JPWO2017047746A1 - 画像形成装置用転写部材 - Google Patents
画像形成装置用転写部材 Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2017047746A1 JPWO2017047746A1 JP2017540000A JP2017540000A JPWO2017047746A1 JP WO2017047746 A1 JPWO2017047746 A1 JP WO2017047746A1 JP 2017540000 A JP2017540000 A JP 2017540000A JP 2017540000 A JP2017540000 A JP 2017540000A JP WO2017047746 A1 JPWO2017047746 A1 JP WO2017047746A1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- transfer member
- base material
- image forming
- forming apparatus
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G15/00—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
- G03G15/14—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base
- G03G15/16—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer
- G03G15/1605—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer using at least one intermediate support
- G03G15/162—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer using at least one intermediate support details of the the intermediate support, e.g. chemical composition
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G15/00—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
- G03G15/14—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base
- G03G15/16—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer
- G03G15/163—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer using the force produced by an electrostatic transfer field formed between the second base and the electrographic recording member, e.g. transfer through an air gap
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G2215/00—Apparatus for electrophotographic processes
- G03G2215/16—Transferring device, details
- G03G2215/1676—Simultaneous toner image transfer and fixing
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G2215/00—Apparatus for electrophotographic processes
- G03G2215/20—Details of the fixing device or porcess
- G03G2215/2003—Structural features of the fixing device
- G03G2215/2016—Heating belt
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
Abstract
Description
項1.基材層と、前記基材層の表面上に設けられた無機有機ハイブリッド材料からなるコート層とを有し、前記コート層の厚みが10μm以下であり、前記コート層表面の微小硬度が、バーコビッチ圧子を用い、押し込み深さ0.05μmで、ISO14577−1に準拠した方法で測定した場合に、140mN/mm2以上であることを特徴とする画像形成装置用転写部材。
項2.前記無機有機ハイブリッド材料は、金属又は半金属のアルコキシドと、有機ケイ素化合物又はフッ素置換有機珪素化合物との反応によって得られるものである、項1に記載の画像形成装置用転写部材。
