JP2018136123A - 距離センサ及びユーザインタフェース装置 - Google Patents

距離センサ及びユーザインタフェース装置 Download PDF

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Abstract

【課題】対象物までの距離を示す距離情報におけるノイズを効率良く低減する距離センサを提供する。
【解決手段】距離画像センサ1は、LED2と、センサ回路3と、TOF信号処理部4とを備える。LED2は、対象物5に対してLED光を照射する。センサ回路3は、LED光の照射期間の開始から所定時間の間に光を受光するとともに、照射の停止期間中に光を受光する。TOF信号処理部4は、LED光の照射期間の開始から所定時間の間に受光された受光量Q2,Q3、及び照射の停止期間中に受光された受光量Q1に基づいて、対象物5までの距離を示す距離画像を生成する。TOF信号処理部4は、受光量Q1,Q2,Q3に基づいて、受光量Q2,Q3から受光量Q1を除いた受光量に基づく正味の反射光の受光量Iがしきい値SH以上か否かを判定し、しきい値SH以上でない場合には距離を算出せず、しきい値SH以上である場合に距離を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、対象物までの距離を測定する距離センサ、及び距離センサを備えたユーザインタフェース装置に関する。
対象物までの距離を測定する距離センサには、対象物を含む物体に光を照射して反射光の伝播期間に基づき距離を測定するTOF(Time-Of-Flight)方式で、距離画像を生成する距離画像センサがある。TOF方式の距離画像センサでは、生成した距離画像において、対象物の検知の障害となるノイズが生じることが知られている。特許文献1は、距離画像に含まれるノイズ成分を除去することを目的とする距離測定装置を開示している。
特許文献1の距離測定装置では、まず、測定対象物を含む被写体に照射した光の反射光を受光素子で受光して、被写体との間の距離を信号レベルで表す距離画像を取得する。次に、取得した距離画像を多数の所定領域に区切り、区切った領域内の距離を表す信号レベルの変動が所定の閾値を超える場合には当該領域の距離画像をノイズ成分とみなして棄却し、信号レベルの変動が閾値を超えない領域のみを距離画像として残す。その結果、棄却されずに残った領域にて測定対象物のみを示す距離画像が得られることになり、測定対象物との間の距離やその外形がノイズの影響を低減して測定可能となる。
特開2002−277239号公報
特許文献1では、一度、距離画像の全体を取得し、取得した距離画像を区切った所定領域毎に、所定領域内の距離を表した信号レベルの変動に基づきノイズ成分か否かの判定が行われる。このため、距離画像の全体を取得するための距離計算等の処理を行ってからでなければノイズ成分の判定が行えず、ノイズ成分とみなした領域の距離画像は結局、棄却されるので、距離画像におけるノイズを除去するまでの処理が効率的でないという問題がある。
本発明は、対象物までの距離を示す距離情報におけるノイズを効率良く低減することができる距離センサを提供することを目的とする。
本発明に係る距離センサは、光源部と、受光部と、距離情報生成部とを備える。光源部は、対象物に対して照射光を照射する。受光部は、照射光の照射期間の開始から所定時間の間に光を受光するとともに、照射の停止期間中に光を受光する。距離画像生成部は、照射光の照射期間の開始から所定時間の間に受光された光の受光量である第1の受光量、及び照射の停止期間中に受光された光の受光量である第2の受光量に基づいて、対象物までの距離を示す距離情報を生成する。距離情報生成部は、第1及び第2の受光量に基づいて、第1の受光量から第2の受光量を除いた受光量に基づく第3の受光量が、所定のしきい値以上か否かを判定する。距離情報生成部は、第3の反射光の受光量がしきい値以上でない場合には距離を算出せず、第3の反射光の受光量がしきい値以上である場合に距離を算出する。
本発明に係る距離センサによると、距離の算出前に外光の影響を考慮した第3の受光量によるノイズの判定を行い、ノイズとみなした場合には距離の算出をせず、ノイズの判定後に距離を算出するので、距離情報におけるノイズを効率良く低減できる。
本発明の実施の形態1に係る距離画像センサの構成を示すブロック図 距離画像センサの外観および組み立て状態を示す斜視図 距離画像センサにおけるセンサ回路の構成例を示すブロック図 センサ回路における画素回路の構成例を示す模式図 距離画像センサにおける照射と受光の動作タイミングを示すタイミングチャート 距離画像センサにおける距離の算出方法を説明するための模式図 距離画像センサによる3種の輝度画像の一例を示す図 3種の輝度画像に基づく距離画像の一例を示す図 距離画像センサにおける距離画像生成処理を示すフローチャート 距離画像センサによるノイズ除去後の距離画像の例を示す図 距離画像センサにおけるしきい値の設定方法の一例を説明するための図 実施の形態2に係るユーザインタフェース装置を説明するための図 距離画像センサを備えたユーザインタフェース装置の構成を示すブロック図 距離画像センサのしきい値の設定動作の一例を示す図 ユーザインタフェース装置におけるしきい値の設定動作の流れを示すシーケンス図 距離画像センサのしきい値の設定動作の変形例を示す図
以下、添付の図面を参照して本発明に係る距離画像センサについて説明する。
各実施形態は例示であり、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもない。実施の形態2以降では実施の形態1と共通の事項についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については、実施形態毎には逐次言及しない。
(実施の形態1)
1.構成
実施の形態1に係る距離画像センサの構成について、図1,2を参照して説明する。図1は、実施の形態1に係る距離画像センサの構成を示すブロック図である。図2(a)は、距離画像センサの外観を示す斜視図である。図2(b)は、図2(a)の距離画像センサを示す分解図である。
本実施形態に係る距離画像センサ1は、図1に示すように、LED(発光ダイオード)2と、センサ回路3と、TOF信号処理部4とを備える。距離画像センサ1は、TOF方式において距離を測定するセンサ装置であり、対象物5までの距離を示す距離情報として距離画像を生成する距離センサの一例である。距離画像センサ1は、例えば、モバイル機器や情報端末に搭載され、ホスト側でユーザの手などを対象物5として検知するために用いられる距離画像を出力する。距離画像センサ1は、LED2から光の照射を行い、対象物5からの反射光をセンサ回路3で受光して、TOF信号処理部4において対象物5までの距離を示す距離画像を生成する。
