JPWO2016208076A1 - 吸収性物品の吸収体を製造する装置 - Google Patents

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Abstract

吸収性物品の吸収体(A)を製造する装置(1)は、吸収体の外形に相補的な形状を有しかつ厚さ方向に貫通しているパターン孔(13H)が形成されているパターンプレート(13)と、パターンプレートのパターン孔内に形成されている、吸収体の材料を堆積させることによって吸収体を形成する成形部(15)と、を周面(11S)に備える回転自在のサクションドラム(11)と、サクションドラムの周面の一部を覆うカバーダクト(23)を備え、カバーダクトを通して吸収体の材料を成形部に供給する供給装置(21)と、を備える。本発明の装置には吹出口(13O)を含むエア吹出し機構が設けられており、吹出口は、パターンプレート及び成形部の両方又は一方から、サクションドラムの回転に伴って回転移動しかつカバーダクトの内部空間(S)に向かってエアを吹出す。

Description

本発明は、吸収性物品の吸収体を製造する装置に関する。
従来、カバーダクト(流路ハウジング)を通して供給される吸収体の材料を、周面に配置された成形部(ウェブ形成層)に堆積させる回転自在のサクションドラム(ドラム装置)を備える、吸収性物品の吸収体を製造する装置が開示されている(一例として、特許文献1参照)。
また、従来では、吸収性物品の吸収体の外形(平面形状)は、単純なほぼ矩形形状又は長手方向端部が拡幅されている砂時計形状のものが一般的であった。しかしながら、今日では、吸収性物品の吸収性能や拡散性能等の機能性を向上させるために、複雑な外形を有する吸収体を製造することが要求されている。
このように、複雑な平面形状を有する吸収体を製造する場合、吸収体の外形に相補的な形状を有しかつ厚さ方向に貫通しているパターン孔を有する、サクションドラムの周面に備えられているパターンプレートが一般的に用いられている。この場合、成形部はパターンプレートのパターン孔内に形成される。
特開昭62−206071号公報
しかしながら、このような複雑な外形を有する吸収性物品の吸収体を形成する場合、当該吸収体の外形に相補的な形状を有するパターンプレートのパターン孔の形状も複雑になる。そのため、パターンプレートの一部分上に吸収体材料が堆積する場合がある。また、パターン孔の縁部の一部がサクションドラムの回転方向に対して垂直な幅方向成分を有する場合には、当該縁部が回転方向に対して気流を発生させることに起因して、当該縁部の付近において吸収体材料の供給が偏る場合がある。その結果、所望の外形や坪量分布を有する吸収体を形成できない場合がある。
したがって、本発明の目的は、複雑な外形を有する吸収性物品の吸収体を製造する場合においても、所望の外形及び坪量分布を持つ吸収体を製造することができる装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明によれば、
吸収性物品の吸収体を製造する装置であって、
前記吸収体の外形に相補的な形状を有しかつ厚さ方向に貫通しているパターン孔が形成されているパターンプレートと、前記パターンプレートの前記パターン孔内に形成されている、前記吸収体の材料を堆積させることによって前記吸収体を形成する成形部と、を周面に備える回転自在のサクションドラムと、
前記サクションドラムの周面の一部を覆うカバーダクトを備え、前記カバーダクトを通して前記吸収体の材料を前記成形部に供給する供給装置と、
を備え、
前記装置には吹出口を含むエア吹出し機構が設けられており、前記吹出口は、前記パターンプレート及び前記成形部の両方又は一方から、前記サクションドラムの回転に伴って回転移動しかつ前記カバーダクトの内部空間に向かってエアを吹出す、
装置が提供される。
さらに、前記パターンプレートは、前記サクションドラムの半径方向外側を向く前記パターンプレートの外面に、前記カバーダクトの内部空間と対面する内部空間対面部を含み、前記吹出口は、前記内部空間対面部に設けられていることが好ましい。これにより、内部空間対面部に設けられた吹出口からエアを吹出すことによって、パターンプレートの内部空間対面部上の吹出口付近に堆積しようとする吸収体材料を吹き飛ばすことができる。その結果、内部空間対面部上に堆積した吸収体材料が成形部に堆積した吸収体材料と一体となって吸収体を形成することが抑制されるので、吸収体の外形を所望の形状に成形することができる。
