JPWO2016208214A1 - 距離センサ - Google Patents

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Abstract

距離センサは、光源部と、受光部と、制御部と、距離情報生成部とを備える。光源部は、対象物に対して照射光を繰り返して照射する。受光部は、照射光の照射期間の開始から所定時間の間に光を受光する。制御部は、照射光の照射に同期して、受光部が受光した受光量を積算するように、光源部および受光部を制御する。距離情報生成部は、積算された受光量に基づいて、対象物までの距離を示す距離情報を生成する。制御部は、積算された受光量の大きさに応じて、受光部が受光量を積算する回数である積算回数を変化させる。

Description

本発明は、対象物までの距離を測定する距離センサに関する。
対象物までの距離を測定する距離センサに、対象物を含む物体に光を照射して反射光の伝播期間に基づき距離を測定するTOF(Time-Of-Flight)方式により、距離画像を生成する距離画像センサがある。TOF方式の距離画像センサにおいて、外部からの背景光は、照射した光の反射光を用いた距離測定の障害となる。特許文献1は、TOF方式の距離測定において、背景光を除去することが考慮された距離画像センサを開示している。
特許文献1の距離画像センサは、画素回路毎に3つの電荷蓄積のノード(容量)を備え、その内の2つは、パルス変調して照射した光に対する反射光の遅れによって電荷配分の比率が変わるように、受光のタイミングを設定する。残りの1つは、常に光の照射がOFFになっているタイミングに設定することで、背景光のみの受光量を蓄積するようにする。これを用いて、反射光の遅れの情報を含む信号から背景光による成分を差し引くことにより、背景光の影響を除去している。
特許第4235729号公報
特許文献1では、画素回路の3つの容量を用いて背景光と反射光の受光量を蓄積した後で、所定の信号処理において背景光による成分を差し引いている。しかし、太陽光などの強い背景光によって蓄積される受光量が大きくなると、背景光による成分を差し引いても、蓄積した受光量の平方根に比例する統計ノイズである光ショットノイズの影響が残る。また、背景光が過度に強い状況下では、画素回路の容量に蓄積される受光量が飽和して、距離測定のための計算が成立しなくなってしまう。このため、従来技術の距離センサでは、背景光が強い状況下で距離の測定精度が低下するという問題があった。
本発明は、対象物までの距離を示す距離情報において、背景光が強い状況下での距離の測定精度の低下を抑制する距離センサを提供することを目的とする。
本発明に係る距離センサは、光源部と、受光部と、制御部と、距離情報生成部とを備える。光源部は、対象物に対して照射光を繰り返して照射する。受光部は、照射光の照射期間の開始から所定時間の間に光を受光する。制御部は、照射光の照射に同期して、受光部が受光した受光量を積算するように、光源部および受光部を制御する。距離情報生成部は、積算された受光量に基づいて、対象物までの距離を示す距離情報を生成する。制御部は、積算された受光量の大きさに応じて、受光部が受光量を積算する回数である積算回数を変化させる。
本発明に係る距離センサによると、受光部において積算された受光量の大きさに応じて積算回数を変化させるため、背景光が強い状況下で過度に受光量を積算することを回避し、距離の測定精度の低下を抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る距離画像センサの構成を示すブロック図 距離画像センサの外観および組み立て状態を示す斜視図 距離画像センサにおけるセンサ回路の構成例を示すブロック図 センサ回路における画素回路の構成例を示す模式図 距離画像センサにおける照射と受光の動作タイミングを示すタイミングチャート 距離画像センサにおける距離の算出方法を説明するための模式図 距離画像センサによる距離画像の生成動作を説明するための図 背景光の変動に応じた距離画像センサの動作を説明するための図 実施の形態1における距離画像の生成処理を示すフローチャート 実施の形態1における距離画像の生成処理を説明するための図 距離画像センサによる積算回数削減処理の変形例を示すフローチャート 距離画像センサによる積算回数増加処理の変形例を示すフローチャート 距離画像センサを用いた実験を説明するための図 距離画像センサを用いた実験の条件および結果を示す表 実施の形態2における距離画像の生成動作を説明するための図 受光期間の短縮前後の各種信号のタイミングチャート 距離画像センサによる受光期間の短縮を説明するための図 実施の形態2における距離画像の生成処理を示すフローチャート 距離画像センサによる受光量削減処理を示すフローチャート 距離画像センサによる受光量復旧処理を示すフローチャート
以下、添付の図面を参照して本発明に係る距離画像センサについて説明する。
各実施形態は例示であり、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもない。実施の形態2以降では実施の形態1と共通の事項についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については、実施形態毎には逐次言及しない。
(実施の形態1)
1.構成
実施の形態1に係る距離画像センサの構成について、図1,2を参照して説明する。図1は、実施の形態1に係る距離画像センサの構成を示すブロック図である。図2(a)は、距離画像センサの外観を示す斜視図である。図2(b)は、図2(a)の距離画像センサを示す分解図である。
本実施形態に係る距離画像センサ1は、図1に示すように、LED(発光ダイオード)2と、センサ回路3と、TOF信号処理部4とを備える。距離画像センサ1は、TOF方式において距離を測定するセンサ装置であり、対象物5までの距離を示す距離情報として距離画像を生成する距離センサの一例である。距離画像センサ1は、例えば、モバイル機器や情報端末に搭載され、コントローラ6などのホスト側でユーザの手などを対象物5として検知するために用いられる距離画像を出力する。距離画像センサ1は、LED2から光の照射を行い、対象物5からの反射光をセンサ回路3で受光して、TOF信号処理部4において対象物5までの距離を示す距離画像を生成する。本実施形態において、距離画像センサ1とコントローラ6は、これらが搭載された装置に対するユーザの操作を検出するユーザインタフェースシステムを構成する。
図2(a),(b)に示すように、距離画像センサ1は、レンズ11と、ホルダ12と、回路基板13とを備える。
LED2は、図2(a)に示すように、ホルダ12の外面に取り付けられている。LED2は、赤外領域の波長帯を有する光(以下、「LED光」という)を、ホルダ12の外部に向けて照射する。LED光は、TOF信号処理部4の制御により、パルス変調して照射される。LED2は、所定の波長帯を有する光を照射光として照射及び照射の停止を行う光源部の一例である。
センサ回路3は、受光面を有するCMOS(相補型金属酸化物半導体)イメージセンサ回路で構成される。センサ回路3は、図2(b)に示すように、1つの半導体チップに集積されており、ホルダ12の内部で回路基板13に取り付けられている。ホルダ12の外面には、バレルレンズなどのレンズ11が、センサ回路3の受光面を覆うように取り付けられている。レンズ11は、ホルダ12の外部からの光をセンサ回路3の受光面に集光する。センサ回路3は、LED光の照射に同期して受光する受光部の一例である。センサ回路3の構成の詳細については後述する。
TOF信号処理部4は、TOF方式において距離画像を生成するための種々の信号処理を行う回路を含み、制御部40と、タイミング発生部41と、距離画像出力部43と、記憶部44とを含む。TOF信号処理部4は、例えばASIC(特定用途向け集積回路)やFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)で構成され、回路基板13に集積されている。
TOF信号処理部4において、制御部40は、ロジック回路などで構成され、TOF信号処理部4に含まれる各種の回路を制御する。制御部40は、距離演算部42と、平均化処理部45とを備える。
