JPWO2017056246A1 - 電力分配器 - Google Patents

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    • H01P5/12Coupling devices having more than two ports

Abstract

主導波管(1)の一端から出力された電磁波の電力をT分岐して、電力をT分岐した一方の電磁波を分岐導波管(3)に出力するとともに、電力をT分岐した他方の電磁波を分岐導波管(4)に出力するT分岐部(2)を備え、T分岐部(2)には、対称な形状の切欠き(5)が第1の入出力端(2a)の対向部分(2e)に施されており、T分岐部(2)における第2の入出力端(2b)側の切欠き部分又はT分岐部(2)における第3の入出力端(2c)側の切欠き部分に凸部(6)が設けられている。

Description

この発明は、例えば、マイクロ波やミリ波などの電磁波を扱う回路に用いられる電力分配器に関するものである。
下記の非特許文献1に開示されている電力分配器は、主導波管と2つの分岐導波管がT分岐部で接続されている構成である。2つの分岐導波管は、同一径の導波管である。
この電力分配器では、主導波管と分岐導波管の整合を図るために、T分岐部に切欠きが施されている。
下記の非特許文献1に開示されている電力分配器は、T分岐導波管をなしており、一般的には、2つの分岐導波管を異なる径にすることで、不等分配を実現する。
しかし、例えば、2つの分岐導波管の径を等しくして、2つの分岐導波管の先にそれぞれ接続されるそれぞれの導波管回路の径を等しくできれば、当該電力分配器により構成される給電回路の構造の複雑性が回避でき、かつ製造が容易になるため、2つの分岐導波管の径を等しくして、不等分配を実現したいという要望がある。
以下の特許文献1には、2つの分岐導波管の径が等しくても不等分配を実現する手法として、主導波管の中心線から偏移している位置に切欠きが施されているT分岐部を有する電力分配器が開示されている。
また、以下の特許文献2には、2つの分岐導波管の径が等しくても不等分配を実現する手法として、主導波管の中心線上からずれている位置に導体ポストを設置している電力分配器が開示されている。
さらに、レイアウトの都合上、主導波管における2つの入出力端のうち、T分岐部と接続されていない側の入出力端が90度に折り曲げられていることがある。即ち、主導波管が曲げ部を有していることがある。
このとき、主導波管の曲げ部と一方の分岐導波管の距離が、主導波管により伝搬される電磁波の波長(以下、「管内波長λg」と称する)の4分の1より近接している場合、主導波管の曲げ部で発生する波面の勾配が十分に低減されずに、主導波管により伝搬された電磁波の電力がT分岐されて、2つの分岐導波管に出力されることがある。
このため、2つの分岐導波管の径が同一であっても、主導波管により伝搬された電磁波の電力を2つに分配する際、2つの電磁波の電力の間に分配振幅偏差が発生することがある。
この分配振幅偏差を低減する手法としても、一般的には、2つの分岐導波管を異なる径にすることで、2つの電磁波の分配比を変える手法がとられる。
特開昭59−132203号公報(例えば、第2図) 特開2001−85901号公報(例えば、図1)
小西良弘著、「マイクロ波回路の基礎とその応用」、総合電子出版社、2000年、pp.180〜185
従来の電力分配器は以上のように構成されているので、主導波管の中心線から偏移している位置に切欠きを施せば、2つの分岐導波管の径が等しくても不等分配を実現することができる。しかし、この場合、切欠きが偏移された側の分岐導波管の幅(例えば、導波管のB寸法)が狭くなるが、切欠きが偏移された側の分岐導波管の幅を製造限界以下には狭めることができない。このため、切欠きの偏移量には限界があり、所望の分配比が得られないことがあるという課題があった。また、切欠きの偏移に伴って主導波管と分岐導波管の間に不整合が発生して、反射特性が劣化してしまうという課題があった。
また、主導波管の中心線上からずれている位置に導体ポストを設置すれば、2つの分岐導波管の径が等しくても不等分配を実現することができるが、この場合、導体ポストを設置する分だけ部品点数が増えてしまって構成が複雑になるという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、部品点数を増やさずに、反射特性の劣化を招くことなく、2つの分岐導波管の径が等しくても不等分配を実現し、所望の分配比を実現することができる電力分配器を得ることを目的とする。
