JPWO2016181498A1 - 天井モジュールを備える軌条車両 - Google Patents

天井モジュールを備える軌条車両 Download PDF

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Abstract

軌条車両は、高屋根構体(36)と低屋根構体(34)を備えており、空調装置により生成された調和空気は、空気調和ダクト(92、93)を介して、空気調和ダクト(80)により車内に供給される。この空気調和ダクト(80)は、低屋根構体(34)のその下方に配置される天井パネル(83b)に向けて、開放面を有する環状のチャンネル材と、この開放面を覆うように配設される天井パネル(83b)とから構成されている。そして、このチャンネル材と天井パネル(83b)との間で、調和空気の流れ方向に交差して、空気調和ダクト(80)の中心部に向けて略水平方向に空気を吹き出す吹き出し口を形成している。

Description

本発明は、空調装置により温度、湿度が調和された調和空気を供給するダクトを天井に配備した軌条車両に関するものであって、特に、低屋根部を備える軌条車両、あるいは、車両限界や高速化のために、十分な天井高さを確保できない軌条車両に関するものである。
一般的に、軌条車両を代表する鉄道車両の天井部には、空調装置で調和される調和空気の供給路となるダクト、照明装置、吊革を支持する支持部、荷棚、放送設備等が配備されている。
特許文献1に、天井部の製作時間を短縮するとともに、天井の美観を向上できる天井構造が開示されている。この天井構造は、空調ダクト、天井灯、スピーカー等を複数のユニットとするとともに、これらのユニットを屋根構体の下面に形成した支持部に装着するようにしている。そして、各ユニットの下面を同一平面とすることで、平滑な天井面が得られるようにしている。
実公昭60−9096号公報
鉄道車両に代表される軌条車両の中には、軌条車両の床面高さをプラットホームの上面高さとほぼ同じに設定するとともに、軌条車両の屋根構体上に架線から電力を得る集電装置が配備される車両がある。こうした車両は、車両限界、高速走行時の空気抵抗の低減、車体重量の軽量化の観点から、低い車高で最大限の天井高さが得られるよう、屋根構体に形成した凹部に集電装置を配備し、この凹部に合わせて天井部を下げた低天井部を備えている。
特許文献1に開示される構成を、低天井部に適用した場合、各ユニットの装着により、低天井部に凸部がさらに形成され、天井の高さがより一層減じてしまう。このため、低天井部下方の座席に着座する乗客が天井高さに圧迫感を与える等、快適性を損ねる懸念があった。
また、空調装置からの調和空気を客室に供給する調和空気ダクトを低天井部に配備した場合、調和空気ダクトから客室に吹き出される調和空気が、乗客の身体に直接吹き出され、乗客の快適性を損ねる懸念があった。
さらに、低天井部では凹部を形成した屋根構体の下面と、低天井パネルとの間の限られた空間に、調和空気ダクト、照明装置、放送設備を取り付けるため、製作コストが上昇したり、組み付け作業が複雑になったりするなどの課題があった。
そこで、本発明の目的は、乗客の快適性を損なうことなく、製作コストを低減し、簡単な作業で組み付けることができ、しかも、快適性に優れ、美観に優れた低天井部を備える軌条車両を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明による軌条車両は、温湿度を調和した調和空気を生成する空調装置と、前記調和空気を車内へ供給するダクトと、を備える軌条車両において、前記ダクトは、前記軌条車両の屋根構体下方に配置される天井パネルに向けて開放面を有するチャンネル材と、前記開放面を覆うように配設される天井パネルと、から構成されており、前記ダクトは、前記ダクト内を流れる前記調和空気の流れ方向に交差するとともに略水平方向に前記調和空気が吹き出される吹き出し口を、前記チャンネル材と前記天井パネルとの間に設けたことを特徴とする。
本発明によれば、乗客の快適性を損なうことなく、低コストで簡単な作業で組み付け可能であり、美観に優れた天井部を備える軌条車両を提供することができる。