図2(a),(b)に示すように、距離画像センサ1は、レンズ11と、ホルダ12と、回路基板13とをさらに備える。
LED2は、図2(a)に示すように、ホルダ12の外面に取り付けられている。LED2は、赤外領域の波長帯を有する光(以下、「LED光」という)を、ホルダ12の外部に向けて照射する。LED光は、TOF信号処理部4の制御により、パルス変調して照射される。LED2は、LED光を照射光として照射及び照射の停止を行う光源部の一例である。
センサ回路3は、受光面を有するCMOS(相補型金属酸化物半導体)イメージセンサ回路で構成される。センサ回路3は、図2(b)に示すように、1つの半導体チップに集積されており、ホルダ12の内部で回路基板13に取り付けられている。ホルダ12の外面には、バレルレンズなどのレンズ11が、センサ回路3の受光面を覆うように取り付けられている。レンズ11は、ホルダ12の外部からの光をセンサ回路3の受光面に集光する。センサ回路3は、LED光の照射に同期して受光する受光部の一例である。センサ回路3の構成の詳細については後述する。
TOF信号処理部4は、TOF方式において距離画像を生成するための種々の信号処理を行う回路群であり、タイミング発生部41と、距離演算部42と、距離画像出力部43とを含む。TOF信号処理部4は、例えばASIC(特定用途向け集積回路)やFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)で構成され、回路基板13に集積されている。TOF信号処理部4は、距離情報としてセンサ回路3の受光量に基づき距離画像を生成する距離情報生成部の一例である。
TOF信号処理部4において、タイミング発生部41は、発振回路などを備え、所定の周期を有するタイミング信号を発生する。タイミング発生部41は、パルス変調してLED光を照射するための照射制御信号として、発生したタイミング信号をLED2に供給する。また、タイミング発生部41は、発生したタイミング信号をセンサ回路3にも供給し、LED2による照射とセンサ回路3による受光とを同期制御する。距離画像センサ1における照射と受光の動作タイミングについては、後述する。
距離演算部42は、四則演算等が可能な演算回路やフラッシュメモリなどの内部メモリなどで構成される。距離演算部42は、センサ回路3による反射光の検出結果に基づいて、受光した反射光の伝播期間に基づく距離を演算する。距離の算出方法については後述する。距離演算部42は、距離の演算を画素毎に行い、例えば演算した画素毎の距離を示す距離データを内部メモリに記録する。距離演算部42によって全画素分の距離データが演算されることにより、距離画像が生成される。
距離画像出力部43は、外部機器に情報を出力するインタフェース回路で構成される。距離画像出力部43は、距離演算部42において生成された距離画像を外部機器に出力する。距離画像出力部43は、内部メモリに記録された全画素分の距離データを出力してもよいし、距離演算部42が演算した距離データを随時、出力してもよい。
1−1.センサ回路の構成
次に、センサ回路3の構成の詳細について、図3,4を参照して説明する。図3は、距離画像センサ1におけるセンサ回路3の構成を示すブロック図である。図4は、センサ回路3における画素回路の構成を示す模式図である。
図3に示すように、センサ回路3は、複数の画素回路30と、ゲート駆動回路31、垂直走査回路32及び水平読出し回路33などの周辺回路とを備える。本実施形態では、センサ回路3において、電荷振り分け方式を採用している。
ゲート駆動回路31は、タイミング発生部41(図1参照)からのタイミング信号に基づいて、画素回路30に含まれる種々のMOSトランジスタを駆動するための駆動回路である。ゲート駆動回路31は、1つの画素回路30に対して、第1,第2,第3ゲート信号Sg1,Sg2,Sg3を順次出力する。第1,第2,第3ゲート信号Sg1,Sg2,Sg3は、それぞれ複数の画素回路30に対して同一のタイミングで出力される。
複数の画素回路30は、受光面上の水平方向及び垂直方向において、マトリクス状に配置される。複数の画素回路30は、距離画像センサの受光部における複数の画素の一例である。図4(a)は、半導体チップ上に積層された画素回路30を示す模式図である。図4(b)は、図4(a)の等価回路を示す回路図である。
画素回路30は、図4(a)に示すように、フォトダイオードPD、3つのフローティングディフュージョンFD1,FD2,FD3を備える。画素回路30では、p型半導体基板において、フォトダイオードPDが埋め込み式で設けられ、フォトダイオードPDの周囲に3つのフローティングディフュージョンFD1,FD2,FD3が設けられている。さらに、フォトダイオードPDが設けられた領域からフローティングディフュージョンFD1,FD2,FD3に渡って、それぞれMOSトランジスタM1,M2,M3が形成されている。
3つのフローティングディフュージョンFD1,FD2,FD3では、図4(b)に示すように、それぞれキャパシタC1,C2,C3が形成される。3つのキャパシタC1,C2,C3は、それぞれMOSトランジスタM1,M2,M3を介してフォトダイオードPDに接続されている。MOSトランジスタM1,M2,M3は、ゲート駆動回路31からそれぞれのゲートに入力される第1,第2,第3ゲート信号Sg1,Sg2,Sg3のON/OFFによって開閉制御される。
フォトダイオードPDは、外部からの光を受光して光電変換する。光電変換によって生じた電荷は、MOSトランジスタM1,M2,M3のうちで開状態に制御されたMOSトランジスタを介して、3つのキャパシタC1,C2,C3のうちのいずれかのキャパシタに蓄積される。このように、キャパシタC1,C2,C3は、フォトダイオードPDの受光量に相当する電荷を蓄積する。センサ回路3は、画素回路30毎のキャパシタC1,C2,C3に電荷を蓄積することによって受光量を取得する。
画素回路30間のキャパシタC1,C2,C3において取得された受光量は、選択信号Ssによって当該画素回路30が選択されたときに、アナログ信号線から読み出される。選択信号Ssは、複数の画素回路30から、受光量を読み出す対象の画素回路30を選択する信号である。また、キャパシタC1,C2,C3は、リセット信号Sr1,Sr2,Sr3によって参照電圧VRが印加されることにより、蓄積した電荷を放出してリセットされる。リセット信号Sr1,Sr2,Sr3は、例えばゲート駆動回路31から入力される。
図3に戻り、垂直走査回路32は、画素回路30からの受光量の読み出しにおいて、マトリクス状に並んだ画素回路30を垂直走査するための回路である。垂直走査回路32は、一行に並んだ画素回路30毎に順次、選択信号Ssを出力する。