さらに、前記吹出口は、前記パターン孔を画定している、前記パターンプレートの内側面に設けられていることが好ましい。これにより、パターンプレートの内側面と吸収体を形成する堆積された材料との間に、遊技場などに設置されているエアホッケー台上に発生するような極薄のエア層を形成することができる。それにより、成形部に堆積された吸収体材料を内向きに押圧して、成形部上に堆積された吸収体材料が、パターンプレートの外面と隔離されるので、パターン孔の外側に堆積される吸収体材料と一体的に吸収体を形成することを抑制することができる。その結果、パターン孔の輪郭形状に沿った外形を有する吸収体を形成することができる。さらに、成形部から吸収体を取り出すときに、吸収体の側部とパターンプレートの内側面との間の摩擦を低減させることができ、ひいては吸収体を成形部から取り出し易くすることができる。
さらに、前記エア吹出し機構は、前記成形部を介して前記カバーダクトの内部空間にエアを吹出すことが好ましい。これにより、エアを吹付けた箇所において吸収体の坪量を低下させることができるので、吸収体の坪量分布を調節することができる。その結果、所望の坪量分布を有する吸収性物品の吸収体を製造することができる。
さらに、前記カバーダクトの内部空間は、前記サクションドラムの吸引によって負圧にされており、前記エア吹出し機構はさらに、前記吹出口に連通されておりかつ大気に解放されている吸気口を含むことが好ましい。それにより、カバーダクトの内部空間が負圧にされていることから、さらなる動力を用いることなく気圧差によって、大気からエアを供給することができる。その結果、装置を簡素化することができる上に、吸収体の製造コストを抑制することができる。
さらに、前記吹出口は複数設けられており、前記吹出口は、前記カバーダクトの内部空間と対面する始期及び終期が一致していない別の吹出口と連通していないことが好ましい。これに対して、カバーダクトの内部空間と対面している或る吹出口と連通している別の吹出口が、カバーダクトの内部空間と対面していない、つまり大気に解放されている場合、当該別の吹出口が吸気口の役割をすることになる。すると、前記或る吹出口から吹出すエアの風圧及び風速が、別の吹出口が、カバーダクトの内部空間と対面している場合としていない場合で異なってしまう。これにより、前記カバーダクトの内部空間と対面する間中、当該或る吹出口から一定の風圧及び風速でエアを吹付けることができなくなる。これに対して上述のように、或る吹出口が、カバーダクトの内部空間と対面する始期及び終期が一致していない別の吹出口と連通していないならば、当該或る吹出口がカバーダクトの内部空間と対面するときに、当該或る吹出口から常に一定の風圧及び風速でエアを吹付けることができる。その結果、所望の外形及び坪量分布を有する吸収性物品の吸収体を安定して製造することができる。
一方で、前記エア吹出し機構が、前記吹出口と連通する吸気口から、前記吹出口に向かって圧縮エアを送気する送気機構を備えていることが好ましい。これにより、所望の風圧及び風速でエアを吹出口から吹付けることができる。その結果、所望の外形及び坪量分布を有する吸収性物品の吸収体を製造することができる。
さらに、前記吸気口は複数設けられており、前記送気機構は、前記吸気口のうちの、前記カバーダクトの内部空間と対面している前記吹出口と連通している吸気口のみに圧縮エアを送気することが好ましい。これにより、カバーダクトの内部空間と対面している吹出口のみからエアを吹出し、カバーダクトの内部空間と対面していない吹出口からはエアを吹出さないようにすることができる。その結果、エアを吹出すことが必要な吹出口のみに圧縮エアを送気することができ、ひいては吸収体の製造コストを抑制することができる。
本発明に係る装置には、サクションドラムの回転に伴って回転移動しかつカバーダクトの内部空間に向かってエアを吹出す吹出口を含む吹出し機構が設けられている。それにより、吸収体材料が堆積されてしまうパターンプレートの外面部分や、吸収体材料が過剰に供給される箇所などにエアを吹付けることができる。その結果、本発明によれば、複雑な外形を有する吸収性物品の吸収体を製造する場合においても、所望の外形及び坪量分布を有する吸収体を製造することができる装置を提供することができる。
本発明の第一の実施形態に係る吸収性物品の吸収体を製造する装置の概略図。 第一の実施形態に係る吸収性物品の吸収体を製造する装置のパターンプレートの平面図。 図1のIII−III線断面図。 図2のIV−IV線断面図。 本発明の第二の実施形態に係る吸収性物品の吸収体を製造する装置の概略断面図。 本発明の第三の実施形態に係る吸収性物品の吸収体を製造する装置の概略断面図。 本発明の第四の実施形態に係る吸収性物品の吸収体を製造する装置の概略断面図。
本発明は上述の図面を参照しつつより詳細に記載される。なお、これらの図面は、本発明の理解を容易にすると共に図面の記載を簡略化するために、実際の構成要素の大きさ、縮尺、形状と同一に描かれていない場合があることに留意されたい。
