JPH08271524A - 酵素免疫反応測定装置 - Google Patents

酵素免疫反応測定装置

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JPH08271524A
JPH08271524A JP10041895A JP10041895A JPH08271524A JP H08271524 A JPH08271524 A JP H08271524A JP 10041895 A JP10041895 A JP 10041895A JP 10041895 A JP10041895 A JP 10041895A JP H08271524 A JPH08271524 A JP H08271524A
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JP
Japan
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microplate
constant temperature
plate
reaction
thermostat
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Withdrawn
Application number
JP10041895A
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English (en)
Inventor
Shogo Kida
正吾 木田
Masashi Kimura
正史 木村
Yasuhiko Yokomori
保彦 横森
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多数の検体についての酵素免疫反応を迅速に
行うことができ、また、異なる温度条件での測定をより
迅速に行うことを可能とする恒温槽を備えた酵素免疫反
応測定装置を提供すること。 【構成】 マイクロプレート案内機構の一方の端部に恒
温槽機構9を装備し、恒温槽機構9を箱状でプレート挿
入口を備えた恒温槽と、この恒温槽53Aa,53Ba
を上下方向に移動可能に支持する恒温槽支持プレート5
2と、この恒温槽支持プレート52と直角に接合されマ
イクロプレート移送手段に対面する位置に配設された正
面プレート51と、恒温槽53Aa,53Baを上下に
移動させる上下方向移動手段により構成し、正面プレー
ト51の内、マイクロプレート移送機構に対応する位置
に、恒温槽53Aa,53Ba内にマイクロプレート2
を出し入れする開口部51Wを設ける。また、恒温槽を
少なくとも二つ設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酵素免疫反応測定装置
に係り、とくに、酵素免疫反応を促進させることのでき
る酵素免疫反応用の恒温槽を備えた酵素免疫反応測定装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】臨床検査における酵素免疫反応について
は、従来より当該免疫反応を的確に把握するための手法
として、試薬メーカが種々の手法およびそれに使用され
る各種試薬についての開発が進められている。
【0003】この酵素免疫反応の測定に際しては、従来
よりその前工程として、検体および試薬の分注,反応促
進のための加振および温調,そして、次の試薬の分注工
程に入るための洗浄(検体に対する試薬の反応部分は、
洗浄しても壁面に残存する)等が、試薬を種々変化させ
て繰り返し行われるよになっている。
【0004】ここで、特に、酵素免疫反応は、検体が置
かれる場所の温度条件により、その反応速度は変化す
る。具体的に検体は、温度が常温よりある程度高い場合
により反応が促進されることとなる。このため、酵素免
疫反応を促進させ、より迅速な測定を可能とすべく、検
体を恒温槽の中に載置する手法が考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、以下のような不都合を生じていた。即
ち、恒温槽は、測定のためには温度を一定に維持しなけ
ればならず、このため、所定の蓋構造を備える必要があ