水平読出し回路33は、垂直走査回路32が走査する画素回路30の受光量をTOF信号処理部4に読み出すための回路である。水平読出し回路33は、複数のA/D(アナログ/デジタル)変換器35を有し、画素回路30からのアナログ値の受光量をデジタル値に変換(A/D変換)する。複数のA/D変換器35は、例えば一列毎の画素回路30に対して3つずつ設けられ、画素回路30のキャパシタC1,C2,C3で取得された受光量をそれぞれA/D変換する。A/D変換された受光量のデジタル値は、TOF信号処理部4の距離演算部42(図1参照)に出力される。
2.動作
次に、本実施形態に係る距離画像センサ1の動作について説明する。
2−1.距離の算出方法
まず、距離画像センサ1による対象物までの距離の算出方法について、図5,6を参照して説明する。図5は、距離画像センサ1における照射と受光の動作タイミングを示すタイミングチャートである。図5(a)は、LED光の照射を制御するための照射制御信号のタイミングを示す。図5(b)は、対象物から距離画像センサ1に到達する反射光の到達タイミングを示す。図5(c),(d),(e)は、それぞれ画素回路30に入力される第1,第2,第3ゲート信号Sg1,Sg2,Sg3のタイミングを示す。図6は、距離画像センサ1による距離の算出方法を説明するための模式図である。
図5(a)に示す照射制御信号は、タイミング発生部41からLED2に供給される(図1参照)。照射制御信号に基づき、所定の期間Tpをパルス幅とするパルス波形のLED光が、時刻t1から照射される。期間Tpは、例えば10ナノ秒(ns)以上20ナノ秒以下である。LED光が対象物に照射されることにより、対象物から反射光が生じる。対象物からの反射光は、距離画像センサ1までの距離に応じてLED光の照射時から遅延して、距離画像センサ1に到達する。
図5(b)に示す対象物からの反射光は、照射時のLED光に対する遅延期間がTdであり、時刻t1から遅延期間Td後の時刻t2に、距離画像センサ1に到達している。反射光の波形は、LED光と同じ期間Tpのパルス幅を有する。なお、本実施形態では、遅延期間Tdは期間Tp未満であることを想定している。
本実施形態のセンサ回路3では、以下の様に、図5(c)〜(e)に示すゲート信号Sg1〜Sg3に基づき、LED光の照射の停止期間中に背景光などの外光を受光するとともに、LED光の照射期間に同期して対象物からの反射光を時分割して受光する。
ゲート信号Sg1,Sg2,Sg3は順次、照射制御信号に同期してセンサ回路3のゲート駆動回路31から受光面上の画素回路30に出力される(図3参照)。画素回路30においては、ゲート信号Sg1,Sg2,Sg3に基づき、フォトダイオードPDが受光し、受光量に相当する電荷がキャパシタC1,C2,C3に蓄積される(図4(b)参照)。なお、受光量に相当する電荷がキャパシタC1,C2,C3に蓄積されていない期間においてフォトダイオードPDで生じる光電子は、外部に排出されるようになっている。
図5(c)に示す第1ゲート信号Sg1はLED光の照射前で、かつ期間Tpの間、ONされる。第1ゲート信号Sg1がONの間、フォトダイオードPDで受光した受光量に相当する電荷がキャパシタC1に蓄積される。図6(a)に、キャパシタC1に蓄積される第1ゲート信号Sg1に基づく受光量Q1を示す。受光量Q1は、LED光の反射光が生じていない状態において取得される外光の受光量である。受光量Q1は、背景光などのLED光とは無関係の外光の影響を確認するために取得される。
図5(d)に示す第2ゲート信号Sg2はLED光の照射を開始した時刻t1から停止する時刻t3までの間、ONされる。第2ゲート信号Sg2がONの間、フォトダイオードPDで受光した受光量に相当する電荷がキャパシタC2に蓄積される。図6(b)に、キャパシタC2に蓄積される第2ゲート信号Sg2に基づく受光量Q2を示す。受光量Q2には、LED光の照射開始の時刻t1から期間Tp以内に到達する反射光に由来する反射光成分が含まれる。また、受光量Q2には、背景光などの外光成分も含まれる。
図5(e)に示す第3ゲート信号Sg3はLED光の照射停止後の時刻t3から期間Tpの間、ONされる。第3ゲート信号Sg3がONの間、フォトダイオードPDで受光した受光量に相当する電荷がキャパシタC3に蓄積される。図6(c)に、キャパシタC3に蓄積される第3ゲート信号Sg3に基づく受光量Q3を示す。受光量Q3には、LED光の照射を停止した時刻t3から遅延期間Td後の時刻t4まで続けて到来する反射光に由来する反射光成分が含まれる。このように、反射光の受光量全体が時分割され、遅延期間Tdに応じて、受光量Q2,Q3の反射光成分として振り分けられる。なお、反射光の遅延期間Tdは期間Tp未満であることを想定しており、反射光の到来が終了する時刻t4は、キャパシタC3の充電期間Tpの範囲内にある。また、受光量Q3には、受光量Q2と同様に、外光成分も含まれる。
以上のように、距離画像センサ1では、センサ回路3がLED光の照射期間の開始から所定時間の間に光を受光して、キャパシタC2,C3(第1のキャパシタ)において受光量Q2,Q3(第1の受光量)に応じた電荷を蓄積する。また、LED光の照射の停止期間中に光を受光して、キャパシタC1(第2のキャパシタ)において受光量Q1(第2の受光量)に応じた電荷を蓄積する。キャパシタC1,C2,C3それぞれに蓄積された電荷を検出することで、受光量Q1,Q2,Q3を取得することができる。キャパシタC1,C2,C3それぞれに蓄積された電荷に相当する受光量Q1,Q2,Q3によると、対象物からの反射光の遅延期間Tdと期間Tpの比は、図6(d)に示すように、反射光の受光量全体のうちの受光量Q3に振り分けられた割合に対応している。このため、遅延期間Tdは、受光量Q2,Q3の配分に基づいて求めることができる。
ここで、受光量Q2,Q3には、図6(b),(c)に示すように、反射光成分だけでなく外光成分も含まれている。受光量Q2,Q3は外光のみの受光量Q1と同じ長さの期間Tpで取得されているので、受光量Q2,Q3に含まれる外光成分は、受光量Q1と同程度であると考えられる。このため、本実施形態では、受光量Q2,Q3から適宜、受光量Q1を減算することにより、外光成分を除いた反射光成分の受光量を算出する。受光量Q1は受光量Q2,Q3を取得する直前に取得されるため、受光量Q1により受光量Q2,Q3における外光成分を精度良く取り除くことができる。
遅延期間Tdは、LED光が対象物に到達し、反射光として距離画像センサ1に戻ってくるまでにかかる時間である。つまり、対象物と距離画像センサ1との間の距離を光速cで往復した際にかかる時間である。よって、対象物までの距離をLとすると、Td=2L/cが成り立つため、次式を演算することにより、対象物までの距離Lを算出することができる。
L=(c/2)×Tp×{(Q3−Q1)/(Q2+Q3−2×Q1)} (1)
2−2.距離画像の生成動作