(第一の実施形態)
これより、図1〜4を参照しつつ、本発明の第一の実施形態に係る吸収性物品の吸収体を製造する装置について説明する。第一の実施形態に係る装置1は、回転自在のサクションドラム11と、サクションドラム11の周面11Sの一部であって、第一の実施形態では周面11Sの上部を覆うカバーダクト23を含む供給装置21とを備える。第一の実施形態に係る装置1はさらに、形成した吸収体Aを下流工程に搬送する吸収体搬送機構31を備える。
第一の実施形態では、サクションドラム11は、図1及び図2に示すように、パターン孔13Hが形成されている複数のパターンプレート13と、それぞれのパターン孔13H内に形成されている成形部15とを周面に備える。サクションドラム11の軸部には、サーボモータなどの回転駆動装置(図示しない)が接続されており、それによりサクションドラム11を所望の周速で回転駆動させることができる。
パターンプレート13は、図4に示すように、サクションドラム11の周面11Sを形成するようにサクションドラム11の周面11Sの曲率で湾曲しており、一定の厚さを有する金属製のプレートである。パターンプレート13のパターン孔13Hは、製造する吸収体Aの外形に相補的な平面形状を有しかつ厚さ方向に貫通している。第一の実施形態では、パターンプレート13は、サクションドラム11の側壁11SWの内面からサクションドラム11の幅方向内側方向に延びる鍔部11Fに、ボルト等の公知の締結手段(図示しない)によって取り付けられている。
パターンプレート13のパターン孔13H内に形成されている成形部15は、吸収体材料を上に堆積させることによって吸収体Aを形成するものであり、第一の実施形態では金属製のメッシュ(網)から形成されている。なお、図2では、図面の見易さのために、成形部15においてメッシュの一部のみが図示されているが、成形部15はパターン孔13H内の全体に形成されている。
また、サクションドラム11には、ブロワや真空ポンプなどのサクションドラム11の内部の空気を排出する排気装置(図示しない)が接続されており、当該排気装置を作動させることによって、サクションドラム11の内部が負圧にされている。それにより、第一の実施形態ではサクションドラム11の周面11Sがカバーダクト23に覆われている周方向領域RZにおいて、パターンプレート13のパターン孔13Hを通して、カバーダクト23の内部空間Sからサクションドラム11の内部に向かってエアを吸引するようにされている。また、図3に示すように、サクションドラム11の周面11Sとカバーダクト23の下端23Eが近接しており、カバーダクト23の下端23Eには例えば金属ブラシやフェルトなどである当接部材27が設けられており、当接部材27は、サクションドラム11の周面11Sに向かって延びて先端がサクションドラム11の周面11Sに当接するように配置されている。これにより、カバーダクト23の内部空間Sの一定の気密が確保される。その結果、第一の実施形態では、サクションドラム11の排気装置による吸引作用によりカバーダクト23の内部空間Sを負圧にして、供給された吸収体材料を成形部15に対して吸引して堆積させることができる。なお、本明細書では、「カバーダクトの内部空間」とは、パターンプレート13及び成形部15によって画定されるサクションドラム11の周面11Sと、カバーダクト23の内壁面によって画定される空間をいうものとする。
第一の実施形態に係る装置1では、カバーダクト23を通して、吸収体材料である繊維と高吸収性材料(SAP)が、カバーダクト23によって覆われている周方向領域RZにおいて、サクションドラム11の周面11Sに、特に成形部15に供給される。繊維は、カバーダクト23の上流(図1では上方向)においてカード機などの開繊機(図示しない)によって開繊された状態で、製造される吸収体Aの坪量に応じた量だけ供給される。また、カバーダクト23の内部に開口する高吸収性材料供給部25から、所定量の高吸収性材料がカバーダクト23内に供給される。
また、第一の実施形態では、パターンプレート13には、サクションドラム11の周面11Sを形成するパターンプレート13の外面13SOに複数の吹出口13Oと、各吹出口13Oに通気路13Cを通して連通されている吸気口13Iとが設けられている。図3に示すように、吹出口13Oはサクションドラム11の半径方向外側を向いており、サクションドラム11の半径方向にエアを吹出すことができる。その一方で、吸気口13Iは大気に解放されている。また、第一の実施形態では、通気路13Cは、ほぼ一定のパターンプレート13の厚さ方向位置において延びており、途中において継ぎ目がなく、つまり断面積の急拡大及び急縮小がないように形成されている。
