JP2007198938A - 光スペクトラムアナライザ - Google Patents

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Abstract

【課題】高速に波長掃引することができ、かつ、高い波長分解能が得られる光スペクトラムアナライザを実現することを目的にする。
【解決手段】被測定光を回折格子によって分光し、分光された被測定光を測定して光スペクトラムを求める光スペクトラムアナライザに改良を加えたものである。本装置は、回折格子に入射する被測定光の入射角を変える偏向手段と、分光された被測定光を受光し、光強度に応じた電気信号を出力する受光手段と、この受光手段からの電気信号に基づいて被測定光の光スペクトラムを求める信号処理部とを有し、受光手段は、回折格子の波長分散方向に沿って複数個配列され、互いに独立して電気信号を出力することを特徴とするものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、回折格子が、被測定光を回折格子への入射角に応じて分光し、回折格子によって分光された被測定光を測定して、被測定光の光スペクトラムを求める光スペクトラムアナライザに関し、詳しくは、高速に波長掃引することができ、かつ、高い波長分解能が得られる光スペクトラムアナライザに関するものである。
図7は、従来の光スペクトラムアナライザの構成を示した図であり、一例としてツェルニ・ターナ型の分光器を用いた例を示している(例えば、特許文献1参照)。図7において、種々の波長を含んだ被測定光が入射スリット1から入射される。そして、コリメータ手段の一種である凹面鏡2が、入射スリット1を通過した被測定光を平行光にして、回折格子3に出射する。
そして、波長分散素子の一種である回折格子3に被測定光が入射されると、回折格子3が、被測定光を分光する。従って、回折格子3からの出射光(回折光)は、波長毎に異なる方向に伝播されるため空間的に広がりを持ち凹面鏡4に入射される。さらに、集光手段の一種である凹面鏡4が、回折された被測定光を反射し、波長毎に出射スリット5面上の異なる位置に集光する。
例えば、波長λ1〜λ3それぞれの被測定光は、出射スリット5の”P1”〜”P3”の位置に集光される。従って、集光された光のうち出射スリット5の横幅(回折格子3の波長分散方向)の範囲内となる波長成分(例えば、位置P2の波長λ2)の被測定光だけが出射スリット5を通過して、光検出器6で受光される。そして、光検出器6が通過光の光強度に応じた電気信号を出力する。光検出器6は、受光手段であり、例えば、単一のフォトダイオードを用いて構成される。
ここで、回折格子3への被測定光の入射角度を変えることにより、出射スリット5を通過する波長も異なる。例えば、回折格子3をモータ7で回転させることにより、回折格子3に入射する被測定光の入射角も変化し、各波長λ1〜λ3の被測定光が出射スリット5面上に集光する位置も変わる。なお、回折格子3の表面には多数の溝が形成されているが、回折格子3の回転は、この溝に平行な軸を中心として回転させる。その結果、出射スリット5を通過する波長が変わり、波長掃引が行われる。
また、モータ7の回転は、モータ制御部8からの制御信号によって行なわれる。そして、ディバイダ9が、モータ制御部8からの制御信号を2分割し、一方をモータ7に出力し、他方を信号処理部11に出力する。さらに、AD変換器10が、サンプリングクロックを基準にして光検出器6からの電気信号をデジタル変換し、信号処理部11に出力する。
そして、信号処理部11が、ディバイダ9からの制御信号を測定開始点などのトリガ信号として、AD変換器10から出力されるデジタル信号に基づいて波長と光強度との特性、すなわち光スペクトラムを求め、表示部12に表示する。
続いて、図8は、従来の光スペクトラムアナライザのその他の構成を示した図である。一例として、複数のフォトダイオード(受光手段)が配列されたリニアイメージセンサを、光検出器6の代わりに用いる例を示している(例えば、特許文献2参照)。