タイミング発生部41は、発振回路などを備え、所定の周期を有するタイミング信号を発生する。タイミング発生部41は、パルス変調してLED光を照射するための照射制御信号として、発生したタイミング信号をLED2に供給する。また、タイミング発生部41は、発生したタイミング信号をセンサ回路3にも供給し、LED2による照射とセンサ回路3による受光とを同期制御する。距離画像センサ1における照射と受光の動作タイミングについては、後述する。なお、タイミング発生部41をセンサ回路3に統合し、センサ回路3からLED10のLED光をパルス変調する制御を行ってもよい。
距離演算部42は、四則演算等が可能な演算回路で構成される。距離演算部42は、センサ回路3による反射光の検出結果に基づいて、受光した反射光の伝播期間に基づく距離を演算する。距離の算出方法については後述する。距離演算部42は、距離の演算を画素毎に行い、例えば演算した画素毎の距離を示す距離データを記憶部44に記録する。距離演算部42によって全画素分の距離データが演算されることにより、距離画像が生成される。距離演算部42は、距離情報として距離画像を生成する距離情報生成部の一例である。
距離画像出力部43は、外部機器に情報を出力するインタフェース回路で構成される。距離画像出力部43は、距離演算部42において生成された距離画像をコントローラ6等の外部機器に出力する。距離画像出力部43は、記憶部44に記録された全画素分の距離データを出力してもよいし、距離演算部42が演算した距離データを随時、出力してもよい。
記憶部44は、距離画像センサ1の機能を実現するためのデータやパラメータなど各種の情報を記憶する記憶媒体である。記憶部44は、例えばフラッシュメモリで構成される。記憶部44は、例えば1フレームの距離画像を生成するための各種パラメータと、距離画像を平均化するフレーム数とを関連付けたテーブルを記録する(図10参照)。
平均化処理部45は、例えば演算回路を備えて構成される。平均化処理部45は、所定フレームの距離画像を示す画像データを記憶部44に記録し、記録した複数フレームの距離画像を平均化する処理を行う。距離画像の平均化の詳細については後述する。
ホスト側において、コントローラ6は、例えばCPUやMPUで構成される。コントローラ6は、例えばフラッシュメモリやROMで構成される内部メモリなどを備え、内部メモリに記録された所定のプログラムを実行することによって各種の機能を実現する。コントローラ6は、例えば、コントローラ6が搭載された装置の表示制御などを行う。また、コントローラ6は、距離画像センサ1からの距離画像に基づき手5などの対象物を検知し、コントローラ6が搭載されたモバイル機器や情報端末に対するユーザの操作を判断する。コントローラ6は、距離画像センサ1によって生成される距離画像に基づいて、所定の処理を実行する処理装置の一例である。
1−1.センサ回路の構成
次に、センサ回路3の構成の詳細について、図3,4を参照して説明する。図3は、距離画像センサ1におけるセンサ回路3の構成を示すブロック図である。図4は、センサ回路3における画素回路の構成を示す模式図である。
図3に示すように、センサ回路3は、複数の画素回路30と、ゲート駆動回路31、垂直走査回路32及び水平読出し回路33などの周辺回路とを備える。本実施形態では、センサ回路3において、電荷振り分け方式を採用している。
ゲート駆動回路31は、タイミング発生部41(図1参照)からのタイミング信号に基づいて、画素回路30に含まれる種々のMOSトランジスタを駆動するための駆動回路である。ゲート駆動回路31は、1つの画素回路30に対して、第1,第2,第3ゲート信号Sg1,Sg2,Sg3を順次出力する。第1,第2,第3ゲート信号Sg1,Sg2,Sg3は、それぞれ複数の画素回路30に対して同一のタイミングで出力される。
複数の画素回路30は、受光面上の水平方向及び垂直方向において、マトリクス状に配置される。複数の画素回路30は、距離画像センサの受光部における複数の画素の一例である。図4(a)は、半導体チップ上に積層された画素回路30を示す模式図である。図4(b)は、図4(a)の等価回路を示す回路図である。
画素回路30は、図4(a)に示すように、フォトダイオードPD、3つのフローティングディフュージョンFD1,FD2,FD3を備える。画素回路30では、p型半導体基板において、フォトダイオードPDが埋め込み式で設けられ、フォトダイオードPDの周囲に3つのフローティングディフュージョンFD1,FD2,FD3が設けられている。さらに、フォトダイオードPDが設けられた領域からフローティングディフュージョンFD1,FD2,FD3に渡って、それぞれMOSトランジスタM1,M2,M3が形成されている。
3つのフローティングディフュージョンFD1,FD2,FD3では、図4(b)に示すように、それぞれキャパシタC1,C2,C3が形成される。3つのキャパシタC1,C2,C3は、それぞれMOSトランジスタM1,M2,M3を介してフォトダイオードPDに接続されている。MOSトランジスタM1,M2,M3は、ゲート駆動回路31からそれぞれのゲートに入力される第1,第2,第3ゲート信号Sg1,Sg2,Sg3のON/OFFによって開閉制御される。
フォトダイオードPDは、外部からの光を受光して光電変換する。光電変換によって生じた電荷は、MOSトランジスタM1,M2,M3のうちで開状態に制御されたMOSトランジスタを介して、3つのキャパシタC1,C2,C3のうちのいずれかのキャパシタに蓄積される。このように、キャパシタC1,C2,C3は、フォトダイオードPDの受光量に相当する電荷を蓄積する。センサ回路3は、画素回路30毎のキャパシタC1,C2,C3に電荷を蓄積することによって受光量を取得する。
画素回路30間のキャパシタC1,C2,C3において取得された受光量は、選択信号Ssによって当該画素回路30が選択されたときに、アナログ信号線から読み出される。選択信号Ssは、複数の画素回路30から、受光量を読み出す対象の画素回路30を選択する信号である。また、キャパシタC1,C2,C3は、リセット信号Sr1,Sr2,Sr3によって参照電圧VRが印加されることにより、蓄積した電荷を放出してリセットされる。リセット信号Sr1,Sr2,Sr3は、例えばゲート駆動回路31から入力される。
図3に戻り、垂直走査回路32は、画素回路30からの受光量の読み出しにおいて、マトリクス状に並んだ画素回路30を垂直走査するための回路である。垂直走査回路32は、一行に並んだ画素回路30毎に順次、選択信号Ssを出力する。
水平読出し回路33は、垂直走査回路32が走査する画素回路30の受光量をTOF信号処理部4に読み出すための回路である。水平読出し回路33は、複数のA/D(アナログ/デジタル)変換器35を有し、画素回路30からのアナログ値の受光量をデジタル量のカウント値に変換(A/D変換)する。複数のA/D変換器35は、例えば一列毎の画素回路30に対して3つずつ設けられ、画素回路30のキャパシタC1,C2,C3で取得された受光量をそれぞれA/D変換する。A/D変換された受光量のカウント値は、TOF信号処理部4の距離演算部42(図1参照)に出力される。
2.動作
次に、本実施形態に係る距離画像センサ1の動作について説明する。
2−1.距離の算出方法
まず、距離画像センサ1による対象物までの距離の算出方法について、図5,6を参照して説明する。図5は、距離画像センサ1における照射と受光の動作タイミングを示すタイミングチャートである。図5(a)は、LED光の照射を制御するための照射制御信号のタイミングを示す。図5(b)は、対象物から距離画像センサ1に到達する反射光の到達タイミングを示す。図5(c),(d),(e)は、それぞれ画素回路30に入力される第1,第2,第3ゲート信号Sg1,Sg2,Sg3のタイミングを示す。図6は、距離画像センサ1による距離の算出方法を説明するための模式図である。
図5(a)に示す照射制御信号は、タイミング発生部41からLED2に供給される(図1参照)。照射制御信号に基づき、所定の期間Tpをパルス幅とするパルス波形のLED光が、時刻t1から照射される。期間Tpは、例えば10ナノ秒(ns)以上20ナノ秒以下である。LED光が対象物に照射されることにより、対象物から反射光が生じる。対象物からの反射光は、距離画像センサ1までの距離に応じてLED光の照射時から遅延して、距離画像センサ1に到達する。