る。しかし、マイクロプレートの搬入搬出の度毎に蓋の
開閉を行うのは煩雑であり、更には、装置の自動化を推
進する場合には構造が複雑となり、製造コストを増大さ
せる、という不都合を生じていた。
【0006】また、設置されている恒温槽が一つである
場合は、複数のマイクロプレートを同時に検査すること
ができず、それぞれのマイクロプレート毎にしか測定作
業を成し得ない。この結果、検査時間が増大する、とい
う不都合を生じていた。
【0007】更には、一つの恒温槽で異なる温度条件の
測定を行うためには、測定条件毎に恒温槽の温度を変更
しなければならない。この場合、温度の変更及びその調
整は多大な時間を要するため、迅速な測定作業を行うこ
とができない、という不都合を生じていた。
【0008】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、特に多数の検体についての酵素免疫反応を迅
速に行うことができ、また、異なる温度条件での測定を
より迅速に行うことを可能とする恒温槽を備えた酵素免
疫反応測定装置を提供することを、その目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、所定の検体及び試薬が分注さ
れた複数の反応用凹部を有するマイクロプレートと、こ
のマイクロプレートを免疫反応測定箇所に案内するマイ
クロプレート案内機構と、このマイクロプレート案内機
構に併設されマイクロプレートに所定の走行力を付勢す
るマイクロプレート移送機構とを備える。
【0010】そして、マイクロプレート案内機構の一方
の端部に恒温槽機構を装備し、恒温槽機構を箱状でプレ
ート挿入口を備えた恒温槽と、この恒温槽を上下方向に
移動可能に支持する恒温槽支持プレートと、この恒温槽
支持プレートと直角に接合されマイクロプレート移送手
段に対面する位置に配設された正面プレートと、恒温槽
を上下に移動させる上下方向移動手段により構成し、正
面プレートの内、マイクロプレート移送機構に対応する
位置に、恒温槽内にマイクロプレートを出し入れする開
口部を設ける、という構成を採っている。
【0011】更に、請求項2記載の発明では、恒温槽を
少なくとも二つ設けるという構成を採り、その他の構成
は請求項1記載の発明と同様である。
【0012】
【作 用】免疫反応測定を行う場合の例を説明する。
【0013】まず、マイクロプレート2の各反応用凹部
2Aに対して予め所定の試薬を塗布して、これをベルト
コンベア機構4上に載置し、ベルトコンベア機構4を作
動させて試薬・検体分注機構8による試薬および検体の
分注可能位置まで搬送する。この位置で、試薬・検体分
注機構8を作動させて前述した検体ストッカ14内の検
体をマイクロプレート2の各反応用凹部2Aに分注す
る。ここで、製品によっては、マイクロプレートに予め
試薬が塗布された状態のものもある。
【0014】かかる分注動作が完了すると、ベルトコン
ベア機構4はマイクロプレート2を加振機構5部分に移
送し、マイクロプレート2を加振して反応を促進させ
る。
【0015】その後、当該マイクロプレート2を恒温槽
9内へ搬入し、酵素免疫反応を促進させる。この恒温槽
は、マイクロプレートを担持すると、恒温槽を支持する
上下方向移動手段により上方または下方に移動し、恒温
槽の開口部は正面プレートにより遮断され、恒温槽内部
と外気との接触が抑制される。そして、所定の温度条件
下で反応が促進される。
【0016】ここで、恒温槽を複数設ける場合には、先
ず、マイクロプレートが正面プレートに設けられた開口
部の位置に配置される。そして、この開口部から、恒温
槽内に搬送される。この後、恒温槽は上下方向移動手段
により移動して、他のマイクロプレートは、開口部の位
置に配置される。そして、上記と同様に他のマイクロプ
レートが恒温槽内に搬送される。そして更に、恒温槽が
上下方向に移動して、正面プレートにより恒温槽は外気
と遮断され、一定の温度に保持される。
【0017】そして、恒温槽での反応促進工程が完了す
ると、マイクロプレートは恒温槽から搬出され、再びベ
ルトコンベア機構4を作動させてマイクロプレート2を
マイクロプレート洗浄機構6の位置まで搬送し、ここで
各反応用凹部2A内の洗浄が行われる。
【0018】この洗浄が終了すると、当該マイクロプレ
