JP2001188023A - 分光装置 - Google Patents

分光装置

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JP2001188023A
JP2001188023A JP37563199A JP37563199A JP2001188023A JP 2001188023 A JP2001188023 A JP 2001188023A JP 37563199 A JP37563199 A JP 37563199A JP 37563199 A JP37563199 A JP 37563199A JP 2001188023 A JP2001188023 A JP 2001188023A
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誠 小宮山
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泰幸 鈴木
Yasuyuki Minagawa
恭之 皆川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化が可能な分光装置を実現すること。 【解決手段】 測定光を波長分散素子で分散させて受
光素子に入射させることにより波長別に分離された検出
信号を得る分光装置であって、波長分散素子と対向する
位置にミラーを配置し、測定光が波長分散素子を2回通
るようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は分光装置に関し、詳
しくは、波長多重光通信(WDM)における光信号の監
視や評価測定に有益な分光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】次世代の情報通信方式として、波長多重
光通信方式が注目されている。このような波長多重光通
信における光信号の監視や評価測定にあたっては、多重
化されている光信号の各波長成分を個別に測定する必要
があり、各種の分光装置が提案されている。
【0003】図14は従来のこのような分光装置の一例
を示す基本構成図である。図において、光ファイバ1で
伝送される測定光はコリメーティングレンズ2をで平行
ビームに成形されて波長分散素子として用いる回折格子
(グレーティング)3に入射される。回折格子3で波長
分散された出力光はフォーカシングレンズ4で収束さ
れ、波長の分散方向に複数の受光素子が配列された受光
素子列5に入射される。
【0004】このような構成によれば、回折格子3を回
転させなくてもよく、高速性、信頼性に優れた分光装置
が実現できる。ここで、回折格子3の光学特性は、以下
の式で示される。
【0005】
【数1】
【0006】このような基本構成に基づいて波長多重光
通信システム用モニタのように狭い波長範囲の分光装置
を設計することにより、フォーカシングレンズ4の焦点
距離に比べて波長分散による光路の広がりが小さいの
で、複数の受光素子が波長の分散方向に沿って1次元に
配列された受光素子列5を用いた場合には素子の位置と
出射角はほぼ比例関係となることは明らかである。
【0007】しかしながら、波長λと出射角θの関係は
式1を微分して得られる次式であらわされ、
【数2】
【0008】波長λと分散角は出射角θの余弦に依存す
ることがわかる。出射角θは分光装置の仕様の波長範
囲、用いる回折格子3の格子定数d、フォーカシングレ
ンズ4の焦点距離f2等に基づき式1から求めることが
できる。
【0009】このような分光装置の波長分解能について
説明する。コリメーティングレンズとして焦点距離f1
50mmのものを用いるとする。回折格子の使用領域は、シ
ングルモードファイバーの開口数N.A.、コリメーティン
グレンズの焦点距離f1及び入射角iで決まり、この場合
には11.1mmの長軸の楕円となる。格子定数は格子の線幅
であり、1mmあたりの格子本数は1mm/dとなるので格子定
数1.11×10-6では900となる。Reyleigh基準による理論
分解能(λ/Δλ)は総溝本数で求められるので、この
場合は900×11.1で約104であり、λを1.5μmとするとΔ
λとしては0.15nmと求められる。
【0010】以上のように、分光装置の波長分解能は回
折格子3の使用されている領域の大きさに依存している
ことがわかる。したがって、図14の基本構成で波長分
解能を高めるためには、分光装置を大型化しなければな
らないことになる。
【0011】他の構成として、図15に示すように、2