光ファイバ13は、入射スリット1の代わりに設けられ、被測定光を伝播し出射する。コリメータレンズ14は、コリメータ手段であり、凹面鏡4の代わりに設けられ、光ファイバ13からの被測定光を平行光にして出射する。
集光レンズ15は、集光手段であり、凹面鏡4の代わりに設けられ、回折格子3で分光された被測定光を集光する。
フォトダイオードアレイモジュール(以下、PDMと略す)16は、光検出器6の代わりに設けられ、凹面鏡4の集光面にフォトダイオードが配列される。読み出し制御部18は、モータ制御部8の代わりに設けられ、ディバイダ9を介して読み出し用クロック信号を、PDM16、信号処理部11に出力する。なお、出射スリット5、回折格子3を回転させるモータ7は必要ない。
PDM16は、リニアイメージセンサの一例であり、フォトダイオードが等間隔で複数個同一面上に1次元に配置されたものであり、各フォトダイオードの出力を順番に読み出して、共通の端子から信号を出力する。また、フォトダイオードで受光面を形成し、フォトダイオードは、例えば、256個〜512個程度のものが一般的であり、1次元に配列される例で説明する。なお、被測定光は、回折格子3によってフォトダイオードの配列方向に波長分散される。また、フォトダイオードの配列方向の受光幅が、出射スリット5の横幅に対応する。アンプ17は、PDM16とAD変換器10の間に設けられる。
このような装置の動作を説明する。
コリメータレンズ14が、光ファイバ13から出射された被測定光を平行光にして回折格子3に出射する。そして、回折格子3によって波長ごとに異なる方向に光が伝播(回折)される。さらに、集光レンズ15が、この回折光をPDM16の受光面上に集光するが、波長によって集光位置が異なるので、受光面上に被測定光の空間的な光スペクトラム分布が形成される。
そして、PDM16が、ディバイダ9を介して入力される読み出し制御部18からの読み出し用クロック信号を基準にして、各フォトダイオードの出力を1個ずつ順番に読み出し、共通の端子を介してアンプ17に電気信号を出力する。PDM16からの信号をアンプ17が適宜増幅し、ADC10がデジタル信号に変換して信号処理部11に出力する。
そして、信号処理部11が、ディバイダ9からの信号を測定開始点などのトリガ信号として、AD変換器10から出力されるデジタル信号に基づいて波長と光強度との特性、すなわち光スペクトラムを求め、表示部12に表示する。
特開平8−101065号公報 特開2002−310796号公報
図7に示すようなモータ7を用いて機械的に波長掃引する装置の場合、波長掃引スパン(波長掃引幅とも呼ばれる)1000[nm]において約1秒程度の時間を要する。一方、図8に示すようなPDM16を用いた装置の場合、機械的な可動部も無く、また、読み出し用クロック信号を基準にしてPDM16がフォトダイオードの出力を順次読み出すので、読み出し用クロック信号を高速にするほど、掃引時間を短縮することができる。
しかしながら、通常の電気回路では、クロック信号の周波数は数[MHz]が限度であり、カスケードにフォトダイオードの信号を読み出すので、フォトダイオード1個あたりの読み出し時間には約5〜10クロック分のウェイトクロックが必要となる。これは、PDM16において、フォトダイオードの読み出しを切り替える電気的なスイッチング後にフォトダイオードからの信号が安定するために必要な時間である。つまり、図8に示す装置であっても、波長掃引の時間を大幅に短縮することが困難であるという問題があった。
また、図7に示す装置では、波長分解能はモータの回転角で決まるので、波長分解能を高くできるが、図8に示す装置では、波長掃引幅に対するフォトダイオード数で波長分解能が決定され、例えば、512個のフォトダイオードであれば、波長掃引幅に対して、光スペクトラムを512分割しかできないこととなる。つまり、図8に示す装置では、高い波長分解能を得ることが難しいという問題があった。
そこで本発明の目的は、高速に波長掃引することができ、かつ、高い波長分解能が得られる光スペクトラムアナライザを実現することにある。
請求項1記載の発明は、
被測定光を回折格子によって分光し、分光された被測定光を測定して光スペクトラムを求める光スペクトラムアナライザにおいて、