ート2の各反応用凹部2Aには、酵素標識抗体試薬が前
述した試薬ストッカ11(又は12)内から選択され分
注される。この酵素標識抗体試薬の分注後、マイクロプ
レート2は再び恒温槽9内へ搬入されて温度調節され
る。この恒温槽9内での反応完了後、マイクロプレート
2の各反応用凹部2Aは再び洗浄される。
【0019】この酵素標識抗体試薬の分注,反応,洗浄
の各工程が完了すると、次に、発色気質試薬が、試薬ス
トッカ11(又は12)内から選択され、マイクロプレ
ート2の各反応用凹部2Aに分注される。この分注後、
マイクロプレート2は再び恒温槽9内へ搬入されて温度
調節される。
【0020】この発色気質試薬の分注,反応の各工程が
完了すると、次に、停止液試薬が、試薬ストッカ11
(又は12)内から選択され、マイクロプレート2の各
反応用凹部2Aに分注される。そして、この停止液試薬
の分注後、マイクロプレート2は免疫反応測定箇所10
0に搬送され、ここで前述した免疫反応測定が実施され
る。この間、マイクロプレート2はケース本体10から
取り出されることが全くない。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に従って
説明する。
【0022】図5乃至図6に、本実施例における装置全
体の構成を示す。この図5乃至図6に示す実施例は、一
又は二以上の試薬および検体の配置位置が予め特定され
た試薬・検体トレー1と、この試薬・検体トレー1に併
設され,複数の反応用凹部2Aを備えたマイクロプレー
ト2を免疫反応測定箇所100に案内するマイクロプレ
ート案内機構3と、このマイクロプレート案内機構3に
併設されマイクロプレート2に所定の走行力を付勢する
マイクロプレート移送機構としてのベルトコンベア機構
4とを備えている。このベルトコンベア機構4では、段
付ベルトが使用されている。
【0023】また、酵素免疫反応測定装置には、前述し
たマイクロプレート案内機構3に沿って、免疫反応測定
箇所100と、試薬および検体が注入されたマイクロプ
レート2を加振する加振機構5と、マイクロプレート2
の各反応用凹部2Aを免疫反応完了後に個別に洗浄する
マイクロプレート洗浄機構6とが配設されている。
【0024】また、マイクロプレート案内機構3の一方
の端部(図5の上方側)には、試薬および検体が注入さ
れたマイクロプレート2を所定の反応温度に一定時間維
持する恒温槽機構9が配設されている。符号10はケー
ス本体を示す。
【0025】以下、これらの構成部材を更に詳述する。
【0026】先ず最初に、図1乃至図4に恒温槽機構9
を示す。
【0027】この図1乃至図4に示す恒温槽機構9は、
基盤50上に前述したベルトコンベア機構4に面して直
立して装備された正面プレート51と、この正面プレー
ト51の一側端から後方に向けて延設された恒温槽支持
プレート52と、この恒温槽支持プレート52の背面側
に配設された複数(本実施例では二個)の恒温槽53
A,53Bとを備えている。ここで、正面プレート51
は、後述するように恒温槽53A,53Bに対して蓋と
しての役割を有するので、熱伝導率の低い材質が用いら
れている。
【0028】各恒温槽53A,53B内には、発熱用の
ヒートブロック(図示略)が配設されている。また、ヒ
ートブロックには温度センサ(図示略)が取り付けられ
ており、この情報により温度管理が行われる。更に、恒
温槽内壁には断熱材が貼付してあり、熱の出入りを防止
している。
【0029】恒温槽支持プレート52には、その外壁に
沿って上下方向に恒温槽用ベルト機構54およびベルト
駆動機構55が装備され、又恒温槽用ベルト機構54に
沿って係合用長穴52Aが設けられている。前述した二
個の恒温槽53A,53Bは、所定間隔を隔てて上下方
向に位置し且つ平行に配置され、前述した係合用長穴5
2Aを介して恒温槽用ベルト機構54に保持されてい
る。このため、恒温槽用ベルト機構54に駆動されて上
下方向に自由に移動し、また停止されるようになってい
る。
【0030】恒温槽用ベルト機構54は、係合用長穴5
2Aの上側に装備された一方のプーリ54Aと、係合用
長穴52Aの下側に装備された他方のプーリ54Bと、
この各プーリ54A,54B間に張設された支持ベルト