この発明に係る電力分配器は、電磁波を伝搬する主導波管と、第1の入出力端が主導波管の一端と接続されており、主導波管の一端から出力された電磁波の電力をT分岐して、第2の入出力端から電力をT分岐した一方の電磁波を出力するとともに、第3の入出力端から電力をT分岐した他方の電磁波を出力、あるいは、第2の入出力端から入力された電磁波の電力と第3の入出力端から入力された電磁波の電力とを合成して、第1の入出力端から電力合成後の電磁波を出力するT分岐部と、T分岐部の第2の入出力端と接続されている第1の分岐導波管と、T分岐部の第3の入出力端と接続されている第2の分岐導波管とを備え、T分岐部には、第2及び第3の入出力端に対して対称な形状の切欠きが第1の入出力端の対向部分に施されており、T分岐部における第2の入出力端側の切欠き部分又はT分岐部における第3の入出力端側の切欠き部分に凸部が設けられているようにしたものである。
この発明によれば、T分岐部における第2の入出力端側の切欠き部分又はT分岐部における第3の入出力端側の切欠き部分に凸部が設けられているように構成したので、部品点数を増やさずに、反射特性の劣化を招くことなく、2つの分岐導波管の径が等しくても不等分配を実現し、所望の分配比を実現することができる効果がある。
図1A,図1B,図1Cは、この発明の実施の形態1による電力分配器を示す説明図である。 図2A,図2Bは、T分岐部2に施されている切欠き5に凸部6が設けられていない電力分配器を示す説明図である。 図3A,図3Bは、図1の電力分配器の分配振幅特性及び反射特性を示す説明図である。 図4A,図4Bは、図2の電力分配器の分配振幅特性及び反射特性を示す説明図である。 図1の電力分配器が2つ組み合わされている例を示す説明図である。 この発明の実施の形態2による電力分配器を示す上面図である。 この発明の実施の形態3による電力分配器を示す上面図である。 T分岐部11に施されている切欠き12に凸部13が設けられていない電力分配器を示す上面図である。 図9A,図9Bは、図7の電力分配器の分配振幅特性及び反射特性を示す説明図である。 図10A,図10Bは、図8の電力分配器の分配振幅特性及び反射特性を示す説明図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面にしたがって説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による電力分配器を示す説明図である。
特に図1Aはこの発明の実施の形態1による電力分配器を示す上面図、図1Bはこの発明の実施の形態1による電力分配器を示す斜視図、図1Cは切欠きの寸法を示す説明図である。
図1では、ポート(1)から入力された電磁波(例えば、マイクロ波、ミリ波など)の電力を分配して、ポート(2)(3)から電力分配後の電磁波をそれぞれ出力する電力分配器を想定しているが、ポート(2)(3)から入力された電磁波の電力を合成して、ポート(1)から電力合成後の電磁波を出力する電力分配器であってもよい。
図1において、主導波管1はポート(1)から入力された電磁波を伝搬し、その電磁波をT分岐部2に出力する導波管である。主導波管1は、管の一部がE面で折り曲げられている曲げ部1aを有している。
T分岐部2は第1の入出力端2aが主導波管1の一端と接続されており、主導波管1の一端から出力された電磁波の電力をT分岐して、第2の入出力端2bから電力をT分岐した一方の電磁波を出力するとともに、第3の入出力端2cから電力をT分岐した他方の電磁波を出力する。
図1では、ポート(1)から入力された電磁波の電力を分配して、ポート(2)(3)から電力分配後の電磁波をそれぞれ出力する電力分配器を想定しているので、T分岐部2は、主導波管1の一端から出力された電磁波の電力をT分岐するが、ポート(2)(3)から入力された電磁波の電力を合成して、ポート(1)から電力合成後の電磁波を出力する電力分配器の場合、T分岐部2は、分岐導波管3から出力された電磁波の電力と分岐導波管4から出力された電磁波の電力とを合成して、電力合成後の電磁波を主導波管1に出力する。