図1は、低屋根部を備える鉄道車両を有する編成列車の概念図である。 図2は、本発明の実施例1において、低屋根部を鉄道車両の長手方向に交差する断面図(図1のC−C断面)である。 図3は、鉄道車両の高天井部と低天井部の水平断面図(図2のD−D断面)である。 図4は、高屋根部と低屋根部の接続部において、鉄道車両の幅方向に交差する断面図(図2のE−E断面)である。 図5は、高屋根部と低屋根部との接続部(図4のF部)を拡大した断面図である。 図6は、低屋根部の幅方向端部において、鉄道車両の長手方向に交差する断面図(図4のG−G断面)である。 図7は、実施例2の高天井部と低天井部の水平断面図(図3に対応)である。 図8は、実施例2の低天井部の幅方向端部において、鉄道車両の長手方向に交差する断面図(図7のH−H断面)である。
本発明を実施するための形態を、図を用いて説明する。
なお、軌条車両とは敷設された軌道に沿って運行される車両の総称であり、鉄道車両、モノレール車両、路面電車、新交通システム車両などを含み、以下、こうした軌条車両として鉄道車両の例を挙げて、本発明の実施例を説明する。
[実施例1]
図1は、低天井部を備える鉄道車両を含んだ編成列車の概念図である。編成列車1は、先頭車両1aと中間車両1bとから構成されており、先頭車両1aの中間車両1bよりの屋根構体上には、架線2から電力を得る集電装置16が搭載される。また、各車両の屋根構体上には、空気の温度、湿度を調和した調和空気を客室へ供給する空調装置17が搭載されている。
先頭車両1aは、空調装置、放送設備、照明設備等へ供給する電力を出力する補助電源装置10や、架線2から得た電力の電圧を調整する主変圧器12などを床下に備えている。中間車両1bは、内燃機関と発電機から構成されるとともに編成車両が自走するに十分な電力を出力するジェネレータユニット15や、台車に備えられる主電動機を制御する主変換装置14などを床下に配備している。
先頭車両1aの屋根構体は、運転席を含む部位から集電装置16の手前までの範囲に、中間車両1bと同じ高さの高屋根部(一般部)A、そして、集電装置16を搭載する範囲に、集電装置16を配備するための凹部を形成する低屋根部Bとを備えている。
図2は、鉄道車両の低屋根部の長手方向に交差する断面図(図1のC−C断面)である。
先頭車両1aは、床面7をなす台枠と、台枠の幅方向(枕木方向)の両端部に立設される側構体32と、台枠の長手方向(レール方向)の端部に立設される、図示しない妻構体あるいは先頭構体と、側構体32および妻構体あるいは先頭構体の上端部35に接続する低屋根構体34と、からなる6面体である。屋根構体における高さ方向の端部35により、低屋根構体34の幅方向の両側部に略三角形状の空間が形成される。
また、先頭車両1aは、高屋根部Aの範囲に高屋根構体36、低屋根部Bの範囲に低屋根構体34を備えており、中間車両1bは、高屋根構体36のみを備えている。なお、高屋根構体36と低屋根構体34は、接続板37(図5参照)により接続される。
台枠6の下面には、床下に装着される各種機器(図1参照)が配備され、これらは台枠6の幅方向端部から垂下する側スカート25により覆われている。
床面7の軌道4からの高さH4は、編成車両1が運行される路線の代表的なプラットホームの高さに基づいて設定されており、床面7から低屋根部Bの天井パネル83bまでの高さH1、高屋根部Aの天井パネル83aまでの高さH3(図1参照)の客室空間に、座席40やテーブル(図示なし)が、床面7の上面に配置されている。
図3は、鉄道車両の高天井部と低天井部の水平断面図(図2のD−D断面)である。先頭車両1aは、中間車両1bに隣接する側に、乗客等が乗降する出入り台75を有しており、この出入り台75には、トイレユニット26、乗降に供される側引戸71、そして、隣接する車両への通路をなす貫通路等が配備されている。
空調装置17は高屋根構体36の上面に設置されており(図1参照)、高屋根構体36内方(下方)の幅方向(枕木方向)中央部には、空調装置17からの調和空気を供給する調和空気ダクト94が設けられている。低屋根部Bの内方には、接続ダクト93を介して調和空気ダクト94に接続され、調和空気を客室に供給する調和空気ダクト80と、調和空気ダクト94に直接接続され、出入り台75の上方空間に供給する調和空気ダクト89とが設けられている。これらの調和空気ダクト94、89は、いずれも先頭車両1aの長手方向に沿う面内に設けられている。
先頭車両1aの高屋根部Aおよび低屋根部Bの客室から車外へ排出される排気空気は、空調装置17下方の天井パネルに形成された排気空気取り入れ口から、空調装置17の排気送風機によって排出される。また、低屋根部Bの出入り台75およびトイレユニット26からの排気空気は、トイレユニット26の天井部から高屋根部Aの天井部まで配設される排気ダクト86によって排気取り入れ口まで送られた後、空調装置17の排気送風機によって車外へ放出される。