54Cとを備えている。符号54Caは、前述した恒温
槽53A,53Bを支持ベルト54Cに連結し固着する
恒温槽連結部を示す。
【0031】ここで、二つの恒温槽53A,53Bは、
実際には一枚の恒温槽保持板53Cを介して一体的に固
定され、この恒温槽保持板53Cが恒温槽連結部54C
aをかいして前述した支持ベルト54Cに連結されてい
る。この恒温槽保持板53Cは、正面プレート51の背
面側に上下方向にわたって装備されたガイドレール51
Aに案内されて、円滑に上下動し得るようになってい
る。符号51B,51Cはガイドレール51Aに係合さ
れ前述した恒温槽保持板53Cを固定し支持するスライ
ド部材を示す。
【0032】また、ベルト駆動機構55は、ベルト駆動
モータ55Aと、このベルト駆動モータ55Aを下側に
駆動軸を向けて固定保持する保持板55Bと、このベル
ト駆動モータ55Aの回転力を減速して前述した恒温槽
用ベルト機構54に伝達する連結機構55Cおよび減速
ギヤ機構55Dとを備えている。この内、連結機構55
Cはゴム製部材のカップリングから成り、また減速ギヤ
機構55Dはウォーム55Daおよびウォームホィール
55Dbにより構成され、これによって前述した恒温槽
用ベルト機構54は、円滑に駆動されるようになってい
る。
【0033】更に、前述した正面プレート51には、恒
温槽53A,53Bに予め形成されいるプレート挿入口
53Aa,53Baと同等の大きさの開口部51Wが設
けられている。そして、恒温槽53A,53Bのプレー
ト挿入口53Aa,53Baが設けられている側の面
は、正面プレート51の背面側の面に近接した状態で配
置されている。
【0034】このため、ベルト駆動機構55を所定のタ
イミングで駆動し停止制御することにより、各恒温槽5
3A,53Bのプレート挿入口53Aa,53Baを、
前述した正面プレート51で同時に塞いだり、或いはマ
イクロプレート2の出し入れ等に応じて一方の恒温槽5
3A(53B)のプレート挿入口53Aa(53Ba)
を前述した開口部51Wに合わせて停止制御することが
できる。このため、各恒温槽53A,53Bは、プレー
ト挿入口53Aa,53Baに蓋を装備しなくても、当
該プレート挿入口53Aa,53Baを前述した正面プ
レート51による遮蔽作用により、蓋をしたのとほぼ同
等の作用効果を得ることができる。
【0035】次に、図7乃至図8は複数の反応用凹部2
Aを備えた透明プラスチックからなるマイクロプレート
2を示す。このマイクロプレート2は本実施例では二つ
準備され、一方のマイクロプレート2はマイクロプレー
ト案内機構3上に載置されて試薬および検体が個別に注
入され、また、他方の一方のマイクロプレート2は試薬
・検体トレー1上に液希釈用として予め配設されるよう
になっている。
【0036】マイクロプレート2は、実際にはマイクロ
プレート保持体24を介して前述した一対のベルトコン
ベア機構4上に載置されている。また、各ベルトコンベ
ア機構4のベルトには、その複数箇所にマイクロプレー
ト保持体24を係止するプレート保持体係止用突起(図
示せず)が設けられ、これによってマイクロプレート保
持体24が係合されて当該ベルトコンベア機構4と一体
的に走行駆動されるようになっている。
【0037】マイクロプレート2は、図9及び図10に
示すように、略矩形形状のマイクロプレート保持体24
に担持されて、前述した恒温槽53A,53Bに搬入さ
れ、酵素免疫反応が促進されるようになっている。この
マイクロプレート保持体24は、具体的には、その上面
にマイクロプレート用凹部2dが形成され、このマイク
ロプレート用凹部2dにマイクロプレート2が嵌合する
ようになっている。また、マイクロプレート保持体24
の下面には、マイクロプレート2を恒温槽9内に搬入
し、また恒温槽9から搬出するために装備された搬入搬
出機構(図示略)が挿入されるように、搬送方向に沿っ
て断面コ字状に形成されている(図10(B)参照)。
【0038】次に、試薬・検体トレーについて、図5及
び図6に基づいて説明すると、試薬・検体トレー1は、
検査方式により異なる複数の試薬を装備した一又は二以
上の試薬ストッカ11,12を着脱自在に収納する試薬
ストッカ領域13と、複数の検体を個別に収納する複数