項3.前記コート層表面の鉛筆硬度が4H以上である、項1又は2に記載の画像形成装置用転写部材。
項4.前記基材層を構成する樹脂が、ポリイミド、ポリアミドイミド、及び、ポリアミドからなる群より選択される少なくとも一種である、項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置用転写部材。
項5.前記基材層の厚みが、30〜160μmである、項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置用転写部材。
項6.表面抵抗率が、1×109〜1×1014Ω/□である、項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置用転写部材。
項7.体積抵抗率が、1×108〜1×1014Ω・cmである、項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置用転写部材。
項8.基材層と、前記基材層の表面上に設けられた無機有機ハイブリッド材料からなるコート層とを有し、前記コート層の厚みが、10μm以下であり、前記コート層表面の微小硬度が、バーコビッチ圧子を用い、押し込み深さ0.05μmで、ISO14577−1に準拠した方法で測定した場合に、140mN/mm2以上である、積層体の、画像形成装置用転写部材として使用するための使用。
項9.項1〜7のいずれかに記載の画像形成装置用転写部材の製造方法であって、下記の工程(1)及び工程(2)を含む、製造方法。
(1)基材層形成用組成物を用いてベルト状の基材層を形成する工程、
(2)前記(1)で形成されたベルト状の基材層の表面に無機有機ハイブリッド材料のゾル液を塗布してコート層を形成する工程
以下、本発明について、詳細に説明する。
本発明の画像形成装置用転写部材は、基材層と、前記基材層の表面上に設けられた無機有機ハイブリッド材料からなるコート層とを有し、前記コート層の厚みが10μm以下であり、前記コート層表面の微小硬度が、バーコビッチ圧子を用い、押し込み深さ0.05μmで、ISO14577−1に準拠した方法で測定した場合に、140mN/mm2以上であることを特徴とする。
本発明の画像形成装置用転写部材は、基材層と、コート層とを有する。各層について、以下に詳述する。
本発明の画像形成装置用転写部材における基材層は、駆動時にかかる応力によるベルトの変形を回避するため、引張、圧縮等の外力に対する耐久性に優れた材料で構成される。基材層は、後述する樹脂を含む基材層形成用組成物によって形成される。
本発明の画像形成装置用転写部材におけるコート層は、直接トナーを乗せ、トナーを記録媒体へ転写、離型するための層である。このため、コート層は、本発明の画像形成装置用転写部材において、少なくともトナーと接する側の基材層表面に設けられる。
前記微小硬度の値としては、転写性又は耐久性がより優れる点で、140〜600mN/mm2がより好ましく、300〜600mN/mm2が更に好ましい。
基材層がポリイミドで形成されている場合は、本発明の転写部材の二次転写性を向上させ得る点で、前記微小硬度は、好ましくは300mN/mm2以上であり、より好ましくは300〜600mN/mm2である。
コート層は、無機有機ハイブリッド材料からなる。本発明の転写部材は無機有機ハイブリッド材料から形成されるコート層を備えるため、耐久性にも優れる。また、コート層が形成されても基材層の導電性への影響が小さいため、転写部材として必要な導電性を適度に保持することができる。前記コート層は、ゾルゲル法によって、無機有機ハイブリッド材料から形成されることが好ましい。前記ゾルゲル法は、ゾル液を基材層の表面に塗布した後、前記ゾル液を脱水処理(加熱処理)してゲル化させ、コート層とするものである。
また、前記フッ素置換有機ケイ素化合物としては、前記有機ケイ素化合物の水素をフッ素で置換したものを例示することができる。そのような化合物としては、例えば、CF3CH2CH2−Si(OC2H5)3等が挙げられる。
本発明の画像形成装置用転写部材は、上述した基材層及びコート層以外に、本発明の効果を損なわないことを限度として、他の層が設けられていてもよい。例えば、基材層とコート層との間に、弾性層を有していてもよいし、これらの層間の密着性を向上させるために接着性樹脂を含むプライマー層を必要に応じて有していてもよい。
前記弾性層としては、ゴム弾性樹脂から形成される層が挙げられ、好ましくはウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム又はウレタンゴムから形成される層が挙げられる。
本発明の画像形成装置用転写部材は、画像形成装置において転写部材として使用されるものである。具体的には、本発明の画像形成装置用転写部材は、中間転写ベルトであることが好ましい。
中間転写ベルトの形状は、継目のない(シームレス)形状であることが望ましい。また、中間転写ベルトの総厚みは、通常50〜150μmであり、好ましくは50〜90μmである。
本発明の転写部材が適用される画像形成装置の種類については、特に限定されず、例えば、複写機、プリンター、ファクシミリ等が挙げられる。
また、本発明の画像形成装置用転写部材の体積抵抗率と、基材層の体積抵抗率との差が、1×10-0.8〜1×101.6Ω・cmであることが好ましい。