前記回折格子に入射する前記被測定光の入射角を変える偏向手段と、
前記分光された被測定光を受光し、光強度に応じた電気信号を出力する受光手段と、
この受光手段からの電気信号に基づいて前記被測定光の光スペクトラムを求める信号処理部と
を有し、
前記受光手段は、前記回折格子の波長分散方向に沿って複数個配列され、互いに独立して電気信号を出力することを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、
受光手段のそれぞれは、異なる配線で前記信号処理部に信号を出力することを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、
複数個の受光手段は、同一基板上に形成したフォトダイオードアレイであることを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、
偏向手段は、音響光学偏向器、ポリゴンミラー、ガルバノスキャナーまたはMEMSミラーのいずれかであることを特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明において、
前記被測定光を2回分光するダブルパス型であることを特徴とするものである。
本発明によれば、回折格子によって分光された被測定光を複数の受光手段で受光し、各受光手段が、電気信号をお互いに独立して信号処理部に出力するので、回折格子への入射角の変化量を抑えることができる。また、偏向手段が、回折格子に入射する被測定光の入射角を変えるので、受光手段の個数によって波長分解能が制限されない。従って、高速に波長掃引することができ、かつ、高い波長分解能が得られる。
以下図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
[第1の実施例]
図1は、本発明の第1の実施例を示す構成図である。ここで、図8と同一のものは同一符号を付し、説明を省略する。図1において、音響光学偏向器(以下、AOD(Acousto-optic deflector)と略す)20は、コリメータレンズ14と回折格子3との間に新たに設けられ、コリメータレンズ14からの平行光の被測定光を偏向し、回折格子3に入射する被測定光の入射角を変える。
出射スリット21a〜21cは、集光レンズ15の焦点位置となる集光面上に配列される。また、出射スリット21a〜21cは、回折格子3によって被測定光が波長分散される方向に沿って配列される。
受光器22a〜22cのそれぞれは、PDM16の代わりに設けられ、出射スリット21a〜21cを通過した被測定光を受光し、受光した光パワーに対応した電気信号を出力する。なお、受光器22a〜22cは、受光手段である。
アンプ23a〜23cのそれぞれは、受光器22a〜22cからの信号を適宜増幅する。AD変換器24a〜24cのそれぞれは、AD変換器10の代わりに設けられ、同一のサンプリングクロックを基準にして、アンプ23a〜23cからのアナログ信号をデジタル信号に変換し、信号処理部11に出力する。このように、受光手段22a〜22cのそれぞれから出力される電気信号は、途中で信号が合わさることなく、異なる電気配線によって信号処理部11に伝達される。
波形発生部25は、読み出し制御部18の代わりに用いられ、所望の形状の波形、例えば、ランプ波を発生する。ディバイダ9は、波形発生部25からの電気信号を分割し、必要に応じて分周する。電圧制御発振器(以下、VCO(Voltage Controlled Oscillator)と略す)26は、出力する高周波信号の周波数が電圧値に応じて変化するデバイスであり、ディバイダ9からのランプ波の電圧に追従した高周波信号をAOD20に出力する。
信号処理部11は、ディバイダ9からの信号を測定開始点などのトリガ信号として、AD変換器24a〜24cから出力されるデジタル信号に基づいて波長と光強度との特性、すなわち光スペクトラムを求め、表示部12にスペクトラム等を表示する。
このような装置の動作を説明する。
まず、AOD20による被測定光の偏向の動作、すなわち被測定光の波長掃引について説明する。ここで、図2は、AOD20の動作の一例を示した図である。