図4は、高屋根部Aと低屋根部Bの接続部を鉄道車両の幅方向に交差する断面図(図2のE−E断面)であり、図5は、高屋根部Aと低屋根部Bとの接続部を拡大した断面図(図4のF部)である。
図5に示されるように、低屋根部Bの客室へ送風される調和空気は、空調装置17が設置される高屋根構体36と天井パネル83aとの間に配設される調和空気ダクト94、この調和空気ダクト94に一方の端部が接続される接続ダクト93、そして接続ダクト93の他方の端部に接続される調和空気ダクト80によって供給される。
接続ダクト93は、高屋根構体36と低屋根構体34との接続部において高さ方向に滑らかに屈曲する流路(ダクト)であり、調和空気ダクト80は、低屋根構体34の下方に位置する天井パネル83bにより、略長方形を含む環状の流路を形成する。
なお、天井パネル83bは、接続ダクト93と調和空気ダクト94との接続部付近まで高屋根部A側に延びている。また、低屋根構体34及び高屋根構体36の車室側の面には、車内と車外との熱の出入りを抑制する断熱材85が全面にわたって貼付されている。
調和空気ダクト80は、垂直片80a、水平片80b、そして、斜片80cを有し、天井パネル83bに向けて開放面が形成されたチャンネル材(例えば断面形状がC字状の溝型材など)と、天井パネル83bとにより構成されており、その流路の開放面(開放部)は、垂直片80a、水平片80bと、水平片80bにほぼ平行な天井パネル83bとで、C型チャンネル状に構成される。
斜片80cの下端部には、天井パネル83bと平行に、水平端部80ceが延設されており、天井パネル83bに設けた開口部との間で、調和空気を水平方向に、しかも、環状をなす調和空気ダクト80の中央部に向けて、調和空気の吹き出し口87が構成される。
吹き出し口87は、環状をなす調和空気ダクト80により形成される流路(ダクト)の内側(中心部側)の縁に沿って形成されている。調和空気は、矢印99に示すように、接続ダクト93を流れる調和空気の流れ方向に対し、交差する方向に分岐して調和空気ダクト80に流入する。調和空気は、環状をなす調和空気ダクト80に沿って流れる過程で、略水平方向に、調和空気ダクト80の中央部に向けて吹き出される。
調和空気ダクト80の吹き出し口87に隣接し、その内周側に沿って照明装置81(図3参照)が環状に設けられており、照明装置81の外周縁が、水平端部80ceの内周縁に近接している。
照明装置81は、LED等の光源と、光源から放射された光を拡散する拡散板88を水平方向に備えており、さらに、照明装置81の中央部には放送設備(スピーカ)82(図4参照)が取り付けられている。
拡散板88は、吹き出し口87を構成する水平端部80ecとほぼ平行に配置され、吹き出し口87から吹き出される調和空気を略水平方向に案内する。
図5に基づいて、低屋根部Bの天井を組み付ける手順を説明する。
まず、垂直片80a、水平片80b、斜片80cからなるチャンネル材と天井パネル83bをアウトワークで接続して、調和空気ダクト80を内蔵する天井モジュール92を製作する。
次に、予め、高屋根構体36に固定されている調和空気ダクト94に、接続ダクト93の一方の端部を接続する。なお、接続ダクト93の他方の端部の周縁には、空気漏れを抑制するパッキン90aが取り付けられている。
また、低屋根構体34の下面には照明装置81、放送設備82等が固定されており、拡散板88の下面には、パッキン90bが取り付けられている。
天井モジュール92を位置決めし、その上面をパッキン90aとパッキン90bに下方から押し当てながら、低屋根構体34の下方に延びる支持部95に、天井モジュール92(天井パネル83b)を固定する。
なお、天井モジュール92を製作する際、予め、放送設備82や、照明装置81等を取り付け、これらを一体化してもよい。
図6は、低屋根部の幅方向の端部の長手方向に交差する断面図(図4のG−G断面)である。低屋根部Bの低屋根構体34は、側構体32の上端部35から斜めに下がる端部斜面34aと、端部斜面34aに接続する水平部34bからなる。水平部34bの上部には集電装置16などが備えられる。
側構体32の上端部35と端部斜面34aで囲まれる空間91は、低屋根部Bの範囲であっても高屋根部Aと同じ高さであるため比較的大きな高さを備えており、これを利用して、排気ダクト86、高屋根部Aに配置される調和空気ダクト94から連続して調和空気ダクト89(図3参照)を配設することができる。
また、環状をなす調和空気ダクト80を構成する天井パネル83bの一部に、スリット96を設け、調和空気ダクト80から客室内へ供給される調和空気の一部をスリット96から客室内へ供給し、その他の調和空気を吐き出し口87から客室内へ供給するようにしてもよい。