本発明の画像形成装置用転写部材は、基材層上にコート層を有するものであるが、その表面抵抗率及び体積抵抗率は、基材層のみの場合の表面抵抗率及び体積抵抗率との差が小さいことが好ましい。前記差が小さいと、例えば、基材層の表面抵抗率又は体積抵抗率への、コート層の影響が小さく、転写部材全体の表面抵抗率又は体積抵抗率は、基材層の導電剤の添加量で調整することができ、設計が容易となる等の利点がある。
本明細書における表面抵抗率は、後述する実施例において記載される方法により測定される値である。
本明細書における体積抵抗率は、後述する実施例において記載される方法により測定される値である。
本発明の画像形成装置用転写部材の製造方法については、前述の基材層と、前記基材層上に設けられたコート層とを有する転写部材が得られる限り特に限定されないが、例えば、画像形成装置用転写部材が中間転写ベルトである場合、下記の工程を含む方法が挙げられる。
(1)基材層形成用組成物を用いてベルト状の基材層を形成する工程、
(2)前記(1)で形成されたベルト状の基材層の表面に無機有機ハイブリッド材料のゾル液を塗布してコート層を形成する工程。
工程(1)では、基材層形成用組成物を用いてベルト状の基材層を形成する。基材層は、前述した基材層形成用組成物を成形して形成することができる。成形方法としては、特に限定されず、用いる基材層形成用組成物に応じて、公知の方法を適宜選択すればよい。例えば、基材層形成用組成物の樹脂としてポリイミドを用いる場合は、遠心成型を行うとよく、ポリアミドを用いる場合は、押出成形を行うとよい。以下に、遠心成型と押出成形による基材層の形成について、説明する。
工程(1)では、基材層形成用組成物を遠心成型してベルト状の基材層を形成する。遠心成型は、円筒状金型等を用いて行うことができる。基材層形成用組成物の使用量は、得られる基材層の厚みが前述する範囲となるように調整すればよい。
G(m/s2)=r・ω2=r・(2・π・n)2 (I)
ここで、rは円筒金属の半径(m)、ωは角速度(rad/s),nは1秒間での回転数を示す。前記式(I)より、円筒状金型の回転条件を適宜設定することができる。
以上のようにして、ベルト状の基材層を形成することができる。
工程(1)では、基材層形成用組成物を押出成形してベルト状の基材層を形成する。押出成形は、押出機、金型(ダイ)等を用いて行うことができる。基材層形成用組成物の使用量は、得られる基材層の厚みが前述する範囲となるように調整すればよい。
以上のようにして、ベルト状の基材層を形成することができる。
前記工程(1)で形成されたベルト状の基材層の表面にコート層形成用組成物を塗布してコート層を形成する。コート層形成用組成物としては、無機有機ハイブリッド材料のゾル液等が挙げられる。前記無機有機ハイブリッド材料のゾル液は、無機成分としての金属または半金属のアルコキシドと、有機成分としての有機ケイ素化合物又はフッ素置換有機珪素化合物を含むことが好ましい。無機有機ハイブリッド材料については、前述のとおりである。
コート層は、前記コート層形成用組成物を用いたゾルゲル法により形成されることが好ましい。
中間転写ベルトの製造
以下の手順で、基材層、コート層を形成し、シームレスの中間転写ベルトを製造した。
窒素流通下、N−メチル−2−ピロリドン488gに、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル(ODA)47.6gを加え、50℃に保温、撹拌して完全に溶解させた。この溶液に、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(BPDA)70gを除々に添加し、ポリアミック酸溶液605.6gを得た。このポリアミック酸溶液の数平均分子量は19,000、粘度は43ポイズ、固形分濃度は18.1質量%であった。
無機有機ハイブリッド材料である「HB11B」(製品名、無機有機ハイブリッド、固形分24質量%、ニットーボーメディカル社製)をコート層形成用組成物として用意した。次いで、図1に示すように、前記で得られた基材層3を円筒状の金型4の外周面上に設置し、コート層形成用組成物1が溜まった液槽2を前記外周面上で移動させることで、コート層形成用組成物1を基材層3の外表面に塗布した(ディップ法)。そして、空気雰囲気下、100℃で60分間焼成し、厚さ1.8μmのコート層が形成された、基材層とコート層とからなる中間転写ベルトを製造した。
「HB11B」の代わりに「HB21BN」(製品名、無機有機ハイブリッド、固形分24質量%、ニットーボーメディカル社製)を用い、コート層の膜厚を1.1μmとした以外は、実施例1と同様の方法により中間転写ベルトを製造した。
「HB11B」の代わりに「HB21BN」(製品名、無機有機ハイブリッド、固形分24質量%、ニットーボーメディカル社製)を用い、コート層の膜厚を2.2μmとした以外は、実施例1と同様の方法により中間転写ベルトを製造した。
基材層形成用組成物中のカーボンブラック濃度を22.7質量%とし、「HB11B」の代わりに「HB21BN」(製品名、無機有機ハイブリッド、固形分24質量%、ニットーボーメディカル社製)を用い、コート層の膜厚を2.2μmとした以外は、実施例1と同様の方法により中間転写ベルトを製造した。
基材層形成用組成物中のカーボンブラック濃度を20.1質量%とし、「HB11B」の代わりに「HB21BN」(製品名、無機有機ハイブリッド、固形分24質量%、ニットーボーメディカル社製)を用い、コート層の膜厚を2.1μmとした以外は、実施例1と同様の方法により中間転写ベルトを製造した。