第一の実施形態では、吸気口13Iはパターンプレート13の幅方向Wの端部に設けられている。また、図2に示すように、吹出口13Oは、パターン孔13Hに対して幅方向Wに隣接する箇所に複数設けられている外面吹出口13OSと、パターンプレート13の両方の長手方向端部13ELにおいて、パターン孔13Hに対して長手方向Lに隣接する箇所に設けられている境界吹出口13OBとを含む。さらに具体的には、外面吹出口13OSは、パターンプレート13の幅方向W中央に向かってパターン孔13Hに対して突出する突出部13Pに設けられている。境界吹出口13OBは、パターン孔13Hの長手方向Lの端部に沿って当該端部のほぼ全長にわたって設けられている。なお図2上では、境界吹出口13OBとして多数の小孔が設けられているように見えるが、これは境界吹出口13OBに繊維が入り込むことを抑制するために孔を部分的に塞いでいるものである。したがって、第一の実施形態では、パターンプレート13の両方の長手方向端部13ELに、1つずつ境界吹出口13OBが設けられている。
吸収体搬送機構31は、成形部15において形成された吸収体Aをサクションドラム11から受け取り、下流工程へ搬送するものである。第一の実施形態では、吸収体搬送機構31は、例えば不織布であるキャリアシート33を搬送方向MDに繰り出すキャリアシート繰出部35と、繰り出されたキャリアシート33を搬送方向MDに搬送するベルトコンベアなどの搬送装置(図示しない)とを備える。なお、吸収体Aをサクションドラム11からキャリアシート33に受け渡すときに、吸収体Aをパターン孔13Hから取り外すために、サクションドラム11は、サクションドラム11内部から成形部15に対してエアを吹き付ける機構を備えていてもよい。
これより、第一の実施形態に係る装置1の作用効果について説明する。
(1) 第一の実施形態では、パターンプレート13には、吸収体Aを所望の形状に形成するために、パターンプレート13の幅方向W中央にパターン孔13Hに向かって突出する突出部13Pが形成されている。これらの突出部13Pは、パターン孔13Hに対して突出しているため、外面吹出口13OSが設けられていないと、パターンプレート13の外面13SOの他の部分よりも、吸収体材料が上で堆積し易い。そして、この突出部13P上で堆積された吸収体材料は、成形部15上で堆積した吸収体材料と一体となって吸収体Aを形成し、ひいてはパターン孔13Hどおりの所望の形状の吸収体Aを形成できないおそれがある。これを抑制するために、第一の実施形態では、上述のように突出部13Pに外面吹出口13OSが設けられている。これにより、外面吹出口13OSからエアを吹き出して吸収体材料を吹き飛ばすことによって、突出部13P上に吸収体材料が堆積されることを防止することができ、それにより成形部15上で堆積した吸収体材料のみによって吸収体Aを形成することができる。その結果、第一の実施形態に係る装置1によって、所望の外形を有する吸収体Aを形成することができる。
(2) また、第一の実施形態では、突出部13Pによって形成されるような、サクションドラム11の回転方向RDに対して傾斜する方向に延びる突出部13Pの前縁13PL及び後縁13PTが形成されている。このとき、外面吹出口13OSが設けられていない場合、サクションドラム11の回転に伴ってパターンプレート13が回転移動するので、突出部13Pの形状に起因して、突出部13Pの前縁13PL付近における成形部15の箇所には吸収体材料が集中して供給され、その反対に突出部13Pの後縁13PT付近における成形部15の箇所には吸収体材料が少なく供給される。その結果、吸収体Aの坪量が箇所によって不均一となり、吸収体Aの機能を所望のように発揮できない場合があった。これを抑制するため、第一の実施形態では、上述のように突出部13Pに外面吹出口13OSが設けられている。これにより、前縁13PL側及び後縁13PT付近において、成形部15に供給される吸収体材料を一旦吹き飛ばすことによって、意図的に吸収体材料の供給配分を変更することができる。その結果、前縁13PL側及び後縁13PT付近においても、所望の坪量分布の吸収体Aを製造することができる。
(3) 第一の実施形態に係る装置1では、1つのパターンプレート13につき1つの吸収体Aを製造するものであって、各吸収体Aは別体として形成される。そのため、パターンプレート13の長手方向端部13ELには、パターン孔13Hではなく、パターンプレート13の外面13SOが形成されている。このため、上述の境界吹出口13OBが設けられていないと、パターンプレート13の長手方向端部13ELにおける幅方向Wの中央部分は成形部15からパターンプレート13の長手方向Lに延長した部分にあるため、パターンプレート13の外面13SOの他の部分よりも吸収体材料が堆積し易い。その結果、吸収体Aの長手方向端部の外形が所望のように形成されなかったり、極端な場合には、2つの吸収体Aがつながってしまったりする場合がある。これを抑制するために、第一の実施形態では、上述のようにパターンプレート13の長手方向端部13ELに境界吹出口13OBが設けられており、それによりパターンプレート13の長手方向端部13ELに吸収体材料が堆積されることが抑制される。その結果、吸収体Aの長手方向端部において、所望の外形を有する吸収体Aを形成することができる。