図5(b)に示す対象物からの反射光は、照射時のLED光に対する遅延期間がTdであり、時刻t1から遅延期間Td後の時刻t2に、距離画像センサ1に到達している。反射光の波形は、LED光と同じ期間Tpのパルス幅を有する。なお、本実施形態では、遅延期間Tdは期間Tp未満であることを想定している。
本実施形態のセンサ回路3では、以下の様に、図5(c)〜(e)に示すゲート信号Sg1〜Sg3に基づき、LED光の照射の停止期間中に背景光などの外光を受光するとともに、LED光の照射期間に同期して対象物からの反射光を時分割して受光する。
ゲート信号Sg1,Sg2,Sg3は順次、照射制御信号に同期してセンサ回路3のゲート駆動回路31から受光面上の画素回路30に出力される(図3参照)。画素回路30においては、ゲート信号Sg1,Sg2,Sg3に基づき、フォトダイオードPDで受光量に応じて生成された電荷がキャパシタC1,C2,C3に蓄積される(図4(b)参照)。なお、受光量に相当する電荷がキャパシタC1,C2,C3に蓄積されていない期間においてフォトダイオードPDで生じる電荷は、図示しないドレインゲートを通じて外部に排出されるようになっている。
図5(c)に示す第1ゲート信号Sg1はLED光の照射前で、かつ期間Tpの間、ONされる。第1ゲート信号Sg1がONの間、フォトダイオードPDで受光した受光量に相当する電荷がキャパシタC1に蓄積される。図6(a)に、キャパシタC1に蓄積される第1ゲート信号Sg1に基づく受光量Q1を示す。受光量Q1は、LED光の反射光が生じていない状態において取得される外光の受光量である。受光量Q1は、背景光などのLED光とは無関係の外光の影響を確認するために取得される。
図5(d)に示す第2ゲート信号Sg2はLED光の照射を開始した時刻t1から停止する時刻t3までの間、ONされる。第2ゲート信号Sg2がONの間、フォトダイオードPDで受光した受光量に相当する電荷がキャパシタC2に蓄積される。図6(b)に、キャパシタC2に蓄積される第2ゲート信号Sg2に基づく受光量Q2を示す。受光量Q2には、LED光の照射開始の時刻t1から期間Tp以内に到達する反射光に由来する反射光成分が含まれる。また、受光量Q2には、背景光などの外光成分も含まれる(図7参照)。
図5(e)に示す第3ゲート信号Sg3はLED光の照射停止後の時刻t3から期間Tpの間、ONされる。第3ゲート信号Sg3がONの間、フォトダイオードPDで受光した受光量に相当する電荷がキャパシタC3に蓄積される。図6(c)に、キャパシタC3に蓄積される第3ゲート信号Sg3に基づく受光量Q3を示す。受光量Q3には、LED光の照射を停止した時刻t3から遅延期間Td後の時刻t4まで続けて到来する反射光に由来する反射光成分が含まれる。このように、反射光の受光量全体が時分割され、遅延期間Tdに応じて、受光量Q2,Q3の反射光成分として振り分けられる。なお、反射光の遅延期間Tdは期間Tp未満であることを想定しており、反射光の到来が終了する時刻t4は、キャパシタC3の充電期間Tpの範囲内にある。また、受光量Q3には、受光量Q2と同様に、外光成分も含まれる。なお、LED光を照射する期間の長さと、各ゲート信号Sg1,Sg2,Sg3がONの期間の長さとは、同じ長さでなくてもよい。
以上のように、距離画像センサ1では、センサ回路3がLED光の照射期間の開始から所定時間の間に光を受光して、キャパシタC2,C3(第1のキャパシタ)において受光量Q2,Q3に応じた電荷を蓄積する。また、LED光の照射の停止期間中に光を受光して、キャパシタC1(第2のキャパシタ)において受光量Q1に応じた電荷を蓄積する。キャパシタC1,C2,C3それぞれに蓄積された電荷を検出することで、受光量Q1,Q2,Q3を取得することができる。キャパシタC1,C2,C3それぞれに蓄積された電荷に相当する受光量Q1,Q2,Q3によると、対象物からの反射光の遅延期間Tdと期間Tpの比は、図6(d)に示すように、反射光の受光量全体のうちの受光量Q3に振り分けられた割合に対応している。このため、遅延期間Tdは、受光量Q2,Q3の配分に基づいて求めることができる。
ここで、受光量Q2,Q3には、図6(b),(c)に示すように、反射光成分だけでなく外光成分も含まれている。受光量Q2,Q3は外光のみの受光量Q1と同じ長さの期間Tpで取得されているので、受光量Q2,Q3に含まれる外光成分は、受光量Q1と同程度であると考えられる。このため、本実施形態では、受光量Q2,Q3から適宜、受光量Q1を減算することにより、外光成分を除いた反射光成分の受光量を算出する。受光量Q1は受光量Q2,Q3を取得する直前に取得されるため、受光量Q1により受光量Q2,Q3における外光成分を精度良く取り除くことができる。
遅延期間Tdは、LED光が対象物に到達し、反射光として距離画像センサ1に戻ってくるまでにかかる時間である。つまり、対象物と距離画像センサ1との間の距離を光速cで往復した際にかかる時間である。よって、対象物までの距離をLとすると、Td=2L/cが成り立つため、次式を演算することにより、対象物までの距離Lを算出することができる。
L=(c/2)×Tp×{(Q3−Q1)/(Q2+Q3−2×Q1)} (1)
2−2.距離画像の生成動作
本実施形態に係る距離画像の生成動作について、図7を参照して説明する。図7(a)は、1フレームの距離画像を生成する動作を説明するための図である。図7(b),(c),(d)は、図7(a)の積算期間中の第1,第2,第3ゲート信号Sg1,Sg2,Sg3のタイミングチャートを示す。図7(d)は、図7(a)の積算期間中のドレインゲートのタイミングチャートを示す。なお、ドレインゲートとは、フォトダイオードPDから電荷を排出するためのゲートである。
本実施形態に係る距離画像センサ1は、例えばモバイル機器に搭載されてユーザのジェスチャーなどによる操作を検出するために、所定値のフレームレート以上のフレームレートで距離画像を繰り返し生成する。所定値のフレームレートは、例えば30fps以上60fps以下の値であり、ここでは30fpsとする。図7(a)に示すように、1フレームの距離画像を生成する間には、上述したパルス状のLED光の照射及びその反射光の受光の一連の動作を所定回数、繰り返して受光量を積算する期間(積算期間)と、積算した受光量を読み出す期間(読出し期間)とがある。
積算期間は、パルス状のLED光を照射する回数分の受光期間を含む。受光期間は、画素回路30において受光を行う期間であり、1回の受光期間において、図7(b),(c),(d)に示すように、第1,第2,第3ゲート信号Sg1,Sg2,Sg3が順次ONされる(図5参照)。図7(e)に示すように、ドレインゲートは、積算期間における受光期間外のときに開状態となり、フォトダイオードPDで光電変換された電荷を排出する。積算期間において、第1,第2,第3ゲート信号Sg1,Sg2,Sg3に基づき、繰り返し電荷をキャパシタC1,C2,C3に蓄積することにより、受光量Q1,Q2,Q3(図6参照)が積算される。以下、積算期間において受光量Q1,Q2,Q3をそれぞれ積算する回数を、「積算回数」という。
積算期間後の読出し期間において、TOF信号処理部4の制御部40は、センサ回路3のA/D変換器35から、各画素回路30で積算された受光量Q1,Q2,Q3のカウント値を読み出す。制御部40において、距離演算部42は、画素回路30毎の受光量Q1,Q2,Q3のカウント値に基づき、式(1)を演算する。受光量Q1,Q2,Q3の積算により、測定される距離の統計的な精度が高まり、高精度で距離を算出することができる。
距離演算部42が1つの画素に対して上式(1)を演算することにより、その画素の距離を示す距離データが取得される。TOF信号処理部4は、全画素分の距離データを取得することにより、1フレームの距離画像を生成する。
距離画像センサ1がジェスチャー検出などのためにモバイル機器に搭載される場合、30fpsなどの所定値以上のフレームレートが要求されるとともに、消費電力の低減が望まれる。さらに、モバイル機器を屋内外に持ち出して使用することが想定され、屋外の太陽光などの背景光に対する対策が重要となる。以下、本実施形態の距離画像の生成動作による背景光対策について説明する。
2−2−1.背景光対策について