分岐導波管3はT分岐部2の第2の入出力端2bと接続されており、ポート(2)からT分岐部2により電力がT分岐された一方の電磁波を出力する第1の分岐導波管である。
分岐導波管3はポート(2)から電磁波が入力された場合、その電磁波をT分岐部2の第2の入出力端2bに出力する。
分岐導波管4はT分岐部2の第3の入出力端2cと接続されており、ポート(3)からT分岐部2により電力がT分岐された他方の電磁波を出力する第2の分岐導波管である。
分岐導波管4はポート(3)から電磁波が入力された場合、その電磁波をT分岐部2の第3の入出力端2cに出力する。
この実施の形態1では、分岐導波管3,4が同一径の導波管であるものを想定している。
T分岐部2には、T分岐部2の中央2dから見て、入出力端2b,2cに対して対称な形状の切欠き5が第1の入出力端2aの対向部分2eに施されている。
また、T分岐部2における第3の入出力端2c側の切欠き部分には凸部6が設けられている。凸部6は、T分岐部2において、切欠き5を形成する際、切欠き5と一緒に形成されるものであるため、凸部6を設けても部品点数は増加しない。
図1の例では、T分岐部2の曲げ部1aが分岐導波管4と同方向に延びているため、凸部6がT分岐部2における第3の入出力端2c側の切欠き部分に設けられているが、T分岐部2の曲げ部1aが分岐導波管3と同方向に延びている場合、凸部6はT分岐部2における第2の入出力端2b側の切欠き部分に設けられる。
また、凸部6は、T分岐部2に施されている切欠き5の先端5aから、切欠き5の深さの5分の1以上の位置に設けられる。図1の例では、凸部6は、切欠き5の深さの2分の1の位置に設けられている。
分岐導波管4と主導波管1の曲げ部1aとの距離7は、主導波管1により伝搬される電磁波の波長である管内波長λgの4分の1以下の長さである。図1の例では、分岐導波管4と主導波管1の曲げ部1aとの距離7は、設計中心周波数において管内波長λgの約8分の1の長さになっている。
なお、分岐導波管4と主導波管1の曲げ部1aとの距離7は、零(分岐導波管4と主導波管1の曲げ部1aが接続されている状態)でなければ、製造限界の長さまで近づけてもよい。
図中、B1〜B5は各導波管の幅を示すB寸法であり、図1の例では、B1=B2=B3=2mmである。
この実施の形態1では、B4,B5は、B2+B3=4mm、B1=2mmの導波管の変成器として機能するように決定されるもとし、図1の例では、B4=3.1mm、B5=2.6mmである。
また、図1の例では、導波管の高さであるA寸法が9.5mmである。
次に動作について説明する。
ポート(1)から入力された電磁波は主導波管1によって伝搬され、主導波管1によって伝搬された電磁波の電力はT分岐部2によってT分岐される。
このとき、主導波管1の曲げ部1aと分岐導波管4の距離7が、管内波長λgの4分の1より近接している場合、主導波管1の曲げ部1aで発生する波面の勾配が十分に低減されずに、主導波管1により伝搬された電磁波の電力がT分岐されて、2つの分岐導波管3,4に出力されることがある。
このため、分岐導波管3のB寸法であるB2と、分岐導波管4のB寸法であるB3とが等しい場合であっても、T分岐部2で主導波管1により伝搬された電磁波の電力を2つに分配する際、2つの電磁波の電力の間に分配振幅偏差が発生することがある。
しかし、この実施の形態1では、主導波管1と分岐導波管3,4の整合を図るために、切欠き5をT分岐部2に施すだけでなく、T分岐部2における第3の入出力端2c側の切欠き部分に凸部6を設けている。
凸部6を設けることで、T分岐部2における第3の入出力端2c付近のB寸法が広がるため、分岐導波管4への電磁波の伝搬が容易になる。この結果、主導波管1の曲げ部1aと分岐導波管4の距離7が、管内波長λgの4分の1より近接している場合でも、分岐導波管3への電磁波の伝搬と、分岐導波管4への電磁波の伝搬とを同程度にすることができる。これにより、発生していた分配振幅偏差を低減することができる。
なお、凸部6は、図1Cに示すように、T分岐部2に施されている切欠き5の先端5aから、切欠き5の深さの5分の1以上の位置に設けられるので、主導波管1と分岐導波管3,4との整合を大きく損ねることがない。このため、反射特性を大きく劣化させることがない。
ここで、図2はT分岐部2に施されている切欠き5に凸部6が設けられていない電力分配器を示す説明図である。
特に図2Aは当該電力分配器を示す上面図、図2Bは当該電力分配器を示す斜視図である。