(4) 第一の実施形態では、上述のようにカバーダクト23の内部空間Sがサクションドラム11に接続されている排気装置(図示しない)による吸引によって負圧にされており、吹出口13Oは、大気に解放されている吸気口13Iと通気路13Cを通して連通している。それにより、さらなる動力を用いることなくカバーダクト23の内部空間Sと大気との間の気圧差によって、大気からエアをカバーダクト23の内部空間Sに供給することができる。その結果、装置1を簡素化することができる上に、吸収体Aの製造コストを抑制することができる。なお、第一の実施形態に係る装置1では、上述のような機構をもって吹出口13Oからエアを吹出すものであることから、サクションドラム11に接続された排気装置(図示しない)、吸気口13I、通気路13C及び吹出口13Oをもって、エア吹出し機構を構成している。
(5) 第一の実施形態では、通気路13Cは、上述のように、ほぼ一定のパターンプレート13の厚さ方向位置において延びており、また途中に継ぎ目がなく、ひいては断面積の急拡大及び急縮小なく設けられている。通気路13Cがほぼ一定のパターンプレート13の厚さ方向位置において延びていることにより、通気路13Cがパターンプレート13内部におけるパターンプレート13の厚さ方向の変動がほぼない。その結果、パターンプレート13を薄く形成することができ、パターンプレート13の製造時間及び製造コストを削減することができる。また、通気路13Cには途中に継ぎ目がないので、通気路13Cの断面積の急拡大及び急縮小が生じないことから、通気路13Cを通過するエアの圧損を抑制することができ、ひいては吹出口13Oから吹出すエアのエネルギー効率の低下を抑制することができる。
第一の実施形態では、外面吹出口13OSは突出部13Pに設けられているが、別の箇所に設けられていてもよい。つまり、パターンプレート13の外面13SOのうちの、カバーダクト23の内部空間Sと対面する内部空間対面部13SOFの任意の箇所に外面吹出口13OSを設けることができる。なお、内部空間対面部13SOFは、サクションドラム11の回転運動に伴って、間欠的にカバーダクト23の内部空間Sと対面するパターンプレート13の外面13SOの部分を指すのであって、常にカバーダクト23の内部空間Sと対面するのではないことに留意されたい。具体的には、第一の実施形態において、内部空間対面部13SOFは、カバーダクト23の下端23Eに取り付けられた当接部材27の先端がパターンプレート13の外面13SOに当接する部分の軌跡である当接ラインLA同士の間の領域をいう。
第一の実施形態では、図2に示すように、各外面吹出口13OSはそれぞれ1つの吸気口13Iと連通しており、各境界吹出口13OBは幅方向Wの両側に位置するそれぞれ2つの吸気口13Iと連通しており、吹出口13O同士は連通していない。しかしながら、本発明はこの態様に限定されるものではない。例えば、2つの通気路13Cが接続することによって、2つの吹出口13Oが連通してもよい。しかしながら、第一の実施形態の態様のように、各吹出口13O同士が連通していないと好ましい。さらに具体的にいうと、1つの吹出口13Oが、カバーダクト23の内部空間Sと対面する始期及び終期が一致していない別の吹出口13Oと連通していないと好ましい。これに対して、1つの吹出口13Oが、カバーダクト23の内部空間Sと対面する始期及び終期が一致していない別の吹出口13Oと連通していると、当該1つの吹出口13Oがカバーダクト23の内部空間Sと対面しており、かつ当該別の吹出口13Oがカバーダクト23の内部空間Sと対面していない、つまり大気に解放されているときが存在することになる。このとき、当該別の吹出口13Oが、当該1つの吹出口13Oの吸気口の役割をすることになる。すると、当該1つの吹出口13Oから吹出すエアの風圧及び風速が、別の吹出口13Oが、カバーダクト23の内部空間Sと対面しているときと対面していないときで異なってしまう。これに対して、上述のように、1つの吹出口13Oが、カバーダクト23の内部空間Sと対面する始期及び終期が一致していない別の吹出口13Oと連通していないと、当該1つの吹出口13Oがカバーダクト23の内部空間Sと対面するときに、当該1つの吹出口13Oから常に一定の風圧及び風速でエアを吹付けることができる。その結果、所望の外形及び坪量分布を有する吸収性物品の吸収体Aを安定して製造することができる。