本実施形態における背景光対策について、図8を用いて説明する。図8は、背景光の変動に応じた距離画像センサ1の動作を説明するための図である。図8(a)は、通常時の1フレームの距離画像を生成する動作を示す。図8(b)は、図8(a)の状態から背景光が増大したときの1フレームの動作を示す。図8(c)は、図8(b)の状態からさらに背景光が増大したときの1フレームの動作を示す。
屋外では、太陽光などの強い背景光が、距離画像における距離の測定の障害となる。本実施形態では、受光量Q1を用いた式(1)の演算において、受光量Q2,Q3の内の背景光による外光成分を取り除いている。しかし、強い背景光により積算される受光量が大きくなると、受光量Q1を用いた式(1)の演算であっても、積算した受光量の大きさに依存する光ショットノイズの影響が残ってしまう。また、背景光が強い状況下では、受光量Q1,Q2,Q3を積算する際にキャパシタC1,C2,C3が飽和し、距離の測定精度が著しく低下してしまう。一方、背景光が強い状況下でも飽和しないようにキャパシタの容量値を大きく設定すると、センサ装置の大型化のみならず、大きい容量値に合わせてA/D変換器35のカウント値が割り当てられるので、背景光が弱い状況下では距離の測定精度が低下してしまう。そこで、本実施形態では、距離画像の生成時に背景光の強さをモニタし、背景光の受光量の大きさに応じて、新たに距離画像を生成する際の積算回数を変化させる。
まず、図8(a)に示すように、通常時には、充分良好な距離の測定精度を確保するために、積算回数を20000回などの大きい値に設定する。なお、通常時の積算回数は、距離の測定精度とともに、例えばフレームレートや消費電力のトレードオフを考慮して、適切な値を設定してもよい。
強い背景光を検知したとき、図8(b)に示すように、積算回数を低減する。例えば15000回などに削減する。これにより、1フレーム中で積算される受光量が減少し、キャパシタC1,C2,C3の飽和を抑制することができる。また、このとき、積算回数の削減によって距離画像を生成するまでのフレームレートが大きくなる。積算回数を変化させた後も、背景光のモニタを行う。
図8(b)の状態でモニタした背景光の受光量がさらに大きくなったとき、図8(c)に示すように、積算回数をさらに削減する。ここで、背景光の強さに応じて積算回数を削減し続けると、受光量における外光成分だけでなく反射光成分も減少し、距離の測定精度が低下してしまう。そこで、積算回数の削減によってフレームレートが大きくなることを利用して、30fps等の所定値以上のフレームレートが確保できる場合には、複数フレーム(例えば2フレームや3フレーム)分の距離画像を平均化して出力する。距離画像を平均化することにより、距離の測定精度の低下を抑制することができる。
また、飽和の危険性が解消する程度に背景光の受光量が低減した場合、削減した積算回数を順次、戻す。これにより、例えば距離画像センサ1が屋外から屋内に持ち込まれたときなど、背景光が強くなった後で弱まった場合において、受光量の飽和を回避しながら距離の測定精度を回復させることができる。以上の背景光対策がなされる距離画像の生成処理について、以下、説明する。
2−2−2.距離画像の生成処理
本実施形態に係る距離画像センサ1の距離画像の生成処理について、図9,10を参照して説明する。図9は、本実施形態における距離画像の生成処理を示すフローチャートである。図10(a)は、距離画像の生成処理において用いるデータテーブルD1を示す。図10(b)は、距離画像の平均化を説明するための表を示す。
本フローチャートによる処理は、TOF信号処理部4の制御部40によって実行される。
まず、制御部40は、タイミング発生部41を制御して、予め設定された積算回数分、パルス状のLED光を照射するとともに受光量Q1,Q2,Q3(図6参照)を積算するように、LED2とセンサ回路3とをオンオフ制御する(S1)。
次に、制御部40は、センサ回路3から、積算回数分のオンオフ制御により積算された受光量Q1,Q2,Q3のカウント値を、画素毎に読み出す(S2)。
制御部40は、読み出した受光量のカウント値に基づき、距離演算部42において式(1)を用いて距離の演算を行い、距離画像を生成する(S3)。
次に、制御部40は、生成した距離画像の平均化を行うか否かを判断する(S4)。ステップS4の判断は、積算回数に基づいて判断する。例えば、図8(a)に示す場合は、積算回数が所定値(例えば12000回)よりも大きいことから距離画像の平均化を行わないと判断され(S4でNo)、ステップS5に進む。距離画像の平均化を行う場合については後述する。
制御部40は、距離画像出力部43から外部機器に、1フレームの距離画像を出力する(S5)。
次に、制御部40は、ステップS2において読み出した受光量に基づき、背景光の受光量を検出する(S8)。本実施形態では、制御部40は、各画素回路30のキャパシタC1において積算された受光量Q1を用いて背景光の受光量の大きさを判断し、全ての画素回路30の受光量Q1の内の最大値を、背景光の検出値として使用する。
次に、制御部40は、背景光の検出値がしきい値LAを越えたか否かを判断する(S9)。しきい値LAは、受光量が飽和に近い値まで積算されたことを示すしきい値であり、キャパシタC1,C2,C3に蓄積できる受光量の上限値によって規定される。例えば、しきい値LAはキャパシタC1の最大蓄積量の90%に設定される。
背景光の検出値がしきい値LAを超えた場合、いずれかの画素回路30の受光量がしきい値LAを越えており、キャパシタC1,C2,C3で飽和を起こす可能性が高くなっている。このため、制御部40は、背景光の検出値がしきい値LAを越えたと判断した場合(S9でYes)、積算回数削減処理を行う(S10)。
積算回数削減処理は、背景光の増大に応じて、次のフレームで生成される距離画像の積算回数を削減するとともに、距離画像の平均化の設定を行う処理である。本フローにおいて、制御部40は、記憶部44に格納されたデータテーブルD1を用いて、積算回数削減処理を行う。
データテーブルD1は、図10(a)に示すように、モードと、積算回数と、平均化設定フラグと、平均化フレーム数と、平均化の前後のフレームレートとを管理する。モードは、1フレーム毎の積算回数を段階的に削減するために設けられる。図10(a)では、一例として5段階のモードを規定しており、図8(a),(b),(c)に示す状態は、それぞれモード1,2,3の動作を示している。平均化設定フラグは、距離画像の平均化を行うか否かを設定するフラグである。ここでは、積算回数のしきい値を12000として、平均化設定フラグを設定している。平均化フレーム数は、距離画像の平均化を行う場合に、平均化の対象として取得される距離画像のフレーム数である。
積算回数削減処理は、データテーブルD1において、設定中のモードを1段階大きいモードに移行することにより行われる。例えば、図8(a)に示すモード1での処理を行っている場合において検出値がしきい値LAを超えたとき(S9でYes)、制御部40は、データテーブルD1を読み出してモード1からモード2に移行し(S10)、モード2の状態でステップS1以降の処理を再度行う(図8(b)参照)。
データテーブルD1のモード2には、モード1よりも小さい積算回数とともに、平均化設定フラグ「OFF(平均化しない)」が設定されている。このため、モード2に移行後のステップS1において積算回数が削減され、ステップS4において、制御部40はデータテーブルD1の平均化設定フラグを参照して「No」に進み、生成した1フレームの距離画像を出力する(S5)。
また、図8(b)に示す場合(モード2)において検出値が、再度しきい値LAを超えたとき(S9でYes)、ステップS10の積算回数削減処理において、モード2からモード3に移行する(図8(c)参照)。データテーブルD1のモード3には、平均化設定フラグが「ON(平均化する)」に設定されている。このため、モード3に移行すると、ステップS4,S6,S7の処理により距離画像の平均化が行われる。
距離画像の平均化を行う場合、制御部40は、ステップS4において平均化設定フラグに基づき「Yes」に進み、生成した距離画像のフレーム数がデータテーブルD1の平均化フレーム数に到達したか否かを判断する(S6)。制御部40は、生成した距離画像のフレーム数が平均化フレーム数に到達するまで、ステップS1以降の処理を繰り返し行い(S6でNo)、生成した距離画像を記憶部44に記録する。