以上の構成によって、調和空気ダクト80に流入した調和空気は、環状をなす調和空気ダクト80をその長手方向に流れる過程において、水平端部80ceと天井パネル83bの間の隙間から調和空気ダクト80の長手方向(調和空気の流れ方向)に交差するように、調和空気ダクト80の中央部に向けて略水平方向に吹き出されるとともに、照明装置81を構成する拡散板88の下面に沿って流れた後、下方へ向かう流れとなる。
このため、吹き出し口87から吹き出される調和空気が、低屋根部Bに属する客室に着座する乗客に直接衝突することがないので、乗客の快適性が阻害されることはない。
さらに、Cチャンネル状の開放流路と天井パネル83bを組み合わせて調和空気ダクト80を製作することにより、低屋根構体34とその下方の天井パネル83bと高さ方向の間隙H2(図4参照)を必要最小限として、低屋根部の天井高さ寸法H1を大きく確保することができる。このため、調和空気の吹き出し口87と乗客との距離が大きくなるので、天井高さを確保して開放感を得られる。しかも、吹き出し風が水平方向に沿って吹き出された後、下方に向かうので、吹き出し風が直接乗客に送風されることによる不快感を低減して、快適性を高めることができる。
また、チャンネル材の一面を天井パネル83bで覆うことによって、ダクトが構成されるため、天井パネル83bと別個に独立したダクトを配置する場合と比較して部品点数も少なく、小さい製作工数で、軽量の天井モジュール92を製作することができる。さらに、調和空気ダクトを含む天井モジュール92を、低屋根部Bに固定すればよいので、小さい製作工数で天井を施工できる。
一方、側構体32の上端部35と端部斜面34aの間の空間91に、断面積の大きい排気ダクト86および調和空気ダクト89を収容できるため、これらダクト内を流れる排気空気および調和空気の流速を下げることができる。この結果、ダクトの圧力損失および流体音、送風機の消費電力を低減するとともに、これらダクト内から生じる騒音の発生を抑制することができる。
なお、本発明は、本実施例のように、1両の車両内に高屋根部(一般部)Aと低屋根部Bの両方の区画を備える鉄道車両においてのみ適用されるものではなく、車両限界との関係において、十分な天井高さを確保できない屋根部のみからなる鉄道車両(軌条車両)などに適用される場合でも、上述した効果を奏する。
[実施例2]
図7は、実施例2の高天井部と低天井部の水平断面図(図3に対応)であり、図8は、本実施例の低天井部の幅方向の端部の長手方向に交差する断面図(図7のH−H断面)である。
実施例1と共通する事項については説明を省略し、相違する構成を主に説明する。
本実施例では、調和空気ダクト90は、一端が接続ダクト93に接続され、他端90aが閉鎖されたものであり、平面視で、略長方形の辺をなしている。
調和空気ダクト90の平面視形状は、実施例1と異なるが、開放部を有するCチャンネル部材と天井パネル83bを組み合わせて構成される点、調和空気を水平方向に吹き出して客室内に供給する吹き出し口87を有する点などは、実施例1と同様である。
また、本実施例では、図7に示されるように、調和空気ダクト90先頭車両1aの長手方向に沿って、調和空気ダクト90幅方向外方に、2列の照明装置81aが天井パネル83bに設けられている。
調和空気ダクト90から内方に向かう吹き出し口87側に拡散板が配置されないので、調和空気ダクト80の吹き出し口87の下流に、調和空気の流れ99を案内する整流板97を配置している。
上述した実施例1と同様に、天井モジュール92(図5参照)は、Cチャンネル状の開放流路を天井パネル83bに固定することで調和空気ダクト80が形成されるとともに、照明装置81aを天井パネル83bに固定して製作される。この天井モジュール92は、低屋根構体34の下面から上方に持ち上げて位置決めされた後、支持部95を介して低屋根構体34に固定される。
以上の構成によって、調和空気ダクト80に流入した調和空気は、環状の調和空気ダクト80を流れる過程において、水平端部80ceと天井パネル83bの間の隙間からほぼ水平方向に吹き出されるとともに、整流板97に沿って流れた後、下方へ向かう流れとなる。このため、吹き出し口87から吹き出される調和空気が、低屋根部Bに属する客室の乗客に直接衝突することがなくなり、乗客の快適性が阻害されることを抑制することができる。