AOD20は、図2に示すように、音響光学結晶20Aに圧電素子20Bが接着されており、VCO26からの高周波信号を加えると結晶20A内を超音波が伝播される。このとき、高周波信号の周波数に応じて結晶20A内を伝播する屈折率の粗密波の周期が変わる。なお、高周波信号の周波数が高いほど粗密の周期が短くなる。そのため、高周波信号の周波数によって1次回折光の伝播角度が異なる。例えば、周波数f1における0次光と1次光との分離角と、周波数f2における0次光と1次光との分離角とを比較した場合、周波数f1<f2であれば、周波数f2の分離角の方が大きい。もちろん1次光が、回折格子3に出力される。
そして、波形発生部25からのランプ波をディバイダ9が分岐し、一方をVCO26に出力し、他方を信号処理部11に出力する。波形発生部25が出力する信号は、時間的に鋸波状に電圧値が変化する波形であり、所定の周期で繰り返し鋸波が出力される。
これによりVCO26が、ランプ波の電圧に追従して、周波数が連続的に変化する高周波信号をAOD20に出力する。
従って、VCO26にランプ波が入力され、このVCO26からの高周波信号に応じた粗密波が、AOD20のAO結晶20A内に発生され、AOD20が生成する1次光の伝播方向が連続的に偏向される。従って、回折格子3に入射する1次光の入射角が高速に変わる。つまり、回折格子3が固定のままでも、図7に示したように回折格子3を回動させ回折格子3への入射角を変えたことと同様になる。また、ランプ波の繰り返し周期に応じて、偏向が繰り返される。
続いて、図1に示す装置全体の動作を説明する。
被測定光が、光ファイバ13によって伝播され、光ファイバ13のファイバ端面からコリメータレンズ14に所定の出射角で出射される。そして、コリメータレンズ14が、被測定光を平行光にしてAOD20に出射する。
一方、AOD20は、VCO26からの高周波信号に応じた粗密波がAO結晶20A内に発生する。従って、AOD20が、コリメータレンズ14から入射した平行光を、高周波信号に応じて出射方向を変え、すなわち平行光の被測定光を偏向して回折格子3に出射する。
そして、回折格子3がAOD20から入射した被測定光を分光する。従って、回折格子3からの出射光が、波長毎に異なる方向に伝播されるため空間的に広がりを持ち集光レンズ15に入射される。さらに、集光レンズ15が、被測定光を波長毎に出射スリット21a〜21c面上の異なる位置に集光する。すなわち、焦点位置となる集光面上には空間的に光スペクトラム分布が形成されている。また、回折格子3による被測定光の分光と、AOD20による被測定光の偏向によって、光スペクトラム分布が、スリット21a〜21c面上を繰り返し走査される。
そして、集光された光のうち出射スリット21a〜21cの横幅(回折格子3が被測定光を波長分散する方向の幅)の範囲内となる波長成分の被測定光だけが出射スリット21a〜21cそれぞれを通過して、受光器22a〜22cで受光される。
そして、受光器22a〜22cが通過光の光強度に応じた電気信号をアンプ23a〜23cに出力する。もちろん、各受光器22a〜22cが、お互いに独立して電気信号を出力するので、光信号を変換した電気信号を後段のアンプ23a〜23cに同時に出力してよい。
さらに、AD変換器24a〜24cが、アンプ23a〜23cからのアナログ信号をデジタル信号に変換して信号処理部11に出力する。なお、高速に波長掃引する場合、スリット21a〜21cを通過する光のインパルスに応答可能な応答速度をもつフォトダイオードで構成された受光器22a〜22cと、インパルスをサンプリングできるサンプリング速度を持つAD変換器24a〜24cを用いる。
そして、信号処理部11が、ディバイダ9からの信号を測定開始点などのトリガ信号として、AD変換器24a〜24cから出力されるデジタル信号に基づいて波長と光強度との特性、すなわち光スペクトラムを求め、表示部12に表示する。例えば、被測定光の各波長が検出されるタイミングは異なるため、光強度の時間応答が光スペクトラム情報そのものになるが、ランプ波の電圧から被測定光の偏向、すなわち、回折格子3への入射角は、一意にきまるため、信号処理部11が、ランプ波の電圧から、光強度の時間情報を波長情報に変換する。