の検体収納部14Aを備えた検体ストッカ14を収納す
る検体ストッカ領域15とを備えている。
【0039】各試薬ストッカ11,12には、検査方式
によっては異なった試薬ストッカ11,12が必要とさ
れることから、検査方式に対応した識別情報を設定する
識別手段11A,12Aが装備されている。この識別手
段11A,12Aは、本実施例では、図5に示すように
各試薬ストッカ11,12の左端部に一列に設定された
高さの異なる四個の円形超音波反射面11A1 ,12A
1 により構成されている。この高さの相違は、併設され
た超音波センサ10Aによって順次検出されて図示しな
い制御手段によって識別され、これによって後述する各
構成部分が当該所定の検査方式に沿って作動するように
なっている。
【0040】また、マイクロプレート案内機構3は、図
5,図6に示すように、本実施例では前述した試薬・検
体トレー1の移動方向と平行に配置され、上側が開放さ
れた断面コ字状のものが使用されている。
【0041】このマイクロプレート案内機構3内には、
その左右側壁面に沿って前述したマイクロプレート2に
所定の走行力を付勢するマイクロプレート移送機構とし
ての一対のベルトコンベア機構4,4が装備されてい
る。この各ベルトコンベア機構4のプーリ相互間には、
それぞれベルト支持部材4A,4Aが配設され、これに
よって、マイクロプレート2の高さ位置がその走行過程
において変化するのが有効に防止されている。
【0042】加振機構5は、マイクロプレート2内の各
反応用凹部2A内に分注入された試薬に対する検体の反
応を促進させるもので、図11,図12に示すように、
マイクロプレート案内機構3に沿って配設されている。
【0043】この加振機構5は、前述したマイクロプレ
ート保持体24に係合する複数の係合ピン25Aを備え
た揺動ベース25と、この揺動ベース25を水平面内で
揺動駆動する揺動ベース駆動部26と、前述した揺動ベ
ース25をマイクロプレート保持体24に係合させ又は
離脱させる揺動ベース用係脱機構部27とにより構成さ
れている。ここで、係合ピン25Aは本実施例では、前
述したマイクロプレート保持板24Aの貫通穴24Aa
を中五個隔てた間隔で、揺動ベース25に装備されてい
る。
【0044】この内、揺動駆動部26は、揺動ベース2
5を偏心回転軸26Aを介して四箇所で支持する揺動ベ
ース支持板26Bと、この揺動ベース支持板26Bに装
備され前述した偏心回転軸26Aの内の一つを回転駆動
する加振用モータ28とにより構成されている。
【0045】このため、加振用モータ28が作動する
と、当該加振用モータ28に連結された偏心回転軸26
Aがまず回転し、続いて他の従動偏心回転軸26Aが揺
動ベース25を介して同時に偏心回転運動を行う。この
ため、揺動ベース25の全体が原動偏心回転軸26Aに
付勢され且つ同一面内で各偏心回転軸26Aによって支
持された状態のまま偏心動作を繰り返す。
【0046】このごますり状の偏心動作は、前述した複
数の係合ピン25Aを介してマイクロプレート保持板2
4Aに伝達され、これによってマイクロプレート保持板
24Aがマイクロプレート2と共にX−Y平面内におい
て回転変位動作を繰り返すこととなり、マイクロプレー
ト2は有効に加振される。この間、揺動ベース用係脱機
構部27は、揺動ベース25をマイクロプレート保持体
24に係合させた状態を維持するようになっている。
【0047】一方、前述した揺動ベース用係脱機構部2
7は、加振用モータ28および揺動ベース支持板26B
の全体を上下動させる偏心カム部27Aと,この偏心カ
ム部27Aを回転駆動するカム駆動モータ27Bとを備
えた構成となっている。ここで、揺動ベース支持板26
Bは、図示しないガイド手段によって上下動のみが許容
されて前述したマイクロプレート案内機構3の外壁側に
配設されている。そして、偏心カム部27Aは、前述し
た揺動ベース支持板26Bに形成された長穴26Baに
係合され、この長穴26Baを介して偏心カム部27A
に支持されている。
【0048】このため、カム駆動モータ27Bが作動し
て偏心カム部27Aを180°回転させると、揺動ベー
ス支持板26Bが図14の上方向に持ち上げられ、同時
に加振用モータ28および揺動ベース25も一体となっ