生成した距離画像のフレーム数が平均化フレーム数に到達した場合(S6でYes)、制御部40は、平均化処理部45において距離画像の平均化を実行する(S7)。
図10(b)に示す表は、距離画像の平均化の前後の距離データの一例を示す。距離画像の平均化は、図10(b)に示すように、距離画像の各画素(x1,y1)、(x2,y2)、…において、平均化フレーム数分の距離データの平均値を演算することによって行われる。平均化処理部45による距離データの平均値の演算は、実際の距離の単位で行われてもよいし、ビット数単位で行われてもよい。演算した平均値を平均化した距離画像の距離データをすることにより、フレーム毎の距離データのばらつきが平坦化され、距離の測定精度が向上する。
図10(a)に示すモード3の状態では、平均化フレーム数が「2」に設定されているため、図10(b)に示すように2フレーム分の距離画像が平均化され(S7)、平均化した距離画像が出力される(S5)。このため、図10(a)に示すように、平均後のフレームレート(30.35fps)は、平均前のフレームレート(60.7fps)よりも1/2倍になる。データテーブルD1では、平均後のフレームレートが30fps以上になるように、平均化フレーム数が設定されている。このため、データテーブルD1を参照して積算回数削減処理を行うことにより、フレームレート30fps以上で距離画像を出力することが保障される。
また、制御部40は、背景光の検出値がしきい値LAを越えていないと判断した場合(S9でNo)、背景光の検出値がしきい値LBを下回ったか否かを判断する(S11)。しきい値LBは、積算した受光量が飽和による上限値から充分に大きいマージンを有することを示す下限のしきい値であり、積算回数が削減された分を戻しても、その場合の検出値がしきい値LA未満になるように設定される。
背景光の検出値がしきい値LBを下回った場合には、全ての画素回路30の受光量がしきい値LBを下回っており、積算回数の設定を戻してもキャパシタC1,C2,C3の飽和は生じない。このため、制御部40は、背景光の検出値がしきい値LBを下回ったと判断した場合(S11でYes)、積算回数増加処理を行う(S11)。
積算回数増加処理は、背景光の減少に応じて、次のフレームで生成される距離画像の積算回数を増加させる処理である。本フローにおいて、積算回数増加処理は、図10(a)に示すデータテーブルD1で設定中のモードを1段階小さいモードに移行することにより行われる。これにより、背景光が一度強くなった後に弱まった場合などに、キャパシタC1,C2,C3の飽和を起こすことなく距離の測定精度を回復させることができる。
また、制御部40は、背景光の検出値がしきい値LBを下回っていないと判断した場合(S11でNo)、設定中のモードの状態で、ステップS1以降の処理を繰り返し行う。
以上の処理によると、背景光が強い状況下ではデータテーブルD1のモードにおいて積算回数が段階的に削減され、背景光が弱まると積算回数が増加されるので、背景光の変動による距離の測定精度の低下を抑制することができる。また、積算回数の設定に応じて距離画像の平均化を行うことにより、距離画像を出力するフレームレートを30fpsなどの所定値以上に維持しながら、距離の測定精度の低下をより抑制することができる。
また、以上の説明では、背景光の受光量の検出(ステップS8)を、ステップS5の距離画像の出力後に行ったが、ステップS8以降の処理を行うタイミングはステップS5の後に限らない。ステップS8〜S12の処理は、ステップS5よりも前に行ってもよく、例えばステップS2の受光量の読み出し後に行ってもよい。
また、以上の説明では、ステップS10,S12の処理において、図10に示すデータテーブルD1のモードを一段階ずつ変更したが、これに限らず、例えば背景光の検出値に応じて変更するモード数を演算し、1フレームで複数段階のモードを変更してもよい。
また、以上の処理では、ステップS10,12の積算回数削減処理及び積算回数増加処理においてデータテーブルD1を参照したが、データテーブルD1を用いる代わりに、積算回数を設定するための演算を行ってもよい。以下、図11,12を用いて積算回数削減処理及び積算回数増加処理の変形例について説明する。
図11は、積算回数削減処理の変形例を示すフローチャートである。以下で説明する処理は、図9のステップS10において行われる。
まず、制御部40は、積算回数を減らすための演算を行う(S21)。この演算処理は、例えば、設定中の積算回数に1未満の所定値(例えば0.75)を乗算することにより行われてもよいし、設定中の積算回数から所定数(例えば1000回)を減算することにより行われてもよい。また、背景光の検出値としきい値LAとの差分に基づいて、検出値がしきい値LA以下になる積算回数を算出してもよい。
次に、制御部40は、積算1回当たりの期間(LED光の照射の1周期)および受光量の読出し期間に基づいて、演算した積算回数において距離画像を生成する場合のフレームレートを演算する(S22)。
次に、制御部40は、演算したフレームレートが30fpsの2倍を超えるか否かを判定する(S23)。演算したフレームレートが30fpsの2倍を超えない場合(S23でNo)、制御部40は、記憶部44に記録された平均化設定フラグを「OFF(平均化しない)」に設定する(S25)。
一方、演算したフレームレートが30fpsの2倍を超える場合(S23でYes)、制御部40は、演算したフレームレートが30fpsの3倍を超えるか否かを判定する(S25)。演算したフレームレートが30fpsの3倍を超えない場合(S25でNo)、制御部40は、記憶部44に記録された平均化フレーム数を「2」に設定する(S26)。
一方、演算したフレームレートが30fpsの3倍を超える場合(S25でYes)、制御部40は、記憶部44に記録された平均化フレーム数を「3」に設定する(S27)。なお、ステップS23,S25と同様に、演算したフレームレートが30fpsのN倍(N=4,5,…)を超えるか否かの判断を行ってもよい。
制御部40は、ステップS24,S26,S27のいずれかの処理を行った後に、図9のステップS1以降の処理を行う。
以上の処理により、背景光の増大に応じて積算回数を演算し、受光量の飽和を回避することができる。また、演算した積算回数に基づき、30fps以上のフレームレートを維持して距離画像の平均化を設定することができる。
図12は、積算回数増加処理の変形例を示すフローチャートである。上記のように図9のステップS10において図11に示す積算回数削減処理を行う場合、図9のステップS12では、図12に示すように積算回数増加処理を行う。
まず、制御部40は、設定中の積算回数が最大の積算回数であるか否かを判断する(S30)。最大の積算回数は、例えば、距離画像を生成するまでのフレームレートが30fpsを下回らないように設定される。設定中の積算回数が最大の積算回数である場合(S30でYes)、制御部40は、積算回数の設定を変更することなく図9のステップS1に戻る。
一方、設定中の積算回数が最大の積算回数でない場合(S30でNo)、制御部40は、積算回数を増やすための演算を行う(S31)。ステップS31の演算処理は、図11のステップS21で行われた演算処理に対応する演算式で行われる。例えば、ステップS21で設定中の積算回数から所定数(例えば1000回)の減算が行われた場合、ステップS31では設定中の積算回数に同数(例えば1000回)の加算を行う。
次に、制御部40は、ステップS22と同様に、演算した積算回数において距離画像を生成する場合のフレームレートを演算する(S32)。さらに、ステップS33,34,35,36,37において、それぞれステップS23,24,25,26,27と同様の処理を行い、ステップS1に戻る。
以上の処理により、積算回数を減らすための演算に対応する演算式を用いて、減らした積算回数が戻され、背景光の減少に応じて距離の測定精度を回復させることができる。
以上の説明では、演算したフレームレートが所定値のフレームレートの2倍又は3倍を超える場合において、平均化フレーム数を「2」又は「3」に設定した。平均化フレーム数の設定はこれに限らず、演算したフレームレートが所定値のフレームレートのN倍(N=4,5,…)を超える場合において、平均化フレーム数を「N」に設定してもよい。
