JPWO2017037872A1 - 光学ユニット及びこれを備えた分光器 - Google Patents

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Abstract

PDA5は、複数の受光素子を有する。A/D変換器30は、PDA5の各受光素子からの出力信号を変換する。変換処理部42は、予め設定された時間範囲内で同一の受光素子からの出力信号をA/D変換器30により2回以上変換させて2つ以上の出力値を取得する変換処理を、複数の受光素子について順次実行する。平均値算出部43は、変換処理部42の処理により取得された各受光素子についての2つ以上の出力値の平均値を算出する。

Description

本発明は、複数の受光素子を有するイメージセンサを備え、当該イメージセンサの各受光素子からの出力信号をA/D変換器で変換する光学ユニット及びこれを備えた分光器に関するものである。
分光分析装置などの各種光学装置において、複数の受光素子を有するイメージセンサが用いられている。例えば下記特許文献1には、イメージセンサの一例であるフォトダイオードアレイ検出器を備え、フォトダイオードアレイ検出器の各受光素子からの出力信号をA/D変換器で変換する分光器が開示されている。
この種のイメージセンサの各受光素子では、受光した光量に応じて電荷が蓄積され、その電荷量に応じたアナログ信号がA/D変換器でデジタル信号に変換される。このような変換処理が複数の受光素子について高速で順次実行されることにより、各受光素子における受光量に応じた出力値が1つずつ取得され、それらの出力値に基づいて各波長における受光量がスペクトルデータとして取得される。
図7は、複数の受光素子からの出力信号をA/D変換器で変換する際の従来の態様について説明するためのタイミングチャートである。この例では、n個(nは自然数)の受光素子からのアナログ信号をA/D変換器でデジタル信号に変換する場合について説明する。
図7に示すように、各受光素子から出力されるアナログ信号の波形は、イメージセンサや回路の時定数の影響により、立ち上がりが緩やかな矩形波として現れる。そのため、各受光素子から出力されるアナログ信号は、波形が十分に立ち上がった一定のタイミングT(nは自然数)でA/D変換器により変換され、その後に次の受光素子に切り替えられる。
このような処理が各受光素子に対応するタイミングT〜Tで順次実行されることにより、1回のスキャン動作が終了する。すなわち、1回のスキャン動作で各受光素子についての出力値が1つずつ取得されることとなる。分析中は、このようなスキャン動作が繰り返し実行されることにより、各受光素子についての出力値が一定周期で取得される。
特開平8−193945号公報
上記のような従来の態様では、1回のスキャンで、各受光素子について1つの出力値しか取得することができない。そのため、フォトダイオードアレイ検出器における光ショットノイズや回路上のノイズといった各種ノイズの影響により、いずれかの受光素子における出力値が不正確な値となった場合に、分析結果に与える影響が大きいという問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、ノイズの影響を受けにくい光学ユニット及びこれを備えた分光器を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る光学ユニットは、イメージセンサと、A/D変換器と、変換処理部と、平均値算出部とを備える。前記イメージセンサは、複数の受光素子を有する。前記A/D変換器は、前記イメージセンサの各受光素子からの出力信号を変換する。前記変換処理部は、予め設定された時間範囲内で同一の受光素子からの出力信号を前記A/D変換器により2回以上変換させて2つ以上の出力値を取得する変換処理を、前記複数の受光素子について順次実行する。前記平均値算出部は、前記変換処理部の処理により取得された各受光素子についての2つ以上の出力値の平均値を算出する。前記光学ユニットは、積分部と、信号保持部とをさらに備えていてもよい。前記積分部は、前記イメージセンサの各受光素子からの出力信号を電圧に変換する。前記信号保持部は、前記積分部により変換された電圧を保持する。この場合、前記A/D変換器は、前記信号保持部による保持電圧をデジタル値に変換してもよい。また、前記変換処理は、予め設定された時間範囲内で同一の受光素子からの前記保持電圧を前記A/D変換器により2回以上変換させて2つ以上の出力値を取得する処理であってもよい。
このような構成によれば、複数の受光素子についての一連の変換処理により、各受光素子について2つ以上の出力値が取得され、それらの2つ以上の出力値の平均値が受光素子ごとに算出される。したがって、ノイズの影響により、いずれかの出力値が不正確な値となった場合でも、他の正確な値との平均値が算出されるため、ノイズの影響を受けにくい。