て上方に持ち上げられる(図12ではこの持ち上げられ
た状態を示す)。これによって、マイクロプレート保持
板24Aの貫通穴24Aaと揺動ベース25の係合ピン
25Aとの係合状態が解除され、マイクロプレート2の
加振動作は停止する。
【0049】このマイクロプレート2の加振動作によ
り、マイクロプレート2内の各反応用凹部2A内に分注
入された試薬に対する検体の反応が著しく促進される。
【0050】次に、マイクロプレート洗浄機構6につい
て説明する。
【0051】図13にその一例を示す。この図13に示
すマイクロプレート洗浄機構6は、マイクロプレート2
の各反応用凹部2A内に注入された検体および試薬の免
疫反応が完了した場合に作動させて、各反応用凹部2A
を個別に洗浄するもので、各反応用凹部2A毎に二本一
組で横一列分の本数(本実施例では6組分12本)の洗
浄ノズル6a,6bを備えている。
【0052】この洗浄ノズル6a,6bは、一方の短い
方の洗浄ノズルが洗浄水吐出ノズル6aを構成し、他方
の長い方の洗浄ノズル6aが洗浄水吸引ノズル6bを構
成している。これによって各反応用凹部2A内に吐出さ
れた洗浄水は、洗浄水吸引ノズル6bによって有効に吸
引される。
【0053】この6組分12本の洗浄ノズル6a,6b
は、洗浄水の吐出および吸引動作を各洗浄ノズル6a,
6bの動作を各反応用凹部2A毎に個別に駆動制御する
と共に当該12本の洗浄ノズル6a,6bを垂下支持す
るノズル作動制御機構33と、マイクロプレート2に向
けて図17〜図18の如く突出配置されたノズル作動制
御機構33を支持する洗浄ノズル支柱部材34と、洗浄
ノズル支柱部材34を前述した各洗浄ノズル6a,6b
を最適洗浄位置(高さ位置)に設定するギヤー機構37
Bと、このギヤー機構37Bの動作を付勢する洗浄位置
設定モータ38とを備えている。ここで、符号35A
は、洗浄ノズル支柱部材34が上下動するのを案内する
一対のガイド片を示す。
【0054】更に、洗浄ノズル支柱部材34の図13内
における下端部には、位置センサ(図示略)が装備され
ている。この位置センサは光センサにより構成され、発
光部と受光部との間に設けられた上下方向にスリットに
所定の遮蔽板が挿入された場合にこれを検知し所定の信
号を出力する。
【0055】この位置センサは、洗浄ノズル支柱部材3
4が下降して洗浄ノズル6a,6bが前述したマイクロ
プレート2の反応用凹部2A内の底面に当接した場合に
その瞬間を捕捉するためのもので、洗浄ノズル支柱部材
34の下降動作と共にラックに保持された遮蔽板が下降
し、前述したスリットに挿入されるようになっている。
【0056】そして、制御部に制御されて洗浄位置設定
モータ38が正転又は逆転動作し、これにより、マイク
ロプレート2の移動停止動作に対応して洗浄ノズル支柱
部材34の上下動が制御され、その間、マイクロプレー
ト2の各反応用凹部2Aが順次有効に洗浄されるように
なっている。
【0057】この場合、洗浄ノズル6a,6bからの洗
浄水の吐出および吸引は連続的に行うことができ、この
ため、各反応用凹部2A内は、反応済の膜を除いて残存
する試薬等は成分が薄められて有効に排出される。この
結果、洗浄のためにマイクロプレート2を他の場所の洗
浄器まで移動させる手間が不要となり、このため、次の
試薬反応工程に迅速に移行することができ、かかる点に
おいて複数の試薬に対する免疫反応の結果を効率よく且
つ迅速に得ることができる。
【0058】マイクロプレート案内機構3の一方の端部
(図5の上方部)には、恒温槽機構9内に試薬および検
体が注入されたマイクロプレート2を送り込むマイクロ
プレート入出機構が、ベルトコンベア機構4の一方の端
部(図1内の上方向)に装備されている。
【0059】このマイクロプレート入出機構40は、必
要に応じて作動し前述した恒温槽機構9内からマイクロ
プレート2を引き出してベルトコンベア機構4上に載置
する機能をも兼ね備えている。このため、恒温槽9内へ
のマイクロプレート2の出し入れ作業を自動化すること
が可能となり、従来生じていたそのための時間と労力の
浪費を大幅に低減することができ、同時に作業の迅速化
を図ることができるという利点を備えたものとなってい
る。
【0060】次に、上記実施例により免疫反応測定を行