本実施形態に係る距離画像の生成動作について説明する。本実施形態において、距離画像センサ1の距離演算部42は、センサ回路3から各画素回路30の受光量Q1,Q2,Q3(図6参照)を読み出し、各画素回路30の受光量Q1,Q2,Q3に対して上式(1)を演算する。
受光量Q1,Q2,Q3の読出しは、上述したパルス状のLED光の照射及びその反射光の受光の一連の動作を、例えば1万回以上2万回以下の所定回数、繰り返した後に行う。これにより、上式(1)の演算に用いられる受光量Q1,Q2,Q3の統計的な精度が高まり、高精度で距離を算出することができる。
距離演算部42が1つの画素に対して上式(1)を演算することにより、その画素の距離を示す距離データが取得される。TOF信号処理部4は、全画素分の距離データを取得することにより、距離画像を生成する。
2−2−1.距離画像におけるノイズについて
ここで、上記のようなTOF方式の距離画像においては、実際の距離とは異なる距離を示す距離データであるノイズが生じてしまうことがある。以下、距離画像におけるノイズについて、図7,8を用いて説明する。図7は、距離画像センサ1における3種の輝度画像の一例を示す図である。図8は、図7の3種の輝度画像に基づく距離画像の一例を示す図である。
図7(a),(b),(c)に示す画像は、それぞれ受光量Q1,Q2,Q3を輝度とする輝度画像である。図7(a),(b),(c)の輝度画像は、距離画像センサ1の検知エリアにマネキンの手51と2つの円筒52、53を配置し、LED光の照射及び受光量Q1,Q2,Q3の受光を行うことにより撮像した。距離画像センサ1を設置した位置から紙面奥行き方向において、マネキンの手51は距離35cmの位置にあり、手51の左右に配置した円筒52、53はそれぞれ撮像位置から距離70cm、50cmの位置にある。また、円筒52の赤外線の反射率は、円筒53よりも高い。
図7(a),(b),(c)それぞれの輝度画像に基づいて、全ての画素に対して上式(1)の演算を行うことにより、図8に示す距離画像を取得した。図8の距離画像は濃淡で距離の遠近を表している。図8の距離画像は、手51及び左右の円筒52,53のうちで、手51が最も近い距離にあり、右側の円筒53、右側の円筒52の順で遠くに位置していることを示している。
しかしながら、図8の距離画像においては、ノイズ(実際の距離とは異なる距離を表す距離データ)が生じているのが分かる。例えば、領域61,62は、手51や円筒52,53よりも充分遠くの領域であり、本来、領域全体が均一な濃さで表示されるべきであるが、ノイズにより濃淡が入り混じって表示されている。図8のノイズには手51と同程度や手51よりも近い距離も含まれているため、このような距離画像に基づき外部機器において手51などを対象物として検知する場合、対象物の検知処理の処理量が増加したり、対象物の誤検出を招いたりし得る。このような距離画像におけるノイズは、上式(1)の演算において、ノイズの主要因の1つである背景光などの外光成分を取り除いているにも関わらず生じてしまう。
そこで、本実施形態では、距離の演算を行う前に、取得した受光量から外光の影響を除いた正味の反射光の受光量(第3の受光量)を用いて(図7(d)参照)、ノイズの除去のための判定を行う。この判定に基づき、正味の反射光の受光量が少な過ぎる場合には距離の演算をせず、正味の反射光の受光量が充分に大きい場合にのみ距離の演算を行う。これにより、外光の影響を差し引いた正味の反射光の受光量の大きさに基づいて、距離の演算をしたとしてもノイズになり易いと考えられる場合には、距離の演算自体を行わずに距離画像が生成されるので、距離画像におけるノイズを効率良く低減することができる。
2−2−2.距離画像生成処理
以下、本実施形態に係る距離画像生成処理について、図9,10を参照して説明する。距離画像生成処理は、センサ回路3によって取得される受光量に基づき、ノイズを除去するための判定を行ってから距離画像を生成する処理である。図9は、距離画像センサ1における距離画像生成処理を示すフローチャートである。図10は、距離画像センサ1によるノイズ除去後の距離画像の例を示す図である。
以下で説明する処理は、距離画像センサ1におけるTOF信号処理部4によって実行される。
まず、TOF信号処理部4は、センサ回路3から受光量Q1,Q2,Q3(図6参照)に基づく3種の輝度画像(図7(a)〜(c)参照)を読み出す(S2)。
次に、TOF信号処理部4は、読み出した画像において、1つの画素を選択する(S4)。以下、選択した画素の水平方向の位置をxで表し、選択した画素の垂直方向の位置をyで表す(図3参照)。
次に、TOF信号処理部4の距離演算部42は、選択した画素の受光量Q1,Q2,Q3に基づいて、受光量Q2,Q3の総量から受光量Q1に対応する外光成分を除いた正味の反射光の受光量Iを算出する(S6)。具体的には、距離演算部42は次式を演算する。
I(x,y)=Q2(x,y)+Q3(x,y)−2×Q1(x,y) (2)
上式(2)において、添え字(x,y)は、選択された画素の位置を表す。Q1(x,y),Q2(x,y),Q3(x,y)はそれぞれ選択された画素における受光量Q1,Q2,Q3であり、I(x,y)は選択された画素に対する正味の反射光の受光量Iである。図7(d)に、図7(a)〜(c)の輝度画像に対する正味の反射光の受光量Iに基づく画像を示す。
次に、距離演算部42は、算出した正味の反射光の受光量I(x,y)が、所定のしきい値SH以上か否かを判定する(S8)。しきい値SHは、正味の反射光の受光量Iに基づいて、距離画像におけるノイズを除去するためのしきい値である。しきい値SHの設定方法については、後述する。
算出した正味の反射光の受光量I(x,y)がしきい値SH以上である場合、距離演算部42は、選択した画素の受光量Q1(x,y),Q2(x,y),Q3(x,y)を用いて式(1)を演算し、選択した画素に対する距離を算出する(S10)。ここで、式(1)における右辺の分母は、正味の反射光の受光量I(x,y)と一致する。そこで、距離演算部42は、ステップS6で式(2)を用いて算出した正味の反射光の受光量I(x,y)の値を用いて式(1)の演算を行う。これにより、ステップS6の処理における計算リソースが無駄にならず、効率的に処理を実行できる。
一方、算出した正味の反射光の受光量I(x,y)がしきい値SH以上でない場合、距離演算部42は、選択した画素に対する距離の演算を行うことなく、選択した画素に対して所定値の距離を設定する(S12)。所定値の距離は、例えば無限遠などの遠距離を示す値の距離である。
次に、TOF信号処理部4は、ステップS10又はステップS12において取得した距離を、選択した画素の距離データとして内部メモリに記録する(S14)。
次に、TOF信号処理部4は、全画素の距離データを取得したか否かを判断する(S16)。TOF信号処理部4は、全画素の距離データを取得していない場合(S16でNO)、距離データを未取得の画素に対して、順次、ステップS4以降の処理を行う。