台の単色分光器(モノクロメータ)をカスケードに連結
して回折格子の総溝本数を多くし、波長分解能を高める
とともに本来のスペクトルに重なった迷光のみを更に分
散させて近傍のダイナミックレンジを改善したものも提
案されている。
【0012】図において、光ファイバ6で伝送される測
定光は第1のコリメーティングレンズ7で平行ビームに
成形されて第1の回折格子8に入射される。回折格子8
で波長分散された出力光は第1のフォーカシングレンズ
9で収束されてスリット10に入射される。スリット1
0の出力光は第2のコリメーティングレンズ11で平行
ビームに成形されて第2の回折格子12に入射される。
回折格子12で波長分散された出力光は第2のフォーカ
シングレンズ13で収束され、スリット14を通して単
一受光素子15に入射される。
【0013】ここで、2個の回折格子8,12は、測定
光の波長を走査するために連動して回転駆動される。こ
れにより、分光装置全体の格子の総本数はこれら回折格
子8,12の格子本数の和になって波長分解能は向上す
る。そして、後段のモノクロメータにより本来のスペク
トルに重なった迷光のみを更に分散させ、本来のスペク
トル近傍のダイナミックレンジの改善を図っている。
【0014】しかし、図15の構成は、2個の回折格子
8,12を連動回転させなければならず、構成が複雑に
なり、小型化は難しい。
【0015】次に、分光装置の温度特性について説明す
る。nair 空気中で回折格子を用いる時、空気の屈折
率をとするとその出射角の温度
【0016】
【数3】
【0017】ここで、括弧内の第1項は回折格子の線膨
張係数、第2項は空気屈折率の温度係数である。波長の
温度係数は以下の式で求められる。
【0018】
【数4】
【0019】例えば波長1.55μmのとき、パイレックス
ガラスの回折格子を空気中で用いると、その温度係数は
およそ3.7pm/℃と求められる。
【0020】このような温度係数は、分光装置を用いる
環境の温度が変化すると、測定光は安定しているにもか
かわらず測定結果は温度に応じて変動することになり、
好ましくない。
【0021】ところで、図16に示すように、回折格子
3の出射光を受光素子列5に集光させる光学系として例
えば凹面鏡16を用いることが多いが、凹面鏡は比較的
高価であって軽量化が難しいという問題がある。また、
反射させることにより光路が大きく変化するので光学系
の占めるスペースが大きくなり、調整が複雑になるとい
う問題もある。さらには、収差の影響によって受光素子
列5の両端近傍の結像がひずむことがある。
【0022】一方、受光素子の出力電流ISに着目する
と、入射光がない状態においても微小な暗電流IDが生
じている。暗電流IDは、周囲温度により大きく変化
し、若干の経年変化もある。従って、入射光のパワーを
受光素子の出力電流ISに基づいて正確に測定するため
には、必要に応じてこの暗電流の大きさIDを測定し、
出力電流ISから暗電流IDを減算して入射光のみにより
発生する電流IL(=IS−ID)を求める必要がある。
【0023】また、波長分散素子として用いる回折格子
の出射光は、入射光の波長に応じて回折角度が異なる。
従って、受光素子として波長の分散方向に複数の受光素
子が配列された受光素子列を用いる場合、受光素子列へ
の集光にあたり通常のレンズでは収差などの影響で特に
両端には十分集光できないことが多い。
【0024】さらに、図17に示すように、波長分散素
子として入力側スラブ導波路17と出力側スラブ導波路
18と測定光を入力側スラブ導波路17に伝送する入力
側導波路19と入力側スラブ導波路17の出力光を出力
側スラブ導波路18に伝送する導波路列20と出力側ス
ラブ導波路18の出力光を外部に伝送する出力側導波路
21とが共通の基板22上に一体形成された導波路型回
折格子(AWG;ArrayedWaveguide Grating)を用い、出力
側導波路21の各ポートに受光素子が対向するように受
光素子列23を配置した分光装置も提案されている。
【0025】ところが、このような装置では、図18の
ような測定結果が得られるものの、その測定結果におけ
る測定信号の変動ΔPが光パワーの変動なのか波長のず
れΔλによるものなのかを識別できない。もちろん波長
の変化も検出できない。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これら測定
光を波長分散素子で分散させて受光素子に入射させるこ
とにより波長別に分離された検出信号を得るように構成
される分光装置の問題点に着目したものであり、その目