なお、第一の実施形態では、サクションドラム11の周面11Sに開口するカバーダクト23の開口断面はほぼ矩形である。したがって、2つの吹出口13Oについて、カバーダクト23の内部空間Sと対面する始期及び終期が一致するためには、これらの吹出口13Oの幅方向W位置が一致していることが条件になる。したがって、第一の実施形態では、パターンプレート13の長手方向L位置が互いに異なる2つの吹出口13Oが連通していないと好ましい。
第一の実施形態では、各突出部13Pに1つの外面吹出口13OSが設けられているが、本発明はこの態様に限定されるものではない。本発明では、パターンプレート13の外面13SO上に吸収体材料が堆積されることを防止するために、あるいは吸収体材料の所望の供給配分を得るために、外面吹出口13OSの形状、個数及び位置、並びに外面吹出口13OSから吹出すエアの風圧及び風速を例えば実験等によって決定することができる。例えば、別の実施形態では、各突出部13Pには、外面吹出口13OSよりも小さい吹出口が突出部13Pの前縁13PL側及び後縁13PTに沿って複数設けられる。また、さらに別の実施形態では、パターンプレート13には、細長い吹出口が突出部13Pの前縁13PL及び後縁13PTに沿って設けられる。
また、第一の実施形態では、吹出口13Oは、サクションドラム11の半径方向外側を向いており、サクションドラム11の半径方向にエアを吹出す。しかしながら、本発明では、所望の外形及び坪量分布の吸収体Aを得るために、任意の方向に吹出口13Oを向けてエアを吹出すように吹出口13Oを形成することができる。
第一の実施形態では成形部15は平坦であるが、厚さ方向に凹凸があってもよい。また、成形部15は、金属製のメッシュであったが、本発明では金属製でなくてもよく、複数の小孔を有するプレートなどであってもよい。
(第二の実施形態)
これより、図3に相当する図である図5を参照しつつ、本発明の第二の実施形態に係る吸収性物品用の吸収体を製造する装置について説明する。第二の実施形態については、第一の実施形態との差異点について主に説明する。また、第一の実施形態における第二の実施形態との差異点以外の構成は、第二の実施形態に適用可能であり、当業者は自明の範囲内でこれら構成要素を任意に組み合わせることができることに留意されたい。
第二の実施形態では、パターンプレート13において、外面吹出口13OSと吸気口13Iとを連通させる通気路13Cが分岐しており、パターン孔13Hを画定している内側面13SIから開口する吹出口13Oである内側面吹出口13OIが形成されている。
内側面吹出口13OIが形成されていることにより、成形部15上に堆積されている吸収体材料に側方からエアを吹付けることができる。これにより、パターンプレート13の内側面13SIと成形部15に堆積された吸収体材料との間に、遊技場などに設置されているエアホッケー台上に発生するような極薄のエア層を形成することができる。それにより、成形部15上に堆積された吸収体材料が、パターンプレート13の外面13SOと隔離されるので、パターン孔13Hの外側に堆積される吸収体材料と一体的に吸収体Aを形成することを抑制することができる。その結果、パターン孔13Hの輪郭形状に沿った外形を有す吸収体Aを形成することができる。さらに、成形部15から吸収体Aを取り出すときに、吸収体Aの側部とパターンプレート13の内側面13SIとの間の摩擦を低減させることができ、ひいては吸収体Aを成形部15から取り出し易くすることができる。
第二の実施形態では、1つの吸気口13Iに接続する通気路13Cを分岐させて、当該吸気口13Iから供給されるエアを内側面吹出口13OI及び外面吹出口13OSの両方から吹出すようにしたが、本発明はこの態様のみに限定されるものではない。例えば別の実施形態に係る装置では、外面吹出口13OSが設けられておらず、内側面吹出口13OIのみが設けられており、1つの内側面吹出口13OIに対して1つの吸気口13Iが設けられている。また、さらに別の実施形態では、内側面吹出口13OI及び外面吹出口13OSにエアを供給するための別個の吸気口13I及び通気路13Cが設けられており、それぞれの吸気口13Iからそれぞれの通気路13Cを通して、内側面吹出口13OI及び外面吹出口13OSに対してエアが供給される。
(第三の実施形態)
これより、図3に相当する図である図6を参照しつつ、本発明の第三の実施形態に係る吸収性物品用の吸収体を製造する装置について説明する。第三の実施形態については、第一の実施形態との差異点について主に説明する。また、第一の実施形態における第三の実施形態との差異点以外の構成は、第三の実施形態に適用可能であり、当業者は自明の範囲内でこれら構成要素を任意に組み合わせることができることに留意されたい。