また、以上の説明では、ステップS21,S31において演算した積算回数に応じたフレームレートを演算し(S22,S32)、演算したフレームレートに基づき平均化フレーム数を判断した(S23〜27,S33〜37)。しかし、フレームレートの演算は行わなくてもよい。例えば、積算回数と、平均化フレーム数(及び平均化設定フラグ)とを関連付けたデータテーブルを用いて、ステップS21,S31において演算した積算回数に応じた平均化フレーム数を指定してもよい。
2−3.確認実験について
本実施形態に係る距離画像センサ1の効果を確認するために、本距離画像センサ1を用いた実験を行った。以下、図13,14を参照して、本距離画像センサ1を用いて行った実験について説明する。
図13(a)は、本実験における距離画像センサ1と対象物との位置関係を示す模式図である。図13(b)は、距離画像の各フレームにおける距離の標準偏差を示すグラフである。図14は、距離画像センサ1を用いた実験の条件および結果を示す表である。
本実験では、図13(a)に示すように、距離画像センサ1から30cmの距離に対象物51を配置し、距離画像センサ1を用いて対象物51までの距離を測定した。距離の測定は、以下の3つの条件A,B,Cで行った(図14参照)。
(1)条件Aは、初期条件である。条件Aにおいて、積算回数は20000回(LED光の照射回数も20000回)であり、距離画像の平均化は行わなかった。
(2)条件Bは、条件Aから単に積算回数を削減した条件である。条件Bにおいて、積算回数は12000回(LED光の照射回数も12000回)であり、距離画像の平均化は行わなかった。
(3)条件Cは、条件Bに対して平均化を行った条件である。条件Cにおいて、積算回数が12000回(LED光の照射回数も12000回)で、かつ2フレームの距離画像の平均化を行った。
本実験では、まず、条件Aにおいて、対象物51までの距離を20フレーム(20回)測定し、測定した20フレームの間で距離の標準偏差を計算した(図13(b)参照)。次に、条件Bにおいても、条件Aと同様に、対象物51までの距離を20フレーム(20回)測定し、測定した20フレームの中で距離の標準偏差を計算した(図13(b)参照)。最後に、条件Cとして、条件Bで測定した40フレームの距離に対して、連続する2フレームずつ平均化し、平均化した20フレームの間で距離の標準偏差を計算した。
図14に、条件A,B,Cのそれぞれにおいて計算した距離の標準偏差を、飽和カウント値に対する測定カウント値の割合、およびフレームレートとともに示す。測定カウント値は、本実験の各条件の測定の1フレームで積算した受光量のA/D変換によるカウント値である。飽和カウント値は、受光量の上限値を示すカウント値である。
図14に示すように、条件Bでは、積算回数を12000回に減らしたことで、フレームレートが条件Aよりも大きくなり、飽和カウント値に対する測定カウント値の割合、つまり反射光成分を表す信号量は、条件Aの半分になった。このため、条件Bの方が条件Aよりも飽和を起こしにくいことがわかる。一方で、条件Bの距離の標準偏差は、信号量が小さくなった影響で、条件Aにおける12.9mmよりも増え、18.7mmとなってしまった。
これに対して、条件Cでは、2フレームの平均化を行うことで、条件Bに対して距離の標準偏差は14.4mmにまで改善され、測定距離のばらつきを抑制できることが確認された。条件Cの信号量は平均前の条件Bと変わらない。一方、2フレームの平均化により、条件Cのフレームレートは条件Bの二倍になるが、条件Bでフレームレートが大きくなったため、30fpsを維持することができた。
以上のように、例えば条件Aのように大きい積算回数で距離を測定すると、飽和などの問題が起こることが想定される場合に、条件Bのように単に積算回数を減らすだけでなく、条件Cのようにフレーム間の平均化も行うことで、精度良く距離の測定を行うことができる。さらに、積算回数を減らすことでフレームレートを大きくできるので、背景光の対策を行いながら、所定値(30fps等)以上のフレームレートを維持することも可能となる。
3.まとめ
以上のように、本実施形態に係る距離画像センサ1は、LED2と、センサ回路3と、制御部40と、距離演算部42とを備える。LED2は、対象物5に対してLED光を繰り返して照射する。センサ回路3は、LED光の照射期間の開始から所定時間の間に光を受光する。制御部40は、LED光の照射に同期して、センサ回路3が受光した受光量Q1,Q2,Q3を積算するように、LED2およびセンサ回路3を制御する。距離演算部42は、積算された受光量Q1,Q2,Q3に基づいて、対象物5までの距離を示す距離画像を生成する。制御部40は、積算された受光量Q1の大きさに応じて、センサ回路3が受光量Q1,Q2,Q3を積算する回数である積算回数を変化させる。
距離画像センサ1によると、センサ回路3において積算された受光量の大きさに応じて積算回数を変化させるため、背景光が強い状況下で過度に受光量を積算することを回避し、距離の測定精度の低下を抑制することができる。
また、距離画像センサ1において、制御部40は、積算された受光量Q1の大きさが、所定のしきい値LAを超えたとき、積算回数を減らす。これにより、積算された受光量Q1の大きさがしきい値LAを超える度に積算回数を減らして、段階的に距離の測定精度の低下を抑制できる。また、しきい値LAは、例えば受光量Q1,Q2,Q3の上限値によって規定される。これにより、積算された受光量Q1の大きさがしきい値LAを超える度に積算回数を減らすことで、受光量Q1,Q2,Q3の飽和が抑制される。
また、距離画像センサ1において、距離演算部42によって1フレームの距離画像が生成されるフレームレートが、所定値のフレームレートに対する2以上の整数倍を超えるとき、距離演算部42は、整数のフレーム数の距離画像を平均化して出力してもよい。これにより、積算回数の削減によるフレームレートの増大を利用して、出力される距離画像のフレームレートを所定値以上に維持しながら複数の距離画像を平均化して、距離の測定精度の低下を抑制することができる。
また、所定値のフレームレートは、30fps以上60fps以下である。これにより、例えばユーザのジェスチャーなどに追従可能な動画の距離画像を出力することができる。
また、距離画像センサ1において、積算回数と、距離画像を平均化するフレーム数とを関連付けたデータテーブルD1を記憶する記憶部44をさらに備えてもよい。この場合、制御部40は、積算された受光量Q1の大きさに応じて、データテーブルD1を参照して積算回数を変化させる。これにより、データテーブルD1に基づき積算回数と距離画像を平均化するフレーム数とを設定する制御が容易に行える。
また、距離画像センサ1において、制御部40は、積算された受光量Q1の大きさに応じて、積算回数を設定する演算を行ってもよい。これにより、積算された受光量Q1の大きさに応じて、逐次、積算回数を設定することができる。
また、距離画像センサ1において、センサ回路3は、LED光の照射期間の開始から所定時間の間に時分割して光を受光し、時分割された受光量Q2,Q3に相当する電荷をそれぞれ蓄積する複数の第1のキャパシタC2,C3を備えてもよい。これにより、時分割された受光量Q2,Q3を用いて距離の算出を行うことができる。
また、距離画像センサ1において、センサ回路3は、LED光の照射の停止期間中に光を受光し、LED光の照射の停止期間中に受光した受光量Q1に相当する電荷を蓄積する第2のキャパシタC1を備えてもよい。これにより、LED光の反射光を含まない背景光のみの受光量Q1を取得することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、背景光対策として、積算した受光量の大きさに応じて積算回数を変化させた。実施の形態2では、実施形態1における積算回数の削減に加えて、さらにLED光のパルス照射1回当たりに受光する受光期間の短縮を行う。以下、本実施形態に係る距離画像センサについて説明する。
1.概要
本実施形態に係る距離画像の生成動作の概要について、図15,16,17を参照して説明する。
図15(a),(b)は、本実施形態における通常時と背景光が強いときのそれぞれの距離画像の生成動作を説明するための図である。本実施形態では、実施形態1における積算回数の削減に組み合わせて受光期間の短縮を行う。図15(a),(b)に示すように、特定の積算回数で受光量を積算する場合において、受光期間を短縮すると、LED光のパルス照射1回当たりに蓄積される電荷の量が減り、積算後の受光量を削減できる。このため、強い背景光が検出されたときに、受光期間の短縮と積算回数の削減とを組み合わせることにより、飽和を抑制するための受光量の削減を、より広い範囲において行うことができる。
