JPWO2017056304A1 - 薬液調製方法及び薬液調製システム - Google Patents

薬液調製方法及び薬液調製システム Download PDF

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Abstract

本開示に係る薬液調製方法は、第1容器7からシリンジ5に輸液10Aを移送するようにロボット2を制御する工程Aと、第2容器6及びシリンジ5が把持されている状態で、プランジャー5Bを引いた後に押す注入動作を複数回行うことでシリンジ5から第2容器6に対して輸液10Aを注入するようにシリンジ駆動装置3及びロボット2の少なくとも一方を制御する工程Bと、かかる注入動作が行われた際に第2容器6からシリンジ5に移動した曝露された空気を密封可能な第3容器に注入するようにロボット2を制御する工程Cと、を有する。

Description

本開示は、薬液調製方法及び薬液調製システムに関する。
従来、密封されている容器に収容されている薬品及び輸液バッグに収容されている輸液を混合調製する薬液調製システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許5224023号
上述の従来の薬液調製システムでは、上述の容器内において、抗がん剤等の薬品及び輸液が混合すると、曝露された空気が発生する。ここで、シリンジのプランジャーを引いた後に押す注入動作を複数回行うことでシリンジから容器内に輸液を注入する場合、かかる注入動作の際に、曝露された空気が容器からシリンジに移動してしまう。
しかしながら、従来の薬液調製システムでは、シリンジ内の曝露された空気をどのように処理すべきかについて考えられていないという課題があった。
そこで、本開示は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、抗がん剤等の薬品及び輸液が混合した際に発生する曝露された空気を適切に処理することで被爆を防ぐことができる薬液調製方法及び薬液調製システムを提供することを目的とする。
本開示の第1の特徴は、第1容器に収容されている輸液及び密封されている第2容器に収容されている薬品を混合調製する薬液調製方法であって、前記第1容器からシリンジに前記輸液を移送するようにロボットを制御する工程Aと、前記第2容器及び前記シリンジが把持されている状態で、前記シリンジのプランジャーを引いた後に押す注入動作を複数回行うことで前記シリンジから前記第2容器に対して前記輸液を注入するように、前記プランジャーを駆動するように構成されているシリンジ駆動装置及び前記ロボットの少なくとも一方を制御する工程Bと、前記注入動作が行われた前記第2容器から前記シリンジに移動した曝露された空気を密封可能な第3容器に注入するように前記ロボットを制御する工程Cと、を有することを要旨とする。
本開示の第2の特徴は、第1容器に収容されている輸液及び密封されている第2容器に収容されている薬品及びを混合調製する薬液調製システムであって、ハンドを先端に備えたアームを有するロボットと、シリンジのプランジャーを駆動するように構成されているシリンジ駆動装置と、前記ロボットを制御するように構成されているコントローラと、有し、前記コントローラは、前記第1容器からシリンジに前記輸液を移送するように、前記ロボットを制御する第1制御部と、前記第2容器及び前記シリンジが把持されている状態で、前記プランジャーを引いた後に押す注入動作を複数回行うことで、前記シリンジから前記第2容器に対して前記輸液を注入するように、前記シリンジ駆動装置及び前記ロボットの少なくとも一方を制御する第2制御部と、前記注入動作が行われた際に前記第2容器から前記シリンジに移動した曝露された空気を密封可能な第3容器に注入するように、前記ロボットを制御する第3制御部と、を有することを要旨とする。
本開示によれば、抗がん剤等の薬品及び輸液が混合した際に発生する曝露された空気を適切に処理することで被爆を防ぐことができる薬液調製方法及び薬液調製システムを提供することができる。