TOF信号処理部4は、全画素の距離データを取得した場合(S16でYES)、取得した全画素の距離データに基づいて距離画像を生成する(S18)。生成された距離画像は、距離画像出力部43から外部機器に出力される。
以上の処理は、例えば1/30秒などの所定の周期で繰り返し実行される。
以上の距離画像生成処理によると、画素毎に正味の反射光の受光量I(x,y)を算出し、正味の反射光の受光量I(x,y)がしきい値SH未満の画素に対しては距離の演算を省略する。一方、正味の反射光の受光量I(x,y)がしきい値SH以上である画素に対してのみ距離が演算される。これにより、正味の反射光の受光量I(x,y)が小さ過ぎて距離を演算したとしても統計的にノイズになり易い画素に対しては、距離の演算が省略されるので、距離画像におけるノイズを効率良く低減することができる。
また、正味の反射光の受光量I(x,y)が少ない場合には遠距離であることが多いため、距離の演算を省略した画素に対しては、無限遠などの遠距離を示す距離データを設定する。これにより、全画素に対して逐次、距離の演算を行う場合よりも距離画像の画像品位を向上することができる。
また、ステップS6の判定処理では、上式(2)のとおり単純な加減算によって、ノイズ除去のための判定が行われる。このため、簡単なハードウェア構成でノイズ除去の判定機能を実現することができる。さらに、ステップS6で算出された値は、ステップS10の距離の演算において利用されるため、計算リソースを無駄にすることなく効率的にノイズ除去の判定処理を行うことができる。
図10(a),(b),(c)に、図7に示す輝度画像に基づいて、しきい値SHを種々の値に設定して生成した距離画像を示す。図10(a)は、しきい値SH=30を設定した場合の距離画像を示す。図10(b)は、しきい値SH=100を設定した場合の距離画像を示す。図10(c)は、しきい値SH=255を設定した場合の距離画像を示す。上記の場合において、しきい値SHの設定可能範囲は、デジタル値0以上8190以下の範囲である。
図10(a)の距離画像では、図8の領域61,62に生じていたノイズの大部分が除去され、領域全体が殆ど均一に表されている。このように、しきい値SHを用いて距離演算の前にノイズを除去することにより、距離画像の中に誤った距離データが混じり込むことが抑制され、距離画像の画像品位を向上することができる。また、しきい値SHを設定して距離の演算を行う画素を限定することにより、距離画像センサ1の消費電力を低減することができる。
図10(b)の距離画像では、図10(a)と同様に手51(距離画像センサ1からの距離35cm)及び円筒52(距離70cm)が映っている一方、図10(a)の距離画像では映っていた円筒53(距離50cm)が映らなくなっている。円筒53は、円筒52よりも近距離に位置するが、円筒52よりも赤外線の反射率が低い物体である。しきい値SHで判定される正味の反射光の受光量Iは、LED光を反射する物体の距離およびLED光の反射率に応じて変化する。距離画像センサ1によると、距離画像を用いて特定の対象物を検知の対象とする場合、しきい値の設定を調整することにより、検知の対象外の物体を背景とみなして、距離画像に映らないようにすることができる。これにより、外部機器において対象物の検知を行い易くすることができる。
図10(c)の距離画像では、円筒52も映らなくなり、手51のみが映っている。しきい値を大きい値に設定することにより、距離を演算する画素数が減り、距離画像センサ1の消費電力をより低減することができる。
また、図10(c)の距離画像では、図10(a),(b)の距離画像と比較して、手51の輪郭がより鮮明に映っている。図10(c)の距離画像は、画像内に検出の対象外の円筒52,53などが映らず、背景以外には手51しか映っていないため、例えば距離10cm以上40cm以下の範囲内にある手を検出対象とする場合に、対象物と背景の領域を容易に分離することができる。このように、しきい値の設定により、距離画像における対象物と背景との空間分離が容易となる。
2−2−3.しきい値の設定方法について
以下、図11を参照して、距離画像生成処理におけるしきい値SHの設定方法の一例について説明する。図11は、距離画像センサ1におけるしきい値の設定方法の一例を説明するための図である。
以下で説明する設定方法は、対象物の距離画像を取得するための距離画像センサ1の使用前に、あらかじめしきい値を設定するための方法である。例えば、工場において、距離画像センサ1の製造出荷時などに行う。
まず、距離画像センサ1を用いて検知することが想定される距離の範囲内で最大の距離Lmaxに対象物54を配置して、LED光の照射および受光量Q1,Q2,Q3の受光を行う。対象物54は、距離画像センサ1を用いて検知することが想定される物体の赤外線の反射率のうち、最低の反射率を有する物体とする。また、対象物54は、距離画像センサ1の検知範囲の全体を覆うように配置する。
次に、受光した全画素の受光量Q1,Q2,Q3について、上式(2)を演算し、正味の反射光の受光量Iを取得する。この演算は、例えば距離画像センサ1の距離演算部42において行う。なお、外部機器において、距離画像センサ1から全画素の受光量Q1,Q2,Q3を読み出して、上記の演算を外部機器で行ってもよい。
次に、取得した正味の反射光の受光量に基づいて、しきい値SHが、全ての画素の正味の反射光の受光量Iの値以下になるように設定する。例えば、取得した全ての画素の正味の反射光の受光量Iのうちの最低値と一致するように、しきい値SHを設定する。
以上のしきい値の設定により、対象物を検知することが想定される範囲内で、対象物からの反射光が最も弱い場合においても、対象物からの正味の反射光の受光量Iがしきい値SH以上となる。このため、対象物からの反射光を受光した画素を背景とみなすことなく、距離画像に映ることが保障され、対象物を検知し易い距離画像を取得することができる。
以上のしきい値の設定方法において、しきい値SHの設定値は、例えばLED光の照射強度を変え、複数パターン取得してもよい。これにより、例えば複数パターンの設定値を内部メモリに記憶させておき、利用環境に応じて、外部からLED光の照射強度とともにしきい値を変更することで、LED光の照射動作も合わせた距離画像センサ1全体の消費電力を調整することができる。
3.まとめ
以上のように、本実施形態に係る距離画像センサ1は、LED2と、センサ回路3と、TOF信号処理部4とを備える。LED2は、対象物5に対してLED光を照射する。センサ回路3は、LED光の照射期間の開始から所定時間の間に光を受光するとともに、照射の停止期間中に光を受光する。TOF信号処理部4は、LED光の照射期間の開始から所定時間の間に受光された光の受光量である受光量Q2,Q3、及び照射の停止期間中に受光された光の受光量である受光量Q1に基づいて、対象物5までの距離を示す距離画像を生成する。TOF信号処理部4は、受光量Q1,Q2,Q3に基づいて、受光量Q2,Q3から受光量Q1を除いた受光量に基づく正味の反射光の受光量Iが、所定のしきい値SH以上か否かを判定する。TOF信号処理部4は、正味の反射光の受光量Iがしきい値SH以上でない場合には距離を算出せず、正味の反射光の受光量Iがしきい値SH以上である場合に距離を算出する。