図16(a)は、受光期間の短縮前のドレインゲートのタイミングチャートである。図16(b),(c),(d)は、それぞれ、受光期間の短縮前の第1、第2、第3ゲート信号Sg1〜Sg3のタイミングチャートである。図16(e)は、受光期間の短縮後のドレインゲートのタイミングチャートである。図16(f),(g),(h)は、それぞれ、受光期間の短縮後の第1、第2、第3ゲート信号Sg1〜Sg3のタイミングチャートである。
本実施形態では、LED光のパルス照射の周期を変更せずに、受光期間の短縮を行う。受光期間の短縮前後において、図16(e)に示すように、ドレインゲートを開状態にする期間を短くした分だけ、閉状態にする期間を長くして、周期を一定にしている。このとき、図16(b)〜(d),(f)〜(h)に示すように、第1、第2、第3ゲートのそれぞれを開状態にする期間を同一幅で短くしている。
また、本実施形態では、一例として、受光期間を二段階に設定する。第1の開ゲート期間T1は、受光期間の短縮前に第1、第2、第3ゲート信号のそれぞれをONにする期間である。第2の開ゲート期間T2は、受光期間の短縮後に第1、第2、第3ゲート信号のそれぞれをONにする期間であり、第1の開ゲート期間T1よりも短い。
図17(a)は、LED光の波形の一例を示す波形図である。図17(b)は、LED光の反射光の波形の一例を示す波形図である。図17(c),(d)は、受光期間の短縮前の第2、第3ゲート信号のON/OFFタイミングを示す。図17(e),(f)は、受光期間の短縮後の第2、第3ゲート信号のON/OFFタイミングを示す。
図17(a)に示す例では、LED光の波形は、1パルスの立ち上がり及び立ち下がりにおいて緩やかなスロープを有し、LED光の照射制御信号(図5(a)参照)をONしている期間Tpより短い期間Tp’においてピーク値近傍の強度を有する。この場合、図17(b)に示すように、LED光の反射光がピーク値近傍の強度を有する期間もTp’となり、反射光の受光量の大部分は、期間Tpの内の期間Tp’で取得される。このため、背景光が強い場合に、期間Tpの内の期間Tp’以外の期間で取得される受光量は、殆ど反射光成分を有さず、背景光による外光成分が大部分を占めると考えられる。
そこで、本実施形態では、通常時には期間Tpを基準とする第1の開ゲート期間T1を設定し、背景光の増大に応じて、期間Tp’を基準とする第2の開ゲート期間T2に変更する。これにより、背景光が弱い場合には、期間Tpの幅の反射光を漏れなく受光して充分な距離精度が確保できるとともに、背景光が強い場合には、受光量の内の外光成分を効率良く低減して、光ショットノイズの増大や受光量の飽和を抑制することができる。
2.距離画像の生成処理
次に、本実施形態に係る距離画像の生成処理について、図18,19,20を参照して説明する。
図18は、本実施形態における距離画像の生成処理を示すフローチャートである。図18に示すように、本実施形態では、図9のステップS10,12の処理に代えて、受光量削減処理(S10A)及び受光量復旧処理(S12A)を行う。受光量削減処理は、背景光の増大に応じて、受光期間の短縮、積算回数の削減および距離画像の平均化による受光量の削減のための設定を行う処理である。受光量復旧処理は、背景光の減少に応じて、受光量削減処理でなされた各設定を戻し、受光量を復旧させる処理である。
図19は、受光量削減処理を示すフローチャートである。図19に示す処理は、図18のステップS10Aにおいて、制御部40により行われる。
まず、制御部40は、受光期間が、第1の開ゲート期間T1(図16参照)に設定されているか否かを判断する(S41)。受光期間の設定は、例えば記憶部44において所定のフラグで管理される。
制御部40は、受光期間が第1の開ゲート期間T1に設定されている場合(S41でYes)、第2の開ゲート期間T2に設定を変更する(S42)。
一方、制御部40は、第1の開ゲート期間T1に設定されていない場合(S41でNo)、既に受光期間が短縮されているので、積算回数削減処理を実行する(S43)。ステップS43の積算回数削減処理は、図10(a)に示すデータテーブルD1を用いて実行されてもよいし、図11に示すように積算回数を減らす演算によって実行されてもよい。
制御部40はステップS42,S43の処理を行った後、図18のステップS1に戻る。
以上の受光量削減処理では、まず、受光期間の短縮を行い、次に積算回数の削減や距離画像の平均化を行う。開ゲート期間の短縮は積算回数の削減と比べて距離の測定精度に影響を及ぼしにくいので、受光量削減処理により、強い背景光に対する距離の測定精度の低下を効率良く抑制することができる。
図20は、受光量復旧処理を示すフローチャートである。図20に示す処理は、図18のステップS12Aにおいて、制御部40により行われる。
まず、制御部40は、設定中の積算回数が最大の積算回数であるか否かを判断する(S50)。制御部40は、設定中の積算回数が最大の積算回数でない場合(S50でNo)、図19のステップS43の積算回数量削減処理でなされた各設定を戻すように、積算回数増加処理を行う(S51)。
一方、制御部40は、設定中の積算回数が最大の積算回数である場合(S50でYes)、受光期間が、第2の開ゲート期間T2(図16参照)に設定されているか否かを判断する(S52)。受光期間が第2の開ゲート期間T2に設定されていない場合(S52でNo)、既に第1の開ゲート期間T1に設定されていることとなるので、特に設定を変更せずに図18のステップS1に戻る。
一方、制御部40は、第1の開ゲート期間T1に設定されている場合(S52でYes)、第2の開ゲート期間T2に設定を変更する(S53)。
制御部40はステップS51,S53の処理を行った後、図18のステップS1に戻る。
以上の受光量復旧処理により、受光量削減処理によって変更された各種の設定を段階的に戻し、背景光が強い状態から弱い状態になった場合に、距離の測定精度を回復させることができる。
3.まとめ
以上のように、本実施形態に係る距離画像センサ1によると、制御部40は、積算された受光量Q1の大きさに応じて、1回当たりのLED光の照射期間に同期してセンサ回路3が受光する期間である受光期間を変化させる。これにより、背景光が強い状況下で、背景光を含む光を受光する受光量を削減し、背景光の変動に対して距離の測定精度のより良く維持することができる。
また、距離画像センサ1において、制御部40は、積算された受光量Q1の大きさが所定のしきい値を超えたとき、受光期間を短縮し、短縮した受光期間において積算された受光量の大きさが所定のしきい値LAを超えたとき、積算回数を減らしてもよい。これにより、背景光が強い状況下で、まず受光期間を短縮し、次に積算回数を減らすので、強い背景光に対する距離の測定精度の低下を効率良く抑制することができる。
(他の実施の形態)
上記の各実施形態において、図9,18における距離画像の平均化の処理(ステップS7)を距離画像センサ1側で行ったが、コントローラ6側で行ってもよい。その場合、距離画像センサ1はステップS1〜S3を行い、随時ステップS3で生成した距離画像をコントローラ6に送信し、その後ステップS8〜S12の処理を実行する。一方、コントローラ6は、距離画像センサ1から距離画像を受信する度にステップS4〜S7の処理を行い、平均化処理部の機能を実現する。コントローラ6は、平均化した距離画像に基づいて所定の処理を実行する。
また、コントローラ6は、平均化フレーム数の設定を行ってもよい。例えば、コントローラ6が距離画像センサ1から距離画像を受信する度にフレームレートを測定し、測定結果に基づいて平均化フレーム数を設定してもよい。
コントローラ6は、距離画像センサ1からの距離画像に基づいて、距離画像に映る物体までの距離や動きの検知処理を行ってもよいし、三次元的な形状を検知するための画像処理を行ってもよい。コントローラ6は、距離画像に基づく検知結果を用いて、例えば搭載された装置の表示制御などを行う。