このように回折格子3によって分光された被測定光を複数の受光器22a〜22cで受光し、各受光器22a〜22cが、光/電気変換後の電気信号をお互いに独立して出力するので、図7に示すように受光手段が1個しかない場合と比較して、回折格子3への入射角の変化量を抑えることができる。つまり、AOD20による被測定光の偏向量を小さくできる。また、偏向量が小さくとも広波長帯域での光スペクトラムの測定が可能となる。
ここで、図3は、被測定光を測定した光スペクトラムの一例を示した図である。図3において、横軸は波長であり、縦軸は光強度である。ここで、掃引領域Sp1は、受光器22aで検出する波長領域であり、掃引領域Sp2は、受光器22bで検出する波長領域であり、掃引領域Sp3は、受光器22cで検出する波長領域である。このように、波長掃引幅SpAを、3個に等分し、各掃引領域Sp1〜Sp3を独立に測定して、測定結果を信号処理部11で繋げて光スペクトラムを求めるので、各掃引領域Sp1〜Sp3を同時に波長掃引できる。これにより、全波長掃引領域SpAを高速に波長掃引することができる。例えば、受光器を1個だけ用いる場合と比較して、掃引時間を1/3に抑え、偏向量も1/3に抑えることができる。なお、図1に示す装置では、3個の受光器22a〜22cを用いる構成を示したが、n個の受光器を用いれば、掃引時間を1/nに抑え、偏向量も1/nに抑えることができる。
一方、波長分解能は、図8に示す装置では、PDM16のフォトダイオードの個数によって制限されるが、図1に示す装置では、受光器22a〜22cの個数によって制限されない。図3に示す装置における波長分解能は、AOD20の偏向量は連続しているので、回折格子3による分光量と、出射スリット21a〜21c面での集光度できまる。これにより、非常に高い波長分解能を得ることができる。
従って、図1に示す装置は、高速に波長掃引することができ、かつ、高い波長分解能が得られる。
さらに、AOD20の偏向量を小さくしても、受光器22a〜22cの個数を増やすことにより、測定波長範囲、すなわち波長掃引幅を広げることができる。これにより、AOD20の偏向量の性能による影響を軽減することができる。なお、偏向量が一定の場合、測定波長範囲と波長分解能はトレードオフの関係があり、測定波長範囲を狭くすれば、容易に波長分解能を向上することができる。
[第2の実施例]
図4は、本発明の第2の実施例を示した構成図である。ここで、図1と同一のものは同一符号を付し、説明を省略する。図4は、図1に示した光学部のシングルパス構造をダブルパス構造(加分散配置)にした一例である。図4において、回折格子27が、回折格子3と集光レンズ15の間に設けられる。なお、回折格子27は、回折格子3に対して加分散配置となる位置に配置される。
このような装置の動作を説明する。
回折格子3で分光された被測定光を、回折格子27が、被測定光の分光をさらに広げ、集光レンズ15に出射する。その他の動作は、図1に示す装置と同様なので説明を省略する。
このように、加分散配置された回折格子27が、回折格子3によって分光された被測定光を再度分光するので、分光角が大きくなり、波長分解能が向上する。例えば、回折格子27を回折格子3と同等のものを用いれば、波長分解能が2倍に向上する。これにより、被測定光の光スペクトラムを精度よく測定することができる。
[第3の実施例]
図5は、本発明の第3の実施例を示した構成図であり、図7に示す装置に本発明を適用したものである。ここで、図1、図7と同一のものには同一符号を付し、説明を省略する。出射スリット21a〜21cが、出射スリット5の代わりに、凹面鏡4の焦点位置となる集光面上に設けられる。受光器22a〜22cが、光検出器6の代わりに設けられる。AD変換器24a〜24cは、AD変換器10の代わりに設けられる。なお、受光器22a〜22cとAD変換器24a〜24c間のアンプ23a〜23cの図示は省略している。なお、モータ7が偏向手段に該当する。
このような装置の動作を説明する。