第三の実施形態では、パターンプレート13に対してさらに、パターンプレート13の外面13SOとは反対側の裏面13SBからサクションドラム11の半径方向内側に突出して、成形部15の吸収体材料が堆積する側とは反対側の裏面15SBに対向する位置まで延びる延長部13EXが形成されている。延長部13EXの先端部には、成形部15の裏面15SBに対してエアを吹付けて、ひいては成形部15からカバーダクト23の内部空間Sにエアを吹付けるための成形部吹出口13OFが設けられている。
図6に示すように、外面吹出口13OSと吸気口13Iとを連通させている通気路13Cが分岐しており、吸気口13Iと成形部吹出口13OFとを連通させることによって、吸気口13Iから吸気されたエアを成形部吹出口13OFから吹出すことができる。
第三の実施形態では、成形部吹出口13OFから成形部15を介してカバーダクト23の内部空間Sに向かってエアを吹出すことによって、エアが吹き付けられた部分において、成形部15上に堆積する吸収体材料を吹き飛ばして堆積量を少なくすることができる。その結果、所望の坪量分布を有する吸収体Aを製造することができる。あるいは、第一の実施形態に係る装置1では意図せずに坪量が部分的に大きくなってしまう吸収体Aの箇所に成形部吹出口13OFからエアを吹付けて他の箇所と坪量を均等化することによって、均等な坪量分布を有する吸収体Aを製造することができる。
図6では、2つの延長部13EX及び2つの成形部吹出口13OFが図示されているが、本発明はこの態様に限定されない。例えば、延長部13EX及び成形部吹出口13OFの数と、成形部吹出口13OFからエアを吹付ける箇所とを任意に設定することができる。また、延長部13EXの形状は、成形部吹出口13OFを所望のように配置することができるのであれば、成形部15における吸収体材料の堆積を阻害しない限りにおいて、任意に決定することができる。
第三の実施形態では、パターンプレート13に延長部13EXを設けて、その先端部に成形部吹出口13OFを設けたが、本発明はこの態様に限定されず、成形部15からカバーダクト23の内部空間Sにエアを吹付ける機構が設けられていればよい。例えば、サクションドラム11の側壁11SWに貫通孔を設けて、先端にノズルが取り付けられたホースを貫通孔に接続し、ノズルをサクションドラム11の回転に伴って回転移動するように、ノズル口を成形部15に向けて固定して、ノズル口からエアを吹付けるようにしてもよい。このとき、当該ノズル口が、第三の実施形態における成形部吹出口13OFに相当する。
(第四の実施形態)
これより、図3に相当する図である図7を参照しつつ、本発明の第四の実施形態に係る吸収性物品用の吸収体を製造する装置について説明する。第四の実施形態については、第一の実施形態との差異点について主に説明する。また、第一の実施形態における第四の実施形態との差異点以外の構成は、第四の実施形態に適用可能であり、当業者は自明の範囲内でこれら構成要素を任意に組み合わせることができることに留意されたい。
第四の実施形態に係る装置1には、吸気口13Iから吹出口13Oに向かって圧縮エアを送気する送気機構41が設けられている。図7に示すように、送気機構41は、吸気口13Iを覆う送気カバー43と、送気カバー43内にダクト45を通して圧縮エアを供給するコンプレッサ47から構成されている。
コンプレッサ47から供給される圧縮エアが効率的に吸気口13Iに流入するように、送気カバー43が外部に対してある程度密閉されていることにより、送気カバー43内は一定の気密が確保されている。送気カバー43内の一定の気密を確保するために、カバーダクト23と同様に、送気カバー43の下端にパターンプレート13の外面13SOに当接する当接部材が設けられていてもよい。
これにより、所望の風圧及び風速で圧縮エアを吹出口13Oから吹付けることができる。その結果、所望の外形及び坪量分布を有する吸収性物品の吸収体を製造することができる。
さらに、送気機構41は、吸気口13Iのうちの、カバーダクト23の内部空間Sと対面している吹出口13Oと連通している吸気口13Iのみに圧縮エアを送気すると好ましい。具体的に第四の実施形態の場合では、サクションドラム11の回転方向RDについて、カバーダクト23がサクションドラム11の周面11Sを覆っている範囲とほぼ同じ範囲だけ、つまり上記周方向領域RZにおいて送気カバー43が吸気口13Iを覆っていると好ましい。これにより、カバーダクト23の内部空間Sと対面している吹出口13Oのみからエアを吹出し、カバーダクト23の内部空間Sと対面していない吹出口13Oからはエアを吹出さないようにすることができる。その結果、エアを吹出すことが必要な吹出口13Oのみに圧縮エアを送気することができ、ひいては吸収体Aの製造コストを抑制することができる。