「HB11B」の代わりに「HB21BN」(製品名、無機有機ハイブリッド、固形分24質量%、ニットーボーメディカル社製)を用い、コート層の膜厚を6.1μmとした以外は、実施例1と同様の方法により中間転写ベルトを製造した。
「HB11B」の代わりに「HB21BN」(製品名、無機有機ハイブリッド、固形分24質量%、ニットーボーメディカル社製)を用い、コート層の膜厚を8.1μmとした以外は、実施例1と同様の方法により中間転写ベルトを製造した。
「HB11B」の代わりに「HB21BN」(製品名、無機有機ハイブリッド、固形分24質量%、ニットーボーメディカル社製)を用い、コート層の膜厚を9.2μmとした以外は、実施例1と同様の方法により中間転写ベルトを製造した。
(基材層形成)
ポリアミド樹脂(PA12、3020U、宇部興産社製)100質量部にカーボンブラックを20質量部添加したものを、φ30mm二軸押出機、ヘッド温度200℃にてコンパウンディングを行い、原料ペレットを製造した。この原料ペレットを、φ50mm押出機、スクリューL/D 25、ダイス口径Φ200mm、ダイギャップ0.135、ダイス温度210℃で押出成形して、外径φ180mm、膜厚120μm、表面抵抗率1×1010.4Ω/□、体積抵抗率1×1010.6Ω・cmのシームレスベルトを製膜した。
基材層として前述の押出成形で得られたベルトを用い、実施例1と同様の方法で厚み1.5μmのコート層を基材層上に形成し、中間転写ベルトを製造した。
コート層の厚みを3.1μmとした以外は、実施例9と同様の方法により中間転写ベルトを製造した。
「HB11B」の代わりに「HB31BN」(製品名、無機有機ハイブリッド、ニットーボーメディカル社製)を使用し、コート層の膜厚を7.2μmとした以外は、実施例1と同様の方法により中間転写ベルトを製造した。
「HB11B」の代わりに「X11008」(製品名、無機有機ハイブリッド、ニットーボーメディカル社製)を使用し、コート層の膜厚を3.2μmとした以外は、実施例1と同様の方法により中間転写ベルトを製造した。
コート層を基材層上に設けなかったこと以外は、実施例1と同様の方法により中間転写ベルトを製造した。
「HB11B」の代わりに「BC101B・BN」(製品名、無機系、ビアンコジャパン社製)を用いて膜厚が1.1μmのコート層を形成したこと以外は、実施例1と同様の方法により中間転写ベルトを製造した。
「HB11B」の代わりに「HB21BN」(製品名、無機有機ハイブリッド、ニットーボーメディカル社製)を用いて膜厚が0.5μmのコート層を形成したこと以外は、実施例1と同様の方法により中間転写ベルトを製造した。
「HB11B」の代わりに「No.700」(製品名、無機有機ハイブリッド、イノーガニック社製)を用いて膜厚が1.4μmのコート層を形成したこと以外は、実施例1と同様の方法により中間転写ベルトを製造した。
「HB11B」の代わりに「TR−101」(製品名、フッ素系、DIC社製)を用いて膜厚が5.3μmのコート層を形成したこと以外は、実施例1と同様の方法により中間転写ベルトを製造した。
「HB11B」の代わりに「6FH−021」(製品名、アクリル系、ダイキン工業社製)を用いて膜厚が3.3μmのコート層を形成したこと以外は、実施例1と同様の方法により中間転写ベルトを製造した。
コート層を基材層上に設けなかったこと以外は、実施例9と同様の方法により中間転写ベルトを製造した。
ダイナミック超微小硬度計(DUH−211S、島津製作所社製)を用いて、押し込み深さ0.05μmの場合の、中間転写ベルトのコート層側表面の硬度(ISO14577−1 マルテンス硬さ)を以下の条件にて測定した。この際、押し込み深さ0.05μm丁度のマルテンス硬さデータを得るために、0.05μm押し込み深さの前後2点間のプロットから最小二乗法により、直線の傾き、切片を計算し、硬度を算出した。それぞれの押し込み深さの硬度については、同一ベルト内で異なる表面部位を5箇所測定し、その平均をマルテンス硬さとした。
試験機:島津ダイナミック超微小硬度計DUH−211S
試験モード:押込み深さ設定負荷−除荷試験
最小試験力:0.02mN
負荷速度:1.4632mN/秒
負荷保持時間:2秒
除荷保持時間:0秒
設定押し込み深さ:0.05μm
試験力レンジ:19.6133mN
圧子の種類:Triangular115(稜間角115°ダイアモンド三角錐圧子、バーコビッチ形)
得られた中間転写ベルトの表面抵抗率及び体積抵抗率を以下の条件で測定した。表1中の値は、「1×10n (Ω/□、又は、Ω・cm)」のnを表す。表中「over」とあるのは、n>14である場合を表す。
装置:ハイレスタIP・HRプローブ(三菱化学社製)
印加電圧:表面抵抗100V、体積抵抗10V
測定点:中間転写ベルトのコート層側表面の、ベルト幅方向3点、周方向4点の計12点、電圧印加後10秒後の値を測定し、平均値を算出した。
各中間転写ベルトの二次転写性を評価するために、普通紙及びエンボス加工紙(富士ゼロックスオフィスサプライ社製の「レザック66」、表面凹凸差80μm、151g/m2)を用いて以下の試験を行った。各中間転写ベルトに対して、C(シアン)色のベタ画像を印刷し、印刷前後の転写ベルト上のトナー重量を測定した。次いで、下記式から二次転写効率を求め、下記判定基準に従って二次転写性を評価した。