凹面鏡4によって集光された光のうち出射スリット21a〜21cの横幅(波長分散方向の幅)の範囲内となる波長成分の被測定光だけが出射スリット21a〜21cそれぞれを通過して、受光器22a〜22cで受光される。
そして、受光器22a〜22cが通過光の光強度に応じた電気信号をアンプ23a〜23c(図示略)に出力する。さらに、AD変換器24a〜24cが、アンプ23a〜23cからのアナログ信号をデジタル信号に変換して信号処理部11に出力する。
そして、信号処理部11が、ディバイダ9からの信号を測定開始点などのトリガ信号として、AD変換器24a〜24cから出力されるデジタル信号に基づいて波長と光強度との特性、すなわち光スペクトラムを求め、表示部12に表示する。例えば、被測定光の各波長が検出されるタイミングは異なるため、光強度の時間応答が光スペクトラム情報そのものになるが、ランプ波の電圧から被測定光の偏向、すなわち、回折格子3への入射角は、一意にきまるため、信号処理部11が、ランプ波の電圧から、光強度の時間情報を波長情報に変換する。その他の動作は、図7に示す装置と同様なので説明を省略する。
このように、回折格子3によって分光された被測定光を複数の受光器22a〜22cで受光し、各受光器22a〜22cが、光/電気変換後の電気信号をお互いに独立して出力するので、図7に示すように受光部分が1個しかない場合と比較して、回折格子3の回転角度が少なくても、回折格子3への入射角の変化量を抑えることができる。つまり、回折格子3の回転量を小さくできる。また、回転量が小さくとも広波長帯域での光スペクトラムの測定が可能となる。そして、回転量を抑えることができるので、高速に波長掃引することができ、かつ、図7に示す装置と同等の高い波長分解能が得られる。
なお、図5に示す装置では光学部に単純なシングルパス構造を用いる例を示しているが、高分解能化を図るため、ダブルパス構造を用いてもよい。
[第4の実施例]
図6は、本発明の第4の実施例を示した構成図であり、図1に示す装置のAOD20の代わりの偏向手段として、ポリゴンミラーを用いた例である(例えば、特開平11−132847号公報)。ここで、図1と同一のものには同一符号を付し、説明を省略する。図1において、ポリゴンミラー28は、AOD20の代わりに設けられ、コリメータレンズ14からの被測定光を偏向し、回折格子3に出射する。モータ29、モータ制御部30は、VCO26、波形発生器25の代わりに設けられる。モータ制御部30は、モータ29の回転を制御する制御信号を出力する。モータ29は、制御信号に基づいて、所定の速度で一定方向に高速にポリゴンミラー28を回転させる。
このような装置の動作を説明する。
モータ制御部30が、ディバイダ9を介して制御信号を、信号処理部11、モータ29に出力する。そして、モータ29が、ポリンゴンミラー28を高速に回転させる。これにより、コリメータレンズ14からの被測定光が、ポリンゴンミラー28によって偏向され、回折格子3への入射角が変わり、波長掃引される。
一方、信号処理部11が、ディバイダ9からの信号を測定開始点などのトリガ信号として、AD変換器24a〜24cから出力されるデジタル信号に基づいて波長と光強度との特性、すなわち光スペクトラムを求め、表示部12に表示する。
その他の動作は、図1に示す装置と同様なので説明を省略する。波長掃引速度としては、AOD20よりも高速ではないが、数[kHz]オーダーでの波長掃引を行なうことができる。
なお、本発明はこれに限定されるものではなく、以下のようなものでもよい。
図6に示す装置において、AOD20の代わりの偏向手段として、ポリゴンミラー28を用いる構成を示したが、ガルバノスキャナーまたはMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラー等の各種光偏向器を用いて、コリメータ手段からの被測定光を偏向し、回折格子3への入射角を変えてもよい。
図1、図4〜図6に示す装置において、受光手段である受光器22a〜22cを個別に設ける構成を示したが、受光手段であるフォトダイオードを用いて、複数個のフォトダイオードを同一基板上に形成したフォトダイオードアレイとしてもよい。そしてフォトダイオードアレイをモジュール化したPDMによって被測定光を受光してもよい。例えば、フォトダイオードをn個(nは、複数)有し、各フォトダイオードは、カスケードでなく、独立して読み出すことができ、もちろん、PDMの出力端子は、フォトダイオードごとに設けられ、各端子それぞれから異なる配線で信号処理部11にフォトダイオードからの電気信号が伝送される。