上述の実施形態では、パターンプレート13は金属製であり、具体的には、複数の金属プレートを積層した上で焼結結合させて一体的に形成したものである。しかしながら、本発明では、パターンプレート13の形成方法はこれに限定されるものではなく、あらゆる製造方法を使用することができる。例えば、別の実施形態では、パターンプレートは光硬化樹脂製であり、3Dプリンタによって形成される。
なお、本明細書、図面及び特許請求の範囲から当業者によって理解されることのできるような全ての特徴は、これらの特徴が特定の他の特徴に関連してのみ組み合わされて説明されたとしても、それらの特徴が明確に除外されない限り、又は技術的な態様が不可能な若しくは意味のない組み合わせにならない限りにおいて、独立して、またさらに、ここで開示された他の特徴又は特徴の複数の群と任意に組み合わせて、結合されることができるものとする。
例えば、別の実施形態に係る装置は、第二の実施形態において示された内側面吹出口13OIと、第三の実施形態において示された成形部吹出口13OFの両方が設けられているパターンプレート13を周面に備えるサクションドラム11を備える。
さらに、第二及び第三の実施形態に係る装置1に対して、第四の実施形態において示された、吸気口13Iから吹出口13Oに向かって圧縮エアを送気する送気機構41を設けることもできる。
1 (吸収性物品の吸収体を製造する)装置
11 サクションドラム
11S 周面
13 パターンプレート
13C 通気路(エア吹出し機構)
13H パターン孔
13I 吸気口(エア吹出し機構)
13O 吹出口(エア吹出し機構)
13SO 外面
15 成形部
21 供給装置
23 カバーダクト
41 送気機構
A 吸収体
S (カバーダクトの)内部空間

Claims (8)

  1. 吸収性物品の吸収体を製造する装置であって、
    前記吸収体の外形に相補的な形状を有しかつ厚さ方向に貫通しているパターン孔が形成されているパターンプレートと、前記パターンプレートの前記パターン孔内に形成されている、前記吸収体の材料を堆積させることによって前記吸収体を形成する成形部と、を周面に備える回転自在のサクションドラムと、
    前記サクションドラムの周面の一部を覆うカバーダクトを備え、前記カバーダクトを通して前記吸収体の材料を前記成形部に供給する供給装置と、
    を備え、
    前記装置には吹出口を含むエア吹出し機構が設けられており、前記吹出口は、前記パターンプレート及び前記成形部の両方又は一方から、前記サクションドラムの回転に伴って回転移動しかつ前記カバーダクトの内部空間に向かってエアを吹出す、
    装置。
  2. 前記パターンプレートは、前記サクションドラムの半径方向外側を向く前記パターンプレートの外面に、前記カバーダクトの内部空間と対面する内部空間対面部を含み、
    前記吹出口は、前記内部空間対面部に設けられている、
    請求項1に記載の装置。
  3. 前記吹出口は、前記パターン孔を画定している前記パターンプレートの内側面に設けられている、
    請求項1又は2に記載の装置。
  4. 前記エア吹出し機構は、前記成形部を介して前記カバーダクトの内部空間にエアを吹出す、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置。
  5. 前記カバーダクトの内部空間は、前記サクションドラムの吸引によって負圧にされており、
    前記エア吹出し機構はさらに、前記吹出口に連通されておりかつ大気に解放されている吸気口を含む、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の装置。
  6. 前記吹出口は複数設けられており、
    前記吹出口は、前記カバーダクトの内部空間と対面する始期及び終期が一致していない別の吹出口と連通していない、
    請求項5に記載の装置。
  7. 前記エア吹出し機構が、前記吹出口と連通する吸気口から、前記吹出口に向かって圧縮エアを送気する送気機構を備えている、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の装置。
  8. 前記吸気口は複数設けられており、
    前記送気機構は、前記吸気口のうちの、前記カバーダクトの内部空間と対面している前記吹出口と連通している吸気口のみに圧縮エアを送気する、
    請求項7に記載の装置。
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