さらに、Cチャンネル状の開放流路と天井パネル83bを組み合わせて調和空気ダクト80を製作することにより、低屋根部Bの天井部の高さ方向の寸法H2(図4参照)を小さくして、低屋根部天井高さ寸法H1を大きくすることができる。このため、調和空気の吹き出し口87と乗客との距離を大きく取ることができるので、吹き出し風の影響による不快感を低減して、快適性を高めることができる。また、小さい作業工数で、低屋根部Bに調和空気ダクトを含む天井モジュールを固定することができるので、製作コストを削減できる。
図示はしないが、調和空気ダクト90の先頭車両1aの幅方向に沿って備えられる終端部90bを省略して、接続ダクト93の他方の端部から幅方向に延伸した後、長手方向に向きを変えて延びる調和空気ダクト90を備えてよい。この構成とすれば、低屋根部Bの客室への調和空気を、より簡素な構成の調和空気ダクト90を内蔵する天井パネル83bによって供給できる。
本発明によれば、空調機器からの調和空気が、天井モジュールの空気調和ダクトをその長手方向に沿って流れる過程において、吹き出し口から客室内に水平方向に調和空気が吹き出されればよく、その形状等については、鉄道車両の仕様や形態などによって。種々選定することができる。
1・・・編成車両 1a・・・先頭車両
1b・・・中間車両 2・・・架線
4・・・軌道 7・・・床面
8・・・高床面 10・・・補助電源装置
12・・・主変圧器 14・・・主変換器
15・・・ジェネレータユニット 16・・・集電装置
17・・・空調装置 25・・・側スカート
26・・・トイレユニット 32・・・側構体
34・・・低屋根構体 34a・・・端部斜面
34b・・・水平部
35・・・側構体の上端部(屋根構体の幅方向の端部)
36・・・高屋根構体 37・・・接続板
40・・・座席 71・・・側引戸
75・・・出入り台 85・・・断熱材
86・・・排気ダクト 89・・・調和空気ダクト
80、90・・・調和空気ダクト(低屋根構体)
81・・・照明装置 82・・・放送設備
83・・・天井パネル 84・・・情報表示装置
85・・・断熱材 91・・・空間
92・・・天井モジュール 93・・・接続ダクト
94・・・調和空気ダクト(高屋根構体) 95・・・支持部
96・・・スリット 97・・・整流板
99・・・調和空気の流れ
A・・・高屋根部(一般部) B・・・低屋根部
H1・・・低屋根部天井高さ H2・・・高屋根部天井高さ
H3・・・低屋根部天井スペース H4・・・床面高さ

Claims (7)

  1. 温湿度を調和した調和空気を生成する空調装置と、
    前記調和空気を車内へ供給するダクトと、
    を備える軌条車両において、
    前記ダクトは、
    前記軌条車両の屋根構体下方に配置される天井パネルに向けて開放面を有するチャンネル材と、
    前記開放面を覆うように配設される天井パネルと、
    から構成されており、
    前記ダクトは、
    前記ダクト内を流れる前記調和空気の流れ方向に交差するとともに略水平方向に前記調和空気が吹き出される吹き出し口を、前記チャンネル材と前記天井パネルとの間に設けたこと
    を特徴とする軌条車両。
  2. 請求項1に記載された軌条車両において、
    前記ダクトは、俯瞰した前記ダクトの形態が環状、あるいは、略長方形状であること
    を特徴とする軌条車両。
  3. 請求項1に記載される軌条車両において、
    前記チャンネル材と前記屋根構体下方の天井パネルとを一体化して、天井モジュールとしたこと
    を特徴とする軌条車両。
  4. 請求項1に記載される軌条車両において、
    前記吹き出し口の下流に、前記吹き出し口から吹き出される前記調和空気を案内する整流板が配置されていること
    を特徴とする軌条車両。
  5. 請求項3に記載される軌条車両において、
    前記ダクトの内方であって、前記吹き出し口の下流に配置される照明装置と、
    前記照明装置から照射される光を拡散する拡散板と、が備えられており、
    前記拡散板を前記整流板とすること
    を特徴とする軌条車両。
  6. 請求項3に記載される軌条車両において、
    前記天井モジュールが、照明装置と、放送設備とを合わせて一体化したものであること
    を特徴とする軌条車両。
  7. 請求項1に記載される軌条車両において、
    前記ダクトを構成する前記天井パネルに、前記調和空気の一部を下方に吹き出すスリットが備えられること
    を特徴とする軌条車両。
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