実施形態に係る薬液調製システムに全体概略構成の一例を説明するための図である。 実施形態に係るコントローラの機能的構成の一例を示す図である。 実施形態に係るロボットの動作の一例を示す図である。 実施形態に係るロボットの動作の一例を示す図である。 実施形態に係るロボットの動作の一例を示す図である。 実施形態に係るロボットの動作の一例を示す図である。 実施形態に係るロボットの動作の一例を示す図である。 実施形態に係るロボットの動作の一例を示す図である。 実施形態に係る薬液調製システムによって密封されたシリンジ及び容器の一例を示す図である。 実施形態に係る薬液調製方法の一例を示す図である。
以下、図1〜図10を参照して、一実施形態について説明する。
<薬液調製システム>
まず、図1〜図9を参照して、本実施形態に係る薬液調製システム1の全体概略構成の一例について説明する。なお、以下では、薬液調製システム1等の構造の説明の便宜上、「上」「下」「左」「右」「前」「後」等の方向を図1〜図9等の各図に注記する方向に定め、適宜使用する。但し、該方向は、薬液調製システム1等の設置態様によって変動するものであり、各構成の位置関係を限定するものではない。
本実施形態に係る薬液調製システム1は、図1に示すように、ロボット2やシリンジ駆動装置3やコントローラ4やトレー100や作業台200等を具備している。ここで、ロボット2やシリンジ駆動装置3や作業台200は、調製室300内に設けられているが、コントローラ4は、調製室300外に設けられていてもよいし、調製室300内に設けられていてもよい。なお、トレー100は、調製室300内に搬入されたり、調製室300外に搬出されたりするものである。
本実施形態に係る薬液調製システム1は、調製室300内で、輸液10A及び薬品10Bを混合調製するように構成されている。ここで、輸液10Aは、密封されている第1容器7に密封されており、例えば、生理食塩水やブドウ糖液等によって構成されている。また、薬品10Bは、密封されている第2容器6に収容されており、液体状の薬剤であってもよいし粉末状の薬剤であってもよい。ここで、第1容器7としては、例えば、輸液バッグや輸液ボトルやその他の容器が用いられてもよい。また、第2容器6としては、例えば、バイアルやその他の容器が用いられてもよい。
本実施形態に係る薬液調製システム1において、シリンジ5は、針5A及びプランジャー5Bを具備しており、輸液10Aの移送のために用いられるように構成されている。本実施形態に係る薬液調製システム1において、シリンジ5は、径や長さの異なる複数種類が用意されており、移送する輸液10Aの種類や移送量等に応じて使い分けられるように構成されてもよい。本実施形態では、説明の便宜上、図1に示すように、1種類のシリンジ5を使用する場合を一例として説明するが、2種類以上のシリンジ5を使用するように構成されていてもよい。
また、本実施形態に係る薬液調製システム1において、第2容器6は、液体状の薬剤や粉末状の薬剤を密封することができるように構成されている。かかる第2容器6としては、例えば、ガラス製のバイアル瓶等が使用されるが、これに限定されるものではなく、樹脂製の容器等が使用されてもよい。本実施形態では、説明の便宜上、図1に示すように、1種類の第2容器6を使用する場合を一例として説明するが、2種類以上の第2容器6を使用するように構成されていてもよい。
さらに、本実施形態に係る薬液調製システム1において、第1容器7は、バッグ本体71とポート部材72とを有する。バッグ本体71は、例えば、柔軟性を有する透明な同一寸法の2枚の樹脂シートを重ね合わせ、その周縁を熱溶着等により接合した袋状物である。ポート部材72は、例えば、プラスチック製であり、上述の2枚の樹脂シートの間に挟まれた状態でバッグ本体71の端部に取り付けられている。ポート部材72の開口(図示省略)には、ゴム栓(図示省略)が装着されており、かかるゴム栓にシリンジ5の針5Aが挿抜される。
ロボット2は、図1、図3〜図5、図8に示すように、シリンジ5、第2容器6及び第1容器7を把持可能なハンド2Bが先端に設けられているアーム2Aを有する。例えば、ロボット2は、アーム2Aとして2本の多関節アームを有する双腕型のロボットである。
また、シリンジ駆動装置3は、図4に示すように、シリンジ5及び第2容器6を把持するように構成されており、シリンジ5のプランジャー5Bを駆動するように構成されている。
なお、シリンジ駆動装置3は、シリンジ5及び第2容器6のどちらか一方のみを把持することができるように構成されていてもよい。かかる場合、シリンジ駆動装置3は、ロボット2と協働して、シリンジ5のプランジャー5Bを駆動するように構成されている。