複写機に中間転写ベルトをセットし、5、15、30万枚相応の駆動試験を実施し、試験後のベルト表面を観察した。ベルト表面にクラックが発生した時点で耐久試験を終了とした。クラック発生時点を下記の基準で判定し、耐久性を評価した。
○:30万枚相当
△:15万枚相当
×:5万枚相当
JIS−K5600−5−4に準拠した方法で、中間転写ベルトのコート層側表面の鉛筆硬度を測定した。
2 液漕
3 基材層
4 金型
Claims (9)
- 基材層と、前記基材層の表面上に設けられた無機有機ハイブリッド材料からなるコート層とを有し、
前記コート層の厚みが、10μm以下であり、
前記コート層表面の微小硬度が、バーコビッチ圧子を用い、押し込み深さ0.05μmで、ISO14577−1に準拠した方法で測定した場合に、140mN/mm2以上である
ことを特徴とする画像形成装置用転写部材。 - 前記無機有機ハイブリッド材料は、金属又は半金属のアルコキシドと、有機ケイ素化合物又はフッ素置換有機珪素化合物との反応によって得られるものである、請求項1に記載の画像形成装置用転写部材。
- 前記コート層表面の鉛筆硬度が4H以上である請求項1又は2に記載の画像形成装置用転写部材。
- 前記基材層を構成する樹脂が、ポリイミド、ポリアミドイミド、及び、ポリアミドからなる群より選択される少なくとも一種である、請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置用転写部材。
- 前記基材層の厚みが、30〜160μmである、請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置用転写部材。
- 表面抵抗率が、1×109〜1×1014Ω/□である、請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置用転写部材。
- 体積抵抗率が、1×108〜1×1014Ω・cmである、請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置用転写部材。
- 基材層と、前記基材層の表面上に設けられた無機有機ハイブリッド材料からなるコート層とを有し、
前記コート層の厚みが、10μm以下であり、
前記コート層表面の微小硬度が、バーコビッチ圧子を用い、押し込み深さ0.05μmで、ISO14577−1に準拠した方法で測定した場合に、140mN/mm2以上である、
積層体の、画像形成装置用転写部材として使用するための使用。 - 請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成装置用転写部材の製造方法であって、下記の工程(1)及び工程(2)を含む、製造方法。
(1)基材層形成用組成物を用いてベルト状の基材層を形成する工程、
(2)前記(1)で形成されたベルト状の基材層の表面に無機有機ハイブリッド材料のゾル液を塗布してコート層を形成する工程
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015185835 | 2015-09-18 | ||
JP2015185835 | 2015-09-18 | ||
PCT/JP2016/077438 WO2017047746A1 (ja) | 2015-09-18 | 2016-09-16 | 画像形成装置用転写部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2017047746A1 true JPWO2017047746A1 (ja) | 2018-07-12 |
JP6936732B2 JP6936732B2 (ja) | 2021-09-22 |
Family
ID=58289352
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017540000A Active JP6936732B2 (ja) | 2015-09-18 | 2016-09-16 | 画像形成装置用転写部材 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US10488788B2 (ja) |
EP (1) | EP3352024B1 (ja) |
JP (1) | JP6936732B2 (ja) |
KR (1) | KR20180053305A (ja) |
WO (1) | WO2017047746A1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7293734B2 (ja) | 2019-03-06 | 2023-06-20 | 株式会社リコー | 定着装置及び画像形成装置 |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001222176A (ja) * | 1999-07-21 | 2001-08-17 | Suzuka Fuji Xerox Co Ltd | 電子写真装置用転写定着部材 |
WO2002023280A1 (fr) * | 2000-09-18 | 2002-03-21 | Suzuka Fuji Xerox Co., Ltd. | Element de transfert/fixation pour appareil electrophotographique |