距離画像センサ1によると、背景光などの外光の影響を差し引いて、正味の反射光の受光量Iに基づくノイズの判定を行う。距離の算出前にノイズの判定を行い、正味の反射光の受光量Iがしきい値SH未満でノイズとみなした場合には距離の算出は省略されるので、距離画像におけるノイズを効率良く低減することができる。
また、距離画像センサ1において、しきい値SHは、対象物5におけるLED光の反射率および対象物5の距離の検知範囲に基づき設定されてもよい。これにより、対象物5までの距離を算出することを保障し、その他の距離の算出を適宜省略できるため、効率良く対象物5を検知可能な距離画像を得ることができる。
また、距離画像センサ1において、センサ回路3は、それぞれ外光の受光量Q1および時分割された反射光の受光量Q2,Q3を取得する複数の画素回路30を備えてもよい。TOF信号処理部4は、各画素に対する正味の反射光の受光量I(x,y)が、しきい値SH以上か否かを判定してもよい。TOF信号処理部4は、正味の反射光の受光量I(x,y)がしきい値SH以上である画素に対して距離を算出し、正味の反射光の受光量I(x,y)がしきい値SH以上でない画素に対しては所定値の距離を設定してもよい。
これにより、正味の反射光の受光量I(x,y)がしきい値SH以上でなく、ノイズになり易い画素に対しては所定値の距離を設定することで、全画素に対して逐次、距離の算出を行う場合よりも距離画像の画像品位を向上することができる。
また、距離画像センサ1において、TOF信号処理部4は、正味の反射光の受光量Iを算出し、算出した正味の反射光の受光量Iがしきい値SH以上か否かを判定し、算出した正味の反射光の受光量Iを用いて、距離を算出してもよい。これにより、ノイズの判定のために算出した正味の反射光の受光量Iを用いて、距離が算出されるため、計算リソースを無駄にすることなく効率的にノイズ除去を行うことができる。
また、距離画像センサ1において、センサ回路3は、時分割された反射光の受光量Q2,Q3に相当する電荷をそれぞれ蓄積する複数のキャパシタC2,C3を備えてもよい。これにより、キャパシタC2,C3に蓄積された電荷に基づき、時分割された反射光の受光量Q2,Q3を取得することができる。
また、距離画像センサ1において、センサ回路3は、外光の受光量Q1に相当する電荷を蓄積するキャパシタC1を備えてもよい。これにより、キャパシタC1に蓄積された電荷に基づき、外光の受光量Q1を取得することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2では、実施の形態1に係る距離画像センサ1を用いて、ユーザの手などを対象物として検知するユーザインタフェース装置の例について説明する。本実施形態によると、距離画像センサ1からノイズ除去済みの距離画像を取得することで、ユーザインタフェース装置において、ユーザの手などの対象物の検知を効率良く行える。さらに、ユーザインタフェース装置において、ユーザの指示に基づいて距離画像センサ1のノイズ除去のためのしきい値SHを更新されるようにすることで、利用環境に応じてより効率的に対象物の検知を行うことが可能となる。
1.ユーザインタフェース装置の構成
実施の形態2に係るユーザインタフェース装置の構成について、図12,13を参照して説明する。図12は、実施の形態2に係るユーザインタフェース装置を説明するための図である。図12(a)は、ユーザによるユーザインタフェース装置の装着状態を示す外観図である。図12(b)は、ユーザによるユーザインタフェース装置の操作状態を示す模式図である。図13は、ユーザインタフェース装置の構成を示すブロック図である。
図13に示すように、本実施形態に係るユーザインタフェース装置8は、実施の形態1に係る距離画像センサ1と、表示部80と、制御部81と、記憶部82と、操作部83と、通信部84とを備える。ユーザインタフェース装置8は、眼鏡型のウェアラブル端末である。図12(a)に示すように、ユーザは、ユーザインタフェース装置8を装着することにより、表示部80の内部に視線を向けることができる。
表示部80は、ハーフミラーなどを備えた透過型ディスプレイである。表示部80は、ハーフミラーを介した虚像の投影によって所定の画像を表示し、表示する画像がユーザの視野に重なるように、ユーザに視認させる。これにより、ユーザはあたかも目の前の空間中に操作部材等が存在するかのように視認することができる。表示部80が表示する画像は、例えばスイッチ、ボタン、キーボード、カーソル、アイコンなどの操作部材を示す画像である。
表示部80が表示する画像は、図12(b)に示すように、ユーザインタフェース装置8の装着時の視線の奥行き方向において、例えば10cm以上1m以下の範囲内の領域R1に視認される。本実施形態に係るユーザインタフェース装置8では、距離画像センサ1を用いて、領域R1においてユーザが視認する画像に対して手の指先55で触ったり、押し込んだりするようなジェスチャーを検出し、ジェスチャーによるユーザの操作を受け付ける。
距離画像センサ1は、ユーザインタフェース装置8において、ユーザの視線の方向の延長線上からユーザインタフェース装置8までの距離を取得することができるように配置される。距離画像センサ1は、領域R1における指先55を含む手を対象物として距離画像を生成し、ユーザインタフェース装置8の制御部81に出力する。
制御部81は、例えばCPUやMPUで構成され、ユーザインタフェース装置8全体の動作を制御する。制御部81は、所定のプログラムを実行することによって、各種の機能を実現する。制御部81は、専用に設計された電子回路や再構成可能な電子回路などのハードウェア回路(ASIC,FPGA等)で実現されてもよい。
制御部81は、距離画像センサ1からの距離画像に基づき、対象物を検知して、ユーザの操作を判断する。具体的に、制御部81は、距離画像センサ1から入力された距離画像において、対象物(ユーザの手)を映した領域に対して、手の中の指先55の検知処理や指先55の動きの検知処理を行う。ここで、例えば図8に示すような距離画像では、手51を対象物として検知する場合に領域61,62などのノイズが障害となり、対象物と背景の領域の空間分離を行いづらい。これに対して、本実施形態では、距離画像センサ1からノイズ除去済みの距離画像(図10参照)が出力されるため、制御部81において対象物と背景の領域の空間分離を容易に行え、対象物を検知することが容易になる。