う場合の動作の一例を図5に基づいて説明する。
【0061】まず、マイクロプレート2の各反応用凹部
2Aに対して予め所定の試薬を塗布して、これをベルト
コンベア機構4上に載置する。次に、ベルトコンベア機
構4を作動させて当該マイクロプレート2を試薬・検体
分注機構8による試薬および検体の分注可能位置まで搬
送する。
【0062】この位置で、試薬・検体分注機構8を作動
させて前述した検体ストッカ14内の検体をマイクロプ
レート2の各反応用凹部2Aに分注する。この間、試薬
・検体分注機構8は、その分注ノズル部7を検体ストッ
カ14部分に移送し且つ下降制御して所定の検体を吸引
し、再び上昇してマイクロプレート2側に移送され、さ
らに又マイクロプレート2側で下降制御されて検体分注
動作を完了するようになっている。
【0063】かかる分注動作が完了すると、ベルトコン
ベア機構4はマイクロプレート2を加振機構5部分に移
送する。そして加振機構5を作動させて所定時間,マイ
クロプレート2を加振して反応を促進させ、更にその後
に当該マイクロプレート2を恒温槽9内へ搬入し温度調
節を行って反応を更に促進させる。この恒温槽9での反
応促進工程が完了すると、再びベルトコンベア機構4を
作動させてマイクロプレート2をマイクロプレート洗浄
機構6の位置まで搬送し、ここで前述した動作により各
反応用凹部2A内の洗浄が行われる。
【0064】このマイクロプレート洗浄機構6による洗
浄が終了すると、当該マイクロプレート2の各反応用凹
部2Aには、酵素標識抗体試薬が前述した試薬ストッカ
11(又は12)内から選択され分注される。この酵素
標識抗体試薬の分注後、マイクロプレート2は再び恒温
槽53A,53B内へ搬入され、ここで温度調節されて
反応促進が図られる。この恒温槽9内での反応完了後、
マイクロプレート2の各反応用凹部2Aは再びマイクロ
プレート洗浄機構6による洗浄が行われる。
【0065】この酵素標識抗体試薬の分注,反応,洗浄
の各工程が完了すると、次に、発色気質試薬が、試薬ス
トッカ11(又は12)内から選択され、マイクロプレ
ート2の各反応用凹部2Aに分注される。この分注後、
マイクロプレート2は再び恒温槽9内へ搬入されて温度
調節されて反応促進が図られる。
【0066】この発色気質試薬の分注,反応の各工程が
完了すると、次に、停止液試薬が、試薬ストッカ11
(又は12)内から選択され、マイクロプレート2の各
反応用凹部2Aに分注される。そして、この停止液試薬
の分注後、マイクロプレート2は免疫反応測定箇所10
0に搬送され、ここで前述した免疫反応測定が実施さ
れ、この免疫反応測定箇所100での測定結果に基づい
て所定の解析がおこなわれ、その結果が判定されるよう
になっている。
【0067】ここで、本実施例では、恒温槽を二つ設け
る場合を記載したが、これに限定されるものではなく、
もちろん一つの恒温槽を設ける場合や、また、三つやそ
れ以上設けることも可能である。特に、多数の恒温槽を
設けることは、同時に多数の検体について酵素免疫反応
測定をすることが可能となり、また、一度に、異なる温
度条件で測定をすることが可能となるからである。
【0068】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成され機能す
るので、請求項1記載の発明によれば、恒温槽を上下方
向に移動可能に構成したことで、マイクロプレートが恒
温槽に搬入された後、この恒温槽が上下方向に移動し、
そして、恒温槽に設けられたプレート挿入口53Aa,
53Baが正面プレートにより遮蔽され恒温槽が外気と
遮断される。この結果、特別な開閉機構を設けることな
く、恒温槽のプレート挿入口を遮蔽することができ、迅
速な測定作業が可能となる、という優れた効果を生じ
る。
【0069】また、請求項2記載の発明によれば、恒温
槽を少なくとも複数個設けたので、同時に複数のマイク
ロプレートについて、酵素免疫反応測定をすることがで
きる、という優れた効果を生じる。
【0070】さらに、恒温槽が複数あるので、各恒温槽
ごとに異なる温度条件で測定をすることができる、とい
う優れた効果を生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る酵素免疫反応測定装置