JP2009192901A (ja) * | 2008-02-15 | 2009-08-27 | Bridgestone Corp | 導電性エンドレスベルト |
JP2010277034A (ja) * | 2009-06-01 | 2010-12-09 | Oki Data Corp | 画像形成装置 |
WO2011016500A1 (ja) * | 2009-08-04 | 2011-02-10 | グンゼ株式会社 | 中間転写ベルト |
JP2011059477A (ja) * | 2009-09-11 | 2011-03-24 | Seiko Epson Corp | 転写装置及び画像形成装置 |
JP2012068344A (ja) * | 2010-09-22 | 2012-04-05 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置用の無端ベルト及び画像形成装置 |
JP2012093645A (ja) * | 2010-10-28 | 2012-05-17 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2013088599A (ja) * | 2011-10-18 | 2013-05-13 | Tokai Rubber Ind Ltd | 無端ベルト |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002006667A (ja) | 2000-06-27 | 2002-01-11 | Suzuka Fuji Xerox Co Ltd | 電子写真装置用転写定着部材および転写定着システム |
JP2008310110A (ja) * | 2007-06-15 | 2008-12-25 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置 |
JP5838625B2 (ja) * | 2011-07-15 | 2016-01-06 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
WO2013151182A1 (en) * | 2012-04-06 | 2013-10-10 | Canon Kabushiki Kaisha | Electrophotographic intermediate transfer member and electrophotographic apparatus |
US20160170333A1 (en) * | 2014-12-10 | 2016-06-16 | Canon Kabushiki Kaisha | Electrophotographic member and electrophotographic image forming apparatus |
CN107407897B (zh) * | 2015-03-30 | 2019-05-03 | 住友理工株式会社 | 电子照相设备用导电性部件 |
-
2016
- 2016-09-16 US US15/761,057 patent/US10488788B2/en active Active
- 2016-09-16 JP JP2017540000A patent/JP6936732B2/ja active Active
- 2016-09-16 KR KR1020187006993A patent/KR20180053305A/ko not_active Application Discontinuation
- 2016-09-16 EP EP16846617.5A patent/EP3352024B1/en active Active
- 2016-09-16 WO PCT/JP2016/077438 patent/WO2017047746A1/ja active Application Filing
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001222176A (ja) * | 1999-07-21 | 2001-08-17 | Suzuka Fuji Xerox Co Ltd | 電子写真装置用転写定着部材 |
WO2002023280A1 (fr) * | 2000-09-18 | 2002-03-21 | Suzuka Fuji Xerox Co., Ltd. | Element de transfert/fixation pour appareil electrophotographique |
JP2009192901A (ja) * | 2008-02-15 | 2009-08-27 | Bridgestone Corp | 導電性エンドレスベルト |
JP2010277034A (ja) * | 2009-06-01 | 2010-12-09 | Oki Data Corp | 画像形成装置 |
WO2011016500A1 (ja) * | 2009-08-04 | 2011-02-10 | グンゼ株式会社 | 中間転写ベルト |