的の一つは、小型化が可能な分光装置を実現することに
ある。
【0027】他の目的は、波長走査にあたって機械的な
可動部が不要で小型化が図れ高信頼性が得られる分光装
置を実現することにある。
【0028】また他の目的は、受光素子列への集光特性
を改善した分光装置を実現することにある。
【0029】また他の目的は、受光素子を用いた場合の
暗電流の影響を補正して高精度の測定が行える分光装置
を実現することにある。
【0030】また他の目的は、装置全体の温度特性を改
善できる分光装置を実現することにある。
【0031】さらに他の目的は、装置の主要部分が固体
回路化され各波長毎の測定も行える分光装置を実現する
ことにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明の請求項1は、測定光を波長分散素子で分散さ
せて受光素子に入射させることにより波長別に分離され
た検出信号を得る分光装置であって、波長分散素子と対
向する位置にミラーを配置し、測定光が波長分散素子を
2回通るようにしたことを特徴とする。
【0033】このように測定光が波長分散素子を2回通
ることから波長分散は2倍になって同一の波長分散特性
を得るための回折格子の幅が半分となり、小型の分光装
置が構成できる。
【0034】本発明の請求項2は、測定光を波長分散素
子で分散させて受光素子に入射させることにより波長別
に分離された検出信号を得る分光装置であって、波長の
分散方向に複数のマイクロミラーが配列されたデジタル
マイクロミラー素子と2個の波長分散素子を設け、第1
の波長分散素子で分散された測定光をデジタルマイクロ
ミラー素子で反射させて第2の波長分散素子に入射させ
ることを特徴とする。
【0035】これにより、波長走査を固体回路化された
素子で行えるので大掛かりな機構部品を組み合わせた可
動部は不要となり、小型化・高信頼化が実現できる。
【0036】本発明の請求項3は、請求項2記載の分光
装置において、前記受光素子として波長の分散方向に複
数の受光素子が配列された受光素子列を用い、これら受
光素子列とデジタルマイクロミラー素子を同期させて選
択的に駆動することを特徴とする。
【0037】これにより、実質的に2個の単一波長分光
器(モノクロメータ)を組み合わせたダブルモノクロメ
ータ型の多波長分光器(ポリクロメータ)を実現でき
る。
【0038】本発明の請求項4は、請求項2記載の分光
装置において、前記受光素子として単一受光素子を用
い、前記デジタルマイクロミラー素子のマイクロミラー
を検出波長に応じて選択的に駆動することを特徴とす
る。
【0039】これにより、ダブルパス型の多波長分光器
(ポリクロメータ)を実現できる。
【0040】本発明の請求項5は、測定光を波長分散素
子で分散させて受光素子に入射させることにより波長別
に分離された検出信号を得る分光装置であって、前記受
光素子として波長の分散方向に複数の受光素子が配列さ
れた受光素子列を用い、この受光素子列に集光させる手
段としてf−θレンズを用いることを特徴とする。
【0041】これにより、波長毎に回折方向が異なる場
合であっても、実質的にそれらの特性を補正して受光素
子列に集光させることができる。
【0042】本発明の請求項6は、測定光を波長分散素
子で分散させて受光素子に入射させることにより波長別
に分離された検出信号を得る分光装置であって、前記受
光素子として波長の分散方向に複数の受光素子が配列さ
れた受光素子列を用い、これら受光素子の一部を暗電流
検出用とすることを特徴とする。
【0043】これにより、通常の測定を中断することな
く任意の時点で暗電流を測定でき、入射光パワーの高精
度測定が実現できる。
【0044】本発明の請求項7は、測定光を波長分散素
子で分散させて受光素子に入射させることにより波長別
に分離された検出信号を得る分光装置であって、前記受
光素子に至る光路中に前記波長分散素子の波長温度特性
を補正する屈折率温度特性を有する光学要素を設けたこ
とを特徴とする。
【0045】これにより、分光装置全体の波長温度特性
を実質的にゼロにできる。
【0046】本発明の請求項8は、測定光を波長分散素
子で分散させて受光素子に入射させることにより波長別
に分離された検出信号を得る分光装置であって、前記波
長分散素子として入力側スラブと出力側スラブと測定光
を入力側スラブに伝送する入力側導波路と入力側スラブ
の出力光を出力側スラブに伝送する導波路列とが共通の
基板上に一体形成された導波路型回折格子を用い、この
導波路型回折格子の出力側スラブの出力光を、波長の分
散方向に複数の受光素子が配列された受光素子列に直接
入射することを特徴とする。
【0047】これにより、主要部分が固体回路化されて
ポリクロメータ構成になっているので、波長毎の測定も
行える。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図1は請求項1の発明の実施の形態
の一例を示す構成図である。図において、入射端(光フ
ァイバ)101から出射される測定光はレンズ102で
平行ビームに成形されて波長分散素子として用いる回折
格子(グレーティング)103に入射される。この回折
格子103と対向する位置には、光が回折格子103を
2度通るように、具体的には設計された中心波長でレン
ズ102の中心を光がほぼ往復するようにしてミラー1
04が設けられている。ただし、通常は入射端101と
結像位置を分離する必要があるので、波長分散方向に直
交する方向で光軸の開きを設けることによって両者を分
離する。側面図にはこの様子を示したが、波長分散を簡
単に示すため上面図では省略した。レンズ102をほぼ
往復した光はミラー105で反射され、波長の分散方向
に複数の受光素子が配列された受光素子列106に入射
される。
【0049】これにより、光は回折格子103を2度通
るので波長分解能は2倍になり、小型化の分光装置が得
られる。
【0050】図2は回折格子103とミラー104を組
み合わせた波長分散素子の動作を光軸で示す説明図であ
る。回折格子103への1度目の入射角をθ1、出射角
をθ2、回折格子103への2度目の入射角をθ3、出射
角をθ4、ミラー104と回折格子103がなす角度を
θ20としている。ミラー104の法線は中心波長で光線
に沿っているものとする。2度の回折の関係式を以下に
示す。簡単のため、媒質の屈折率は1としている。
【0051】
【数5】
【0052】入射角θ1とθ20は一定であるので、λで
微分すると、次式が得られる。
【数6】
【0053】これをdθ4/dλについて整理すると、
中心波長ではcosθ20=cosθ2=cosθ3であるから、
【0054】
【数7】
【0055】これにより、
【数8】 となり、2倍の分散角が得られることがわかる。
【0056】また、入射ビーム径をW1とするとWg 、W2
は次のように示される。
【数9】
【0057】ここで、ビーム径も一定に保たれているの
で、波長分解能は2倍に向上することになる。
【0058】なお、回折格子103の回折効率は入射光
の偏光状態により変化する。このような実施の形態例の
構成では光線は2度回折格子103を通過するので、図
示しない波長板を回折格子103とミラー104の間に
挿入してそれぞれの偏光状態を直交するように変化させ
ることで、全体の回折効率の偏光依存性を改善できる。
【0059】図3は請求項1の発明の実施の他の形態例
を示す構成図であって波長分散特性改善のためにプリズ
ムを一体化したものであり、図1と共通する部分には同
一の符号を付けている。プリズム107は断面形状が台
形に形成されていて、入射面に隣接する一方の面には回
折格子103が密着され、入射面に隣接する他方の面に
は波長板108を挟むようにしてミラー104が密着さ
れている。
【0060】図4は図3の動作説明図である。プリズム
107への入射角をθi、その屈折角をθ0、回折格子1
03への1度目の入射角をθ1、出射角をθ2、回折格子
103への2度目の入射角をθ3、出射角をθ4、プリズ
ム107からの出射角をθ5、その屈折角をθ6とし、ミ
ラー104と回折格子103がなす角度をθ20、プリズ
ム107の入射面と回折格子103のなす角度をθp
している。これら2度の回折と2度の屈折の関係式を以
下に示す。
【0061】
【数10】
【0062】θi、θpとθ20を一定としてλで微分して
波長分散特性を求める。dθ0/dλ=dθ1/dλ=0
となるので
【0063】
【数11】
【0064】になる。dθ6/dλについて整理する。
中心波長ではcosθ20=cosθ2=cosθ3であるから、
【0065】
【数12】
【0066】従って、
【数13】 になり、波長分散が2倍になることを示している。
【0067】また、波長分散の平坦化の条件は、d2θ6
/dλ2=0のとき、
【数14】 である。
【0068】温度依存性については、基本式をTで微分
し、dθ6/dTについて整理することにより求められ
る。
【0069】
【数15】
【0070】屈折率nについては空気に対するnrと絶対
値のnaとを区別している。nrとnaと空気屈折率nairの関
係は以下のように示される。
【数16】 dθ6/dTについて整理すると、
【0071】
【数17】
【0072】中心波長ではcosθ20=cosθ2=cosθ3、cos
θ1=cosθ4、cosθ0=cosθ5、cosθ i=cosθ6であるか
ら、
【0073】
【数18】 となる。
【0074】図1のようにミラーと回折格子を組み合わ
せて光が回折格子を2度通過するように構成することで
波長分散が2倍になる。これにより、同一の波長分散特
性を得るための回折格子の幅は半分となり、分光装置の
小型化が可能となる。
【0075】また図3のように回折格子をプリズムに張
り合わせて波長分散特性の平坦化を図る分散素子の場合
も、ミラーを組み合わせることにより光が回折格子を2
度通るように構成することで波長分散が2倍となるの
で、同一の波長分散特性を得るための回折格子の幅が半
分となり、小型の分光装置が構成できる。
【0076】さらに、ミラーと回折格子の間で適切な偏
光素子により偏光状態を変化させることで、回折効率の
偏光依存性を改善した分光装置が構成できる。
【0077】図5は請求項2の発明の実施の形態例を示
す構成図である。入射端109から出射される測定光は
レンズ110で平行ビームに成形されて第1の波長分散
素子として用いる回折格子111に入射される。この回
折格子111の出射光はレンズ112で集光されてデジ
タルマイクロミラー素子(以下DMDという)113に
入射される。ここで、DMD113は波長の分散方向に
沿って複数のマイクロミラーがシリコンウェハなどの半
導体基板上にモノリシックに一体配列形成されたもので
あり、各マイクロミラーを任意の角度で選択的に回転駆
動できる。DMD113の出射光はレンズ114で再び
平行ビームに成形されて第2の波長分散素子として用い
る回折格子115に入射される。回折格子115の出射
光はレンズ116で集光されて受光素子117に入射さ
れる。
【0078】図12に示した従来のダブルモノクロメー
タと比較すると、従来の装置では中間スリット10を固
定して2つの分散素子8,12を連動回転させることで
波長を走査しているのに対し、図5では2つの分散素子
111,115は固定して中間スリットの代わりに配置
したDMD113を反射型の空間光変調器として動作さ
せ、波長の分散方向に並んだマイクロミラーを順次スキ
ャンして対応する波長のスペクトルを選択し検出するこ
とで波長を走査する。
【0079】受光素子117としては、分光装置の用途
に応じて、波長の分散方向に複数の受光素子が配列され
た受光素子列を用いたり、単一受光素子を用いる。受光
素子列を用いる場合には、DMD113のスキャンと受
光素子列117のスキャンとを同期させる。すなわちD
MD113で選択された波長のスペクトルが検出される
ように受光素子列117のスキャンを同期させる。単一
受光素子を用いる場合には、選択波長に応じてDMD1
13のマイクロミラーの回転角度を制御し、各波長が受
光素子に入射されるようにする。
【0080】言い換えれば、図5の実施例は、固定の分
散素子と空間的に移動するスリットで構成したダブルモ
ノクロメータおよびダブルポリクロメータである。
【0081】図6は請求項2の発明の他の実施の形態例
を示す構成図である。入射端118から出射される測定
光はレンズ119で平行ビームに成形されて波長分散素
子として用いる回折格子120に入射される。この回折
格子120の出射光はレンズ121で集光されてDMD
122に入射される。DMD122の出射光は再びレン
ズ121で平行ビームに成形されて回折格子120に入
射される。回折格子120の出射光はレンズ119で集
光され、スリット123を通って受光素子124に入射
される。
【0082】図6の実施例では、図5のようにカスケー
ドに接続されるべき第2のモノクロメータを省き、測定
光を第1のモノクロメータに2度通して受光素子に戻す
ことにより同様の効果を得るダブルパス型構成にしたも
のである。DMDが空間的に移動するスリットとして動
作するのは図5と同じである。
【0083】これら図5および図6の構成によれば、ダ
ブルモノクロメータの波長走査をシリコンウエハなどの
半導体基板にモノリシックに一体形成されたDMDで行
うので、従来のような大掛かり機械的可動部は不要とな
り、装置全体の小型化・高信頼化が実現できる。また、
DMDのスキャンは数MHz程度までの高速駆動が可能
なので受光素子列との同期も容易であり、ポリクロメー
タでもカスケードの接続が可能になり、分解能はもちろ
ん測定波長近傍のダイナミックレンジも大幅に改善でき
る。
【0084】図7は請求項5の発明の実施の形態例を示
す構成図である。回折格子125で入射光の波長に応じ
た方向に回折された出射光は、f−θレンズ126によ
り集光されて受光素子列127上に結像される。なおf
−θレンズ126は、受光素子列127の両端近傍の結
像もひずまないように設計されたものを用いる。
【0085】f−θレンズ126を用いることにより、
凹面鏡に比べて比較的安価であり、軽量化が図れる。ま
た、回折光の光路は変更しないので光学系をコンパクト
に構成でき、調整作業を大幅に単純化できる。さらに
は、f−θレンズ126の設計により受光素子列127
に結像される分散波長の間隔をほぼ等間隔にでき、受光
素子列127の出力信号処理を容易化できる。
【0086】図8および図9は請求項6の暗電流を補償
する発明で用いる受光素子列の具体例図である。受光素
子列は、前述のように波長の分散方向に沿って複数の受
光素子Dが配列されているが、それらの一部に受光に使
用しない受光素子D’を用意し、その暗電流を測定して
他の受光に使用する受光素子Dの暗電流の補正演算処理
を行う。図8は配列方向の両端の素子を受光に使用しな
い受光素子D’とした例を示し、図9は配列方向に沿う
ように受光に使用しない受光素子D’を別途設けた例を
示している。
【0087】なお、これら受光に使用しない受光素子
D’は、予めマスクなどで覆うことにより遮光してお
く。
【0088】受光素子Dの暗電流の補正演算処理例につ
いて説明する。 <例1>受光に使用しない受光素子D’の暗電流が1p
Aと測定された状態で、受光に使用する受光素子Dの出
力電流が200pAと測定されたとする。この場合の受
光素子Dの入射光によって生じた電流ILは、 IL=200−1=199pA とする。
【0089】<例2>受光に使用しない両端の受光素子
D’の暗電流が1pA,1.1pAと測定されたとき、
受光に使用する受光素子Dの暗電流を平均値の1.05
pAとする。 <例3>受光に使用しない両端の受光素子D’の暗電流
が1pA,1.1pAと測定されたとき、受光に使用す
る受光素子Dが例えば9個並んでいる場合にはそれぞれ
の暗電流を1.01,1.02,・・・1.08,1.
09pAとする。
【0090】<例4>受光に使用する受光素子Dの暗電
流が予め1.1pAと求められたときに受光に使用しな
い受光素子D’の暗電流は1pAと測定されていて、そ
の後受光素子D’の暗電流1.2pAと測定されたとす
ると、受光素子Dの暗電流は、 1.1*(1.2/1.0)=1.32pA とする。
【0091】これら図8,図9の構成によれば、暗電流
の測定に当たって、受光素子の上面で遮光体を移動させ
たり受光素子に至る光学系の一部で受光素子の入射光を
機械的に遮る必要はなく、受光に使用する受光素子Dに
入射される光のパワーを高精度で測定できる。
【0092】なお、受光に使用する受光素子は受光素子
列に限るものではなく、受光に使用しない暗電流測定用
の受光素子を有するものであれば、単一波長を複数の受
光素子で検出するように複数の受光素子が2次元的に配
置されたものであってもよいし、単一波長を単一受光素
子で検出するものでもよい。
【0093】図10は請求項7の発明の実施の形態例を
示す構成図であり、図14と共通する部分には同一符号
を付けている。図10と図14の異なる点は、コリメー
ティングレンズ2と回折格子3との間に、波長温度特性
補償用のプリズムやウェッジなどの光学要素128を配
置していることである。
【0094】このような光学要素128による波長温度
特性補償動作を図11のウェッジ板の光屈折図を用いて
説明する。まず、ウェッジ板で屈折する光線に対応する
基本式は次のようになる。
【0095】
【数19】
【0096】入射角θ1については一定としてこれを温
度で微分すると以下のようになる。
【数20】
【0097】これらを整理すると、
【数21】 となる。
【0098】θ3=θ4=0のとき、
【数22】 になり、
【0099】θ1=θ2=0のとき、
【数23】 になる。
【0100】上式を用いて合成石英とSiについて、波
長1.55μmで計算すると、図12のようになる。
【0101】次に、回折格子3の入射光での補償につい
て説明する。式1と式19を連立することにより、回折
格子3の入射光に光学要素としてウェッジ板128を挿
入したものが表現できる。
【数24】
【0102】iが一定ではなくなったので式3とは異な
り、
【数25】 になる。
【0103】式21を代入すると、
【数26】 になり、
【0104】θ3=θ4=0またはθ1=θ2=0のとき、
【数27】 となる。
【0105】温度係数dθ/dT=0とするためには、
式26,27から、
【数28】 が求められる。
【0106】実際のパラメータを用いると式28の左辺
の値はおよそ3.8×10-6[[rad/℃]と求められ、図
12の結果から合成石英ではθpが大きくなることがわ
かる。Siではθpが2°未満であり、薄いウェッジ板
で実現できることがわかる。
【0107】なお、図10では回折格子3の入射側にウ
ェッジを配置して補償しているが、回折格子3の出射側
にウェッジを配置してで補償することも可能であること
は明らかである。
【0108】図13は請求項8の発明の実施の形態例を
示す構成図であり、図17と共通する部分には同一符号
を付けている。図13と図17の異なる点は、出力側ス
ラブ導波路18の出力光を外部に伝送する出力側導波路
を取り除いて出力側スラブ導波路18の出力光を直接受
光素子列23の各受光素子に入射させ、ポリクロメータ
を構成していることである。
【0109】図13において、角分散は、
【数29】
【0110】m:回折次数、d:アレイ導波路ピッチ、
s:スラブ導波路実効屈折率、nc:アレイ導波路実効
屈折率、ng:群屈折率、ΔL:アレイ導波路の導波路
長差、λ0:中心波長
【0111】従って、線分散すなわち集光位置の波長依
存性は、
【数30】
【0112】となる。ただし、fは出力側スラブ導波路
18の焦点距離である。例えば、ng=1.4752、
s=1.4529、d=25μm、ΔL=77μm、
f=100mmとすると、dx/dλはほぼ201.8
μm/nmとなり、0.4nm間隔の2つのスペクトル
は、受光素子列上では201.8*0.4からほぼ8
0.7μmで分離されることになる。つまり、20μm
ピッチで受光素子が配列されている受光素子列で受光す
るものとすると、0.4nm間隔のWDM信号1波当た
り約4個の受光素子を使用することになり、そのピーク
検出すなわち波長測定も可能になる。
【0113】このとき、空間的なフリースペクトラムレ
ンジXFSR(同一波長に対しm次と(m+1)次の回折光
が集光する焦点位置の間隔)は、XFSR=λ0f/ns
により求めることができ、ほぼ4.27mmになる。従
って、分波できる波数は、4.27mm/80.7μm
から、ほぼ52波になる。
【0114】このような図13の構成によれば、主要構
成部品は固体化されているAWGと受光素子列の2個に
なることから小型化が図れ、調整は不要になる。そし
て、ポリクロメータの構成になっているので、波長測定
も行える。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
によれば、小型化が可能な分光装置を実現できる。
【0116】本発明の請求項2〜4によれば、波長走査
にあたって機械的な可動部が不要で小型化が図れ高信頼
性が得られる分光装置を実現できる。
【0117】本発明の請求項5によれば、受光素子列へ
の集光特性を改善した分光装置を実現できる。
【0118】本発明の請求項6によれば、受光素子を用
いた場合の暗電流の影響を補正して高精度の測定が行え
る分光装置を実現できる。
【0119】本発明の請求項7によれば、装置全体の温
度特性を改善できる分光装置を実現できる。
【0120】さらに本発明の請求項8によれば、装置の
主要部分が固体回路化され各波長毎の測定も行える分光
装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す構成図であ
る。
【図2】図1の動作説明図である。
【図3】本発明の実施の形態の他の例を示す構成図であ
る。
【図4】図3の動作説明図である。
【図5】本発明の実施の形態の他の例を示す構成図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態の他の例を示す構成図であ
る。
【図7】本発明の実施の形態の他の例を示す構成図であ
る。
【図8】本発明で用いる受光素子列の構成例図である。
【図9】本発明で用いる受光素子列の他の構成例図であ
る。
【図10】本発明の実施の形態の他の例を示す構成図で
ある。
【図11】図10のウェッジ板の動作説明図である。
【図12】図10のウェッジ板の屈折温度特性図であ
る。
【図13】本発明の実施の形態の他の例を示す構成図で
ある。
【図14】従来の分光装置例図である。
【図15】従来の他の分光装置例図である。
【図16】従来の他の分光装置例図である。
【図17】従来の他の分光装置例図である。
【図18】図17の装置の測定特性例図である。
【符号の説明】
101,109,118 入射端 102,110,112,114,116,119,1