上記の各実施形態では、背景光のモニタとして、外光専用のキャパシタC1において積算された受光量Q1を用いたが、受光量Q1に代えて、キャパシタC2,C3において積算された受光量Q2,Q3を用いてもよい。例えば、フレーム毎に受光量Q2,Q3のうちのより大きい受光量を用いて、反射光成分も含んで積算された受光量のモニタを行ってもよい。フレーム毎に積算された受光量Q1,Q2,Q3の大きさに応じて次のフレームの積算回数を変化させることで、受光量Q1,Q2,Q3の飽和を回避して距離画像を生成することができる。なお、受光量Q1を用いて背景光のみをモニタする場合、例えば対象物までの距離の変化などによる受光量の増減などとは区別することができ、背景光が強い時専用のモード設定を行う場合などに有効である。
また、上記の各実施形態では、センサ回路3の全ての画素回路30における受光量の最大値を検出値として抽出したが、受光量のモニタ方法はこれに限らず、例えば、全ての画素回路30のうちの一部の画素回路30における受光量の最大値を検出値として使用してもよい。また、受光量の最大値を抽出することに代えて、複数の値をサンプリングして、それぞれしきい値LA,LBと比較してもよい。例えば、しきい値LBとの比較において、全ての画素回路30のうちの所定数の受光量の大きさがしきい値LBを下回ったときに積算回数を増やすようにしてもよい。
また、上記の各実施形態では、画素回路30は外光専用のキャパシタC1を備えたが、距離画像センサ1における画素回路はこれに限らず、外光専用のキャパシタC1を省略してもよい。この場合、画素回路からの読出しにおいて、反射光を含む受光量と外光の受光量とを異なるフレームで取得し、2フレームの読み出しで1フレームの距離画像を生成するようにしてもよい。例えば、連続する2つのフレームにおいて、一方のフレームでパルス状のLED光の照射を繰り返すとともに2つのキャパシタで時分割して電荷を蓄積してTOF信号処理部4に読み出し、反射光を含む受光量を取得する。他方のフレームでは、LED光の照射を停止しながら受光を行うことで、外光の受光量を取得することができる。この場合、積算された受光量のモニタは、外光の受光量で行ってもよいし、反射光を含む受光量で行ってもよい。
また、上記の各実施形態では、画素回路30が3つのキャパシタC1,C2,C3を備え、3種の受光量Q1,Q2,Q3を時分割で取得する場合について説明したが、距離画像センサの画素回路が備えるキャパシタの数は3つ以上であってもよい。例えば、画素回路が4つ以上のキャパシタを備え、4種以上の受光量Q1,Q2,…,Qn(nは4以上の整数)を時分割で取得してもよい。
また、上記の各実施形態では、平均化設定フラグに基づき距離画像の平均化を行うか否かを判断した。平均化を行うか否かの切替えは平均化設定フラグを用いなくてもよく、例えば、距離画像の平均化を行わない場合には平均化フレーム数を「1」に設定するようにしてもよい。
また、上記の各実施形態では、複数フレームの距離画像を生成してから平均化した。しかし、距離画像の平均化の方法はこれに限らず、例えば、複数フレーム分の受光量を平均化して、平均化された受光量に基づき距離を演算することにより、距離画像の平均化を行ってもよい。
また、上記の各実施形態では、TOF信号処理部4において制御部40が距離演算部42及び平均化処理部45を備えたが、これに限らず、TOF信号処理部4において制御部40と距離演算部42及び平均化処理部45とを別個に構成してもよい。
また、上記の各実施形態では、LED光はパルス変調されたが、LED光の変調方法はコレに限らず、例えば信号強度を正弦波形などに変調してもよい。
また、上記の各実施形態では、距離画像センサ1がモバイル機器に搭載される場合を例示した。距離画像センサ1が搭載されるモバイル機器は、特に限定されず、例えばスマートフォンやタブレット端末、ノート型PC(パーソナルコンピュータ)、デジタルカメラ、ウェアラブル端末、携帯電話などであってもよい。
また、距離画像センサ1が搭載される機器はモバイル装置に限らず、例えば監視カメラや車載装置であってもよい。このような場合においても、距離画像センサ1によると、背景光が強い状況下であっても、人や車などの対象物までの距離の測定精度の低下を抑制できる。
また、実施の形態2では、LED光のパルス照射の周期を変更せずに、受光期間の短縮を行った。受光期間の短縮方法はこれに限らず、1フレーム中の積算期間における受光期間の合計が短縮されるように調整してもよい。例えば、1フレーム中で1回毎の受光期間を短縮することに合わせて周期を短くして、最後に休止期間を設けるようにしてもよい。
1 距離画像センサ
2 LED
3 センサ回路
30 画素回路
4 TOF信号処理部
40 制御部
41 タイミング発生部
42 距離演算部
43 距離画像出力部
44 記憶部
PD フォトダイオード
FD1,FD2,FD3 フローティングディフュージョン
C1,C2,C3 キャパシタ

Claims (12)

  1. 対象物に対して照射光を繰り返して照射する光源部と、
    前記照射光の照射期間の開始から所定時間の間に光を受光する受光部と、
    前記照射光の照射に同期して、前記受光部が受光した受光量を積算するように、前記光源部および前記受光部を制御する制御部と、
    前記積算された受光量に基づいて、前記対象物までの距離を示す距離情報を生成する距離情報生成部とを備え、
    前記制御部は、前記積算された受光量の大きさに応じて、前記受光部が受光量を積算する回数である積算回数を変化させる
    距離センサ。
  2. 前記制御部は、前記積算された受光量の大きさが所定のしきい値を超えたとき、前記積算回数を減らす
    請求項1に記載の距離センサ。
  3. 前記距離情報生成部によって1フレームの距離情報が生成されるフレームレートが、所定値のフレームレートに対する2以上の整数倍を超えるとき、前記整数のフレーム数の距離情報を平均化する平均化処理部をさらに備える
    請求項1又は2に記載の距離センサ。
  4. 前記所定値のフレームレートは、30fps以上60fps以下である
    請求項3に記載の距離センサ。
  5. 前記積算回数と、前記距離情報を平均化するフレーム数とを関連付けたテーブルを記憶する記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、前記積算された受光量の大きさに応じて、前記テーブルを参照して前記積算回数を変化させる
    請求項3又は4に記載の距離センサ。
  6. 前記制御部は、前記積算された受光量の大きさに応じて、前記積算回数を設定する演算を行う
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の距離センサ。
  7. 前記制御部は、前記積算された受光量の大きさに応じて、1回当たりの照射光の照射期間に同期して前記受光部が受光する期間である受光期間を変化させる
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の距離センサ。
  8. 前記制御部は、
    前記積算された受光量の大きさが所定のしきい値を超えたとき、前記受光期間を短縮し、
    短縮した受光期間において積算された受光量の大きさが所定のしきい値を超えたとき、前記積算回数を減らす
    請求項7に記載の距離センサ。
  9. 前記受光部は、
    前記照射光の照射期間の開始から所定時間の間に時分割して光を受光し、
    時分割された受光量に相当する電荷をそれぞれ蓄積する複数の第1のキャパシタを備える請求項1〜8のいずれか1項に記載の距離センサ。
  10. 前記受光部は、
    前記照射光の照射の停止期間中に光を受光し、
    前記照射光の照射の停止期間中に受光した受光量に相当する電荷を蓄積する第2のキャパシタを備える請求項1〜9のいずれか1項に記載の距離センサ。
  11. 請求項1又は2に記載の距離センサと、
    前記距離センサによって生成される距離情報に基づいて、所定の処理を実行する処理装置とを備えたシステム。
  12. 前記処理装置は、前記距離センサによって1フレームの距離情報が生成されるフレームレートが、所定値のフレームレートに対する2以上の整数倍を超えるとき、前記整数のフレーム数の距離情報を平均化する平均化処理部を備える請求項11に記載のシステム。
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