図2の電力分配器は、凸部6が設けられていない点を除き図1の電力分配器と同様である。
図3は図1の電力分配器の分配振幅特性及び反射特性を示す説明図である。図3Aが図1の電力分配器の分配振幅特性を示し、図3Bが図1の電力分配器の反射特性を示している。
図4は図2の電力分配器の分配振幅特性及び反射特性を示す説明図である。図4Aが図2の電力分配器の分配振幅特性を示し、図4Bが図2の電力分配器の反射特性を示している。
図3及び図4では、比帯域が約50%の例を示している。S21,S31はSパラメータである。
図2の電力分配器の場合、図4Aに示すように、最大分配振幅偏差S21−S31が0.5dBであることが確認されるが、図1の電力分配器の場合、図3Aに示すように、最大分配振幅偏差S21−S31が0.2dBであることが確認される。
したがって、T分岐部2に施されている切欠き5に凸部6が設けられている図1の電力分配器の方が、凸部6が設けられていない図2の電力分配器よりも、最大分配振幅偏差S21−S31が低減されていることが分かる。
また、図3Bと図4Bより、凸部6の有無によって、反射特性の差がほとんどないことが分かる。即ち、T分岐部2に施されている切欠き5に凸部6を設けても、反射特性が大きく劣化しないことが分かる。
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、T分岐部2に施されている切欠き5に凸部6が設けられているように構成したので、部品点数を増やさずに、反射特性の劣化を招くことなく、分配振幅偏差を低減して、所望の分配比を実現することができる効果を奏する。
この実施の形態1では、発生していた分配振幅偏差を低減して、分岐導波管3と分岐導波管4に対して、電磁波の電力を等分配することを想定しているが、凸部6の大きさを適宜変えることで、分岐導波管4へ伝搬される電磁波の電力を調整することができるので、所望の分配比を実現することができる。
また、この実施の形態1によれば、反射特性の劣化を招くことなく、分配振幅偏差を低減することができるため、図1の電力分配器を適用する給電回路の広帯域化を図ることができる。
さらに、この実施の形態1によれば、分配振幅偏差を低減するために導体ポストを設置する必要がなく、また、分岐導波管4と主導波管1の曲げ部1aとの距離7を管内波長λgの4分の1以下の長さにすることができるので、小型化を図ることもできる。
この実施の形態1では、主導波管1の曲げ部を2か所有している例を示したが、曲げ部がない場合や、曲げ部を1か所有している場合でもよい。
主導波管1の曲げ部を有しない場合でも、凸部6の大きさを適宜変えることで、分岐導波管4へ伝搬される電磁波の電力を調整することができるので、2つの分岐導波管3,4の径が等しくても不等分配を実現し、所望の分配比を実現することができる。
また、切欠き5に設けられた凸部6は、当該電力分配器を製造した後にも、追加したり削ったりすることで、大きさを変更することが可能であるため、電気特性の微調整を行うことができるという効果もある。
図5は図1の電力分配器が2つ組み合わされている例を示す説明図である。例えば、ポート(1)から入力された電磁波の電力は、ポート(2)〜(5)に等しく分配される。図5において、21は導波管、22はT分岐部である。
ポート(2)〜(5)にはアレー素子が接続されることがあるが、上述したように、分岐導波管4と主導波管1の曲げ部1aとの距離7を管内波長λgの4分の1以下の長さにすることができるので、ポート(2)に接続されるアレー素子とポート(4)に接続されるアレー素子とのY方向の間隔や、ポート(3)に接続されるアレー素子とポート(5)に接続されるアレー素子とのY方向の間隔を狭くすることも可能になる。また、図5に示すように、ポート(2)、(3)に接続されるアレー素子と、ポート(4)、(5)に接続されるアレー素子とを、X方向にずれた関係で配列することも可能になる。このため、アレー素子配列の自由度が向上する効果も得られる。
この実施の形態1では、電力分配器がE面T分岐導波管である例を示したが、電力分配器がH面T分岐導波管であるものであってもよい。
また、この実施の形態1では、電力分配器が導波管で構成されているものを示しているが、導波管の代わりに、例えば、ストリップ線路やマイクロストリップ線路で構成されている電力分配器にも適用することができる。