(2)前記光学ユニットは、周期の設定を受け付ける設定受付部をさらに備えていてもよい。この場合、前記変換処理部は、前記複数の受光素子についての一連の変換処理を前記設定受付部により受け付けられた周期で繰り返し実行してもよい。また、前記予め設定された時間範囲内で取得される各受光素子についての出力値の数は、前記設定受付部により受け付けられた周期に応じて変動してもよい。
このような構成によれば、複数の受光素子についての一連の変換処理が、設定された周期で繰り返し実行され、一連の変換処理ごとに、その周期に応じた数の出力値が各受光素子について取得される。上記周期に応じた数は、例えば周期が長いほど大きい値となり、周期が短いほど小さい値となる。この場合、設定された周期が長いほど、より多くの出力値を取得して平均値を算出することができるため、よりノイズの影響を受けにくくなる。
(3)前記予め設定された時間範囲内で取得される各受光素子についての出力値の数は、一定数であってもよい。
このような構成によれば、常に一定数の出力値を取得して平均値を算出することができるため、安定してノイズの影響を受けにくくすることができる。
(4)前記光学ユニットは、前記予め設定された時間範囲内で取得される各受光素子についての出力値の数の設定を受光素子ごとに受け付ける設定受付部をさらに備えていてもよい。
このような構成によれば、受光素子ごとに異なる数の出力値を取得して平均値を算出することができるため、受光素子ごとのノイズを考慮して適切な値を設定すれば、よりノイズの影響を受けにくくすることができる。
(5)本発明に係る分光器は、前記光学ユニットと、格子面で光を分光し、分光した各波長の光を前記複数の受光素子に入射させる回折格子とを備える。
本発明によれば、ノイズの影響により、いずれかの出力値が不正確な値となった場合でも、他の正確な値との平均値が算出されるため、ノイズの影響を受けにくい。
本発明の第1実施形態に係る分光分析装置の構成例を示した概略図である。 図1の分光分析装置の電気的構成を示したブロック図である。 変換処理の具体的態様について説明するためのタイミングチャートである。 分析中のデータ処理部による処理の一例を示したフローチャートである。 第2実施形態における分析中のデータ処理部による処理の一例を示したフローチャートである。 第3実施形態における分析中のデータ処理部による処理の一例を示したフローチャートである。 複数の受光素子からの出力信号をA/D変換器で変換する際の従来の態様について説明するためのタイミングチャートである。
1.分光分析装置の構成
図1は、本発明の第1実施形態に係る分光分析装置の構成例を示した概略図である。この分光分析装置は、光源1、集光レンズ2、スリット板3、回折格子4及びPDA(フォトダイオードアレイ検出器)5などを含む光学系10を備えている。分析時には、光学系10により形成される光路L上に、例えばフローセルなどからなる試料セル20が配置され、当該試料セル20内の試料に白色光などの光が照射される。
光源1から照射された光は、集光レンズ2により集光され、試料セル20内の試料に照射される。試料セル20内を透過した光のうち、スリット板3を通過した光は、回折格子4に入射する。回折格子4は、例えば凹状の格子面7を有しており、この格子面7により、試料セル20内を透過した光が波長ごとの光に分光される。集光レンズ2は、集光素子の一例であり、光源1からの光を集光させるものであれば、放物面鏡などの他の部材により構成されていてもよい。
PDA5は、イメージセンサの一例であり、1列に並べて配置された複数の受光素子6を備えている。回折格子4により分光された各波長の光は、PDA5のそれぞれ異なる受光素子6に入射する。したがって、各受光素子6からの出力信号に基づいて、各波長の光量を算出することができる。
図2は、図1の分光分析装置の電気的構成を示したブロック図である。図2に示すように、本実施形態に係る分光分析装置は、A/D変換器30、データ処理部40、記憶部50及び操作部60などを備え、これらの各部の動作に基づいて、PDA5の各受光素子6からの信号が処理される。
PDA5、A/D変換器30及びデータ処理部40は、光学ユニット100を構成している。また、光学ユニット100及び回折格子4により、入射した光を分光してスペクトルデータを取得するための分光器が構成されている。
A/D変換器30では、PDA5の各受光素子6からのアナログ信号(出力信号)が、デジタル信号に変換される。データ処理部40には、A/D変換器30によりデジタル変換された各受光素子6の受光量を表す値が出力値として入力される。