トレー100は、シリンジ5や第2容器6や第1容器7を収容することができるように構成されている。本実施形態に係る薬液調製システム1では、例えば、輸液10A及び薬品10Bの混合調製前に、シリンジ5と第2容器6と第1容器7とを収容した状態のトレー100が調製室300内に搬入され、輸液10A及び薬品10Bの混合調製後に、第1容器7のみを収容した状態のトレー100が調製室300から外に搬出されるように構成されている。
ここで、本実施形態に係る薬液調製システム1において、複数のトレー100が設けられており、トレー100の各々が、シリンジ5や第2容器6や第1容器7の各々を収容することができるように構成されていてもよい。
また、本実施形態に係る薬液調製システム1において、輸液10A及び薬品10Bの混合調製前に、シリンジ5と第2容器6と第1容器7とを収容した状態の1つ又は複数のトレー100が調製室300内に搬入され、輸液10A及び薬品10Bの混合調製後に、シリンジ5のみを収容した状態のトレー100が調製室300から外に搬出されるように構成されていてもよい。
作業台200には、図1、図3〜図5、図8に示すように、載置台210及び保持装置(シリンジ台)220が設けられている。
ここで、図3等に示すように、第1容器7は、寝かされた状態で載置台200に載置されるように構成されている。ここで、「寝かされた状態」とは、第1容器7が自立していない状態をいい、バッグ本体71とポート部材72との位置関係が、上下方向ではなく載置台200の載置面の面方向に略沿った方向である状態をいう。また、載置台200は、載置された第1容器7の質量を測定する質量計の機能を具備していてもよい。
保持装置220は、シリンジ5の外筒及び針5Aの位置を固定し、シリンジ5のプランジャー5Bの押し引き動作を行うことができるように、シリンジ5を針5Aが載置台210側を向くように保持する。図3等に示すように、シリンジ5は、針5Aが載置台210に載置された第1容器7のポート部材72と略同じ高さにおいて、略水平方向を向くように保持される。また、保持装置220は、径の異なる複数種類のシリンジ5を保持するために、径の異なる複数のホルダを切り替え可能に備えていてもよい。
コントローラ4は、図1に示すように、ロボット2及びシリンジ駆動装置3を制御するように構成されている。なお、コントローラ4は、作業台200に設けられている載置台210や保持装置220を制御するように構成されていてもよい。
例えば、コントローラ4は、図2(a)に示すように、プロセッサ41と、メモリ42と、入出力部(I/O)43と、ストレージ44と、これらを相互に接続するバス45とを具備している。プロセッサ41は、メモリ42及びストレージ44の少なくとも一方と協働してプログラムを実行し、その実行結果に応じて入出力部43を介したデータの入出力を行う。この結果、コントローラ4の様々な機能が実現される。図2(b)に、これらの機能を仮想的なブロック(以下、機能ブロック)として表したものを示す。
図2(b)に示すように、コントローラ4は、機能ブロックとして、第1制御部4Aと、第2制御部4Bと、第3制御部4Cと、空気解放部4Dとを具備している。
第1制御部4Aは、第1容器7からシリンジ5に輸液10Aを移送するように、ロボット2を制御するように構成されている。
具体的には、第1制御部4Aは、図3に示すように、第1容器7が載置台210に載置されており且つシリンジ5が保持装置220によって保持されている状態において、載置台210の方に保持装置220を近づけてシリンジ5の針5Aを第1容器7のポート部材72内に挿入するように、保持装置220を制御してもよい。
第1制御部4Aは、図3に示すように、第1容器7が載置台210に載置されており且つシリンジ5が保持装置220によって保持されている状態において、保持装置220の方に載置台210を近づけてシリンジ5の針5Aを第1容器7のポート部材72内に挿入するように、載置台210を制御してもよい。
第1制御部4Aは、第1容器7が載置台210に載置されており且つシリンジ5がハンド2Bによって保持されている状態において、シリンジ5を保持しているハンド2Bを載置台210の方を近づけてシリンジ5の針5Aを第1容器7のポート部材72内に挿入するように、ロボット2を制御してもよい。