例えば、導波管の代わりに、ストリップ線路で電力分配器を構成する場合、主導波管1に相当するストリップ線路と、分岐導波管3,4に相当するストリップ線路との間に、T分岐部2に相当するストリップ線路が接続される。また、T分岐部2に相当するストリップ線路には、切欠き5に相当する切欠きが施されるとともに、その切欠きに凸部6に相当する凸部が設けられる。
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2による電力分配器を示す上面図であり、図6において、図1Aと同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
T分岐部2における第2の入出力端2b側の切欠き部分には凹部8が設けられている。凹部8は、T分岐部2において、切欠き5を形成する際、切欠き5と一緒に形成されるものであるため、凹部8を設けても部品点数は増加しない。
凹部8は、凸部6と同様に、T分岐部2に施されている切欠き5の先端5aから、切欠き5の深さの5分の1以上の位置に設けられる。図6の例では、凹部8は、切欠き5の深さの2分の1の位置に設けられている。
図6の例では、凸部6がT分岐部2における第3の入出力端2c側の切欠き部分に設けられているため、凹部8がT分岐部2における第2の入出力端2b側の切欠き部分に設けられているが、凸部6がT分岐部2における第2の入出力端2b側の切欠き部分に設けられていれば、凹部8がT分岐部2における第3の入出力端2c側の切欠き部分に設けられる。
上記実施の形態1では、分岐導波管4への電磁波の伝搬を容易にするために、凸部6を設けて、T分岐部2における第3の入出力端2c付近のB寸法を広げているものを示している。
この実施の形態2では、さらに、分岐導波管3への電磁波の伝搬をしづらくするために、凹部8を設けて、T分岐部2における第2の入出力端2b付近のB寸法を狭めている。
これにより、凸部6だけを設ける場合よりも、分岐導波管4へ伝搬される電磁波の電力と、分岐導波管3へ伝搬される電磁波の電力とを容易に調整することができる。
よって、この実施の形態2によれば、上記実施の形態1よりも、電力分配比の自由度を高めることができる効果を奏する。
実施の形態3.
この実施の形態3の電力分配器の構成は、上記実施の形態1の電力分配器の構成と同様であるが、T分岐部2や凸部6の形状が曲線で構成されているものを説明する。
図7はこの発明の実施の形態3による電力分配器を示す上面図であり、図7において、図1Aと同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
T分岐部11は、図1のT分岐部2と同様に、主導波管の一端と接続されており、主導波管1の一端から出力された電磁波の電力をT分岐して、電力をT分岐した一方の電磁波を分岐導波管3に出力するとともに、電力をT分岐した他方の電磁波を分岐導波管4に出力する。
T分岐部11は、形状が曲線になっている点以外は、図1のT分岐部2と同様である。
T分岐部11には、図1のT分岐部2と同様に、対称な形状の切欠き12が施されている。
また、T分岐部11における分岐導波管4側の切欠き部分には凸部13が設けられている。
凸部13は、形状が曲線になっている点以外は、図1の凸部6と同様である。
図7の電力分配器の構成は、図1の電力分配器の構成と同様であるため、図1の電力分配器と同様の動作となる。
各導波管の幅を示すB寸法は、B1〜B4で表しており、図7の例では、B1=B2=2mm、B3=B4=1mmである。
図8はT分岐部11に施されている切欠き12に凸部13が設けられていない電力分配器を示す上面図である。
図9は図7の電力分配器の分配振幅特性及び反射特性を示す説明図である。図9Aが図7の電力分配器の分配振幅特性を示し、図9Bが図7の電力分配器の反射特性を示している。
図10は図8の電力分配器の分配振幅特性及び反射特性を示す説明図である。図10Aが図8の電力分配器の分配振幅特性を示し、図10Bが図8の電力分配器の反射特性を示している。
図9及び図10では、比帯域が約50%の例を示している。
図9と図10を比較すると明らかなように、T分岐部11に施されている切欠き12に凸部13が設けられている図7の電力分配器の方が、凸部13が設けられていない図8の電力分配器よりも、最大分配振幅偏差S21−S31が低減されていることが分かる。