記憶部82は、制御部81の各種の機能を実現するために必要なパラメータ、データ、及びプログラムを記憶する記憶媒体であり、制御部81で実行される制御プログラムや、各種のデータを格納している。記憶部82は、例えばROMやフラッシュメモリで構成される。
操作部83は、ユーザインタフェース装置8に対してユーザが指示を行うための装置であり、例えばユーザインタフェース装置8の側部にタッチパッドなどを設けて構成される。
通信部84は、外部機器と無線信号により情報通信を行うためのインタフェース回路である。通信部84は、例えばWi-FiやBluetooth(登録商標)、3G、LTE等の通信方式に従い外部機器と無線通信を行う。
2.しきい値の設定動作
次に、本実施形態に係る距離画像センサ1のノイズ除去のためのしきい値SHの設定動作について、図14,15を参照して説明する。図14は、ユーザインタフェース装置8におけるしきい値の設定動作の一例を示す図である。図15は、しきい値の設定動作の流れを示すシーケンス図である。
まず、ユーザインタフェース装置8における距離画像センサ1は、デフォルトのしきい値SH(例えばSH=0)を用いて距離画像を生成する(S22)。生成した距離画像は、ユーザインタフェース装置8の制御部81に出力される。
制御部81は、距離画像センサ1から距離画像を取得し(S24)、表示部80に取得した距離画像を表示する。ユーザインタフェース装置8では、例えば図14(a)に示すようなノイズを含む距離画像が、ユーザによって視認される。
制御部81は、取得した距離画像に対するノイズ除去のためのユーザの指示を受け付ける(S26)。ユーザの指示は、例えば操作部83を用いて、図14(b)に示すように、ユーザが視認する距離画像の中でノイズとみなして除去することを希望する領域Raを指定することによって行われる。
制御部81は、ユーザの指示に基づき、距離画像においてしきい値SHの設定基準となる領域Raを指定して、距離画像センサ1に通知する(S28)。以下、領域Raに含まれる画素の水平位置をxa(xa1≦xa≦xa2)とし、垂直位置をya(ya1≦ya≦ya2)とする。
距離画像センサ1のTOF信号処理部4は、ユーザインタフェース装置8の制御部81からの通知に基づき、指定された領域Raにおける各画素の正味の反射光の受光量I(xa,ya)を取得する(S30)。正味の反射光の受光量I(xa,ya)は、例えば、ステップS22において予め全画素の正味の反射光の受光量Iを内部メモリに格納しておき、ステップS30において領域Raにおける各画素の値を読み出すことで取得される。
次に、TOF信号処理部4は、取得した正味の反射光の受光量I(xa,ya)に基づき、しきい値SHが指定された領域Raにおける全画素の正味の反射光の受光量I(xa1,ya1),…,I(xa2,ya2)よりも大きくなるように、しきい値SHを更新する(S32)。しきい値SHの更新は、例えば、全画素の正味の反射光の受光量I(xa1,ya1),…,I(xa2,ya2)をそれぞれしきい値SHと比較し、しきい値SH以上の正味の反射光の受光量I(xa,ya)があった場合に、逐次しきい値SHの値を大きくするように書き換えることで行う。更新したしきい値SHは、TOF信号処理部4の内部メモリに記録される。
以上のしきい値の設定動作により、ユーザによって指定された領域Raにおける全画素の正味の反射光の受光量I(xa1,ya1),…,I(xa2,ya2)が、更新されたしきい値SH未満となる。このため、更新後のしきい値SHに基づく距離画像生成処理において、図14(c)に示すように、領域Raにおける距離データがノイズとして除去され、ユーザが希望する画像品位(精度)の距離画像を取得することができる。
以上のしきい値の設定動作において、ユーザの指示は、距離画像においてノイズとみなして除去することを希望する領域Raを指定することによって行われたが、ノイズとして除去しないことを希望する領域を指定することによって行われてもよい。この場合について、図16を用いて説明する。図16は、しきい値の設定動作の変形例を示す図である。
図16に示す例では、図15のステップS26において、図14(b)に示した領域Raに代えて、図16(a)に示す距離画像に対して、図16(b)に示すように、手51に重なった領域Rbを指定する。領域Rbは、ユーザがノイズとして除去することなく距離データを取得することを希望する領域として指定される。この場合、距離画像センサ1のTOF信号処理部4は、図15のステップS32において、指定された領域Rbにおける各画素の正味の反射光の受光量I(xb,yb)(xb1≦xb≦xb2,yb1≦yb≦yb2)に基づき、全画素の正味の反射光の受光量I(xb1,yb1),…,I(xb2,yb2)以下になるように、しきい値SHを更新する。
これにより、ユーザによって指定された領域Rbにおける全画素の正味の反射光の受光量I(xb1,yb1),…,I(xb2,yb2)が、更新されたしきい値SH以上となる。このため、更新後の距離画像生成処理において、図16(c)に示すように、領域Rbにおける距離データはノイズとして除去されないことが保障される。一方で、領域Rbよりも正味の反射光の受光量Iが小さい領域に対してはノイズの除去が行われる。このように、ユーザの希望に応じて、距離画像の画質を変更することができ、利用環境に応じてより扱い易い距離画像を取得できる。
また、以上のしきい値の設定動作において、ユーザの指示は、距離画像における領域を指定することによって行われたが、距離画像における1点(1画素)を指定することによって行われてもよい。また、図14,16では、ユーザの指示による領域Ra,Rbを矩形で図示したが、矩形に限らず、任意の形状で領域を指定してもよい。
3.まとめ
以上のように、本実施形態に係るユーザインタフェース装置8は、距離画像センサ1と、制御部81とを備える。制御部81は、距離画像センサ1によって生成された距離画像に基づいて対象物を検知し、ユーザの操作を受け付ける。ユーザインタフェース装置8によると、距離画像センサ1から対象物の検知の障害となり得るノイズが既に除去された距離画像が取得されるので、ユーザインタフェース装置8の制御部81において、対象物の検知を効率良く行える。
また、ユーザインタフェース装置8において、制御部81は、ユーザの指示に基づいて、距離画像センサ1に対してしきい値SHを設定してもよい。これにより、利用環境に応じて距離画像の画像品位を変更でき、より効率的に対象物の検知を行うことができる。
(他の実施の形態)
上記の各実施形態では、画素回路30が3つのキャパシタC1,C2,C3を備え、3種の受光量Q1,Q2,Q3を時分割で取得する場合について説明したが、距離画像センサの画素回路が備えるキャパシタの数は3つに限らない。例えば、画素回路が4つ以上のキャパシタを備え、4種以上の受光量Q1,Q2,…,Qn(nは4以上の整数)を時分割で取得してもよい。この場合、次式に基づき、図9のステップS8の判定処理を行う。