第1制御部4Aは、第1容器7が載置台210に載置されており且つシリンジ5がハンド2Bによって保持されている状態において、シリンジ5を保持しているハンド2Bの方に載置台210を近づけてシリンジ5の針5Aを第1容器7のポート部材72内に挿入するように、載置台210を制御してもよい。
第1制御部4Aは、第1容器7及びシリンジ5の両方がハンド2Bによって保持されている状態において、第1容器7を保持しているハンド2B及びシリンジ5を保持しているハンド2Bを近づけてシリンジ5の針5Aを第1容器7のポート部材72内に挿入するように、ロボット2を制御してもよい。
第1制御部4Aは、第1容器7が載置台210に載置されており且つシリンジ5がシリンジ駆動装置3によって保持されている状態において、シリンジ駆動装置3の方に載置台210を近づけてシリンジ5の針5Aを第1容器7のポート部材72内に挿入するように、載置台210を制御してもよい。
第1制御部4Aは、第1容器7が載置台210に載置されており且つシリンジ5がシリンジ駆動装置3によって保持されている状態において、載置台210の方にシリンジ駆動装置3を近づけてシリンジ5の針5Aを第1容器7のポート部材72内に挿入するように、載置台210を制御してもよい。
なお、第1制御部4Aは、シリンジ5の針5Aが第1容器7のポート部材72内に挿入された後、プランジャー5Bを引くことによって、第1容器7からシリンジ5に輸液10Aを移送させるように、ロボット2或いはシリンジ駆動装置3を制御してもよい。
ここで、第1制御部4Aは、複数の第2容器6に対して注入すべき量に対応した輸液10Aとして、複数の第2容器6に対して注入すべき量と同量の輸液10Aを移送させるように構成されていてもよいし、複数の第2容器6に対して注入すべき量よりも所定量だけ多い量の輸液10Aを移送させるように構成されていてもよい。
第2制御部4Bは、第2容器6及びシリンジ5が把持されている状態で、プランジャー5Bを引いた後に押す注入動作を複数回行うことで、シリンジ5から第2容器6に対して輸液10Aを注入するように、シリンジ駆動装置3及びロボット2の少なくとも一方を制御するように構成されている。
例えば、第2制御部4Bは、ハンド2Bによって第2容器6が把持されており、シリンジ駆動装置3によってシリンジ5が把持されている状態で、シリンジ5のプランジャー5Bを引いた後に押す注入動作を行わせることによって、第2容器6の各々に対して輸液10Aを注入させるように、ロボット2及びシリンジ駆動装置3を制御してもよい。
第2制御部4Bは、ハンド2Bによって第2容器6及びシリンジ5の両方が把持されている状態で、シリンジ5のプランジャー5Bを引いた後に押す注入動作を行わせることによって、第2容器6の各々に対して輸液10Aを注入させるように、ロボット2を制御してもよい。
第2制御部4Bは、シリンジ駆動装置3によって第2容器6及びシリンジ5の両方が把持されている状態で、シリンジ5のプランジャー5Bを引いた後に押す注入動作を行わせることによって、第2容器6の各々に対して輸液10Aを注入させるように、シリンジ駆動装置3を制御してもよい。
第2制御部4Bは、シリンジ駆動装置3によって第2容器6が把持されており、ハンド2Bによってシリンジ5が把持されている状態で、シリンジ5のプランジャー5Bを引いた後に押す注入動作を行わせることによって、第2容器6の各々に対して輸液10Aを注入させるように、ロボット2及びシリンジ駆動装置3を制御してもよい。
第2制御部4Bは、図4に示すように、ハンド2B及びシリンジ駆動装置3によって第2容器6及びシリンジ5の両方が把持されている状態で、シリンジ5のプランジャー5Bを引いた後に押す注入動作を行わせることによって、第2容器6の各々に対して輸液10Aを注入させるように、シリンジ駆動装置3を制御してもよい。
第3制御部4Cは、上述の注入動作が行われた際に第2容器6からシリンジ5に移動した曝露された空気(以下、曝露空気10D)を密封可能な第3容器(入れ物)に注入するように、ロボット2を制御するように構成されている。ここで、曝露空気10Dは、第2容器6内において輸液10A及び薬品10Bが混合調製された際に発生されるものであり、上述の注入動作によって第2容器6からシリンジ5に移動するものである。
かかる特徴によれば、曝露空気10Dの調整室300内への漏れを最小限にすることができ、ロボット2のメンテナンス等で作業員が入室する可能性がある調整室300内の汚染を最小限にすることができるという効果を奏することができる。