JP2011059477A (ja) * | 2009-09-11 | 2011-03-24 | Seiko Epson Corp | 転写装置及び画像形成装置 |
JP2012068344A (ja) * | 2010-09-22 | 2012-04-05 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置用の無端ベルト及び画像形成装置 |
JP2012093645A (ja) * | 2010-10-28 | 2012-05-17 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2013088599A (ja) * | 2011-10-18 | 2013-05-13 | Tokai Rubber Ind Ltd | 無端ベルト |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US10488788B2 (en) | 2019-11-26 |
EP3352024A1 (en) | 2018-07-25 |
EP3352024B1 (en) | 2021-04-14 |
JP6936732B2 (ja) | 2021-09-22 |
EP3352024A4 (en) | 2019-04-24 |
KR20180053305A (ko) | 2018-05-21 |
WO2017047746A1 (ja) | 2017-03-23 |
US20180267434A1 (en) | 2018-09-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10437168B2 (en) | Intermediate transfer belt and image-forming apparatus | |
JP5153240B2 (ja) | 画像形成装置に用いられる多層弾性ベルト | |
JP5784104B2 (ja) | 半導電性ポリイミド樹脂ベルト及び半導電性ポリイミド樹脂ベルトの製造方法 | |
JP2006259248A (ja) | 転写定着ベルト | |
WO2017047746A1 (ja) | 画像形成装置用転写部材 | |
JP5376843B2 (ja) | 画像形成装置に用いられる多層弾性ベルト | |
JP2011209578A (ja) | 管状体およびその製造方法 | |
JP2009025422A (ja) | 画像形成装置に用いられる多層弾性ベルト | |
JP5101137B2 (ja) | ポリイミドベルト及びその製造方法 | |
JP2001215821A (ja) | 定着ベルト及びその製造方法 | |
JP2001040102A (ja) | 管状物 | |
JP2006301196A (ja) | シームレスベルト | |
JP4222909B2 (ja) | 複合管状体 | |
JP5867809B2 (ja) | 中間転写ベルト、中間転写ベルトの製造方法および画像形成装置 | |
JP5157330B2 (ja) | 成形用芯体、シームレス管状物の製造方法 | |
JP2005088272A (ja) | シームレス管状物の製造方法、円筒状芯体、及びシームレス管状物、並びに画像形成装置 | |
JP2007293028A (ja) | シームレスベルト | |
JP2003270967A (ja) | 転写定着ベルト | |
JP2003177630A (ja) | 転写定着ベルト | |
JP5352976B2 (ja) | シームレス管状物の製造方法 | |
JP2005262729A (ja) | シームレスベルトおよびその製造方法 | |
JP2013245322A (ja) | 熱硬化性溶液、管状体及びその製造方法、並びに、画像形成装置 | |
JP5554955B2 (ja) | 管状体 | |
JP2004004393A (ja) | シームレスベルトおよびその製造方法 | |
JP5466422B2 (ja) | シームレスベルト及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190710 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200602 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20200731 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200925 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210216 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210401 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210803 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210827 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6936732 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |