JPWO2017006909A1 - クローラ装置および走行体 - Google Patents
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Abstract
Description
さらに上記ロボットは、目的地が斜め方向にある場合、目的地まで直線的に移動できず、そのために正確に目的地に到達できないことがある。
上記一対のクローラ部の各々は、上記第1回転軸線方向に離れて配置された一対のホイールと、これらホイールに架け渡された無端条体と、この無端条体に取り付けられた多数の接地ラグとを有している。
さらに、上記一対のクローラユニットが上記回転軸線を中心に回転し、第2方向に転がる(ローリングする)ことにより、クローラ装置は第1方向と直交する第2方向に走行することができる。以下、この走行モードを「ローリング走行」と言う。
また、クローラ走行とローリング走行を同時に実行することにより、ロボットは任意の斜め方向に直線的に走行することができる。以下、この走行モードを「斜め走行」と言う。
第1回転軸線に沿って延びる第1サポートと、上記第1回転軸線方向に延びて上記第1サポートに設けられるとともに上記第1回転軸線を挟んで対向するように配置された一対のクローラ部とを有するクローラユニットと、
上記クローラユニットを、上記第1回転軸線を中心に回転可能に支持する第2サポートと、
を備え、
上記クローラユニットはさらに、上記第1サポートに設けられた一対の接地構造を備え、これら一対の接地構造は、上記一対のクローラ部の対向方向において上記一対のクローラ部の外側に配置され、
上記一対のクローラ部と上記一対の接地構造が協働して、上記クローラユニットに、上記第1回転軸線を中心とする円筒形状を付与しており、
上記クローラユニットの外周は、上記一対のクローラ部が占める第1ゾーンと、上記一対の接地構造が占める第2ゾーンとを、周方向に交互に有することを特徴とする。
一対のクローラ部と一対の接地構造が協働して、クローラユニットの外周に円筒形状を付与するので、クローラユニットの外周における一対のクローラ部が占める角度範囲を減じることができる。そのため、クローラ部に無理な力が加わらず、クローラ部の耐久性を向上させることができる。また、大きな荷重を負担することもできる。
上記構成によれば、接地ラグの無端条体からの周方向の延びが小さいので、接地ラグを安定して支持でき、接地ラグと無端条体の耐久性を向上できる。
上記構成によれば、側板を用いることにより、接地構造をクローラ部と干渉せずに安定して支持できる。
上記構成によれば、両持ち状態で支持されたクローラユニットを、ローリングアクチュエータとクローラアクチュエータを用いることにより、人力によらずに走行させることができる。
この構成によれば、クローラユニットを片持ち状態で支持されたクローラユニットを、ローリングアクチュエータとクローラアクチュエータを用いることにより、人力によらずに走行させることができる。
この構成によれば、クローラユニットをフリッパとして用いるので、段差等の障害物を容易に乗り越えることができる。
各クローラ装置2は、X方向に延びる細長い形状のクローラユニット5を備えている。このクローラユニット5は、後述するようにX方向に延びる第1回転軸線L1を中心に回転可能である。
接地板31の外面には、凹部31aが形成されている。
一対の第2サポート41,42は、それぞれベース41a,42aとシャフト41b,42bを有している。ベース41a,42aは互いにクローラユニット5を挟んで第1回転軸線L1方向に離れて配置され、ロボットボデイ1の下面に固定されている。シャフト41b,42bは、第1回転軸線L1上に配置され、ベース41a,42aにそれぞれ回転可能に支持されている。一方のシャフト41bは後述するようにトルク伝達部材として提供される。
一対のクローラ装置2のクローラモータ60のモータ61の駆動により、2つのクローラ装置2のクローラ部20A,20Bが回転し、これによりロボットはX方向にクローラ走行することができる。なお、クローラ走行時には、クローラユニット5の第1ゾーンZ1を接地させる必要がある。第2ゾーンZ2が接地された状態でモータ61を駆動させてもクローラ部20A,20Bが空回りするからである。