ここで、本実施形態に係る薬液調製システム1において、上述の密封可能な第3容器として、上述の第1容器7を用いるように構成されていてもよい。例えば、第3制御部4Cは、図5に示すように、曝露空気10Dを含むシリンジ5を保持装置220に保持させて、保持装置220及び載置台210を近づけてシリンジ5の針5Aを第1容器7のポート部材72内に挿入し、プランジャー5Bを押すことによってシリンジ5から第1容器7に曝露空気10Dを移送させるように、ロボット2や載置台210や保持装置220等を制御してもよい。
第3制御部4Cは、曝露空気10Dを含むシリンジ5及び第1容器7をハンド2Bに保持させた状態のままでシリンジ5及び第1容器7を近づけてシリンジ5の針5Aを第1容器7のポート部材72内に挿入し、プランジャー5Bを押すことによってシリンジ5から第1容器7に曝露空気10Dを移送させるように、ロボット2を制御してもよい。
第3制御部4Cは、曝露空気10Dを含むシリンジ5をハンド2Bに保持させた状態のままでシリンジ5を載置台210に載置されている第1容器7に近づけてシリンジ5の針5Aを第1容器7のポート部材72内に挿入し、プランジャー5Bを押すことによってシリンジ5から第1容器7に曝露空気10Dを移送させるように、ロボット2を制御してもよい。
かかる特徴によれば、曝露空気10Dを注入するために新たな第3容器を準備することなく第1容器7を活用することで資源の浪費を回避することができる。
なお、本実施形態に係る薬液調製システム1において、上述の密封可能な第3容器として、上述の第1容器7とは異なる別の輸液バッグや輸液ボトル等の容器や上述の第2容器6とは異なる別の容器等を用いるように構成されていてもよい。
なお、第3制御部4Cは、シリンジ5から第1容器7に曝露空気10Dを移送させた後、図6及び図7に示すように、輸液10A及び薬品10Bの混合物10Cを第2容器6からシリンジ5に移送させるように、ロボット2やシリンジ駆動装置3を制御するように構成されている。
具体的には、第3制御部4Cは、図6に示すように、シリンジ5の針5Aを第2容器6の栓に挿入させた後、図7に示すように、プランジャー5Bを引くことによって混合物10Cを第2容器6からシリンジ5に移送させるように、ロボット2やシリンジ駆動装置3を制御する。
その後、第3制御部4Cは、シリンジ5から第1容器7に混合物10Cを移送するように、ロボット2を制御するように構成されている。
具体的には、第3制御部4Cは、図8に示すように、第1容器7が載置台210に載置されており且つシリンジ5が保持装置220によって保持されている状態において、載置台210の方に保持装置220を近づけてシリンジ5の針5Aを第1容器7のポート部材72内に挿入するように、保持装置220を制御してもよい。
第3制御部4Cは、図8に示すように、第1容器7が載置台210に載置されており且つシリンジ5が保持装置220によって保持されている状態において、保持装置220の方に載置台210を近づけてシリンジ5の針5Aを第1容器7のポート部材72内に挿入するように、載置台210を制御してもよい。
第3制御部4Cは、第1容器7が載置台210に載置されており且つシリンジ5がハンド2Bによって保持されている状態において、シリンジ5を保持しているハンド2Bを載置台210の方を近づけてシリンジ5の針5Aを第1容器7のポート部材72内に挿入するように、ロボット2を制御してもよい。
第3制御部4Cは、第1容器7が載置台210に載置されており且つシリンジ5がハンド2Bによって保持されている状態において、シリンジ5を保持しているハンド2Bの方に載置台210を近づけてシリンジ5の針5Aを第1容器7のポート部材72内に挿入するように、載置台210を制御してもよい。
第3制御部4Cは、第1容器7及びシリンジ5の両方がハンド2Bによって保持されている状態において、第1容器7を保持しているハンド2B及びシリンジ5を保持しているハンド2Bを近づけてシリンジ5の針5Aを第1容器7のポート部材72内に挿入するように、ロボット2を制御してもよい。
第3制御部4Cは、第1容器7が載置台210に載置されており且つシリンジ5がシリンジ駆動装置3によって保持されている状態において、シリンジ駆動装置3の方に載置台210を近づけてシリンジ5の針5Aを第1容器7のポート部材72内に挿入するように、載置台210を制御してもよい。