Q2+Q3+…+Qn−(n−1)×Q1≧SH (3)
上式(3)において、左辺は、4種以上の受光量Q1,Q2,…,Qnに対する正味の反射光の受光量を示す。ここで、受光量Q1は、図5,6に示す場合と同様に、LED光が照射されず反射光が生じていない期間Tp中に、外光専用のキャパシタにおいて取得される外光の受光量である。残りの受光量Q2,Q3,…,Qnは、図5に示す第2ゲート信号Sg2,第3ゲート信号Sg3と同様のゲート信号により、LED光の照射に同期して、順次、別個のキャパシタにおいて取得される反射光の受光量である。上式(3)を用いた距離画像生成処理では、上式(3)が成立しない画素に対しては距離の演算を行わず、上式(3)が成立する画素に対してのみ距離の演算を行う。これにより、距離画像におけるノイズを効率良く低減することができる。
また、距離画像センサの画素回路が備えるキャパシタの数は2つであってもよい。この場合、外光専用のキャパシタを省略し、画素回路からの読出しにおいて、外光の受光量と反射光の受光量とを異なるフレームで取得する。例えば、連続する2つのフレームにおいて、一方のフレームでパルス状のLED光の照射を繰り返すとともに2つのキャパシタで時分割して反射光の受光量に相当する電荷を蓄積してTOF信号処理部4に読み出し、反射光の受光量を取得する。他方のフレームでは、LED光の照射を停止しながら受光を行うことで、外光の受光量を取得することができる。
また、距離画像センサの画素回路が備えるキャパシタの数が3つ以上の場合であっても2つの場合と同様に、外光専用のキャパシタを省略し、外光の受光量と反射光の受光量とを異なるフレームで取得してもよい。
また、上記の各実施形態では、距離画像生成処理(図9)のステップS4において、TOF信号処理部4が、センサ回路3から読み出した画像において1つの画素を選択し、ステップS4以降の処理を行った。画素の選択方法はこれに限らず、例えばセンサ回路3から1画素ずつ読み出し、読み出した画素から順次ステップS4以降の処理を行ってもよい。センサ回路3からの読み出しは、所定の順番で1画素ずつ読み出してもよいし、ランダムに1画素ずつ読み出してもよい。
また、上記の各実施形態では、距離画像生成処理において、画素毎に距離データを内部メモリに記録し(S14)、全画像分の距離データを取得して(S16)、その後に生成した距離画像を外部機器に出力した。しかし、全画像分の距離データを内部メモリに記録した後に外部機器に出力しなくてもよく、例えばステップS10又はステップS12において取得した距離を、特定の画素の距離データとして順次、外部機器に出力してもよい。
また、実施の形態2では、距離画像センサ1を備えたユーザインタフェース装置8が眼鏡型のウェアラブル端末である場合を例示したが、距離画像センサ1を備えたユーザインタフェース装置はこれに限らない。例えば、時計型などの他のウェアラブル端末であってもよいし、PC(パーソナルコンピュータ)やタブレット端末、デジタルカメラ、スマートフォン、携帯電話などであってもよい。
また、距離画像センサ1が搭載される機器はユーザインタフェース装置に限らず、例えば監視カメラや車載装置であってもよい。このような場合においても、距離画像におけるノイズを除去することで、人や車などの対象物の検知を効率的に行うことができる。
1 距離画像センサ
2 LED
3 センサ回路
30 画素回路
4 TOF信号処理部
41 タイミング発生部
42 距離演算部
43 距離画像出力部
8 ユーザインタフェース装置
PD フォトダイオード
FD1,FD2,FD3 フローティングディフュージョン
C1,C2,C3 キャパシタ

Claims (8)

  1. 対象物に対して照射光を照射する光源部と、
    前記照射光の照射期間の開始から所定時間の間に光を受光するとともに、前記照射の停止期間中に光を受光する受光部と、
    前記照射光の照射期間の開始から所定時間の間に受光された光の受光量である第1の受光量、及び前記照射の停止期間中に受光された光の受光量である第2の受光量に基づいて、前記対象物までの距離を示す距離情報を生成する距離情報生成部とを備え、
    前記距離情報生成部は、
    前記第1及び第2の受光量に基づいて、前記第1の受光量から前記第2の受光量を除いた受光量に基づく第3の受光量が、所定のしきい値以上か否かを判定し、
    前記第3の受光量が前記しきい値以上でない場合には前記距離を算出せず、
    前記第3の受光量が前記しきい値以上である場合に前記距離を算出する
    距離センサ。
  2. 前記しきい値は、前記対象物における前記照射光の反射率および前記対象物の距離の検知範囲に基づき設定される
    請求項1に記載の距離センサ。
  3. 前記受光部は、それぞれ第1及び第2の受光量を取得する複数の画素を備え、
    前記距離情報生成部は、
    各画素に対する前記第3の受光量が、前記しきい値以上か否かを判定し、
    前記第3の受光量が前記しきい値以上である画素に対して前記距離を算出し、
    前記第3の受光量が前記しきい値以上でない画素に対しては所定値の距離を設定する
    請求項1又は2に記載の距離センサ。
  4. 前記距離情報生成部は、
    前記第3の受光量を算出し、
    算出した第3の受光量が前記しきい値以上か否かを判定し、
    算出した第3の受光量を用いて、前記距離を算出する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の距離センサ。
  5. 前記受光部は、
    前記照射光の照射期間の開始から所定時間の間に時分割して光を受光し、
    時分割された第1の受光量に相当する電荷をそれぞれ蓄積する複数の第1のキャパシタを備える
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の距離センサ。
  6. 前記受光部は、前記第2の受光量に相当する電荷を蓄積する第2のキャパシタを備える
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の距離センサ。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の距離センサと、
    前記距離センサによって生成された距離情報に基づいて前記対象物を検知し、ユーザの操作を受け付ける制御部と
    を備えたユーザインタフェース装置。
  8. 前記制御部は、ユーザの指示に基づいて、前記距離センサに対して前記しきい値を設定する
    請求項7に記載のユーザインタフェース装置。
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