また、両モータ51,61を同時に駆動し、その回転速度、回転方向を制御することにより、斜め方向へも直線的に走行することもできる。
一方の対をなすクローラ装置2’,2’と他方の対をなすクローラ装置2’,2’は、X方向(第1回動軸線L1)方向に離れている。各対のクローラ装置2’,2’は、Y方向(第1回動軸線L1と直交する方向)に離れている。
図9、図10に示すように、第2サポート45はボックス形状のベース45aと、このベース部45aに第1回動軸線L1を中心に回転可能に支持された板形状のトルク伝達部材45bを有している。このトルク伝達部材45bは、クローラ部20A,20Bの一端部間を通って、第1サポート10の原動側シャフト12に連結されている。トルク伝達部材45bは原動側シャフト12に対して第1回転軸線L1を中心とした相対回転ができない。この連結状態において、原動側シャフト12は第2回転軸線L2を中心とした回転を許容されている。
第1実施形態と同様に、モータ56のトルクがトルク伝達機構57とトルク伝達部材45bを介してクローラユニット5’に伝達され、クローラユニット5’が第1回転軸線L1を中心として回転される。
第3回転軸線L3は、図7においてY方向に延びている。Y方向に対峙する一対のクローラ装置2’の第3回転軸線L3は、同一直線上にある。
一対のクローラ部の接地ラグの外面と接地構造の外面が協働して形成するクローラユニットの外周は、ローリングを可能とするように実質的に円筒形状であればよい。すなわち、滑らかな円筒面でなくてもよく、凹凸があってもよい。接地ラグの外面と接地板の外面は、第1回転軸線を中心とする仮想円筒面に沿う円弧面でなくてもよい。
接地構造は単一の接地部材で構成してもよい。
クローラアクチュエータとローリングアクチュエータを同時に駆動する斜め走行は実行しなくてもよい。
クローラアクチュエータのモータはクローラユニットの外に配置してもよい。この配置を例えば第1実施形態に適用すると、モータ61がクローラユニット5の外においてベース42aに固定され、支持シャフト42bがクローラユニット5内を長く延びてその内端が傘歯車62aに固定され、支持シャフト42bの外端がモータ61に接続される。
Claims (11)
- 第1回転軸線(L1)に沿って延びる第1サポート(10)と、上記第1回転軸線方向に延びて上記第1サポートに設けられるとともに上記第1回転軸線を挟んで対向するように配置された一対のクローラ部(20A,20B)とを有するクローラユニット(5;5’)と、
上記クローラユニット(5;5’)を、上記第1回転軸線(L1)を中心に回転可能に支持する第2サポート(41,42;45)と、
を備えたクローラ装置において、
上記クローラユニット(5;5’)はさらに、上記第1サポート(10)に設けられた一対の接地構造(30A,30B)を備え、これら一対の接地構造は、上記一対のクローラ部(20A,20B)の対向方向において上記一対のクローラ部の外側に配置され、
上記一対のクローラ部(20A,20B)と上記一対の接地構造(30A,30B)が協働して、上記クローラユニット(5;5’)に、上記第1回転軸線(L1)を中心とする円筒形状を付与しており、
上記クローラユニット(5;5’)の外周は、上記一対のクローラ部(20A,20B)が占める第1ゾーン(Z1)と、上記一対の接地構造(30A,30B)が占める第2ゾーン(Z2)とを、周方向に交互に有することを特徴とするクローラ装置。 - 上記一対のクローラ部(20A,20B)の各々は、上記第1回転軸線(L1)方向に離れて配置された一対のホイール(21,22)と、これら一対のホイールに架け渡された無端条体(23)と、この無端条体に取り付けられた多数の接地ラグ(24)とを有し、上記一対のホイールは、上記第1回転軸線と直交するとともに上記一対のクローラ部の対向方向に延びる互いに平行な第2回転軸線(L2,L2’)を中心として、それぞれ上記第1サポート(10)に回転可能に支持され、
上記接地ラグ(24)の外面と上記接地構造(30A,30B)の外面が協働して、上記クローラユニット(5;5’)に円筒形状の外周を提供することを特徴とする請求項1に記載のクローラ装置。 - 上記第1サポート(10)は上記第1回転軸線(L1)を挟んで離間対向する一対の側板(11)を有し、これら一対の側板(11)間に上記一対のクローラ部(20A,20B)が配置され、上記一対の側板の外面に上記接地構造(30A,30B)を構成する1つまたは複数の接地部材(31)が固定されていることを特徴とする請求項1または2に記載のクローラ装置。
- 上記複数の接地部材(31)が、上記第1回転軸線方向に間隔をおいて配置されており、これら接地部材の各々の外面が上記第1回転軸線(L1)を中心とする円弧面を有していることを特徴とする請求項3に記載のクローラ装置。
- 上記接地部材(31)の外面には、凹部(31a)が形成されていることを特徴とする請求項4に記載のクローラ装置。
- 上記第2サポート(41,42)は、上記第1回転軸線(L1)方向に離間して一対装備され、これら一対の第2サポートにより上記クローラユニット(5)はその両端部で回転可能に支持されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のクローラ装置。
- 上記一対の第2サポート(41,42)のうち、上記クローラユニット(5)の一端部を支持する一方の第2サポート(41)は、ベース(41a)と、このベースに上記第1回転軸線(L1)を中心として回転可能に支持されたトルク伝達部材(41b)を有し、このトルク伝達部材は、上記第1回転軸線を中心とする相対回転不能にして上記第1サポート(10)に連結され、
さらに、上記一方の第2サポート(41)の上記トルク伝達部材(41b)を回転駆動するローリングアクチュエータ(50)と、上記一対のクローラ部(20A,20B)を同時に同方向に回転駆動するクローラアクチュエータ(60)を備えていることを特徴とする請求項6に記載のクローラ装置。 - 上記クローラユニット(5’)が一端部のみで上記第2サポート(45)に支持され、この第2サポートは、ベース(45a)と、このベースに上記第1回転軸線(L1)を中心として回転可能に支持されたトルク伝達部材(45b)を有し、このトルク伝達部材は、上記第1回転軸線を中心とする相対回転不能にして上記第1サポート(10)に連結され、
さらに、上記第2サポート(45)の上記トルク伝達部材(45b)を回転駆動するローリングアクチュエータ(55)と、上記一対のクローラ部(20A,20B)を同時に同方向に回転駆動するクローラアクチュエータ(60)とを備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のクローラ装置。 - さらに、上記第2サポート(45)を上記第1回転軸線(L1)と直交する第3回転軸線(L3)を中心として回転可能に支持する第3サポート(70)と、上記第2サポートを回転駆動するフリッパアクチュエータ(80)とを備えたことを特徴とする請求項8に記載のクローラ装置。
- 走行体ボデイ(1)と、少なくとも一対の請求項7に記載のクローラ装置(2)とを備え、
上記一対のクローラ装置(2)の上記クローラユニット(5)は、互いに上記第1回転軸線(L1)と直交する方向に離れて平行に配置され、
各クローラ装置(2)の上記一対の第2サポート(41,42)が上記走行体ボデイ(1)に固定されていることを特徴とする走行体。 - 走行体ボデイ(1)と、二対の請求項9に記載のクローラ装置(2’)とを備え、
一方の対をなすクローラ装置(2’)と他方の対をなすクローラ装置(2’)が上記第1回動軸線(L1)方向に離れており、各対のクローラ装置(2’)が、第1回動軸線と直交する方向に離れており、各対のクローラ装置の上記第3回転軸線(L1)が同一直線上に配置されており、
各クローラ装置(2’)の上記第3サポート(70)が上記走行体ボデイ(1)に固定されていることを特徴とする走行体。
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