第3制御部4Cは、第1容器7が載置台210に載置されており且つシリンジ5がシリンジ駆動装置3によって保持されている状態において、載置台210の方にシリンジ駆動装置3を近づけてシリンジ5の針5Aを第1容器7のポート部材72内に挿入するように、載置台210を制御してもよい。
なお、第3制御部4Cは、シリンジ5の針5Aが第1容器7のポート部材72内に挿入された後、プランジャー5Bを押すことによって、シリンジ5から第1容器7に混合物10Cを移送させるように、ロボット2或いはシリンジ駆動装置3を制御してもよい。
ここで、本実施形態に係る薬液調製システム1では、上述の混合調製処理が開始される前に、第2容器6とシリンジ5と第1容器7とを収容するトレー100が調製室300内に搬入され、上述の混合調製処理が完了した際には、第1容器7のみを収容するトレー100が調製室300から搬出されるように構成されている。かかる特徴によれば、既存のトレー100の搬出プロセス及び搬入プロセスを用いて、調製室300外の汚染だけでなく調製室300内の汚染についても防ぐことができる。
なお、本実施形態に係る薬液調製システム1において、上述の混合調製処理が完了した際には、第1容器7の代わりにシリンジ5のみを収容するトレー100が調製室300から搬出されるように構成されている。かかる場合、第3制御部4Cは、シリンジ5から第1容器7に混合物10Cを移送するようにロボット2を制御しないように構成されている。
空気解放部4Dは、第1制御部4Aによる第1容器7からシリンジ5への輸液10Aの移送処理が行われる前に、シリンジ5によって第1容器7内の空気を抜くように、ロボット2やシリンジ駆動装置3を制御するように構成されている。具体的には、空気解放部4Dは、シリンジ5の針5Aが第1容器7のポート部材72内に挿入された後、プランジャー5Bを引くことによって第1容器7内の空気を抜き、かかる空気を調整室300に放出するように、ロボット2或いはシリンジ駆動装置3を制御してもよい。かかる特徴によれば、上述の曝露空気10Dを注入するためのスペースを第1容器7内に確保することができる。
なお、本実施形態に係る薬液調製システム1において、上述の混合調製処理が行われた後に、図9に示すように、第2容器6及びシリンジ5を密封するように構成されていてもよい。かかる特徴によれば、第2容器6及びシリンジ5を密封した上で破棄することで、より確実に調製室300内の汚染を低減することができる。
例えば、本実施形態に係る薬液調製システム1において、スミロン社製エコムシュウ等の密封パックシステム(図示省略)等を用いて、第2容器6及びシリンジ5を密封するように構成されていてもよい。なお、上述のように、上述の混合調製処理が完了した際には、第1容器7の代わりにシリンジ5のみを収容するトレー100が調製室300から搬出される場合には、第2容器6及び第1容器7を密封するように構成されていてもよい。
<薬液調製方法>
次に、図10を参照して、コントローラ4によって実行されるロボット2及びシリンジ駆動装置3による薬液調製方法の一例について説明する。本実施形態に係る薬液調製方法は、薬品10B及び輸液10Aを混合調製する方法である。より具体的には、本実施形態に係る薬液調製方法は、薬品10Bを密封している複数の第2容器6に対して輸液10Aを注入することによって混合調整を行う方法である。
図10に示すように、ステップS101において、コントローラ4は、ロボット2やシリンジ駆動装置3等を制御することによって、シリンジ5によって第1容器7内の空気を抜く。
ステップS102において、コントローラ4は、ロボット2やシリンジ駆動装置3等を制御することによって、第1容器7からシリンジ5に輸液10Aを移送する。
ステップS103において、コントローラ4は、ロボット2やシリンジ駆動装置3等を制御することによって、シリンジ5のプランジャー5Bを引いた後に押す注入動作を行わせることによって、第2容器6に対して輸液10Aを注入させる。
ステップS104において、コントローラ4は、ロボット2やシリンジ駆動装置3等を制御することによって、ステップS103における注入動作によって第2容器6からシリンジ5に移動した曝露空気10Dを密封可能な第3容器(例えば、第1容器7)に注入する。