データ処理部40は、例えばCPU(Central Processing Unit)を含む構成であり、当該CPUがプログラムを実行することにより、設定受付部41、変換処理部42及び平均値算出部43などとして機能する。記憶部50は、例えばハードディスク又はRAM(Random-Access Memory)などにより構成される。操作部60は、例えばキーボード又はマウスなどにより構成される。
設定受付部41は、作業者が操作部60を用いて設定操作を行った場合に、その設定を受け付ける処理を行う。具体的には、操作部60を用いて設定された分析条件などのパラメータが設定受付部41により受け付けられ、当該パラメータに基づいて、データ処理部40がPDA5の動作の制御、又は、A/D変換器30からの出力値に対する処理などを行う。
変換処理部42は、PDA5の各受光素子6からA/D変換器30に信号を順次出力させることにより、各受光素子6からの出力信号をA/D変換器30で変換させる処理(変換処理)を行う。各受光素子6では、受光量に応じて電荷が蓄積され、その電荷量に応じた出力信号がA/D変換器30で変換されることにより出力値が得られる。各受光素子6からの出力信号の変換処理は、一定の順序に従って、全ての受光素子6について行われる。その全ての受光素子6についての一連の変換処理(スキャン動作)が、複数回繰り返して行われることにより、各受光素子6についての出力値が一定周期で取得される。なお、PDA5とA/D変換器30との間には、プリアンプ回路(図示せず)が設けられていてもよい。プリアンプ回路は、例えば積分部及び信号保持部を備える。積分部は、PDA5の各受光素子6からの出力信号を電圧に変換する。信号保持部は、積分部により変換された電圧を保持する。この場合、A/D変換器30は、信号保持部による保持電圧をデジタル値に変換してもよい。変換処理部42は、プリアンプ回路(信号保持部)に対する制御により、PDA5の各受光素子6からの出力信号(信号保持部による保持電圧)をA/D変換器30により変換させてもよい。
本実施形態では、上記周期を操作部60の操作によって作業者が任意に設定できるようになっている。すなわち、変換処理部42は、複数の受光素子6についての一連の変換処理を設定受付部41により受け付けられた周期で繰り返し実行する。上記周期が長いほど、各受光素子6における受光量は多くなり、ノイズの影響を受けにくくなる。
変換処理部42は、上記のような一連の変換処理において、同一の受光素子6からの出力信号をA/D変換器30により2回以上変換させる。これにより、1回のスキャン動作で各受光素子6について2つ以上の出力値が取得される。平均値算出部43は、変換処理部42の処理により取得された各受光素子6についての2つ以上の出力値を平均化することにより、各受光素子6について平均値を算出する。
上記のようにして算出された各受光素子6についての平均値は、各波長における受光量を表すスペクトルデータとして記憶部50に記憶される。記憶部50に記憶されたスペクトルデータは、例えば表示部(図示せず)への表示、又は、プリンタ(図示せず)からの印刷といった各種態様で、分析結果として出力される。
2.変換処理の具体的態様
図3は、変換処理の具体的態様について説明するためのタイミングチャートである。この例では、PDA5がn個(nは2以上の自然数)の受光素子6を備えており、各受光素子6からのアナログ信号をA/D変換器30でデジタル信号に変換する場合について説明する。
図3に示すように、各受光素子6から出力されるアナログ信号の波形は、PDA5や回路の時定数の影響により、立ち上がりが緩やかな矩形波として現れる。この例では、各受光素子6について、予め設定された時間範囲R内で4回の変換処理が行われるようになっている。各受光素子6についての変換処理のタイミングは、波形が十分に立ち上がった後、時間範囲R内で可能な限り多く設定される。
すなわち、この例では、各受光素子6について4回のタイミングTn1〜Tn4で変換処理が行われるようになっているが、変換処理の回数は4回に限られるものではなく、その回数は時間範囲Rの長さに応じて変動する。時間範囲Rは、一連の変換処理が繰り返し実行される際の周期に応じて予め設定される。したがって、予め設定された時間範囲R内で取得される各受光素子6についての出力値の数(図3の例では4つ)は、設定受付部41により受け付けられた周期に応じて変動することとなる。具体的には、上記出力値の数は、周期が長いほど大きい値となり、周期が短いほど小さい値となる。
3.分析中のデータ処理部による処理
図4は、分析中のデータ処理部40による処理の一例を示したフローチャートである。分析中は、PDA5におけるx番目(x=1,2,3,・・・,n)の受光素子6からの出力信号が、A/D変換器30により順次変換される。
具体的には、分析が開始されると、まず1番目の受光素子6からの出力信号がA/D変換器30に入力される(ステップS101,S102)。その後、一定時間が経過して波形が十分に立ち上がった後(ステップS103でYes)、所定の時間範囲R内で可能な限りA/D変換が繰り返され、得られた出力値を積算する処理が行われる(ステップS104〜S106)。