なお、各フォトダイオードの前段に設けられる出射スリット21a〜21cは、スリット幅を集光レンズ15による集光ビームサイズとほぼ同じ位の開口にして波長選択を行なう。各フォトダイオードの幅(波長分散方向の幅)が集光ビームサイズと同等程度であれいば、出射スリット21a〜21cを設けなくともよい。すなわち、フォトダイオードそのものがスリット21a〜21cとして機能するからである。もちろん、フォトダイオードは、集光レンズ15の焦点位置の集光面上に、波長分散方向に沿って配列される。
このように、回折格子3によって分光された被測定光をフォトダイオードアレイを構成する複数のフォトダイオードで受光し、各フォトダイオードが、光/電気変換後の電気信号をお互いに独立して出力するので、フォトダイオード個数分のAD変換器が必要となるが、図8に示す装置のように受光した光スペクトラムの情報のデータをカスケードに読み出さないので、ウェイトクロックの余分な時間がなくなり、高速化を図ることができる。AOD20は、掃引周波数100[kHz]程度まで、応答するので、応答速度が十分に高速なフォトダイオードアレイを用いれば、図8に示す装置より100〜1000倍程度の波長掃引の高速化が図れる。また、上述のように、波長分解能はフォトダイオードの個数によって制限されないので、高い波長分解能を得ることができる。従って、高速に波長掃引することができ、かつ、高い波長分解能が得られる。
図1、図4、図6に示す装置において、光ファイバ13から被測定光をコリメータレンズ14に出射する構成を示したが、図5に示すように入射スリット1を用いてもよく、逆に、図5に示す装置において入射スリット1の代わりに光ファイバ13を用いてもよい。または、光ファイバ13と入射スリット1を組み合わせ、光ファイバ13からの出射光を入射スリット1に通過させてもよい。
本発明の第1の実施例を示した構成図である。 AOD20の動作を説明した図である。 被測定光を測定した光スペクトラムの一例を示した図である。 本発明の第2の実施例を示した構成図である。 本発明の第3の実施例を示した構成図である。 本発明の第4の実施例を示した構成図である。 従来の光スペクトラムアナライザの構成を示した図である。 従来の光スペクトラムアナライザのその他の構成を示した図である。
符号の説明
3、27 回折格子
11 信号処理部
20 AOD
22a〜22c 受光器
28 ポリゴンミラー

Claims (5)

  1. 被測定光を回折格子によって分光し、分光された被測定光を測定して光スペクトラムを求める光スペクトラムアナライザにおいて、
    前記回折格子に入射する前記被測定光の入射角を変える偏向手段と、
    前記分光された被測定光を受光し、光強度に応じた電気信号を出力する受光手段と、
    この受光手段からの電気信号に基づいて前記被測定光の光スペクトラムを求める信号処理部と
    を有し、
    前記受光手段は、前記回折格子の波長分散方向に沿って複数個配列され、互いに独立して電気信号を出力することを特徴とする光スペクトラムアナライザ。
  2. 受光手段のそれぞれは、異なる配線で前記信号処理部に信号を出力することを特徴とする請求項1記載の光スペクトラムアナライザ。
  3. 複数個の受光手段は、同一基板上に形成したフォトダイオードアレイであることを特徴とする請求項1または2記載の光スペクトラムアナライザ。
  4. 偏向手段は、音響光学偏向器、ポリゴンミラー、ガルバノスキャナーまたはMEMSミラーのいずれかであることを特徴とする請求項1記載の光スペクトラムアナライザ。
  5. 前記被測定光を2回分光するダブルパス型であることを特徴とする請求項1記載の光スペクトラムアナライザ。
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