また、図9Bと図10Bより、凸部13の有無によって、反射特性の差が小さいことが分かる。即ち、T分岐部11に施されている切欠き12に凸部13を設けても、反射特性が大きく劣化しないことが分かる。
よって、T分岐部11や凸部13の形状が曲線になっていても、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。即ち、部品点数を増やさずに、反射特性の劣化を招くことなく、分配振幅偏差を低減して、所望の分配比を実現することができる効果を奏する。
なお、この実施の形態3によれば、T分岐部11や凸部13の形状が曲線であるため、上記実施の形態1よりも、製造がし易いというメリットを有している。
この実施の形態3では、電力分配器がE面T分岐導波管である例を示したが、上記実施の形態1と同様に、電力分配器がH面T分岐導波管であるものであってもよい。
また、この実施の形態3では、電力分配器が導波管で構成されているものを示しているが、上記実施の形態1と同様に、導波管の代わりに、例えば、ストリップ線路やマイクロストリップ線路で構成されている電力分配器にも適用することができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
この発明に係る電力分配器は、例えば、マイクロ波やミリ波などの電磁波を扱う回路に適用される。
1 主導波管、1a 曲げ部、2 T分岐部、2a 第1の入出力端、2b 第2の入出力端、2c 第3の入出力端、2d T分岐部の中央、2e 第1の入出力端の対向部分、3 分岐導波管(第1の分岐導波管)、4 分岐導波管(第2の分岐導波管)、5 切欠き、5a 切欠きの先端、6 凸部、7 距離、8 凹部、11 T分岐部、12 切欠き、13 凸部、21 導波管、22 T分岐部。

Claims (6)

  1. 電磁波を伝搬する主導波管と、
    第1の入出力端が前記主導波管の一端と接続されており、前記主導波管の一端から出力された電磁波の電力をT分岐して、第2の入出力端から電力をT分岐した一方の電磁波を出力するとともに、第3の入出力端から電力をT分岐した他方の電磁波を出力、あるいは、前記第2の入出力端から入力された電磁波の電力と前記第3の入出力端から入力された電磁波の電力とを合成して、前記第1の入出力端から電力合成後の電磁波を出力するT分岐部と、
    前記T分岐部の第2の入出力端と接続されている第1の分岐導波管と、
    前記T分岐部の第3の入出力端と接続されている第2の分岐導波管とを備え、
    前記T分岐部には、前記第2及び第3の入出力端に対して対称な形状の切欠きが第1の入出力端の対向部分に施されており、前記T分岐部における前記第2の入出力端側の切欠き部分又は前記T分岐部における前記第3の入出力端側の切欠き部分に凸部が設けられていることを特徴とする電力分配器。
  2. 前記第1及び第2の分岐導波管が同一径の導波管であることを特徴とする請求項1記載の電力分配器。
  3. 前記主導波管は、管が折り曲げられている曲げ部を備えていることを特徴とする請求項1記載の電力分配器。
  4. 前記T分岐部における前記第2の入出力端側の切欠き部分に前記凸部が設けられていれば、前記第1の分岐導波管と前記主導波管の曲げ部との距離が、前記主導波管により伝搬される電磁波の波長の4分の1以下であり、前記T分岐部における前記第3の入出力端側の切欠き部分に前記凸部が設けられていれば、前記第2の分岐導波管と前記主導波管の曲げ部との距離が、前記主導波管により伝搬される電磁波の波長の4分の1以下であることを特徴とする請求項3記載の電力分配器。
  5. 前記T分岐部に施されている切欠きの先端から、前記切欠きの深さの5分の1以上の位置に前記凸部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の電力分配器。
  6. 前記T分岐部における前記第2の入出力端側の切欠き部分に前記凸部が設けられていれば、前記第3の入出力端側の切欠き部分に凹部が設けられ、前記第3の入出力端側の切欠き部分に前記凸部が設けられていれば、前記第2の入出力端側の切欠き部分に凹部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の電力分配器。
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