所定の時間範囲Rを超えた場合には(ステップS106でNo)、その時点における出力値の積算値が、取得された出力値の数(A/D変換の回数)で除算されることにより、出力値の平均値が算出される(ステップS107)。そして、次は2番目の受光素子6について(ステップS108,S109でNo)、ステップS102〜S108の処理が行われる。
このようにして、n番目の受光素子6までステップS102〜S108の処理が順次実行される。この一連の変換処理(ステップS101〜S109)は、分析が終了するまで(ステップS110でYesとなるまで)、予め設定された周期で繰り返し実行される。
4.第1実施形態の作用効果
(1)本実施形態では、複数の受光素子6についての一連の変換処理(1回のスキャン動作)により、各受光素子6について2つ以上の出力値(図3の例では4つ)が取得され、それらの2つ以上の出力値の平均値が受光素子6ごとに算出される。したがって、ノイズの影響により、いずれかの出力値が不正確な値となった場合でも、他の正確な値との平均値が算出されるため、ノイズの影響を受けにくい。
(2)特に、本実施形態では、複数の受光素子6についての一連の変換処理が、設定された周期で繰り返し実行され、一連の変換処理ごとに、その周期に応じた数の出力値(図3の例では4つ)が各受光素子6について取得される。具体的には、設定された周期が長いほど、より多くの出力値を取得して平均値を算出することができるため、よりノイズの影響を受けにくくなる。
5.第2実施形態
第1実施形態では、予め設定された時間範囲R内で取得される各受光素子6についての出力値の数が、一連の変換処理が繰り返し実行される際の周期に応じて変動するような構成について説明した。これに対して、第2実施形態では、予め設定された時間範囲R内で取得される各受光素子6についての出力値の数が、一定数(2以上の数)となっている点が異なっている。
図5は、第2実施形態における分析中のデータ処理部40による処理の一例を示したフローチャートである。分析中は、PDA5におけるx番目(x=1,2,3,・・・,n)の受光素子6からの出力信号が、A/D変換器30により順次変換される。
具体的には、分析が開始されると、まず1番目の受光素子6からの出力信号がA/D変換器30に入力される(ステップS201,S202)。その後、一定時間が経過して波形が十分に立ち上がった後(ステップS203でYes)、一定回数(2回以上の予め定められた回数)に到達するまでA/D変換が繰り返され、得られた出力値を積算する処理が行われる(ステップS204〜S206)。
A/D変換の回数が一定回数に到達した場合には(ステップS206でYes)、その時点における出力値の積算値が、上記一定回数であるA/D変換の回数で除算されることにより、出力値の平均値が算出される(ステップS207)。そして、次は2番目の受光素子6について(ステップS208,S209でNo)、ステップS202〜S208の処理が行われる。
このようにして、n番目の受光素子6までステップS202〜S208の処理が順次実行される。この一連の変換処理(ステップS201〜S209)は、分析が終了するまで(ステップS210でYesとなるまで)、予め設定された周期で繰り返し実行される。
本実施形態では、第1実施形態と同様に、複数の受光素子6についての一連の変換処理(1回のスキャン動作)により、各受光素子6について2つ以上の出力値が取得され、それらの2つ以上の出力値の平均値が受光素子6ごとに算出される。したがって、ノイズの影響により、いずれかの出力値が不正確な値となった場合でも、他の正確な値との平均値が算出されるため、ノイズの影響を受けにくい。
特に、本実施形態では、常に一定数の出力値を取得して平均値を算出することができるため、安定してノイズの影響を受けにくくすることができる。
6.第3実施形態
第1実施形態では、予め設定された時間範囲R内で取得される各受光素子6についての出力値の数が、一連の変換処理が繰り返し実行される際の周期に応じて変動するような構成について説明した。これに対して、第3実施形態では、予め設定された時間範囲R内で取得される各受光素子6についての出力値の数の設定が、設定受付部41により受光素子6ごとに受け付けられるようになっている点が異なっている。
図6は、第3実施形態における分析中のデータ処理部40による処理の一例を示したフローチャートである。分析中は、PDA5におけるx番目(x=1,2,3,・・・,n)の受光素子6からの出力信号が、A/D変換器30により順次変換される。