21 レンズ 103,111,115,120,125 回折格子
(波長分散素子) 104 ミラー 106,117,124,127 受光素子列 122 DMD 123 スリット 126 f−θレンズ 128 光学要素
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 泰幸 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横河 電機株式会社内 (72)発明者 皆川 恭之 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横河 電機株式会社内 (72)発明者 岡田 頼樹 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横河 電機株式会社内 Fターム(参考) 2G020 AA03 AA04 BA20 CB42 CB43 CC09 CC63 CD06 CD24 CD38 CD41 5K002 BA02 BA05 BA21 DA02 EA05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定光を波長分散素子で分散させて受光
    素子に入射させることにより波長別に分離された検出信
    号を得る分光装置であって、 波長分散素子と対向する位置にミラーを配置し、 測定光が波長分散素子を2回通るようにしたことを特徴
    とする分光装置。
  2. 【請求項2】 測定光を波長分散素子で分散させて受光
    素子に入射させることにより波長別に分離された検出信
    号を得る分光装置であって、 波長の分散方向に複数のマイクロミラーが配列されたデ
    ジタルマイクロミラー素子と2個の波長分散素子を設
    け、 第1の波長分散素子で分散された測定光をデジタルマイ
    クロミラー素子で反射させて第2の波長分散素子に入射
    させることを特徴とする分光装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の分光装置において、 前記受光素子として波長の分散方向に複数の受光素子が
    配列された受光素子列を用い、 これら受光素子列とデジタルマイクロミラー素子を同期
    させて選択的に駆動することを特徴とする分光装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の分光装置において、 前記受光素子として単一受光素子を用い、 前記デジタルマイクロミラー素子のマイクロミラーを検
    出波長に応じて選択的に駆動することを特徴とする分光
    装置。
  5. 【請求項5】 測定光を波長分散素子で分散させて受光
    素子に入射させることにより波長別に分離された検出信
    号を得る分光装置であって、 前記受光素子として波長の分散方向に複数の受光素子が
    配列された受光素子列を用い、 この受光素子列に集光させる手段としてf−θレンズを
    用いることを特徴とする分光装置。
  6. 【請求項6】 測定光を波長分散素子で分散させて受光
    素子に入射させることにより波長別に分離された検出信
    号を得る分光装置であって、 前記受光素子として波長の分散方向に複数の受光素子が
    配列された受光素子列を用い、 これら受光素子の一部を暗電流検出用とすることを特徴
    とする分光装置。
  7. 【請求項7】 測定光を波長分散素子で分散させて受光
    素子に入射させることにより波長別に分離された検出信
    号を得る分光装置であって、 前記受光素子に至る光路中に前記波長分散素子の波長温
    度特性を補正する屈折率温度特性を有する光学要素を設
    けたことを特徴とする分光装置。
  8. 【請求項8】 測定光を波長分散素子で分散させて受光
    素子に入射させることにより波長別に分離された検出信
    号を得る分光装置であって、 前記波長分散素子として入力側スラブと出力側スラブと
    測定光を入力側スラブに伝送する入力側導波路と入力側
    スラブの出力光を出力側スラブに伝送する導波路列とが
    共通の基板上に一体形成された導波路型回折格子を用
    い、 この導波路型回折格子の出力側スラブの出力光を、波長
    の分散方向に複数の受光素子が配列された受光素子列に
    直接入射することを特徴とする分光装置。
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