試薬・検体分注機構と、当該分注ノズ
ル部の吸引動作および吐出動作を制御する分注制御部と
を備え、 この分注制御部が、前記希釈用凹部に注入された前記希
釈液および検体に対する前記分注ノズル部の吸引および
吐出の繰り返し動作を制御する機能を備えたことを特徴
とする酵素免疫反応測定装置。 - 【請求項2】 前記分注制御部が、前記試薬・検体分注
機構の搬送動作を制御して前記希釈用凹部に前記分注ノ
ズル部を移送制御する第1の移送制御機能と、当該希釈
用希釈用凹部から希釈された検体を吸入した前記分注ノ
ズル部を前記マイクロプレート移送手段上の前記マイク
ロプレートに移送制御する第2の移送制御機能とを備え
たことを特徴とする請求項1記載の酵素免疫反応測定装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10042195A JPH08271528A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 酵素免疫反応測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10042195A JPH08271528A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 酵素免疫反応測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08271528A true JPH08271528A (ja) | 1996-10-18 |
Family
ID=14273517
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10042195A Pending JPH08271528A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 酵素免疫反応測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08271528A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005024270A (ja) * | 2003-06-30 | 2005-01-27 | Olympus Corp | マイクロプレート自動供給装置 |
US7101511B2 (en) | 2002-11-15 | 2006-09-05 | Hitachi Koki Co., Ltd. | Microplate liquid handling system |
US7169362B2 (en) | 2002-11-15 | 2007-01-30 | Hitachi Koki Co., Ltd. | Microplate liquid handling system |
US7374720B2 (en) | 2002-11-18 | 2008-05-20 | Hitachi Koki Co., Ltd. | Control device for automatic liquid handling system |
US7390460B2 (en) | 2002-11-18 | 2008-06-24 | Hitachi Koki Co., Ltd. | Control device for automatic liquid handling system |
-
1995
- 1995-03-31 JP JP10042195A patent/JPH08271528A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7101511B2 (en) | 2002-11-15 | 2006-09-05 | Hitachi Koki Co., Ltd. | Microplate liquid handling system |
US7169362B2 (en) | 2002-11-15 | 2007-01-30 | Hitachi Koki Co., Ltd. | Microplate liquid handling system |
US7374720B2 (en) | 2002-11-18 | 2008-05-20 | Hitachi Koki Co., Ltd. | Control device for automatic liquid handling system |
US7390460B2 (en) | 2002-11-18 | 2008-06-24 | Hitachi Koki Co., Ltd. | Control device for automatic liquid handling system |
JP2005024270A (ja) * | 2003-06-30 | 2005-01-27 | Olympus Corp | マイクロプレート自動供給装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030729 |