ステップS105において、コントローラ4は、ロボット2やシリンジ駆動装置3等を制御することによって、輸液10A及び薬品10Bの混合物10Cを第2容器6からシリンジ5に移送させる。
ステップS106において、コントローラ4は、ロボット2やシリンジ駆動装置3等を制御することによって、かかる混合物10Cをシリンジ5から第1容器7に移送させる。
ステップS107において、コントローラ4は、ロボット2や密封パックシステム等を制御することによって、第2容器6及び第1容器7を密封して破棄する。
ステップS108において、コントローラ4は、ロボット2や搬出機構(図示省略)を制御することによって、第1容器7のみを収容するトレー100を調製室300から搬出する。
本実施形態に係る薬品調製システム1及び薬品調製方法によれば、抗がん剤等の薬品10B及び輸液10Aが混合した際に発生する曝露空気10Dを適切に処理することで被爆を防ぐことができる。
1…薬液調製システム
2…ロボット
2A…アーム
2B…ハンド
3…シリンジ駆動装置
4…コントローラ
4A…第1制御部
4B…第2制御部
4C…第3制御部
4D…空気解放部
5…シリンジ
5A…針
5B…プランジャー
6…第2容器
7…第1容器
100…トレー
200…載置台

Claims (6)

  1. 密封されている第1容器に収容されている輸液及び密封されている第2容器に収容されている薬品を混合調製する薬液調製方法であって、
    前記第1容器からシリンジに前記輸液を移送するように、ロボットを制御する工程Aと、
    前記第2容器及び前記シリンジが把持されている状態で、前記シリンジのプランジャーを引いた後に押す注入動作を複数回行うことで前記シリンジから前記第2容器に対して前記輸液を注入するように、前記プランジャーを駆動するように構成されているシリンジ駆動装置及び前記ロボットの少なくとも一方を制御する工程Bと、
    前記注入動作が行われた際に前記第2容器から前記シリンジに移動した曝露された空気を密封可能な第3容器に注入するように、前記ロボットを制御する工程Cと、を有する、薬液調製方法。
  2. 前記工程Cにおいて、前記第3容器として前記第1容器を用いることを特徴とする、請求項1に記載の薬液調製方法。
  3. 前記ロボット及び前記シリンジ駆動装置は、調製室内に配置されており、
    前記第1容器と前記シリンジと前記第2容器とを収容するトレーを前記調製室に搬入する工程と、
    前記工程Cが行われた後に、前記第1容器を収容する前記トレーを前記調製室から搬出する工程と、を有する、請求項1又は2に記載の薬液調製方法。
  4. 前記工程Aが行われる前に、前記シリンジによって前記第1容器内の空気を抜くように、前記ロボットを制御する工程を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の薬液調製方法。
  5. 前記工程Cが行われた後に、前記第2容器及び前記シリンジを密封する工程を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の薬液調製方法。
  6. 密封されている第1容器に収容されている輸液及び密封されている第2容器に収容されている薬品を混合調製する薬液調製システムであって、
    ハンドを先端に備えたアームを有するロボットと、
    シリンジのプランジャーを駆動するように構成されているシリンジ駆動装置と、
    前記ロボットを制御するように構成されているコントローラと、
    有し、
    前記コントローラは、
    前記第1容器からシリンジに前記輸液を移送するように、前記ロボットを制御する第1制御部と、
    前記第2容器及び前記シリンジが把持されている状態で、前記プランジャーを引いた後に押す注入動作を複数回行うことで、前記シリンジから前記第2容器に対して前記輸液を注入するように、前記シリンジ駆動装置及び前記ロボットの少なくとも一方を制御する第2制御部と、
    前記注入動作が行われた際に前記第2容器から前記シリンジに移動した曝露された空気を密封可能な第3容器に注入するように、前記ロボットを制御する第3制御部と、を有する、薬液調製システム。
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