具体的には、分析が開始されると、まず1番目の受光素子6からの出力信号がA/D変換器30に入力される(ステップS301,S302)。その後、一定時間が経過して波形が十分に立ち上がった後(ステップS303でYes)、受光素子6ごとに設定された回数(2回以上の設定回数)に到達するまでA/D変換が繰り返され、得られた出力値を積算する処理が行われる(ステップS304〜S306)。
A/D変換の回数が設定回数に到達した場合には(ステップS306でYes)、その時点における出力値の積算値が、上記設定回数であるA/D変換の回数で除算されることにより、出力値の平均値が算出される(ステップS307)。そして、次は2番目の受光素子6について(ステップS308,S309でNo)、ステップS302〜S308の処理が行われる。
このようにして、n番目の受光素子6までステップS302〜S308の処理が順次実行される。この一連の変換処理(ステップS301〜S309)は、分析が終了するまで(ステップS310でYesとなるまで)、予め設定された周期で繰り返し実行される。
本実施形態では、第1実施形態と同様に、複数の受光素子6についての一連の変換処理(1回のスキャン動作)により、各受光素子6について2つ以上の出力値が取得され、それらの2つ以上の出力値の平均値が受光素子6ごとに算出される。したがって、ノイズの影響により、いずれかの出力値が不正確な値となった場合でも、他の正確な値との平均値が算出されるため、ノイズの影響を受けにくい。
特に、本実施形態では、受光素子6ごとに異なる数の出力値を取得して平均値を算出することができるため、受光素子6ごとのノイズを考慮して適切な値を設定すれば、よりノイズの影響を受けにくくすることができる。
7.変形例
以上の実施形態では、複数の受光素子6を有するイメージセンサの一例として、PDA5を用いた場合について説明した。しかし、このような構成に限らず、CCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサなどの他の各種イメージセンサを用いることが可能である。
回折格子4は、凹状の格子面7を有するような構成に限らず、例えば凸状などの他の形状の格子面を有するような構成であってもよい。また、回折格子4は、入射する光を反射させる際に分光する反射型回折格子に限らず、入射する光を透過させる際に分光する透過型回折格子であってもよい。
以上の実施形態では、本発明に係る光学ユニット100が、回折格子4と組み合わせられた分光器として分光分析装置に用いられる場合について説明した。しかし、このような構成に限らず、光学ユニット100は、回折格子4以外から入射する光を複数の受光素子6で受光するものであってもよく、分光分析装置以外の各種光学装置に適用可能である。
1 光源
2 集光レンズ
3 スリット板
4 回折格子
5 PDA(フォトダイオードアレイ検出器)
6 受光素子
7 格子面
10 光学系
20 試料セル
30 A/D変換器
40 データ処理部
41 設定受付部
42 変換処理部
43 平均値算出部
50 記憶部
60 操作部
100 光学ユニット

Claims (5)

  1. 複数の受光素子を有するイメージセンサと、
    前記イメージセンサの各受光素子からの出力信号を変換するA/D変換器と、
    予め設定された時間範囲内で同一の受光素子からの出力信号を前記A/D変換器により2回以上変換させて2つ以上の出力値を取得する変換処理を、前記複数の受光素子について順次実行する変換処理部と、
    前記変換処理部の処理により取得された各受光素子についての2つ以上の出力値の平均値を算出する平均値算出部とを備えたことを特徴とする光学ユニット。
  2. 周期の設定を受け付ける設定受付部をさらに備え、
    前記変換処理部は、前記複数の受光素子についての一連の変換処理を前記設定受付部により受け付けられた周期で繰り返し実行し、
    前記予め設定された時間範囲内で取得される各受光素子についての出力値の数は、前記設定受付部により受け付けられた周期に応じて変動することを特徴とする請求項1に記載の光学ユニット。
  3. 前記予め設定された時間範囲内で取得される各受光素子についての出力値の数は、一定数であることを特徴とする請求項1に記載の光学ユニット。
  4. 前記予め設定された時間範囲内で取得される各受光素子についての出力値の数の設定を受光素子ごとに受け付ける設定受付部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の光学ユニット。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の光学ユニットと、
    格子面で光を分光し、分光した各波長の光を前記複数の受光素子に入射させる回折格子とを備えたことを特徴とする分光器。
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