に適用される恒温槽機構を示す斜視図である。
【図2】図1内に開示した恒温槽の右側面図である。
【図3】図1内に開示した恒温槽の背面図である。
【図4】図1内に開示した恒温槽の平面図である。
【図5】図1に開示した恒温槽機構を適用した酵素免疫
反応測定装置図を示す一部省略した平面図である。
【図6】図5内に開示した各構成部材相互間の位置関係
を示す概略斜視図である。
【図7】図5に開示された酵素免疫反応測定装置に適用
されるマイクロプレートを示す平面図である。
【図8】図7内に開示したマイクロプレートを示す正面
図である。
【図9】図7内に開示したマイクロプレートをマイクロ
プレート保持体で保持している状態を示す平面図であ
る。
【図10】図9に開示したマイクロプレート保持体を示
し、図10(A)は図9中のX−X線における断面図で
あり、図10(B)はマイクロプレート保持体の左正面
図を示す。
【図11】図5内に開示したベルトコンベア機構,加振
機構およびマイクロプレート用位置決め機構との関係を
示す一部省略した平面図である。
【図12】図11内に開示した加振機構の要部を示す説
明図である。
【図13】図5内に開示した洗浄機構の例を示す一部省
略した正面図である。
【符号の説明】
2 マイクロプレート 2A 反応用凹部 3 マイクロプレート案内機構 4 マイクロプレート移送機構としてのベルトコンベア
機構 9 恒温槽機構 10 ケース本体 30 マイクロプレート用位置決め機構 40 マイクロプレート入出機構 53A、53B 恒温槽 51 正面プレート 51W 開口部 52 恒温槽支持プレート 53Aa,53Ba プレート挿入口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の検体及び試薬が分注された複数の
    反応用凹部を有するマイクロプレートと、このマイクロ
    プレートを免疫反応測定箇所に案内するマイクロプレー
    ト案内機構と、このマイクロプレート案内機構に併設さ
    れ前記マイクロプレートに所定の走行力を付勢するマイ
    クロプレート移送機構とを備えた酵素免疫反応測定装置
    において、 前記マイクロプレート案内機構の一方の端部に恒温槽機
    構を装備し、前記恒温槽機構を箱状でプレート挿入口を
    備えた恒温槽と、この恒温槽を上下方向に移動可能に支
    持する恒温槽支持プレートと、この恒温槽支持プレート
    と直角に接合してマイクロプレート移送機構に対面する
    位置に配設された正面プレートと、前記恒温槽を上下に
    移動させる上下方向移動手段により構成し、 前記正面プレートの内、マイクロプレート移送機構に対
    応する位置に、前記恒温槽に対して前記マイクロプレー
    トを出し入れする開口部を設けたことを特徴とする酵素
    免疫反応測定装置。
  2. 【請求項2】 前記恒温槽を少なくとも二つ設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の酵素免疫反応測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7338583B2 (en) 2004-07-12 2008-03-04 Hitachi High-Technologies Corporation Electrophoresis apparatus, and method of analysis
WO2009157353A1 (ja) 2008-06-23 2009-12-30 株式会社日立ハイテクノロジーズ 核酸分析装置、自動分析装置、及び分析方法

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US8574891B2 (en) 2008-06-23 2013-11-05 Hitachi High-Technologies Corporation Nucleic acid analyzer, automatic analyzer, and analysis method

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